JP5468488B2 - 振動モータおよび振動モータ用ロータの製造方法 - Google Patents

振動モータおよび振動モータ用ロータの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、偏心錘の固定構造に特徴のある振動モータおよび振動モータ用ロータの製造方法に関する。
携帯電話などで利用される永久磁石を使用したインナーロータ型の振動モータは、軸偏心錘および永久磁石により構成されたロータを備え、更にこのロータから隙間を隔て、外周に駆動コイル、ヨークを有する回転力を発生させるステータが配置されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、上記ロータの製造方法として非磁性体リングと永久磁石を成型金型に挿入した後、熱可塑性等の樹脂を金型に挿入し、樹脂、非磁性体リング、永久磁石の三体を一体成型する技術が特許文献2に記載されている。また、軸と偏心錘を接着剤で固定する方法もある。
特開2008−271719号公報 特開平11―299148号公報
偏心錘と永久磁石を成型金型に挿入した後、熱可塑性等の樹脂を金型に挿入し、成形樹脂、偏心錘、永久磁石の三体を一体成型する方法では、構成部品を減らすことが難しかった。また、軸と偏心錘を接着固定する方法は、接着剤のための隙間を設定する必要があり、この場合も同軸度等の精度に限界があった。また従来の技術では、偏心錘を備えた振動モータ用ロータを得るのに製造工程の数が多く、製造コストの削減に限界があった。このような背景において、本発明は、同軸度が高く、且つ、少ない製造工程で製造できる振動モータ用ロータを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、内周部の軸中心の方向に突出する極歯を有するヨークと前記極歯に巻回したコイルとを有するステータと、軸と、前記軸の径方向外側に設けた偏心錘と、前記偏心錘と一体化された永久磁石とを有するロータと、前記ステータの前記極歯の径方向内側に、所定の隙間を置いて前記ロータを回転自在な状態で軸受する軸受装置とを備え、前記ロータは、前記永久磁石を構成する熱可塑性プラスチック磁石材料によって、前記軸、前記偏心錘および前記永久磁石が一体化された構造を有することを特徴とする振動モータである。
請求項1に記載の発明によれば、永久磁石を構成する材料を介した一体化構造であるので、より少ない工程で製造することができ、且つ、永久磁石を構成する熱可塑性プラスチック磁石材料により、軸、偏心錘、永久磁石が一体化されているので、同軸度を高くできるロータ構造を備えた振動モータが提供される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ロータは、前記軸および前記偏心錘をインサート材として前記永久磁石を構成する熱可塑性プラスチック磁石材料によってインサート成形されていることを特徴とする振動モータである。
請求項2に記載の発明によれば、軸と偏心錘を成形型(金型)内にあらかじめセットし、軸と偏心錘をインサート材として、熱可塑性プラスチック磁石材料の成形型への充填によるインサート成形により得たロータ構造であるので、同軸度が高く、また少ない工程で得られる振動モータが提供される。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記ロータの前記軸を除く、軸方向の最外形寸法が、径方向最外形寸法よりも短いことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の発明において、前記偏心錘を、前記永久磁石の外径にまで達する形状としたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のうちのいずれか1項に記載の発明において、前記偏心錘における軸を含む部分には、軸方向に窪んだ凹部が設けられており、前記凹部に前記軸受の一部を配していることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のうちのいずれか1項に記載の発明において、前記軸と前記偏心錘を接合する接合部分は、前記永久磁石を構成する熱可塑性プラスチック磁石材料により構成されていることを特徴とする。請求項6に記載の発明によれば、軸と偏心錘は、直接接合されず、永久磁石を構成する熱可塑性プラスチック磁石材料を介在して接合される。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記接合部分は筒構造を有し、前記筒構造の内側に前記軸が接し、前記筒構造の外側に前記偏心錘が接していることを特徴とする。請求項7に記載の発明によれば、前記永久磁石を構成する熱可塑性プラスチック磁石材料により偏心錘と軸との隙間が埋められた構造となるので、偏心錘との間の位置関係の誤差や偏心錘の寸法精度の誤差が、永久磁石を構成する熱可塑性プラスチック磁石材料の接合部分により吸収される。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記接合部分は、軸方向からみた形状が多角形の形状を有していることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8のうちのいずれか1項に記載の発明において、軸方向から見て、前記偏心錘は、その一部が前記極歯と重なる形状とされていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のうちのいずれか1項に記載の発明において、軸方向から見て、前記偏心錘は、その一部が前記コイルと重なる形状とされていることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、軸方向から見た場合に、前記偏心錘の前記極歯と重なる前記部分が、前記偏心錘の両面において設けられていることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、軸方向から見た場合に、前記偏心錘の前記コイルと重なる前記部分が、前記偏心錘の両面において設けられていることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、軸、偏心錘および永久磁石が一体化された構造を有する振動モータ用ロータを製造する方法であって、前記軸および偏心錘を成形型に配置する工程と、前記成形型に永久磁石を構成する熱可塑性プラスチック磁石材料を充填する工程とを有することを特徴とする振動モータ用ロータの製造方法である。
請求項1に記載の発明によれば、永久磁石を構成する熱可塑性プラスチック磁石材料を介在物とした一体化されたロータの構造とすることで、同軸度が高く、且つ、少ない製造工程で製造できる振動モータが提供される。
請求項2に記載の発明によれば、軸と偏心錘の位置関係の精度を特に高くできる振動モータが提供される。
請求項3に記載の発明によれば、携帯型の電子機器に格納し易い薄型の軸方向の厚みが薄い振動モータが提供される。
請求項4に記載の発明によれば、径方向外側の質量を大きくでき、ロータの径方向の質量バランスの不均等を大きくすることによる高い振動特性を得ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、軸方向における偏心錘の内側にロータ軸の軸受を位置させることができるので、振動モータの薄型化を追及することができる。
請求項6に記載の発明によれば、軸と偏心錘との間における位置関係の誤差や偏心錘の寸法の誤差が、永久磁石を構成する材料により吸収されるので、同軸度の高いロータ構造を得ることができる。
請求項7に記載の発明によれば、軸と偏心錘との間の位置関係の誤差や偏心錘の寸法精度の誤差が、永久磁石を構成する筒構造の厚み寸法により吸収され、軸の位置が正確に確保される。
請求項8に記載の発明によれば、噛み合い構造によりロータに対する軸の結合構造が強化される。
請求項9に記載の発明によれば、軸方向から見た際に、偏心錘の外側の部分がステータの極歯と重なる位置にまで延長した構造となるので、偏心錘の軸周りの質量バランスの不均等が大きくなり、限られた寸法において、高い振動特性を得ることができる。
請求項10に記載の発明によれば、軸方向から見た際に、偏心錘の外側の部分がステータのコイルと重なる位置にまで延長した構造となるので、偏心錘の軸周りの質量バランスの不均等が大きくなり、限られた寸法において、高い振動特性を得ることができる。
請求項11および12に記載の発明によれば、軸方向から見た際に、ステータ側の部材と重なる位置にまで延長した構造が、軸方向の両面において設けられるので、限られた寸法において効果的に偏心錘の軸周りにおける質量バランスの不均等を大きくできる。
請求項13に記載の発明によれば、請求項1に記載の振動モータを得る方法が提供される。
実施形態の振動モータの平面図(A)と断面図(B)である。 実施形態のロータの平面図(A)と断面図(B)である。 実施形態のロータの斜視図(A)と斜視分解図(B)である。 他の実施形態の振動モータの平面図(A)と断面図(B)である。 他の実施形態のロータの平面図(A)と断面図(B)である。 他の実施形態の振動モータの平面図(A)と断面図(B)である。 他の実施形態のロータの平面図(A)と断面図(B)である。 他の実施形態の振動モータの平面図(A)と断面図(B)である。 他の実施形態のロータの平面図(A)と断面図(B)である。 他の実施形態の振動モータの平面図(A)と断面図(B)である。 他の実施形態のロータの平面図(A)と断面図(B)である。
図1(A)は、実施形態の振動モータの平面図であり、図1(B)は、(A)におけるA―Aの線で切断した断面図である。図1には、振動モータ1が示されている。振動モータ1は、筐体であるケース11の内側にステータ10を備え、ステータ10に対してロータ15が回転可能な構造を有している。また、軸方向の前後は、ケース11と一体となった上カバー12と下カバー16によって塞がれている。なお、図1(A)は、上カバー12と軸受13を外した状態のものを軸方向から見た状態が示されている。
まずステータ10について説明する。ステータ10は、ヨーク7、コイル8、極歯9を備えている。ヨーク7は、内周部に軸中心の方向に突出する極歯9、この極歯9に巻回した6個のコイル8を有している。すなわち、ヨーク7は、磁性材料により構成された円筒形状部材であり、その内周には、ヨーク7と一体に形成され、軸中心方向に突出する6個の極歯(凸極)9が設けられている。各極歯には、駆動コイルとして機能するコイル8が巻かれている。この例において、極歯9は、6個が等角な位置に配置されている。コイル8の結線の構造や駆動の方法は、通常のDCブラシレスモータと同じであるので、説明は省略する。
次にロータ15について説明する。図2および図3には、ロータ15が示されている。ロータ15は、ステータ10の極歯9の先端部分から磁気ギャップとなる隙間14(図1参照)を隔てた位置に配置されている。ロータ15は、軸2、永久磁石3、スリーブ部4、偏心錘6を備えている。軸2は、振動モータ1の回転軸であり、軸受13と17によって、上側カバー12および下側カバー16に回転自在な状態で保持されている。軸2は、例えばステンレスにより構成されている。永久磁石3は、ロータ側マグネットであり、多極に着磁されている。着磁の構造は、一般的なDCブラシレスモータのロータ側マグネットの場合と同じであるので、説明は省略する。永久磁石構成材料は、例えばネオジウム系熱可塑性プラスチック磁石材料が使用されている。
偏心錘6は、回転時に振動を生じさせるための錘であり、回転軸(軸2)に対して偏心した質量バランスが得られる形状とされている。この例では、偏心錘6の軸方向から見た形状は円盤形状から半円部分を取り除いた略半円型の形状としている。また、偏心錘6は、永久磁石3の内径よりも半径方向で大きく(長く)し、かつ永久磁石3よりも軸方向においても大きく(長く)した構造とされている。偏心錘6の材質は比重の大きい、例えばタングステンが用いられる。なお、偏心錘6の軸方向から見た形状は、質量バランスが偏心していれば、図示する形状に限定されない。
スリーブ部4は、永久磁石3と同じ材質で、永久磁石の成形時に同時に形成される筒状の部材である。スリーブ部4を介して、軸2が偏心錘6と接合している。後述するように、スリーブ部4は、軸2の軸位置を決める部材(言い換えると、芯だしを行う部材)として機能している。この例において、スリーブ部4を軸方向から見た外形の形状は、四角形状とされている。こうすることで、スリーブ部4と偏心錘6の間を噛み合い構造として、接合部の強度を高くしている。なお、軸方向から見たスリーブ4の外形形状は、四角に限定されず、六角形等の他の多角形状、星型、楕円形状等であってもよい。
ロータ15は、軸2を含めない寸法において、軸方向の最外形寸法が径方向の最外形寸法よりも小さい値となる形状とされている。すなわち、径方向の寸法に比較して、軸方向の寸法が短い平たい構造とされている。こうすることで、携帯電話等の薄型の電子機器への格納に有利な構造とされている。
また、図3に示されるように、偏心錘6の軸を含む軸周辺の部分には、径方向に段差6aが設けられ、部分的に厚みが薄くされた窪み6bが形成されている。この窪み6bの部分に、図1(B)に示されているように軸受13の一部が収まる構造とされている。こうすることで、振動モータ1の軸方向における寸法を抑えることができ、薄型化が追求されている。
以下、ロータ15の製造方法について説明する。まず、軸2、偏心錘6と図示しない成形型(金型)を用意する。成形型は、その内部に軸2と偏心錘6をインサート材として配置した状態で、熱可塑性プラスチック磁石材料により永久磁石3とスリーブ部4が形成されるようにするための型である。
偏心錘6と成形型を用意したら、成形型の中に軸2と偏心錘6を位置決めした状態で配置する。次に、熱可塑性プラスチック磁石材料を成形型内に射出し、射出成形によるインサート成形を行う。この際、スリーブ部4および永久磁石3が成形磁石5として同時に形成され、成形磁石5を構成する熱可塑性プラスチック磁石材料を介在物として、軸2と偏心錘6が一体化される。つまり、軸2、スリーブ部4、永久磁石3および偏心錘6が一体化された成形物が得られる。そして、成形物を成形型から外し、ロータ15の原型を得る。ロータ15の原型を得たら、永久磁石3に対して着磁を行う。こうしてロータ15を完成させる。
このようにして製造されたロータ15は、永久磁石3を構成する熱可塑性プラスチック磁石材料によって、軸2、偏心錘6および永久磁石3が一体化された構造となる。すなわち、ロータ15は、軸2および偏心錘6をインサート材として、永久磁石3を構成する熱可塑性プラスチック磁石材料によってインサート成形された構造となる。
(優位性)
以上述べたように、本実施形態では、軸2、偏心錘6および永久磁石3を、永久磁石3を構成する熱可塑性プラスチック磁石材料により一体化したロータ15としている。また永久磁石3を構成する熱可塑性プラスチック磁石材料によりスリーブ部4を形成し、軸2を偏心錘6と一体化させている。こうすることで、同軸度が高く、且つ、少ない製造工程で製造できる振動モータ用ロータが得られる。
すなわち、ロータ15は、永久磁石3の成形時において、図示しない成形型に軸2、偏心錘6をインサート材としてセットした状態で、熱可塑性プラスチック磁石材料を充填材として一体成形される。この方法では、永久磁石3を構成するための熱可塑性プラスチック磁石材料を介在物として、軸2と偏心錘6を一体化させ、同時に永久磁石3も一体的に形成される。このため、ロータ15の一体成形が他の成形材料(例えば一体成形用の樹脂材料や接着剤)を必要とせずに行われる。
また、この方法では、軸2と偏心錘6の位置関係の誤差、更に偏心錘6の寸法精度の誤差に係らず、成形型内における軸2の位置によって、ロータ15における軸2の位置が決まる。すなわち、熱可塑性プラスチック磁石材料が成形型内に充填され、永久磁石3と同時にスリーブ部4が形成されることで、熱可塑性プラスチック磁石材料により偏心錘6と軸2との隙間が埋められる状態となり、軸2と偏心錘6との間の位置関係の誤差や偏心錘6の寸法精度の誤差が、スリーブ部4の厚みにより吸収される。
言い換えると、成形型内における偏心錘6の位置の正確さ、および偏心錘6の寸法精度が多少悪くても、それがスリーブ部4の形成を困難にするようなものでなければ、軸2の位置が影響されず、それらの誤差は、スリーブ部4の厚みおよび永久磁石3の径方向の厚みによって吸収され、ロータ15における軸2の正確な軸位置が確保される(つまり、芯出しが行われる)。これは、スリーブ部4が軸2の軸位置を決める部材(芯出しを行う部材)として機能することを意味している。この技術によれば、製造工程が簡略化されていながら、軸2の位置を正確に決めることができ、高い同軸精度を得ることができる。なお、ここでいう軸2と偏心錘6の位置関係の誤差というのは、軸2と偏心錘6の位置合わせを行った際の相対位置関係のバラツキであり、偏心錘6の寸法精度の誤差というのは、偏心錘6の寸法のバラツキのことをいう。この寸法精度の誤差は、偏心錘6の加工精度、偏心錘6を構成する材質の不均一性等に起因して発生する。
また、本実施形態によれば、従来技術の樹脂や接着剤を用いた製造方法に比較して、樹脂や接着剤を必要とせず、また樹脂や接着剤を介在させるための余分なクリアランスが不要となる。このことは、材料コストおよび製造工程における手間を削減する上で有利となる。また、余分なクリアランスを必要としないことは、このクリアランスに起因する寸法精度の低下が発生せず、高い同軸度精度を得る上で有利となる。
(その他の態様1)
以下、実施形態のバリエーションについて説明する。図4は、図1と同様な視点から見た振動モータの正面図(A)と断面図(B)である。図4には、振動モータ20が示されている。振動モータ20が図1の振動モータ1と異なるのは、ロータ22に含まれる偏心錘21の形状である。振動モータ20では、より振動効果を上げるために、永久磁石3の外径に達する位置にまで偏心錘21の外形を延長し、延長部21aを設けている。この構造では、軸方向から見ると、延長部21aは、永久磁石3と重なった位置関係とされている。この構造によれば、ロータ22の外周側に延長部21aによる質量が付加され、軸に対する質量のアンバランスが大きくなり、より振動効果が増大する。
図5は、図4のロータ22の正面図(A)と(A)におけるB−Bの線で切断した断面図(B)である。図5に示すように、偏心錘21は、永久磁石3の径方向外縁部まで達するように延在している。これにより、ロータ22の外周に質量が付加された状態となり、より振動効果が増大する。
本発明を利用した場合、永久磁石3を構成する熱可塑性プラスチック磁石材料の成形型内への充填により、永久磁石3がモールド形成されるので、図4に例示するような形状の偏心錘21を採用しても製造の手間や困難性が増加しない。つまり、偏心錘の形状の自由度が高い。このため、小型化を追求しながら必要な振動特性を設定し易い。また、成形品を組み合わせる方法では、手間がかかる形状であっても採用できる。これは、以下に示す構造においても同様にいえる。
(その他の態様2)
図6は、図1と同様な視点から見た振動モータの正面図(A)と断面図(B)である。図7は、図6のロータ32の正面図(A)と(A)におけるB−Bの線で切断した断面図(B)である。図6には、振動モータ30が示されている。振動モータ30は、より振動効果を上げるために、軸方向から見て、ステータ側の極歯9と重なる位置にまで、偏心錘31の片側の外形を更に延長し、延長部31aを設けた構造としている。勿論、延長部31aは、ステータ側の部材と接触しない構造とされている。その他の部分の構造は、図1の振動モータ1と同じである。この構造によれば、ロータ32の外周側に延長部31aによる質量が付加され、軸に対する質量のアンバランスが大きくなり、より振動効果が増大する。
(その他の態様3)
図8は、図1と同様な視点から見た振動モータの正面図(A)と断面図(B)である。図9は、図8のロータ42の正面図(A)と(A)におけるB−Bの線で切断した断面図(B)である。図8には、振動モータ40が示されている。振動モータ40は、図6に示す振動モータ30において、偏心錘を更に外側にまで延長した構造を有している。すなわち、振動モータ40では、振動モータ30よりも更に振動効果を上げるために、軸方向から見て、ステータ側の極歯9の外側のステータ側のコイル8と重なる位置にまで、偏心錘41の片面における外形を延長した構造としている。この例では、偏心錘41の極歯9と重なる部分が延長部41a、さらにそこから外側に延長し、コイル8と重なる部分が延長部41bとされている。ここで、延長部41aは、図6および図7に示す延長部31aに相当する部分である。この例においても、延長部41a、41bは、ステータ側の部材と接触しない構造とされている。その他の部分の構造は、図1の振動モータ1および図6の振動モータ30と同じである。この構造によれば、ロータ42の外周側に延長部41a、41bによる質量が付加され、軸に対する質量のアンバランスが更に大きくなる。
(その他の態様4)
図10は、図1と同様な視点から見た振動モータの正面図(A)と断面図(B)である。図11は、図10のロータ52の正面図(A)と(A)におけるB−Bの線で切断した断面図(B)である。図10には、振動モータ50が示されている。振動モータ50は、図8に示す振動モータ40において偏心錘41の外側への延長構造を軸方向の両面おいて行った構造を有している。すなわち、振動モータ50は、偏心錘51を備え、偏心錘51は、図10(B)に示す上面側および下面側が外側に延長した構造とされている。上面側における延長した部分は、延長部51a、51bであり、下面側における延長した部分は、延長部51c、51dとされている。ここで、延長部51a、51cは、軸方向から見て、極歯9と重なる延長部であり、延長部51b、51dは、コイル8と重なる部分である。この構造によれば、図8に示す振動モータ40に比べて更に軸に対するアンバランスを大きくでき、限られた寸法において、より大きな振動効果を得ることができる。
なお、振動モータ50において、延長部51b、51dを設けず、延長部51a、51cのみを設けた構造も可能である。この構造は、図6、図7に示す振動モータ30において、軸方向から見て極歯9と重なる延長部31を偏心錘31の上面側だけでなく、下面側にも設けた構造となる。
本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本発明の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
本発明は、振動モータに利用することができる。
1、20、30、40、50…振動モータ
2…軸
3…永久磁石
4…スリーブ部
5…成形磁石
6、21、31、41、51…偏心錘
7…ヨーク
8…コイル
9…極歯
10…ステータ
11…ケース
12…上カバー
13…軸受
14…隙間(磁気ギャップ)
15、22、32、42、52…ロータ
16…下カバー
17…軸受
20…振動モータ
21…偏心錘
21a、31a、41a、41b、51a、51b、51c、51d…延長部

Claims (13)

  1. 内周部の軸中心の方向に突出する極歯を有するヨークと前記極歯に巻回したコイルとを有するステータと、
    軸と、
    前記軸の径方向外側に設けた偏心錘と、前記偏心錘と一体化された永久磁石とを有するロータと、
    前記ステータの前記極歯の径方向内側に、所定の隙間を置いて前記ロータを回転自在な状態で軸受する軸受装置と
    を備え、
    前記ロータは、前記永久磁石を構成する熱可塑性プラスチック磁石材料によって、前記軸、前記偏心錘および前記永久磁石が一体化された構造を有することを特徴とする振動モータ。
  2. 前記ロータは、前記軸および前記偏心錘をインサート材として前記永久磁石を構成する熱可塑性プラスチック磁石材料によってインサート成形されていることを特徴とする請求項1に記載の振動モータ。
  3. 前記ロータの前記軸を除く、軸方向の最外形寸法が、径方向最外形寸法よりも短いことを特徴とする請求項1または2記載の振動モータ。
  4. 前記偏心錘を、前記永久磁石の外径にまで達する形状としたことを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の振動モータ。
  5. 前記偏心錘における軸を含む部分には、軸方向に窪んだ凹部が設けられており、前記凹部に前記軸受の一部を配していることを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか1項に記載の振動モータ。
  6. 前記軸と前記偏心錘を接合する接合部分は、前記永久磁石を構成する熱可塑性プラスチック磁石材料により構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれか1項に記載の振動モータ。
  7. 前記接合部分は筒構造を有し、前記筒構造の内側に前記軸が接し、前記筒構造の外側に前記偏心錘が接していることを特徴とする請求項6に記載の振動モータ。
  8. 前記接合部分は、軸方向からみた形状が多角形の形状を有していることを特徴とする請求項7項に記載の振動モータ。
  9. 軸方向から見て、前記偏心錘は、その一部が前記極歯と重なる形状とされていることを特徴とする請求項1乃至8のうちのいずれか1項に記載の振動モータ。
  10. 軸方向から見て、前記偏心錘は、その一部が前記コイルと重なる形状とされていることを特徴とする請求項1乃至9のうちのいずれか1項に記載の振動モータ。
  11. 軸方向から見た場合に、前記偏心錘の前記極歯と重なる前記部分が、前記偏心錘の両面において設けられていることを特徴とする請求項9に記載の振動モータ。
  12. 軸方向から見た場合に、前記偏心錘の前記コイルと重なる前記部分が、前記偏心錘の両面において設けられていることを特徴とする請求項10に記載の振動モータ。
  13. 軸、偏心錘および永久磁石が一体化された構造を有する振動モータ用ロータを製造する方法であって、
    前記軸および偏心錘を成形型に配置する工程と、
    前記成形型に永久磁石を構成する熱可塑性プラスチック磁石材料を充填する工程と
    を有することを特徴とする振動モータ用ロータの製造方法。
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