JP5407073B2 - 古紙再生処理装置及び古紙再生処理方法 - Google Patents

古紙再生処理装置及び古紙再生処理方法 Download PDF

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Description

本発明は古紙再生処理装置及び古紙再生処理方法に関するものである。
従来、わが国においては、一度使用した古紙、例えば古新聞紙やオフィス等で生じる古紙を回収して紙を再生する技術ならびに社会システムが確立している。
しかし、古紙から再生紙を製紙する場合には、古新聞がリサイクル品として回収される住宅街等やオフィス等の紙の消費場所と、古紙から紙を再生する再製紙工場とは離れており、古紙の回収、運搬にコストとエネルギーを要する。また、オフィスでは古紙の持ち出しにより古紙に記載された機密情報等が外部へ漏洩するおそれがある。
そこで、下記特許文献1、2には、装置を小型化し、紙の消費場所で古紙を処理することの可能な古紙処理装置に関する開示があり、特許文献1には、古紙給送手段により古紙を古紙破断手段に給送し不定形の小片に破断して水槽内に供給し、攪拌手段により攪拌させながら、搬出手段により圧搾手段へと搬出し、水分を圧搾分離して、古紙小片の圧縮帯状物となし、該帯状物を前記裁断手段により裁断した後、前記排出手段により外部に排出するようにした古紙処理装置が記載されている。
また、特許文献2には、古紙の裁断紙片を離解して再生パルプを調製する再生パルプ部と、再生パルプを漂白して脱墨パルプを調製する脱墨パルプ部と、脱墨パルプを抄紙して再生紙を調製する抄紙部を一体的に備える古紙処理装置が記載されている。
そして、これらの特許文献1、2には、節水のため、古紙を攪拌し離解する際に使用した水を、圧搾や抄紙の際に回収し、新たな古紙を供給し攪拌処理する際に利用することが開示されている。
特開平7−214030号公報 特開2009−299228号公報
しかしながら、上記特許文献1,2に記載の装置では、水道水等の上水の流路に加え、回収した水を流通させる流路を新たに設けているために、構造が複雑になり、装置を大型化し、製造コストを上昇させる。
本発明は上記した課題を解決するものであり、一度離解処理に用いた水を回収し利用する場合であっても、装置の小型化及びコストダウンが可能な古紙再生処理装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の古紙再生処理装置は、古紙原料を給水部から供給された水とともに攪拌槽内で攪拌羽根により攪拌し、再生パルプ含有液を製造する再生パルプ製造部と、前記再生パルプ製造部で製造された再生パルプ含有液を抄紙ワイヤーにより抄紙する抄紙部と、再生パルプ含有液を抄紙ワイヤーにより抄紙する際に抄紙ワイヤーから流下した白水を収容する白水タンクとを備え、前記白水タンク内の白水を前記給水部により、少なくとも攪拌槽、又は再生パルプ製造部で製造された再生パルプ含有液中の再生パルプ濃度を抄紙部における抄紙の前に所定濃度まで希釈するための希釈処理部のいずれかへと送り、利用可能に構成した古紙再生処理装置において、給水部は、白水タンクからの白水を流通させる白水流路と、上水を供給するための上水供給部に接続された該上水供給部からの上水を流通させる上水流路とを備え、白水流路と上水流路との合流部を設け、少なくとも合流部から攪拌槽まで上水及び/または白水を流通させる離解用流路、又は合流部から希釈処理部まで上水及び/または白水を流通させる希釈用流路のいずれかの流路を備えたものである。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の古紙再生処理装置において、離解用流路に、少なくともポンプ、流量計、開閉弁のうちいずれかを設けたものである。
そして、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の古紙再生処理装置において、希釈用流路に、少なくともポンプ、流量計、開閉弁、流量調整バルブのうちいずれかを設けたものである。
更に、請求項4に記載の発明は、請求項1または請求項3に記載の古紙再生処理装置において、希釈用流路は、離解用流路の途中位置において該離解用流路から分岐して形成されたものである。
更に、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の古紙再生処理装置において、各部の動作を制御する制御部を備えるとともに、白水タンク内に、該白水タンク内に収容する白水の水位が、所定の第1水位及び前記第1水位より低い所定の第2水位に達したことをそれぞれ検知する第1水位検知手段及び第2水位検知手段とを備え、制御部は、第1水位検知手段が白水タンク内に収容する白水の水位が所定の第1水位に達したことを検知した場合に、給水部により少なくとも攪拌槽または希釈処理部のいずれかに供給される水を上水から白水タンク内の白水に切り替えるとともに、給水部による白水の供給の開始後、第2水位検知手段が白水タンク内に収容する白水の水位が第2水位より低下したことを検知した場合に、給水部により供給される水を白水から上水に切り替える制御を行うものである。
更に、請求項6に記載の発明は、古紙原料を給水部から供給された水とともに攪拌槽内で攪拌羽根により攪拌し、再生パルプ含有液を製造し、製造された再生パルプ含有液を抄紙ワイヤーにより抄紙し、抄紙ワイヤーから流下した白水を回収して白水タンクに収容し、白水タンク内に収容した白水を前記給水部により、少なくとも攪拌槽、又は再生パルプ製造部で製造された再生パルプ含有液中の再生パルプ濃度を抄紙部における抄紙の前に所定濃度まで希釈するための希釈処理部のいずれかへと送ることにより、該白水を再利用可能に構成された古紙再生処理方法において、給水部に設けた白水流路に白水タンクからの白水を流通させるとともに、給水部に設けた上水流路に上水供給部から供給された上水を流通させ、白水流路と上水流路とが合流する合流部と、少なくとも攪拌槽との間に設けられた離解用流路、又は希釈処理部との間に設けられた希釈用流路とのいずれかに、上水及び/または上水を流通させる古紙再生処理方法に関するものである。
請求項1に記載の古紙再生処理装置によれば、上水流路を流通する上水と白水流路を流通する白水をいずれも各々合流部へと流入させ、合流部から攪拌槽までは離解用流路を、合流部から希釈処理部までは希釈用流路をそれぞれ流通させるので、上水と白水とをそれぞれ専用の離解用流路や希釈用流路を設け、流通させる場合に比較して、構造を簡略化させることができ、装置の小型化及びコストダウンが可能である。
また、請求項2に記載の古紙再生処理装置によれば、少なくともポンプ、流量計、開閉弁のいずれかを上水及び白水のそれぞれの流通の際に兼用するので、これらの部品内部の水の流通路を白水が流通する場合に、該白水に含まれる再生パルプが付着した場合であっても、白水に替えて上水を流通させた際にこの部品内部に付着した再生パルプを洗浄し、除去することができる。
そして、請求項3に記載の古紙再生処理装置によれば、希釈用流路に、少なくともポンプ、流量計、開閉弁、流量調整弁のうちいずれかを設けたので、上記請求項2に記載の発明と同様に、少なくともポンプ、流量計、開閉弁、流量調整弁のいずれかを上水及び白水のそれぞれの流通の際に兼用するので、これらの部品内部の水の流通路を白水が流通する場合に、該白水に含まれる再生パルプが付着した場合であっても、白水に替えて上水を流通させた際にこの部品内部に付着した再生パルプを洗浄し、除去することができる。
更に、請求項4に記載の古紙再生処理装置によれば、希釈用流路は、離解用流路の途中位置において該離解用流路から分岐して形成されるので、上水流路、白水流路及び離解用流路を、希釈液の供給に利用することができ、希釈液の供給のみを行う上水供給部及び白水タンクに接続された専用の流路を設ける場合に比較して、構造を簡略化させることができ、装置の小型化及びコストダウンが可能である。
更に、請求項5に記載の古紙再生処理装置によれば、制御部は、第1水位検知手段が白水タンク内に収容する白水の水位が所定の第1水位に達したことを検知した場合に、給水部により少なくとも攪拌槽または希釈処理部のいずれかに供給される水を上水から白水タンク内の白水に切り替えるとともに、給水部による白水の供給の開始後、第2水位検知手段が白水タンク内に収容する白水の水位が第2水位より低下したことを検知した場合に、給水部により供給される水を白水から上水に切り替える制御を行うので、上水供給部からの上水と白水タンク内の白水とのいずれの水を給水部により給水するのかを自動で切り替えることができる。
更に、請求項6に記載の古紙再生処理方法によれば、給水部に設けた白水流路に白水タンクからの白水を流通させるとともに、給水部に設けた上水流路に上水供給部から供給された上水を流通させ、白水流路と上水流路とが合流する合流部と、少なくとも攪拌槽との間に設けられた離解用流路に、白水及び/または上水を流通させ、又は希釈処理部との間に設けられた希釈用流路に白水及び/または上水を流通させるので、効率よく攪拌槽及び希釈処理部に水を供給することができるとともに、白水の流通により白水中の再生パルプが付着した少なくとも離解用流路又は離解用流路を構成する部品を上水を流通させることで洗浄することが可能である。
本発明の一実施形態に係る古紙再生処理装置の構成概略図である。 前記古紙再生処理装置の再生パルプ製造部の構成概略図である。 前記古紙再生処理装置の脱墨処理部の平面図及び断面図である。 前記古紙再生処理装置の抄紙部及び仕上げ部のカレンダー部の概略斜視図である。 前記古紙再生処理装置の水の循環経路を示す図である。
(古紙再生処理装置の概略)
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明にかかる古紙処理装置の構成概略図である。図1において、古紙再生処理装置100は、再生パルプ製造部1、脱墨部2、抄紙部3、仕上げ部4、排液処理部5、制御部(図示省略)を一体的に備えるものである。再生パルプ製造部1は、古紙原料6を離解して再生パルプを製造するものであり、脱墨部2は、再生パルプ製造部1において製造された再生パルプを脱墨するものであり、抄紙部3は、脱墨部2において得られた脱墨パルプを抄紙し、抄紙により得られた湿紙の乾燥を行うものであり、仕上げ部4は、抄紙部3において湿紙の乾燥を行ったものをカレンダー処理及び裁断等することにより仕上げを行って再生紙7を得るものであり、制御部は、各部の動作を制御するものである。
(再生パルプ製造部)
図2は、再生パルプ製造部1の構成概略図である。再生パルプ製造部1は、再生パルプ製造装置Kにより構成される。図2に示すように、再生パルプ製造装置Kは、古紙原料供給部9、計測部17、パルパー18を備えている。
古紙原料供給部9は、シュレッダー等の切断機器によって所定サイズより小さいサイズに切断された古紙原料6を貯留するシュレッダータンク121を設けており、該シュレッダータンク121の底部には古紙原料6の排出口122が形成されている。排出口122には、図2において二点鎖線で示すように揺動することで開閉自在に構成された開閉部材124を設けており、開閉部材124の上方には、開閉部材124の開放時にシュレッダータンク121内の古紙原料6を下方に排出する排出装置125を備えている。排出装置125の構成は、古紙原料6を下方に排出可能であればよく、特に限定されないが、図2では一対の回転体127を示しており、該回転体127は、双方の回転体127の間に古紙原料6を挟持し、回転することで古紙原料6を下方に排出するようになっている。
計測部17は、古紙原料供給部9より供給された古紙原料6の重量を計測するものである。計測部17は、排出口122の下方に配設してある。計測部17は、古紙原料6を受け止める受皿171を備えている。受皿171は、図2において二点鎖線で示すように、水平姿勢からパルパー18へ向けて傾倒する傾倒姿勢にまで傾倒可能に構成され、受皿171を傾動させるモータ等の駆動手段(図示省略)を有する。また、受皿171は傾倒姿勢において、低位置となる側には側壁を設けておらず、受皿171を傾倒するのみで古紙原料6をパルパー18へ投下可能となっている。
パルパー18は、計測部17より投入された古紙原料6を水及び離解促進剤の液体中において、繊維、つまり再生パルプにまで離解するものであり、攪拌槽181、給水部182、離解促進剤供給部183、攪拌手段189、再生パルプ含有液取出部186を備えている。
攪拌槽181は、有底略円筒状に形成されている。給水部182は、水道水などの上水を供給する上水供給部10(図5参照)及び排液処理部5の白水タンク54内の白水の双方に接続され、これら上水及び白水のいずれかまたは双方の水を攪拌槽181及び後述する脱墨部2に供給するようになっている。給水部182の詳細については後述する。
離解促進剤供給部183は、攪拌槽181の上方に設けられている。離解促進剤供給部183から供給される離解促進剤としては、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、水酸化カリウム、亜硫酸ナトリウムなどのアルカリ類から選ばれる1種以上若しくはその水溶液等を用いることができ、更に、スルファミン酸、塩酸、硫酸、リン酸、硫酸アルミニウムなどの酸類、次亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸ナトリウム、過酸化水素などの酸化剤、界面活性剤、漂白剤、PH安定剤、キレート剤、分散剤などを補助的に用いることもできる。
攪拌手段189は、攪拌槽181の底部に設けられ、古紙原料6を給水部182から供給された水とともに攪拌し離解するための攪拌羽根187と、前記攪拌羽根187を回転駆動するモータ等の駆動手段188とを備えている。
再生パルプ含有液取出部186は、攪拌槽181の底部に配管207が接続された構成を有し、パルパー18にて古紙原料6を離解することにより製造された再生パルプ、水等を含有する再生パルプ含有液を取り出すようになっている。配管207の途中には開閉弁208及びポンプ44を備えており、ポンプ44の駆動により再生パルプ含有液取出部186から取り出した再生パルプ含有液を脱墨部2又は抄紙部3へ送るようになっている。
(脱墨部)
図1に示すように、 脱墨部2は、希釈処理部21及び脱墨処理部22を備え、各部の間には配管(図示省略)、ポンプ45(図5参照)等からなる移送部を設けている。
希釈処理部21は、再生パルプ製造装置Kから送られた再生パルプ含有液を脱墨に適した再生パルプの濃度になるよう希釈するものであり、図5に示すように、希釈液としての上水供給部10からの上水または白水タンク54からの白水のいずれかを給水部182を介して供給する希釈液供給部12と、界面活性剤等の脱墨剤を供給する脱墨剤供給部(図示省略)とを備えている。
希釈処理部21は、再生パルプ含有液が流通する配管(図示省略)と、希釈液が流通する配管(図示省略)とが合流して形成され、再生パルプ含有液に希釈液が連続供給される構成となっている。
次に脱墨処理部22に関し説明する。尚、この脱墨処理部22による脱墨処理は省略することも可能であり、脱墨処理を省略する場合には、再生パルプ製造装置Kから送られた再生パルプ含有液を、希釈処理部21で抄紙に適する繊維濃度に希釈し、抄紙部3に送る。
図3(a)に脱墨処理部22の平面図を、同図(b)に図3(a)のA−A線矢視断面図を示す。脱墨処理部22は、フローテータと呼ばれ、インク成分、トナー成分等の印刷成分を再生パルプ含有液から分離して脱墨後の再生パルプを製造するためのものであり、再生パルプ含有液流通槽221、ブレード222及び気泡排出槽223を備えている。
再生パルプ含有液流通槽221は、希釈処理部21で希釈液の供給により所定濃度に調整された再生パルプ含有液を流通させるものである。再生パルプ含有液流通槽221内は、複数の仕切壁224により複数の脱墨室225に区画されており、図3(a)に示すように、仕切り壁224の左方または右方が交互に開口することで全ての脱墨室225は連通している。
各脱墨室225の底部には、再生パルプ含有液流通槽221内を流通する再生パルプ含有液中に、微細な気泡を供給するための気泡供給部226を設けている。そして、必要により、各仕切り壁224の双方の面の高さ方向略中央部に温度センサ227と、ヒータ228とをそれぞれ配置しているが、この温度センサ227とヒータ228とは省略することも可能である。また、再生パルプ含有液を再生パルプ含有液流通槽221内に流入させる流入部229aと、脱墨後の再生パルプを含有する液体を再生パルプ含有液流通槽221外に流出させる流出部229bとを設けている。
ブレード222は、再生パルプ含有液流通槽221の上部を浮遊する気泡を、再生パルプ含有液流通槽221の周壁を溢流させ気泡排出槽223側へ掃き出すためのものであり、再生パルプ含有液流通槽221の上方に設けられ、モータ222aの駆動によりガイドレール222bに案内されつつ往復移動するよう構成されている。
図3(a)に示すように、気泡排出槽223は、再生パルプ含有液流通槽221の外周を取り囲むよう平面視ロ字状に設けられ、脱墨の際再生パルプ含有液流通槽221内で生じ、ブレード222により掃き出された気泡を一旦貯留するようになっている。気泡排出槽223には、気泡排出槽223内及びブレード222等に付着した気泡を洗い流すための水などの洗浄液を噴出する洗浄液噴出部223aを設けている。洗浄液噴出部223aは、気泡排出槽内の壁面の上段部及び中段部の全周に亘って複数配備されている。
更に、気泡排出槽223は、生じた気泡を消滅させるための消泡部(図示省略)を備えていることが好ましい。消泡部は気泡を消滅させることができればその構造は限定されないが、例えば、温風や熱風を供給する風供給部(図示省略)等が挙げられ、風供給部から気泡に温風又は熱風を吹き付けて気泡の水分を吹き飛ばすことで気泡を消滅させる。かかる風供給部を設ける場合には、風供給部からの温風や熱風を水分含有量の低い乾燥した温風又は熱風とすることがより好ましい。これにより、気泡の水分をより容易に吹き飛ばすことができるからである。
気泡排出槽223の底部には、該気泡排出槽223内に貯留する洗浄液噴出部223aからの洗浄液及び気泡の消滅により生じた液等を含む脱墨排液を取り出す脱墨排液取出部75を設けており、脱墨排液取出部75から取り出した脱墨排液は、脱墨排液タンク53に送られるようになっている。
(抄紙部)
図4は、抄紙部3及び仕上げ部4のカレンダー部41の概略斜視図である。抄紙部3は、脱墨処理部22による脱墨の終了した再生パルプ含有液、または脱墨処理を省略した場合には、希釈処理部21から送られた再生パルプ含有液を抄紙するものであり、抄紙装置Sにより構成される。図4に示すように、抄紙部3は、ヘッドボックス31、ワイヤー部32、脱水部33、ドライヤー部34からなる。
ヘッドボックス31は、再生パルプ含有液をワイヤー部32に均一に供給し、湿紙64を形成するためのものであり、ヘッドボックス31の上部は開口しており、下部に再生パルプ含有液の供給口31aが形成されている。再生パルプ含有液の供給口31aの長手方向両端部には、ワイヤー部32の抄紙ワイヤー323の両側縁部に沿って所定長さを有するガイド部材31bが片持ち支持されている。ガイド部材31bは、ヘッドボックス31からワイヤー部32の抄紙ワイヤー323上に供給された再生パルプ含有液が抄紙ワイヤー323の側縁から外方に流れ落ちるのを防止するようになっている。
ワイヤー部32は、 複数の回転ローラ321に掛け渡して展張した無端状メッシュベルトからなる抄紙ワイヤー323を有し、抄紙ワイヤー323が往路軌道323aと復路軌道323bからなる無端軌道を形成している。また、往路軌道323aの下方には、往路軌道323aの網目から流下する水を受ける受水部325を設けている。受水部325は後述する排液処理部5の白水タンク54(図1、5参照)に接続されている。
図4に示すように、 脱水部33は、複数の回転ローラ331の間にそれぞれ掛け渡したフェルトからなる無端状の吸水ベルト332a,332bを上下一対有し、上側の吸水ベルト332aと下側の吸水ベルト332bとが一部当接している。この上側の吸水ベルト332aと下側の吸水ベルト332bとが一部当接した部分において、双方の吸水ベルト332a,332bを挟圧して圧搾する一対の圧搾ローラ334を複数備えている。
上側の吸水ベルト332aと下側の吸水ベルト332bとは設置位置を所定長さだけずらせており、上側の吸水ベルト332aの方が下側の吸水ベルト332bよりも湿紙64の走行方向上流側に配置されている。これにより、抄紙ワイヤー323上を搬送されてきた湿紙64をまず上側の吸水ベルト332aに転移し、その後、圧搾ローラ334による圧搾の直前まで湿紙64を下側の吸水ベルト332bに接触させないようにしている。
ドライヤー部34は、フード(図示省略)内に複数の回転ローラ351及び乾燥ローラ343を配置し、この複数の回転ローラ351及び乾燥ローラ343の間に掛け渡した搬送ベルト342を上下一対備えている。搬送ベルト342の材質は特に限定されず、例えば、布、耐熱樹脂または金属等とし、上下の搬送ベルト342は一部が当接した状態で走行し、上下の搬送ベルト342の当接箇所に複数の乾燥ローラ343が配置されている。乾燥ローラ343は、内部にヒータ345を備えるとともに、外周面に搬送ベルト342を巻回しており、また、乾燥ローラ343の表面の温度を測定する温度センサ(図示省略)を有している。
(仕上げ部)
図1に示すように、仕上げ部4は、カレンダー部41及びカット部42を有しており、図4に示すように、カレンダー部41は紙の平坦度を上げるための複数のプレスローラ411を備え、カット部42は紙を所定のシートサイズにカットする裁断刃(図示省略)を備えている。
(排液処理部)
図1に示すように排液処理部5は、脱墨排液タンク53、白水タンク54の各槽体を有し、汚染の程度が高く再利用が困難な脱墨排液タンク53内の排水は、必要により所定の廃液処理を行って無毒化した後古紙処理装置100の外部に排出するよう構成されている。
汚染の程度が低く再利用が可能な白水タンク54内の白水は、必要により、フィルターを通しインク、トナー等を除去し薬剤を添加し中和するなどの処理を施した後、図5に示すように、給水部182及び希釈液供給部12によりパルパー18及び希釈処理部21へそれぞれ循環可能に構成され、再度利用するようになっている。
図1に示すように、白水タンク54内には、設置高さを上位、中位、下位とした3個の水位センサ13,14,15を設けている。上位の水位センサ13は、白水タンク54の側壁からの白水の溢流を防止するための非常用として設けており、白水タンク54の側壁の上端より所定量だけ低い位置に設けている。中位の水位センサ14は、白水タンク54内に貯留する白水の水位が、所定の第1水位に達したことを検知する第1水位検知手段として構成される。所定の第1水位とは、給水部182及び希釈液供給部12によってパルパー18及び希釈処理部21に供給される水として、白水タンク54内の白水を用いることが可能な水位であり、予め設定される。
下位の水位センサ15は、白水タンク54内に貯留する白水の水位が、前記第1水位より低い所定の第2水位により低下したことを検知する第2水位検知手段として構成される。所定の第2水位とは、給水部182及び希釈液供給部12による白水の供給の開始後、白水タンク54内の白水の水位が低下したために給水部182及び希釈液供給部12による白水の供給を中断すべき水位である。
(水の流通経路)
図5に古紙再生処理装置100における水の流通経路を示す。古紙再生処理装置100は、水道水の蛇口などにより構成される上水供給部10から上水の供給を受け、給水部182によって、パルパー18へと送り離解処理に用いる。また、給水部182から分岐して流路が形成された希釈液供給部12により希釈処理部21へと送り、再生パルプ含有液の希釈処理に用いる。
そして、離解処理により得られ、希釈処理により所定の再生パルプ濃度に調整された再生パルプ含有液を抄紙部3のワイヤー部32において抄紙し、抄紙ワイヤー323から流下した白水、及びドライヤー部34において湿紙64を乾燥する際に回収した白水を白水タンク54内に収容し、該白水タンク54内の白水を給水部182によってパルパー18へと送り、また希釈液供給部12によって希釈処理部21へと送り、利用している。脱墨処理部22において生じ、脱墨排液タンク53に貯留する脱墨排液は無毒化処理が施された後古紙再生処理装置100の外部に排出される。
給水部182は、上水供給部10からの上水が流通する上水流路23と、白水タンク54内の白水が流通する白水流路24と、上水流路23及び白水流路24が合流する合流部26からパルパー18に至る離解用流路25とを備えている。また、希釈液供給部12は、離解用流路25の合流部26より下流側の途中位置に設けられた分岐部27において分岐し、希釈処理部21に至る希釈用流路28を備えている。
上水流路23には、上水供給部10からの上水を一旦貯留する上水タンク11を設けている。上水供給部10と上水タンク11とを接続する配管、及び上水タンク11と合流部26とを接続する配管の途中位置にそれぞれ開閉弁35、36を設けている。また、上水タンク11内には水位センサ(図示省略)を設けている。
白水流路24には白水タンク54と合流部26とを接続する配管の途中位置に開閉弁37を設けている。離解用流路25には、合流部26と分岐部27とを接続する配管の途中位置にポンプ43が設けられ、分岐部27とパルパー18とを接続する配管の途中位置に流量計29及び開閉弁38が設けられている。希釈用流路28を構成する配管には、開閉弁39、流量調整弁30を設けている。
(制御部)
制御部は、古紙再生処理装置100の各部の動作を制御することで、装置全体の動作を制御する。また、制御部は、第1水位検知手段としての中位の水位センサ14が白水タンク54内に収容する白水の水位が所定の第1水位に達したことを検知した場合に、少なくとも給水部182により攪拌槽181へ、または給水部182及び希釈液供給部12により希釈処理部21へのいずれかに供給される水を、上水から白水タンク54内の白水に切り替えるとともに、給水部182による白水の供給の開始後、第2水位検知手段としての下位の水位センサ15が白水タンク54内に収容する白水の水位が第2水位より低下したことを検知した場合に、少なくとも給水部182により攪拌槽181へ、または給水部182及び希釈液供給部21により希釈処理部12へのいずれかに供給される水を白水から上水に切り替える制御を行う給水部182により供給される水を白水から上水に切り替える制御を行う。
(作用)
本実施形態にかかる古紙処理装置100の作用につき以下に説明する。まず、図2に示すように、古紙原料6を計測部17で計測し、計測した古紙原料6をパルパー18に投入する。古紙原料6を計測する際は、図2において二点鎖線で示すように、開閉部材124を開放し、排出装置125を作動してシュレッダータンク121内の古紙原料6を受皿171に徐々に投下し、受皿171上に載置された古紙原料6の重量を測定する。計測部17の測定値が所定値に達した時点で排出装置125を停止し、受皿171を傾倒する駆動手段を駆動して受皿171を傾倒し、古紙原料6を攪拌槽181へ投入する。
パルパー18では、古紙原料6の攪拌槽181への投入に先立って、離解処理に必要となる所定量の水を予め給水部182から給水し、駆動手段188を駆動して、攪拌羽根187を回動しておき、その後、上記のように古紙原料6を攪拌槽181に投入する。
図5に示すように、給水部182からの給水は、白水タンク54が空の状態、即ち、抄紙部3において抄紙を行っていないために白水タンク54内に白水を収容していない状態においては、上水供給部10からの上水を用いて古紙原料6の処理を行う。この上水供給部10からの上水は、開閉弁35を所定時間開放し、所定量の上水を一旦上水タンク11に貯留しておき、そして、パルパー18への給水の必要な時に開閉弁36、38を開放し、開閉弁37、39を閉止し、ポンプ43を駆動し、上水タンク11内の上水を上水流路23を流通させ、開閉弁36を経て合流部26に至らせ、更に離解用流路25に流入させ、ポンプ43、分岐部27、流量計29、開閉弁38を経てパルパー18の攪拌槽181へと流入させる。
上水タンク11内に貯留する上水の水位が低下したことを上水タンク11内に設置した水位センサが検知すると、制御部は開閉弁35を開放し、上水供給部10から供給する。
このとき、離解用流路25を通過した上水の流量を、流量計29により計測し、離解処理において必要となる所定量の水を攪拌槽181に供給した後、ポンプ43を停止する。
また、図2に示すように、離解促進剤供給部183により離解促進剤を攪拌槽181に投入する。この離解促進剤供給部183からの攪拌槽181への離解促進剤の投入は、古紙原料6の投入開始から所定時間経過した後に行うことが好ましい。これにより、まず離解用の水により古紙原料6を十分膨潤させた後、膨潤した古紙原料6の内部に離解促進剤を速やかに浸透させることができ、離解処理の時間を短縮可能である。
そして、このパルパー18での離解処理の間、必要により、温度センサで攪拌槽181内の温度を検出し、温度ヒータを通電することで攪拌槽181内に貯留する古紙原料6及び水等の含む液体を離解処理に適する所定温度に維持する。
離解処理の終了後、開閉弁208を開放し、パルパー18において製造された再生パルプを含有する再生パルプ含有液を再生パルプ含有液取出部186より取り出し、ポンプ44の駆動により、図1に示す希釈処理部21へ送る。
希釈処理部21では、再生パルプ含有液を脱墨処理に適した再生パルプの濃度になるよう希釈液供給部12から希釈用の水を供給し、再生パルプ含有液の希釈を行う。また、脱墨剤供給部からは脱墨剤としての界面活性剤を投入する。
希釈液供給部12による希釈液の供給は、抄紙部3において抄紙を行っていないために白水タンク54が空である状態においては、パルパー18への給水と同様に、上水供給部10からの上水を用いて行う。その際、図5に示すように、開閉弁36、39を開放し、開閉弁37、38を閉止し、上水タンク11内の上水を上水流路23を流通させ、開閉弁36、合流部26を経て離解用流路25に流入し、ポンプ43を経て分岐部27に至り、分岐部27より希釈用流路28に流入させ、開閉弁39、流量調整弁30を経て希釈処理部21に流入させる。このとき、流量調整弁30の開度を調整することで、希釈処理部21へ供給する上水の量を増減し、再生パルプ含有液中の再生パルプの濃度が脱墨又は抄紙に適する所定の濃度となるようにする。
尚、離解用流路25を利用したパルパー18への上水の給水と、希釈液用流路を利用した希釈処理部21へ上水の供給とを同時に行うことも可能である。その場合には、開閉弁36、38、39を開放し、開閉弁37を閉止し、上水タンク11から上水を上水流路23を流通させ、開閉弁36、合流部26を経て離解用流路25に流入させ、ポンプ43を経て分岐部27に流入した上水を離解用流路25及び希釈用流路28の双方に流入させることで、パルパー18及び希釈処理部21の双方へ上水を供給できる。
次に、所定の再生パルプ濃度に調整された再生パルプ含有液をポンプ45の駆動により、脱墨処理部22に送る。尚、脱墨部22における脱墨処理は省略することも可能であり、脱墨処理を省略する場合には、希釈処理部21において再生パルプ含有液を抄紙に適した再生パルプの濃度に希釈した後、抄紙部3へと送る。
脱墨処理部22では、図3に示す再生パルプ含有液流通槽221に流入部229aから流入した再生パルプ含有液を、仕切壁224の左方または右方の開口から隣接する脱墨室225へ順次流通させる。各脱墨室225では脱墨剤の存在下、再生パルプ含有液中に気泡供給部226から微細な気泡を吹き込み、脱墨剤の存在によって消失することなく多量に発生した気泡の表面にトナー粒子等の疎水性の異物を付着させて各脱墨室225の上部に浮上させる。また、必要により攪拌翼を作動し、再生パルプ流通槽221内の再生パルプ含有液の円滑な流通を促すようにする。
親水性の繊維は、水とともに脱墨室225を順次流通していく。このようにして再生パルプ含有液からトナー成分等を除去する脱墨を行う。その際、必要により、温度センサ227で再生パルプ含有液の温度の検出を行い、ヒータ228で再生パルプ含有液を所定温度に維持するよう加熱する温度制御を行うようにしてもよい。
脱墨処理部22に再生パルプ含有液を導入した後、所定時間経過し、脱墨処理が進行して各脱墨室225の上部に気泡が浮遊した際に、モータ222aを駆動し、ガイドレール222bに案内させつつブレード222を図3(a)において上下方向に往復移動し、再生パルプ含有液流通槽221の上部に浮遊する気泡を気泡排出槽223に掃き出す。気泡排出槽223に掃き出された気泡は、洗浄液噴出部223aから噴出した洗浄液によって洗い流され、気泡排出槽223内に溜まった洗浄液、脱墨剤、トナー成分等を含む脱墨排液は脱墨排液取出部75から取り出され、脱墨排液タンク53に送られる。
再生パルプ含有液流通槽221内の全ての脱墨室225に再生パルプ含有液を流通させ、再生パルプ含有液を脱墨して脱墨パルプ(脱墨後の再生パルプ)を得て、得られた脱墨後の再生パルプ含有液を流出部229bから流出させ、ポンプ46の駆動により、抄紙部3へ送る。
抄紙部3では、図4に示すように、ヘッドボックス31から走行する抄紙ワイヤー323上に、脱墨後の再生パルプ含有液をガイド部材31bに案内させつつ均一に供給し、水切りして水分を比較的多く含んだ繊維の層である湿紙64を形成する。抄紙ワイヤー323の下方に流下した水は受水部325に受水され、該受水部325から白水タンク54に送られる。
抄紙ワイヤー323上の湿紙64が往路軌道の終端部に至ると、脱水部33の上側の吸水ベルト332aに転移される。その後下側の吸水ベルト332bとの間に挟まれ、湿紙64に含まれる水分を吸水ベルト332a,332b側に吸収させることで脱水し、更に、圧搾ローラ334で圧搾して脱水する。
脱水部33で脱水された湿紙64は、ドライヤー部34に送られ、走行する上下一対の搬送ベルト342の間に挟持される。そして、ヒータ345により加熱され所定温度に維持された複数の乾燥ローラ343に湿紙64を当接させつつ搬送することで湿紙64の乾燥を行い仕上げ前の再生紙65を得る。
ドライヤー部34を出た仕上げ前の再生紙65はカレンダー部41に送られ、複数のプレスローラ411の間に通される。これにより、仕上げ前の再生紙65の平坦度を向上させ、更に、カット部42で所定のシートサイズに裁断して再生紙7が完成する。
カット部42において裁断された結果不要となった仕上げ前の再生紙65の破材は、図1に示すように再生パルプ製造部1に戻され、再度古紙原料6として利用される。
各工程において排液処理部5へ送られた排水のうち汚染の程度が高く再利用が困難な脱墨排液タンク53内の排水は、必要により所定の廃液処理を施した後古紙処理装置100の外部に排出する。汚染の程度が低く再利用が可能な白水タンク54内の白水は、必要により、フィルターを通しインク成分、トナー成分等を除去し、薬剤を添加し中和するなどの処理を施した後、給水部182、希釈液供給部12によりパルパー18、希釈処理部21へ供給し利用する。
白水タンク54内の白水のパルパー18及び希釈処理部21への供給は、抄紙部3における抄紙の進行に伴い白水タンク54内に収容する白水の量が次第に増加し、該白水の水位が、中位の水位センサ14の設置高さより高くなったことを該中位の水位センサ14が検知したときに開始する。
白水タンク54内の白水の水位が中位の水位センサ14の設置高さより高くなったことを該中位の水位センサ14が検知すると、制御部は、給水部182によりパルパー18に供給される水を上水から白水に切り替える制御を行う。その際、ポンプ43を駆動したままで開閉弁37を開放するともに開閉弁36を閉止する。これにより、上水タンク11からの上水の供給を中断し、白水タンク54内の白水を白水流路24に流通させ、開閉弁37を経て合流部26に至らせ、離解用流路25に流入させる。そして、ポンプ43、分岐部27を経て、流量計29において流量を計測し、開閉弁38を経て攪拌槽181に流入させる。
一方、白水を希釈液供給部12により希釈処理部21に供給する場合は、開閉弁39を開放し、分岐部27に流入した白水を希釈用流路28へ流入させ、開閉弁39を経て、流量調整弁30により流量を調整しつつ希釈処理部21へと流入させる。このとき、パルパー18への給水を行わない場合には開閉弁38を閉止し、パルパー18への給水を行う場合には開閉弁38を開放する。
給水部182及び希釈液供給部12による白水タンク54内の白水の供給は、該白水タンク54内に貯留する白水の容量が減少し、白水の水位が下位の水位センサ15より低くなったことを該下位の水位センサ15が検知するまで行う。そして、下位の水位センサ15が白水タンク54内の白水の水位が下位の水位センサ15の設置位置より低くなったことを検知した際に、制御部は開閉弁37を閉止して白水流路24への白水タンク54内の白水の流入を中断し、開閉弁36を開放し上水タンク11内の上水を攪拌槽181及び希釈処理部21に供給するよう切り替えを行う。
以上より、本実施形態では、上水流路23を流通する上水と白水流路24を流通する白水をいずれも合流部26へと流入させ、双方とも一の流路である離解用流路25を流通させることでパルパー18の攪拌槽181に給水し、また、離解用流路25から分岐した希釈用流路28を流通させることで希釈処理部21に給水している。これにより、ポンプ43、流量計29、開閉弁38、39 流量調整弁30を上水及び白水の双方の流通の際に兼用するので、上水と白水とをそれぞれ別々の流路を流通させる場合に比較して、構造を簡略化することができ、装置の小型化及びコストダウンが可能である。
また、古紙再生処理装置100の水の流通経路では、上水流路23から流入した上水の全量を白水タンク54に回収することはできず、例えば、ドライヤー部34において湿紙64に含まれる水分をヒータ345により加熱し水蒸気として放出する。また、脱墨処理を行う場合には印刷成分を多く含む脱墨排液を外部に排出するので、古紙再生処理装置100を流通する水の量は、上水流路23から流入した上水の量から徐々に減少する。従って、抄紙部3による抄紙の進行により白水タンク54に回収する白水の水位は、一旦上昇した後次第に低下し、下位の水位センサ15の設置高さを下回る状態を、略所定時間ごとに繰り返すことになる。これにより、制御部は、パルパー18および希釈処理部21に供給する水を白水から上水供給部10からの上水に、略所定時間ごとに切り替える制御を行うこととなる。
このように、制御部が、パルパー18及び希釈処理部21に供給される水を略所定時間ごとに上水と白水とを切り替える制御を行うことで、離解用流路25及び希釈用流路28を流通する水が、白水と上水との繰り返しとなる。
ここで、離解用流路25や希釈用流路28は白水タンク54内の白水が流通することで、該白水に含まれる再生パルプが付着し、汚れた状態となっている。そこで、上記のように略所定時間ごとに上水を流通させることで、離解用流路25や希釈用流路28を構成する配管、開閉弁38,39、ポンプ43、流量計29、流量調整弁30等に付着した再生パルプを洗浄し、除去することができ、これらの部材を詰まらせる不具合を解消可能である。
尚、上記実施形態では、白水タンク54内に貯留する白水の水位の低下を下位の水位センサ15が検知した場合にのみ上水を用いるよう切り替えることとしたが、これに限定されず、例えば、上水タンク11内の上水及び白水タンク54内の白水の双方を同時に供給することも可能である。上水及び白水の双方を用いる場合には、開閉弁36,37を開放し、ポンプ43を駆動し、上水流路23及び白水流路24の双方から上水及び白水をそれぞれ合流部26に流入させ、離解用流路25を攪拌槽181まで流通させる。これにより、離解用流路25を流通する白水中の再生パルプ濃度が低下し、流路を構成する部品に再生パルプが付着しにくくすることができる。
また、上水流路23には、上水タンク11を設けたが、これに限定されず、上水タンク11を省略し、上水供給部10を開閉弁を介して直接合流部26に接続する構成としても構わない。また、希釈処理部21には、再生パルプ含有液が流通する配管と、希釈液が流通する配管とが合流して形成される構成としたが、希釈用タンクを設け、該希釈用タンク内で希釈処理を行う構成としてもよい。この希釈用タンクを設ける場合、流量調整弁30に替えて流量計としても構わない。
また、離解用流路25に流量計29を設けたが、これに替えて攪拌槽181に供給された水の水位を検知する水位センサを設け、該水位センサにより攪拌槽に所定量の水が供給された時点で開閉弁38を閉止することで給水量を調整するよう構成としても構わない。
K 再生パルプ製造装置
S 抄紙装置
1 再生パルプ製造部
6 古紙原料
7 再生紙
12 希釈液供給部
21 希釈処理部
23 上水流路
24 白水流路
25 離解用流路
26 合流部
28 希釈用流路
29 流量計
30 流量調整弁
38、39 開閉弁
43 ポンプ
54 白水タンク
100 古紙再生処理装置
181 攪拌槽
182 給水部
323 抄紙ワイヤー

Claims (6)

  1. 古紙原料を給水部から供給された水とともに攪拌槽内で攪拌羽根により攪拌し、再生パルプ含有液を製造する再生パルプ製造部と、前記再生パルプ製造部で製造された再生パルプ含有液を抄紙ワイヤーにより抄紙する抄紙部と、
    再生パルプ含有液を抄紙ワイヤーにより抄紙する際に抄紙ワイヤーから流下した白水を収容する白水タンクとを備え、
    前記白水タンク内の白水を前記給水部により、少なくとも攪拌槽、又は再生パルプ製造部で製造された再生パルプ含有液中の再生パルプ濃度を抄紙部における抄紙の前に所定濃度まで希釈するための希釈処理部のいずれかへと送り、利用可能に構成した古紙再生処理装置において、
    給水部は、白水タンクからの白水を流通させる白水流路と、
    上水を供給するための上水供給部に接続された該上水供給部からの上水を流通させる上水流路とを備え、
    白水流路と上水流路との合流部を設け、
    少なくとも合流部から攪拌槽まで白水及び/または上水を流通させる離解用流路、又は合流部から希釈処理部まで白水及び/または上水を流通させる希釈用流路のいずれかの流路を備えた古紙再生処理装置。
  2. 離解用流路に、少なくともポンプ、流量計、開閉弁のうちいずれかを設けた請求項1に記載の古紙再生処理装置。
  3. 希釈用流路に、少なくともポンプ、流量計、開閉弁、流量調整弁のうちいずれかを設けた請求項1または請求項2に記載の古紙再生処理装置。
  4. 希釈用流路は、離解用流路の途中位置において該離解用流路から分岐して形成された請求項1乃至請求項3いずれか一項に記載の古紙再生処理装置。
  5. 各部の動作を制御する制御部を備えるとともに、
    白水タンク内に、該白水タンク内に収容する白水の水位が、所定の第1水位に達したことを検知する第1水位検知手段と、前記第1水位より低い所定の第2水位より低下したことを検知する第2水位検知手段とを備え、
    制御部は、第1水位検知手段が白水タンク内に収容する白水の水位が所定の第1水位に達したことを検知した場合に、少なくとも給水部により攪拌槽へ、または給水部及び希釈液供給部により希釈処理部へのいずれかに供給される水を上水から白水タンク内の白水に切り替えるとともに、
    給水部による白水の供給の開始後、第2水位検知手段が白水タンク内に収容する白水の水位が第2水位より低下したことを検知した場合に、少なくとも給水部により攪拌槽へ、または給水部及び希釈液供給部により希釈処理部へのいずれかに供給される水を白水から上水に切り替える制御を行う請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の古紙再生処理装置。
  6. 古紙原料を給水部から供給された水とともに攪拌槽内で攪拌羽根により攪拌し、再生パルプ含有液を製造し、
    製造された再生パルプ含有液を抄紙ワイヤーにより抄紙し、
    抄紙ワイヤーから流下した白水を回収して白水タンクに収容し、
    白水タンク内に収容した白水を前記給水部により、少なくとも攪拌槽、又は再生パルプ製造部で製造された再生パルプ含有液中の再生パルプ濃度を抄紙部における抄紙の前に所定濃度まで希釈するための希釈処理部のいずれかへと送ることにより、該白水を再利用可能に構成された古紙再生処理方法において、
    給水部に設けた白水流路に白水タンクからの白水を流通させるとともに、
    給水部に設けた上水流路に上水供給部から供給された上水を流通させ、
    白水流路と上水流路とが合流する合流部と、少なくとも攪拌槽との間に設けられた離解用流路、又は希釈処理部との間に設けられた希釈用流路とのいずれかに、白水及び/または上水を流通させる古紙再生処理方法。
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