JP5451808B2 - 燃料電池組立体 - Google Patents

燃料電池組立体 Download PDF

Info

Publication number
JP5451808B2
JP5451808B2 JP2012083899A JP2012083899A JP5451808B2 JP 5451808 B2 JP5451808 B2 JP 5451808B2 JP 2012083899 A JP2012083899 A JP 2012083899A JP 2012083899 A JP2012083899 A JP 2012083899A JP 5451808 B2 JP5451808 B2 JP 5451808B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
fuel
gas supply
air
reformer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012083899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012134180A (ja
Inventor
義浩 芦原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2012083899A priority Critical patent/JP5451808B2/ja
Publication of JP2012134180A publication Critical patent/JP2012134180A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5451808B2 publication Critical patent/JP5451808B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、ハウジング内に、複数の燃料電池セルを配列してなるセルスタックを収容した燃料電池組立体に関する。
次世代エネルギーとして、近年、固体高分子形、リン酸形、溶融炭酸塩形及び固体電解質形等の種々の形の燃料電池発電システムが提案されている。特に、固体電解質形燃料電池システムは、作動温度が高いが、発電効率が高い、排熱利用が可能である等の利点を有しており、研究開発が推し進められている。
固体電解質形燃料電池システムとして、従来、燃料電池セルの一端部を燃料ガスケースの天板に立設し、燃料ガスケース上に複数の燃料電池セルからなる1つのセルスタックを設け、このセルスタックの上方に改質器を設けた燃料電池組立体が知られている(特許文献1参照)。
この燃料電池組立体では、複数のセルスタックをそれぞれ複数の燃料ガスケースに立設し、複数のセルスタックの上方にそれぞれ改質器を設けている。一つのセルスタックは、複数の燃料電池セルを一列に配列させて形成されている。ハウジング内には、複数のセルスタックが複数の燃料ガスケース上にそれぞれ立設されている。複数のセルスタックの上方には、複数の改質器がそれぞれ配置されており、各改質器に供給された被改質燃料ガスが改質され、改質された改質燃料ガスが、各改質器から各燃料ガスケースへと移送さるように構成されている。
特開2005−93081号公報
しかしながら、従来の燃料電池組立体では、組立体製造工場から実際に運転する場所へ搬送する際の振動や傾斜などにより、セルスタック、改質器、燃料ガスケース等からなる発電ユニットが破損する危険性があった。
即ち、従来の燃料電池組立体では、ハウジング内に配設されかつ複数の燃料電池セルを電気的に接続してなるセルスタックを含む発電ユニットと、ハウジングとが十分に剛な状態で保持固定されていないために、燃料電池組立体の搬送時における振動や組立体の傾斜により、発電ユニットがハウジング内部で振動したり、配設位置がずれるなどして、発電ユニットが破損する危険性があった。
本発明は、搬送時における破損を防止することができる燃料電池組立体を提供することを目的とする。
本発明の燃料電池組立体は、ハウジング内に、一端部がガスケースに固定されて立設する固体電解質形の燃料電池セルを複数配列してなるセルスタックが複数並列して配置され、前記燃料電池セルに前記ガスケースを介して供給する燃料ガスを生成するための改質器を複数備え、前記ガスケースが第1の保持部材を介して前記ハウジングに固定されており、前記改質器と前記ガスケースとが、前記改質器により改質された燃料ガスを前記ガスケースに供給するための燃料ガス送給管にて接続されているとともに、前記改質器同士が第2の保持部材により保持固定されていることを特徴とする。
このような燃料電池組立体は、改質器同士が保持部材により保持固定されていることから、改質器の振動を防止でき、破損を防止できる。
また、本発明の燃料電池組立体は、前記改質器は、一端部側に該改質器に被改質ガスを供給する被改質ガス供給管が接続されており、他端部側に、前記燃料ガス給管が接続されており、前記被改質ガス供給管および前記燃料ガス給管が、前記セルスタックと前記ハウジングとの間に配置されたセラミック製断熱材により保持固定されていることを特徴とする。このような燃料電池組立体では、改質器が、燃料ガス送給管および被改質ガス供給管により支持された構成であるため、燃料ガス送給管および被改質ガス供給管を保持部材により保持固定することにより、改質器の揺動を防止することができ、破損することを防止できる。
発明の燃料電池組立体では、改質器同士保持部材により保持固定されているため、搬送時における改質器の移動、振動等によるガス供給系の破損を防止できる。
本発明の燃料電池組立体を示す前方断面図。 本発明の燃料電池組立体の平面図。 図1の燃料電池組立体に使用されている発電ユニット集合体を示す斜面図。 図1のa−a線に沿った断面図。 図1のb−b線に沿った断面図。 図1のc−c線に沿った断面図。 改質器同士を保持部材により連結した発電ユニット集合体を示す斜面図。
以下、本発明の燃料電池組立体の一例を、図を参照して更に詳述する。図1は燃料電池組立体の断面図、図2は燃料電池組立体を上方から見た平面図、図3は図1の燃料電池組立体に使用されている発電ユニット集合体を示す斜面図、図4、5、6は図1のa−a線、b−b線、c−c線に沿った断面図である。
図1、2及び図3を参照して説明すると、図示の燃料電池組立体は合金製の略直方体形状のハウジング2を具備している。このハウジング2の6個の外壁面には適宜の断熱材料から形成された断熱壁、即ち上断熱壁4、下断熱壁6、右側断熱壁8、左側断熱壁9、前断熱壁10及び後断熱壁11が配設されている。ハウジング2内には発電・燃焼室12が規定されている。
前断熱壁及び/又は後断熱壁は着脱自在或いは開閉自在に装着されており、前断熱壁10及び/又は後断熱壁11を離脱或いは開動せしめることによって発電・燃焼室12内にアクセスすることができる。所望ならば、各断熱壁の外面に金属板製でよい外壁を配設することができる。
ハウジング2内の上端部には空気室(ガス室)16が配設されている。空気室16は上下方向寸法が比較的小さい直方体形状のケース17内に規定されている。空気室16には、発電・燃焼室に向かって空気(酸素含有ガス)を送り込むための空気導入管(ガス供給手段)22が連通している。空気導入管22は複数本あり、その形状は円筒や中空板構造などが考えられる。空気導入管22は後述するセルスタック間に配置されており、セルの下端部において開口し、この開口部から空気が噴出する構造となっている。空気導入管22はセラミックスなどの耐熱性の高い材料で作製するのが好適である。
空気室16には、低温ガス供給管18からなる低温ガス供給手段が設けられており、この低温ガス供給管18は、上断熱壁4を貫通し、外部に延設されている。
この低温ガス供給管18は、空気室16内に供給されるガスと同一種、即ち、低温の空気を空気室16内に供給するものであり、低温ガス供給管18により供給される空気は、予熱された空気の温度よりも低温である必要がある。特には、室温程度が望ましい。
低温ガス供給管18は、図2に示すように、発電ユニット56a、56b、56c及び56d、即ち、燃料電池セル集合体の中央部を冷却するような空気室16の位置に接続されている。言い換えれば、発電ユニット56a、56b、56c及び56d間に配設された空気導入管22のケース17側板への開口部集合体中央に対して、対向するケース17側板の位置に開口するように低温ガス供給管18が設けられている。
ハウジング2の両側部、更に詳しくは右側断熱壁8の内側及び左側断熱壁9の内側には、全体として平板形状である熱交換器24が配設されている。熱交換器24の各々は実質上鉛直に延在する中空平板形態のケース26から構成されている。
かかるケース26内にはその横方向中間に位置する仕切板28が配設されており、ケース26内は内側に位置する排出路30と外側に位置する流入路32とに区画されている。排出路30内には上下方向に間隔をおいて3枚の仕切壁34及び36が配置されている。
更に詳述すると、排出路30内には、その前縁はケース26の前壁(図示していない)から後方に離隔して位置するがその後縁はケース26の後壁(図示していない)に接続されている形態の仕切壁34と、その前縁はケース26の前壁に接続されているがその後縁はケース26の後壁から前方に離隔して位置せしめられている仕切壁36とが交互に配置されており、かくして燃焼ガス排出路30はジグザグ形態にせしめられている。なお、所望ならばジグザグ形態の流路以外の形態でも良い。
同様に、流入路32内にも上下方向に間隔をおいて3枚の仕切壁38及び40、即ちその前縁はケース26の前壁(図示していない)から後方に離隔して位置するがその後縁はケース26の後壁(図示していない)に接続されている形態の仕切壁38と、その前縁はケース26の前壁に接続されているがその後縁はケース26の後壁から前方に離隔して位置せしめられている仕切壁40とが交互に配置されており、かくして流入路32もジグザグ形態にせしめられている。なお、所望ならばジグザグ形態の流路以外の形態でも良い。
ケース26の内側壁の上端部には排出開口42が形成されており、排出路30は排出開口42を介して発電・燃焼室12と連通せしめられている。図示の実施形態においては、熱交換器24の各々と発電・燃焼室12との間には断熱部材44が配設されているが、かかる断熱部材44の上端は排出開口42の下縁と実質上同高乃至これより幾分下方に位置せしめられており、排出開口42は断熱部材44の上方に残留せしめられている空間を通して発電・燃焼室12に連通せしめられている。また、ハウジング2の内部底面にも断熱部材45が配設されている。
ケース26の上壁における外側部には流入開口48が形成されており、流入路32はかかる流入開口48を介して空気室16に連通せしめられている。熱交換器24、流入開口48は、加熱ガス供給手段を構成している。熱交換器24の各々の後方には上下方向に細長く延びる二重筒体50(図1にその上端部のみを図示している)が配設されており、かかる二重筒体50は外側筒部材52と内側筒部材54とから構成されている。排出路30の下端部は外側筒部材52と内側筒部材54との間に規定されている排出路の下端部に接続されており、流入路32の下端部は内側筒部材54内に規定されている流入路に接続されている。
上述した発電・燃焼室の下部には4個の発電ユニット56a、56b、56c及び56dが配置されている。発電ユニット56a、56b、56c及び56dは、夫々、上述した空気導入管22間に位置せしめられている。言い換えれば、発電ユニット56a、56b、56c及び56d間に、空気導入管22が配設されている。図1、2と共に、図3を参照して説明を続けると、発電ユニット56aは前後方向(図1において紙面に垂直な方向)に細長く延びる直方体形状の燃料ガスケース58aを具備している。
燃料ガス室を規定している燃料ガスケース58aの上面上にはセルスタック60aが装着されている。セルスタック60aは上下方向に細長く延びる板状でかつ柱状の直立セル62を燃料ガスケース58aの長手方向(即ち前後方向)に複数個縦列配置して構成されている。図5に明確に図示する如く、セル62の各々は電極支持基板64、内側電極層である燃料極層66、固体電解質層68、外側電極層である酸素極層70、及びインターコネクタ72から構成されている。
電極支持基板64は上下方向に細長く延びる板状片であり、平坦な両面と半円形状の両側面を有する。電極支持基板64にはこれを鉛直方向に貫通する複数個(図示の場合は6個)の燃料ガス通路74が形成されている。電極支持基板64の各々は燃料ガスケース58aの上壁上に、例えば耐熱性に優れたセラミック接着剤によって接合される。
燃料ガスケース58aの上壁には図1において紙面に垂直な方向に間隔をおいて左右方向に延びる複数個のスリット(図示していない)が形成されており、電極支持基板64の各々に形成されている燃料ガス通路74がスリットの各々に従って燃料ガス室に連通せしめられる。
インターコネクタ72は電極支持基板64の片面上に配設されている。燃料極層66は電極支持基板64の他面及び両側面に配設されており、その両端はインターコネクタ72の両端に接合せしめられている。固体電解質層68は燃料極層66の全体を覆うように配設され、その両端はインターコネクタ72の両端に接合せしめられている。酸素極層70は、固体電解質層68の主部上、即ち電極支持基板64の他面を覆う部分上に配置され、電極支持基板64を挟んでインターコネクタ72に対向して位置せしめられている。
セルスタック60aにおける隣接するセル62間には集電部材76が配設されており、一方のセル62のインターコネクタ72と他方のセル62の酸素極層70とを接続している。セルスタック60aの両端、即ち図5において上端及び下端に位置するセル62の片面及び他面にも集電部材76が配設されている。セルスタック60aの両端に位置する集電部材76には導電部材が接続されており、かかる導電部材により、セルスタック60a、60b、60c及び60dは相互に直列接続されている。
セル62について更に詳述すると、電極支持基板64は燃料ガスを燃料極層66まで透過させるためにガス透過性であること、そしてまたインターコネクタ72を介して集電するために導電性であることが要求され、かかる要求を満足する多孔質の導電性セラミック(若しくはサーメット)から形成することができる。
燃料極層66及び/又は固体電解質層68との同時焼成によりセル62を製造するためには、鉄属金属成分と特定希土類酸化物とから電極支持基板64を形成することが好ましい。所要ガス透過性を備えるために開気孔率が30%以上、特に35乃至50%の範囲にあるのが好適であり、その導電率は300S/cm以上、特に440S/cm以上であるのが好ましい。
燃料極層66は多孔質の導電性セラミック、例えば希土類元素が固溶しているZrO(安定化ジルコニアを称されている)とNi及び/又はNiOとから形成することができる。
固体電解質層68は、電極間の電子の橋渡しをする電解質としての機能を有していると同時に、燃料ガスと空気とのリークを防止するためにガス遮断性を有するものであることが必要であり、通常、3〜15モル%の希土類元素が固溶したZrOから形成されている。
酸素極層70は所謂ABO型のペロブスカイト型酸化物からなる導電セラミックから形成することができる。酸素極層70はガス透過性を有していることが必要であり、開気孔率が20%以上、特に30〜50%の範囲にあることが好ましい。
インターコネクタ72は導電性セラミックから形成することができるが、水素ガスでよい燃料ガス及び空気と接触するため、耐還元性及び耐酸化性を有することが必要であり、このためにランタンクロマイト系のペロブスカイト型酸化物(LaCrO系酸化物)が好適に使用される。インターコネクタ72は電極支持基板64に形成された燃料ガス通路74を通る燃料ガス及び電極支持基板64の外側を流動する空気のリークを防止するために緻密質でなければならず、93%以上、特に95%以上の相対密度を有していることが望まれる。
集電部材76は弾性を有する金属又は合金から形成された適宜の形状の部材或いは金属繊維又は合金繊維から成るフェルトに所要表面処理を加えた部材から構成できる。
そして、本発明の燃料電池組立体では、図1、5、6に示すように、セルスタック60a、60b、60c及び60dとハウジング内の断熱部材44との間にブロック状の保持部材90aが配置され、およびセルスタック60a、60b、60c及び60d相互間の間隙部にブロック状の保持部材90bが配置されている。保持部材90aは、セルスタック60a、60b、60c及び60dの周りを囲むように環状に形成されている。
セルスタック60a、60b、60c及び60dとハウジング内の断熱部材44との間に、保持部材90aを配置することにより、即ち、図1に示すように、セルスタック60a、60b、60c及び60dの配列方向の両端と断熱部材44との間、及び図5に示すように、セルの配列方向の両端と断熱部材44との間に、保持部材90aを介装することにより、セルスタック60a、60b、60c及び60dが、保持部材90aにより外側から内方に保持され、ハウジング内に保持固定され、セルスタックの振動等による破損を防止できる。
さらに、保持部材90aには、空気導入管22が挿通する貫通孔が形成されており、また、後述する燃料ガス送給管及び被改質ガス供給管が挿通する貫通孔も形成されており、これらの保持部材90aの貫通孔を空気導入管22、燃料ガス送給管及び被改質ガス供給管が挿通している。空気導入管22、燃料ガス送給管及び被改質ガス供給管は、セルスタック60a、60b、60c及び60dに沿って配設されている。これにより、空気導入管22、燃料ガス送給管及び被改質ガス供給管の振動を防止でき、発電ユニット56a、56b、56c及び56dの破損を防止できる。
また、セルスタック60a、60b、60c及び60d相互間の間隙部にブロック状の保持部材90bを介装することにより、セルスタック相互間の振動等による破損を防止できる。この保持部材90bにも、空気導入管22が挿通する貫通孔が形成されており、この貫通孔を空気導入管22が挿通している。これにより、空気導入管22を保持固定することができ、発電ユニット56a、56b、56c及び56dの破損を防止することができる。
さらに、燃料ガスケース58a、58b、58c及び58dが、ハウジング2の内部底面に配設された保持部材90cの凹部に埋設固定されており、保持部材90cはハウジングの底面に配置された断熱部材45上に固定されている。これにより発電ユニット56a、56b、56c及び56dは、ハウジング2に固定された状態となっている。
また、保持部材90a、90bと保持部材90cとの間には空間が形成されており、図1で示すように、空気導入管22の先端は、保持部材90a、90bから突出するように配置されている。これにより、空気導入管22から供給された空気は、燃料電池セル間に強制的に供給され、発電性能を向上できる。尚、保持部材90aについては、図6に示すように、セル配列方向の両側部分は、上記空間部部分にも形成され、保持部材90cまで延設されている。
保持部材90a、90b、90cの材質は特に規定するものではないが、燃料電池セル62の周囲に密接、或いは接触して配置されることから絶縁性であることが望ましい。また、断熱性が高い方が良い。断熱性が高いことで、燃料電池セル62から熱が放散し、発電効率が低下することを防止できるからである。耐高温性を有し、かつ絶縁性、低熱伝導性という点から、保持部材90a、90b、90cは、多孔質セラミックス、セラミック
ス繊維成形体等の無機材料であることが好ましく、軽量性、加工性等を考慮するとセラミック製断熱材が好適である。
保持部材90a、90b、90cとして無機材料、特にセラミックス製断熱材から構成することにより、保持部材90a、90b、90cと燃料電池セル62とが接触した場合にも短絡を防止できる。特に、セラミックス製断熱材は加工が容易であるため、保持部材90a、90b、90cの形状が複雑な場合にも容易に対応ができ、また、セラミック製断熱材は軽量であるので、燃料電池組立体の総重量を軽量化することもでき、燃料電池組立体の組立作業の容易化、架台等の構造部材の簡略化等によるコストダウンの効果がある。
セラミック製断熱材としては、一例をあげれば、シリカ、アルミナ、マグネシア、ジルコニア等の成分、あるいはこれらの混合成分を含むセラミックスの多孔質成形体や、これら材料の短繊維或いは長繊維材を成形した成形断熱材等があるが、保持部材90a、90b、90cの形状や、耐熱温度等を考慮して、好適のものを選択すれば良い。また、保持部材90a、90b、90cは全体で一体型である必要はなく、成形性、組立、解体の容易さなどを考慮して複数部材に分割しても良い。また、保持部材90a、90b、90cの各部材のボルト締め、各部材の嵌合等により組立てても良い。これにより部材全体としての強度や剛性を確保することができる。
また、保持部材90a、90b、90cは、複数のブロック状部材より構成されても良い。例えば、保持部材を上中下に分割し、保持部材90cと、保持部材90aのセル配列方向の両側部分と、その他の保持部材90a及び90bとから構成することもできる。これにより、一体型の保持部材で形成する場合に比べ、容易に成形できかつ容易に組立ができるようになる。
さらに保持部材90a、90b、90cは、ある程度の弾性的変形が可能となるよう、部材の一部または全体を柔軟性を有する材料で構成しても良い。これにより搬送時の衝撃やセルスタックなどの振動を吸収し、破損の危険性を低減させることができる。柔軟性を有する材料としては、例えばセラミック繊維成形体などが断熱性、絶縁性を備えており好適である。また芯材として無機多孔質成形体を用い、その表面にセラミック繊維成形体を貼付した構造とすることで、強度、剛性にも優れた保持部材を構成することができる。
図3を参照して説明を続けると、発電ユニット56aは、セルスタック60aの上方を前後方向に細長く延びる長方体形状(或いは円筒形状)であるのが好都合である改質器78aも具備している。改質器78aの前面には燃料ガス送給管80a(ガス供給手段)の一端即ち上端が接続されている。
燃料ガス送給管80aは下方に延び、次いで湾曲して後方に延び、燃料ガス送給管80aの他端は上記燃料ガスケース58aの前面に接続されている。改質器78aの後面には被改質ガス供給管82aの一端が接続されている。被改質ガス供給管82aは改質器から下方に延び、ハウジング2の下を通ってハウジング2外に延出している。
被改質ガス供給管82aは都市ガス等の炭化水素ガスでよい被改質ガス供給源(図示していない)に接続されており、被改質ガス供給管82aを介して改質器78aに被改質ガスが供給される。改質器78a内には燃料ガスを水素リッチな燃料ガスに改質するための適宜の改質触媒が収容されている。
図示の実施形態においては、改質器78aは燃料ガス送給管80aを介して燃料ガスケース58aに接続され、これによって所要位置に保持されているが、所要ならば、図3に
一点鎖線で図示する如く、例えば上記被改質ガス供給管82aの下面と燃料ガスケース58aの後端部下面或いは後面との間に適宜の支持部材84aを付設することもできる。
図3において説明すると、発電ユニット56cは上述した発電ユニット56aと実質上同一であり、発電ユニット56b及び56dは、発電ユニット56a及び56cに対して前後方向が逆に配置されていること、従って改質器78b及び78dと燃料ガスケース58b及び58dとを接続する燃料ガス送給管(図示していない)が後側に配置され、被改質ガス供給管82b及び82dが改質器から下方に延び、ハウジング2の下を通ってハウジング2外に延出している。
改質器78a、78b、78c、78dが、燃料ガス送給管80a、80b、80c、80d、被改質ガス供給管82a、82b、82c、82dにより支持された構成であるため、燃料ガス送給管80a、80b、80c、80d、被改質ガス供給管82a、82b、82c、82dを保持部材90aにより保持固定することにより、改質器78a、7
8b、78c、78dの揺動を防止することができ、発電ユニット56a、56b、56c、56dの破損を防止することができる。
上述したとおりの燃料電池組立体においては、被改質ガスが被改質ガス供給管82a、82b、82c、82dを介して改質器78a、78b、78c及び78dに供給され、改質器78a、78b、78c及び78d内において水素リッチな燃料ガスに改質された後に、燃料ガス送給管80a、80b、80c、80dを通して燃料ガスケース58a、58b、58c及び58d内に規定されている燃料ガス室に供給され、次いでセルスタック60a、60b、60c及び60dに供給される。
セルスタック60a、60b、60c及び60dの各々においては、酸素極において、
1/2O+2e→O2−(固体電解質)
の電極反応が生成され、燃料極において、
2−(固体電解質)+H→HO+2e
の電極反応が生成されて発電される。
発電に使用されることなくセルスタック60a、60b、60c及び60dから上方に流動した燃料ガス及び空気は、起動時に発電・燃焼室12内に配設されている点火手段(図示していない)によって点火されて燃焼される。周知の如く、セルスタック60a、60b、60c及び60dにおける発電に起因して、そしてまた燃料ガスと空気との燃焼に起因して発電・燃焼室12内は例えば800℃程度の高温になる。改質器78a、78b、78c及び78dは発電・燃焼室12内に配設され、セルスタック60a、60b、60c及び60dの直ぐ上方に位置せしめられており、燃焼炎によって直接的にも加熱され、かくして発電・燃焼室12内に生成される高温が被改質ガスの改質に効果的に利用される。
発電・燃焼室12内に生成された燃焼ガスは熱交換器24に形成されている排出開口42から排出路30に流入し、ジグザグ状に延在する排出路30を流動した後に二重筒体50の外側筒部材52と内側筒部材54との間に規定されている排出路を通して排出される。燃焼ガスが二重筒体50における排出路を流動する際には、二重筒体50における流入路を空気が流動し、燃焼ガスと空気との間で熱交換が行われる。
そしてまた、燃焼ガスが熱交換器24の排出路30をジグザグ状に流動せしめられる際には、空気が熱交換器24の流入路32をジグザグ状に流動せしめられる。かくして燃焼ガスと空気との間で効果的に熱交換されて空気が予熱される。
一方、空気は二重筒体50の内側筒部材54内に規定されている流入路を通して熱交換器24の流入路32に供給され、熱交換器24を通過して予熱(加熱)された空気は、空気室16に一旦貯留され、空気導入管22を通って燃焼・発電室12のセルスタック間に供給される。この際、空気導入管22はセルスタック60の燃料電池セル62の上端の燃料ガス通路74近傍で燃焼する燃焼ガス雰囲気中を通過する。従って、空気室16の予熱空気はセルスタック60上部の燃焼領域でさらに加熱され、高温に暖められた空気がセルに供給される。
通常運転時は前記熱交換器24で予熱された空気が空気室16に導入され、この空気室16から空気導入管22を用いて燃焼・発電室12へ空気が導入されるが、発電室の温度が想定以上に上昇した場合は、前記熱交換器24を通らない低温ガス供給管18を通ってきた低温の空気が空気室16に導入され、熱交換器24を通過して予熱された空気と混合されて、空気室16の空気温度がある程度低下する。この空気を発電室12、即ち、セルスタック間に供給することにより、通常運転時より温度の低い空気がセルスタック間に導入されるので、発電室12、即ち燃料電池セルの過度に上昇した温度が低下されるので、発電室内の温度を適宜にコントロールできる良好な燃料電池組立体が提供される。
尚、本発明では、複数の改質器78a、78b、78c及び78dを有しているため、改質器78a、78b、78c及び78d相互間を、例えば、図7に示すように、板状の保持部材98により隣設する改質器同士を連結することにより、改質器78a、78b、78c及び78dを一体化することができ、改質器78a、78b、78c及び78dの振動を防止でき、破損を防止できる。
以上、添付図面を参照して本発明の好適実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能であることは多言するまでもない。
例えば、セルスタック60a、60b、60c及び60dの上方に特定の改質器78a、78b、78c及び78dを備えた燃料電池組立体に関連せしめて本発明を説明したが、改質器がセルスタックの上方以外の場合でも、本発明を適用することが出来る。
また、上記形態では、空気供給管22により、燃料電池セル62の外面に空気を供給する場合について説明したが、本発明は、空気供給管により燃料電池セルの内部に空気を供給するようにしても良いことは勿論である。尚、この場合、燃料電池セルの内側には空気極が、外側には燃料極が形成されることは言うまでもない。
さらに、上記形態では、空気導入管22により空気をセル62間に供給したが、特に空気導入管を用いる必要はなく、燃料電池セル62間に空気を供給できれば良い。その際保持部材90a、90bは、燃料電池セル62間に空気を供給する妨げとならない形状であれば良い。
また、複数のセルスタック60a、60b、60c及び60dをそれぞれガスケース58a、58b、58c、58dに立設した例について説明したが、本発明では、一つのガスケースに複数のセルスタックを設けても良い。また、複数のセルスタックの上方にそれぞれ改質器を配置した例について説明したが、本発明では、複数のセルスタックの上方に一つの改質器を設けた場合であっても良い。さらに、一つのガスケースに複数のセルスタックを設け、複数のセルスタックの上方に一つの改質器を設けた場合であっても良い。
2:ハウジング
12:発電・燃焼室
22:空気供給管(ガス供給手段)
56a、56b、56c及び56d:発電ユニット
58a、58b、58c及び58d:燃料ガスケース
60a、60b、60c及び60d:セルスタック
62:燃料電池セル
76:集電部材
78a、78b、78c及び78d:改質器
80a、80b、80c、80d:燃料ガス送給管(ガス供給手段)
82a、82b、82c、82d:被改質ガス供給管(ガス供給手段)
90a、90b、90c、98:保持部材

Claims (2)

  1. ハウジング内に、一端部がガスケースに固定されて立設する固体電解質形の燃料電池セルを複数配列してなるセルスタックが複数並列して配置され、前記燃料電池セルに前記ガスケースを介して供給する燃料ガスを生成するための改質器を複数備え、前記ガスケースが第1の保持部材を介して前記ハウジングに固定されており、前記改質器と前記ガスケースとが、前記改質器により改質された燃料ガスを前記ガスケースに供給するための燃料ガス送給管にて接続されているとともに、前記改質器同士が第2の保持部材により保持固定されていることを特徴とする燃料電池組立体。
  2. 前記改質器は、一端部側に該改質器に被改質ガスを供給する被改質ガス供給管が接続されており、他端部側に、前記燃料ガス給管が接続されており、前記被改質ガス供給管および前記燃料ガス給管が、前記セルスタックと前記ハウジングとの間に配置されたセラミック製断熱材により保持固定されていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池組立体。
JP2012083899A 2012-04-02 2012-04-02 燃料電池組立体 Expired - Fee Related JP5451808B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012083899A JP5451808B2 (ja) 2012-04-02 2012-04-02 燃料電池組立体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012083899A JP5451808B2 (ja) 2012-04-02 2012-04-02 燃料電池組立体

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005157070A Division JP5177945B2 (ja) 2005-05-30 2005-05-30 燃料電池組立体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012134180A JP2012134180A (ja) 2012-07-12
JP5451808B2 true JP5451808B2 (ja) 2014-03-26

Family

ID=46649479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012083899A Expired - Fee Related JP5451808B2 (ja) 2012-04-02 2012-04-02 燃料電池組立体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5451808B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101509021B1 (ko) 2013-04-01 2015-04-07 주식회사 싸이텍 합성가스 대량생산을 위한 개질장치

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0456076A (ja) * 1990-06-22 1992-02-24 Toshiba Corp 燃料電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012134180A (ja) 2012-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5235291B2 (ja) 燃料電池
JP4585218B2 (ja) 燃料電池組立体
US7862939B2 (en) Fuel cell assembly and electricity generation unit used in same
JP5300172B2 (ja) 燃料電池
JP5156766B2 (ja) 燃料電池組立体
JP5177945B2 (ja) 燃料電池組立体
JP4789451B2 (ja) 燃料電池
JP4991087B2 (ja) 燃料電池組立体
JP4942335B2 (ja) 燃料電池セルスタック並びに燃料電池
JP4758074B2 (ja) 燃料電池組立体及び燃料電池
JP2010245049A (ja) 燃料電池組立体
JP5312419B2 (ja) 燃料電池
JP4863600B2 (ja) 燃料電池組立体
JP4986376B2 (ja) 燃料電池組立体
JP4587709B2 (ja) 燃料電池
JP4859413B2 (ja) セルスタック及び燃料電池
JP5156169B2 (ja) 燃料電池組立体
JP5451808B2 (ja) 燃料電池組立体
JP4616549B2 (ja) 燃料電池組立体
JP5496241B2 (ja) 燃料電池
JP4443184B2 (ja) 燃料電池
JP4986377B2 (ja) 燃料電池組立体
JP5456121B2 (ja) 燃料電池
JP4942852B2 (ja) 燃料電池セルスタック並びに燃料電池
JP4986378B2 (ja) 燃料電池組立体

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120417

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131022

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5451808

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees