JP5412777B2 - 画像形成方法及び画像形成装置、並びにトナー - Google Patents
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Description
画像形成装置の高速化を実現するために、例えば、特許文献1ではシステム速度が500〜1700mm/secの画像形成装置に、結晶性ポリエステル樹脂と、非晶質樹脂と、脂肪酸アミド化合物と、着色剤とを含有し、前記結晶性ポリエステル樹脂由来のIR測定結果と、前記非晶質樹脂由来のIR測定結果との関係が特定の範囲を満たすトナーを適用すると共に、75%以上の転写率とすることで、低温定着性と耐トナーフィルミング性とに優れるものとする技術が開示されている。
以下、本発明について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る画像形成方法を適用可能な画像形成装置の一実施の形態における一部の構成を示す概略図である。本発明に係る画像形成方法について、画像形成装置の構成と共に説明する。
先ず、画像形成に先立ち、帯電装置2によりドラム状感光体1の表面が一様に帯電され(帯電工程)、露光装置8により感光体1上に静電潜像が形成される(露光工程)。次いで、感光体1上に形成された静電潜像は現像装置3により可視化されて、トナー像(可視像)が形成される(現像工程)。
この一連の画像形成プロセスを繰り返すことで、複数枚の記録画像が得られる。
本発明に用いられる感光体1には、無機感光体、有機感光体等の従来公知のものを適用できる。さらにその形状は任意であり、ドラム状であっても良く、ベルト状であっても良いが、高速画像形成に対応するためにはドラム状であることが好ましい。
本発明に用いられる帯電装置2には、接触帯電方式、非接触帯電方式等、従来公知のものを適用できる。
本発明に用いられる露光装置8には、従来公知のものを適用可能であって、上述した感光体1に静電潜像を形成可能であれば良く、感光体1の特性に対応した光を照射可能なものが適宜採用される。
本発明に用いられる現像装置3は、感光体1の移動方向(回転方向)に対して逆方向に回転する逆方向現像ロール11と、感光体1の移動方向(回転方向)に対して順方向に回転する順方向現像ロール12とを対向して配置したセンターフィード方式の構造である。この逆方向現像ロール11と、順方向ロール12とは、互いが最近接する位置よりも、それぞれの現像ロールの回転方向下流側において、感光体1と対向するように配置されている。また、現像装置3はこの他に現像剤規制部材15を備え、さらに、後述するトナー9とキャリア10からなる2成分現像剤13、攪拌部材14a、14bなどを備えていても良い。現像剤規制部材15は、逆方向現像ロール11と、順方向ロール12とが最近接する位置よりも、それぞれの現像ロールの回転方向上流側に配置され、逆方向現像ロール11及び順方向ロール12に保持される2成分現像剤13の量を規制している。
なお、図1では逆方向現像ロール11ならびに順方向現像ロール12を1本ずつ備えた場合を示しているが、本発明はこれに何ら限定されるものではなく、必要に応じて現像ロールの設置本数を3本、または4本以上としても良い。また、現像ロールは磁気吸引力を有するものである。
本発明に用いられる転写装置5は、記録媒体4にトナー像を転写可能であればいかなるものであっても良く、記録媒体4に直接転写する方式であっても良く、中間転写体(被転写体)を介して記録媒体4に転写する方式であっても良い。
本発明に用いられる定着装置6には、定着ローラ、定着ベルト等、従来公知の定着部材を適用できるが、高速画像形成に対応するためには定着ローラであることが好ましい。
また、本発明では定着部材にシリコンオイルが塗布される。シリコンオイルは不図示のオイル塗布機構により適宜塗布されるものであり、オイル塗布機構の形態は従来公知のものを適用できる。オイル塗布機構は定着部材にシリコンオイルを塗布可能な配置構成であれば良く、定着装置の内部に配置されていても良く、取り替え容易なように定着装置の外部に配置されていても良い。
さらに、本発明で用いられるシリコンオイルは、定着性向上に効果を奏するシリコンオイルであれば如何なるものであっても良く、従来公知のものを適用可能である。
上述のとおり、本発明に係る画像形成方法では超高速画像形成が好ましく、この場合においては、転写後の感光体1上の転写残留トナーのクリーニング性が安定していることが重要である。クリーニング装置7で完全に除去されなかった場合は、転写残留トナーが徐々に感光体1に固着し、トナーフィルミングが発生する。これによって、ベタ画像に白抜けが生じる等の印刷画質上の問題が発生する。
この印刷画質上の問題の原因となるトナーフィルミングを引き起こすクリーニング不良の問題を解決するためには、画像形成装置のシステムに対して、クリーニング部材およびトナーの組み合わせを、好適なものとする必要がある。
本発明に係る画像形成方法で用いられるトナーは、上述した画像形成装置に適用した際に良好な定着性(こすり強度)を発揮するために、結着樹脂と、着色剤と、下記構造式(1)で示される第四級アンモニウム塩と、を含む。
前記第四級アンモニウム塩が1.0〜2.5重量部含まれることで、定着性、特にこすり強度が向上すると共に、こすりによって定着画像の一部が剥離して移行付着する現象を抑制できる。
一方、前記第四級アンモニウム塩が1.0重量部未満であると、定着性向上の効果が少なく、定着性が不足するため好ましくない。また一方、第四級アンモニウム塩が2.5重量部より多いと、前記第四級アンモニウム塩自体がこすりによって剥離して移行付着することで汚れの原因となってしまうため好ましくない。
本発明では、トナーをエタノール中に分散させ、超音波をかけた後に、ヘイズメータを用いて測定した濁度が、0.4〜1.0である。
先ず、30mlスクリューバイアルにエタノール10g、トナー1gを加え、超音波洗浄器にて1分間放置する。その後、吸引ろ過により濾液と残渣とに濾別し、得られた濾液の透過率Ttをヘイズメータにて測定する。濁度Thは以下の式から算出する。
即ち、本発明では定着性向上に寄与するトナー表面に存在する前記第四級アンモニウム塩の量を、上記した濁度の測定方法によって定量化することにより、定着性向上の指標とするものである。
本発明のトナーの結着樹脂としてはポリエステル樹脂が好ましく、非晶質ポリエステル樹脂、結晶性ポリエステル樹脂を用いることができる。これらは単独で使用してもよいし、組み合わせて使用してもよい。
(AX1):(g)および(i)を用いた線状のポリエステル樹脂
(AX2):(g)および(i)とともに(h)および/または(j)を用いた非線状のポリエステル樹脂
(AY1):(AX2)に(c)を反応させた変性ポリエステル樹脂
なお、上記および以下において水酸基価および酸価は、JIS K 0070に規定の方法で測定される。
これらのうち好ましいものは、3〜8価またはそれ以上の脂肪族多価アルコールおよびノボラック樹脂のアルキレンオキシド付加物(付加モル数2〜30)であり、とくに好ましいものはノボラック樹脂のアルキレンオキシド付加物である。
ヒドロキシカルボン酸(k)としては、ヒドロキシステアリン酸、硬化ヒマシ油脂肪酸などが挙げられる。ラクトン(l)としては、カプロラクトンなどが挙げられる。
ポリエポキシド(c)のエポキシ当量は、好ましくは50〜500である。下限は、さらに好ましく70、とくに好ましくは80であり、上限は、さらに好ましく300、とくに好ましくは200である。エポキシ基数とエポキシ当量が上記範囲内であると、現像性と定着性が共に良好である。上述の1分子当たりのエポキシ基数およびエポキシ当量の範囲を同時に満たせばさらに好ましい。
また、チタン含有触媒(a)の触媒効果を損なわない範囲で他のエステル化触媒を併用することもできる。他のエステル化触媒の例としては、スズ含有触媒(例えばジブチルスズオキシド)、三酸化アンチモン、チタン含有触媒(a)以外のチタン含有触媒(例えばハロゲン化チタン、チタンジケトンエノレート、カルボン酸チタニル、及びカルボン酸チタニル塩)、ジルコニウム含有触媒(例えば酢酸ジルコニル)、ゲルマニウム含有触媒、アルカリ(土類)金属触媒(例えばアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属のカルボン酸塩:酢酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、安息香酸ナトリウム、および安息香酸カリウムなど)、および酢酸亜鉛等が挙げられる。これらの他の触蝶の添加量としては、得られる重合体の重量に対して、0〜0.6%が好ましい。0.6%以内とすることで、ポリエステル樹脂の着色が少なくなり、カラー用のトナーに用いるのに好ましい。添加された全触媒中のチタン含有触媒(a)の含有率は、50〜100重量%が好ましい。
ポリエポキシド(c)と反応させる非線状のポリエステル樹脂(AX2)の酸価は、好ましくは1〜60、さらに好ましくは5〜50である。酸価が1以上であると、ポリエポキシド(c)が未反応で残存して樹脂の性能に悪影響を及ぼす恐れがなく、60以下であると、樹脂の熱安定性が良好である。
また、変性ポリエステル樹脂(AY1)を得るのに用いるポリエポキシド(c)の量は、低温定着性および耐ホットオフセット性の観点から、(AX2)に対して、好ましくは0.01〜10重量%、さらに好ましくは0.05〜5重量%である。
他の樹脂としては、スチレン系樹脂[スチレンとアルキル(メタ)アクリレートの共重合体、スチレンとジエン系モノマーとの共重合体等]、エポキシ樹脂(ビスフェノールAジグリシジルエーテル開環重合物等)、ウレタン樹脂(ジオールおよび/または3価以上のポリオールとジイソシアネートの重付加物等)などが挙げられる。
結着樹脂における上記重縮合ポリエステル樹脂以外の樹脂の含有量は、好ましくは0〜40重量%、さらに好ましくは0〜30重量%、とくに好ましくは0〜20重量%である。
混合温度が低すぎると充分に混合できず、不均一となることがある。2種以上のポリエステル樹脂を混合する場合、混合温度が高すぎると、エステル交換反応による平均化などが起こるため、結着樹脂(トナーバインダー)として必要な樹脂物性が維持できなくなる場合がある。
溶融混合する場合の混合装置としては、反応槽などのバッチ式混合装置、および連続式混合装置が挙げられる。適正な温度のもと短時間で均一に混合するためには、連続式混合装置が好ましい。連続混合装置としては、エクストルーダー、コンテイニアスニーダー、3本ロールなどが挙げられる。これらのうちエクストルーダーおよびコンテイニアスニーダーが好ましい。
粉体を混合する場合の混合条件としては、混合温度は、好ましくは0〜80℃、さらに好ましくは10〜60℃である。混合時間は、好ましくは3分以上、さらに好ましくは5〜60分である。混合装置としては、へンシェルミキサー、ナウターミキサー、およびバンパリーミキサー等が挙げられる。好ましくはヘンシェルミキサーである。
着色剤としては、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色のトナーを得ることが可能な公知の顔料や染料が使用できる。
例えば、黄色顔料としては、カドミウムイエロー、ピグメントイエロー155、ベンズイミダゾロン、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ等が挙げられる。
赤色顔料としては、ベンガラ、キナクリドンレッド、カドミウムレッド、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B等が挙げられる。
紫色顔料としては、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキが挙げられる。
緑色顔料としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ等が挙げられる。
黒色顔料としては、カーボンブラック、オイルファーネスブラック、チャンネルブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、アニリンブラック等のアジン系色素、金属塩アゾ色素、金属酸化物、複合金属酸化物等が挙げられる。
これらは、1種または2種以上を使用することができる。
本発明に用いられるトナーは、必要に応じ帯電制御剤を含有しても良い。
例えば、ニグロシン、炭素数2〜16のアルキル基を含むアジン系染料(特公昭42−1627号公報)、塩基性染料、例えばC.I.Basic Yello 2(C.I.41000)、C.I.Basic Yello 3、C.I.Basic Red 1(C.I.45160)、C.I.Basic Red 9(C.I.42500)、C.I.Basic Violet 1(C.I.42535)、C.I.Basic Violet 3(C.I.42555)、C.I.Basic Violet 10(C.I.45170)、C.I.Basic Violet 14(C.I.42510)、C.I.Basic Blue 1(C.I.42025)、C.I.Basic Blue 3(C.I.51005)、C.I.Basic Blue 5(C.I.42140)、C.I.Basic Blue 7(C.I.42595)、C.I.Basic Blue 9(C.I.52015)、C.I.Basic Blue 24(C.I.52030)、C.I.Basic Blue 25(C.I.52025)、C.I.Basic Blue 26(C.I.44045)、C.I.Basic Green 1(C.I.42040)、C.I.Basic Green 4(C.I.42000)など、これらの塩基性染料のレーキ顔料、C.I.Solvent Black 8(C.I.26150)、べンゾイルメチルヘキサデシルアンモニウムクロライド、デシルトリメチルクロライド等の4級アンモニウム塩、或いはジブチル又はジオクチルなどのジアルキルスズ化合物、ジアルキルスズボレート化合物、グアニジン誘導体、アミノ基を含有するビニル系ポリマー、アミノ基を含有する縮合系ポリマー等のポリアミン樹脂、特公昭41−20153号公報、特公昭43−27596号公報、特公昭44−6397号公報、特公昭45−26478号公報に記載されているモノアゾ染料の金属錯塩、特公昭55−42752号公報、特公昭59−7385号公報に記載されているサルチル酸、ジアルキルサルチル酸、ナフトエ酸、ジカルボン酸のZn、Al、Co、Cr、Fe等の金属錯体、スルホン化した銅フタロシアニン顔料、有機ホウ素塩類、含フッ素四級アンモニウム塩、カリックスアレン系化合物等が挙げられる。ブラック以外のカラートナーは、当然目的の色を損なう帯電制御剤の使用は避けるべきであり、白色のサリチル酸誘導体の金属塩等が好適に使用される。
本発明では、本発明の効果を損なわない範囲でトナーにワックスを含有させても良い。ワックスとしては、従来公知のものが使用できる。例えば、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン等の低分子量ポリオレフィンワックスやフィッシャー・トロプシュワックス等の合成炭化水素系ワックスや密ロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス、モンタンワックス等の天然ワックス類、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の石油ワックス類、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸等の高級脂肪酸及び高級脂肪酸の金属塩、高級脂肪酸アミド、合成エステルワックス等及びこれらの各種変性ワックスが挙げられる。
これらワックスは、1種又は2種以上を併用して用いることができる
これらのワックスの使用量は、トナーに対して2〜15重量%が好適である。2重量%未満ではオフセット防止効果が不十分であり、15重量%を超えると転写性、耐久性が低下する。
本発明では、本発明の効果を損なわない範囲で上記したトナー材料以外の従来公知のトナー材料を含有しても良い。また、これらのトナー材料からなるトナー母体に、従来公知の外添剤を添加することが好ましく、例えば、シリカ、酸化チタン等が挙げられる。
本発明のトナーを二成分現像剤用として用いる場合には、キャリア粉と混合して用いられる。この場合のキャリアとしては、公知のものが使用可能であり、例えば鉄粉、フェライト粉、マグネタイト粉、ニッケル粉、ガラスビーズ等及びこれらの表面を樹脂などで被覆処理したものなどが挙げられ、粒径は体積平均粒径で25〜200μmが好ましい。
本発明では、上述したとおりトナーを製造する方法としては溶融混練粉砕法が特に好ましいが、これに限定されるものではなく、従来公知の製造方法が使用できる。
溶融混練粉砕法以外の製造方法としては、例えば、重合法、イソシアネート基含有プレポリマーを用いた重付加反応法、溶剤に溶解し脱溶剤して粉砕する方法のほか、溶融スプレー法によっても製造することができる。これらの製造方法のうち、特定の結晶性高分子および重合性単量体を含有する単量体組成物を水相中で直接的に重合する重合法(懸濁重合法・乳化重合法)、特定の結晶性高分子およびイソシアネート基含有プレポリマーを含有する組成物を水相中でアミン類により直接的に伸長/架橋する重付加反応法、溶剤溶解し脱溶剤して粉砕する方法を採用することが好ましい。
温度計、攪拌機、冷却器および窒素導入管の付いた反応槽中にビスフェノールAのPO付加物(水酸基価320)443部、ジエチレングリコール135部、テレフタル酸422部およびジブチルチンオキサイド2.5部を入れて、230℃で酸価が7になるまで反応させて、ポリエステル樹脂を得た。
[トナー作成]
下記トナー母体処方に記載のトナー構成材料を、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製のヘンシェル20Bによって1500rpmで3分間)で混合し、一軸混練機(Buss社製の小型ブス・コ・ニーダー)にて以下の条件で混練を行い(設定温度:入口部100℃、出口部50℃で、フィード量:2kg/hr)、[トナー混練物]を得た。
更に、[トナー混練物]を混練後圧延冷却し、パルペライザーで粗粉砕し、更に、I式ミル(日本ニューマチック社製IDS−2型にて、平面型衝突板を用い、エア圧力:6.5atm/cm2、フィード量:0.5kg/hrの条件)にて微粉砕を行い、更に分級を行って(アルピネ社製の132MP)、[トナー母体]を得た。得られたトナー母体粒子の濁度は0.4であった。
・ポリエステル樹脂 100部
・カルナバワックス(融点81℃) 4部
・帯電制御剤(ニグロシン) 2部
・化合物(2)(〔0045〕参照) 1部
・着色剤(カーボンブラック) 6部
・シリカ(ヘキサメチルジシラザン処理) 0.5部
・酸化チタン(シランカップリング剤処理) 0.5部
さらに、得られた〔トナー1〕を二成分現像剤として用いるために、下記キャリア処方に記載のものをホモミキサーで10分間分散し、シリコン樹脂被覆膜形成溶液を得た。芯材として体積平均粒径;70μm焼成フェライト粉を用い、上記被覆膜形成溶液を芯材表面に膜厚0.15μmになるように、スピラコーター(岡田精工社製)によりコーター内温度40℃で塗布し乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて300℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き125μmの篩を用いて解砕し、[キャリア]を得た。
・シリコン樹脂溶液 132.2部
[固形分23重量%]
・アミノシラン 0.66部
[固形分100重量%]
・導電性粒子1 31部
[基体:アルミナ、表面処理;下層=二酸化スズ/上層=二酸化スズを含む
酸化インジウム、粒径:0.35μm,粒子粉体比抵抗:3.5Ω・cm]
・トルエン 300部
上記のようにして作製した〔トナー1〕及び後述する〔トナー2〕乃至〔トナー7〕をそれぞれ4重量%と、上記のようにして作製したキャリア96重量%とを混合し、得られた二成分現像剤を用いて図1で示す画像形成装置を用いるリコー製imagio NEO C600改造機によって現像を行い、50,000枚/日で、100,000の枚評価画像を出す。評価機の評価条件としては、線速が1700mm/secとなるようにし現像ギャップを1.26mm、ドクタブレードギャップ1.6mm、反射型フォトセンサ機能をOFF、クリーニングブラシの回転速度を1700rpmとした状態であった。感光体、現像装置及び転写装置の実温度領域は30〜48℃になるように制御する。
○:ID許容範囲内
×:ID許容範囲外
尚、本実施例において用いた画像形成装置のシステム速度(記録媒体の搬送速度)の測定は、A4紙、縦方向通紙(通紙方向紙の長さ297mm)、連続100枚、上記した画像形成装置で出力して行い、スタートから終了までの出力時間をA(sec)とし、システム速度をB(mm/sec)とした場合、下記式にて、システム速度を求められる。
B(mm/sec)=100(枚)×297(mm)÷A(sec)
実施例1において、化合物(2)の部数を2.5部にした以外は実施例1と同様にして〔トナー2〕を得た。
実施例1において、化合物(2)の部数を0.8部にした以外は実施例1と同様にして〔トナー3〕を得た。
実施例1において、化合物(2)の部数を3.0部にした以外は実施例1と同様にして〔トナー4〕を得た。
実施例1において、エア圧力を5.9atm/cm2にした以外は実施例1と同様にして〔トナー5〕を得た。
実施例1において、エア圧力を7.1atm/cm2にした以外は実施例1と同様にして〔トナー6〕を得た。
実施例1において、化合物(2)の代わりに化合物(3)(〔0045〕参照)を使用した以外は実施例1と同様にして〔トナー7〕を得た。
2:帯電装置
3:現像装置
4:記録媒体
5:転写装置
6:定着装置
7:清掃装置
8:光学装置
9:トナー
10:キャリア
11:逆方向現像ロール
12:順方向現像ロール
13:現像剤
14:攪拌部材
15:規制部材
Claims (9)
- 感光体表面を帯電させる帯電工程と、
該帯電工程後の感光体表面に静電潜像を書き込む露光工程と、
前記静電潜像を、トナーを含む現像剤を用いて可視化して可視像を形成する現像工程と、
前記可視像を、直接又は被転写体を介して記録媒体上に転写して未定着画像を形成する転写工程と、
該転写工程後の感光体表面に残存する転写残留トナーをクリーニングするクリーニング工程と、
前記未定着画像をシリコンオイルが塗布された定着部材で前記記録媒体に定着させる定着工程と、を有し、
前記現像工程は、磁気吸引力を有し前記感光体に対向して配置された複数本の現像ロール部材と、現像剤規制部材と、をもって現像し、
前記複数本の現像ロール部材の中の2本は互いに回転方向が異なり対向して配置され、
前記現像剤規制部材は、当該回転方向が異なる2本の現像ロール部材が最近接する位置よりも回転方向上流に配置されたセンターフィード式であり、
前記トナーは、結着樹脂と、着色剤と、下記構造式(1)で示される第四級アンモニウム塩と、を含み、
前記トナーをエタノール中に分散させ、超音波をかけた後に、ヘイズメータを用いて測定した濁度が、0.4〜1.0であり、
前記第四級アンモニウム塩は、前記結着樹脂100重量部に対して、1.0〜2.5重量部含まれることを特徴とする画像形成方法。
- 前記トナーが、粉砕トナーであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成方法。
- 前記定着部材が、定着ローラであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成方法。
- 前記記録媒体の搬送速度が、500〜2000mm/secであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成方法。
- 前記トナーは、さらに帯電制御剤を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成方法。
- 静電潜像を担持する感光体と、
該感光体表面を帯電させる帯電装置と、
前記感光体表面に静電潜像を書き込む露光装置と、
前記静電潜像を、トナーを含む現像剤を用いて可視化して可視像を形成する現像装置と、
前記可視像を、直接又は被転写体を介して記録媒体上に転写して未定着画像を形成する転写装置と、
感光体表面に残った転写残留トナーをクリーニングするクリーニング装置と、
前記未定着画像をシリコンオイルが塗布された定着部材で前記記録媒体に定着させる定着装置と、を備え、
前記現像装置は、磁気吸引力を有し前記感光体に対向して配置された複数本の現像ロール部材と、現像剤規制部材と、を有し、
前記複数本の現像ロール部材の中の2本は互いに回転方向が異なり対向して配置され、
前記現像剤規制部材は、当該回転方向が異なる2本の現像ロール部材が最近接する位置よりも回転方向上流に配置されたセンターフィード式であり、
前記記録媒体の搬送速度が500乃至2000mm/secであり、
前記定着部材が、定着ローラであり、
前記トナーは、結着樹脂と、着色剤と、下記構造式(1)で示される第四級アンモニウム塩と、帯電制御剤と、を含む粉砕トナーであり、
前記第四級アンモニウム塩は、前記結着樹脂100重量部に対して、1.0〜2.5重量部含まれ、
前記トナーをエタノール中に分散させ、超音波をかけた後に、ヘイズメータを用いて測定した濁度が、0.4〜1.0であることを特徴とする画像形成装置。
- 静電潜像を担持する感光体と、
該感光体表面を帯電させる帯電装置と、
前記感光体表面に静電潜像を書き込む露光装置と、
前記静電潜像を、トナーを含む現像剤を用いて可視化して可視像を形成するする現像装置と、
前記可視像を、直接又は被転写体を介して記録媒体上に転写して未定着画像を形成する転写装置と、
感光体表面に残った転写残留トナーをクリーニングするクリーニング装置と、
前記未定着画像をシリコンオイルが塗布された定着部材で前記記録媒体に定着させる定着装置と、を備え、
前記現像装置は、磁気吸引力を有し前記感光体に対向して配置された複数本の現像ロール部材と、現像剤規制部材と、を有し、
前記複数本の現像ロール部材の中の2本は互いに回転方向が異なり対向して配置され、
前記現像剤規制部材は、当該回転方向が異なる2本の現像ロール部材が最近接する位置よりも回転方向上流に配置されたセンターフィード式であり、
前記記録媒体の搬送速度が500乃至2000mm/secであり、
前記定着部材が、定着ローラである画像形成装置に用いられるトナーであって、
前記トナーは、結着樹脂と、着色剤と、下記構造式(1)で示される第四級アンモニウム塩と、帯電制御剤と、を含む粉砕トナーであり、
前記第四級アンモニウム塩は、前記結着樹脂100重量部に対して、1.0〜2.5重量部含まれ、
前記トナーをエタノール中に分散させ、超音波をかけた後に、ヘイズメータを用いて測定した濁度が、0.4〜1.0であることを特徴とするトナー。
- 請求項8に記載のトナーを製造するトナーの製造方法であって、
原材料を溶融混練して混練物を得る溶融混練工程と、
前記混練物を粗粉砕して粗粉砕物を得る粗粉砕工程と、
前記粗粉砕物を微粉砕して微粉砕物を得る微粉砕工程と、を有し、
該微粉砕工程は、エア圧力が6〜7atm/cm2であることを特徴とするトナーの製造方法。
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