JP5445872B2 - 二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は二次電池に関する。なお、本明細書において「二次電池」とは、リチウムイオン二次電池(lithium-ion secondary battery)、金属リチウム二次電池、ニッケル水素電池(Ni-MH: Nickel metal hydride)、ニッケルカドミウム電池(Ni-Cd: Nickel-Cadmium rechargeable battery)等のいわゆる蓄電池ならびに電気二重層キャパシタ等の蓄電素子を包含する概念である。
二次電池は、車両搭載用電源やパソコンや携帯端末等の電源としての用途において重要性が高まっている。かかる二次電池について、例えば、日本国特許出願公開2001−185225号公報(特許文献1)には、長円筒形の電池要素が複数個、長円筒形の平坦な側面同士が合わさるように、電池容器内に収納され、該電池容器と電池要素との間に放熱部材が配置されたリチウムイオン二次電池が開示されている。
また、軽量で高エネルギー密度が得られる二次電池として、リチウムイオン二次電池がある。リチウムイオン二次電池は、車両搭載用の高出力電源に好ましく用いられるものとして期待されている。リチウムイオン二次電池の代表的な構成として、リチウムイオンを吸蔵及び放出可能な電極活物質を備える正負の電極と、それらの間に配置されたセパレータと、非水電解液とを備えた構成が挙げられる。このようなリチウムイオン二次電池には、例えば、正負の電極シートの間にセパレータを挟んで重ね合わせて捲回してなる電極体(捲回電極体)を、非水電解液とともに電池ケース(電池容器)に収容した構成が知られている。この種の電池は、例えば、日本国特許出願公開2007−18968号公報(特許文献2)に開示されている。
日本国特許出願公開2001−185225号公報 日本国特許出願公開2007−18968号公報
安全性が確保された上ではあるが、二次電池は、エネルギー密度を向上させることが望まれている。エネルギー密度には、サイズや重量との比較において、体積エネルギー密度(Wh/L)と重量エネルギー密度(Wh/kg)がある。ここで、体積エネルギー密度は、単位体積当りの電池の容量を示している。重量エネルギー密度は、単位重量当りの電池の容量を示している。
つまり、二次電池は、同じ大きさであれば体積エネルギー密度や重量エネルギー密度が高い方がよい。例えば、特許文献1に開示されているように、電池容器と電池要素との間に放熱部材を配置する場合、放熱部材を配置した分だけ電池要素を収容できる空間が狭くなる。電池要素を収容できる空間が狭くなり、収容できる電池要素が小さくなるとエネルギー密度が低下する。このため、同じ大きさの電池ケースでは、電池要素を収容できる空間を大きく確保することが望ましい。また、車載や携帯される用途では、電池の容量や出力が同じであれば、軽い方が望ましい。
また、リチウムイオン二次電池は、例えば、何らかの異常によって過充電の状態が生じ、過充電末期では、発熱したり、ガスが発生したりする。リチウムイオン二次電池は、かかる過充電末期の事象に対しても安全性を向上させる必要がある。このため、例えば、システム上で、異常が発生すると、充電を停止させるなどの安全対策が取られる。
本発明は、正負の電極シートを、セパレータを間に挟んで重ね合わせ、これらを長手方向に捲回してなる電極体(捲回電極体)を、非水電解液とともにケース(電池容器)に収容した二次電池について、安全性を向上させつつ、エネルギー密度を向上させることができる新たな構造を提案する。
本発明に係る二次電池は、帯状の正極シート及び帯状の負極シートが帯状のセパレータを介在させた状態で重ねられ、かつ、捲回された捲回電極体と;捲回電極体を収容した電池ケースと;捲回電極体を電池ケースに位置決めする位置決め部材と;を備えている。
ここで、正極シートは、帯状の正極集電体と、正極集電体の幅方向片側の縁部に沿って正極集電体に設定された未塗工部と、未塗工部を除いて正極集電体の両面に、正極活物質を含む正極合材が塗工された正極合材層とを備えている。
また、負極シートは、帯状の負極集電体と、負極集電体の幅方向片側の縁部に沿って負極集電体に設定された未塗工部と、未塗工部を除いて負極集電体の両面に、正極合材層よりも幅が広くなるように、負極活物質を含む負極合材が塗工された負極合材層とを備えている。
また、正極シートと負極シートとは、正極合材層が負極合材層によって覆われるように対向し、かつ、正極シートの未塗工部と負極シートの未塗工部とが、セパレータの幅方向において互いに反対側にはみ出るように重ねられている。また、捲回電極体は、重ねられた正極シートの幅方向に設定された捲回軸周りに捲回されている。
ここで、電池ケースは、正極シートの幅方向両側において捲回電極体の側面と対向する電池ケースの側壁のうち、正極シートの未塗工部側の側壁が反対側の側壁よりも厚い。
この二次電池によれば、電池ケースの側壁のうち、正極シートの未塗工部側の側壁の方が、反対側の側壁よりも厚い。正極シートの幅方向両側において捲回電極体の側面と対向する電池ケースの側壁が同じ厚さの場合に比べて、二次電池の安全性が高い。
この場合、正極シートの未塗工部側の側壁の厚さAと、反対側の側壁の厚さBの差(A−B)は、0.05mm以上とすることができる。また、正極シートの未塗工部側の側壁の厚さAと、反対側の側壁の厚さBとの比A/Bが、(A/B)≧1.1でもよい。
また、正極集電体の熱伝導率は負極集電体よりも小さくてもよい。また、電池ケースは、有底四角筒状の容器本体と、容器本体の開口を塞ぐ蓋体とを備えていてもよい。
図1はリチウムイオン二次電池の一例を示す図である。 図2はリチウムイオン二次電池の捲回電極体を示す図である。 図3はリチウムイオン二次電池の捲回電極体を示す図である。 図4は捲回電極体と電極端子の固定部分を示す図である。 図5はリチウムイオン二次電池を搭載した車両を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る二次電池を図面に基づいて説明する。なお、同じ作用を奏する部材、部位には適宜に同じ符号を付している。
図1は、本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池100を示している。このリチウムイオン二次電池100は、図1に示すように、捲回電極体200と、電池ケース300とを備えている。また、図2は、捲回電極体200を示す図である。図3は、図2中のIII−III断面を示している。
捲回電極体200は、図2に示すように、正極シート220、負極シート240及びセパレータ262、264を有している。正極シート220、負極シート240及びセパレータ262、264は、それぞれ帯状のシート材である。
≪正極シート220≫
正極シート220は、図2に示すように、帯状の正極集電体221(正極芯材)を有している。正極集電体221には、正極に適する金属箔が好適に使用され得る。この正極集電体221には、所定の幅を有する帯状のアルミニウム箔が用いられている。また、正極シート220は、未塗工部222と、正極合材層223とを有している。未塗工部222は正極集電体221の幅方向片側の縁部に沿って設定されている。正極合材層223は、正極活物質を含む正極合材224が塗工された層である。正極合材224は、正極集電体221に設定された未塗工部222を除いて、正極集電体221の両面に塗工されている。
ここで、正極合材224は、正極活物質や導電材やバインダなどを混ぜ合わせた合材である。正極活物質には、リチウムイオン二次電池の正極活物質として用いられる物質を特に限定されることなく使用できる。正極活物質の例を挙げると、LiNiO、LiCoO、LiMn等のリチウム遷移金属酸化物が挙げられる。
≪負極シート240≫
負極シート240は、図2に示すように、帯状の負極集電体241(負極芯材)を有している。負極集電体241には、負極に適する金属箔が好適に使用され得る。この負極集電体241には、所定の幅を有する帯状の銅箔が用いられている。また、負極シート240は、未塗工部242と、負極合材層243とを有している。未塗工部242は負極集電体241の幅方向片側の縁部に沿って設定されている。負極合材層243は、負極活物質を含む負極合材244が塗工された層である。負極合材244は、負極集電体241に設定された未塗工部242を除いて、負極集電体241の両面に塗工されている。
ここで、負極合材244は、負極活物質や導電材やバインダなどを混ぜ合わせた合材である。負極活物質には、リチウムイオン二次電池の負極活物質として用いられる物質を特に限定されることなく使用できる。負極活物質の例を挙げると、天然黒鉛、人造黒鉛、天然黒鉛や人造黒鉛のアモルファスカーボン等の炭素系材料、リチウム遷移金属酸化物、リチウム遷移金属窒化物等が挙げられる。また、この例では、図3に示すように、負極合材層243の表面には、さらに耐熱層245(HRL:heat-resistant layer)が形成されている。耐熱層245には、金属酸化物(例えば、アルミナ)を含む層が形成されている。なお、このリチウムイオン二次電池100では、負極合材層243の表面に耐熱層が形成されているが、例えば、セパレータ262、264の表面に耐熱層を形成してもよい。
≪セパレータ262、264≫
セパレータ262、264は、正極シート220と負極シート240とを分離する部材である。この例では、セパレータ262、264は、微小な孔を複数有する所定幅の帯状のシート材で構成されている。セパレータ262、264の好適な例として、多孔質ポリオレフィン系樹脂で構成された単層又は積層構造のものが挙げられる。この例では、図2及び図3に示すように、負極合材層243の幅b1は、正極合材層223の幅a1よりも少し広く、さらにセパレータ262、264の幅c1、c2は、負極合材層243の幅b1よりも少し広い(c1、c2>b1>a1)。
≪捲回電極体200≫
捲回電極体200の正極シート220及び負極シート240は、セパレータ262、264を介在させた状態で重ねられ、かつ、捲回されている。
この例では、正極シート220と負極シート240とセパレータ262、264は、図2に示すように、長さ方向を揃えて、正極シート220、セパレータ262、負極シート240、セパレータ264の順で重ねられている。この際、正極合材層223と負極合材層243には、セパレータ262、264が重ねられる。また、負極合材層243の幅は正極合材層223よりも少し広く、負極合材層243は正極合材層223を覆うように重ねられている。これにより、充放電時に、正極合材層223と負極合材層243との間で、リチウムイオン(Li)がより確実に行き来する。
さらに、正極シート220の未塗工部222と負極シート240の未塗工部242とは、セパレータ262、264の幅方向において互いに反対側にはみ出るように重ねられている。重ねられたシート材(例えば、正極シート220)は、幅方向に設定された捲回軸周りに捲回されている。ここでは、説明の便宜を図るべく、正極集電体221の未塗工部222がセパレータ262、264からはみ出た側を、適宜、「正極側」という。また、負極集電体241の未塗工部242がセパレータ262、264からはみ出た側を、適宜、「負極側」という。
なお、かかる捲回電極体200は、正極シート220と負極シート240とセパレータ262、264を重ねつつ捲回する。この工程において、各シートの位置をEPC(edge position control)等で制御しつつ各シートを重ねる。この際、セパレータ262、264が介在した状態ではあるが、負極合材層243は正極合材層223を覆うように重ねる。
≪電池ケース300≫
また、この例では、電池ケース300は、図1に示すように、いわゆる角型の電池ケースであり、容器本体320と、蓋体340とを備えている。容器本体320は、有底四角筒状を有しており、一側面(上面)が開口した扁平な箱型の容器である。蓋体340は、当該容器本体320の開口(上面の開口)に取り付けられて当該開口を塞ぐ部材である。
車載用の二次電池では、燃費向上のため、重量エネルギー効率(単位重量当りの電池の容量)を向上させることが望まれる。このため、電池ケース300を構成する容器本体320と蓋体340は、アルミニウムやアルミニウム合金などの軽量金属(この例では、アルミニウム)を採用することが望まれる。これにより重量エネルギー効率を向上させることができる。
この電池ケース300は、捲回電極体200を収容する空間として、扁平な矩形の内部空間を有している。また、図2に示すように、当該電池ケース300の扁平な内部空間は、捲回電極体200よりも横幅が少し広い。この実施形態では、電池ケース300の内部空間には、捲回電極体200が収容されている。捲回電極体200は、図1に示すように、捲回軸に直交する一の方向において扁平に変形させられた状態で電池ケース300に収容されている。
また、この実施形態では、正極シート220の幅方向両側において捲回電極体200の側面と対向する電池ケース300の側壁300A、300Bのうち、正極シート220の未塗工部222側の側壁300A(正極側の側壁)の方が、反対側(負極シート240の未塗工部242)の側壁300B(負極側の側壁)よりも厚い。換言すると、正極シート220の未塗工部222側の側壁300Aの厚さをAとし、反対側の側壁300Bの厚さをBとした場合に、かかる厚さA、BはA>Bの関係を有している。ここで、両側壁300A、300Bの厚さの差(A−B)は、例えば、0.05mm以上である。
この実施形態では、電池ケース300は、有底四角筒状の容器本体320と、容器本体320の開口を塞ぐ蓋体340とを備えている。このリチウムイオン二次電池100は、かかる有底四角筒状の容器本体320において、正極側の側壁300Aを、負極側の側壁300Bよりも厚くしている。この実施形態では、容器本体320を成形する際に正極側の側壁300Aを、負極側の側壁300Bよりも厚くしている。ここで、容器本体320は、例えば、深絞り成形やインパクト成形によって成形することができる。なお、インパクト成形は、冷間での鍛造の一種であり、衝撃押出加工やインパクトプレスとも称される。
また、電池ケース300の蓋体340には、電極端子420、440が取り付けられている。電極端子420、440は、電池ケース300(蓋体340)を貫通して電池ケース300の外部に出ている。また、電池ケース300には安全弁360が設けられている。この例では、安全弁360は、蓋体340のうち、電極端子420、440間の真ん中に設けられている。また、安全弁360が設けられている弁孔は、短辺が5mm、長辺が15mmの楕円である。
≪位置決め部材400≫
位置決め部材400は、図1に示すように、捲回電極体200を電池ケース300に位置決めする部材である。この例では、電池ケース300(この例では、蓋体340)に取り付けられた電極端子420、440が、位置決め部材400として用いられている。捲回電極体200は、捲回軸に直交する一の方向において扁平に押し曲げられた状態で電池ケース300に収納されている。また、捲回電極体200は、セパレータ262、264の幅方向において、正極シート220の未塗工部222と負極シート240の未塗工部242とが互いに反対側にはみ出ている。このうち、一方の電極端子420は、正極集電体221の未塗工部222に固定されており、他方の電極端子440は、負極集電体241の未塗工部222に固定されている。
なお、この例では、図1に示すように、蓋体340の電極端子420、440は、捲回電極体200の未塗工部222、未塗工部242の中間部分222a、242aに延びている。当該電極端子420、440の先端部は、未塗工部222、未塗工部242の中間部分にそれぞれ溶接されている。
図4は、捲回電極体200の未塗工部222、242と電極端子420、440との溶接箇所を示す側面図である。図4に示すように、セパレータ262、264の両側において、正極集電体221の未塗工部222、負極集電体241の未塗工部242はらせん状に露出している。この実施形態では、これらの未塗工部222、242をその中間部分において、それぞれ寄せ集め、電極端子420、440の先端部に溶接している。この際、それぞれの材質の違いから、電極端子420と正極集電体221の溶接には、例えば、超音波溶接が用いられる。また、電極端子440と負極集電体241の溶接には、例えば、抵抗溶接が用いられる。
このように、捲回電極体200は、扁平に押し曲げられた状態で、蓋体340に固定された電極端子420、440に取り付けられている。かかる捲回電極体200は、容器本体320の扁平な内部空間に収容される。容器本体320は、捲回電極体200が収容された後、蓋体340によって塞がれる。蓋体340と容器本体320の合わせ目322(図1参照)は、例えば、レーザ溶接によって溶接されて封止されている。このように、この例では、捲回電極体200は、蓋体340(電池ケース300)に固定された電極端子420、440によって、電池ケース300内に位置決めされている。
≪電解液≫
その後、電池ケース300内には、蓋体340に設けられた注液孔から電解液が注入される。電解液は、この例では、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとの混合溶媒(例えば、体積比1:1程度の混合溶媒)にLiPFを約1mol/リットルの濃度で含有させた電解液が用いられている。その後、注液孔に金属製の封止キャップを取り付けて(例えば溶接して)電池ケース300を封止する。なお、電解液としては、従来からリチウムイオン二次電池に用いられる非水電解液を特に限定なく使用することができる。
≪ガス抜け経路≫
また、この例では、当該電池ケース300の扁平な内部空間は、扁平に変形した捲回電極体200よりも少し広い。捲回電極体200の両側には、捲回電極体200と電池ケース300との間に隙間310、312が設けられている。当該隙間310、312は、ガス抜け経路になる。
かかる構成のリチウムイオン二次電池100は、過充電が生じた場合に温度が高くなる。リチウムイオン二次電池100の温度が高くなると、電解液が分解されてガスが発生する。発生したガスは、捲回電極体200の両側における捲回電極体200と電池ケース300との隙間310、312、及び、安全弁360を通して、スムーズに外部に排気される。かかるリチウムイオン二次電池100では、捲回電極体200の正極集電体221と負極集電体241は、電池ケース300を貫通した電極端子420、440を通じて外部の装置に電気的に接続される。
≪リチウムイオン二次電池100≫
リチウムイオン二次電池100の正極合材層223中の正極活物質は、リチウム遷移金属酸化物であり、電気を通し難い。正極合材層223は導電材を混ぜることによって導電性が確保されている。また、この実施形態では、負極合材層243の表面に耐熱層245(図3参照)が設けられている。耐熱層245は金属酸化物を主成分としており、絶縁性を有している。このため、正極合材層223と負極合材層243との抵抗が大きい。それゆえ、過充電の状態で正極合材層223と負極合材層243が接触しても、大きな電流は一気に流れ難い。
それでも、このリチウムイオン二次電池100は、過充電が進むことによって温度が徐々に高くなる。本発明者は、例えば、リチウムイオン二次電池100に過充電の状態を意図的に生じさせ、さらに過充電末期に至る途中でリチウムイオン二次電池100を分解することによって、過充電末期に至るリチウムイオン二次電池100の状態を調べた。その結果、本発明者は、以下の事項を発見した。
≪過充電末期に至るリチウムイオン二次電池100の状態≫
このリチウムイオン二次電池100では、図2、図3に示すように、負極合材層243の幅b1は正極合材層223の幅a1よりも広い(b1>a1)。このリチウムイオン二次電池100では、セパレータ262、264を介在させた状態ではあるが、負極合材層243が正極合材層223を覆うように対向している。リチウムイオン二次電池100は、過充電によって温度が高くなった場合、セパレータ262、264の収縮が起こる。セパレータ262、264の収縮は、負極側に比べて正極側で早く進む。このため、正極シート220の未塗工部222と負極集電体241との短絡は、まず、正極合材層223の未塗工部222側の縁223a及びその近傍部位で生じる。過充電末期の不具合は、かかる短絡が引き金になる。また、過充電末期では、電池ケース300の正極側の側面300Aが最も高温になる。本発明者は、かかる事象が生じる理由を以下のように推察している。
≪セパレータ262、264の収縮≫
セパレータ262、264の基材は、上述したように、典型的には多孔質ポリオレフィン系樹脂である。このため、仮に温度が均一に高くなれば、セパレータ262、264は均一に収縮する。しかしながら、このリチウムイオン二次電池100では、捲回電極体200の構成部材のうち正極集電体221と負極集電体241は熱伝導率が比較的大きい。これにより、捲回電極体200内部の熱は、正極集電体221と負極集電体241を通じて外部に逃げる傾向がある。
上述したように、正極集電体221にアルミニウム箔が用いられており、負極集電体241に銅箔が用いられている。室温付近(約20℃)での熱伝導率(単位: W・m-1・K-1)は、アルミニウム(Al)が約240、銅(Cu)が約400である。つまり、負極集電体241(銅箔)は、正極集電体221(アルミニウム箔)に比べて熱伝導率が大きい。このため、捲回電極体200の負極側は、正極側よりも熱が逃げやすく冷めやすい。これに対して捲回電極体200の正極側は、負極側よりも熱がこもりやすく高温になりやすい。このため、セパレータ262、264の収縮は、負極側よりも正極側で早く進む。
≪正極と負極との短絡≫
正極側では、正極合材層223の未塗工部222側の縁223aの近傍部位と負極集電体241とが、セパレータ262、264を介して対向している。上述したように、セパレータ262、264の収縮は、負極側よりも正極側で早く進む。セパレータ262、264の収縮が進むと、正極合材層223の未塗工部222側の縁223aの近傍部位で、正極シート220の未塗工部222と負極集電体241とが短絡する。
過充電の状態では、リチウムイオン二次電池100の負極シート240(負極合材層243)に電子(e)が蓄えられており、正極シート220と負極シート240との電位差は大きい。また、正極シート220の未塗工部222は金属箔であり、リチウム遷移金属酸化物を含む正極合材層223に比べて電気抵抗が格段に小さい。このため、正極合材層223が負極シート240(負極合材層243)に接触した場合よりも、正極シート220の未塗工部222と負極シート240(負極合材層243)とが接触した場合の方が、より大きな電流が流れる。このように、捲回電極体200の正極側で起きる短絡(正極シート220の未塗工部222と負極シート240(負極合材層243)との短絡)は、大電流を生じさせ、不具合を引き起こしやすい。
なお、負極側では、セパレータ262、264を介在して、正極合材層223と負極合材層243とが対向している。正極合材層223は正極集電体221よりも電気抵抗が大きい。このため、仮に、正極合材層223と負極合材層243とが接触した場合でも、正極側で正極シート220の未塗工部222と負極合材層243が接触した場合ほどの大きな電流は流れ難い。これにより、捲回電極体200の負極側は、過充電末期の不具合を引き起こしにくい。
≪電池ケースの最高温度位置≫
また、かかる構成のリチウムイオン二次電池100は、過充電末期に高温になる。リチウムイオン二次電池100が高温になると、電解液が分解されてガスが発生する。この際、捲回電極体200に入り込んだ電解液も分解されるので、捲回電極体200の中でもガスが発生する。捲回電極体200の中で生じたガスは、重ねられた正極シート220、負極シート240、セパレータ262、264の隙間を各シート材の幅方向(図1中のX1,X2)に通って捲回電極体200の両側の隙間310、312に出て行く。
このような状態において、正極シート220の未塗工部222と負極シート240(負極合材層243)とが短絡すると、短絡に伴う急激な温度上昇によって高温のガスが活発に発生する。発生した高温のガスは、捲回電極体200内において各シート材の隙間を幅方向(図1中のX1,X2)に進み、捲回電極体200の両側から電池ケース300の内壁に向かって噴出する。このため、高温のガスが、電池ケース300の内壁に吹き付けられる。この際、正極シート220と負極シート240の短絡は、捲回電極体200の正極側が起点となるので、正極側において、高温のガスが電池ケース300の内壁に吹き付けられる。これにより、過充電末期には、電池ケース300の正極側の側壁300Aが最も高温になる。
本発明者はこのような独自の知見を得た。本発明者が得たかかる独自の知見によれば、リチウムイオン二次電池100は、正極合材層223の未塗工部222側の縁223aの近傍部位で、正極シート220の未塗工部222と負極集電体241との短絡が始まる。そして、これが、過充電末期の不具合を引き起こす引き金になる。また、電池ケース300のうち正極側の側壁300Aは、短絡によって生じるガスに曝されやすく最も高温になる。
これに対しては、電池ケース300の正極側の側壁300Aに放熱部材を配設してもよいが、単純に放熱部材を配置するだけでは、捲回電極体200のサイズを小さくせざるを得なくなる。その結果、リチウムイオン二次電池100の体積エネルギー密度(Wh/L)が低下し、リチウムイオン二次電池100の性能が低下する。
このリチウムイオン二次電池100は、かかる本発明者が得た上記の知見を基に創案された。このリチウムイオン二次電池100では、上述したように、正極シート220の幅方向両側において捲回電極体200の側面と対向する電池ケース300の側壁300A、300Bのうち、正極シート220の未塗工部222側の側壁300A(正極側の側壁)の方が、反対側(負極シート240の未塗工部242)の側壁300B(負極側の側壁)よりも厚い。換言すると、正極シート220の未塗工部222側の側壁300Aの厚さAと、反対側の側壁300Bの厚さBは、A>Bである。
このため、このリチウムイオン二次電池100では、電池ケース300の正極側は、強度、熱容量及び耐熱性が高い。これにより、捲回電極体200の正極側において、高温のガスが電池ケース300に向かって噴出した場合でも、電池ケース300の損傷や変形を小さく抑えることができる。
また、このリチウムイオン二次電池100では、正極側のみ、電池ケース300の肉厚を厚くしている。このため正極側に所要の耐熱性を持たせるべく、電池ケース300全体を厚くする場合に比べて、電池ケース300の重量を軽くできるとともに、電池ケース300の内部空間を広く確保することができる。これにより、二次電池の重量エネルギー密度や体積エネルギー密度を向上させることができる。
なお、捲回電極体200の負極側は、正極側に比べて、短絡の起点になり難く、かつ、捲回電極体200から電池ケース300に向かって噴出す高温のガスの勢いも格段に劣る。また、負極集電体241は、正極集電体221よりも熱伝導率が高く、負極側では正極側に比べて、負極集電体241を通じて放熱され易い。このため、過充電末期における電池ケース300の負極側の側壁300Bの温度は正極側よりも低い。これにより、負極側の電池ケース300の肉厚が正極側よりも薄い場合でも、過充電末期に不具合が生じるのを防止できる。
正極シートの未塗工部側の側壁の厚さAと反対側の側壁の厚さBは、A>Bであれば、負極側に比べて正極側の耐久性や耐熱性を向上させることができる。また、正極シートの未塗工部側の側壁の厚さAと、反対側の側壁の厚さBの差(A−B)は、例えば、0.05mm以上にすることができる。例えば、電池ケース300がアルミニウム製である場合、この程度の肉厚の差で、強度や耐熱性を向上させることができる。電池ケース300の正極側の側壁300Aを、この程度の厚さの差で厚くすることによって、過充電末期における電池ケース300の損傷や変形を小さく抑えることができる。
また、正極側の側壁300Aの厚さAと、反対側の側壁300Bの厚さBとの比A/Bを、(A/B)≧1.1にしてもよい。例えば、負極側の側壁300Bの厚さBが、0.6mmである場合、正極側の側壁300Aの厚さAを、0.66mm以上にするとよい。このように、正極側の側壁300Aの厚さAと、反対側の側壁300Bの厚さBとの比A/Bによって、正極シートの未塗工部側の側壁の厚さAと、反対側の側壁の厚さBの差を規定してもよい。これにより、電池ケース300のサイズや材質によらず、電池ケース300の正極側の側壁300Aと、負極側の側壁300Bとにおいて、強度や耐熱性に適当な差を設けることができる。
また、上述したように、このリチウムイオン二次電池100は、正極集電体の熱伝導率が負極集電体よりも小さい。このため、捲回電極体200の負極側は、正極側よりも熱が逃げ易く冷めやすく、捲回電極体200の正極側は、負極側よりも熱がこもりやすく高温になりやすい。これにより、過充電末期では、セパレータ262、264の収縮は、負極側よりも正極側で早く進む傾向がある。また、正極合材層223は、正極シート220の未塗工部222よりも電気抵抗が高い。このために、過充電末期においては、捲回電極体200の正極側で起こり得る、正極シート220の未塗工部222と負極合材層243との短絡が不具合の起点になる傾向がある。正極シート220の未塗工部222と負極合材層243との短絡が起きると、捲回電極体200の正極側から電池ケース300の側面に向かって高温のガスが噴出する。
このように、このリチウムイオン二次電池100では、正極集電体の熱伝導率が負極集電体よりも小さいことが、過充電末期における短絡の起点を、捲回電極体200の正極側に偏らせる要因になっている。これに対して、このリチウムイオン二次電池100は、電池ケース300の正極側の肉厚が厚いので、電池ケース300の正極側は、強度、熱容量及び耐熱性が高い。このため、捲回電極体200の正極側において、高温のガスが電池ケース300に向かって噴出した場合でも、電池ケース300の損傷や変形を小さく抑えることができる。このように、このリチウムイオン二次電池100は、正極集電体の熱伝導率が負極集電体よりも小さい場合や、負極合材層が耐熱層で覆われている場合に適している。
以下、本発明者が行った比較試験を例示する。
本発明者は、電池ケース300に厚さ0.5mmのアルミニウム製の電池ケースを用い、かつ、それぞれ上記電池ケース300の両側の側壁300A、300Bの厚さA、B(図1参照)を変えたリチウムイオン二次電池を複数用意した。そして、各リチウムイオン二次電池について、それぞれ意図的に過充電末期の状態にして、電池ケース300の最高温度を測定した。
ここで、電池ケース300の内寸は、高さ90mm、幅110mm、奥行き12mmの扁平な箱型の外形を有する容器が用いられている。これに対して、正極シート220の幅方向において、捲回電極体200の幅は105mm(図2中のd)、正極合材層223の幅(図2中a1)は74mmであり、負極合材層243の幅は78mm(図2中b1)であり、セパレータ262、264の幅は85mm(図2中c1,c2)であった。また、ここでは、電池ケース300の内壁は、ppフィルムで覆って絶縁した。また、正極シート220の幅方向において、捲回電極体200は、電池ケース300の中央に配置されている。かかる試験用の電池は、予め定められたコンディショニング工程(予備充電)を経て、充電電流を20A、上限電圧を100V、環境温度25℃とし、過充電末期まで充電した。また、各サンプルは、同じものを5つ作りその平均値を取っている。なお、各サンプルの他の構造は、上述したリチウムイオン二次電池100の構造に準じている。
当該試験の結果の一部を表1に示す。
Figure 0005445872
電池ケース300の最高温度(ケース最高温度)は、何れも電池ケース300の正極側の側壁300A、300Bで得られた。
・サンプル1は、厚さAが0.7mm、厚さBが0.6mmであり、ケース最高温度は約555℃であった。
・サンプル2は、厚さAが0.75mm、厚さBが0.55mmであり、ケース最高温度は約540℃であった。
・サンプル3は、厚さAが0.8mm、厚さBが0.5mmであり、ケース最高温度は約530℃であった。
・サンプル4は、厚さAが0.65mm、厚さBが0.65mmであり、ケース最高温度は約600℃であった。
・サンプル5は、厚さAが0.6mm、厚さBが0.7mmであり、ケース最高温度は約690℃であった。
・サンプル6は、厚さAが0.55mm、厚さBが0.7mmであり、ケース最高温度は約780℃であった。
表1は、本発明者が行った試験の一部であるが、概ね正極シート220の幅方向において、上記の厚さAが厚さBよりも厚い(A>B)場合に、ケース最高温度を低下させることができた。また、電池ケース300に生じる損傷を小さく抑えることができた。
以上、本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池100Aについて種々説明したが、本発明に係る二次電池は、上記の実施形態に限定されない。
例えば、上述した実施形態では、二次電池としてリチウムイオン二次電池を例示したが、上記リチウムイオン二次電池100Aの構造は他の二次電池に適用できる。また、リチウムイオン二次電池100Aの各構成部材のサイズや、正極合材、負極合材、電解液、正極集電体221、負極集電体241、セパレータ262、264に用いられる材料などは、種々変更できる。また、リチウムイオン二次電池の容器形状は扁平な矩形のものに限定されない。例えば、本発明は、上述した実施形態のように、少なくとも一側面が開口するように成形された容器に対して、捲回電極体の捲回軸方向に、当該容器の側面が対向するように、捲回電極体を収容する場合に好適である。本発明では、当該一連の容器に対して、正極シートの幅方向(捲回電極体の捲回軸方向)の両側において、捲回電極体の側面と対向する電池ケースの側壁のうち、正極シートの未塗工部側の側壁を反対側の側壁よりも厚くするという特別な加工により具現化できる。
以上のように、本発明に係る二次電池は、過充電末期における安全性を向上させることができるとともに、同サイズの二次電池において、体積エネルギー密度(Wh/L)や重量エネルギー密度(Wh/kg)を向上させることができる。このため、特に自動車等の車両に搭載されるモータ(電動機)用電源として好適に使用し得る。車載用の二次電池として、特に有益である。
この場合、二次電池は、複数組み合わせて組電池を構成することができる。車載用としては、上記の二次電池又は上記の二次電池を複数組み合わせた組電池を用いることができる。図5に模式的に示すように、本発明に係るリチウムイオン二次電池(当該電池を複数個直列に接続して形成される組電池1000の形態であり得る。)を電源として備える車両1を提供する。かかる車両としては、例えば、自動車、特にハイブリッド自動車、電気自動車、燃料電池自動車のような電動機を備える自動車を挙げることができる。
1 車両
100 リチウムイオン二次電池
200 捲回電極体
220 正極シート
221 正極集電体
222 未塗工部
222a 中間部分
223 正極合材層
223a 正極合材層の未塗工部側の縁
224 正極合材
240 負極シート
241 負極集電体
242 未塗工部
243 負極合材層
244 負極合材
245 耐熱層
262 セパレータ
264 セパレータ
300 電池ケース
300A 側面
310,312 隙間
320 容器本体
322 合わせ目
340 蓋体
360 安全弁
400 位置決め部材
420 電極端子
440 電極端子
1000 組電池
A 距離:電池ケースの正極側の側壁(正極シートの未塗工部側の側壁)の厚さ
B 距離:電池ケースの負極側の側壁(反対側の側壁)の厚さ

Claims (7)

  1. 帯状の正極シート及び帯状の負極シートが帯状のセパレータを介在させた状態で重ねられ、かつ、捲回された捲回電極体と;
    前記捲回電極体を収容した電池ケースと;
    を備えた二次電池であって、
    前記正極シートは、
    帯状の正極集電体と、
    前記正極集電体の幅方向片側の縁部に沿って前記正極集電体に設定された未塗工部と、
    前記未塗工部を除いて前記正極集電体の両面に、リチウムイオンを吸蔵及び放出可能な正極活物質を含む正極合材が塗工された正極合材層と、
    を備えており;
    前記負極シートは、
    帯状の負極集電体と、
    前記負極集電体の幅方向片側の縁部に沿って前記負極集電体に設定された未塗工部と、
    前記未塗工部を除いて前記負極集電体の両面に、前記正極合材層よりも幅が広くなるように、リチウムイオンを吸蔵及び放出可能な負極活物質を含む負極合材が塗工された負極合材層と、
    を備えており;
    前記正極シートと前記負極シートとは、
    前記正極合材層が前記負極合材層によって覆われるように対向し、かつ、前記正極シートの未塗工部と前記負極シートの未塗工部とが、前記セパレータの幅方向において互いに反対側にはみ出るように重ねられており;
    前記捲回電極体は、重ねられた前記正極シートの幅方向に設定された捲回軸周りに捲回されており;
    前記電池ケースは、
    前記正極シートの幅方向両側において前記捲回電極体の側面と対向する前記電池ケースの側壁のうち、前記正極シートの未塗工部側の側壁が反対側の側壁よりも厚い;
    二次電池。
  2. 前記正極シートの未塗工部側の側壁の厚さAと、反対側の側壁の厚さBの差(A−B)が、0.05mm以上である、請求項1に記載された二次電池。
  3. 前記正極シートの未塗工部側の側壁の厚さAと、反対側の側壁の厚さBとの比A/Bが、(A/B)≧1.1である、請求項1に記載された二次電池。
  4. 前記正極集電体の熱伝導率が前記負極集電体よりも小さい、請求項1から3までの何れか一項に記載された二次電池。
  5. 前記電池ケースは、有底四角筒状の容器本体と、前記容器本体の開口を塞ぐ蓋体とを備えた、請求項1から4までの何れか一項に記載された二次電池。
  6. 請求項1から5までの何れか一項に記載された二次電池を、複数組み合わせた組電池。
  7. 請求項1から5までの何れか一項に記載された二次電池、又は、請求項6に記載された組電池を搭載した、車両。
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