JP5407671B2 - ボールねじ - Google Patents

ボールねじ Download PDF

Info

Publication number
JP5407671B2
JP5407671B2 JP2009200082A JP2009200082A JP5407671B2 JP 5407671 B2 JP5407671 B2 JP 5407671B2 JP 2009200082 A JP2009200082 A JP 2009200082A JP 2009200082 A JP2009200082 A JP 2009200082A JP 5407671 B2 JP5407671 B2 JP 5407671B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow path
cooling
nut
cross
holes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009200082A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011052721A (ja
Inventor
和史 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2009200082A priority Critical patent/JP5407671B2/ja
Priority to PCT/JP2010/005236 priority patent/WO2011024450A1/ja
Priority to US13/058,124 priority patent/US8752446B2/en
Priority to CN2010800022890A priority patent/CN102124251A/zh
Priority to EP10805567.4A priority patent/EP2461072A4/en
Publication of JP2011052721A publication Critical patent/JP2011052721A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5407671B2 publication Critical patent/JP5407671B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)

Description

この発明はボールねじに関する。
ボールねじは、内周面に螺旋溝が形成されたナットと、外周面に螺旋溝が形成されたねじ軸と、ナットの螺旋溝とねじ軸の螺旋溝で形成される軌道溝の間に配置されたボールと、を備えている。
工作機械、射出成形機、半導体素子製造装置等の精密送り機構として使用されるボールねじは、高温になると、ねじ軸やナットの熱変形により、ボールの負荷分布異常や作動性の悪化が生じて、送り機構としての位置決め精度等に影響を及ぼすため、冷却した状態で使用されている。
下記の特許文献1には、ボールねじの冷却方法として、ナットを軸方向に貫通する冷却用貫通孔(冷却流路孔)を、少なくとも1個設け、冷却用貫通孔に冷却媒質を通してナットを冷却することが記載されている。
また、この文献には、ナットに冷却用貫通孔を6個設けた例として、隣り合う2個の貫通孔を連結する凹部(スロット)を設けた端部キャップを、ナットの両端に漏洩防止用パッキングを介して固定したものが記載されている。この例では、冷却用貫通孔の断面積がこれに接続された凹部の断面積より小さいため、流路に断面積の変化が生じることで、流路内を流れる冷却媒質の圧力損失が大きくなる。
特開2002−310258号公報
この発明の課題は、冷却機構として、ナットを軸方向に貫通する複数の冷却用貫通孔を備えたボールねじであって、冷却媒質の圧力損失が小さく、冷却効率が高いものを提供することである。
上記課題を解決するために、この発明のボールねじは、内周面に螺旋溝が形成されたナットと、外周面に螺旋溝が形成されたねじ軸と、ナットの螺旋溝とねじ軸の螺旋溝で形成される軌道溝の間に配置されたボールと、を備えたボールねじであって、ナットを軸方向に貫通する複数の冷却用貫通孔を有し、隣り合う冷却用貫通孔は、断面形状および断面積が同じであり、ナットの軸方向端部で、これらの冷却用貫通孔が、流路断面の形状および面積が同じである流路形成部材で直列に接続されて流路をなし、この流路の入口および出口に、流路断面の形状および面積が同じである冷却媒質導入配管および冷却媒質排出配管が直列に接続され、前記流路の入口および出口は、隣り合う冷却用貫通孔の前記流路形成部材で接続されていない前記ナットの軸方向端部に設けられ、前記流路形成部材は、前記ナットの外側に配置された配管であることを特徴とする。
流路の断面積の変化に伴う圧力損失について以下に説明する。
図1に示すように、上流側の流路101の断面積A1 が下流側の流路102の断面積A2 より小さい場合、損失ヘッドh’は、流路101の平均流速をV1 、流路102の平均流速をV2 、重力加速度をgとした時に、ベルヌーイの定理から下記の(1) 式で表される。
h=(V1 −V2 )/2g=ζ・V1 2 /2g‥‥(1)
ただし、ζ=(1−A1 /A2 2 である。
(1) 式から、A1 ≒A2 の時に損失ヘッドhが最小となることが分かる。
図2に示すように、上流側の流路101の断面積A1 が下流側の流路102の断面積A2 より大きい場合、損失ヘッドhは、流路101の平均流速をV1 、流路102の平均流速をV2 、重力加速度をgとした時にベルヌーイの定理から下記の(2) 式で表される。
h’=(V2 −V1 )/2g=ζ’・V2 2 /2g‥‥(2)
ただし、ζ’=(A1 /A2 −1)2 である。
(2) 式から、A1 ≒A2 の時に損失ヘッドh’が最小となることが分かる。
以上のことから、上流側の流路101の断面積A1 と下流側の流路102の断面積A2 を同じにすることで、圧力損失を低減できることが分かる。
そのため、ナットの冷却用貫通孔と流路形成部材とで形成される流路、およびその出入り口に接続される配管の流路断面の形状および面積を極力同じにする(同じかほぼ同じにする)ことで、前記流路の出入り口および前記流路内での冷却媒質の圧力損失を小さくすることができる。
なお、この圧力損失を小さくできる効果が特に発揮されるのは、油等の粘性が高いもの(動粘度係数1.585mm2 /s以上)を流した場合と、乱流(レイノルズ数が3000以上)の場合である。
流路の断面積の変化に伴う流速の変化について以下に説明する。
図3に示すように、断面の形状および面積が同じ4つの流路を、断面の形状および面積が同じ流体導入配管に対して並列に接続した場合、各流路への分岐点で流路断面積が各流路の4倍となる。これに対して、断面の形状および面積が同じ4つの流路を直列に接続して、その一端に断面の形状および面積が同じである流体導入配管を接続した場合、流路断面積は変化しない。
流量をQ、流路断面積をAとした時、流速Vは下記の(3) 式で表される。
V=Q/A‥‥(3)
(3) 式から、冷却媒質の流速が大きいほど放熱量が大きくなって冷却効果は高くなるため、流路断面積が大きくなるほど逆に冷却効果は小さくなることが分かる。
以上のことから、複数の冷却流路を接続する際には、並列でなく直列で接続する方が高い冷却効果が得られることが分かる。
よって、例えば図4(a)に示すように、ナット1の冷却用貫通孔12a,12bを流路形成部材4で接続して流路を形成し、この流路の入口50および出口60を、冷却用貫通孔12a,12bの流路形成部材4で接続されていない端部に設けることにより、2つの冷却用貫通孔12a,12bが直列に接続されて、流路の入口50から出口60まで流路断面(形状および面積)が同じになる。
これに対して、例えば図4(b)に示すように、流路の入口50を流路形成部材4に設けて、2つの冷却用貫通孔12a,12bを並列に接続した場合には、各冷却用貫通孔12a,12bへの分岐点で流路断面が一時的に大きくなる。この場合と比較して、図4(a)に示す場合の方が、流路断面積の変化がないことで流速を一定に保つことができるため、冷却効果が高くなる。
この発明のボールねじは、隣り合う冷却用貫通孔を、これらと断面積が異なる流路形成部材を接続して流路を形成したものと比較して、流路内を流れる冷却媒質の圧力損失が小さいため、冷却効率が高いものとなる。
流路断面の変化に伴う圧力損失を説明する図であって、上流側の流路の断面積が下流側の流路の断面積より小さい場合を示す。 流路断面の変化に伴う圧力損失を説明するための図であって、上流側の流路の断面積が下流側の流路の断面積より大きい場合を示す。 流路断面の変化に伴う流速の変化を説明する図であって、断面が同じ4つの流路を流体導入配管と並列に接続した場合を示す。 この発明のボールねじにおける流路の入口および出口の設け方を説明する図であって、冷却効果の高い例(a)と低い例(b)を示す。 この発明の実施形態に相当するボールねじを示す図であって、ナットのみが断面図になっている。 図5のボールねじのA矢視図である。
以下、この発明の実施形態について説明する。
この実施形態のボールねじは、図5および6に示すように、ナット1と、ねじ軸2と、ボール3と、半円弧状のチューブ(流路形成部材)4と、冷却液導入配管(冷却媒質導入配管)5と、冷却液排出配管(冷却媒質排出配管)6と、コネクタ71〜74とを備えている。図5および6において、ボール循環部材およびシールは省略されている。
ナット1の内周面に、螺旋溝1aが形成されている。ねじ軸2の外周面に、螺旋溝2aが形成されている。ナット1の螺旋溝1aとねじ軸2の螺旋溝2aで形成される軌道溝の間にボール3が配置されている。ナット1の軸方向一端にはフランジ11が形成されている。
ナット1には、軸方向に貫通する2つの冷却用貫通孔12a,12bが、ナット1の直径方向で対向する位置に形成されている。ナット1のフランジ11側の端部で、これらの冷却用貫通孔12a,12bが半円弧状のチューブ4により接続されている。チューブ4の一端と冷却用貫通孔12aは、コネクタ71で連結されている。チューブ4の他端と冷却用貫通孔12bは、コネクタ72で連結されている。これにより、冷却用貫通孔12a,12bとチューブ4からなる流路が形成されている。
冷却用貫通孔12aのチューブ4が接続されていない端部が、コネクタ73を介して冷却液導入配管5と接続されている。冷却用貫通孔12bのチューブ4が接続されていない端部が、コネクタ74を介して冷却液排出配管6と接続されている。すなわち、この流路の入口および出口は、冷却用貫通孔12a,12bのチューブ4で接続されていない端部に設けてある。
これにより、冷却液は、冷却液導入配管5→コネクタ73→ナット1の冷却用貫通孔12a→コネクタ71→チューブ4→コネクタ72→ナット1の冷却用貫通孔12b→コネクタ74→冷却液排出配管6の順に流れる。この冷却液の流れにおいて、直接的には冷却用貫通孔12a,12b内の冷却水の流れにより、ナット1が冷却される。
この実施形態のボールねじによれば、ナット1の冷却用貫通孔12a,12bとチューブ4からなる流路、この流路の出入り口に接続される冷却液導入配管5と冷却液排出配管6の全てにおいて、流路断面(流路の断面形状および断面積)が同じであるため、冷却液の圧力損失が小さくなる。よってい、冷却効率が高くなり、冷却液供給用ポンプの負担も軽減される。
また、2つの冷却用貫通孔12a,12bが冷却液導入配管5に対して直列に接続されていることから、流速が一定に保持されるため、2つの冷却用貫通孔12a,12bが冷却液導入配管5に対して並列に接続されている場合のように、分岐点で流路断面が大きくなって流速が低下する場合と比較して、冷却効果が高くなる。
1 ナット
11 フランジ
12a 冷却用貫通孔
12b 冷却用貫通孔
2 ねじ軸
3 ボール
4 チューブ(流路形成部材)
5 冷却液導入配管
50 流路の入口
6 冷却液排出配管
60 流路の出口
71〜74 コネクタ

Claims (1)

  1. 内周面に螺旋溝が形成されたナットと、外周面に螺旋溝が形成されたねじ軸と、ナットの螺旋溝とねじ軸の螺旋溝で形成される軌道溝の間に配置されたボールと、を備えたボールねじであって、
    ナットを軸方向に貫通する複数の冷却用貫通孔を有し、隣り合う冷却用貫通孔は、断面形状および断面積が同じであり、
    ナットの軸方向端部で、これらの冷却用貫通孔が、流路断面の形状および面積が同じである流路形成部材で直列に接続されて流路をなし、
    この流路の入口および出口に、流路断面の形状および面積が同じである冷却媒質導入配管および冷却媒質排出配管が直列に接続され
    前記流路の入口および出口は、隣り合う冷却用貫通孔の前記流路形成部材で接続されていない前記ナットの軸方向端部に設けられ、
    前記流路形成部材は、前記ナットの外側に配置された配管であるボールねじ。
JP2009200082A 2009-08-31 2009-08-31 ボールねじ Active JP5407671B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009200082A JP5407671B2 (ja) 2009-08-31 2009-08-31 ボールねじ
PCT/JP2010/005236 WO2011024450A1 (ja) 2009-08-31 2010-08-25 ボールねじ装置
US13/058,124 US8752446B2 (en) 2009-08-31 2010-08-25 Ball screw device
CN2010800022890A CN102124251A (zh) 2009-08-31 2010-08-25 滚珠丝杠装置
EP10805567.4A EP2461072A4 (en) 2009-08-31 2010-08-25 BALL SCREW DEVICE

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009200082A JP5407671B2 (ja) 2009-08-31 2009-08-31 ボールねじ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011052721A JP2011052721A (ja) 2011-03-17
JP5407671B2 true JP5407671B2 (ja) 2014-02-05

Family

ID=43941946

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009200082A Active JP5407671B2 (ja) 2009-08-31 2009-08-31 ボールねじ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5407671B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5869182U (ja) * 1981-11-02 1983-05-11 アイシン精機株式会社 超低温流体用継手
JP2002310258A (ja) * 2001-04-12 2002-10-23 Shangyin Sci & Technol Co Ltd 冷却流路を備えたボール・スクリュー
US6817260B2 (en) * 2001-11-09 2004-11-16 Hiwin Technologies Corporation Ball screw with cooling means
JP2005030521A (ja) * 2003-07-09 2005-02-03 Osaka Gas Co Ltd コルゲート管とコルゲート管の配管工法とコルゲート管の改修工法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011052721A (ja) 2011-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10989480B2 (en) Counter-flow heat exchanger with helical passages
US8752446B2 (en) Ball screw device
WO2013118869A1 (ja) 半導体冷却装置
US20130126143A1 (en) Cooling jacket
US20140284029A1 (en) Cooler
EP3306254A1 (en) Heat exchanger tank structure and production method therefor
Wang et al. Heat transfer and pressure drop in a smooth and ribbed turn region of a two-pass channel
JP2010027963A (ja) 冷却器
CN102112843A (zh) 用于内燃机的传热单元
US20140090818A1 (en) Heat exchanger device
JP5332115B2 (ja) パワー素子搭載用ユニット
JP5407671B2 (ja) ボールねじ
JP5498135B2 (ja) ヒートシンク
CN115004362B (zh) 冷却构造以及散热器
CN115507679A (zh) 波浪形相邻通路热交换器芯和歧管
JP2007221153A (ja) ヒートシンク冷却装置
JP5919642B2 (ja) リニアガイド装置の冷却構造
US10088239B2 (en) Heat exchanger with improved flow at mitered corners
JP2013134029A (ja) 熱交換器
JP7391804B2 (ja) 流体制御器、及び、流体混合器
JP2018165588A (ja) 熱交換器
US10168112B2 (en) Heat exchanging apparatus and method for transferring heat
EP4187189A1 (en) Heat exchanger
JP5732739B2 (ja) ボールねじ装置
JP2023041317A (ja) 熱交換器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130312

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130510

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131008

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131021

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5407671

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150