JP5430888B2 - 空気調和システム及びその運転方法 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和システム及びその運転方法に係り、特に一次側冷水回路と二次側冷媒回路により構成され、機械室空調を含む建物の空調に好適な二次冷媒循環型空気調和システムに関する。
従来、多階層建物等における空気調和システムに関する技術として、一次側冷温水回路と二次側冷媒回路により構成される空気調和システム(以下、二次冷媒循環型空調システムという)が開示されている(例えば特許文献1、特許文献2)。このような従来の二次冷媒循環型空調システム100は、図16に示すように一次側冷温水回路103と二次側冷媒回路104により構成されている。一次側冷温水回路103は、熱源機101と、熱源機で発生する冷温水を建物内で循環する一次側冷温水配管103a、103bと、循環ポンプ103cを主要構成とする。熱源機101には、冷却水配管102aと冷却塔102b、冷却水ポンプ102cにより構成される冷却水回路102が接続されている。二次側冷媒回路104は、二次冷媒ポンプユニット(以下、冷媒ユニットという)112と、空調機(以下、AHUという)108と、これらを結ぶ冷媒配管113と、を備えている。冷媒ユニット112は、内部に一次側冷温水回路103より供給される冷水又は温水と熱交換する第一の熱交換器105(冷房時には凝縮器として機能し、暖房時には蒸発器として機能する)と、冷媒タンク106と、冷媒ポンプ107と、を格納している。また、AHU108は、第二の熱交換器109(冷房時には蒸発器として機能し、暖房時には凝縮器として機能する)と、吹出ファン110と、冷媒ユニットと蒸発器109を結ぶ冷媒配管113と、を格納している(なお、同図では冷房運転時の冷媒流路を示している)。このような構成により建物内に冷温水配管を行う必要がなくなり、漏水等によるトラブルを解消できるという特徴を有する。
このような従来の二次冷媒循環型空調システムを、ICT装置等を収容する機械室空調に適用する場合には、冷房時において以下のような問題があった。
通常、機械室空調においては省エネ等の観点から除湿を行わず、高顕熱運転制御とするのが一般的である(ノンドレン制御)。しかし、二次冷媒循環型空調システムの場合、蒸発器における冷媒蒸発温度が一次側冷水温度に依存するため、冷水温度が低い場合にはノンドレン制御が困難となる。このため除湿に伴うドレンを室外に排出するためのドレン配管が必要となり、AHUの配置の制限、漏水トラブルのリスク、ドレン配管の敷設によるスペースの圧迫、コスト上昇等の問題がある。
また、外気導入等により室内湿度が上昇したような場合には、機械室空調においても積極的に除湿を行う必要が生じるが、冷水温度が高い場合には除湿制御ができないという問題がある。
また、熱源機故障など、何らかの理由により冷水温度が上昇した場合、AHUの吹出し空気温度が上昇してしまうという問題がある。
さらに、1台の冷媒ユニットに複数のAHUが接続するマルチシステムにおいては、個別のAHUの冷媒流量や蒸発圧力が調整できず、個別の温度制御、湿度制御ができないという問題がある。
さらに、二次冷媒循環型空調システムに関しては、蒸発器、液冷媒タンク、液冷媒ポンプ、利用側熱交換器をこの順に接続して閉サイクルを形成した技術が開示されている。(特許文献3)。また、負荷側機器の上流側に二方弁を設置して、これを空調負荷に応じて開閉させるシステム(特許文献4)、一次側にバイパス弁を設けたシステム(特許文献5)等が開示されている。
しかしながら、いずれの文献も単独の物理量を制御して目的を達成するものであり、2以上の物理量制御手段を組み合わせて制御する技術については開示がない。
特開2004−28484号公報 特開平8−261517号公報 特開平8−28974号公報 特開2005−61695号公報 特開2000−329381号公報
本発明は、一次側冷温水温度への依存に伴う上記問題を解決するためのものであって、二次冷媒循環型空調システムにおいて、一次側冷温水温度に拘らずAHUごとにノンドレン制御、除湿制御、吹出温度制御等を可能とする制御技術を提供するものである。
本発明は以下の内容をその要旨とする。すなわち、本願発明に係る空気調和システムは、
(1)熱源機と、熱源機で発生する冷温水を建物内で循環する一次側冷温水回路と、一次側冷温水回路の冷温水と冷媒とを熱交換する第一の熱交換器と、冷媒タンクと、冷媒ポンプと、冷媒と吸込み空気とを熱交換する第二の熱交換器と吹出ファン(AHUファン)を有する一又は複数の空調機(AHU)と、これらを結ぶ冷媒配管と、を備えた一又は複数の二次側冷媒回路と、を備え、さらに、AHUの吹出空気温度、吹出空気湿度、除湿量、又は第二の熱交換器の熱交換量、のいずれか一以上の物理量を制御するための物理量制御手段を備えて成ることを特徴とする。
さらに、二以上の上記物理量を同時に制御するための制御手段を備えることにより、以下の意義を有する。すなわち、空調目的に対応して後述の表2、表3、表5、表7、表8、表10の該当欄のうち最も効果的な手段を選択することができ、これにより表1、表4、表6、表9のような効果を得ることができる。
本発明において、「冷温水」とは必ずしも「水」に限定されるものではなく、一次冷媒(例えば、不凍液やフロン等を含む)を意味する概念である。
また、「熱源機」とは、冷温水(冷媒)発生手段であり、例えばターボ冷凍機、吸収式冷凍機等を含む。
また、「第一の熱交換器」とは、冷房時には凝縮器として機能し、暖房時には蒸発器として機能する熱交換器をいう。
さらに、「第二の熱交換器」とは、冷房時には蒸発器として機能し、暖房時には凝縮器として機能する熱交換器をいう。
(2)上記(1)において、物理量制御手段として、AHUファン風量制御手段、二次側冷媒回路に設けたAHU通過冷媒流量制御手段、第二の熱交換器における冷媒圧力調整手段、又は一次側冷温水回路の冷温水流量制御手段のいずれか又はこれらを組み合わせたものとすることができる。
(3)さらに、AHU通過冷媒流量制御手段として、AHUバイパス回路、二次側冷媒回路内に設けた冷媒流量調節手段、冷媒ポンプ回転数制御手段、第二の熱交換器流路制御手段、又は第二の熱交換器に設けた冷媒圧力調節手段のいずれか又はこれらを組み合わせたものとすることができる。
(4)また、冷媒圧力調整手段として、二次側冷媒回路内に設けた冷媒圧力損失調整手段を含んで成ることを特徴とする。
ここに、「冷媒圧力損失調整手段」とは、例えば圧力損失を一定にするために第二の熱交換器の出入口に設けた流量調節弁を含む。
(5)また、冷温水流量制御手段として、一次側冷温水循環回路に設けた冷温水熱交換器バイパス回路を含んで成ることを特徴とする。
また、本願発明に係る空気調和システムの運転方法は、
(6)上記各空気調和システムの冷房運転時において、AHUファン風量、AHU通過冷媒流量、もしくは冷水流量を増減、又は第二の熱交換器における冷媒圧力を調整、という各制御を単独又は同時に組み合わせて行うことにより、効果としてAHUの吹出空気温度、吹出空気湿度、又は蒸発器熱交換量(すなわち冷房能力)を目標値に制御することを特徴とする。
(7)この場合、第二の熱交換器表面の最低温度が露点温度以下にならないように、AHUファン風量、AHU通過冷媒流量、第二の熱交換器における冷媒圧力、又は冷水流量のいずれか一以上を制御することができる。
(8)さらに、吹出空気温度を設定温度条件に制御することができる。
(9)さらに室温を設定温度条件に制御することができる。
ここに、「設定温度条件」とは設定温度以上、設定温度以下、設定温度近傍等、空調目的に即した適切な温度条件を含む概念である。
(10)さらに第二の熱交換器出口において気液二相状態を維持するように冷媒流量を制御することができる。
(11)さらに第二の熱交換器出口において気相状態となるように冷媒流量を制御することができる。
表1乃至5は、上記各発明の冷房運転時における制御手段と空調効果の関係をまとめたものである。気相(ガス)戻りの場合と気液2相戻りの場合に分けたのは、冷媒流量の多少によって蒸発器における冷媒過熱度が変化し、冷房能力に影響を与えるためである。図15は、冷媒流量と冷房能力の関係を示すグラフである。同図において、R1は気相戻り領域であって、この範囲では冷媒流量の増加に伴って冷房能力が増加する。R1とR2の境界で過熱度0となり、この冷媒流量のとき冷房能力が最大となる。さらに冷媒流量が増加するに従い気液2相戻り領域(R2)となる。この領域では気液比が下がるのに伴って蒸発器の熱交換効率は低下するものの、冷房能力はほぼ一定である。さらに冷媒流量が増加すると液戻り領域(R3)となる。この領域では、管内流速の増加に伴いわずかではあるが冷房能力が上昇する。
これらを考慮して、気相戻りまたは気液2相戻りの場合における各制御手段と効果の関係を示したものが表1である。効果各欄の記号の内容は以下の通りである。
「+」:「大きくなる・高くなる」
「−」:「小さくなる・低くなる」
「0」:「ほとんど変化しない」
Figure 0005430888
表2は、表1の気相(ガス)戻りの場合について、同表No.1〜No.7の空調目的を実現するための制御手段及び操作の組み合わせを例示したものである。例えば、No.1は「ノンドレン制御」を目的とするものである。この場合、蒸発器最低温度を露点温度以上に維持する必要があり、表1において蒸発器最低温度欄が(+)となる制御手段及び操作を採用すればよいことになる。すなわち、AHUファン風量増加(A1)、冷媒バイパス流量減少(B2)等が該当する。また、No.6は、「吹き出し温度を下げずノンドレンで能力アップ」を目的とするものである。このためには、AHUファン風量増加(A1)と冷媒ポンプ回転数増加(G1)を組み合わせることにより達成することができる。その他の項目についても同様にして選択することができる。但し、DとEとは排他的であり、いずれか一方のみの制御を選択できる。実際の制御に際しては、これらの中から最も効果的な手段を選択することができる。
Figure 0005430888
表3は、表1の気液2相戻りの場合に基づいて、同表No.1〜No.7の空調目的を実現するための制御手段及び操作の組み合わせを例示したものである。内容は表2と同様であるので説明を省略する。実際の制御に際しては、これらの中から最も効果的な手段を選択することができる。
Figure 0005430888
同様に、表4は蒸発器出口の冷媒の過熱度を一定に保つよう冷媒ポンプ回転数を制御した場合における各制御手段と効果の関係を示し、表5はNo.1〜No.7の目的を実現するための組み合わせを例示したものである。内容は表1〜3と同様であるので説明を省略する。実際の制御に際しては、これらの中から最も効果的な手段を選択することができる。
Figure 0005430888
Figure 0005430888
(12)上記(11)において、起動時は、冷媒を前記AHUバイパス回路側に全量流し、かつ、前記AHUファン風量を最低とし、運転中は冷媒過熱度を目標値に維持するように、AHU通過冷媒流量又は/及びAHUファン風量を制御して、第二の熱交換器出口において気相状態を維持することを特徴とする。
上記各空気調和システムにおいては、冷媒が沸点に近い温度で運転されるため、僅かな圧力変化であっても冷媒ポンプがキャビテーションを起こしがちとなる。このため冷媒ポンプ回転数(周波数)や蒸発器(第二の熱交換器)に設ける流量調節弁を変化させるなど、冷媒ポンプの前後差圧を変化させることは避けるべきである。
本発明によれば、冷媒ポンプの前後差圧をほとんど変化させないためキャビテーションを回避でき、冷媒ポンプの運転が安定するという効果がある。
また、AHUからの戻り冷媒配管中に液溜まりが生じることがないため、配管抵抗増大による蒸発圧力上昇を回避することができる。さらに、冷媒タンクの液面切れを防止することができる。
これらの各効果により、冷媒封入量の低減、冷媒タンクの小型化が可能となり、機器のコンパクト化が実現できる。
(13)上記各空気調和システムの暖房運転時において、AHUファン風量、AHU通過冷媒流量、もしくは温水流量を増減し、又は第二の熱交換器における冷媒圧力を調整し、のいずれか一以上を行うことにより、AHUの吹出空気温度、又は第二の熱交換器における熱交換量のいずれか一以上を目標値に制御することを特徴とする。
(14)この場合、さらに吹出空気温度を設定温度条件に制御することができる。
(15)さらに室温を設定温度条件に制御することができる。
表6は上記各発明の暖房運転時における制御手段と空調効果の関係をまとめたものである。暖房運転時においては、AHUへの気相(ガス)送りの場合と気液2相送りの場合に分けている。効果各欄の記号の内容は冷房時と同様である。これらの制御を組み合わせて、空調環境に対応して最も効果的な手段を選択することができる点についても、冷房時の制御と同様である。
Figure 0005430888
表7は、表6の気相送りの場合に基づいて、同表No.1〜No.3の空調目的を実現するための制御手段及び操作の組み合わせを例示したものである。表8は、表6の気液2相送りの場合に基づいて、同表No.1〜No.3の空調目的を実現するための制御手段及び操作の組み合わせを例示したものである。
内容は表1〜5と同様であるので説明を省略する。実際の制御に際しては、これらの中から最も効果的な手段を選択することができる。
Figure 0005430888
Figure 0005430888
同様に、表9は蒸発器出口の冷媒の過熱度を一定に保つよう冷媒ポンプ回転数を制御した場合における各制御手段と効果の関係を示し、表10はNo.1〜No.3の目的を実現するための組み合わせを例示したものである。内容は表1〜8と同様であるので説明を省略する。実際の制御に際しては、これらの中から最も効果的な手段を選択することができる。
Figure 0005430888
Figure 0005430888
本発明によれば、一次側冷温水温度に拘らずAHUごとにノンドレン制御、除湿制御、吹出温度制御が可能となる。
また、ノンドレン制御によりドレンの発生を低減させることができ、このため漏水トラブルのリスクを低減することができる。また、ドレン配管を省くことができるため、配管スペースが不要になり配管敷設コストが不要となる。
また、1台の冷媒ユニットに複数のAHUが接続するマルチシステムにおいて、個別のAHUの冷媒流量や蒸発圧力の調整が可能となり、個別に温度制御、湿度制御ができる。
以下、本発明に係る空調システムの各実施形態について、図1乃至10を参照してさらに詳細に説明する。重複説明回避のため、各図において同一構成には同一符号を用いて示している。なお、本発明の範囲は特許請求の範囲記載のものであって、以下の実施形態に限定されないことはいうまでもない。
<ノンドレン制御1>
図1、2を参照して本発明の第一の実施形態について説明する。本実施形態は冷房運転時において、AHUファン風量増減によりノンドレン制御を実現するものであり、前掲表1または表4のA1、A2に該当する。本実施形態は冷媒の戻り条件の如何にかかわらず適用可能である。なお、以下の冷房運転に関する各実施形態においては、冷温水回路には冷水が流れているものとして説明する。
図1は、本実施形態に係る二次冷媒循環型空調システム1を示す図である。空調システム1は、一次側冷温水回路2と二次側冷媒回路3により構成されている。
一次側冷温水回路2は、冷水発生源である熱源機4、冷水を建物内で循環する一次側冷温水配管5、分岐冷温水配管5a、冷温水循環ポンプ5b、及び後述の冷媒ユニット6内の凝縮器6aをバイパスするバイパス冷温水配管11と三方弁11aを主要構成とする。
また、二次側冷媒回路3は、冷媒ユニット6、AHU7、及びこれらを結ぶ冷媒配管8を主要構成として備えている。冷媒ユニット6は、分岐冷温水配管5aを介して熱源機4から供給される冷水と熱交換する凝縮器6a(第一の熱交換器に相当)、冷媒タンク6b、冷媒ポンプ6cを備えている。また、冷媒ポンプ6cの下流側に、蒸発器9(第二の熱交換器に相当)をバイパスするバイパス冷媒配管10及び三方弁10aが設けられている。なお、冷媒流路中には、冷房時と暖房時とで第一の熱交換器と第二の熱交換器の機能を交替可能とするように、四方弁(図示せず)が配設されている。
AHU7は、蒸発器9及び吹出ファン7bを主要構成として備えている。蒸発器9の熱交換器は、第一熱交換部9aと第二熱交換部9bの2段カスケード構成となっており、さらに第二熱交換部9bをバイパスする熱交バイパス配管9c及び三方弁9dを備えている。蒸発器9下方には、冷媒と吸込み空気との熱交換により発生する結露水を受けて、外部に排出するためのドレンパン7e及びドレン配管7dが設けられている。さらに冷媒配管8には、蒸発器9を挟んでその上流側、下流側にそれぞれ流量調節弁12、13が配設されている。AHU7の吸込口7c近傍には吸込み空気の露点温度及び温度検出用の露点温度センサS1及び温度センサS3が、蒸発器9の冷媒管内には冷媒圧力検出用の圧力センサS2が、吹出ファン7b入口近傍には吹出し空気温度検出用の温度センサS4が、それぞれ配設されている。
二次側冷媒回路3は、以上の構成により凝縮器6aで冷水と熱交換して凝縮した冷媒を冷媒タンク6bに一旦蓄え、冷媒ポンプ6cで蒸発器9に搬送し、ここで室内吸込み空気を冷却する。さらに蒸発した冷媒を凝縮器6aに戻す、という冷凍サイクルを構築している。
空調システム1は以上のように構成されており、次に図2をも参照して、空調システム1におけるノンドレン制御フローについて説明する。なお、本実施形態では分岐冷温水配管5a経路内の三方弁11a全閉(バイパス側流量0)、冷媒配管8経路内の三方弁10a全閉(バイパス側流量0)、三方弁9d全閉(バイパス側流量0)、流量調節弁12、13全開である。また、以下のフローでは制御の安定化を考慮して、各ステップは所定の時間間隔で行われるものとする。また、制御に必要な指令、演算等は不図示の制御部により行われる。
制御開始に伴い、露点温度センサS1、圧力センサS2によりそれぞれ吸込空気の露点温度Td、冷媒圧力Peを計測し(S101)、さらに冷媒圧力Pe及び制御部に備えた蒸気表テーブルに基づいて冷媒蒸発温度Tvを演算する(S102)。次いで、蒸発器9において吸込空気が冷却されることにより結露するか否かを判定するために、冷媒蒸発温度Tvと露点温度Tdを比較する(S103)。Tv<Td、すなわち冷媒蒸発温度の方が露点温度より低いときは(S103においてYES)、結露条件に該当することになる。この場合は、次にファン風量が既に最大となっているか否かを判定する(S104)。最大に至っていないときは回転数を1段階アップする(S105)。これにより吸込み空気量が増加して顕熱比が上昇し、結露条件からの回避が可能となる。ファン風量が既に最大に至っているときは、上限回転数を維持する(S106)。
S103においてTv≧Td、すなわち冷媒蒸発温度が露点温度以上のときは結露条件に至っていないため、吹出し空気温度を低下させる制御を行う。まずファン風量が既に最小となっているか否かを判定する(S107)、最小に至っていないときは回転数を1段階ダウンする(S109)。既に最小のときは下限回転数を維持する(S108)。以上の制御を適当なインターバルで行うことにより、常に冷媒蒸発温度を露点温度以上に維持することができ、蒸発器における結露を回避することが可能となる。
なお、空調システム1はバイパス冷温水配管11、バイパス冷媒配管10や三方弁9d、10a、11a等、本実施形態の制御において用いない構成を備えているが、これは後述の他の実施形態に用いるため便宜的に示しているものであり、本実施形態ではこれらの構成を必須とするものではない(他の実施形態においても同様)。
また、本実施形態では冷媒は気相戻りとしたが、気液2相戻りで運転制御することも可能である(以下の実施形態においても同様)。
<ノンドレン制御2>
次に、図3を参照して本発明の他の実施形態について説明する。本実施形態は冷房運転時において、冷媒バイパス回路の流量増減によりノンドレン制御を実現するものであり、表1または表4のB1、B2に該当する。なお、本実施形態は冷媒の戻り条件の如何にかかわらず適用可能である。本実施形態の構成については空調システム1と同一であるので、説明を省略する。
制御開始に伴い、露点温度センサS1、圧力センサS2によりそれぞれ吸込空気の露点温度Td、冷媒圧力Peを計測し(S201)、さらに冷媒圧力Pe及び蒸気表テーブルに基づいて冷媒蒸発温度Tvを演算する(S202)。次いで、蒸発器9において吸込空気が冷却されることにより結露するか否かを判定するために、露点温度Tdと冷媒蒸発温度Tvを比較する(S203)。Tv<Td、すなわち蒸発温度の方が露点温度より低いときは結露条件に該当することになる(S203においてYES)。この場合は、次に三方弁10aが全閉(すなわちAHU側100%)か否かを判定する(S204)。全閉に至っていないときは開度を1段階絞り、AHU側流量を増加させる(S205)。これにより戻り側冷媒のエンタルピーが増加するため、凝縮器6aにおける凝縮温度が上昇し、これに伴い蒸発温度も上昇するため結露条件からの回避が可能となる。三方弁開度が既に全閉に至っているときは現状維持する(S206)。
S203においてTv≧Td、すなわち蒸発温度が露点温度以上のときは結露条件に至っていないため、三方弁開度を初期値に戻す(S207)。
<ノンドレン制御3>
さらに、図4を参照して本発明の他の実施形態について説明する。本実施形態は冷房運転時において、冷温水回路側の流量操作によりノンドレン制御を実現するものであり、表1または表4のC1、C2に該当する。なお、本実施形態は冷媒の戻り条件の如何にかかわらず適用可能である。
S301〜S303までは、第一の実施形態のS101〜S103と同一であるので、説明を省略する。次に、S303においてTv<Td、すなわち蒸発温度の方が低いときは結露条件に該当することになる。この場合は、次に三方弁11aの開度が全開(すなわち、凝縮器側0%)であるか否かを判定する(S304)。全開でない限り開度を1段階開き、バイパス側冷水流量を増加させる(S305)。これにより凝縮器6a熱交換量が減少するため冷媒の過冷却度が減少し、これに伴い蒸発温度が上昇する。これにより蒸発器9において結露条件からの回避が可能となる。三方弁開度が既に全開のときはこの状態を維持する(S306)。
S303においてTv≧Td、すなわち蒸発温度が露点温度以上のときは結露条件に至っていないため、次に三方弁11aの開度が全閉(すなわち、凝縮器側100%)であるか否かを判定する(S307)。全閉でない限り開度を1段階絞り、凝縮器側冷水流量を増加させる(S308)。これにより凝縮器6a熱交換量が増加するため冷媒の過冷却度が増加する。これに伴い蒸発温度が下降し、室内側冷却効果を上げることができる。三方弁開度が既に全閉に至っているときはこの状態を維持する(S309)。
<ノンドレン制御4>
さらに、図5をも参照して本発明の他の実施形態について説明する。本実施形態は冷房運転時において、蒸発器出側の流量調節弁開度操作によりノンドレン制御を実現するものであり、表1または表4のD1、D2に該当する。なお、本実施形態は冷媒の戻り条件の如何にかかわらず適用可能である。
S401からS403までのフローについては、上述のノンドレン制御1のフローと同一であるので説明を省略する。次に、Tv<Td(S403においてYES)、すなわち蒸発温度の方が低いときは、結露条件に該当することになる。この場合は、蒸発器9出側の流量調節弁13の開度が最小開度であるか否かを判定し(S404)、最小開度でないときは開度を1段絞る(S405)。これにより蒸発器9における冷媒圧力が上昇するため蒸発器温度が上昇し、結露条件からの回避が可能となる。流量調節弁開度が既に最小開度であるときは、この状態を維持する(S406)。
S403においてTv≧Td、すなわち蒸発温度が露点温度以上のときは結露条件に至っていないため、流量調節弁13の開度が全開であるか否かを判定し(S407)、全開でないときは開度を1段開く(S408)。これにより蒸発器9における冷媒圧力が下がるため蒸発器温度が低下し、室内側冷却効果を上げることができる。調節弁41が既に全開のときはこの状態を維持する(S409)。
なお、本実施形態では蒸発器出側の流量調節弁13の開度操作により熱交換量を制御する形態としたが、三方弁9dの操作により第一熱交換部9aのみ用いるか、又は第二熱交換部9bも用いるかを適宜切り替えることにより、熱交換量を制御する形態とすることもできる。
<湿度制御1>
次に、図6を参照して本発明の他の実施形態について説明する。本実施形態は冷房運転時において、ファン風量操作により可能な限り除湿を行うよう制御するものであり、表1または表4のA2に該当する。なお、本実施形態は冷媒の気相戻り条件で適用可能である。
制御開始に伴い、湿度センサS3により吸込空気湿度H1を計測する(S501)。次いで、現在湿度と目標湿度H0を比較する(S502)。H1>H0、現在湿度の方が目標湿度より高いときは、ファン風量が既に下限値となっているか否かを判定し(S503)、下限値に至っていないときはファン風量を1段階ダウンする(S505)。これにより循環空気量が減少して顕熱比が低下するため、結露条件に近づけることができる。既に下限値に至っているときは下限回転数を維持する(S504)。
H1≦H0、すなわち目標湿度以下のときは(S502においてNO)、ファン風量をデフォルト値に戻す(S506)。以上の制御を適当なインターバルで行うことにより、室内湿度を目標の湿度に維持することができる。
<湿度制御2>
さらに、図7をも参照して本発明の他の実施形態について説明する。本実施形態は冷房運転時において、三方弁10a(図1参照)の開度を調整することにより蒸発器9側に流れる冷媒流量を制御し、可能な限り除湿を行うよう制御するものであり、表1または表4の場合においてB1に該当する。なお、本実施形態は気液2相戻りまたは過熱度制御条件で適用可能である。
制御開始に伴い、露点温度センサS1、圧力センサS2によりそれぞれ吸込空気の露点温度Td、冷媒圧力Peを計測し(S601)、さらにこれら計測値に基づいて冷媒蒸発温度Tvを演算する(S602)。次いで、蒸発器9における結露条件を判定するために、冷媒蒸発温度Tvと露点温度Tdを比較する(S603)。Tv<Td、すなわち蒸発温度の方が低いときは(S603においてYES)、除湿が行われていることになる。この場合は、一定時間待機して除湿を行った後(S604)、三方弁10aが開状態か否かを判定する(S605)。開状態のときは三方弁10aを閉としてバイパス回路を閉じ、全流量がAHU側に流れる通常の状態に戻し(S606)、S601に戻る。これにより戻り側冷媒エンタルピーが増加するため、凝縮器6aにおける凝縮温度が上昇する。既に三方弁10a閉のときはその状態を維持する(S607)。
S603においてTv≧Td、すなわち蒸発温度の方が同じか、高いときには(S603においてNO)、除湿が行われていない状態である。この場合は、次いで三方弁10aが開状態か否かを判定し(S608)、開状態のときはその状態を維持する(S610)。三方弁10aが閉のときはバイパス回路を開き、AHU側流量を減少させる(S606)。これに伴い、凝縮器6に対する蒸発器9における熱交換量が減少し、冷媒系統の総エンタルピーが減少することで、蒸発圧力が低下し、除湿が行われやすい状態になる。
本実施形態は気液2相戻りの場合または冷媒の過熱度を一定に保つよう冷媒ポンプの回転数を制御している気相戻りの場合に有効である。従って、上記において三方弁10aが開のときも、気液2相戻りまたは冷媒の過熱度が維持されるように、AHU側への最低流量が維持されている必要がある。
なお、本実施形態では三方弁10aを開閉2値制御としたが、多段階制御とすることもできる。
<温度維持制御1>
さらに、図8をも参照して本発明の他の実施形態について説明する。本実施形態は冷房運転時において、AHUファン風量を調整することにより、AHUの吹出空気温度を制御するものであり、表1または表4の場合のA1とA2に該当する。なお、本実施形態は冷媒の戻り条件の如何にかかわらず適用可能である。
制御開始に伴い、温度センサS4により吹出し空気温度Tsを計測する(S701)。次いで、吹出し空気温度Tsが設定温度Tstを超えているか否かを判定する(S702)。S702においてYES、すなわち吹出し空気温度が設定温度を超えているときは、次にファン風量が既に最小となっているか否かを判定する(S703)、最小に至っていないときは回転数を1段階ダウンする(S704)。既に最小のときは下限回転数を維持する(S705)。
S702においてNO、すなわちTs≦Tstのときは、次にファン風量が既に最大となっているか否かを判定する(S706)。最大に至っていないときは回転数を1段階アップする(S707)。これにより、吹出し空気温度が設定温度近くになるよう制御されることとなる。ファン風量が既に最大に至っているときは、上限回転数を維持する(S708)。
<ノンドレン制御5>
さらに、図9をも参照して本発明の他の実施形態について説明する。本実施形態は冷房運転時の表1または表4の場合のA1、B2、D2を組み合わせたノンドレン制御に係る。なお、本実施形態は冷媒の戻り条件の如何にかかわらず適用可能である。
制御を開始すると、AHU7の吸込空気露点温度Tdおよび蒸発器冷媒圧力Pvを計測し(S801)、さらに冷媒蒸発温度Tvを演算する(S802)。ここで、TdがTvよりも大きければ(S803においてYES)、次に三方弁10aの開度が最小かどうか判定する(S804)。開度が最小のときは、次にAHUファン風量が最大であるか、又は蒸発器出口弁の開度が最小であるかを判定する(S805)。いずれかに該当するときはノンドレンが維持できないと判断し、三方弁11aを閉止して(S806)、制御を終了する。S805にていずれにも該当しないときは、AHUファン風量を1段階増加し(S807)、蒸発器出口弁13の開度を減少して(S808)、S801に戻る。この場合のS807とS808の操作は、それぞれ表3のA1とD2に相当する。すなわち、蒸発器熱交換量が維持されるように予め調整しておくことで、冷却能力をほとんど変化させずに蒸発器の最低温度を上昇させ、ドレンの発生を防止することができる。
一方、三方弁10aの開度が最小でないときは(S804においてNO)、三方弁10aの開度を絞る(S809)。この操作は表1の気液2相戻りのB2に相当し、冷却能力をほとんど変化させることなく蒸発器の最低温度を上昇させることができる。
S803においてTdがTvよりも小さい場合は、ドレン発生のおそれが小さいため、上記と逆の操作を順次行う。すなわち、AHUのファン風量が最小であるか、または、蒸発器出口弁の開度が最大であるかを判定し(S810)、いずれかに該当するときは、三方弁10aの開度が最大であるか判定する(S811)。既に最大であるときは、制御可能な要素がないため始めに戻る。最大でないときは、三方弁10aの開度を増加させ(S812)、始めに戻る。この場合、AHUファン風量を標準的に運用するときの風量を最小に設定しておくことにより、ドレンが生じない条件では標準のファン風量に戻ることとなる。同様に、蒸発器出口弁13の開度についても、最大(全開)の状態に戻ることで冷媒ポンプの負荷を減らすことができ、省エネ運転となる。
S810においていずれにも該当しないときは、ファン風量を減少させ(S813)、蒸発器出口弁の開度を増加させて(S814)、始めに戻る。
<暖房時吹き出し温度維持制御1>
さらに、図10、11をも参照して本発明の他の実施形態について説明する。
図10は、本実施形態に係る二次冷媒循環型空調システム20の構成を示す図である。空調システム20の構成要素は基本的に上述の空調システム1と同一であるが、暖房運転のために四方弁(図示せず)の切り替えにより、空調システム1における凝縮器6a及び蒸発器9がそれぞれ蒸発器21及び凝縮器22として機能している点が異なる。また、冷媒回路3の流れ方向が逆であること、循環ポンプ6c、バイパス冷媒配管10等の位置関係が変化している点が異なる。さらに、一次側冷温水回路2には、温水が循環している点が異なる。その他の構成については空調システム1と同一であるので、重複説明を省略する。
以下、図11を参照して、本実施形態の制御フローについて説明する。本実施形態は、暖房運転時においてAHUファン風量を調整することにより、AHUの吹出空気温度を制御するものであり、表6または表9の場合のA1、A2に該当する。なお、本実施形態は冷媒の戻り条件の如何にかかわらず適用可能である。
制御開始に伴い、温度センサS4により吹出し空気温度Tsを計測する(S1001)。次いで、吹出し空気温度Tsが目標温度Tst未満か否かを判定する(S1002)。S1002においてYES、すなわち吹出し空気温度が目標温度未満のときは、次にファン風量が既に最小となっているか否かを判定する(S1003)。最小に至っていないときは回転数を1段階ダウンする(S1004)。既に最小のときは下限回転数を維持する(S1005)。
S1002においてNO、すなわちTs≧Tstのときは、次にファン風量が既に最大となっているか否かを判定する(S1006)。最大に至っていないときは回転数を1段階アップする(S1007)。これにより、吹出し空気温度が目標温度近くになるよう制御されることとなる。ファン風量が既に最大に至っているときは、上限回転数を維持する(S1008)。
<暖房時吹き出し温度維持制御2>
さらに図12をも参照して、本発明の他の実施形態について説明する。本実施形態は暖房運転時において、凝縮器出入口の流量調節弁12,13の開度操作を行うことにより、圧力損失一定を維持しつつ吹出し空気温度制御を実現するものであり、表6または表9の場合のE1、E2に該当する。なお、本実施形態は気液2相戻り又は過熱度制御条件で適用可能である。
制御開始に伴い、温度センサS4により吹出し空気温度Tsを計測する(S1101)。次いで、吹出し空気温度Tsが目標吹出し空気温度Tst未満か否かを判定する(S1102)。吹出し空気温度が目標温度未満(S1102においてYES)のときは、次に凝縮器22入口側の流量調節弁13の開度が最大開度であるか否かを判定し(S1103)、最大開度でないときは開度を1段開く(S1104)。さらに、凝縮器における圧力損失が一定になるように出口側の流量調節弁12の開度を調整する(S1105)。なお、この調整は、入口側流量調節弁13の開度に対して圧力損失が一定になるように流量調節弁12の開度を定義しているテーブル(不図示の制御部に格納)に基づいて行われる。流量調節弁13の開度が既に最小開度であるときは、この状態を維持する(S1106)。
S1102においてNO、すなわちTs≧Tstのときは、流量調節弁13の開度が最小であるか否かを判定し(S1107)、最小でないときは開度を1段絞る(S1108)。さらに、凝縮器における圧力損失が一定になるように出口側流量調節弁12の開度を調整する(S1109)。流量調節弁13が既に全開のときはこの状態を維持する(S1109)。
<暖房時吹き出し温度上限を設けた室温制御>
さらに、図13をも参照して、本発明の他の実施形態について説明する。暖房運転時において室温制御のみで能力制御を行うと、吹き出し口近傍で温度許容範囲の上限を超えるおそれがあり、問題となる。本実施形態は、このような状態になることを防止するため、室温制御とともに吹き出し温度上限を設けて制御を行うものである。表6の場合のA1、A2及びG1、G2に該当する。なお、本実施形態は過熱度制御をしていない気相戻りの条件で適用可能である。
制御開始に伴い、温度センサS4により吹出し空気温度Tsを計測し、Tsが目標吹出し温度Tsst未満か否かを判定する(S1201)。これに該当するときは、ファン風量をデフォルト値で運転する(S1202)。
次いで、室温Trが目標室温Trst未満か否かを判定する(S1203)。目標室温未満であるときは、さらに冷媒ポンプ回転数が最大か否かを判定する(S1204)。最大に至っていないときは、回転数を1段上げる(S1205)。冷媒ポンプ回転数が既に最大に至っているときは、その回転数を維持して運転を継続する(S1206)。
S1203においてNO、すなわち室温Trが目標室温Trst以上のときは、次いで、冷媒ポンプ回転数が最小か否かを判定する(S1207)。最小に至っていないときは、冷媒ポンプの回転数を一段下げる(S1208)。冷媒ポンプの回転数が最小に至っているときは、その回転数を維持して運転を継続する(S1206)。
S1201においてNO、すなわち吹出し空気温度Tsが目標吹出し温度Tsst以上のときは、ファン風量を最大で運転し(S1209)、再度、吹出し空気温度Tsが目標吹出し温度Tsst未満か否かを判定する(S1210)。Ts<Tsstのときは、上述のS1203以下のステップに移行する。また、Ts≧Tsstのときは、上述のS1207以下のステップに移行する。
以上の制御を所定のインターバルで行う。
<気相戻り維持制御>
さらに、本発明の他の実施形態について説明する。本実施形態は冷房運転時において、戻り冷媒配管(図1の第二の熱交換器9と第一の熱交換器6aを結ぶ配管)中への液冷媒の滞留を回避するため、蒸発器側の冷媒量を不足ぎみ(気相戻り)にする運転制御を行うものである。
本実施形態の構成は上述の空調システム1と同一であるので、重複説明を省略する。
次に、図15を参照して、本実施形態の制御フローについて説明する。起動時において三方弁10aを全開、吹出ファン7bは最小風量とする(S1301)。これにより、冷媒は全量バイパス冷房配管10側を流れる。制御中は圧力センサS2により冷媒圧力Peを計測し、さらに冷媒圧力Pe及び蒸気表テーブルに基づいて冷媒蒸発温度Tvを演算する(S1302)。さらに、Pe、Tvを用いて冷媒過熱度ΔTを演算する(S1303)。
運転継続中は三方弁10a開度が段階的に絞られて行き(S1304)、これに伴い蒸発器9側の流量が増加していく。この間、冷媒過熱度ΔTが目標値T0(例えば2℃)まで下がったか否かを判定する(S1305)。目標値に至っていないときは三方弁10a開度をさらに絞る(S1305においてNO)。目標値T0に達したときは続いて、冷却能力を増加させるためファン風量を1段階アップする(S1306)。これにより過熱度ΔTはさらに増加する。この状態で、蒸発器側への冷媒量を調節し、過熱度ΔTが適当な範囲(T0+α≧ΔT≧T0−α)、(例えば、α=1℃)に収まるように三方弁10a、ファン風量を調整する。具体的には、ΔT<T0−α(過熱度過小)のときは、三方弁10a開度を段階的に開いて蒸発器9側流量を減少させる。開度全開に至ってもこの状態が続くときは、ファン風量を段階的にアップする(S1308)。
一方、ΔT>T0+α(過熱度過大)のときは、三方弁10a開度を段階的に絞って蒸発器9側の流量を増加させる。開度全閉に至ってもこの状態が続くときは、ファン風量を段階的にダウンする(S1309)。
本制御の目的は、「過熱度を維持しながら冷却能力を最大化する」ことにある。このためには、基本的にファン風量は多い方が望ましい。反面、過熱度が過大になると吹出し空気温度が高くなり、ICT装置の温度環境の面から望ましくない。従って、ファン風量については、起動時は最小風量とし、過熱度が目標値よりも大きすぎるときは風量を少なくする必要がある。S1301−S1309の各操作により、上記目的を達成することができる。
なお、S1309においてファン最少風量かつ三方弁10a全閉でも過熱度が過大となるような場合には、冷房能力不足であり冷媒循環量自体を増加させる等の対応が必要となる(一般に、設計段階でこのような条件を回避するように設計されるが、例えば、何らかの異常で冷水温度が高い場合等には起こりうる)。
本発明は、熱源、冷媒、空調方式、建築構造等の種類を問わず空気調和システムに広く適用可能である。
本発明の一実施形態に係る二次冷媒循環型空調システム1を示す図である。 空調システム1のノンドレン制御1の制御フローを示す図である。 同ノンドレン制御2の制御フローを示す図である。 同ノンドレン制御3の制御フローを示す図である。 同ノンドレン制御4の制御フローを示す図である。 同湿度制御1の制御フローを示す図である。 同湿度制御2の制御フローを示す図である。 同温度維持制御1の制御フローを示す図である。 同ノンドレン制御5の制御フローを示す図である。 二次冷媒循環型空調システム20の構成を示す図である。 空調システム20の暖房時吹き出し温度維持制御1の制御フローを示す図である。 空調システム20の暖房時吹き出し温度維持制御2の制御フローを示す図である。 空調システム20の暖房時吹き出し温度上限を設けた室温制御の制御フローを示す図である。 冷媒流量と冷房能力の関係を示す図である。 気相戻り維持制御の制御フローを示す図である。 従来の二次冷媒循環型空調システム100を示す図である。
符号の説明
1・・・・二次冷媒循環型空調システム
2・・・・一次側冷温水回路
3・・・・二次側冷媒回路
4・・・・熱源機
5・・・・一次側冷温水配管
5a・・・分岐冷温水配管
5b・・・冷温水循環ポンプ
6・・・・冷媒ユニット
6a、22・・・凝縮器
6b・・・冷媒タンク
6c・・・冷媒ポンプ
7・・・・空調機(AHU)
7b・・・吹出ファン
7c・・・吸込口
7d・・・ドレン配管
7e・・・ドレンパン
8・・・冷媒配管
9、21・・・蒸発器
9a・・・第一熱交換部
9b・・・第二熱交換部
9c・・・熱交バイパス配管
9d、10a、11a・・・三方弁
10・・・バイパス冷媒配管
11・・・バイパス冷温水配管
12、13・・・流量調節弁
S1・・・露点温度センサ
S2・・・圧力センサ
S3・・・湿度センサ
S4・・・温度センサ

Claims (16)

  1. 熱源機と、熱源機で発生する冷温水を建物内で循環する一次側冷温水回路と、
    一次側冷温水回路の冷温水と冷媒とを熱交換する第一の熱交換器と、冷媒タンクと、冷媒ポンプと、冷媒と吸込み空気とを熱交換する第二の熱交換器と吹出ファン(AHUファン)を有する一又は複数の空調機(AHU)と、これらを結ぶ冷媒配管と、を備えた一又は複数の二次側冷媒回路と、を備え、さらに、
    AHUの吹出空気温度、吹出空気湿度、除湿量又は第二の熱交換器の熱交換量のいずれか二以上の物理量を同時に制御するための物理量制御手段を備えて成り、
    該物理量制御手段が、AHUファン風量制御手段、二次側冷媒回路に設けたAHU通過冷媒流量制御手段、第二の熱交換器における冷媒圧力調整手段、又は一次側冷温水回路の冷温水流量制御手段のいずれか一以上であり、
    冷房運転時には第二の熱交換器出口において、暖房運転時には第二の熱交換器入口において、それぞれ冷媒の気液状態を取得し、かつ、
    AHU通過冷媒流量制御手段と、これ以外の前記物理量制御手段と、の適宜組み合わせ制御により空調目的の実現を可能に構成した、ことを特徴とする空気調和システム。
  2. 前記AHU通過冷媒流量制御手段が、AHUバイパス回路、二次側冷媒回路内に設けた冷媒流量調節手段、冷媒ポンプ回転数制御手段、第二の熱交換器流路制御手段、又は第二の熱交換器に設けた冷媒圧力調節手段のいずれか一以上であることを特徴とする請求項に記載の空気調和システム。
  3. 前記冷媒圧力調整手段が、二次側冷媒回路内に設けた冷媒圧力損失調整手段を含んで成ることを特徴とする請求項に記載の空気調和システム。
  4. 前記冷温水流量制御手段が、一次側冷温水循環回路に設けた冷温水熱交換器バイパス回路を含んで成ることを特徴とする請求項2又は3に記載の空気調和システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の空気調和システムの冷房運転時において、
    AHU通過冷媒流量の増減と、AHUファン風量もしくは冷水流量増減又は前記第二の熱交換器における冷媒圧力調整のいずれか以上の組み合わせを同時に行うことにより、
    AHUの吹出空気温度、吹出空気湿度、又は第二の熱交換器における熱交換量のいずれか一以上を目標値に制御することを特徴とする空気調和システムの運転方法。
  6. 第二の熱交換器表面の最低温度が露点温度以下にならないように、AHUファン風量、AHU通過冷媒流量、前記第二の熱交換器における冷媒圧力、又は冷水流量のいずれか一以上を制御することを特徴とする請求項に記載の空気調和システムの運転方法。
  7. 請求項において、さらに吹出空気温度を設定温度条件に制御することを特徴とする空気調和システムの運転方法。
  8. 請求項又はにおいて、さらに室温を設定温度条件に制御することを特徴とする空気調和システムの運転方法。
  9. 請求項乃至8のいずれかにおいて、さらに第二の熱交換器出口において気液二相状態を維持するように冷媒流量を制御することを特徴とする空気調和システムの運転方法。
  10. 請求項乃至8のいずれかにおいて、さらに第二の熱交換器出口において気相状態となるように冷媒流量を制御することを特徴とする空気調和システムの運転方法。
  11. 請求項10において、
    起動時は、冷媒を前記AHUバイパス回路側に全量流し、かつ、前記AHUファン風量を最低とし、
    運転中は、冷媒過熱度を目標値に維持するように、AHU通過冷媒流量又は/及びAHUファン風量を制御して、
    第二の熱交換器出口において気相状態を維持することを特徴とする空気調和システムの運転方法。
  12. 請求項1乃至4のいずれかに記載の空気調和システムの暖房運転時において、
    AHUファン風量、AHU通過冷媒流量もしくは温水流量を増減し、又は前記第二の熱交換器における冷媒圧力を調整し、のいずれか二以上を同時に行うことにより、
    AHUの吹出空気温度、又は第二の熱交換器における熱交換量のいずれか一以上を目標値に制御することを特徴とする空気調和システムの運転方法。
  13. 請求項12において、さらに吹出空気温度を目標温度条件に制御することを特徴とする空気調和システムの運転方法。
  14. 請求項12又は13において、さらに室温を目標温度条件に制御することを特徴とする空気調和システムの運転方法。
  15. 請求項12乃至14のいずれかにおいて、さらに第二の熱交換器入口において気液二相状態を維持するように冷媒流量を制御することを特徴とする空気調和システムの運転方法。
  16. 請求項12乃至14のいずれかにおいて、さらに第二の熱交換器入口において気相状態となるように冷媒流量を制御することを特徴とする空気調和システムの運転方法。
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