JP5423584B2 - ボールペン - Google Patents

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筆記部材としてのボールと、このボールを先端開口部から一部突出して抱持するボールホルダーとから少なくともなるボールペンチップを使用するボールペンに関するものである。
従来、筆記具として使用する前のインキの乾燥や経時劣化を防止する為に、ボールペンチップの先端の外部に加熱溶融した被覆樹脂を固着させることが特許4305601号公報(特許文献1)や、特開平2001−225584号公報(特許文献2)に記載の発明に開示されている。
特許4305601号公報(特許請求の範囲) 特開2001−225584号公報(特許請求の範囲)
しかしながら、上記の特許文献に開示されているボールペンでは、加熱溶融した被覆樹脂の固化時の収縮や、固着する固着部位の形状や、金属表面の微細な凹凸の影響で、微小ではあるが空気の通る隙間が生じ、インキと空気の接触を完全に防止できず、店頭や倉庫などで長期にわたる保存をした場合は、ペン先のインキの乾燥を引き起こし筆記不能となる場合があった。また、被覆樹脂はボールペンの使用時に取り外すことを想定しているのでボールペンチップ先端との固着力は比較的弱いことがあり、それがボールペンの搬送時の振動や店頭での陳列時での落下のような外部よりの衝撃を受けた場合に外れてしまうことがあり、ペン先のインキの乾燥を引き起こし筆記不能となる場合があった。
本発明は、筆記部材としてのボールと、このボールを先端開口部から一部突出して抱持するボールホルダーとから少なくともなるボールペンチップを使用するボールペンにおいて、前記ボールペンチップ内部のインキよりも先端部分に、インキと相溶しない、粘度が1,000mPa・s以上100,000mPa・s以下(せん断速度0.35(1/sec)、25℃)で、比重がインキに対して1.1倍以上である液状物を配置したボールペンを要旨とするものである。
ボールペンチップ内部のインキよりも先端部分に、インキと相溶しない、粘度が1,000mPa・s以上100,000mPa・s以下(せん断速度0.35(1/sec)、25℃)で、比重がインキに対して1.1倍以上である液状物を配置することで、ボールペンの使用前にインキと空気の接触を防止し、ペン先乾燥を防止することが可能となる。尚、上記液状物はボールペンを使用する時に、ボールを紙面等に接触させて回転を加えると、そのボールの回転に伴って、ボールペンチップ先端より吐き出され、その後にインキがボールに付着し、同様に吐き出されるためボールペンとして使用可能とすることができる。
本発明のボールペンの縦断面図。 図1のII部拡大図
まず、ボールペンの構造について説明する。ボールペンはインキ収容管に直接、または接続部材を介してボールペンチップが接続されている。インキ収容管及び接続部材内部と、前記ボールペンチップ内部にはインキが収容されており、ボールペンチップ内部のインキよりも先端部分には液状物が配置されている。
また、前記インキ収容管内のインキの後方には、インキの後方への移動防止等の為、逆流防止体を配置することも可能である。更に、前記ボールペンチップ内部にボールを前方へ押圧付勢させる弾撥体を配置することも可能である。
インキ収容管とボールペンチップとの径に差がある場合など、接続部材を介在させることができる。接続部材は、ステンレス等の金属や、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブチレンテレフタレートなどの合成樹脂が使用でき、特に合成樹脂は、製造の容易さやインキ色の視認性などから好適に使用される。また、着色を施したり、顔料や体質材などを配合することなども適宜なせる。
前記インキ収容管または接続部材に接続されるボールペンチップは、先端に筆記部材としてのボールと、このボールを先端開口部から一部突出して抱持するボールホルダーとから少なくともなり、ボールホルダーの素材としてはステンレスや洋白、真鍮等の金属で形成されており、加工性を重視するために、切削性が高く、塑性変形性に富んだものが望ましい。また、ボールの素材としては、炭化タングステン、チタン、コバルト、クロム、ニッケル等を主成分とした超硬材や、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化チタン、アルミナ、ジルコニア等のセラミックなどが使用できる。
前記ボールペンチップ内部のインキよりも先端部分に配置されている液状物は、インキと空気の間に介在させて、インキと空気の接触を防止し、ペン先乾燥を防止するものである。難揮発性または不揮発性流体をそのまま使用しても良いが、基材をゲル化剤によってゲル化させたり増粘剤により増粘させたものを使用することもできる。いずれにしても、粘度を1,000mPa・s以上100,000mPa・s以下(せん断速度0.35(1/sec)、E型粘度計、STロータ、1rpm、25℃)とする必要がある。
前記液状物の粘度が1000mPa・sより小さい場合は、ボールとボールホルダーとの隙間より、前記液状物が外部へ洩れ出してしまう虞がある。また、粘度が100,000mPa・sより大きい場合は、ボールペンを使用する際にボールの回転が前記液状物の粘度によって阻害されたり、ボールが回転しても前記液状物がそれに追従せずに外部に吐き出されない虞がある。
また、この液状物は、前記インキと相溶しない必要があるため、水性には油性または疎水性、SP値の小さい基材を、また油性インキには水性または親水性、SP値の大きい基材が使用される。よって、水性インキやアルコール系、グリコール系溶剤を用いた油性インキの場合、前記液状物の基材として使用できる流体としては、具体的にはフタル酸ジ−2−エチルヘキシル(比重0.99)、フタル酸ジブチル(比重1.05)といったフタル酸エステル類、リン酸トリクレジル(比重1.175)といったリン酸エステル類、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル(比重0.93)やアジピン酸イソデシル(比重0.92)といったアジピン酸エステル類、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル(比重0.92)といったセバシン酸エステル類、トリメリット酸トリ−2−エチルヘキシル(比重0.99)といったトリメリット酸エステル類、クエン酸トリエチル(比重1.14)やアセチルクエン酸トリブチル(比重1.04)といったクエン酸エステル類、エポキシ化大豆油(比重0.99)やエポキシ化アマニ油(比重1.04)といったエポキシ化植物油やエポキシ化脂肪酸エステル(比重0.92〜0.97)、ポリエステル系可塑剤(比重1.02〜1.12)のような可塑剤が挙げられる。また、ポリブテン(比重0.82〜0.90)、ポリブタジエン(比重0.90)、流動パラフィン(比重0.85〜0.90)、α−オレフィンオリゴマー(比重0.82〜0.85)といった液状オリゴマーや液状ゴムが挙げられ、ポリジメチルシリコーン(比重0.75〜1.00)、ポリエーテル変性シリコーン(比重1.00〜1.10)、フッ素変性シリコーン(比重1.25〜1.30)などのシリコーンオイルが挙げられ、パラフィン系・ナフテン系・アロマ系プロセスオイル(比重0.85〜1.05)やエクステンダーオイル等の鉱物油、植物油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ワセリン等の油脂類が挙げられ、ホスファロールNF46(比重1.76)、同NF68(比重1.78)、同NF100(比重1.79)(以上、大塚化学(株)製)などのフルオロアルコキシシクロトリホスファゼンが挙げられ、エンパラ40(比重1.14〜1.17)、同70(比重1.60〜1.70)、同AR500(比重1.23〜1.20)、同K43(比重1.12〜1.15)、同K45(比重1.15〜1.18)、同K47(比重1.19〜1.22)、同K50(比重1.23〜1.26)(以上、味の素(株)製)などの塩素化パラフィンが挙げられる。また極性の小さい炭化水素系の溶剤を用いたインキの場合、極性の大きい溶剤を使用する。具体的には水の他に、極性が大きい多価アルコールのエチレングリコール(比重1.11)、プロピレングリコール(比重1.04)、グリセリン(比重1.25)、グリセリンモノアセテート(比重1.21)、ジエチレングリコール(比重1.12)、テトラエチレングリコール(比重1.12)、トリメチロールプロパン(比重1.18)、1,3−ブタンジオール(比重1.01)、1,4−ブタンジオール(比重1.02)、ポリプロピレングリコール(比重1.12〜1.20)、ポリエチレングリコール(比重1.00〜1.09)などが使用できる。これらは単独もしくは混合して使用可能である。これらは1種もしくは2種以上、併用して使用できる。
前記液状物の粘度を調整するために、液状物のゲル化剤および/または増粘剤は従来公知のものが使用できる。具体例としては、前記液状物の基材に低極性の溶剤を用いた場合、微粒子シリカよりなるアエロジルR972、同R974、同200(以上、日本アエロジル(株)製)、脂肪酸アマイドよりなるディスパロンA670−20M、同6900−20X(以上、楠本化成(株)製)、ソロイド(三晶(株)製)などのセルロース系のもの、更に金属セッケン類、ベントナイト、デキストリンなどを用いることができ、基材に高極性の溶剤を用いた場合、グァーガム、ヒドロキシプロピル化グァーガム、カルボキシメチルヒドロキシプロピル化グァーガム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、キサンタンガム、ウエランガム、ラムザンガム、ジェランガム、アルギン酸、アルギン酸ソーダ、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ローカストビーンガム、タマリンドガム、アラビアガム、トラガカントガム、カラヤガム、カラギーナン、サクシノグルカン等の水溶性多糖類、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、アクリル酸アルキル/アクリルアミド共重合体、N−ビニルアセトアミド共重架橋物などの合成高分子、スメクタイト等の粘度系鉱物などを添加することができ、これらは、単独もしくは2種以上混合して使用できる。こういったゲル化剤に関しては、単にゲル化剤を多く添加すれば、その構造がより強固になると考えられるが、ゲル化剤の増粘方法、ゲル構造の違いにより、上記物性値を得ることができないことがある。尚、基材として水を用いた場合、前記液状物のカビ発生防止のためにデヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−ベンゾチアゾリン−3−オン、安息香酸ナトリウムなどの防腐防カビ剤を適量加えることができる。また、水などの蒸発しやすい材料では、蒸発抑制の為に、この基材に不溶及び/または難溶の不揮発性及び/または難揮発性の有機溶剤、またはこれらを粘度調整したものが使用できる。
更に前記液状物は、比重がインキに対して1.1倍以上に調整されているものである。インキに対して比重を1.1倍以上にすることで、遠心力などにより、確実に液状物をインキよりも前方に配置することが可能であるとともに、ボールペンにてペン先を床方向にして長期保存する場合でも、重力にて前記液状物が反ボールペンチップ側に浮上することが防止できるので好ましい。具体的には液状物の基材に比重の高い塩素化パラフィンを使用することなどが有効である。
使用するインキとしては、主溶剤を水とした水性インキや、主溶剤を有機溶剤とした油性インキでも使用可能である。また染料や顔料どちらかまたは両方を混合させたものを使用でき、ゲル化剤などによって静置時での粘度を付加したものでも良い。更に、水性成分を油性成分中に分散したW/O型エマルションインキや、油性成分を水中に分散したボールペン用O/W型エマルションインキなども使用でき、特に制限は設けない。
インキ収容管内のインキの後方に配置する逆流防止体は、Α−オレフィンやポリブテンなどのゲル化物、シリコーンオイルなどの高粘度流体があげられる。この逆流防止体は、特に低粘度のインキを使用した場合のインキが後方への移動を抑制することに有効である。
前記液状物をボールペンチップ内部のインキよりも先端部分に配置させる方法としては、ボールペンチップ内部に予め液状物を充填したものをインキを充填したインキ収容管と接続させる方法や、インキ収容管内部に前記液状物、インキ、必要な場合は逆流防止体を配置し、ボールペンチップを接続した後に、遠心することで、各組成物の比重差により液状物はボールペンチップ先端部に、インキは液状物の後部に、逆流防止体はインキの後部にそれぞれ配置させることも可能であるが、液状物は、予めインキよりもボールペンチップ側に充填してから遠心することが好ましい。
以下、図面に基づき一例について説明する。
図1に示したものは、ボールホルダー2とインキ収容管3とが接合されたボールペンの一例である。ボールホルダー2は、筆記部材としてのボール1を一部突出した状態で回転自在に抱持しており、ボールホルダー2のインキ収容管3の内孔と連通する後孔6内にコイルスプリング7を配置してボール1を前方に付勢している。このコイルスプリング7の後端は、ボールホルダー2の後端部をかしめて縮径した部分にて抜け止めされている。
インキ収容管3の内部には、インキ4が収容されており、インキ4が後方には逆流防止体5が収容されている。尚、図1においては、外装体に収容されて使用される、所謂リフィルと称されるものとして示してあるが、外装についての図示及び説明は省略する。
図1のI部拡大図である図2に示すように、ボールホルダー2の内孔は、ボール1の直径よりも小径とした先端開口部2aと、ボール1の後方移動規制をなす内方突出部8にて、ボール1が移動し得る範囲としてのボール抱持室9を形成している。また、この内孔は、内方突出部8の中心部に形成される中心孔10、内方突出部8の間に形成される放射状溝11、前記後孔6を有している。そして、図3内では後孔6から中心孔10及び放射状溝11に至る部分にはインキ4が充填されており、更に前記インキ4よりも先端部分であるボール抱持室9から先端開口部2aに至る部分には液状物12が配置されている。ただし、前記液状物12は前記インキ4よりも先端部分であれば、その量に制限はないが、実際の使用においては使用者の利便性を考慮し、30cm以下の筆記で完全に吐き出される事が望ましい。
以下に、各実施例及び比較例で使用する液状物、インキ、逆流防止体の組成を示す。
(液状物1)
エンパラAR−500(基材、塩素化パラフィン、味の素(株)製) 100重量部
上記成分の粘度は1,250(mPa・s)(せん断速度0.35(1/sec)、25℃)で比重は1.25(g/cm)である。
(液状物2)
HV−15(基材、ポリブテン、日本石油(株)製) 22.5重量部
エンパラK43(基材、塩素化パラフィン、味の素(株)製) 22.5重量部
エンパラK47(基材、塩素化パラフィン、味の素(株)製) 45.0重量部
アエロジルR972(ゲル化剤、シリカ、日本アエロジル(株)製) 2.5重量部
レオパールTL(ゲル化剤、パルミチン酸デキストリンエステル、千葉製粉(株)製)
7.0重量部
ドデシルベンゼン 0.5重量部
上記各成分を容器に入れ、温度を120℃に加熱しながら撹拌を2〜3時間行い、液状物2を得た。尚、粘度は35,000mPa・s(せん断速度0.35(1/sec)、25℃)で、比重は1.13(g/cm)である。
(液状物3)
HV−50(基材、ポリブテン、日本石油(株)製 20.0重量部
エンパラK−50(基材、塩素化パラフィン、味の素(株)製 20.0重量部
エンパラAR−500(基材、塩素化パラフィン、味の素(株)製)40.0重量部
アエロジルR972 2.0重量部
レオパールTL 4.0重量部
上記各成分を容器に入れ、温度を120℃に加熱しながら撹拌を2〜3時間行い、液状物3を得た。尚、粘度は78,000mPa・s(せん断速度0.35(1/sec)、25℃)で、比重は1.25(g/cm)である。
(液状物4)
エンパラK43(基材、塩素化パラフィン、味の素(株)製) 100重量部
上記成分の粘度は110(mPa・s)(せん断速度0.35(1/sec)、25℃)で比重は1.12(g/cm)である。
(液状物5)
エンパラK50(基材、塩素化パラフィン、味の素(株)製) 100重量部
上記成分の粘度は900(mPa・s)(せん断速度0.35(1/sec)、25℃)で比重は1.24(g/cm)である。
(液状物6)
ポリブテンHV−15 15.0重量部
エンパラK45 20.0重量部
エンパラK50 54.0重量部
アエロジルR972 4.0重量部
レオパールTL 7.0重量部
上記各成分を容器に入れ、温度を120℃に加熱しながら撹拌を2〜3時間行い、液状物6を得た。尚、粘度は123,000mPa・s(せん断速度0.35(1/sec)、25℃)で、比重は1.13(g/cm)である。
(水性インキ)
FUJI SP BLACK 8922(黒色顔料ベース、冨士色素(株)製)
18.0重量部
プロピレングリコール 25.0重量部
プロクセルGXLS 0.2重量部
ケルザンAR 0.5重量部
水 56.3重量部
上記成分を混合し、攪拌機にて2時間攪拌して、粘度2,200(mPa・s)、比重1.03(g/cm)の黒色水性インキを得た。
(油性インキ)
スピロンブラックGMHスペシャル(染料、保土ヶ谷化学工業(株)製)
15.0重量部
バリファストバイオレット#1731(染料、オリヱント化学工業(株)製)
15.0重量部
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 40.0重量部
ベンジルアルコール 17.5重量部
レジンSK(ケトン樹脂、デグサ社製) 12.0重量部
PVP K−90(ポリビニルピロリドン、ISPジャパン(株)製)
0.5重量部
上記成分を混合し、攪拌機にて80℃で2時間攪拌して、粘度9,500(mPa・s)、比重1.05(g/cm)の黒色油性インキを得た。
(逆流防止体)
ポリブテンHV−15 94.0重量部
アエロジルR972 4.0重量部
レオパールKE 2.0重量部
上記各成分を容器に入れ、温度を120℃に加熱しながら撹拌を2〜3時間行い、粘度42,000(mPa・s)、比重0.83(g/cm)の逆流防止体を得た。
上記で作製した液状物1〜6、及び水性インキ、油性インキ、逆流防止体を用いて各実施例及び比較例となる試験用ボールペンを作製した。
水性インキを用いた試験用ボールペンは、インキ収容管内のボールペンチップ及び接続部材を接続する側から順番に各液状物を0.01g、水性インキを0.8g、逆流防止体を0.09gを充填し、ボールペンチップ及び接続部材を接続し、遠心機にてペン先方向に遠心力を加えて水性インキ及び各液状物、逆流防止体中の気泡を脱気して作製した。尚、ボールペンの構造及び部品は、市販の水性ボールペン(ハイブリッドテクニカ、製品符号 KN105、ぺんてる(株)製(ボール径φ0.5))と同じものを使用した。
また、油性インキを用いた試験用ボールペンは、インキ収容管内のボールペンチップを接続する側から順番に液状物2を0.01g、前記油性インキを0.3gを充填し、ボールペンチップを接続し、遠心機にてペン先方向に遠心力を加えて油性インキ及び液状物2中の気泡を脱気して作製した。尚、ボールペンの構造及び部品は、市販の油性ボールペン(.e−ball、製品符号 BK127、ぺんてる(株)製(ボール径φ0.7))と同じものを使用した。
表1に基づいて作製した試験用ボールペン1〜13をそれぞれ各3本ずつ用意し、温度60℃湿度80%の恒温槽で3ヶ月間放置した。その後、恒温槽から取り出し、室温の条件下にて螺旋筆記試験機(SEIKI KOGYO LAB.製 WRITING TESTER、MODEL TS−4C−10)にて、筆記角度を70°、筆記荷重を981mN、筆記速度を7cm/sec、ボールペンサンプルの自転を、1m毎に一回転させる条件で行い、上質紙上に連続した螺旋状の筆跡を書き始めから100mまで筆記した。その筆跡を目視で確認した。但し、液状物の吐出を考慮し、10m筆記後以降の筆跡にて判定を行った。
結果を下記表2に示す。
Figure 0005423584
1 ボール
2 ボールホルダー
2a 先端開口部
3 インキ収容管
4 インキ
5 逆流防止体
6 後穴
7 コイルスプリング
8 内方突出部
9 ボール抱持室
10 中心孔
11 放射状溝
12 液状物

Claims (1)

  1. 筆記部材としてのボールと、このボールを先端開口部から一部突出して抱持するボールホルダーとから少なくともなるボールペンチップを使用するボールペンにおいて、前記ボールペンチップ内部のインキよりも先端部分に、インキと相溶しない、粘度が1,000mPa・s以上100,000mPa・s以下(せん断速度0.35(1/sec)、25℃)で、比重がインキに対して1.1倍以上である液状物を配置したボールペン。
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