JP5464126B2 - 移動通信用基地局アンテナ、及び移動通信用基地局アンテナシステム - Google Patents

移動通信用基地局アンテナ、及び移動通信用基地局アンテナシステム Download PDF

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Description

本発明は、移動通信用基地局アンテナ、及び移動通信用基地局アンテナシステムに関する。
移動通信に用いられる基地局においては、複数のユーザの同時接続を可能にするため、周波数分割多重アクセス(FDMA)、時間分割多重アクセス(TDMA)、符号分割多重アクセス(CDMA)等の方式が存在し、商用システムに導入されている。
しかしながら、近年の移動通信の普及に伴うユーザ数の急激な増加により、移動通信システムに割り当てられた周波数チャネルの許容量以上の通信要求が発生し、周波数資源を逼迫する問題が発生している。
そこで、周波数の利用効率を上げてチャネル容量の拡大を実現することを目的として、1つの周波数帯域で複数のユーザとの通信を実現する空間分割多重アクセス(SDMA)が提案されている。空間分割多重アクセスでは、基地局アンテナの指向性の主ビーム方向を希望のユーザの方向に向け、他のユーザ方向には指向性のヌル方向を向けることで、複数のユーザを空間の違いにより分離している。
空間分割多重アクセスを実現する方法として、複数のアンテナを用いてチャネル容量を拡大するMIMO(Multiple Input Multiple Output)と呼ばれる無線通信技術がある。MIMO技術では、送信データを複数の信号(ストリーム)に分けて同時送信するので、複数のアンテナを設置することを要する。
例えば、空間分割多重アクセスを実現する移動通信用基地局アンテナとして、複数のアレイアンテナを直線状、若しくは円周状に配置した移動通信用基地局アンテナが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、空間分割多重アクセスを実現する移動通信用基地局として、V−H偏波及び斜め45度偏波を用いたアレイアンテナ4つを水平方向に並べた移動通信用基地局が知られている(例えば、非特許文献1参照。)。
特開2001−313525号公報
K.Nishimori、他2名、Channel Capacity Measurement of 8×2 MIMO Transmission by Antenna Configuration in an Actual Cellular Environment」、IEEE TRANSACTIONS ON ANTENNAS AND PROPAGATION、VOL.54、NO.11、2006年11月、pp.3285−3291
しかしながら、特許文献1に記載の移動通信用基地局アンテナ及び非特許文献1に記載の移動通信用基地局では、アレイアンテナを直線状、若しくは円周状に配置しているので、移動通信用基地局アンテナ全体の設置専有面積が大きくなる問題がある。
近年、携帯電話をはじめとする無線通信の普及により、街中には移動通信用基地局アンテナが多数設置されている。移動通信用基地局アンテナは、鉄塔又は高い建物の屋上等に設置されるので、アンテナ全体の設置専有面積が大きくなることは、設置費用が増大するだけでなく、景観を損ねることにつながり好ましくない。
したがって、周波数の利用効率を上げてチャネル容量の拡大を実現するためには、アレイアンテナを複数配置してMIMO技術を導入することを要するが、アンテナ設置専有面積が大きくなることは極力避けたいという要求があり、設置専有面積の小さい移動通信用基地局アンテナが強く望まれている。
そして、ビルが乱立する市街地や、既にエリアが整った地域に新たに高層ビルや、新たな基地局が新設された場合、電波の漏洩や干渉を防止することが困難な場所ができることが予想される。
したがって、本発明の目的は、電波の漏洩や干渉を防止することができる移動通信用基地局アンテナ、及び移動通信用基地局アンテナシステムを提供することにある。
(1)本発明は、上記課題を解決することを目的として、水平方向に並列に配置される2つのアレイアンテナと、2つのアレイアンテナの間に設けられる遮蔽板とを備える移動通信用基地局アンテナであって、2つのアレイアンテナがそれぞれ、偏波特性が互いに直交する2つのアンテナ素子を含んで構成され、垂直方向に配列される複数のアンテナ素子対を有し、2つのアレイアンテナがそれぞれ有する複数のアンテナ素子対を、2つのアレイアンテナの一端から他端に向けて順にM個、N個、P個のグループに分け(ただし、M、N、及びPは正の整数)、一方のアレイアンテナのM個のグループ及びP個のグループと、他方のアレイアンテナのN個のグループとに対して1つの給電点からの電力が供給され、2つのアレイアンテナの水平面に対するチルト角が電気チルトにより所定のチルト角に設定される移動通信用基地局アンテナを提供する。
また、上記移動通信用基地局アンテナにおいて、チルト角が、10°以上であってもよい。
また、上記移動通信用基地局アンテナにおいて、前記複数のアンテナ素子対の高さより高い高さを有してもよい。
また、上記移動通信用基地局アンテナにおいて、電波吸収体を用いて形成されてもよい。
また、本発明は、上記課題を解決することを目的として、水平方向に並列に配置される2つのアレイアンテナと、2つのアレイアンテナの間に垂直方向に延びて設けられる遮蔽板とを有する移動通信用基地局アンテナを備え、予め定められたサービスエリアから予め定められた周波数の信号を受信する移動通信用基地局アンテナシステムであって、2つのアレイアンテナがそれぞれ、偏波特性が互いに直交する2つのアンテナ素子を含んで構成され、垂直方向に配列される複数のアンテナ素子対を有し、2つのアレイアンテナがそれぞれ有する複数のアンテナ素子対を、2つのアレイアンテナの一端から他端に向けて順にM個、N個、P個のグループに分け(ただし、M、N、及びPは正の整数)、一方のアレイアンテナのM個のグループ及びP個のグループと、他方のアレイアンテナのN個のグループとに対して1つの給電点からの電力が供給され、2つのアレイアンテナの水平面に対するチルト角が電気チルトにより所定のチルト角に設定される移動通信用基地局アンテナシステムが提供される。
また、上記移動通信用基地局アンテナシステムにおいて、チルト角を電気チルトにより所定のチルト角に設定することにより、移動通信用基地局アンテナの正面方向のサービスエリアのみ送受信信号強度を抑制し、正面方向のサービスエリアを除く領域の送受信信号強度は抑制しないこともできる。
また、上記移動通信用基地局アンテナシステムにおいて、チルト角を電気チルトにより所定のチルト角に設定することにより、信号の複数の伝搬路を形成することもできる。
本発明に係る移動通信用基地局アンテナ、及び移動通信用基地局アンテナシステムは、電波の漏洩や干渉を防止することができる移動通信用基地局アンテナ、及び移動通信用基地局アンテナシステムを提供できる。
本発明の実施の形態に係る移動通信用基地局アンテナの斜視図である。 (a)は本発明の実施の形態に係る移動通信用基地局アンテナの正面図であり、(b)は移動通信用基地局アンテナの底面図である。 (c)は垂直偏波アンテナ素子単体を示す図であり、(d)は水平偏波アンテナ素子単体を示す図である。 本実施の形態に係る移動通信用基地局アンテナの主要な構成を示す図である。 (a)は遮蔽板を備えていない移動通信用基地局アンテナの概要図であり、(b)は遮蔽板を備えている移動通信用基地局アンテナの概要図である。 (a)は1つの遮蔽板を備えている移動通信用基地局アンテナの概要図であり、(b)は2つの遮蔽板を備えている移動通信用基地局アンテナの概要図である。 本実施の形態に係る移動通信用基地局アンテナにおける水平面の指向性を示す図である。 本実施の形態に係る10素子のアレイアンテナを一直線に配置し、チルト角を4°にした場合の水平面エリアの受信信号パワーを示す図である。 本実施の形態に係る10素子のアレイアンテナを一直線に配置し、チルト角を9°にした場合の水平面エリアの受信信号パワーを示す図である。 本実施の形態に係る10素子のアレイアンテナを一直線に配置し、チルト角を12°にした場合の水平面エリアの受信信号パワーを示す図である。 10素子のアレイアンテナの位置を、M=3、N=4、P=3で左右に振り分けた場合の、チルト角度4°における受信パワー分布強度を示す図である。 10素子のアレイアンテナの位置を、M=3、N=4、P=3で左右に振り分けた場合の、チルト角度9°における受信パワー分布強度を示す図である。 10素子のアレイアンテナの位置を、M=3、N=4、P=3で左右に振り分けた場合の、チルト角度12°における受信パワー分布強度を示す図である。 地上におけるサービスエリアを上から表した模式図である。 地上におけるサービスエリアを上から表した模式図である。 地上におけるサービスエリアを上から表した模式図である。 地上におけるサービスエリアを上から表した模式図である。 参考例1に係る移動通信用基地局アンテナの主要な構成の概要図である。 参考例1に係る移動通信用基地局アンテナにおける水平面の指向性を示す図である。 参考例2に係る移動通信用基地局アンテナの主要な構成の概要図である。 参考例2に係る移動通信用基地局アンテナにおける水平面の指向性を示す図である。
[実施の形態]
図1Aは、本発明の実施の形態に係る移動通信用基地局アンテナの斜視図の一例を示す。また、図1Bの(a)は、本発明の実施の形態に係る移動通信用基地局アンテナの正面図の一例を示し、図1Bの(b)は、移動通信用基地局アンテナの底面図の一例を示す。更に、図1Cの(c)は、垂直偏波アンテナ素子単体を示し、(d)は、水平偏波アンテナ素子単体を示す。
本実施の形態に係る移動通信用基地局アンテナ1は、一例として、空間分割多重アクセス方式の通信に用いられる。例えば、移動通信用基地局アンテナ1は、複数のアンテナを用いてチャネル容量を拡大するMultiple Input Multiple Outoput(MIMO)と称される無線通信技術に応用される。MIMO技術において送信データは、複数の信号データに分割されて同時に送信される。したがって、MIMO技術においては、複数のアンテナを設置することが要求される。本実施の形態においては、移動通信用基地局アンテナ1が備えるアレイアンテナ10とアレイアンテナ12とを水平方向(つまり、図1Aにおけるx方向)に並べて配置することにより、複数のアンテナを設置することになる。
(移動通信用基地局アンテナ1の構成)
具体的に、本実施の形態に係る移動通信用基地局アンテナ1は、正面視にて略長方形状のアレイアンテナ10と、アレイアンテナ10の水平方向(つまり、図1Aのx方向)に並列に配置され、正面視にて略長方形状のアレイアンテナ12とを備える。アレイアンテナ10は、偏波特性が互いに直交する垂直偏波アンテナ素子102と水平偏波アンテナ素子104とを含むアンテナ素子対100を8つ有する。同様に、アレイアンテナ12は、偏波特性が互いに直交する垂直偏波アンテナ素子122と水平偏波アンテナ素子124とを含むアンテナ素子対120を8つ有する。そして、複数のアンテナ素子対100及び複数のアンテナ素子対120はそれぞれ、移動通信用基地局アンテナ1の垂直方向(つまり、図1Aにおけるz方向)に沿って直線的に配列される。
垂直偏波アンテナ素子102と水平偏波アンテナ素子104とは、それぞれの略中心部分において互いに組み合わされることによりアンテナ素子対100を構成する。そして、垂直偏波アンテナ素子102と水平偏波アンテナ素子104とは、十字型の断面を有する形状に組み合わされる。同様に、垂直偏波アンテナ素子122と水平偏波アンテナ素子124とは、それぞれの略中心部分において互いに組み合わされることによりアンテナ素子対120を構成する。
具体的に、図1Cの(c)に示すように、垂直偏波アンテナ素子102は、正面視にて略長方形状に形成され、一方の長辺の略中点を含む領域から他方の長辺に向けて延びるスリット102aを有する。また、図1Cの(d)に示すように、水平偏波アンテナ素子104は、正面視にて略長方形状に形成され、一方の長辺の略中点を含む領域から他方の長辺に向けて延び、スリット102aの幅と同程度の幅を有し、スリット102aの長さより長い長さのスリット104aを有する。スリット104aをスリット102aに嵌め合わせることにより、アンテナ素子対100が構成される。なお、アンテナ素子対120についてもアンテナ素子対100と同様に構成されるので、詳細な説明は省略する。
アンテナ素子対100は、垂直偏波アンテナ素子102と水平偏波アンテナ素子104とにより、偏波される電波を共用し、信号を送信及び/又は受信する。同様に、アンテナ素子対120は、垂直偏波アンテナ素子122と水平偏波アンテナ素子124とにより、偏波される電波を共用し、信号を送信及び/又は受信する。
また、移動通信用基地局アンテナ1は、アレイアンテナ10及びアレイアンテナ12を搭載する反射板14を備える。そして、図1Bの(a)に示すように、移動通信用基地局アンテナ1は、アレイアンテナ10とアレイアンテナ12との間に、金属材料等の導電体を用いて形成される遮蔽板20を備える。遮蔽板20は、反射板14の表面(つまり、アレイアンテナ10及びアレイアンテナ12が接して設けられる面)の法線方向(つまり、図1Aのy方向)に延びて設けられる。
また、遮蔽板20は、図1Bの(b)に示すように、アンテナ素子対100と、アンテナ素子対100の隣に配置されるアンテナ素子対120との間の電気的な干渉を抑制することを目的として、アンテナ素子対100及びアンテナ素子対120の高さ(すなわち、反射板14のアンテナ素子対100及びアンテナ素子対120が接している表面から、アンテナ素子対100及びアンテナ素子対120の反射板14に接している側の反対側の先端までの距離)より高い高さを有する。なお、遮蔽板20は、磁性体、又は誘電体からなる電波吸収体を用いて形成することもできる。
また、垂直偏波アンテナ素子102、水平偏波アンテナ素子104、垂直偏波アンテナ素子122、及び水平偏波アンテナ素子124としてはそれぞれ、プリントダイポールアンテナを用いることができる。具体的に、垂直偏波アンテナ素子102、水平偏波アンテナ素子104、垂直偏波アンテナ素子122、及び水平偏波アンテナ素子124はそれぞれ、正面視にて略長方形状の誘電体基板と、誘電体基板上に設けられるダイポール素子、給電線路導体、及び設置導体等とを有して構成される。なお、垂直偏波アンテナ素子102、水平偏波アンテナ素子104、垂直偏波アンテナ素子122、及び水平偏波アンテナ素子124としては、例えば、棒状のダイポールアンテナ、又は金属板を折り曲げたダイポールアンテナを用いることもできる。
図1Dは、本実施の形態に係る移動通信用基地局アンテナの主要な構成の概要を示す。
なお、図1Dにおいては、説明の便宜上、水平偏波アンテナ素子104及び水平偏波アンテナ素子124と、水平偏波アンテナ素子104及び水平偏波アンテナ素子124に電力を供給する給電点、給電ポート及び電力分配器との図示を省略する。
移動通信用基地局アンテナ1は、複数のアンテナ素子対100の垂直偏波アンテナ素子102及び複数のアンテナ素子対120の垂直偏波アンテナ素子122のそれぞれに電力を供給する給電点40と、複数のアンテナ素子対100の水平偏波アンテナ素子104及び複数のアンテナ素子対120の水平偏波アンテナ素子124のそれぞれに電力を供給する給電点(図示しない)と、給電点40からの電力を複数のアンテナ素子対100の垂直偏波アンテナ素子102及び複数のアンテナ素子対120の垂直偏波アンテナ素子122のそれぞれに分配する電力分配器30と、図示しない給電点からの電力を複数のアンテナ素子対100の水平偏波アンテナ素子104及び複数のアンテナ素子対120の水平偏波アンテナ素子124のそれぞれに分配する電力分配器(図示しない)とを更に備える。
また、移動通信用基地局アンテナ1は、電力分配器30によって分配される給電点40からの電力を予め定められたアンテナ素子、具体的には、後述するM個、N個、P個のグループに属するアンテナ素子のそれぞれに供給する配線50及び配線52を更に備える。同様に、移動通信用基地局アンテナ1は、図示しない電力分配器によって分配される図示しない給電点からの電力をM個、N個、P個のグループに属するアンテナ素子のそれぞれに供給する図示しない複数の配線を備える。
ここで、アレイアンテナ10及びアレイアンテナ12がそれぞれ有する複数のアンテナ素子対100及び複数のアンテナ素子対120を、アレイアンテナ10及びアレイアンテナ12の一端から他端に向けて順にM個、N個、P個のグループに分ける(ただし、M、N、及びPは正の整数)。
そして、M個のグループの複数のアンテナ素子とP個のグループの複数のアンテナ素子とN個のグループの複数のアンテナ素子とのそれぞれに給電点40から電力が供給される。例えば、アレイアンテナ12のM個のグループの複数の垂直偏波アンテナ素子122とP個のグループの複数の垂直偏波アンテナ素子122とに電力分配器30及び配線52を介して給電点40から電力が供給される。また、アレイアンテナ10のN個のグループの複数の垂直偏波アンテナ素子102に電力分配器30及び配線50を介して給電点40から電力が供給される。
また、アレイアンテナ12のN個のグループの複数の垂直偏波アンテナ素子122に電力分配器及び配線を介して給電点から電力が供給される。そして、アレイアンテナ10のM個のグループの複数の垂直偏波アンテナ素子102及びP個のグループの複数の垂直偏波アンテナ素子102に電力分配器及び配線を介して給電点から電力が供給される。
なお、アレイアンテナ10の複数のアンテナ素子対100の複数の水平偏波アンテナ素子104及びアレイアンテナ12の複数のアンテナ素子対120の複数の水平偏波アンテナ素子124に対しても、同様に図示しない給電点から図示しない電力分配器及び配線を介して電力を供給することができる。例えば、アレイアンテナ10のM個のグループの複数の水平偏波アンテナ素子104とP個のグループの複数の水平偏波アンテナ素子104とに、図示しない電力分配器及び配線を介して図示しない給電点から電力を供給できる。また、アレイアンテナ12のN個のグループの複数の水平偏波アンテナ素子124に、図示しない電力分配器及び配線を介して図示しない給電点から電力を供給できる。また、アレイアンテナ10のN個のグループの複数の水平偏波アンテナ素子104に、図示しない電力分配器及び配線を介して図示しない給電点から電力を供給でき、アレイアンテナ12のM個のグループの複数の水平偏波アンテナ素子124及びP個のグループの複数の水平偏波アンテナ素子124に、図示しない電力分配器及び配線を介して図示しない給電点から電力を供給できる。
すなわち、アレイアンテナ10の複数のアンテナ素子対100及びアレイアンテナ12の複数のアンテナ素子対120を予め定められた個数のグループに分ける。そして、遮蔽板20を対称軸として各グループの位置を移動通信用基地局アンテナ1の正面視にて左右に振り分けると共に、振り分けた各グループに電力を分配して給電する。
本実施の形態では、一方の給電点(例えば、給電点40)から電力が供給されるグループとして、移動通信用基地局アンテナ1の一端から他端に向けて順にM個、N個、P個のグループに分け、一端側のM個のグループ及び他端側のP個のグループを移動通信用基地局アンテナ1の正面視にて遮蔽板20の右に配置し、M個のグループとP個のグループとに挟まれるN個のグループを、移動通信用基地局アンテナ1の正面視にて遮蔽板20の左に配置する。なお、他方の給電点から電力が供給されるグループについても同様に配置する。
一例として、アレイアンテナ10が有するアンテナ素子対100の数、及びアレイアンテナ12が有するアンテナ素子対120の数がそれぞれ10個の場合、M=3、N=4、P=3に設定できる。また、アレイアンテナ10が有するアンテナ素子対100の数、及びアレイアンテナ12が有するアンテナ素子対120の数がそれぞれ8個の場合、M=2、N=4、P=2に設定できる。更に、アレイアンテナ10が有するアンテナ素子対100の数、及びアレイアンテナ12が有するアンテナ素子対120の数がそれぞれ7個の場合、M=2、N=3、P=2に設定できる。
また、M、N、及びPの関係は以下の関係を満たすことが好ましい。まず、移動通信用基地局アンテナ1の水平面指向性の左右のバランスを良好にすることを目的として、NをM+Pに概ね等しくすると共に、MとPとを概ね等しくすることが好ましい。
更に、本実施の形態に係る移動通信用基地局アンテナ1は、セル内に電波を有効に放射し、当該セルを除く領域に電波が漏洩することを防止すべく、ビームをチルトさせる機能を有する。移動通信用基地局アンテナ1の大地からの高さが高いほど、またセルが小さいほど、主ビームを大きくチルトさせることを要する。具体的に、本実施の形態では、アレイアンテナ10及びアレイアンテナ12の水平面(つまり、図1AにおけるXY平面)に対するチルト角を電気チルトにより所定の角度チルトさせる。例えば、チルト角は、10°以上、好ましくは12°以上に設定する。チルト角を予め定められた角度より大きく設定することにより、主ビームの水平面内指向性の対象性を保ちつつ、主ビームの正面方向指向性にくぼみを発生させることができる。
図2(a)は、遮蔽板を備えていない移動通信用基地局アンテナの概要を示し、(b)は、遮蔽板を備えている移動通信用基地局アンテナの概要を示す。
2つのアレイアンテナを水平方向に並列に配置するとアンテナ素子間のアイソレーションを確保することが困難になる。その結果、アレイアンテナ間の距離を離すことが要求されることから、アンテナを設置する専有面積が増える場合がある。ここで、本実施の形態に係る移動通信用基地局アンテナ1は、アレイアンテナ10とアレイアンテナ12との間にy方向に伸びる遮蔽板20を備えているので、アンテナ素子間のアイソレーションを改善することができる。これにより、アレイアンテナ間の距離を離すことを要さず、アンテナを設置する専有面積が増大することを防止できる。
具体的に、遮蔽板20によるアンテナ素子間のアイソレーションの改善効果について、図2を用いて説明する。移動通信用基地局アンテナ2は遮蔽板20を備えておらず、給電点に接続された垂直偏波アンテナ素子130、50オーム終端が接続された垂直偏波アンテナ素子132、及び反射板14を更に備える。
一方、移動通信用基地局アンテナ2aは、遮蔽板20を備えており、給電点に接続された垂直偏波アンテナ素子130、50オーム終端が接続された垂直偏波アンテナ素子132、反射板14を更に備える。反射板14と遮蔽板20とは電気的に接続されている。
移動通信用基地局アンテナ2における垂直偏波アンテナ素子130と垂直偏波アンテナ素子132の結合量をシミュレーションしたところ−9.0dBであった。一方、移動通信用基地局アンテナ2aにおける垂直偏波アンテナ素子130と垂直偏波アンテナ素子132の結合量をシミュレーションしたところ−27.1dBであった。垂直偏波アンテナ素子間に金属製の遮蔽板20を設けることで、垂直偏波アンテナ素子間のアイソレーションを大幅に改善でき、垂直偏波アンテナ素子間の距離を離すことを要さないことが確認された。
すなわち、移動通信用基地局アンテナ1が遮蔽板20を備えることで、従来の移動通信用基地局アンテナの設置専有面積を大幅に増やすことなく、2つの偏波共用アレイアンテナ(すなわち、アレイアンテナ10及びアレイアンテナ12)を備えた移動通信用基地局アンテナ1を提供できる。
図3(a)は、1つの遮蔽板を備えている移動通信用基地局アンテナの概要を示し、(b)は、2つの遮蔽板を備えている移動通信用基地局アンテナの概要を示す。
移動通信用基地局アンテナにおいて、2つの遮蔽板を水平方向に並列に配置することでアンテナ素子間アイソレーションを改善することができる。具体的に、遮蔽板20を2つ配置することによるアンテナ素子間アイソレーションの改善効果について、図3を用いて説明する。
図3(a)に示す移動通信用基地局アンテナ3は、遮蔽板20と、給電点に接続された垂直偏波アンテナ素子130と、50オーム終端が接続された垂直偏波アンテナ素子132と、反射板14とを備えている。反射板14と遮蔽板20とは電気的に接続されている。
一方、図3(b)に示す移動通信用基地局アンテナ3aは、遮蔽板20及び遮蔽板22と、給電点に接続された垂直偏波アンテナ素子130と、50オーム終端が接続された垂直偏波アンテナ素子132と、反射板14とを備えている。反射板14と遮蔽板20及び遮蔽板22とは電気的に接続されている。
移動通信用基地局アンテナ3における垂直偏波アンテナ素子130と垂直偏波アンテナ素子132との結合量をシミュレーションしたところ−27.1dBであった。一方、移動通信用基地局アンテナ3aにおける垂直偏波アンテナ素子130と垂直偏波アンテナ素子132との結合量をシミュレーションしたところ−29.2dBであった。垂直偏波アンテナ素子間に遮蔽板を2つ設けることで、垂直偏波アンテナ素子間のアイソレーションを更に改善でき、垂直偏波アンテナ素子間の距離を離すことを要さないことが確認された。
すなわち、移動通信用基地局アンテナ1が2つの遮蔽板を備えることで、アンテナ素子間のアイソレーションを更に改善でき、アレイアンテナを複数備えたより小型の移動通信用基地局アンテナを提供できる。
図4は、本実施の形態に係る移動通信用基地局アンテナにおける水平面の指向性を示す。
10個のアンテナ素子対100を有するアレイアンテナ10及び10個のアンテナ素子対120を有するアレイアンテナ12を備える移動通信用基地局アンテナ1について説明する。なお、以下の説明において、斯かる移動通信用基地局アンテナ1が備えるアレイアンテナ10及びアレイアンテナ12を「10素子のアレイアンテナ」と称する場合がある。
斯かる移動通信用基地局アンテナ1におけるアレイアンテナの素子配列では、図4のような水平面指向性になる。最大放射方向は(水平角度φ、垂直角度θ)=(180°、98°)の方向であり、水平方向より大地側に8°チルトしている。最大放射方向(送受信信号強度が最大になる方向)を含む水平面(カット面θ=98°)以外の水平面(カット面θ=102°及び106°)であっても、ビームの左右の対称性が良い。なお、本実施の形態に係る移動通信用基地局アンテナ1以外の分配給電の組合せを選択した場合、ビームチルトが深くなるほど、主ビームの正面方向の水平面内の受信パワー分布の対象性のバランスが偏ってくる。
図5A〜図5Fは、10素子のアレイアンテナを備える本実施の形態に係る移動通信用基地局アンテナの水平面内の受信信号パワーを示す。
すなわち、図5Aから図5Fは、10素子のアレイアンテナの配置とチルト角度とを変えた場合の、サービスエリア(希望波の受信パワー分布)を示す計算結果を示す。なお、このシミュレーションは、一例として10素子のアレイアンテナを、アンテナ設置高さ50mで、計算エリア半径約6000〜8000m程度のマイクロセル若しくはマクロセルを想定しており、キャリア周波数は870MHである。
具体的に、図5Aは、本実施の形態に係る10素子のアレイアンテナを一直線に配置し、チルト角を4°にした場合の水平面エリアの受信信号パワーを示す。また、図5Bは、本実施の形態に係る10素子のアレイアンテナを一直線に配置し、チルト角を9°にした場合の水平面エリアの受信信号パワーを示す。更に、図5Cは、本実施の形態に係る10素子のアレイアンテナを一直線に配置し、チルト角を12°にした場合の水平面エリアの受信信号パワーを示す。
図5Aから図5Bが示す直線配置では、チルト角が大きいほど、アンテナ設置位置に向けてエリアの対象性を保ちながら、受信パワー分布強度が下を向く傾向が読み取れる。
また、図5Dは、10素子のアレイアンテナの位置を、M=3、N=4、P=3で左右に振り分けた場合の、チルト角度4°における受信パワー分布強度を示す。図5Eは、10素子のアレイアンテナの位置を、M=3、N=4、P=3で左右に振り分けた場合の、チルト角度9°における受信パワー分布強度を示す。更に、図5Fは、10素子のアレイアンテナの位置を、M=3、N=4、P=3で左右に振り分けた場合の、チルト角度12°における受信パワー分布強度を示す。なお、M=3、N=4、P=3で左右に振り分けた配置を、以下、「3−4−3配置」と称する。
図5Dから図5Fが示す3−4−3配置では、チルト角4°では直線配置と同じであるが、9°では正面方向の受信パワー分布強度に若干のくぼみができ、12°では完全に正面方向がへこみハート型のようなサービスエリアになることが示された。
図6A〜図6Dは、地上におけるサービスエリアを上から表した模式図を示す。
まず、図6Aは、従来の移動通信用基地局アンテナを備える基地局アンテナ60のサービスエリア200を示す。図6Aの楕円が、同一の送受信信号強度を示す等高線である(以下、図6Bから図6Dにおいても同様である。)。サービスエリア200内に希望波が到達する住宅街80及び住宅街82が含まれる。
ここで、図6Bのようにサービスエリア200内に新設ビル70が建設されると、新設ビル70により希望波が反射され、サービスエリア200に乱れが発生する。そして、図6Cに示すように、従来方式によりチルト角を制御する移動通信用基地局アンテナを備える基地局アンテナ60を用いると、サービスエリア200より狭いサービスエリア202になる。
一方、図6Dには、本実施の形態に係る移動通信用基地局アンテナシステムを示す。移動通信用基地局システムは、移動通信用基地局アンテナ1を備え、予め定められたサービスエリアから予め定められた周波数の信号を受信する移動通信用基地局アンテナシステムである。例えば、移動通信用基地局アンテナシステムは、移動通信用基地局アンテナ1と、移動通信用基地局アンテナ1を有する基地局アンテナ60とを備え、移動通信用基地局アンテナ1が、予め定められたサービスエリア内の移動通信端末を含む通信端末から発せられる予め定められた周波数の信号を受信する。
図6Dに示すように、本実施の形態に係る移動通信用基地局アンテナ1を備える基地局アンテナ60であれば、基地局アンテナ60の正面方向における送受信信号強度を低下させることができるので、サービスエリア204はハート形状を呈し、周辺のサービスエリアの大幅な縮小をもたらすことが防止される。換言すれば、移動通信用基地局アンテナ1は、移動通信用基地局アンテナ1の正面から離れた部分の指向性についてはあまり変更が生じない特性を有する。
すなわち、移動通信用基地局アンテナ1のチルト角を予め定められた角度より大きく設定することにより、正面方向のサービスエリアを除く領域の送受信信号強度を抑制せずに、移動通信用基地局アンテナ1の正面方向のサービスエリアのみ送受信信号強度を抑制できる。また、チルト角を予め定められた角度より大きく設定することにより、信号の複数の伝搬路を形成し、MIMO効果を高めることもできる。
(実施の形態の効果)
本実施の形態に係る移動通信用基地局アンテナ1によれば、電力をバランスよく各アンテナ素子に分配給電することができるので、サイドローブを含め、移動通信用基地局アンテナ1の正面方向にバランスよくビームを放射することができる。これにより、サービスエリア(換言すれば、希望波の送受信信号強度分布)の対称性を保つことができると共に、ビームチルトを深くするだけでは電波の漏洩や干渉を防止することが困難な場所であっても、主ビームの正面方向の水平面内の送受信信号強度分布の対称性を保ちつつ、電波の漏洩や干渉を防止することができる。
すなわち、本実施の形態に係る移動通信用基地局アンテナ1によれば、例えば、図5Fに示すように、ビームチルトを12°のように極端に深くすることにより、既にエリアが整った地域に新たに高層ビルや新たな基地局新設等のエリア分布を乱す要因が生じた場合であっても、主ビームの正面方向の水平面内の送受信信号強度分布のみを極端に低下させることができる。したがって、図6Dの模式図に示すように、ビームチルトが深い場合において、主ビームの正面方向への指向性を抑制し、周辺のサービスエリアの大幅な縮小をもたらすことを防止できる。
また、本実施の形態に係る移動通信用基地局アンテナ1によれば、アンテナ正面方向の指向性のみ抑制できるだけでなく、アレーアンテナの指向性変化に伴うMIMO効果が期待できる。
すなわち、本実施の形態に係る移動通信用基地局アンテナ1は、図5Fに示すような送受信信号強度分布を有する。当該送受信信号強度分布は、そのサービスエリア形成のためのアレイアンテナの指向性も大きく変化していることを明白に示しており、従来、反射等が生じなければ発生しなかった2つの伝搬路があたかも形成されていると解釈することができる。このため、本実施の形態に係る移動通信用基地局アンテナ1は、MIMOの効果により通信容量、及び通信品質を高めることができる。
(参考例1)
図7は、参考例1に係る移動通信用基地局アンテナの主要な構成の概要を示す。また、図8は、参考例1に係る移動通信用基地局アンテナにおける水平面の指向性を示す。
参考例1に係る移動通信用基地局アンテナ4は、本実施の形態に係る移動通信用基地局アンテナ1とは、分配給電のパターンが異なる点を除き、移動通信用基地局アンテナ1と略同一の構成及び機能を備える。したがって、詳細な説明は省略する。
図7に示すようなアレイアンテナの素子配列では、図8のような水平面指向性になる。最大放射方向は(水平角度φ、垂直角度θ)=(180°、98°)の方向であり、水平方向より大地側に8°チルトしている。最大放射方向を含む水平面(カット面θ=98°)では、ビームの左右の対称性が良いが、それ以外の水平面(カット面θ=102°及び106°)では、ビームの左右の対称性が悪くなっている。
(参考例2)
図9は、参考例2に係る移動通信用基地局アンテナの主要な構成の概要を示す。また、図10は、参考例2に係る移動通信用基地局アンテナにおける水平面の指向性を示す。
参考例2に係る移動通信用基地局アンテナ5は、本実施の形態に係る移動通信用基地局アンテナ1とは、分配給電のパターンが異なる点を除き、移動通信用基地局アンテナ1と略同一の構成及び機能を備える。したがって、詳細な説明は省略する。
図9に示すようなアレイアンテナの素子配列では、図10のような水平面指向性になる。最大放射方向を含む水平面(カット面θ=98°)では、ビームの左右の対称性が良いが、それ以外の水平面、特にカット面θ=106°では、ビームの左右の対称性が少し悪くなっている。
参考例1及び参考例2と本実施の形態とを比較すると、本実施の形態に係る移動通信用基地局アンテナ1によれば、2つのアレイアンテナがそれぞれ有する複数のアンテナ素子対を、2つのアレイアンテナの一端から他端に向けて順にM個、N個、P個のグループに分け、各グループに電力をバランスよく分配給電することで、サイドローブを含め、移動通信用基地局アンテナ1の正面方向にバランスよくビームを放射できることが分かる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
1 移動通信用基地局アンテナ
2、2a、3、3a、4、5 移動通信用基地局アンテナ
10 アレイアンテナ
12 アレイアンテナ
14 反射板
20、22 遮蔽板
30 電力分配器
40 給電点
50、52 配線
60 基地局アンテナ
70 新設ビル
80、82 住宅街
100 アンテナ素子対
102 垂直偏波アンテナ素子
102a スリット
104 水平偏波アンテナ素子
104a スリット
120 アンテナ素子対
122 垂直偏波アンテナ素子
124 水平偏波アンテナ素子
130 垂直偏波アンテナ素子
132 垂直偏波アンテナ素子
200、202、204 サービスエリア

Claims (7)

  1. 水平方向に並列に配置される2つのアレイアンテナと、前記2つのアレイアンテナの間に設けられる遮蔽板とを備える移動通信用基地局アンテナであって、
    前記2つのアレイアンテナがそれぞれ、偏波特性が互いに直交する2つのアンテナ素子を含んで構成され、垂直方向に配列される複数のアンテナ素子対を有し、
    前記2つのアレイアンテナがそれぞれ有する前記複数のアンテナ素子対を、前記2つのアレイアンテナの一端から他端に向けて順にM個、N個、P個のグループに分け(ただし、M、N、及びPは正の整数)、
    一方のアレイアンテナの前記M個のグループ及び前記P個のグループと、他方のアレイアンテナの前記N個のグループとに対して1つの給電点からの電力が供給され、
    前記2つのアレイアンテナの水平面に対するチルト角が電気チルトにより所定のチルト角に設定される移動通信用基地局アンテナ。
  2. 前記チルト角が、10°以上である請求項1に記載の移動通信用基地局アンテナ。
  3. 前記遮蔽板が、前記複数のアンテナ素子対の高さより高い高さを有する請求項2に記載の移動通信用基地局アンテナ。
  4. 前記遮蔽板が、電波吸収体を用いて形成される請求項3に記載の移動通信用基地局アンテナ。
  5. 水平方向に並列に配置される2つのアレイアンテナと、前記2つのアレイアンテナの間に垂直方向に延びて設けられる遮蔽板とを有する移動通信用基地局アンテナを備え、予め定められたサービスエリアから予め定められた周波数の信号を受信する移動通信用基地局アンテナシステムであって、
    前記2つのアレイアンテナがそれぞれ、偏波特性が互いに直交する2つのアンテナ素子を含んで構成され、垂直方向に配列される複数のアンテナ素子対を有し、
    前記2つのアレイアンテナがそれぞれ有する前記複数のアンテナ素子対を、前記2つのアレイアンテナの一端から他端に向けて順にM個、N個、P個のグループに分け(ただし、M、N、及びPは正の整数)、
    一方のアレイアンテナの前記M個のグループ及び前記P個のグループと、他方のアレイアンテナの前記N個のグループとに対して1つの給電点からの電力が供給され、
    前記2つのアレイアンテナの水平面に対するチルト角が電気チルトにより所定のチルト角に設定される移動通信用基地局アンテナシステム。
  6. 前記チルト角を電気チルトにより所定のチルト角に設定することにより、前記移動通信用基地局アンテナの正面方向の前記サービスエリアのみ送受信信号強度を抑制し、前記正面方向の前記サービスエリアを除く領域の送受信信号強度は抑制しない請求項5に記載の移動通信用基地局アンテナシステム。
  7. 前記チルト角を電気チルトにより所定のチルト角に設定することにより、前記信号の複数の伝搬路を形成する請求項5に記載の移動通信用基地局アンテナシステム。
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