JP5447750B2 - 稼動中のボールネジにおける温度分布算定方法及び当該方法に基づく変位補正方法 - Google Patents

稼動中のボールネジにおける温度分布算定方法及び当該方法に基づく変位補正方法 Download PDF

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Description

本発明は、工具(機械工作に不可欠な器具)などの物品を搬送するための送り軸として機能している稼動中のボールネジにおいて、発熱に伴う温度分布に着目し、搬送の開始位置及び終了位置などの指令位置の補正を行うための方法を提供することに関するものである。
ボールネジは、両端部においてボールベアリングによって支持された状態にて自転することによって、中途部位において螺合しているメネジを移動させることによって所定の物品を搬送している。
このようなボールベアリングと一体をなした回転及びメネジとの螺合によって、稼動中のボールネジにおいては摩擦熱が発生し、稼動中であるが故に自転しているボールネジの各部位に伝達されている。
しかも、前記各物品における温度は、メネジとの螺合によって発生する熱だけではなく、周囲の環境温度からも影響を受けている。
このように、ボールネジは、各部位の温度分布によって、全体の長さが影響を受け、更には、メネジを介した搬送開始位置及び終了位置などの指令位置も、前記温度分布によって変化している。
しかるに、これまで、稼動中のボールネジにつき、所定時間の経過に対応して、各位置における温度分布を算定し、当該温度分布に基づいて前記指令位置の補正を行うような技術は、これまで提唱されていない。
大抵のボールネジは、予め引張応力(テンション)を加えることによって、元の長さよりも多少真っ直ぐに伸ばした状態となっており、これによって、一定の機械的変形が生じている。
そして、このような機械的変形との関係を考慮しながら、前記補正を行うような技術もまた、これまで提唱されていない。
因みに、特許文献1及び同2は、ボールネジの稼動に伴う発熱によって、指令位置の補正を行っているが、ボールネジの特定の位置における温度測定に終始しており、各位置の温度を算出したことによる温度分布に基づいて、前記補正を行っている訳ではない。
他方、特許文献3は、主軸の発熱変位量を補正する方法を提唱しているが、主軸における熱分布を算定している訳ではなく、主軸速度及び主軸モータ負荷を測定用のパラメータとして、熱変位量を算出しているに過ぎないが、このような方法をボールネジに適用したとしても、各部位について正確な熱分布を算出し、ひいては正確な補正を実現することができない。
特開昭61−168005号公報 特開平6−252596号公報 特開2002−18677号公報
本発明は、ボールネジにおいて、稼動段階の発熱に伴う各位置の温度分布を考慮したうえで、各作動時間において、指令位置を適切に補正する方法を提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明の基本構成は、下記の(1)、(2)、(3)からなる。
(1)送り軸として稼動しているボールネジのボールベアリングと結合している固定端並びに移動端、及び螺合しているメネジの外側表面における温度測定値を、所定の時間間隔(Δt)を単位とする経過時間毎にマイクロコンピュータに入力し、ボールネジの稼動前の初期温度(T0)、及び外気の温度(Tout)を既存の数値要件として設定し、前記時間間隔(Δt)を単位とする経過時間及び所定の単位区間幅(Δx)によって区分された各区分単位(固定端からk番目であって、メネジ部によって覆われていない区分単位)における温度(Tk,t)を、時間間隔毎に上昇する温度の程度と、メネジの移動に基づいて、ボールネジの長さ方向に沿って、各区分単位に流入する摩擦熱量、隣接している区分単位から流入してくる熱量、及び当該各位置からの外気への対流による放熱量とのバランスに基づく下記の差分方程式によって各区分単位の熱分布をマイクロコンピュータによって算出することに基づく稼動中のボールネジにおける温度分布算定方法。

Figure 0005447750
但し、
k:1を最小値とし、ボールネジにおける区分単位の全数であるNを最大値とする整数
k,t:時刻tにおけるk番目の区分単位の温度(K)
k,t+Δt:時刻t+Δtにおけるk番目の区分単位の温度(K)
0,t :時刻tにおける固定端の温度(K)
N+1,t :時刻tにおける移動端の温度(K)
0:区分単位の表面積(外気への放熱面積)(m2
:区分単位の断面積(区分単位間の熱伝導面積)(m2
λ:ボールネジの熱伝導率(W/mK)
ρ:ボールネジ密度(kg/m3
c:ボールネジ比熱(J/kgK)
V:ボールネジの各区分単位の体積(m3
h:区分単位表面から外気への熱伝達率(W/m2K)
mn:メネジ部の外側表面における温度(K)
1k :摩擦発熱面が存在し、かつメネジ部によって覆われている区分領域とボールネジにおけるk番目の区分単位との間の熱抵抗(K/W)
2:摩擦発熱面とメネジの外側表面との間の熱抵抗(K/W)
1:メネジの移動により単位時間あたり生じる摩擦熱量のうち、メネジ部によって覆われた区分単位からその両側に位置しているボールネジの他の区分単位による領域に伝達される熱量(W)であって、
Figure 0005447750
であり、上記式において、f(n)は、ボールネジにおける単位時間あたりの回転数nを変数としてf(n)=cn+dという一次の近似式であって、c、dは実験によって得られる定数であり、qは実測によって得られる摩擦熱に関係する係数である。
(2)送り軸として稼動しているボールネジのボールベアリングと結合している固定端並びに移動端、及び螺合しているメネジの外側表面における温度測定値を、所定の時間間隔(Δt)を単位とする経過時間毎にマイクロコンピュータに入力し、ボールネジの稼動前の初期温度(T0)、及び外気の温度(Tout)を既存の数値要件として設定し、前記時間間隔(Δt)を単位とする経過時間及び所定の単位区間幅(Δx)によって区分された各区分単位(固定端からk番目であって、メネジ部によって覆われていない区分単位)における温度(Tk,t)を、時間間隔毎に上昇する温度の程度と、メネジの移動に基づいて、ボールネジの長さ方向に沿って、各区分単位に流入する摩擦熱量、隣接している区分単位から流入してくる熱量、及び当該各位置からの外気への対流による放熱量、放射伝熱による放熱量とのバランスに基づく下記の差分方程式によって各区分単位の熱分布をマイクロコンピュータによって算出することに基づく稼動中のボールネジにおける温度分布算定方法。

Figure 0005447750
但し、
k:1を最小値とし、ボールネジにおける区分単位の全数であるNを最大値とする整数
k,t:時刻tにおけるk番目の区分単位の温度(K)
k,t+Δt:時刻t+Δtにおけるk番目の区分単位の温度(K)
0,t :時刻tにおける固定端の温度(K)
N+1,t :時刻tにおける移動端の温度(K)
0:区分単位の表面積(外気への放熱面積)(m2
:区分単位の断面積(区分単位間の熱伝導面積)(m2
λ:ボールネジの熱伝導率(W/mK)
ρ:ボールネジ密度(kg/m3
c:ボールネジ比熱(J/kgK)
V:ボールネジの各区分単位の体積(m3
h:区分単位表面から外気への熱伝達率(W/m2K)
ε:区分単位表面の放射率
σ:ステファン・ボルツマン定数(5.67×10-8W/m2K4)
mn:メネジ部の外側表面における温度(K)
1k :摩擦発熱面が存在し、かつメネジ部によって覆われている区分領域とボールネジにおけるk番目の区分単位との間の熱抵抗(K/W)
2:摩擦発熱面とメネジの外側表面との間の熱抵抗(K/W)
1:メネジの移動により単位時間あたり生じる摩擦熱量のうち、メネジ部によって覆われた区分単位からその両側に位置しているボールネジの他の区分単位による領域に伝達される熱量(W)であって、
Figure 0005447750
であり、上記式において、f(n)は、ボールネジにおける単位時間あたりの回転数nを変数としてf(n)=cn+dという一次の近似式であって、c、dは実験によって得られる定数であり、qは実測によって得られる摩擦熱に関係する係数である。
(3)ボールネジに対し、予め引張応力(テンション)が加えられていない場合において、前記(1)又は(2)の温度分布算定方法によって算出された各区分単位の温度分布Tk,tに基づいて、ボールネジの各区分単位における長さの固定端からの距離の増加量(ΔLi,t)を、下記の数式に立脚したうえで、マイクロコンピュータによって算出し、当該距離の増加量の分だけ指定された区分単位の固定端からの距離を小さくすることに基づく稼動中のボールネジにおける変位補正方法。
Figure 0005447750
但し、α:ボールネジの熱膨張係数
前記基本構成に基づき、本発明においては、稼動中のボールネジにおける温度分布を適性かつ速やかに算定したうえで、搬送の開始位置及び終了位置などの指令位置について、発熱を原因として、当該位置の固定端からの長さが増加したとしても、適切かつ速やかな補正を可能とし、ひいては、前記物の搬送に関する自動制御を的確に続行することができる。
一般に、所定の物体において、発熱源が存在している場合の時間及び空間における温度変化は、時間と長さとの偏微分による熱伝導方程式によって表現されている。
但し、当該偏微分方程式に代えて、当該物の空間を所定の単位長さ及び単位時間によって区分した差分方程式によって、所定の空間の温度変化を求めることは、熱伝導工学における常套手段である。
本発明は、そのような差分方程式による解法を、以下に説明するように、ボールネジ1の長さ方向に沿って適用することによって、前記[数1]及び[数2]の差分方程式を採用することを基本的手法としている。
所定の区分単位k(固定端11からk番目の区分単位)が所定の時間間隔(Δt)の間に上昇する温度は、当該温度の上昇に必要な熱量によって左右されるが、当該熱量は、概略、
メネジ2との摩擦を原因として、伝達される熱量
+隣接している区分単位(k−1及びk+1の区分単位)から流入してくる熱量
−外気に放散される熱量
によって算定することができる。
但し、外気に放散される熱量としては、外気への対流による放熱量と、外気への放射伝熱による放熱量とが存在するが、基本構成(1)においては、前者のみを算出の対象とし、後者については、寄与の度合いが少ないことから算出の対象としていない。
ここで、ρをボールネジ1の密度(kg/m3)とし、cをボールネジ1の比熱(J/kgK)とし、Vを各区分単位の体積とした場合には、図1(a)、(b)に示すように、区分単位kが時刻tから時刻t+Δtの間に、温度Tk,tから温度Tk,t+Δtに上昇するのに必要な熱量は、
Figure 0005447750
である。
他方、 1k を摩擦発熱面が存在し、かつメネジ部によって覆われている区分領域とボールネジ1におけるk番目の区分単位との間の熱抵抗(K/W)とし、R2を摩擦発熱面とメネジ2の外側表面との熱抵抗(K/W)とし、摩擦によって単位時間あたり発生する総熱量をQ(W)とし、このうち、メネジ2によって覆われた区分単位から両側に位置しているボールネジ1の他の区分単位による領域に単位時間あたり伝達される熱量をQ1(W)とし、メネジ2側に単位時間あたり伝達される熱量をQ2(W)とし、摩擦面及び当該摩擦面が存在し、かつメネジ部によって覆われている区分領域における温度をTとし、メネジ2側における外側表面の温度をTmnとした場合には、
Figure 0005447750
が成立する。
摩擦面及び当該摩擦面が存在し、かつメネジ部によって覆われている区分領域における温度Tを消去した場合には、
Figure 0005447750
を得ることができる。
しかして、前記単位時間あたり生ずる摩擦熱量(Q)は、ボールネジメーカーが推奨している以下のような実測に基づく関係式によって得ることができる。
Q=0.12πnqf(n)
但し、
n:ボールネジにおける単位時間あたりの回転数(rpm)
f(n):ボールネジにおける単位時間あたりの回転数nを変数としてf(n)=cn+dという一次近似式であって、c、dは、実験によって得られる係数
q:実測によって得られる摩擦熱に関係する係数
メネジ2との摩擦によって区分単位kに単位時間毎に伝達される熱量は、前記のQ1である以上、結局、メネジ2との摩擦によって区分単位kに伝達される単位時間あたりの熱量としては、
1={0.12πnqf(n)+(Tmn−Tk,t)/R2}/(1+ 1k /R2)
を得ることができる。
を区分単位の断面積(実際には、ボールネジの平均断面積:m2)とし、λをボールネジ1の熱伝導率(W/mK)とした場合には、区分単位kに対し、隣接する区分単位k−1及び同k+1から流入する熱量は、
Figure 0005447750
である。
0を各区分単位kの表面積(m2)とし、hを区分単位表面から外気への熱伝達率(W/m2K)とした場合には、外気への対流によって得られる放熱量は、A0h(Tk,t−Tout)である。
したがって、基本構成(1)として、下記の一般式を導出することができる。
Figure 0005447750
前記(2)の基本構成は、前記(1)の基本構成に区分単位から外気への放射伝熱による熱放射量を加味している点において相違している。
このような放射伝熱による放射量は、発熱を原因として、ボールネジ1が比較的高温に至った段階(実際には、70℃以上となった場合)及びボールネジ1の表面積が大きい場合には無視できないので、前記基本構成(2)は、このような場合において有効である。
したがって、前記基本構成(2)として実際に採用される差分方程式は、εを区分単位の放射率とし、σをステファン・ボルツマン定数(約5.67×10-8W/m24)とした場合には、以下の差分方程式によって表現されることになる。
Figure 0005447750
…(b)
基本構成(1)に立脚している(a)の差分方程式及び基本構成(2)に立脚している(b)の差分方程式の解法は、何れも同一であるので、後者を順次解法するプロセスについて説明する。
ボールネジ1が回転し始めた当初の段階(t=0)においては、
k,t=Tk-1,t=Tk+1=Tout
であり、時間間隔Δtを単位として、順次時間の経過に伴って、ボールネジ1の端部における温度T0,t,TN+1,t,及びTmnは、実測によって得ることができ、かつ前記(b)式の右辺第1項のQ1もまた、前記〔数4〕の式によって、時間間隔Δtを基準とする時間毎に算定することが既に可能となっている。
具体的に説明するに、端部におけるT0,0=TN+1,0=Toutであるが、時間間隔Δtを経過した後のT0,Δt,TN+1,Δt,Tmnは、実測によって得られ、かつマイクロコンピュータに入力されていることから、端部T0,Δtとその隣であるT1,Δtについては、前記(b)式から、以下のような差分方程式が成立することになる。
Figure 0005447750
…(b)'
前記(b)'式のうち、T0,2Δt及びT0,Δt、Tmnは何れも実測によって判明している以上、前記(b)'式から、T1,Δtを得ることが可能となる(尚、前記(b)'式において、(b)式のTk-1,tに対応する部分は、端部の外側であることから、Toutによって代置している。)。
次の端部におけるT0,3Δt、T0,2Δtから、前記(b)'式と同様に、T1,2Δtを算定することが可能となる。
同様に、単位時間間隔2Δt、3Δtが経過した段階におけるT0,2Δt、T0,3Δt及び各Tmnの実測値が判明していることから、前記(b)'式と同様に、T1,3Δtを算定することができる。
このように、T1,2Δt、T1,Δtが判明することによって、前記(b)'式に基づき、以下のようなT0,Δt、T1,2Δt、及びT2,Δtに関する下記の式が成立することになる。
Figure 0005447750
…(b)”
前記(b)”式においては、T2,Δt以外は全て、既知の数値であることから、T2,Δtを算定することが可能となる。
他方、前記(b)'式と同様に、T1,3Δtを算定することが可能となることから、前記(b)”式と同様にして、T2,2Δtもまた算定可能と相成る。
前記(b)'、(b)”などによる区分単位kの温度Tk,tは、固定端11とメネジ2との間に位置している区分単位について、固定端11の経過時間毎の温度T0,tが既知の実測値であることを前提としているが、区分単位kがメネジ2と移動可能端12との間に位置している場合においても、移動可能端12における温度TN+1,tが既知の実測値であることを前提とした場合には、同様に、Tk,tを算定することが可能であることは、改めて説明するまでもなかろう。
このようにして、時間間隔Δtを単位とする時間の経過、及び単位区間幅Δxによる各位置につき、順次前記(b)式の差分方程式において、区分単位kについて、時間(t=s・Δx、但し、sは任意の正の整数)が経過した段階におけるTk,tを算出することが可能となる。
このように、基本構成(1)及び(2)においては、ボールネジ1における偏微分方程式の解明という煩雑な方法に代えて、固定端11部又は移動可能端12部及びメネジ2における温度測定値を所定の時間間隔Δtを経過した時間毎にコンピュータに入力することによって、比較的簡単な差分方程式によって前記時間間隔Δtを単位とする経過時間について、任意の区分単位kにおける温度Tk,tを算定し得る点に技術的特徴を有している。
前記基本構成(1)及び(2)の温度分布算定方法に基づき、各区分単位kにおける温度Tk,tが算定された場合には、当初の温度T0との差ΔTk,t=Tk,t−T0 が当然算出され、従って、熱膨張係数をαとした場合には、固定端11からの距離の増加量(ΔL1i)は、以下のようにして算出することができる。
Figure 0005447750
したがって、このような固定端11からの距離の増加量ΔL1iに基づいて、基本構成(3)においては、当該距離の増加量(ΔL1i)だけ指定位置に該当している区分単位の固定端11からの距離を小さくすることに基づく変位の補正を実現している。
本発明においては、固定端11及び移動可能端12における温度を時間間隔Δtを単位とする経過毎に測定していることを前提としているが、当該測定は、固定端11及び移動可能端12のボールベアリングの固定部位の温度測定を行い、事前の実験によって得られた所定の補正係数を測定された実測値に乗ずることによって回転している固定端11及び移動可能端12の温度を算定している。
基本構成(3)の変位の補正方法は、基本構成(1)及び(2)のように、各区分単位の温度分布を反映しているので、正確な距離の変位(ΔL1i)を算定しており、極めて正確かつ適切な補正が可能となる。
以下、実施例に従って説明する。
ボールネジ1は、殆ど大抵の場合、真っ直ぐな状態を維持するために、稼動前段階から引張応力(テンション)が加えられており、本来の長さよりも長い状態に設定されている。
このような状況を反映して、通常の実施形態においては、ボールネジ1に対して加えられている引張応力(テンション)による長さ増加量(ΔL’)と、発熱による全体の長さ増加量(前記積分式において、x=Lとした場合のΔL1)とを対比し、前者の方が後者以上である場合には、発熱を原因とする長さの増加が生じないことに帰する以上、指令位置について格別の補正を行う必要がない。
逆に、前者が後者を上回った場合には、工作機械の送り軸の指令位置を補正することになる。
実施例1においては、ボールネジ1に対し、予め引張応力(テンション)が加えられる場合において、前記基本構成(3)の変位補正方法に係る数式によって得られた発熱を原因とする全体の長さの増加量(区分単位の全数をNとした場合、前記基本構成(3)の変位補正方法に係る数式におけるΔL1N)と当該引張応力に基づく全体の長さの増加量(ΔL')とを対比し、前者が後者を上回った場合(ΔL1N>ΔL'の場合)に、下記の一般式に立脚して、固定端11からの距離の増加量(ΔL2i)をマイクロコンピュータによって算出し、指定された区分単位の固定端11からの距離を当該距離の増加量(ΔL2i)だけ小さくすることに基づく稼動中のボールネジ1における変位補正方法を採用している。
ΔL2i=ΔL1i−i・ΔL'/N
尚、前記長さの増加量(ΔL2)の右辺第2項のi・ΔL'/Nは、各位置の引張応力による長さの増加量が固定端11からの距離と全体の長さ(L)との比率(i/N)に概略比例するという経験側に由来している。
ボールネジ1に対し、引張応力(テンション)が加えられた場合の補正方法は、前記方法のみに限定される訳ではなく、他の補正方法も存在する。
即ち、実施例1においては、他の補正方法として、ボールネジ1に対し、予め引張応力(テンション)が加えられている場合、前記引張応力に対応する温度変化分(ΔT)を、当該引張応力に基づく全体の長さの増加量(ΔL')を熱膨張係数(α)と全体の長さ(L)とを掛け合わせた数量(αL)によって除することによって算出し(ΔT=ΔL'/(αL))、前記基本構成(1)又は同(2)の温度分布算定方法によって算出された温度分布Tk,tに由来する各区分単位における温度増加分(ΔTk,t=Tk,t−T0)と、前記引張応力に対応する温度変化分(ΔT)とを対比し、前者が後者よりも大きい(ΔTk,t>ΔT)か否かによって左右されている下記の一般式に即して、所定の区分単位における固定端11からの距離の増加量(ΔL2i)をマイクロコンピュータによって算出し、指定位置の固定端11からの距離を当該距離の増加量(ΔL2i)だけ小さくすることに基づく稼動中のボールネジ1における変位補正方法をも採用している。
Figure 0005447750
但し、
Figure 0005447750
(ΔTk,t>ΔTの場合)
Figure 0005447750
(ΔTk,t≦ΔTの場合)
上記補正方法は、発熱による全体の距離の増加量(ΔL1N)と引張応力による距離の増加量(ΔL’)とを対比している訳ではない以上、前者が後者よりも大きい場合についても、固定端11からの距離の増加量ΔL2iが算定される場合があるが、特に前者と後者との差が大きくない場合には、実際の補正に格別の支障が生じている訳ではない。
このように、実施例1においては、予め引張応力(テンション)が加えられているボールネジ1において、極めて適切な補正指令を実行することが可能となる。
実施例1のように、ボールネジ1に対し、引張応力(テンション)が加えられている場合において、ボールネジ1を固定端11を介して支持している機械装置が前記引張応力を原因として変形することによって、固定端11の位置が引っ張られている側の長さ方向に変位する場合がある。
このような場合には、実施例1のように、単に引張応力(テンション)に基づく全体の長さの増加量(ΔL')との対比を考慮すると共に、変位量をaとした場合、図1において、ボールネジ1の位置が全体としてaだけ移動しているため、〔a/Δx〕だけ実際の位置が少ない状態となっていることから、iの位置を、実際にはi−〔a/Δx〕とするような補正を行うことを不可欠とする。
(但し、〔 〕は、所謂ガウス記号であって、〔a/Δx〕は、a/Δxによる数値のうちの整数部分を表しており、かつiは、〔a/Δx〕から、N+〔a/Δx〕の数値を選択することができる。)
即ち、実施例2においては、ボールネジ1に対し、予め引張応力(テンション)を加えることを原因として、固定端11の位置が引っ張られている側の長さ方向に変位量aだけ変位している場合において、前記基本構成(3)の変位補正方法に係る数式において、区分単位の総数をNとした場合の固定端11からの発熱を原因とする全体長さの増加量(ΔL1N)と引張応力に基づく全体の長さの増加量(ΔL')とを対比し、前者が後者を上回った場合(ΔL1N>ΔL'の場合)に、下記の一般式に立脚して、所定の区分単位の固定端からの距離の増加量(ΔL3i)をマイクロコンピュータによって算出し、指定位置の固定端11からの距離を当該距離の増加量(ΔL3i)だけ小さくすることに基づく稼動中のボールネジにおける変位補正方法を採用している。
Figure 0005447750
ボールネジ1において、引張応力(テンション)が加えられることによって機械的変形が生じた場合の補正方法は、前記方法のみに限定される訳ではなく、他の補正方法も存在する。
即ち、実施例2においては、他の補正方法として、
ボールネジ1に対し、予め引張応力(テンション)が加えられることを原因として、固定端11の位置が長さ方向に変位量aだけ変位している場合において、前記引張応力に対応する温度変化分(ΔT)を、当該引張応力に基づく全体の長さの増加量(ΔL')を熱膨張係数(α)と全体の長さ(L)とを掛け合わせた数量(αL)によって除することによって算出し(ΔT=ΔL'/(αL))、前記基本構成(1)又は同(2)の温度分布算定方法によって算出された温度分布Tk,tに由来する各区分単位における温度増加分(ΔTk,t=Tk,t−T0)と、前記引張応力に対応する温度変化分(ΔT)とを対比し、前者が後者よりも大きい(ΔTk,t>ΔT)か否かによって左右されている下記の一般式に即して、所定の区分単位における固定端11からの距離の増加量(ΔL3i)をマイクロコンピュータによって算出し、指定位置の固定端11からの距離を当該距離の増加量(ΔL3i)だけ小さくすることに基づく稼動中のボールネジにおける変位補正方法を採用することもできる。
Figure 0005447750
但し、
Figure 0005447750
(ΔTk,t>ΔTの場合)
Figure 0005447750
(ΔTk,t≦ΔTの場合)
(但し、〔 〕は、所謂ガウス記号であって、〔a/Δx〕は、a/Δxによる数値のうちの整数部分を表しており、かつiは、〔a/Δx〕から、N+〔a/Δx〕の数値を選択することができる。
上記補正方法もまた、発熱による全体の距離の増加量(ΔL1N)が引張応力による距離の増加量(ΔL’)とを対比している訳ではない以上、前者が後者よりも大きい場合についても、固定端11からの距離の増加量ΔL2iが算定される場合があるが、特に前者と後者との差が大きくない場合には、実際の補正に格別の支障が生じている訳ではない。
このように、実施例2においては、引張応力(テンション)を原因として、機械的変形が生じているメネジ2においても、極めて適切な補正指令を実行することが可能となる。
本発明は、ボールネジによって、物品の移動を行う各産業分野において利用することが可能である。
本発明の基本原理を説明する側面図であり、(a)は両端部、メネジ、各区分単位の時刻tにおける状況を示しており、(b)は、両端部、メネジにつき、時刻t+Δtの状況を示している。尚、横方向の白線の矢印は、メネジが両方向に移動可能である状態を示している。
1 ボールネジ
11 固定端
12 移動可能端
2 メネジ

Claims (7)

  1. 送り軸として稼動しているボールネジのボールベアリングと結合している固定端並びに移動端、及び螺合しているメネジの外側表面における温度測定値を、所定の時間間隔(Δt)を単位とする経過時間毎にマイクロコンピュータに入力し、ボールネジの稼動前の初期温度(T0)、及び外気の温度(Tout)を既存の数値要件として設定し、前記時間間隔(Δt)を単位とする経過時間及び所定の単位区間幅(Δx)によって区分された各区分単位(固定端からk番目であって、メネジ部によって覆われていない区分単位)における温度(Tk,t)を、時間間隔毎に上昇する温度の程度と、メネジの移動に基づいて、ボールネジの長さ方向に沿って、各区分単位に流入する摩擦熱量、隣接している区分単位から流入してくる熱量、及び当該各位置からの外気への対流による放熱量とのバランスに基づく下記の差分方程式によって各区分単位の熱分布をマイクロコンピュータによって算出することに基づく稼動中のボールネジにおける温度分布算定方法。

    Figure 0005447750
    但し、
    k:1を最小値とし、ボールネジにおける区分単位の全数であるNを最大値とする整数
    k,t:時刻tにおけるk番目の区分単位の温度(K)
    k,t+Δt:時刻t+Δtにおけるk番目の区分単位の温度(K)
    0,t :時刻tにおける固定端の温度(K)
    N+1,t :時刻tにおける移動端の温度(K)
    0:区分単位の表面積(外気への放熱面積)(m2
    :区分単位の断面積(区分単位間の熱伝導面積)(m2
    λ:ボールネジの熱伝導率(W/mK)
    ρ:ボールネジ密度(kg/m3
    c:ボールネジ比熱(J/kgK)
    V:ボールネジの各区分単位の体積(m3
    h:区分単位表面から外気への熱伝達率(W/m2K)
    mn:メネジ部の外側表面における温度(K)
    1k :摩擦発熱面が存在し、かつメネジ部によって覆われている区分領域とボールネジにおけるk番目の区分単位との間の熱抵抗(K/W)
    2:摩擦発熱面とメネジの外側表面との間の熱抵抗(K/W)
    1:メネジの移動により単位時間あたり生じる摩擦熱量のうち、メネジ部によって覆われた区分単位からその両側に位置しているボールネジの他の区分単位による領域に伝達される熱量(W)であって、
    Figure 0005447750
    であり、上記式において、f(n)は、ボールにおける単位時間あたりのネジ回転数nを変数としてf(n)=cn+dという一次の近似式であって、c、dは実験によって得られる定数であり、qは実測によって得られる摩擦熱に関係する係数である。
  2. 送り軸として稼動しているボールネジのボールベアリングと結合している固定端並びに移動端、及び螺合しているメネジの外側表面における温度測定値を、所定の時間間隔(Δt)を単位とする経過時間毎にマイクロコンピュータに入力し、ボールネジの稼動前の初期温度(T0)、及び外気の温度(Tout)を既存の数値要件として設定し、前記時間間隔(Δt)を単位とする経過時間及び所定の単位区間幅(Δx)によって区分された各区分単位(固定端からk番目であって、メネジ部によって覆われていない区分単位)における温度(Tk,t)を、時間間隔毎に上昇する温度の程度と、メネジの移動に基づいて、ボールネジの長さ方向に沿って、各区分単位に流入する摩擦熱量、隣接している区分単位から流入してくる熱量、及び当該各位置からの外気への対流による放熱量、放射伝熱による放熱量とのバランスに基づく下記の差分方程式によって各区分単位の熱分布をマイクロコンピュータによって算出することに基づく稼動中のボールネジにおける温度分布算定方法。

    Figure 0005447750
    但し、
    k:1を最小値とし、ボールネジにおける区分単位の全数であるNを最大値とする整数
    k,t:時刻tにおけるk番目の区分単位の温度(K)
    k,t+Δt:時刻t+Δtにおけるk番目の区分単位の温度(K)
    0,t :時刻tにおける固定端の温度(K)
    N+1,t :時刻tにおける移動端の温度(K)
    0:区分単位の表面積(外気への放熱面積)(m2
    :区分単位の断面積(区分単位間の熱伝導面積)(m2
    λ:ボールネジの熱伝導率(W/mK)
    ρ:ボールネジ密度(kg/m3
    c:ボールネジ比熱(J/kgK)
    V:ボールネジの各区分単位の体積(m3
    h:区分単位表面から外気への熱伝達率(W/m2K)
    ε:区分単位表面の放射率
    σ:ステファン・ボルツマン定数(5.67×10-8W/m2K4)
    mn:メネジ部の外側表面における温度(K)
    1k :摩擦発熱面が存在し、かつメネジ部によって覆われている区分領域とボールネジにおけるk番目の区分単位との間の熱抵抗(K/W)
    2:摩擦発熱面とメネジの外側表面との間の熱抵抗(K/W)
    1:メネジの移動により単位時間あたり生じる摩擦熱量のうち、メネジ部によって覆われた区分単位からその両側に位置しているボールネジの他の区分単位による領域に伝達される熱量(W)であって、
    Figure 0005447750
    であり、上記式において、f(n)は、ボールネジにおける単位時間あたりの回転数nを変数としてf(n)=cn+dという一次の近似式であって、c、dは実験によって得られる定数であり、qは実測によって得られる摩擦熱に関係する係数である。
  3. ボールネジに対し、予め引張応力(テンション)が加えられていない場合において、請求項1又は請求項2の温度分布算定方法によって算出された各区分単位の温度分布Tk,tに基づいて、ボールネジの各区分単位における長さの固定端からの距離の増加量(ΔLi,t)を、下記の数式に立脚したうえで、マイクロコンピュータによって算出し、当該距離の増加量の分だけ指定された区分単位の固定端からの距離を小さくすることに基づく稼動中のボールネジにおける変位補正方法。
    Figure 0005447750
    但し、α:ボールネジの熱膨張係数
  4. ボールネジに対し、予め引張応力(テンション)が加えられる場合において、請求項3の方法によって得られた発熱を原因とする全体の長さの増加量(区分単位の全数をNとした場合、請求項3の変位補正方法に係る数式におけるΔL1N)と当該引張応力に基づく全体の長さの増加量(ΔL')とを対比し、前者が後者を上回った場合(ΔL1N>ΔL'の場合)に、下記の一般式に立脚して、固定端からの距離の増加量(ΔL2i)をマイクロコンピュータによって算出し、指定された区分単位の固定端からの距離を当該距離の増加量(ΔL2i)だけ小さくすることに基づく稼動中のボールネジにおける変位補正方法。
    ΔL2i=ΔL1i−i・ΔL'/N
  5. ボールネジに対し、予め引張応力(テンション)が加えられている場合において、前記引張応力に対応する温度変化分(ΔT)を、当該引張応力に基づく全体の長さの増加量(ΔL')を熱膨張係数(α)と全体の長さ(L)とを掛け合わせた数量(αL)によって除することによって算出し(ΔT=ΔL'/(αL))、請求項1又は請求項2の温度分布算定方法によって算出された温度分布Tk,tに由来する各区分単位における温度増加分(ΔTk,t=Tk,t−T0)と、前記引張応力に対応する温度変化分(ΔT)とを対比し、前者が後者よりも大きい(ΔTk,t>ΔT)か否かによって左右されている下記の一般式に即して、所定の区分単位における固定端からの距離の増加量(ΔL2i)をマイクロコンピュータによって算出し、指定位置の固定端からの距離を当該距離の増加量(ΔL2i)だけ小さくすることに基づく稼動中のボールネジにおける変位補正方法。
    Figure 0005447750
    但し、
    Figure 0005447750
    (ΔTk,t>ΔTの場合)
    Figure 0005447750
    (ΔTk,t≦ΔTの場合)
  6. ボールネジに対し、予め引張応力(テンション)を加えることを原因として、固定端の位置が引っ張られている側の長さ方向に変位量aだけ変位している場合において、請求項3の変位補正方法に係る数式において、区分単位の総数をNとした場合の固定端からの発熱を原因とする全体長さの増加量(ΔL1N)と引張応力に基づく全体の長さの増加量(ΔL')とを対比し、前者が後者を上回った場合(ΔL1N>ΔL'の場合)に、下記の一般式に立脚して、所定の区分単位の固定端からの距離の増加量(ΔL3i)をマイクロコンピュータによって算出し、指定位置の固定端からの距離を当該距離の増加量(ΔL3i)だけ小さくすることに基づく稼動中のボールネジにおける変位補正方法。
    Figure 0005447750

    (但し、〔 〕は、所謂ガウス記号であって、〔a/Δx〕は、a/Δxによる数値のうちの整数部分を表しており、かつiは、〔a/Δx〕から、N+〔a/Δx〕の数値を選択することができる。)
  7. ボールネジに対し、予め引張応力(テンション)が加えられることを原因として、固定端の位置が長さ方向に変位量aだけ変位している場合において、前記引張応力に対応する温度変化分(ΔT)を、当該引張応力に基づく全体の長さの増加量(ΔL')を熱膨張係数(α)と全体の長さ(L)とを掛け合わせた数量(αL)によって除することによって算出し(ΔT=ΔL'/(αL))、請求項1又は請求項2の温度分布算定方法によって算出された温度分布Tk,tに由来する各区分単位における温度増加分(ΔTk,t=Tk,t−T0)と、前記引張応力に対応する温度変化分(ΔT)とを対比し、前者が後者よりも大きい(ΔTk,t>ΔT)か否かによって左右されている下記の一般式に即して、所定の区分単位における固定端からの距離の増加量(ΔL3i)をマイクロコンピュータによって算出し、指定位置の固定端からの距離を当該距離の増加量(ΔL3i)だけ小さくすることに基づく稼動中のボールネジにおける変位補正方法。
    Figure 0005447750
    但し、
    Figure 0005447750
    (ΔTk,t>ΔTの場合)
    Figure 0005447750
    (ΔTk,t≦ΔTの場合)
    (但し、〔 〕は、所謂ガウス記号であって、〔a/Δx〕は、a/Δxによる数値のうちの整数部分を表しており、かつiは、〔a/Δx〕から、N+〔a/Δx〕の数値を選択することができる。)
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