JP5432638B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱調理器に関するものである。
従来より、こんろバーナを有する加熱部と、加熱部に載置される調理容器の有無を検知する容器検知手段とを備え、容器検知手段により調理容器が検知されない状態でこんろバーナでの点火を行おうとする場合に、火力を弱火に設定する加熱調理器が知られている(例えば特許文献1参照)。
この加熱調理器にあっては、調理容器が検知されない場合でも点火が行われるため、誤って調理容器が載置されていない加熱部での加熱を開始してしまうと、こんろバーナに点火されて火炎が上がって危険である。このため、調理容器が検知されない場合にこんろバーナでの加熱を開始しないように制御する容器検知制御を行う加熱調理器も知られている。
特開2007−46799号公報
容器検知制御を行う加熱調理器は、こんろバーナにガスを供給するためのガス流路を閉止するラッチ電磁弁を備え、容器検知手段により調理容器が検知されない場合にこんろバーナでの加熱を開始しないようにラッチ電磁弁を閉止するものである。
容器検知制御を行おうとする場合、容器検知手段での調理容器の検知情報から判断して、制御部がラッチ電磁弁を開閉するように制御することが考えられる。この場合、調理容器が検知されない場合にラッチ電磁弁を閉止し、調理容器が検知された場合にラッチ電磁弁を開放するように制御することとなるが、調理容器を加熱部に載置したり加熱部から除けたりする度にラッチ電磁弁が開閉し、電力の消費が激しくて経済的でない。
また、通常はラッチ電磁弁を閉止しておき、加熱を開始する時に調理容器が検知された場合にラッチ電磁弁を開放し、加熱を停止するとラッチ電磁弁を閉止するように制御することも考えられる。しかしながらこの場合でも、加熱部で加熱する度にラッチ電磁弁が開閉し、電力の消費が激しくて経済的でない。
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、容器検知制御を行うためのラッチ電磁弁の作動頻度を抑えて、省電力化を図ることができる加熱調理器を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、点火装置を備えたこんろバーナを有する加熱部と、こんろバーナにガスを供給するためのガス流路と、ガス流路を開閉するラッチ電磁弁と、こんろバーナでの加熱の開始/加熱量の調節/加熱の停止を制御する制御部と、こんろバーナの加熱の開始/加熱の停止の指令を制御部に与えるための加熱/停止手動操作部と、加熱部に載置される調理容器の有無を検知する容器検知手段と、を備え、調理容器が容器検知手段により検知されない場合にこんろバーナでの加熱を開始しないようにラッチ電磁弁を閉止する容器検知制御を制御部が行う加熱調理器において、加熱部で加熱が行われない待機状態でラッチ電磁弁を開放し、前記待機状態で調理容器が容器検知手段により検知されない時に、加熱/停止手動操作部で加熱の開始の操作がされた場合に、ラッチ電磁弁を閉止し、且つ、ラッチ電磁弁を閉止するまで点火装置を作動させないことを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項に係る発明において、複数の加熱部及び該加熱部についてのガス流路、ラッチ電磁弁、容器検知手段を備え、複数の加熱部がそれぞれ備える点火装置が全て同時に作動する加熱調理器において、調理容器が容器検知手段により検知されない加熱部のラッチ電磁弁を閉止した後点火装置を作動させることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、待機状態で調理容器が容器検知手段により検知されない時に加熱/停止手動操作部で加熱の開始の操作がされてラッチ電磁弁を閉止した後、加熱/停止手動操作部で加熱の停止の操作がされた場合に、ラッチ電磁弁を開放することを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1乃至のいずれかに係る発明において、容器検知制御を行わないよう制御部に指令を与える容器検知解除操作部を備えた加熱調理器において、容器検知解除操作部が操作されて容器検知制御を行わない時に加熱/停止手動操作部で加熱の開始の操作がされた場合に、調理容器が容器検知手段により検知されていなくても加熱を開始することを特徴とする。
請求項1に係る発明においては、調理容器が検知されていない場合に加熱を開始しようとしても、ラッチ電磁弁を閉止してガスの供給を遮断するため点火が行われず、火炎が発生せず安全であるのに加えて、加熱している時は勿論加熱していない時も通常はラッチ電磁弁を開放しておき、調理容器が検知されていない時に加熱/停止手動操作部で加熱の開始の操作がされた場合のみラッチ電磁弁を閉止すればよく、ラッチ電磁弁の作動頻度が少なくて済み、省電力化を図ることができる。
また、ラッチ電磁弁が閉止するまでに点火装置が作動すると、ラッチ電磁弁が閉止するまでに供給されたガスに点火され、若干の火炎が発生する惧れがあるところラッチ電磁弁を閉止するまで点火装置を作動させないようにすることで、火炎の発生を確実に阻止することができる。
また、請求項に係る発明においては、調理容器が検知されていない加熱部と検知されている加熱部とで加熱の開始の操作がされた場合、調理容器が検知されていない加熱部のラッチ電磁弁を閉止した後、調理容器が検知されている加熱部で点火を行って加熱を開始することができる。
また、加熱していない時にラッチ電磁弁を閉止し、加熱している時のみラッチ電磁弁を開放するようにすると、加熱していない待機状態ではラッチ電磁弁を閉止しておき、加熱を開始する時にラッチ電磁弁を開放し、加熱を停止するとラッチ電磁弁を閉止することとなり、加熱の度にラッチ電磁弁を開閉する必要が生じるが、請求項に係る発明においては、調理容器が検知されている限り、加熱の度にラッチ電磁弁を開閉する必要がなく、ラッチ電磁弁を開放したままにすることができ、ラッチ電磁弁の作動頻度が少なくて済み、省電力化を図ることができる。
また、請求項に係る発明においては、あぶり焼き等、調理容器のない状態での加熱が可能となる。
本発明の一実施形態の加熱調理器の全体斜視図である。 こんろ用の調理設定部の正面図である。 こんろバーナおよびグリルバーナへのガス供給の説明図である。 ガス弁ブロックの断面図である。 ガス弁ブロックの断面図であり、(a)はスライダが前位置にある場合、(b)はスライダが後位置にある場合、(c)はスライダが最後位置にある場合を示す。 こんろバーナの断面図である。 制御回路の構成図である。
以下、本発明の一実施形態の加熱調理器として、こんろ部とグリルを備えたビルトイン型のガスこんろ1について、添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、ガスこんろ1の天面部を構成するトッププレート11には複数の加熱部2が設けてある。本実施形態では図1に示すように、向かって左側および右側に加熱部として高火力のこんろバーナ31を備えたこんろ部2aが設けてある。トッププレート11の上面には各こんろバーナ31を中心にして五徳21が設けてあり、前記こんろバーナ31と五徳21と、点火装置23及び点火検知装置24(図3参照)とで、加熱部2としてのこんろ部2aが構成される。
なお、点火装置23は、入力回路(高圧トランスの1次側巻き線を含む)が一つに対して出力回路(高圧トランスの2次側巻き線)が各バーナの数だけ備えられ、一つの前記入力回路への通電により各々の前記出力回路(高圧トランスの2次側巻き線)に高電圧が発生し、各バーナの全てに点火用放電のための高電圧が供給される。
各こんろ部2aには、図6に示すように、五徳21上に載置される調理容器を検知する容器検知手段25と、調理容器の下面の温度を検知する温度センサ26とが設けてある。容器検知手段25は、ガスこんろ1に固定される支持部25aと、支持部25aに上下方向に移動自在に支持される可動部25bと、可動部25bの上下位置を検知する検知スイッチ25cと、で構成される。可動部25bはばね等の付勢手段(図示せず)により上方に付勢され、その上端部は五徳21よりも上方に突出する。この状態で五徳21上に調理容器が載置されると、可動部25bの上端部が調理容器の下面に押し下げられ、可動部25bの下動に伴い検知スイッチ25cにより下動が検知され、後述する制御部4に認識される。そして、可動部25bの上端部に温度センサ26が設けられ、調理容器が五徳21上に載置された時に調理容器の下面に当接して温度を検知し、温度は制御部4に認識される。
またガスこんろ1には、図1に示すように、加熱部2としてのグリル2bが設けてある。グリル2bは、ガスこんろ1の本体内の中央部に形成されるグリル庫と、グリル庫内に設けられる加熱手段としてのグリルバーナ(図示せず)と、点火装置23及び点火検知装置24とで構成され、グリル庫2bの前端はガスこんろ1の前面部12に開口していてグリル扉28によって開閉自在に閉塞される。
点火装置23は、イグナイタ(図示せず)で発生させる高圧パルスにより、こんろバーナ31及びグリルバーナの燃料ガスの吐出口に設けられる点火プラグに放電を起こさせて点火するもので、イグナイタは制御部4により制御される。
点火検知装置24は、こんろバーナ31及びグリルバーナに設けられる熱電対からなるもので、点火されると火炎の熱により発生する熱起電力が制御部4に認識される。
グリル扉28の両側には、図1に示すように、グリル扉28とともにガスこんろ1の前面部12を構成する前面パネルP1、P2が設けてあり、左側の前面パネルP1の上側には、左側のこんろバーナ31を点火/消火するための点消火ボタン14aが設けてあり、右側の前面パネルP2の上側の左側より、グリルバーナを点火/消火するための点消火ボタン14b、右側のこんろバーナ31を点火/消火するための点消火ボタン14cとが設けてある。これら点消火ボタン14(14a〜14c)が、加熱部2での加熱の開始/加熱の停止を手動で行うための加熱/停止手動操作部となっている。また前面部12には、各加熱部2の加熱量を手動で調節するための加熱量手動操作部となる火力調節レバー15(15a〜15c)がそれぞれ各点消火ボタン14a〜14cの上に設けてある。
ガス弁ブロック6は、図3、図4に示すように、器具栓本体60に、内部のガス流路61と、ガス流路61の上流端となる導入口61a及び下流端となる導出口61bとが設けてある。内部のガス流路61には、上流側より安全弁62用の弁孔、メイン弁63用の弁孔が設けてある。メイン弁63用の弁孔の下流側は、大火用の流路61cと小火用の流路61dとが並列に設けてあり、大火用の流路61cに大火力/小火力切替用のラッチ電磁弁LB1用の弁孔が設けてあり、小火用の流路61dにラッチ電磁弁LB2用の弁孔が設けてある。
ラッチ電磁弁LB1の弁孔の下流側と、ラッチ電磁弁LB2の下流側に位置する小火用オリフィスof2の下流側で大火用の流路61cと小火用の流路61dとが合流し、さらにその下流側には、火力調節レバー15と連動する流量制御弁65用の弁孔が設けてある。
上述した容器検知手段25により調理容器が検知されていない時に点消火ボタン14を操作した場合に、制御部4によりラッチ電磁弁LB1及びラッチ電磁弁LB2が閉止されて、加熱を開始しないようにする容器検知制御が行われる。
また、ガス流路61には、前記ラッチ電磁弁LB1及びラッチ電磁弁LB2を設けた部分をバイパスするバイパス流路BPが設けてあり、このバイパス流路BPにバイパス用オリフィスof1が設けてある。バイパス用オリフィスof1は、ガス弁ブロック6を複数器種で共用するために設けられるもので、ガス弁ブロック6を他の機種への応用において使用する時には開口される場合があるが、本実施例においては、バイパス用オリフィスof1は閉塞体(図示せず)により閉塞されている。
火力調節レバー15を中火から大火の間の位置に設定しておいたときに、ラッチ電磁弁LB1とラッチ電磁弁LB2の開・閉の組み合わせに応じて、こんろバーナ31の火力は下表の様に制御部により調整制御される。
Figure 0005432638
なお、ラッチ電磁弁LB1、LB2は、開弁用の極性のパルス電流の通電により開放状態に移行し、その後は通電を停止した後にも開放状態を維持し、閉弁用の極性(開弁用とは逆極性)のパルス電流の通電により閉止状態に移行し、その後は通電を停止した後にも閉止状態を維持する。このとき電流のパルス幅は200〜300m秒に設定されており、こんろの火力を種々の状態に維持する場合にも省電力であるから、機器の電源として乾電池が用いられる場合に特に好適に用いられる。
流量制御弁65用の弁孔の下流側は、こんろバーナ31にガスを供給するための導出口61bに至る。
器具栓本体60には、スライダ66が前後方向に移動自在に取り付けてあり、スライダ66は前端面が点消火ボタン14に組み込まれたチャイルドロック用スライド部(図示せず)により後方に押圧されることで後退するようになっている。
チャイルドロック用スライド部が内部に組み込まれた点消火ボタン14は、前後動自在に設けられるもので、前記点消火ボタン14の指で押される部分よりも上側の部分がこんろ本体側に枢支されて指で押される部分が前後動し、スライダ66の前端面を後方に押圧する。スライダ66には、例えば既存のハート型カム等からなる前位置と後位置の切替機構(図示せず)が設けてあり、前記点消火ボタン14を押し操作する毎に、スライダ66が後位置から前進して前位置(図5(a)参照)に位置したり、前位置から後退して後位置(図5(b)参照)に位置して、前位置と後位置とが切り替わって保持される。
また、スライダ66の進退に伴って進退するバルブロッド67が設けてある。バルブロッド67の先端側はガス流路61内に挿入され、その先端部は後方すなわち下流側より上流側に向けて、メイン弁63用の弁孔と安全弁62用の弁孔とに挿通されている。バルブロッド67は、スライダ66が前位置から後位置に切り替わる際、一旦後位置よりも後方の最後位置(図5(c)参照)に後退してから後位置にまで前進するが、この最後位置に移動した時に、安全弁62用の弁孔を上流側より閉止している安全弁62の弁体を上流側に移動させて、安全弁62用の弁孔を開放する。安全弁62は電磁弁からなり、弁体が前方すなわち下流側に前進することで安全弁62用の弁孔を後方より閉止し、弁体が後方すなわち上流側に後退することで安全弁62用の弁孔を開放する。
安全弁62は、点火検知装置24により火炎が検知されている場合にのみ制御部4により開放状態が維持され、火炎が検知されなくなると制御部4による開放状態の維持が停止して閉止される。これにより、煮こぼれや風により立ち消えが起こって点火検知装置24の火炎が検知されなくなった場合に、燃料ガスの流出が防止される。また、温度センサ26により検知された調理容器の下面の温度が所定の温度(例えば250℃)に達すると、空焚きや焦げ付き等の異常が発生していると判定して、安全弁62を閉止する。このように、安全弁62、点火検知装置24、温度センサ26により異常検知手段が構成されている。
バルブロッド67の途中には、メイン弁63用の弁孔を開閉するメイン弁体が設けてある。そして、スライダ66が前位置に位置している時にはメイン弁体がメイン弁63用の弁孔を後方より閉止し、スライダ66が後位置に位置している時にはメイン弁体がメイン弁63用の弁孔より後方に位置してメイン弁63用の弁孔を開放する。
流量制御弁65用の弁孔は、火力調整用のニードル65aの前後方向の移動により開度が自在に調節される。ニードル65aは、火力調節レバー15を操作することで、開度の調節がなされ、火力調節レバー15が右に行く程、燃料ガスの供給量が多くなるように調節される。
点消火ボタン14又はスライダ66の位置によりON/OFFが切り替わる器具栓スイッチが設けてある。器具栓スイッチは、点消火ボタン14(又はスライダ66)が前位置に位置している時にはOFFとなり、後位置(最後位置も含む)に位置している時にONとなる。
こんろバーナ31、グリルバーナの点火を行うには、点消火ボタン14を押し操作して、スライダ66を前位置から後位置に後退させる。スライダ66とともに後退したバルブロッド67により、安全弁62が開放されると共にメイン弁63が開放され、燃料ガスがこんろバーナ31、グリルバーナに供給される。また、スライダ66が後退することにより器具栓スイッチがONとなり、制御部4への給電がONとなって制御部4が動作を開始する。
図7に示すように、制御部4は、正極側の給電端子41がトランジスタTR1を介して電源の正極に接続され、負極側の給電端子42が電源の負極に接続される。トランジスタTR1はPNP型のトランジスタであって、そのエミッタが電源の正極に接続され、コレクタが制御部4の正極側の給電端子41に接続され、ベースが、抵抗R2及び該抵抗R2とそれぞれ直列に接続される二つのトランジスタTR2、TR3を介して電源の負極に接続され、エミッタとベースとの間に抵抗R1が接続される。
二つのトランジスタTR2、TR3はNPN型のトランジスタであって、そのコレクタが抵抗R2を介してトランジスタTR1のベースに接続され、エミッタが電源の負極に接続される。そして、トランジスタTR2、TR3のベースはそれぞれ抵抗R3、R4を介して電源の負極に接続される。
更に、電源の正極とトランジスタTR2のベースとの間に抵抗R5を介して、スイッチS(S1〜S5)とダイオードD(D1〜D5)とが直列に接続された線が複数並列に接続されるもので、電源の正極、各スイッチS、各ダイオードD、抵抗R5、トランジスタTR2のベースの順に配設される。またトランジスタTR3のベースは、抵抗R6を介して制御部4の電源保持信号出力端子T1に接続される。
そして、各線のスイッチSとダイオードDとの間の部分と、制御部4の各信号入力端子とが各抵抗R7を介して接続される。スイッチS1〜S3は器具栓スイッチで、S1は左こんろバーナ31を備えたこんろ部2aの器具栓スイッチS1であり、S2は右こんろバーナ31を備えたこんろ部2aの器具栓スイッチS2であり、S3はグリル2bの器具栓スイッチS3である。スイッチS4、S5は、タクトスイッチからなる容器検知解除スイッチS4、S5で、使用者が前面パネルP1に設けてあるこんろ用の調理設定部7の容器検知解除操作部16(16a、16c)を押し操作している間だけONとなり、押し操作をやめるとOFFとなる。これについては後述する。
いずれかの器具栓スイッチS1〜S3がONになると、トランジスタTR2にベース電流が流れてエミッタ−コレクタ間がONとなり、トランジスタTR1にベース電流が流れてエミッタ−コレクタ間がONとなり、電源から制御部4に給電される。制御部4に給電されると、制御部4の電源保持信号出力端子T1から電源保持信号(High出力)が出力され、トランジスタTR3にベース電流が流れてエミッタ−コレクタ間がONとなり、トランジスタTR1にベース電流が流れてエミッタ−コレクタ間がONになる。電源保持信号が出力されている限り、制御部4への給電が継続される。このように、器具栓スイッチS1〜S3が、制御部4への給電をONにする電源スイッチを兼ねている。
いずれかの器具栓スイッチS1〜S3がONになると、制御部4が動作を開始し、器具栓スイッチS1〜S3、抵抗R7を介して制御部4の該当する信号入力端子に信号が入力され、いずれかの器具栓スイッチS1〜S3がONになったかが検知される。制御部4は、器具栓スイッチS1〜S3がONとなると全てのこんろバーナ31、グリルバーナの点火装置23を作動させて連続放電を起こし、安全弁62のコイルに通電することにより安全弁62の開放が所定時間(例えば5秒)確保される。点火検知装置24により点火が検知されると安全弁62の開放が維持される。
点火検知装置24により点火が検知されない場合には安全弁62のコイルへの通電を停止することにより安全弁62が閉止され、点消火ボタン14を押し込んでバルブロッド67により安全弁62の弁体を後退させない限り安全弁62が開放されない。なお、こんろ部2aの場合には上述した容器検知制御により、調理容器が検知されていない時には、器具栓スイッチS1〜S3がONとなっても点火装置23は作動せず、安全弁62のコイルには通電しない。
また更に、容器検知解除スイッチS4、S5がONになる場合でも、器具栓スイッチS1〜S3がONになる場合と同様に、電源から制御部4への給電が開始されると共に、電源保持信号により制御部4への給電が継続される。図1に示す左側の前面パネルP1に設けたこんろ用の調理設定部7(図2参照)の容器検知解除操作部16aを所定時間(例えば3秒)以上継続して押し操作すると、容器検知解除スイッチS4がONとなると共にその上の表示部17aが点灯し、左側の前面パネルP1に設けたこんろ用の調理設定部7の容器検知解除操作部16cを所定時間(例えば3秒)以上継続して押し操作すると、容器検知解除スイッチS5がONとなると共にその上の表示部17cが点灯する。
容器検知解除スイッチS4は、左側こんろバーナ31を備えたこんろ部2aでの容器検知制御を解除するスイッチであり、容器検知解除スイッチS5は、右側の高火力のこんろバーナ31を備えたこんろ部2aでの容器検知制御を解除するスイッチである。容器検知解除スイッチのONが所定時間(例えば3秒)継続し制御部4に認識された時に、容器検知制御が解除されて解除モードに移行する。解除モードでは、容器検知制御がなされないため、こんろ部2aの場合に調理容器が検知されていなくても、器具栓スイッチS1、S2がONとなると点火装置23が作動し、安全弁62のコイルに通電される。更に本実施形態の解除モードでは、上述したように温度センサ26により検知された調理容器の温度が所定の温度(例えば250℃)となった場合に安全弁62を閉止する際の、前記所定の温度をそれよりも高い温度(例えば290℃)とし、所定の温度(例えば250℃)を超えた温度での調理が可能となる。解除モードは、1時間継続されて終了する。
加熱が開始されると、火力調節レバー15を操作することで、所望の火力が得られる。なお、左側のこんろバーナ31を備えたこんろ部2aの火力調節レバー15は、該こんろ部2aの操作部を操作して点火を行う時、操作部の操作と連動して火力が中火力側に移動するようになっていて、点火時には中程度の火力となっている。
全ての点消火ボタン14のスライダ66を前位置にすると、メイン弁63が閉止して消火し、器具栓スイッチS1〜S3がOFFになり、安全弁62が閉止すると共に電源保持信号の出力が停止して制御部4への給電が終了する。
次に、自動調理について説明する。ガスこんろ1の左側の前面パネルの下側には、図2に示すように、こんろ用の調理設定部7が設けてある。なお、ガスこんろ1の右側の前面パネルの右下の左側には、グリル用の調理設定部が設けてあるが細部については詳述しない。また、ガスこんろ1の右側の前面パネルの右下の右側には、マイクロコンピュータからなる制御部4の電源となる電池が収容される電池ケース13が設けてある。
こんろ用の調理設定部7は、揚げもの、湯わかし、炊飯の自動調理のメニュー(オートメニュー)を設定するための一組のオートメニュー設定部71及びオートメニュー表示部72と、調理時間を設定するためのタイマ入力部73及びタイマ表示74とを備えている。オートメニュー設定部71として、揚げものスイッチ71aと、湯わかしスイッチ71bと、炊飯スイッチ71cと、が設けてある。揚げものモードは、こんろバーナ31の点火後、使用者により設定された温度に達するようにこんろバーナ31の火力を自動調節する自動調理モードであり、揚げものスイッチ71aは、何回押すかで200℃、180℃、160℃といった複数種類の揚げものの調理の中から目的とする温度の揚げもの調理が設定できると共に、揚げもの表示部72aに前記設定が表示されるようになっている。
また、湯わかしモードや炊飯モードは、こんろバーナ31の点火後、予め設定された燃焼条件で燃焼させ、湯わかしや炊飯の完了が予測される時点で自動的にこんろバーナ31を消火する自動調理モードである。湯わかしスイッチ71bは、何回押すかで自動消火、5分保温といった、湯わかし後にすぐ消火するか、あるいは一定時間保温するかといった湯わかしを選択して設定できると共に、湯わかし表示部72bに前記設定が表示されるようになっている。また、炊飯スイッチ71cは、何回押すかでごはん、おかゆといった複数種類の炊飯の調理の中から目的とする炊飯の調理が設定できると共に、炊飯表示部72cに前記設定が表示されるようになっている。
本実施形態では、待機状態ではラッチ電磁弁LB1、LB2を開放しておき、調理容器が検知されない時に加熱/停止手動操作部で加熱の開始の操作がされた場合にのみ、ラッチ電磁弁LB1、LB2を閉止する。調理容器が検知されている時に加熱/停止手動操作部で加熱の開始の操作がされれば、ラッチ電磁弁LB1、LB2は開放を維持する。
また、ラッチ電磁弁LB1、LB2を閉止した後、加熱/停止手動操作部で加熱の停止の操作がされた場合(すなわち点消火ボタン14を押し操作してスライダ66を前位置にした場合)に、ラッチ電磁弁LB1、LB2を開放し、待機状態でのラッチ電磁弁LB1、LB2の開放を確保している。
このようにすることで、調理容器が検知されていない時に加熱/停止手動操作部で加熱の開始の操作がされた場合のみラッチ電磁弁LB1、LB2を閉止すればよく、ラッチ電磁弁LB1、LB2の作動頻度を抑えることができて、省電力化を図ることができる。つまり、調理容器を加熱部2に載置して行う加熱調理が殆どで、あぶり焼き等の調理容器を用いない加熱調理は稀であるため、調理容器を加熱部2に載置して加熱を行う限りはラッチ電磁弁LB1、LB2が開閉することがなく、省電力化を図ることができ、また、ラッチ電磁弁LB1、LB2の劣化を抑えてメンテナンスの手間やコストを削減することができる。なお本実施形態では、ラッチ電磁弁LB1、LB2とは別に安全弁62が設けてあるため、常にラッチ電磁弁LB1、LB2を開放していても、安全性には全く問題ない。
また本実施形態では、調理容器が検知されない時に、加熱/停止手動操作部で加熱の開始の操作がされた場合に、ラッチ電磁弁LB1、LB2を閉止するだけでなく、ラッチ電磁弁LB1、LB2を閉止するまで点火装置23を作動させないように制御している。調理容器が検知されない時に、加熱/停止手動操作部で加熱の開始の操作がされてからラッチ電磁弁LB1、LB2を閉止するまで約0.12秒かかるが、この間に微量のガスがこんろバーナ31に供給されることとなる。仮にこの間に点火装置23が作動して万一点火しても、ガスが微量であるため火炎が発生する惧れは殆どなく、また万一火炎が発生しても約0.12秒でガスの供給が停止されるため火炎が継続して存在することもなく、危険性はないといえるが、上記のようにラッチ電磁弁LB1、LB2を閉止するまで点火装置23を作動させないことで、火炎の発生を確実に阻止することができる。
そして更に、調理容器が検知されない加熱部2のラッチ電磁弁LB1、LB2を閉止した後、点火装置23を作動させるものである。調理容器が検知されていない加熱部2と検知されている加熱部2とで加熱の開始の操作がされた場合、調理容器が検知されている加熱部2では通常通り点火を行って加熱を開始することができる。また、仮にラッチ電磁弁LB1、LB2を閉止した後も点火装置23を作動させないと、使用者が故障であると誤認してしまう惧れがあるが、ラッチ電磁弁LB1、LB2を閉止した後に点火装置23が作動するため誤認する惧れもない。
また、容器検知解除操作部が操作されて容器検知制御を行わない場合には、調理容器が検知されているか否かに拘わらず、ラッチ電磁弁LB1、LB2の開放を維持し、加熱を開始する。これにより、あぶり焼き等の調理容器を加熱部2に載置しない加熱調理が可能となる。
1 ガスこんろ
11 トッププレート
12 前面部
13 電池ケース
14 点消火ボタン
15 火力調節レバー
16 容器検知解除操作部
2 加熱部
2a こんろ部
2b グリル
21 五徳
23 点火装置
24 点火検知装置
25 容器検知手段
26 温度センサ
28 グリル扉
31 こんろバーナ
4 制御部
6 器具栓
60 器具栓本体
61 ガス流路
61c 大火用の流路
61d 小火用の流路
62 安全弁
63 メイン弁
65 流量制御弁
66 スライダ
67 バルブロッド
7 こんろ用の調理設定部
LB1 ラッチ電磁弁
LB2 ラッチ電磁弁

Claims (4)

  1. 点火装置を備えたこんろバーナを有する加熱部と、こんろバーナにガスを供給するためのガス流路と、ガス流路を開閉するラッチ電磁弁と、こんろバーナでの加熱の開始/加熱量の調節/加熱の停止を制御する制御部と、こんろバーナの加熱の開始/加熱の停止の指令を制御部に与えるための加熱/停止手動操作部と、加熱部に載置される調理容器の有無を検知する容器検知手段と、を備え、調理容器が容器検知手段により検知されない場合にこんろバーナでの加熱を開始しないようにラッチ電磁弁を閉止する容器検知制御を制御部が行う加熱調理器において、加熱部で加熱が行われない待機状態でラッチ電磁弁を開放し、前記待機状態で調理容器が容器検知手段により検知されない時に、加熱/停止手動操作部で加熱の開始の操作がされた場合に、ラッチ電磁弁を閉止し、且つ、ラッチ電磁弁を閉止するまで点火装置を作動させないことを特徴とする加熱調理器。
  2. 複数の加熱部及び該加熱部についてのガス流路、ラッチ電磁弁、容器検知手段を備え、複数の加熱部がそれぞれ備える点火装置が全て同時に作動する加熱調理器において、調理容器が容器検知手段により検知されない加熱部のラッチ電磁弁を閉止した後点火装置を作動させることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 待機状態で調理容器が容器検知手段により検知されない時に加熱/停止手動操作部で加熱の開始の操作がされてラッチ電磁弁を閉止した後、加熱/停止手動操作部で加熱の停止の操作がされた場合に、ラッチ電磁弁を開放することを特徴とする請求項1または2記載の加熱調理器。
  4. 容器検知制御を行わないよう制御部に指令を与える容器検知解除操作部を備えた加熱調理器において、容器検知解除操作部が操作されて容器検知制御を行わない時に加熱/停止手動操作部で加熱の開始の操作がされた場合に、調理容器が容器検知手段により検知されていなくても加熱を開始することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の加熱調理器。
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