JP5444159B2 - 流体圧緩衝器 - Google Patents

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Description

この発明は、流体圧緩衝器に関し、特に、インナーチューブに結合する結合手段にヘッド部材を結合して当該ヘッド部材とボトム部材とでシリンダを挟持する流体圧緩衝器の軽量化に関する。
流体圧緩衝器は、これまでに種々の提案がなされており、例えば、二輪車の車輪を懸架しながらその車輪に入力される路面振動を減衰するフロントフォークやリアクッションユニット等の懸架装置として利用される。
特許文献1には、従来のフロントフォークの構成が開示されており、このフロントフォークは、アウターチューブと、このアウターチューブ内に摺動自在に挿通されるインナーチューブとからなるフォーク本体を備え、倒立型に設定される。
上記フォーク本体には、上下の開口部を封止するキャップ部材と、ボトム部材とがそれぞれ設けられ、上記フォーク本体は、内部に所定の減衰力を発生する正立型のダンパを収容し、このダンパとの間に作動流体を貯留するリザーバ室を形成する。
このダンパは、上記インナーチューブの軸心部に起立して作動流体を収容するシリンダと、アウターチューブに固定されて上記シリンダ内に出没するロッドと、このロッドの先端に保持されて上記シリンダ内を二つの作用室に区画するピストンとを備える。
そして、特許文献1の図3、4に開示されるように、上記シリンダのヘッド部及びボトム部には、ヘッド部材及びベース部材がそれぞれ螺嵌されてなる。
ところで、フォーク本体の下側の開口部を封止するボトム部材は、筒状に形成されて、フォーク本体側に大径の円柱状空間を形成する開口側大開口部と、この円柱状空間に同軸に延設される小径の円柱状空間を形成する奥側小開口部とを備える。
そして、上記構成を備えることにより、上記開口側大開口部内周にインナーチューブのボトム部を螺合し、上記奥側小開口部内に上記ベース部材を挿入して上記ベース部材外周と奥側小開口部内周との間をシール部材でシールする。
次いで、上記ベース部材にシリンダのボトム部を螺合することにより、シリンダをボトム部材に固定することが可能となる。
上記特許文献1のフロントフォークにおいては、シリンダのヘッド側及びボトム側の開口部に螺子加工を施す必要があり、この螺子加工のためには、少なくとも開口部の肉厚を大きくして螺子加工により機械的強度を低下させないようにしなければならず、フロントフォークの軽量化の妨げとなり、また、加工に手間を要する。
そこで、出願人は、シリンダの螺子加工を不要にして、軽量化及び加工性の向上を図るため、以下の流体圧緩衝器たるフロントフォークを創案した。
このフロントフォークは、図6に示すように、特許文献1のフロントフォークと基本構造を同一にしてなり、ボトム部材20は、有底筒状に形成されて、開口側大開口部20aと、奥側小開口部20bと、段部20cとを備えてなる。
上記段部20cには、ガイドワッシャW1及びワッシャW2が順に積載されてなり、上記ガイドワッシャW1は、環状に形成されて内周部が図6中下方に湾曲し、上記ワッシャW2は、環状の平板状に形成される。
そして、開口側大開口部20a内周にインナーチューブ2のボトム部(図中下側)を螺合し、上記段部20cとインナーチューブ2のボトム端との間にガイドワッシャW1及びワッシャW2を挟持する。
次いで、奥側小開口部20b内にシリンダ31のボトム部(図中下側)を挿通し、インナーチューブ2に結合する結合手段Jにヘッド部材30を螺合して当該ヘッド部材30とボトム部材20とでシリンダ31を挟持する。
上記構成を備えることにより、従来のフロントフォークは、ワッシャW2でインナーチューブ2の面圧を受け、ガイドワッシャW1でシリンダ31を調心しながら奥側小開口部20b内に挿通することが可能となる。
特開2008−69830号 公報
上記従来のフロントフォークたる流体圧緩衝器において、シリンダの螺子加工を不要として流体圧緩衝器の軽量化及び加工性の向上をすることが可能となる点において有用であるが、流体圧緩衝器の更なる軽量化が求められている。
また、上記ガイドワッシャW1の内周側端部等にバリが生じている場合には、シリンダ31を奥側小開口部20b内に案内する際、上記バリでシリンダ31の外周面を傷つける虞がある。
そこで、本発明の目的は、ガイドワッシャW1を備えることなくシリンダ31の調心を可能にする流体圧緩衝器を提供することである。
上記課題を解決するための手段は、アウターチューブと、このアウターチューブ内に摺動自在に挿入されるインナーチューブとからなる緩衝器本体と、この緩衝器本体側に開口する円柱状空間を有して上記緩衝器本体のボトム側開口部外周に結合するボトム部材と、上記緩衝器本体内に収容されて所定の減衰力を発生するダンパとを備えてなり、上記ダンパが上記インナーチューブの軸心部に起立して内部に作動流体を収容するシリンダを備え、上記ボトム部材内周に上記インナーチューブのボトム部を結合し、次いで、上記インナーチューブ内に上記シリンダを挿通し、上記インナーチューブに結合する結合手段に固定されるヘッド部材と上記ボトム部材とで上記シリンダを挟持して上記ボトム部材に上記シリンダを固定する流体圧緩衝器において、上記シリンダを調心する隔壁部材を備え、上記ボトム部材は、上記隔壁部材を介して上記シリンダを支持することである。
本発明によれば、隔壁部材でシリンダを調心することが可能となるため、従来のガイドワッシャを装着する必要がなく、ガイドワッシャに生じたバリでシリンダを傷つける虞がない。
本発明の一実施の形態に係る流体圧緩衝器たるフロントフォークの左側を切り欠いて示す側面図である。 本発明の一実施の形態に係る流体圧緩衝器たるフロントフォークのボトム部を拡大して示す半断面図である。 本発明の一実施の形態に係る流体圧緩衝器たるフロントフォークのボトム部を拡大して示し、図2に示す隔壁部材の変形例を示す判断面図である。 本発明の一実施の形態に係る流体圧緩衝器たるフロントフォークのボトム部を拡大して示し、図2に示す隔壁部材の他の変形例を示す判断面図である。 本発明の一実施の形態に係る流体圧緩衝器たるフロントフォークのボトム部を拡大して示し、隔壁部材の他の実施の形態を示す判断面図である。 従来の流体圧緩衝器たるフロントフォークを部分的に示す縦断面図である。
以下に本発明の一実施の形態を示す流体圧緩衝器について、図面を参照しながら説明する。いくつかの図面を通して付された同じ符号は、同じ部品かまたはそれに対応する部品を示す。
本実施の形態に係る流体圧緩衝器は、自動二輪車の前輪を懸架して、路面の凹凸により前輪に入力される路面振動を減衰するフロントフォークである。
図示しないが、上記フロントフォークは、上端部をブリッジ機構で連結される左右一対のフォーク部材からなり、各フォーク部材の下端部を前輪の車軸に連結して前輪を挟むようにして懸架する。
また、上記ブリッジ機構は、同じく図示しないが、ハンドルに連結されるステアリングシャフトを有し、当該構成を備えることによりハンドル操作により前輪を転舵することが可能となる。
上記フォーク部材は、図1に示すように、アウターチューブ1と、このアウターチューブ1内に摺動自在に挿入されるインナーチューブ2とからなる緩衝器本体たるフォーク本体と、このフォーク本体側に開口する円柱状空間を有して上記フォーク本体のボトム側開口部外周に結合するボトム部材20と、上記フォーク本体内に収容されて所定の減衰力を発生するダンパ3とを備えてなる。
上記ダンパ3は、上記インナーチューブ2の軸心部に起立して内部に作動流体を収容するシリンダ31を備える。
そして、上記フォーク部材は、上記ボトム部材20内周に上記インナーチューブ2のボトム部(図1中下部)を結合し、上記インナーチューブ2内に上記シリンダ31を挿通する。
次いで、フォーク部材は、上記インナーチューブ2に結合する結合手段Jに固定されるヘッド部材30と上記ボトム部材20とで上記シリンダ31を挟持して上記ボトム部材20に上記シリンダ31を固定する。
また、上記フォーク部材は、上記ボトム部材20内に空気室Aを画成すると共に上記シリンダ31を調心する隔壁部材4を備え、上記ボトム部材20は、上記隔壁部材4を介して上記シリンダ31を支持する。
以下に、上記フロントフォークの各構成部品について詳細に説明する。
アウターチューブ1とインナーチューブ2とからなるフォーク本体は、アウターチューブ1が車体側に、インナーチューブ2が車輪側に配置されて倒立型のフロントフォークを構成する。
そして、上記フォーク本体は、その上下端をキャップ部材10とボトム部材20とでそれぞれ封止されてなり、内部に路面振動を吸収する懸架ばねS1と、所定の減衰力を発生するダンパ3とを収容してなる。
上記構成を備えることにより、フロントフォークは、懸架ばねSによる路面振動の吸収に伴うフォーク本体の伸縮運動を上記ダンパ3で減衰することが可能となり、二輪車の乗り心地を良好にすることが可能となる。
上記フォーク本体と上記ダンパ3との間には、リザーバ室Rが形成されてなり、作動流体が貯留されると共に作動流体の液面Oを介して上方に気体が封入されて気室Gが形成される。
上記液面Oは、液面Oが最も低下するフォーク本体の最伸張時においても、シリンダ31の図中上端に当接するベッド部材30がリザーバ室R内に貯留される作動流体内に浸るよう設定される。
また、上記気室Gは、フォーク本体の伸縮に伴い膨縮して所定のばね反力を生じ、エアスプリングとして機能する。
尚、図示しないが、上記気室Gの内圧は、キャップ部材10に設けられるエアバルブによって高低調整されることが可能である。
上記フォーク本体内に収容されるダンパ3は、インナーチューブ2の軸心部に起立して作動流体を収容するシリンダ31と、アウターチューブ1にキャップ部材10を介して固定されて上記シリンダ31内に出没するロッド32と、このロッド32の出没に伴い所定の減衰力を発生する減衰力発生手段とを備えてなる。
上記シリンダ31は、インナーチューブ2内周に固定される結合手段Jに螺合してシリンダ31の図中上端に当接するベッド部材30と、シリンダ31の図中下端にベース部材34及び隔壁部材4を介して当接するボトム部材20との間に挟持されてなる。
そして、上記シリンダ31は、上記ヘッド部材30と上記ベース部材34との間に形成されるシリンダ31内部に、ピストン33で区画される二つの作用室、即ち、ロッド側に位置する伸側作用室P1及びピストン側に位置する圧側作用室P2を形成する。
上記ヘッド部材30は、図示しないが、環状に形成されて内周に環状のブッシュを備え、上記ロッド32の外周に摺接してロッド32が円滑にシリンダ31内に出没することを助ける。
上記結合手段Jは、上記ヘッド部材30が内周に螺合する環状のストッパ部材5と、このストッパ部材5をインナーチューブ2内周に結合するピン部材6とを備えてなる。
上記ピン部材6は、ストッパ部材5に開穿される挿通孔(符示せず)とインナーチューブ2に開穿される挿通孔(符示せず)とを貫通するピン60と、このピン6を外周に向けて附勢するスナップリング61とからなる。
当該構成を備えることにより、上記両挿通孔を対向させてストッパ部材5側からピン60を挿通し、上記ピン部材6でストッパ部材5をインナーチューブ2の挿通孔の位置に応じて固定することが可能となる。
尚、上記結合手段Jの構成は、上記の限りではなく、ヘッド部材30をインナーチューブ2に固定して、ヘッド部材30とボトム部材20とでシリンダ31を挟持し得る限りにおいて、適宜構成を選択することが可能である。
上記ダンパ3における所定の減衰力を発生する上記減衰力発生手段は、フォーク本体の伸張時に所定の減衰力を発生する伸側リーフバルブ(図示せず)と、フォーク本体の収縮時に所定の減衰力を発生する圧側リーフバルブ(図示せず)とからなる。
そして、本実施の形態において、上記伸側リーフバルブは、上記ロッド32の先端に保持されるピストン33に、上記圧側リーフバルブは、上記シリンダ31のボトム端(図中下側)に固定されるベース部材34に装着される。
上記ピストン33には、図示しないが、上記二つの作用室P1、P2を連通する伸側流路と圧側流路とが形成されてなり、上記伸側流路の出口側たる圧側作用室P2側に上記伸側リーフバルブが開閉可能に装着される。
一方、上記圧側流路には、出口側たる伸側作用室P1側に圧側作用室P2から伸側作用室P1への作動流体の移動のみを許容する圧側チェック弁C1が開閉自在に装着される。
また、上記ベース部材34には、同じく図示しないが、上記圧側作用室P2とリザーバ室Rとを連通する伸側流路と圧側流路とが形成されてなり、この圧側流路の出口側たるリザーバ室R側に上記圧側リーフバルブが開閉可能に装着される。
一方、上記ベース部材34の伸側流路には、出口側たる圧側作用室P2側にリザーバ室Rから圧側作用室への作動流体の移動のみを許容する伸側チェック弁C2が開閉自在に装着される。
上記構成を備えることにより、作動流体が上記各リーフバルブを押し開いて移動する際に抵抗を生じるため、フロントフォークは、フォーク本体の伸縮運動を減衰して流体圧緩衝器として機能することが可能となる。
そして、フォーク本体の伸縮の際に、ベース部材34を介してロッド32の出没分シリンダ31内で過不足する作動流体をリザーバ室Rで補償することが可能となる。
尚、上記減衰力発生手段の構成は上記の限りではなく、適宜周知の構成を採用することが可能である。
上記ダンパ3を構成するシリンダ31及びフォーク本体を構成するインナーチューブ2は、フォーク本体の図1中下側開口を封止するボトム部材20に固定される。
上記ボトム部材20は、有底筒状に形成されてなり、フォーク本体側に開口する大径の円柱状空間を形成する開口側大開口部20aと、上記円柱状空間の奥側に同軸に形成されて小径の円柱状空間を形成する奥側小開口部20bと、上記開口側大開口部20aと上記奥側小開口部20bとの間に形成される段部20cとを備えてなる。
そして、上記段部20c上に隔壁部材4を配置し、次いで、上記開口側大開口部20a内周にインナーチューブ2を螺合することにより、インナーチューブ2のボトム端(図1中下端)と上記段部20cとで上記隔壁部材4を挟持する。
上記隔壁部材4は、図2に示すように、上記インナーチューブ2内周に外周を密接する筒状部40と、この筒状部40の天井面を封止する天井部41とを備えてキャップ状に形成されてなり、上記天井部41のフォーク本体側面にシリンダ31を調心するテーパ面41aを備える。
上記テーパ面41aは、外周端部からベース部材34が設置される設置面41bにかけてすり鉢状に傾斜してなり、ベース部材34が上記テーパ面41aに当接するとテーパ面41aの傾斜に従い設置面41bに案内されて、シリンダ31を調心することが可能となる。
例えば、シリンダ34を倒立させて、上方に配置されるベース部にベース部材34を係合し、次いで、ボトム部材20に隔壁部材4を装着しながら螺合したインナーチューブ2を上記シリンダ34に被せる。
これにより、インナーチューブ2内に隔壁部材4でシリンダ34を調心しながら挿通することが可能となり、また、ストッパ部材5にヘッド部材30を螺合することにより、上記ヘッド部材30と隔壁部材4との間にシリンダ31が挟持される。
尚、シリンダ31の調心は、テーパ面41a以外の構成により実施するとしても良く、湾曲面41c(図3)や他の構成を採用するとしても良いことは勿論である。また、図3、図4に示すように、隔壁部材4において、必ずしも設置面41bを有する必要はない。
また、上記筒状部40は、ボトム部材20側(図2中下側)端部外周面に突設される環状のフランジ部40aを備えてなり、このフランジ部40aで上記インナーチューブ2の面圧を受ける。
したがって、従来のワッシャW2を設ける必要がなく、フロントフォークを構成する部品点数を減らしてフロントフォークの軽量化及び簡素化を図ることが可能となる。
また、上記隔壁部材4を備えることにより、シリンダ31を調心する従来のガイドワッシャW1を設ける必要がなく、ガイドワッシャW1にバリが発生してシリンダ31の外周に傷をつける虞がない。
また、上記隔壁部材4で上記空気室Aを画成することにより、従来の作動流体で満たされていた部分を空気室Aとして、フロントフォークを軽量化することが可能となる。
また、本実施の形態においては、筒状部4とインナーチューブ2とがシール43を介して密接しているため、従来のように開口側大開口部20aとインナーチューブとの間にシール21を設ける必要がない。
尚、図中には、ボトム部材20を有底筒状に形成して、上記空気室Aを密閉した状態を示すが、上記隔壁部材4でフォーク本体のボトム側開口を封止しているため、上記空気室Aと外気とを連通するとしても良い。
また、上記隔壁部材4をキャップ状に形成することにより、空気室Aの体積を大きくすることが可能となるがこの限りではなく、隔壁部材4を円板状に形成するとしても良く、隔壁部材4の形状は、適宜形状を選択することが可能である。
また、図示しないが、上記フランジ部40aの図中上面に従来のワッシャW2を配置して、このワッシャW2でインナーチューブ2の面圧を受けるとしても良いことは勿論である。
次に、本実施の形態における流体圧緩衝器たるフロントフォークの隔壁部材4の他の実施の形態について、以下に説明する。
上記隔壁部材400は、図5に示すように、筒状に形成される筒状部401と、この筒状部401の天井面を封止する天井部403とを備えてキャップ状に形成されてなる。
上記天井部403には、ベース部材34が設置される平面状の設置部404と、この設置部404外周沿って***する環状の環状突起405とが形成される。
上記構成を備えることにより、隔壁部材400は、シリンダ31をインナーチューブ2内に挿通したとき、上記環状突起405でシリンダ31のボトム部に保持されるベース部材34を設置部404に案内してシリンダ31を調心することが可能となる。
また、上記筒状部401の図中下端には、外方側に垂設される環状のフランジ部402が形成されてなり、このフランジ部402は、シール406を介してボトム部材20の段部20cと密接する。
したがって、上記隔壁部材400でボトム部材20内部に空気室Aを画成することが可能となり、隔壁部材4と同様にフロントフォークを従来と比較して軽量化することが可能となる。
また、隔壁部材400は、上記環状突起405でシリンダ31を調心することが可能となり、従来のガイドワッシャW1を設ける必要がなく、ガイドワッシャW1でシリンダ31の外周面を損傷する虞がない。
尚、上記フランジ部402の図中上側には、インナーチューブ2の面圧を受けるワッシャW2が装着されてなるがこの限りではなく、上記フランジ部402がインナーチューブ2の面圧に絶えられる強度に設定される場合においては、上記ワッシャW2を設ける必要がない。
以上、本発明の好ましい実施の形態を説明したが、特許請求の範囲から逸脱することなく改造、変形及び変更を行うことができることは理解すべきである。
例えば、上記実施の形態においては、フロントフォークに本発明を具現化するとしたがこの限りではなく、例えば、リアクッションユニットなど他の流体圧緩衝器に具現化するとしても良いことは勿論である。
また、上記実施の形態においては、上記隔壁部材4、400がボトム部材20内部に気室Aを画成するとしたがこの限りではなく、図中Aで示す室内に作動流体を収容し、当該室内とリザーバ室Rとをベース部材34の切欠(符示せず)を介して連通させるとしても良い。
A 空気室
C1、C2 チェック弁
G 気室
J 結合手段
P1 伸側作用室
P2 圧側作用室
R リザーバ室
S 懸架ばね
W1 ガイドワッシャ
W2 ワッシャ
1 アウターチューブ
2 インナーチューブ
3 ダンパ
4、400 隔壁部材
5 ストッパ部材
6 ピン部材
10 キャップ部材
11 ばね受けケース
20 ボトム部材
20a 開口側大開口部
20b 奥側小開口部
20c 段部
30 ヘッド部材
31 シリンダ
32 ロッド
33 ピストン
34 ベース部材
40、401 筒状部
40a、402 フランジ部
41、403 天井部
41a テーパ面
41b 設置面
41c 湾曲面
404 設置部
405 環状突起
60 ピン
61 スナップリング

Claims (6)

  1. アウターチューブと、このアウターチューブ内に摺動自在に挿入されるインナーチューブとからなる緩衝器本体と、この緩衝器本体側に開口する円柱状空間を有して上記緩衝器本体のボトム側開口部外周に結合するボトム部材と、上記緩衝器本体内に収容されて所定の減衰力を発生するダンパとを備えてなり、
    上記ダンパが上記インナーチューブの軸心部に起立して内部に作動流体を収容するシリンダを備え、
    上記ボトム部材内周に上記インナーチューブのボトム部を結合し、次いで、上記インナーチューブ内に上記シリンダを挿通し、上記インナーチューブに結合する結合手段に固定されるヘッド部材と上記ボトム部材とで上記シリンダを挟持して上記ボトム部材に上記シリンダを固定する流体圧緩衝器において、
    上記シリンダを調心する隔壁部材を備え、
    上記ボトム部材は、上記隔壁部材を介して上記シリンダを支持することを特徴とする流体圧緩衝器。
  2. 上記隔壁部材は、上記ボトム部材内に空気室を画成することを特徴とする請求項1に記載の流体圧緩衝器。
  3. 上記隔壁部材は、緩衝器本体側面にシリンダを調心するテーパ面を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流体圧緩衝器。
  4. 上記ボトム部材は、有底筒状に形成されてなり、上記緩衝器本体側に開口する大径の円柱状空間を形成する開口側大開口部と、上記円柱状空間の奥側に同軸に形成されて小径の円柱状空間を形成する奥側小開口部と、上記開口側大開口部と上記奥側小開口部との間に形成される段部とを備えてなり、
    上記開口側大開口部内周に上記インナーチューブを固定して、上記段部と上記インナーチューブとの間に上記隔壁部材を挟持することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の流体圧緩衝器。
  5. 上記隔壁部材が上記インナーチューブ内周に外周を密接する筒状部と、この筒状部の天井面を封止する天井部とを備えてキャップ状に形成されてなり、
    上記天井部のフォーク本体側面に上記シリンダを調心するテーパ面を備えることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の流体圧緩衝器。
  6. 上記筒状部がボトム部材側端部外周面に突設される環状のフランジ部を備えてなり、
    このフランジ部で上記インナーチューブの面圧を受けることを特徴とする請求項5に記載の流体圧緩衝器。
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