JP5429835B1 - ピッキングリフトの転落防止装置、および該転落防止装置を備えたピッキングリフト - Google Patents

ピッキングリフトの転落防止装置、および該転落防止装置を備えたピッキングリフト Download PDF

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Abstract

【課題】パレットに乗り移ろうとするオペレータ、およびパレットに乗っているオペレータが運転台から転落するのを防ぐことができる転落防止装置およびピッキングリフトを提供する。
【解決手段】本発明に係る転落防止装置は、ヘッドガード14の後端部に近接した近接位置と該後端部から後方に遠ざかった離間位置とをとり得る後方ガード部31と、後方ガード部31の後方への移動に伴って徐々に展開して扇状となる側方ガード部40と、フォーク12がパレットPに差し込まれているか否かにより後方ガード部31の位置を制御する制御部とを備える。制御部は、フォーク12がパレットPに差し込まれている場合は後方ガード部31の位置を離間位置とし、そうでない場合は近接位置とする。また、後方ガード部31の位置が離間位置とされると、扇状となった側方ガード部40および後方ガード部31がパレットPの上方の空間の少なくとも一部を取り囲む。
【選択図】図1

Description

本発明は、ピッキングリフトの運転台に搭乗したオペレータが転落するのを防止する転落防止装置、および該転落防止装置を備えたピッキングリフトに関する。
ピッキングリフトは、バッテリや走行用モータ等を内蔵した車両本体2と、車両本体2の後方に設けられたマスト3と、マスト3に沿って昇降する運転台4とを備えたタイプのフォークリフトである。図8に示すように、ピッキングリフト100の運転台4は、通常、ステップ10と、ステップ10に搭乗したオペレータの頭上を覆うヘッドガード14と、オペレータの前方に設けられた操作盤15と、ステップ10の後端部11から後方に向かって延びた一対のフォーク12とを含んでいる。
また、運転台4には、オペレータの転落を防止するためのガード20が設けられている。このガード20によれば、操作盤15を操作しているオペレータの動きを規制してステップ10上に閉じ込めることができるので、誤ってステップ10の外に足を踏み出したオペレータが運転台4から転落するのを防ぐことができる。
オペレータの動きを規制してステップ10上に閉じ込めることを意図した転落防止装置としては、上記ガード20の他、特許文献1および特許文献2に開示されている安全ガード等も従来から知られている。
特開平08−113486号公報 実公平07−056305号公報
しかしながら、従来の転落防止装置は、パレットP上に積まれている荷物を不図示のラックに移したり、ラックに保管されている荷物をパレットP上に移したりするピッキング作業を行おうとするオペレータの転落に対しては有効ではなかった。
すなわち、ピッキング作業を行うためには、まず、操作盤15を操作して運転台4を高所まで移動させ、ガード20を跳ね上げて規制を解除し、ステップ10からパレットPに乗り移る必要があるところ、従来の転落防止装置では、パレットPが存在しないにもかかわらず、そのことに気付かないままパレットPに乗り移ろうとしたオペレータがステップ10の後端部11側から転落するのを防ぐことはできなかった。
また、従来の転落防止装置は、パレットPに乗っているオペレータの動きを規制することはできないので、パレットPに乗り移ってピッキング作業を行っているオペレータの転落に対しても有効ではなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その課題とするところは、パレットに乗り移ろうとするオペレータ、およびパレットに乗っているオペレータの転落を防ぐことができる転落防止装置、および該転落防止装置を備えたピッキングリフトを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る転落防止装置は、ステップと、ステップに搭乗したオペレータの頭上を覆うヘッドガードと、ステップの後端部から後方に向かって延びた一対のフォークとを含む昇降可能な運転台を備えたピッキングリフトにおいて、オペレータが転落するのを防止する転落防止装置であって、ヘッドガードの後端部に近接した近接位置と該後端部から後方に遠ざかった離間位置とをとり得る後方ガード部と、近接位置から離間位置に向かう後方ガード部の後方への移動に伴って徐々に展開し、扇状となる側方ガード部と、フォークがパレットに差し込まれているか否かを検出するパレット検出センサと、パレット検出センサの検出結果に基づいて後方ガード部の位置を制御する制御部とを備え、制御部は、フォークがパレットに差し込まれている場合は、後方ガード部の位置を離間位置とする一方、フォークがパレットに差し込まれていない場合は、後方ガード部の位置を近接位置とし、後方ガード部の位置が離間位置とされると、扇状となった側方ガード部および後方ガード部がパレットの上方の空間の少なくとも一部を取り囲むことを特徴とする。
この構成では、フォークがパレットに差し込まれているか否かによって後方ガード部の位置が変化する。より詳しくは、フォークがパレットに差し込まれていない場合は後方ガード部の位置が近接位置とされる一方、フォークがパレットに差し込まれている場合は後方ガード部の位置が離間位置とされる。したがって、この構成によれば、後方ガード部が近くにあるのか遠くにあるのかによって、パレットに乗り移ろうとするオペレータにパレットの有無を確実に気付かせ、該オペレータの転落を防ぐことができる。
また、この構成では、後方ガード部の位置が離間位置とされると、展開して扇状となった側方ガード部と離間位置とされた後方ガード部とによってパレットの上方の空間の少なくとも一部が取り囲まれる。したがって、この構成によれば、側方ガード部および後方ガード部によってパレットに乗り移ったオペレータの動きが規制されるので、該オペレータの転落を防ぐことができる。
後方ガード部の位置を制御するための具体的な構成としては、例えば、前後方向に伸縮可能な伸縮部材であって、前端がヘッドガードに固定され、かつ後端がヘッドガードの後端部から後方に向かって突出し得るものと、伸縮部材の後端に支持され、伸縮部材の伸縮に伴って前後方向にスライドするスライドルーフとをさらに備え、後方ガード部を、スライドルーフの後端部に設けた構成が考えられる。
この構成によれば、パレット検出センサの検出結果に基づいて制御部が伸縮部材を伸縮させることにより、後方ガード部の位置を近接位置または離間位置とすることができる。
側方ガード部の具体的な構成としては、スライドルーフの側端部に沿って設けられた基部と、基部の前寄りの端部に設けられた要部と、要部において基部に対して回動可能に設けられた展開部とを含み、展開部が、側方ガード部が閉じた状態においてはヘッドガードに支持されて基部に対して実質的に平行となる一方、側方ガード部が展開した状態においては自重により回動して基部に対して実質的に直角をなす構成が考えられる。
この構成によれば、特別な駆動機構を設けなくても、後方ガード部の位置が変化するにつれて自動的に側方ガード部を展開させたり閉じさせたりすることができる。
後方ガード部の具体的な構成としては、スライドルーフの後端部から垂れ下がった透光性を有する平板からなる構成が考えられる。
また、上記転落防止装置は、運転台の揚高を検出する揚高検出センサをさらに備え、制御部が、パレット検出センサの検出結果と揚高検出センサによって検出された揚高とに基づいて後方ガード部の位置を制御することが好ましい。
ピッキング作業が行われる高所においては、フォークがパレットに差し込まれているか否かに応じて後方ガード部の位置を変化させることが必須だが、転落が深刻な問題にならない低所においては、フォークがパレットに差し込まれているか否かに応じて一律に後方ガード部の位置を変化させない方が好ましい場合もある。この構成によれば、パレット検出センサの検出結果と揚高検出センサによって検出された揚高との両方に基づいて、後方ガード部の位置をより柔軟に制御することが可能となる。
上記課題を解決するために、本発明に係るピッキングリフトは、上記の転落防止装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、パレットに乗り移ろうとするオペレータ、およびパレットに乗っているオペレータが運転台から転落するのを防ぐことができる転落防止装置、および該転落防止装置を備えたピッキングリフトを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る転落防止装置を備えたピッキングリフトの側面図である。 第1実施形態に係るピッキングリフトの制御に関するブロック図である。 第1実施形態に係るピッキングリフトのヘッドガード、スライドルーフおよびその周辺を示す図であって、(A)は上面図、(B)は後面図、(C)は後方ガード部およびパワーシリンダを省略した後面図である。 第1実施形態に係る転落防止装置の側方ガード部であって、(A)は完全に展開した状態、(C)は完全に閉じた状態、(B)は(A)と(C)の間の状態を示す図である。 第1実施形態に係る転落防止装置の側方ガード部の変形例であって、(A)は完全に展開した状態、(C)は完全に閉じた状態、(B)は(A)と(C)の間の状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る転落防止装置を備えたピッキングリフトの側面図である。 第2実施形態に係るピッキングリフトの制御に関するブロック図である。 従来のピッキングリフトの斜視図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明に係る転落防止装置およびピッキングリフトの実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1に、本発明の第1実施形態に係る転落防止装置を備えたピッキングリフトを示す。従来のピッキングリフト100(図8参照)と同様、本実施形態に係るピッキングリフト1Aは、バッテリや走行用モータ等を内蔵した車両本体2と、車両本体2の後方に設けられたマスト3と、マスト3に沿って昇降する運転台4とを備えている。
運転台4は、主に、ステップ10と、ステップ10に搭乗したオペレータの頭上を覆うヘッドガード14と、ヘッドガード14を左右両側から挟み込んで支持する左右一対のサイドフレーム13(13R、13L)と、ステップ10の後端部11から後方に向かって延びた一対のフォーク12と、オペレータの動きを規制し得るガード20と、該ピッキングリフト1Aを操作するための操作盤15およびブレーキペダル19とを含んでいる。
また、運転台4は、ヘッドガード14の後端部に近接した近接位置と該後端部から後方に遠ざかった離間位置とをとり得る後方ガード部31と、後方ガード部31の位置変化に伴って展開した状態と閉じた状態とに変化する左右一対の側方ガード部40(40R、40L)と、フォーク12がパレットPに差し込まれているか否かを検出するパレット検出センサ21とをさらに含んでいる。
図2に、ピッキングリフト1Aの制御に関するブロック図を示す。同図に示すように、MPU(Micro Processing Unit)からなる制御部50Aには、操作盤15に設けられたキースイッチ16、アクセルレバー17および昇降スイッチ18と、ステップ10に設けられたブレーキペダル19と、ガード20とからの信号が入力される。そして、制御部50Aは、入力された信号に基づいて、走行用モータ、電磁ブレーキおよびマスト3を制御する。
より詳しくは、制御部50Aは、キースイッチ16がONされ、かつガード20が使用状態(図1に実線で示す降ろされた状態)とされているときに、アクセルレバー17、昇降スイッチ18またはブレーキペダル19が操作されると、その操作量に応じて走行用モータ、電磁ブレーキまたはマスト3を駆動させ、ピッキングリフト1Aを走行/停止させたり、運転台4を昇降させたりする。一方、キースイッチ16がONされていないとき、またはガード20が不使用状態(一点鎖線で示す跳ね上げられた状態)とされているときに、アクセルレバー17、昇降スイッチ18またはブレーキペダル19が操作されても、制御部50Aは、ピッキングリフト1Aを走行/停止させたり、運転台4を昇降させたりはしない。
制御部50Aは、さらに、パレット検出センサ21の検出結果に基づいてヘッドガード14に設けられたパワーシリンダ32を制御する。
より詳しくは、制御部50Aは、フォーク12がパレットPに差し込まれている場合は、パワーシリンダ32を伸ばすことにより後方ガード部31の位置を離間位置(図1に実線で示す位置)とする一方、フォーク12がパレットPに差し込まれていない場合は、パワーシリンダ32を縮めることにより後方ガード部31の位置を近接位置(一点鎖線で示す位置)とする。
パレット検出センサ21としては、例えば、ロックバーがパレットPの自重により押し下げられているか否かによりパレットPの有無を検出するセンサ(特許第4222499号公報参照)を使用することができるが、本発明では、パレット検出センサ21の構成は特に限定されない。
図3は、ヘッドガード14周辺の構成を示す図である。同図(A)は上面図、(B)は後面図であり、(A)に示された構成をB方向から見たのが(B)、(B)に示された構成をA方向から見たのが(A)、(B)に示された構成から後方ガード部31およびパワーシリンダ32を省略したのが(C)である。なお、(A)は後方ガード部31が離間位置をとる場合の図であるのに対し、(B)および(C)は後方ガード部31が近接位置をとる場合の図である。
これらの図に示すように、左右一対のサイドフレーム13R、13Lの間にはヘッドガード14およびスライドルーフ30が設けられている。ヘッドガード14は、ボルト等の固定具または溶接によってサイドフレーム13R、13Lの内壁に取り付けられている。一方、スライドルーフ30は、サイドフレーム13Rの内壁に設けられたガイドレール33R、およびサイドフレーム13Lの内壁に設けられたガイドレール33Lに案内されて、前後方向にスライド可能となっている。
スライドルーフ30の後端部には、後方ガード部31がボルト等の固定具または溶接によって取り付けられている。図3(B)に示すように、後方ガード部31は、金属製の枠体31aと、枠体31aの開口部に嵌め込まれた透光性を有する平板(例えば、アクリル板)31bとから構成されている。透光性を有する平板31bで後方ガード部31を構成したのは、不透明な部材で後方ガード部31を構成すると、ピッキング作業を行う際に周囲の様子を把握しづらくなってしまったり、走行運転時に後方を確認しづらくなってしまったりするからである。
ヘッドガード14とスライドルーフ30の間には、電動式のパワーシリンダ32が設けられている。パワーシリンダ32は、円筒状ケースと該ケースから突出し得るロッドとからなり、ケースのヘッド側端部(前端32a)がヘッドガード14に固定されるとともに、ロッドの先端部(後端32b)がスライドルーフ30に固定されている。このため、制御部50Aの制御下でパワーシリンダ32が伸縮すると、スライドルーフ30がガイドレール33R、33Lに沿って前後にスライドし、スライドルーフ30の後端部に取り付けられた後方ガード部31が近接位置と離間位置との間で移動する。つまり、パワーシリンダ32が伸縮すると、スライドルーフ30を介してパワーシリンダ32の後端32bに支持された後方ガード部31が近接位置と離間位置との間で移動する。
スライドルーフ30の右側の側端部には側方ガード部40Rが設けられ、スライドルーフ30の左側の側端部には側方ガード部40Lが設けられている。図3(B)および(C)に示すように、側方ガード部40R、40Lはスライドルーフ30の下面に設けられている。後方ガード部31が近接位置をとると、側方ガード部40R、40Lは閉じられてヘッドガード14とスライドルーフ30の間の空間に収容される。
図4に、側方ガード部40Rの詳細な構成を示す。同図に示すように、側方ガード部40Rは、スライドルーフ30の右側の側端部に沿って固定された第1の親骨41と、第1の親骨41の前寄り端部に設けられた要部44と、要部44において第1の親骨41に対して回動可能に設けられた第2の親骨43および複数の中骨42と、各骨41、42、43の間に張られた扇面45とを含んでいる。このうち、第1の親骨41は本発明の「基部」に相当し、第2の親骨43は本発明の「展開部」に相当する。スライドルーフ30には、基部である第1の親骨41だけが固定され、第2の親骨43、中骨42および扇面45は固定されていない。
本発明では、各骨41、42、43の材質および形状は特に限定されず、所望の機械的強度を有する任意の材質や形状とすることができる。また、本発明では、扇面45の材質および色も特に限定されない。ただし、扇面45を不透明にすると、ピッキング作業時に周囲の状況を把握しづらくなってしまう。このため、本発明では、扇面45を半透明または透明にすることが好ましい。
スライドルーフ30が最も後方にスライドした図4(A)においては、展開部である第2の親骨43および複数の中骨42が自重により下方に向かって回動した結果、側方ガード部40Rは完全に展開した状態となっている。この状態における第1の親骨41と第2の親骨43とのなす角度は、実質的に90°である。
制御部50Aの制御下でパワーシリンダ32が縮んでスライドルーフ30が前方にスライドすると、図4(B)に示すように、ヘッドガード14の後端部に設けられたガイド34に押されて第2の親骨43および中骨42が上向に向かって回動する。その結果、側方ガード部40Rは部分的に閉じられる。なお、ガイド34は緩やかにカーブした屈曲面を有し、該屈曲面において側方ガード部40Rに接する。このため、側方ガード部40Rは、引っ掛かることなくスムーズに閉じられていく。なお、図1、図3および図6では、ガイド34の図示を省略している。
スライドルーフ30が最も前方にスライドした図4(C)においては、側方ガード部40Rは完全に閉じた状態となっている。第2の親骨43および複数の中骨42は、ヘッドガード14によって支持されているので、自重により下方に向かって回動することはない。なお、このとき、第1の親骨41および第2の親骨43はほぼ平行である。
本実施形態に係るピッキングリフト1Aは、上記側方ガード部40Rの代わりに図5に示す側方ガード部40Rを備えていてもよい。側方ガード部40Rは、スライドルーフ30の右側の側端部に沿って固定された第1の扇板46と、第1の扇板46の前寄り端部に設けられた要部49と、要部49において第1の扇板46に対して回動可能に設けられた第2の扇板48および複数の中扇板47とを含んでいる。各扇板46、47、48は、いずれも中心角が約15°とされた同一形状の扇形を有している。各扇板46、47、48のうち、第1の扇板46は本発明の「基部」に相当する。また、第2の扇板48は本発明の「展開部」に相当する。
本発明では、各扇板46、47、48の材質および色は特に限定されない。ただし、各扇板46、47、48を不透明にすると、ピッキング作業時に周囲の状況を把握しづらくなってしまう。このため、本発明では、各扇板46、47、48を半透明または透明にすることが好ましい。
図4に示す側方ガード部40Rと同様、図5に示す側方ガード部40Rは、スライドルーフ30が最も後方にスライドすると完全に展開する(図5(A)参照)。この状態からスライドルーフ30が前方にスライドすると、それに応じて側方ガード部40Rは徐々に閉じていく(図5(B)参照)。そして、スライドルーフ30が最も前方にスライドすると、側方ガード部40Rは完全に閉じる(図5(C)参照)。
側方ガード部40Lと側方ガード部40Rは左右対称の関係にあるので、側方ガード部40Lについての詳細な説明は省略する。
再び図1を参照して、本実施形態に係る転落防止装置およびピッキングリフト1Aによる作用効果について説明する。
フォーク12にパレットPが差し込まれていない場合は、後方ガード部31の位置が近接位置とされる。このため、ピッキング作業を行おうとするオペレータは、目の前に後方ガード部31があることにより、パレットPが差し込まれていないことに確実に気付くことができる。一方、フォーク12にパレットPが差し込まれている場合は、後方ガード部31の位置が離間位置とされ、ピッキング作業を行おうとするオペレータの目の前に後方ガード部31がないので、オペレータはパレットP上でのピッキング作業が可能であることを知ることができる。以上のように、本実施形態に係る転落防止装置およびピッキングリフト1Aによれば、ピッキング作業を行うべくパレットPに乗り移ろうとするオペレータにパレットPの有無を気付かせ、該オペレータが転落するのを防ぐことができる。
また、本実施形態に係る転落防止装置およびピッキングリフト1Aでは、フォーク12にパレットPが差し込まれると側方ガード部40(40R、40L)が展開し、離間位置とされた後方ガード部31と展開した側方ガード部40(40R、40L)とによってパレットP上の空間の少なくとも一部が取り囲まれる。したがって、本実施形態に係る転落防止装置およびピッキングリフト1Aによれば、パレットPに乗り移ってピッキング作業を行っているオペレータの動きを規制して、該オペレータの転落を防ぐこともできる。
なお、上記作用効果を得るためには、パワーシリンダ32の伸縮長L32、すなわち、近接位置とされた後方ガード部31と離間位置とされた後方ガード部31の間の距離を、式“0.5×L12≦L32≦L12”(ただし、L12はフォーク12の長さ)に基づいて決定するのが好ましい。L32>L12とすると、ピッキング作業を行っているオペレータがパレットPの後方から転落しやすくなるからである。また、L32<0.5×L12とすると、側方ガード部40(40R、40L)の面積が小さくなり過ぎて、オペレータの側方からの転落を十分に防ぐことができなくなるからである。L32<0.5×L12とすると、パレットP上の狭い領域のみを使ってピッキング作業を行わざるを得なくなり、作業性が低下してしまうという問題も発生する。
[第2実施形態]
次に、図6および図7を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
図6に、第2実施形態に係る転落防止装置を備えたピッキングリフト1Bを示す。本実施形態に係るピッキングリフト1Bは、マスト3に揚高検出センサ22が備えられ、パレット検出センサ21の検出結果と揚高検出センサ22によって検出された運転台4の揚高との両方に基づいて、制御部50Bがパワーシリンダ32を伸縮させるよう構成されている点(図7参照)において第1実施形態に係るピッキングリフト1Aと相違しているが、その他の点はピッキングリフト1Aと共通している。
本実施形態に係るピッキングリフト1Bは、マスト3を構成するアウタマストの下部に設けられたプーリから引き出されたワイヤの先端がインナマストの頂部に連結され、アウタマストに対してインナマストが運転台4とともに昇降すると、それに伴ってプーリが回転し、ワイヤが引き出されたり巻き取られたりするよう構成されている。揚高検出センサ22は、プーリの回転量を検出することにより、運転台4の揚高を間接的に検出する。
ピッキング作業が行われる高所においては、フォーク12がパレットPに差し込まれているか否かに応じて後方ガード部31の位置を変化させることが必須だが、転落が深刻な問題にならない低所においては、フォーク12がパレットPに差し込まれているか否かに応じて一律に後方ガード部31の位置を変化させない方が好ましい場合もある。
本実施形態に係るピッキングリフト1Bによれば、パレット検出センサ21の検出結果と揚高検出センサ22によって検出された揚高との両方に基づいて、後方ガード部31の位置をより柔軟に制御することが可能となる。具体的には、運転台4の揚高が予め定められた高さを超えていない場合は、パレット検出センサ21の検出結果にかかわらず、常に後方ガード部31の位置を近接位置としたり離間位置としたりすることができる。
[変形例]
以上、本発明に係る転落防止装置およびピッキングリフトの実施形態について説明したが、本発明は、これらの構成に限定されるものではない。
例えば、後方ガード部31は、オペレータの後方への移動をある程度規制することができ、かつオペレータに視認されやすい任意のものに置き換えることができる。
また、側方ガード部40(40R、40L)は、展開することによりオペレータの側方への移動をある程度規制することができる任意のものに置き換えることができる。
また、パワーシリンダ32は、制御部50A、50Bの制御下で後方ガード部31を離間位置または近接位置とすることができる任意のアクチュエータに置き換えることができる。
また、揚高検出センサ22は、運転台4の揚高を直接的または間接的に検出し得る、任意のセンサに置き換えることができる。
1A、1B ピッキングリフト
2 車両本体
3 マスト
4 運転台
10 ステップ
11 (ステップの)後端部
12 フォーク
13、13R、13L サイドフレーム
14 ヘッドガード
15 操作盤
16 キースイッチ
17 アクセルレバー
18 昇降スイッチ
19 ブレーキペダル
20 ガード
21 パレット検出センサ
22 揚高検出センサ
30 スライドルーフ
31 後方ガード部
31a 枠体
31b 平板
32 パワーシリンダ
31a (パワーシリンダの)前端
31b (パワーシリンダの)後端
33R、33L ガイドレール
34 ガイド
40、40R、40L 側方ガード部
41 第1の親骨(基部)
42 中骨
43 第2の親骨(展開部)
44 要部
45 扇面
46 第1の扇板
47 中扇板
48 第2の扇板
49 要部
50A、50B 制御部

Claims (6)

  1. ステップと、前記ステップに搭乗したオペレータの頭上を覆うヘッドガードと、前記ステップの後端部から後方に向かって延びた一対のフォークとを含む昇降可能な運転台を備えたピッキングリフトにおいて、前記オペレータが転落するのを防止する転落防止装置であって、
    前記ヘッドガードの後端部に近接した近接位置と該後端部から後方に遠ざかった離間位置とをとり得る後方ガード部と、
    前記近接位置から前記離間位置に向かう前記後方ガード部の後方への移動に伴って徐々に展開し、扇状となる側方ガード部と、
    前記フォークがパレットに差し込まれているか否かを検出するパレット検出センサと、
    前記パレット検出センサの検出結果に基づいて前記後方ガード部の位置を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記フォークが前記パレットに差し込まれている場合は、前記後方ガード部の位置を前記離間位置とする一方、前記フォークが前記パレットに差し込まれていない場合は、前記後方ガード部の位置を前記近接位置とし、
    前記後方ガード部の位置が前記離間位置とされると、扇状となった前記側方ガード部および前記後方ガード部が前記パレットの上方の空間の少なくとも一部を取り囲むことを特徴とする転落防止装置。
  2. 前後方向に伸縮可能な伸縮部材であって、前端が前記ヘッドガードに固定され、かつ後端が前記ヘッドガードの後端部から後方に向かって突出し得るものと、
    前記伸縮部材の後端に支持され、前記伸縮部材の伸縮に伴って前後方向にスライドするスライドルーフと、をさらに備え、
    前記後方ガード部は、前記スライドルーフの後端部に設けられており、
    前記制御部は、前記伸縮部材を伸縮させることにより前記後方ガード部の位置を制御することを特徴とする請求項1に記載の転落防止装置。
  3. 前記側方ガード部は、前記スライドルーフの側端部に沿って設けられた基部と、前記基部の前寄りの端部に設けられた要部と、前記要部において前記基部に対して回動可能に設けられた展開部とを含み、
    前記展開部は、前記側方ガード部が閉じた状態においては前記ヘッドガードに支持されて前記基部に対して実質的に平行となる一方、前記側方ガード部が展開した状態においては自重により回動して前記基部に対して実質的に直角をなすことを特徴とする請求項2に記載の転落防止装置。
  4. 前記後方ガード部は、前記スライドルーフの後端部から垂れ下がった透光性を有する平板からなることを特徴とする請求項2または3に記載の転落防止装置。
  5. 前記運転台の揚高を検出する揚高検出センサをさらに備え、
    前記制御部は、前記パレット検出センサの検出結果と前記揚高検出センサによって検出された前記揚高とに基づいて前記後方ガード部の位置を制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の転落防止装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の転落防止装置を備えたことを特徴とするピッキングリフト。
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