JP5459399B2 - 顕微鏡装置 - Google Patents

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Description

本発明は、顕微鏡装置に関する。
本願は、2010年6月3日に出願された日本特許出願2010−127906号に基づき優先権を主張しその内容をここに援用する。
従来から、超解像顕微鏡として、STORM(Stochastic Optical Reconstruction Microscopy)が知られている(例えば特許文献1、2参照)。この顕微鏡では、観察試料として、蛍光物質又は蛍光物質を付着させたものが用いられる。この蛍光物質は、所定波長の活性化光を照射すると活性化し、後に活性化光とは異なる波長の励起光を照射すると蛍光を発して不活性化する特性を有する。観察試料に対して微弱な活性化光を照射することで低密度で蛍光物質が活性化する。その後に励起光を照射して活性化状態の蛍光物質のみを発光させることで蛍光画像を取得する。このようにして取得した蛍光画像では、低密度で発光する蛍光物質の像が個々に分離されたものとなるため、個々の像の重心位置を求めることができる。このような蛍光物質の位置を求めるステップを複数回、例えば数百回〜数万回以上繰り返し、蛍光物質の全ての像を各々の位置に配置した一枚の画像を作成することにより、高分解能の観察画像を得ることができる。
また、超解像顕微鏡装置として、試料面(XY平面)内での分解能だけではなく、試料の厚み方向(Z方向)の分解能も向上させることが可能となる三次元方式のSTORMが知られている(例えば、非特許文献参照)。このような三次元方式のSTORMでは、結像光学系にシリンドリカルレンズを挿入して試料の像に所定の非点隔差を与えることで、蛍光物質の像を楕円形状とし、その楕円率からZ方向の座標を求めることができる。
米国特許出願公開第2008/0032414号 米国特許出願公開第2008/0182336号
Bo Huang,et.al.Science 319,810-813(2008)
しかしながら、上記三次元方式のSTORMでは、試料の画像取得条件に応じて対物レンズの倍率や開口数を変更すると、Z位置の座標を良好に測定することができなくなる可能性がある。
本発明は、高分解能の観察画像を得ることができる顕微鏡装置を提供することを目的とする。
本発明の態様に従えば、倍率が互いに異なる複数の対物レンズと、蛍光物質を含む試料から発せられた光を前記対物レンズを介して受けるとともに、非点隔差が付与された前記試料の像を供給する結像系と、前記結像系からの前記試料の像を撮像する撮像装置と、を備え、前記結像系は、前記対物レンズの焦点深度に応じて前記非点隔差を変更する非点隔差変更装置を含む顕微鏡装置が提供される。
本発明の態様によれば、標本の画像取得条件に応じて非点隔差を最適化できる。
第一実施形態に係る顕微鏡装置の概略構成を示す図。 本実施形態に係るシリンドリカルレンズユニットの構成を示す図。 顕微鏡装置の結像光学系の概略構成を示す図。 1個の蛍光物質が撮像装置上に形成する像の形状を示す図。 蛍光物質のZ座標と像のX,Y方向各々の幅との関係を示すグラフ。 対物レンズの倍率及びシリンドリカルレンズの焦点距離と非点隔差との関係を示す図。 対物レンズの倍率及びシリンドリカルレンズの焦点距離と非点隔差との関係を示す図。 第ニ実施形態に係る顕微鏡装置の概略構成を示す図。 本実施形態に係るシリンドリカルレンズユニットの構成を示す図。 第三実施形態に係る顕微鏡装置の概略構成を示す図。 本実施形態に係るシリンドリカルレンズユニットの構成を示す図。 シリンドリカルレンズユニットを回転軸方向から視た構成を示す図。 各シリンドリカルレンズの位置関係を示す図。 各シリンドリカルレンズの位置関係を示す図。 第四実施形態に係るシリンドリカルレンズユニットの概略構成を示す図。
以下、図面を参照して本発明の顕微鏡装置の一実施形態に係る構成について説明する。なお、本実施形態は、発明の要旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各要請要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(第一実施形態)
図1は本実施形態に係る顕微鏡装置の概略構成を示す図である。顕微鏡装置100は、図1に示されるように、照明系10と、試料8を載置するステージ123と、ステージ123上の試料8に対向配置される対物レンズユニット12Aと、結像光学系(結像系)7と、結像光学系7により結像された試料8の像を撮像する撮像装置14と、リレー光学系15と、顕微鏡装置100を総合的に制御する制御部25と、を備えている。
本実施形態に係る顕微鏡装置100は、二次元方式或いは三次元方式に対応したSTORM(Stochastic Optical Reconstruction Microscopy)である。顕微鏡装置100では、蛍光物質を標識として付与された試料を用いる。この蛍光物質は、所定波長の活性化光を照射されると活性化する。また、この蛍光物質は、活性化状態で活性化光とは異なる波長の励起光を照射されると蛍光を発して不活性化する。そして、励起光と活性光とを用いて試料中の一部の蛍光物質のみを発光させることで離散的に分布した蛍光を観察する動作を繰り返す。これにより取得した多数の蛍光画像を用いて試料画像を形成することができる。なお、蛍光物質はCy5やAlexa647などの有機化合物を含むことができる。また、蛍光物質は、PA−GFPなどの蛍光タンパク質を含むことができる。
照明系10は、レーザ台40と、ファイバ9と、レンズ2,3と、エキサイタフィルター4と、を含む。レーザ台40は、第1のレーザ光源41aと、第2のレーザ光源41bとを有する。第1のレーザ光源41aは、試料に付与した蛍光物質を活性化するための活性化光L1を照射するものである。第1のレーザ光源41aは、試料に含まれる蛍光物質に適合する波長の活性化光L1を射出する。第1のレーザ光源41aとして、例えば、蛍光物質の種類に応じて、緑色レーザ(波長532nm)、赤色レーザ(波長633nm、657nm)、紫色レーザ(波長405nm)、青色レーザ(波長457nm)などを用いることができる。
第2のレーザ光源41bは、試料に付与した蛍光物質を発光させるための励起光L2を照射するものである。第2のレーザ光源41bは、試料に含まれる蛍光物質に適合する波長の励起光L2を射出する。第2のレーザ光源41bとして、例えば、蛍光物質の種類に応じて、緑色レーザ(波長532nm)、赤色レーザ(波長633nm、657nm)、紫色レーザ(波長405nm)、青色レーザ(波長457nm)などを用いることができる。レーザ台40は、レーザ光源41a、41b各々の前に配置されたシャッター42a、42bと、レーザ光源41bからの光L2を反射するミラー43と、レーザ光源41aからの光L1は透過し、レーザ光源41bからの光L2は反射するダイクロイックミラー44と、入射したレーザ光の強度を調整する音響光学素子45と、レーザ光をファイバ9の入射端に集光するためのカプラー46と、を有する。なお、レーザ台40には制御部25が接続されている。制御部25はシャッター42aおよびシャッター42bの開閉を制御し、活性化光L1、励起光L2の照射を切り替えるようになっている。また、同時に、制御部25は音響光学素子45を制御し、ファイバに入射するレーザ光の強度を調整する。
照明系10と対物レンズユニット12Aとの光路の間には、ダイクロイックミラー5が配置されている。対物レンズユニット12Aは、焦点深度の浅い低倍率対物レンズ12aと、焦点深度の深い高倍率対物レンズ12bと、を含む。以下、説明の都合上、低倍率対物レンズ12aと高倍率対物レンズ12bとを総称して対物レンズ12と呼ぶこともある。照明系10からの照明光は、ダイクロイックミラー5により反射されることで対物レンズ12の瞳面に集光する。これにより、対物レンズ12から射出された照明光が試料8を照明する。
上述のようにして制御部25は、レーザ光源41a、41bから活性化光L1および励起光L2を試料8に照射する。試料8から発せられた光は対物レンズ12に入射し、平行光となって射出される。その光は、ダイクロイックミラー5、バリアフィルター6を透過した後、結像光学系7に入射する。結像光学系7は、結像レンズ20と、プリズム21と、アフォーカル光学系を構成するレンズ22,23と、これらレンズ22,23間に設けられたシリンドリカルレンズユニット(非点隔差変更装置)50と、を含む。
プリズム21には制御部25が接続されている。また、プリズム21には不図示の進退機構が設けられており、プリズム21が光路に対して出し入れ可能とされている。すなわち、プリズム21は光路中に挿入された場合、対物レンズ12からの光を反射して撮像装置14へと導くようになっている。
リレー光学系15は、結像レンズ20の後方に、ミラー11、レンズ13、ミラー16、レンズ17,18、ミラー19を配置することで構成される。上記プリズム21が光路から退避することで、試料8からの光はリレー光学系15によってリレーされ、接眼レンズ37を介して観察者(観察眼)38により試料8の像として観察される。
具体的に、結像レンズ20からの光はミラー11によって反射された後、一次像24aを形成する。また、一次像24aからの光はレンズ13を通過した後ミラー16によって反射され、レンズ17,18を通過し、ミラー19によって反射され、二次像24bを形成する。観察者38は、接眼レンズ37を通して二次像24bを目視観察することができる。なお、リレー光学系15は、例えば観察者38が試料8における画像取得領域を設定する初期設定時に使用されるものである。
本実施形態に係る顕微鏡装置100は、結像光学系7による試料8の像に後述する非点隔差を付与し、この像を撮像装置14により撮像することで試料8の三次元情報を取得可能となっている。撮像装置14は、例えばCCDカメラ等の撮像素子により構成されるものである。撮像装置14には制御部25が接続されている。
本実施形態においては、結像光学系7による試料8の像に非点隔差を付与すべく、結像光学系7がレンズ22、23間に図2に示すシリンドリカルレンズユニット50を備えている。シリンドリカルレンズユニット50には制御部25が接続されている。シリンドリカルレンズユニット50は、図2に示されるようにシリンドリカルレンズ101,102と、これらシリンドリカルレンズ101,102をレンズ22、23間に進退させるスライダ部(進退部)105と、を備えている。スライダ部105は、レンズ22、23間にシリンドリカルレンズ101,102をスライド可能に保持するスライド板105aと、該スライド板105aをスライドさせる駆動部105bとを含む。駆動部105bには制御部25が接続されている。
スライド板105aには、シリンドリカルレンズ101,102の保持部101a,102aと、開口部106とが設けられている。これら保持部101a,102aおよび開口部106は、スライド板105aのスライド方向(水平方向)に沿って配置されている。開口部106は、レンズ22を通過した光を遮ることなく通過させる大きさに設定されている。シリンドリカルレンズ101,102は、保持部101a,102aに嵌合されることでスライド板105aに保持されている。なお、シリンドリカルレンズ101、102は、それぞれが異なる焦点距離を有している。具体的に、シリンドリカルレンズ102はシリンドリカルレンズ101よりも焦点距離が短く設定されている。
シリンドリカルレンズ101,102の各矢印A,Bは各レンズの母線方向を示し、本実施例においては、例えば共にスライド板105aのスライド方向と直交する鉛直方向に設定されている。これにより、シリンドリカルレンズ101,102のいずれを用いた場合であっても、撮像装置14上に形成される試料8の像の楕円方向が変化するのを防止している。代替的に、シリンドリカルレンズ101,102は、その母線方向が共に水平方向(スライド板105aのスライド方向)となるように配置できる。
シリンドリカルレンズユニット50のこのような構成において、制御部25が駆動部105bを駆動してスライド板105aをスライドする。これに伴い、シリンドリカルレンズユニット50は、結像光学系7の光路中に挿入するシリンドリカルレンズ101,102を切り替え可能である。これにより、顕微鏡装置100は後述のように三次元方式にて試料8の画像を取得することが可能となっている。また、顕微鏡装置100は、スライド板105aを駆動することで結像光学系7内の光路中に開口部106を挿入可能となっており、二次元方式にて試料8の画像を取得することも可能となっている。
図3は、顕微鏡装置100の結像光学系の概略構成図であり、具体的にはスライド板105aによりシリンドリカルレンズ101が光路中に挿入された状態を示している。なお、説明を分かりやすくするため、照明装置9、結像レンズ20、プリズム21、およびレンズ22,23等については図示を省略している。また、説明の都合上、図3においてXYZ座標系を設定し、適宜このXYZ座標系を用いて説明を行う。XYZ座標系は、例えば、水平面に沿ってX軸及びY軸が設定され、鉛直方向に沿って上向きにZ軸が設定される。なお、このXYZ座標系は図3内においてのみ有効なものとする。
試料8からの光は対物レンズ12に入射して平行光束となり、結像レンズ20に入射する。図3に示す状態では、結像レンズ20と撮像装置14との間にシリンドリカルレンズ101が配置された場合について説明する。シリンドリカルレンズ101は、母線方向がY方向となるように配置されている。シリンドリカルレンズ101はX方向には屈折力を持つが、Y方向(母線方向)には屈折力を持たない状態とされている。
図4は試料8の表面に存在する1個の蛍光物質が撮像装置14上に形成する像の形状を示す図である。通常、結像光学系の分解能より小さい蛍光物質は撮像装置14上に円形の像を形成する。本実施形態では、シリンドリカルレンズ101を含む結像光学系7を用いることで、像はそのZ座標によってX方向の幅(Wx)、Y方向の幅(Wy)がそれぞれ変化する。像が円形(Wx=Wy)となる蛍光物質のZ座標をZ=0とすると、Z>0のとき、像はX方向に長軸を持った楕円(Wx>Wy)となり、また、Z<0のとき、像はY方向に長軸を持った楕円(Wx<Wy)となる。すなわち、試料8に付与した1個の蛍光物質が撮像装置14上に形成する像は、後述のようにZ座標によって、X方向の幅とY方向の幅がそれぞれ変化する。
図5は蛍光物質のZ座標(横軸)と像のX,Y方向各々の幅(縦軸)との関係を示すグラフである。X,Y方向の幅Wx、WyはそれぞれZ<0、Z>0に極小値を持つ。換言すると、Wxは、0未満の、あるZ位置で極小となる。Wyは、0を超える、あるZ位置で極小となる。Z=0においてWx=Wyとなる。Wx,Wyがそれぞれ極小となるZ座標の差Δが非点隔差である。換言すると、非点隔差は、Wxが極小となるZ位置と、Wyが極小となるZ位置との差である。
顕微鏡装置100における試料8の画像観察方法は、レーザ台40内の第1のレーザ光源41aから試料8に対してパワーの弱い活性化光L1を照射するステップと、レーザ台40内のシャッター42a、42b及び音響光学素子45を切り替えて第2のレーザ光源9bから試料8にパワーの強い励起光L2を照射して蛍光画像を取得するステップと、このようにして測定した蛍光画像を保存するステップとを含み、これらステップを数百回から数万回繰り返すことにより行われる。
顕微鏡装置100は、結像レンズ3と撮像装置14との間にシリンドリカルレンズ101を配置した場合の像の変化率(X方向の幅とY方向の幅との比率;Wy/Wx)とZ座標とを関連付けたデータでありかつ予め実験等により求められたデータを制御部25に記憶している。顕微鏡装置100において、試料8の表面に存在する蛍光物質の各々が撮像装置14上に形成する像の形状を撮像したデータと、制御部25内に記憶されているデータとを比較することで像(蛍光物質)のZ座標を検出することが可能である。このように顕微鏡装置100は非点隔差が付与された像を撮像装置14で撮像し、各画像から蛍光物質の位置(Z方向も含む)を求め、それらを一枚の画像中に配置する。したがって、顕微鏡装置100を用いて三次元情報(Z座標)を含む高解像度の試料8の画像を取得可能である。
ところで、上述の非点隔差は対物レンズの焦点深度に合わせて所定の量となるように調整する必要がある。図6Aは対物レンズの焦点深度に対して非点隔差が比較的大きい場合の、ZとWx、Wyの関係を示したグラフである。
対物レンズの焦点深度に対して非点隔差が比較的大きい場合には、図6Aに示されるように、Z=0の位置からわずかにZがずれただけでWxもしくはWyが非常に大きくなる。像が過度に大きくなると、撮像装置14上における強度が下がり、S/Nが低下する。その結果、取得した画像から求められるWx、Wyの誤差が大きくなる傾向にあり、像のZ座標を正しく求めることができない可能性がある。
一方、図6Bは対物レンズの焦点深度に対して非点隔差が比較的小さい場合の、ZとWx、Wyの関係を示したグラフである。対物レンズの焦点深度に対して非点隔差が比較的小さい場合には、図6Bに示されるように、Z=0近辺における楕円率(Wy/Wx)の変化率が小さい。その結果、像から求めたWx,Wyに含まれるわずかに誤差が、Z座標の算出結果では大きな誤差となる傾向にあり、像のZ座標を正しく求めることができない可能性がある。
そこで、三次元方式の画像観察を行う場合、対物レンズ12の焦点深度に合わせて適切な焦点距離のシリンドリカルレンズを使用することで、非点隔差を最適な範囲に調整することができる。
具体的には、非点隔差を対物レンズの焦点深度の2倍程度とすることが望ましい。対物レンズの開口数をNA、対物レンズの標本側の面に接する媒質の屈折率をn、色素の蛍光波長をλとすると、焦点深度FDは下記の式で表される。
FD=(nλ)/(2NA^2) …(1)
一方、シリンドリカルレンズの焦点距離をf、シリンドリカルレンズから像面までの距離をdとすると、シリンドリカルレンズによって生じる像側での非点隔差Δ’は下記の式で表される。
Δ’=(d^2)/(f+d) …(2)
また、対物レンズの倍率をβとすると、非点隔差を物体側に換算した値Δは下記の式で表される。
Δ=(nΔ’)/(β^2) …(3)
非点隔差を焦点深度の2倍とするためには、下記の条件式を満たせばよい。
Δ=2FD …(4)
式(1)〜(4)をfについて解くと、下記の式が得られる。
f=(d^2・NA^2) / (β^2・λ) …(5)
したがって、利用する対物レンズに合わせて、シリンドリカルレンズの焦点距離が式(5)を満たすように切り替えれば、適切な非点隔差が得られる。
例えば、倍率100倍、NA1.4の対物レンズで蛍光波長550nmの蛍光色素を観察する場合には、像面から50mmの位置に焦点距離841mmのシリンドリカルレンズを配置すれば良い。また、倍率60倍、NA1.4の対物レンズを用いる場合には、シリンドリカルレンズの焦点距離を2425mmに切り替えればよい。また、倍率20倍、NA0.75の対物レンズを利用する場合には、シリンドリカルレンズの焦点距離を6342mmに切り替えればよい。
本実施形態に係る顕微鏡装置100は、シリンドリカルレンズユニット50が焦点深度の浅い対物レンズ12aに対応するシリンドリカルレンズ101と、焦点深度の深い対物レンズ12aに対応するシリンドリカルレンズ102とを含む。シリンドリカルレンズ101の焦点距離は、シリンドリカルレンズ102の焦点距離と異なる。すなわち、顕微鏡装置100は、焦点距離が互いに異なる複数のシリンドリカルレンズ101,102を含み、使用される対物レンズ12の焦点深度に合わせて適切な焦点距離のシリンドリカルレンズを選択するように構成されている。
顕微鏡装置100において、低倍率対物レンズ12aを使用して三次元方式による画像取得を行う場合、制御部25がシリンドリカルレンズユニット50の駆動部105bを駆動し、スライド板105aをスライドさせることで結像光学系7内の光路にシリンドリカルレンズ101を挿入する。一方、顕微鏡装置100において、観察者38によって高倍率対物レンズ12bが選択されると、制御部25によりシリンドリカルレンズユニット50の駆動部105bを駆動し、スライド板105aをスライドさせて結像光学系7からの光の光路にシリンドリカルレンズ102を挿入する。
以上のように顕微鏡装置100において、画像取得条件に応じて対物レンズ12の倍率、開口数が変更される。また、顕微鏡装置100において、焦点深度が変化した場合でも、対物レンズ12に対応して最適な焦点距離を有するシリンドリカルレンズ101,102のいずれか一方が選択される。したがって、所定範囲の非点隔差を設定することができ、三次元方式による試料8の画像観察を精度良く行うことができる。
また、顕微鏡装置100において、観察者38が二次元方式による画像取得を希望した場合、制御部25によりシリンドリカルレンズユニット50の駆動部105bを駆動し、スライド板105aをスライドさせて結像光学系7からの光の光路に開口部106を挿入する。このとき、試料8からの光は開口部106を通過するため、シリンドリカルレンズを通過する場合のように楕円状に像が変形することがなく、撮像装置14上において円形の像となる。これにより、顕微鏡装置100において、撮像装置14が撮像した円形の像に基づき、試料8の二次元画像を取得することができる。
また、上述の実施形態では、シリンドリカルレンズ101,102と対物レンズ12との対応関係が二種類の場合について説明したが、三種類以上のシリンドリカルレンズ及び対物レンズを組み合わせる場合についても本発明は適用可能である。例えば、シリンドリカルレンズの種類の数は、2、3、4、5、6、7、8、9、10、又はそれ以上にできる。この場合、各シリンドリカルレンズは、対応付けられた対物レンズ12と組み合わされた際に最適な非点隔差を設定可能な焦点距離を有している。
(第二実施形態)
次に、本発明の顕微鏡装置の第二実施形態について説明する。なお、本実施形態に係る構成と第一実施形態に係る構成とは、対物レンズユニット及びシリンドリカルレンズユニットの構成のみが異なる。そのため、以下の説明ではシリンドリカルレンズユニットの構成を主に説明し、第一実施形態と同じ構成及び部材については同一の符号を付し、その詳細な説明については省略若しくは簡略化するものとする。
図7は本実施形態に係る顕微鏡装置の概略構成を示す図であり、図8は本実施形態におけるシリンドリカルレンズユニットの構成を示す図である。
本実施形態においては、図7に示すように対物レンズユニット112Aが、第1の対物レンズ112a、第2の対物レンズ112b、第3の対物レンズ112c、第4の対物レンズ112d、および第5の対物レンズ112eを含んでいる。これら第1〜第5の対物レンズ112a〜112eは、この順に焦点深度が深く設定されている。すなわち、第1対物レンズ112aの焦点深度が最も浅く、対物レンズ112eの焦点深度が最も深く設定されている。以下、説明の都合上、第1〜第5の対物レンズ112a〜112eを総称して対物レンズ112と呼ぶこともある。
本実施形態に係る顕微鏡装置200において、図7に示すように、結像光学系7におけるレンズ22、23間にシリンドリカルレンズユニット150が設けられている。本実施形態に係るシリンドリカルレンズユニット150は、図7,8に示すように複数のシリンドリカルレンズ201〜205と、これらシリンドリカルレンズ201〜205をレンズ22、23間に進退させるターレット部(進退部)215と、を備えている。ターレット部215は、シリンドリカルレンズ201〜205を保持する円板部材215aと、該円板部材215aの中心を通る回転軸J周りに回転させることでレンズ22、23間にシリンドリカルレンズ201〜205の各々を進退可能とする回転駆動部215bと、を含む。
円板部材215aには、シリンドリカルレンズ201〜205の保持部201a〜205aと、開口部206とが設けられている。これら保持部201a〜205aおよび開口部206は、円板部材215aの周方向(回転方向)に沿って配置されている。開口部206は、レンズ22を通過した光を遮ることなく通過させる大きさに設定されている。シリンドリカルレンズ201〜205は、例えば保持部201a〜205aに嵌合されることで円板部材215aに保持されている。
シリンドリカルレンズ201〜205内の矢印は各レンズの母線方向を示し、本実施例においては、例えばそれぞれが円板部材215aの径方向に向かうように取り付けられている。すなわち、各レンズの母線方向は回転軸Jが通る円板部材215aの中心に対して放射方向に設定されており、各シリンドリカルレンズ201〜205がレンズ22、23間に挿入された場合に、各々のレンズの母線が鉛直方向となるように配置されている。これにより、シリンドリカルレンズ201〜205のいずれを用いた場合においても、撮像装置14上に形成される試料8の楕円方向の向きが変化してしまうのを防止している。なお、シリンドリカルレンズ201〜205は、その母線方向が共に円周方向(径方向と直交する方向)となるように配置されていても構わない。シリンドリカルレンズ201〜205は、それぞれが異なる焦点距離を有しており、具体的にシリンドリカルレンズ205からシリンドリカルレンズ201の順に焦点距離が短く設定されている。すなわち、シリンドリカルレンズ205の焦点距離が最も長く、シリンドリカルレンズ201の焦点距離が最も短く設定されている。
本実施形態において、対物レンズ112のうち、最も焦点深度の浅い第1の対物レンズ112aと、シリンドリカルレンズユニット150のうち最も焦点距離の長いシリンドリカルレンズ205とが対応付けられている。一方、最も焦点深度の深い第5の対物レンズ112eと、シリンドリカルレンズユニット150のうち最も焦点距離の短いシリンドリカルレンズ201とが対応付けられている。また、第2の対物レンズ112bとシリンドリカルレンズ204とが対応付けられており、第3の対物レンズ112cとシリンドリカルレンズ203とが対応付けられており、第4の対物レンズ112dとシリンドリカルレンズ202とが対応付けられている。
このような構成に基づいて、顕微鏡装置200は、観察者38によって選択された対物レンズ112の種類に応じて、制御部25によりシリンドリカルレンズユニット150の回転駆動部215bを駆動し、円板部材215aを回転させて結像光学系7の光路中に対応するシリンドリカルレンズ201〜205を挿入する。これにより、顕微鏡装置200において、観察者38が希望する画像取得条件に応じて対物レンズ112の倍率、開口数を変更した場合でも、対物レンズ112に対応する最適なシリンドリカルレンズ201〜205を設定することができ、三次元方式による試料8の画像観察を精度良く行うことができる。
また、顕微鏡装置200において、観察者38が二次元方式による画像取得を希望した場合、制御部25によりシリンドリカルレンズユニット150の回転駆動部215bを駆動し、円板部材215aを回転させて結像光学系7の光路に開口部206を挿入する。このとき、試料8からの光は開口部206を通過するため、シリンドリカルレンズ201〜205を通過する場合のように楕円状に像が変形することがなく、撮像装置14上において円形の像となる。これにより、顕微鏡装置200において、撮像装置14が撮像した円形の像に基づき、二次元方式で試料8の二次元画像を取得することができる。
また、上述の実施形態では、シリンドリカルレンズ201〜205と対物レンズ112との対応関係が五種類の場合について説明したが、それ以下、或いは六種類以上の場合についても本発明は適用可能である。例えば、シリンドリカルレンズ201〜205と対物レンズ112との対応関係の数は、2、3、4、5、6、7、8、9、10、又はそれ以上にできる。
(第三実施形態)
次に、本発明の顕微鏡装置の第三実施形態について説明する。なお、本実施形態に係る構成と第一、第二実施形態に係る構成とは、シリンドリカルレンズユニットの構成のみが異なる。そのため、以下の説明ではシリンドリカルレンズユニットの構成を主に説明し、上記実施形態と同じ構成及び部材については同一の符号を付し、その詳細な説明については省略若しくは簡略化するものとする。
図9は本実施形態に係る顕微鏡装置300の概略構成を示す図であり、図10は本実施形態におけるシリンドリカルレンズユニットの構成を示す図である。
本実施形態に係る顕微鏡装置300は、図9に示すように、結像光学系7におけるレンズ22、23間にシリンドリカルレンズユニット250が設けられている。本実施形態に係るシリンドリカルレンズユニット250は、一対のシリンドリカルレンズ301,302と、これらシリンドリカルレンズ301,302を保持する回転シリンダー部315と、を含む。回転シリンダー部315は、一対のシリンドリカルレンズ301,302の各々が所定の回転軸K周りに回転可能な状態で保持している。ここで、シリンドリカルレンズ301,302における所定の回転軸Kは、結像光学系7内の像の光線束の中心軸と平行な軸により規定される。これらシリンドリカルレンズ301,302が互いに回転することで非点隔差を連続的に変化させることが可能となっている。
シリンドリカルレンズ301,302は互いの焦点距離の正負が異なり、絶対値が等しい関係となっている。具体的に本実施形態では、図10に示すようにシリンドリカルレンズ301として凹型シリンドリカルレンズを用い、シリンドリカルレンズ302として凸型シリンドリカルレンズを用いた。
図11はシリンドリカルレンズユニット250を回転軸Kの軸方向から視た図である。図11における矢印Aはシリンドリカルレンズ301の母線方向を示し、図11における矢印Bはシリンドリカルレンズ302の曲率方向(母線方向と垂直な方向)を示しており、矢印A,Bがなす角度をθとする。なお、図11においては、説明を分かり易くするため、シリンドリカルレンズ301,302の形状を円形で簡略化して示している。図12Aは矢印A,Bのなす角度θが0度の場合におけるシリンドリカルレンズ301,302の状態を示す平面図であり、図12Bは矢印A,Bのなす角度θが90度の場合におけるシリンドリカルレンズ301,302の状態を示す平面図である。
シリンドリカルレンズ301,302は、2本の矢印A,Bの中線C(合成母線)を常に鉛直方向に保ちつつ、θが変化するように互いが回転するようになっている。すなわち、シリンドリカルレンズ301,302は、各々が反対方向に同じ角度ずつ回転するようになっており、矢印A及びBと中線Cとのなす角度はそれぞれθ/2となっている。このようにシリンドリカルレンズユニット250は、矢印A,Bの中線Cを常に鉛直方向に保つことで撮像装置14上に形成される試料8の像の楕円方向が回転してしまうのを防止している。
シリンドリカルレンズユニット250は、図12Aに示されるようにθが0度の時、鉛直方向と水平方向でのレンズの屈折力の差が最大となるため、非点隔差が最大となる。一方、図12Bに示されるようにθが90度の時、鉛直方向と水平方向でのレンズの屈折力の差が無くなるため、非点隔差は0となる。このようにシリンドリカルレンズユニット250は、θを0度から90度の間で調整することで、非点隔差を連続的に変化させることが可能となっている。なお、顕微鏡装置300は、予め実験等により求めた、対物レンズ112の焦点深度と、この焦点深度に対応した非点隔差を発生させるレンズ301,302の回転角度θとを関連付けたデータを制御部25内に記憶している。
顕微鏡装置300において、観察者38によって選択された対物レンズ112の種類に応じて、制御部25によりシリンドリカルレンズユニット250の回転シリンダー部315を駆動し、一対のシリンドリカルレンズ301,302の所定角度だけ回転させる。これにより、顕微鏡装置300において、観察者38が希望する画像取得条件に応じて対物レンズ112の倍率、開口数を変更した場合でも、対物レンズ112の焦点深度に対応した最適な非点隔差を設定することができ、精度の高い三次元方式による試料8の画像観察を提供できる。
また、顕微鏡装置300において、観察者38が二次元方式による画像取得を希望した場合、制御部25によりシリンドリカルレンズユニット250の回転シリンダー部315を駆動し、一対のシリンドリカルレンズ301,302の角度θを90度とする。このとき、試料8からの光はシリンドリカルレンズ301,302を通過する際に非点隔差が生じないため、像が変形することがなく、撮像装置14上において円形の像となる。これにより、顕微鏡装置300において、撮像装置14が撮像した円形の像に基づき、二次元方式で試料8の画像を取得することができる。
(第四実施形態)
次に、本発明の顕微鏡装置の第四実施形態について説明する。なお、本実施形態に係る構成は、上記第二、第三実施形態に係る構成とは、シリンドリカルレンズユニットの構成のみが異なる。そのため、以下の説明ではシリンドリカルレンズユニットの構成を主に説明し、第一実施形態と同じ構成及び部材については同一の符号を付し、その詳細な説明については省略若しくは簡略化するものとする。
図13は本実施形態に係るシリンドリカルレンズユニットの構成を示す図である。本実施形態に係るシリンドリカルレンズユニットは、第一実施形態のシリンドリカルレンズユニットの一部構成と第三実施形態のシリンドリカルレンズユニットの一部構成とを組み合わせたものである。
具体的に、本実施形態に係るシリンドリカルレンズユニット350は、図13に示すように、一対のシリンドリカルレンズ401,402を保持した回転シリンダー部415と、スライダ部(進退部)405と、を備えている。スライダ部405は、回転シリンダー部415をスライド可能に保持するスライド板405aと、該スライド板405aをスライドさせる駆動部405bとを含む。
スライド板405aには、回転シリンダー部415の保持部415aと、開口部306とが設けられている。これら保持部315aおよび開口部306は、スライド板405aのスライド方向(水平方向)に沿って配置されている。開口部306は、レンズ22を通過した光を遮ることなく通過させる大きさに設定されている。回転シリンダー部415は、保持部415aに嵌合されることでスライド板405aに保持されている。
本実施形態においては、シリンドリカルレンズ401、402のいずれも凸型シリンドリカルレンズを用いた。そのため、凸型凹型のシリンドリカルレンズを組み合わせた第三実施形態のように非点隔差を0にすることができないものの、本実施形態では上記開口部306を組み合わせることで非点隔差が0の状態(二次元方式による画像観察)を可能としている。
本実施形態に係る顕微鏡装置において、三次元方式による画像取得を行う場合、制御部25によってシリンドリカルレンズユニット350の駆動部405bを駆動し、スライド板405aをスライドさせて結像光学系7内の光路に回転シリンダー部415を挿入する。このとき、制御部25は観察者38によって選択された対物レンズ112の種類に応じて、回転シリンダー部415を駆動し、一対のシリンドリカルレンズ401,402の所定角度だけ回転させる。これにより、顕微鏡装置において、観察者38が希望する画像取得条件に応じて対物レンズの倍率、開口数を変更した場合でも、対物レンズの焦点深度に対応した最適な非点隔差を設定することができ、三次元方式による試料8の画像観察を精度良く行わせることができる。
また、本実施形態に係る顕微鏡装置において、観察者38が二次元方式による画像取得を希望した場合、制御部25によりシリンドリカルレンズユニット350の駆動部405bを駆動し、スライド板405aをスライドさせて結像光学系7からの光の光路に開口部306を挿入する。このとき、試料8からの光は開口部306を通過するため、シリンドリカルレンズを通過する場合のように楕円状に像が変形することがなく、撮像装置14上において円形の像となる。これにより、顕微鏡装置は、撮像装置14が撮像した円形の像に基づき、二次元方式にて試料8の画像を取得することができる。
なお、第二実施形態に係るターレット部を用いて、回転シリンダーと開口部とを切り替える構成を採用するようにしてもよい。また、上記第四実施形態では、一対のシリンドリカルレンズ401、402として、凸型シリンドリカルレンズと凸型シリンドリカルレンズとの組み合わせを用いたが、凹型シリンドリカルレンズと凹型シリンドリカルレンズとの組み合わせを用いるようにしてもよい。
以上の実施例では、活性化用と励起用に波長の異なる2つのレーザを用いる顕微鏡装置について説明してきた。一方、励起用のレーザのみを用いた顕微鏡として、dSTORM(direct Stochastic Optical Reconstruction Microscopy)が知られている。dSTORMにおいては、従来のSTORMのように活性化用のレーザを照射することなく、蛍光物質の自発的な明滅を元に、少数の蛍光色素のみの画像を取得する。本発明の非点隔差変更装置は、dSTORMにも適用可能である。
一実施形態において、顕微鏡装置は、各々の倍率が異なる複数の対物レンズと、所定波長の励起光を照射されると蛍光を発する蛍光物質を含む試料に前記励起光が照射されることで前記試料から発せられて前記対物レンズから射出される光を受けて前記試料の像に非点隔差を付与した状態で結像させる結像系と、前記結像系を経た前記試料の像を撮像する撮像装置と、を備え、前記結像系は、前記対物レンズの焦点深度に応じて前記非点隔差を変更する非点隔差変更装置を含む。
一実施形態において、顕微鏡装置は、各々の倍率が異なる複数の対物レンズと、所定波長の活性化光を照射されると活性化し、活性化状態で前記活性化光とは異なる波長の励起光を照射されると蛍光を発して不活性化する蛍光物質を含む試料に前記励起光が照射されることで前記試料から発せられて前記対物レンズから射出される光を受けて前記試料の像に非点隔差を付与した状態で結像させる結像系と、前記結像系を経た前記試料の像を撮像する撮像装置と、を備え、前記結像系は、前記対物レンズの焦点深度に応じて前記非点隔差を変更する非点隔差変更装置を含む。
7…結像光学系(結像系)、12,112…対物レンズ、14…撮像装置、50,150,250,350…シリンドリカルレンズユニット(非点隔差変更装置)、100,200,300…顕微鏡装置、101,102、201〜205…シリンドリカルレンズ、105,405…スライダ部(進退部)、215…ターレット部(進退部)

Claims (12)

  1. 複数の蛍光物質を含む試料に、前記複数の蛍光物質のうち一部を活性化し、励起するために、活性化光と励起光を照射する照明光学系と、
    前記複数の蛍光物質のうちの一部から発せられた光を前記対物レンズを介して受けるとともに、非点隔差が付与された像を形成する結像系と、
    前記非点隔差が付与された前記像を撮像する撮像装置と、
    前記照明光学系を介して、前記試料に、前記活性化光と前記励起光を繰り返して照射させるとともに、前記非点隔差が付与された像を撮像した複数の画像に基いて、前記複数の蛍光物質の3D空間であるx、y、zの位置を決定する制御部と、を備え、
    前記結像系は、該結像系の光軸上に、切り換え可能に配置される、倍率が互いに異なる複数の対物レンズを含み、
    前記対物レンズが切り換ったとしても、前記zの位置精度が所定範囲内となるように、前記光軸に配置される前記対物レンズの焦点深度に応じて前記非点隔差を変更する非点隔差変更装置を含む顕微鏡装置。
  2. 前記非点隔差変更装置は、前記試料の像に異なる非点隔差を各々が付与可能な複数のシリンドリカルレンズと、前記複数のシリンドリカルレンズを前記対物レンズから射出される光の光路に対して進退させる進退部と、を備える請求項1に記載の顕微鏡装置。
  3. 前記進退部は周方向に回転可能な円板部材を含み、前記複数のシリンドリカルレンズが前記円板部材における周方向に沿って配置される請求項に記載の顕微鏡装置。
  4. 前記複数のシリンドリカルレンズは、各々の母線方向が前記円板部材の径方向に向かって配置される請求項に記載の顕微鏡装置。
  5. 前記進退部は前記対物レンズから射出される光の光路に対してスライド移動するスライド板を含み、前記複数のシリンドリカルレンズが前記スライド板のスライド方向に沿って配置されている請求項に記載の顕微鏡装置。
  6. 前記複数のシリンドリカルレンズは、各々の母線方向が前記スライド方向に直交する方向に配置される請求項に記載の顕微鏡装置。
  7. 前記進退部は、前記試料の像に前記非点隔差を付与せずに取得する二次元画像用の開口部を有する請求項のいずれか一項に記載の顕微鏡装置。
  8. 前記結像系は、アフォーカル光学系を含み、前記非点隔差変更装置は、前記アフォーカル光学系中に配置されることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の顕微鏡装置。
  9. 前記非点隔差は、前記対物レンズの焦点深度の約2倍であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の顕微鏡装置。
  10. 前記非点隔差変更装置は、一対のシリンドリカルレンズを含み、各々のシリンドリカルレンズが所定の回転軸周りに互いに回転可能である請求項1〜のいずれか一項に記載の顕微鏡装置。
  11. 前記一対のシリンドリカルレンズの各々は、反対方向に同じ角度ずつ回転する請求項1に記載の顕微鏡装置。
  12. 前記一対のシリンドリカルレンズを回転させる制御部は、前記対物レンズの焦点深度と前記角度とを関連付けたデータに基づいて、前記一対のシリンドリカルレンズを制御する請求項1記載の顕微鏡装置。
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