JP5427445B2 - コネクタ付き光伝送体、光コネクタ、光コネクタの組立方法 - Google Patents

コネクタ付き光伝送体、光コネクタ、光コネクタの組立方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5427445B2
JP5427445B2 JP2009070991A JP2009070991A JP5427445B2 JP 5427445 B2 JP5427445 B2 JP 5427445B2 JP 2009070991 A JP2009070991 A JP 2009070991A JP 2009070991 A JP2009070991 A JP 2009070991A JP 5427445 B2 JP5427445 B2 JP 5427445B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ferrule
sleeve
reinforcing
optical
optical fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009070991A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010224193A (ja
Inventor
茂雄 高橋
和宏 瀧澤
キー・イェン・タン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2009070991A priority Critical patent/JP5427445B2/ja
Publication of JP2010224193A publication Critical patent/JP2010224193A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5427445B2 publication Critical patent/JP5427445B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)

Description

本発明は、光ファイバコード又は光ファイバケーブルであり、光ファイバとこの光ファイバの長手方向に沿って延在する抗張力体とが外装被覆によって覆われてなる光伝送体の先端に光コネクタが組み立てられた現場組立型のコネクタ付き光伝送体、光コネクタ、光コネクタの組立方法に関し、特に融着接続を採用したコネクタ付き光伝送体、光コネクタ、光コネクタの組立方法に関する。
従来、光ファイバの先端に光コネクタを組み立てる作業を、接続現場にて行うことができる構造の一例として、前記光ファイバと、フェルールに内挿された内蔵光ファイバとを、融着により接続するものがある(例えば、特許文献1、2)。
特許文献1には、光ファイバ同士の融着接続部を樹脂などの補強体で補強した融着補強部をコネクタハウジング内に収容した構造の光コネクタが開示されている。この構造は、融着接続部をコネクタハウジングで保護することができる。
特許文献2には、フェルールに形成されたスロットに融着接続部が配置された構造の光コネクタが開示されている。
特開2002−82257号公報 米国特許第5748819号明細書
特許文献1記載の光コネクタでは、融着補強部がコネクタハウジングに収容されているため、例えば光コネクタの後端から延出された光ファイバを光ファイバコードや光ファイバケーブルの端末から延出された光ファイバの先端に融着接続する構成に比べて(この場合、融着補強部が光コネクタの外に配置される)、融着接続部の保護等の点で有効である。しかしながら、この光コネクタでは、ハウジング内で融着補強部がフリー(揺動可能)な状態になっているため、コネクタ接続時にフェルールがハウジングに押し込まれた際に、フェルールと融着補強部との間の光ファイバ(内蔵光ファイバ)に過度の曲がりが生じてしまうことがあるといった問題があった。
なお、ハウジングの内側空間は、融着接続部のサイズのばらつきや、補強用樹脂の偏在などに起因する融着補強部の大きさや形状のばらつきに対応して融着補強部を収納可能とする必要性から、想定される融着補強部のサイズに対して充分な余裕を確保できる大きさとされる。このため、多くの場合、ハウジング内で融着補強部はフリー(揺動可能)な状態で収納されることとなる。
特許文献2の光コネクタでは、フェルールに近い位置での融着作業が必要となる。このため、融着作業に汎用の放電電極を使用すると、フェルールに悪影響が及ぶおそれがあることから、一般的な融着接続器が使用できず、融着作業が容易でなくなるという不都合があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、融着接続作業が容易であり、ハウジング内の融着接続部とフェルールとの間の光ファイバに過度の曲がりが生じるといった不都合を防止できるコネクタ付き光伝送体、光コネクタ、光コネクタの組立方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では以下の構成を提供する。
請求項1に係る発明は、光ファイバとこの光ファイバの長手方向に沿って延在する抗張力体とが外装被覆によって覆われてなる光伝送体の先端に光コネクタが組み立てられたコネクタ付き光伝送体であって、前記光コネクタは、ハウジング内に、フェルールと、このフェルールに内挿固定された内蔵光ファイバの前記フェルールの先端側の接合端面とは反対の後端から突出された部分と前記光伝送体の端末に露出された光ファイバとの融着接続部が該融着接続部を収納した補強スリーブの内側に設けられた樹脂中に埋め込まれてなる接続補強部と、前記フェルールの弾性付勢用のスプリングとを具備し、前記接続補強部の前記補強スリーブはその一端が前記フェルールの後端部の筒状のスリーブ固定部に外挿して固定され、前記フェルールと前記接続補強部とが一体化されており、前記ハウジングはスリーブ状であり、前記ハウジング内に、前記接続補強部の両側あるいは前記接続補強部を取り囲むように配置され前記ハウジングの中心軸線に沿う方向である前後方向に移動自在のスライダが設けられ、前記スライダは、前記フェルールのフランジ部と前記フェルールから後方へ離隔した位置に設けられた前記スプリングとの間に介装されており、前記スプリングの付勢力が前記スライダを介して前記フェルールに伝達されるように構成されていることを特徴とするコネクタ付き光伝送体を提供する。
請求項2に係る発明は、前記光伝送体の端末から延出された前記抗張力体が、前記接続補強部の補強スリーブの内側の樹脂中に埋め込まれて固着されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ付き光伝送体を提供する。
請求項3に係る発明は、前記抗張力体の先端が、前記フェルールの前記スリーブ固定部と前記補強スリーブとの間に挟み込まれていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ付き光伝送体を提供する。
請求項4に係る発明は、前記フェルールの前記スリーブ固定部の外周面に、前記補強スリーブの前記スリーブ固定部からの引き抜き抵抗を増大するための凸部又は凹部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体を提供する。
請求項5に係る発明は、前記補強スリーブの前記フェルールの前記スリーブ固定部に外挿固定された一端とは反対側の他端に前記光伝送体の端末が内挿固定され、前記光伝送体の端末と前記接続補強部とが一体化されており、前記フェルールと前記接続補強部と前記光伝送体の端末とがスリーブ状の前記ハウジングの中心軸線方向に一体的に移動可能とされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体を提供する。
請求項6に係る発明は、前記補強スリーブが熱収縮チューブ、前記樹脂が熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体を提供する。
請求項に係る発明は、前記ハウジングは、スリーブ状のプラグフレームと、このプラグフレームに取り付けられたスリーブ状のストップリングとからなり、前記スライダは、そのフェルール側の端部とは反対側の後端部が前記ストップリングに前記ハウジングの前後方向に移動可能として収納された挿入部とされ、この挿入部に前記ストップリングに形成されている抜け止め用係合部に係合される抜け止め用係合突起を有し、
前記スプリングは前記ストップリング内に収納されており、このスプリングによって前記スライダが前記フェルール側へ弾性付勢可能とされていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体を提供する。
請求項に係る発明は、前記補強スリーブに、該補強スリーブの長手方向に延在する補強心材が埋め込まれており、前記補強心材の前記補強スリーブの一端に設けられた端部が、前記補強スリーブの一端とともに前記フェルールの前記スリーブ固定部に固定されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体を提供する。
請求項に係る発明は、光ファイバとこの光ファイバの長手方向に沿って延在する抗張力体とが外装被覆によって覆われてなる光伝送体の先端に組み立てられる光コネクタであって、フェルールと、このフェルールに内挿固定された内蔵光ファイバの前記フェルールの先端側の接合端面とは反対の後端から突出された部分と前記光伝送体の端末に露出された光ファイバとの融着接続部を収納するための補強スリーブと、前記フェルールの弾性付勢用のスプリングと、前記融着接続部を収納した前記補強スリーブの一端を前記フェルールの後端部の筒状のスリーブ固定部に外挿固定しかつ前記補強スリーブの内側に設けた樹脂中に前記融着接続部を埋め込んで組み立てられる接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納するためのハウジングとを具備し、前記ハウジングは、スリーブ状のプラグフレームと、このプラグフレーム取り付けられるスリーブ状のストップリングとからなり、前記接続補強部付きフェルールを組み立てた後、前記プラグフレームに前記ストップリングを取り付けることで、接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納可能とされており、前記ハウジングはスリーブ状であり、前記ハウジング内に、前記接続補強部の両側あるいは前記接続補強部を取り囲むように配置され前記ハウジングの中心軸線に沿う方向である前後方向に移動自在のスライダが設けられ、前記スライダは、前記フェルールのフランジ部と前記フェルールから後方へ離隔した位置に設けられた前記スプリングとの間に介装されており、前記スプリングの付勢力が前記スライダを介して前記フェルールに伝達されるように構成されていることを特徴とする光コネクタを提供する。
請求項1に係る発明は、前記フェルールの前記スリーブ固定部の外周面に、前記補強スリーブの前記スリーブ固定部からの引き抜き抵抗を増大するための凸部又は凹部が形成されていることを特徴とする請求項9に記載の光コネクタを提供する。
請求項1に係る発明は、前記スライダは、そのフェルール側の端部とは反対側の後端部が前記ストップリングに前記ハウジングの前後方向に移動可能として収納された挿入部とされ、前記接続補強部付きフェルールを組み立てた後、前記ストップリングと、前記挿入部に突設された抜け止め用係合突起と前記ストップリングに形成されている抜け止め用係合部との係合によって前記ストップリングに対して抜け止めして設けられた前記スライダと、前記ストップリング内に収納された前記スプリングとからなるばね圧印加ユニットの前記ストップリングを前記プラグフレームに取り付けることで前記ハウジングが組み立てられ、このハウジング内に接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納可能とされていることを特徴とする請求項9又は10に記載の光コネクタを提供する。
請求項1に係る発明は、前記補強スリーブが熱収縮チューブの内面側に層状に熱可塑性樹脂が設けられているものであることを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の光コネクタを提供する。
請求項1に係る発明は、前記補強スリーブに、該補強スリーブの長手方向に延在する補強心材が埋め込まれており、この補強スリーブの前記スリーブ固定部に外挿される一端に前記補強心材の端部が設けられていることを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載の光コネクタを提供する。
請求項1に係る発明は、光ファイバとこの光ファイバの長手方向に沿って延在する抗張力体とが外装被覆によって覆われてなる光伝送体の端末に、フェルールとプラグフレームにストップリングを取り付けることで組み立てられて前記フェルールを収納するスリーブ状のハウジングとを備える光コネクタを組み立てる組立方法であって、前記光コネクタの前記フェルールに内挿固定されている内蔵光ファイバの前記フェルールの先端側の接合端面とは反対の後端から突出された部分と前記光伝送体の端末に露出させた光ファイバとを融着接続する融着接続工程と、この融着接続工程の後、前記内蔵光ファイバと前記光伝送体の光ファイバとの融着接続部に補強スリーブを外挿するとともに、前記補強スリーブの一端を前記フェルールのスリーブ固定部に外挿し、前記補強スリーブ内に前記融着接続部と熱可塑性樹脂とを収納した状態で前記熱可塑性樹脂を加熱溶融した後、前記熱可塑性樹脂を降温により固化させることで、固化した前記熱塑性樹脂中に前記融着接続部を埋め込むとともに、前記補強スリーブの一端を該一端と前記フェルールのスリーブ固定部との間に介在させた前記熱可塑性樹脂によって前記スリーブ固定部に固着させることで、前記融着接続部を前記熱可塑性樹脂及び前記補強スリーブによって補強してなる接続補強部を組み立ててこの接続補強部が前記フェルールと一体化されている接続補強部付きフェルールを得る接続補強部組立工程と、この接続補強部組立工程の後、前記プラグフレームに前記ストップリングを取り付けることで、接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納すると共に、前記接続補強部の両側あるいは前記接続補強部を取り囲むように配置され前記ハウジングの中心軸線に沿う方向である前後方向に移動自在となるように、前記フェルールのフランジ部と前記フェルールから後方へ離隔した位置に設けられた前記スプリングとの間にスライダを介装し、前記スプリングの付勢力が前記スライダを介して前記フェルールに伝達されるように構成するハウジング組立工程とを具備することを特徴とする光コネクタの組立方法を提供する。
請求項1に係る発明は、前記接続補強部組立工程にて、前記補強スリーブ内に前記融着接続部及び前記熱可塑性樹脂を収納するとともに、前記光伝送体の端末から延出された前記抗張力体を前記補強スリーブ内に引き込んだ状態で前記熱可塑性樹脂を加熱溶融し、その後の降温により固化した前記熱塑性樹脂中に前記抗張力体を埋め込んで固着させることを特徴とする請求項14に記載の光コネクタの組立方法を提供する。
請求項1に係る発明は、前記補強スリーブ内に引き込んだ前記抗張力体の先端部を前記補強スリーブの一端と前記フェルールのスリーブ固定部との間に介在配置した状態で前記熱可塑性樹脂を加熱溶融することを特徴とする請求項15に記載の光コネクタの組立方法を提供する。
請求項1に係る発明は、前記接続補強部組立工程にて、前記補強スリーブの前記フェルールの前記スリーブ固定部に外挿固定された一端とは反対側の他端を前記光伝送体の端末の前記外挿被覆の外側に外挿し、該一端と前記フェルールのスリーブ固定部との間に介在させた前記熱可塑性樹脂によって前記スリーブ固定部に固着させることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載の光コネクタの組立方法を提供する。
請求項1に係る発明は、前記補強スリーブが熱収縮チューブであり、前記接続補強部組立工程にて熱収縮させることを特徴とする請求項14〜17のいずれか1項に記載の光コネクタの組立方法を提供する。
請求項19に係る発明は、前記補強スリーブが、該補強スリーブの長手方向に延在する補強心材が埋め込まれ、この補強スリーブの前記スリーブ固定部に外挿される一端に前記補強心材の端部が設けられているものであり、前記接続補強部組立工程にて前記補強スリーブの一端を前記補強心材とともに前記スリーブ固定部に固定することを請求項14〜18のいずれか1項に記載の光コネクタの組立方法を提供する。
請求項2に係る発明は、前記ハウジング組立工程では、前記ストップリングと、前記ストップリング内に収納された前記スプリングと、前記スライダとからなり、前記ストップリングに抜け止めして設けられたスライダによって前記スプリングを前記ストップリング内に押さえ込んだ構成のばね圧印加ユニットの前記ストップリングを前記プラグフレームに取り付けることを特徴とする請求項14〜19のいずれか1項に記載の光コネクタの組立方法を提供する。
本発明によれば、フェルールに内挿固定された内蔵光ファイバと光伝送体の光ファイバとの融着接続部を補強スリーブ内に収納し、この補強スリーブの内側に設けられた樹脂中に埋め込まれてなる接続補強部を光コネクタのハウジング内に収納するが、前記接続補強部は、その補強スリーブの一端をフェルールの後端部の筒状のスリーブ固定部に外挿固定することによりフェルールと一体化される。これにより、コネクタ接続の際、フェルールがハウジングに押し込まれたとき(光伝送体側に押し込まれたとき)に、フェルールと融着接続部との間の光ファイバ(内蔵光ファイバ)に曲げが与えられることを防止でき、内蔵光ファイバの光特性の劣化を防ぐことができる。
また、上述のように接続補強部がフェルールと一体化された構成であれば、フェルールに内挿固定された内蔵光ファイバと光伝送体の光ファイバとの融着接続の作業性の確保のために、内蔵光ファイバのフェルールから後側への突出長を長くしても、フェルールと融着接続部との間の光ファイバ(内蔵光ファイバ)に曲げが与えられることを防止できることは言うまでも無い。このため、融着接続作業において良好な作業性を確保できる。
図1のコネクタ付き光ファイバコード(コネクタ付き光伝送体)の外観を示す斜視図である。 本発明に係る1実施形態であるコネクタ付き光ファイバコード(コネクタ付き光伝送体)を示す図であって、(a)は断面図、(b)は側面図である。 図1のコネクタ付き光ファイバコードの光コネクタの構成を示す分解斜視図である。 図3の光コネクタのばね圧印加機構の構成を示す分解斜視図である。 図4のばね圧印加機構の構成を示す断面図である。 本発明に係る光コネクタの組立方法における融着接続工程を説明する図である。 本発明に係る光コネクタの組立方法における接続補強部組立工程を説明する図である。 光ファイバコードの構成を示す図であり、その端末に光ファイバ、抗張力体を延出(露出)させた状態を示す斜視図である。 (a)、(b)は、本発明に係るコネクタ付き光伝送体の光コネクタのフェルールのスリーブ固定部の別態様を説明する図である。 補強スリーブの別態様を説明する断面図である。 図10の補強スリーブを用いて組み立てた接続補強部の一例を説明する断面図である。 光伝送体の別態様を説明する図であって、光ファイバケーブルの構成を示す斜視図である。 (a)は補強スリーブの別態様を説明する断面斜視図、(b)は埋め込み用樹脂付き補強スリーブの別態様を説明する断面斜視図である。 本発明に係るコネクタ付き光ファイバコードの光コネクタの構成を示す分解斜視図であり、特にスライダの別態様を説明する図である。
以下、本発明を実施したコネクタ付き光伝送体、光コネクタ、光コネクタの組立方法について、図面を参照して説明する。
まず、図1〜図5等を参照して、本発明に係る1実施形態であるコネクタ付き光ファイバコード1(コネクタ付き光伝送体)の構成を説明する。
図1および図2(a)、(b)に示すように、このコネクタ付き光ファイバコード1は、光ファイバコード2(光伝送体)の端末に、光コネクタ10が組み立てられたものである。
なお、以下の説明において、図2(a)、(b)における左方を「前」または「先端方向」、右方を「後」としていうことがある。つまり、このコネクタ付き光ファイバコード1において、フェルール40(後述)が設けられている側が前側、反対側が後側である。また、フェルール40について、キャピラリ部41の先端の接合端面41aの側が前側、反対側が後側である。
図8に示すように、光ファイバコード2は、光ファイバ心線等の光ファイバ2aと、光ファイバ2aの長手方向に沿って延在する抗張力体2bとが、ポリエチレン等の樹脂からなるチューブ状の外被2c(外装被覆)内に収容された構造のものであり、例えば一般的な光ファイバコードを例示できる。図示例の光ファイバコード2は、光ファイバ2aとして単心の光ファイバ心線を1本のみ外被2c内に収納している。
抗張力体2bとしては、アラミド繊維が好適に用いられるが、ガラス繊維、炭素繊維なども使用できる。
図2(a)、図3、図4に示すように、光コネクタ10は、光ファイバ2aをコネクタ接続可能に成端するものであって、スリーブ状(具体的には角筒状)のプラグフレーム31と、プラグフレーム31の後端側に取り付けられたスリーブ状のストップリング32とを具備してなるスリーブ状のハウジング30内に、フェルール40と、このフェルール40の後側に設けられ該フェルール40と一体化されている接続補強部20(後述)と、フェルール40の弾性付勢用のスプリング50(具体的にはコイルスプリング)と、スライダ60(後述)とを備えている。
ここで説明する光コネクタは単心用の光コネクタである。図2(a)、図3に示すように、フェルール40は、円筒状のキャピラリ部41と、このキャピラリ部41の先端の接合端面41aとは反対側の後端部41bに外挿固定された金属製のフランジ部品42と、前記キャピラリ部41を貫通するファイバ孔41c(微細孔)に内挿された内蔵光ファイバ43とを具備して構成されている。
キャピラリ部41は、例えば、ジルコニア等のセラミックや、ガラスで形成されている。これらの材料は使用環境に応じて選択使用することができる。
前記フランジ部品42は、キャピラリ部41の後端部41bに外挿固定されたリング状のフランジ部42aと、このフランジ部42aから後側に延びる円筒状のスリーブ固定部42bとを具備している。
前記フランジ部42aは、このフェルール40のフランジ部として機能するものである。
前記スリーブ固定部42bには、後述する接続補強部20の補強スリーブ21の片端が外挿固定されている。
図2(a)に示すように、前記内蔵光ファイバ43は、前記キャピラリ部41を貫通するファイバ孔41c(微細孔)に内挿されており、さらに、このファイバ孔41cに連通する前記スリーブ固定部42bの内側空間を貫通して、フェルール40の後側に突出されている。
前記キャピラリ部41の前記ファイバ孔41cは、その中心軸線がキャピラリ部41の中心軸線と一致するように形成されており、前記前記スリーブ固定部42bの内側空間もの中心軸線も前記ファイバ孔41cの中心軸線と一致されている。
図2(a)に示すように、前記内蔵光ファイバ43は単心の光ファイバであり、長手方向中央部が被覆材で覆われた心線部43aとされ、この心線部43aの両側に被覆材が無くクラッドが露出された部分である裸光ファイバが延出された構成とされている。
前記心線部43aは前記スリーブ固定部42b(すなわちスリーブ固定部42bの内側空間)に収納されている。
フェルール40の前記キャピラリ部41のファイバ孔41cには、前記心線部43aから両側に延びる裸光ファイバのうちの片方(内挿ファイバ部43b)が内挿されている。
また、前記心線部43aから内挿ファイバ部43bとは反対側の裸光ファイバである融着用延出部43cはフェルール40から後側に延出されている。
前記内蔵光ファイバ43は、接着剤を用いて前記キャピラリ部41のファイバ孔41cに内挿された前記内挿ファイバ部43bを接着固定して設けられている。但し、内蔵光ファイバ43は、例えば、心線部43aのフランジ部品42に対する接着固定のみ、あるいは、心線部43aのフランジ部品42に対する接着固定及び前記キャピラリ部41に対する前記内挿ファイバ部43bの接着固定の両方を適用しても良い。
また、内蔵光ファイバ43としては、例えば前記心線部43aが存在せず、その全長が裸光ファイバである構成であっても良い。
図2(a)に示すように、プラグフレーム31の前端部の内面側には、前記フェルール40のフランジ部42aが当接されるストッパ突起31aが突設されている。
フェルール40は、フランジ部品42がプラグフレーム31の前記ストッパ突起31aにその後側から当接することで、先端方向へのそれ以上の移動が規制される。
前記ストッパ突起31aはプラグフレーム31の内周全周に張り出すように突設されている。また、前記フェルール40のキャピラリ部41は、プラグフレーム31の前端部の内側(図示例では前記ストッパ突起31aの内側)に確保されたキャピラリ収納穴に内挿されている。
図4に示すように、ストップリング32は、角筒状の本体ハウジング32aと、この本体ハウジング32aから後方に延びる円筒部32bとを有する。
図4、図5に示すように、前記本体ハウジング32a内には前記スプリング50が収納されている。このストップリング32は、前記円筒部32bの内側空間と前記前記本体ハウジング32aの内側空間とが互いに連通されているスリーブ状になっている。
図4、図5に示すように、前記スプリング50は、その内径が、前記円筒部32bの内側空間の内径と同等あるいはそれよりも大きいコイルスプリングである。本体ハウジング32aの後端側(円筒部32b側)の奥壁部32cの中央部には、前記円筒部32bの内側空間の片端が開口されている。前記スプリング50は、前記奥壁部32cの外周から前側に延出する角筒部32dによって、その片端(中心軸線方向の片端)の全周が前記奥壁部32cにおける前記円筒部32bの内側空間の開口部の周囲に位置する部分に着座するように位置決めされており、前記円筒部32bの内側空間の開口部に重ならないようになっている。
図3、図4、図5に示すように、スライダ60はスリーブ状に形成されている。
このスライダ60は、円筒状に形成された筒状本体61と、この筒状本体61の片端(後端)に設けられ前記ストップリング32の本体ハウジング32a内に前記ハウジング30の前後方向(ハウジング30の中心軸線に沿う方向)に移動可能として収納された筒状の挿入部62とを具備する。
このスライダ60の内側空間は、前記ストップリング32の円筒部32bの内側空間と略一致する断面円形の貫通孔63とされている。
前記挿入部62は、前記ストップリング32の本体ハウジング32aの角筒部32dの内周面に略一致する形状の外周面を有する外観角筒状に形成されており、前記角筒部32dの内周面に摺接しながら前記ストップリング32に対して前記ハウジング30の前後方向に移動(前後動)する。また、スライダ60は、前記挿入部62の外周面と前記角筒部32d内周面との接触により、前記ストップリング32に対してスリーブ状の該ストップリング32の中心軸線回りの回転変位が規制されている。
また、前記スライダ60は、その後端が、前記ストップリング32の本体ハウジング32a内に突設されているスライダ用ストッパ突起32h(図5参照。図2(a)では図示略)にその前側から当接される位置が、前記ストップリング32に対する後側への移動限界位置となっている。前記スライダ用ストッパ突起32hは、前記本体ハウジング32aの断面矩形の角筒部32d内周面の四隅部に突設されており、本体ハウジング32a内に収納されているスプリング50と接触せず、スプリング50の弾性変形を妨げないようになっている。
前記スライダ60は、前記挿入部62の外周面に、ストップリング32に対する抜け止め用の抜け止め用係合突起64が突設されている。この抜け止め用係合突起64は、前記ストップリング32の角筒部32dに形成された係合用窓32eに挿入されている。
前記ストップリング32の角筒部32dにおいて係合用窓32eの前側に位置する部分は、前記スライダ60の抜け止め用係合突起64が係合されることで、前記スライダ60の前側へのそれ以上の移動を規制し、前記スライダ60を前記ストップリング32に対して抜け止めする抜け止め用係合部32iとして機能する。この光コネクタ10において、前記スライダ60は、前記挿入部62に突設された抜け止め用係合突起64と前記ストップリング32の抜け止め用係合部32iとの係合によって前記ストップリング32に対して抜け止めして設けられている。
前記スライダ60は、図3に示すように、ストップリング32、スプリング32、スライダ60によって構成されるばね圧印加ユニット33(後述)のストップリング32をプラグフレーム31に連結していないときは、抜け止め用係合突起64がストップリング32の抜け止め用係合部32iにその後側から当接(係合)する位置がストップリング32に対する前側への移動限界位置となっている。
ばね圧印加ユニット33(後述)のストップリング32をプラグフレーム31に連結(取り付け)して、光コネクタ10を組み立てたときには、プラグフレーム31のストッパ突起31a(図2(a)参照)に当接された前記フェルール40のフランジ部42aにその後側からスライダ60(具体的にはその先端面65)が当接する当接位置が、スライダ60のハウジング30に対する前側への移動限界位置となる。スライダ60は、抜け止め用係合突起64がストップリング32の抜け止め用係合部32iにその後側から当接(係合)する前に、プラグフレーム31のストッパ突起31a(図2(a)参照)に当接された前記フェルール40のフランジ部42aに当接され、この位置が前側への移動限界位置となる。
ストップリング32の係合用窓32eは、ストップリング32に対するスライダ60の前後動を許容するために、前記スライダ60の抜け止め用係合突起64が挿入された状態でクリアランスC(図3参照)が確保される大きさ(前後方向寸法)に形成されているが、プラグフレーム31のストッパ突起31a(図2(a)参照)に当接された前記フェルール40のフランジ部42aにその後側からスライダ60(具体的にはその先端面65)が当接する当接位置(スライダ60のハウジング30に対する前側への移動限界位置)と、ストップリング32のスライダ用ストッパ突起32h(図5)に対するスライダ50の後端の当接位置とによって決まるスライダ60のストップリング32に対する前後方向の可動範囲は、前記クリアランスCの前後方向寸法よりも小さい。
図5に示すように、スライダ60は、その後端の端面(後端面。すなわち挿入部62の後端面)がスプリング50に前側から当接されている。スライダ60の後端面における貫通孔63の開口部の内径は前記スプリング32の内径と略一致しており、スライダ60の後端面はその全周にわたってスプリング50の前端に当接されるようになっている。
図3に示すように、この光コネクタ10は、前記ストップリング32と、ストップリング32に対して抜け止めして設けられた前記スライダ60と、前記ストップリング32内に収納された前記スプリング50とからなるばね圧印加ユニット33を具備している。また、このばね圧印加ユニット33にあっては、上述のように、スライダ60が前記ストップリング32に対して抜け止めして設けられているため、スライダ60によってストップリング32からのスプリング50の脱落が規制されている。
このため、ストップリング32をプラグフレーム31に取り付け(組み付け)ることでハウジング30を組み立てた際に、ばね圧印加ユニット33を構成するスプリング50、スライダ60のハウジング30内への収納を完了できる。すなわち、スプリング50、スライダ60を、個々にハウジング30内に収納する作業を行う必要が無いため、ハウジング30の組み立ての作業性向上の点で有利である。これにより、現場での光ファイバコード2端末への光コネクタ10の組み立て作業も楽に行える。
なお、ブーツ11はストップリング32をプラグフレーム31に嵌合して取り付けた後にストップリング32に嵌め込んで固定しても良いが、図示例のばね圧印加ユニット33は、ストップリング32に嵌め込んで固定したブーツ11も含むため、ストップリング32をプラグフレーム31に嵌合して取り付けると同時にブーツ11の取り付けも完了できる。
前記抜け止め用係合突起64は、前記ストップリング32の四角枠状の角筒部32dの4側壁のうちの互いに平行な一対の側壁にそれぞれ形成された係合用窓32eに対応するべく、スライダ60の前記挿入部62の両側に突設されているが、抜け止め用係合突起64、係合用窓32eの形成数はこれに限定されるものでは無く、適宜変更可能である。
図示例の光コネクタ10のハウジング30は、いわゆるLC形光コネクタ(ルーセント社商標)のハウジングを採用しており、前記プラグフレーム31に光コネクタアダプタ等の位置決めハウジングに係脱可能に係合するラッチ31bが突設され、ストップリング32に前記ラッチ31bの位置決めハウジングに対する係合解除用のレバー32fが突設されている、構成になっている。
但し、本発明に係る光コネクタの構成はこれに限定されるものではなく、例えば、SC形光コネクタ(JIS C 5973に制定されるF04形光コネクタ。SC:Single fiberCoupling optical fiber)、MU形光コネクタ(JIS C 5983に制定されるF14形光コネクタ。MU:Miniature-Unit coupling optical fiber connector)等にも適用可能である。
図2(a)に示すように、スライダ60はその貫通孔63内に、前記フェルール40に内挿固定された内蔵光ファイバ43の前記フェルール40後端から突出された融着用延出部43cと前記光ファイバコード2端末に露出された光ファイバ2aとの融着接続部3を該融着接続部3を収納した補強スリーブ21の内側に設けられた樹脂中に埋め込んだ構成の接続補強部20を収納するものである。
この光コネクタ10では、前記スライダ60は前記接続補強部20の周囲を取り囲むように配置されるため、前記ハウジング30とこのスライダ60とによって、接続補強部20を2重に保護することができ、光コネクタ10への衝突物の衝突等に対してより確実な保護を実現できる。
また、スライダ60がハウジング30を補強する補強材としても機能するため、いわゆるサイドプル(光コネクタ10後端から延出する光伝送体(ここでは光ファイバコード2)にハウジング30の中心軸線に対する傾斜角度が大きい方向の引っ張り力が作用すること)に対するハウジング30の変形を抑えることができ、この点でも、接続補強部20の保護に有利である。
図3に示すように、前記スライダ60の筒状本体61の先端(前端)の端面65(以下、先端面とも言う)に突設されている突爪66は、フェルール40のリング状のフランジ部42aの外周を一部平坦に形成した切り欠き部42c(切り欠き面)に当接されており、フェルール40の軸回り回転を規制する回り止め突起として機能している。
また、この光コネクタ10にあっては、スライダ60の前記筒状本体61の先端面65が、フェルール40のフランジ部42aにその後側から当接されており、スライダ60を介してスプリング50のばね圧をフェルール40に印加できる。この光コネクタ10のコネクタ接続の際にフェルール40がハウジング30に押し込まれ(ハウジング30に対して後側へ移動)るとスライダ60も後側に移動されてスプリング50が圧縮変形される。この光コネクタ10にあっては、ばね圧印加ユニット33のスプリング50によって前記スライダ60を前記フェルール40側へ弾性付勢することができるため、これによりスライダ60を介してスプリング50のばね圧をフェルール40に印加して、コネクタ接続時のフェルール同士の突き合わせ力を確保できる。
すなわち、前記スライダ60は、前記フェルール40のフランジ部42aと前記フェルール40から後方へ離隔した位置に設けられた前記スプリング50との間に介装されており、この光コネクタ10は、前記スプリング50の付勢力が前記スライダ60を介して前記フェルール40に伝達されるように構成されている。スライダ60は、前記スプリング50の付勢力を前記フェルール40に伝達する付勢力伝達部材としても機能する。
次に、接続補強部20について説明する。
図2(a)に示すように、既述のように、接続補強部20は、前記フェルール40に内挿固定された内蔵光ファイバ43の前記フェルール40後端から突出された融着用延出部43cと前記光ファイバコード2端末から露出(延出)された光ファイバ2aとの融着接続部3を該融着接続部3を収納した補強スリーブ21の内側に設けられた樹脂22中に埋め込んだ構成になっている。この接続補強部20では、補強スリーブ21と樹脂22とによって光ファイバ同士の接続部の機械的強度を向上(補強)させている。
この接続補強部20の前記補強スリーブ21は、その一端が前記フェルール40の後端部のスリーブ固定部42bに外挿固定され、他端は、光ファイバコード2の端末(外被2cの先端部)に外挿固定されている。このため、この光コネクタ10、コネクタ付き光ファイバコード1にあっては、前記フェルール40と前記接続補強部20、光ファイバコード2端末と前記接続補強部20とが一体化されている。
図示例のコネクタ付き光ファイバコード1の光コネクタ10にあっては、前記光ファイバコード2の端末(外被2c先端)は、ハウジング30の後端(具体的にはストップリング32の後端)に位置しており、前記光ファイバコード2は、ストップリング32の円筒部32bに外挿して組み付けられた細長形状のブーツ11の内部をその長手方向に貫通するブーツ貫通孔11aに挿入されているが、前記光ファイバコード2は前記ブーツ11に固定されておらずブーツ11の長手方向に沿って移動自在になっている。
前記接続補強部20は、ハウジング30内に収納されている前記スライダ60、スプリング50、ストップリング32に前後方向に移動可能に内挿されている。
そして、このコネクタ付き光ファイバコード1は、例えば、光コネクタ10のコネクタ接続作業によってフェルール40がハウジング30に押し込まれたとき(後側へ移動したとき)には、フェルール40と、前記接続補強部20と、光ファイバコード2端末とが一体的にハウジング30に対して移動するようになっている。
前記フェルール40に前記接続補強部20が一体に設けられてなる接続補強部付きフェルール40Aは、既述のように、ストップリング32の抜け止め用係合部32iに対するスライダ60の抜け止め用係合突起64の当接位置(係合位置)と、ストップリング32のスライダ用ストッパ突起32h(図5)に対するスライダ50の後端の当接位置とによって決まるスライダ60のストップリング32に対する前後方向の可動範囲でハウジング30に対して前後動可能である。
また、このコネクタ付き光ファイバコード1によれば、例えば、この光コネクタ10をアダプタ(光コネクタアダプタ)や光コネクタレセプタクル等に嵌合した状態で、光ファイバコード2の光コネクタ10から後側に延出されている部分に引っ張り力が作用したとき、ストップリング32のスライダ用ストッパ突起32h(図5)にスライダ50の後端が当接することで、接続補強部付きフェルール40Aのハウジング30に対する後方へのそれ以上の移動が規制される。これにより、コネクタ接続が解除されてしまうこと、すなわちアダプタあるいはレセプタクル内にて、コネクタ付き光ファイバコード1の光コネクタ10のフェルール40と、このフェルール40を突き合わせた相手側のフェルールとの間が離隔してしまうことを防止できるようになっている。
この構成により、このコネクタ付き光ファイバコード1によれば、光コネクタ10を光コネクタアダプタ、光コネクタレセプタクルといった位置決めハウジングに挿入、嵌合してコネクタ接続を行った際に、位置決めハウジング内における光学的基準面と機械的基準面との間の距離を規格の最小値以下に保つことができる。
前記補強スリーブ21はここでは熱収縮チューブを採用しており、補強スリーブ21は熱収縮チューブの収縮力によって、フェルール40のスリーブ固定部42b及び光ファイバコード2の端末を締め付けるようにしてしっかりと固定されている。
補強スリーブ21としては、熱収縮性の樹脂からなるものが使用され、例えば100〜160℃で収縮するポリオレフィンなどが使用できる。
また、前記樹脂22は、ここでは熱可塑性樹脂を採用している。
熱可塑性樹脂22としては、ホットメルト樹脂(ホットメルト接着剤)を好適に使用できる。ホットメルト樹脂としては、例えば、エチレン―酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリエチレン、ポリイソブチレン、ポリアミド、エチレン―アクリル酸エステル共重合体などを挙げることができる。
また、この熱可塑性樹脂22としては、補強スリーブ21の収縮温度において軟化することが好ましい。この軟化温度は、例えば100〜160℃である。
この接続補強部20を組み立てる際には、図3に示すように、前記補強スリーブ21としてその内面側に前記熱可塑性樹脂が設けられたもの(埋め込み用樹脂付き補強スリーブ21A)を好適に用いることができる。前記補強スリーブ21は具体的には、その内面側に熱可塑性樹脂が付設された構成になっている。熱可塑性樹脂は、具体的には前記補強スリーブ21内面に、塗膜層、成形等によって層状に付設されており、熱可塑性樹脂層22aを形成している。なお、熱可塑性樹脂層22aは補強スリーブ21内面に被着されているものに限定されず、補強スリーブ21に対して別体のチューブ状のものであっても良い。
この接続補強部20は、前記補強スリーブ21内に融着接続部3とともに熱可塑性樹脂を収納した状態(本実施形態においては、埋め込み用樹脂付き補強スリーブ21Aの使用により、補強スリーブ21内に融着接続部3を収納するだけで熱可塑性樹脂も収納した状態となる)で、補強スリーブ21及びその内容物(融着接続部3及び熱可塑性樹脂)全体を加熱して熱可塑性樹脂22(熱可塑性樹脂層22a)を溶融させるとともに、補強スリーブ21を熱収縮させて組み立てられる。
ここで、溶融状態の熱可塑性樹脂22を、フェルール40のスリーブ固定部42bと補強スリーブ21の前記スリーブ固定部42bに外挿した部分(一端)との間、及び光ファイバコード2端末(詳細には外被2cの先端部)と補強スリーブ21の光ファイバコード2端末に外挿した部分(他端)との間にそれぞれ介在させることにより熱可塑性樹脂22が降温によって固化したときに、熱可塑性樹脂22によって、フェルール40のスリーブ固定部42b及び光ファイバコード2端末に対して補強スリーブ21を固着させることができる。
内面側に熱可塑性樹脂が設けられた補強スリーブ21の使用は、溶融状態の熱可塑性樹脂22を、フェルール40のスリーブ固定部42bと補強スリーブ21の前記スリーブ固定部42bに外挿した部分(一端)との間、及び光ファイバコード2端末(詳細には外被2cの先端部)と補強スリーブ21の光ファイバコード2端末に外挿した部分(他端)との間にそれぞれ介在させることに有利であることは言うまでも無い。
このように、フェルール40のスリーブ固定部42bと補強スリーブ21の前記スリーブ固定部42bに外挿した部分(一端)との間、光ファイバコード2端末(詳細には外被2cの先端部)と補強スリーブ21の光ファイバコード2端末に外挿した部分(他端)との間に介在させた熱可塑性樹脂によって、フェルール40のスリーブ固定部42b、光ファイバコード2端末に対して補強スリーブ21を固着できる構成であれば、必ずしも補強スリーブとして熱収縮チューブを使用しなくても固着が可能である。
このため、本発明は、補強スリーブ21として熱収縮チューブ(熱収縮性を有する樹脂製チューブ)以外のスリーブ、例えば熱収縮性を有していない樹脂製チューブを用いた構成も含む。また、補強スリーブとしては、既述の補強スリーブ21と同様に、その内面側に熱可塑性樹脂(例えば既述の熱可塑性樹脂層22a)を具備するもの(埋め込み用樹脂付き補強スリーブ21A)を用いることが好ましい。
なお、補強スリーブとしては可撓性を有するものが好ましい。ここでは、補強スリーブ21として熱収縮の前及び後において可撓性を有するものを採用している。
また、図3等に示すように、前記フェルール40の前記スリーブ固定部42bの外周面には、前記補強スリーブ21の前記スリーブ固定部42bからの引き抜き抵抗を増大するための溝42d(凹部)が形成されている。
図示例のスリーブ固定部42bには、該スリーブ固定部42bの長手方向(中心軸線方向)の複数箇所に、このスリーブ固定部42bの周方向に延在する環状の溝42d(環状溝)が形成されている。
但し、補強スリーブ21の前記スリーブ固定部42bからの引き抜き抵抗を増大するためにスリーブ固定部42bの外周面に形成する凹部としては、前記環状溝42dに限定されず、例えば、図9(a)に示すような螺旋溝42eであっても良い。また、図9(b)に示すように、スリーブ固定部42bの外周面に、その多数箇所に点在するように窪み42f(凹部)を形成した構成としても良い。また、凹部では無く、スリーブ固定部42bの外周面に1又は複数の凸部を突設することも有効である。
なお、図中、図9(a)のスリーブ固定部42bに符号42b1、図9(b)のスリーブ固定部42bに符号42b2を付記した。
このようにスリーブ固定部42bの外周面に凹部や凸部を設けた構成であれば、機械的に補強スリーブ21のスリーブ固定部42bからの引き抜き抵抗を向上させることができるとともに、スリーブ固定部42bと補強スリーブ21との間への熱可塑性樹脂22の介在が容易となり、この熱可塑性樹脂22による固着力の確保の点でも有利である。
また、図2(a)に示すように、このコネクタ付き光ファイバコード1にあっては、光ファイバコード2端末延出された抗張力体2bが、前記接続補強部3の補強スリーブ21の内側の樹脂22(熱可塑性樹脂)中に埋め込まれて固着されている。さらに、前記抗張力体2bの先端が、前記フェルール40の前記スリーブ固定部42bと前記補強スリーブ21との間に挟み込まれている。
これにより、コネクタ付き光ファイバコード1の光コネクタ10の接続補強部3からの引き抜き耐力を大幅に向上させている。
抗張力体2bは、その先端を、前記フェルール40の前記スリーブ固定部42bと前記補強スリーブ21との間に挟み込まなくても、接続補強部3の補強スリーブ21の内側の樹脂22(熱可塑性樹脂)中に埋め込まれて固着されれば、光コネクタ10の接続補強部3からの光ファイバコード2の引き抜き耐力の向上に有効に寄与する。本発明は、抗張力体2bの先端を前記フェルール40の前記スリーブ固定部42bと前記補強スリーブ21との間に挟み込まず、補強スリーブ21内側の樹脂22(熱可塑性樹脂)中への埋め込み、固着を行った構成も含む。
抗張力体2bの先端を、前記フェルール40の前記スリーブ固定部42bと前記補強スリーブ21との間に挟み込んで固定していれば、補強スリーブ21の内側の樹脂22中への抗張力体2bの埋め込み、固着のみでスリーブ固定部42bと前記補強スリーブ21との間での挟み込みを行っていない場合に比べて、引き抜き耐力の向上により有効に寄与する。
次に、光ファイバコード2端末に光コネクタ10を組み立てる組立方法(光コネクタの組立方法)について説明する。この組立方法により、光ファイバコード2端末に光コネクタ10を組み立てることで、コネクタ付き光ファイバコード(コネクタ付き光伝送体)が得られることは言うまでも無い。このため、この組立方法は、換言すれば、コネクタ付き光伝送体の組立方法とも言うことができる。
この組立方法は、フェルール40の内蔵光ファイバ43の融着用延出部43cと前記光ファイバコード2端末から延出する光ファイバ2aとを融着接続する融着接続工程(図6)を行った後、接続補強部20を組み立てて接続補強部付きフェルール40Aを得る接続補強部組立工程(図7参照)を行い、次いで、前記プラグフレーム31に前記ストップリング32を取り付けてハウジング30を組み立てることで、前記ハウジング30内に接続補強部付きフェルール40A及び前記スプリング50を収納するハウジング組立工程を行うものである。ハウジング組立工程の完了により、光ファイバコード2端末に光コネクタ10が組み立てられ、コネクタ付き光ファイバコード1(コネクタ付き光伝送体)が得られる。
図6に示すように、融着接続工程では、フェルール40の内蔵光ファイバ43の融着用延出部43cと、前記光ファイバコード2端末から延出する光ファイバ2a(ここでは単心の光ファイバ心線)の先端部の被覆を除去して露出させた裸光ファイバ2dとを、例えば放電電極を用いたアーク放電式の融着接続機により、融着接続する。
なお、この融着接続作業は、補強スリーブ21、ストップリング32、スプリング50、スライダ60、ブーツ11を予め光ファイバコード2に外挿しておき、作業の邪魔にならない位置に配置した状態で行う。
接続補強部組立工程では、図7に示すように、まず、フェルール40の内蔵光ファイバ43と光ファイバコード2の光ファイバ2aとの融着接続部3に補強スリーブ21(ここでは埋め込み用樹脂付き補強スリーブ21A)を外挿するとともに、前記補強スリーブ21の一端を前記フェルール40のスリーブ固定部42bに外挿し、補強スリーブ21の他端を光ファイバコード2端末に外挿した状態とする。また、補強スリーブ21内に、光ファイバコード2端末から延出された前記抗張力体2bも収納し、この抗張力体2bの先端部を、前記補強スリーブ21の一端と前記フェルール40のスリーブ固定部42bとの間に介在配置する。
次いで、前記埋め込み用樹脂付き補強スリーブ21A内に前記融着接続部3を収納した状態で補強スリーブ21及びその内容物(融着接続部3と熱可塑性樹脂)を加熱し、補強スリーブ21の内側の前記熱可塑性樹脂(熱可塑性樹脂層22a)を加熱溶融するとともに熱収縮チューブである補強スリーブ21を熱収縮させる。この加熱は、補強スリーブ21の熱収縮温度及び熱可塑性樹脂の溶融温度よりも高い温度まで加熱する。
なお、この接続補強部組立工程では、埋め込み用樹脂付き補強スリーブ21Aを使用することで、この埋め込み用樹脂付き補強スリーブ21Aを融着接続部3に外挿するだけで補強スリーブ21の内側に融着接続部3と熱可塑性樹脂とを収納した状態を簡単に得ることができるが、本発明は、埋め込み用樹脂付き補強スリーブ21Aを使用せず、接続補強部組立工程にて補強スリーブ21内に別途熱可塑性樹脂を収納することも含む。補強スリーブ21内に収納する熱可塑性樹脂としては、例えば棒状に成形されたものや、粒状のもの等も採用可能である。但し、上述のように補強スリーブ21の内面側に熱可塑性樹脂層22aを設けた構成の埋め込み用樹脂付き補強スリーブ21Aを使用する構成であれば、収納作業の手間を解消できるため現場作業上、好ましい。
補強スリーブ21及びその内容物全体の加熱により補強スリーブ21の熱収縮及び熱可塑性樹脂の加熱溶融後は、例えば常温放置等によって冷却(降温)して、熱可塑性樹脂を固化させる。これにより固化した前記熱塑性樹脂22中に前記融着接続部3を埋め込むとともに、前記補強スリーブ21の一端を該一端と前記フェルール40のスリーブ固定部42bとの間に介在させた前記熱可塑性樹脂22によって前記スリーブ固定部42bに固着させる。また、前記抗張力体2bが熱塑性樹脂中に埋め込み状態のまま固着される。前記補強スリーブ21の一端と前記フェルール40のスリーブ固定部42bとの間に介在配置した抗張力体2bの先端部のスリーブ固定部42bに対する固定も行われる。
また、前記補強スリーブ21の他端を該他端と前記光ファイバコード2端末との間に介在させた前記熱可塑性樹脂22によって前記スリーブ固定部42bに固着させる。
ハウジング組立工程は、この接続補強部組立工程の後、前記プラグフレーム31に前記ストップリング32を取り付けてハウジング30を組み立てることで、前記ハウジング30内に接続補強部付きフェルール40A、スプリング50、スライダ60を収納する。
このコネクタ付き光ファイバコード1の光コネクタ10はばね圧印加ユニット33(図3参照)を具備しており、このばね圧印加ユニット33のストップリング32をプラグフレーム31に取り付ける(組み付ける)ことで、ハウジング30内に接続補強部付きフェルール40A、スプリング50、スライダ60を収納する作業を簡単に行うことができる。
なお、このコネクタ付き光ファイバコード1、光コネクタ10のプラグフレーム31へのストップリング32の取り付け(組み付け)は、具体的には、ストップリング32をプラグフレーム31にその後側から押し込んで嵌合させることで実現される。
図3に示すように、ストップリング32をプラグフレーム31に内挿し、ストップリング32の本体ハウジング32a両側に突設されている係合突起32gをプラグフレーム31後端の両側の壁部に形成されている係合窓31cに嵌め込んでプラグフレーム31に係合させることで、プラグフレーム31からのストップリング32の引き抜きが規制され、プラグフレーム31にストップリング32が組み付けられた状態となる。
本発明によれば、フェルール40に内挿固定された内蔵光ファイバ43と光伝送体(ここでは光ファイバコード2)の光ファイバ2aとの融着接続部3が該融着接続部3を収納した補強スリーブ21の内側に設けられた樹脂22中に埋め込まれてなる接続補強部20を光コネクタ10のハウジング30内に収納するが、前記接続補強部20は、その補強スリーブ21の一端をフェルール40の後端部のスリーブ固定部42bに外挿固定することによりフェルール40と一体化される。これにより、コネクタ接続の際、フェルール40Aがハウジング30に押し込まれたとき(光伝送体側に押し込まれたとき)に、フェルール40Aと融着接続部3との間の光ファイバ(本実施形態においては内蔵光ファイバの融着用延出部43c)に曲げが与えられることを防止でき、内蔵光ファイバ43の光特性の劣化を防ぐことができる。
また、上述のように接続補強部20がフェルール40と一体化された構成(接続補強部付きフェルール40A)であれば、フェルール40に内挿固定された内蔵光ファイバ43と光伝送体の光ファイバ2aとの融着接続の作業性の確保のために、内蔵光ファイバ43のフェルール40から後側への突出長を長くしても、フェルール40と融着接続部3との間の光ファイバ(内蔵光ファイバ。本実施形態においては内蔵光ファイバの融着用延出部43c)に曲げが与えられることを防止できることは言うまでも無い。このため、融着接続作業において良好な作業性を確保できる。
(変形例)
補強スリーブとしては、例えば図10、図11に例示するように、該補強スリーブの長手方向に延在する補強心材23aが埋め込まれた構成のものを採用することも可能である。図中、この補強スリーブに符号23を付す。補強心材23aはこの補強スリーブ23の全長にわたって埋め込まれている。
なお、図10、図11では、補強スリーブ23の内面側に熱可塑性樹脂層22aを設けた構成の埋め込み用樹脂付き補強スリーブを例示している。
前記補強心材23aは、例えば、SUS304等のステンレス鋼等からなる棒状の抗張力体であって、融着接続部3を含む裸光ファイバ43c、2dに外部から掛かる張力を緩和することにより、この張力に起因する光ファイバの破断を防止することに有効に寄与する。この補強心材23aは、この補強スリーブ23を用いてフェルール40に一体に組み立てた接続補強部20Aの曲げ応力に対する折れや曲げの防止にも有効に寄与することは言うまでもない。
また、接続補強部20Aの曲げ応力に対する折れや曲げの防止の点では、図11に示すように接続補強部組立工程にて前記補強スリーブ23の一端を前記補強心材23aとともにフェルール40のスリーブ固定部42bに固定することが好ましい。
この構成は、接続補強部20Aの前端部(フェルール40側の端部)、特に、補強スリーブ23の前端(一端)をフェルール40のスリーブ固定部42bに外挿固定した箇所の剛性確保に有効であり、接続補強部20Aの前端部の曲げや折れ防止を図ることができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、その主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでも無い。
(1)本発明に係る光伝送体としては、光ファイバとこの光ファイバの長手方向に沿って延在する抗張力体とが外装被覆によって覆われてなる構成のものであれば良く、光ファイバコード2に限定されない。例えば、図12に示すように、光ファイバ4aと、この光ファイバ4の両側に配置され光ファイバ4aに沿って延在する抗張力体4bとが被覆材4c(外装被覆)中に埋め込まれている構成の光ファイバケーブル4等も採用可能である。このような構成の光ファイバケーブル4としては、光ドロップケーブル、光インドアケーブル等を挙げることができる。光ファイバ4aとしては光ファイバ心線、光ファイバ素線等が用いられる。抗張力体4bとしては、例えばアラミド繊維、FRP等の引っ張り強度や弾力性に優れた抗張力部材(抗張力繊維)が採用される。
(2)埋め込み用樹脂付き補強スリーブとしては、図13(a)に示す埋め込み用樹脂付き補強スリーブ25のように、熱可塑性樹脂製の内チューブ25aを収納する外チューブ25b(可撓性の樹脂製チューブである補強スリーブ。例えば熱収縮チューブ)に、抗張力体としてアラミド繊維、FRP等の引っ張り強度や弾力性に優れた抗張力部材(抗張力繊維25c)を外チューブ25bの長手方向に沿って(縦添え)埋め込んだ構成のものや、図13(b)に示す埋め込み用樹脂付き補強スリーブ26のように、熱可塑性樹脂製の内チューブ26aと該内チューブ26aを収納する外チューブ26b(可撓性の樹脂製チューブである補強スリーブ。例えば熱収縮チューブ)との間に、抗張力体として、アラミド繊維、FRP等の引っ張り強度や弾力性に優れた抗張力部材(抗張力繊維26c)が内チューブ26a及び外チューブ26bの長手方向に沿って(縦添え)延在するように介在配置されている構成のものも採用できる。
図13(a)の埋め込み樹脂付き補強スリーブ25において抗張力繊維25cは外チューブ25bの断面全周にわたって多数本設けられている。図13(b)の埋め込み樹脂付き補強スリーブ26において抗張力繊維26cは、内チューブ26aと外チューブ26bとの間にその周方向全周にわたって多数本設けられている。
接続補強部に曲げ応力が与えられた際に、曲げ応力による接続補強部の湾曲の外周側には引っ張り力が作用するが、上述の補強スリーブのように該補強スリーブに縦添えされた抗張力体(抗張力繊維)が該補強スリーブの周方向全周にわたって設けられている構成であれば、曲げ応力による接続補強部の湾曲の外周側に作用した引っ張り力を抗張力体(特に接続補強部の湾曲の外周側に位置する抗張力体)が負担することで、内部の光ファイバに加わる引っ張り力を緩和することができる。接続補強部の曲げを緩和できることも言うまでもない。
(3)スライダの構造としては、フェルールにスプリングの弾性付勢力を伝達できる構成であれば良い。この点、例えば、円筒状の筒状本体にかえて、図14に示すスライダ60Aのように、挿入部62から延びる棒状又は細長板状の複数本の押圧片67(図示例の押圧片67は細長板状)を具備する構成なども採用可能である。図14に例示したスライダ60Aの押圧片67はフェルール40のフランジ部42aにその後側から当接される先端面67aを有している。また、フェルール40のフランジ部42aの切り欠き部42c(切り欠き面)に当接される突爪66が前記先端面65aから突出するように突設されている。
前記押圧片67が2本の場合は、図14に例示したように、2本の押圧片67が接続補強部20の両側に対向配置される構成とすることが、フェルールの均等な押圧の点でも好ましい。また、前記押圧片が3本以上の場合は、これら押圧片が接続補強部を取り囲むように配置されていることが好ましい。
1…コネクタ付き光伝送体(コネクタ付き光ファイバコード)、2…光伝送体(光ファイバコード)、2a…光ファイバ、2b…抗張力体(抗張力繊維)、2c…外装被覆(外被)、2d…裸光ファイバ、3…融着接続部、4…光伝送体(光ファイバケーブル)、4a…光ファイバ、4b…抗張力体、4c…外装被覆(被覆材)、
10…光コネクタ、11…ブーツ、20、20A…接続補強部、21…補強スリーブ、22…熱可塑性樹脂、22a…熱可塑性樹脂(熱可塑性樹脂層)、23…補強スリーブ、23a…補強心材、25…埋め込み用樹脂付き補強スリーブ、25a…熱可塑性樹脂(内チューブ)、25b…補強スリーブ(熱収縮チューブ、外チューブ)、26…埋め込み用樹脂付き補強スリーブ、26a…熱可塑性樹脂(内チューブ)、26b…補強スリーブ(熱収縮チューブ、外チューブ)、30…ハウジング、31…プラグフレーム、32…ストップリング、33…ばね圧印加ユニット、40…フェルール、40A…接続補強部付きフェルール、42a…フランジ部、42b、42b1、42b2…スリーブ固定部、42d…凹部(環状溝)、42e…凹部(裸線溝)、42f…凹部、43…内蔵光ファイバ、43c…融着用延出部、50…スプリング、60…スライダ。

Claims (20)

  1. 光ファイバ(2a、4a)とこの光ファイバの長手方向に沿って延在する抗張力体(2b、4b)とが外装被覆(2c、4c)によって覆われてなる光伝送体(2、4)の先端に光コネクタ(10)が組み立てられたコネクタ付き光伝送体であって、
    前記光コネクタは、ハウジング(30)内に、フェルール(40)と、このフェルールに内挿固定された内蔵光ファイバ(43)の前記フェルールの先端側の接合端面(41a)とは反対の後端から突出された部分と前記光伝送体(2、4)の端末に露出された光ファイバ(2a、4a)との融着接続部(3)が該融着接続部を収納した補強スリーブ(21)の内側に設けられた樹脂中に埋め込まれてなる接続補強部と、前記フェルールの弾性付勢用のスプリング(50)とを具備し、
    前記接続補強部の前記補強スリーブはその一端が前記フェルールの後端部の筒状のスリーブ固定部(42b)に外挿して固定され、前記フェルールと前記接続補強部とが一体化されており、
    前記ハウジングはスリーブ状であり、前記ハウジング内に、前記接続補強部の両側あるいは前記接続補強部を取り囲むように配置され前記ハウジングの中心軸線に沿う方向である前後方向に移動自在のスライダが設けられ、前記スライダは、前記フェルールのフランジ部(42a)と前記フェルールから後方へ離隔した位置に設けられた前記スプリングとの間に介装されており、前記スプリングの付勢力が前記スライダを介して前記フェルールに伝達されるように構成されていることを特徴とするコネクタ付き光伝送体(1)。
  2. 前記光伝送体の端末から延出された前記抗張力体が、前記接続補強部の補強スリーブの内側の樹脂中に埋め込まれて固着されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ付き光伝送体。
  3. 前記抗張力体の先端が、前記フェルールの前記スリーブ固定部と前記補強スリーブとの間に挟み込まれていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ付き光伝送体。
  4. 前記フェルールの前記スリーブ固定部の外周面に、前記補強スリーブの前記スリーブ固定部からの引き抜き抵抗を増大するための凸部又は凹部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体。
  5. 前記補強スリーブの前記フェルールの前記スリーブ固定部(42b)に外挿固定された一端とは反対側の他端に前記光伝送体の端末が内挿固定され、前記光伝送体の端末と前記接続補強部とが一体化されており、前記フェルールと前記接続補強部と前記光伝送体の端末とがスリーブ状の前記ハウジングの中心軸線方向に一体的に移動可能とされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体。
  6. 前記補強スリーブが熱収縮チューブ、前記樹脂が熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体。
  7. 前記ハウジングは、スリーブ状のプラグフレーム(31)と、このプラグフレームに取り付けられたスリーブ状のストップリング(32)とからなり、
    前記スライダは、そのフェルール側の端部とは反対側の後端部が前記ストップリングに前記ハウジングの前後方向に移動可能として収納された挿入部とされ、この挿入部に前記ストップリングに形成されている抜け止め用係合部に係合される抜け止め用係合突起を有し、
    前記スプリングは前記ストップリング内に収納されており、このスプリングによって前記スライダが前記フェルール側へ弾性付勢可能とされていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体。
  8. 前記補強スリーブに、該補強スリーブの長手方向に延在する補強心材が埋め込まれており、前記補強心材の前記補強スリーブの一端に設けられた端部が、前記補強スリーブの一端とともに前記フェルールの前記スリーブ固定部に固定されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のコネクタ付き光伝送体。
  9. 光ファイバ(2a、4a)とこの光ファイバの長手方向に沿って延在する抗張力体(2b、4b)とが外装被覆(2c、4c)によって覆われてなる光伝送体(2、4)の先端に組み立てられる光コネクタであって、
    フェルール(40)と、このフェルールに内挿固定された内蔵光ファイバ(43)の前記フェルールの先端側の接合端面(41a)とは反対の後端から突出された部分と前記光伝送体(2、4)の端末に露出された光ファイバ(2a、4a)との融着接続部(3)を収納するための補強スリーブ(21)と、前記フェルールの弾性付勢用のスプリング(50)と、前記融着接続部を収納した前記補強スリーブ(21)の一端を前記フェルールの後端部の筒状のスリーブ固定部(42b)に外挿固定しかつ前記補強スリーブの内側に設けた樹脂中に前記融着接続部を埋め込んで組み立てられる接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納するためのハウジング(30)とを具備し、
    前記ハウジングは、スリーブ状のプラグフレーム(31)と、このプラグフレーム取り付けられるスリーブ状のストップリング(32)とからなり、前記接続補強部付きフェルールを組み立てた後、前記プラグフレームに前記ストップリングを取り付けることで、接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納可能とされており、
    前記ハウジングはスリーブ状であり、前記ハウジング内に、前記接続補強部の両側あるいは前記接続補強部を取り囲むように配置され前記ハウジングの中心軸線に沿う方向である前後方向に移動自在のスライダが設けられ、前記スライダは、前記フェルールのフランジ部(42a)と前記フェルールから後方へ離隔した位置に設けられた前記スプリングとの間に介装されており、前記スプリングの付勢力が前記スライダを介して前記フェルールに伝達されるように構成されていることを特徴とする光コネクタ。
  10. 前記フェルールの前記スリーブ固定部の外周面に、前記補強スリーブの前記スリーブ固定部からの引き抜き抵抗を増大するための凸部又は凹部が形成されていることを特徴とする請求項9に記載の光コネクタ。
  11. 前記スライダは、そのフェルール側の端部とは反対側の後端部が前記ストップリングに前記ハウジングの前後方向に移動可能として収納された挿入部とされ、
    前記接続補強部付きフェルールを組み立てた後、前記ストップリングと、前記挿入部に突設された抜け止め用係合突起と前記ストップリングに形成されている抜け止め用係合部との係合によって前記ストップリングに対して抜け止めして設けられた前記スライダと、前記ストップリング内に収納された前記スプリングとからなるばね圧印加ユニットの前記ストップリングを前記プラグフレームに取り付けることで前記ハウジングが組み立てられ、このハウジング内に接続補強部付きフェルール及び前記スプリングを収納可能とされていることを特徴とする請求項9又は10に記載の光コネクタ。
  12. 前記補強スリーブが熱収縮チューブの内面側に層状に熱可塑性樹脂が設けられているものであることを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の光コネクタ。
  13. 前記補強スリーブに、該補強スリーブの長手方向に延在する補強心材が埋め込まれており、この補強スリーブの前記スリーブ固定部に外挿される一端に前記補強心材の端部が設けられていることを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載の光コネクタ。
  14. 光ファイバ(2a、4a)とこの光ファイバの長手方向に沿って延在する抗張力体(2b、4b)とが外装被覆(2c、4c)によって覆われてなる光伝送体の端末に、フェルール(40)とプラグフレームにストップリングを取り付けることで組み立てられて前記フェルールを収納するスリーブ状のハウジング(30)とを備える光コネクタを組み立てる組立方法であって、
    前記光コネクタの前記フェルール(40)に内挿固定されている内蔵光ファイバ(43)の前記フェルールの先端側の接合端面(41a)とは反対の後端から突出された部分と前記光伝送体(2、4)の端末に露出させた光ファイバ(2a、4a)とを融着接続する融着接続工程と、
    この融着接続工程の後、前記内蔵光ファイバと前記光伝送体の光ファイバとの融着接続部(3)に補強スリーブ(21)を外挿するとともに、前記補強スリーブの一端を前記フェルールのスリーブ固定部(42b)に外挿し、前記補強スリーブ内に前記融着接続部と熱可塑性樹脂とを収納した状態で前記熱可塑性樹脂を加熱溶融した後、前記熱可塑性樹脂を降温により固化させることで、固化した前記熱塑性樹脂中に前記融着接続部を埋め込むとともに、前記補強スリーブの一端を該一端と前記フェルールのスリーブ固定部(42b)との間に介在させた前記熱可塑性樹脂によって前記スリーブ固定部に固着させることで、前記融着接続部を前記熱可塑性樹脂及び前記補強スリーブによって補強してなる接続補強部を組み立ててこの接続補強部が前記フェルールと一体化されている接続補強部付きフェルールを得る接続補強部組立工程と、
    この接続補強部組立工程の後、前記プラグフレームに前記ストップリングを取り付けることで、接続補強部付きフェルール及び該接続補強部付きフェルールの弾性付勢用のスプリングを収納すると共に、前記接続補強部の両側あるいは前記接続補強部を取り囲むように配置され前記ハウジングの中心軸線に沿う方向である前後方向に移動自在となるように、前記フェルールのフランジ部(42a)と前記フェルールから後方へ離隔した位置に設けられた前記スプリングとの間にスライダを介装し、前記スプリングの付勢力が前記スライダを介して前記フェルールに伝達されるように構成するハウジング組立工程とを具備することを特徴とする光コネクタの組立方法。
  15. 前記接続補強部組立工程にて、前記補強スリーブ内に前記融着接続部及び前記熱可塑性樹脂を収納するとともに、前記光伝送体の端末から延出された前記抗張力体を前記補強スリーブ内に引き込んだ状態で前記熱可塑性樹脂を加熱溶融し、その後の降温により固化した前記熱塑性樹脂中に前記抗張力体を埋め込んで固着させることを特徴とする請求項14に記載の光コネクタの組立方法。
  16. 前記補強スリーブ内に引き込んだ前記抗張力体の先端部を前記補強スリーブの一端と前記フェルールのスリーブ固定部(42b)との間に介在配置した状態で前記熱可塑性樹脂を加熱溶融することを特徴とする請求項15に記載の光コネクタの組立方法。
  17. 前記接続補強部組立工程にて、前記補強スリーブの前記フェルールの前記スリーブ固定部(42b)に外挿固定された一端とは反対側の他端を前記光伝送体の端末の前記外挿被覆の外側に外挿し、該一端と前記フェルールのスリーブ固定部(42b)との間に介在させた前記熱可塑性樹脂によって前記スリーブ固定部に固着させることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載の光コネクタの組立方法。
  18. 前記補強スリーブが熱収縮チューブであり、前記接続補強部組立工程にて熱収縮させることを特徴とする請求項14〜17のいずれか1項に記載の光コネクタの組立方法。
  19. 前記補強スリーブが、該補強スリーブの長手方向に延在する補強心材が埋め込まれ、この補強スリーブの前記スリーブ固定部に外挿される一端に前記補強心材の端部が設けられているものであり、前記接続補強部組立工程にて前記補強スリーブの一端を前記補強心材とともに前記スリーブ固定部に固定することを請求項14〜18のいずれか1項に記載の光コネクタの組立方法。
  20. 前記ハウジング組立工程では、前記ストップリングと、前記ストップリング内に収納された前記スプリングと、前記スライダとからなり、前記ストップリングに抜け止めして設けられたスライダによって前記スプリングを前記ストップリング内に押さえ込んだ構成のばね圧印加ユニットの前記ストップリングを前記プラグフレームに取り付けることを特徴とする請求項14〜19のいずれか1項に記載の光コネクタの組立方法。
JP2009070991A 2009-03-23 2009-03-23 コネクタ付き光伝送体、光コネクタ、光コネクタの組立方法 Active JP5427445B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009070991A JP5427445B2 (ja) 2009-03-23 2009-03-23 コネクタ付き光伝送体、光コネクタ、光コネクタの組立方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009070991A JP5427445B2 (ja) 2009-03-23 2009-03-23 コネクタ付き光伝送体、光コネクタ、光コネクタの組立方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010224193A JP2010224193A (ja) 2010-10-07
JP5427445B2 true JP5427445B2 (ja) 2014-02-26

Family

ID=43041445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009070991A Active JP5427445B2 (ja) 2009-03-23 2009-03-23 コネクタ付き光伝送体、光コネクタ、光コネクタの組立方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5427445B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5400744B2 (ja) * 2010-10-19 2014-01-29 古河電気工業株式会社 光ファイバ端子、端子付光ファイバケーブル、光コネクタ、コネクタ付光ファイバケーブル
JP2013114001A (ja) 2011-11-28 2013-06-10 Fujikura Ltd コネクタ付き光ファイバケーブル、コネクタ付き光ファイバケーブルの組立方法
US8899845B2 (en) * 2012-05-15 2014-12-02 Panduit Corp. Fiber optic connector
JP6568787B2 (ja) * 2015-12-07 2019-08-28 株式会社フジクラ 光コネクタ製造方法、光コネクタ組立キット及び融着用ホルダセット

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5184865B2 (ja) * 2006-11-13 2013-04-17 住友電気工業株式会社 光コネクタ
JP5103213B2 (ja) * 2007-02-09 2012-12-19 株式会社フジクラ コネクタ付き光ファイバケーブルおよび光コネクタ、ならびに光コネクタの組立方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010224193A (ja) 2010-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5481576B2 (ja) 光コネクタ、ピンクランプおよび光コネクタの組立方法
JP5192094B2 (ja) 光コネクタ
JP5401274B2 (ja) コネクタ付き光伝送体、光コネクタ、光コネクタの組立方法
JP5144623B2 (ja) 光コネクタの組立方法
JP5277962B2 (ja) ホルダ及び融着接続機及び光コネクタの組立方法
JP5103213B2 (ja) コネクタ付き光ファイバケーブルおよび光コネクタ、ならびに光コネクタの組立方法
JP5723906B2 (ja) コネクタ付き光ファイバケーブル
TW200944855A (en) Optical connector
JP5685298B2 (ja) コネクタ付き光ファイバケーブル、コネクタ付き光ファイバケーブルの組立方法
WO2013080923A1 (ja) コネクタ付き光ファイバケーブル、コネクタ付き光ファイバケーブルの組立方法
JP2013529798A (ja) 光ファイバコネクター及びその組立方法
JP5427446B2 (ja) コネクタ付き光伝送体、光コネクタ、光コネクタの組立方法
JP2011075829A (ja) コネクタ付き光伝送体、光コネクタ
JP5427445B2 (ja) コネクタ付き光伝送体、光コネクタ、光コネクタの組立方法
WO2018105152A1 (ja) コネクタ付光ファイバコード
US9360633B2 (en) Method for assembling optical connector
JP5398450B2 (ja) コネクタ付き光伝送体、光コネクタ、光コネクタの組立方法
JP2020056911A (ja) 光コネクタユニット
WO2022049792A1 (ja) 光コネクタ及び光コネクタ製造方法
US20240151906A1 (en) Fusion spliced optical connector
JP2010039109A (ja) 光コネクタおよびその組立方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130813

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131010

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131202

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5427445

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250