JP5450132B2 - 発電設備の運転方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ボイラで発生した蒸気によって駆動する蒸気タービン、蒸気タービンで仕事をした蒸気を凝縮して復水にする復水器、復水器で得られた水に含まれる不純物を除去するための脱塩塔、復水器から復水を汲み出して脱塩塔に送水する復水ポンプ、脱塩塔から送水された復水の圧力を上昇させるための復水昇圧ポンプなどを備えている火力発電所、その他の発電設備の運転方法に関する。
火力発電所などの発電設備には、基本的に図1に示すように、ボイラ10、蒸気タービン20、発電機30、復水器40、脱塩塔50、グランド復水器63、低圧給水加熱器70、脱気器80、高圧給水加熱器90などが配備されている。そして、ボイラ10、蒸気タービン20、復水器40にわたるラインのことが蒸気系統Aとも呼ばれる。また、復水器40、脱塩塔50、グランド復水器63、低圧給水加熱器70、脱気器80にわたるラインのことが復水系統Bとも呼ばれる。また、脱気器80、高圧給水加熱器90、ボイラ10にわたるラインのことが給水系統Cとも呼ばれる。
そして、蒸気タービン20は、直列に配列された高圧タービン21、中圧タービン22、低圧タービン23、低圧タービン24を備え、それぞれの出力軸25が同軸になるように連結され、出力軸25からの回転力が発電機30に伝達され、発電機30を作動させる。
そして、ボイラ10は、給水系統Cの配管から供給される水を蒸発させる蒸発器11と、この蒸発器11で蒸発させた飽和蒸気を過熱する過熱器12と、蒸気タービン20のうちの高圧タービン21からの蒸気を過熱する再熱器13とを備えている。過熱器12によって過熱された蒸気は、第1蒸気管路1によって高圧タービン21に供給される。また、高圧タービン21からの蒸気は、第2蒸気管路2によって再熱器13に供給される。
そして、再熱器13によって過熱された蒸気は、第3蒸気管路3によって中圧タービン22に供給される。また、中圧タービン22と2台の低圧タービン23,24とは、第4蒸気管路4によって接続されている。また、2台の低圧タービン23,24と復水器40とが第5蒸気管路5によって接続されている。さらに、第1蒸気管路1の途中には、バルブ7が取り付けられ、このバルブ7と復水器40とがバイパス管路6によって接続されている。
そして、復水器40は、蒸気タービン20から排出された蒸気と海水とを熱交換させる、すなわち、蒸気を凝縮して水(復水)に戻す凝縮器で、外部空間と蒸気が導入される内部空間とを画定するハウジング41と、ハウジング41の内外に配管される冷却管42とを備えている。冷却管42の上流端と下流端には、それぞれ水源につながる取水路43と放水路44が接続されている。取水路43には、冷却管42に冷却水を供給するための循環ポンプ101が取り付けられている。なお、取水路43、冷却管42、放水路44のラインのことが循環系統Dとも呼ばれる。
そして、脱塩塔(デミネ)50は、水(復水)に含まれている陽イオン、陰イオンをイオン交換樹脂によって除去し、また、アンモニア、鉄、銅、シリカなどの不純物を除去するための装置で、常時、2塔運転されるが、起動時は3塔運転される(2塔のみ図示する。)。この脱塩塔50には、バイパス管路51が並列され、このバイパス管路51にバイパス調節弁52が設けられている。
そして、グランド復水器63は、蒸気タービン20のグランドシール部をシールするために使用したシール蒸気(グランド蒸気)を空気とともに回収し、この混合ガスと復水とを熱交換させて、水(復水)の温度を上昇させる装置である。そして、低圧給水加熱器70は、復水器40から送り出された水を蒸気タービン20から抽出された低圧の蒸気と熱交換して加熱する装置である。
なお、復水器40からの水(復水)は、復水ポンプ102,102によって吸引され、脱塩塔50に送り出される。また、脱塩塔50と低圧給水加熱器70との間の配管には、復水ポンプ102,102から送り出された水の圧力を上昇させる復水昇圧ポンプ103,103が設けられている。すなわち、脱塩塔50によって水(復水)の圧力が大きく損失するため、水(復水)循環力を高めるために復水昇圧ポンプ103,103が設けられている。なお、復水ポンプ102,102も復水昇圧ポンプ103,103も必要量だけ安定して送水することができるように、2台以上設けられている。
そして、脱気器80は、低圧給水加熱器70で加熱された水内の溶存ガスを分離除去する装置である。この脱気器80のレベルを制御するための脱気器水位調節弁64がグランド復水器63と低圧給水加熱器70との間の管路に設けられている。
そして、高圧給水加熱器90は、脱気器80から送り出された水(復水)を蒸気タービン20からの抽出された低圧の蒸気と熱交換して加熱する装置であり、この加熱された水はボイラ10に供給される。また、脱気器80と高圧給水加熱器90との間の配管には、給水ポンプ104が設けられ、この給水ポンプ104によって脱気器80からの水(復水)が高圧給水加熱器90に送り出される。
なお、低圧給水加熱器70と高圧給水加熱器90とは、同種の給水加熱器であるが、給水ポンプ104の配置を基準にし、給水ポンプ104よりも復水器40側を低圧給水加熱器70、給水ポンプ104よりもボイラ10側を高圧給水加熱器90と命名されている。
ここで、以上のような発電設備の起動運転について説明する。運転を開始する起動運転において、まず、循環系統Dの循環ポンプ101を駆動し、復水器40に冷却水を供給した後、復水ポンプ102,102を駆動するとともに、2台以上の復水昇圧ポンプ103,103のうちの一部(例えば1台)の復水昇圧ポンプ103を駆動し、復水器40内にある水(復水)を下流側へ送水する。
そして、復水器40の真空度が高められ、所定の真空度に到達すると、給水ポンプ104を駆動して、復水系統Bからの水(復水)をボイラ10に供給する。ボイラ10で蒸気が発生し、この蒸気が蒸気タービン20に送られることによって、蒸気タービン20が回転し、発電機30が作動する。蒸気タービン20から排出された蒸気は、復水器40に送られ、冷却されることによって水(復水)となり、循環する。
そして、発電機30が発電を開始すると、発電機30の出力が次第に増加する。発電機30の出力が定格出力域よりも低い低出力域の下限値(105MW)に到達すると、発電した電力の送電が開始される。これに伴って、発電機30の負荷(出力)が徐々に高まることになるため、復水系統Bにおいて発電機30の出力に応じた水量で復水器40の水を給水ポンプ104に向けて送り、復水器40の真空度を発電機30の出力(負荷)に対応させる。
これに伴い、復水系統Bにおいて、発電機30の出力が定格出力域よりも低い低出力域から脱すると(定格出力域で予め設定された出力値になると)、復水昇圧ポンプ103,103の駆動台数を増やし、発電機30の出力に対応した水量で復水器40内の水が給水ポンプ104に供給され、定格運転される。
これに対して、起動停止モードなどの停止運転においては、ボイラ10から蒸気タービン20に供給する蒸気を徐々に減らして発電機30の出力を低下させる。発電機30の出力が定格出力域から脱して低出力域に入ると、復水昇圧ポンプ103の一部を停止して、復水昇圧ポンプ103の駆動台数を減らし、起動運転時と同一の台数の復水昇圧ポンプ103を駆動させ続ける。そして、発電機30の出力が低出力域の下限値に到達すると、送電線に対する送電の停止状態(解列状態)にされ、発電機30の出力が送電することのできない(並列状態を維持できない)非常に小さな出力になった後、復水ポンプ102,102が停止される。
したがって、従来の発電設備は、起動時間を短縮するため、起動停止モードにおいても起動中と同様に復水ポンプ102,102のみならず、復水昇圧ポンプ103,103も稼動し続けている。しかし、こうすることにより、従来の発電設備は、起動停止モードであっても運転コストを低減することができないものとなっている。
そこで、このような不具合を解消するための発電設備の運用方法についての発明が特許文献1に開示されている。この発電設備の運用方法は、グランド復水器63と復水器40との間に再循環ライン(図示せず)が設けられ、この再循環ラインに再循環弁とバイパス弁(ともに図示せず)とが並列して設けられ、グランド復水器63からボイラ10側へ水を送るための送水ラインに調整弁が設けられた発電設備において、蒸気タービン20の起動停止モードにおいて、調整弁を閉じて再循環弁を開くとともにバイパス弁を解放し、復水ポンプ102,102を稼動する一方で、復水昇圧ポンプ103,103を停止することを特徴としている。
特開2008−261317号公報
一般的に、電力系統は、所定の定格周波数(50Hz又は60Hz)を維持するように運用されている。しかし、電力系統の負荷が一時的に急増した場合や、負荷遮断が発生した場合においては、系統周波数を所定の定格周波数に維持することができない。このような場合、給電指令装置から自動周波数制御(AFC)信号が出力され、負荷指令信号及び自動周波数制御信号に基づいて発電機30の出力を制御することにより、系統周波数が所定の定格周波数を維持するようにされている。
また、復水系統Bの水は、復水ポンプ102,102と復水昇圧ポンプ103,103とによって循環するようにされている。例えば、定格出力域の上限(320MW)である定格負荷運転時及びあるAFC信号が出力されている時は、2台の復水ポンプ102,102と2台の復水昇圧ポンプ103,103が駆動し、低出力域の下限(105MW)である最低負荷運転時及び別のAFC信号が出力されている時は、1台の復水ポンプ102と1台の復水昇圧ポンプ103,103が駆動する。
そして、復水系統Bでは、復水ポンプ102,102によって吸引された復水器40内の水は、起動時において、全量が脱塩塔50に送り出され、脱塩塔50で不純物の除去された水が復水昇圧ポンプ103,103によって低圧給水加熱器70の方に送り出される。しかし、起動してから12時間経過後には、復水器40から吸引された水は、不純物をほとんど含んでいない(わずかに含んでいる)ことが経験から確認されており、起動してから12時間経過後に約1/4の水が脱塩塔50を流れ、約3/4の水がバイパス調節弁52を設けたバイパス管路51を通過して低圧給水加熱器70の方に送り出される(1/4通水)。このように1/4通水することによって、通常運転時の脱塩塔50から排出される水の水質を保証することができる。
約3/4の水がバイパス管路51を流れるようにするため、バイパス調節弁52は75%開かれている。そして、最低負荷運転時においては、負荷が下がることから、脱気器水位調節弁64が自動的に18%にまで絞られ、低圧給水加熱器70に送られる水の流量を減らしている。
しかし、従来の発電設備は、特許文献1に記載されたものも含めて、脱塩塔50内を1/4の水しか流れず、圧力損失が少なくなっているにもかかわらず、一部の復水昇圧ポンプ103が駆動している。すなわち、復水昇圧ポンプ103,103は、必要がないときも駆動している。復水昇圧ポンプ103,103を駆動させるには、電力を消費するため、従来の発電設備は、エネルギを無駄にロスするものとなっている。
そこで、本発明は、復水昇圧ポンプを必要なときのみ駆動させ、不要なときに駆動しないようにした発電設備の運転方法を提供することを課題とする。
本発明に係る発電設備の運転方法は、蒸気タービンに供給する蒸気を発生させるボイラと、発電機を駆動して蒸気タービンから排出された蒸気を水に戻す復水器と、該復水器で得られた水に含まれる不純物を除去するための脱塩塔と、復水器内の水を脱塩塔に送る復水ポンプと、脱塩塔内の水を昇圧させてボイラの方に送る復水昇圧ポンプと、復水ポンプと復水昇圧ポンプとの間で脱塩塔に並列され、かつ、バイパス調節弁を設けたバイパス管路とを備えている発電設備の運転方法であって、水に含まれる不純物が減少すると、バイパス調節弁の開度を上げて、復水器から出された水が脱塩塔とバイパス管路とを流れるようにし、復水昇圧ポンプの駆動台数を減らすか停止させて水を循環させることを特徴としている。
この発電設備は、起動運転時において、バイパス調節弁が閉じられ、復水器から送られた全ての水が脱塩塔に送られ、水の中の不純物が徐々に除去されるが、水に含まれる不純物を脱塩塔によって除去する必要がなくなると、バイパス調節弁の開度を上げる。そうすることによって、復水器から脱器塔に送られる水の流量を減らすとともに、バイパス管路への通水量を増やした状態とする。脱器塔を通過する水の量が減ることにより、脱器塔によって圧力が低下する水が減るため、復水昇圧ポンプの駆動台数を減らすか停止させても、水を循環させることができる。
そして、復水昇圧ポンプの駆動台数が減るか停止することにより、復水昇圧ポンプを駆動するためのエネルギ(電力)を節減することができる。なお、脱塩塔を通る水が減らされることから、脱塩塔に備えられたイオン交換樹脂の交換などのメンテナンスの低減を図ることができる。
また、前記本発明に係る発電設備の運転方法において、最低負荷運転時に、復水昇圧ポンプを停止させ、復水ポンプのみで水を循環させることが好ましい。この発電設備は、最低負荷運転時において、循環させる水量が定格負荷運転時よりも減らされるため、復水昇圧ポンプが複数台備えられている場合においても、全ての復水昇圧ポンプを停止しても、復水ポンプを駆動するだけで水を循環させることができる。
また、前記本発明に係る発電設備の運転方法において、自動周波数制御の信号によって、復水昇圧ポンプを停止し、復水ポンプのみで水を循環させてもよい。この発電設備の運転方法によれば、自動周波数制御の信号によって、送水される水の量が定格負荷運転時よりも少なくされている場合においても、復水昇圧ポンプを停止し、復水ポンプを駆動するのみで水を循環させることができる。
本発明によれば、水に含まれる不純物を脱塩塔によって除去する必要がなくなり、最低負荷運転時などにおいて、復水昇圧ポンプの駆動台数を減らすか停止し、復水ポンプのみで水を循環させることにより、復水昇圧ポンプを駆動するエネルギ(電力)を節減することのできる発電設備の運転方法を提供することができる。
本発明に係る発電設備の運転方法を説明する全体の概念図である。 本発明に係る発電設備の運転方法を説明する要部の概念図である。
本発明に係る発電設備の運転方法の一実施の形態について図1及び図2を参照しながら説明する。なお、背景技術において説明した装置については、同一符合を付して、その説明を省略する。
この実施形態の発電設備の運転方法は、背景技術で説明した発電設備で実施するが、要部について図2を参照しながら詳細に説明する。この発電設備は、復水系統Bにおける復水昇圧ポンプ103,103と低圧給水加熱器70との間に、復水熱交換器61、エゼクタ62、既述のグランド復水器63、既述の脱気器水位調節弁64、ドレンクーラ65が設けられている。
復水熱交換器61は、復水と蒸気タービン20の軸受冷却水として使用された水を熱交換させて、復水の温度を上昇させる装置である。エゼクタ62は、蒸気噴流によるジェット作用によって復水から空気を抽出し、復水器40の真空状態を維持するための装置である。ドレンクーラ65は、低圧給水加熱器70において、タービン抽気が冷却されて生成されたドレンと復水とを熱交換させて、復水の温度を上昇させるとともに、このドレンを冷却するための装置である。
発電設備における他の装置は、背景技術において図1を参照しながら説明したので、次に、本発明の発電設備の運転方法について説明する。
運転を開始する起動運転において、循環系統Dの循環ポンプ101を駆動し、復水器40に冷却水を供給した後、復水ポンプ102,102を駆動するとともに、2台以上の復水昇圧ポンプ103,103のうちの一部(例えば1台)の復水昇圧ポンプ103を駆動し、復水器40内にある水を下流側へ送水する。
また、エゼクタ62を作動させ、復水器40内の真空度を高める。復水器40の真空度が所定の真空度に到達すると、給水ポンプ104を駆動して、復水系統Bからの水をボイラ10に供給する。そうすると、ボイラ10内に水が溜り、その水が蒸気となり、この蒸気が蒸気タービン20に供給され、蒸気タービン20の出力軸からの回転力が発電機30に伝達されることにより、発電機30が作動する。
発電機30の出力は、次第に増していき、その出力が予め設定された出力値に到達すると、送電が開始される。そして、発電機30の出力が定格出力域の下限値(105MW)になると、復水昇圧ポンプ103,103の駆動台数を増やし、発電機30の出力に対応した水量で復水器40内の水が給水ポンプ104に供給される。起動してから12時間経過するまでは、バイパス調節弁52が完全に閉じられ、2台の復水ポンプ102,102から送り出された水は、バイパス管路51内を流れることなく、2台の脱塩塔50内を流れ、水(復水)に含まれている不純物が除去される。
そして、水(復水)に含まれている不純物は、起動してから12時間経過すると(実際は12時間経過前)、ほとんど含まれなくなっていることが経験から確認されている。そこで、バイパス調節弁52を75%程度開き、復水器40から送られた水の約1/4が脱塩塔50に送られてわずかに残存している不純物を除去し、約3/4がバイパス管路51に送られるようにされている。
そして、送電に応じた電力量を発電するため、発電機30の出力は、定格出力域(105MW以上320MW以下)内で変動するが、定格負荷(320MW)時には、2台の復水ポンプ102,102と2台の復水昇圧ポンプ103,103が駆動する。また、AFC信号によって2台の復水ポンプ102,102と2台の復水昇圧ポンプ103,103が駆動する。
そして、深夜など電力需要が減少すると、発電機30の出力を低下させるが、最低負荷(105MW)運転時には、ボイラ10に供給する水(復水)の量を減らし、脱気器水位調節弁64が例えば18%まで絞られる。水(復水)の量が減ることにより、また、復水器40からの水のうち約1/4の水(復水)しか脱塩塔50に送られないため、脱塩塔50によって水(復水)の圧力が大きく損失することがない。また、脱気器水位調節弁64は、60〜70%の開度とされる。このようにして、最低負荷運転時には、復水ポンプ102を1台のみ駆動し、復水昇圧ポンプ103,103を停止させて水(復水)を循環させる。なお、復水昇圧ポンプ103,103は、脱気器水位調節弁64の開度が少なく、バイパス調節弁52の開度が大きいときに停止される。
そして、復水昇圧ポンプ103,103が停止することにより、復水ポンプ102,102を駆動させる電力を節減することができる。また、脱塩塔50を通過する水が減少することにより、脱塩塔50に備えられたイオン交換樹脂の交換などのメンテナンスの低減を図ることができる。
なお、本発明は、前記の実施形態に限定することなく種々変更することができる。例えば、復水昇圧ポンプ103が3台以上備えられている発電設備においては、最低負荷運転時において、1台の復水昇圧ポンプ103のみ停止する、すなわち、復水昇圧ポンプ103の駆動台数を減らすようにしてもよい。
また、自動周波数制御の信号によって、脱気器水位調節弁64が18%まで絞られるときは、自動周波数制御の信号によって、復水昇圧ポンプ103,103を停止し、復水ポンプ102,102のみで水を循環させてもよい。
また、図示した発電設備は、一例であり、復水ポンプ102,102、復水昇圧ポンプ103,103、バイパス調節弁52を備えていれば、ほかに種々の装置を備えた発電設備においても実施することができる。さらに、本発明は、火力発電所だけでなく、原子力発電所などでも実施することができる。
10………ボイラ
20………蒸気タービン
30………発電機
40………復水器
50………脱塩塔
51………バイパス管路
52………バイパス調節弁
102……復水ポンプ
103……復水昇圧ポンプ

Claims (3)

  1. 蒸気タービンに供給する蒸気を発生させるボイラと、発電機を駆動して蒸気タービンから排出された蒸気を水に戻す復水器と、該復水器で得られた水に含まれる不純物を除去するための脱塩塔と、復水器内の水を脱塩塔に送る復水ポンプと、脱塩塔内の水を昇圧させてボイラの方に送る復水昇圧ポンプと、復水ポンプと復水昇圧ポンプとの間で脱塩塔に並列され、かつ、バイパス調節弁を設けたバイパス管路とを備えている発電設備の運転方法であって、
    水に含まれる不純物が減少すると、バイパス調節弁の開度を上げて、復水器から出された水が脱塩塔とバイパス管路とを流れるようにし、復水昇圧ポンプの駆動台数を減らすか停止させて水を循環させることを特徴とする発電設備の運転方法。
  2. 最低負荷運転時に、復水昇圧ポンプを停止させ、復水ポンプのみで水を循環させることを特徴とする請求項1記載の発電設備の運転方法。
  3. 自動周波数制御の信号によって、復水昇圧ポンプを停止させ、復水ポンプのみで水を循環させることを特徴とする請求項1記載の発電設備の運転方法。
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