JP5431051B2 - 微少容量の注射器用ピストン及び該ピストンを取り付けたプランジャー - Google Patents

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Description

本発明は、薬液の充填容量が極めて少ない注射器用のピストン(以下、微少容量の注射器用ピストンと称する)及び該ピストンを取り付けたプランジャーに関する。さらに詳しくは、ピストンをプランジャーロッドに取り付けた場合に強固に固定され、その状態が安定に保たれ、さらに、ピストンがプランジャーロッドから不用意に抜けることなく、薬液を充填する注射筒内の狭い空間部分の壁を任意に摺動させることができる、微少容量の注射器用ピストン及び該ピストンを取り付けたプランジャーに関する。
近年、病気の原因の解明は遺伝子レベルで進んでおり、医療の進歩は目覚しいものがある。それに伴い医療用薬剤の開発も多岐にわたっており、極微量の薬液を注射器によって人体内に注入する必要が生じている。この場合には、例えば、注射筒内に充填する薬液量が1mL以下、さらには、0.25mLである微少容量用の注射器が使用されている。このような極めて容量の少ない注射器も、基本的には、従来と同様に、注射筒(シリンジバレル)と、該注射筒内を摺動するピストン(滑栓)と、該ピストンを押すためのプランジャーロッド(押し棒)とからなる。
通常、ピストンと、該ピストンを摺動させるためのプランジャーロッドとは、ピストンに設けた空洞部内のネジ部に、プランジャーロッドの先端に設けたネジ部を螺合させることで結合されている(例えば、特許文献1参照)。ここで、医療用であることから、ピストンに対しては下記に挙げる性能が求められる。1つには、ピストンの形成材料から薬液中への汚染を防止することが必要であるため、特に薬液と接触する先端部分の形成材料は、耐薬品性に優れることが求められる。さらに、注射筒内に薬液を充填したり、注射筒内から薬液を押し出したりする際に、プランジャーロッドの先端に取り付けたピストンが、液漏れを起こすことなく、注射筒内の壁を円滑に摺動できることが求められる。このため、ピストンの性能としては、密封性に加えて円滑な摺動性が要求される。
上記した性能が求められるピストンの形成材料に関し、合成ゴムからなるピストン表面をふっ素系樹脂で被覆することが提案されている(特許文献2参照)。また、このような形成材料からなるピストンを使用した場合に生じることが顕著であった、プランジャーロッドによってピストンを注射器内から引き抜く動作をした場合に、螺合したプランジャーロッドがピストンから不用意に抜けるという問題を防止することについての提案もある(例えば、特許文献3参照)。なお、ピストンとプランジャーロッドとの結合方法は、螺合に限らず、ピストンに設けた空洞に、プランジャーロッドの先端に設けた錨形の部分を嵌着させるといった方法もある(例えば、特許文献4参照)。
特開2007−289676号公報 特開平06−343677号公報 特開2000−140103号公報 国際公開第2006−087762号パンフレット
近年、開発が進められている微少容量用の注射器の場合も、通常のサイズの注射器と同様に、プランジャーロッドの先端に取り付けたピストンが、プランジャーロッドから不用意に抜けるという問題がある。本発明者らの検討によれば、微少容量の注射器の場合は、操作性の面から、極めて細いプランジャーロッドと、極めて小さいピストンとの組み合わせからなるため、その螺合部分や嵌着部分も非常に小さく、通常のサイズの注射器に比べて先端に取り付けたピストンがプランジャーロッドから不用意に抜ける傾向が著しかった。また、特に、細いプランジャーロッドの先端に取り付けた極少サイズのピストンを注射筒内から引き抜く方向に動作させた場合に、プランジャーロッドがピストンから不用意に抜けることが多発する傾向が顕著であり、使用の仕方が制限される場合があった。本発明者らは、これらのことから、微少容量用の注射器においての解決すべき重要な課題であると認識するに至った。すなわち、微少容量用の注射筒に適用されている従来のプランジャーロッド及びピストンでは、プランジャーの先端に取り付けられたピストンを押し込んで薬液を射出することはできても、ピストンを引き抜く方向に移動させ注射筒内に薬液を吸入することは困難であり、まして、従来のサイズの注射器で行われている吸入動作を伴う使用の仕方は、殆ど不可能であると言えた。
したがって、本発明の目的は、薬液の充填容量が微少である注射器において、特に、プランジャーロッドの先端に取り付けられた小さなピストンを、細いロッドによって注射器内から引き抜く方向に動作したとしても、プランジャーロッドがピストンから不用意に抜けることがない微少容量の注射器に最適な、ピストン及び該ピストンを取り付けたプランジャーを提供することにある。さらに、本発明の目的は、プランジャーロッドの先端に取り付けたピストンによって液漏れのない密閉空間を形成でき、しかも、該ピストンを、注射筒内の極めて狭い空間の壁に沿って円滑に繰り返し摺動させることができる、微少容量の注射器用ピストン及び該ピストンを取り付けたプランジャーを提供することにある。
上記目的は、以下の本発明によって達成される。すなわち、本発明は、注射筒内の空間の壁に沿って摺動する微少容量の注射器用ピストンであって、上記空間に充填される液に接触する側に配置される先端部材と、該先端部材の液側とは反対側のプランジャーロッドを取り付ける側に配置される後端部材とからなり、それらが該先端部材の底面部分と、該後端部材の先端部分との溶着によって一体化されており、プランジャーロッドを取り付けるための構造が設けられている該後端部材の本体部が該先端部材に侵入せず、該先端部材の底面よりも後端側に位置し、かつ、後端部材の硬度が先端部材の硬度よりも高いことを特徴とする微少容量の注射器用ピストンを提供する。
また、本発明の好ましい形態としては、下記のものが挙げられる。先端部材の底面部分と、後端部材を構成する平坦面を有する先端部分とが溶着によって一体化されており、一体化させる前の上記後端部材の平坦面の外径が、一体化する前の上記先端部材の底面部分の外径よりも小さい上記に記載の注射器用ピストン。一体化する前の上記先端部材には、液に接触する側と反対側の底面部分に凹部が設けられ、一体化する前の上記後端部材は、先端部材側に、円柱状又は円錐台状の凸部が設けられ、これと反対側にプランジャーロッドを取り付けるための凹部が設けられていて、上記後端部材の凸部を、上記先端部材の凹部に嵌入させた状態で溶着によって先端部材と後端部材とが一体化されている上記に記載の注射器用ピストン。前記先端部材が、合成ゴム及び熱可塑性エラストマーからなる群から選ばれる材料を主成分とする、硬度が40〜70である材料で形成されている上記に記載の注射器用ピストン。前記後端部材が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート及び熱可塑性エラストマーからなる群から選ばれる、その硬度が75以上の材料で形成されている上記に記載の注射器用ピストン。前記先端部材の少なくとも液と接触する面が、フッ素樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂及び超高分子量ポリエチレン樹脂からなる群から選ばれるいずれかで被覆されている上記に記載の注射器用ピストン。
また、本発明は、上記のいずれかの注射器用ピストンの後端部材に設けられている凹部の内壁に設けられた凸状部にプランジャーロッドの先端が螺合して取り付けられてなることを特徴とするピストンを取り付けたプランジャーを提供する。
本発明によれば、薬液の充填容量が微少である注射器において、特に、プランジャーロッドの先端に取り付けられた小さなピストンを、細いロッドによって注射器内から引き抜く方向に動作したとしても、プランジャーロッドがピストンから不用意に抜けることが生じない、微少容量の注射器に最適なピストン及び該ピストンを取り付けたプランジャーが提供される。さらに、本発明によれば、プランジャーロッドの先端に取り付けたピストンによって、液漏れのない良好な密閉空間を形成することができ、しかも、該ピストンを、注射筒内の狭い空間を形成している壁に沿って円滑に繰り返し摺動させることができる、微少容量の注射器用ピストン及び該ピストンを取り付けたプランジャーが提供される。
本発明のピストンの一実施形態を示す概略斜視図。 図1のピストンを構成する先端部材の斜視図。 図1のピストンを構成する後端部材の斜視図。 図1のピストンをロッドの先端に取り付けたプランジャーを説明するための斜視図。 本発明のピストンの構造を説明するための概略断面図。 本発明のピストンを構成する後端部材の他の例示形状の概略斜視図。
以下、好ましい実施の形態を挙げて、本発明をさらに詳細に説明する。本発明者らは、上記した従来技術の課題を解決すべく鋭意検討の結果、ピストンの形状及び構造を特有のものとすることで、微少容量用の注射筒に適用する極めて小さなサイズのものでありながら、密封性に優れ、液漏れが生じないことは勿論、注射筒内の狭い空間内での円滑な摺動が可能なピストンが得られることを見出して本発明に至った。より具体的には、ピストンを、薬液と接する部分の先端部材と、プランジャーロッドを取り付ける部分の後端部材の2つの部材で作製し、これらを一体化させ、かつ、該後端部材の硬度が先端部材の硬度よりも高くなるように構成することで、上記優れた機能を有するものが得られることを見出した。
より好ましくは、この先端部材と一体化させる後端部材の形状及び構造を、細いプランジャーロッドを強固に取り付けることが可能なものとし、上記した形状及び構造を有する先端部材と後端部材とを溶着することで一体化させる。一体化する際における溶着方法は特に限定されないが、例えば、下記のようにすることで、先端部材と後端部材とを容易に、かつ、強固に一体化させることができる。例えば、ピストンの後端部材の先端側に、例えば、図6に示したような円柱状又は円錐台状の凸部を設け、該凸部を、ピストンの先端部材の液側とは反対側に設けた凹部に嵌入し、この状態で溶着して先端部材と後端部材とを一体化することで、より強固な結合状態となる(図1又は図5参照)。勿論、このような嵌合構造とせず、両者の接合面が平坦であってもよいが、上記したような嵌合構造を設けることにより、下記に挙げる効果が得られる。まず、嵌合構造を設けることにより、両部材の軸のずれを有効に防止することができる。また、接触面積を増やすことができるので結合強度を向上できる。さらに、物理的な結合効果も期待できる。なお、先端部材と後端部材との間に接着剤を付与して一体化することもできるが、接着剤に含まれる成分が、注射器内に充填される薬液に影響を与える可能性を否定することができないため、そのようなものを使用しない、材質同士の溶着によって一体化することがより好ましい。したがって、先端部材と後端部材の形成材料としては、互いに溶着できるものを使用するとよい。
先端部材と後端部材とを溶着して一体化する場合、各種の溶着方法が使用できる。例えば、予め成形した先端部材の先端部を金型にインサートし後端部材を射出成形して一体とする方法や、先端部材の後端部と、後端部材の先端部とをそれぞれ熱融解させて接触させる方法や、それらを接触させた状態で超音波による振動を与え融着させる方法が挙げられる。接触させる部分の材質は、溶着時に十分な強度を有するよう、同系の材質が好ましい。場合によっては両部材と高い溶着性を有する材料を接合部材として挟み込むことも有効である。好適な材料については、後述する。
上記したような形状及び構造を有する本発明のピストンは、例えば、ピストンの後端部材の、溶着された先端部材の反対側に設けた凹部に、プランジャーロッドの先端を嵌め込み螺合させることで、プランジャーロッドを取り付け、この状態で使用される。この状態のプランジャーは、ピストンがプランジャーロッドに強固に結合されたものとなるので、通常のサイズの注射器におけるプランジャーと同じような使用の仕方ができるものとなる。
図面を参照して、本発明の微少容量の注射器用ピストンと、該ピストンを取り付けたプランジャーについて、より詳細に説明する。本発明のピストンは、図1に示した通り、薬液と接するピストン本来の機能を有する先端部材1と、プランジャーロッドを強固に取り付けるための後端部材2の2つの部材からなる。これらは、それぞれの機能をより高いレベルで発揮し得る材料からなることが好ましいが、さらに、先端部材1と後端部材2とを溶着によって一体化する必要があるため、これらの部材の溶着部分のそれぞれが、互いに相溶する材料或いは同系の材料で形成することが好ましい。
図2に示した本発明のピストンを構成する先端部材1の形成材料としては、通常のピストン材料と同様、弾性に優れた各種の合成ゴム、およびプラスチック材との接着性に優れる熱可塑性エラストマーを適宜に使用することができる。場合によってはこれらを複合し、先端部材1を合成ゴムで形成し、かつその後端部材2との接合部のみを熱可塑性エラストマーとすることも好適である。本発明で使用することのできる弾性に優れた合成ゴムとしては、例えば、ブチルゴム(IIR)、塩素化ブチルゴム(CIIR)、臭素化ブチルゴム(BIIR)、部分架橋IIR、ポリブタジエンゴム(BR)、ポリイソプレンゴム(IR)、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合ゴム(EPDM)、スチレン−ブタジエン共重合ゴム(SBR)、アクリルゴム(ACM)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)等が挙げられる。
本発明に用いる熱可塑性エラストマーとしては、例えば、ポリイソブチレン系熱可塑性エラストマー(SIBS)、スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)系共重合体、スチレン−エチレンブチレン−スチレン(SEBS)系共重合体、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)系共重合体等のスチレン系エラストマーや、エチレン−プロピレン−非共役ジエンモノマー(EPDM)系共重合体、エチレン−プロピレン(EPM)系共重合体などのオレフィン系エラストマーが挙げられる。特に、ゴム弾性、溶出特性に優れるブチル系ゴム(IIR、CIIR、BIIR)、ハードセグメントとしてのポリスチレン中に、ソフトセグメントとなるポリエチレン又はポリブチレンをブロック状に共重合させたものであって、該SEBSが部分架橋或いは完全架橋されているものが好ましい。特に、完全架橋タイプの熱可塑性エラストマーは、物性がゴムに近似しており、シール性、耐薬品性、加工性、製品寸法精度、他の樹脂との熱融着が可能であるといった点で優れるため、本発明のピストンの形成材料として好適である。
上記したような材料からなる先端部材は、部材の設計上、その硬度が、ショアーA硬度で40〜70であることが好ましく、さらには50〜60であることが好ましい。本発明では、同様の方法で測定した後端部材の硬度が、先端部材の硬度よりも高いものであれば、その効果を発揮するので特に限定されない。しかし、一般的なプラスチック材からなるプランジャーロッドとの強固な結合を維持できるようにするためには、後端部材の硬度が、例えば、最低でもショアーA硬度で75程度の硬度となるように構成することが好ましい。また、後端部材の硬度は高いほどプランジャーロッドとの結合は強固なものとなるが、プランジャーロッドの硬度よりも高くしても意味がない。このような構成とすれば、先端部材は、可撓性を有し、注射筒内の狭い空間を形成している壁に沿って円滑に繰り返し摺動させることができ、ピストンとしての機能を十分に果たすものとなる。一方、後端部材は、当該先端部材と一体化され、さらにはプランジャーロッドとを強固に繋ぐジョイントとしての機能を十分に発揮したものとなる。
本発明のピストンを構成する先端部材1は、上記に挙げたような弾性体材料を用いて従来の成形方法によって製造できるが、ピストンの先端部材1は、摺動性の向上、或いは、注射筒内に充填される薬液がピストンを形成している原料成分で汚染されることを防止するため、プラスチックフィルムでラミネート(被覆)されたものであることが好ましい。具体的には、フッ素樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂及び超高分子量ポリエチレン樹脂からなる群から選ばれるいずれかで被覆されていることが好ましい。例えば、少なくとも薬液と接触する面が、フッ素系樹脂等の30〜100μm程度の厚さのプラスチックフィルムでラミネート(被覆)された形態とすることが好ましい。この場合、先端部材1と後端部材2との溶着が良好に行われるようにするため、少なくとも先端部材1の底面部分、或いは、図5に示したように、先端部材1の底面部分及び底面近傍には、プラスチックフィルムによるラミネート1’をしないようにすることが好ましい。また、底面部分に両部材と高い溶着性を有する材料を積層することは、先端部材1と後端部材2との溶着を良好なものとする方法として効果的である。
図2に、本発明のピストンを構成する先端部材1の一例を示したが、以下、上部1Aと下部1Bとに分けて、その形状及び構造について説明する。まず、先端部材1は、薬液と接し、かつ、薬液を充填した状態で、液漏れのない密封性のよい状態で円滑に摺動できることを要する。このため、先端部材1の上方を占める上部1Aは、充填した薬液を空間内に留め、かつ、狭い空間内を円滑に摺動できるように、注射筒の柱状の空間を遮断できる面3を有する。さらに、注射筒内の空間を形成する壁に沿って円滑に摺動できるように、該面3は、頂部を有する緩やかな曲面で形成されていると同時に、該面3と側面5との境界部分である肩部4も、角張ったものではなく、なだらかな曲面状を有するものであることが好ましい。また、密閉性と摺動性を両立させるために、下記のような形状とすることが好ましい。まず、該肩部4には、少なくとも1本の溝を形成する。図2に示した例では、2本の浅い溝が形成されており、さらに、肩部4と側面5との境界にも比較的、深い溝が形成されている。さらに、この肩部4から続く側面5は、図2に示したように、中央部分が膨らんだ曲面で形成されていることが好ましい。先端部材1の上方を上記したような構成とすることで、本発明のピストンは、その側壁が注射筒の内壁に隙間なく密着され、密閉性と摺動性とを両立できる構造のものとなる。
先端部材1の下方を占める上記した上部1Aに続く下部1Bは、後述する後端部材2と溶着ができる構造を有するものであれば、いずれのものでもよい。先に述べたような形状からなる上部1Aによって、ピストンの密閉性と摺動性とを両立することができるが、さらに好ましくは、下部1Bを下記のような形状を有するものとする。まず、上部1Aと下部1Bとの間に緩やかに括れた部分を形成し、さらに、下部1Bの壁面6の形状を、上部1Aと同様に中央部分が膨らんだ曲面状にする。また、図2に示したように、下部1Bは、底面側に向かって次第に径を細くし、テーパーが形成されるようにする。そして、先端部材1をプランジャーロッド20との結合部材である後端部材2と溶着させた場合に、後端部材2の外径と略同一径となるようにすることが好ましい。また、後端部材2と溶着した場合に、溶着部分が強固なものとなるように、下部1Bの底面に凹部7を形成し、該凹部7に、後端部材2の先端に設けた凸部2Aを嵌入し、その状態で溶着することが好ましい。凹部7の形状は、後述する後端部材2の先端に設けた凸部2Aと嵌合でき、その後に溶着することで、先端部材1と後端部材2とを強固に結合することができればいずれでもよい。なお、十分な接合強度が得られれば、凹部7はなくてもよい。
図3に、本発明のピストンを構成する後端部材2の形状の一例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、図6に示したような形状のものを使用することもできる。以下、後端部材2について、先端に設ける凸部2Aと、本体部2Bとに分けて説明する。凸部2Aの形状は、上記で述べた、先端部材1を構成する下部1Bの底面と良好な状態で一体化できるように、少なくとも、その先端部分に平坦面を有するものが好ましい。この先端部材と後端部材とは、例えば溶着等の方法によって一体化されるが、その場合、樹脂の流れ出しを防止するため、一体化させる前の後端部材の平坦面の外径が、一体化する前の上記先端部材の底面部分の外径よりも小さくなるような構造とすることが好ましい。また、先端部材1を構成する下部1Bの底面に凹部を形成し、後端部材2の先端部分に、この凹部に嵌合し得る形状の凸部を設けることも好ましい形態である。
後端部材2の形状、特に、その先端に設ける凸部2Aの形状としては、例えば、図6に示したようなものが挙げられる。例えば、図6(b)や(c)に示したような形状とし、図5(b)に示したようにして先端部材1と後端部材2とを溶着によって一体化した場合には、溶融した樹脂が後端部材2の外周より外側に流動することを防ぐことができるので好ましい。なお、図6(b)や(c)は、先端部材1を構成する下部1Bの底面に形成できる、図2に示したような形状の凹部に嵌合し得る部分を形成していないが、凹部に嵌合し得る部分をさらに形成すれば(不図示)、一体化した際に、より強固な結合が可能となる。また、後端部材2の本体部2Bの底面には、螺合等の方法によってプランジャーロッドを取り付けるための構造が設けられている必要がある。当該構造は、雌ネジ、突起等いずれのものであってもよいが、本体部2Bを、底面に開口部が設けられた筒状とし、その内壁に、プランジャーロッドの先端に設けた雄ねじと螺合する突起物8を設けた構造とすることが好ましい。
後端部材2の形成材料としては、先に挙げたような先端部材1の形成材料と同様のものを用いることもできるが、前記先端部材1よりも高い硬度を有する形成材料とすることを要する。特に、先端部材1の形成材料に、他の樹脂との熱融着が可能な完全架橋タイプの熱可塑性エラストマーを用いた場合、後端部材2の形成材料に、これと同様の熱可塑性エラストマーを用いることは先端部材1との接合強度の面から好ましい形態である。勿論、その他の、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、ABS樹脂、PC(ポリカーボネート)、PA(ポリアミド)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)などの汎用樹脂を用いることもできる。これらの中でも、安価で強度、硬度に優れる、PE、PP、PCなどを用いることが好ましい。
図4に、本発明のピストン10にプランジャーロッド20を取り付けているプランジャーの概略図を示した。図面は、実際の製品よりも拡大されているが、本発明のピストン10のサイズは、注射器が0.25mL用の場合を例にとると、先端部材1の大きさは、直径約4.0mm×高さ約4.5mm程度であり、後端部材2の大きさは、直径約3.0mm×高さ約7.0mm程度のものである。先端部材1と後端部材2との一体化は、それぞれの部材の溶着する部分を予め加熱し、加熱されている間に両部材を嵌合して密着させた状態で保持しながら徐冷する、といった方法で行うことができる。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をより詳細に説明する。
合成ゴムである塩素化ブチルゴム(エクソンモービル社製HT1066)を用い、PTFE(デュポン製テフロン7A)を厚さ約100μmのフィルムとして接液面側表面にラミネートした、直径約4.0mm×高さ約4.5mmのサイズを有する図2に示す形状の先端部材1を20個作製した。この先端部材1の硬度を測定したところ50であった。一方、形成材料にSEBS(アロン化成社製エラストマーAR800)を用い、直径約3.0mm×高さ約7.0mmの大きさの図3に示した形状の後端部材2を20個作製した。この後端部材2の硬度を測定したところ75であった。そして、後端部材2の先端の凸部と、先端部材1の底面側に設けられた凹部とを140〜160℃程度の温度となるように暖めて、その部分を柔らかくした。さらに、その直後に、後端部材2の先端の凸部を先端部材1の凹部に嵌入させ、その状態で保持して徐冷した。
この結果、本発明の実施例のピストン20個を得た。そして、それぞれのピストンを構成している後端部材2の凹部に、径が約3mm×長さ約55mmのプランジャーロッドを入れて嵌着し、先端にピストンを取り付けたプランジャーロッドを得た。これらをそれぞれ用いて、0.25mL用の注射筒内を往復10回ずつ摺動させた。この結果、いずれのものも、先端に取り付けたピストンがプランジャーロッドから抜け落ちることはなかった。勿論、液漏れすることなく、液の吸入及び射出を円滑にすることができた。
図3に示した形状の後端部材2の形成材料をポリプロピレン(三井化学社製ハイゼックス)に変えた以外は同様にして、先端にピストンを取り付けたプランジャーロッドを得た。これらの先端にピストンを取り付けたプランジャーロッドについても同様の試験を行ったところ、いずれのものも、先端に取り付けたピストンがプランジャーロッドから抜け落ちることはなかった。勿論、液漏れすることなく、液の吸入及び射出を円滑にすることができた。
1:先端部材
2:後端部材
3:面
4:肩
5:側面
6:壁面
7:凹部
8:突起物
10:ピストン
20:プランジャーロッド

Claims (7)

  1. 注射筒内の空間の壁に沿って摺動する微少容量の注射器用ピストンであって、上記空間に充填される液に接触する側に配置される先端部材と、
    該先端部材の液側とは反対側のプランジャーロッドを取り付ける側に配置される後端部材とからなり、
    それらが該先端部材の底面部分と、該後端部材の先端部分との溶着によって一体化されており、
    プランジャーロッドを取り付けるための構造が設けられている該後端部材の本体部が該先端部材に侵入せず、該先端部材の底面よりも後端側に位置し、
    かつ、後端部材の硬度が先端部材の硬度よりも高いことを特徴とする微少容量の注射器用ピストン。
  2. 先端部材の底面部分と、後端部材を構成する平坦面を有する先端部分とが溶着によって一体化されており、一体化させる前の上記後端部材の平坦面の外径が、一体化する前の上記先端部材の底面部分の外径よりも小さい請求項1に記載の注射器用ピストン。
  3. 一体化する前の上記先端部材には、液に接触する側と反対側の底面部分に凹部が設けられ、一体化する前の上記後端部材は、先端部材側に、円柱状又は円錐台状の凸部が設けられ、これと反対側にプランジャーロッドを取り付けるための凹部が設けられていて、上記後端部材の凸部を、上記先端部材の凹部に嵌入させた状態で溶着によって先端部材と後端部材とが一体化されている請求項1又は2に記載の注射器用ピストン。
  4. 前記先端部材が、合成ゴム及び熱可塑性エラストマーからなる群から選ばれる材料を主成分とする、硬度が40〜70である材料で形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の注射器用ピストン。
  5. 前記後端部材が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート及び熱可塑性エラストマーからなる群から選ばれる、その硬度が75以上の材料で形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の注射器用ピストン。
  6. 前記先端部材の少なくとも液と接触する面が、フッ素樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂及び超高分子量ポリエチレン樹脂からなる群から選ばれるいずれかで被覆されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の注射器用ピストン。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の注射器用ピストンの後端部材に設けられている凹部の内壁に設けられた凸状部にプランジャーロッドの先端が螺合して取り付けられてなることを特徴とするピストンを取り付けたプランジャー。
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