JP5467204B2 - 突形成部材及び突形成部材の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プレス機等により突出部分が加工される突形成部材及び突形成部材の製造方法に関し、特に、金属製の板材を加工して形成される突形成部材及び突形成部材の製造方法に関する。
従来、プレス機等により板材に突出部分を形成するものとして、深絞り加工により板材に突出部分を形成するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来の深絞り加工は、プレス機により金属板材に対して複数回に分けて深絞り加工を行うことで、金属板材を破断させることなく、金属板材から突出部分を徐々に突出させている。
特開2007−260740号公報
しかしながら、上記したような従来の深絞り加工においては、プレス機により金属板材に対して深絞り加工を繰り返す必要があるため、加工工数が多く生産効率が低いという問題があった。また、加工工数が多い分だけ、不良率が大きくなり、材料歩留まりが悪かった。さらに、深絞り加工では、突出部分が周囲の板材を引き込んで形成されるため、突出部分に大きな高低差を形成することが困難であった。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、加工工数を削減して生産効率を向上させると共に、板材に形成される突出部分に大きな高低差を容易に形成することができる突形成部材及び突形成部材の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の突形成部材は、板材に形成された環状の開口によって区画され、前記環状の開口の内側に位置する内側板部及び前記環状の開口の外側に位置する外側板部と、前記内側板部及び前記外側板部に一体に形成され、前記内側板部と前記外側板部とを接続する複数の腕部と、前記板材の板面に対する垂直方向において、前記内側板部と前記外側板部との間に所定の間隔を保持する保持部材とを有し、前記複数の腕部は、前記環状の開口の開口幅よりも余裕を持った長さを有し、前記板材の板面に対する垂直方向に前記内側板部と前記外側板部との相対的な変位を許容するように形成され、前記内側板部または前記外側板部のいずれか一方が押し込まれることで、前記垂直方向において前記内側板部と前記外側板部との間に前記所定の間隔が形成され、前記保持部材は、前記内側板部と前記外側板部との間に充填された樹脂であり、前記内側板部、前記外側板部、前記複数の腕部とインサート成形により一体に形成されたことを特徴とする。
本発明の突形成部材の製造方法は、板材に形成された環状の開口によって区画され、前記環状の開口の内側に位置する内側板部及び前記環状の開口の外側に位置する外側板部と、前記環状の開口の開口幅よりも余裕を持った長さを有して前記内側板部と前記外側板部とを接続し、前記板材の板面に対する垂直方向に前記内側板部と前記外側板部との相対的な変位を許容するように形成された複数の腕部とを、前記板材を打ち抜いて形成する工程と、前記板材の板面に対する垂直方向に、前記内側板部または前記外側板部のいずれか一方を押し込むことで、前記内側板部と前記外側板部との間に所定の間隔を形成する工程と、前記内側板部と前記外側板部との間に形成された前記所定の間隔を保持するために、前記内側板部と前記外側板部との間に保持部材を介在させる工程とを有し、前記保持部材は、前記内側板部と前記外側板部との間に充填された樹脂であり、前記内側板部、前記外側板部、前記複数の腕部とインサート成形により一体に形成されることを特徴とする。
これらの構成によれば、内側板部または外側板部に対する一度の押し込みにより、複数の腕部が変形して内側板部と外側板部とが板材の板面に対して垂直方向に離間されるため、板材に対して容易に突出部分を形成することができる。このため、深絞り加工のように加工を繰り返す必要がないため、加工工数を低減して生産効率を向上させると共に、材料歩留まりを高めることができる。また、複数の腕部を長くとることにより、突出部分に大きな高低差を容易に形成することができる。また、保持部材により複数の腕部のスプリングバックを規制して、突出部分の高低差を一定に維持することができる。さらには、保持部材を内側板部、外側板部、複数の腕部と一体的に成形することができ、保持部材を容易に形成することができる。
また本発明は、上記突形成部材において、前記複数の腕部は、前記内側板部の外周縁に沿って弧状に延在することを特徴とする。
この構成によれば、複数の腕部を長くとることができるため、突出部分に大きな高低差を形成することができる。
また本発明は、上記突形成部材において、前記内側板部を前記外側板部の板面に対して離間方向に突出した凸状に形成することができる。
また本発明は、上記突形成部材において、前記板材は、導電性材料で形成され、前記内側板部は、スイッチ用の基板に設けられた接点部に接触される接点部として機能し、前記外側板部は、スイッチ用の基板の外部に電気的に接続される接点部として機能することを特徴とする。
この構成によれば、板材に形成された突出部分を、高低差を有する可動接点体として用いることができる。
また本発明は、上記突形成部材の製造方法において、前記所定の間隔を形成する工程は、打ち抜きにより前記内側板部、前記外側板部、前記複数の腕部が形成された板材を金型にセットし、前記内側板部及び前記外側板部のいずれか一方を金型に保持させた状態で、いずれか他方を金型内に設けられた押し出し部材で押し出すことで、前記内側板部と前記外側板部との間に所定の間隔を形成することを特徴とする。
この構成によれば、金型に板材を保持させた状態で、機械的に内側板部と外側板部との間に所定の間隔が形成されるため、板材に突出部分を精度よく形成することができる。
また本発明は、上記突形成部材の製造方法において、前記保持部材を介在させる工程は、前記金型内に樹脂を充填することで、前記内側板部材と外側板部材との間に保持部材を介在させることを特徴とする。
この構成によれば、金型内に樹脂を充填することで、保持部材を内側板部、外側板部、複数の腕部と一体的に成形することができ、保持部材を容易に形成することができる。
また本発明は、上記突形成部材の製造方法において、前記保持部材を介在させる工程は、前記金型に設けられた押し出し部材により前記内側板部と前記外側板部とを所定の間隔に保持させた状態で、前記金型内に樹脂を充填することで、前記内側板部材と外側板部材との間に保持部材を介在させることを特徴とする。
この構成によれば、押し出し部材により内側板部と外側板部とを所定の間隔に保持させた状態で、金型内に樹脂が充填されるため、腕部のスプリングバックを規制して、板材に突出部分を精度よく形成することができる。
本発明によれば、加工工数を削減して生産効率を向上させると共に、板材に形成される突出部分に大きな高低差を容易に形成することができる。
本発明に係る突形成部材の実施の形態を示す図であり、突形成部材を利用した多方向入力装置の全体斜視図である。 本発明に係る突形成部材の実施の形態を示す図であり、突形成部材を利用した多方向入力装置の分解斜視図である。 本発明に係る突形成部材の実施の形態を示す図であり、突形成部材を利用した多方向入力装置の傾動動作の説明図である。 本発明に係る突形成部材の実施の形態を示す図であり、突形成部材を利用した多方向入力装置の押圧動作の説明図である。 本発明に係る突形成部材の実施の形態を示す図であり、突形成部材を利用した可動接点体に用いられる金属部材の上面模式図である。 本発明に係る突形成部材の実施の形態を示す図であり、突形成部材を利用した可動接点体の製造工程の説明図である。 本発明に係る突形成部材の変形例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、本発明に係る突形成部材を多方向入力装置の可動接点体に適用する場合について説明する。しかしながら、本発明に係る突形成部材の適用対象については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。なお、多方向入力装置とは、各種電子機器のリモコンや携帯電話機等に使用され、操作体の傾斜角度に応じて異なる信号を得られるようにしたものである。
図1及び図2を参照して、本発明に係る突形成部材を用いた多方向入力装置の全体構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る多方向入力装置の全体斜視図である。図2は、本発明の実施の形態に係る多方向入力装置の分解斜視図である。
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る多方向入力装置1は、各種電気部品の操作スイッチとして使用されるものであり、中央固定接点部14及び一対の周辺固定接点部15が設けられた基台2上に反転バネ3を配置し、反転バネ3の上方において可動接点体4及び傾動操作体5が傾動可能となるように、枠状の固定接点体6を基台2の周囲に装着して組み立てられる。この組み立てられた多方向入力装置1は、傾動操作及び押圧操作に応じて異なる信号を出力するように構成されている。
基台2は、合成樹脂により形成され、上面視略八角形の底壁部11を有している。底壁部11の上面には、直交した四方に位置する各辺近傍に、反転バネ3を保持する4つの保持壁部12が設けられている。各保持壁部12には、固定接点体6の四方を係止する4つの係止部13が外側面から外方に突出して形成されている。
中央固定接点部14および一対の周辺固定接点部15は、導電性を有する金属板により形成され、インサート成形等により基台2の底壁部11に一体的に配設されている。中央固定接点部14は、基台2の底壁部11の中央に配設され、一対の周辺固定接点部15は、中央固定接点部14を挟んで対向する位置に配設されている。また、中央固定接点部14には外部端子部16が接続され、一対の周辺固定接点部15には外部端子部17が接続されており、外部端子部16、17は基台2の対向する二辺から外部に延出されている。外部端子部16、17は、半田付けにより図示しない回路基板に固定される。
反転バネ3は、リン青銅板等の弾性を有する導電性金属板により、略ドーム状に形成されている。反転バネ3は、膨出方向を上方に向けて一対の周辺固定接点部15上に載置され、その中央部分が中央固定接点部14の上方から離間するように配置される。反転バネ3は、反転動作時に中央固定接点部14と接触され、中央固定接点部14と一対の周辺固定接点部15とを導通する。
可動接点体4は、リン青銅板等の弾性を有する導電性金属板に打ち抜き加工や曲げ加工を施して形成された弾性金属部材を、インサート成形によって絶縁樹脂に一体化することで形成される。可動接点体4は、中央に絶縁樹脂製の押圧操作部21が設けられている。押圧操作部21の下部は、円形の金属板からなる円板部22が露出されており、円板部22の下面は反転バネ3の上面に接触する接点として機能する(図3参照)。円板部22は、押圧操作部21の内部に埋設された4つの腕部23を介して押圧操作部21の周囲の鍔部24に接続されている(図5参照)。
また、可動接点体4は、押圧操作部21の周囲の鍔部24から四方に延びる4つの弾性片25を有している。各弾性片25の先端には、傾動操作体5の傾動板部31に当接する当接部26が設けられ、各当接部26は、弾性片25の弾性力によって傾動操作体5の傾動板部31を上方に付勢する。また、各弾性片25は、基端側から先端側に向かって幅狭に形成され、先端側が撓み易く形成されている。このため、多方向入力装置1の傾動操作時に、傾動操作に対する反力が小さく設定される。
また、鍔部24において、隣り合う弾性片25の基端部間には、外側接点部27が板面から僅かに突出して形成されている。外側接点部27は、当接部26が傾動操作体5の傾動板部31に当接されて、傾動板部31の裏面から離間される。外側接点部27は、傾動操作体5が弾性片25の反力に抗して傾動操作されることで、傾動板部31に対して離接可能に構成されている。可動接点体4は、外側接点部27と傾動板部31との接触により、反転バネ3と傾動操作体5とを導通する。
傾動操作体5は、矩形状の導電性金属板を折り曲げて形成され、中央部分が円形に開口された傾動板部31と、傾動板部31の各辺から下向きに折り曲げて形成された8つのL字状の接点片32とを有している。傾動板部31は、中央の円形開口33から押圧操作部21を突出させた状態で可動接点体4を被覆している。また、傾動板部31は、四隅において背面から可動接点体4の4つの当接部26に弾接され、4つの弾性片25及び反転バネ3により上方に付勢されている。
各L字状の接点片32は、傾動板部31の各辺において基台2の各係止部13を挟むように設けられている。各L字状の接点片32の先端部は、傾動操作体5の傾動により、固定接点体6の固定接点片35に離接可能に構成されている。傾動操作体5は、L字状の接点片32の先端部と固定接点片35との接触により、上方への傾動が規制されると共に可動接点体4と固定接点体6とを導通する。
固定接点体6は、傾動操作体5の各辺に沿って配置されるクランク状の4片の固定接点片35を、絶縁性樹脂からなる連結部36で連結した枠状体であり、基台2の外周縁に沿って配置される。クランク状の各固定接点片35の上辺部37は、基台2側に向かって折り曲げられ、傾動操作体5の一辺に設けられた一対のL字状の接点片32を係止して、傾動操作体5の上方への傾動を規制する。また、クランク状の各固定接点片35の下辺部38は、外部に向かって折り曲げられ、半田付けにより図示しない回路基板に固定される。
また、各固定接点片35には、延在方向の中間部分に係止孔39が形成されており、この係止孔39に基台2に設けられた係止部13が係止されることで、固定接点体6が基台2に装着される。このように構成された多方向入力装置1は、上方から図示しないキーパッドが設けられ、キーパッドが傾動操作または押圧操作されることにより、様々な信号が出力される。
以下、図3及び図4を参照して、多方向入力装置の動作について簡単に説明する。図3は、本発明の実施の形態に係る多方向入力装置の傾動動作の説明図である。図4は、本発明の実施の形態に係る多方向入力装置の押圧動作の説明図である。
図3(a)に示すように、非操作状態においては、反転バネ3の弾性力により可動接点体4が上方に押し上げられている。この場合、反転バネ3は、外周縁部が一対の周辺固定接点部15に接触し、中央部分が中央固定接点部14から離間される。また、非操作状態においては、可動接点体4の弾性片25の弾性力により傾動操作体5が上方に押し上げられている。この場合、傾動操作体5は、傾動板部31が可動接点体4の外側接点部27から離間され、L字状の接点片32が固定接点体6のクランク状の固定接点片35に接触される。
図3(b)に示すように、この非操作状態から傾動板部31の一辺近傍が押圧されて傾動操作されると、傾動操作体5は、押圧された一辺近傍の対向辺側で係合するL字状の接点片32及びクランク状の固定接点片35を支点として下方に傾動される。傾動操作体5が、弾性片25の反力に抗して所定の角度まで傾動されると、傾動板部31が可動接点体4の外側接点部27に接触する。このため、クランク状の固定接点片35の一つと基台2の一対の周辺固定接点部15とが、傾動操作体5、可動接点体4、反転バネ3を介して導通され、操作方向に応じた第一の信号が出力される。
また、図3(c)に示すように、傾動操作体5がさらに傾動操作されると、傾動操作体5と可動接点体4とが一体的に傾動され、反転バネ3が徐々に撓み始める。傾動操作体5が、反転バネ3の反力に抗してより深く傾動されると、反転バネ3が反転して中央固定接点部14に接触する。このため、クランク状の固定接点片35の一つと基台2の中央固定接点部14とが、傾動操作体5、可動接点体4、反転バネ3を介して導通され、操作方向に応じた第二の信号が出力される。
図4(a)、(b)に示すように、非操作状態から可動接点体4の押圧操作部21が押圧操作されると、可動接点体4と共に傾動操作体5が下動する。そして、可動接点体4が反転バネ3の反力に抗して押圧されると、反転バネ3が反転し中央固定接点部14に接触する。このとき、傾動操作体5の下動により、L字状の接点片32がクランク状の固定接点片35から離間される。このため、中央固定接点部14と一対の周辺固定接点部15とが反転バネ3を介して導通し、押圧操作に応じた第三の信号が出力される。このように、多方向入力装置1は、傾動操作及び押圧操作に応じて異なる種類の信号を出力可能に構成されている。
次に、図5及び図6を参照して、本発明の特徴部分である可動接点体の製造方法の一例について説明する。図5は、本発明の実施の形態に係る可動接点体に用いられる金属部材の上面模式図である。図6は、本発明の実施の形態に係る可動接点体の製造工程の説明図である。なお、図6においては、当接部の成形については省略し、主に押圧操作部の成形について説明する。
図5に示すように、可動接点体4に用いられる金属部材41は、帯状の金属板が打ち抜き加工によって打ち抜かれることで、4つの弾性片25を有した外形形状が形成される。このとき、金属部材41は、隣り合う弾性片25の間から四方に延びる桟部42によりフープ材43に連結されている。また、金属部材41には、環状の鍔部24と、鍔部24の内側に配置された円板部22と、鍔部24と円板部22とを接続する4つの腕部23とが形成されている。
鍔部24、円板部22、4つの腕部23は、円板部22を取り巻く4つの開口によって形成される。この場合、4つの開口は、破線に示すような環状の開口45が4つの腕部23に仕切られることにより形成されている。このように、4つの腕部23は、環状の開口45を仕切るように延在して、環状の開口45に区画された鍔部24と円板部22とを接続している。すなわち、金属部材41においては、4つの腕部23を除いた破線部分を環状の開口45としている。
各腕部23は、円板部22の外周縁に沿って円弧状に延在しており、環状の開口45の開口幅Lよりも余裕を持った長さを有している。この開口幅Lとは、円板部22の中央を中心とした放射方向において、円板部22の外周縁部と鍔部24の内周縁部との間隔を示している。このように、各腕部23が開口幅Lよりも長く形成されているため、円板部22の押し込みにより、各腕部23が曲げられ、円板部22が鍔部24に対して押し込み方向に変位される。
このため、深絞り加工等のように加工を繰り返すことなく、一度の曲げ加工により金属部材41に対して容易に突出部分を形成することが可能となっている。なお、本実施の形態においては、腕部23を円弧状に形成したが、この構成に限定されるものではない。腕部23は、例えば、つづら折り状や蛇行状のように長く形成することで、さらに高低差の大きな突出部分を形成することが可能である。
打ち抜き加工により腕部23等が形成された金属部材41は、成形金型51により挟み込まれる。図6(a)に示すように、成形金型51は、上型52及び下型53から成り、押圧操作部21等の成形部分に相当するキャビティ54が形成されている。上型52には、金属部材41の円板部22に対向して押し出し部材55が設けられており、押し出し部材55は、金属部材41の板面に対して垂直方向にスライド可能に構成されている。下型53には、押し出し部材55の押し当て面に対向して、円錐台状の窪み56が形成されている。
次に、図6(b)に示すように、押し出し部材55が押し込まれると、各腕部23が倒れ始め、円板部22が鍔部24に対して垂直方向に離間される。そして、押し出し部材55が完全に押し込まれると、円板部22が円錐台状の窪み56に押し付けられ、円板部22の外面が窪み56に沿って円錐台状に変形される。この押し出し部材55による機械的な押し込みにより、板状の金属部材41に突出部分が形成される。
このように、押し出し部材55による円板部22の一度の押し込みにより、金属部材41に突出部分が形成されるため、深絞り加工のように加工を繰り返す必要がなく、加工工数を低減して生産効率を向上させることが可能となる。
次に、図6(c)に示すように、押し出し部材55によって、円板部22を窪み56に押し付けた状態を維持したまま、成形金型51に溶融した絶縁樹脂が充填され、インサート成形により押圧操作部21が成形される。この構成により、押し出し部材55によって腕部23によるスプリングバックが規制されるため、鍔部24と円板部22との間に形成された間隔が一定に保持された状態で精度よく突出部分が形成される。すなわち、鍔部24と円板部22との間に充填された絶縁樹脂部分は、鍔部24と円板部22との間の間隔を一定に保持するスペーサとして機能する。
また、円板部22を窪み56に押し付けたまま押圧操作部21が成形されるため、押圧操作部21の下面から反転バネ3に接触可能に円板部22が露出される。そして、図6(d)に示すように、成形金型51から押圧操作部21を取り出して、フープ材43に接続された複数の桟部42を切断することで、可動接点体4が製造される。
以上のように、本実施の形態に係る多方向入力装置1によれば、円板部22に対する一度の押し込みにより、複数の腕部23が変形して円板部22と鍔部24とが垂直方向に離間されるため、板状の金属部材41に対して容易に突出部分を形成することができる。このため、深絞り加工のように加工を繰り返す必要がないため、加工工数を低減して生産効率を向上させると共に、材料歩留まりを高めることが可能となる。また、複数の腕部23を長くとることにより、突出部分に大きな高低差を容易に形成することが可能となる。
なお、上記した実施の形態においては、円環状の開口により円板部と鍔部とを区画する構成としたが、この構成に限定されるものではない。開口は、円板部と鍔部とを区画可能な環状であればよく、例えば、矩形枠状に形成されていてもよい。
また、上記した実施の形態においては、4つの腕部により円板部と鍔部とを接続する構成としたが、この構成に限定されるものではない。円板部及び鍔部は、複数の腕部により接続されていればよく、例えば、2つの腕部により接続される構成としてもよい。
また、上記した実施の形態においては、成形金型に保持された板状の金属部材から円板部が押し込まれて突出部分が形成される構成としたが、この構成に限定されるものではない。鍔部と円板部とが垂直方向において相対的に変位されればよく、例えば、円板部を固定して、鍔部が押し込まれることで突出部分が形成される構成としてもよい。
また、上記した実施の形態においては、保持部材として円板部と鍔部との間に絶縁樹脂を充填する構成としたが、この構成に限定されるものではない。保持部材は、円板部と鍔部との間の間隔を一定に保持可能であればよく、例えば、円板部と鍔部との間にスペーサを配設する構成としてもよい。
また、上記した実施の形態においては、円板部の突出端面が成形金型の窪みに押し付けられて円錐台状に形成される構成としたが、この構成に限定されるものではない。円板部は、突出部分の突出端部として機能する形状であれば、どのような形状でもよく、凸状に形成されてもよいし、平坦に形成されていてもよい。
また、上記した実施の形態においては、押し出し部材により円板部を押し込んだ状態で、押圧操作部をインサート成形したが、この構成に限定されるものではない。円板部に対する押し出し部材による押し込みを解除した後に、押圧操作部をインサート成形する構成としてもよい。
また、上記した実施の形態においては、本発明に係る突形成部材を可動接点体に適用して説明したが、この構成に限定されるものではない。本発明に係る突形成部材は、板材に突出部分を形成するものでれば、どのような構成にも適用可能である。例えば、図7に示すように、中空円筒状の軸61を受ける軸受け62に適用することが可能である。
このように、本発明の突形成部材を可動接点体以外のものに適用可能なため、内側板部としての円板部及び外側板部としての鍔部は、上記した形状に限定されない。内側板部及び外側板部は、板材に形成された環状の開口によって区画される形状であれば、どのような形状でもよい。また、本発明の突形成部材を導通路として機能させない場合には、金属製の板材を用いて突出部分を形成する代わりに、樹脂製の板材を用いて突出部分を形成する構成としてもよい。
また、上記した実施の形態においては、本発明に係る突形成部材の突出部分を可動接点体等に利用する構成としたが、この構成に限定されるものではない。突形成部材の突出部分の裏側に形成される凹状部分を利用する構成としてもよい。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上説明したように、本発明は、加工工数を削減して生産効率を向上させると共に、板材に形成される突出部分に大きな高低差を容易に形成することができるという効果を有し、特に、金属製の板材を加工して形成される突形成部材及び突形成部材の製造方法に有用である。
本出願は、2010年1月5日出願の特願2010−000749に基づく。この内容は、全てここに含めておく。

Claims (8)

  1. 板材に形成された環状の開口によって区画され、前記環状の開口の内側に位置する内側板部及び前記環状の開口の外側に位置する外側板部と、
    前記内側板部及び前記外側板部に一体に形成され、前記内側板部と前記外側板部とを接続する複数の腕部と
    前記板材の板面に対する垂直方向において、前記内側板部と前記外側板部との間に所定の間隔を保持する保持部材とを有し、
    前記複数の腕部は、前記環状の開口の開口幅よりも余裕を持った長さを有し、前記板材の板面に対する垂直方向に前記内側板部と前記外側板部との相対的な変位を許容するように形成され
    前記内側板部または前記外側板部のいずれか一方が押し込まれることで、前記垂直方向において前記内側板部と前記外側板部との間に前記所定の間隔が形成され、
    前記保持部材は、前記内側板部と前記外側板部との間に充填された樹脂であり、前記内側板部、前記外側板部、前記複数の腕部とインサート成形により一体に形成されたことを特徴とする突形成部材。
  2. 前記複数の腕部は、前記内側板部の外周縁に沿って弧状に延在することを特徴とする請求項1に記載の突形成部材。
  3. 前記内側板部は、前記外側板部の板面に対して離間方向に突出した凸状に形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の突形成部材。
  4. 前記板材は、導電性材料で形成され、
    前記内側板部は、スイッチ用の基板に設けられた接点部に接触される接点部として機能し、
    前記外側板部は、スイッチ用の基板の外部に電気的に接続される接点部として機能することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の突形成部材。
  5. 板材に形成された環状の開口によって区画され、前記環状の開口の内側に位置する内側板部及び前記環状の開口の外側に位置する外側板部と、前記環状の開口の開口幅よりも余裕を持った長さを有して前記内側板部と前記外側板部とを接続し、前記板材の板面に対する垂直方向に前記内側板部と前記外側板部との相対的な変位を許容するように形成された複数の腕部とを、前記板材を打ち抜いて形成する工程と、
    前記板材の板面に対する垂直方向に、前記内側板部または前記外側板部のいずれか一方を押し込むことで、前記内側板部と前記外側板部との間に所定の間隔を形成する工程と
    前記内側板部と前記外側板部との間に形成された前記所定の間隔を保持するために、前記内側板部と前記外側板部との間に保持部材を介在させる工程とを有し、
    前記保持部材は、前記内側板部と前記外側板部との間に充填された樹脂であり、前記内側板部、前記外側板部、前記複数の腕部とインサート成形により一体に形成されることを特徴とする突形成部材の製造方法。
  6. 前記所定の間隔を形成する工程は、打ち抜きにより前記内側板部、前記外側板部、前記複数の腕部が形成された板材を金型にセットし、前記内側板部及び前記外側板部のいずれか一方を金型に保持させた状態で、いずれか他方を金型内に設けられた押し出し部材で押し出すことで、前記内側板部と前記外側板部との間に所定の間隔を形成することを特徴とする請求項5に記載の突形成部材の製造方法。
  7. 前記保持部材を介在させる工程は、前記金型内に樹脂を充填することで、前記内側板部材と外側板部材との間に保持部材を介在させることを特徴とする請求項6に記載の突形成部材の製造方法。
  8. 前記保持部材を介在させる工程は、前記金型に設けられた押し出し部材により前記内側板部と前記外側板部とを所定の間隔に保持させた状態で、前記金型内に樹脂を充填することで、前記内側板部材と外側板部材との間に保持部材を介在させることを特徴とする請求項6に記載の突形成部材の製造方法。
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