JP5408176B2 - ステアリングコラムの製造方法 - Google Patents
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Description
尚、本発明に関連する技術を記載した刊行物として、特許文献3がある。
このうちのコラム本体部は、少なくとも軸方向一部の内径を拡縮可能であり、内周面の円周方向3箇所以上が、この内周面から径方向内方へ突出しており、外周面のうちのこれら突出した部分と円周方向に整合した位置が、この外周面から径方向内方に凹んでいる筒状である。
又、前記膨出部は、前記コラム本体部と一体に成形され、幅方向に関する拡縮が可能な1対の被挟持部と、1対の傾斜部とを有する。
このうちの両傾斜部は、それぞれの一端を、前記両被挟持部の前記コラム本体部と反対側の端部に連続すると共に、このコラム本体部から離れる方向、且つ、互いにこのコラム本体部の幅方向に関して近づく方向に延出し、それぞれの他端同士を連続部を介して連続させている。
そして、前記中間コラム素子を分割して、複数の前記ステアリングコラムとする。
図1〜3は本発明に関連する参考例の1例を示している。本参考例を含め、本発明の特徴の一部は、ステアリングコラムの製造方法を工夫した点にある。尚、本発明の製造方法の対象となるステアリングコラムは、ステアリングホイール1(図7参照)の前後位置を調節する為のテレスコピック機構に加えて、前記図7〜9に示した構造と同様に、上下位置を調節する為のチルト機構を備えた構造に適用する事もできる。又、テレスコピック機構、又は、チルト機構の何れも備えていないステアリング装置に組み込むステアリングコラムの製造方法に就いても、本発明の対象である。
このうちのステアリングシャフト5は、後端部に前記ステアリングホイール1が装着されるもので、前記ステアリングコラム6aの内部に、回転自在に支持されている。
このうちの、コラム本体部26は、少なくとも軸方向一部の内径を弾性変形により拡縮可能とした筒状である。
又、前記膨出部27は、前記コラム本体部26と一体に、このコラム本体部26の外周面の軸方向中間部から一端(図1の左端部)に掛けて、径方向外方(図1の下方)に膨出した状態で形成されている。尚、前記膨出部27は、前述した従来構造のテレスコピックステアリング装置を構成する可動側ブラケット22(図8〜9参照)に相当するものである。
このうちの両被挟持部25、25は、その一端を前記アウタコラム13bの上側半円筒部の両端部(図2の左右方向)に連続し、後述する固定側ブラケット12bを構成する1対の支持板部30、30と略平行状に形成している。又、これら両支持板部30、30に挟持され、幅方向に関する拡縮が可能である。更に、これら両被挟持部25、25には、軸方向に長い1対のコラム側通孔31、31が形成されている。
又、前記底部28は、前記両被挟持部25、25の他端(図2の下端部)同士を連続している。
次いで、図3(B)に示す様に、この中間コラム素子29を、軸方向中間部α{同図(A)参照}で切断して、2個のアウタコラム13b、13bを成形する。尚、本参考例の場合、中間コラム素子29は2個のアウタコラムを連続した形状であるが、金型等のコスト、及び、加工コスト等のバランスを考慮した上で、3個以上のアウタコラムを連続した如き形状の中間コラム素子を成形し、この中間コラム素子を3個以上のアウタコラムに分割する事もできる。
又、前記インナコラム14bの構造は、従来から知られている構造と同様である為、説明を省略する。
図4〜6は、本発明の実施の形態の1例を示している。本例の対象となるステアリングコラムを構成するアウタコラム13cは、前述した参考例の1例と同様に、コラム本体部26aと、膨出部27aとを備える。
このうちのコラム本体部26aは、少なくとも軸方向一部の内径を弾性的に拡縮可能とした筒状である。又、前記コラム本体部26aの内周面には、このコラム本体部26aの内径側にインナコラム14bを、軸方向の変位を可能に嵌合支持する為の支持部34を有する。
又、これら各***部35、35を形成する位置は、前記アウタコラム13cの内周面の円周方向等間隔位置に限定されるものではない。但し、半円周側に偏らせず、半円周を上回る範囲に分布させる。
この様な膨出部27aは、幅方向に関する拡縮が可能な1対の被挟持部25a、25aと、1対の傾斜部37、37とを有する。
次いで、図6(B)に示す様にこの中間コラム素子29aを、軸方向中間部α{図6(A)参照}で切断して、2個のアウタコラム13c、13cとする。
尚、中間コラム素子29aを分割して前記アウタコラム13cを成形した後、前記支持部34を構成する各***部35、35の先端部に切削加工、又はプレス加工を施しても良い。その他の構造、及び作用、効果は前述した参考例の1例と同様である。
又、ステアリングコラムを構成するアウタコラムとインナコラムとの前後方向は問わない。インナコラムが後側であっても、アウタコラムが後側であっても良い。
2 ステアリングギヤユニット
3 入力軸
4 タイロッド
5 ステアリングシャフト
6、6a ステアリングコラム
7 自在継手
8 中間シャフト
9 自在継手
10 車体
11 枢軸
12、12a、12b 固定側ブラケット
13、13a、13b、13c アウタコラム
14、14a、14b インナコラム
15 アウタチューブ
16 インナシャフト
17 電動モータ
18 調節レバー
19 杆状部材
20 カム装置
21 カム部材
22 可動側ブラケット
23、23a ***部
24 支持爪部
25、25a 被挟持部
26、26a コラム本体部
27、27a 膨出部
28 底部
29、29a 中間コラム素子
30 支持板部
31 コラム側通孔
32 頭部
33 抑えナット
34 支持部
35 ***部
36 凹部
37 傾斜部
38 連続部
39 上下方向長孔
Claims (1)
- 少なくとも軸方向一部の内径を拡縮可能とし、内周面の円周方向3箇所以上が、この内周面から径方向内方へ突出しており、外周面のうちのこれら突出した部分と円周方向に整合した位置が、この外周面から径方向内方に凹んでいる筒状のコラム本体部と、このコラム本体部と一体に成形され、幅方向に関する拡縮が可能な1対の被挟持部と、1対の傾斜部を有する膨出部を備え、このうちの両傾斜部は、それぞれの一端を、前記両被挟持部の前記コラム本体部と反対側の端部に連続すると共に、このコラム本体部から離れる方向、且つ、互いにこのコラム本体部の幅方向に関して近づく方向に延出し、それぞれの他端同士を連続部を介して連続させているステアリングコラムの製造方法であって、
少なくとも1対のステアリングコラムの一端同士を連続した形状を有する中間コラム素子を、ハイドロフォーム工法により中空管を径方向外方に膨らませて成形した後、
前記中間コラム素子を分割して、複数の前記ステアリングコラムとする事を特徴とするステアリングコラムの製造方法。
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