JP5422872B2 - 光硬化性組成物の硬化方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光重合性組成物等の光増感剤として有用な、アントラセン誘導体化合物とナフタレン誘導体化合物又はベンゼン誘導体化合物と、を組み合わせた光増感剤、光カチオン重合開始剤、及びカチオン重合性モノマーを含有する光硬化性組成物の硬化方法に関する。
従来、カチオン重合の光開始剤としてはヨードニウム塩、スルホニウム塩が広く使用されている。このうちスルホニウム塩は高圧水銀ランプ等の366nmの波長の光を有するUV光の照射により光増感剤が無くとも硬化するため特に光増感剤の必要は感じられてこなかった。一方、ヨードニウム塩は吸収波長が240nm近辺と低いため、高圧水銀ランプ等のUV光とマッチングさせるために360〜400nm近辺にUV吸収のあるチオキサントンやアントラセン−9,10−ジエーテル(以下、ジアルコキシアントラセンとも記載する)が光増感剤として用いられてきた。
また、スルホニウム塩を開始剤とする場合でも、添加物に顔料を使用する場合は366nm近辺のUV光が吸収されるため、光増感剤としてジアルコキシアントラセンが用いられている。さらに近年、より長波長の紫外線LEDが開発されるようになり、この場合もスルホニウム塩と紫外線LEDの395nmの波長の光をマッチングさせるためにジアルコキシアントラセンが好適に用いられる。
特開平10−147608 特開2001−348497 特表2000−515182
しかしながら、ジアルコキシアントラセンは高感度な光増感剤であるが、高価であるためモノマーに対する添加量の削減が求められ、さらには、光重合の生産性を高めるため、光硬化をより早く進めることのできる光増感剤が求められている。
本発明者らは、アントラセン誘導体化合物であるアントラセン−9,10−ジエーテルの光増感剤としての使用方法につき鋭意検討した結果、アントラセン−9,10−ジエーテルに加えて、ナフタレン−1,4−ジエ−テル、4−アルコキシ−ナフトール又はナフタレン−1,4−ジオールなどの特定のナフタレン誘導体化合物又はハイドロキノン(1,4−ジヒドロキシベンゼン)、カテコール(1,2−ジヒドロキシベンゼン)などの特定のベンゼン誘導体化合物と、を組み合わせて用いることにより、アントラセン−9,10−ジエーテルの増感効果を顕著に高めることができることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下を特徴とする要旨を有するものである。
(1)式(1)で表されるアントラセン誘導体化合物と、式(2)で表されるナフタレン誘導体化合物又は式(3)で表されるベンゼン誘導体化合物と、を含有する光増感剤、光カチオン重合開始剤、及びカチオン重合性モノマーを含有する光硬化性組成物に、波長範囲360〜450nmに含まれる光を照射して硬化させることを特徴とする光硬化性組成物の硬化方法。
Figure 0005422872
(式(1)中、Rはアルキル基を示す。また、n、mは0、1〜4から選ばれる整数である。なお、n、mが0の場合は、無置換の水素原子を表す。X及びYはそれぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホン酸基、水酸基、アミノ基又はカルボアルコキシ基を示し、n、mが2以上の場合は、X同士あるいはY同士が同一でも異なっていてもよい。)
Figure 0005422872

(式(2)中、R2,R3はそれぞれ独立して、水素原子又はアルキル基を示す。また、pは0、1又は2の整数であり、qは0、1〜4から選ばれる整数である。なお、p、qが0の場合は、無置換の水素原子を表す。X2及びY2はそれぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホン酸基、水酸基、アミノ基又はカルボアルコキシ基を示し、p、qが2以上の場合は、X2同士あるいはY2同士が同一でも異なっていてもよい。)
Figure 0005422872
(式(3)中、R,Rはそれぞれ独立して、水素原子又はアルキル基を示し、置換基ORとORは互いにオルト又はパラ位に位置する。また、rは0、1〜4から選ばれる整数である。Xは水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホン酸基、水酸基、アミノ基又はカルボアルコキシ基を示し、rが2以上の場合は、X同士が同一でも異なっていてもよい。)
(2)式(1)において、Rが、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基又は2−エチルヘキシル基である上記(1)に記載の光硬化性組成物の硬化方法
(3)式(2)における、R,R,X及びYの全てが水素原子,R,及びYが水素原子でXがメチル基,X及びYが水素原子でRがメチル基,Rがエチル基でX,Yが水素原子,Rがエチル基でXがメチル基、且つYが水素原子;又はR がエチル基でR がメチル基、且つX ,Y が水素原子である上記(1)に記載の光硬化性組成物の硬化方法
(4)式(3)における、R,R,Xの全てが水素原子,Xが水素原子でRがメチル基;R ,R が水素原子でX がメチル基;又は ,R が水素原子でX がt−ブチル基、である上記(1)に記載の光硬化性組成物の硬化方法
(5)式(1)における、Rが、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基又は2−エチルヘキシル基であり、式(2)における、R,Rがエチル基でX,Yが水素原子,Rがエチル基がメチル基、且つが水素原子;又はR がエチル基でR がメチル基、且つX ,Y が水素原子である上記(1)に記載の光硬化性組成物の硬化方法
(6)式(1)における、Rが、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基又は2−エチルヘキシル基であり、式(2)における、R,X,Yが水素原子でRがメチル基である上記(1)に記載の光硬化性組成物の硬化方法
(7)式(1)における、Rが、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基又は2−エチルヘキシル基であり、式(2)における、R,R,X,Yの全てが水素原子又はR,R,Yが水素原子でXがメチル基である上記(1)に記載の光硬化性組成物の硬化方法
(8)式(1)における、Rがn−ブチル基であり、式(2)における、R,R,X,Yの全てが水素原子,X,Yが水素原子でRがメチル基又はR,Rがエチル基でX,Yが水素原子である上記(1)に記載の光硬化性組成物の硬化方法
(9)式(1)における、Rが、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基又は2−エチルヘキシル基であり、式(3)における、R,R,Xの全てが水素原子,Xが水素原子でRがメチル基;R ,R が水素原子でX がメチル基;又は ,R が水素原子でX がt−ブチル基である上記(1)に記載の光硬化性組成物の硬化方法
(10)式(1)における、Rが、n−ブチル基であり、式(3)における、R,R,Xの全てが水素原子又はR,Xが水素原子でRがメチル基である上記(1)に記載の光硬化性組成物の硬化方法
(11)式(1)で表されるアントラセン誘導体化合物が、9,10−ジエトキシアントラセン又は9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンであり、式(2)で表されるナフタレン誘導体化合物が、1,4−ナフトヒドロキノン、2−メチル−1,4−ナフトヒドロキノン、4−メトキシ−1−ナフトール、1,4−ジエトキシナフタレン、又は1−エトキシ−4−メトキシナフタレンである上記(1)に記載の光硬化性組成物の硬化方法
(12)式(1)で表されるアントラセン誘導体化合物が、9,10−ジエトキシアントラセン又は9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンであり、式(3)で表されるベンゼン誘導体化合物が、ハイドロキノン、4−メトキシフェノール又はカテコールである上記(1)に記載の光硬化性組成物の硬化方法
(13)式(1)で表されるアントラセン誘導体化合物の1重量部に対し、式(2)で表されるナフタレン誘導体化合物又は式(3)で表されるベンゼン誘導体化合物を0.1〜10重量部含有する上記(1)乃至(12)のいずれか1項に記載の光硬化性組成物の硬化方法
14)さらに顔料を含有する上記(1)乃至(13)のいずれか一項に記載の光硬化性組成物の硬化方法
15)カチオン重合性モノマーが、エポキシ化合物又はビニルエーテルである上記(1)乃至(14)のいずれか一項に記載の光硬化性組成物の硬化方法
本発明の、アントラセン誘導体化合物と、ナフタレン誘導体化合物又はベンゼン誘導体化合物と、を含有する光増感剤は、波長範囲360〜450nmに含まれる光を照射して行う光カチオン重合に対してそれぞれ単独の場合と比べて、開始剤の酸発生に対して高い増感効果を有し、工業的に価値のある組成物である。
本発明の増感剤におけるアントラセン誘導体化合物は、式(1)で表される化合物である。
Figure 0005422872

(式(1)中、R1はアルキル基を示す。また、n、mは0、1〜4から選ばれる整数であり、n、mが0の場合は、無置換の水素原子を表す。X及びYはそれぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホン酸基、水酸基、アミノ基又はカルボアルコキシ基を示し、n、mが2以上の場合は、X同士あるいはY同士が同一でも異なっていてもよい。)
上記式(1)中Rで表されるアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、n−デシル基、n−ドデシル基等が挙げられる
記式(1)中X又はYで表されるアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、4−メチルペンチル基等が挙げられる。式(1)中X又はYで表されるアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、フェノキシ基等が挙げられる。式(1)中X又はYで表されるハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。式(1)中X又はYで表されるスルホン酸基としては、スルホン酸基の他にメタンスルホン酸基、エタンスルホン酸基等が挙げられる。式(1)中X又はYで表されるアミノ基としては、アミノ基の他にメチルアミノ基、エチルアミノ基、n−プロピルアミノ基、n−ブチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基等が挙げられる。式(1)中X又はYで表されるカルボアルコキシ基としては、ヒドロキシカルボニル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基等が挙げられる。
本発明における代表的なアントラセン誘導体化合物としては、例えば、アントラセン−9,10−ジエーテルがあり、その例としては、9,10−ジメトキシアントラセン、9,10−ジエトキシアントラセン、9,10−ジ(n−プロポキシ)アントラセン、9,10−ジ(i−プロポキシ)アントラセン、9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセン、9,10−ジ(i−ブトキシ)アントラセン、9,10−ジ(n−ペンチルオキシ)アントラセン、9,10−ジ(n−ヘキシルオキシ)アントラセン、9,10−ジ(2−エチルヘキシルオキシ)アントラセン、9,10−ジ(ドデシルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ジメトキシアントラセン、2−メチル−9,10−ジエトキシアントラセン、2−メチル−9,10−ジ(n−プロポキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ジ(i−プロポキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ジ(i−ブトキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ジ(n−ペンチルオキシ)アントラセン、2−メチル−9,10−ジ(n−ヘキシルオキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ジメトキシアントラセン、2−エチル−9,10−ジエトキシアントラセン、2−エチル−9,10−ジ(n−プロポキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ジ(i−プロポキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ジ(i−ブトキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ジ(n−ペンチルオキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ジ(n−ヘキシルオキシ)アントラセン、2−t−ブチル−9,10−ジメトキシアントラセン、2−t−ブチル−9,10−ジエトキシアントラセン、2−t−ブチル−9,10−ジ(n−プロポキシ)アントラセン、2−t−ブチル−9,10−ジ(i−プロポキシ)アントラセン、2−t−ブチル−9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセン、2−t−ブチル−9,10−ジ(i−ブトキシ)アントラセン、2−t−ブチル−9,10−ジ(n−ペンチルオキシ)アントラセン、2−t−ブチル−9,10−ジ(n−ヘキシルオキシ)アントラセン、2−(4−メチルペンチル)−9,10−ジメトキシアントラセン、2−(4−メチルペンチル)−9,10−ジエトキシアントラセン、2−(4−メチルペンチル)−9,10−ジ(n−プロポキシ)アントラセン、2−t−ブチル−9,10−ジ(i−プロポキシ)アントラセン、2−(4−メチルペンチル)−9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセン、2−(4−メチルペンチル)−9,10−ジ(i−ブトキシ)アントラセン、2−(4−メチルペンチル)−9,10−ジ(n−ペンチルオキシ)アントラセン、2−(4−メチルペンチル)−9,10−ジ(n−ヘキシルオキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ジメトキシアントラセン、2−クロロ−9,10−ジエトキシアントラセン、2−クロロ−9,10−ジ(n−プロポキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ジ(i−プロポキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ジ(i−ブトキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ジ(n−ペンチルオキシ)アントラセン、2−クロロ−9,10−ジ(n−ヘキシルオキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ジメトキシアントラセン、2−フェノキシ−9,10−ジエトキシアントラセン、2−フェノキシ−9,10−ジ(n−プロポキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ジ(i−プロポキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ジ(i−ブトキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ジ(n−ペンチルオキシ)アントラセン、2−フェノキシ−9,10−ジ(n−ヘキシルオキシ)アントラセン、2、3−ジメチル−9,10−ジメトキシアントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ジエトキシアントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ジ(n−プロポキシ)アントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ジ(i−プロポキシ)アントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ジ(i−ブトキシ)アントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ジ(n−ペンチルオキシ)アントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ジ(n−ヘキシルオキシ)アントラセンが挙げられる。下記にその構造式の例を示す。
Figure 0005422872
(上記構造式中、Etはエチル基を表し、n−Prはn−プロピル基を表し、n−Buはn−ブチル基、t−Buはt−ブチル基を表す。)
これらのアントラセン−9,10−ジエーテル化合物のうち、好ましくは、9,10−ジメトキシアントラセン、9,10−ジエトキシアントラセン、9,10−ジ(n−プロポキシ)アントラセン、9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセン又は9,10−ビス(2−エチルヘキシルオキシ)アントラセンのいずれかであり、特に好ましくは、9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンである。
本発明の増感剤における、ナフタレン誘導体化合物は、式(2)で表される化合物である。
Figure 0005422872

(式(2)中、R2,R3はそれぞれ独立して、水素原子又はアルキル基を示す。また、pは0、1又は2の整数であり、qは0、1〜4から選ばれる整数である。なお、p、qが0の場合は、無置換の水素原子を表す。X2及びY2はそれぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホン酸基、水酸基、アミノ基又はカルボアルコキシ基を示し、p、qが2以上の場合は、X2同士あるいはY2同士が同一でも異なっていてもよい。)
上記式(2)中、R2,R3で表されるアルキル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、n−デシル基、n−ドデシル基等が挙げられる。
上記式(2)中、X,Yで表されるアルキル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基等が挙げられる。アルコキシ基としてはメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基,n−ブトキシ基等が挙げられる。アミノ基としてはアミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、n−プロピルアミノ基、n−ブチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基等が挙げられる。ハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子、臭素原子等が挙げられる。カルボアルコキシ基としてはヒドロキシルカルボニル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基等が挙げられる。スルホン酸基としては、スルホン酸基の他にメタンスルホン酸基、エタンスルホン酸基等が挙げられる。
本発明における、代表的なナフタレン誘導体化合物としては、例えば、4−アルコキシ−1−ナフトールであり、その例としては、4−メトキシ−1−ナフトール、4−エトキシ−1−ナフトール、4−(n−プロポキシ)−1−ナフトール、4−(i−プロポキシ)−1−ナフトール、4−(n−ブトキシ)−1−ナフトール、4−(i−ブトキシ)−1−ナフトール、4−(n−ペンチルオキシ)−1−ナフトール、4−(n−ヘキシルオキシ)−1−ナフトール、4−(n−オクチルオキシ)−1−ナフトール、4−(2−エチルヘキシルオキシ)−1−ナフトール、2−メチル−4−メトキシ−1−ナフトール、2−メトキシ−4−メトキシ−1−ナフトール、2−クロル−4−メトキシ−1−ナフトール、2−アミノ−4−メトキシ−1−ナフトール等が挙げられる。また、ナフタレン−1,4−ジエーテルの例としては、1,4−ジメトキシナフタレン、1,4−ジエトキシナフタレン、1,4−ジ(n−プロポキシ)ナフタレン、1,4−ジ(i−プロポキシ)ナフタレン、1,4−ジ(n−ブトキシ)ナフタレン、1,4−ジ(i−ブトキシ)ナフタレン、1,4−ジ(n−ペンチルオキシ)ナフタレン、1,4−ジ(n−ヘキシルオキシ)ナフタレン、1,4−ビス(2−エチルヘキシルオキシ)ナフタレン、1,4−ジ(n−ドデシルオキシ)ナフタレン、1−メトキシ−4−エトキシナフタレン、1−エトキシ−4−ブトキシナフタレン、2−メチル−1,4−ジメトキシナフタレン、2−メチル−1,4−ジエトキシナフタレン、2−メチル−1,4−ジ(n−プロポキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ジ(i−プロポキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ジ(n−ブトキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ジ(i−ブトキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ジ(n−ペンチルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ジ(n−ヘキシルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ビス(2−エチルヘキシルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1,4−ジ(n−ドデシルオキシ)ナフタレン、2−メチル−1−メトキシ−4−エトキシナフタレン、2−メチル−1−エトキシ−4−ブトキシナフタレン、2−クロル−1,4−ジメトキシナフタレン、2−クロル−1,4−ジエトキシナフタレン、2−メチル−1,4−ジ(n−プロポキシ)ナフタレン、2−クロル−1,4−ジ(i−プロポキシ)ナフタレン、2−クロル−1,4−ジ(n−ブトキシ)ナフタレン、2−クロル−1,4−ジ(i−ブトキシ)ナフタレン、2−クロル−1,4−ジ(n−ペンチルオキシ)ナフタレン、2−クロル−1,4−ジ(n−ヘキシルオキシ)ナフタレン、2−クロル−1,4−ビス(2−エチルヘキシルオキシ)ナフタレン、2−クロル−1,4−ジ(n−ドデシルオキシ)ナフタレン、2−クロル−1−メトキシ−4−エトキシナフタレン、2−クロル−1−エトキシ−4−ブトキシナフタレン、1,2,4−トリメトキシナフタレン、1,2,4−トリエトキシナフタレン、2,3−ジクロロ−1,4−ジエトキシナフタレン、2,3−ジメトキシ−1,4−ジエトキシナフタレン、2−アミノー3−クロロー1,4−ジエトキシナフタレン、2,3−ジクロロ−1,4−ジメトキシナフタレン、2,3−ジメトキシ−1,4−ジメトキシナフタレン、2−アミノー3−クロロー1,4−ジメトキシナフタレン、1,4,5−トリエトキシナフタレン、1,4,5−トリメトキシナフタレン、6−メチルー1,4−ジエトキシナフタレン、6−メチルー1,4−ジメトキシナフタレン等が挙げられる。更にまた、ナフタン−1,4−ジオールの例としては、1,4−ナフトヒドロキノン、2−メチル−1,4−ナフトヒドロキノン、2−ヒドロキシ−1,4−ナフトヒドロキノン、2−メトキシ−1,4−ナフトヒドロキノン、2−エトキシ−1,4−ナフトヒドロキノン、2−クロロ−1,4−ナフトヒドロキノン、2−カルボキシ−1,4−ナフトヒドロキノン、1,4−ジヒドロキシナフタレン−2−イルスル−イルスルホン酸、5−メトキシ−1,4−ナフトヒドロキノン、5−エトキシ−1,4−ナフトヒドロキノン、5−ヒドロキシ−1,4−ナフトヒドロキノン、5−アミノ−1,4−ナフトヒドロキノン、6−メチル−1,4−ナフトヒドロキノン、6−クロロ−1,4−ナフトヒドロキノン、2,3−ジクロロ−1,4−ナフトヒドロキノン、2,3−ジヒドロキシ−1,4−ナフトヒドロキノン、2,3−ジメトキシ−1,4−ナフトヒドロキノン、2−アミノ−3−クロロ−1,4−ナフトヒドロキノン等が挙げられる。構造式の例を下記に示す。下記構造式中、Etはエチル基を表し、n−Prはn−プロピル基を表し、n−Buはn−ブチル基を表し、n−Hxはn−ヘキシル基を表す。
Figure 0005422872
Figure 0005422872
上記ナフタレン誘導体化合物が、4−アルコキシ−1−ナフトール化合物である場合、好ましくは4−メトキシ−1−ナフトール又は4−エトキシ−1−ナフトールであり、特に好ましくは4−メトキシ−1−ナフトールである。また、ナフタレン−1,4−ジエ−テル化合物である場合、好ましくは1,4−ジメトキシナフタレン又は1,4−ジエトキシナフタレンであり、特に好ましくは1,4−ジエトキシナフタレンである。更にまた、ナフタレン−1,4−ジオール化合物である場合、好ましくは1,4−ナフトヒドロキノン又は2−メチル−1,4−ナフトヒドロキノンであり、特に好ましくは1,4−ナフトヒドロキノンである。
本発明における、ベンゼン誘導体化合物は、式(3)で表される化合物である。
Figure 0005422872

(式(3)中、R4,R5はそれぞれ独立して、水素原子又はアルキル基を示し、置換基OR4,OR5は互いにオルト(o)又はパラ(p)に位置する。また、rは0、1〜4から選ばれる整数である。なお、rが0の場合は、無置換の水素原子を表す。X3は水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホン酸基、水酸基、アミノ基又はカルボアルコキシ基を示し、rが2以上の場合は、X3同士が同一でも異なっていてもよい。)
上記式(3)中、R4,R5で表されるアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、n−デシル基、n−ドデシル基等が挙げられる
上記(3)式中、X3で表されるアルキル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基等が挙げられる。アルコキシ基としてはメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基,n−ブトキシ基等が挙げられる。アミノ基としてはアミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、n−プロピルアミノ基、n−ブチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基等が挙げられる。ハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子、臭素原子等が挙げられる。カルボキシル基としてはヒドロキシルカルボニル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基等が挙げられる。スルホン酸基としては、スルホン酸基の他にメタンスルホン酸基、エタンスルホン酸基等が挙げられる。
上記式(3)において、置換基ORとOR5は、互いにオルト(o)又はパラ(p)に位置し、オルトに位置する代表的な化合物としては、カテコールがあり、パラに位置する代表的な化合物としては、ハイドロキノンが挙げられる。一方、置換基ORとOR5が、メタ(m)に位置にある化合物としては、レゾルシノール(1,3−ジヒドロキシベンゼン)が挙げられるが、ハイドロキノンやカテコール等に比べ本発明の効果が低いため好ましくない。
本発明における、代表的なベンゼン誘導体化合物としては、例えば、ハイドロキノン(1,4−ジヒドキシベンゼン)、カテコール(1,2−ジヒドキシベンゼン)、アルコキシフェノール、ジアルコキシベンゼン及びこれらの誘導体が挙げられる。ハイドロキノンの誘導体の例としては、2−メチル−ハイドロキノン、2−エチル−ハイドロキノン、2―n−プロピル−ハイドロキノン、2−i−プロピル−ハイドロキノン、2−n−ブチル−ハイドロキノン、2−s−ブチル−ハイドロキノン、2−t−ブチル−ハイドロキノン、2、5−ビス(1,1−ジメチル−n−ブチル)−ハイドロキノン、2、5−ビス(1,1、3,3−テトラメチル−n−ブチル)−ハイドロキノン等が挙げられる。
また、カテコールの誘導体としては、3−メチル−カテコール、4−メチル−カテコール、3−エチル−カテコール等が挙げられる。
また、アルコキシフェノールの例としては、4−メトキシフェノール(メトキノン)、4−エトキシフェノール、4−ブトキシフェノール、2−メトキシフェノール(グアヤコール)、2−エトキシフェノール(グエトール)等が挙げられるほか、使用可能な類似化合物としてアルブチン等が挙げられる。
さらに、ジアルコシベンゼンの例としては、1,2−ジメトキシベンゼン(ベラトール)、1,4−ジメトキシベンゼン、1,4−ジエトキシベンゼン等が挙げられる。
下記に構造式の例を示す。下記構造式中、Etはエチル基を表し、n−Prはn−プロピル基を表し、n−Buはn−ブチル基を表し、t−Buはt−ブチル基を表す。
Figure 0005422872
上記ベンゼン誘導体が、オルト置換ベンゼン誘導体化合物である場合、好ましくはカテコールであり、パラ置換ベンゼン誘導体化合物である場合は、好ましくは、ハイドロキノン、4−メトキシフェノール(メトキノン)であり、これらのうち、特に好ましくはハイドロキノン、又はカテコールである。
本発明の光増感剤は、上記のアントラセン誘導体化合物と、ナフタレン誘導体化合物又はベンゼン誘導体化合物と、を含有する組成物であり、その組成物中の含有割合は、アントラセン誘導体化合物の1重量部に対し、ナフタレン誘導体化合物又はベンゼン誘導体化合物を好ましくは0.1〜10重量部、特に好ましくは0.2〜5重量部である。ナフタレン誘導体化合物又はベンゼン誘導体化合物が0.1重量部より少ない範囲では、相乗効果が見られず、10重量部より多くしても量に応じた効果が得られ難くなるので好ましくない。
本発明の光増感剤は、アントラセン誘導体化合物とナフタレン誘導体化合物又はベンゼン誘導体化合物とを含有するが、場合により、各成分は、それぞれ2種以上であってもよく、また、アントラセン誘導体化合物とナフタレン誘導体化合物とベンゼン誘導体化合物との3成分を含有していてもよい。
本発明の光増感剤が、アントラセン誘導体化合物とナフタレン誘導体化合物とを含有する場合、その好ましい組合わせとしては、次の例が挙げられる。
すなわち、アントラセン誘導体化合物が、9,10−ジメトキシアントラセン、9,10−ジエトキシアントラセン、9,10−ジ(n−プロポキシ)アントラセン、9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセン又は9,10−ビス(2−エチルヘキシルオキシ)アントラセンのいずれかであり、かつ、ナフタレン誘導体化合物が4−アルコキシ−1−ナフトールである場合は、4−メトキシ−1−ナフトールとの組合せが好ましく、特に、9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンと4−メトキシ−1−ナフトールとの組合せが好ましい。また、ナフタレン誘導体化合物がナフタレン−1,4−ジエ−テルである場合は、1,4−ジエトキシナフタレン又は2−メチル−1,4−ジエトキシナフタレンのいずれかとの組合せが好ましく、特に、9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンと1,4−ジエトキシナフタレンの組合せが好ましい。更にまた、ナフタレン誘導体化合物がナフタレン−1,4−ジオール化合物である場合は、1,4−ナフトヒドロキノン又は2−メチル−1,4−ナフトヒドロキノンのいずれかとの組合せが好ましく、特に、9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンと1,4−ナフトヒドロキノンとの組合せが好ましい。その他、9,10−ジエトキシアントラセンと4−メトキシ−1−ナフトール、1,4−ジエトキシナフタレン又は1,4−ナフトヒドロキノンとの組合せも好ましい。
本発明の光増感剤が、アントラセン誘導体化合物とベンゼン誘導体化合物とを含有する場合、その好ましい組合わせとしては、次の例が挙げられる。
すなわち、アントラセン誘導体化合物が、9,10−ジメトキシアントラセン、9,10−ジエトキシアントラセン、9,10−ジ(n−プロポキシ)アントラセン、9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセン又は9,10−ビス(2−エチルヘキシルオキシ)アントラセンのいずれかであり、かつ、ベンゼン誘導体化合物が、ハイドロキノン、2−メチル−ハイドロキノン、2−t−ブチル−ハイドロキノン、カテコール、メトキノンのいずれかである組合せが挙げられる。これらの組合せのうち、アントラセン誘導体が9,10−ジエトキシアントラセン又は9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンであり、ベンゼン誘導体がハイドロキノン、4−メトキシフェノール又はカテコールである組合せが特に好ましい。
なお、本発明の光増感剤としては、本発明の効果を損なわない範囲で、希釈のためのモノマーや溶剤、消泡剤、レベリング剤、増粘剤、難燃剤、光安定剤、充填剤、静電防止剤、流動調整剤、カップリング剤等の各種添加剤をさらに含有しても構わない。希釈のためのモノマーとしては、エポキシ化合物、ビニル化合物、ジシクロオルソエステル化合物、スピロオルソカーボネート化合物、オキセタン化合物等が挙げられる。
本発明の光感応性酸発生剤は、上記の光増感剤と光カチオン重合開始剤を含有する組成物である。光カチオン重合開始剤としてはスルホニウム塩、ヨ−ドニウム塩のようなオニウム塩等が挙げられる。スルホニウム塩としてはS,S,S’,S’−テトラフェニルーS,S’−(4、4’−チオジフェニル)ジスルホニウム ビスヘキサフルオロフォスフェート、ジフェニルー4−フェニルチオフェニルスルホニウムヘキサフルオロフォスフェート、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロフォスフェートが挙げられ、例えばダウ・ケミカル製UVI6992を用いることが出来る。一方、ヨードニウム塩としては4−イソブチルフェニルー4’−メチルフェニルヨードニウムヘキサフルオロフォスフェート、ビス(ドデシルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート、4−イソプロピルフェニルー4’−メチルフェニルヨードニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートが挙げられ、例えばチバ・スペシャリティ・ケミカルズ製CGI−552,ローディア製2074を用いることが出来る。
本発明の光感応性酸発生剤の組成としては、光カチオン重合開始剤の1重量部に対し、上記光増感剤を好ましくは0.2〜5重量部、特に好ましくは0.5〜1重量部の範囲から選択される。光増感剤の比率が0.2重量部より少ないと増感効果が発現し難くなる場合があり、また、5重量部より多くなると硬化物の物性に悪影響が生じる場合があるので好ましくない。
なお、本発明の光感応性酸発生剤としては、本発明の効果を損なわない範囲で、希釈のためのモノマーや溶剤、消泡剤、レベリング剤、増粘剤、難燃剤、光安定剤、充填剤、静電防止剤、流動調整剤、カップリング剤等の各種添加剤をさらに含有しても構わない。希釈のためのモノマーとしては、エポキシ化合物、ビニル化合物、ジシクロオルソエステル化合物、スピロオルソカーボネート化合物、オキセタン化合物等が挙げられる。
本発明の光感応性酸発生剤は、可視光や紫外線等を照射することにより光励起し、次いで分解し、酸を発生させることができる。特に波長範囲360〜450nmに含まれる光を照射することにより速やかに光励起ついで分解し酸を発生させることが出来る。この場合の光源としては、波長範囲好ましくは360〜450nmに含まれる光を照射することのできる光源であればいずれも使用できる。例えば太陽光の他、高圧水銀ランプ、キセノンランプ、紫外線LED,青紫LED、メタルハライドランプ、ヒュージョン(株)製のHランプ、Dランプ、Vランプが好適に使用できる。
本発明の上記光感応性酸発生剤をカチオン重合性モノマーと組み合わせることにより、光硬化性組成物を得ることができる。使用するカチオン重合性モノマーとしてはエポキシ化合物、ビニルエーテル等が挙げられる。エポキシ化合物として一般的なものは脂環式エポキシ化合物、エポキシ変性シリコーン、芳香族のグリシジルエーテルである。脂環式エポキシ化合物としては3,4−エポキシシクロヘキシルメチルー3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシル)アジペートが挙げられ、例えばダウ・ケミカル製UVR6105、UVR6110を用いることが出来る。エポキシ変性シリコーンには東芝GEシリコーン製UV-9300等が挙げられる。芳香族グリシジル化合物としては2,2’−ビス(4−グリシジルオキシフェニル)プロパン等が挙げられる。ビニルエーテルとしてはメチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル等が挙げられる。
光硬化性組成物の組成としては、カチオン重合性モノマーの100重量部に対し、上記光感応性酸発生剤を好ましくは0.05〜20重量部、特に好ましくは1〜5重量部の範囲から選択される。カチオン重合性モノマーに対する光感応性酸発生剤の使用量が少ないと硬化速度が遅く、また光感応性酸発生剤の使用量が多すぎると硬化物の物性が低下する恐れがあるので好ましくない。
本発明の光硬化性組成物の組成成分であるアントラセン誘導体化合物、例えば、アントラセン−9,10−ジエーテルを単独で使用する場合は、添加濃度がモノマーに対して0.5重量%以下の場合、硬化不十分となる場合がある。この場合であっても、ナフタレン誘導体化合物又はベンゼン誘導体化合物が共存していれば、アントラセン−9,10−ジエーテルの増感効果は十分に発揮される。その理由については明らかでないが、アントラセン−9,10−ジエーテルと、ナフタレン誘導体化合物又はベンゼン誘導体化合物との間のなんらかの相互作用により、開始剤への電子移動が促進されるからではないかと考えている。
本発明において、アントラセン誘導体化合物とナフタレン誘導体化合物又はベンゼン誘導体化合物は、別々に加えてもよいが、予め混合した光増感剤組成物とするのが好ましい。
本発明の光硬化性組成物には、必要に応じて、エポキシ系希釈剤、オキセタン系希釈剤,ビニルエーテル系希釈剤あるいは顔料を含有してもよい。顔料としては、青色顔料、黄色顔料、赤色顔料、白色顔料、黒色顔料等が挙げられる。黒色顔料としては、例えばカーボンブラック、アセチレンブラック、ランプブラック、アニリンブラック等が挙げられる。黄色顔料としては、例えば黄鉛、亜鉛黄、カドニウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ等が挙げられる。赤色顔料としては、例えばベンガラ、カドニウムレッド、鉛丹、硫化水銀カドニウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B等が挙げられる。青色顔料としては、例えば紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダスレンブルーBC等が挙げられる。白色顔料としては、例えば亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等が挙げられる。その他の顔料としては、例えばバライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワイト等が挙げられる。
本発明の光硬化性組成物は、波長範囲360〜450nmに含まれる光を照射することにより速やかに硬化させることが出来る。この場合の光源としては、波長範囲360〜450nmに含まれる光を照射することのできる光源であればいずれも使用でき、例えば太陽光の他、高圧水銀ランプ、キセノンランプ、紫外線LED,青紫LED、メタルハライドランプ、ヒュージョン(株)製のHランプ、Dランプ、Vランプが好適に使用できる。また基材上に塗布したフィルム状物のみならず、塊状物を硬化させることも可能である。
本発明の光硬化性組成物を、例えば、フィルム状に成型するのは次のようにして行う。すなわち、光重合性組成物を基板上、バーコーターを用いて塗布する。基板としてはフィルム、紙、アルミ箔、金属等特に限定されない。フィルムとしては通常ポリエステルフィルム、例えば東レ製ルミラーを用いることが出来る。ルミラーフィルムの膜厚は通常100μm程度のものを使用する。使用するバーコーターのロッドナンバーは特に指定されないが、膜厚が数μmから数十μmになるようなロッドナンバーのバーコーターを使用できる。このようにして得られた塗布物を前記のような光源を用いて光を照射することによりエポキシ化合物等の光硬化性組成物を速やかに硬化させることが出来る。光源としては、太陽光の他、キセノンランプ、紫外線LED,青紫LED、メタルハライドランプ、ヒュージョン(株)製のDランプ、Vランプが好適に使用できる。また基材上に塗布したフィルム状物のみならず、塊状物を硬化させることも可能である。
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。実施例中の「部」は全て重量部を示す。
また、表中の下記の略号はそれぞれ、記載のとおりのものを意味する。
UVR6105:ダウ社製脂環式エポキシ化合物
UV16992:ダウ社製スルホニウム塩
DBA:9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセン
MNT:4−メトキシ−1−ナフトール
CGI552:チバ社製ヨードニウム塩
DEN:1,4−ジエトキシナフタレン
EMN:1−エトキシ−4−メトキシナフタレン
NHQ:1,4−ナフトヒドロキノン
2Me−DBA:2−メチル−9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセン
2PhO−DEA:2−フェノキシ−9,10−ジエトキシアントラセン
2CI−DEA:2−クロロ−9,10−ジエトキシアントラセン
2Me−NHQ:2−メチル−1,4−ナフトヒドロキノン
HQ:ハイドロキノン
レゾルシノール:1,3−ジヒドロキシベンゼン
カテコール:1,2−ジヒドロキシベンゼン
(実施例1−1)
モノマーとして脂環式エポキシ化合物(ダウ・ケミカル社製UVR6105)100部に対し、スルホニウム塩(ダウ・ケミカル社製UVI6992)4.8部、9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセン(以下、DBAともいう)を0.25部、4−メトキシ−1−ナフトール(以下、MNTともいう)0.25部からなる光酸発生剤を混合し、光硬化組成物を調製した。該組成物をポリエステルフィルム(東レ製ルミラー)の上にバーコーターを用いて膜厚が12μmになるように塗布した。ついで、表面からサンダー社製紫外線LEDを用いて光照射した。照射光の中心波長は395nmで照射強度は3mW/cmである。べたつき(タック)がなくなるまでの光照射時間「タック・フリー・タイム」は4.5分であった。
(実施例1−2)
4−メトキシ−1−ナフトールを0.5部とした他は実施例1−1と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ4.3分であった。
(実施例1−3)
4−メトキシ−1−ナフトールを1部とした他は実施例1−1と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ4.1分であった。
(比較例1−1)
4−メトキシ−1−ナフトールを0部とした他は実施例1−1と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ30分であった。
(比較例1−2)
9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンを0部とした他は実施例1−3と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ30分たっても硬化しなかった。
上記実施例1−1〜1−3及び比較例1−1〜1−2の結果を表1−1にまとめた。
Figure 0005422872
(実施例1−4)
モノマーとして脂環式エポキシ化合物(ダウ・ケミカル社製UVR6105)100部に対し、ヨードニウム塩(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製CGI−552)2部、9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセン0.5部、4−メトキシ−1−ナフトール0.25部からなる光感応性酸発生剤を混合し、光硬化組成物を調製した。該組成物をポリエステルフィルム(東レ製ルミラー)の上にバーコーターを用いて膜厚が12μmになるように塗布した。ついで、表面からサンダー社製紫外線LEDを用いて光照射した。照射光の中心波長は395nmで照射強度は3mW/cmである。べたつき(タック)がなくなるまでの光照射時間「タック・フリー・タイム」は2.9分であった。
(実施例1−5)
4−メトキシ−1−ナフトールを0.5部とした他は、実施例1−4と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ2.3分であった。
(実施例1−6)
4−メトキシ−1−ナフトールを1部とした他は、実施例1−4と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ2.2分であった。
(比較例1−3)
4−メトキシ−1−ナフトールを0部とした他は、実施例1−4と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ23分であった。
(比較例1−4)
9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンを0部とした他は、実施例1−6と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ30分たっても硬化しなかった。
上記実施例1−4〜1−6及び比較例1−3〜1−4の結果を表1−2にまとめた。
Figure 0005422872
(実施例2−1)
モノマーとして脂環式エポキシ化合物(ダウ・ケミカル社製UVR6105)100部に対し、スルホニウム塩(ダウ・ケミカル社製UVI6992)4.8部、9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンを0.25部、1,4−ジエトキシナフタレン(以下、DENともいう)0.25部からなる光酸発生剤を混合し、光硬化組成物を調製した。該組成物をポリエステルフィルム(東レ製ルミラー)の上にバーコーターを用いて膜厚が12μmになるように塗布した。ついで、表面からサンダー社製紫外線LEDを用いて光照射した。照射光の中心波長は395nmで照射強度は3mW/cmである。べたつき(タック)がなくなるまでの光照射時間「タック・フリー・タイム」は5.8分であった。
(実施例2−2)
1,4−ジエトキシナフタレンを0.5部とした他は実施例2−1と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ5.2分であった。
(実施例2−3)
1,4−ジエトキシナフタレンを1部とした他は実施例2−1と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ3.7分であった。
(比較例2−1)
1,4−ジエトキシナフタレンを0部とした他は実施例2−1と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ30分であった。
(比較例2−2)
9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンを0部とした他は実施例2−3と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ30分たっても硬化しなかった。
上記実施例2−1〜2−3及び比較例2−1〜2−2の結果を表2−1にまとめた。
Figure 0005422872
(実施例2−4)
モノマーとして脂環式エポキシ化合物(ダウ・ケミカル社製UVR6105)100部に対し、ヨードニウム塩(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製CGI−552)2部、9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセン0.5部、1,4−ジエトキシナフタレン0.25部からなる光感応性酸発生剤を混合し、光硬化組成物を調製した。該組成物をポリエステルフィルム(東レ製ルミラー)の上にバーコーターを用いて膜厚が12μmになるように塗布した。ついで、表面からサンダー社製紫外線LEDを用いて光照射した。照射光の中心波長は395nmで照射強度は3mW/cmである。べたつき(タック)がなくなるまでの光照射時間「タック・フリー・タイム」は5.3分であった。
(実施例2−5)
1,4−ジエトキシナフタレンを0.5部とした他は、実施例2−4と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ3.5分であった。
(実施例2−6)
1,4−ジエトキシナフタレンを1部とした他は、実施例2−4と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ3.0分であった。
(比較例2−3)
1,4−ジエトキシナフタレンを0部とした他は、実施例2−4と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ23分であった。
(比較例2−4)
9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンを0部とした他は、実施例2−6と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ30分たっても硬化しなかった。
上記実施例2−4〜2−6及び比較例2−3〜2−4の結果を表2−2にまとめた。
Figure 0005422872
(実施例2−7)
モノマーとして脂環式エポキシ化合物(ダウ・ケミカル社製UVR6105)100部に対し、スルホニウム塩(ダウ・ケミカル社製UVI6992)4.8部、9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンを0.38部、1−エトキシ−4−メトキシナフタレン(以下、EMNともいう)0.25部からなる光酸発生剤を混合し、光硬化組成物を調製した。該組成物をポリエステルフィルム(東レ製ルミラー)の上にバーコーターを用いて膜厚が12μmになるように塗布した。ついで、表面からサンダー社製紫外線LEDを用いて光照射した。照射光の中心波長は395nmで照射強度は3mW/cmである。べたつき(タック)がなくなるまでの光照射時間「タック・フリー・タイム」は8.5分であった。
(実施例2−8)
1−エトキシ−4−メトキシナフタレンを0.5部とした他は実施例2−7と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ6.3分であった。
(実施例2−9)
1−エトキシ−4−メトキシナフタレンを1部とした他は実施例2−7と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ4.8分であった。
(比較例2−5)
1−エトキシ−4−メトキシナフタレンを0部とした他は実施例2−7と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ30分であった。
(比較例2−6)
9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンを0部とした他は実施例2−9と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ30分たっても硬化しなかった。
上記、実施例2−7〜2−9及び比較例2−5〜2−6の結果を表2−3にまとめた。
Figure 0005422872
(実施例2−10)
モノマーとして脂環式エポキシ化合物(ダウ・ケミカル社製UVR6105)100部に対し、ヨードニウム塩(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製CGI−552)2部、9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセン0.5部、1−エトキシ−4−メトキシナフタレン0.25部からなる光感応性酸発生剤を混合し、光硬化組成物を調製した。該組成物をポリエステルフィルム(東レ製ルミラー)の上にバーコーターを用いて膜厚が12μmになるように塗布した。ついで、表面からサンダー社製紫外線LEDを用いて光照射した。照射光の中心波長は395nmで照射強度は3mW/cmである。べたつき(タック)がなくなるまでの光照射時間「タック・フリー・タイム」は5.2分であった。
(実施例2−11)
1−エトキシ−4−メトキシナフタレンを0.5部とした他は、実施例2−10と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ3.5分であった。
(実施例2−12)
1−エトキシ−4−メトキシナフタレンを1部とした他は、実施例2−10と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ3.5分であった。
(比較例2−7)
1−エトキシ−4−メトキシナフタレンを0部とした他は、実施例2−10と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ23分であった。
(比較例2−8)
9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンを0部とした他は、実施例2−12と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ30分たっても硬化しなかった。
上記実施例2−10〜2−12及び比較例2−7〜2−8の結果を表2−4にまとめた。
Figure 0005422872
(実施例3−1)
モノマーとして脂環式エポキシ化合物(ダウ・ケミカル社製UVR6105)100部に対し、スルホニウム塩(ダウ・ケミカル社製UVI6992)4.8部、9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンを0.25部、1,4−ナフトヒドロキノン(以下、NHQともいう)0.25部からなる光酸発生剤を混合し、光硬化組成物を調製した。該組成物をポリエステルフィルム(東レ製ルミラー)の上にバーコーターを用いて膜厚が12μmになるように塗布した。ついで、表面からサンダー社製紫外線LEDを用いて光照射した。照射光の中心波長は395nmで照射強度は3mW/cmである。べたつき(タック)がなくなるまでの光照射時間「タック・フリー・タイム」は4.0分であった。
(実施例3−2)
1,4−ナフトヒドロキノンを0.5部とした他は実施例3−1と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ3.2分であった。
(実施例3−3)
1,4−ナフトヒドロキノンを1部とした他は実施例3−1と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ3.0分であった。
(比較例3−1)
1,4−ナフトヒドロキノンを0部とした他は実施例3−1と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ30分であった。
(比較例3−2)
9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンを0部とした他は実施例3−3と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ30分たっても硬化しなかった。
上記実施例3−1〜3−3及び比較例3−1〜3−2の結果を表3−1にまとめた。
Figure 0005422872
実施例3−4
モノマーとして脂環式エポキシ化合物(ダウ・ケミカル社製UVR6105)100部に対し、ヨードニウム塩(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製CGI−552)2部、9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセン0.5部、1,4−ナフトヒドロキノン0.25部からなる光感応性酸発生剤を混合し、光硬化組成物を調製した。該組成物をポリエステルフィルム(東レ製ルミラー)の上にバーコーターを用いて膜厚が12μmになるように塗布した。ついで、表面からサンダー社製紫外線LEDを用いて光照射した。照射光の中心波長は395nmで照射強度は3mW/cmである。べたつき(タック)がなくなるまでの光照射時間「タック・フリー・タイム」は2.7分であった。
(実施例3−5)
1,4−ナフトヒドロキノンを0.5部とした他は、実施例3−4と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ2.4分であった。
(実施例3−6)
1,4−ナフトヒドロキノンを1部とした他は、実施例3−4と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ2.3分であった。
(比較例3−3)
1,4−ナフトヒドロキノンを0部とした他は、実施例3−4と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ23分であった。
(比較例3−4)
9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンを0部とした他は、実施例3−6と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ30分たっても硬化しなかった。
上記実施例3−4〜3−6及び比較例3−3〜3−4の結果を表3−2にまとめた。
Figure 0005422872
(実施例4−1)
モノマーとして脂環式エポキシ化合物(ダウ・ケミカル社製UVR6105)100部に対し、スルホニウム塩(ダウ・ケミカル社製UVI6992)5部、2−メチル−9,10−ジエトキシアントラセン(以下、2Me−DEAともいう)0.2部、4−メトキシ−1−ナフトール0.2部からなる光酸発生剤を混合し、光硬化組成物を調製した。該組成物をポリエステルフィルム(東レ製ルミラー)の上にバーコーターを用いて膜厚が12ミクロンになるように塗布した。ついで、表面からサンダー社製紫外線LEDを用いて光照射した。照射光の中心波長は395nmで照射強度は3mW/cm2である。べたつき(タック)がなくなるまでの光照射時間「タック・フリー・タイム」は2分であった。
(比較例4−1)
4−メトキシ−1−ナフトールを0部とした他は実施例4−1と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ10分であった。
(実施例4−2)
2−メチル−9,10−ジエトキシアントラセンを2−フェノキシ−9,10−ジエトキシアントラセン(以下、2PhO−DEAともいう)とした他は実施例4−1と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ2分であった。
(比較例4−2)
4−メトキシ−1−ナフトールを0部とした他は実施例4−2と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ15分であった。
(実施例4−3)
2−メチル−9,10−ジエトキシアントラセンを2−クロロ−9,10−ジエトキシアントラセン(以下、2Cl−DEAともいう)とした他は実施例4−1と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ2分であった。
(比較例4−3)
4−メトキシ−1−ナフトールを0部とした他は実施例4−3と同様にして光硬化組成物を調整し「タック・フリー・タイム」を測定したところ6分であった。
(比較例4−4)
2−メチル−9,10−ジエトキシアントラセンを0部とした他は実施例4−1と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ30分たっても硬化しなかった。
上記実施例4−1〜4−3」及び比較例4−1〜4−4の結果を表4−1にまとめた。
Figure 0005422872
(実施例4−4)
モノマーとして脂環式エポキシ化合物(ダウ・ケミカル社製UVR6105)100部に対し、ヨードニウム塩(チバ社製CGI552)2部、2−メチル−9,10−ジエトキシアントラセン0.2部、4−メトキシ−1−ナフトール0.2部からなる光酸発生剤を混合し、光硬化組成物を調製した。該組成物をポリエステルフィルム(東レ製ルミラー)の上にバーコーターを用いて膜厚が12ミクロンになるように塗布した。ついで、表面からサンダー社製紫外線LEDを用いて光照射した。照射光の中心波長は395nmで照射強度は3mW/cm2である。べたつき(タック)がなくなるまでの光照射時間「タック・フリー・タイム」は3分であった。
(比較例4−5)
4−メトキシ−1−ナフトールを0部とした他は実施例4−4と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ9分であった。
(実施例4−5)
2−メチル−9,10−ジエトキシアントラセンを2−フェノキシ−9,10−ジエトキシアントラセンとした他は実施例4−4と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ4.5分であった。
(比較例4−6)
4−メトキシ−1−ナフトールを0部とした他は実施例4−5と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ30分たっても硬化しなかった。
(実施例4−6)
2−メチル−9,10−ジエトキシアントラセンを2−クロロ−9,10−ジエトキシアントラセンとした他は実施例4−4と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ4分であった。
(比較例4−7)
4−メトキシ−1−ナフトールを0部とした他は実施例4−6と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ20分であった。
(比較例4−8)
2−メチル−9,10−ジエトキシアントラセンを0部とした他は実施例4−1と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ30分たっても硬化しなかった。
上記、「実施例4−4〜4−6」及び「比較例4−5〜4−8」の結果を表4−2にまとめた。
Figure 0005422872
(実施例5−1)
モノマーとして脂環式エポキシ化合物(ダウ・ケミカル社製UVR6105)100部に対しスルホニウム塩(ダウ・ケミカル社製UVI6992)1.3部、9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンを0.25部、2−メチル−1,4−ナフトヒドロキノン(以下、2Me−NHQともいう)0.25部からなる光酸発生剤を混合し、光硬化組成物を調製した。該組成物をポリエステルフィルム(東レ製ルミラー)の上にバーコーターを用いて膜厚が12μmとなるように塗布した。ついで表面からサンダー社製紫外線LEDを用いて光照射した。照射光の中心波長は395nmで照射強度は3mW/cmである。べたつきがなくなるまでの光照射時間「タック・フリー・タイム」は12分であった。
(実施例5−2)
2−メチル−1,4−ナフトヒドロキノンを0.5部とした他は実施例5−1と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ9分であった。
(比較例5−1)
2−メチル−1,4−ナフトヒドロキノンを0部とした他は実施例5−1と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ50分であった。
(比較例5−2)
9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンを0部とした他は実施例5−2と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ50分たっても硬化しなかった。
上記実施例5−1、5−2及び比較例5−1、5−2の結果を表5−1にまとめた。
Figure 0005422872
(実施例5−3)
モノマーとして脂環式エポキシ化合物(ダウ・ケミカル社製UVR6105)100部に対しヨードニウム塩(チバ社製CGI552)2.0部、9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンを0.25部、2−メチル−1,4−ナフトヒドロキノン0.25部からなる光酸発生剤を混合し、光硬化組成物を調製した。該組成物をポリエステルフィルム(東レ製ルミラー)の上にバーコーターを用いて膜厚が12μmとなるように塗布した。ついで表面からサンダー社製紫外線LEDを用いて光照射した。照射光の中心波長は395nmで照射強度は3mW/cm2である。べたつきがなくなるまでの光照射時間「タック・フリー・タイム」は3.5分であった。
(実施例5−4)
2−メチル−1,4−ナフトヒドロキノンを0.5部とした他は実施例5−3と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ3分であった。
(比較例5−3)
2−メチル−1,4−ナフトヒドロキノンを0部とした他は実施例5−3と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ30分であった。
(比較例5−4)
9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンを0部とした他は実施例5−2と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ30分たっても硬化しなかった。
上記実施例5−3、5−5及び比較例5−3,5−4の結果を表5−2にまとめた。
Figure 0005422872
(実施例6−1)
モノマーとして脂環式エポキシ化合物(ダウ・ケミカル社製UVR6105)100部に対し、スルホニウム塩(ダウ・ケミカル社製UVI6992)2.4部、9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンを0.25部、ハイドロキノン(以下、HQともいう)0.13部からなる光酸発生剤を混合し、光硬化組成物を調製した。該組成物をポリエステルフィルム(東レ製ルミラー)の上にバーコーターを用いて膜厚が12ミクロンになるように塗布した。ついで、表面から紫外線LED(サンダー社製)を用いて光照射した。照射光の中心波長は395nmで照射強度は3mW/cm2である。べたつき(タック)がなくなるまでの光照射時間「タック・フリー・タイム」は10分であった。
(実施例6−2)
ハイドロキノンを0.25部とした他は実施例6−1と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ6分であった。
(実施例6−3)
ハイドロキノンを0.5部とした他は実施例6−1と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ6分であった。
(比較例6−1)
ハイドロキノンを0部とした他は実施例6−1と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ40分であった。
(比較例6−2)
9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンを0部とした他は実施例6−3と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ40分たっても硬化しなかった。
(比較例6−3)
ハイドロキノンをレゾルシノール(1,3−ジヒドロキシベンゼン)とした他は実施例6−3と同様にして光硬化組成物を調整し「タック・フリー・タイム」を測定したところ35分であり、ほとんど効果が見られなかった。
上記実施例6−1〜6−3及び比較例6−1〜6−3の結果を表6−1にまとめた。
Figure 0005422872
(実施例6−4)
モノマーとして脂環式エポキシ化合物(ダウ・ケミカル社製UVR6105)100部に対し、ヨードニウム塩(チバ社製CGI552)2.0部、9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンを0.25部、ハイドロキノン0.25部からなる光酸発生剤を混合し、光硬化組成物を調製した。該組成物をポリエステルフィルム(東レ製ルミラー)の上にバーコーターを用いて膜厚が12ミクロンになるように塗布した。ついで、表面から製紫外線LED(サンダー社製)を用いて光照射した。照射光の中心波長は395nmで照射強度は3mW/cm2である。べたつき(タック)がなくなるまでの光照射時間「タック・フリー・タイム」は2.4分であった。
(実施例6−5)
ハイドロキノンを0.5部とした他は実施例6−4と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ2.2分であった。
(比較例6−4)
ハイドロキノンを0部とした他は実施例6−4と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ30分であった。
(比較例6−5)
9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンを0部とした他は実施例6−5と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ30分たっても硬化しなかった。
上記実施例6−5、6−5及び比較例6−4、6−5の結果を表6−2にまとめた。
Figure 0005422872
(実施例7−1)
モノマーとして脂環式エポキシ化合物(ダウ・ケミカル社製UVR6105)100部に対し、スルホニウム塩(ダウ・ケミカル社製UVI6992)2.4部、9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンを0.25部、カテコール(1,2−ジヒドロキシベンゼン)0.25部からなる光酸発生剤を混合し、光硬化組成物を調製した。該組成物をポリエステルフィルム(東レ製ルミラー)の上にバーコーターを用いて膜厚が12ミクロンになるように塗布した。次いで、表面から紫外線LED(サンダー社製)を用いて光照射した。照射光の中心波長は395nmで照射強度は3mW/cm2である。べたつき(タック)がなくなるまでの光照射時間「タック・フリー・タイム」は10分であった。
(実施例7−2)
カテコールを0.5部とした他は実施例7−1と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ9.5分であった。
(比較例7−1)
カテコールを0部とした他は実施例7−1と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ40分であった。
(比較例7−2)
9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンを0部とした他は実施例7−2と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ40分たっても硬化しなかった。
上記実施例7−1、7−2及び比較例7−1、7−2の結果を表7−1にまとめた。
Figure 0005422872
(実施例7−3)
モノマーとして脂環式エポキシ化合物(ダウ・ケミカル社製UVR6105)100部に対し、ヨードニウム塩(チバ社製CGI552)2.0部、9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンを0.25部、カテコール0.5部からなる光酸発生剤を混合し、光硬化組成物を調製した。該組成物をポリエステルフィルム(東レ製ルミラー)の上にバーコーターを用いて膜厚が12ミクロンになるように塗布した。ついで、表面から紫外線LED(サンダー社製)を用いて光照射した。照射光の中心波長は395nmで照射強度は3mW/cm2である。べたつき(タック)がなくなるまでの光照射時間「タック・フリー・タイム」は3分であった。
(比較例7−3)
カテコールを0部とした他は実施例7−3と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ30分であった。
(比較例7−4)
9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンを0部とした他は実施例7−3と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ30分たっても硬化しなかった。
上記実施例7−3及び比較例7−3、7−4の結果を表7−2にまとめた。
Figure 0005422872
(実施例8−1)
モノマーとして脂環式エポキシ化合物(ダウ・ケミカル社製UVR6105)100部に対し、ヨードニウム塩(チバ社製CGI552)2.0部、9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンを0.25部、メトキノン(4−メトキシフェノール)0.25部からなる光酸発生剤を混合し、光硬化組成物を調製した。該組成物をポリエステルフィルム(東レ製ルミラー)の上にバーコーターを用いて膜厚が12ミクロンになるように塗布した。ついで、表面から紫外線LED(サンダー社製)を用いて光照射した。照射光の中心波長は395nmで照射強度は3mW/cm2である。べたつき(タック)がなくなるまでの光照射時間「タック・フリー・タイム」は3.5分であった。
(実施例8−2)
メトキノンを0.5部とした他は実施例8−1と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ3分であった。
(比較例8−1)
メトキノンを0部とした他は実施例8−1と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ30分であった。
(比較例8−2)
9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンを0部とした他は実施例8−2と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ30分たっても硬化しなかった。
上記実施例8−1、8−2及び比較例8−1、8−2の結果を表8にまとめた。
Figure 0005422872
(実施例9−1)
モノマーとして脂環式エポキシ化合物(ダウ・ケミカル社製UVR6105)100部、顔料としてルチル型酸化チタン50部の混合物に対し、スルホニウム塩(ダウ・ケミカル社製UVI6992)10部、9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンを0.25部、4−メトキシ−1−ナフトール0.25部からなる光酸発生剤を混合し、光硬化組成物を調製した。該組成物をポリエステルフィルム(東レ製ルミラー)の上にバーコーターを用いて膜厚が12μmとなるように塗布した。ついで表面からサンダー社製紫外線LEDを用いて光照射した。照射光の中心波長は395nmで照射強度は3mW/cm2である。べたつきがなくなるまでの光照射時間「タック・フリー・タイム」は2分であった。
(実施例9−2)
4−メトキシ−1−ナフトールを0.5部とした他は実施例9−1と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ0.75分であった。
(比較例9−1)
4−メトキシ−1−ナフトールを0部とした他は実施例9−1と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ25分であった。
(比較例9−2)
9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンを0部とした他は実施例9−2と同様にして光硬化組成物を調製し「タック・フリー・タイム」を測定したところ30分たっても硬化しなかった。
上記実施例9−1、9−2及び比較例9−1、9−2の結果を表9にまとめた。
Figure 0005422872
本発明のアントラセン誘導体化合物とナフタレン誘導体化合物又はベンゼン誘導体化合物とを含有する混合物は、波長範囲360〜450nmに含まれる光を照射して行う光カチオン重合に対してそれぞれ単品の場合と比べて、開始剤の酸発生に対して高い増感効果を有する光増感剤として工業的に有用であり、光感応性酸発生剤或いは光硬化性組成物として利用可能である。

Claims (15)

  1. 式(1)で表されるアントラセン誘導体化合物と、式(2)で表されるナフタレン誘導体化合物又は式(3)で表されるベンゼン誘導体化合物と、を含有する光増感剤、光カチオン重合開始剤、及びカチオン重合性モノマーを含有する光硬化性組成物に、波長範囲360〜450nmに含まれる光を照射して硬化させることを特徴とする光硬化性組成物の硬化方法。
    Figure 0005422872

    (式(1)中、Rはアルキル基を示す。また、n、mは0、1〜4から選ばれる整数である。X及びYはそれぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホン酸基、水酸基、アミノ基又はカルボアルコキシ基を示し、n、mが2以上の場合は、X同士あるいはY同士が同一でも異なっていてもよい。)
    Figure 0005422872

    (式(2)中、R,Rはそれぞれ独立して、水素原子又はアルキル基を示す。また、pは0、1又は2の整数であり、qは0、1〜4から選ばれる整数である。X及びYはそれぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホン酸基、水酸基、アミノ基又はカルボアルコキシ基を示し、p、qが2以上の場合は、X同士あるいはY同士が同一でも異なっていてもよい。
    Figure 0005422872
    (式(3)中、R,Rはそれぞれ独立して、水素原子又はアルキル基を示し、置換基ORとORは互いにオルト又はパラ位に位置する。また、rは0、1〜4から選ばれる整数である。Xは水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホン酸基、水酸基、アミノ基又はカルボアルコキシ基を示し、rが2以上の場合は、X同士が同一でも異なっていてもよい。)
  2. 式(1)において、Rが、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基又は2−エチルヘキシル基である請求項1に記載の光硬化性組成物の硬化方法
  3. 式(2)における、R,R,X及びYの全てが水素原子,R,及びYが水素原子でXがメチル基,X及びYが水素原子でRがメチル基,Rがエチル基でX,Yが水素原子,Rがエチル基でXがメチル基、且つYが水素原子;又はR がエチル基でR がメチル基、且つX ,Y が水素原子、である請求項1に記載の光硬化性組成物の硬化方法
  4. 式(3)における、R,R,Xの全てが水素原子;R,Xが水素原子でRがメチル基;R,Rが水素原子でXがメチル基;又はR,Rが水素原子でXがt−ブチル基、である請求項に記載の光硬化性組成物の硬化方法。

  5. 式(1)における、Rが、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基又は2−エチルヘキシル基であり、式(2)における、R,Rがエチル基でX,Yが水素原子,Rがエチル基がメチル基、且つが水素原子;又はR がエチル基でR がメチル基、且つX ,Y が水素原子、である請求項1に記載の光硬化性組成物の硬化方法
  6. 式(1)における、Rが、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基又は2−エチルヘキシル基であり、式(2)における、R,X,Yが水素原子でRがメチル基、である請求項1に記載の光硬化性組成物の硬化方法
  7. 式(1)における、Rが、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基又は2−エチルヘキシル基であり、式(2)における、R,R,X,Yの全てが水素原子又はR,R,Yが水素原子でXがメチル基、である請求項1に記載の光硬化性組成物の硬化方法
  8. 式(1)における、Rがn−ブチル基であり、式(2)における、R,R,X,Yの全てが水素原子,X,Yが水素原子でRがメチル基又はR,Rがエチル基でX,Yが水素原子、である請求項1に記載の光硬化性組成物の硬化方法
  9. 式(1)における、Rが、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基又は2−エチルヘキシル基であり、式(3)における、R,R,Xの全てが水素原子,Xが水素原子でRがメチル基;R ,R が水素原子でX がメチル基;又は ,R が水素原子でX がt−ブチル基、である請求項1に記載の光硬化性組成物の硬化方法
  10. 式(1)における、Rが、n−ブチル基であり、式(3)における、R,R,Xの全てが水素原子又はR,Xが水素原子でRがメチル基、である請求項1に記載の光硬化性組成物の硬化方法
  11. 式(1)で表されるアントラセン誘導体化合物が、9,10−ジエトキシアントラセン又は9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンであり、式(2)で表されるナフタレン誘導体化合物が、1,4−ナフトヒドロキノン、2−メチル−1,4−ナフトヒドロキノン、4−メトキシ−1−ナフトール、1,4−ジエトキシナフタレン、又は1−エトキシ−4−メトキシナフタレンである請求項1に記載の光硬化性組成物の硬化方法
  12. 式(1)で表されるアントラセン誘導体化合物が、9,10−ジエトキシアントラセン又は9,10−ジ(n−ブトキシ)アントラセンであり、式(3)で表されるベンゼン誘導体化合物が、ハイドロキノン、4−メトキシフェノール又はカテコールである請求項1に記載の光硬化性組成物の硬化方法
  13. 式(1)で表されるアントラセン誘導体化合物の1重量部に対し、式(2)で表されるナフタレン誘導体化合物又は式(3)で表されるベンゼン誘導体化合物を0.1〜10重量部含有する請求項1乃至12のいずれか1項に記載の光硬化性組成物の硬化方法
  14. さらに顔料を含有する請求項1乃至13のいずれか一項に記載の光硬化性組成物の硬化方法
  15. カチオン重合性モノマーが、エポキシ化合物又はビニルエーテルである請求項乃至14のいずれか一項に記載の光硬化性組成物の硬化方法
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