JP5468354B2 - 棒状ワークの切断方法 - Google Patents

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Description

本発明は、長尺な押出材などの棒状ワークの切断方法、棒状ワーク切断品の製造方法、棒状ワーク用切断装置、及び、押出後面設備に関する。なお本明細書及び特許請求の範囲において、「上流」及び「下流」とは、それぞれ送りローラのワーク送り方向における上流及び下流を意味する。
例えば、押出材を製造する押出設備は、一般に、押出機と押出後面設備を具備している。押出後面設備は、押出機から押し出された長尺な押出材をその先端から所定長さに切断する切断装置を具備している。この切断装置は、通常、切断効率を高めるため、複数の押出材を左右方向に並列状に配置させて一括して切断するように構成されている。
このように切断装置により複数の押出材を切断する場合、これらの押出材の切断長さを定めるために、これらの押出材の先端位置を揃える必要がある。
特開平9−174325号公報(特許文献1)は、左右方向に並列配置された複数の長尺材を切断装置に備えられた切断手段により一括して切断する際に、これらの長尺材の先端をストッパ部材に当接させることでこれらの長尺材の先端位置を揃える方法を開示している。この方法では、送りローラにより送られているこれらの長尺材の先端がストッパ部材に当接されると、長尺材の前進移動が規制され、これにより、長尺材の先端から切断手段のワーク切断位置までの切断長さが定められる。そしてこの状態のまま長尺材を切断手段により切断し、もって所定長さの切断品(製品)が得られる。
ストッパ部材を用いた従来のこの種の切断装置の一例について、図9を参照して以下に説明する。
図9において、110は従来の切断装置、140は長尺材(押出材を含む)等の棒状ワーク、114はワーク140を所定長さに定寸切断する切断手段、121はストッパ部材、113は送りローラである。
図9(a)は、ワーク140を送りローラ113によって切断手段114からストッパ部材121に向かう方向Fに送っている状態を示す従来の切断装置110の概略側面図である。図9(b)は、ワーク140の先端140aをストッパ部材121に当接させた状態を示す同切断装置110の概略側面図である。
図9(a)に示すように、ストッパ部材121は、切断手段114によるワーク切断長さLを定めるため、切断手段114のワーク切断位置Cから下流側にワーク切断長さL分だけ離れた位置Sに予め配置されている。この位置Sを「定位置(定寸位置)」と呼ぶ。切断手段114とストッパ部材121との間にはワーク140の先端140aを検知するセンサ115が配置されている。このセンサ115は、非接触式センサとしての反射型光電センサ(詳述すると拡散反射型光電センサ)である。Kは、センサ115の検知信号である。
この切断装置110では、左右方向に並列状に配置された複数のワーク140は、送りローラ113により切断手段114からストッパ部材121に向かって一括して送られる。そして、図9(b)に示すように、ワーク140の先端140aがストッパ部材121に当接すると、ワーク140の前進移動が規制されると同時にワーク140の切断長さLが定められる。このワーク切断長さLは、ストッパ部材121を送りローラ113のワーク送り方向Fに対して上流方向や下流方向に移動させることにより、変更させることができる。
特開平9−174325号公報
上記従来の切断装置では、センサ115がワーク140の先端140aを検知したら、その検知時から一律に所定時間(例えば5秒間程度)送りローラ113を回転駆動させたのち、その回転駆動を停止させていた。ここで、センサ115によるワーク先端140aの検知時から送りローラ113の回転駆動停止時までの時間を、送りローラ113の回転駆動継続時間という。
従来では、送りローラ113の回転駆動継続時間は、ワーク切断長さLの長短に拠らず一定に設定されていた。そのため、ワーク切断長さLを短く変更した場合、ワーク140の先端140aがストッパ部材121に当接した時から長時間に亘って各送りローラ113はワーク140に対して同じ位置でスリップ回転駆動してしまう。その結果、図10に示すように、ワーク140における各送りローラ113のスリップ回転位置142に、他の部分よりも局部的に黒光りした光沢模様からなるスリップ痕143が送りローラ113の軸方向(即ちワーク140の幅方向)に延びて形成されることがあった。なお、このスリップ痕143は「スリップマーク」とも呼ばれている。
ワーク140にスリップ痕143が形成されると、該ワーク140を切断して得られる切断片は外観不良となり、製品として用いることができない。この問題は、ワーク140の個数が複数である場合に限らず、1個である場合でも同様に発生する。
本発明は、上述した技術背景に鑑みてなされたもので、その目的は、棒状ワークをその先端から所定長さに切断する際に、送りローラのスリップ回転駆動によるスリップ痕がワークに形成される不具合を防止することができる棒状ワークの切断方法、該切断方法を用いた棒状ワーク切断品の製造方法、該切断方法に用いられる棒状ワーク用切断装置、及び、該切断装置を備えた押出後面設備を提供することにある。
本発明は以下の手段を提供する。
[1] 棒状ワークをその先端から所定長さに切断する切断手段と、
前記切断手段のワーク切断位置よりも下流側に配置され、且つ、ワークの先端が当接することによってワークの前進移動を停止するとともに前記切断手段によるワーク切断長さを定めるストッパ部材と、
前記切断手段から前記ストッパ部材に向かう方向にワークを送る送りローラと、
を具備するとともに、
前記切断手段は、ワークの先端が前記ストッパ部材に当接した状態でワークを切断するものであり、
前記ワーク切断長さは、前記ストッパ部材が前記送りローラのワーク送り方向と平行に移動されることにより、変更されるものである棒状ワーク用切断装置を用いた棒状ワークの切断方法であって、
前記切断手段と前記ストッパ部材との間における前記送りローラが検知エリアに含まれない位置に配置されたセンサにより、棒状ワークの先端を検知する検知工程と、
前記センサによるワーク先端の検知時から、前記センサによるワーク先端の検知位置と前記ストッパ部材の配置位置との間の距離に応じて設定されたワーク送り量分だけ前記送りローラを回転駆動させたのち、その回転駆動を停止する送りローラ停止工程と、
前記送りローラ停止工程の後でワークを前記切断手段により切断する切断工程と、
を含むことを特徴とする棒状ワークの切断方法。
[2] 前記ワーク送り量は、前記距離よりも長い前項1記載の棒状ワークの切断方法。
[3] 前記センサは、透過型センサである前項1又は2記載の棒状ワークの切断方法。
[4] ワークは、複数の棒状ワークであり、
前記送りローラは、左右方向に並列配置された前記複数のワークを一括して送るものであり、
前記透過型センサは、前記送りローラのワーク送り方向に対して左右方向に検知信号を送信することにより、ワークの先端を検知するものである前項3記載の棒状ワークの切断方法。
[5] 前記送りローラ停止工程では、
ワーク先端の前記ストッパ部材への当接時における前記送りローラの周速度が前記センサによるワーク先端の検知時における前記送りローラの周速度よりも低速になるように、前記送りローラを制御する前項1〜4のいずれかに記載の棒状ワークの切断方法。
[6] 前記送りローラ停止工程では、
前記センサによるワーク先端の検知時における前記送りローラの周速度をV0、
前記センサによるワーク先端の検知時からの前記送りローラの周速度V0の維持時間をt0とするとき、
前記センサによるワーク先端の検知位置と前記ストッパ部材の配置位置との間の距離に応じて設定されたt0に基づいて、前記送りローラを制御する前項5記載の棒状ワークの切断方法。
[7] 前項1〜6のいずれかに記載の棒状ワークの切断方法により棒状ワークを切断することを特徴とする棒状ワーク切断品の製造方法。
[8] 棒状ワークをその先端から所定長さに切断する切断手段と、
前記切断手段のワーク切断位置よりも下流側に配置され、且つ、ワークの先端が当接することによってワークの前進移動を停止するとともに前記切断手段によるワーク切断長さを定めるストッパ部材と、
前記切断手段から前記ストッパ部材に向かう方向にワークを送る送りローラと、
を具備するとともに、
前記切断手段は、ワークの先端が前記ストッパ部材に当接した状態でワークを切断するものであり、
前記ワーク切断長さは、前記ストッパ部材が前記送りローラのワーク送り方向と平行に移動されることにより、変更されるものである棒状ワーク用切断装置であって、
前記切断手段と前記ストッパ部材との間における前記送りローラが検知エリアに含まれない位置に配置されるとともに、棒状ワークの先端を検知するセンサと、
前記センサによるワーク先端の検知時から、前記センサによるワーク先端の検知位置と前記ストッパ部材の配置位置との間の距離に応じて設定されたワーク送り量分だけ前記送りローラを回転駆動させたのち、その回転駆動を停止するように、前記送りローラを制御する送りローラ制御手段と、
を具備することを特徴とする棒状ワーク用切断装置。
[9] 前記送りローラ制御手段の前記ワーク送り量は、前記距離よりも長い前項8記載の棒状ワーク用切断装置。
[10] 前記センサは、透過型センサである前項8又は9記載の棒状ワーク用切断装置。
[11] ワークは、複数の棒状ワークであり、
前記送りローラは、左右方向に並列配置された前記複数のワークを一括して送るものであり、
前記透過型センサは、前記送りローラのワーク送り方向に対して左右方向に検知信号を送信することにより、ワークの先端を検知するものである前項10記載の棒状ワーク用切断装置。
[12] 前記送りローラ制御手段は、更に、
ワーク先端の前記ストッパ部材への当接時における前記送りローラの周速度が前記センサによるワーク先端の検知時における前記送りローラの周速度よりも低速になるように、前記送りローラを制御するものである前項8〜11のいずれかに記載の棒状ワーク用切断装置。
[13] 前記送りローラ制御手段は、更に、
前記センサによるワーク先端の検知時における前記送りローラの周速度をV0、
前記センサによるワーク先端の検知時からの前記送りローラの周速度V0の維持時間をt0とするとき、
前記センサによるワーク先端の検知位置と前記ストッパ部材の配置位置との間の距離に応じて設定されたt0に基づいて、前記送りローラを制御するものである前項12記載の棒状ワーク用切断装置。
[14] 押出機から押し出された押出材を棒状ワークとして切断する前項8〜13のいずれかに記載の棒状ワーク用切断装置を具備していることを特徴とする押出後面設備。
[1]の発明は次の効果を奏する。
送りローラ停止工程において、センサによるワーク先端の検知時から、センサによる押出材先端の検知位置とストッパ部材の配置位置との間の距離に応じて設定されたワーク送り量分だけ送りローラを回転駆動させたのち、その回転駆動を停止するので、ワークに対する送りローラのスリップ回転駆動時間を当該距離に応じてできる限り短くなるように設定することができる。これにより、ワークにスリップ痕が形成される不具合を防止することができるし、更に、送りローラの摩耗変形を防止することができる。
もとより、センサは、切断手段とストッパ部材との間における送りローラが検知エリアに含まれない位置に配置されているので、センサが送りローラをワークの先端として誤検知する不具合を防止することができる。
[2]の発明によれば、ワーク送り量が前記距離よりも長いことにより、ワークの先端をストッパ部材に確実に当接させることができる。
[3]の発明は次の効果を奏する。
もしセンサが透過型ではなく反射型センサである場合には、ワークの断面形状や幅寸法によってはワークの先端からの反射信号(例:反射光)を受信することができないことがある。これを具体的に例示すると、ワークの断面形状が三角形状や円形状であったり、ワークの幅寸法が非常に小さかったりする場合には、ワークの先端からの反射信号を受信することができないことがある。この場合、センサがワークの先端を検知できないので、送りローラの回転駆動が停止されず、ワークの先端がストッパ部材に当接した状態のままで送りローラがワークに対して同じ位置でスリップ回転駆動し続ける。その結果、ワークにスリップ痕が形成されてしまう。
これに対して、センサが透過型センサであることにより、ワークの断面形状や幅寸法に拘わらずワークの先端を確実に検出することができる。これにより、ワークにスリップ痕が形成される不具合を確実に防止することができる。
[4]の発明によれば、透過型センサは、送りローラのワーク送り方向に対して左右方向に検知信号を送信することにより、ワークの先端を検知するものであることから、複数のワークを一括して切断する場合において、ワークにスリップ痕が形成される不具合を1つのセンサを用いることによって防止することができる。これにより、ワークの切断方法に用いる切断装置の構成を簡素化することができる。
[5]の発明によれば、ワーク先端のストッパ部材への当接時における送りローラの周速度がセンサによるワーク先端の検知時における送りローラの周速度よりも低速になるように、送りローラを制御することにより、ワーク先端のストッパ部材への当接時の衝撃を緩和することができる。
[6]の発明によれば、センサによる押出材先端の検知位置とストッパ部材の配置位置との間の距離に応じて設定されたt0に基づいて、送りローラを制御することにより、センサによるワーク先端の検知時からワーク先端のストッパ部材への当接時までの時間を極力短縮することできる。これにより、切断時間を短縮することができる。
[7]の発明によれば、スリップ痕が形成されていない棒状ワーク切断品を製造することができる。
[8]〜[13]の発明によれば、それぞれ上記[1]〜[6]の発明に係る棒状ワークの切断方向に好適に用いられる棒状ワーク用切断装置を提供できる。
[14]の発明によれば、送りローラのスリップ回転駆動によるスリップ痕が押出材に形成される不具合を防止できる押出後面設備を提供できる。
図1は、本発明の参考形態に係る棒状ワーク用切断装置としての押出材用切断装置を具備した押出後面設備の概略平面図である。 図2は、ワークとしての押出材をストッパ部材に向かって送っている途中の状態で示す同切断装置の概略斜視図である。 図3は、押出材切断長さ(ワーク切断長さ)が短い場合の切断装置の概略平面図、及び、送りローラによる押出材の送り時間tと送りローラの周速度Vとの関係を示すグラフである。 図4は、ワーク切断長さ(ワーク切断長さ)が長い場合の切断装置の概略平面図、及び、送りローラによる押出材の送り時間tと送りローラの周速度Vとの関係を示すグラフである。 図5は、押出材を切断する工程を順に示す同切断装置の概略平面図である。 図6は、同切断装置の動作の流れ図である。 図7は、本発明の実施形態に係る棒状ワーク用切断装置としての押出材用切断装置を用い、押出材をストッパ部材に向かって送っている途中の状態で示す同切断装置の概略斜視図である。 図8は、同切断装置の概略側面図である。 図9は、従来の棒状ワーク用切断装置を用いてワークを切断する工程を順に示す切断装置の概略側面図である。 図10は、ワークの送りローラとの当接面(ワークの底面)にスリップ痕が形成された状態を示すワークの底面図である。
次に、本発明の参考形態及び実施形態について図面を参照して以下に説明する。
図1において、1は、本発明の参考形態に係る押出後面設備である。この押出後面設備1は、押出機2、イニシャルテーブル3、ランアウトテーブル4、クーリングテーブル5、ストレッチテーブル6、ストレージテーブル7、及び、本発明の参考形態に係る棒状ワーク用切断装置10を具備している。切断装置10により切断される棒状ワークは、長尺な棒状アルミニウム(その合金を含む)押出材40である。以下では、棒状ワークを押出材40と記する。
この押出後面設備1では、押出機2から押し出された長尺な押出材40は、イニシャルテーブル3及びランアウトテーブル4上を順次走行し、その後、移載装置(図示せず)によって、ランアウトテーブル4上からクーリングテーブル5、ストレッチテーブル6、ストレージテーブル7、及び、切断装置10のソーチャージテーブル11上へ順次移載される。
クーリングテーブル5上では押出材40が冷却ファン等の冷却手段(図示せず)により冷却される。ストレッチテーブル6上では押出材40の曲がりがストレッチャー6a、6a(ヘッドストック及びテールストック)により引張矯正される。ストレージテーブル7上では複数の押出材40が整然と並列状に並べられる。そして、これらの押出材40がソーチャージテーブル11上に左右方向に並列状に載置される。
押出機2から押し出された押出材40の長さは、例えば15〜60mの範囲内であり、押出材40の幅及び厚さ(高さ)は、それぞれ例えば5〜600mmの範囲内である。押出材40の横断面形状は、三角形状である(図2参照)。ただし本発明では、押出材40の長さ、幅及び厚さはそれぞれ上記範囲内であることに限定されるものではないし、押出材40の断面形状も限定されず、押出材40の断面形状がその他に例えば円形状や方形状であっても良い。
切断装置10は、前記ソーチャージテーブル11、切断手段14、ソーゲージテーブル12、ストッパ部材21、インスペクションテーブル17、センサ15、送りローラ制御手段16などを含んでいる。
切断手段14は、押出材40をその先端から所定長さに順次定寸に切断するものであり、例えば鋸刃(図示せず)を有する切断機から構成されている。
図1において、Cは、切断手段14の押出材切断位置である。Lは、押出材40の先端40aからの押出材切断長さである。Sは、押出材切断位置Cから下流側に切断長さL分だけ離れた、予め定められた位置である。したがって、押出材40の先端40aがこの位置Sに配置しているときに押出材40を切断手段14により切断すれば、所望する切断長さLの切断片41が得られる。この位置Sを「定位置(定寸位置)」と呼ぶ。押出材切断長さLは、例えば1〜25mの範囲内である。ただし本発明では、切断長さLは上記範囲内であることに限定されるものではない。
また、切断手段14の配置位置及び切断手段14の押出材切断位置Cは固定されている。
図2に示すように、ソーチャージテーブル11は、切断手段14の入側に配置されており、互いに離間して配置されるとともに押出材40を切断手段14に送る複数の送りローラ11aを備えている。この送りローラ11aは、円柱状であり、回転駆動及び停止可能に構成されている。
ソーゲージテーブル12は、切断手段14の出側に配置されており、互いに離間して配置されるとともに押出材40及びその切断片41を送る複数の送りローラ12aを備えている。この送りローラ12aは回転駆動及び停止可能に構成されている。
ストッパ部材21は、押出材40の先端40aがストッパ部材21に当接することによって押出材40の前進移動を規制するとともに切断手段14による押出材切断長さLを定めるものであり、切断手段14よりも下流側に配置されており、詳述すると押出材切断長さLを定める定位置Sに配置されている。ストッパ部材21の表面(ストップ面)は、平坦状に形成されるとともに、押出材送り方向Fに対して垂直に配置されている。
ソーチャージテーブル11の送りローラ11aと、ソーゲージテーブル12の送りローラ12aは、ともに、押出材40を切断手段14からストッパ部材21に向かう方向に送る役割を有している。説明の便宜上、本明細書では、特に明記しない限り、送りローラ11aと送りローラ12aをまとめて「送りローラ13」を記する。
送りローラ13上には、左右方向に並列配置された複数の押出材40が水平に載置される。本参考形態では、押出材の個数は2つである。
インスペクションテーブル17上には(図1参照)、押出材40の切断片41について外観検査などの様々な検査をするために切断片41が載置される。この切断片41は、サッシ材、車両材、ヒートシンク材、コンベアフレーム材等に用いられる押出材に用いられる。なお、この切断片41が棒状ワーク切断品に相当する。
ストッパ部材21は、送りローラ13の押出材送り方向Fと平行に移動可能に配置されている。ストッパ部材21を押出材送り方向Fの上流方向に移動させることにより、押出材切断長さLが短かくなるように設定され、一方、ストッパ部材21を押出材送り方向Fの下流方向に移動させることにより、押出材切断長さLが長くなるように設定される。さらに、ストッパ部材21は、押出材40の前進移動を規制するストップ位置と押出材40の前進移動を規制しない非ストップ位置とに変更可能に配置されている。
参考形態では、ストップ位置は、押出材送り方向Fの前方(下流方向)に位置している定位置Sである。非ストップ位置は、押出材送り方向Fに対して逸れた位置であり、具体的に例示すると、押出材送り方向Fに対して上方に逸れた位置である。
センサ15は、押出材40の先端40aを検知するものであり、図2に示すように、切断手段14とストッパ部材21との間における送りローラ13が当該センサ15の検知エリアに含まれない位置に配置されている。
参考形態では、センサ15は、非接触式センサとして市販されている透過型光電センサである。したがって、このセンサ15は、検知信号としての検知光Kを発射(発信)する発光素子を搭載した投光器(検知信号発信器)15aと、投光器15aから発射された検知光Kを受信する受光素子を搭載した受光器(検知信号受信器)15bとを備えている。投光器15aと受光器15bは、切断手段14とストッパ部材21との間における、左右方向に並列配置された2つの押出材40の通過路の左右両側に分離配置されている。さらに、投光器15aから検知光Kが、2つの押出材40の通過路を左右方向に横断するように押出材送り方向Fに対して左右方向に発射(送信)されて受光器15bに受信されるように、投光器15aと受光器15bが配置されている。さらに、図1に示すように、投光器15a及び受光器15bの配置位置、すなわちセンサ15による押出材先端40aの検知位置Pは固定されている。したがって、切断手段14の押出材切断位置Cとセンサ15による押出材先端40aの検知位置Pとの間の距離Dは、ストッパ部材21の配置位置(即ち定位置S)に拘わらず一定に設定されている。
また、ストッパ部材21が定位置Sに配置されている場合、センサ15による押出材先端40aの検知位置Pとストッパ部材21の配置位置(即ち定位置S)との間の距離Eは、「E=L−D」で算出される。
送りローラ制御手段16は、センサ15により検知された検知情報に基づいて、送りローラ13、ストッパ部材21及び切断手段14の動作を制御するものであり、ROM、RAM、CPU等を有するコンピュータを備えている。コンピュータには所定の制御を行うプログラムが予めインストールされている。
この制御手段16の詳細な構成について、送りローラ制御手段16による送りローラ13の制御を中心に図3及び4を参照して以下に説明する。
図3(a)は、切断手段14による押出材切断長さLが短い場合の切断装置10の概略平面図である。図3(b)は、図3(a)に示した場合における、送りローラ13による押出材40の送り時間tと送りローラ13の周速度Vとの関係を示すグラフである。
図4(a)は、切断手段14による押出材切断長さLが長い場合の切断装置10の概略平面図である。図4(b)は、図4(a)に示した場合における、送りローラ13による押出材40の送り時間tと送りローラ13の周速度Vとの関係を示すグラフである。
図3(a)及び4(a)では、いずれも、押出材40の先端40aはストッパ部材21に衝突(即ち当接)し、これにより押出材40の前進移動が規制されている。さらに、押出材40の切断片41がソーゲージテーブル12上からインスペクションテーブル17上に移載されている。
ここで、図3(b)及び4(b)において、H0、V0、t0、H1、V1、H2、t1、t2、t3及びRは、それぞれ次のとおりである。
H0:センサ15による押出材先端40aの検知時
V0:H0における送りローラ13の周速度
t0:H0からの送りローラ13の周速度V0の維持時間
H1:押出材先端40aのストッパ部材21への当接時
V1:H1における送りローラ13の周速度V1
H2:送りローラ13の駆動の停止時
t1:送りローラ13の周速度がV1になった時からH2までのV1の維持時間
t2:H1からH2までの時間
t3:送りローラ13の周速度がV1になった時からH1までのV1の維持時間
R:V0からV1への単位時間当たりの減速率。
この制御手段16は、センサ15による押出材先端40aの検知時H0から、センサ15による押出材先端40aの検知位置Pとストッパ部材21の配置位置(即ち定位置S)との間の距離Eに応じて設定された押出材送り量分だけ送りローラ13を回転駆動させたのち、その回転駆動を停止させるように、送りローラ13を制御するものである。具体的には、この制御手段16は、送りローラ13による押出材40の送り時間tと送りローラ13の周速度Vとの関係が図3(b)又は4(b)に示すグラフになるように送りローラ13を制御するものである。距離Eに応じて設定される押出材送り量は、距離Eと等しいか又は距離Eよりも長い量であり、好ましくは、距離Eよりも長い量である。したがって、t2は0よりも大きい(即ちt2>0)ことが好ましい。ここで本発明では、距離Eに対する押出材送り量の超過長さは、限定されるものではないが、特に0.01〜0.3mの範囲内であることが望ましい。押出材送り量の具体例については後述する。
同図に示すように、V1はV0よりも低速であり且つ0よりも大きい値である(即ち、0<V1<V0)。したがって、送りローラ13の周速度Vは、センサ15による押出材先端40aの検知時H0から所定の時間t0の間、V0に維持されたのち、所定の減速率RでV0からV1まで減速され、その後、所定の時間t1の間、V1に維持されたのち、ゼロになるように、制御手段16によって制御される。さらに、送りローラ13の周速度VがV1に維持されている途中で(詳述すると、送りローラ13の周速度VがV0からV1に減速された時から所定の時間t3経過した時)、押出材40の先端40aがストッパ部材12に衝突(即ち当接)する。これにより押出材40の前進移動が規制される。
さらに、この制御手段16は、距離Eに応じて設定されたt0に基づいて、送りローラ13を制御するものとなされている。すなわち、図3(a)及び3(b)に示すように、距離Eが短い場合、t0は短く設定される。一方、図4(a)及び4(b)に示すように、距離Eが長い場合、押出材40の搬送時間を極力短縮するためt0は長く設定される。なお、距離Eに拘わらず、t1、t2及びt3はそれぞれ一定である。
通常、V0は例えば5〜40m/minの範囲内に設定され、V1はV0に対して例えば1/4〜1/2倍の範囲内に設定され、t0は例えば5〜20sの範囲内に設定され、t1は例えば5〜20sの範囲内に設定され、t2は例えば1〜5sの範囲内に設定される。なお、t3は「t3=t1−t2」で算出される。だたし本発明では、V0、V1、t0、t1、t2及びt3はそれぞれ上記の範囲内であることに限定されるものではなく、押出材切断長さL、距離Eなどに応じて様々に変更されるものである。
次に、本参考形態の切断装置10を用いた押出材40の切断方法について、図5を参照して以下に説明する。
図5において、図5(a)は、押出材40を送りローラ13によって切断手段14からストッパ部材21に向かう方向Fに送っている状態を示す切断装置10の概略側面図である。図5(b)は、押出材40の先端40aをセンサ15により検知した状態を示す図である。図5(c)は、押出材40の先端40aがストッパ部材21に当接した状態を示す図である。図5(d)は、押出材40を切断手段14により切断した状態を示す図である。図5(e)は、ストッパ部材21を非ストップ位置に配置させるとともに押出材40の切断片41をストッパ部材21よりも下流側に送った状態を示す図である。
図5(a)では、ストッパ部材21は定位置Sに配置されている。また、センサ15の投光器15aから検知光Kが受光器15bに向かって発射されている。この状態にしてから、ソーチャージテーブル11上に左右方向に並列配置された2つの押出材40を、送りローラ13によって切断手段14からストッパ部材21に向かう方向Fに押出材40の長さ方向に沿って一括して送る。このときの押出材40の送り速度は、送りローラの周速度Vと同じであり、すなわちV0である。このV0は一定ある。また、2つの押出材40の先端位置は揃っているか、僅かに押出材送り方向Fに相対的にずれている。
そして、図5(b)に示すように、2つの押出材40のうち先頭の押出材40の先端40aがセンサ15の検知光Kを遮蔽することにより、センサ15が先頭の押出材40の先端40aを検知する。この工程を「検知工程」という。
そして、このようにセンサ15が先頭の押出材40の先端40aを検知した時から、距離Eに応じて設定された押出材送り量分だけ送りローラ13を回転駆動させたのち、その回転駆動を停止する。この工程を「送りローラ停止工程」という。
押出材送り量の具体例を以下に示す。
例えば、L=3m、D=1m、E=2mである場合には、押出材送り量は2m+αに設定され、L=4m、D=1m、E=3mである場合には、押出材送り量は3m+αに設定され、L=6m、D=1、E=5mである場合には、押出材送り量は5m+αに設定される。αは、先頭の押出材先端40aのストッパ部材21への当接時H1における、先頭の押出材先端40aの位置と最後尾の押出材先端40aの位置との間の押出材送り方向Fのずれ量に基づいて設定されるのが望ましい。このずれ量は予備試験により予め測定されて決定されている。このずれ量をZをとすると、αは、ずれ量Zと等しいか又はずれ量Zよりも少し長い量に設定され、好ましくは、αはZ〜Z+0.3mの範囲内に設定されるのが良い。このようにαを設定することにより、各押出材40の先端40aをストッパ部材21に確実に当接させることができるし、押出材40(特に先頭の押出材40)にスリップ痕が形成される不具合を確実に防止することができる。
この送りローラ停止工程により、図5(c)に示すように、押出材40の先端40aがストッパ部材21に当接した状態で、送りローラ13の回転駆動が停止される。このとき、2つの押出材40の先端位置は、これら押出材先端40aのストッパ部材21への当接によって揃えられている。
次いで、図5(d)に示すように、これらの押出材40を切断手段14により一括して切断する。この工程を「切断工程」という。
次いで、図5(e)に示すように、ストッパ部材21を、非ストップ位置として、押出材送り方向Fに対して上方に逸れた位置に配置させる。そして、ソーゲージテーブル12の送りローラ12aによって押出材40の切断片41を一括してソーゲージテーブル12の下流側に送る。その後、図5(a)〜(e)の工程を繰り返す。なお、ソーゲージテーブル12の下流側に送られた切断片41は、ソーゲージテーブル12上からインスペクションテーブル17上に一括して移載される(図1参照)。
次に、本参考形態の切断装置10の動作を、図6に示した流れ図に基づいて以下に説明する。
ステップS1では、押出材切断長さLを送りローラ制御手段16に設定する。距離Dは送りローラ制御手段16に予め設定されている。そして、制御手段16は、切断長さLと距離Dとに基づいて距離Eを演算し(即ち、LからDを減算することでEを算出し)、この距離Eが制御手段16に設定される。
ステップS2では、ストッパ部材21を定位置Sに配置する。
ステップS3では、押出材40を送りローラ13により送る(図5(a)参照)。
ステップS4では、センサ15により押出材40の先端40aを検知する(図5(b)参照)。この時の時間がH0である。
ステップS5では、距離Eに基づいてt0を決定する。
ステップS6では、押出材40を送りローラ13によりその周速度V0でH0から所定の時間t0の間送る。その後、送りローラ13の周速度VをV0からV1に所定の減速率Rで減速する。
ステップS7では、押出材40を送りローラ13によりその周速度V1で所定の時間t1の間送ったのち、送りローラ13の回転駆動を停止する(図5(c)参照)。ステップS8では、このように押出材40を送りローラ13の周速度V1で送っている途中で、押出材40の先端40aがストッパ部材21に当接する。これにより、押出材40の先端40aが定位置Sに配置される。
ステップS9では、押出材40を切断手段14により切断する(図5(d)参照)。
ステップS10では、ストッパ部材21を非ストップ位置に配置させ、そして押出材40の切断片41を送りローラ12aによりソーゲージテーブル12の下流側に送る(図5(e)参照)。
以上のステップS1からS10までの工程が繰り返される。
而して、上述した押出材40の切断方法は次の利点がある。
送りローラ停止工程において、センサ15による押出材先端40aの検知時H0から、センサ15による押出材先端40aの検知位置Pとストッパ部材21の配置位置との間の距離Eに応じて設定された押出材送り量分だけ送りローラ13を回転駆動させたのち、その回転駆動を停止するので、押出材40に対する送りローラ13のスリップ回転駆動時間を当該距離Eに応じてできる限り短くなるように設定することができる。これにより、押出材40にスリップ痕が形成される不具合を防止することができるし、更に、送りローラ13の摩耗変形を防止することができる。
もとより、センサ15は、切断手段14とストッパ部材21との間における送りローラ13が当該センサ15の検知エリアに含まれない位置に配置されているので、センサ15が送りローラ13を押出材40の先端40aとして誤検知する不具合を防止することができる。
さらに、押出材送り量が距離Eよりも長いことにより、押出材40の先端40aをストッパ部材21に確実に当接させることができる。
さらに、センサ15は透過型センサであるから、次の利点がある。
もしセンサ15が透過型ではなく反射型センサである場合には、押出材40の断面形状や幅寸法によっては押出材40の先端40aからの反射信号(例:反射光)を受信することができないことがある。これを具体的に例示すると、押出材40の断面形状が本参考形態のように三角形状であったり、又は円形状であったり、あるいは押出材40の幅寸法が非常に小さかったりする場合には、押出材先端40aからの反射信号を受信することができないことがある。この場合、センサ15が押出材40の先端40aを検知できないので、送りローラ13の回転駆動が停止されず、押出材40の先端40aがストッパ部材21に当接した状態のままで送りローラ13が押出材40に対して同じ位置でスリップ回転駆動し続ける。その結果、押出材40にスリップ痕が形成されてしまう。
これに対して、センサ15が透過型センサであることにより、押出材40の断面形状や幅寸法に拘わらず押出材40の先端40aを確実に検出することができる。これにより、押出材40にスリップ痕が形成される不具合を確実に防止することができる。
さらに、透過型センサ15は、送りローラ13の押出材送り方向Fに対して左右方向に検知光K(検知信号)を送信することにより、押出材40の先端40aを検知するものであることから、複数の押出材40を一括して切断する場合において、押出材40にスリップ痕が形成される不具合を1つのセンサ15を用いることによって防止することができる。これにより、押出材40の切断方法に用いる切断装置10の構成を簡素化することができる。
また、押出材先端40aのストッパ部材21への当接時H1における送りローラ13の周速度V1がセンサ15による押出材先端40aの検知時H0における送りローラ13の周速度V0よりも低速になるように、送りローラ13を送りローラ制御手段16によって制御することにより、押出材先端40aのストッパ部材21への当接時の衝撃を緩和することができる。
さらに、距離Eに応じて設定されたt0に基づいて、送りローラ13を送りローラ制御手段16によって制御することにより、センサ15による押出材先端40aの検知時H0から押出材先端40aのストッパ部材21への当接時H1までの時間を極力短縮することできる。これにより、切断時間を短縮することができる。
図7及び8は、本発明の実施形態に係る押出材用切断装置10を用いた押出材40の切断方法を説明する図である。
この切断装置10は、センサ15の個数及び配置位置が上記参考形態の切断装置10と異なる点を除いて、上記参考形態の切断装置10と同じ構成である。この切断装置10の構成を、上記参考形態の切断装置10と異なる点を中心に以下に説明する。
この切断装置10は、複数の押出材40にそれぞれ対応して配置された複数のセンサ15を含んでいる。すなわち、センサ15の個数は、押出材40の個数と同じであり、つまり2つである。各センサ15は、透過型光電センサであり、対応する押出材40の先端40aを検知するものである。さらに、各センサ15は、切断手段(図示せず)とストッパ部材21との間における送りローラ13が当該センサ15の検知エリアに含まれない位置に配置されている。詳述すると、各センサ15の投光器15a及び受光器15bは、切断手段とストッパ部材21との間における、対応する押出材40の通過路の上下両側に分離配置されている。投光器15aは押出材40の通過路の上側に配置され、受光器15bは押出材40の通過路の下側に配置されている。そして、投光器15aから検知光Kが下方向に発射(送信)されて、互いに隣接する2つの送りローラ13、13間を通過したのち、受光器15bで受信されるように、投光器15aと受光器15bが配置されている。
この切断装置10のその他の構成は、上記参考形態の切断装置10と同じである。
この切断装置10を用いた押出材40の切断方法では、送りローラ13は、2つのセンサ15、15のうち最も遅く押出材40の先端40aを検知したセンサ15による押出材先端40aの検知時から、距離Eに応じて設定された押出材送り量分だけ回転駆動されたのち、その回転駆動が停止されるように、送りローラ制御手段16により制御される。その他の切断方法は、上記参考形態の押出材40の切断方法と同じである。
施形態では、切断装置10は、2つの押出材40のそれぞれの先端40aを検知する2つのセンサ15、15を含んでいるので、各押出材40の先端40aを確実に検知することができる。さらに、距離Eに応じて設定される押出材送り量は、2つのセンサのうち最も遅く押出材40の先端40aを検知したセンサ15による押出材先端40aの検知時からの送り量であるから、各押出材40の先端40aをストッパ部材21に確実に当接させることができる。
さらに、本実施形態の押出材40の切断方法により押出材40を切断することにより、スリップ痕が形成されていない即ち外観が良好な押出材切断片41を得ることができる。
以上で本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に示したものであることに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々に変更可能である。
また、上記実施形態では、切断手段14により一括して切断されるワーク(押出材40)の個数は2つであるが、本発明は、2つに限定されるものではなく、その他に、例えば1つであっても良いし、3つ以上であっても良い。
また、上記実施形態では、送りローラ13は円柱状であるが、本発明では、送りローラはその他にベルトコンベアローラからなるものであっても良い。
また本発明では、ワークは、上記実施形態で示したように押出材40であっても良いし、その他の棒状部材であっても良い。さらに、ワークの材料は、上記実施形態で示したようにアルミニウム、鋼等の金属であっても良いし、プラスチックであっても良いし、その他の材料であっても良い。
本発明は、長尺な押出材などの棒状ワークの切断方法、棒状ワーク用切断装置及び押出後面設備に利用可能である。
1:押出後面設備
10:押出材用切断装置(棒状ワーク用切断装置)
13:送りローラ
14:切断手段
15:センサ
16:送りローラ制御手段
21:ストッパ部材
40:押出材(棒状ワーク)
41:押出材の切断片(棒状ワーク切断品)

Claims (10)

  1. 左右方向に並列配置された複数の棒状ワークをその先端から所定長さに切断する切断手段と、
    前記切断手段のワーク切断位置よりも下流側に配置され、且つ、複数のワークの先端が当接することによって複数のワークの前進移動を停止するとともに前記切断手段によるワーク切断長さを定めるストッパ部材と、
    前記切断手段から前記ストッパ部材に向かう方向に複数のワークを一括して送る送りローラと、
    を具備するとともに、
    前記切断手段は、複数のワークの先端が前記ストッパ部材に当接した状態で複数のワークを一括して切断するものであり、
    前記ワーク切断長さは、前記ストッパ部材が前記送りローラのワーク送り方向と平行に移動されることにより、変更されるものである棒状ワーク用切断装置を用いた棒状ワークの切断方法であって、
    前記切断手段と前記ストッパ部材との間における前記送りローラが検知エリアに含まれない位置に複数の棒状ワークにそれぞれ対応して配置された複数のセンサにより、複数のワークの先端を検知する検知工程と、
    前記複数のセンサのうち最も遅くワークの先端を検知したセンサによるワーク先端の検知時から、前記センサによるワーク先端の検知位置と前記ストッパ部材の配置位置との間の距離に応じて設定されたワーク送り量分だけ前記送りローラを回転駆動させたのち、その回転駆動を停止する送りローラ停止工程と、
    前記送りローラ停止工程の後で複数のワークを前記切断手段により一括して切断する切断工程と、
    を含むことを特徴とする棒状ワークの切断方法。
  2. 前記ワーク送り量は、前記距離よりも長い請求項1記載の棒状ワークの切断方法。
  3. 前記センサは、透過型センサである請求項1又は2記載の棒状ワークの切断方法。
  4. 前記センサは、前記送りローラのワーク送り方向に対して上下方向に検知信号を送信することにより、対応するワークの先端を検知するものである請求項3記載の棒状ワークの切断方法。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載の棒状ワークの切断方法により複数の棒状ワークを一括して切断することを特徴とする棒状ワーク切断品の製造方法。
  6. 左右方向に並列配置された複数の棒状ワークをその先端から所定長さに切断する切断手段と、
    前記切断手段のワーク切断位置よりも下流側に配置され、且つ、複数のワークの先端が当接することによって複数のワークの前進移動を停止するとともに前記切断手段によるワーク切断長さを定めるストッパ部材と、
    前記切断手段から前記ストッパ部材に向かう方向に複数のワークを一括して送る送りローラと、
    を具備するとともに、
    前記切断手段は、複数のワークの先端が前記ストッパ部材に当接した状態で複数のワークを一括して切断するものであり、
    前記ワーク切断長さは、前記ストッパ部材が前記送りローラのワーク送り方向と平行に移動されることにより、変更されるものである棒状ワーク用切断装置であって、
    前記切断手段と前記ストッパ部材との間における前記送りローラが検知エリアに含まれない位置に複数の棒状ワークにそれぞれ対応して配置されるとともに、対応するワークの先端を検知する複数のセンサと、
    前記複数のセンサのうち最も遅くワークの先端を検知したセンサによるワーク先端の検知時から、前記センサによるワーク先端の検知位置と前記ストッパ部材の配置位置との間の距離に応じて設定されたワーク送り量分だけ前記送りローラを回転駆動させたのち、その回転駆動を停止するように、前記送りローラを制御する送りローラ制御手段と、
    を具備することを特徴とする棒状ワーク用切断装置。
  7. 前記送りローラ制御手段の前記ワーク送り量は、前記距離よりも長い請求項記載の棒状ワーク用切断装置。
  8. 前記センサは、透過型センサである請求項又は記載の棒状ワーク用切断装置。
  9. 前記センサは、前記送りローラのワーク送り方向に対して上下方向に検知信号を送信することにより、対応するワークの先端を検知するものである請求項記載の棒状ワーク用切断装置。
  10. 押出機から押し出された押出材を棒状ワークとして切断する請求項のいずれかに記載の棒状ワーク用切断装置を具備していることを特徴とする押出後面設備。
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