JP5444834B2 - モータ駆動回路 - Google Patents

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Description

本発明は、モータに対して還流素子を並列接続した回路において異常検出機能を備えたモータ駆動回路に関するものである。
従来、特許文献1において、ブレーキ液圧制御用アクチュエータなどに備えられるモータの両端に還流素子として還流ダイオードを並列接続したモータ駆動回路が開示されている。このようなモータ駆動回路では、モータをPWM駆動する場合、PWM駆動のオフ時に発生する逆起電力によるサージが発生したときに、モータに対して並列接続した還流ダイオードを通じる還流回路にサージを流すことができるため、サージを抑制することが可能となる。
また、このような構造のモータ駆動回路では、バッテリが逆接続された場合に、還流ダイオードが順方向接続となって短絡電流が流れる可能性がある。このため、還流ダイオードに対して逆接保護用のダイオードを直列接続し、バッテリの逆接時の短絡電流を防止するようにしている。
特表2001−511636号公報
上記従来のモータ駆動回路では、異常個所がないかイニシャルチェックを行っている。例えば、モータに対する電流供給の制御を行う半導体スイッチング素子をオンオフさせることによってイニシャルチェックを行っている。
しかしながら、上記のようなイニシャルチェックでは、還流ダイオードがオープン(短絡)不良したような場合までチェックすることはできず、還流ダイオードによる還流回路の異常検出を行うことができない。その結果、最悪の場合モータをオフさせた時に発生する逆起電力により、半導体スイッチング素子を破壊に至らせる場合がある。
本発明は上記点に鑑みて、還流回路の異常検出を行うことができるモータ駆動回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
モータ(2)のハイサイド側にカソードがハイサイド側を向けられたダイオード(3b)を含むモータ制御用の第1半導体スイッチング素子(3)を接続すると共に、第1半導体スイッチング素子(3)よりもローサイド側にアノードがハイサイド側を向けられたダイオード(4b)を含む第2半導体スイッチング素子(4)を配置し、さらに、モータ(2)のローサイド側にカソードがハイサイド側を向けられたダイオード(5b)を含むフェールセーフ用の第3半導体スイッチング素子(5)を配置すると共に、還流素子(6b)を含み該還流素子(6b)を通じて第1半導体スイッチング素子(3)をオフしたときに発生する還流電流を流す還流回路を構成する第4半導体スイッチング素子(6)をモータ(2)に対して並列接続する。そして、制御部(7)にて、第1〜第4半導体スイッチング素子(3〜6)のオンオフを制御すると共に、第1半導体スイッチング素子(3)とモータ(2)との接続点(13)の電位を第1モニタ電圧として、該第1モニタ電圧と対応する電圧を入力し、第1〜第4半導体スイッチング素子(3〜6)のオンオフ状態と第1モニタ電圧および異常時の電圧との関係に基づいて還流回路が正常に機能するか否かの異常検出を行うことを特徴としている。
このようなモータ駆動回路によれば、第4半導体スイッチング素子(6)をオンオフに基づいて、還流素子(6b)が正常に電気的に接続されているかをチェックできる。これにより、還流回路の異常検出を行うことが可能となる。
例えば、請求項2に記載したように、第2半導体スイッチング素子(4)を第3半導体スイッチング素子(5)のローサイド側に配置した回路構成とすることができる。
また、請求項3に記載したように、第4半導体スイッチング素子(6)を直列接続された第3半導体スイッチング素子(5)とモータ(2)に対して並列接続した回路構成とすることもできる。
この場合、例えば、請求項4に記載したように、直列接続された第2半導体スイッチング素子(4)および第4半導体スイッチング素子(6)と直列接続されたモータ(2)および第3半導体スイッチング素子(5)とを並列接続した回路構成とすることができる。
このような回路構成とされる場合、第2半導体スイッチング素子(4)に対して還流電流のみが流れ、モータ(2)への電力供給時に電流が流れなくなるため、第2半導体スイッチング素子(4)の小型化、低コスト化を図ることが可能となる。
また、請求項5に記載したように、ハイサイド側から第1半導体スイッチング素子(3)、第4半導体スイッチング素子(6)、第2半導体スイッチング素子(4)、第3半導体スイッチング素子(5)の順ですべてを直列接続し、第4半導体スイッチング素子(6)と第2半導体スイッチング素子(4)との接続点(14)の電位を第2モニタ電圧として、該第2モニタ電圧と対応する電圧を制御部(7)に入力して、該制御部(7)にて第1〜第4半導体スイッチング素子(3〜6)のオンオフ状態と第1モニタ電圧および第2モニタ電圧と異常時の電圧との関係に基づいて還流回路が正常に機能するか否かの異常検出を行うようにすることもできる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかるモータ駆動回路の回路構成を示した図である。 異常検出時における各種チェック項目に対応したMOSFET3a〜6aのオンオフ状態およびモニタ電圧と異常時の電圧の関係およびモータ2の駆動状態を示した真理値表を表した図表である。 本発明の第2実施形態にかかるモータ駆動回路の回路構成を示した図である。 異常検出時における各種チェック項目に対応したMOSFET3a〜6aのオンオフ状態およびモニタ電圧と異常時の電圧の関係およびモータ2の駆動状態を示した真理値表を表した図表である。 本発明の第3実施形態にかかるモータ駆動回路の回路構成を示した図である。 異常検出時における各種チェック項目に対応したMOSFET3a〜6aのオンオフ状態および第1、第2モニタ電圧と異常時の電圧の関係およびモータ2の駆動状態を示した真理値表を表した図表である。 モータ駆動回路の作動の一態様を示す図である。 第1半導体スイッチング素子3のオン/オフとモータ2の駆動電流Imとの関係を示す図である。 モータ2の駆動を制御するためのプログラムの流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態では、ブレーキ液圧制御用アクチュエータ等に備えられるモータを駆動するためのモータ駆動回路に対して本発明の一実施形態を適用した場合について説明する。
図1は、本実施形態にかかるモータ駆動回路の回路構成を示した図である。この図に示されるように、モータ駆動回路は、バッテリ1を電源として、バッテリ1からの電力供給に基づいてモータ2の駆動を行う。
モータ駆動回路には、第1〜第4半導体スイッチング素子3〜6およびこれら第1〜第4半導体スイッチング素子3〜6を制御するための制御部としての制御&検出回路7が備えられている。
第1半導体スイッチング素子3は、モータ2の上流側においてモータ2と直列接続されている。この第1半導体スイッチング素子3は、MOSFET3aおよびこのMOSFET3a内に形成された寄生ダイオード3bを備えた構成とされている。MOSFET3aは、例えばNchの場合(Pchの場合は逆)、ドレイン端子がハイサイド側(バッテリ1のプラス端子側)に接続されていると共にソース端子がローサイド側(モータ2側)に接続されている。このため、寄生ダイオード3bは、カソードがハイサイド側に向けられた状態となっている。この第1半導体スイッチング素子3は、モータ2への電力供給のオンオフを制御するためのモータ制御用素子として機能する。
また、第2半導体スイッチング素子4は、モータ2の下流に備えられている。この第2半導体スイッチング素子4は、MOSFET4aおよびこのMOSFET4a内に形成された寄生ダイオード4bを備えた構成とされている。MOSFET4aは、例えばNchの場合(Pchの場合は逆)、ソース端子がハイサイド側(モータ2側)に接続されていると共にドレイン端子がローサイド側(後述する第3半導体スイッチング素子5側)に接続されている。このため、寄生ダイオード4bは、アノードがハイサイド側に向けられた状態となっている。このため、第2半導体スイッチング素子4は、バッテリ1が逆接されたときにMOSFET4aはオフとなり短絡電流が流れることを防止するための保護用素子として機能する。
また、第3半導体スイッチング素子5は、第1半導体スイッチング素子3の下流側において第1半導体スイッチング素子3やモータ2に対して直列接続されている。この第3半導体スイッチング素子5は、MOSFET5aおよびこのMOSFET5a内に形成された寄生ダイオード5bを備えた構成とされている。MOSFET5aは、例えばNchの場合(Pchの場合は逆)、ドレイン端子がハイサイド側(第1半導体スイッチング素子3側)に接続されていると共にソース端子がローサイド側(バッテリ1のマイナス端子側)に接続されている。このため、寄生ダイオード5bは、カソードがハイサイド側に向けられた状態となっている。この第3半導体スイッチング素子5は、第1半導体スイッチング素子3に異常が発生したとき、例えばショート異常となってモータ2への電力供給を遮断できなくなったときに、第1半導体スイッチング素子3の代わりにモータ2への電力供給を遮断するフェールセーフ用素子として機能する。
また、第4半導体スイッチング素子6は、第1半導体スイッチング素子3の下流側においてモータ2に対して並列接続されている。この第4半導体スイッチング素子6は、MOSFET6aおよびこのMOSFET6a内に形成された寄生ダイオード6bを備えた構成とされている。MOSFET6aは、例えばNchの場合(Pchの場合は逆)、ドレイン端子がハイサイド側(第1半導体スイッチング素子3側)に接続されていると共にソース端子がローサイド側(第3半導体スイッチング素子5側)に接続されている。このため、寄生ダイオード6bは、カソードがハイサイド側に向けられた状態となっている。この第4半導体スイッチング素子6の寄生ダイオード6bが還流素子(還流ダイオード)として機能する。
これら第1〜第4半導体スイッチング素子3〜6のMOSFET3a〜6aが制御&検出回路7にて制御されることにより、モータ2への電力供給の制御を行うのに加え、各半導体スイッチング素子3〜6が正常に作動するかという異常検出を行っている。
具体的には、モータ駆動回路には、さらに、モータ2に対して印加されるモータ電圧をモニタするモニタ回路(第1モニタ回路)8が備えられている。モニタ回路8は、例えば5V電源などの定電圧源9とモータ2の抵抗よりも十分大きな抵抗値とされた第1〜第3抵抗10〜12を有した構成とされている。このモニタ回路8は、第1半導体スイッチング素子3と第4半導体スイッチング素子6との接続点13の電位を第2抵抗11と第3抵抗12とによって分圧して制御&検出回路7に入力することによってモータ電圧をモニタすると共に、第1〜第4半導体スイッチング素子3〜6のMOSFET3a〜6aのオンオフ状態に応じて第1〜第3抵抗10〜12にて分圧された電圧(以下、モニタ電圧という)を制御&検出回路7に入力する。これにより、制御&検出回路7にて各半導体スイッチング素子3〜6の異常検出が行われる。
以下、このように構成されたモータ駆動回路におけるモータ2の駆動方法および異常検出方法について説明する。
まず、通常時において、モータ2をPWM駆動する場合には、第2半導体スイッチング素子4におけるMOSFET4aおよび第3半導体スイッチング素子5におけるMOSFET5aを常にオンさせ、第4半導体スイッチング素子6におけるMOSFET6aを常にオフさせた状態で、第1半導体スイッチング素子3のMOSFET3aをPWM制御する。これにより、第1半導体スイッチング素子3のMOSFET3aをオンしたときには、第1半導体スイッチング素子3から第4半導体スイッチング素子6を通じて第2半導体スイッチング素子4側に流れる経路はMOSFET6aおよび寄生ダイオード6bにて遮断されるため、モータ2に対して通電が行われる。そして、第1半導体スイッチング素子3のMOSFET3aをオフしたときには、逆起電力が発生するが、第4半導体スイッチング素子6の寄生ダイオード6bを還流ダイオードとしてモータ2からMOSFET5aおよび寄生ダイオード6bを通じた還流回路に還流電流が流れる。これにより、PWM制御のオフ時に発生するサージを抑制することが可能となる。
次に、異常検出時には、以下のように第1半導体スイッチング素子3〜6におけるMOSFET3a〜6aのオンオフが制御され、そのときにモニタ回路8から制御&検出回路7に入力されるモニタ電位に基づいて、モータ2を駆動することなく各部の異常検出を行っている。これについて、図2に示す図表を参照して説明する。
図2は、異常検出時における各種チェック項目に対応した第1〜第4半導体スイッチング素子3〜6におけるMOSFET3a〜6aのオンオフ状態およびモニタ電圧と異常時の電圧の関係およびモータ2の駆動状態を示した真理値表を表した図表である。
まず、チェック1として、各素子のオン固着の有無の確認を行う。オン固着とは、MOSFET3a〜6aがオンした状態のまま固着してしまうことを意味している。
この場合には、すべてのMOSFET3a〜6aをオフにし、モニタ電圧のレベルを確認する。このとき、すべてのMOSFET3a〜6aをオフにしているため、バッテリ1からモータ2への電力供給ラインは遮断状態となり、モータ2は駆動されない。
具体的には、オン固着が発生していなければ、定電圧源9の電圧を第1〜第3抵抗10〜12にて分圧した電圧、つまり中間(以下、Mレベルという)電圧がモニタ電圧となる。これに対し、第1半導体スイッチング素子3のMOSFET3aがオン固着した場合、バッテリ1のプラス端子側の電圧を第2、第3抵抗11、12にて分圧した電圧、つまりHiレベル電圧がモニタ電圧となる。また、第3、第4半導体スイッチング素子5、6のMOSFET5a、6aがオン固着した場合、バッテリ1のマイナス側に電圧が引っ張られるため、Loレベル電圧がモニタ電圧となる。このため、モニタ電圧がMレベル電圧以外のHiレベル電圧もしくはLoレベル電圧となれば、制御&検出回路7にてオン固着が発生していると検出する。
なお、オン固着が発生していない場合に、第1〜第4半導体スイッチング素子3〜6に断線が発生していた場合、MOSFET3a〜6aをすべてオフしているのと同様の状態であるため、いずれかで断線が発生していた場合にも、モニタ電圧がMレベル電圧となる。
次に、チェック2として、バッテリ1のプラス端子側から第1半導体スイッチング素子3を通じて接続点13に至る経路内での異常を検出する。
この場合には、第1半導体スイッチング素子3のMOSFET3aをオンし、その他のMOSFET4a〜6aはオフする。このときにも、MOSFET4a〜6aをオフにしているため、バッテリ1からモータ2への電力供給ラインは遮断状態となり、モータ2は駆動されない。そして、正常であればモニタ電圧がHiレベル電圧となるが、MOSFET3aが断線するなど、上記経路内で断線が生じているとモニタ電圧がMレベル電圧のままとなる。また、第3、第4半導体スイッチング素子5、6のいずれかのMOSFET5a、6aがオン固着している場合、モニタ電圧がMレベル電圧にならずにLoレベル電圧となる。したがって、この動作により、MOSFET3aのオンおよびMOSFET5a、6aのオフが正常に行えるかチェックできる。
続いて、チェック3として、接続点13から第4半導体スイッチング素子6や第2半導体スイッチング素子4を通じてバッテリ1のマイナス端子側に至る経路内での異常を検出する。
この場合には、第2半導体スイッチング素子4のMOSFET4aおよび第4半導体スイッチング素子6のMOSFET6aをオンし、その他のMOSFET3a、5aはオフする。このときにも、MOSFET3a、5aをオフにしているため、バッテリ1からモータ2への電力供給ラインは遮断状態となり、モータ2は駆動されない。そして、正常であればモニタ電圧がLoレベル電圧になるが、MOSFET4a、6aが断線するなど、上記経路内で断線が生じているとモニタ電圧がMレベル電圧となる。したがって、この動作により、MOSFET4a、6aが断線ではないことをチェックできる。
最後に、チェック4として、接続点13からモータ2や第3半導体スイッチング素子5および第2半導体スイッチング素子4を通じてバッテリ1のマイナス端子側に至る経路内での異常を検出する。
この場合には、第2半導体スイッチング素子4のMOSFET4aおよび第3半導体スイッチング素子5のMOSFET5aをオンし、その他のMOSFET3a、6aはオフする。このときにも、MOSFET3a、6aをオフにしているため、バッテリ1からモータ2への電力供給ラインは遮断状態となり、モータ2は駆動されない。そして、正常であればモニタ電圧がLoレベル電圧になるが、MOSFET4a、5aが断線するなど、上記経路内で断線が生じているとモニタ電圧がMレベル電圧となる。したがって、この動作により、MOSFET4a、5aが断線ではないことをチェックできる。
以上により、還流ダイオードとして機能する寄生ダイオード6bが正常に電気的に接続されているかをチェックでき、還流回路の異常検出を行うことが可能となる。また、寄生ダイオード6bのみでなく、第1〜第3半導体スイッチング素子3〜5のMOSFET3a〜5aが正常に電気的に接続されているかをチェックすることも可能となる。そして、このようなチェックをモータ2を駆動することなく行うことができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してモータ駆動回路における接続構成を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
図3は、本実施形態にかかるモータ駆動回路の回路構成を示した図である。この図に示すように、本実施形態のモータ駆動回路では、第1実施形態のように第3半導体スイッチング素子5が第2半導体スイッチング素子4を介してバッテリ1のマイナス端子側に接続される構成ではなく、第3半導体スイッチング素子5が直接バッテリ1のマイナス端子側に接続される構成とされている。つまり、第2半導体スイッチング素子4が還流回路内に配置された構成とされている。
このような構成においても、各半導体スイッチング素子3〜6は基本的には第1実施形態と同様に機能する。ただし、第1実施形態ではモータ2への電力供給時に第2半導体スイッチング素子4を通過するために相応に大きな損失電力に対応できるように第2半導体スイッチング素子4を設計する必要があるが、本実施形態の構成の場合には第2半導体スイッチング素子4には還流電流しか流れない。この還流電流はモータ2へ供給される電流よりも格段に小さく、第2半導体スイッチング素子4はそれに対応できる設計であれば良いため、小型化・低コスト化を図ることが可能となる。
続いて、このように構成されたモータ駆動回路における異常検出方法について説明する。なお、通常時のモータ2の駆動方法に関しては、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図4は、異常検出時における各種チェック項目に対応した第1〜第4半導体スイッチング素子3〜6におけるMOSFET3a〜6aのオンオフ状態およびモニタ電圧と異常時の電圧の関係およびモータ2の駆動状態を示した真理値表を表した図表である。
まず、チェック1としては、第1実施形態と同様の動作を行う。つまり、すべてのMOSFET3a〜6aをオフにして、各素子のオン固着の有無の確認を行う。そして、モニタ電圧がMレベル電圧以外のHiレベル電圧もしくはLoレベル電圧となれば、制御&検出回路7にてオン固着が発生していると検出する。
次に、チェック2として、第1実施形態と同様、第1半導体スイッチング素子3のMOSFET3aをオンし、その他のMOSFET4a〜6aはオフすることにより、バッテリ1のプラス端子側から第1半導体スイッチング素子3を通じて接続点13に至る経路内での異常を検出する。このときの各部の異常状態とモニタ電圧の電圧レベルに関しても第1実施形態と同様である。
続いて、チェック3として、第1実施形態と同様、第2半導体スイッチング素子4のMOSFET4aおよび第4半導体スイッチング素子6のMOSFET6aをオンし、その他のMOSFET3a、5aはオフする。これにより、接続点13から第4半導体スイッチング素子6や第2半導体スイッチング素子4を通じてバッテリ1のマイナス端子側に至る経路内での異常を検出する。このときの各部の異常状態とモニタ電圧の電圧レベルに関しても第1実施形態と同様である。
最後に、チェック4として、接続点13からモータ2や第3半導体スイッチング素子5を通じてバッテリ1のマイナス端子側に至る経路内での異常を検出する。この場合には、第1実施形態と異なり、第3半導体スイッチング素子5のMOSFET5aをオンし、その他のMOSFET3a、4a、6aはオフする。このとき、MOSFET3a、4a、6aをオフにしているため、バッテリ1からモータ2への電力供給ラインは遮断状態となり、モータ2は駆動されない。そして、正常であればモニタ電圧がLoレベル電圧になるが、MOSFET5aが断線するなど、上記経路内で断線が生じているとモニタ電圧がMレベル電圧となる。したがって、この動作により、MOSFET5aのオンが正常に行えるかチェックできる。
このように、第1実施形態に対してモータ駆動回路における接続構成を変更しても、還流ダイオードとして機能する寄生ダイオード6bが正常に電気的に接続されているかをチェックでき、還流回路の異常検出を行うことが可能となる。また、寄生ダイオード6bのみでなく、第1〜第3半導体スイッチング素子3〜5のMOSFET3a〜5aが正常に電気的に接続されているかをチェックすることも可能となる。そして、このようなチェックをモータ2を駆動することなく行うことができる。
なお、このような回路構成とする場合、バッテリ1の逆接時に、第2半導体スイッチング素子4のMOSFET4aがモータ2に対して直列接続されていないため、モータ2への電力供給が行われてしまい、モータ2が回転してしまうことになる。このため、バッテリ1の逆接時にモータ2が回ることを許容できるようなシステムである必要がある。例えば、モータ2に流れる電流が大きいと、第3半導体スイッチング素子5の寄生ダイオード5bおよび第1半導体スイッチング素子3の寄生ダイオード3bでの発熱が大きくなるため素子破壊の問題が発生し得るが、モータ2に流れる電流が小さければそのような問題が発生しないため、逆接時であってもモータ2に流される電流が小さいようなシステムであれば問題ない。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してモータ駆動回路における接続構成を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
図5は、本実施形態にかかるモータ駆動回路の回路構成を示した図である。この図に示すように、本実施形態のモータ駆動回路では、第2半導体スイッチング素子4を還流回路内に配置すると共に、第3半導体スイッチング素子5を還流回路外に配置しつつ、第2半導体スイッチング素子4の下流側に配置した構成としている。
このような構成においても、各半導体スイッチング素子3〜6は基本的には第1実施形態と同様に機能する。ただし、第1実施形態では接続点13の電位をモニタ電圧として使用しているだけであるが、本実施形態では、接続点13の電位を第1モニタ電圧として用いると共に、第2半導体スイッチング素子4と第4半導体スイッチング素子6との接続点14の電位を第2モニタ電圧として使用している。具体的には、モータ駆動回路にはモニタ回路(第2モニタ回路)15が備えられている。モニタ回路15は、モータ2の抵抗よりも十分大きな抵抗値とされた第4、第5抵抗16、17を有した構成とされ、接続点14の電位を第4、第5抵抗16、17によって分圧して制御&検出回路7に入力することによって第2モニタ電圧をモニタする。
続いて、このように構成されたモータ駆動回路における異常検出方法について説明する。なお、通常時のモータ2の駆動方法に関しては、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図6は、異常検出時における各種チェック項目に対応した第1〜第4半導体スイッチング素子3〜6におけるMOSFET3a〜6aのオンオフ状態および第1、第2モニタ電圧と異常時の電圧の関係およびモータ2の駆動状態を示した真理値表を表した図表である。
図中、M1〜M3は、第1〜第5抵抗10〜12、16、17やモータ2の抵抗にて分圧された第1〜第3中間電圧のことであり、第1〜第5抵抗10〜12、16、17の各抵抗値R1〜R5およびモータ2の抵抗rmにて表される値である。
具体的には、第1中間電圧M1は、定電圧源9の電圧を第1〜第3抵抗10〜12で分圧した値(=定電圧(5V)×R3/(R1+R2+R3))である。第2中間電圧M2は、定電圧源9の電圧を第1〜第5抵抗10〜12、16、17で分圧した値(=定電圧(5V)×R3/{R1+(R2+R3)//(R4+R5)}×(R4+R5)/(R2+R3+R4+R5)となる第2中間電圧である。(R2+R3)//(R4+R5)は、直列接続したR2とR3に対して直列接続したR4とR5を並列接続させたときの合成抵抗値を示している。第3中間電圧M3は、定電圧源9の電圧を第1〜第5抵抗10〜12、16、17およびモータ2の抵抗で分圧した値(=定電圧(5V)×R3/{R1+(R2+R3)//(rm+R4+R5)}×(rm+R4+R5)/(rm+R2+R3+R4+R5)となる第2中間電圧である。(R2+R3)//(rm+R4+R5)は、直列接続したR2とR3に対して直列接続したrmとR4およびR5を並列接続させたときの合成抵抗値を示している。
ただし、rmはR1〜R5と比較して十分に小さいため無視でき、R2=R4、R3=R5となるように抵抗値設定してある。このため、第1〜第3中間電圧M1〜M3の関係は、M1>M2、M1>M3、M2≒M3となる。
まず、チェック1としては、第1実施形態と同様の動作を行う。つまり、すべてのMOSFET3a〜6aをオフにして、各素子のオン固着の有無の確認を行う。
このとき、正常であれば、第1モニタ電圧は第1中間電圧M1となり、第2モニタ電圧はLoレベル電圧となるため、第1、第2モニタ電圧が所望の電圧レベル以外であれば、制御&検出回路7にてオン固着が発生していると検出する。
次に、チェック2として、第1実施形態と同様、第1半導体スイッチング素子3のMOSFET3aをオンし、その他のMOSFET4a〜6aはオフすることにより、バッテリ1のプラス端子側から第1半導体スイッチング素子3を通じて接続点13に至る経路内での異常を検出する。
このとき、正常であれば第1モニタ電圧はHiレベル電圧となり、第2モニタ電圧はLoレベル電圧となる。これに対して、MOSFET3aが断線するなど、上記経路内で断線が生じていると第1モニタ電圧が第1中間電圧M1のまま変化しない。したがって、この動作により、MOSFET3aのオンが正常に行えるかチェックできる。
続いて、チェック3として、接続点13から第4半導体スイッチング素子6を通じて接続点14に至る経路内での異常を検出する。具体的には、第4半導体スイッチング素子6のMOSFET6aをオンし、その他のMOSFET3a〜5aはオフする。
このとき、正常であれば、第1、第2モニタ電圧は共に第2中間電圧M2となる。これに対し、第4半導体スイッチング素子6のMOSFET6aが断線するなど、上記経路内で断線が生じていると第1モニタ電圧が第1中間電圧M1に変化し、第2モニタ電圧がLoレベル電圧のままである。したがって、この動作により、MOSFET6aのオンが正常に行えるかチェックできる。
さらに、チェック4として、接続点13からモータ2および第2半導体スイッチング素子4を通じて接続点14に至る経路内での異常を検出する。具体的には、第2半導体スイッチング素子4のMOSFET4aをオンし、その他のMOSFET3a、5a、6aはオフする。
このとき、正常であれば、第1、第2モニタ電圧は共に第3中間電圧M3となる。これに対し、第2半導体スイッチング素子4のMOSFET4aが断線するなど、上記経路内で断線が生じていると第1モニタ電圧が第1中間電圧M1のまま変化せず、第2モニタ電圧がLoレベル電圧のまま変化しない。したがって、この動作により、MOSFET4aのオンが正常に行えるかチェックできる。
最後に、チェック5として、接続点13からモータ2および第3半導体スイッチング素子5を通じてバッテリ1のマイナス端子に至る経路内での異常を検出する。具体的には、第3半導体スイッチング素子5のMOSFET5aをオンし、その他のMOSFET3a、4a、6aはオフする。
このとき、正常であれば、第1、第2モニタ電圧は共にLoレベル電圧となる。これに対し、第3半導体スイッチング素子5のMOSFET5aが断線するなど、上記経路内で断線が生じていると第1モニタ電圧が第1中間電圧M1に変化する。したがって、この動作により、MOSFET5aのオンが正常に行えるかチェックできる。
このように、第1実施形態に対してモータ駆動回路における接続構成を変更しても、還流ダイオードとして機能する寄生ダイオード6bが正常に電気的に接続されているかをチェックでき、還流回路の異常検出を行うことが可能となる。また、寄生ダイオード6bのみでなく、第1〜第3半導体スイッチング素子3〜5のMOSFET3a〜5aが正常に機能するかをチェックすることも可能となる。そして、このようなチェックをモータ2を駆動することなく行うことができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態の異常検出結果に基づいてモータ2の駆動制御を実施するモータ駆動回路について説明する。本実施形態のモータ駆動回路の回路構成は、第1実施形態に係るモータ駆動回路の回路構成と実質的に同一である。よって、本実施形態に係るモータ駆動回路の各構成要素に対し第1実施形態に係るモータ駆動回路の対応する構成要素と同一符号を付して、モータ駆動回路の回路構成の説明を省略する。ただし、本実施形態では、第1半導体スイッチング素子3のソースとドレインとの間にクランプ回路を設けることを想定している。
本実施形態に係るモータ駆動回路では、(1)第1〜4半導体スイッチング素子3〜6の全てが正常であることを検出した場合には、モータ2の駆動信号のオンデューティを通常デューティとし、その通常デューティでモータ2をPWM駆動し、(2)第1〜3半導体スイッチング素子3〜5のいずれかが故障したことを検出した場合には、モータ2のPWM駆動を停止するようにしている。そして、特に、(3)第1〜3半導体スイッチング素子3〜5の全てが正常であり、かつ、第4半導体スイッチング素子6が断線していることを検出した場合には、モータ2の駆動信号のオンデューティを通常デューティよりも大きいフェールセーフデューティとし、そのフェールセーフデューティでモータ2をPWM駆動するようにしている。ここで、フェールセーフデューティは、第1半導体スイッチング素子3の耐サージ性に応じて設定されるデューティ値である。このように、フェールセーフデューティでモータ2をPWM駆動することにより、第4半導体スイッチング素子6の断線発生時において、当該断線発生に起因する第1半導体スイッチング素子3の2次的な故障の発生を抑制しつつ、モータ2の駆動を継続することができる。
この点について図7を参照して補足する。図7はモータ駆動回路の作動の一態様を示す図である。図7において、(a)は第1半導体スイッチング素子3のオン/オフを、(b)はモータ2の駆動電流Imを、(c)は第1半導体スイッチング素子3とモータ2との接点13の電位Vcを示している。また、図7(c)において、一点鎖線で示すグラフは第4半導体スイッチング素子6が正常である状態を、実線で示すグラフは第4半導体スイッチング素子6が断線した状態を示している。
図7に示すように、タイミングt1において、第1半導体スイッチング素子3がオンし、モータ2への電力供給が開始されると、駆動電流Imは増加する。タイミングt2においてモータ2が始動すると、それ以降、駆動電流Imは略一定となる。タイミングt3において、第1半導体スイッチング素子3がオフされると、逆起電力によるサージが接点13に重畳されるため、同接点13の電位は低下する。
第4半導体スイッチング素子6に異常がない場合には、還流動作によりサージエネルギーが消費される。そのため、図7(c)に一点鎖線で示すように、第1半導体スイッチング素子3のオフに伴う接点13の電位の低下は小さいものとなる。
一方、第4半導体スイッチング素子6が断線している場合、還流回路によりサージエネルギーが消費されず、バッテリ1から第1半導体スイッチング素子3を介して接点13に電流が流れることでサージエネルギーが消費される。そのため、図7(c)に実線で示すように、接点13の電位は、バッテリ1のプラス端子の電位VBよりも第1半導体スイッチング素子3におけるクランプ電圧Vclだけ低いV1となる。
ところで、第4半導体スイッチング素子6が断線している場合、接点13に重畳されるサージが大きくなると、第1半導体スイッチング素子3にクランプ電圧が印加され、結果として第1半導体スイッチング素子3が故障するおそれがある。
これに対し、本発明では、第4半導体スイッチング素子6の断線を検出した場合には、第1半導体スイッチング素子3のオフ時における駆動電流Imを小さくするようにしている。
図8は、図7と同様にして、第1半導体スイッチング素子3のオン/オフとモータ2の駆動電流Imとの関係を示す図である。図8に示すように、モータ駆動信号のオンデューティを大きくすると、モータ駆動電流Imの大きさはモータ2の回転速度(自己発電の大きさ)に応じて小さくなる(図8(b)のタイミングt31、t32参照)。そこで、第4半導体スイッチング素子6の断線を検出した場合には、モータ駆動信号のオンデューティを通常デューティよりも大きいフェールセーフデューティとし、そのフェールセーフデューティでモータ2をPWM駆動するようにしている。
このように、第1半導体スイッチング素子3のオフ時における駆動電流Imを小さくすることにより、接点13に重畳されるサージエネルギーが小さくなる。これにより、第4半導体スイッチング素子6の断線発生に起因する第1半導体スイッチング素子3の2次的な故障の発生を抑制しつつ、モータ2の駆動を継続することができる。
図9は、上述の如くモータ2の駆動を制御するためのプログラムの流れを示すフローチャートである。本実施形態では、本プログラムが制御&検出回路7により周期的に実行されることを想定している。
図9に示すステップ10では、制御&検出回路7は、第1実施形態と同様にして、第1〜4半導体スイッチング素子3〜6の各素子について故障を検出する。
続くステップ11では、制御&検出回路7は、第1〜3半導体スイッチング素子3〜5のいずれかに断線やショートなどの故障があるか否かを判定する。そして、制御&検出回路7は、第1〜3半導体スイッチング素子3〜5のいずれかに故障があると判定した場合には、ステップ12において第1、2半導体スイッチング素子3、4をオフしてモータ2への電力供給を停止し、今回のプログラムの実行を終了する。一方、制御&検出回路7は、第1〜3半導体スイッチング素子3〜5の全てに故障がないと判定した場合には、ステップ13の処理に進む。
ステップ13では、制御&検出回路7は、第4半導体スイッチング素子6に断線があるか否かを判定する。そして、制御&検出回路7は、第4半導体スイッチング素子6に断線があると判定した場合には、ステップ14においてモータ駆動信号のオンデューティをフェールセーフデューティに設定し、今回のプログラムの実行を終了する。一方、制御&検出回路7は、第4半導体スイッチング素子6に断線がないと判定した場合には、ステップ15においてモータ駆動信号のオンデューティを通常デューティに設定し、今回のプログラムの実行を終了する。
以上説明したモータ2の駆動制御によれば、第1〜3半導体スイッチング素子3〜5の全てに故障がない場合には、第4半導体スイッチング素子6が断線した場合であったとしても、モータ駆動信号のオンデューティがフェールセーフデューティに設定され、当該フェールセーフデューティでモータ2のPWM駆動が継続される。要するに、モータ駆動回路において、電力供給回路に異常がない場合には、還流回路に異常があったとしても、モータ駆動信号のオンデューティが大きくなり、モータ2の駆動が継続される。これにより、第4半導体スイッチング素子6の断線発生に起因する第1半導体スイッチング素子3の故障の発生を抑制しつつ、すなわち還流回路の異常発生に起因する電力供給回路の2次的な異常発生を抑制しつつ、モータ2の駆動を継続することができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、各部の異常検出のチェック方法の一例を示したが、チェック時の各MOSFET3a〜6aのオンオフ形態は様々であり、上記のように還流ダイオードを第4半導体スイッチング素子6にて構成し、第4半導体スイッチング素子6のMOSFET6aにて還流回路が機能するかどうかのチェックが行える回路構成であれば、どのようなチェック方法であっても構わない。
また、上記実施形態では、還流素子として還流ダイオードを例に挙げたが、ダイオード以外の単なるスイッチ素子などであっても構わない。つまり、モータ2をPWM駆動する際の第1半導体スイッチング素子3のMOSFET3aのオンオフに伴ってスイッチ素子がオンオフするようなものであっても構わない。
また、第4実施形態のフェールセーフデューティはオンデューティ100%でもよい。すなわち、還流回路の異常時において、モータ2をフルオンすることにより、当該モータ2の駆動を継続するようにしてもよい。この場合、モータ2の駆動中には、第1半導体スイッチング素子3のオフに伴うサージが発生しない。これにより、第1半導体スイッチング素子3の2次的な故障の発生を防止しつつ、モータ2の駆動を継続することができる。
上記第4実施形態では、還流回路の異常時に、モータ駆動信号のオンデューティを大きくした。しかしながら、これに限られず、モータ2のオン期間(図7のタイミングt1〜t3参照)を、還流回路に異常がない通常時よりも長くすれば足り、上述の如くモータ駆動信号のオンデューティを大きくすることはその一態様である。よって、例えば、モータ駆動信号のパルス幅を長くするとともに、その周期を大きくすることが考えられる。この場合、通常時及び異常時において、モータ駆動信号のデューティ変化を小さくすることができる。
上記第4実施形態は、上記第2、3実施形態のモータ駆動回路にも適用可能である。詳しくは、第2実施形態又は第3実施形態に第4実施形態のモータ駆動制御を適用する場合には、第1半導体スイッチング素子3及び第3半導体スイッチング素子5に故障がなく、かつ、第2半導体スイッチング素子4又は第4半導体スイッチング素子6が断線していることを検出したときに、モータ駆動信号のオンデューティを大きくする。
上記第4実施形態では、モータ駆動回路の異常検出結果に基づいて、モータ2の駆動態様を切り替えた。しかしながら、これに限られず、還流回路に異常がある場合には、モータ2の駆動を禁止することが考えられる。この場合、第4半導体スイッチング素子6の断線発生に起因する第1半導体スイッチング素子3の2次的な故障の発生を防止することができる。
1…バッテリ、2…モータ、3〜6…第1〜第4半導体スイッチング素子、 3a〜6a…MOSFET、3b〜6b…寄生ダイオード、7…制御&検出回路、8…モニタ回路、9…定電圧源、10〜12…第1〜第3抵抗、13…接続点、14…接続点、15…モニタ回路、16…第4抵抗、17…第5抵抗

Claims (5)

  1. 電源(1)からの電力供給に基づいて駆動されるモータ(2)のハイサイド側に配置されることで前記電力供給のオンオフを制御を行い、カソードがハイサイド側を向けられた逆方向接続のダイオード(3b)を含むモータ制御用の第1半導体スイッチング素子(3)と、
    前記第1半導体スイッチング素子(3)よりもローサイド側に配置され、アノードがハイサイド側を向けられた順方向接続のダイオード(4b)を含む第2半導体スイッチング素子(4)と、
    前記モータ(2)のローサイド側に配置され、前記第1半導体スイッチング素子(3)に異常が発生したときに前記電力供給をオフし、カソードがハイサイド側を向けられた逆方向接続のダイオード(5b)を含むフェールセーフ用の第3半導体スイッチング素子(5)と、
    前記モータ(2)に対して並列接続された還流素子(6b)を含み、前記第1半導体スイッチング素子(3)をオフしたときに発生する還流電流を前記還流素子(6b)を通じて流す還流回路を構成する第4半導体スイッチング素子(6)と、
    前記第1〜第4半導体スイッチング素子(3〜6)のオンオフを制御すると共に、前記第1半導体スイッチング素子(3)と前記モータ(2)との接続点(13)の電位を第1モニタ電圧として、該第1モニタ電圧と対応する電圧を入力し、前記第1〜第4半導体スイッチング素子(3〜6)のオンオフ状態と前記第1モニタ電圧および異常時の電圧との関係に基づいて前記還流回路が正常に機能するか否かの異常検出を行う制御部(7)と、を備えていることを特徴とするモータ駆動回路。
  2. 前記第2半導体スイッチング素子(4)は、前記第3半導体スイッチング素子(5)のローサイド側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動回路。
  3. 前記第4半導体スイッチング素子(6)は、直列接続された前記第3半導体スイッチング素子(5)と前記モータ(2)に対して並列接続されていることを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動回路。
  4. 直列接続された前記第2半導体スイッチング素子(4)および前記第4半導体スイッチング素子(6)に対して直列接続された前記モータ(2)および前記第3半導体スイッチング素子(5)とが並列接続されていることを特徴とする請求項3に記載のモータ駆動回路。
  5. 前記第1〜第4半導体スイッチング素子(3〜6)は、ハイサイド側から前記第1半導体スイッチング素子(3)、前記第4半導体スイッチング素子(6)、前記第2半導体スイッチング素子(4)、前記第3半導体スイッチング素子(5)の順ですべてが直列接続されており、前記第4半導体スイッチング素子(6)と前記第2半導体スイッチング素子(4)との接続点(14)の電位を第2モニタ電圧として、該第2モニタ電圧と対応する電圧を前記制御部(7)に入力し、該制御部(7)にて前記第1〜第4半導体スイッチング素子(3〜6)のオンオフ状態と前記第1モニタ電圧および前記第2モニタ電圧と異常時の電圧との関係に基づいて前記還流回路が正常に機能するか否かの異常検出を行うことを特徴とする請求項に記載のモータ駆動回路。
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