JP6128453B1 - 加水燃料の製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エマルジョン状態が透明な加水燃料を効率的に大量生産することができる加水燃料の製造方法及び製造装置を提供する。【解決手段】予熱手段110、イオン化手段120、バブル発生手段130で機能水生成工程100とする。予熱手段110は、純水を30℃〜80℃に予熱する。イオン化手段120は、純水に超音波で励起させた天然鉱物を接触させて純水をイオン化する。バブル発生手段130は、イオン化された純水内にマイクロバブルを発生させる。この機能水生成工程100にて純水から機能水を製造する。該機能水と燃料油を融合工程400でイオン化融合する。【選択図】 図1

Description

本発明は、軽油や灯油、重油等の燃料油に水を加えた加水燃料の製造方法及び製造装置に係り、特に、エマルジョン状態を透明にすることで通常の燃料と同様に使用可能となった加水燃料を、効率的に大量生産することができる加水燃料の製造方法及び製造装置に関するものである。
燃料油と水と界面活性剤とを混合して生成する加水燃料は20〜30年前から実用化されており、その製造方法に関しては、それぞれの技術開発により各種の生成方法が提案されている。
当初、加水燃料の加水率は油水分離や発熱量への影響から、軽油やA重油の場合で10%程度といわれていたが、この加水率では環境負荷の低減にはなるものの、経済的メリットはほとんどなかった。そこで、その後の技術開発で乳化剤(界面活性剤)を添加し、あるいは燃料油と水の分子集合体(クラスター)を細分化するなどして、現在は30%から50%にまで加水率を上げた加水燃料が提案されている。
特許文献1には、乳化剤(界面活性剤)を添加するエマルジョン燃料の製造方法が記載されている。すなわち、体積50%以上の燃料油と、体積50%以下の乳化剤水溶液とを超音波を付与しながら攪拌・混合する製造方法である。この製造方法によると、乳化剤水溶液を使用することで油水分離を防止しようとするものであった。
ところが、特許文献1のように、乳化剤を使用する方法によると、乳化剤の作用で加水燃料の粘度が高くなる不都合が生じていた。そのため、加水燃料を霧化して炉内へ最適噴射させることが困難になり、完全燃焼させることができなくなる。また、発火点が20〜30℃も上昇することから、着火装置(バーナー)の改良や、炉内の温度を上昇させるために予備燃焼装置や通常の燃料が必要になる。このように、乳化剤を使用した加水燃料では、発熱量が低下し、通常の燃料に比べると運転時間の延長が必要となり、結果的に燃料油の使用量が増加する不都合があった。
一方、特許文献2は、当発明者が先に提案したもので、酵素を添加した油水に天然鉱石を接触させ、超音波振動を与えながら攪拌・混合するエマルジョン燃料の製造方法である。このようなエマルジョン燃料の製造方法によると、乳化剤を使用た場合に加水燃料の粘度を上げることなく6ヶ月程度の油水分離防止効果が得られ、乳化剤を使用しない場合でも1ヶ月程度の油水分離防止効果が得られている。ところが、経済的メリットを追求するために加水率を増加すると、加水燃料の発熱量が低下するものであった。
すなわち、加水燃料は、燃料油に水分を混合した燃料であるから、通常の燃料油と同等の発熱量が得られる場合は、水分の量だけ燃料油の使用量が少なくなる。例えば、加水率50%の加水燃料で通常の燃料油と同等の発熱量が得られる場合は、燃費が1/2になる優れた性質を有するものである。しかしながら、特許文献2の加水燃料では、通常の燃料油と同等の発熱量は得ることはできず、通常の燃料油と比べると20〜40%の発熱量の低下は避けられなかった。
特許文献3は、当発明者が先の特許文献2を改良した加水燃料の製造方法であり、従来のエマルジョン状態の乳濁色から透明度を高めた加水燃料を生成することで、通常の燃料と同等の発熱量が得られ通常の燃料と全く同様に使用することを可能にしたものである。
すなわち、燃料油及び水にカタラーゼを添加すると共に、マイクロ波による振動波を送り燃料油及び水の分子集合体を細分化する。更にこれらの燃料油及び水を攪拌混合して加熱工程や加圧工程を経て融合すると、透明で安定化したエマルジョン状態の加水燃料を生成することができる。このようにエマルジョン状態の加水燃料を透明にすることで通常の燃料と同様に使用可能となったものである。
特開2006-028215号公報 特開2009‐191261号公報 特許第4682287号公報
ところが、この特許文献3に記載の加水燃料の製造方法では、短時間で大量の加水燃料の透明度を高めることができず、通常の燃料と同様に大量使用するための量産化には多くの課題が残されていた。
すなわち、大量にイオン化させた燃料油と水を一度に融合すると、透明度の高い加水燃料を生成するまでに極めて多くの時間がかかり、しかも、融合作用が不完全になる場合もあった。そのため、一度の融合工程では、せいぜい1時間で60リットル程度の加水燃料しか融合することができないといった不都合があった。
そこで本発明は、特許文献3に記載の加水燃料の製造方法を更に改良し、透明度の高い加水燃料を効率的に大量生産することができ、通常の燃料と同様に大量に使用することができる加水燃料の製造方法及び製造装置の提供を目的とするものである。
本発明の第1の手段は、燃料油及び水にカタラーゼを添加する酵素添加工程200と、振動波によって励起させた天然鉱物に水を接触させた後、燃料油と水とを攪拌混合する撹拌混合工程300と、撹拌混合された燃料油及び水を加熱する加熱手段及び加圧する加圧手段を有する融合工程400と、を備え、加水燃料の透明度を高める加水燃料の製造方法において、酵素添加工程200の前に、純水をイオン化する機能水生成工程100を備え、該機能水生成工程100は、純水を30℃〜80℃に予熱する予熱手段110と、該予熱した純水に超音波で励起させた天然鉱物を接触させて純水をイオン化するイオン化手段120と、イオン化された純水内にマイクロバブルを発生させるバブル発生手段130とを備え、イオン化手段120は、トルマリン又は足立電気石に25kHzと40kHzとの異なる周波数の超音波を交互に照射して励起させて予熱した純水をイオン化し、バブル発生手段130は、予熱した純水内に平均直径が20μmのマイクロバブルを発生させることで機能水を製造し、融合工程400は、槽内で混合された燃料油及び機能水を30℃〜80℃に加熱する加熱手段410及び圧力3気圧〜10気圧で加圧する加圧手段420と共に、これら燃料油及び機能水を撹拌するアンカー翼を5〜15回転/分の回転速度で撹拌する撹拌手段430を備えた加水燃料の製造方法にある。
の手段は、燃料油と純水とを混合した加水燃料の透明度を高める製造装置において、予熱した純水を粒子状のトルマリン又は足立電気石に接触させる機能水生成槽4と、粒子状のトルマリン又は足立電気石に対して、25kHz用と40kHz用の超音波発信子を配置して交互に連続照射して励起せしめる超音波発生装置5と、純水中に平均直径が20μmのマイクロバブルを発生せしめるマイクロバブル発生ノズルを備えたバブル発生装置6とで、純水から機能水を製造するように構成し、該機能水にカタラーゼ及び燃料油を混合する燃料油混合槽7と、混合された燃料油及び水を融合する融合装置8とを備え、
該融合装置8は、燃料油混合槽7内の燃料油及び純水を加熱する加熱装置8Aと、燃料油混合槽内の燃料油及び純水を加圧する加圧装置8Bと、燃料油混合槽7内で混合された燃料油及び純水を、5〜15回転/分の回転速度で撹拌するアンカー翼8Cとを備えた加水燃料の製造装置にある。
本発明によると、混合された燃料油及びナノ化した純水を30℃〜80℃に加熱する加熱手段410及び圧力3気圧〜10気圧で加圧する加圧手段420と共に、これら燃料油及び機能水を撹拌するアンカー翼で超低速撹拌する撹拌手段430を備えた融合工程400によりエマルジョン状態の透明度を高めた加水燃料を大量に生成することに成功した。
特に、機能水生成工程100における予熱手段110は純水のイオン化を促進するもので、予熱された純水は、更にイオン化手段120とバブル発生手段130とにより、イオン化された機能水となる。そして、融合工程400において、この機能水と燃料油とが短時間で大量にイオン化融合させることができる。特に、アンカー翼を5〜15回転/分の回転速度で撹拌する撹拌手段430は、イオン化融合を行う際に最も重要な役割を果たすものである。
この結果、従来では、せいぜい1時間で60リットル程度の加水燃料しか融合することができなかったが、本発明では、1時間で1000〜3000Lもの加水燃料を融合することに成功したものである。
このように、本発明によると、エマルジョン状態の透明度を高めた加水燃料を効率的に大量生産することができ、通常の燃料と同様に大量に使用することが可能になるものである。
本発明加水燃料製造方法を示すブロック図である。 本発明に用いる加水燃料製造装置の一例を示す図である。 本発明に用いるマイクロバブル発生ノズルの一実施例示す断面図である。 本発明に用いるアンカー翼の一実施例示す斜視図である。
本発明の加水燃料の製造方法は、酵素添加工程200、撹拌混合工程300、融合工程400を備えた特許文献3を改良した製造方法であり、この酵素添加工程200の前に機能水生成工程100を備えている(図1参照)。
すなわち、機能水生成工程100は、振動波によって励起させた天然鉱物に、純水を接触させて純水をイオン化する工程である。本発明では、純水を30℃〜80℃に予熱する予熱手段110と、該純水に超音波で励起させた天然鉱物を接触させて純水をイオン化するイオン化手段120と、イオン化された純水内にマイクロバブルを発生させるバブル発生手段130と、を備えている。
予熱手段110は、燃料油に混合する純水を予め30℃〜90℃に予熱する手段であり、予熱された純水を使用して更に、イオン化手段120とバブル発生手段130が行われる。実験によると、予熱した純水は、後述のイオン化融合が促進されることが分かった。
イオン化手段120は、トルマリン又は足立電気石に25kHzと40kHzとの異なる周波数の超音波を交互に照射して励起させて、予熱した純水をイオン化する手段である。もともとマイクロ波の方が天然鉱物を励起させる効果が高いと思われていたが、超音波を交互に照射することで、天然鉱物を励起させる効果がより高くなることが分かった。
このとき使用する天然鉱物は、トルマリン又は足立電気石を使用する。いずれの天然鉱物を使用してもイオン化融合が促進される。特に、足立電気石は、大分県佐伯市木浦鉱山で産出したものを使用したところより短時間でイオン化融合する傾向があった。これは、二酸化チタンの含有量がトルマリンの5倍であることが原因であると思われる。
バブル発生手段130は、純水内に平均直径が20μmのマイクロバブルを発生させる手段である。この工程では、特に吐出量50L/minのループ流式バブル発生ノズルを使用し、4億8000万個/mmLのマイクロバブルを発生させる。そうすることで、112nmまでナノ化されたマイクロバブルはイオン反応完了まで水中に留まりブラウン運動をしながら燃料油とのイオン化結合を促進する。
また、機能水生成工程100によってイオン化されマイクロバブルを有する純水を機能水と称する。次の工程からは、この機能水に燃料油を混合してイオン化融合することで、加水燃料を得るものである。
酵素添加工程200は、機能水と燃料油にカタラーゼを添加する工程であり、先に機能水にカタラーゼを添加した後、燃料油を混合して撹拌混合工程300で撹拌する。カタラーゼは過酸化水素を水素と酸素に分解し酸素はガスとして大気に放出させる促進作用があり、その結果、含有水素比率を増大させることができる。そのため、加水したことにより燃焼カロリーの素となる炭化水素の減少分を補い、発熱量の低下を防止することができる。カタラーゼの添加比率は、燃料油と水のそれぞれの重量に対して0.1〜1%になるように添加するのが好ましい。
更に、カタラーゼの添加によって、加水燃料の水素の含有比率が上昇すると共に、加水燃料のベースとなった通常の燃料油では検出されない酸素も含有することが判明した。これらの性質の変化が、燃料油と同等の燃焼性や熱量を確保することができる要因になっていると推測される。
融合工程400は、分子集合体が細分化されイオン化が促進された機能水と燃料油とを混合すると共に、熱と圧力を加えてイオン化融合せしめる工程である。この融合工程400は、加熱手段410、圧手段420、撹拌手段430を備えている。
加熱手段410は、混合された燃料油と機能水を30〜80℃に加熱する手段である。また加圧手段420は、圧力3〜10気圧で加圧する手段である。これら加熱手段410の温度や加圧手段420の圧力調整は、灯油、軽油、重油、ガソリン等の燃料油の粘度によって調整するもので、基本的には粘度が高くなるほど高温、高圧に設定する。
例えば、重油や廃油などの低質油は高温度、高加圧に、また軽油、灯油などは中温度、高加圧など油種に応じて加熱と加圧のバランスをコントロールすることで安定化した加水燃料に改質される。なお、加熱、加圧の順序は逆でも良いが、実験では加熱、加圧の順の方が改質し易い。
撹拌手段430は、熱と圧力を加えながら行うイオン融合反応を促進させる工程で、アンカー翼8Cを5〜15回転/分の回転速度で回転させながら燃料油と機能水を撹拌する。このアンカー翼8Cを低速度で回転させることで、イオン化した機能水と燃料油とのイオン融合反応高めることができる。
次に、本発明加水燃料製造装置について説明する(図2参照)。この改質燃料生成装置の構成は、水タンク1、燃料油タンク2、酵素タンク3のタンク群を備えている。水タンク1は、燃料油に混合する純水を貯蔵するもので、燃料油タンク2は燃料油を貯蔵し、酵素タンク3は、カタラーゼを貯蔵するものである。
純水タンク1内の純水は、イオン交換樹脂純水器やRO(逆浸透膜)純水装置等を使用して製造した純水を蓄えている。この純水は、純水タンク1から機能水生成槽4に送られる。そして、機能水生成槽4内のヒーター4Aで加熱し、超音波発生装置5やバブル発生装置6にて純水をイオン化した機能水を生成する。
この機能水生成槽4には、天然鉱物に振動波を与えて励起せしめる超音波発生装置5と、純水内にマイクロバブルを発生させるバブル発生装置6とを備えている。
超音波発生装置5は、粒子状のトルマリン又は足立電気石に対して、25kHz用と40kHz用の超音波発信子を配置して交互に連続照射するように構成した装置である。この超音波発生装置5は、純水に接触させる天然鉱物に振動派を与え励起させることで、純水をイオン化する装置である。
この超音波発生装置5の構成として、例えば、トルマリンの3〜5mm粒子をステンレス製ネットに格納し、超音波発生器による25kHz、40kHzの曲面波超音波発振子を2台ずつ配置して交互に連続して照射励起することが可能である。また、足立電気石を3〜5mm粒子にし、ステンレス製ネットに格納し、これに25kHz、40kHzの超音波を交互に照射することも可能である。
例えば、足立電気石を使用した超音波発生装置5として、1メートルの円筒形の筒の内部に五個の発振子を7段備えた超音波円筒形ペンタゴナル装置を使用することができる。この超音波円筒形ペンタゴナル装置は、一段一段が別々の周波数を出す事が可能であり、25kHzを三段、40kHzを四段に設定している。更に、足立電気石はこの五角形発振子内部に配する。そうすると、1メートルの円筒形ペンタゴナル方式装置により、25kHz超音波発振子が15個、40kHz超音波発振子が20個配置され、足立電気石粒子を同時に照射励起することができる。
一方、バブル発生装置6は、純水中に平均直径が20μmのマイクロバブルを発生せしめるマイクロバブル発生ノズルを備えた装置である。このバブル発生装置6は、「ループ流式ノズル」と称するバブル発生装置6により、機能水生成槽4内の純水中に、4億8000万個/mmLのウルトラファインバブルを発生させることが可能になる。実験によると、イオン化した純水に平均直径が20μmのマイクロバブルを発生させることで、後述するイオン化融合反応を促進する。
図示例では、バブル発生装置6に使用するマイクロバブル発生ノズル6Aを示している(図3参照)。すなわち、マイクロバブル発生ノズル6Aと、該マイクロバブル発生ノズル6Aの一端側に接続されたホース10と、マイクロバブル発生ノズル6Aの気体流入孔6Aaに接続された気体用供給管11と、気体用供給管11への外部気体の流入量を調整する絞り弁12と、を示している。
ホース10から気液ループ流式撹拌混合室6Abに加圧液体を供給する。このとき、気液ループ流式撹拌混合室6Ab内は負圧となっているので、気体用供給管11から気体供給室6Acを介して、気液ループ流式撹拌混合室6Ab内に気体が流入してくる。この気体は、気体供給室6Acと気液ループ流式撹拌混合室6Abとの境界で発生した乱流により細分化され、噴出孔6Adにおいて、マイクロバブルを含む混合流体として噴出孔6Adから噴出される。
更に、気体流入孔6Aaから流入してきた気体は、気液ループ流式撹拌混合室6Ab内に供給される。これにより、気液ループ流式撹拌混合室6Ab内の真空度が向上されるため、気体流入孔6Aaから流入してくる気体の量を更に増加させることができて、マイクロバブルの発生が促進される。
次に、機能水生成槽4内の機能水を燃料油混合槽7に移し、この燃料油混合槽7内で燃料油と酵素とを混合する。この燃料油混合槽7において、機能水にカタラーゼ及び燃料油を混合すると共に、この混合した燃料油及び機能水を融合する融合装置8を備えている。
融合装置8は、混合した油水を加熱手段と加圧手段とで融合する装置である。この融合装置8には、加熱装置8A、加圧装置8B、アンカー翼8Cを備えている。すなわち、加熱装置8Aは、燃料油混合槽7内の燃料油及び純水を加熱する装置である。加圧装置8Bは、燃料油混合槽7内の燃料油及び純水を加圧する装置である。更に、アンカー翼8Cは、燃料油混合槽7内の燃料油及び機能水を超低速で撹拌する撹拌部材である。このアンカー翼8Cは、燃料油混合槽7内で混合された燃料油及び純水を、5〜15回転/分の回転速度で撹拌するように構成している。また、アンカー翼8Cの回転速度は燃料油の種類により変更するものである。
図示のアンカー翼8Cは、回転翼8Caの上端部と回転軸8Cbとを連結する連結杆8Ccを備えたものである(図4参照)。このアンカー翼8Cの形状によると、燃料油混合槽7内の燃料油及び機能水を超低速で均一に撹拌することができる。また、アンカー翼8Cの形状は図示に限定されず、燃料油の種類に応じて変更することが可能である。
燃料油混合槽7内でイオン化融合した混合油は燃料安定化貯蔵槽9に貯蔵される。この燃料安定化貯蔵槽9内にてイオン化融合した混合油は安定化されるものである。
栗田工業(株)のKCDI純水連続製造装置を使用して製造した純水を純水タンク1に蓄える。この純水を機能水生成槽4に移す。
この純水を日本ヒーター(株)SLS型のヒーター4Aにて45°Cに加熱維持する。足立電気石を3〜5mm粒子にし、ステンレス製ネットに格納したものを日本エマソンブランソン(株)事業本部の超音波円筒形ペンタゴナル方式の超音波発生装置5内に設置する。
25kHzの発振子を三段、40kHzの発振子を四段に設定し25kHzの発振子を40kHzの発振子挟む型で設計設置した。足立電気石はこの五角形発振子内部に配した。この結果、1メートルの円筒形ペンタゴナル方式装置に25kHz超音波発振子が15個、40kHz超音波発振子が20個配置され足立電気石粒子を同時に照射励起することができた。
次に、(有)OKエンジニアリング製品「ループ流式OKノズル」50L/minを採用し、機能水生成槽4内の純水中に4億8000万個/mmLのウルトラファインバブルを発生させて機能水を生成する。
この機能水500Lと、A重油500Lとを燃料油混合槽7に移し、カタラーゼを2.25L(0.5%)添加し攪拌した。燃料油混合槽7に貯留された混合油を、日本ヒーター(株)SLS型のヒーター4Aにて45℃〜47℃に加熱した。更に、日本クロイド工業(株)製の加圧装置8Bを使用して4気圧に加圧した。
この状態の混合油をアンカー翼8Cで低速回転させて撹拌すると、20分で1000Lの割合でイオン化融合したことで、加水燃料の透明度を上げることに成功した。
栗田工業(株)のKCDI搭載純水連続製造装置を使用して製造した純水を純水タンク1に蓄える。この純水を機能水生成槽4に移す。
この純水を日本ヒーター(株)SLS型のヒーター4Aにて45℃〜47℃に加熱維持する。足立電気石を3〜5mm粒子にし、ステンレス製ネットに格納したものを日本エマソンブランソン(株)事業本部の超音波円筒形ペンタゴナル方式の超音波発生装置5内に設置する。
25kHzの発振子を三段、40kHzの発振子を四段に設定し25kHzの発振子を40kHzの発振子挟む型で設計設置した。足立電気石はこの五角形発振子内部に配した。この結果、1メートルの円筒形ペンタゴナル方式装置に25kHz超音波発振子が15個、40kHz超音波発振子が20個配置され足立電気石粒子を同時に照射励起することができた。
次に、(有)OKエンジニアリング製品「ループ流式OKノズル」50L/minを採用し、機能水生成槽4内の純水中に4億8000万個/mmLのウルトラファインバブルを発生させた機能水を製造する。
この機能水を450L、軽油550Lを燃料油混合槽7に移し、カタラーゼを2.25L(0.5%)添加し攪拌した。燃料油混合槽7に貯留された混合油を、日本ヒーター(株)SLS型のヒーター4Aにて45℃〜47℃に加熱した。更に、日本クロイド工業(株)製の加圧装置8Bを使用して4気圧に加圧した。
この状態の混合油をアンカー翼8Cで低速回転させて撹拌すると、20分で1000Lの割合でイオン化融合し、乳濁した混合油が透明な加水燃料に変化した。
Figure 0006128453
[分析・試験方法]
・総発熱量 :JIS K 2279 熱研式自動ボンベ熱量計
・真発熱量 :JIS K 2279 総発熱量、水分、水素より算出
・水分 :JIS K 2275 カールフィッシャー電量滴定法
・密度 :JIS K 2249 振動式密度計
・炭素分、水素分、窒素分:自動元素分析装置
・酸素分 :不活性ガス中−インパルス加熱・融解→NDIR検出法
表1は、本発明の実施例1(A重油タイプ)及び実施例2(軽油タイプ)で製造した加水燃料に関するデータであり、発熱量(JIS K 2279により測定)及び燃焼成分を、(株)住化分析センターに依頼して測定したものである。すなわち、発熱量、燃焼成分測定データから、本発明の透明な加水燃料の性質及び成分を分析した結果を示している(基油データは施行令別表および各種公表データを参照)
尚、表1において、本発明の加水燃料を項目「改質燃料(a)」に、加水する前の基の燃料油を項目「基油」に、特許文献3に記載の加水燃料、すなわち、大量生産できなかった加水燃料を項目「改質燃料(b)」としてそれぞれ記載している。
表1の「総発熱量」、「水分」の項目共に、本発明の改質燃料(a)と特許文献3に記載の改質燃料(b)との性質が同じであることが分かる。すなわち、製造工程が異なっても、エマルジョン状態の透明度を高めることで、加水燃料は、おのずと同じ性質になっている。このように、本発明によって大量に製造された加水燃料は、試験によって成功した少量生産の加水燃料とほぼ同じ性質を持っていることが証明されている。
Figure 0006128453
表2は、燃料油の種類に対応した機能水の混合割合を示している。例えば、A重油では、燃料油に対する機能水の割合は5割になっている。更に、重質油においては、機能水の混合割合が7割まで可能になっていることが分かる。このように、燃料油の節約が可能になるので、地球温暖化に影響のある二酸化炭素の削減効果や、エネルギー費用の削減による産業上の経済効果など多大な恩恵をもたらすことができる。
1 純水タンク
2 燃料油タンク
3 酵素タンク
4 機能水生成槽
5 超音波発生装置
6 バブル発生装置
6A マイクロバブル発生ノズル
6Aa 気体流入孔
6Ab 気液ループ流式撹拌混合室
6Ac 気体供給室
7 燃料油混合槽
8 融合装置
8A 加熱装置
8B 加圧装置
8C アンカー翼
8Ca 回転翼
8Cb 回転軸
8Cc 連結杆
9 燃料安定化貯蔵槽
10 ホース
11 気体用供給管
12 絞り弁
100 機能水生成工程
110 予熱手段
120 イオン化手段
130 バブル発生手段
200 酵素添加工程
300 撹拌混合工程
400 融合工程
410 加熱手段
420 加圧手段
430 撹拌手段

Claims (2)

  1. 燃料油及び水にカタラーゼを添加する酵素添加工程と、振動波によって励起させた天然鉱物に水を接触させた後、燃料油と水とを攪拌混合する撹拌混合工程と、撹拌混合された燃料油及び水を加熱する加熱手段及び加圧する加圧手段を有する融合工程と、を備え、加水燃料の透明度を高める加水燃料の製造方法において、
    酵素添加工程の前に、純水をイオン化する機能水生成工程を備え、該機能水生成工程は、純水を30℃〜80℃に予熱する予熱手段と、該予熱した純水に超音波で励起させた天然鉱物を接触させて純水をイオン化するイオン化手段と、イオン化された純水内にマイクロバブルを発生させるバブル発生手段とを備え、
    イオン化手段は、トルマリン又は足立電気石に25kHzと40kHzとの異なる周波数の超音波を交互に照射して励起させて予熱した純水をイオン化し、
    バブル発生手段は、前記予熱した純水内に平均直径が20μmのマイクロバブルを発生させることで機能水を製造し、
    前記融合工程は、槽内で混合された燃料油及び機能水を30℃〜80℃に加熱する加熱手段及び圧力3気圧〜10気圧で加圧する加圧手段と共に、これら燃料油及び機能水を撹拌するアンカー翼を5〜15回転/分の回転速度で撹拌する撹拌手段を備えたことを特徴とする加水燃料の製造方法。
  2. 燃料油と純水とを混合した加水燃料の透明度を高める製造装置において、
    予熱した純水を粒子状のトルマリン又は足立電気石に接触させる機能水生成槽4と、粒子状のトルマリン又は足立電気石に対して、25kHz用と40kHz用の超音波発信子を配置して交互に連続照射して励起せしめる超音波発生装置5と、純水中に平均直径が20μmのマイクロバブルを発生せしめるマイクロバブル発生ノズルを備えたバブル発生装置とで、純水から機能水を製造するように構成し、
    該機能水にカタラーゼ及び燃料油を混合する燃料油混合槽と、混合された燃料油及び水を融合する融合装置とを備え、
    該融合装置は、燃料油混合槽内の燃料油及び純水を加熱する加熱装置と、燃料油混合槽内の燃料油及び純水を加圧する加圧装置と、燃料油混合槽内で混合された燃料油及び純水を、5〜15回転/分の回転速度で撹拌するアンカー翼とを備えたことを特徴とする加水燃料の製造装置。
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