JP5431812B2 - 骨手術用器械およびその製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、手術器具の案内精度を向上した骨手術用器械を提供することを目的とする。
すなわち、本発明では貫通孔である挿通部を設けた挿通案内部が、第1のスリットにより案内部と位置決め部とに分けられているから、案内部と位置決め部には同心の挿通部が設けられている。その結果、案内部材を位置決め部と案内部に挿通した後、位置決め部で固定しても、ずれが生じない。
以上より、本発明によれば、案内部材を締め付けた後の案内部材の案内精度に優れるので、手術器具の案内精度を向上した骨手術用器械を提供することができる。
したがって、本発明によれば、レバーを、位置決め部の2つの部分を挟持状態から開放する位置から2つの部分を挟持する位置に移動させるだけで案内部材を位置決めできるので、案内部材の位置決め作業を簡易なものとし、手術時間が短縮できる。
本発明は以下の構成としてもよい。
このような構成とすると、挿通部の長さが案内部よりも位置決め部において長くなっているので、位置決め部において挿通部を短くすることにより、第2のスリットにより分けられた2つの部分を締め付けた際に、案内部材が径方向にがたつき難くなり、かつ、案内部において挿通部を長くすることにより、案内部材の保持される部分が長くなるので好ましい。
このような構成とすると、位置決め部の挟持片により挟持される部分から離れたところでも、2つの部分を位置決め部の軸心方向に移動させやすくなり好ましい。
このような構成とすると、位置決め部と案内部との間隔が保持されるので位置決め部の2つの部分が円滑に軸心方向に移動する。またこのような構成とすると、挟持片により挟持された状態で位置決め部が保持されるので案内部材が確実に位置決めされるので好ましい。
このような構成とすると本発明の骨手術用器械を軽量化でき、作業性に優れたものとすることができ、好ましい。
このような構成とすると、本発明の骨手術用器械を軽量化できるとともに、生体(骨)に接触する部分(固定部)に生体組織との親和性の高いチタンを用いるので好ましい。
本発明を大腿骨等の環状の骨1の髄内に導入される髄内釘30に、ガイドピン2Aなどの手術器具2を導入するための指標装置10に適用した実施形態1を図1ないし図8によって説明する。以下の説明においては、図1〜図3における左側を前とし右側を後とする。
手術器具2としてはガイドピン2Aや、図示しないドリルやスクリュウなどが挙げられ、手術器具2を導入する案内部材3としては、図2に示す案内スリーブ3Aや案内スリーブ内3Aに挿入される補助スリーブ3B等が挙げられる。
案内部14と位置決め部20の側壁面には、図2に示すように、案内部材3の挿通方向を指示する指示溝18(本発明の指示部18に相当)が設けられている。
本実施形態の指標装置10は全体がチタン、ステンレス鋼、アルミニウム等の金属材料で構成されていてもよいし、固定部12と湾曲部16A,16Bがこれらの金属材料から構成され、挿通案内部13(案内部14、位置決め部20およびレバー26)の一部または全部が合成樹脂製であってもよい。
本実施形態の指標装置10の製造方法においては、装置本体11の湾曲部16と、挿通案内部13を別々に作製してから、溶接または接着などの方法により両者を一体とする。
まず、挿通案内部13に切削加工などを施して挿通案内部13を貫通するように挿通部19を形成する工程を実行する。次に、挿通部19を形成した挿通案内部13に、案内部材3の挿通方向に対して交差する方向にワイヤカットを施して第1のスリット15を形成し、案内部14と位置決め部20とに分ける工程を実行する。本実施形態では、このような工程を経ることにより、案内部14と位置決め部20には、同心の挿通部19A,19Bが形成される。
まず、大腿骨等の骨1の端部1Aにドリルやリーマ等の工具を適用して穿孔した後、本実施形態の装置10の固定部12の端部に設けた固定部貫通孔(図示せず)に接続ねじ(図示せず)を挿通させ、この接続ねじを髄内釘30の軸孔(図示せず)に螺合させることにより、髄内釘30と指標装置10とを一体化する。この状態で、髄内釘30の遠位端30Bを骨1の端部1Aから骨1内に導入する。このとき、X線画像等の透視画像を見ながら、髄内釘30の骨1内における姿勢及び深さを確認し、最終的に髄内釘30が骨1に対して適切な位置に配置されるように設定する。
本実施形態によれば、位置決め部20の2つの部分22A,22Bを位置決め部20の軸心方向(中心軸Y方向)に移動させる締付部材25(レバー26、挟持片27)が設けられているから、位置決め部20の2つの部分22A,22Bには均等な力がかかるため、第2の挿通部19Bの軸ずれやねじれ、および、第2の挿通部19Bに配される案内部材3の軸ずれやねじれなどが生じにくい。
以上より、本実施形態によれば、案内部材3を締め付けた後の案内部材3の案内精度に優れるので、手術器具2の案内精度を向上した骨手術用器械を提供することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、締付部材としてレバーと挟持片とを備えるものを示したが、締付部材が位置決め部の2つの部分を外側から挟むクランプやクリップである例や、ネジを螺合させることにより2つの部分をともに軸心方向に近づけるようにした例が参考例として挙げられる。
2…手術器具
3…案内部材
10…指標装置(骨手術用器械)
11…装置本体(器械本体)
12…固定部
13…挿通案内部
14…案内部
15…第1のスリット
18…指示溝(指示部)
19…挿通部
19A…第1の挿通部
19B…第2の挿通部
20…位置決め部
21…第2のスリット
22A…2つの部分(右側)
22B…2つの部分(左側)
23A…位置決め部の上端部(被挟持部)
23B…位置決め部の下端部
24…保持板
25…締付部材
26…レバー
27…挟持片
30…髄内釘
Claims (8)
- 骨を手術するための手術器具を案内する骨手術用器械であって、
前記手術器具を骨に案内する案内部材と、骨に対して直接または間接的に位置決め固定されるとともに前記案内部材を案内する器械本体と、を備え、
前記器械本体は、骨に対して固定される固定部と、前記案内部材を挿通し骨に案内する挿通部が貫通して設けられた挿通案内部と、を有し、
前記挿通案内部は、前記案内部材の挿通方向に対して交差する方向に形成された第1のスリットにより、骨側に配されて前記案内部材を挿通し案内する案内部と、前記案内部材を固定し位置決めする位置決め部とに分けられ、
前記位置決め部は、当該位置決め部の軸線方向における一端部から前記挿通部を前記案内部材の挿通方向に分割するように形成された第2のスリットにより2つの部分に分けられ、
前記位置決め部の2つの部分をともに当該位置決め部の軸心方向に移動させることにより、前記挿通部に配された前記案内部材を締め付けて固定する締付部材を設け、
前記締付部材は、前記位置決め部の2つの部分を当該位置決め部の軸線方向に対して交差する方向から挟んで当該2つの部分を当該位置決め部の軸心方向に移動させる挟持片と、前記挟持片を、前記位置決め部の2つの部分を挟持する位置と当該2つの部分を挟持状態から開放する位置との間で移動させるレバーと、を備える骨手術用器械。 - 前記挿通部の長さは、前記案内部において、前記位置決め部よりも長いことを特徴とする請求項1に記載の骨手術用器械。
- 前記位置決め部の軸線方向における端部のうち、前記挟持片により挟持される部分とは反対側の端部においては、前記軸線方向と交差する方向の幅寸法が他の部分よりも小さくなるように設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の骨手術用器械。
- 前記位置決め部の前記挟持片により挟持される被挟持部と前記案内部との間には、前記位置決め部と前記案内部との間隔を保持するとともに、前記位置決め部を前記挟持片により挟持された状態で保持する保持板が配されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の骨手術用器械。
- 前記案内部、前記位置決め部および前記締付部材は、少なくとも一部が合成樹脂製であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の骨手術用器械。
- 前記器械本体全体、または前記器械本体の前記固定部を含む部分がチタン製であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の骨手術用器械。
- 前記案内部および前記位置決め部のうち少なくとも一方には、前記案内部材の挿通方向を指示する指示部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の骨手術用器械。
- 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の骨手術用器械の製造方法であって、
前記挿通案内部に当該挿通案内部を貫通するように前記挿通部を形成する工程と、
前記挿通部を形成した前記挿通案内部に、前記案内部材の挿通方向に対して交差する方向に前記第1のスリットを形成して、骨側に配される前記案内部と、前記案内部材を固定し位置決めする位置決め部とに分ける工程と、
前記位置決め部に、当該位置決め部の軸線方向における一端部から前記挿通部を前記案内部材の挿通方向に分割するように第2のスリットを形成して前記位置決め部を2つの部分に分ける工程と、
前記締付部材を取り付ける工程と、を備えることを特徴とする骨手術用器械の製造方法。
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