JP5457132B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被処理物の表面を処理するプラズマ処理装置に関する。
プラズマ化した窒素ガスを被処理物の表面に作用させ被処理物の表面を窒化することが行われている。特許文献1,2は、その一例である。
特許文献1は、窒化処理が行われるときに、窒素ガスをプラズマ化すること、圧力を300Torr以上に調整すること、窒素ガスと希ガスとを混合すること、交番パルスを電極対に印加すること、パルスの継続時間が0.5〜200μ秒であること、周波数が0.5kHz〜1MHzであること等に言及する。
特許文献2は、窒化処理が行われるときに、窒素ガスをプラズマ化すること、圧力を4Torrに調整すること、被処理物を陰極とすること、直流パルスを印加すること、パルスの継続時間が1〜1000μ秒であること、被処理物を320〜550℃に加熱すること等に言及する。
国際公開第2005/093810号パンフレット 特開2006−257550号公報
被処理物の表面の一部を占める被処理領域を選択的に窒化することが望まれる場合がある。例えば、歯車(ギア)を窒化する場合、磨耗しやすい歯(ツース)の部分は窒化して硬度を向上し、残余の部分は窒化しないで靱性を維持することが望ましい。
しかし、従来の窒化処理においては、処理ガスの拡散を利用するため、被処理物の表面の一部を占める被処理領域に窒化される範囲を制限することが困難であった。本発明は、この問題を解決するためになされたもので、被処理物の表面の一部を占める被処理領域を選択的に窒化するプラズマ処理装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するための手段を下述する。
本発明の第1の局面によれば、被処理物の表面を処理するプラズマ処理装置は、チャンバと、前記チャンバの内部に収容され、被処理物に接地電位を与える接地電極と、前記チャンバの内部に収容され、面積が10cm2以下であって導電体が露出する対向面を有し、被処理物の表面の一部を占める被処理領域に前記対向面が対向させられた対向電極と、前記接地電極の電位より前記対向電極の電位が高くなる直流パルス電圧を前記接地電極と前記対向電極との間に繰り返し印加するパルス電源と、前記チャンバの内部の雰囲気を調整する雰囲気調整機構と、を備え、被処理領域を選択的に窒化する窒化処理が行われ、前記雰囲気調整機構は、窒化処理が行われるときに、窒素ガス又は窒素化合物ガスを含有する処理ガスを前記チャンバの内部へ供給し、圧力が50Torr以上常圧以下となり窒素ガスの分圧が全圧の50%以下となる状態に前記チャンバの内部の雰囲気を調整し、前記パルス電源は、前記窒化処理が行われるときに、前記接地電極と前記対向電極との間に直流パルス電圧を印加し、前記接地電極と前記対向電極との間隙にある処理ガスをプラズマ化する。
本発明の第2の局面によれば、第1の局面のプラズマ処理装置において、前記雰囲気調整機構は、窒化処理が行われるときに、処理ガスにヘリウムガスを含有させる。
本発明の第3の局面によれば、第1の局面又は第2の局面のプラズマ処理装置において、被処理領域に対して前記対向電極を被処理領域の延在方向に沿って相対移動させる相対移動機構、をさらに備える。
本発明の第4の局面によれば、第1の局面から第3の局面までのいずれかのプラズマ処理装置において、2個以上の前記対向電極が設けられる。
本発明の第5の局面によれば、第1の局面から第4の局面までのいずれかのプラズマ処理装置において、窒化処理が行われるときに被処理物を200℃以上600℃以下に加熱するヒータ、をさらに備える。
本発明の第6の局面によれば、第1の局面から第5の局面までのいずれかのプラズマ処理装置において、前記パルス電源は、パルス幅が半値全幅で300ns以上5000ns以下であってパルス周波数が1kHz以上100kHz以下の直流パルス電圧を印加する。
本発明の第7の局面によれば、第1の局面から第6の局面までのいずれかのプラズマ処理装置において、被処理領域にダイアモンドライクカーボン膜を形成するダイアモンドライクカーボン膜形成処理が窒化処理の後に行われ、前記雰囲気調整機構は、ダイアモンドライクカーボン膜形成処理が行われるときに、ダイアモンドライクカーボン膜の原料ガスを前記チャンバの内部へ供給し、前記パルス電源は、ダイアモンドライクカーボン膜形成処理が行われるときに、前記接地電極と前記対向電極との間に直流パルス電圧を印加し、前記接地電極と前記対向電極との間隙にある原料ガスをプラズマ化する。
本発明の第8の局面によれば、第7の局面のプラズマ処理装置において、水素原子を含有したアモルファスの炭化ケイ素膜を被処理領域に形成する炭化ケイ素膜形成処理が窒化処理の後であってダイアモンドライクカーボン膜形成処理の前に行われ、前記雰囲気調整機構は、炭化ケイ素膜形成処理が行われるときに、炭化ケイ素膜の原料ガスを前記チャンバの内部へ供給し、前記パルス電源は、炭化ケイ素膜形成処理が行われるときに、前記接地電極と前記対向電極との間に直流パルス電圧を印加し、前記接地電極と前記対向電極との間隙にある原料ガスをプラズマ化する。
本発明の第9の局面によれば、第1の局面から第8の局面までのいずれかのプラズマ処理装置において、前記対向面にガスの噴射孔が形成され、前記雰囲気調整機構は、前記噴射孔を経由して前記チャンバの内部へガスを供給する。
第1の局面の発明によれば、プラズマ化されたガスが発生する領域が狭くなるのに加えてプラズマ化されたガスの拡散が抑制され、被処理物の表面の一部を占める被処理領域が選択的に窒化される。
第2の局面の発明によれば、アーク放電の発生が抑制され、プラズマが安定する。
第3の局面の発明によれば、延在する被処理領域が連続して窒化され、窒化処理の効率が向上する。
第4の局面の発明によれば、1個の対向電極では処理することができない広がりを持つ被処理領域や散在する被処理領域も効率よく窒化される。
第5の局面の発明によれば、窒化処理が効率よく行われる。
第6の局面の発明によれば、アーク放電の発生が抑制され、窒化処理が効率よく行われる。
第7の局面の発明によれば、硬質化された被処理領域にダイアモンドライクカーボン膜が形成され、ダイアモンドライクカーボン膜の密着性が向上する。
第8の局面の発明によれば、硬質の下地膜が形成され、ダイアモンドライクカーボン膜の密着性が向上する。
第9の局面の発明によれば、ガスが被処理領域の近傍に供給されるので、被処理領域を選択的に窒化することが容易になる。
望ましい実施形態のプラズマ処理装置の断面図である。 対向電極の斜視図である。 対向電極の断面図である。 複数の対向電極を設ける場合を説明する断面図である。 パルス電源の回路図である。 被処理物の処理の手順を示す流れ図である。
(概略)
望ましい実施形態のプラズマ処理装置は、被処理物の表面の一部を占める被処理領域にプラズマ化された処理ガスを作用させ、被処理領域を選択的に窒化する。当該プラズマ処理装置は、窒化により硬質化された被処理領域に、水素原子を含有したアモルファスの炭化ケイ素(SiC)膜を形成し、その後に、ダイアモンドライクカーボン(DLC)膜を形成する。被処理領域の窒化のみを行うために当該プラズマ処理装置を使用してもよい。当該プラズマ処理装置は、グロー状の放電を狭い範囲に発生させることによりプラズマ化されたガスを狭い範囲に発生させ、雰囲気の圧力を高くすることによりプラズマ化されたガスの拡散を抑制し、プラズマ化されたガスを被処理領域に選択的に作用させる。
(全体構造)
図1は、望ましい実施形態のプラズマ処理装置1002の模式図である。図1は、プラズマ処理装置1002のリアクタ1004の断面を示すとともに、リアクタ1004に接続される電気回路及び気体回路を示す。
図1に示すように、プラズマ処理装置1002のリアクタ1004は、被処理物POに接地電位を与える接地電極1010と、被処理物POの被処理領域PRに対向する対向面1014を有する対向電極1012と、被処理物POを加熱するヒータ1016と、被処理物POを軸の周りに回転させる回転機構1018と、をチャンバ1020の内部の空間1022に収容した構造を有する。図1に示すプラズマ処理装置1002においては、被処理物POは平歯車であり、被処理領域PRは平歯車の歯の部分である。図1に示すプラズマ処理装置1002には、被処理物POを処理する処理部が1個だけ設けられているが、2個以上の処理部が設けられてもよい。
リアクタ1004には、接地電極1010と対向電極1012との間に直流パルス電圧を繰り返し印加するパルス電源1024と、空間1022へガスを供給するガス供給回路1026と、空間1022からガスを排出するガス排出回路1028と、が接続される。また、リアクタ1004には、空間1022の圧力を測定する圧力センサ1030と、被処理物POの温度を測定する温度センサ1032と、が設けられる。
プラズマ処理装置1002は、対向電極1012の対向面1014からガスを噴射しながら接地電極1010と対向電極1012との間に直流パルス電圧を印加することにより、被処理領域PRと対向電極1012との間隙1034にあるガスをプラズマ化し、プラズマ化されたガスを被処理領域PRに作用させ、被処理領域PRを処理する。接地電極1010と対向電極1012との間に直流パルス電圧が印加されている間は、グロー状の放電が間隙1034に発生する。アーク放電に移行しなければ、ストリーマ放電が間隙1034に発生してもよい。
(接地電極1010)
接地電極1010は、導電体からなる。接地電極1010は、鉄、アルミニウム、鉄を主成分とする合金(例えば、ステンレス鋼、ダイス鋼、ハイスピード鋼等)又はアルミニウムを主成分とする合金からなることが特に望ましい。接地電極1010の表面をタングステン、クロム、ニッケル等で被覆してもよい。
接地電極1010は、パルス電源1024の負出力端に接続され、接地される。接地電極1010は、被処理物POに接触し、被処理物POに接地電位を与える。図1に示すプラズマ処理装置1002においては、接地電極1010が被処理物POを保持する保持体を兼ねるが、被処理物POを保持する保持体と被処理物POに接地電位を与える接地電極とが別体であってもよい。接地電極1010は、被処理領域PRの処理を妨げない場所において被処理物POに接触させられる。
(対向電極1012)
図2及び図3は、対向電極1012の模式図である。図2は、斜め下方から見た斜視図、図3は、対向面1014に垂直な断面を示す縦断面図である。
対向電極1012は、金属、合金等の導電体からなる。対向電極1012は、鉄、アルミニウム、鉄を主成分とする合金(例えば、ステンレス鋼、ダイス鋼、ハイスピード鋼等)又はアルミニウムを主成分とする合金からなることが特に望ましい。対向電極1012の表面をタングステン、クロム、ニッケル等で被覆してもよい。
対向電極1012は、パルス電源1024の正出力端に接続される。これにより、接地電極1010の電位より対向電極1012の電位が高くなる直流パルス電圧が接地電極1010と対向電極1012との間に印加される。
図2及び図3に示すように、対向電極1012は、円柱の底面の近傍の径を底面に向かって連続的に細くした立体形状を有する。図2及び図3には、平坦な底面が示されているが、底面が被処理物POの表面の形状に沿う形状を有していてもよい。先細り部分の先端は、対向面1014となっている。底面の近傍だけでなく全体を先細り構造としてもよい。円柱以外の柱体の先細り部分の先端を対向面としてもよいが、「円柱」であることは、鋭利な部分を減らし、電界の集中を緩和し、アーク放電を抑制することに寄与する。先細り部分をなくすことも許容される。
対向面1014は、被処理領域PRに対向する。対向面1014の面積は10cm2以下であることが望ましい。これにより、プラズマ化されたガスが発生する範囲が狭くなり、プラズマ化されたガスを被処理領域PRに選択的に作用させることが容易になる。このことは、被処理領域PRを選択的に処理することを容易にする。ただし、対向面1014の面積が0.1cm2より小さいと、対向面1014に電界が集中し、アーク放電が発生しやすくなるので、対向面1014の面積は0.5cm2以上であることが望ましい。
対向面1014と被処理領域PRとの間隙1034の間隔は、1〜20mmであることが望ましい。間隔がこの範囲より狭くなるとアーク放電が発生しやすくなり、間隔がこの範囲より広くなるとグロー状の放電が発生しにくくなるからである。対抗面1014は、被処理領域PRとの間隔がこの範囲に維持されるように設置され、被処理物POの表面に沿う形状を有する。
対向面1014は、誘電体バリアで被覆されず、導電体が露出した状態となっていることが望ましい。対向面1014を誘電体バリアで被覆すると、プラズマ化されたガスの中をイオンが移動することが妨げられ、被処理領域PRの処理効率が低下するからである。対向面1014に導電体が露出すると、アーク放電が発生しやすくなるが、プラズマ処理装置1002においては、接地電極1010と対向電極1012との間に印加する直流パルス電圧のパルス幅を十分に短くすることにより、アーク放電の発生を抑制している。
対向面1014と被処理領域PRとの対向により、間隙1034には電界が印加され、電界によるイオン注入の効果も得られる。
図3に示すように、対向電極1012の内部には、ガスがたまるガスたまり1102と、ガスたまり1102から対向面1014へガスを導く流路1104と、非対向面1106からガスたまり1102へガスを導く流路1108と、が形成される。これにより、対向面1014には、ガスの噴射孔1110が形成され、非対向面1106には、ガスの供給孔1112が形成される。
対向面1014は、対向電極1012の表面のうち被処理領域PRに最も近い平坦な面、非対向面1106は、対向電極1012の表面のうち対向面1014を除く残余の面である。
対向電極1012は、供給孔1112からガスの供給を受け、ガスたまり1102にガスを一時的にため、噴射孔1110からガスを被処理領域PRへ向かって噴射する。
噴射孔1110の直径は、1〜4mmであることが望ましい。直径がこの範囲より小さくなると、ガスの流れが悪くなる傾向があり、噴射の直径がこの範囲より大きくなると被処理領域PRの処理が不均一になる傾向があるからである。
図1に示すプラズマ処理装置1002においては、1個の対向電極1012が設けられているが、図4の模式図に示すように、2個以上の対向電極1012が設けられてもよい。これにより、1個の対向電極1012では処理することができない広がりを持つ被処理領域PRや散在する被処理領域PRも処理される。2個以上の対向電極1012を設ける場合、2個以上の対向電極1012の全部について直流パルス電圧を印加するパルス電源1024が共通化されていてもよいが、図4に示すように、2個以上の対向電極1012の各々に個別のパルス電源1024を設けてもよい。これにより、一の対向電極1012の対向面1014と被処理領域PRとの間隙1034において偶発的にアーク放電が発生しても、他の対向電極1012と被処理領域PRとの間隙におけるガスのプラズマ化には影響が出にくくなる。
(ガス供給回路1026)
ガス供給回路1026は、対向電極1012の供給孔1112に接続され、対向電極1012の噴射孔1110を経由してガスをチャンバ1020の内部の空間1022へ供給する。ガス供給回路1026が供給する供給ガスは、プラズマ処理装置1002が行う処理によって変化する。
ガス供給回路1026は、供給するガス(以下では「供給ガス」という。)が含有する成分ガスが合流する成分ガス合流配管1202と、成分ガス合流配管1202から供給孔1112へ供給ガスを導く供給ガス配管1204と、成分ガスの供給源1206から成分ガス合流配管1202へ成分ガスを導く成分ガス配管1208と、供給ガス配管1204を供給ガスが流れることを許容又は阻止するバルブ1210と、成分ガス配管1208を成分ガスが流れることを許容又は阻止するバルブ1212と、成分ガス配管1208を流れる成分ガスの流量を制御する流量制御弁1214と、を備える。
供給ガス配管1204の一端は、供給孔1112に接続され、供給ガス配管1204の他端は、成分ガス合流配管1202に接続される。供給ガス配管1204には、バルブ1210が挿入される。
複数の成分ガス配管1208の各々の一端は、複数の供給源1206のいずれかに接続され、複数の成分ガス配管1208の各々の他端は、成分ガス合流配管1202に接続される。成分ガス配管1208の各々には、バルブ1212及び流量制御弁1214が挿入される。
成分ガスの供給源1206としては、窒素(N2)ガス、テトラメチルシラン(Si(CH34;TMS)ガス、メタン(CH4)及びヘリウム(He)ガスのボンベ、工場ガス配管等が準備される。もちろん、ケイ素(Si)の原料となる成分ガスをテトラメチルシランガス以外のケイ素化合物のガスに変更してもよいし、炭素(C)の原料となる成分ガスをメタンガス以外の有機化合物のガスや液体に変更してもよい。必要に応じて他の成分ガスの供給源を準備してもよい。
図1に示すプラズマ処理装置1002においては、対向電極1012を経由して空間1022へガスが供給されるが、成分ガスの全部又は一部が対向電極1012を経由しないで空間1022へ供給されてもよい。
(ガス排出回路1028)
ガス排出回路1028は、チャンバ1020の下面又は側面に設けられた排出口からドライポンプ1302の吸入口へ排ガスを導く排ガス配管1304と、チャンバ1020の下面又は側面に設けられた排出口から排ガス配管1304へ圧力制御弁1306を経由せずに排ガスを導く排ガス配管1308と、排ガスを吸入して排出するドライポンプ1302と、ドライポンプ1302の排出口から外部へ排ガスを導く排ガス配管1310と、排気ガスを希釈する希釈ガスを排ガス配管1310へ導く希釈ガス配管1312と、1次側の圧力を制御する圧力制御弁1306と、排ガス配管1308を排ガスが流れることを許容又は阻止するバルブ1314と、希釈ガス配管1312を希釈ガスが流れることを許容又は阻止するバルブ1316と、希釈ガス配管1312を流れる希釈ガスの流量を制御する流量制御弁1318と、を備える。
圧力制御弁1306は、排ガス配管1304に挿入され、バルブ1314は、排ガス配管1308に挿入される。バルブ1316及び流量制御弁1318は、希釈ガス配管1312に挿入される。
(チャンバ1020の内部の空間1022の雰囲気の調整)
チャンバ1020の内部の空間1022の雰囲気は、ガス供給回路1026及びガス排出回路1028により調整される。
ガス供給回路1026が供給ガスを供給する場合、供給ガスが含有する成分ガスが流れる成分ガス配管1208に挿入されたバルブ1212が開かれ、供給ガスが含有する成分ガスが流れる成分ガス配管1208に挿入された流量制御弁1214の開度が成分ガスの分圧が予定された分圧になるように調整される。これにより、空間1022の雰囲気における成分ガスの分圧が予定された分圧に調整される。
ガス排出回路1028が排ガスを急速に排出する場合、バルブ1314が開かれ、ドライポンプ1302が運転される。
ガス排出回路1028が空間1022の圧力を維持しながら排ガスを排出する場合、バルブ1314が閉じられ、圧力センサ1030により測定される空間1022の圧力が予定された圧力になるように圧力制御弁1306が調整され、ドライポンプ1302が運転される。
もちろん、ガス供給回路1026及びガス排出回路1028は、成分ガスの分圧、空間1022の圧力を調整することができるのであれば、どのように構成してもよい。
(ヒータ1016)
ヒータ1016は、例えば、被処理物POから離れて被処理物POに波長が3〜10μmを主体とする遠赤外線を照射し被処理物POを加熱するセラミックヒータである。セラミックヒータに代えて、被処理物POに接触して被処理物POを加熱するステージヒータ、シーズヒータ等を用いてもよい。被処理物POの温度は、温度センサ1032の測定結果を監視しながらヒータ1016の動作を制御することにより調整される。
(回転機構1018)
回転機構1018は、接地電極1010とともに被処理物POを軸の周りに回転させ、対向電極1012に対して被処理領域PRを被処理領域PRの延在方向に沿って相対移動させる。これにより、延在する被処理領域PRが連続して処理され、処理の効率が向上する。対向電極1012を動かさずに被処理物POを動かすことに代えて、被処理物POを動かさずに対向電極1012を動かしてもよいし、被処理物PO及び対向電極1012の両方を動かしてもよい。被処理領域PRが平歯車の歯の部分である場合のように被処理領域PRが円周方向に延在する場合は、被処理物POが自転させられ、被処理領域PRが周回運動させられるが、被処理領域PRがラックの歯の部分である場合のように被処理領域PRが直線方向に延在する場合は、被処理物POが直線運動させられ、被処理領域POも直線運動させられる。より一般的に言えば、プラズマ処理装置1002には、対向電極1012に対して被処理領域PRを相対移動させる相対移動機構が設けられる。
(パルス電源1024の形式)
パルス電源1024には、誘導性素子に磁界として蓄積されたエネルギーを短時間で放出し直流パルス電圧を発生する誘導エネルギー蓄積型電源(以下では「IES電源」という。)を採用することが望ましい。これは、IES電源は、容量性素子に電界の形で蓄積したエネルギーを短時間で放出する静電エネルギー蓄積型電源(以下では「CES電源」という。)と比較して、著しく大きいエネルギーを高い繰り返し頻度で出力できるからである。典型的には、負荷が同じならば、IES電源を採用した場合、プラズマを発生させる反応に使われる1パルスあたりの投入エネルギーは、CES電源を採用した場合よりも、概ね1桁大きくなる。IES電源とCES電源とのこの相違は、IES電源が発生する直流パルス電圧は電圧の上昇が急激であるのに対して、CES電源が発生する直流パルス電圧は電圧の上昇が緩慢であることにより生じる。すなわち、IES電源を採用した場合、電圧が十分に上昇してから放電が始まり、1パルスあたりの投入エネルギーが十分に大きくなるとともに、面内の放電均一性が高くなるのに対して、CES電源を採用した場合、電圧が十分に上昇しないうちに放電が始まり、1パルスあたりの投入エネルギーが十分に大きくならないとともに、面内の放電均一性が必ずしも高くならない。
交流パルス電圧ではなく直流パルス電圧を用いるのは、交流パルス電圧を用いた場合、イオンが流れづらいことに加え、放電を発生させにくく、導電体が露出する電極で放電を発生させるとアーク放電となってしまうことが多いのに対して、直流パルス電圧を用いた場合、グロー状の放電を発生させることが容易であるからである。
(スイッチング素子)
IES電源において誘導性素子へ流れ込む電流をスイッチングするスイッチング素子は、ターンオン時間及びターンオフ時間が短い静電誘導サイリスタ(以下では「SIサイリスタ」という。)であることが望ましい。これにより、パルス電源1024が立ち上がりの早い直流パルス電圧を発生する。IES電源の動作原理は、飯田克ニ、佐久間健著「SIサイリスタによる極短パルス発生回路(IES電源)」(第15回SIデバイスシンポジウム講演論文集)等に記載されている。
(パルス電源1024の回路)
図5は、パルス電源1024の回路図である。図5に示すように、パルス電源1024は、直流電源1402と、コンデンサ1404と、パルストランス1406と、SIサイリスタ1408と、ダイオード1410と、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)1412と、ゲート駆動回路1414と、を備える。
コンデンサ1404の一端は直流電源1402の正極に接続され、コンデンサ1404の他端は直流電源1402の負極に接続される。コンデンサ1404は、直流電源1402からの電流の供給を安定させる。
直流電源1402の正極とパルストランス1406の一次側の一端とが接続され、パルストランス1406の一次側の他端とSIサイリスタ1408のアノードとが接続され、SIサイリスタ1408のカソードとMOSFET1412のドレインとが接続され、MOSFET1412のソースと直流電源1402の負極とが接続される。
パルストランス1406は、エネルギーを磁界として蓄積する誘導性素子の一例である。パルストランス1406の二次側の一端は出力部1416の正出力端に接続され、パルストランス1406の二次側の他端は出力部1416の負出力端に接続される。
ダイオード1410のカソードは、パルストランス1406の一次側の一端(直流電源1402の正極)に接続され、ダイオード1410のアノードは、SIサイリスタ1408のゲートに接続される。
MOSFET1412のゲートとソースとの間には、ゲート駆動回路1414が接続される。
ゲート駆動回路1414からMOSFET1412のゲートとソースとの間へのオン信号の入力が始まると、MOSFET1412のドレインとソースとの間が導通状態になり、パルストランス1406の一次側に電流が流れる。これにより、パルストランス1406には磁界の形でエネルギーが蓄積される。この状態において、ゲート駆動回路1414からMOSFET1412のゲートとソースとの間へのオン信号の入力が終わると、SIサイリスタ1408のゲートから電荷が引き抜かれ、SIサイリスタ1408のアノードとカソードとの間が短時間で非導通状態になる。これにより、パルストランス1406の2次側の両端に誘導起電力が発生し、出力部1416から直流パルス電圧が出力される。
パルス電源1024が出力する直流パルス電圧の強さは、インダクタ1202に蓄積されるエネルギーの大きさによって調整される。したがって、ゲート駆動回路1414からMOSFET1412へ入力するオン信号の長さを調整することにより、パルス電源1024が出力する直流パルス電圧の強さが調整される。
(被処理物PO)
被処理物POは特に制限されない。したがって、歯車以外の部品、工具等、特に、硬質化が望まれる摺動部、接触部を有する部品、工具等もプラズマ処理装置1002により処理しうる。
被処理物POの材質も特に制限されない。ただし、プラズマ処理装置1002は、体積抵抗率が小さい物質、例えば、半導体に用いられる高純度で体積抵抗率が小さいシリコンよりも体積抵抗率がさらに小さい金属又は合金から被処理物POがなる場合に好適に用いられる。半導体に用いられる高純度で体積抵抗率が小さいシリコンよりも体積抵抗率がさらに小さい金属又は合金の例は、鉄又は鉄を主成分とする合金、例えば、ステンレス鋼、ダイス鋼、ハイスピード鋼等である。ステンレス鋼には、SUS304、SUS420、SUS430、SUS440等があり、ダイス鋼には、SKD11、SKD61等があり、ハイスピード鋼には、SKH51、SKH55等がある。
この他、被処理物POの材質の他の例として、アルミニウム又は銅を主成分とする合金があげられる。
(被処理物POの処理)
図6は、被処理物POの処理の流れを示す流れ図である。プラズマ処理装置1002の運転は、手動運転であってもよいし、コントローラによる自動運転であってもよいし、手動運転及びコントローラによる自動運転の混在であってもよい。なお、下述する処理以外の処理、例えば、窒化処理に先立つ洗浄処理等を行ってもよい。
(窒化処理)
被処理物POの処理においては、被処理物POの被処理領域PRを窒化する窒化処理が行われる(工程S101)。
窒化処理が行われるときには、ガス供給回路1026により、窒素ガス又は窒素化合物ガスを含有する処理ガスがチャンバ1020の内部の空間1022へ供給される。ガス供給回路1026により、空間1022における窒素ガスの分圧は全圧の50%以下に調整される。空間1022における窒素ガスの分圧は全圧の1%以上であればよい。
また、ガス排出回路1028により、空間1022の圧力(全圧)が50Torr〜常圧に調整される。これにより、プラズマ化された処理ガスの拡散が抑制され、被処理領域PRを選択的に窒化することが容易になる。このことは、窒化処理に要する時間の短縮や費用の低減にも寄与する。
さらに、ヒータ1016により、被処理物POが200〜600℃に加熱される。
加えて、回転機構1018により、被処理物POが回転させられる。
この状態において、パルス電源1024から接地電極1010と対向電極1012との間に直流パルス電圧が印加され、接地電極1010と対向電極1012との間隙1034にある処理ガスがプラズマ化される。直流パルス電圧のパルス幅は半値全幅(FWHM)で300〜5000nsであることが望ましく、パルス周波数は1〜100kHzであることが望ましい。これにより、アーク放電の発生が抑制され、窒化処理が効率的に行われる。
窒素ガスに加えてヘリウムガスを含有する処理ガスを空間1022へ供給することも望ましい。これにより、対向面1014に導電体が露出するというアーク放電が発生しやすい構造をプラズマ処理装置1002が有しているにもかかわらず、アーク放電の発生が抑制され、プラズマが安定する。この安定性はヘリウムガスのペニング効果から得られ、50Torr以上の圧力でプラズマを利用して局所的に窒化処理する場合に極めて有効である。
この窒化処理により被処理領域PRが硬質化され、後に形成される硬質のDLC膜の密着性が向上する。
(SiC膜形成処理)
窒化処理の後には、被処理物POの被処理領域PRにSiC膜を形成するSiC膜形成処理が行われる(工程S102)。
SiC膜形成処理が行われるときには、ガス供給回路1026により、テトラメチルシランガス及びヘリウムガスからなる原料ガスがチャンバ1020の内部の空間1022へ供給される。ガス供給回路1026により、空間1022におけるテトラメチルシランガスの分圧は全圧の0.1〜5%に調整される。
また、ガス排出回路1028により、空間1022の圧力(全圧)が50〜350Torrに調整される。空間1022の圧力がこの範囲を下回ると処理の効率が低下し、この範囲を上回るとアーク放電が発生しやすくなる。
さらに、ヒータ1016により、被処理物POが150〜400℃に調整される。被処理物POの温度がこの範囲内であれば、被処理物POが損傷を受けることなく処理が十分に行われる。
加えて、回転機構1018により、被処理物POが回転させられる。
この状態において、パルス電源1024から接地電極1010と対向電極1012との間に直流パルス電圧が印加され、接地電極1010と対向電極1012との間隙1034にある原料ガスがプラズマ化される。直流パルス電圧のパルス幅は半値全幅で100〜5000nsであることが望ましく、周波数は1〜100kHzであることが望ましい。これにより、アーク放電の発生が抑制され、SiC膜形成処理が効率的に行われる。
このSiC膜形成処理により被処理領域PRに硬質の下地膜が形成され、後に形成される硬質のDLC膜の密着性が向上する。
(DLC膜形成処理)
SiC膜形成処理の後には、被処理物POの被処理領域PRにDLC膜を形成するDLC膜形成処理が行われる(工程S103)。
DLC膜形成処理が行われるときには、ガス供給回路1026により、メタンガス、テトラメチルシランガス及びヘリウムガスからなる原料ガスがチャンバ1020の内部の空間1022へ供給される。ガス供給回路1026により、空間1022におけるメタンガスの分圧は全圧の0.1〜30%、テトラメチルシランガスの分圧は全圧の0.1〜5%に調整される。
また、ガス排出回路1028により、空間1022の圧力(全圧)が50〜350Torrに調整される。空間1022の圧力がこの範囲を下回ると処理の効率が低下し、この範囲を上回るとアーク放電が発生しやすくなる。
さらに、ヒータ1016により被処理物POの温度が150〜400℃に調整される。被処理物POの温度がこの範囲内であれば、被処理物POが損傷を受けることなく処理が十分に行われる。
加えて、回転機構1018により、被処理物POが回転させられる。
この状態において、パルス電源1024から接地電極1010と対向電極1012との間に直流パルス電圧が印加され、接地電極1010と対向電極1012との間隙1034にある原料ガスがプラズマ化される。印加される直流パルス電圧の半値全幅(FWHM)は100〜5000nsであることが望ましく、周波数は1〜100kHzであることが望ましい。これにより、DLC膜形成処理が効率的に行われる。
このようにして形成されるDLC膜は、「ダイアモンド状炭素膜」「硬質炭素膜」「アモルファスカーボン膜」「iカーボン膜」等とも呼ばれる。
この発明は詳細に説明されたが、上述の説明は全ての局面において例示であって、この発明は上述の説明に限定されない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定されうる。
1002 プラズマ処理装置
1010 接地電極
1012 対向電極
1014 対向面
1016 ヒータ
1018 回転機構
1020 チャンバ
1024 パルス電源
1026 処理ガス供給回路
1028 排ガス排出回路
PO 被処理物
PR 被処理領域

Claims (9)

  1. 被処理物の表面を処理するプラズマ処理装置であって、
    チャンバと、
    前記チャンバの内部に収容され、被処理物に接地電位を与える接地電極と、
    前記チャンバの内部に収容され、面積が10cm2以下であって導電体が露出する対向面を有し、被処理物の表面の一部を占める被処理領域に前記対向面が対向させられた対向電極と、
    前記接地電極の電位より前記対向電極の電位が高くなる直流パルス電圧を前記接地電極と前記対向電極との間に繰り返し印加するパルス電源と、
    前記チャンバの内部の雰囲気を調整する雰囲気調整機構と、
    を備え、
    被処理領域を選択的に窒化する窒化処理が行われ、
    前記雰囲気調整機構は、
    窒化処理が行われるときに、窒素ガス又は窒素化合物ガスを含有する処理ガスを前記チャンバの内部へ供給し、圧力が50Torr以上常圧以下となり窒素ガスの分圧が全圧の50%以下となる状態に前記チャンバの内部の雰囲気を調整し、
    前記パルス電源は、
    前記窒化処理が行われるときに、前記接地電極と前記対向電極との間に直流パルス電圧を印加し、前記接地電極と前記対向電極との間隙にある処理ガスをプラズマ化する、
    プラズマ処理装置。
  2. 請求項1のプラズマ処理装置において、
    前記雰囲気調整機構は、
    窒化処理が行われるときに、処理ガスにヘリウムガスを含有させる、
    プラズマ処理装置。
  3. 請求項1又は請求項2のプラズマ処理装置において、
    被処理領域に対して前記対向電極を被処理領域の延在方向に沿って相対移動させる相対移動機構、
    をさらに備えるプラズマ処理装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかのプラズマ処理装置において、
    2個以上の前記対向電極が設けられる、
    プラズマ処理装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかのプラズマ処理装置において、
    窒化処理が行われるときに被処理物を200℃以上600℃以下に加熱するヒータ、
    をさらに備えるプラズマ処理装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれかのプラズマ処理装置において、
    前記パルス電源は、
    パルス幅が半値全幅で300ns以上5000ns以下であってパルス周波数が1kHz以上100kHz以下の直流パルス電圧を印加する、
    プラズマ処理装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかのプラズマ処理装置において、
    被処理領域にダイアモンドライクカーボン膜を形成するダイアモンドライクカーボン膜形成処理が窒化処理の後に行われ、
    前記雰囲気調整機構は、
    ダイアモンドライクカーボン膜形成処理が行われるときに、ダイアモンドライクカーボン膜の原料ガスを前記チャンバの内部へ供給し、
    前記パルス電源は、
    ダイアモンドライクカーボン膜形成処理が行われるときに、前記接地電極と前記対向電極との間に直流パルス電圧を印加し、前記接地電極と前記対向電極との間隙にある原料ガスをプラズマ化する、
    プラズマ処理装置。
  8. 請求項7のプラズマ処理装置において、
    水素原子を含有したアモルファスの炭化ケイ素膜を被処理領域に形成する炭化ケイ素膜形成処理が窒化処理の後であってダイアモンドライクカーボン膜形成処理の前に行われ、
    前記雰囲気調整機構は、
    炭化ケイ素膜形成処理が行われるときに、炭化ケイ素膜の原料ガスを前記チャンバの内部へ供給し、
    前記パルス電源は、
    炭化ケイ素膜形成処理が行われるときに、前記接地電極と前記対向電極との間に直流パルス電圧を印加し、前記接地電極と前記対向電極との間隙にある原料ガスをプラズマ化する、
    プラズマ処理装置。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれかのプラズマ処理装置において、
    前記対向面にガスの噴射孔が形成され、
    前記雰囲気調整機構は、
    前記噴射孔を経由して前記チャンバの内部へガスを供給する、
    プラズマ処理装置。
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