JP5410159B2 - パック電池 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の円筒形の電池を、プラスチックで成形している電池ホルダの保持穴に挿入して定位置に保持しているパック電池に関する。
多段多列に配列される多数の円筒形の電池を電池ホルダで定位置に配置して電池のコアパックとして外装ケースに収納するパック電池は開発されている。(特許文献1参照)
このパック電池は、図1の斜視図で示すように、電池ホルダ102を2分割してプラスチックで成形し、プラスチック製の電池ホルダ102に設けた保持穴113に電池101を挿入して定位置に配置している。
このパック電池の電池ホルダ102は、多数の電池101を挿入する保持穴113を区画壁111の間に設けている。区画壁111は、その両側に保持穴113が設けられるので、肉厚が部分的に異なる、図2にあっては3個の保持穴113を周囲に設けている部分が肉厚部111Xとなる。プラスチックは、加熱によって軟化させて金型の成形室に圧入して成形されることから、成形室で冷却されると収縮する性質がある。この物性によって、区画壁111に肉厚部111Xがあるとプラスチックの収縮量が大きくなって両面に、いわゆる「引け」と呼びれる歪みが発生する。さらに、加熱して成形室に圧力されたペースト状のプラスチックは、冷却して硬化させるので、成形室で冷却された後に脱型される。区画壁に肉厚部があると肉厚部の冷却に時間がかかるので、脱型するまでに時間がかかり、タクトタイムを長くする弊害が発生する。
特開2008−293863号公報
以上の弊害を防止するために、プラスチック製の電池ホルダは、区画壁の肉厚部に電池の長手方向に伸びる肉盗み孔を設けている。この肉盗み孔は、区画壁の肉厚部に設けられて、肉厚部を薄くして、プラスチックの引けや冷却時間を短縮する。肉盗み孔を成形するために、金型は区画壁を成形する部分に細長い成形ピンを設けている。成形ピンは、電池の長手方向に伸びるように金型の内面に突出して設けられて、区画壁に細長い肉盗み孔を成形する。この成形ピンは、区画壁の肉厚部に、その表面から奥まで伸びるように深い肉盗み孔を設けることから、細くて長くなり、電池ホルダの成形、脱型工程で変形し、あるいは損傷されやすい弊害があった。また、多数の電池を多段多列に配置する電池ホルダは、各々の肉厚部に成形ピンを設けることから、多数の成形ピンを金型の成形室に突出して設けることから、成形ピンが極めて損傷しやすい欠点があった。成形ピンを短くして変形や損傷を防止できるが、成形ピンが肉盗み孔の深さを特定することから、短い成形ピンでは肉厚部に深く肉盗み孔を設けることができず、肉盗み孔が設けられない外周壁の肉厚部で引けが発生し、また冷却時間が長くなる欠点がある。
本発明は、さらに以上の欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、肉厚部に設ける肉盗み孔を成形する成形ピンを短くし、あるいは成形ピンを設けることなく成形工程におけ区画壁の肉厚部の引けを防止し、また金型に圧力されたプラスチックの冷却時間を短くして能率よく電池ホルダを成形して安価に多量生産できるパック電池を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明のパック電池は、複数の円筒形の電池1を互いに平行な姿勢として電池ホルダ2でもって多段多列に配置している。パック電池は、以下の全ての構成を有することを特徴とする。
(a)電池ホルダ2はプラスチック製で、電池1を挿入して保持する保持穴13を有し、この保持穴13に電池1を挿入して定位置に配置している。
(b)電池ホルダ2は、保持穴13に挿入している電池1の両端部を別々に保持する一対のホルダーユニット2Aからなり、保持穴13を直線状とするように一対のホルダーユニット2Aを連結して、保持穴13に電池1を挿入している。
(c)各々のホルダーユニット2Aの保持穴13は、その中間において、電池1の端部を挿入してなる端保持部13Aと、電池1の中間部を挿入している中間保持部13Bとに区画しており、端保持部13Aの内形を電池1の外形に沿う円形として、中間保持部13Bの内形を多角形としている。
(d)電池ホルダ2は、隣接する保持穴13の間に区画壁11を備え、この区画壁11で保持穴13を設けている。
以上のパック電池は、区画壁の肉厚部に設ける肉盗み孔を成形する成形ピンを短くし、あるいは成形ピンを設けることなく成形工程における区画壁の肉厚部の引けを防止し、また金型に圧入されたプラスチックの冷却時間を短くして、能率よく電池ホルダを成形して安価に多量生産できる特徴がある。それは、以上のパック電池が、ホルダーユニットの保持穴を、内形を円形とする端保持部と、内形を多角形とする中間保持部とに区画して、円形の端保持部で電池の両端を保持して定位置に配置し、電池の中間を挿入する中間保持部の内形を多角形とすることで、区画壁の肉厚部を少なくするからである。内形を円形する端保持部を設ける区画壁は、保持穴で囲まれる領域に肉厚部ができるが、内形を多角形とする中間保持部を設ける区画壁は、肉厚部を設けることなく保持穴を設けることができる。したがって、肉盗み孔は、中間保持部を成形する区画壁には設ける必要がない。また、電池ホルダは、一対のホルダーユニットに設けた端保持部でその両端を保持して定位置に配置するので、中間保持部を長くしても電池をしっかりと定位置に配置できる。このため、端保持部に対して中間保持部を長くして、肉盗み孔をより浅くしても、電池を定位置に保持できる。とくに、端保持部を短くすることで、肉盗み孔を省略することもできる。このように、浅い肉盗み孔を成形する成形ピンは、全長が短くなるので成形工程における破損や損傷を防止できる。また、肉盗み孔を設けないホルダーユニットは、成形ピンの損傷や破損を皆無にできる。
本発明のパック電池は、区画壁11が、内側に円形の保持穴13を設けてできる肉厚部11Xに、端面から電池1の長手方向に伸びるように肉盗み孔16を設けることができる。
このパック電池は、端保持部を設ける区画壁の保持穴で囲まれる領域にできる肉厚部に肉盗み孔を設けるので、この肉厚部を薄くして、プラスチックの引けを極限しながら、冷却時間を短縮できる。
本発明のパック電池は、電池ホルダ2の中間保持部13Bの内形を六角形とすることができる。
中間保持部の内形を六角形とする電池ホルダは、電池を俵積み状態に収納して区画壁の肉盗み孔を省略できる。また、この構造のパック電池は、多段に配置する電池の上下間隔を狭くして外形をコンパクトにできる。
本発明のパック電池は、中間保持部13Bに、開口端に向かって内形を大きくする抜き勾配を設けることができる。
この構造のパック電池は、ホルダーユニットを金型からスムーズに脱型できる。とくに、内形を多角形とする中間保持部は、多角形のコーナー部で内形の抜き勾配を大きくして、よりスムーズに脱型できる。
本発明のパック電池は、電池ホルダ2の区画壁11が、中間保持部13Bの開口表面に、成形されたホルダーユニット2Aを金型から脱型する押し出しピンの受け部17を設けることができる。
この構造は、ホルダーユニットを金型から脱型するときに、区画壁を変形させることなくスムーズに脱型できる。
本発明のパック電池は、電池ホルダ2の中間保持部13Bを六角形として、六角形の隅部に位置する区画壁11を厚くして受け部17を設けることができる。
とくに、この構造は、脱型ピンで区画壁の受け部を押してスムーズに脱型しながら、脱型ピンで区画壁が変形するのを確実に防止できる。それは、区画壁の隅部は、複数の区画壁が交差する姿勢で連結されて、互いに補強リブとなって変形を防止するからである。
本発明のパック電池は、電池ホルダ2が、保持穴13の電池1の長手方向の長さに対する端保持部13Aの長さを5%ないし50%とすることができる。
本発明のパック電池は、電池ホルダ2に収納している電池1の端部電極を、リード板5を介して接続してなる回路基板76を備えて、この回路基板76に、リード板5を接続する出力側リード板70を固定して設けることができる。この出力側リード板70は、回路基板76に固定される固定部70Bと、リード板5が接続される接続部70Aとを立上部70Cで連結してなる形状に金属板を折曲加工して、さらに、固定部70Bは、回路基板76に設けた係止孔76Bに挿入される挿入片70Dを先端から突出して設けると共に、この挿入片70Dを折曲加工して、回路基板76に係止する係止部70aを先端部に設けることができる。この出力側リード板70は、挿入片70Dを回路基板76の係止孔76Bに挿入して、係止部70aの上面を回路基板76の下面に係止すると共に、固定部70Bの下面を回路基板76の上面にハンダ付けして回路基板76に固定することができる。
以上のパック電池は、電池に接続してなるリード板が接続される出力側リード板を、独特の構造で回路基板に固定するので、出力側リード板の固定部が回路基板から剥離されて接触不良等の弊害が起きるのを確実に防止できる特徴がある。とくに、この出力側リード板は、挿入片を回路基板の係止孔に挿入して、挿入片の係止部を回路基板に係止する状態で、固定部を回路基板にハンダ付けして固定するので、固定部の面積を小さくして省スペースに配置しながら、極めて簡単に回路基板の定位置に固定できる特徴がある。さらに、係止構造で固定される出力側リード板は、リード板を強く連結する状態においても、固定部が回路基板から剥離するのを確実に防止できる。
本出願人が先に出願したパック電池の電池のコアパックの斜視図である。 図1に示す電池のコアパックの平面図である。 本発明の一実施例にかかるパック電池の斜視図である。 図3に示すパック電池の分解斜視図である。 図3に示すパック電池の水平断面図である。 図3に示すパック電池の垂直縦断面図であって、図5のVI−VI線断面に相当する図である。 図3に示すパック電池の垂直縦断面図であって、図5のVII−VII線断面に相当する図である。 図4に示すパック電池の電池のコアパックを反対側から見た斜視図である。 図8に示す電池のコアパックの分解斜視図である。 図8に示す電池のコアパックの右側面図である。 図8に示す電池のコアパックの左側面図である。 図10に示す電池のコアパックのXII−XII線断面図である。 図10に示す電池のコアパックのXIII−XIII線断面図である。 中間リード板の正面図である。 図9に示す電池ホルダの一方のホルダーユニットの斜視図である。 図9に示す電池ホルダの他方のホルダーユニットの斜視図である。 図15に示すホルダーユニットのXVII−XVII線断面図である。 電池ホルダに基板ホルダを挿入する状態を示す斜視図である。 基板ホルダと回路基板の分解斜視図である。 図19に示す基板ホルダと回路基板の背面斜視図である。 回路基板に固定する出力側リード板の他の一例を示す斜視図である。 図21に示す回路基板と出力側リード板の分解斜視図である。 回路基板と出力側リード板の連結構造を示す拡大断面図であって、図21のXXII−XXII線断面に相当する図である。 図21に示す出力側リード板の拡大斜視図である。 図8に示す電池のコアパックを防水袋に挿入する状態を示す斜視図である。 図8に示す電池のコアパックを防水袋に挿入した状態を示す斜視図である。 図26に示す電池のコアパックのリード線を防水袋から引き出す状態を示す斜視図である。 防水袋から引き出したリード線を引出スペースに配置した状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのパック電池を例示するものであって、本発明はパック電池を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図3ないし図7に示すパック電池は、複数の電池1を連結している電池のコアパック10と、このコアパック10を収納している外装ケース4とを備える。このパック電池は、電池のコアパック10を防水袋3に入れて外装ケース4に収納している。このパック電池は、防水袋3で電池のコアパック10を防水構造とするので、外装ケース4から内部に侵入する水から電池1を保護できる。また、このパック電池は、防水袋3をクッション材30に使用することで、外装ケース4の衝撃を吸収して、耐衝撃強度を向上できる。ただし、本発明のパック電池は、電池のコアパックを必ずしも防水袋に入れて外装ケースに収納する必要はない。
これらの図のパック電池は、図8ないし図13に示すように、電池のコアパック10が、多段多列に配置する複数の電池1を定位置に配置する電池ホルダ2と、各々の電池1の端部電極に接続しているリード板5を介して接続している回路基板6とを備える。さらに、図の電池のコアパック10は、回路基板6を定位置に配置する基板ホルダ7を備えている。電池ホルダ2に基板ホルダ7を連結して、これを電池ホルダ2に連結して、回路基板6を電池ホルダ2の定位置に配置している。
電池1は、円筒形の充電できる電池である。図のパック電池は、電池1を円筒形のリチウムイオン二次電池とする。ただし、電池は、ニッケル水素電池やニッケルカドミウム電池等の充電できる全ての円筒形の電池とすることもできる。電池のコアパック10は、電池1を平行な姿勢として、多段多列に並べて電池ホルダ2に収納している。図6と図9のパック電池は、1段に10個の電池1を並べて、これを4段に配置して、40個の電池1を電池ホルダ2に収納している。電池ホルダ2は、電池1の端部電極を両側の同一面に配置して露出させて、露出部でリード板5を接続している。図のパック電池は、同じ段に配設される電池、すなわち10個の電池1を直列に接続して、同じ列に配置している電池、すなわち上下に4列に配置する電池1を並列に接続している。したがって、図のパック電池は、10個の電池1を直列に接続し、4個の電池1を並列に接続している。本発明のパック電池は、多段多列に配置する電池の個数を特定するものでないが、電池を4段以上に配置することで並列に接続する電池の個数を多くして出力電流を大きくでき、また、1段に配置される電池の個数を多くして電池を直列に接続する個数を多くして出力電圧を高くできる。したがって、多段多列に配置する電池の個数を多くして、出力電力を大きくできる。
複数の電池1は、電池ホルダ2の両側に露出する端部電極にリード板5を溶接して、互いに直列と並列とに接続している。図8ないし図13のコアパック10は、各々のリード板5を、図において、電池ホルダ2の上部に配置している回路基板6に接続している。回路基板6は、その両側縁を電池ホルダ2の両側面に配置する姿勢として電池ホルダ2に連結されて、電池ホルダ2の両側面に配置している各々のリード板5を、回路基板6の両側縁から内側に伸びる接続リード21を介して所定の位置に連結している。
リード板5は、出力端子に接続される出力リード板5Xと、多段多列に配置している電池1を直列と並列に接続している中間リード板5Yとからなる。出力リード板5Xは、上下に配置している1列の電池1に接続されて、上下4段に配置している電池1を並列に接続して出力端子に接続する。図のコアパックは、4段に配置する電池1を並列に接続しているので、1枚の出力リード板5Xには1列に配置している4個の電池1を接続している。
中間リード板5Yは、隣接して配置している2列の電池1に接続されて、同じ段で隣接する電池1を直列に、上下の段に配置している電池1を並列に接続する。図のコアパックは、4段に配置している2列の電池1を直列に接続するので、1枚の中間リード板5Yに8個の電池1を接続している。
出力リード板5Xと中間リード板5Yからなるリード板5は、回路基板6に接近する端部に、図8ないし図11にあってはその上端に、回路基板6に接続される接続タブ5Aを突出して設けている。出力リード板5Xは、1列の電池1に接続されるので、ひとつの接続タブ5Aを設けている。中間リード板5Yは、2列の電池1に接続されることから、その横幅を出力リード板5Xの2倍とするので、図14に示すように、上端に2列の接続タブ5Aを設けている。図のリード板5は、2列の接続タブ5Aを設けているが、3列以上の接続タブを設けることもできる。また、出力リード板にも、複数の接続タブを設けることもできる。
接続タブ5Aは、回路基板6に一端を接続している接続リード21をハンダ付けして連結している。接続タブ5Aは、接続リード21を案内するスリット5aを設けている。この接続タブ5Aは、スリット5aに接続リード21を挿入してハンダ付けして連結できるので、接続リード21を強固に外れないように連結できる。一端を接続タブ5Aに接続している接続リード21は、他端を回路基板6の貫通孔(図示せず)に挿入し、ハンダ付けによって連結している。接続リード21は、1本の金属線を使用して簡単に接続タブ5Aを回路基板6に接続できる。ただ、多数の細線からなる寄線やリッツ線を使用することもできる。図のパック電池は、接続リード21を介してリード板5を回路基板6に接続しているが、リード板の接続タブを回路基板の内側に折曲して、接続タブを直接に回路基板に接続することもできる。
回路基板6は、出力リード板5Xと中間リード板5Yからなるリード板5を介して各々の電池1に接続される。回路基板6は、各々の電池電圧を検出して、充放電の電流を制御する保護回路を実装している。保護回路は、電池1の充放電の電流をコントロールする半導体スイッチング素子を備えている。この保護回路は、いずれかの電池電圧が最低電圧よりも低くなると、放電電流を遮断する半導体スイッチング素子をオフに切り換えて、放電電流を遮断する。また、いずれかの電池電圧が最高電圧よりも高くなると、充電を停止する半導体スイッチング素子をオフに切り換えて、充電を停止する。このように、各々の電池電圧を検出して、充放電をコントロールする保護回路を実装するパック電池は、電池1を保護しながら安全に使用できる。とくに、電池1をリチウムイオン電池とするパック電池は、各々の電池電圧を検出して、充放電の電流をコントロールすることで安全性を向上できる。さらに、回路基板6に実装される保護回路は、電池1の残容量を検出し、残容量で充放電をコントロールすることで、より安全性を向上できる。また、残容量を検出する保護回路は、検出する残容量を発光ダイオードなどで表示することもできる。
全ての電池1の端部電極を回路基板6に接続して、各々の電池電圧を検出するために、回路基板6には、全てのリード板5の接続タブ5Aを接続している。図のパック電池は、基板ホルダ7の両側縁にリード板5を配置しているので、回路基板6の両側にリード板5を配置して、各々のリード板5を接続リード21を介して回路基板6に接続している。接続リード21は、回路基板6の両側から内側に伸びるように配線されて、その先端を回路基板6の所定の位置に連結している。回路基板6の両側に配設される接続リード21は、回路基板6の表面に実装される電子部品の配置領域60を制限する。図のパック電池は、接続リード21を接続する接続タブ5Aを選択して、回路基板6の両側に接続リード21を配置できる構造としている。たとえば、図12に示すように、右側の接続リード21と左側の接続リード21とを回路基板6の両側の対向する位置に配置することで、図の鎖線で示すように、両側に接続リード21が配置されない広い配置領域60を設けることができる。このように、回路基板6の両側の対向する位置に接続リード21を配置する構造は、隣接する接続リード21の間に設けられる配置領域60の横幅を広くできる。このため、回路基板6の幅を広げることなく、大きな半導体スイッチング素子などの電子部品を配置できる。
電池ホルダ2は、絶縁材のプラスチックを成形して製作している。この電池ホルダ2は、図9に示すように、電池1を挿入して保持する保持穴13を有し、この保持穴13に電池1を挿入して定位置に配置している。電池ホルダ2は、保持穴13に挿入している電池1の両端部を別々に保持する一対のホルダーユニット2Aからなる。一対のホルダーユニット2Aは、各々の保持穴13を直線状とするように連結されて、保持穴13に電池1を挿入している。
ホルダーユニット2Aは、電池ホルダ2の両側に配設される支持側壁12に、内部に保持穴13を設けている筒状の区画壁11を一体的に成形している。このホルダーユニット2Aからなる電池ホルダ2は、一対の支持側壁12の対向する内側に突出するように筒状の区画壁11を設けて、区画壁11を筒状として内部に保持穴13を設けている。すなわち、隣接する保持穴13の間に区画壁11を設けて、この区画壁11でもって保持穴13を設けている。
図9の電池ホルダ2は、40本の円筒型の電池1を収納するので、区画壁11は40個の保持穴13を設けている。このホルダーユニット2Aは、4段に並べて、各々の段に10個の保持穴13を設けている。さらに、図に示す保持穴13は、隣接して配設している電池1の谷間に他の電池1を配設して、すなわち、複数段に配置している俵積みの状態で配設している。
各々のホルダーユニット2Aは、図15ないし図17に示すように、その保持穴13を、その中間で端保持部13Aと中間保持部13Bとに区画している。端保持部13Aは、電池1の端部を挿入して定位置に保持するもので内形を円形としている。端保持部13Aの内形は、ここに円筒形の電池1の端部を挿入して定位置に保持するので、円筒形電池1を挿入して位置ずれしないように保持できる内形、たとえば、円筒形電池1の外径よりも0.1mm〜0.5mm大きな内径としている。中間保持部13Bは、電池1の中間部が挿入される領域で、その内形を多角形としている。図の電池ホルダ2は、中間保持部13Bの内形を六角形としている。内形を六角形とする電池ホルダ2は、多段多列に配列する電池1を、前述した俵積み状態に配置する。ただし、本発明のパック電池は、中間保持部の内形を必ずしも六角形とする必要はなく、たとえば四角形として、電池を碁盤格子状に多段多列に配置することもできる。
端保持部13Aの区画壁11は、図15に示すように、内形を円形とする保持穴13を設けるので、肉厚部11Xができる。ホルダーユニット2Aは、肉厚部11Xの成形工程における引けを防止し、かつ金型内での冷却時間を短くするために肉盗み孔16を設けている。区画壁11の肉厚部11Xは、端面から内部に向かって、すなわち、支持側壁12の表面から内部に向かって、電池1の長手方向に伸びるように設けている。肉盗み孔16は、端保持部13Aの区画壁11の肉厚部11Xに設けられる。肉盗み孔16は、区画壁11の肉厚部11Xの引けを防止するために設けられる。肉盗み孔16が小さすぎると引けを有効に阻止できなくなり、反対に大きすぎると肉盗み孔16を成形する成形ピンが区画壁11の表面に突出して、肉盗み孔16を区画壁11の表面に露出させる。したがって、肉盗み孔16の内形は、区画壁11の表面に露出することなく、引けを防止できる内形とする。
端保持部13Aは、挿入される電池1を面接触状態に支持して定位置に配置する。端保持部13Aは、電池1の表面に面接触して保持する。したがって、端保持部13Aを長くして電池1に接触する面積を大きく、すなわち面接触状態で保持する面積を大きくできる。電池1を面接触状態で保持する面積を大きくすることは、強い振動を受ける状態で電池1を損傷させることなく定位置に安定して保持できる。ただ、端保持部が長すぎると肉盗み孔が長くなって、成形ピンが損傷しやすくなる。また、端保持部は内形を円形とするので、金型の抜き勾配を大きくすることが難しく、端保持部を長くすることは、スムーズな脱型を難しくする。円形の保持穴の抜き勾配は、開口端に向かって内径を次第に大きくして設けるので、抜き勾配を大きくすると開口端の内径が大きくなって、区画壁11の薄肉部が極めて薄くなる。区画壁11の薄肉部は最低の肉厚が必要である。また、電池1を収納する間隔も特定されるので、円形の保持穴13は抜き勾配を大きくすることができない。このため、端保持部13Aを長くすると、スムーズな脱型が難しくなる。
反対に端保持部13Aが短すぎると、電池1を面接触状態で保持する面積が小さくなって、電池1を安定して定位置に保持できなくなる。ただ、電池ホルダ2は、円筒形電池1の両端部を端保持部13Aで保持するので、端保持部13Aを短くして、電池1を定位置に保持することができる。したがって、端保持部13Aの長さは、たとえば、保持穴13の電池1の長手方向の長さに対して、たとえば5%ないし50%、好ましくは5%ないし30%、さらに好ましくは5%ないし20%とする。
中間保持部13Bの区画壁11は、図16に示すように、保持穴13の内形を多角形とするので、その厚さをほぼ均一にできる。ただ、中間保持部13Bの区画壁11は、部分的に肉厚を変更することで抜き勾配を設けるとができる。図16に示す区画壁11は、多角形のコーナー部を内部に向かって厚くして、たとえば0.5度〜1.5度の抜き勾配を設けることができる。
さらに、図16の中間保持部13Bの区画壁11は、六角形の隅部に位置する区画壁11を厚くして、脱型ピンで押される受け部17を設けている。このホルダーユニット2Aは、受け部17を脱型ピンで押することにより、区画壁11が損傷したり、変形することなく金型からスムーズに脱型できる。
一対の支持側壁12は、電池収納部40である筒状の区画壁11の両端に位置して、互いに平行な姿勢で設けられている。支持側壁12は、区画壁11に対して直交する板状に成形されている。この支持側壁12は、図7に示すように、外装ケース4の内形に沿う形状としている。すなわち、一対の支持側壁12は、図7に示すように、外装ケース4の横断面における内面に沿う形状としている。また、各支持側壁12は、図6に示すように、その外周形状を、外装ケース4の縦断面における内形に沿う形状としている。一対の支持側壁12は、図7と図13に示すように、中央部に区画壁11を設けて電池収納部40とし、外周部に基板の収納スペース41を設けている。図7と図13に示す電池ホルダ2は、一対の支持側壁12を、区画壁11の両端から、図において上方に突出させており、一対の支持側壁12の間に、基板ホルダ7を収納する基板の収納スペース41を設けている。基板の収納スペース41は、区画壁11の長さ、すなわち電池1の長さで幅が特定され、支持側壁12が区画壁11から上方に突出する突出高さで深さが特定される。収納スペース41の深さ、すなわち、支持側壁12の突出高さは、収納スペース41に基板ホルダ7を収納して、基板ホルダ7が外装ケース4の内面に接触しない高さとする。
さらに、支持側壁12は、外周に沿って、外装ケース4の内面に面接触する接触プレート部12Aを設けている。電池ホルダ2は、接触プレート部12Aを外装ケース4の内面に接触させて電池のコアパック10を外装ケース4の内部に収納する。図の電池ホルダ2は、接触プレート部12Aを支持側壁12の内側、すなわち区画壁11を連結している側に突出して設けている。電池ホルダ2は、この接触プレート部12Aを介して、支持側壁12の外周を外装ケース4の内面に面接触状態で配置する。接触プレート部12Aは、その幅を広くして、外装ケース4の内面に面接触する接触面積を大きくできる。この接触面積を大きくすることは、落下などの衝撃を受けるときに、電池ホルダ2と外装ケース4の局部に強い衝撃力が作用するのを防止できる。衝撃力が広い面積に分散されるからである。接触プレート部12Aの幅は、たとえば5mm以上で2cm以下とする。接触プレート部12Aは、幅を広くすることで、衝撃を広い面積に分散できる。したがって、接触プレート部12Aの幅は、電池ホルダ2に収納する電池1の個数、大きさ、重量を考慮して最適値に特定される。
さらに、図18に示す電池ホルダ2は、基板の収納スペース41に基板ホルダ7を入れやすくするために、支持側壁12の接触プレート部12Aに、基板ホルダ7を通過できるスリット19を設けている。図の電池ホルダ2は、一対の支持側壁12の上部であって、一方のコーナー部において、対向する接触プレート部12Aを切欠してスリット19を設けている。このスリット19は、図7と図18に示すように、基板ホルダ7を通過させて、基板の収納スペース41に基板ホルダ7を挿入できる位置に開口している。この電池ホルダ2は、図18の矢印で示すように、回路基板6を収納してなる基板ホルダ7を、接触プレート部12Aのスリット19に通過させて、図において水平方向に挿入して、収納スペース41の定位置に配置する。このように、一対の支持側壁12のコーナー部にスリット19を設けて、ここから基板ホルダ7を収納スペース41に挿入する構造は、接触プレート部12A全体の幅を広くして衝撃を広い面積に分散できる構造としながら、基板ホルダ7を収納スペース41に入れ易くできる。ただ、接触プレート部は、基板の収納スペースに位置する部分の幅を狭くして基板ホルダを入れ易くし、電池収納部に位置する部分の幅を広くして衝撃を広い面積に分散させることもできる。
さらに、電池ホルダ2は、衝撃でコーナー部の破損を防止するために、支持側壁12の接触プレート部12Aを、外装ケース4の内面に沿う湾曲面12aとしている。さらに、外装ケース4は、その内面にリブ等を突出して設けることなく、平滑面として接触プレート部12Aに面接触できる形状に成形している。
さらに、パック電池は、接触プレート部12Aと外装ケース4との間にクッション材30を配置している。このパック電池は、接触プレート部12Aがクッション材30を介して外装ケース4の内面に面接触する。この構造は、クッション材30が衝撃を吸収して、耐衝撃強度を向上する。図のパック電池は、電池のコアパック10を防水袋3に入れて外装ケース4に収納して、防水袋3をクッション材30に併用する。
さらに、電池ホルダ2は、電池収納部40の両側に位置する支持側壁12に、リード板5を連結している。支持側壁12は、区画壁11の外側において、保持穴13の開口部から表出する電池端面にリード板5を溶着して連結している。図8ないし図13、及び図15の支持側壁12は、リード板5を嵌入する位置決凹部24を外側面に設けており、この位置決凹部24にリード板5を入れて定位置に配置している。位置決凹部24は、リード板5の外形よりもわずかに大きい外形として、ここにリード板5を入れて定位置に配置している。
さらに、支持側壁12は、リード板5の接続タブ5Aを回路基板6に接続するための接続窓12Bを開口している。接続窓12Bは、位置決凹部24に配設されるリード板5の接続タブ5Aの位置に開口されており、接続タブ5Aを収納スペース41に表出させている。リード板5の接続タブ5Aは、接続窓12Bに配置されて、収納スペース41に配置される基板ホルダ7の回路基板6に接続している。この構造のパック電池は、支持側壁12の接続窓12Bにリード板5の接続タブ5Aを配置するので、電池のコアパック10を防水袋3に収納した状態で、リード板5の接続タブ5Aが防水袋3を損傷するのを有効に防止できる特長がある。それは、接続窓12Bに配置されるリード板5の接続タブ5Aを、支持側壁12と接触プレート部12Aで保護して、接続タブ5Aが防水袋3に直接接触するのを阻止するからである。したがって、この構造は、リード板5の接続タブ5Aが局部的に防水袋3を内面から突いて破損するのを有効に防止できる。
以上の電池ホルダ2は、図9に示すように、一対の支持側壁12に区画壁11を一体的に成形してホルダーユニット2Aとし、このホルダーユニット2Aを連結している。一対のホルダーユニット2Aは、一体的に成形されたボス22に止ネジ23をねじ込んで互いに連結される。図9ないし図11、及び図13のホルダユニット2Aは、両端部と中央下部に、ボス22を一体的に成形して設けている。ボス22は筒状で、内部に止ネジ23を挿通している。ただ、図示しないが、分割されたホルダーユニットは、係止構造で連結し、あるいは接着して連結し、あるいはまた、これらを組み合わせて連結することもできる。
以上のように、複数の電池1を電池ホルダ2で定位置に保持してコアパック10とする構造は、コアパック10の組み立てを簡単かつ容易にできる特長がある。さらに、複数の電池1を定位置に保持しているコアパック10を、防水袋3にスムーズに収納できる特徴もある。
図のコアパック10は、電池ホルダ2に設けている基板の収納スペース41に基板ホルダ7を配設し、この基板ホルダ7に回路基板6を連結している。回路基板6は、複数の電池1の充放電をコントロールする回路を実装する。基板ホルダ7は、この回路基板6を所定の位置に配置する。
基板ホルダ7は、回路基板6を収納して所定の位置に配置する。図6、図7、図9、図19、及び図20に示す基板ホルダ7は、底板51の周囲に周壁52を設けて上方開口の箱形としており、この周壁52の内側に回路基板6を収納して、所定の位置に配置している。基板ホルダ7は、図13に示すように、底板51から下方に突出する連結部53を一体成形して設けており、この連結部53に電池ホルダ2を貫通する止ネジ39をねじ込んで電池ホルダ2に固定している。電池ホルダ2は、連結部53に止ネジ39をねじ込むために、支持側壁12の内側に突出する連結ボス29を一体成形して設けている。連結部53は、図6に示すように、円筒形電池1を収納する区画壁11の谷間の部分に位置して配設することができる。基板ホルダ7は、連結ボス29を貫通する止ネジ39が連結部53にねじ込まれて、電池ホルダ2の定位置に固定される。ただ、基板ホルダは、図示しないが、係止構造で電池ホルダに固定することもできる。
さらに、図6、図13、図19、及び図20に示す基板ホルダ7は、底板51から内側に突出する支持リブ54を設けており、この支持リブ54の上面に回路基板6を固定して、回路基板6を基板ホルダ7の底板51から離れた位置に配置している。図に示す支持リブ54は、その平面形状を、回路基板6の外形に沿うループ状として、回路基板6の外形よりも小さく成形している。ループ状の支持リブ54は、下端を底板51に連結して全体を上方開口の容器形状としている。さらに、支持リブ54は、回路基板6を固定するための連結ボス55を一体的に設けており、この連結ボス55に止ネジ31を介して回路基板6を固定している。さらに、図に示す支持リブ54は、回路基板6を定位置に固定するための位置決凸部56を一体的に設けており、回路基板6は、この位置決凸部56を挿通する位置決孔6Aを開口して設けている。この回路基板6は、位置決孔6Aに位置決凸部56を案内する状態で、連結ボス55に止ネジ31がねじ込まれて、基板ホルダ7の定位置に固定される。回路基板6は、基板ホルダ7の底板51との対向面(図6及び図13において下面)に保護回路等を実現する電子部品(図示せず)を配置している。基板ホルダ7は、支持リブ54の上面に固定される回路基板6で支持リブ54の上方開口部を閉塞して、内部に閉塞スペース50を設けている。このように、基板ホルダ7の底板51と回路基板6との間に閉塞スペース50を設ける構造は、図6と図13に示すように、基板ホルダ7の周壁52の内側に絶縁樹脂14を充填して、回路基板6をポッティングして埋設する場合において、基板ホルダ7内に充填する絶縁樹脂14の量を少なくして低コストにできる特徴がある。それは、支持リブ54と回路基板6とで閉塞された閉塞スペース50を、絶縁樹脂14を充填しない領域として、この閉塞スペース50に絶縁樹脂14を充填することなく、回路基板6をポッティングできるからである。
さらに、基板ホルダ7の底板51と回路基板6との間に閉塞スペース50を設ける構造は、この閉塞スペース50を、回路基板6の下面に装備される電子部品の収納スペースに併用できる。このように、基板ホルダ7の底板51との対向面に電子部品を配置する構造は、これらの電子部品の凹凸が、後述する防水袋3の可撓性シートに接触して破損するのを有効に阻止できる特徴がある。
さらに、図13に示す基板ホルダ7は、電池ホルダ2の最上段に位置する筒状の区画壁11の上部の設けた開口部11Aに位置する中央凸部57を底板51の底面に設けている。図13の基板ホルダ7は、底板51を中央凹となるように成形して、すなわち、図において下面が中央凸となるように成形して中央凸部57を設けており、これにより、基板ホルダ7の内部に形成される閉塞スペース50の容積を大きくしている。この構造は、支持リブ54を高くすることなく基板ホルダ7の収納スペース50を深くできるので、基板の収納スペース41に基板ホルダ7を省スペースに配置しながら、回路基板6の下面に装備される電子部品の収納するスペースを大きくできる。さらに、図に示す基板ホルダ7は、底板51の中央凸部57の下面に温度センサー18を配置して、この温度センサー18を、区画壁11の上部に設けた開口部11Aに配置している。
さらに、図の基板ホルダ7は、回路基板6の両側縁と対向する周壁52に、回路基板6に固定された接続リード21を基板ホルダ7の外側に引き出す切欠部58を設けている。切欠部58は、回路基板6に固定された接続リード21と対向する位置に設けている。この基板ホルダ7は、回路基板6の両側から基板ホルダ7の外側に引き出される接続リード21を切欠部58に案内することにより、接続リード21やリード板5の上端を周壁52の上端より上方に突出させることなく配置している。
さらに、図6と図13に示すパック電池は、回路基板6を絶縁樹脂14にポッティングして埋設している。この構造は、ポッティング樹脂で回路基板6を保護できると共に、回路基板6に実装している電子部品をポッティング樹脂に埋設して、電子部品が突出しない回路基板6を防水袋3に収納できる特徴がある。このため、可撓性シートからなる防水袋3が、回路基板6の凹凸に接触して破損するのを有効に阻止できる特徴も実現される。さらに、回路基板6を絶縁樹脂14にポッティングして、コアパック10を防水袋3に収納する構造は、防水袋3とポッティング樹脂の両方で回路基板6を防水構造に保護できるので、回路基板6の故障を極減し、長期間にわたって回路基板6で電池1を保護しながら充放電できる特徴がある。
以上の基板ホルダ7は、回路基板6を定位置に固定した状態で、周壁52の内側に絶縁樹脂14を充填してポッティングしている。したがって、回路基板6は、基板ホルダ7に固定する前工程として、中間リード板5Yの接続タブ5Aに接続される接続リード21や出力リード板5Xの接続タブ5Aが接続される出力側リード板20、さらには、保護回路を実現する電子部品(図示せず)等を予め固定している。回路基板6が固定されて、絶縁樹脂14がポッティングされた基板ホルダ7は、回路基板6の両側縁に固定された接続リード21が、基板ホルダ7の両側の切欠部58から外側に突出する。図の基板ホルダ7は、両側から外側に突出する接続リード21に隣接して、周壁52の外周方向に突出する保護リブ59を設けている。図の基板ホルダ7は、接続リード21を引き出す切欠部58の開口縁部に保護リブ59を一体成形して設けており、この保護リブ59を接続リード21よりも大きく突出させている。この保護リブ59により、切欠部58から突出する接続リード21の先端が直接に外部に接触して変形したり損傷するのを有効に防止している。この構造は、基板ホルダ7から突出する接続リード21が、パック電池の製造工程等において、外部との衝突や接触によって変形するのを有効に防止できる。とくに、接続リードを細長い線材とする場合においても、確実に保護できる。
さらに、回路基板6からは、リード線8が引き出されている。このリード線8は、外部機器に接続されるコネクタ15を先端に接続している。図示しないが、回路基板は、通信用のリード線を引き出してコネクタに接続することもできる。コネクタ15は、内蔵する電池1の出力用の出力端子や、外部機器との接続端子を装備している。コネクタ15は、出力端子や接続端子を外部に表出する状態で外装ケース4に設けた開口窓4aに配設される。
さらに、図19と図20に示す回路基板6は、両端のコーナー部に、出力リード板5Xの接続タブ5Aが接続される出力側リード板20を固定している。図の出力側リード板20は、金属板を折曲加工したもので、出力リード板5Xの接続タブ5Aが接続される接続部20Aを四角形の板状として、四角形の接続部20Aの隣接する2辺から下方に伸びる固定片20Bの下端を、ハンダ付けして回路基板6に固定している。この出力側リード板20に、出力リード板5Xの接続タブ5Aがネジ止めして固定されて、多段多列に配列される複数の電池1の出力が出力端子に接続される。
さらに、図21ないし図24は、出力側リード板70の他の一例を示している。図に示す出力側リード板70は、回路基板76に固定される固定部70Bと、出力リード板5Xの接続タブ5Aが接続される接続部70Aと、固定部70Bと接続部70Aとを連結している立上部70Cとからなる。図の出力側リード板70は、金属板をクランク状に折曲加工して、固定部70Bの一端と接続部70Aの一端とを立上部70Cで連結してなる形状としている。さらに、出力側リード板70は、固定部70Aの先端から突出して、回路基板76に設けた係止孔76Bに挿入する挿入片70Dを設けている。この挿入片70Dは、図24の斜視図に示すように、固定部70Bの先端縁の中央部から突出して設けており、横幅を固定部70Bの横幅よりも狭くしている。さらに、挿入片70Dは、固定部70Bの先端縁から下方に折曲すると共に、その先端部を図24において前方(紙面の手前方向)に折曲して、回路基板76に係止される係止部70aを設けている。この係止部70aは、図23に示すように、固定部70Bと平行な姿勢となるように折曲している。回路基板76は、挿入片70Dを挿入する係止孔76Bを開口して設けている。
以上の出力側リード板70は、図22と図23に示すように、挿入片70Dを回路基板76の係止孔76Bに挿入して、係止部70aの上面を回路基板76の下面に係止する状態で、固定部70Bの下面を回路基板76の上面にリフローハンダ等の方法で固定して回路基板76に固定される。この状態で、出力側リード板70の接続部70Aが回路基板76の所定の位置に配置される。この出力側リード板70は、固定部70Bの面積を小さくして省スペースに配置しながら、リフローハンダにより極めて簡単に回路基板76の所定の位置に固定できる特徴がある。さらに、以上の構造で回路基板76に連結される出力側リード板70は、図23に示すように、出力リード板5Xの接続タブ5Aを接続する工程において、図の矢印で示す方向の力が作用しても、挿入片70Dの係止部70aが回路基板76の下面を押圧して、固定部70Bが回路基板76から離れるのを確実に防止できる。とくに、出力リード板5Xは、大電流を流すために、ネジ止め等により強く出力側リード板70に連結されるが、この場合にも固定部70Bが回路基板76から剥離するのを確実に防止できる。
以上のように、複数の電池1を電池ホルダ2で所定の位置に保持すると共に、回路基板6が固定された基板ホルダ7を電池ホルダ2に固定し、さらに、各々の電池1の端面に接続したリード板5を回路基板6に接続して電池のコアパック10となる。
電池のコアパック10は、防水袋3に収納されて、その開口部を水密に閉塞して、外装ケース4に収納される。このパック電池は、電池1に回路基板6を接続しているコアパック10を防水袋3に収納するので、電池1に加えて回路基板6も一緒に防水構造として外装ケース4に収納できる。とくに、この構造は、電池1と回路基板6に加えて、電池1と回路基板6の接続部を含むコアパック全体を防水袋3に収納できる。このため、理想的な状態で、電池1と回路基板6の両方を防水構造として外装ケース4に収納できる。この構造によると、電池1と回路基板6との接続部も防水袋3に収納できるので、この部分を防水構造とするためにシール材を塗布する等の手間を必要としない。また、シール材が劣化して防水構造に保持できない弊害も発生しない。この構造のパック電池は、防水袋3からリード線8のみを引き出す極めて簡単な構造となる。このため、リード線8のみを防水袋3の開口部から防水構造で引き出して、電池1と回路基板6の全体を防水構造として外装ケース4に収納できる。
防水袋3は、図25に示すように、可撓性シートを袋状に成形したものである。防水袋3の可撓性シートには、プラスチックシートが使用できる。プラスチックシートには、ポリイミド(PI)、ポリエチレンイミド(PEI)、ペット(PET)等が使用できる。これらのプラスチックシートは、可撓性と耐熱性に優れている特長がある。また、電池の安全弁が開弁されたときに排出される電解液によって、溶融されたり化学反応を起こすこともない。ただ、可撓性シートには、他のプラスチックシートも使用できる。
図25に示す防水袋3は、電池のコアパック10を収納する収納部3Bを備えており、リード線8を引き出すために一部を開口している。防水袋3は、収納部3Bに電池のコアパック10を収納すると共に、コアパック10から引き出されたリード線8を開口部から外部に引き出している。防水袋3の収納部3Bは、電池のコアパック10を収納できる形状と大きさに成形している。防水袋3は、収納される電池のコアパック10の外形に沿う袋状、たとえば、コアパック10を無理なく収納できるように、コアパック10の外形よりも多少大きな直方体形状や角筒状とすることができる。ただ、防水袋は、円筒状や楕円筒状とすることもできる。
防水袋3は、図25ないし図27に示すように、収納部3Bを、電池のコアパック10を収納できる袋状として、この部分に電池のコアパック10を収納すると共に、リード線8を引き出す部分である開口部を細く絞ってリード線引出部3Yとしている。図に示す防水袋3は、開口部と収納部3Bを同じ太さの筒状としている。この防水袋3は、プラスチックを筒状にインフレーション成形したものを、所定の長さに切断して、能率よく安価に多量生産できる。図に示す防水袋3は、筒状に成形された可撓性シートの一端を溶着または接着して、他端を開口部とする袋状に成形している。さらに、袋状に成形された防水袋3の収納部3Bに電池のコアパック10を挿入し、開口部からリード線8を引き出すと共に、この部分を細く絞ってリード線引出部3Yとしている。
防水袋3は、細く絞られたリード線引出部3Yを、図27に示すように、閉塞具9で閉塞して、電池のコアパック10を防水構造で収納できる。図に示す閉塞具9は、リード線引出部3Yを外部から結束する結束具9Aである。図27の結束具9Aは結束バンドである。結束バンドである結束具9Aは、リード線8を挿通しているリード線引出部3Yにバンド部9aを巻き付けて、バンド部9aを係止部9bに挿通した後、係止部9bをバンド部9aの根元に向かって締め付けして外れないように結束する。ただ、結束具には線材を使用することもできる。線材である結束具には、図示しないが、針金や結束紐が使用できる。線材である結束具は、リード線を挿通しているリード線引出部に外部から巻き付けて結束する。さらに、閉塞具には、粘着テープを使用することもできる。粘着テープである閉塞具は、リード線引出部に巻き付けて閉塞する。以上の閉塞具は、簡単な構造で、しかも低コストにリード線引出部3Yを外部から閉塞できる。また、結束具9Aや粘着テープである閉塞具9は、たとえば、防水袋3から引き出されるリード線8と開口部との隙間に接着剤やシール剤を充填する状態として、その外側から結束する等の構造で防水袋3の開口部を確実に閉塞できる。
さらに、防水袋は、図示しないが、リード線引出部をコードブッシュで閉塞することもできる。コードブッシュは、たとえば、ゴムや軟質プラスチック等のゴム状弾性体で成形して、リード線を水密に挿通させると共に、外周面に沿って防水袋の可撓性シートを水密に結束して水密に閉塞できる。このように、ゴム状弾性体でのコードブッシュは、リード線や防水袋の可撓性シートを弾性的に挟着して、防水構造に密閉しながらリード線を引き出すことができる。ゴム状弾性体であるコードブッシュは、リード線をインサート成形して、リード線を水密に挿通することも、リード線を貫通孔に圧入する状態で挿通して水密に挿通することもできる。以上のコードブッシュは、リード線と防水袋とを別々に密閉するので、リード線と防水袋の両方を確実に防水構造で閉塞できる特徴がある。ただ、閉塞具は、リード線と可撓性シートとの両方を水密に挟着して、リード線を防水構造で防水袋から引き出すこともできる。
以上のように、リード線引出部3Yが防水構造で閉塞される防水袋3は、外部から水分が浸入するのを有効に防止して、内部に収納されるコアパック10を確実に防水する。さらに、防水構造で閉塞される防水袋3は、収納される電池1の安全弁が開弁されたときに排出される電解液が防水袋3の外側に漏れるのを有効に防止できる特長もある。
防水袋3からリード線8を引き出したリード線引出部3Yは、図28に示すように、コアパック10の端部において折り返されて、電池ホルダ2の下方に設けた引出スペース42に配置される。電池ホルダ2は、図7に示すように、一対の支持側壁12の間に、防水袋3のリード線引出部3Yを配置する引出スペース42を設けている。引出スペース42は、基板収納スペース41の反対側に設けられる。図7の電池ホルダ2は、電池収納部40の上方に基板の収納スペース41を設けているので、電池収納部40の下方に引出スペース42を設けている。図に示す電池ホルダ2は、一対の支持側壁12を、区画壁11の両端から、図において下方に突出させており、一対の支持側壁12の間に、リード線引出部3Yを収納する引出スペース42を設けている。引出スペース42は、リード線8を収納している防水袋3の開口部であるリード線引出部3Yを配設できる深さに設計される。
ただ、防水袋は、以上の構造に特定しない。防水袋は、電池のコアパックを防水構造で収納しながら、電池のコアパックに接続されたリード線を外部に引き出しできる他の全ての構造が採用できる。
以上のようにして、コアパック10が防水袋3に収納され、回路基板6から引き出されたリード線8は、リード線引出部3Yにおいて、防水構造で防水袋3から引き出される。リード線引出部3Yを閉塞具9やシール剤で閉塞する防水袋3は、好ましくは、閉塞部分において気密に閉塞して、外装ケース4に収納することができる。防水袋3を気密に閉塞して外装ケース4に収納するパック電池は、防水袋内の空気温度が変化して膨張し、あるいは収縮するとき、可撓性シートの防水袋が変形し、防水袋から空気が排気されたり、防水袋に空気が吸入されることがない。したがって、温度変化で防水袋の内部に外気が侵入するのを理想的な状態で阻止して、結露水に起因する電池やリード板の腐食を確実に阻止できる。さらに、気密に閉塞される防水袋は、内部に残存する気体を、乾燥された空気や不活性ガスとして、結露等を有効に防止することもできる。
ただし、本明細書において、防水袋を気密に閉塞するとは、空気の出入りを完全に遮断して防水袋の開口筒部を閉塞する状態のみを意味するのではなく、防水袋内の空気を外部に排気できる状態、たとえば、防水袋を外部から押圧して、圧力をかけた状態で防水袋の内部の空気を排気できるように閉塞する状態を含む広い意味で使用する。この状態は、外部から圧力が作用しない通常の状態では、防水袋への空気の出入りは生じない。したがって、温度変化で防水袋の内部に外気が侵入することもない。ただ、本発明のパック電池は、必ずしも防水袋を気密に閉塞する必要はない。
さらに、リード線引出部3Yを閉塞具9やシール剤で閉塞する防水袋3は、好ましくは、内部の空気を排気した状態で閉塞し、あるいは、開口部を閉塞した後、内部の空気を排気する。それは、防水袋の内部に空気が満たされた状態では、風船のように膨れた状態となって容積が大きくなり、外装ケースに収納し難くなると共に、外装ケースへの収納時や衝撃等を受けたときに、可撓性シートが破損しやすくなるからである。内部の空気を排気した状態、いいかえると、袋全体をしぼませた状態の防水袋は、容積を小さくして外装ケースに収納しやすくできると共に、収納時や衝撃を受けたときの破損を極減できる。
防水袋3は、リード線引出部3Yを閉塞具9で閉塞した後、防水袋3を外側から押圧して袋内の圧力を高くして、閉塞部分から空気を外部に排気することができる。また、防水袋3は、内部の空気を吸引しながら、すなわち、内部を減圧する状態でリード線引出部3Yを閉塞して、内部の空気を排気することもできる。このように、内部を減圧する防水袋3は、可撓性シートの内面を支持側壁12の外周面に密着させて、全体をコンパクトな形状として無理なく収納ケース4に収納できる特徴がある。防水袋3は、たとえば、防水袋内の空気をリード線引出部3Yから排気して、防水袋3の内部を減圧してコアパック10の表面に密着させることができる。この防水袋は、リード線引出部に吸引ノズルを差し込んで内部の空気を吸引して内部を減圧することができる。この防水袋は、内部の空気を排気した後、リード線引出部をシリコン樹脂等のシール剤で閉塞して気密に閉塞することができる。
以上のように、内部の空気を排気する防水袋3は、内部の空気を排気した状態で外装ケース4に収納し、あるいは、後述する第1ケース4Aと第2ケース4Bからなる外装ケース4のうち、一方のケースに収納した状態で内部の空気を排気して、その後、他方のケースで閉塞することもできる。このパック電池は、内部の空気を排気して、防水袋の外形をコアパックの外形に沿うコンパクトな形状として無理なく収納ケース4に収納できるので、収納時や衝撃を受けたときに防水袋が破損されるのを有効に防止できる。
以上のパック電池は、防水袋3の開口部を結束具やコードブッシュ等の閉塞具9で閉塞して、あるいはシール剤で閉塞して、リード線8を防水袋3から引き出している。ただ、パック電池は、必ずしも防水袋の開口部を閉塞具やシール剤で閉塞して、リード線を引き出す必要はなく、防水袋から引き出されるリード線を、直接に開口部から外部に引き出すこともできる。
さらに、パック電池は、図示しないが、電池のコアパックを収納する防水袋の外側を、収縮チューブで被覆し、あるいは、防水袋の外側に粘着テープを付着して、防水袋をコアパックの表面に沿わせることもできる。収縮チューブは、熱収縮チューブまたはゴム状弾性体ある。熱収縮チューブには、塩化ビニル系またはポリオレフィン系のシート材を筒状に成形したものが使用できる。ゴム状弾性体には、難燃性シリコンが使用できる。これらの収縮チューブは、収縮する状態で、コアパックを収納している防水袋の表面に密着して、これを被覆する大きさと形状とすることができる。粘着テープには、たとえば、ポリプロピレンテープが使用できる。粘着テープは、外装ケースの内面との接触面である、支持側壁の外周部の表面と湾曲プレート部とに付着することができる。この部分に粘着テープを付着する構造は、外装ケースの内面との接触面を効果的に被覆できる。
以上のように、防水袋の外周を収縮チューブや粘着テープで被覆する構造は、可撓性のシートである防水袋をコアパックの外周面に密着できるので、防水袋が嵩張るのを有効に防止して、簡単に外装ケースに収納して能率よく組み立てできる特長がある。さらに、防水袋の外周を被覆する収縮チューブや粘着テープで、外装ケース内面との接触面を被覆できるので、防水袋の可撓性シートがコアパックと外装ケースで挟まれて破損するのを有効に防止できる特長がある。
外装ケース4は、プラスチックを成形して製作される。図3ないし図7の外装ケース4は、プラスチック製の第1ケース4Aと第2ケース4Bを連結して、コアパック10を収納してなる防水袋3を内部に収納している。第1ケース4Aと第2ケース4Bは周壁34を一体的に成形して設けている。さらに、図の外装ケース4は、内側に、ボス35を突出して設けている。ボス35は、第1ケース4Aと第2ケース4Bの隅部に設けている。ボス35に止ネジ(図示せず)を挿通し、この止ネジで第1ケース4Aと第2ケース4Bを連結する。連結された第1ケース4Aと第2ケース4Bは、互いに周壁34の開口縁を隙間なく接触させて閉塞される。
さらに、外装ケース4は、電気機器に連結するコネクタ15を外部に表出させる開口窓4aを設けている。このパック電池は、第1ケース4Aと第2ケース4Bの連結部に開口窓4aを設けており、第1ケース4Aと第2ケース4Bの開口窓4aでコネクタ15を挟着して、コネクタ15を外装ケース4の開口窓4aから表出させる状態で連結している。このパック電池は、コネクタ15が電気機器(図示せず)の電源供給部に接続されて、パック電池が定位置に連結される。コネクタ15は、パック電池の出力端子(図示せず)を表出して設けている。出力端子はリード線8を介して電池1に連結している。さらに、このパック電池は、コネクタ15が充電器(図示せず)の充電接続部にも接続される。充電器は、充電接続部にコネクタ15を接続して、パック電池を定位置に連結して充電する。
外装ケースは、その表面に、パック電池の容量表示スイッチや発光ダイオードを外部に表出させる操作窓と表示窓を設けることができる。操作窓は、回路基板に設けた容量表示スイッチを外部に表出する位置に設けることができる。表示窓は、回路基板に設けた発光ダイオードから照射される光を外部に表示できる位置に設けることができる。
以上のパック電池は、以下のようにして組み立てられる。
(1)全ての電池1を電池ホルダ2の保持穴13に挿入した後、一対のホルダユニット2Aを連結する。
(2)基板ホルダ7に回路基板6を固定する。この回路基板6は、保護回路を実現する電子部品(図示せず)、及びリード板5に接続される接続リード21や出力側リード板20を予めハンダ付け等により固定している。基板ホルダ7に回路基板6を固定した後、基板ホルダ7に絶縁樹脂14を充填して、回路基板6をポッティングして埋設する。
(3)電池ホルダ2の収納スペース41に基板ホルダ7を固定する。基板ホルダ7は、図13に示すように、連結部53を止ネジ39を介して電池ホルダ2に固定する。
(4)各々の電池1の端面電極に、リード板5を溶着して固定する。リード板5の接続タブ5Aを回路基板6に接続する。リード板5の接続タブ5Aは、支持側壁12の接続窓12Bに配置されて、回路基板6に接続される。リード板5の接続タブ5Aは、回路基板6に固定された接続リード21を介して回路基板6に接続される。
以上の工程で、電池のコアパック10が組み立てられる。
(5)電池のコアパック10を防水袋3に入れて、リード線8を防水袋3の開口部から外部に引き出す。リード線8を引き出す開口部は、結束具やコードブッシュ等の閉塞具9で閉塞することができる。リード線8を引き出す部分をリード線引出部3Yとして、このリード線引出部3Yを折り返して、電池ホルダ2の引出スペース42に配置する。さらに、コアパックが収納された防水袋は、外側を収縮チューブや粘着テープで被覆することもできる。
(6)コアパック10が収納された防止袋3を外装ケース4に収納する。
(7)外装ケース4の第1ケース4Aと第2ケース4Bとを連結する。
本発明のパック電池は、屋外で使用される電気機器、たとえば電動自転車や電動車両、作業用ロボット用の電源として使用される。
1…電池
2…電池ホルダ 2A…ホルダーユニット
3…防水袋 3B…収納部
3Y…リード線引出部
4…外装ケース 4A…第1ケース
4B…第2ケース
4a…開口窓
5…リード板 5A…接続タブ
5a…スリット
5X…出力リード板
5Y…中間リード板
6…回路基板 6A…位置決孔
7…基板ホルダ
8…リード線
9…閉塞具 9A…結束具
9a…バンド部
9b…係止部
10…コアパック
11…区画壁 11A…開口部
11X…肉厚部
12…支持側壁 12A…接触プレート部
12a…湾曲面
12B…接続窓
13…保持穴 13A…端保持部
13B…中間保持部
14…絶縁樹脂
15…コネクタ
16…肉盗み孔
17…受け部
18…温度センサー
19…スリット
20…出力側リード板 20A…接続部
20B…固定片
21…接続リード
22…ボス
23…止ネジ
24…位置決凹部
29…連結ボス
30…クッション材
31…止ネジ
34…周壁
35…ボス
39…止ネジ
40…電池収納部
41…収納スペース
42…引出スペース
50…収納スペース
51…底板
52…周壁
53…連結部
54…支持リブ
55…連結ボス
56…位置決凸部
57…中央凸部
58…切欠部
59…突出片
60…配置領域
70…出力側リード板 70A…接続部
70B…固定部
70C…立上部
70D…挿入片
70a…係止部
76…回路基板 76B…係止孔
77…基板ホルダ
101…電池
102…電池ホルダ
111…区画壁 111X…肉厚部
113…保持穴

Claims (8)

  1. 複数の円筒形の電池(1)を互いに平行な姿勢として電池ホルダ(2)でもって多段多列に配置してなるパック電池であって、以下の全ての構成を有することを特徴とするパック電池。
    (a)前記電池ホルダ(2)がプラスチック製で、電池(1)を挿入して保持する保持穴(13)を有し、この保持穴(13)に電池(1)が挿入されて定位置に配置されている。
    (b)前記電池ホルダ(2)は、保持穴(13)に挿入している電池(1)の両端部を別々に保持する一対のホルダーユニット(2A)からなり、保持穴(13)を直線状とするように一対のホルダーユニット(2A)が連結されて、保持穴(13)に電池(1)を挿入している。
    (c)各々のホルダーユニット(2A)の保持穴(13)は、その中間において、電池(1)の端部を挿入してなる端保持部(13A)と、電池(1)の中間部を挿入している中間保持部(13B)とに区画しており、端保持部(13A)の内形を電池(1)の外形に沿う円形として、中間保持部(13B)の内形を多角形としている。
    (d)前記電池ホルダ(2)は、隣接する保持穴(13)の間に区画壁(11)を備え、この区画壁(11)で保持穴(13)を設けている。
  2. 前記区画壁(11)が、内側に円形の保持穴(13)を設けてできる肉厚部(11X)に、端面から電池(1)の長手方向に伸びるように肉盗み孔(16)を設けている請求項1に記載されるパック電池。
  3. 前記電池ホルダ(2)の中間保持部(13B)の内形が六角形である請求項1に記載されるパック電池。
  4. 前記中間保持部(13B)が、開口端に向かって内形を大きくする抜き勾配を設けている請求項1に記載されるパック電池。
  5. 前記電池ホルダ(2)の区画壁(11)が、中間保持部(13B)の開口表面に、成形されたホルダーユニット(2A)を金型から脱型する押し出しピンの受け部(17)を設けている請求項1に記載されるパック電池。
  6. 前記電池ホルダ(2)の中間保持部(13B)が六角形で、六角形の隅部に位置する区画壁(11)を厚くして受け部(17)を設けている請求項5に記載されるパック電池。
  7. 前記電池ホルダ(2)が、保持穴(13)の電池(1)の長手方向の長さに対する端保持部(13A)の長さを5%ないし50%としている請求項1に記載されるパック電池。
  8. 前記電池ホルダ(2)に収納している電池(1)の端部電極を、リード板(5)を介して接続してなる回路基板(76)を備えると共に、この回路基板(76)は、前記リード板(5)が接続される出力側リード板(70)を固定して設けており、この出力側リード板(70)は、前記回路基板(76)に固定される固定部(70B)と、前記リード板(5)が接続される接続部(70A)とを立上部(70C)で連結してなる形状に金属板を折曲加工しており、さらに、前記固定部(70B)は、前記回路基板(76)に設けた係止孔(76B)に挿入される挿入片(70D)を先端から突出して設けると共に、この挿入片(70D)を折曲加工して、前記回路基板(76)に係止する係止部(70a)を先端部に設けており、前記挿入片(70D)を前記回路基板(76)の係止孔(76B)に挿入して、係止部(70a)の上面を前記回路基板(76)の下面に係止すると共に、固定部(70B)の下面を回路基板(76)の上面にハンダ付けして前記出力側リード板(70)を回路基板(76)に固定してなる請求項1に記載されるパック電池。
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