JP5407090B2 - エマルジョン燃料の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、エマルジョン燃料の製造方法に関するものである。
近年、環境保全への関心が高まり、環境保全のために、工場の燃焼装置や車両のエンジン等から排出される窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)等の有害物質の低減が検討され、種々対策が講じられている。
このような環境保全の対策には、工場の燃焼装置や車両のエンジン等に用いられる燃料を改質しているものがある。
このように改質した燃料としては、水と油と界面活性剤とを混合して生成したエマルジョン燃料がある。
従来より、エマルジョン燃料の製造方法として、水と油を混合する際に磁気をかける方法が知られている(特許文献1,2)。
特開2005−206773号公報 特開平5−164304号公報
しかし、上記従来の方法では、水と油との分離の傾向が強くなり、このため、燃料の貯蔵が不安定になり、また、燃焼性が不安定になるという不都合があった。
そこで、本発明は、水と油とを分離しにくくさせ、燃料を安定して貯蔵するとともに、燃焼性を安定して有害物質の排出を低減するエマルジョン燃料の製造方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明のエマルジョン燃料の製造方法は、
水と油の少なくとも一方に超音波振動を与える工程と、
該超音波振動が与えられた水または油を天然鉱石に接触させる工程と、
油と該天然鉱石に接触させた水、水と該天然鉱石に接触させた油、または該天然鉱石に接触させた油と該天然鉱石に接触させた水を、油または天然鉱石に接触させた油30体積%〜70体積%、水または天然鉱石に接触させた水70体積%〜30体積%の比率で、カタラーゼを添加して攪拌混合する工程と、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、水と、ナフサ、ガソリン、灯油、軽油、重油、重質油等の油とを分離しにくくさせ、安定して貯蔵できるとともに、燃焼性を安定して有害物質の排出を低減したエマルジョン燃料を、簡便な方法で提供することができる。
本発明により得られたエマルジョン燃料は、特に、5気圧〜10気圧(0.5MPa〜1MPa)程度の高圧力でノズルより一気に噴射させた場合に、高エネルギーを得ることができる。また、従来の燃料の1/3の量で同等のエネルギーを発生し、NOx、SOx、CO2等の有害物質を半減することが可能である。
本発明に用いる燃料製造システムの一例を示す図である。 本発明に用いる水晶発振器の一例を示す図である。 本発明に用いる混合タンクの一例を示す図である。
まず、本発明に用いることができる燃料製造システムの一例を、図1を用いて説明する。
この燃料製造システム1は、水を貯蔵する水タンク2と、油を貯蔵する油タンク3と、水及び/又は油に超音波振動を与える超音波振動付与装置4と、界面活性剤を貯蔵する界面活性剤タンク5と、水と油と界面活性剤とを混合する混合タンク6と、混合液を燃料として貯蔵する燃料タンク7とを備えている。
超音波振動付与装置4は、容器8を備え、この容器8内を仕切部材9によって水処理用空間10Aを備えた水処理部10と油処理用空間11Aを備えた油処理部11とに分離形成している。水処理部10には、水処理用機器12が配設されている。油処理部11には、油処理用機器13が配設されている。この水処理用機器12及び油処理用機器13は、水や油に超音波振動を与えてそのクラスタ(集合体)のサイズを小さくする振動器・波動器又は水晶発振器等の既存の機器からなるものである。
水処理用機器12や油処理用機器13として用いる水晶発振器には、例えば、図2に示すものがある。図2に示すように、水晶発振器31は、水晶振動子32を周波数選択回路素子の一つとして用い、水晶振動子32と発振回路とをワンパッケージ化したものであり、リードフレーム33上にICチップ34とワイヤボンデイング35とを設けるとともに、モールド36に水晶振動子32を保持させて構成されている。
超音波振動付与装置4は、複数を直列に配設してもよい。この構成によれば、直列に配置した複数の超音波振動付与装置4によって複数段に効率良く水や油のクラスタサイズを小さくできるので、エマルジョン燃料をさらに安定して貯蔵できるとともに、燃焼性を安定して有害物質の排出を低減することができる。
また、水処理部10、油処理部11には、天然鉱石を投入することができ、超音波処理された水または超音波処理された油を、水処理部10または油処理部11内で、天然鉱石に接触させることができる。尚、超音波処理された水または超音波処理された油は、混合タンク6に供給される前に天然鉱石と接触すればよい。従って、超音波振動付与装置4と混合タンク6の間に、天然鉱石を接触させるための容器を別途設けてもよい。
水タンク2は、水管14を介して水処理部10に接続し、内部の水を水処理部10に送給する水供給ポンプ15を備えている。また、油タンク3は、油管16を介して油処理部11に接続し、内部の油を油処理部11に送給する油供給ポンプ17を備えている。
水処理部10は、水管18を介して混合タンク6に接続し、内部の水を混合タンク6に送給する水供給ポンプ19を備えている。また、油処理部11は、油管20を介して混合タンク6に接続し、内部の油を混合タンク6に送給する油供給ポンプ21を備えている。
界面活性剤タンク5は、界面活性剤管22を介して混合タンク6に接続し、内部の界面活性剤を混合タンク6に送給する界面活性剤ポンプ23を備えている。この界面活性剤は、本発明においては必須の構成要件ではないが、水と油との混合液に添加すると、水や油の表面張力を低下させ、水と油とを長期間にわたって分離して安定させるものである。尚、界面活性剤は、混合タンク6に直接送給せずに、混合タンク6に送給される前の水または油に送給してもよい。
混合タンク6は、混合液管24を介して燃料タンク7に接続し、内部の混合液を燃料タンク7に送給する混合液ポンプ25を備えている。
混合タンク6としては、ダイナミックミキサーでもスタティックミキサーでもよく、例えば図3に示すようなスタティックミキサーが挙げられる。
図3に示す装置は、流体を矢印方向に圧送する管体102と、この管体102内に設置されたガイドベーン103と、ガイドベーン103の下流側の管体102内周壁に放射状に固定された複数の突起物110で構成されている。
ガイドベーン103は、一対の半楕円形翼盤104a、104bの弦側縁辺105a、105bを傾斜状に交差させ、交差部上流側の弦側縁辺間を、管体102の横断面を二分する仕切り板105で閉鎖するとともに、一方の半楕円形翼盤104aの交差部下流側弦縁辺と、他方の半楕円形翼盤104bの交差部上流側弦縁辺によって形成される領域(開放口)106を、邪魔板などの狭窄手段107で部分的に閉塞させた構成になり、一対の半楕円形翼盤104a、104bの円弧側縁辺108a、108bを管体102の内壁に結合して設置されている。
図3において、狭窄手段107は仕切り板105と一体のプレートで構成されており、一方の半楕円形翼盤の交差部下流側弦縁辺と他方の半楕円形翼盤の交差部上流側弦縁辺間を四角形の仕切り板105の一部で部分的に閉塞することにより、開放口106が狭窄手段107によって狭められるようになっている。
図3に示す装置では、管体102を矢印方向から圧送される流体は仕切り板105により二つの分流に仕分けられ、整流されながら2枚の半楕円形翼盤104a、104bに誘導されることにより、強いひねりをもった螺旋流に変流される。このとき、流体は仕切り板105と翼盤104a、104bによる急激な分断と変流により、流体内に大きな剪断応力を発生させ、微細液粒子と微細気泡の乱流となって混合される。
また、この流体は、仕切り板105と、一対の半楕円形翼盤104a、104bと管体102の内壁で形成される変流路により、管体102の横断面積に比較して狭窄されているので加速され、ガイドベーン103の下流側の拡大された領域において流体周速度の2乗に比例する負圧を発生させるが、さらに狭窄手段107により開放口を絞っているのでガイドベーン103を通過した流体の周速度はさらに増速され、ガイドベーン103の下流側の拡大領域において管体102の内の外周側に増圧部が形成され、管体102の軸芯部により大きな負圧を有するキャビテーションが発生する。
更に、大きな遠心加速度を付与された流体の旋回流が、突起物110に衝突することにより、激しい混合・撹拌作用が生成されるようになっている。
この様な装置としては、OHRラインミキサー((株)OHR流体工学研究所)が挙げられる。
また、混合タンク6内に、水処理用機器12、油処理用機器13と同様の振動器・波動器又は水晶発振器等を設けてもよい。この様な混合タンク6では、混合した水と油のクラスタサイズがさらに小さい混合液が生成されるので、エマルジョン燃料をさらに安定して貯蔵できるとともに、燃焼性を安定して有害物質の排出を低減することができる。
水処理用機器12と油処理用機器13と水供給ポンプ15,19と油供給ポンプ17,21と界面活性剤ポンプ23と混合液ポンプ25とは、制御手段26に連絡している。この制御手段26は、情報入力手段27からの水や油の性質等の情報を入力する制御回路26Aを備え、上記の各機器や各ポンプを作動制御する。超音波処理された水や超音波処理された油は、油の周りに水が配置するミセル又は水の周りに油が配置する逆ミセルを形成し、エマルジョン燃料を生成する。
ここで、クラスタとは、複数の原子又は分子が集まって作る集合体であり、つまり、高密度で微細化された分子集団である。また、超音波処理された水又は超音波処理された油においては、そのクラスタのサイズが最も好ましくは20〜30μm、あるいは、20μm以下に形成されるものである。
このように、特に、燃料となる水や油のクラスタのサイズを20〜30μmとすることにより、水や油の表面張力を適正に低下させ、水や油の凝集を助長して水と油との混合状態を長時間安定させて水と油とを分離しにくくするとともに、燃焼装置や車両のエンジン等ではミクロ爆発(微爆発)を効率良く生じさせ、完全燃焼を図って燃焼性を向上することができる。
ここで、ミクロ爆発とは、油滴内に結合された水が瞬間的に沸騰して気化・膨張することである。そして、このミクロ爆発によって油をさらに微粒化して油が酸素と結合し易くなり、燃焼効率を向上して完全燃焼を実現することができる。
即ち、水や油のクラスタのサイズが50μm等で大き過ぎる場合には、油滴の気化・燃焼とミクロ爆発による油滴の再微粒化のタイミングが外れてミクロ爆発の効率が低下するという不具合があり、また、水や油のクラスタのサイズが10μm以下等で小さ過ぎる場合には、油滴の再微粒化の力が小さくなってミクロ爆発を生じさせることが困難になるという不具合がある。
そこで、本発明においては、上述のように、水や油のクラスタのサイズを20〜30μmとすることで、水と油との混合状態を長時間安定させて燃料の貯蔵を安定させるとともに、ミクロ爆発を適正に発生させて燃焼性を向上する。
また、本発明においては、超音波振動を与えることにより、水または油のクラスタサイズが小さくなると共に、水または油の結合角が広がり、水は水素イオン化・酸素イオン化、油は炭素イオン化・水素イオン化しているものと考えられる。そして、天然鉱石と接触させることにより、変化した結合角が安定されるものと考えられる。
超音波振動の周波数としては、4kHz〜35kHzが好ましい。また、周波数が異なる二種の超音波振動を交互に与えることが好ましい。
天然鉱石としては、例えば、トルマリンが挙げられる。
また、超音波振動付与と天然鉱石接触との効果をより発現させるためには、超音波振動を与える前に、例えば図3に示すようなスタティックミキサーで水または油を攪拌しておくこと、天然鉱石と接触させた後に、水または油に酵素を添加すること、が好ましい。酵素としては、例えばカタラーゼ等が挙げられ、「レオネットF−35」(ナガセ生化学品販売(株))、「レオネットS」(ナガセ生化学品販売(株))等を好適に使用できる。
次に、図1のシステムを用いた場合の本発明方法について具体的に説明する。
水のみに超音波振動を与える場合には、水タンク2からの水を水供給ポンプ15の駆動によって水処理部10に送給し、この水処理部10では水処理用機器12によって超音波振動を与え、小クラスタ化する。この超音波処理された水は、そのクラスタのサイズが最も好ましくは20〜30μm、あるいは、20μm以下で小クラスタ化されている。ここで、小クラスタ化とは、水のクラスタ(集合体)のサイズを小さくすることである。
そして、この超音波処理された水を水処理部10内で天然鉱石に接触させた後に、水供給ポンプ19の駆動によって混合タンク6に送給し、また、油を油供給ポンプ17の駆動によって油処理部11に送給するとともにこの油を油供給ポンプ21の駆動によって油処理部11では素通りさせて混合タンク6に送給する。また、界面活性剤を添加したい場合には、界面活性剤タンク5の界面活性剤を界面活性剤ポンプ23の駆動によって混合タンク6に送給する。
この混合タンク6においては、超音波処理された水と油とを適正な対比で混合してミセル又は逆ミセルを形成し、また、必要に応じて所要量の界面活性剤を超音波処理された水と油とに混合し、そして、混合液を生成する。
この場合、水や油の性質、温度、圧力等の各種環境条件や使用する燃焼装置等により、例えば、超音波処理された水の70体積%に対して油を30体積%、超音波処理された水の50体積%に対して油を50体積%、超音波処理された水の30体積%に対して油を70体積%等で混合するとともに、界面活性剤を添加したい場合には、その超音波処理された水と油との対比に対応した所要量の界面活性剤を添加する。
そして、この混合液を混合液ポンプ25の駆動によって燃料タンク7に送給し、この混合液をエマルジョン燃料として燃料タンク7に貯蔵する。
このように水のみを超音波処理することにより、超音波処理された水によって水と油との分離をしにくくさせ、エマルジョン燃料を長時間安定して貯蔵するとともに、燃焼性を安定して有害物質の排出を低減することができ、しかも、水に超音波処理するだけで、容易にエマルジョン燃料を生成することができる。
また、油のみに超音波振動を与える場合には、油タンク3からの油を油供給ポンプ17の駆動によって油処理部11に送給し、この油処理部11では油処理用機器13によって超音波振動を与え、小クラスタ化する。この超音波処理された油は、そのクラスタのサイズが最も好ましくは20〜30μm、あるいは、20μm以下で小クラスタ化されている。ここで、小クラスタ化とは、油のクラスタのサイズを小さくすることである。
そして、この超音波処理された油を油処理部11内で天然鉱石に接触させた後に、油供給ポンプ21の駆動によって混合タンク6に送給し、また、水を水供給ポンプ15の駆動によって水処理部10に送給するとともに、この水を水供給ポンプ19の駆動によって水処理部10では素通りさせて混合タンク6に送給する。また、界面活性剤を添加したい場合には、界面活性剤タンク5の界面活性剤を界面活性剤ポンプ23の駆動によって混合タンク6に送給する。
この混合タンク6においては、超音波処理された油と水とを適正な対比で混合してミセル又は逆ミセルを形成し、また、必要に応じて所要量の界面活性剤を超音波処理された油と水とに混合し、そして、混合液を生成する。
この場合、水や油の性質、温度、圧力等の各種環境条件や使用する燃焼装置等により、例えば、超音波処理された油の70体積%に対して水を30体積%、超音波処理された油の50体積%に対して水を50体積%、超音波処理された油の30体積%に対して水を70体積%等で混合するとともに、界面活性剤を添加したい場合には、その超音波処理された油と水との対比に対応した所要量の界面活性剤を添加する。
そして、この混合液を混合液ポンプ25の駆動によって燃料タンク7に送給し、この混合液をエマルジョン燃料として燃料タンク7に貯蔵する。
このように油のみを超音波処理することにより、超音波処理された油によって水との分離をしにくくさせ、エマルジョン燃料を長時間安定して貯蔵するとともに、燃焼性を安定して有害物質の排出を低減することができ、しかも、油に超音波処理するだけで、容易にエマルジョン燃料を生成することができる。
更に、水と油との双方に超音波振動を与える場合には、水タンク2からの水を水供給ポンプ15の駆動によって水処理部10に送給し、この水処理部10では水処理用機器12によって超音波振動を与え、小クラスタ化する。この超音波処理された水は、そのクラスタのサイズが最も好ましくは20〜30μm、あるいは、20μm以下で小クラスタ化されている。ここで、小クラスタ化とは、水のクラスタのサイズを小さくすることである。
また、油タンク3からの油を油供給ポンプ17の駆動によって油処理部11に送給し、この油処理部11では油処理用機器13によって超音波振動を与え、小クラスタ化する。この超音波処理された油は、そのクラスタのサイズが最も好ましくは20〜30μm、あるいは、20μm以下で小クラスタ化されている。ここで、小クラスタ化とは、油のクラスタのサイズを小さくすることである。
そして、超音波処理された水を水処理部10内で天然鉱石に接触させた後に、水供給ポンプ19の駆動によって混合タンク6に送給し、また、超音波処理された油を油処理部11内で天然鉱石に接触させた後に、油供給ポンプ21の駆動によって混合タンク6に送給する。また、界面活性剤を添加したい場合には、界面活性剤タンク5の界面活性剤を界面活性剤ポンプ23の駆動によって混合タンク6に送給する。
この混合タンク6においては、超音波処理された水と超音波処理された油とを適正な対比で混合してミセル又は逆ミセルを形成し、また、必要に応じて所要量の界面活性剤を超音波処理された水と超音波処理された油とに混合し、そして、混合液を生成する。
この場合、水や油の性質等、温度、圧力等の各種環境条件や使用する燃焼装置等により、例えば、超音波処理された水の70体積%に対して超音波処理された油を30体積%、超音波処理された水の50体積%に対して超音波処理された油を50体積%、超音波処理された水の30体積%に対して超音波処理された油を70体積%等で混合するとともに、界面活性剤を添加したい場合には、その超音波処理された水と超音波処理された油との対比に対応した所要量の界面活性剤を添加する。
そして、この混合液を混合液ポンプ25の駆動によって燃料タンク7に送給し、この混合液をエマルジョン燃料として燃料タンク7に貯蔵する。
このように水と油との双方を超音波処理することにより、さらに水と油との分離をしにくくさせ、エマルジョン燃料を長時間安定して貯蔵するとともに、燃焼性を安定して有害物質の排出を低減することができ、しかも、エマルジョン燃料の性質を向上することができる。
水温13℃の井戸水を、水供給ポンプにより、スタティックミキサー(「OHRラインミキサー」、(株)OHR流体工学研究所)と、12kHz〜35kHzの超音波振動を与えた後にトルマリン粉砕品(粒度10mm〜20mm)と接触するように構成された水処理部との間で、通水量21L/分にて6分間循環させた。その後、酵素(「レオネットF−35」、ナガセ生化学品販売(株))を20体積%添加して攪拌混合した。
この時の水のphの変化をマイナスイオン測定器(「PH−201S」、(有)イーデンキ)測定し、水の酸化還元電位(ORP)の変化を酸化還元電位計(「ORP203H」、(株)佐藤商事)で測定した。その結果を表1に示す。
Figure 0005407090
一方、A重油(出光興産(株))50体積部と、界面活性剤(「レオックス2010 C」、ライオン(株))0.05体積部を、30秒間攪拌混合した。
酵素添加後の水50体積部と、界面活性剤添加後の油50.05体積部を、スタティックミキサー(「OHRラインミキサー」、(株)OHR流体工学研究所)で、通水量21L/分にて5分間混合し、エマルジョン燃料を得た。
得られたエマルジョン燃料は、6ヶ月放置しても水と油の分離は見られなかった。
また、得られたエマルジョン燃料と、A重油のみを用いて、水温21℃の水35Lを100℃まで加熱した。その時の、燃料使用量と所要時間を表2に示す。
Figure 0005407090
1 燃料製造システム
2 水タンク
3 油タンク
4 超音波振動付与装置
5 界面活性剤タンク
6 混合タンク
7 燃料タンク
8 容器
9 仕切部材
10 水処理部
11 油処理部
12 水処理用機器
13 油処理用機器
15,19 水供給ポンプ
17,21 油供給ポンプ
23 界面活性剤ポンプ
25 混合液ポンプ
26 制御手段
27 情報入力手段

Claims (4)

  1. 水と油の少なくとも一方に超音波振動を与える工程と、
    該超音波振動が与えられた水または油を天然鉱石に接触させる工程と、
    油と該天然鉱石に接触させた水、水と該天然鉱石に接触させた油、または該天然鉱石に接触させた油と該天然鉱石に接触させた水を、油または天然鉱石に接触させた油30体積%〜70体積%、水または天然鉱石に接触させた水70体積%〜30体積%の比率で、カタラーゼを添加して攪拌混合する工程と、
    を有することを特徴とするエマルジョン燃料の製造方法。
  2. 前記混合する工程で、更に界面活性剤を添加することを特徴とする請求項に記載のエマルジョン燃料の製造方法。
  3. 前記超音波振動与える工程が、周波数が異なる二種の超音波振動を交互に与える工程であることを特徴とする請求項1または2に記載のエマルジョン燃料の製造方法。
  4. 前記天然鉱石がトルマリンであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のエマルジョン燃料の製造方法。
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