JP5455616B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真プロセスを用いた画像形成装置の定着装置の温度を制御する制御手段を備えた画像形成装置に関するものである。
電子写真方式を採用する画像形成装置であるレーザプリンタは、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体に現像剤(以降「トナー」という)を付与することにより上記潜像をトナー像として可視化する現像装置を有する。そして、搬送される記録媒体に該現像装置による該トナー像を転写する転写手段と、該転写手段によって前記トナー像が転写された記録媒体を所定の定着処理条件にて加熱及び加圧することにより前記トナー像を記録媒体に定着させる定着装置を備えている。
近年、オフィス文書のカラー化が進み、カラーレーザプリンタが多く生産されている。複数の画像形成を同時に行うカラーレーザプリンタでは、複数のトナー像を記録媒体に定着させる必要がある為、定着装置が消費する電流は大きい。
また、画像形成装置の高速化に伴い、トナー像を記録媒体に定着させる為に必要な定着温度が高くなり、定着装置が消費する電流は更に大きくなっている。
定着装置で消費される電流の増大により、位相制御のみで投入電力を制御すると商用電源に流入する高調波電流が発生する。対策として、高調波電流に有利な波数制御のように、商用電源の連続する複数の半波を一つの電力投入パターンとする電力制御方式が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
また、高調波電流に有利な波数制御とフリッカに有利な位相制御を組み合わせたハイブリッド制御方式が定着装置に投入する電力の制御に採用されてきている。
特開2002−050450号公報
上記したように、近年レーザプリンタのカラー化・高速化に伴い、定着装置で消費される電流は増加している。定着装置で消費される電流の増大により、商用電源の連続する複数の半波を一つの電力投入パターンとして、所定の投入電力を実現する定着電力制御方式が採用されてきている。
従来、複数の半波を一つの電力投入パターンとして所定の投入電力を実現する場合、電力算出周期を電力投入周期に合わせていた。電力算出周期を電力投入周期に合わせることにより、位相制御と比較して、電力算出周期が長くなる。しかし、電力算出周期が長くなることにより、目標温度または定着装置の温度が変化しても即座に追従することができなかった。
上記のように、商用電源の連続する複数の半波を一つの電力投入パターンとして定着装置に投入する電力を決定する画像形成装置では、定着装置の温度追従性が劣るという課題があった。
本発明は、以上の点に着目して成されたものであり、商用電源の連続する複数の半波を一つの電力投入パターンとして所望の投入電力を実現する定着電力制御方式においても、温度の変動に対して追従性の良い画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に、本発明の画像形成装置は以下の特徴を有している。
(1)担持体にトナー画像を形成する画像形成手段と、前記担持体上のトナー画像を記録媒体上に転写する転写手段と、前記記録媒体上のトナー画像を圧力と熱によって記録媒体上に定着させる定着手段と、前記定着手段の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段の検知結果に基づき前記定着手段へ投入する電力を算出する電力算出手段と、前記電力算出手段により算出された電力を前記定着手段に投入する電力投入手段とを備え、前記電力投入手段は、商用電源の連続する複数の半波の少なくとも4半波以上を1つの電力投入周期及び電力投入パターンとして電力を投入する画像形成装置において、前記電力算出手段の電力算出周期を前記電力投入手段の電力投入周期よりも短く設定し、前記電力算出手段により算出され、前記定着手段に投入中の第1の電力の値と、前記電力算出手段により新たに算出された第2の電力の値とを比較し、前記投入中の第1の電力の値と前記新たに算出された第2の電力の値とが異なる場合には、前記電力投入手段は、前記投入中の第1の電力の値に基づいた第1の電力投入パターンと前記新たに算出された第2の電力の値に基づいた第2の電力投入パターンを比較し、前記第1の電力投入パターンの投入済みの電力投入パターンとそれに対応する前記第2の電力投入パターンが等しければ、前記第1の電力投入パターンを投入中であっても、前記第2の電力投入パターンに変更することを特徴とする画像形成装置。
(2)担持体にトナー画像を形成する画像形成手段と、前記担持体上のトナー画像を記録媒体上に転写する転写手段と、前記記録媒体上のトナー画像を圧力と熱によって記録媒体上に定着させる定着手段と、前記定着手段の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段の検知結果に基づき前記定着手段へ投入する電力を算出する電力算出手段と、前記電力算出手段により算出された電力を前記定着手段に投入する電力投入手段と、を備え、前記電力投入手段は、商用電源の連続する複数の半波の少なくとも4半波以上を1つの電力投入周期及び電力投入パターンとして電力を投入する画像形成装置において、前記電力算出手段の電力算出周期を前記電力投入手段の電力投入周期よりも短く設定し、前記電力算出手段により算出され、前記定着手段に投入中の第1の電力の値と、前記電力算出手段により新たに算出された第2の電力の値とを比較し、前記投入中の第1の電力の値と前記新たに算出された第2の電力の値とが異なる場合には、前記電力投入手段は、前記投入中の第1の電力の値に基づいた第1の電力投入パターンと前記新たに算出された第2の電力の値に基づいた第2の電力投入パターンを比較し、前記第1の電力投入パターンの投入済みの電力投入パターンとそれに対応する前記第2の電力投入パターンが等しくない場合には、前記第1の電力投入パターンを投入中であっても、前記投入中の第1の電力の値と前記新たに算出された第2の電力の値との間の電力の値で、かつ、前記第1の電力投入パターンの前記投入済みの電力投入パターンが等しい第3の電力の値に基づいた第3の電力投入パターンに変更することを特徴とする画像形成装置。
本発明では、商用電源の連続する複数の半波の少なくとも4半波以上を1つの電力投入パターンとする定着電力制御方式においても、電力投入周期内で電力投入パターンを変更する為、電力投入周期中に発生した投入電力の変更に即座に対応できる。即座に所定の投入電力に合致した電力投入パターンに変更することにより、安定した投入電力を実現し、温度追従性を向上できる。また、前半の電力投入パターンと等しい電力投入パターンに変更することにより、高調波やフリッカの規格を満足する設定した電力投入パターンを実現することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、高調波やフリッカの規格を満足するとともに、投入電力の安定した制御によって温度の変動に対して追従性の良い定着装置の制御が可能になる。
本発明の実施形態の一つである電子写真画像形成装置を示した図 画像形成装置の制御及び駆動回路を示した図 定着電流波形の状態を説明する図 実施例1における電力投入パターン変更動作を説明するフローチャート 実施例1における電力投入パターン変更動作を説明する図 実施例2における電力投入パターン変更動作を説明するフローチャート 実施例2における電力投入パターン変更動作を説明する図 実施例3における電力投入パターン変更動作を説明する図 従来例における電力投入パターン変更動作を説明する図
以下、添付図面に基づき、本発明を実施する為の最良の形態を、実施例により、詳しく説明する。
図1は本実施例の画像形成装置であるオプション装置付きのカラーレーザプリンタの構成図である。
401はカラーレーザプリンタ、402は記録紙32を収納する給紙カセット、404は給紙カセット402から記録紙32を繰り出すピックアップローラ、405は前記ピックアップローラ404によって繰り出された記録紙32を搬送する給紙ローラである。406は前記給紙ローラ405と対をなし記録紙32の重送を防止するためのリタードローラ、407はレジストローラ対である。
409は静電吸着搬送転写ベルト(以下、「ETB」と記す)であり、記録紙32を静電吸着させて搬送する。410はプロセスカートリッジであり、感光ドラム305(担持体)、トナーを除去するクリーニング手段306、帯電ローラ303と現像ローラ302、及びトナー格納容器411を備えており、カラーレーザプリンタ401に対し着脱可能となっている。
420はスキャナユニットである。このユニットは、ビデオコントローラ440からの各画像信号により変調されたレーザ光を発光するレーザユニット421、レーザ光を各感光ドラム305上に走査するポリゴンミラー422とスキャナモータ423、結像レンズ群424により構成されている。なお、前記プロセスカートリッジ410とスキャナユニット420は、4色(イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックK)分存在する。
431は定着器であり、内部に加熱ヒータ432を備えた定着ローラ433と加圧ローラ434、定着ローラからの記録紙32を搬送するための定着排紙ローラ対435により構成されている。
451、452、453はDCブラシレスモータであり、451はプロセスカートリッジ410を駆動するメインモータ、452はETBを駆動するETBモータ、453は定着器を駆動する定着モータである。
201はカラーレーザプリンタ401の制御手段であるコントローラ部であり、マイクロコンピュータ207、及び各種入出力制御回路(不図示)等で構成されている。
202は低圧電源回路であり、1次AC電流を平滑後に降圧し、各DCブラシレスモータ451、452、453や、コントローラ部201などに電力を供給する。
440はビデオコントローラであり、パーソナルコンピュータ等のホストコンピュータ441から送出される画像データを受け取ると、この画像データをビットマップデータに展開し、画像形成用の画像信号を生成する。
323は記録紙に光を照射し、記録紙の透過光量から記録紙の坪量を判別する坪量判別手段である。324は画像形成装置の周囲温度を検知する温度検知センサである。
651は異なる記録紙に対応するためのオプション給紙ユニットであり、記録紙32を収納する給紙カセット652、給紙カセット652から記録紙32を繰り出すピックアップローラ654とを有する。
801はカラーレーザプリンタ401から排出された記録紙を所定枚数毎に排紙トレイにソートするオプション排紙ユニットであり、搬送ローラ対804、805を駆動するモータ802と、排紙トレイ806を昇降動作させるモータ803とを有する。
701はカラーレーザプリンタ401から排出された記録紙をオプション排紙ユニット801に搬送するオプション搬送ユニットであり、搬送ローラ対703、704を駆動するモータ702を有する。
901は原稿搬送部930と原稿読み込み部931とからなるオプションイメージスキャナである。902は原稿932を搬送する原稿搬送モータ、904は露光ユニット、905は露光手段、906はミラー、903は露光ユニット904を水平移動させるスキャナ駆動モータ、907は反射装置、908、909はミラー、910は受光装置である。940はオプションイメージスキャナ901の動作を制御するとともに、受光装置910で受光した信号を画像データ化するイメージスキャナコントローラユニットである。
次に画像形成動作を説明する。
まず、ホストコンピュータ441からビデオコントローラ440に画像データが送信される。ビデオコントローラ440は、コントローラ部201に画像形成の開始を指示するPRINT信号を送信するとともに、受信した画像データをビットマップデータに変換する。PRINT信号を受信したコントローラ部201は、所定のタイミングでスキャナモータ423、及びメインモータ451、ETBモータ452、定着モータ453の駆動を開始する。同時に、ピックアップローラ404、給紙ローラ405、リタードローラ406を駆動して給紙カセット402から記録紙32を繰り出す。その後、坪量判別手段323で記録紙の厚みを判別し、記録紙に応じた画像形成速度及び画像形成条件を選択し、記録紙の判別結果により画像形成速度の変更が必要な場合はメインモータ451、ETBモータ452、定着モータ453の回転速度を変更する。また、温度検知センサ324でカラーレーザプリンタ401の周囲温度を検知し、検知結果に応じて選択した画像形成条件の補正を行う。記録紙は、レジストローラ対407まで搬送して一旦停止する。
次に、ビットマップデータに依存した画像信号に応じてレーザユニット421をオン/オフ制御し、ポリゴンミラー422、結像レンズ群424を介して帯電ローラ303により所定電位に帯電した感光ドラム305上に静電画像を形成する。その後、現像ローラ302でトナー画像に現像する。上記、トナー画像形成動作は所定のタイミングでイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKに対し行う。一方、レジストローラ対407で一旦停止していた記録紙32を、上記トナー像形成動作に応じた所定のタイミングでETB409に再給紙し、転写ローラ430で感光ドラム305上(担持体上)のトナー像を順次記録紙32上に転写してカラー像を形成する。記録紙32上(記録媒体上)に形成されたトナー像は定着器431に搬送され、所定温度に加熱された定着ローラ433と加圧ローラ434により熱と圧力が付加されて記録紙に定着後、定着排紙ローラ対435によりカラーレーザプリンタ401外に排出される。
排出された記録紙32は、オプション搬送ユニット701を経由してオプション排紙ユニット801に搬送される。オプション排紙ユニット801では、所定枚数毎に記録紙32が排紙トレイ806に排出される。
次にオプションイメージスキャナの動作について説明する。原稿搬送部930に原稿932をセット後、コピーモードか、読み取りデータを電子ファイル化するだけのスキャナモードかを不図示のパネルより選択する。
コピーモードを選択した場合、原稿搬送モータ902により所定のタイミングで原稿932を原稿読み込み部931に搬送する。そして、スキャナ駆動モータ903により露光ユニット904を水平移動させ露光手段905の光を原稿932に照射する。原稿からの反射光はミラー906、及び反射手段907内のミラー908、909を経由して受光装置910で受光され、受光信号はイメージスキャナコントローラユニット940に送信される。イメージスキャナコントローラユニット940は受信した信号を画像データ化し、ビデオコントローラ440に送信する。その後は、ホストコンピュータ441から画像形成と同様の動作で画像形成を行う。
一方、スキャナモードを選択した場合、イメージスキャナコントローラユニット940は受信した信号を所定のファイル形式で電子ファイル化し、ビデオコントローラ440経由でホストコンピュータ441に送信する。
なお、通常、オプションイメージスキャナの動作は、カラーレーザプリンタ401の画像形成動作とは独立に動作する。
図2は本実施例における画像形成装置をより詳しく説明する図である。
202は低圧電源、501はインレット、502は商用電源からのノイズ及び低圧電源からのノイズを除去するACフィルタ、503はメインスイッチ、504はダイオードブリッジ、505は24Vを生成するコンバータ、506はコンバータ制御回路である。507はダイオード、508はコンデンサ、509は定電圧制御回路、510はフォトカプラ、511は24Vから3Vを生成するDC/DCコンバータ、512はカレントトランス、513は抵抗、514は電流検知回路、515はゼロクロス検知回路である。
521は画像形成装置のドアと連動して開閉するインタロックスイッチ、522はリレー、523はトライアック、524、525、527は抵抗、526はフォトトライアックカプラ、528はトランジスタである。また、431は定着器、433は定着ローラ、432は加熱ヒータ、529はサーモスイッチ、530は定着ローラ433の温度を検知するサーミスタ、531は抵抗、581はコンデンサである。
続いて、回路動作について説明する。
メインスイッチ503がオンされると、インレット501及びACフィルタ502を介して商用電流が流れ、ダイオードブリッジ504とコンデンサ581で全波整流される。そして、コンバータ制御回路506によりコンバータ505がスイッチングされ、コンバータ505の2次側に脈流電流が励起される。前記脈流電流はダイオード507及びコンデンサ508により整流される。整流後の電圧を定電圧制御手段509が検知し、一定電圧(本実施例では24V)になるようにフォトカプラ510を介してコンバータ制御回路506を制御する。整流された24V電圧は、DCブラシレスモータや高圧電源回路等の24V負荷454に供給されるとともに、DC/DCコンバータ511に供給され3Vが生成される。生成された3Vはコントローラ部201に供給され、カラーレーザプリンタ401の制御に使用される。
次に、定着器の温度制御動作について説明する。
図3は定着器に流れる定着電流波形を説明する図である。
コントローラ部201はサーミスタ530と抵抗531により分圧された電圧値をA/D1ポートから検知する。サーミスタ530は温度の上昇とともに抵抗値が低下する特性をもっており、コントローラ部201はA/D1ポートの電圧値より定着ローラ433の温度を検出する。定着器431内の加熱ヒータ432には、リレー522、トライアック523及びサーモスイッチ529を介して商用電源が供給される。コントローラ部201は、ゼロクロス検知回路515を介して、商用電源の正負が切り替わるタイミング、いわゆるゼロクロスを検知し、内部ゼロクロス信号を生成する。そして、ゼロクロスを検知してから所定時間後(以降「TOFF」という)にON/OFF1ポートよりトライアックON信号を出力し、トランジスタ528をオンする。トランジスタ528がオンすると、抵抗527を介してフォトトライアックカプラ526に電流が流れフォトトライアックカプラ526がオンする。フォトトライアックカプラ526がオンすると抵抗524、525を介してトライアック523にゲート電流が流れ、トライアック523がオンし、加熱ヒータ432に電流が流れ発熱する。そして、トライアック523はゲート電流がゼロ、すなわち次のゼロクロスのタイミングでオフする。コントローラ部201はTOFFを制御することで、定着ローラ433を所定温度に制御する。
OFFは入力電源周波数と投入する電力比D(i=1〜n)に対応した通電する位相角αから決定する。電力比Dと位相角αは下記のような表にまとめられ、コントローラ部201内で変換される。
Figure 0005455616
OFFの算出は商用電源の半波周期TFREQを用いて、以下の式(1)で決定される。
OFF=TFREQ×(1−D)・・・(1)
投入する電力比Dは、連続する複数の半波(4半波以上)、例えば8半波(n=8)で所望の電力比DCMDとなるように決定される。投入する電力比Dと所望の電力比DCMDは一例として、下記のような表にまとめられる。
Figure 0005455616
所望の電力比DCMDの制御方法として、本実施例ではフィードバック系制御の一種であるPI制御を用いて説明する。
CMD=P制御値+I制御値・・・(2)
上記式(2)におけるP制御値は、差分制御であり、本実施例では以下の式(3)によって与えられる。
P制御値=K×ΔT・・・(3)
は比例ゲインであり、温度安定性を考慮し、適切な値に設定されている。また、ΔTは目標温度と検出温度の差分である。目標温度から現在の検出温度を引いて算出される。上記式(2)におけるI制御値は、積分制御であり、P制御における供給電力値にオフセットを付与する。本実施例では、コントローラ部201内に目標温度と検出温度の大小関係を積分するカウンタを保持している。電力算出周期毎に目標温度と検出温度の大小関係を判断し、正負各々の場合、温度差に応じて所定数カウンタをインクリメントまたはデクリメントする。結果、カウンタが6以上あるいは−6以下となると、I制御値をインクリメントまたはデクリメントし、カウンタをリセットする。
続いて、電力投入周期及び電力投入パターンが8半波なのに対して電力算出周期を1半波とする本実施例における電力投入パターンの変更手法について、図4を用いて説明する。
プリンタ動作中の定着ローラ433の検出温度及び目標温度から1半波毎に定着器に投入する電力(第1の電力)を算出する(S101)。算出したタイミングが電力投入パターン(第1の電力投入パターン)の何半波目に相当するかを判断し、8半波目に算出した電力であれば、パターン変更可否の判断を経ずに算出された電力の電力投入パターン(第2の電力投入パターン)に変更する(S102)。8半波目以外に算出した電力であれば、新たに算出された電力(第2の電力)の値と投入中の電力の値が一致するか判断する(S103)。算出された電力の値と投入中の電力の値が異なる場合は、電力投入パターンの変更可否判断を行う(S104)。投入済みの電力投入パターンを比較し、等しければ算出された電力の電力投入パターンに変更する(S105)。投入済みの電力投入パターンを比較し、等しくない場合は新たに算出された電力の電力投入パターンには変更せず、投入中の電力投入パターンを維持する。
図5は図4で説明した電力投入パターンの変更を行った場合の投入電力比を示した図である。図5を用いて、本実施例における効果について説明する。
算出された電力比60%の電力投入パターンを投入している定着装置において、1半波毎に電力比を算出する。1〜3半波時は算出された電力比が60%であり、電力投入パターンに変更はない。4半波目に目標温度が変更され、新たに算出された電力比が52.5%となった場合、60%と52.5%における1半波目から4半波目までの投入済み(変更前)の電力投入パターンを比較し、等しければ52.5%の5半波目からの電力投入パターンに変更する。
図9は図4で説明した電力投入パターンを変更しない従来の投入電力比を示した図である。図5の説明と重複する点は省略する。
4半波目に目標温度が変更されても、電力投入周期である8半波目が終了するまで電力投入パターンを変更しない。新たな電力を算出せず、電力投入パターンを変更しない為、目標温度が下がっているにも関わらず、定着温度は上昇を続ける。結果として、定着装置の温度リプルが懸念される。
上記したように本実施例の画像形成装置では、電力投入周期の途中であっても、新たに算出された電力比に基づいた電力投入パターンに変更することにより、目標温度の変更に対して追従性を上げることができ、定着装置のより安定した温度制御が可能となる。
図6を用いて、本発明第2の実施例について説明する。第1の実施例と重複する点は省略する。本実施例では、新たに算出された電力と投入中の電力との投入済みの電力投入パターンが異なる場合に、算出された電力の値と投入中の電力の値との間に設定された電力(第3の電力)の電力投入パターン(第3の電力投入パターン)に変更する例について示す。
1半波毎に定着器に投入する電力を算出し(S201)、電力投入パターンの何半波目に相当するかを判断する(S202)。8半波目以外に算出した電力であれば、新たに算出された電力の値と投入中の電力の値が一致するか判断する(S203)。算出された電力の値と投入中の電力の値が異なる場合は、電力投入パターンの変更可否判断を行う(S204)。投入済みの電力投入パターンを比較し、等しければ新たに算出された電力の電力投入パターンに変更する(S205)。投入済みの電力投入パターンを比較し、等しくない場合は、算出された電力の値を、算出された電力の値から投入中の電力の値に近づくように電力の値を大きく、もしくは小さくし(S206)、電力投入パターン変更可否の判断を行う。算出された電力の値から大きく、もしくは小さくしたときの電力と投入中の電力における投入済みの電力投入パターンを比較し、等しければ算出された電力から大きく、もしくは小さくした電力の電力投入パターンに変更する。
図7は図6で説明した電力投入パターンの変更を行った場合の投入電力比を示した図である。図7を用いて、本実施例における効果について説明する。
算出された電力比52.5%の電力投入パターンを投入している定着装置において、1半波毎に電力比を算出する。1〜3半波時は算出された電力比が52.5%であり、電力投入パターンに変更はない。4半波目に目標温度が変更され、新たに算出された電力比が45%となった場合、52.5%と45%における1半波目から4半波目までの投入済みの電力投入パターンを比較し、等しければ45%の5半波目からの電力投入パターンに変更する。本実施例では、52.5%と45%における1半波目から4半波目までの電力投入パターンが等しくない為、45%の5半波目からの電力投入パターンには変更しない。45%の電力比の電力投入パターンに変更しない為、新たに、投入中の電力比である52.5%と算出された電力比である45%の間に設定された電力比の電力投入パターンへの変更可否判断を行う。算出された電力比である45%から投入中の電力比である52.5%に近づくように電力比を大きくし、47.5%における投入電力パターン変更の可否判断を行う。52.5%と47.5%における1半波目から4半波目までの投入済みの電力投入パターンを比較し、等しければ47.5%の5半波目からの電力投入パターンに変更する。本実施例では、52.5%と47.5%における1半波目から4半波目までの電力投入パターンが等しくない為、47.5%の5半波目からの電力投入パターンには変更しない。47.5%の電力比の電力投入パターンに変更しない為、47.5%から更に電力比を大きくし、50%における投入電力パターン変更の可否判断を行う。52.5%と50%における1半波目から4半波目までの投入済みの電力投入パターンを比較し、等しければ50%の5半波目からの電力投入パターンに変更する。本実施例では、52.5%と50%における1半波目から4半波目までの電力投入パターンは等しい為、50%の5半波目からの電力投入パターンに変更する。
その結果、電力投入周期の途中であっても、電力投入パターンを変更することにより、目標温度の変更に対して追従性を上げることができ、定着装置のより安定した温度制御が可能となる。算出された電力比への電力投入パターンの変更ができない場合においても、変更可能な電力投入パターンに変更することにより、より安定した温度制御が可能となる。また、変更可能な電力投入パターンのうち、算出された電力に最も近い電力の電力投入パターンに変更することで、温度追従性を改善することができる。
本発明第3の実施例について説明する。第1、第2の実施例と重複する点は省略する。本実施例では、電力投入パターンを変更した後、再度電力投入パターンを変更する例について示す。
図8は電力投入パターンを変更した後に再度電力投入パターンの変更を行った場合の投入電力比を示した図である。図8を用いて、本実施例における効果について説明する。
算出された電力比60%の電力投入パターンを投入している定着装置において、1半波毎に電力比を算出する。1〜3半波時は算出された電力比が60%であり、電力投入パターンに変更はない。4半波目に目標温度が変更され、新たに算出された電力比が55%となった場合、60%と55%における1半波目から4半波目までの投入済みの電力投入パターンを比較する。本実施例では、60%と55%における1半波目から4半波目までの投入済みの電力投入パターンが等しいので、55%の5半波目からの電力投入パターンに変更する。6半波目に算出された電力比は55%であり、電力投入パターンに変更はない。7半波目に新たに算出された電力比が52.5%となった場合、55%と52.5%における1半波目から6半波目までの投入済みの電力投入パターンを比較し、等しければ52.5%の7半波目からの電力投入パターンに変更する。
電力投入周期内で既に電力投入パターンを変更していても、新たに算出された電力比に基づいた電力投入パターンに再度変更することにより、短時間で電力の修正が可能となる。より短い周期での投入する電力の変更により、温度の追従性を上げ、定着装置のより安定した温度制御が可能となる。
201 コントローラ部(電力算出手段に対応)
202 低圧電源回路(電力投入手段に対応)
401 カラーレーザプリンタ(画像形成装置に対応)
431 定着器(定着手段に対応)
530 サーミスタ(温度検知手段に対応)

Claims (4)

  1. 担持体にトナー画像を形成する画像形成手段と、
    前記担持体上のトナー画像を記録媒体上に転写する転写手段と、
    前記記録媒体上のトナー画像を圧力と熱によって記録媒体上に定着させる定着手段と、
    前記定着手段の温度を検知する温度検知手段と、
    前記温度検知手段の検知結果に基づき前記定着手段へ投入する電力を算出する電力算出手段と、
    前記電力算出手段により算出された電力を前記定着手段に投入する電力投入手段とを備え、
    前記電力投入手段は、商用電源の連続する複数の半波の少なくとも4半波以上を1つの電力投入周期及び電力投入パターンとして電力を投入する画像形成装置において、
    前記電力算出手段の電力算出周期を前記電力投入手段の電力投入周期よりも短く設定し、
    前記電力算出手段により算出され、前記定着手段に投入中の第1の電力の値と、前記電力算出手段により新たに算出された第2の電力の値とを比較し、
    前記投入中の第1の電力の値と前記新たに算出された第2の電力の値とが異なる場合には、
    前記電力投入手段は、前記投入中の第1の電力の値に基づいた第1の電力投入パターンと前記新たに算出された第2の電力の値に基づいた第2の電力投入パターンを比較し、前記第1の電力投入パターンの投入済みの電力投入パターンとそれに対応する前記第2の電力投入パターンが等しければ、前記第1の電力投入パターンを投入中であっても、前記第2の電力投入パターンに変更することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の電力投入パターンと前記第2の電力投入パターンは、
    前記電力投入周期の前記変更前の電力投入パターンが等しいことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 担持体にトナー画像を形成する画像形成手段と、
    前記担持体上のトナー画像を記録媒体上に転写する転写手段と、
    前記記録媒体上のトナー画像を圧力と熱によって記録媒体上に定着させる定着手段と、
    前記定着手段の温度を検知する温度検知手段と、
    前記温度検知手段の検知結果に基づき前記定着手段へ投入する電力を算出する電力算出手段と、
    前記電力算出手段により算出された電力を前記定着手段に投入する電力投入手段と、を備え、
    前記電力投入手段は、商用電源の連続する複数の半波の少なくとも4半波以上を1つの電力投入周期及び電力投入パターンとして電力を投入する画像形成装置において、
    前記電力算出手段の電力算出周期を前記電力投入手段の電力投入周期よりも短く設定し、
    前記電力算出手段により算出され、前記定着手段に投入中の第1の電力の値と、前記電力算出手段により新たに算出された第2の電力の値とを比較し、
    前記投入中の第1の電力の値と前記新たに算出された第2の電力の値とが異なる場合には、
    前記電力投入手段は、前記投入中の第1の電力の値に基づいた第1の電力投入パターンと前記新たに算出された第2の電力の値に基づいた第2の電力投入パターンを比較し、前記第1の電力投入パターンの投入済みの電力投入パターンとそれに対応する前記第2の電力投入パターンが等しくない場合には、前記第1の電力投入パターンを投入中であっても、前記投入中の第1の電力の値と前記新たに算出された第2の電力の値との間の電力の値で、かつ、前記第1の電力投入パターンの前記投入済みの電力投入パターンが等しい第3の電力の値に基づいた第3の電力投入パターンに変更することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記第3の電力の値は、
    前記新たに算出された第2の電力の値に最も近い電力の値とすることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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