JP5469848B2 - ステッピングモータ駆動方法、ステッピングモータ駆動装置 - Google Patents

ステッピングモータ駆動方法、ステッピングモータ駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5469848B2
JP5469848B2 JP2008280245A JP2008280245A JP5469848B2 JP 5469848 B2 JP5469848 B2 JP 5469848B2 JP 2008280245 A JP2008280245 A JP 2008280245A JP 2008280245 A JP2008280245 A JP 2008280245A JP 5469848 B2 JP5469848 B2 JP 5469848B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
rotor
phase excitation
excitation method
stop position
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008280245A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010110126A (ja
Inventor
由起 東條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2008280245A priority Critical patent/JP5469848B2/ja
Publication of JP2010110126A publication Critical patent/JP2010110126A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5469848B2 publication Critical patent/JP5469848B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Description

本発明は、回転子及び複数の励磁コイルを備えるステッピングモータの駆動方法、及び、ステッピングモータ駆動装置に関するものである。
プリンタ、スキャナ、コピー機等の電子機器において、用紙を搬送するために用紙搬送機構が設けられている。このような用紙搬送機構において、用紙を搬送する手段としてステッピングモータが広く用いられている。この種のステッピングモータを組み込んだ画像形成装置が、特許文献1に例示されている。
この種のステッピングモータは、以下の公知の方法により駆動される場合が一般的である。以下に示すように、2つの励磁コイルが順次励磁される励磁方式が2相励磁方式と呼ばれる。ステッピングモータの駆動方法は、以下のようなスローアップ、スローイング、スローダウンを経て、モータの回転が開始され定速度に達し、その後、回転が停止する。
つまり、ステッピングモータの回転子に近接して設けられた複数の励磁コイルを、2相励磁方式でいずれか2つの励磁コイルを励磁する2相励磁時間を順次小さくしながら、2相励磁方式で順次励磁する(スローアップ)。
スローアップの結果、回転子の回転速度が定速度に達した際には、複数の励磁コイルを、前記2相励磁時間を一定に保ちながら、2相励磁方式で順次励磁する(スローイング)。その後、複数の励磁コイルを、前記2相励磁時間を順次大きくしながら、2相励磁方式で順次励磁して、回転子の回転を停止させる。(スローダウン)。
特開平7−115797号公報
ところで、この種のステッピングモータ駆動方法では、スローアップ時に以下の問題が生じる傾向がある。
[振動、騒音の発生]
ステッピングモータにおいて、回転子の回転速度を表すステップ周波数(2相励磁時間の逆数)が、一定の低周波数帯域にあるときには、ステッピングモータから生じる振動及び騒音が大きい傾向にあることが判っている。また、このような周波数帯域の中には、電子機器に内蔵された他の部品との間で共振現象を生じさせて、振動及び騒音を特に大きくさせる共振周波数があることが判っている。そのため、回転子の回転が開始した時点のステップ周波数(以下、「起動周波数」と呼ばれる)は、前記周波数帯域よりも大きな周波数であることが望ましい。
[トルクの不足]
ところが、このような起動周波数が、前記周波数帯域よりも大きな周波数とされると、振動や騒音が生じることが抑制されるが、回転子の回転を開始させるために必要なトルクが不足してしまう傾向がある。そこで、トルクを補うためには、1−2相励磁方式で励磁コイルを励磁するスローアップを行えばよいことが判っている。
しかしながら、1−2相励磁方式で励磁コイルを励磁するスローアップが行われると、回転子の回転速度が定速度に達しにくいことが判っており、このような1−2相励磁方式だけでスローアップが行われることは現実的ではない。1−2相励磁方式では、回転子の回転速度が定速度に達するためには、2相励磁方式でスローアップを行う場合と比較しておよそ2倍のステップ周波数が必要とされるからである。
そこで、起動周波数を前記低周波数帯域よりも大きな値とし、且つ、ステップ周波数が一定の周波数に達するまでの間1−2相励磁方式でスローアップを行い、その後、ステップ周波数が一定の周波数に達すれば、2相励磁方式でスローアップを行えばよいことが判る。
[脱調の発生]
ところが、ステップ周波数が一定の周波数に達した際に、1−2相励磁方式から2相励磁方式へ相切り替えが行われた際には、脱調が生じやすい傾向にある。脱調が生じれば、回転子が、1−2相励磁方式で定められた停止位置から2相励磁方式で定められた停止位置に切り替わらないため、2相励磁方式でスローアップを行うことが困難となる。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、スローアップの際に、脱調が生じずに、励磁方式を1−2相励磁方式から2相励磁方式へ切り替えることができるステッピングモータ駆動方法及びステッピングモータ駆動装置を提供することを第1の目的とするものである。
また、振動及び騒音が生じにくく、回転子の回転を開始させるために必要最低限のトルクが確保できるステッピングモータの駆動方法及びステッピングモータ駆動装置を提供することを第2の目的とするものである。
本発明の一局面に係るステッピングモータ駆動方法は、ステッピングモータ駆動装置が、1−2相励磁方式及び2相励磁方式の各々の励磁方式で励磁する複数の励磁コイルと、前記1−2相励磁方式及び前記2相励磁方式の各々の励磁方式で前記複数の励磁コイルが励磁されることにより、前記1−2相励磁方式及び前記2相励磁方式の各々で定められたステップ角を1単位として回転する回転子と、を備えるステッピングモータを駆動させるステッピングモータ駆動方法であって、前記ステッピングモータ駆動装置が、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置となるように調整する回転子位置調整ステップを実行することを特徴とする(発明1)。
この構成によれば、ステッピングモータを駆動させる際には、回転子位置調整ステップが必ず実行されて、回転子の回転が停止している停止位置が、2相励磁方式で定められた停止位置となるように調整される。
そのため、ステップパルスがドライバICに入力される毎に、回転子が1−2相励磁方式で定められた停止位置に停止しながら順次回転する1−2相スローアップステップが実行され、ドライバICへ入力されたステップパルスのパルス数が、予め設定された設定値に達した際には、回転子の回転が停止している停止位置が、2相励磁方式で定められた停止位置とされた状態となる。従って、スローアップの際に、脱調が生じずに、励磁方式を1−2相励磁方式から2相励磁方式へ切り替えることができる。
上記方法において、前記回転子位置調整ステップが、前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置であることを記憶する記憶手段を参照して、前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置であるか否かを判断する停止位置判断ステップの後に実行され、且つ、前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置であると判断されなかった際には、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置となるように調整するステップであり、前記回転子位置調整ステップの後に、前記励磁方式を前記2相励磁方式から前記1−2相励磁方式へ切り替えて、前記複数の励磁コイルを励磁するためのステップパルスのパルスレートを順次高くすることで、前記1−2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁する1−2相励磁時間を順次小さくしながら、前記1−2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転速度を加速させるスローアップを行う1−2相スローアップステップを実行する方法とすることができる(発明2)。
この方法によれば、ステッピングモータを起動させる際には、停止位置判断ステップ及び回転子位置調整ステップにより、回転子の回転が停止している停止位置が、2相励磁方式で定められた停止位置とされる。そのため、発明1が奏する効果と同じ効果を奏することができる。
また、スローアップが1−2相励磁方式で開始され、ステップ周波数を一義的に決定するステップパルスのパルス数が設定値に達した時点で2相励磁方式に切り替えられる。そのため、ステップ周波数が低周波数帯域に有る際には振動及び騒音が生じにくい。また、スローアップが、トルクの大きな1−2相励磁方式で開始されるため、回転子の回転を開始させるために必要最低限のトルクが確保される。
上記方法において、前記ステッピングモータ駆動装置が、さらに、前記1−2相スローアップステップにおいて、前記ステップパルスのパルス数をカウントするステップパルスカウントステップと、前記ステップパルスカウントステップにおいてカウントされた前記ステップパルスのパルス数が、予め設定された設定値に達した際には、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁する2相励磁時間を順次小さくしながら、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転速度を、予め設定された定速度に達するまで加速するスローアップを行う2相スローアップステップと、を実行する方法とすることができる(発明3)。
この方法によれば、ステップパルスがドライバICに入力される毎に、回転子が1−2相励磁方式で定められた停止位置に停止しながら順次回転する1−2相スローアップステップが実行され、ドライバICへ入力されたステップパルスのパルス数が、予め設定された設定値に達した際には、回転子の回転が停止している停止位置が、2相励磁方式で定められた停止位置とされた状態となる。その後、2相スローアップステップが実行されるので、1−2相スローアップステップから2相スローアップステップへ処理を切り替える際には、脱調が生じない。
上記方法において、前記2相スローアップステップは、前記1−2相スローアップステップにおいて、前記ステップパルスのパルス数が前記設定値に達した際には、前記励磁方式を前記1−2相励磁方式から前記2相励磁方式へ切り替えて、前記スローアップを行う方法とすることができる(発明4)。この方法によれば、ステップパルスのパルス数が設定値に達した際には、回転子の停止位置が2相励磁方式で定められた停止位置とされている。そのため、回転子の停止位置が2相励磁方式で定められた停止位置とされている状態で励磁方式が1−2相励磁方式から2相励磁方式へ切り替わるので、励磁方式が1−2相励磁方式から2相励磁方式へ切り替わる際に脱調が生じない。
上記方法において、前記ステッピングモータ駆動装置が、さらに、前記2相スローアップステップにおいて前記回転子の回転速度が前記定速度に達した際には、前記2相励磁方式でのスローアップステップを中止し、前記2相励磁時間を一定に保ちながら、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子を前記定速度で回転させる定速度回転ステップと、前記2相励磁時間を順次大きくしながら、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転速度を、前記回転子の回転が停止するまで減速させるスローダウンを行う2相スローダウンステップと、前記2相スローダウンステップにおいて前記回転子の回転が停止した停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置であることを前記記憶手段へ記憶させる記憶ステップと、を実行し、前記定速度回転ステップで前記回転子を前記定速度で回転させる処理が中止された後、前記回転子の回転が停止するまで減速させる前記スローダウンでは、前記2相励磁方式が用いられ、前記1−2相励磁方式が用いられていないことを特徴とする
この方法によれば、定速度回転ステップ及び2相スローダウンステップにおいて、2相励磁方式が用いられるので、回転子の回転が停止した際には、回転子の停止位置が、2相励磁方式で定められた停止位置にある。そして、記憶ステップにより、回転子の回転が停止した停止位置が2相励磁方式で定められた停止位置にあることが記憶手段へ記憶される。
そのため、回転子の回転が停止した後、再度、1−2相スローアップステップが開始される際には、停止位置判断ステップ及び回転子位置調整ステップにより、必ず、回転子の回転が停止している停止位置が、2相励磁方式で定められた停止位置とされる。
また、本発明の他の局面に係るステッピングモータ駆動装置は、1−2相励磁方式及び2相励磁方式の各々の励磁方式で励磁する複数の励磁コイルと、前記1−2相励磁方式及び前記2相励磁方式の各々の励磁方式で前記複数の励磁コイルが励磁されることにより、前記1−2相励磁方式及び前記2相励磁方式の各々で定められたステップ角を1単位として回転する回転子と、を備えるステッピングモータを駆動させるステッピングモータ駆動装置であって、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置となるように調整する回転子位置調整手段を備えることを特徴とする(発明6)。
この構成によれば、発明1に係るステッピングモータ駆動方法に対応している。そのため、発明1に係るステッピングモータ駆動方法と同じ効果が奏される。
上記構成において、前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置であることを記憶する記憶手段と、前記記憶手段を参照して、前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置であるか否かを判断する停止位置判断手段と、前記励磁方式を前記2相励磁方式から前記1−2相励磁方式へ切り替えて、前記複数の励磁コイルを励磁するためのステップパルスのパルスレートを順次高くすることで、前記1−2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁する1−2相励磁時間を順次小さくしながら、前記1−2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転速度を加速させるスローアップを行う1−2相スローアップ手段と、前記回転子位置調整手段により、前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置となるように調整された後、前記1−2相スローアップ手段に対して前記スローアップを行わせる制御手段と、を備えており、前記回転子位置調整手段は、前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置であると判断されなかった際には、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置となるように調整する構成とすることができる(発明7)。
この構成によれば、発明2に係るステッピングモータ駆動方法に対応している。そのため、発明2に係るステッピングモータ駆動方法と同じ効果が奏される。
上記構成において、前記1−2相スローアップステップにおいて、前記ステップパルスのパルス数をカウントするステップパルスカウント手段と、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁する2相励磁時間を順次小さくしながら、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転速度を、予め設定された定速度に達するまで加速させるスローアップを行う2相スローアップ手段と、前記ステップパルスカウント手段によりカウントされた前記ステップパルスのパルス数が、予め設定された設定値に達した際には、前記1−2相スローアップ手段に対して前記1−2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁することを中止させ、前記2相スローアップ手段に対して、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁する2相励磁時間を順次小さくしながら、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転速度を、予め設定された定速度に達するまで加速させるスローアップを行わせる制御手段と、を備える構成とすることができる(発明8)。
この構成によれば、発明3に係るステッピングモータ駆動方法に対応している。そのため、発明3に係るステッピングモータ駆動方法と同じ効果が奏される。
上記構成において、前記制御手段は、前記1−2相スローアップ手段によるスローアップが行われている際に、前記ステップパルスカウント手段によりカウントされた前記ステップパルスのパルス数が前記設定値に達した際には、前記2相スローアップ手段に対して、前記励磁方式を前記1−2相励磁方式から前記2相励磁方式へ切り替えさせて、前記スローアップを行わせる構成とすることができる(発明9)。
この構成によれば、発明4に係るステッピングモータ駆動方法に対応している。そのため、発明4に係るステッピングモータ駆動方法と同じ効果が奏される。
上記構成において、前記2相励磁時間を一定に保ちながら、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子を前記定速度で回転させる定速度回転手段と、前記2相励磁時間を順次大きくしながら、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転速度を、前記回転子の回転が停止するまで減速させ、前記回転子の回転が停止した停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置であることを前記記憶手段へ記憶させる2相スローダウン手段と、を備えており、前記制御手段は、前記回転子の回転速度が前記定速度に達した際には、前記2相スローアップ手段に対して前記2相励磁方式でのスローアップを中止させる処理、前記定速度回転手段に対して、前記2相励磁時間を一定に保ちながら、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子を前記定速度で回転させる処理、及び、前記2相スローダウン手段に対して、前記2相励磁時間を順次大きくしながら、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転速度を、前記回転子の回転が停止するまで減速させ、前記回転子の回転が停止した停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置であることを前記記憶手段へ記憶させる処理、を行い、前記回転子を前記定速度で回転させる処理が中止された後、前記回転子の回転が停止するまで減速させるスローダウンでは、前記2相励磁方式が用いられ、前記1−2相励磁方式が用いられていないことを特徴とする
この構成によれば、発明5に係るステッピングモータ駆動方法に対応している。そのため、発明5に係るステッピングモータ駆動方法と同じ効果が奏される。
本発明のさらに他の局面に係るステッピングモータ駆動方法は、
ステッピングモータ駆動装置が、
1−2相励磁方式及び2相励磁方式の各々の励磁方式で励磁する複数の励磁コイルと、前記1−2相励磁方式及び前記2相励磁方式の各々の励磁方式で前記複数の励磁コイルが励磁されることにより、前記1−2相励磁方式及び前記2相励磁方式の各々で定められたステップ角を1単位として回転する回転子と、を備えるステッピングモータを駆動させるステッピングモータ駆動方法であって、
前記ステッピングモータ駆動装置が、
前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置となるように調整する回転子位置調整ステップを実行し、
前記回転子位置調整ステップが、
前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置であることを記憶する記憶手段を参照して、前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置であるか否かを判断する停止位置判断ステップの後に実行され、
且つ、
前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置であると判断されなかった際には、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置となるように調整するステップであり、
前記回転子位置調整ステップの後に、前記励磁方式を前記2相励磁方式から前記1−2相励磁方式へ切り替えて、前記複数の励磁コイルを励磁するためのステップパルスのパルスレートを順次高くすることで、前記1−2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁する1−2相励磁時間を順次小さくしながら、前記1−2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転速度を加速させるスローアップを行う1−2相スローアップステップを実行し、
前記ステッピングモータ駆動装置が、さらに、
前記1−2相スローアップステップにおいて、前記ステップパルスのパルス数をカウントするステップパルスカウントステップと、
前記ステップパルスカウントステップにおいてカウントされた前記ステップパルスのパルス数が、予め設定された設定値に達した際には、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁する2相励磁時間を順次小さくしながら、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転速度を、予め設定された定速度に達するまで加速するスローアップを行う2相スローアップステップと、を実行し、
前記設定値は、
前記回転子の停止位置が前記2相励磁方式で定められる停止位置となる前記ステップパルスのパルス数であり、
前記2相スローアップステップは、
前記1−2相スローアップステップにおいて、前記ステップパルスのパルス数が前記設定値に達することにより、前記回転子の停止位置が前記2相励磁方式で定められる停止位置となったときに、前記励磁方式を前記1−2相励磁方式から前記2相励磁方式へ切り替えて、前記スローアップを行うことを特徴とする。
本発明のさらに他の局面に係るステッピングモータ駆動装置は、
1−2相励磁方式及び2相励磁方式の各々の励磁方式で励磁する複数の励磁コイルと、前記1−2相励磁方式及び前記2相励磁方式の各々の励磁方式で前記複数の励磁コイルが励磁されることにより、前記1−2相励磁方式及び前記2相励磁方式の各々で定められたステップ角を1単位として回転する回転子と、を備えるステッピングモータを駆動させるステッピングモータ駆動装置であって、
前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置となるように調整する回転子位置調整手段と、
前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置であることを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段を参照して、前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置であるか否かを判断する停止位置判断手段と、
前記励磁方式を前記2相励磁方式から前記1−2相励磁方式へ切り替えて、前記複数の励磁コイルを励磁するためのステップパルスのパルスレートを順次高くすることで、前記1−2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁する1−2相励磁時間を順次小さくしながら、前記1−2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転速度を加速させるスローアップを行う1−2相スローアップ手段と、
前記回転子位置調整手段により、前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置となるように調整された後、前記1−2相スローアップ手段に対して前記スローアップを行わせる制御手段と、
を備えており、
前記回転子位置調整手段は、
前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置であると判断されなかった際には、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置となるように調整し、
前記ステッピングモータ駆動装置は、
前記1−2相スローアップステップにおいて、前記ステップパルスのパルス数をカウントするステップパルスカウント手段と、
前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁する2相励磁時間を順次小さくしながら、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転速度を、予め設定された定速度に達するまで加速させるスローアップを行う2相スローアップ手段と、
前記ステップパルスカウント手段によりカウントされた前記ステップパルスのパルス数が、予め設定された設定値に達した際には、前記1−2相スローアップ手段に対して前記1−2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁することを中止させ、前記2相スローアップ手段に対して、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁する2相励磁時間を順次小さくしながら、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転速度を、予め設定された定速度に達するまで加速させるスローアップを行わせる制御手段と、を備え、
前記設定値は、
前記回転子の停止位置が前記2相励磁方式で定められる停止位置となる前記ステップパルスのパルス数であり、
前記制御手段は、
前記1−2相スローアップ手段によるスローアップが行われている際に、前記ステップパルスカウント手段によりカウントされた前記ステップパルスのパルス数が前記設定値に達することにより、前記回転子の停止位置が前記2相励磁方式で定められる停止位置となったときに、前記2相スローアップ手段に対して、前記励磁方式を前記1−2相励磁方式から前記2相励磁方式へ切り替えさせて、前記スローアップを行わせることを特徴とする。
本発明によれば、1−2相スローアップステップが実行され、ドライバICへ入力されたステップパルスのパルス数が、予め設定された設定値に達した際には、回転子の回転が停止している停止位置が、2相励磁方式で定められた停止位置とされた状態となる。従って、スローアップの際に、脱調が生じずに、励磁方式を1−2相励磁方式から2相励磁方式へ切り替えることができる。
また、スローアップが1−2相励磁方式で開始され、ステップ周波数を一義的に決定するステップパルスのパルス数が設定値に達した時点で2相励磁方式に切り替えられる。そのため、ステップ周波数が低周波数帯域に有る際には振動及び騒音が生じにくい。また、スローアップが、トルクの大きな1−2相励磁方式で開始されるため、回転子の回転を開始させるために必要最低限のトルクが確保される。
以下、本発明の一実施形態に係るステッピングモータ駆動方法及びステッピングモータ駆動装置について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るステッピングモータ駆動装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すステッピングモータ駆動装置1は、制御ユニットU、RAM(記憶手段)20、ドライバIC(Integrated Circuit)30、ステップパルスカウンタ(ステップパルスカウント手段)40、及びROM50を備え、ステッピングモータ2を駆動するようにされている。ここに、ステッピングモータ2として、バイポーラ式の複数の励磁コイル21,22を備える2相ステッピングモータが例示されている。
制御ユニットUは、ドライバIC30を制御する。そのため、制御ユニットUは、制御部(制御手段)10、停止位置判断部(停止位置判断手段)11、回転子位置調整部(回転子位置調整手段)12、1−2相スローアップ部(1−2相スローアップ手段)13、2相スローアップ部(2相スローアップ手段)14、定速度回転部(定速度回転手段)15、及び2相スローダウン部(2相スローダウン手段)16を備える。
ドライバIC30は、ステッピングモータ2の励磁コイル21,22が接続される端子TA,TB,TC,及びTDを備えている。このようなドライバIC30において、端子TA及び端子TBには励磁コイル21が接続されており、端子TA側が「/B相」、端子TB側が「B相」とされている。また、端子TC及び端子TDには励磁コイル22が接続されており、端子TC側が「A相」、端子TD側が「/A相」とされている。
また、ドライバIC30は、制御ユニットUから出力されたステップパルスを受け付けて、励磁電流を生成する。このようなステップパルスは、ドライバICの端子TEへ入力される。また、ドライバIC30は、制御ユニットUから、Lレベルでイネーブル(ENABLE)を要求する信号を受け付けた際には励磁電流を生するが、Hレベルでディスエーブル(DISABLE)を要求する信号を受け付けた際には励磁電流を生じない。このようなイネーブル及びディスエーブルを要求する信号は、ドライバICの端子TGへ入力される。
また、ドライバIC30は、制御ユニットUから出力された相切り替え信号(以下、MS信号という)を受け付けて、励磁方式を、1−2相励磁方式及び2相励磁方式のいずれかへ切り替える。つまり、MS信号はHレベルで励磁方式を2相励磁方式から1−2相励磁方式へ切り替えることを要求し、Lレベルで励磁方式を1−2相励磁方式から2相励磁方式へ切り替えることを要求する信号である。このようなMS信号は、ドライバICの端子TFへ入力される。
このようなドライバIC30は、公知のシーケンサー機能付きマイクロステッピング対応モータドライバを用いて実現される。例えば、本実施形態において、ドライバIC30として、公知のバイポーラ駆動方式のステッピングモータドライバが用いられている。
このような公知のモータドライバは、制御ユニットUによる制御により、励磁方式を1−2相励磁方式と2相励磁方式との間で切り替え、且つ、ステップパルスが1パルス入力される毎に、1−2相励磁方式又は2相励磁方式で励磁コイル21,22を励磁して、回転子23を1−2相励磁方式又は2相励磁方式で定められた停止位置で停止させながら回転させるモータドライバである。尚、ステッピングモータ2が、ユニポーラ式の複数の励磁コイルを備える2相ステッピングモータである場合には、公知のユニポーラ駆動方式のステッピングモータドライバが用いられることが望まれる。このような公知のユニポーラ駆動方式のステッピングモータドライバも、公知のバイポーラ駆動方式のステッピングモータドライバの先述した処理と同じ処理を行う。
RAM20は、回転子23の回転が停止している停止位置が、2相励磁方式で定められた停止位置であることを記憶する。ここに、RAM20へ、回転子23の回転が停止している停止位置が、2相励磁方式で定められた停止位置であること記憶する処理は、例えば、2相励磁方式で定められた停止位置であることを示すフラグをセットすることで実現される。また、図2に示す、2相励磁方式で定められた停止位置(2)、(4)、(6)、(8)のいずれかを記憶することでも実現される。
ステッピングモータ2は、バイポーラ式の複数の励磁コイル21,22を備える2相ステッピングモータである。このようなステッピングモータ2は、励磁コイル21及び22を備えており、励磁コイル21の両端がドライバIC30の端子TA及びTBへ接続されて、それぞれの両端が/B相及びB相とされている。また、励磁コイル22の両端がドライバIC30の端子TC及びTDへ接続されており、それぞれの両端がA相及び/A相とされている。
また、ステッピングモータ2は、N極及びS極を有する回転子23(2極ローター)を備える。この回転子23に近接して、複数の励磁コイル21及び22が設けられている。このようなステッピングモータ2は、後述されるように、ドライバIC30がステップパルスを変換して生成する励磁電流を受け付けて回転子23が回転する。
ステップパルスカウンタ40は、後述される1−2相スローアップ処理が行われている際には、1−2相スローアップ部13により生成されるステップパルスのパルス数をカウントする(以下、ステップパルス数カウント処理という)。そして、カウント値が予め設定された設定値(以降「N」という;但し、Nは正の自然数)に達した際には、カウント値がNに達したことを制御部10へ通知する。1−2相スローアップ処理が行われている際にステップパルスのパルス数がNに達した際には、後述されるように、ステッピングモータ2の回転子23の停止位置が、2相励磁方式で定められた停止位置に位置していることが判るからである。ROM50は、この制御ユニットUが動作するための各種プログラムを記憶している。
このようなステッピングモータ駆動装置1において、制御ユニットUが備える要素の各々は、以下の処理を行う。つまり、制御ユニットUにおいて、制御部10は、コントロールバス(例えば、CPUバス)及びデータバスを通じて制御信号及びデータの転送を行うことにより、制御ユニットUを制御する。また、制御部10の制御により、制御ユニットU内の要素の各々が制御されて、後述されるステッピングモータ駆動処理が実現される。
また、停止位置判断部11は、RAM20を参照して、回転子23の回転が停止している停止位置が、2相励磁方式で定められた停止位置であるか否かを判断する。図2は、回転子23の、2相励磁方式及び1−2相励磁方式で定められた停止位置を示すモデル図である。図2において、時計回りに付された数値「0」、「45」、「90」、「135」、「180」、「225」、「270」、「315」の各々は、原点Oを中心として回転子23が時計回り方向(図2において矢印方向)へ回転するステップ角を示している。また、(1)〜(8)の各々は、回転子23が有する「N極」を基準として表された、回転子23の停止位置を示している。
図2において、回転子23の停止位置は、2相励磁方式では、(2)、(4)、(6)、及び(8)に示される停止位置である。回転子23は、2相励磁方式では、(2)、(4)、(6)、及び(8)で示される停止位置で停止しながら、90度のステップ角を1単位として回転する。
一方、1−2相励磁方式では、回転子23の停止位置は、(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、及び(8)に示される停止位置である。回転子23は、1−2相励磁方式では、(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、及び(8)で示される停止位置で停止しながら、45度のステップ角を1単位として回転する。
また、図1に示す回転子位置調整部12は、2相励磁方式で複数の励磁コイル21及び22を励磁して、回転子23の回転が停止している停止位置が、2相励磁方式で定められた停止位置となるように調整する(以下、回転子停止位置調整処理という)。
例えば、図2において、回転子23の停止位置が、(1)、(3)、(5)、及び(7)で表される1−2相励磁方式で定められた停止位置で停止している際には、回転子位置調整部12が、MS信号をLレベルとしてドライバIC30の励磁方式を2相励磁方式とし、且つ、ステップパルスをドライバIC30へ出力する。その結果、/B相及びA相、/B相及び/A相、/A相及びB相、及びB相及びA相のいずれかが励磁されて、回転子23の停止位置が、(2)、(4)、(6)、及び(8)のいずれかに示された2相励磁方式で定められた停止位置に位置するように調整される。
また、図1に示す1−2相スローアップ部13は、MS信号をHレベルとしてドライバIC30の励磁方式を1−2相励磁方式とし、且つ、ステップパルスのパルスレートを順次高くすることで、1−2相励磁方式で励磁コイル21及び22の両方又はいずれか一方を励磁する1−2相励磁時間を順次小さくしながら、1−2相励磁方式で励磁コイル21及び22の両方又はいずれか一方を励磁して、回転子23の回転速度を加速させるスローアップを行う(以下、1−2相スローアップ処理という)。
また、図1に示す2相スローアップ部14は、MS信号をLレベルとしてドライバIC30の励磁方式を2相励磁方式とし、且つ、ステップパルスのパルスレートを順次高くすることで、2相励磁方式で励磁コイル21及び22を励磁する2相励磁時間を順次小さくしながら、2相励磁方式で励磁コイル21及び22を励磁して、回転子23の回転速度を、予め設定された定速度に達するまで加速させるスローアップを行う(以下、2相スローアップ処理という)。
また、図1に示す定速度回転部15は、MS信号をLレベルとしてドライバIC30の励磁方式を2相励磁方式に保ったまま、ステップパルスのパルスレートを一定に保つことで、2相励磁時間を一定に保ちながら、2相励磁方式で励磁コイル21及び22を励磁して、回転子23を定速度で回転させる(以下、定速度回転処理という)。ここに、回転子23の回転速度が一定の定速度に達している際におけるステップ周波数(2相励磁時間の逆数で表される値)は、「定速周波数」と呼ばれる。例えば、回転子23の回転速度が、定速度450mm/sに達している際には、およそ2700ppsで表されるステップ周波数が「定速周波数」となる。
また、図1に示す2相スローダウン部16は、MS信号をLレベルとしてドライバIC30の励磁方式を2相励磁方式に保ったまま、ステップパルスのパルスレートを順次小さくすることで、2相励磁時間を順次大きくしながら、2相励磁方式で複数の励磁コイル21及び22を励磁して、回転子23の回転速度を、回転子23の回転が停止するまで減速させる(以下、2相スローダウン処理という)。
その後、2相スローダウン部16は、回転子23の回転が停止している停止位置が、2相励磁方式で定められた停止位置であることをRAM20へ記憶させる(以下、停止位置記憶処理という)。ここに、RAM20へ、回転子23の回転が停止している停止位置が、2相励磁方式で定められた停止位置であることを記憶させることを実現する手段は、先述された通りである。
図3は、ドライバIC30が2相励磁方式で励磁コイル21及び22を励磁するための励磁電流について説明するためのタイムチャートである。図3(a)は、/A相及び/B相における励磁電流値の一例を示し、図3(b)は、A相及びB相における励磁電流値の一例を示している。また、図4は、ステッピングモータ2の内部構造の一例を示す断面図である。
ここに、図3(a)及び図3(b)から明らかなように、/A相における励磁電流値とA相における励磁電流値とは逆極性である。また、/B相における励磁電流値とB相における励磁電流値とは逆極性である。
このことから明らかなように、/A相における励磁電流値が正の値である際には、A相における励磁電流値は負の値であるため、励磁コイル22の/A相からA相へ励磁電流が流れる。一方、/A相における励磁電流値が負の値である際には、A相における励磁電流値は正の値であるため、励磁コイル22のA相から/A相へ励磁電流が流れる。
また、/B相における励磁電流値が正の値である際には、B相における励磁電流値が負の値であるため、励磁コイル21の/B相からB相へ励磁電流が流れる。一方、/B相における励磁電流値が負の値である際には、B相における励磁電流値が正の値であるため、励磁コイル21のB相から/B相へ励磁電流が流れる。
そして、/B相及び/A相、/A相及びB相、B相及びA相、A相及び/B相のいずれかにおいて、2相の励磁電流値が70.71%となった際には、励磁電流値が70.71%とされた2相が励磁される。
このような2相励磁方式では、/A相、A相、/B相、及びB相が、図3に示すような励磁電流値を示すことにより、回転子23が以下のように回転する。つまり、励磁時間(1)において/B相及び/A相(励磁コイル21及び22)の励磁→励磁時間(2)において/A相及びB相(励磁コイル21及び22)の励磁→励磁時間(3)においてB相及びA相(励磁コイル21及び22)の励磁→励磁時間(4)においてA相及び/B相(励磁コイル21及び22)の励磁が順次行われる。その結果、回転子23が時計回り(図1及び図4に示す矢印方向)に1回転する。尚、逆方向への回転は、逆の順番で励磁を行えば実現される。以上のように、励磁コイル21及び22が順次励磁される時間(励磁時間(1)〜(4)の各々の時間)が、「2相励磁時間」と呼ばれる。
このような2相励磁方式では、回転子23が、図2に示す停止位置(2)、(4)、(6)、及び(8)で順次停止しながら回転する。つまり、図2において、原点Oと停止位置(2)、(4)、(6)、及び(8)の各々とを結ぶ線と、原点Oと次の停止位置(4)、(6)、(6)、及び(2)とを結ぶ線とでなす角度を1単位として、回転子23が回転する。このように、1単位とされる角度はステップ角と呼ばれる。
また、前記励磁時間(1)〜(4)の各々は、ステップパルス(図3では「STEP」で表されている)1パルスに対応している。そのため、回転子23は、ステップパルスのパルスに同期して、1ステップ角回転する。
図5は、ドライバIC30が1−2相励磁方式で励磁コイル21及び22を励磁するための励磁電流について説明するためのタイムチャートである。図5(a)は、/A相及び/B相における励磁電流値の一例を示し、図5(b)は、A相及びB相における励磁電流値の一例を示している。
ここに、図5(a)及び図5(b)から明らかなように、/A相における励磁電流値とA相における励磁電流値とは逆極性である。また、/B相における励磁電流値とB相における励磁電流値とは逆極性である。
そして、/B相及び/A相、/A相及びB相、B相及びA相、A相及び/B相のいずれかにおいて、2相の励磁電流値が70.71%となった際には、励磁電流値が70.71%とされた2相が励磁される。つまり、2相励磁方式で励磁される。また、A相、B相、/A相、及び/B相のいずれかにおいて、励磁電流値が100%となった際に、励磁電流値が100%とされた相が励磁される。つまり、1相励磁方式で励磁される。
このような1−2相励磁方式では、A相、B相、/A相、及び/B相が、図5に示すような励磁電流値を示すことにより、回転子23が以下のように回転する。つまり、励磁時間(1)において/B相(励磁コイル21)のみの励磁→励磁時間(2)において/B相及び/A相(励磁コイル21及び22)の励磁→励磁時間(3)において/A相(励磁コイル22)のみの励磁→励磁時間(4)において/A相及びB相の(励磁コイル21及び22)の励磁→励磁時間(5)においてB相(励磁コイル21)のみの励磁→励磁時間(6)においてB相及びA相(励磁コイル21及び22)の励磁→励磁時間(7)においてA相(励磁コイル22)のみの励磁→励磁時間(8)においてA相及び/B相(励磁コイル21及び22)の励磁が順次行われる。その結果、回転子23が時計回り(図1及び図4に示す矢印方向)に1回転する。尚、逆方向への回転は、逆の順番で励磁を行えば実現される。このように、1−2相励磁電流によって、以上のように、励磁コイル21及び22のうち2つ又は1つが順次励磁される時間(励磁時間(1)〜(8)の各々の時間)が、「1−2相励磁時間」と呼ばれる。
このような1−2相励磁方式では、回転子23が、図2に示す停止位置(1)〜(8)で順次停止しながら回転する。つまり、図2において、原点Oと停止位置(1)〜(8)の各々とを結ぶ線と、原点Oと次の停止位置(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、及び(1)とを結ぶ線とでなす角度を1単位として、回転子23が回転する。このように、1単位とされる角度はステップ角と呼ばれる。
また、前記励磁時間(1)〜(8)の各々は、ステップパルス(図5では「STEP」で表されている)1パルスに対応している。そのため、回転子23は、ステップパルスのパルスに同期して、1ステップ角回転する。
図6は、ステッピングモータ駆動装置1が行うステッピング駆動処理の概要の一例を示すタイムチャートである。また、図7は、ステッピングモータ2の台形状速度プロフィールを示す図である。
ステッピングモータ駆動装置1において、制御ユニットUから出力される、Lレベルでイネーブルを要求する信号を受け付けた際には、ドライバIC30が励磁電流を生ずることができる。このような状態で、以下のステッピングモータ駆動処理が行われる。
[図6において(1)で示される処理]
制御ユニットUにおいて、回転子位置調整部12が回転子停止位置調整処理を行って、回転子23の回転が停止している停止位置が、2相励磁方式で定められた停止位置となるよう調整される。本実施形態では、回転子停止位置調整処理が、ステップパルスが2パルス出力されることで実現されている。
このような2パルス分のステップパルスがドライバIC30に入力されると、ドライバIC30により、図3に示される励磁時間(1)において/B相及び/A相の励磁→図3に示される励磁時間(2)において/A相及びB相の励磁が順次行われる。
つまり、回転子23が、図2の(1)、(3)、(5)、及び(7)で示される1−2相励磁方式で定められたいずれの停止位置に停止していても、2パルス分のステップパルスがドライバIC30へ入力されて、回転子23が、図2の(4)で示される停止位置(135度)まで回転し、その後、図2の(6)で示される停止位置(225度)まで回転して停止する。つまり、回転子23が図2に示されるどの停止位置に停止していても、2相励磁方式で定められた停止位置となるように調整される。
[図6において(2)で示される処理]
制御ユニットUにおいて、1−2相スローアップ部13が1−2相スローアップ処理を行う。この際に、1−2相スローアップ部13によりMS信号がHレベルとされ、励磁方式が2相励磁方式から1−2相励磁方式へ切り替わる。同時に、ステップパルスカウンタ40によるステップパルス数カウント処理が開始される。
[図6において(3)で示される処理]
制御ユニットUにおいて、1−2相スローアップ部13による1−2相スローアップ処理が継続される。このような1−2相スローアップ処理において、ステップ周波数が、図7の(3)に示すように701ppsから1617ppsにまで変化する。また、ステップパルスカウンタ40によるステップパルス数カウント処理も継続される。
[図6において(4)で示される処理]
制御ユニットUにおいて、ステップパルス数カウント処理によりカウントされたステップパルス数が設定値Nに達した際には、2相スローアップ部14が、MS信号をLレベルとして、励磁方式が1−2相励磁方式から2相励磁方式へ切り替わり、2相スローアップ処理が行われる。この際、1−2相スローアップ部13による1−2相スローアップ処理が中止される。
つまり、ステップパルス数が設定値Nとなった時点では、回転子23の停止位置は、2相励磁方式で定められた停止位置とされている。回転子23の停止位置が2相励磁方式で定められた停止位置となるように調整されてから、ドライバIC30へステップパルスが1パルス入力される毎に、回転子23が、図2に示す(1)〜(8)の各々の停止位置に停止しながら回転するからである。
例えば、偶数のパルス数が設定値Nとされている際には、図2に示される停止位置(2)、(4)、(6)及び(8)のいずれかを起点として、図2に示される停止位置(1)〜(8)の各々に順次停止しながら回転子23が回転する。そして、ステップパルスのパルス数が設定値Nとなった際には、回転子23の停止位置は、図2に示す(2)、(4)、(6)、及び(8)の2相励磁方式で定められた停止位置のいずれかとなっている。そのため、その時点で励磁方式が1−2相励磁方式から2相励磁方式へ切り替わっても、脱調が生じない。このような2相スローアップ処理において、ステップ周波数が、図7の(4)に示すように1617ppsから2000〜3000ppsにまで変化する。
[図6において(5)で示される処理]
制御ユニットUにおいて、回転子23の回転速度が定速度に達して、制御部10が、2相スローアップ処理を中止させる。ここに、回転子23の回転速度が定速度に達していることは、例えば、2相励磁時間の逆数から求められるステップ周波数が「定速周波数」に達していることを制御部10が検出することにより実現される。
ついで、制御部10が、定速度回転部15に対して、定速度回転処理を開始させる。定速度回転処理が行われている際には、ステップ周波数は、図7の(5)に示すように、2000〜3000ppsで維持されている。
[図6において(6)で示される処理]
制御ユニットUにおいて、制御部10が、定速度回転部15に対して定速度回転処理を中止させる。そして、制御部10が、2相スローダウン部16に対して2相スローダウン処理及び停止位置記憶処理を行わせる。このような2相スローダウン処理において、ステップ周波数が、図7の(6)に示すように、2000pps〜3000ppsから701ppsにまで変化する。
このように、ステッピングモータ2が駆動される際には、まず、回転子位置調整部12により回転子23の停止位置が2相励磁方式で定められた停止位置となるように調整されてから、1−2相励磁方式でスローアップが行われる。そして、1−2相励磁方式でスローアップが行われている際にステップパルスのパルス数が設定値Nに達すると、励磁方式が1−2相励磁方式から2相励磁方式へ切り替わり、2相励磁方式でスローアップが行われる。
そのため、1−2相励磁方式でスローアップが行われている際にステップパルスのパルス数が設定値に達した時点では、回転子23の停止位置は2相励磁方式で定められた停止位置となっている。従って、励磁方式が1−2相励磁方式から2相励磁方式へ切り替わる際に脱調が生じない。
また、先述したドライバIC30には、図示しないRESET端子を備えており、RESET端子にRESET信号が入力された際には、回転子23の停止位置が、1−2相励磁方式と2相励磁方式との共通の停止位置とされる。つまり、図2に示す(2)、(4)、(6)、及び(8)のいずれかの停止位置とされる。しかしながら、本実施形態に係るステッピングモータ駆動装置1は、ステッピングモータ2を駆動する際には、回転子位置調整部12により回転子23の停止位置が2相励磁方式で定められた停止位置となるように調整されてからスローアップを行う。そのため、このようなRESET端子が必要とされずに、励磁方式が1−2相励磁方式から2相励磁方式へ切り替わる際に、脱調を生じさせないようにできる。従って、ドライバIC30の端子数、及び、ドライバIC30へ信号を入力するための制御線の数が削減される。
図8は、本実施形態に係るステッピングモータ駆動方法の一例を示すフローチャートである。このようなステッピングモータ駆動方法は、例えば、ステッピングモータ駆動装置1が組み込まれた画像形成装置が、ジョブを実行する際に行われる。本実施形態では、画像形成装置が用紙搬送ジョブを実行する際のステッピングモータ駆動方法が例示されている。
すなわち、画像形成装置が用紙搬送ジョブを開始した際には(ステップS1)、ステッピングモータ駆動装置1において、停止位置判断部11が、回転子23の回転が停止している停止位置が、2相励磁方式で定められた停止位置となっているか否かを判断する(ステップS2,S3;停止位置判断ステップ)。つまり、RAM20を参照して、回転子23の回転が停止している停止位置が2相励磁方式で定められた停止位置とされていることが記憶されているか否かを判断する。
この判断の結果、回転子23の回転が停止している停止位置が2相励磁方式で定められた停止位置となっている際には(ステップS3のYES)、ステップS5に以降する。一方、回転子23の回転が停止している停止位置が2相励磁方式で定められた停止位置となっていない際には(ステップS3のNO)、回転子位置調整部12が回転子停止位置調整処理を行う(ステップS4;回転子位置調整ステップ)。
ステップS5に示される処理では、1−2相スローアップ部13が1−2相スローアップ処理を行う。このような1−2相スローアップ処理が行われている間には、ステップパルスカウンタ40がステップパルス数カウント処理を行う(ステップS6;ステップパルスカウントステップ)。
ステップパルス数カウント処理が行われた結果、ステップパルスの数が予め設定された設定値「N」に達した際には(ステップS7のYES)、1−2相スローアップ部14が、励磁方式を2相励磁方式から1−2相励磁方式へ切り替え(ステップS8)、1−2相スローアップ処理を行う(ステップS9)。ここに、1−2相スローアップ処理は、回転子23の回転速度が予め定められた定速度に達するまで継続される。
1−2相スローアップ処理において、回転子23の回転速度が予め定められた定速度に達した際には(ステップS10のYES)、定速度回転部15が定速度回転処理を行う(ステップS11;定速度回転処理)。この定速度回転処理は用紙搬送ジョブが終了するまで継続される。
そして、用紙搬送ジョブが終了した際には(ステップS12のYES)、2相スローダウン部16が2相スローダウン処理を行う(ステップS13;2相スローダウンステップ)。そして、回転子23の回転が停止した際には、2相スローダウン部16が、回転子23の回転が停止している停止位置が2相励磁方式で定められた停止位置であることを、RAM20に記憶させる(ステップS14;記憶ステップ)。
本発明の一実施形態に係るステッピングモータ駆動装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 回転子の、2相励磁方式及び1−2相励磁方式で定められた停止位置を示すモデル図である。 ドライバICが2相励磁方式で励磁コイルを励磁するための励磁電流について説明するためのタイムチャートである。 ステッピングモータの内部構造の一例を示す断面図である。 ドライバICが1−2相励磁方式で励磁コイルを励磁するための励磁電流について説明するためのタイムチャートである。 ステッピングモータ駆動装置が行うステッピング駆動処理の概要の一例を示すタイムチャートである。 ステッピングモータの台形状速度プロフィールを示す図である。 本実施形態に係るステッピングモータ駆動方法の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ステッピングモータ駆動装置
10 制御部
11 停止位置判断部
12 回転子位置調整部
13 1−2相スローアップ部
14 2相スローアップ部
15 定速度回転部
16 2相スローダウン部
20 RAM
2 ステッピングモータ
21 励磁コイル
22 励磁コイル
A A相
/A /A相
B B相
/B /B相
23 回転子
40 ステップパルスカウンタ

Claims (4)

  1. ステッピングモータ駆動装置が、
    1−2相励磁方式及び2相励磁方式の各々の励磁方式で励磁する複数の励磁コイルと、前記1−2相励磁方式及び前記2相励磁方式の各々の励磁方式で前記複数の励磁コイルが励磁されることにより、前記1−2相励磁方式及び前記2相励磁方式の各々で定められたステップ角を1単位として回転する回転子と、を備えるステッピングモータを駆動させるステッピングモータ駆動方法であって、
    前記ステッピングモータ駆動装置が、
    前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置となるように調整する回転子位置調整ステップを実行し、
    前記回転子位置調整ステップが、
    前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置であることを記憶する記憶手段を参照して、前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置であるか否かを判断する停止位置判断ステップの後に実行され、
    且つ、
    前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置であると判断されなかった際には、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置となるように調整するステップであり、
    前記回転子位置調整ステップの後に、前記励磁方式を前記2相励磁方式から前記1−2相励磁方式へ切り替えて、前記複数の励磁コイルを励磁するためのステップパルスのパルスレートを順次高くすることで、前記1−2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁する1−2相励磁時間を順次小さくしながら、前記1−2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転速度を加速させるスローアップを行う1−2相スローアップステップを実行し、
    前記ステッピングモータ駆動装置が、さらに、
    前記1−2相スローアップステップにおいて、前記ステップパルスのパルス数をカウントするステップパルスカウントステップと、
    前記ステップパルスカウントステップにおいてカウントされた前記ステップパルスのパルス数が、予め設定された設定値に達した際には、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁する2相励磁時間を順次小さくしながら、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転速度を、予め設定された定速度に達するまで加速するスローアップを行う2相スローアップステップと、を実行し、
    前記設定値は、
    前記回転子の停止位置が前記2相励磁方式で定められる停止位置となる前記ステップパルスのパルス数であり、
    前記2相スローアップステップは、
    前記1−2相スローアップステップにおいて、前記ステップパルスのパルス数が前記設定値に達することにより、前記回転子の停止位置が前記2相励磁方式で定められる停止位置となったときに、前記励磁方式を前記1−2相励磁方式から前記2相励磁方式へ切り替えて、前記スローアップを行うことを特徴とするステッピングモータ駆動方法。
  2. 前記ステッピングモータ駆動装置が、さらに、
    前記2相スローアップステップにおいて前記回転子の回転速度が前記定速度に達した際には、前記2相励磁方式でのスローアップステップを中止し、前記2相励磁時間を一定に保ちながら、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子を前記定速度で回転させる定速度回転ステップと、
    前記2相励磁時間を順次大きくしながら、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転速度を、前記回転子の回転が停止するまで減速させるスローダウンを行う2相スローダウンステップと、
    前記2相スローダウンステップにおいて前記回転子の回転が停止した停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置であることを前記記憶手段へ記憶させる記憶ステップと、
    を実行し、
    前記定速度回転ステップで前記回転子を前記定速度で回転させる処理が中止された後、前記回転子の回転が停止するまで減速させる前記スローダウンでは、前記2相励磁方式が用いられ、前記1−2相励磁方式が用いられていないことを特徴とする請求項1に記載のステッピングモータ駆動方法。
  3. 1−2相励磁方式及び2相励磁方式の各々の励磁方式で励磁する複数の励磁コイルと、前記1−2相励磁方式及び前記2相励磁方式の各々の励磁方式で前記複数の励磁コイルが励磁されることにより、前記1−2相励磁方式及び前記2相励磁方式の各々で定められたステップ角を1単位として回転する回転子と、を備えるステッピングモータを駆動させるステッピングモータ駆動装置であって、
    前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置となるように調整する回転子位置調整手段と
    前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置であることを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段を参照して、前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置であるか否かを判断する停止位置判断手段と、
    前記励磁方式を前記2相励磁方式から前記1−2相励磁方式へ切り替えて、前記複数の励磁コイルを励磁するためのステップパルスのパルスレートを順次高くすることで、前記1−2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁する1−2相励磁時間を順次小さくしながら、前記1−2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転速度を加速させるスローアップを行う1−2相スローアップ手段と、
    前記回転子位置調整手段により、前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置となるように調整された後、前記1−2相スローアップ手段に対して前記スローアップを行わせる制御手段と、
    を備えており、
    前記回転子位置調整手段は、
    前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置であると判断されなかった際には、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転が停止している停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置となるように調整し、
    前記ステッピングモータ駆動装置は、
    前記1−2相スローアップステップにおいて、前記ステップパルスのパルス数をカウントするステップパルスカウント手段と、
    前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁する2相励磁時間を順次小さくしながら、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転速度を、予め設定された定速度に達するまで加速させるスローアップを行う2相スローアップ手段と、
    前記ステップパルスカウント手段によりカウントされた前記ステップパルスのパルス数が、予め設定された設定値に達した際には、前記1−2相スローアップ手段に対して前記1−2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁することを中止させ、前記2相スローアップ手段に対して、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁する2相励磁時間を順次小さくしながら、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転速度を、予め設定された定速度に達するまで加速させるスローアップを行わせる制御手段と、を備え、
    前記設定値は、
    前記回転子の停止位置が前記2相励磁方式で定められる停止位置となる前記ステップパルスのパルス数であり、
    前記制御手段は、
    前記1−2相スローアップ手段によるスローアップが行われている際に、前記ステップパルスカウント手段によりカウントされた前記ステップパルスのパルス数が前記設定値に達することにより、前記回転子の停止位置が前記2相励磁方式で定められる停止位置となったときに、前記2相スローアップ手段に対して、前記励磁方式を前記1−2相励磁方式から前記2相励磁方式へ切り替えさせて、前記スローアップを行わせることを特徴とするステッピングモータ駆動装置。
  4. 前記2相励磁時間を一定に保ちながら、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子を前記定速度で回転させる定速度回転手段と、
    前記2相励磁時間を順次大きくしながら、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転速度を、前記回転子の回転が停止するまで減速させ、前記回転子の回転が停止した停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置であることを前記記憶手段へ記憶させる2相スローダウン手段と、を備えており、
    前記制御手段は、
    前記回転子の回転速度が前記定速度に達した際には、前記2相スローアップ手段に対して前記2相励磁方式でのスローアップを中止させる処理、
    前記定速度回転手段に対して、前記2相励磁時間を一定に保ちながら、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子を前記定速度で回転させる処理、
    及び、
    前記2相スローダウン手段に対して、前記2相励磁時間を順次大きくしながら、前記2相励磁方式で前記励磁コイルを励磁して、前記回転子の回転速度を、前記回転子の回転が停止するまで減速させ、前記回転子の回転が停止した停止位置が、前記2相励磁方式で定められた停止位置であることを前記記憶手段へ記憶させる処理、
    を行い、
    前記回転子を前記定速度で回転させる処理が中止された後、前記回転子の回転が停止するまで減速させるスローダウンでは、前記2相励磁方式が用いられ、前記1−2相励磁方式が用いられていないことを特徴とする請求項3に記載のステッピングモータ駆動装置。
JP2008280245A 2008-10-30 2008-10-30 ステッピングモータ駆動方法、ステッピングモータ駆動装置 Expired - Fee Related JP5469848B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008280245A JP5469848B2 (ja) 2008-10-30 2008-10-30 ステッピングモータ駆動方法、ステッピングモータ駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008280245A JP5469848B2 (ja) 2008-10-30 2008-10-30 ステッピングモータ駆動方法、ステッピングモータ駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010110126A JP2010110126A (ja) 2010-05-13
JP5469848B2 true JP5469848B2 (ja) 2014-04-16

Family

ID=42299015

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008280245A Expired - Fee Related JP5469848B2 (ja) 2008-10-30 2008-10-30 ステッピングモータ駆動方法、ステッピングモータ駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5469848B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5739469B2 (ja) * 2013-03-22 2015-06-24 京楽産業.株式会社 遊技機

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6389096A (ja) * 1986-10-02 1988-04-20 Oki Electric Ind Co Ltd ステツプモ−タの駆動制御方法
JPH10225187A (ja) * 1997-02-10 1998-08-21 Ricoh Co Ltd モータ駆動装置
JPH1169889A (ja) * 1997-08-09 1999-03-09 Brother Ind Ltd 紙送り用ステッピングモータの制御方法及び紙送り装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010110126A (ja) 2010-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5410690B2 (ja) ブラシレスモータ制御装置及びブラシレスモータ
JP4959460B2 (ja) モータ起動装置及びモータ起動方法
JP2928518B2 (ja) ステッピングモータの駆動方法
JPH04329771A (ja) レンズ制御装置
JPH11215894A (ja) ステッピングモータの制御装置
JP2006271127A (ja) ステッピングモータの停止制御方法
JP5489575B2 (ja) 画像形成装置
JP5469848B2 (ja) ステッピングモータ駆動方法、ステッピングモータ駆動装置
JP4678434B2 (ja) ステッピングモータ制御装置およびプログラム
JP5658475B2 (ja) ステッピングモータの駆動制御装置及び画像形成装置
JP6287950B2 (ja) ステッピングモーター制御装置
JP6337837B2 (ja) ステッピングモーター駆動装置
JP6184726B2 (ja) ステッピングモータの駆動方法及び駆動装置
JP2016127630A (ja) 画像形成装置
JP2008161028A (ja) モータ駆動制御方法及び該制御方法により制御されるシート後処理装置
JPH07274591A (ja) ステッピングモーターの駆動回路
JP2011103757A (ja) モータ制御部、用紙搬送制御部および用紙搬送部
JP2010051070A (ja) 単相ステッピングモータ制御方法および制御装置
JP4340080B2 (ja) カメラ移動装置
US9780708B2 (en) Control device and method for stepper motor that ensure improved performance of stepper motor during activation period
JP2019097254A (ja) モータ制御装置、シート搬送装置及び画像形成装置
JP2001275373A (ja) モータ制御装置および記憶媒体
JP5481945B2 (ja) 画像読取装置
JP2008160900A (ja) ステッピングモータ制御装置および印刷装置
KR20050042703A (ko) 스텝 모터의 탈조 방지 방법 및 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110322

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130326

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5469848

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees