JP5471266B2 - 位置検出機能付き投射型表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像を投射するとともに画像の投射側に設定された検出領域内の対象物体の位置を光学的に検出することのできる位置検出機能付き投射型表示装置に関するものである。
携帯電話、カーナビゲーション、パーソナルコンピューター、券売機、銀行の端末等の電子機器では、近年、液晶装置等の画像生成装置の前面にタッチパネルが配置された位置検出機能付き表示装置が用いられ、かかる位置検出機能付き表示装置では、画像生成装置に表示された画像を参照しながら、情報の入力を行なう。このようなタッチパネルは、検出領域内において対象物体の位置を検出する位置検出装置として構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の位置検出装置は光学式であり、直視型の表示装置において画像の表示面側に検出領域を設定し、検出領域を挟む両側に複数の発光ダイオードと複数のフォトトランジスターとを配置した構成を有している。かかる位置検出装置では、検出領域内に対象物体が進入すると、対象物体によって光が遮られるので、光が遮られたフォトトランジスターを特定すれば対象物体の位置を検出することができる。
特開2001−142643号公報の図6
ここに本願発明者は、投射型表示装置においてスクリーンの近傍等といった画像の投射側に検出領域を設定し、かかる検出領域内の対象物体の位置を検出する新たな表示装置、すなわち、位置検出機能付き投射型表示装置を提案するものである。しかしながら、かかる位置検出機能付き投射型表示装置を構成するにあたって、特許文献1に記載の構成を採用すると、検出領域の周りに発光ダイオードやフォトトランジスターを多数配置する必要があるため、実用的ではない。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、検出領域の周りに発光素子や受光素子を多数設けなくても対象物体の位置を検出することのできる位置検出機能付き投射型表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、画像投射装置から画像を投射し、前記画像が投射される面と前記画像投射装置との間の対象物体の位置を光学的に検出する位置検出機能付き投射型表示装置であって、前記画像投射装置に設けられ、前記対象物体に向けて位置検出光を出射する位置検出用光源部と、前記検出領域で前記対象物体により反射した前記位置検出光を検出する光検出器と、前記光検出器の受光結果に基づいて前記対象物体の位置を検出する位置検出部と、を備え、前記位置検出光が出射される領域において前記位置検出光の強度分布が形成されることを特徴とする。
本発明では、投射型表示装置に対して位置検出機能を付加するにあたって、画像が投射される面と画像投射装置との間に位置する対象物体に向けて位置検出光を出射する位置検出用光源部を設け、検出領域で対象物体により反射した位置検出光を光検出器によって検出する。ここで、位置検出用光源部から出射された位置検出光は、強度分布を形成するため、位置と位置検出光の強度との関係を予め把握しておけば、位置検出部は、光検出器の受光結果に基づいて対象物体の位置を検出することができる。また、位置検出用光源部は、画像投射装置に設けられており、画像投射装置から位置検出光を出射するため、検出領域の周りに発光素子を多数設ける必要がない。
本発明において、前記位置検出光は、赤外光からなることが好ましい。かかる構成によれば、位置検出光が画像の表示を妨げないという利点がある。
本発明において、前記強度分布では、前記位置検出光が出射される領域において前記位置検出光の強度が一方側から他方側に向かって単調減少あるいは単調増加していることが好ましい。特に、前記強度分布では、前記位置検出光が出射される領域において前記位置検出光の強度が直線的に変化していることが好ましい。このように構成すると、比較的簡素な処理で対象物体の位置を精度よく検出することができる。
本発明において、前記位置検出用光源部は、前記画像投射装置において前記画像を投射する投射レンズが位置する前面部から前記位置検出光を出射することが好ましい。すなわち、画像表示用の光および位置検出光はいずれも同一の方向に出射されることから、画像投射装置の前面部から画像表示用の光および位置検出光が出射されることが好ましい。このように構成すると、画像投射装置の前面部が向く方向を調整するだけで、画像表示用の光および位置検出光の出射方向を調整することができる。
本発明において、前記位置検出用光源部、前記光検出器、および前記位置検出部はいずれも、前記画像投射装置に設けられていることが好ましい。このように構成すると、位置検出に必要な要素が画像投射装置に設けられているので、持ち運びに便利であるとともに、画像投射装置の向きを調整すれば、光検出器の光軸方向を調整することができる。
本発明において、前記光検出器は、前記画像投射装置の前記前面部に設けられていることが好ましい。画像表示用の光および位置検出光はいずれも同一の方向に出射されるとともに、それらと同一方向に光検出器を向ける。従って、光検出器を画像投射装置の前面部に設ければ、画像投射装置の前面部が向く方向を調整するだけで、画像表示用の光および位置検出光の出射方向、および光検出器の光軸中心が向く方向を調整することができる。
本発明では、前記画像の投射方向に対して交差する2つの方向をX軸方向およびY軸方向としたとき、前記位置検出用光源部は、前記位置検出光の強度分布として、X軸方向で強度が変化するX座標検出用強度分布と、Y軸方向で強度が変化するY座標検出用強度分布とを形成することが好ましい。このように構成すると、検出領域内のXY座標を検出することができる。
本発明において、前記位置検出用光源部は、前記X座標検出用強度分布として、X軸方向の一方側から他方側に向けて光量が減少するX座標検出用第1強度分布と、該X座標検出用第1強度分布とは逆方向に強度が変化するX座標検出用第2強度分布とを形成し、前記Y座標検出用強度分布として、Y軸方向の一方側から他方側に向けて光量が減少するY座標検出用第1強度分布と、該Y座標検出用第1強度分布とは逆方向に強度が変化するY座標検出用第2強度分布と、を形成することが好ましい。このように構成すると、X座標検出用第1強度分布とX座標検出用第2強度分布を用いてX座標を検出することができるので、X座標を精度よく検出することができる。また、Y座標検出用第1強度分布とY座標検出用第2強度分布を用いてY座標を検出することができるので、Y座標を精度よく検出することができる。
本発明において、前記位置検出用光源部は、前記位置検出光を出射する複数の発光素子を備え、当該複数の発光素子における出射光量バランスを調整して前記位置検出光の強度分布を形成することが好ましい。このように構成すると、比較的少ない数の発光素子によって位置検出光の強度分布を各種方向に形成することができる。
本発明において、前記画像の投射方向に対して交差する2つの方向をX軸方向およびY軸方向としたとき、前記発光素子は、X軸方向およびY軸方向の双方において複数配列されていることが好ましい。このように構成すると、X座標検出用強度分布およびY座標検出用強度分布とを容易に形成することができる。
本発明において、前記複数の発光素子は、互いに同一波長域に波長ピークが位置する発光素子である構成を採用することができる。
本発明において、前記位置検出用光源部は、複数の発光素子として、第1波長域に波長ピークが位置する第1赤外光を出射する第1発光素子と、前記第1波長域とは異なる第2波長域に波長ピークが位置する第2赤外光を出射する第2発光素子と、を備えている構成を採用することができ、この場合、前記光検出器として、前記第1波長域に感度ピークが位置する第1光検出器と、前記第2波長域に感度ピークが位置する第2光検出器と、が設けられていることが好ましい。このように構成すると、第1発光素子と第2発光素子とによって異なる方向の強度分布を同時に形成した場合、各々の光を第1光検出器および第2光検出器によって受光することができる。従って、座標の検出に要する時間を短縮することができる。
本発明の実施の形態1に係る位置検出機能付き投射型表示装置の構成を模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る位置検出機能付き投射型表示装置に用いた画像投射装置の説明図である。 本発明の実施の形態1に係る位置検出機能付き投射型表示装置で用いた位置検出光の強度分布および位置検出部での処理内容を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る位置検出機能付き投射型表示装置での信号処理内容を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る位置検出機能付き投射型表示装置での発光素子に対する制御内容を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る位置検出機能付き投射型表示装置で形成される位置検出光の強度分布を示す説明図である。 本発明の実施の形態5に係る位置検出機能付き投射型表示装置の構成の要部を斜め上からみた様子を模式的に示す説明図である。 本発明に係る位置検出機能付き投射型表示装置での誤差補正方法の第1例を示す説明図である。 本発明に係る位置検出機能付き投射型表示装置での誤差補正方法の第2例を示す説明図である。 本発明に係る位置検出機能付き投射型表示装置での誤差補正方法の第3例を示す説明図である。
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明においては、互いに交差する軸をX軸、Y軸およびZ軸とし、Z軸に沿う方向に画像を投射するものとして説明する。また、以下に参照する図面では、説明の便宜上、X軸方向を横方向とし、Y軸方向と縦方向として表してある。また、以下に参照する図面では、X軸方向の一方側をX1側とし、他方側をX2側とし、Y軸方向の一方側をY1側とし、他方側をY2側として示してある。
[実施の形態1]
(位置検出機能付き投射型表示装置の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る位置検出機能付き投射型表示装置の構成を模式的に示す説明図であり、図1(a)、(b)は、位置検出機能付き投射型表示装置の要部を斜め上からみた様子を模式的に示す説明図、および横方向からみた様子を模式的に示す説明図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る位置検出機能付き投射型表示装置に用いた画像投射装置の説明図であり、図2(a)、(b)は、画像投射装置を前面側からみたときの説明図、および位置検出機能付き投射型表示装置の電気的構成等を示す説明図である。
図1(a)、(b)、および図2(a)、(b)に示す位置検出機能付き投射型表示装置100は、液晶プロジェクター、あるいはデジタル・マイクロミラー・デバイスと称せられる画像投射装置200を備えており、かかる画像投射装置200は、筐体250の前面部201に設けられた投射レンズ210(図2(a)参照)からスクリーン290に向けて画像表示光L1を拡大投射する。従って、画像投射装置200は、筐体250の内部にカラーの画像表示光を生成して投射レンズ210を介して出射する光学装置260を備えている。本形態において、スクリーン290は横長の四角形である。
本形態の位置検出機能付き投射型表示装置100は、以下に説明するように、画像が投射される側としてのスクリーン290の前方に設定された検出領域10R内の対象物体Obの位置を光学的に検出する機能を備えている。
かかる位置検出機能を実現するにあたって、本形態の位置検出機能付き投射型表示装置100には、検出領域10Rに向けて赤外光からなる位置検出光L2を出射して検出領域10Rに位置検出光L2の強度分布を形成する位置検出用光源部11が設けられている。また、位置検出機能付き投射型表示装置100には、検出領域10Rで対象物体Obにより反射した位置検出光L3を検出する光検出器30と、光検出器30の受光結果に基づいて対象物体Obの位置を検出する位置検出部50とが設けられている。
図2(a)、(b)に示すように、本形態の位置検出機能付き投射型表示装置100において、位置検出用光源部11は、赤外光を出射する複数の発光素子12と、これらの複数の発光素子12を駆動する光源駆動部14とを有しており、本形態において、位置検出用光源部11(発光素子12および光源駆動部14)は、画像投射装置200に設けられている。より具体的には、画像投射装置200の前面部201には、X軸方向の略中央位置に投射レンズ210が設けられているとともに、前面部201において投射レンズ210をX軸方向の両側には複数の発光素子12が設けられている。
複数の発光素子12は、画像投射装置200の前面部201の4個所に第1発光素子群121、第2発光素子群122、第3発光素子群123、および第4発光素子群124として配置されており、第1発光素子群121、第2発光素子群122、第3発光素子群123、および第4発光素子群124のいずれにおいても、発光素子12は、X軸方向およびY軸方向の双方に複数配列されている。本形態では、第1発光素子群121、第2発光素子群122、第3発光素子群123、および第4発光素子群124のいずれにおいても、発光素子12は、X軸方向では6列に配列され、Y軸方向では3列に配列されている。
ここで、投射レンズ210に対してX軸方向の一方側X1に位置する第1発光素子群121および第2発光素子群122は、共通の基板上に第1発光素子アレイ12aとして構成され、投射レンズ210に対してX軸方向の他方側X2に位置する第3発光素子群123および第4発光素子群124は、共通の基板上に第2発光素子アレイ12bとして構成されている。
本形態において、発光素子12は、LED(発光ダイオード)等により構成され、赤外光からなる位置検出光を発散光として放出する。位置検出光は、指やタッチペン等の対象物体Obにより効率的に反射される波長域を有することが好ましい。従って、対象物体Obが指等の人体であれば、人体の表面で反射率の高い赤外線(特に可視光領域に近い近赤外線、例えば波長で850nm付近)、あるいは950nmであることが望ましい。本形態では、いずれの発光素子12もピーク波長が850nm付近の波長域にある赤外光を出射する。なお、第1発光素子アレイ12aおよび第2発光素子アレイ12bの光出射面側には、散乱板やプリズムシート等の光学部材が配置されることもある。
光源駆動部14は、発光素子12を駆動する光源駆動回路140と、光源駆動回路140を介して複数の発光素子12の各々の発光強度を制御する光源制御部145とを備えている。光源駆動回路140は、第1発光素子アレイ12aに属する発光素子12を駆動する第1光源駆動回路141と、第2発光素子アレイ12bに属する発光素子12を駆動する第2光源駆動回路142とを備えており、光源制御部145は、第1光源駆動回路141および第2光源駆動回路142の双方を制御する。
本形態においては、光検出器30および位置検出部50も、位置検出用光源部11と同様、画像投射装置200に設けられており、位置検出部50は、画像投射装置200の内部に配置されている。
光検出器30は、画像投射装置200の前面部201において、投射レンズ210をY軸方向の両側で挟む位置に第1光検出器31および第2光検出器32として2つ設けられている。かかる光検出器30(第1光検出器31および第2光検出器32)は、フォトダイオードやフォトトランジスター等からなり、本形態では、フォトダイオードが用いられている。ここで、第1光検出器31および第2光検出器32は、位置検出部50に電気的に接続されており、第1光検出器31および第2光検出器32での検出結果は、位置検出部50に出力される。本形態において、第1光検出器31および第2光検出器32は、アノード同士およびカソード同士が電気的に接続されており、第1光検出器31と第2光検出器32とは並列に電気的に接続されている。
(座標検出の基本原理)
本形態の位置検出機能付き投射型表示装置100においては、位置検出用光源部11において、発光素子12を点灯させて検出領域10Rの位置検出光L2の強度分布を形成し、対象物体Obで反射した位置検出光L2を光検出器30(第1光検出器31および第2光検出器32)で検出した結果に基づいて、位置検出部50は、検出領域10R内の対象物体Obの位置を検出する。そこで、図3を参照して、光強度分布の構成および座標検出の原理を説明する。
図3は、本発明の実施の形態1に係る位置検出機能付き投射型表示装置100で用いた位置検出光の強度分布および位置検出部50での処理内容を示す説明図であり、図3(a)、(b)、(c)は、位置検出光のX軸方向の強度分布を示す説明図、対象物体で反射した位置検出光の強度を示す説明図、対象物体で反射した位置検出光の強度が等しくなるように位置検出光の強度分布を調整する様子を示す説明図である。
本形態の位置検出機能付き投射型表示装置100においては、位置検出用光源部11から位置検出光L2を出射すると、位置検出用光源部11からの距離、および発光素子12の点灯パターンによって検出領域10Rに位置検出光L2の強度分布が形成される。例えば、X座標を検出する際には、図3(a)、(b)に示すように、まず、第1期間において、X軸方向の一方側X1から他方側X2に向かって強度が単調減少していくX座標検出用第1強度分布L2Xaを形成した後、第2期間において、X軸方向の他方側X2から他方側X1に向かって強度が単調減少していくX座標検出用第2強度分布L2Xbを形成する。好ましくは、第1期間において、X軸方向の一方側X1から他方側X2に向かって強度が直線的に減少していくX座標検出用第1強度分布L2Xaを形成した後、第2期間において、X軸方向の他方側X2から他方側X1に向かって強度が直線的に減少していくX座標検出用第2強度分布L2Xbを形成する。従って、検出領域10Rに対象物体Obが配置されると、対象物体Obにより位置検出光L2が反射され、その反射光の一部が光検出器30により検出される。ここで、第1期間に形成するX座標検出用第1強度分布L2Xa、および第2期間に形成するX座標検出用第2強度分布L2Xbを予め、設定した分布としておけば、以下の方法などにより、光検出器30での検出結果に基づいて、対象物体ObのX座標を検出することができる。
例えば、第1の方法では、図3(b)に示すX座標検出用第1強度分布L2Xaと、X座標検出用第2強度分布L2Xbとの差を利用する。より具体的には、X座標検出用第1強度分布L2Xa、およびX座標検出用第2強度分布L2Xbは予め、設定した分布になっているので、X座標検出用第1強度分布L2XaとX座標検出用第2強度分布L2Xbとの差も予め、設定した関数になっている。従って、第1期間においてX座標検出用第1強度分布L2Xaを形成した際の光検出器30での検出値LXaと、第2期間においてX座標検出用第2強度分布L2Xbを形成した際の光検出器30での検出値LXbとの差を求めれば、対象物体ObのX座標を検出することができる。かかる方法によれば、位置検出光L2以外の環境光、例えば、外光に含まれる赤外成分が光検出器30に入射した場合でも、検出値LXa、LXbの差を求める際、環境光に含まれる赤外成分の強度が相殺されるので、環境光に含まれる赤外成分が検出精度に影響を及ぼすことがない。
次に、第2の方法では、第1期間においてX座標検出用第1強度分布L2Xaを形成した際の光検出器30での検出値LXaと、第2期間においてX座標検出用第2強度分布L2Xbを形成した際の光検出器30での検出値LXbとが等しくなるように、発光素子12に対する制御量(駆動電流)を調整した際の調整量に基づいて対象物体ObのX座標を検出する方法である。かかる方法は、図3(b)に示すX座標検出用第1強度分布L2XaおよびX座標検出用第2強度分布L2XbがX座標に対して直線的に変化する場合に適用できる。
まず、図3(b)に示すように、第1期間および第2期間においてX座標検出用第1強度分布L2XaとX座標検出用第2強度分布L2Xbを絶対値が等しく、X軸方向で逆向きに形成する。この状態で、第1期間における光検出器30での検出値LXaと、第2期間における光検出器30での検出値LXbとが等しければ、対象物体ObがX軸方向の中央に位置することが分る。
これに対して、第1期間における光検出器30での検出値LXaと、第2期間における光検出器30での検出値LXbとが相違している場合、検出値LXa、LXbが等しくなるように、発光素子12に対する制御量(駆動電流)を調整して、図3(c)に示すように、再度、第1期間においてX座標検出用第1強度分布L2Xaを形成し、第2期間においてX座標検出用第2強度分布L2Xbを形成する。その結果、第1期間における光検出器30での検出値LXaと、第2期間における光検出器30での検出値LXbとが等しくなれば、第1期間での発光素子12に対する制御量の調整量ΔLXaと、第2期間での発光素子12に対する制御量の調整量ΔLXbとの比あるいは差などにより、対象物体ObのX座標を検出することができる。かかる方法によれば、位置検出光L2以外の環境光、例えば、外光に含まれる赤外成分が光検出器30に入射した場合でも、検出値LXa、LXbが等しくなるように発光素子12に対する制御量の調整を行なう際、環境光に含まれる赤外成分の強度が相殺されるので、環境光に含まれる赤外成分が検出精度に影響を及ぼすことがない。
次に、第3の方法でも、第2の方法と同様、第1期間においてX座標検出用第1強度分布L2Xaを形成した際の光検出器30での検出値LXaと、第2期間においてX座標検出用第2強度分布L2Xbを形成した際の光検出器30での検出値LXbとが等しくなるように、発光素子12に対する制御量(駆動電流)を調整した際の調整量に基づいて対象物体ObのX座標を検出する方法である。かかる方法は、図3(b)に示すX座標検出用第1強度分布L2XaおよびX座標検出用第2強度分布L2XbがX座標に対して直線的に変化する場合に適用できる。
まず、図3(b)に示すように、第1期間および第2期間においてX座標検出用第1強度分布L2XaとX座標検出用第2強度分布L2Xbを絶対値が等しく、X軸方向で逆向きに形成する。この状態で、第1期間における光検出器30での検出値LXaと、第2期間における光検出器30での検出値LXbとが等しければ、対象物体ObがX軸方向の中央に位置することが分る。
これに対して、第1期間における光検出器30での検出値LXaと、第2期間における光検出器30での検出値LXbとが相違している場合、検出値LXa、LXbが等しくなるように、例えば、検出値が低い期間の方、あるいは検出値が高い期間の方の発光素子12に対する制御量(駆動電流)を調整して、再度、第1期間においてX座標検出用第1強度分布L2Xaを形成し、第2期間においてX座標検出用第2強度分布L2Xbを形成する。図3(b)に示す例では、例えば、第1期間での発光素子12に対する制御量を調整量ΔLXa分だけ減少させる。あるいは、第2期間での発光素子12に対する制御量を調整量ΔLXb分だけ増大させる。その結果、第1期間における光検出器30での検出値LXaと、第2期間における光検出器30での検出値LXbとが等しくなれば、制御量を調整した後の第1期間での発光素子12に対する制御量と、制御量を調整した後の第2期間での発光素子12に対する制御量との比あるいは差などにより、対象物体ObのX座標を検出することができる。かかる方法によれば、位置検出光L2以外の環境光、例えば、外光に含まれる赤外成分が光検出器30に入射した場合でも、検出値LXa、LXbが等しくなるように発光素子12に対する制御量の調整を行なう際、環境光に含まれる赤外成分の強度が相殺されるので、環境光に含まれる赤外成分が検出精度に影響を及ぼすことがない。
上記の方法1〜3のいずれを採用する場合でも、同様に、第3期間において、Y軸方向の一方側Y1から他方側Y2に向かって強度が単調減少していくY座標検出用第1強度分布を形成した後、第4期間において、Y軸方向の他方側Y2から他方側+Yに向かって強度が単調減少していくY座標検出用第2強度分布を形成すれば、対象物体ObのY座標を検出することができる。また、第5期間において、Z軸方向の強度分布を形成すれば、対象物体ObのZ座標を検出することができる。
上記のように、光検出器30での検出結果に基づいて対象物体Obの検出領域10R内の位置情報を取得するにあたって、例えば、位置検出部50としてマイクロプロセッサーユニット(MPU)を用い、これにより所定のソフトウェア(動作プログラム)を実行することに従って処理を行う構成を採用することができる。また、図4を参照して以下に説明すするように、論理回路などのハードウェアを用いた信号処理部で処理を行う構成を採用することもできる。
(位置検出部50の構成例)
図4は、本発明の実施の形態1に係る位置検出機能付き投射型表示装置100での信号処理内容を示す説明図であり、図4(a)、(b)は各々、本発明を適用した位置検出機能付き投射型表示装置100の位置検出部50の説明図、および位置検出部50の発光強度補償指令部での処理内容を示す説明図である。ここに示す位置検出部50は、第1期間および第2期間における光検出器30での検出値LXa、LXbが等しくなるように、発光素子12に対する制御量(駆動電流)を調整した際の調整量に基づいて対象物体ObのX座標を検出する方法である。なお、X軸座標およびY座標を検出するための構成は同様であるため、以下の説明ではX座標を求める場合のみを説明する。
図4(a)に示すように、本形態の位置検出機能付き投射型表示装置100において、光源駆動回路140は、第1期間では可変抵抗111を介して複数の発光素子12の各々に所定電流値の駆動パルスを印加し、第2期間では可変抵抗112および反転回路113を介して複数の発光素子12の各々に所定電流値の駆動パルスを印加するものとして表される。従って、光源駆動回路140は、第1期間と第2期間とでは、発光素子12に対して逆相の駆動パルスを印加することになる。そして、第1期間においてX座標検出用第1強度分布L2Xaを形成した際の位置検出光L2が対象物体Obで反射した光が共通の光検出器30で受光されるとともに、第2期間においてX座標検出用第2強度分布L2Xbを形成した際の位置検出光L2が対象物体Obで反射した光が共通の光検出器30で受光される。光強度信号生成回路150において、光検出器30には、1kΩ程度の抵抗30rが直列に電気的接続されており、それらの両端にはバイアス電圧Vbが印加されている。
かかる光強度信号生成回路150において、光検出器30と抵抗30rとの接続点P1には、位置検出部50が電気的に接続されている。光検出器30と抵抗30rとの接続点P1から出力される検出信号Vcは、下式
Vc=V30/(V30+抵抗30rの抵抗値)
V30:光検出器30の等価抵抗
で表される。従って、環境光が光検出器30に入射しない場合と、環境光が光検出器30に入射している場合とを比較すると、環境光が光検出器30に入射している場合には、検出信号Vcのレベルおよび振幅が大きくなる。
位置検出部50は概ね、位置検出用信号抽出回路190、位置検出用信号分離回路170、および発光強度補償指令回路180を備えている。
位置検出用信号抽出回路190は、1nF程度のキャパシタからなるフィルター192を備えており、かかるフィルター192は、光検出器30と抵抗30rとの接続点P1から出力された信号から直流成分を除去するハイパスフィルターとして機能する。このため、フィルター192によって、光検出器30と抵抗30rとの接続点P1から出力された検出信号Vcからは、第1期間および第2期間における光検出器30による位置検出光L2の位置検出信号Vdが抽出される。すなわち、位置検出光L2は変調されているのに対して、環境光はある期間内において強度が一定であると見なすことができるので、環境光に起因する低周波成分あるいは直流成分はフィルター192によって除去される。
また、位置検出用信号抽出回路190は、フィルター192の後段に、220kΩ程度の帰還抵抗194を備えた加算回路193を有しており、フィルター192によって抽出された位置検出信号Vdは、バイアス電圧Vbの1/2倍の電圧V/2に重畳された位置検出信号Vsとして位置検出用信号分離回路170に出力される。
位置検出用信号分離回路170は、第1期間において発光素子12に印加される駆動パルスに同期してスイッチング動作を行なうスイッチ171と、比較器172と、比較器172の入力線に各々、電気的接続されたキャパシタ173とを備えている。このため、位置検出信号Vsが位置検出用信号分離回路170に入力されると、位置検出用信号分離回路170から発光強度補償指令回路180には、第1期間での位置検出信号Vsの実効値Veaと、第2期間での位置検出信号Vsの実効値Vebとが交互に出力される。
発光強度補償指令回路180は、実効値Vea、Vebを比較して、図4(b)に示す処理を行ない、第1期間での位置検出信号Vsの実効値Veaと、第2期間での位置検出信号Vsの実効値Vebとが同一レベルとなるように光源駆動回路140に制御信号Vfを出力する。すなわち、発光強度補償指令回路180は、第1期間での位置検出信号Vsの実効値Veaと、第2期間での位置検出信号Vsの実効値Vebとを比較して、それらが等しい場合、現状の駆動条件を維持させる。これに対して、第1期間での位置検出信号Vsの実効値Veaが、第2期間での位置検出信号Vsの実効値Vebより低い場合、発光強度補償指令回路180は、可変抵抗111の抵抗値を下げさせて第1期間での発光素子12からの出射光量を高める。また、第2期間での位置検出信号Vsの実効値Vebが、第1期間での位置検出信号Vsの実効値Veaより低い場合、発光強度補償指令回路180は、可変抵抗112の抵抗値を下げさせて第2期間の出射光量を高める。
このようにして、位置検出機能付き投射型表示装置100では位置検出部50の発光強度補償指令回路180によって、第1期間および第2期間での光検出器30による検出量が同一となるように、位置検出用光源12A、12Bの制御量(電流量)を制御する。従って、発光強度補償指令回路180には、第1期間での位置検出信号Vsの実効値Veaと、第2期間での位置検出信号Vsの実効値Vebとが同一レベルとなるような発光素子12に対する制御量に関する情報が存在するので、かかる情報を位置検出信号Vgとして位置判定部590に出力すれば、位置判定部590は、検出領域10Rにおける対象物体ObのX座標を得ることができる。また、同様な原理を利用すれば、検出領域10Rにおける対象物体ObのY座標を得ることができる。
また、本形態では、位置検出用信号抽出回路190において、フィルター192は、光検出器30と抵抗30rとの接続点P1から出力された検出信号Vcから、環境光に起因する直流成分を除去して位置検出信号Vdを抽出する。このため、光検出器30と抵抗30rとの接続点P1から出力された検出信号Vcに環境光の赤外成分に起因する信号成分が含まれている場合でも、かかる環境光の影響をキャンセルすることができる。
(X座標検出動作)
図5および図6を参照して、本形態の位置検出機能付き投射型表示装置100において、検出領域10R内の対象物体Obの位置を検出する動作を説明する。図5は、本発明の実施の形態1に係る位置検出機能付き投射型表示装置100での発光素子12に対する制御内容を示す説明図である。なお、図5(a)、(b)は、対象物体ObのX座標を検出する際の複数の発光素子12での発光強度のバランスを示す説明図であり、図5(c)、(d)は、対象物体ObのY座標を検出する際の複数の発光素子12での発光強度のバランスを示す説明図である。図6は、本発明の実施の形態1に係る位置検出機能付き投射型表示装置100で形成される位置検出光の強度分布を示す説明図である。なお、図6(a)、(b)は、対象物体ObのX座標を検出する際のX座標検出用強度分布の説明図であり、図6(c)、(d)は、対象物体ObのY座標を検出する際のY座標検出用強度分布の説明図である。
本形態の位置検出機能付き投射型表示装置100において、検出領域10R内の対象物体ObのXY座標を検出するには、以下に説明する第1期間および第2期間によってX座標を検出し、第3期間および第4期間によってY座標を検出する。さらに、本形態の位置検出機能付き投射型表示装置100においては、第5期間によってZ座標を検出する。ここで、第1期間〜第5期間の各時間は例えば数msec程度である。
本形態の位置検出機能付き投射型表示装置100において、検出領域10R内の対象物体ObのX座標を検出するには、まず、第1期間において、図5(a)に示すように、第1発光素子群121および第2発光素子群122に含まれる発光素子12の全てを点灯させ、第3発光素子群123および第4発光素子群124に含まれる発光素子12の全てを消灯させる。その際、第1発光素子群121および第2発光素子群122のいずれにおいても、X軸方向の一方側X1に位置する発光素子12については、発光強度を大とし、X軸方向の一方側X1から他方側X2に向かって発光素子12の発光強度を低下させる。かかる出射光量バランスの調整は、光源制御部145が第1光源駆動回路141を制御することによって実現される。その結果、図6(a)に示すように、X軸方向の一方側X1から他方側X2に向かって位置検出光の強度が単調減少するX座標検出用第1強度分布L2Xaが形成される。本形態のX座標検出用第1強度分布L2Xaでは、X軸方向の一方側X1から他方側X2に向かって位置検出光の強度が連続的に直線的に減少している。かかるX座標検出用第1強度分布L2Xaでは、X軸方向における位置と位置検出光の強度とが一定の関係を有している。このため、対象物体Obで反射して光検出器30(第1光検出器31および第2光検出器32)で検出される光量は、X座標検出用第1強度分布L2Xaにおける位置検出光の強度と比例し、対象物体Obの位置によって規定される値である。
次に、第2期間においては、図5(b)に示すように、第3発光素子群123および第4発光素子群124に含まれる発光素子12の全てを点灯させ、第1発光素子群121および第2発光素子群122に含まれる発光素子12の全てを消灯させる。その際、第3発光素子群123および第4発光素子群124のいずれにおいても、X軸方向の他方側X2に位置する発光素子12については、発光強度を大とし、X軸方向の他方側X2から一方側X1に向かって発光素子12の発光強度を低下させる。かかる出射光量バランスの調整は、光源制御部145が第2光源駆動回路142を制御することによって実現される。その結果、図6(b)に示すように、X軸方向の他方側X2から一方側X1に向かって位置検出光の強度が単調減少するX座標検出用第2強度分布L2Xbが形成される。本形態のX座標検出用第2強度分布L2Xbでは、X軸方向の他方側X2から一方側X1に向かって位置検出光の強度が連続的に直線的に減少している。かかるX座標検出用第2強度分布L2Xbでは、X座標検出用第1強度分布L2Xaと同様、X軸方向における位置と位置検出光の強度とが一定の関係を有している。このため、対象物体Obで反射して光検出器30(第1光検出器31および第2光検出器32)で検出される光量は、X座標検出用第2強度分布L2Xbにおける位置検出光の強度と比例し、対象物体Obの位置によって規定される値である。
従って、第1期間において光検出器30(第1光検出器31および第2光検出器32)で検出された光量と、第2期間において光検出器30(第1光検出器31および第2光検出器32)で検出された光量との差あるいは比は、対象物体Obの位置によって規定される値である。それ故、位置検出部50は、第1期間における光検出器30での検出結果、および第2期間における光検出器30での検出結果に基づいて、対象物体ObのX座標を検出することができる。
(Y座標検出動作)
本形態の位置検出機能付き投射型表示装置100において、検出領域10R内の対象物体ObのY座標を検出するには、まず、第3期間において、図5(c)に示すように、第1発光素子群121、第2発光素子群122、第3発光素子群123および第4発光素子群124に含まれる発光素子12の全てを点灯させる。その際、第1発光素子群121、第2発光素子群122、第3発光素子群123および第4発光素子群124のいずれにおいても、Y軸方向の一方側Y1に位置する発光素子12については、発光強度を大とし、Y軸方向の一方側Y1から他方側Y2に向かって発光素子12の発光強度を低下させる。かかる出射光量バランスの調整は、光源制御部145が第1光源駆動回路141および第2光源駆動回路142を制御することによって実現される。その結果、図6(c)に示すように、Y軸方向の一方側Y1から他方側Y2に向かって位置検出光の強度が単調減少するY座標検出用第1強度分布L2Yaが形成される。本形態のY座標検出用第1強度分布L2Yaでは、Y方向の一方側Y1から他方側Y2に向かって位置検出光の強度が連続的に直線的に減少している。かかるY座標検出用第1強度分布L2Yaでは、Y軸方向における位置と位置検出光の強度とが一定の関係を有している。このため、対象物体Obで反射して光検出器30(第1光検出器31および第2光検出器32)で検出される光量は、Y座標検出用第1強度分布L2Yaにおける位置検出光の強度と比例し、対象物体Obの位置によって規定される値である。
次に、第4期間においては、図5(d)に示すように、第1発光素子群121、第2発光素子群122、第3発光素子群123および第4発光素子群124に含まれる発光素子12の全てを点灯させる。その際、第1発光素子群121、第2発光素子群122、第3発光素子群123および第4発光素子群124のいずれにおいても、Y軸方向の他方側Y2に位置する発光素子12については、発光強度を大とし、Y軸方向の他方側Y2から一方側Y1に向かって発光素子12の発光強度を低下させる。かかる出射光量バランスの調整は、光源制御部145が第1光源駆動回路141および第2光源駆動回路142を制御することによって実現される。その結果、図6(d)に示すように、Y軸方向の他方側Y2から一方側Y1に向かって位置検出光の強度が単調減少するY座標検出用第2強度分布L2Ybが形成される。本形態のY座標検出用第2強度分布L2Ybでは、Y軸方向の他方側Y2から一方側Y1に向かって位置検出光の強度が連続的に直線的に減少している。かかるY座標検出用第2強度分布L2Ybでは、Y座標検出用第1強度分布L2Yaと同様、Y軸方向における位置と位置検出光の強度とが一定の関係を有している。このため、対象物体Obで反射して光検出器30(第1光検出器31および第2光検出器32)で検出される光量は、Y座標検出用第2強度分布L2Ybにおける位置検出光の強度と比例し、対象物体Obの位置によって規定される値である。
従って、第3期間において光検出器30(第1光検出器31および第2光検出器32)で検出された光量と、第4期間において光検出器30(第1光検出器31および第2光検出器32)で検出された光量との差あるいは比は、対象物体Obの位置によって規定される値である。それ故、位置検出部50は、第3期間における光検出器30での検出結果、および第4期間における光検出器30での検出結果に基づいて、対象物体ObのY座標を検出することができる。
(Z座標検出動作)
本形態の位置検出機能付き投射型表示装置100において、検出領域10R内の対象物体ObのZ座標を検出するには、第5期間において、第1発光素子群121、第2発光素子群122、第3発光素子群123および第4発光素子群124に含まれる発光素子12の全てを同一の輝度で点灯させる。その結果、Z軸方向において画像投射装置が位置する側からスクリーン290に向けて位置検出光の強度が単調減少するZ座標検出用強度分布が形成される。かかるZ座標検出用強度分布では、Z軸方向における位置と位置検出光の強度とが一定の関係を有している。このため、対象物体Obで反射して光検出器30(第1光検出器31および第2光検出器32)で検出される光量は、Z座標検出用強度分布における位置検出光の強度と比例し、対象物体Obの位置によって規定される値である。
従って、第5期間における光検出器30(第1光検出器31および第2光検出器32)の検出結果に基づいて、対象物体ObのZ座標を検出することができる。
かかるZ座標の検出は、検出領域10RにおいてZ軸方向の所定範囲を検出有効領域として設定するのに利用することができる。例えば、スクリーン部材290の表面から5cm以内の範囲を検出有効領域と設定すれば、スクリーン部材290の表面から5cmを超える位置で対象物体Obを検出した場合には、その検出結果を無効とすることができる。このため、スクリーン部材290の表面から5cm以内の範囲に対象物体Obを検出した場合のみ、対象物体ObのXY座標を入力とみなすなどの処理を行なうことができる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、投射型表示装置に対して位置検出機能を付加して位置検出機能付き投射型表示装置100を構成するにあたって、検出領域10Rに向けて赤外光からなる位置検出光を出射する位置検出用光源部11を設け、検出領域10Rで対象物体Obにより反射した位置検出光を光検出器30によって検出する。ここで、位置検出用光源部11から出射された位置検出光は、検出領域10Rに強度分布を形成するため、検出領域10R内における位置と位置検出光の強度との関係を予め把握しておけば、位置検出部50は、光検出器30の受光結果に基づいて対象物体Obの位置を検出することができる。また、位置検出光L2は赤外光からなるため、位置検出光L2が画像の表示を妨げないという利点がある。
また、本形態において、位置検出光L2の強度分布では、位置検出光L2の強度が一方側から他方側に向かって単調減少あるいは単調増加しているため、比較的簡素な処理で対象物体Obの位置を精度よく検出することができる。特に、本形態では、位置検出光L2の強度分布では、位置検出光L2の強度を直線的に変化させているため、簡素な処理で対象物体Obの位置を精度よく検出することができる。
また、位置検出用光源部11は画像投射装置200に設けられており、画像投射装置200から検出領域10Rに向けて位置検出光を出射する。このため、検出領域10Rの周りに発光素子12を多数設ける必要がない。
さらに、本形態では、位置検出用光源部11、光検出器30、および位置検出部50のいずれもが画像投射装置200に設けられている。このため、位置検出に必要な要素が全て画像投射装置200に設けられているので、持ち運びに便利であるとともに、画像投射装置200の向きを調整すれば、光検出器30の光軸方向を調整することができる。
また、位置検出用光源部11は、画像投射装置200において画像を投射する投射レンズ210が位置する前面部201から前記位置検出光を出射する。このため、画像投射装置200の前面部201が向く方向を調整するだけで、画像表示用の光および位置検出光の出射方向を調整することができる。また、光検出器30も、位置検出用光源部11と同様、画像投射装置200の前面部201に設けられている。このため、画像表示用の光および位置検出光と同一方向に光検出器30を確実に向けることができる。従って、画像投射装置200の前面部201が向く方向を調整するだけで、画像表示用の光および位置検出光の出射方向、および光検出器30の光軸中心が向く方向を調整することができる。
さらに、本形態では、位置検出用光源部11は、X座標検出用強度分布として、X軸方向の一方側X1から他方側X2に向けて光量が減少するX座標検出用第1強度分布L2Xaと、X座標検出用第1強度分布L2Xaとは逆方向に強度が変化するX座標検出用第2強度分布L2Xbとを形成する。このため、X座標検出用第1強度分布L2Xaを形成した際の光検出器30での検出結果と、X座標検出用第2強度分布L2Xbを形成した際の光検出器30での検出結果との差からX座標を検出することができる。このため、外光等に含まれる赤外光の影響を相殺することができるので、X座標を精度よく検出することができる。また、位置検出用光源部11は、Y座標検出用強度分布として、Y軸方向の一方側Y1から他方側Y2に向けて光量が減少するY座標検出用第1強度分布L2Yaと、Y座標検出用第1強度分布L2Yaとは逆方向に強度が変化するY座標検出用第2強度分布L2Ybとを形成する。このため、Y座標検出用第1強度分布L2Yaを形成した際の光検出器30での検出結果と、Y座標検出用第2強度分布L2Ybを形成した際の光検出器30での検出結果との差からY座標を検出することができる。このため、外光等に含まれる赤外光の影響を相殺することができるので、Y座標を精度よく検出することができる。
また、位置検出用光源部11は、位置検出光を出射する複数の発光素子12を備え、これらの複数の発光素子12における出射光量バランスを調整して位置検出光の強度分布を形成する。このため、比較的少ない数の発光素子によって位置検出光の強度分布を各種方向に形成することができる。しかも、発光素子12は、X軸方向およびY軸方向の双方において複数配列されている。このため、X座標検出用強度分布およびY座標検出用強度分布を容易に形成することができる。
また、本形態では、スクリーン290が横長であることに対応して、X軸方向およびY軸方向に配列される発光素子12の数を設定してある。また、本形態では、X軸方向およびY軸方向に配列された発光素子12の数に対応させて、Y座標を検出する場合には、全ての発光素子12を用い、X座標を検出する場合には、第1発光素子アレイ12aまたは第2発光素子アレイ12bを用いている。このため、X座標検出用強度分布とY座標検出用強度分布とを同等の強度で形成することができる。それ故、X座標およびY座標のいずれを検出する場合も、光検出器30での受光強度が同等であるため、位置検出部50での信号処理が容易である。
[実施の形態2]
以下、実施の形態2〜4を説明するが、いずれの形態も基本的な構成は実施の形態1と同等である。従って、以下の説明でも、必要に応じて、図5および図6を参照して説明する。
上記実施の形態1では、Y座標を検出する際には、第1発光素子アレイ12aおよび第2発光素子アレイ12bに含まれる全ての発光素子12を用い、X座標を検出する際には第1発光素子アレイ12aまたは第2発光素子アレイ12bの一方を用いたが、本形態では、X座標を検出する場合にも、Y座標を検出する場合と同様、図5に示す全ての発光素子12を用いる。その他の構成は実施の形態1と同様である。
[実施の形態3]
上記実施の形態1では、X座標およびY座標を検出する際、第1発光素子群121、第2発光素子群122、第3発光素子群123および第4発光素子群124のうちの2つあるいは4つを駆動したが、本形態では、X座標およびY座標を検出する際、第1発光素子群121、第2発光素子群122、第3発光素子群123および第4発光素子群124のうちの1つずつ駆動する。例えば、第1発光素子群121によって、図6(a)に示すX座標検出用第1強度分布L2Xaを形成し、第2発光素子群122によって、図6(b)に示すX座標検出用第2強度分布L2Xbを形成する。また、第3発光素子群123によって、図6(c)に示すY座標検出用第1強度分布L2Yaを形成し、第4発光素子群124によって、図6(d)に示すY座標検出用第2強度分布L2Ybを形成する。その他の構成は実施の形態1と同様である。
[実施の形態4]
上記実施の形態1では、複数の発光素子12は、互いに同一波長域に波長ピークが位置する発光素子であったが、位置検出用光源部11が、複数の発光素子12として、第1波長域に波長ピークが位置する第1赤外光を出射する第1発光素子と、第1波長域とは異なる第2波長域に波長ピークが位置する第2赤外光を出射する第2発光素子とを備えている構成であってもよい。例えば、第1発光素子群121に属する発光素子12、および第3発光素子群123に属する発光素子12については、ピーク波長が850nm付近の第1波長域にある第1赤外光を出射する第1発光素子を用い、第2発光素子群122に属する発光素子12、および第4発光素子群124に属する発光素子12については、ピーク波長が950nm付近の第2波長域にある第2赤外光を出射する第2発光素子を用いてもよい。かかる構成の場合、光検出器30に用いた第1光検出器31および第2光検出器32にうち、第1光検出器31については、感度ピークが850nm付近の第1波長域にある光検出器を用い、第2光検出器32については、感度ピークが950nm付近の第2波長域にある光検出器を用いる。
かかる構成によれば、例えば、第1期間では、第1発光素子群121および第3発光素子群123に属する発光素子12によって、図6(a)に示すX座標検出用第1強度分布L2Xaを形成すると同時に、第2発光素子群122および第4発光素子群124に属する発光素子12によって、図6(c)に示すY座標検出用第1強度分布L2Yaを形成する。その際、第1光検出器31は、X座標検出用第1強度分布L2Xaの第1赤外光を検出し、第2光検出器32は、Y座標検出用第1強度分布L2Yaの第2赤外光を検出する。
次に、第2期間では、第1発光素子群121および第3発光素子群123に属する発光素子12によって、図6(b)に示すX座標検出用第2強度分布L2Xbを形成すると同時に、第2発光素子群122および第4発光素子群124に属する発光素子12によって、図6(d)に示すY座標検出用第2強度分布L2Ybを形成する。その際、第1光検出器31は、X座標検出用第2強度分布L2Xbの第1赤外光を検出し、第2光検出器32は、Y座標検出用第2強度分布L2Ybの第2赤外光を検出する。
かかる構成によれば、第1期間において第1光検出器31で検出された光量と、第2期間において第1光検出器31で検出された光量との差あるいは比に基づいて、対象物体ObのX座標を検出することができる。また、第1期間において第2光検出器32で検出された光量と、第2期間において第2光検出器32で検出された光量との差あるいは比に基づいて、対象物体ObのY座標を検出することができる。従って、座標の検出に要する時間を短縮することができるという利点がある。
[実施の形態5]
図7は、本発明の実施の形態5に係る位置検出機能付き投射型表示装置の構成の要部を斜め上からみた様子を模式的に示す説明図である。なお、本形態の基本的な構成は実施の形態1と同等であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
上記実施の形態1では、複数の発光素子12を、第1発光素子群121、第2発光素子群122、第3発光素子群123および第4発光素子群124の4つの群として形成したが、複数の発光素子12のグループ化については上記以外の構成を採用してもよい。例えば、図7に示すように、投射レンズ210のX軸方向の両側に、第1発光素子群121および第2発光素子群122の2つの群として配置してもよい。
[誤差補正方法]
次に、本発明を適用した位置検出機能付き投射型表示装置100で採用することのできる誤差方法を説明する。
(誤差補正方法の第1例)
図8は、本発明に係る位置検出機能付き投射型表示装置100での誤差補正方法の第1例を示す説明図であり、図8(a)、(b)、(c)は各々、X座標位置を補正するための説明図、およびY座標位置を補正するための説明図、および座標位置の求め方を示す説明図である。
本形態の位置検出機能付き投射型表示装置100では、対象物体ObのX座標を判定する際には、図3(a)に示すように、X軸方向で単調減少し、Y軸方向で一定なX座標検出用強度分布を利用する。しかしながら、実際には、図8(a)に示すように、Y軸方向で強度が変化していることがある。また、図8(b)に示すように、Y座標検出用強度分布では、X軸方向で強度が変化していることがある。その結果、対象物体Obの位置を検出すると、歪んだ検出領域10R上での位置を検出してしまう。そこで、本形態では、検出領域10Rの各位置において光検出器30を介して得られた結果と検出領域10R上の座標位置との関係を規定する関数またはその逆関数を、図4(a)に示す位置判定部590の記憶部591に記憶しておく。そして、位置判定部590は、記憶部591に記憶されている関数またはその逆関数を用い、当該逆関数および光検出器30を介して得られた受光強度に基づいて、対象物体Obの位置を判定する。
かかる補正方法を、図8を参照して説明するにあたって、その基本原理を理解しやすいように、検出領域10Rの各位置において光検出器30を介して得られる受光強度自身に以下に説明する補正を行なうものとする。
本例では、まず、光量分布を規定する曲線の関数
f(x,y)
を求めておき、その逆関数
-1(p)
p=光量(光検出器30を介して得られる結果)
を記憶部591に記憶しておく。
そして、対象物体ObのX座標位置を判定する際には、光検出器30を介して得られる受光強度pを上記の逆関数f-1(p)に代入して検出領域10R上で対象物体Obの位置を求める。例えば、光検出器30を介して得られる受光強度pが4であれば、逆関数f-1(4)を求める。かかる結果は、図8(a)に太線LXで表される。
次に、対象物体ObのY座標位置を判定する際には、光検出器30を介して得られる受光強度pを上記の逆関数f-1(p)に代入して検出領域10R上で対象物体Obの位置を求める。例えば、光検出器30を介して得られる受光強度pが7.5であれば、逆関数f-1(7.5)を求める。かかる結果は、図8(b)に太線LYで表される。
従って、図8(c)に示すように、図8(a)に示す太線LXと、図8(b)に示す太線LYとをXY座標に投影した際の交点Oが対象物体Obの位置となる。かかる方法で求めた対象物体Obの位置は、検出領域10Rにおける強度分布の直線的な関係からのずれに起因する誤差を補正した真の位置である。それ故、本形態によれば、対象物体Obの位置を正確に判定することができる。
なお、本形態では、逆関数f-1(p)を記憶部591に記憶させておいたが、f(x、y)自身を記憶部591に記憶させておいてもよい。
(誤差補正方法の第2例)
図9は、本発明に係る位置検出機能付き投射型表示装置100での誤差補正方法の第2例を示す説明図である。本形態においては、図4(a)に示す位置判定部590は、検出領域10Rにおける位置検出光L2の強度分布を直線的な関係と見做した場合の座標の算出結果を補正するための補正情報を記憶部591に記憶しておく。そして、対象物体ObのX座標を判定する際には、位置検出光L2の強度分布を直線的な関係と見做した条件で得られたX座標の算出結果と、記録部591が記憶している補正情報とに基づいて対象物体ObのX軸方向の位置を判定する。その結果、図9(a)に示すように、X方向およびY方向の双方で歪んでいた検出領域10Rの形状を、図9(b)に示すように、X方向については補正された形状とすることができる。また、対象物体ObのY座標を判定する際には、位置検出光L2の強度分布を直線的な関係と見做した条件で得られたY座標の算出結果と、記録部591が記憶している補正情報とに基づいて対象物体ObのY軸方向の位置を判定する。その結果、図9(b)に示すように、Y方向で歪んでいた検出領域10Rの形状を、図9(c)に示すように補正することができる。
なお、本形態では、補正情報としては、位置検出光L2の強度分布を直線的な関係と見做した場合の座標の算出結果に演算を加えるための係数や、補正前後の座標が対応するルックアップデーブルなどを用いることができる。
(誤差補正方法の第3例)
図10は、本発明に係る位置検出機能付き投射型表示装置100での誤差補正方法の第3例を示す説明図である。本形態においても、第2例と同様、図4(a)に示す位置判定部590は、検出領域10Rにおける位置検出光L2の強度分布を直線的な関係と見做した場合の座標の算出結果を補正するための補正情報を記憶部591に記憶しておく。そして、対象物体ObのXY座標を判定する際には、まず、位置検出光L2の強度分布を直線的な関係と見做した条件でのX座標およびY座標を算出する。次に、上記のX座標およびY座標と、記録部591が記憶している補正情報とに基づいて対象物体ObのX座標およびY座標を判定する。その結果、図10(a)に示すように、X方向およびY方向の双方で歪んでいた検出領域10Rの形状を、図10(b)に示すように補正することができる。
なお、本形態では、補正情報としては、検出領域10Rにおける位置検出光L2の強度分布を直線的な関係と見做した場合の座標の算出結果に演算を加えるための係数や、補正前後の座標が対応するルックアップデーブルなどを用いることができる。
[その他の実施の形態]
上記実施の形態では、光検出器30として第1光検出器31および第2光検出器32を用いたが、実施の形態1〜3では、1つの光検出器を用いてもよい。
上記実施の形態では、X座標検出用第1強度分布を形成した際の光検出器30で受光結果と、X座標検出用第2強度分布を形成した際の光検出器30で受光結果との差や比に基づいてX座標を求めたが、X座標検出用第1強度分布を形成した際の光検出器30で受光結果と、X座標検出用第2強度分布を形成した際の光検出器30で受光結果とが等しくなるように発光素子12を駆動するのに必要な駆動条件の差や比に基づいてX座標を求めてもよい。また、Y座標を検出する際には、Y座標検出用第1強度分布を形成した際の光検出器30で受光結果と、Y座標検出用第2強度分布を形成した際の光検出器30で受光結果とが等しくなるように発光素子12を駆動するのに必要な駆動条件の差や比に基づいてY座標を求めてもよい。
上記実施の形態では、位置検出用光源部11、光検出器30、および位置検出部50全てを画像投射装置200に設けたが、位置検出用光源部11については、画像投射装置200に設け、光検出器30および位置検出部50については、画像投射装置200とは別の位置、例えば、画像投射装置200の側方や、検出領域10Rの側方に設けてもよい。
10R・・検出領域、11・・位置検出用光源部、12・・発光素子、30・・光検出器、50・・位置検出部、100・・位置検出機能付き投射型表示装置、140・・光源駆動回路、145・・光源制御部、200・・画像投射装置、201・・前面部、210・・投射レンズ、290・・スクリーン、Ob・・対象物体

Claims (11)

  1. 画像投射装置から画像を投射し、前記画像が投射される面と前記画像投射装置との間の対象物体の位置を光学的に検出する位置検出機能付き投射型表示装置であって、
    前記画像投射装置に設けられ、前記画像が投射される面に向けて位置検出光を出射する位置検出用光源部と、
    前記対象物体により反射した前記位置検出光を検出する光検出器と、
    前記光検出器の受光結果に基づいて前記対象物体の位置を検出する位置検出部と、を備え、
    前記位置検出用光源部は、
    第1期間において、前記位置検出光が出射される領域において前記画像の投射方向に対して交差する第1方向の一方側から他方側に向かって単調減少している第1強度分布を形成する位置検出光を出射し、
    前記第1期間の後の第2期間において、前記位置検出光が出射される領域において前記第1方向の前記他方側から前記一方側に向かって単調減少している第2強度分布を形成する位置検出光を出射することを特徴とする位置検出機能付き投射型表示装置。
  2. 前記位置検出光は、赤外光からなることを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。
  3. 前記第1強度分布および前記第2強度分布では、前記位置検出光の強度が直線的に単調減少していることを特徴とする請求項1または2に記載の位置検出機能付き投射型表示装置。
  4. 前記位置検出用光源部は、前記画像投射装置において前記画像を投射する投射レンズが位置する前面部から前記位置検出光を出射することを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の位置検出機能付き投射型表示装置。
  5. 前記位置検出用光源部、前記光検出器、および前記位置検出部はいずれも、前記画像投射装置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の位置検出機能付き投射型表示装置。
  6. 前記光検出器は、前記画像投射装置の前記前面部に設けられていることを特徴とする請求項に記載の位置検出機能付き投射型表示装置。
  7. 前記位置検出用光源部は、
    前記第2期間の後の第3期間において、前記位置検出光が出射される領域において前記画像の投射方向および前記第1の方向に対して交差する第2方向の一方側から他方側に向かって単調減少している第3強度分布を形成する位置検出光を出射し、
    前記第3期間の後の第4期間において、前記位置検出光が出射される領域において前記第2方向の前記他方側から前記一方側に向かって単調減少している第4強度分布を形成する位置検出光を出射することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の位置検出機能付き投射型表示装置。
  8. 前記位置検出用光源部は、前記位置検出光を出射する複数の発光素子を備え、当該複数の発光素子における出射光量バランスを調整して前記位置検出光の強度分布を形成することを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の位置検出機能付き投射型表示装置。
  9. 前記画像の投射方向に対して交差する2つの方向をX軸方向およびY軸方向としたとき、
    前記発光素子は、X軸方向およびY軸方向の双方において複数配列されていることを特徴とする請求項に記載の位置検出機能付き投射型表示装置。
  10. 前記複数の発光素子は、互いに同一波長域に波長ピークが位置する発光素子であることを特徴とする請求項8または9に記載の位置検出機能付き投射型表示装置。
  11. 前記位置検出用光源部は、複数の発光素子には、第1波長域に波長ピークが位置する第1赤外光を出射する第1発光素子と、前記第1波長域とは異なる第2波長域に波長ピークが位置する第2赤外光を出射する第2発光素子と、を備え、
    前記光検出器として、前記第1波長域に感度ピークが位置する第1光検出器と、前記第2波長域に感度ピークが位置する第2光検出器と、が設けられていることを特徴とする請求項8または9に記載の位置検出機能付き投射型表示装置。
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