JP5424651B2 - 化粧料容器 - Google Patents

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Description

本発明は、コンパクト等の化粧料容器に関するものである。
従来から、ファンデーション等の固形化粧料を充填した中皿(レフィル容器)等を収容した各種化粧料容器では、これを床上等に落下させてしまうと、この落下時の衝撃によって、中皿内の固形化粧料がひび割れたり、損傷したりするため、化粧料容器の容器本体と、固形化粧料を収容する中皿との間に緩衝材を設け、この緩衝材で落下時の衝撃を和らげるようにしたものが多く出回っている。
このような化粧料容器として、図4,図5に示すような衝撃吸収機能付きコンパクト容器が多数提案されている。例えば、図4のコンパクト容器は、中皿収納部31aおよび化粧用具収納部31bが形成された容器本体31と、蓋体32と、化粧料34が充填された中皿33とを備え、上記中皿収納部31a内に設けられたシート状の衝撃吸収部材35を介して、上記中皿33が保持されるようになっている(特許文献1参照)。
また、他の例として、図5に示すように、凹部41aが形成された容器本体41と、蓋42と、固化化粧料44が充填された化粧料充填中皿43と、この化粧料充填中皿43を装着する中皿収容部45とを備えたコンパクト容器において、上記凹部41aの四隅に球状シリコーンゲル46を配設し、これら4個の球状シリコーンゲル46で上記中皿収容部45を支受するようにしたものも提案されている(特許文献2参照)。
また、本発明者も、特願2008−216768において、図6に示すように、化粧料24が充填された中皿23と、上記中皿23を収容するための中皿収容凹部25が形成された容器本体21と、この容器本体21を蓋する蓋体22とを備える化粧料容器において、上記中皿23の底板下面23aと上記中皿収容凹部25の底面25aとの間に、凸状に賦形された複数のクッション部26(凸部26a)を有する略シート状の可撓性緩衝材27を介在配置することにより、化粧料容器の落下時に容器本体21が衝撃を受けても、上記シート状可撓性緩衝材27の凸部26aが変形してその衝撃荷重をすばやく吸収し、上記衝撃が中皿23に伝達されるのを緩和することのできる化粧料容器を提案している。
特開2007−75542号公報 特開2007−29234号公報
しかしながら、上記のような、本発明者の提案による化粧料容器(図6)は、中皿23がシート状可撓性緩衝材27の表裏方向に形成された中空状の凸部26aにより支受されていることから、中実の衝撃吸収部材により支持された従来の化粧料容器(図4,図5)に比べ、容器上下方向(図6のz軸方向)の衝撃に対する衝撃吸収性能は大きく向上しているものの、それ以外の容器縦横方向、すなわち、容器の左右方向(図6のx軸方向)や容器の前後方向(y軸方向)、あるいは、最も衝撃が大きいとされる容器の角部方向から衝撃を受けた場合は、充分に衝撃荷重を吸収しきれないおそれがあり、その改善が望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、容器に加わる全ての方向からの衝撃を緩和することができ、しかも、生産性を損ねることなく、効率よく組み立てることができる化粧料容器の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、底板と周側壁からなる凹部に化粧料が充填される中皿と、上記中皿を収容するための中皿収容凹部が形成された容器本体と、この容器本体を蓋する蓋体とを備え、上記容器本体の中皿収容凹部の内面に沿って、上記中皿収容凹部の底面との間に空洞を形成するよう容器上向きに賦形された中空凸状または上記中皿底板の下面との間に空洞を形成するよう容器下向きに賦形された中空凸状底面クッション部を複数有する底部と、上記中皿収容凹部の壁面との間に空洞を形成するよう容器内向きに賦形された中空凸状または上記中皿周側壁の外周面との間に空洞を形成するよう容器外向きに賦形された中空凸状側面クッション部を複数有する側部とからなる略カップ状の可撓性緩衝材が取り付けられており、上記可撓性緩衝材を介して、上記中皿が中皿収容凹部内に収容保持された状態で、この中皿中皿底板の下面に接する上記上向き中空凸状の底面クッション部の各頂部または中皿収容凹部の底面に接する上記下向き中空凸状の底面クッション部の各頂部により、点状に分散して容器上下方向に支持され、中における容器左右および前後方向が、中皿周側壁の外周面に接する上記内向き中空凸状の側面クッション部の各頂部または中皿収容凹部の壁面に接する上記外向き中空凸状の側面クッション部の各頂部により、中皿周方向に分散して支持され、上記中皿が、中皿収容凹部の底面および壁面から離間した状態で支受されているとともに、上記略カップ状の可撓性緩衝材における側部の上縁の少なくとも一部に、この可撓性緩衝材の内側方向に向かって突出するフランジ部が延設され、上記中皿の周側壁の上端が、上記フランジ部の下面に係合され、上記中皿収容凹部内で下方に押さえ込まれた状態で保持されて、容器が上方から衝撃を受けた場合でも、この中皿が中皿収容凹部から飛び出すことのないようになっている化粧料容器を第1の要旨とする。
さらに、本発明は、そのなかでも、特に、上記略カップ状の可撓性緩衝材のフランジ部が、この可撓性緩衝材の側面周方向に不連続で、かつ、上記中皿の上面視中心を挟んで対称となる位置に対になるように形成されている化粧料容器を第の要旨とする。
本発明は、固形化粧料を充填した中皿を容器本体の落下衝撃から保護する構造として、内部の空洞(凹状空間)が潰れることにより、そのエアークッション作用によって衝撃荷重を効果的に吸収することのできる中空形状の凸部あるいは凸条等を採用するとともに、このような中空状凸部等を、上記中皿底板に接する底部と中皿周側壁に接する側部の両方に賦形した、一体成形のカップ状可撓性緩衝材を用いることにより、所期の目的を達成しようとするものである。
すなわち、本発明の化粧料容器では、容器上向きまたは下向きに中空凸状に賦形された底面クッション部を備え、各頂部で上記中皿を面方向に点状に分散して支持する底部と、容器内向きまたは外向きに中空凸状に賦形された側面クッション部を備え、その各頂部で上記中皿を側面周方向に分散して支持する側部とからなる略カップ状の可撓性緩衝材が、容器本体の中皿収容凹部と中皿との間に介在配置され、上記中皿が、中皿収容凹部の底面および壁面から離間した状態で支受されている。そのため、化粧料容器の落下時に容器本体がその上下方向から衝撃を受けた場合、上記底面クッション部の中空状凸部がその内部の空洞(凹状空間)を押し潰すように変形することにより、衝撃荷重がすばやく吸収される。また、容器本体がその左右方向や前後方向あるいは本体角部方向から衝撃を受けた場合も、同様に、上記側面クッション部の中空状凸部がその内部の空洞を押し潰すように変形することによって、中皿に加わる衝撃荷重がすばやく吸収される。
さらに、上記カップ状可撓性緩衝材は、上記凸部の内部に形成された空洞(凹状空間)のために、従来の中実の緩衝部材を用いた化粧料容器に比べ、衝撃吸収時の撓み量(変形許容量)が大きく、その緩衝効果が高いという利点を有する。したがって、本発明の化粧料容器は、外部からの衝撃が中皿に伝達されにくく、全ての方向からの衝撃に対し、上記中皿に充填された固形化粧料の割れ等を、効果的に防止することができる。
そして、上記可撓性緩衝材は略カップ状で、上記各クッション部が賦形によって他の部分と一体的に形成されているため、製作が簡単なだけでなく、これを、接着剤や両面テープ等を利用して、上記中皿収容凹部の内面に簡単かつ安定的に固定することができる。また、上記可撓性緩衝材は、上述のように、側面クッション部により容器本体の縦横方向あるいは本体角部方向への変形許容量が大きいため、製品組立時にこの内部へ中皿を組み込む際も、簡単に挿入することが可能である。したがって、本発明の化粧料容器は、従来の化粧料容器と同等の生産性で、効率よく組み立てることができる。
また、本発明の化粧料容器は、上記略カップ状の可撓性緩衝材における側部の上縁の少なくとも一部に、この可撓性緩衝材の内側方向に向かって突出するフランジ部が延設され、上記中皿の周側壁の上端上記フランジ部の下面に係合さて、上記中皿収容凹部内で下方に押さえ込まれた状態で収容保持されるようになっている。そのため、中皿が上記カップ状可撓性緩衝材の内部にしっかりと保持され、落下時の衝撃等によっても飛び出したり、外れたりすることがない。特に、容器が上方から衝撃を受けた場合でも、この中皿が中皿収容凹部から飛び出すことがなく、好適である。しかも、上記フランジ部が、中皿の容器上下方向の衝撃を吸収する緩衝片(上面クッション部)として機能することから、容器上下方向の衝撃吸収性能がさらに向上するという利点を有する。

さらに、本発明において、そのなかでも、特に、上記略カップ状の可撓性緩衝材のフランジ部が、この可撓性緩衝材の側面周方向に不連続で、かつ、上記中皿の上面視中心を挟んで対称となる位置に対になるように形成されている場合は、容器本体の縦横方向のみならず、最も衝撃荷重が大きいとされる容器本体角部方向からの衝撃に対しても、すぐれた衝撃吸収性能を持たせることができ、好適である。
(a)は本発明の実施形態における化粧料容器の構造を示す縦方向断面図であり、(b)はそのP部拡大図である。 本実施形態の化粧料容器から中皿を除いた状態を示す斜視図である。 本実施形態の化粧料容器に用いられる可撓性緩衝材の構造を示す斜視図である。 従来の化粧料容器の構成を示す説明図である。 他の従来の化粧料容器の構成を示す断面図である。 本発明者による先の出願に係る化粧料容器の構成を示す断面図である。
つぎに、本発明の実施の形態を、図面にもとづいて詳しく説明する。ただし、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
図1(a)は、本実施形態における化粧料容器の構造を模式的に示す縦方向の断面図であり、図1(b)はそのP部拡大図である。また、図2は、この化粧料容器の蓋体2を開け、中皿3を取り出した状態を示す説明図であり、図3は、この化粧料容器に用いられている可撓性緩衝材7の外観斜視図である。なお、各図における可撓性緩衝材7は、その厚みを強調して図示している。また、ユーザーの操作を考慮して、蓋体2のラッチ側を容器の手前側、蓋体2のヒンジ側を奥側とし、化粧料容器(コンパクト)の手前−奥側方向を前後方向(y軸方向)、手前側から奥側に向かって容器の左右をそのまま左右方向(x軸方向)、容器の天地方向および蓋の開閉方向を上下方向(z軸方向)として説明する。
本実施形態における化粧料容器は、パウダーファンデーション等の固形化粧料4が内部に充填された中皿(レフィル)3を、交換可能に収容することのできるコンパクトケースであり、中皿収容凹部11を有する容器本体1と、この容器本体1に装着されて化粧用具収容凹部6aおよび上記中皿収容凹部用の開口(開口縁部6b)を形成する中枠6と、上記容器本体1の上面を開閉自在に蓋する蓋体2と、底板3aおよび周側壁3bからなる金皿の内部に上記化粧料4が充填された中皿3と、蓋体2の裏面に固定された鏡5等を主体として構成されている。
また、上記中皿3は、中皿収容凹部11の内面(底面11aおよび側面11b)に沿って取り付けられた可撓性緩衝材7を介して、上記中皿収容凹部11内に収容保持されている。なお、上記中枠6の中皿収容凹部用開口の径は、中皿収容凹部11の上部開口径より小径に形成されており、この中枠6が図示しない係合手段等によって上記容器本体1に取り付けられた場合、図1(b)のように、その中皿収容凹部11の内部に収容された可撓性緩衝材7の側部7bとフランジ部7cおよび中皿3の上端が、上記中枠6の開口縁部6bの下側に位置するように構成されている。
上記可撓性緩衝材7は、図3に示すように、底部7aおよび側部7bと、この側部7bの上縁(上部開口の縁部)から延設されたフランジ部7cとからなる略カップ状で、その底部7aの中央寄りには、平面視円形状で、かつ、その断面が円弧状に浮き上がった形状(容器上向き凸状の中空形状)の多数の凸部7d,7d,・・・からなる底面クッション部が形成されている。なお、これら中空形状の凸部7dは、プレス成形や型成形等を用いて、上記底部7a上面(内側面)の略中央を中心とする同心円上に賦形されており、中皿収容凹部11内に配設された場合、中皿収容凹部11の底面11aとの間に、エアークッションとなる空洞(凹状空間)S1を多数形成する(図1参照)。
また、図3に示すように、上記可撓性緩衝材7の側面7bには、その上下(z軸)方向に沿って、断面が内側方向に向かって円弧状に浮き上がった形状(容器内向き凸状の中空形状)の凸条7e,7e,・・・が、周方向に等間隔で多数形成されており、この側面7b全面が側面クッション部を構成している。なお、これら中空形状の凸条7eも、上記凸部7dと同様、プレス成形や型成形等を用いて、可撓性緩衝材7全体の成形と同時に一体に成形(賦形)されており、中皿収容凹部11内に配設されたときには、中皿収容凹部11の側面11bとの間に、エアークッションとなる空洞(帯状空間)S2を多数形成する(図1参照)。
そして、上記可撓性緩衝材7は、図1および図2のように、容器本体1の中皿収容凹部11内に嵌入され、その底部7aの下面のうち、上記各凸部7d以外の、浮き上がっていない部分を用いて、上記中皿収容凹部11の底面11aに予め塗工されたホットメルト接着剤等(図示せず)により、上記底面11aに接着固定されている。また、可撓性緩衝材7の底部7aの上面は、上記各凸部7dの頂部に塗布された、上記と同様のホットメルト接着剤等(図示せず)によって、その上の中皿3の底板3a下面と点状に接着されて、中皿3を弾力的に支受している。
なお、上記可撓性緩衝材7のフランジ部7c,7cは、この可撓性緩衝材7の上面視中心を挟んで対称となる位置にそれぞれ形成されており、容器本体1の中皿収容凹部11に嵌入・固定され、その上に中枠6が取り付けられた状態で、そのフランジ部7cの上面が上記中枠6の開口縁部6bの下面に接するように構成されている。また、上記可撓性緩衝材7の内部に上記中皿3が組み込まれた場合、この可撓性緩衝材7のフランジ部7cの下面が上記中皿3の周側壁3bの上端に係合し、上記中皿3を下方に押さえ込んで保持するようになっている。
上記の構成によれば、化粧料容器が、外部からの衝撃、例えば落下時の衝撃を受けても、その衝撃が、容器本体1から直接中皿3に伝達されることがない。すなわち、上記可撓性緩衝材7の底面クッション部が、多数の中空状凸部7dにより上記中皿3を浮き上がらせて支受しているため、衝撃吸収時の撓み量(変形許容量)が大きく、容器下方向から受けた衝撃荷重は、これら各凸部7dの下側の空洞S1が押し潰されて変形することにより、すばやく、かつ、確実に吸収・緩和することができる。
また、上記可撓性緩衝材7の各中空状凸部7dの頂部が、ホットメルト接着剤等により上記中皿3の底板3a下面に接着されていることから、容器上方向から衝撃を受けた場合も、これら各凸部7dが上に伸びようとするのに抵抗する力によって、この衝撃荷重が吸収・緩和される。さらに、上記中皿3の周側壁3bの上端が、この可撓性緩衝材7のフランジ部7cを介して中枠6の開口縁部6bに支持されていることから、上記容器上方向からの衝撃を受けても、上記中皿3が中皿収容凹部11から飛び出すことがない。
そして、上記底面クッション部と同様、上記可撓性緩衝材7の側面クッション部が、多数の中空状の凸条7eにより上記中皿3を中皿収容凹部11の側面11bから離間して支受していることから、容器本体がその縦横方向あるいは本体角部方向から衝撃を受けた場合も、その衝撃荷重は、これら各凸条7eの外側の空洞S2が押し潰されて変形することにより、すばやく、かつ、確実に吸収・緩和することができる。
したがって、本実施形態における化粧料容器は、全方向からの衝撃が中皿3に伝達されにくく、優れた緩衝効果を奏する。また、底部クッション部および側部クッション部の相乗効果により、特に落下衝撃が大きいとされる、本体角部方向からの衝撃に対し、上記中皿3に充填された固形化粧料4の割れ等を防止することができる。
しかも、上記可撓性緩衝材7は、全体が略カップ状で、そのクッション部をプレス成形や型成形によって一体的に形成することができる。さらに、製造が簡単なだけでなく、これを、接着剤や両面テープ等を利用して、上記中皿収容凹部11の底面11aに簡単かつ安定的に固定することができ、生産効率が高いという利点を有する。
なお、可撓性緩衝材7に形成された底面クッション部の凸部7dの形状および配置は、上記の例に限らず、上記中皿収容凹部11の底面11aまたは上記中皿3の底板3aの下面との間に空洞(部分的な閉空間)をつくることのできる形状であれば、どのような形状であってもよい。また、側面クッション部の凸条7eの形状および配置も、同様に、上記中皿収容凹部11の側面11bまたは上記中皿3の周側壁3bの外周面との間に空洞(部分的な閉空間)をつくることのできる形状であれば、どのような形状であってもよい。
例えば、凸部7dおよび凸条7eの断面形状が、上記半球状のものの他、台形状になるもの、四角状になるもの、あるいはその頂部に穴が空いているもの等があげられる。また、各クッション部を構成する凸部7dおよび凸条7eが、多数分布形成されたものである必要はなく、例えば、底面クッション部を適宜配置された凸条から形成してもよく、側面クッション部を周方向等配に配置された凸部から形成してもよい。もちろん、各クッション部を種々の形状・配置の凸部および凸条の組み合わせとしてもよく、その全体に凸状が連続する波型としてもよい。
また、上記の例において、可撓性緩衝材7は、一定の弾力性と衝撃に対して容易に変形する柔軟性を備えていることが重要で、そのためには、硬度(ショアA硬度)が、5〜70°であることが好ましく、なかでも10〜60°の範囲内に設定されていることが特に好適である。そして、上記可撓性緩衝材7の肉厚は、0.25〜2.0mmの範囲内に設定されることが好ましく、突出したクッション部(凸部7dおよび凸条7e)の突出量(荷重がかかっていない状態での高さ)は、1.5〜3.0mmの範囲内に設定されることが好ましい。このような可撓性緩衝材7を構成する材料としては、可撓性を有する材料、例えばシリコンゴム,エチレン−プロピレン共重合ゴム(EPDM),ウレタンゴム等の各種のゴムや、シリコン樹脂等の各種の合成樹脂材料、各種のエラストマー材料が用いられる。
そして、上記可撓性緩衝材7と中皿収容凹部11の底面11aとの接着、および上記可撓性緩衝材7と中皿3との接着には、上記の例のようにホットメルト接着剤を用いる以外に、UV硬化型接着剤や、両面テープ等を用いることもできる。なお、可撓性緩衝材7と中皿収容凹部11の底面11aとを接着する接着材料と、可撓性緩衝材7と中皿3とを接着する接着材料を、必ずしも同じにする必要はなく、例えば片方の接着を両面テープで行い、他方の接着をホットメルト接着剤で行っても差し支えない。
さらに、上記の例は、中皿3として金皿を用いているが、本発明は、中皿3として樹脂皿を用いる場合にも適用することができる。ただし、樹脂皿の場合、容器本体1側と直接接着剤等で接着させることは好ましくないため、上記中皿3の周側壁3bの上端を、可撓性緩衝材7のフランジ部7cを介してカバー6に支持させるだけの固定方法に留めることが望ましい。
また、中皿3の形状も、丸状,四角状等、どのような形状でもよく、本発明は、複数の中皿3をパレット様に配設したコンパクトケース等にも適用できうることは、いうまでもない。
本発明の化粧料容器は、ファンデーション,アイカラー,チーク等の固形化粧料を充填した中皿(レフィル容器)を内部に収容するコンパクトケース等、ユーザーが携帯して使用する化粧料容器に適する。
1 容器本体
2 蓋体
3 中皿
3a 底板
3b 周側壁
4 化粧料
7 可撓性緩衝材
7a 底部
7b 側部
7c フランジ部
7d 凸部
7e 凸条
11 中皿収容凹部
11a 底面
11b 側面
S1,S2 空洞

Claims (2)

  1. 底板と周側壁からなる凹部に化粧料が充填される中皿と、上記中皿を収容するための中皿収容凹部が形成された容器本体と、この容器本体を蓋する蓋体とを備え、上記容器本体の中皿収容凹部の内面に沿って、上記中皿収容凹部の底面との間に空洞を形成するよう容器上向きに賦形された中空凸状または上記中皿底板の下面との間に空洞を形成するよう容器下向きに賦形された中空凸状底面クッション部を複数有する底部と、上記中皿収容凹部の壁面との間に空洞を形成するよう容器内向きに賦形された中空凸状または上記中皿周側壁の外周面との間に空洞を形成するよう容器外向きに賦形された中空凸状側面クッション部を複数有する側部とからなる略カップ状の可撓性緩衝材が取り付けられており、上記可撓性緩衝材を介して、上記中皿が中皿収容凹部内に収容保持された状態で、この中皿中皿底板の下面に接する上記上向き中空凸状の底面クッション部の各頂部または中皿収容凹部の底面に接する上記下向き中空凸状の底面クッション部の各頂部により、点状に分散して容器上下方向に支持され、中における容器左右および前後方向が、中皿周側壁の外周面に接する上記内向き中空凸状の側面クッション部の各頂部または中皿収容凹部の壁面に接する上記外向き中空凸状の側面クッション部の各頂部により、中皿周方向に分散して支持され、上記中皿が、中皿収容凹部の底面および壁面から離間した状態で支受されているとともに、上記略カップ状の可撓性緩衝材における側部の上縁の少なくとも一部に、この可撓性緩衝材の内側方向に向かって突出するフランジ部が延設され、上記中皿の周側壁の上端が、上記フランジ部の下面に係合され、上記中皿収容凹部内で下方に押さえ込まれた状態で保持されて、容器が上方から衝撃を受けた場合でも、この中皿が中皿収容凹部から飛び出すことのないようになっていることを特徴とする化粧料容器。
  2. 上記略カップ状の可撓性緩衝材のフランジ部が、この可撓性緩衝材の側面周方向に不連続で、かつ、上記中皿の上面視中心を挟んで対称となる位置に対になるように形成されている請求項1記載の化粧料容器。
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