JP5405727B2 - 眼鏡レンズ周縁加工用の研削水処理装置 - Google Patents

眼鏡レンズ周縁加工用の研削水処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、眼鏡レンズ加工装置から排出された研削水から加工屑を分離処理する眼鏡レンズ加工用の研削水処理装置に関する。
眼鏡レンズ加工用の研削水処理装置としては、遠心分離機で研削水と加工屑とを分離するものが知られている(特許文献1、2参照)。特許文献1の遠心分離機は、脱水槽としての回転筒と、回転筒の上部に取り付けられ、回転中心に開口を持つ蓋部材とを有し、遠心力により蓋部材の開口から研削水を弾き飛ばす方式である。特許文献2の遠心分離機は、回転される脱水槽の側壁にフィルタを設け、このフィルタを通して遠心力により研削水を流出させる方式である。
特開2002−283236号公報 特開2005−153134号公報
後者(特許文献2)の遠心分離機の方式は、脱水層の研削屑をフィルタと一体的に取り出した後、ビニール袋等の廃棄袋に研削屑を入れなおして廃棄する必要があり、手間の問題と作業者の手が汚れやすい問題がある。
これに対して、前者(特許文献1)の方式は、回転筒に着脱可能なビニール袋等の内張袋を装着し、作業者の手が汚れずに研削屑を容易に取り出すことができる利点がある。しかし、上部から研削水を弾き飛ばす方式の従来装置においては、特許文献1のように、蓋部材の中心の開口のみから研削水を飛ばして外部に排出させているため、内部に水分が残り易く、取り出した研削屑に水分が多量に残りやすい問題がある。また、蓋部材の中心の開口のみから研削水を飛ばして外部に出していたため、その研削水には研削屑が混入しやすく、濾過効率が悪い問題があった。
さらに、従来の遠心分離機を使用した処理装置においては、研削屑が遠心分離機の内部に多量に溜まった場合、適切な取り出し処理の時期を知ることができなかった。
本発明は、上記従来装置の問題点に鑑み、研削屑の脱水効率、さらに濾過効率を向上させ、研削屑を容易に処理可能な研削水処理装置を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 眼鏡レンズ加工装置からの研削屑を含む使用済みの研削水が導入される脱水槽を有し、脱水槽の回転により研削水と研削屑を分離する遠心分離機であって、前記脱水槽は底部を有し、前記脱水槽の回転中心の上部から使用済みの研削水を導入する排水管が設けられ、該排水管の回りの脱水槽の上部から遠心力により研削水を弾き飛ばす方式の遠心分離機を備える眼鏡レンズ周縁加工用の研削水処理装置において、
前記脱水槽の上部に取り付けられ、前記排水管が挿入される開口を持つリング状のフィルタであって、前記脱水槽の回転による遠心力によって上方へ押し上げられた研削水に含まれる研削屑を分離して水分を通過させる濾過機能を持つフィルタを備え、前記フィルタは通過する水分を霧状とし、水分を通過させる濾過機能の領域と前記脱水槽の底部との間に研削屑を堆積させる構成である、ことを特徴とする。
(2) (1)の研削水処理装置において、前記フィルタの開口と前記排水管との間には、前記脱水槽の内部に研削屑が溜まったときに前記フィルタにより濾過し切れなくなった研削水をオーバーフローさせる隙間を有し、該隙間は、前記脱水槽の回転による遠心力によってオーバーフローされる水量が前記排水管から導入される水量を上回る大きさに形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、研削屑の脱水効率と濾過効率が向上させ、研削屑を容易に処理できる。

以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明に係る眼鏡レンズ加工装置全体の概略構成を示す図である。眼鏡レンズ加工装置は加工装置本体1と、加工装置本体1を載置するテーブル100と、研削水処理装置200から構成される。なお、図1の図示においては、説明の便宜上、加工装置本体1は研削水処理装置200に対して概略的に縮小して描かれている。
加工装置本体1の筐体内部には、被加工レンズLEを保持する2つのレンズチャック軸(レンズ回転軸)2R,2L、レンズチャック軸2R,2Lが回転可能に取付けられたキャリッジ部3、レンズLEの周縁を加工するためにスピンドル(回転軸)6に取付けられた砥石5等を持つ加工機構部10が配置されている。キャリッジ部3はレンズチャック軸の軸方向に移動可能で、且つ砥石5に対して相対的に移動可能に構成されている。なお、この加工機構部10については、本出願人による特開平5−212661号公報等において周知の構成が使用できるので、詳細な説明は省略する。
眼鏡レンズの周縁加工時、レンズLE及び砥石5の研削部分にノズル11から研削水が吹き付けられ、砥石5の研削部が冷却されるとともに研削屑が加工室9の底部に洗い流されるようになっている。201は加工室9の底部に接続された排水管であり、研削屑を含む研削水が加工室9の底部から排水される。
テーブル100の下方には研削水処理装置200が設けられている。研削水処理装置200は筐体205を備え、筐体205の内部に遠心分離機206と、研削水を蓄えるタンク213とが配置されている。排水管201は、遠心分離機206の回転中心に位置し、筐体205の天板205aに固定されている。筐体205の底面側には移動用のキャスター208が設けられており、研削水処理装置200の移動が容易にされている。
また、研削水処理装置200は、筐体205に固定された研削水補集ケース210を有する。研削水捕集ケース210は底壁210aを有し、底壁210aの中央部には上方に突出する内筒部210bが形成されている。また、底壁210aの周縁部には、接続孔210cが形成されている。
遠心分離機206は、回転軸215と、回転軸215に固着された脱水槽216と、を有する。脱水槽216の底部216aは中央部分が周辺部分に比べて高くなる構成とされている。これにより、底部の高さが均一な場合に比較して、脱水槽216の重心高さが高くなり、回転時における脱水槽216の安定性が高められる。
また、遠心分離機206は、筐体205の下側に取り付けられた仕切り板221と、回転軸215を筐体205及び仕切り板221に回転自在に保持しているベアリング223、224と、仕切り板221に取り付けられた駆動モータ225と、を有する。モータ225の出力軸225aには回転軸215が取り付けられ、モータ225の駆動により脱水槽216が回転される。
脱水槽216の上部には、研削屑を含む排水から研削水を分離して濾過するための環状で,なおかつ平面形状のフィルタ250が配置されている。また、脱水槽216の内部には、研削屑を取り出しやすくするためのビニール等の袋232が装着されている。
遠心分離機206の上部に備えられたフィルタ250付近の要部について、図2を用いて説明する。脱水槽216には、まず、研削屑を蓄えさせるための袋232が被せられる。本実施形態では、研削屑を捨てる際には袋232ごと捨てるため、一般的なビニール製のものを用いる。さらに、脱水槽216の上部の環状部材290にはピン236が等間隔に6本植設されている。袋232には、これらのピン236に対応する穴238が開けられており、ピン236の各々に穴238を対応させることにより、脱水槽216に対する袋232の位置決めを容易に行える。
更に、袋232の上側には、排水管201を取り囲む筒状部材240及び、多数の孔(本実施例では、直径は3mm)242を有する円盤状部材244と、により構成される第1フィルタ保持部256が被せられる。なお、円盤状部材244の外径d244は、脱水槽216の上部における第1環状部材280の内径d2801より大きく、第1環状部材280の上に位置する第2環状部材290の内径d2901よりも若干小さい構成とされている。
保持部256の上側には、円盤状部材244と略同一形状のフィルタ250が載せられる。フィルタ250は、使用済みの研削水から研削屑を下部で捕捉し、水分を上部へと分離するものであり、本実施例では不織布を用いる。フィルタ250は、10μm程の濾過機能を持つものが使用されている。フィルタ250は、中心に開口250aを持つ。開口205aに筒状部材240が挿入され、さらに筒状部材240の中に排水管201が挿入される。本実施形態では筒状部材240を使用するものとするが、これを使用しない場合、開口250aの大きさは、排水管201が挿入されたときに、僅かな隙間(3〜5mm)が確保されるものとされる。
筒状部材240はフィルタ250より下側に突出する下端240aを持つ(図1、図5及び図6を参照)。本実施例においては、フィルタ250の下に位置する円盤状部材244に対して筒状部材240の下端240aまでの長さL256が15mm(図5及び図6を参照)とされている。長さL256を持つ筒状部材240は、脱水槽216の回転により上方へ押し上げられる研削水をできるだけフィルタ250に集める壁となる。
フィルタ250の上側には、多数の孔(本実施例では、直径は3mm)262を有し、なおかつフィルタ250(または、円盤状部材244)と略同一形状の第2フィルタ保持部266が被せられる。
更に、第2フィルタ保持部266の上側には、脱水槽216に対して、袋232と、第1フィルタ保持部256と、フィルタ250及び第2フィルタ保持部266を押さえつけるための環状蓋270が被せられる。
環状蓋270を下側より見た図を図3(a)に示す。また、脱水槽216を上側より見た要部を図3(b)に示す。なお、図3(a)及び図3(b)共に、便宜上、説明に関わる要部を大きめに記す。脱水槽216の上部には、第1環状部材280及び、さらに上側には、第1環状部材280の外径d2802よりも小さめの外径d2902を有する第2環状部材290が固着されている。
環状蓋270の内径d270は、第1環状部材280の外形d2802よりも若干大きい構成である。そして、環状蓋270には、外周より内側へ向けて等間隔に3本のピン272が植設されているが、ピン272の内側272aと接してなおかつ内径d270と同心である円の内径(以下、ピン内径)をd272とする。ピン内径d272は外径d2902よりは若干大きく、外径d2802より小さい構成とする。
さらに、第1環状部材280には、等間隔に3つのピン溝282が設けられており、これらのピン溝282は、環状蓋270のピン272に対応している。作業者は脱水槽216へ、袋232から第2フィルタ保持部266までをセットした後、ピン272のそれぞれをピン溝282に対応させるように、環状蓋270を脱水槽216に取り付ける。
図2において、脱水槽216はモータ225により矢印302の方向に回転されることで研削水の脱水を行う。脱水槽216が矢印302の方向へ回転するのに伴い、ピン272は作用・反作用の法則に従い矢印304の方向(矢印302に対して反対方向)へと誘導される。ピン溝282は、下側に向かうのに従って矢印304の方向へと傾斜するように形成されている。このため、脱水槽216に対して環状蓋270をネジ等で留めなくとも、脱水槽216の回転中に環状蓋270が外れることのない構成となっている。
なお、環状蓋270には、ピン236に対応するための略円弧状の長穴274が等間隔に6箇所設けられている。作業者は、ピン236の上部と長穴274の位置関係で環状蓋270が嵌っていることが確認できる。
図2のような組み付けにより、袋232及びフィルタ250が脱水槽216に容易に取り付けられる。第2フィルタ保持部266まで組み付けられた状態において、図1に示すように、排水管201の下側開口は、筒状部材240の下側開口(下端240a)より下に長さL201にて位置する。長さL201は、例えば、10mmとされている。この作用については、後述する。また、筒状部材240の内径と、排水管201の外径の差(以下、隙間)Δdは、5mm程度であるが、こちらも詳細は後述とする。
図1において、研削水捕集ケース210には研削屑量検出機構400が配置されている。研削屑量検出機構400は、遠心分離機206より上側位置で、筐体205の天板205a付近に配置されている。図4は、研削屑量検出機構400の概略構成図である。逆L字状のプレート402は、垂直方向に延びる第1プレート402aと、水平方向に延びる第2プレート402bとからなり、軸404を中心に矢印A方向に回転可能に支持部材408に支持されている。プレート402は、外部から一定以上の力(水圧)が与えられていないときは、軸404の回りに取り付けられたバネ409により、図4の状態で維持される。第2プレート402bの端部は、マイクロスイッチ410に当接されている。
脱水槽216の内部に研削屑が大量に溜まることに伴って、脱水層216から研削水が勢いよく飛ばされてくると、その水が第1プレート402aに当たるようになる。第1プレート402aに一定以上の水の力が加えられると、プレート402は軸404を中心に矢印A方向に回転され、第2プレート402bの端部によってマイクロスイッチ410が押し下げられる。これにより、マイクロスイッチ410のスイッチ信号が制御部420に出力される。制御部420は、マイクロスイッチ410からの検知信号があると、脱水槽に研削屑が大量に溜まり、研削屑を取り出す必要がある旨を作業者に報知するために、その報知手段としての表示ランプ421を点灯すると共にブザー422により警告音を鳴らす。
また、研削水捕集ケース210にて捕集された研削水は、接続孔210cに接続されたホース212を経て、タンク213に貯蔵される。タンク213に貯蔵された研削水は、吸引ポンプ214により吸引され、吸引パイプ215を経て、加工装置本体1側に供給される。接続孔210cは床面に対して高めに位置する構成とされている。これにより、研削水捕集ケース210にて捕集された研削水を排水する(研削水として再使用しない)場合、図示無き排水口に至らせるまでにポンプ等を使用する手間が省けるという利点を有する(研削水が自然落下することで排水口まで流れる)。
次に、研削水処理装置200の動作を説明する。加工装置本体1によりレンズLEの周縁加工を開始すると、制御部420により吸引ポンプ214が駆動され、タンク213側から汲み上げられた研削水がノズル11から噴射される。噴射された研削水と加工時に発生した研削屑は、排水管201を介して脱水槽216側に導かれる。また、レンズLEの周縁加工を開始するのと同時に、制御部420によりモータ225が駆動され、脱水槽216が一体に回転させられる。
脱水槽216に出された研削屑が混入した研削水は、脱水槽216の回転による遠心力により研削屑と共に脱水槽216内を半径方向に移動させられる。研削屑は水より比重が大きいので、遠心力により脱水槽216の内壁側に押し付けられて堆積される。一方の水分である研削水は、遠心力により上方へ押し上げられ、第1フィルタ保持部256の孔242を通過後、フィルタ250によって研削水のうち研削屑のみ下側へと分離される。さらに研削水の水分は第2フィルタ保持部266の孔262を通過して研削水捕集ケース210にて捕集される。フィルタ250を通過する研削水は、細かな霧状とされる。
フィルタ250より内側に配置された筒状部材240による研削水と研削屑の分離の動作について、さらに図5を使用して説明する。図5は、フィルタ250及び筒状部材240の付近の拡大図である。脱水槽216の回転により、脱水槽216の内部の研削水は、矢印502に示すように放物線の一部のような軌跡を上向きに進む。このとき、仮に円盤状部材244、フィルタ250及び第2フィルタ保持部266等のように、研削水の流路に抵抗となる構成要素(以下、流路抵抗)504が存在しない場合、研削水は矢印502の略延長方向へと進む。しかしながら、実際には流路抵抗504の影響のために、一部の研削水の流路は矢印508に示すように、脱水槽216の内側へと曲げられる。
多くの枚数のレンズを加工すると、フィルタ250に捕捉された研削屑も増加する。研削屑の粒子は遠心力により、脱水槽260の側壁260bより、すなわち脱水槽260の外側より内側に向けて510、512、514の順に堆積する。
そして、研削屑の堆積量が増加するのに伴い、一部の研削水の流路の曲げられ方は大きくなる。例えば、研削水が、矢印522に示すような軌跡を進む場合、流路抵抗504の影響のために、矢印528に示すように、矢印508の場合と比較してさらに大きく、脱水槽216の内側へと曲げられる。
そこで、本実施例の装置においては、フィルタ250より下の円盤状部材244に対して筒状部材240の下端240aが長さL256(15mm)だけ下に位置している。長さL256を持つ下端240aが形成されていない場合、すなわち円盤状部材244に対して筒状部材の下側までの距離が無い場合(きわめて短い場合を含む)、円盤状部材244より内側の部分には流路の抵抗となる要素が存在しないために、矢印528の流路を進んできた研削水は矢印530へと進みやすくなる。すると、フィルタ250を通過することによって研削屑が分離されていない、研削屑を多量に含んでいる状態の研削水が遠心分離機206から飛び出し、研削水捕集ケース210に捕集されてしまう。
これに対して、長さL256を持つ筒状部材240を設けることにより、研削屑が多く溜まった場合でも、研削屑が分離されていない状態の研削水が遠心分離機206から飛び出すのを抑え、できるだけフィルタ250を通過するようにしている。これにより、研削屑と研削水の濾過効率を向上させることができる。
次に、筒状部材240と排水管201の下側開口との位置関係による作用を、図6を用いて説明する。脱水槽216の回転により、脱水槽216の内部には強い気流が発生する。脱水槽216の内部に研削屑552が多量に蓄積されると、脱水槽216の内部の気流はフィルタ250を通過できず、筒状部材240と排水管201との隙間から上部に進む気流(矢印540)が増加する。ここで、図6(a)に示すように、排水管201の下側開口が筒状部材240の下端よりも上に位置していた場合、排水管201から落ちてくる排水が矢印540の気流により巻き上げられ、矢印542に示すように、研削屑を含んだ状態の研削水が筒状部材240と排水管201との隙間から上部に飛び出しやすくなる。この場合、研削屑の濾過効率が劣る。
これに対して、図6(b)のように、排水管201の下側開口を筒状部材240の下端よりも下に位置させたことにより、排水管201から落ちてくる排水が矢印540の気流により巻き上げられても、筒状部材240と排水管201との隙間から上部に排出される割合が減少する。これにより、フィルタ250側に回り込む研削水の量が多くなり、濾過効率が向上される。筒状部材240に対する排水管201の下側開口の位置(長さL201)は、10mm以上確保することが好ましい。
次に、脱水槽216に多量に研削屑が溜まったことを検出する研削屑量検出機構400の動作を説明する。図7は、脱水槽216の内部に多量の研削屑552が堆積した状態を示す。この状態においては、フィルタ250のうちで研削屑の分離に用いることのできる領域は極めて狭くなっている。本実施例においては、排水管201に対して、フィルタ250等は脱水槽216と共に回転するために、筒状部材240と排水管201との間には隙間Δdが、5mm程度設けられている。
研削屑の堆積が少ないときは、研削水がフィルタ250を通過し、フィルタ250の不織布の細かい繊維組織によって霧状に分散される量が多く、隙間Δdの間を通過する研削水の量はほとんど無い。研削水がフィルタ250を通過して霧状に分散したときは、プレート402に当たった場合でも、その圧力が小さいためにプレート402がマイクロスイッチ410側へ回転されることはない。しかしながら、図7に示すように、脱水槽216の内部に多量の研削屑が蓄積されると、フィルタ250を通過できる研削水が減少し、隙間Δdの間を通過して弾き飛ばされる量が急激に増える。このとき、隙間Δdからは、水の塊として飛び出しやすい。隙間Δdから飛び出した水は、天板205aに当たり、矢印450のように勢いよく研削屑量検出機構400側に弾き飛ばされる。研削水の塊として勢いよくプレート402に当たった場合は、プレート402はその圧力によりマイクロスイッチ410側に回転される。これがマイクロスイッチ410により検知され、表示ランプ421及びブザー422により、脱水槽216の内部に溜まった研削屑の取り出しの必要な時期がきたことが作業者に知らされる。これにより、遠心分離機206による研削屑の処理能力が限界に達する前に、作業者は研削屑の取り出しが必要な時期を知ることができ、研削屑を適切に処理できる。
なお、研削屑量検出機構400のプレート402の配置位置は、実施形態の位置に限らず、筒状部材240と排水管201との間の隙間Δd(すなわち、フィルタ250の開口250a)から弾き飛ばされる研削水を受ける位置に配置されていれば良い。また、研削屑量検出機構400の構成も、図示したものに限らず、フィルタ250の開口(隙間Δd)から弾き飛ばされる研削水の圧力の変化を検知するものであれば良い。
研削屑が脱水槽216に多量に溜まった場合、これを取り出す。このとき、図2に説明したように、遠心分離機206の環状蓋270を工具無しに簡単に取り外することができ、さらに、研削屑が溜まった袋232を容易に取り出すことができる。遠心分離機206の上部にフィルタ250が設けられていることにより、脱水効果が高められ、袋232内に残る研削水の量は少なくなっている。このため、そのまま研削屑を廃棄処理できる。また、袋232をまるごと廃棄処理できるので、作業者は処理作業を容易に行え、汚れることも少ない。
<第2実施形態>
第2実施形態を、図8〜図13を用いて説明する。図8は、第2実施形態の研削水処理装置の全体概略構成図である。第1実施形態の図1に示された同一構成要素には同一符号を付し、その説明は省略する。図9は、研削水処理装置が備える遠心分離機206の要部拡大図である。
図9において、脱水槽216の中心に配置された回転軸215は脱水槽216の高さの略半分まで伸びており、回転軸215の上に形成された回転軸上部面216aは脱水槽216の高さの半分より高い位置に形成されている。また、回転軸215及びその回りに形成された側部面216bの径は、脱水槽216の径の1/3以上で形成されている。これにより、脱水槽216内に研削水及び研削屑が多量に溜まった場合でも、脱水槽216の回転の安定性が確保される。この構成は図1の脱水槽216も同様である。
回転軸上部面216aの上に配置された排水管201の下端には、回転軸上部面216aに沿うようにして回転軸上部面216aよりも低い位置まで延ばされた導入ガイド201fが形成されている。なお、導入ガイド201fは排水管201と一体的に形成して良いし、別部品として取り付けても良い。導入ガイド201fと回転軸上部面216a(側部面216b)との間は、上方から投入される研削水が充分に導かれる隙間Δd2が確保されている。
脱水槽216の上部には、先の実施形態と同じく、排水管201を取り囲む筒状部材240と多数の孔242を有する円盤状部材244とにより構成される第1フィルタ保持部256が配置されている。円盤状部材244の上には、円盤状部材244と円盤状部材244と略同一外径のリング状のフィルタ600(図8では網掛けで図示されている)が載せられている。またさらに、フィルタ600の上側には、多数の孔(直径は3mm)を有し、円盤状部材244と同一形状の第2フィルタ保持部266が載せられる。
フィルタ600は、使用済みの研削水から研削屑を下部で捕捉し、水分を上部へと分離するものであり、先の例のフィルタ250と同一素材で形成されている。フィルタ250のリング開口250aが筒状部材240を通す大きさとされていたのに対して、フィルタ600では濾過し切れなかった水分を通すための開口602が筒状部材240の外形よりも大きく形成されている。この実施形態では、導入ガイド201fの開口径をd1201、フィルタ600の内径をd1600とし、内径d1600は開口径d1201よりも若干大きく採っている。内径d1600が開口径d1201に対して小さ過ぎると、遠心分離された水の飛ばされる量が少なくなり、脱水効率が劣るようになる。
なお、この実施形態では、排水管201と筒状部材240との間の隙間は、遠心分離により水分を飛ばためでなく、回転をスムーズにするための隙間として主に機能する。
このような構成の遠心分離機206の動作を説明する。排水管201を通して導入される研削屑を含む研削水(排水)は、排水管201の下端の導入ガイド201fにガイドされて下側に流れ落ちる。ここで、導入ガイド201fが無い場合、排水管201から大量の研削水が勢いよく流れ落ちてくると、その研削水は回転軸上部面216aに当たって跳ね返り、脱水槽216の横方向及び上方向に弾き飛ばされる。脱水槽216の内部に研削屑が多く溜まってくると、回転軸上部面216aから横方向及び上方向に跳ね返された研削屑を含む研削水は、フィルタ600の開口602を通って直接脱水槽216の外へ飛ばされやすくなる。
これに対して、図9のように導入ガイド201fが設けられた遠心分離機206においては、導入ガイド201fにガイドされた研削水は、隙間Δd2を通って矢印564の流路に従って回転軸上部面216aよりさらに下側に導かれ、脱水槽216の周縁底部まで流れ込む。これにより、研削水の大部分は、脱水槽216の内部で、且つ開口d1201よりも外周方向で遠心分離され、さらに研削水は矢印566で示される流路に従ってフィルタ600を通過して研削屑が分離されやすくなる。
なお、図9では、導入ガイド201fを排水管201から延ばした形としたが、これに限るものではない。図10は排水管201の径が脱水槽216の上部面216aに対して細い場合であり、筒状部材240の下端を回転軸上部面216aよりも低い位置までストレートに延ばして導入ガイド240fとした例である。この例でも回転軸上部面216aから側面部216bに従って研削水がガイドされるように、導入ガイド240fと回転軸上部面216a(側部面216b)との間は、上方から投入される研削水が充分に導かれる隙間Δd2が確保されている。また、フィルタ600の内径(開口径)は、図9の場合と同様に、導入ガイド240fとなる筒状部材240の外形よりも大きくされ、フィルタ600で濾過し切れなかった水分を通すための隙間Δd3が形成されている。隙間Δd3は、例えば、5mm程であるが、これに限定されるものではない。脱水槽216の内部の水分を十分に放出し(すなわち、フィルタ600を通して研削水を濾過し切れなくなったときに、脱水槽216の回転により研削屑を含む研削水の量が排水管201から導入される排水の量を上回る大きさで形成され)、なおかつ出来る限り多くの研削屑を保持可能な寸法であることが好ましい。なお、第1実施形態の筒状部材240又はフィルタ250と排水管201との間に確保される隙間Δdについても同様である。
また、脱水槽216の内部には、先の例の袋232に代えて、研削屑を捕集させるための捕集部732が入れられている。捕集部732の詳細について、図11を用いて説明する。図11(a)にて断面図で示される捕集部732は、脱水槽216の回転軸上部面216aが挿入される開口部732cを有する底部732aと側壁部732bからなり、不織布で構成されている。捕集部732が不織布であるため、脱水槽216に被せる時、ビニール袋に比べて密着させやすく、好ましくない皺の発生を低減できる。この皺は、脱水槽216の回転時に望まない振動が発生する原因となる場合があるため、皺の発生を抑えられる不織布は捕集部732の素材として、より適している。
また、研削屑の捕集は、脱水槽216の回転による遠心力の影響で、脱水槽216の外周から内周へと溜まる。そのため、回転軸上部面216aを覆うような内側側壁部(点線にて図示)732dはなくても使用上の不都合はない。よって、本実施例では、捕集部732は、底部732aと、外周側の側壁部732bのみによる構成としている。また、捕集部732は、繰り返して使用可能である。
本実施形態のように、捕集部732を、底部732aと側壁部732bのみの構成とすることにより、不織布の面積を抑えられ、コスト削減に有効となる。また、図11(b)に示すように、1枚の不織布より、底部732aと側壁部732bを切り取って貼り合わせることにより捕集部732を作成できるため、立体成型等の手間が不要となる利点も有する。またさらに、捕集部732は不織布としたが、これに限るものではなく、ゴム製やその他、研削屑の捕集が可能なものであればよい。
研削屑を取り出すときは、上記のように脱水を行うことにより、研削屑がドーナツ状になって捕集部732に塊として残るので、捕集部732を引き上げて取り出すことができる。
また、図8において、遠心分離機206の上部に位置する天板205aには、円弧状の排水ガイド772が配置されている。排水ガイド772は、フィルタ600の開口602を通って直接脱水槽216の外へ飛ばされる研削水を受け、遠心分離機206の横に設置された循環用タンク213に効率良く研削水を導くためガイドとして使用される。
図12は、図8に示す排水ガイド772をA−A断面より見た図である。排水ガイド772は、円弧状の側壁部772aと底部772bにより構成されている。排水ガイド772の中心は、遠心分離機206の回転中心と一致している。側壁部772aはフィルタ600の外形と同程度のサイズで形成され、研削水を一時的に保持して流すための底部772bの内径は、フィルタ600の開口602よりも大きく形成されている。これにより、開口602から弾き飛ばされる研削水を捕集ケース210内に撒き散らすことなく受けることができる。第2フィルタ保持部266と底部772bとの距離は、フィルタ600により霧状になる水分を流す程度の隙間を確保して、できるだけ短い距離が好ましい。
また、円弧状の排水ガイド772は、捕集ケース210に備え付けられた接続孔210cの方向に研削水を集中的に導くための切れ目774が形成されている。フィルタ600の開口602から弾き飛ばされた研削水は、一旦排水ガイド772の内側で保持されつつ、脱水槽216と同じ回転方向(図12では反時計回りの回転方向)である矢印302の方向に旋回される。そして、排水ガイド772にガイドされた研削水の大部分が切れ目774より弾き飛ばされて、接続孔210cに向かう排出口710cに効率良く流される。排出口710cと切れ目774の位置関係は、脱水槽216の回転速度により矢印302のように弾き飛ばされて流れる研削水の速度によって設定する。なお、排水ガイド772の上部は天板205aの下面により塞がれている。
このような排水ガイド772を設けたことにより、研削屑が脱水槽216に多く溜まり、フィルタ600の開口602から弾き飛ばされる研削水の量が一時的に多くなった場合でも、捕集ケース210内に研削水を撒き散らさず、また、捕集ケース210の底部が受ける研削水の量を増大させず、効率良く排出口710c側に研削水を流すことができる。なお、脱水槽216は回転体であるため、捕集ケース210の低部と脱水槽216の間には隙間が形成されている。このため、捕集ケース210の底部が受ける研削水の量が増大すると、その隙間から研削水が漏れ出すが、上記のような排水ガイド772により、これを軽減できる。
また、第2実施形態では、図4にて説明した研削屑量検出機構400は、排水ガイド772の切れ目774から研削水が排出口710c側に向かう間の経路に設けられている。図12では研削屑量検出機構400のプレート402aが示されている。
ところで、遠心分離機206による研削屑の処理能力が限界に達せずとも、排水ガイド772から流れ出す研削水が勢いよく研削屑量検出機構400が持つプレート402aへ当たることがある。そして、脱水槽216の回転開始(すなわち、吸引ポンプ214の駆動開始により研削水の供給開始)からマイクロスイッチ410が押されるまでに要する時間と、脱水槽216の内部に捕集されている研削屑の量に依存性がある。研削屑の量が多い場合は短い時間でスイッチ410が押され、研削屑の量が比較的少ない場合はスイッチ410が押されるまでに長い時間を要する。
このため、本実施例では前記時間と研削屑の量の対応関係を制御部420に記憶させ、モータ225の駆動と連動するポンプ214の駆動開始よりマイクロスイッチ410が押されるまでに要した時間を制御部420が計測し、その計測時間に基づいて、表示ランプ421やブザー422によって研削屑の交換時期の目安(研削屑の溜まり具合)を作業者に知らせる。
またさらに、研削屑が細かい場合ほど、フィルタ600の目詰まりが生じやすい。これは、脱水槽216の内部に捕集されている研削屑の量が少ない場合であっても、スイッチ410が押される傾向があることを意味する。そして、研削屑の細かさはレンズの材質に起因することが知られている。
そこで、さらに本実施例では、脱水槽216の内部に研削屑が含まれていない状態において起点とする旨を、加工装置本体1側のスイッチの操作により制御部420へ入力する。
特性値は、例えばレンズ材質がCR−39のように研削屑が細かくなりがちな材質の特性値は小さく設定する。他方、屈折率が1.67の高屈折レンズの特性値は大きめに設定する。このようにして、レンズ材質ごとの特性値を制御部420に記憶させている。
そして、レンズが加工されるたびに、制御部420は加工装置本体1側に備えられる レンズ材料入力部による入力に基づいて、そのレンズ材質に対応する特性値を順次加算するという演算を行う。
スイッチ410が押されたときで、特性値の演算結果が所定の値よりも小さい場合、細かな研削屑がフィルタ600の目詰まりを生じさせていることが考えられる。このため、スイッチ410が押されても、まだ脱水槽216内部には研削屑を保持できる空間の余裕があることを、表示ランプ421やブザー422により報知する。
あるいは、スイッチ410が押されても、表示ランプ421等により作業者に知らせない構成としてもよい。このように、レンズ材質によって、研削屑の溜まり具合を報知するタイミングを補正する。
次に、タンク213について、図13にその断面図を示して説明する。タンク213は、仕切り板801によって、左側に示す排水投入室803及び、右側に示す吸水室805に分離される。またさらに、吸水室805は、仕切り板801によってタンク213の天板213aよりも下側に仕切られている(以下、排水投入室803は、図中の斜線に示すように、タンク213内部における吸水室805以外の領域とする)。これにより、排水投入室803の水面上に溜まった泡807を広い面積で受けられるため、研削水の濾過において好ましくない泡を分散させやすい効果を有する。
また、排水投入室803の底部には、多数の孔を有するフィルタ保持部材821が備えられている。さらに、フィルタ保持部材821にはフィルタ823が備えられており、保持部材821の両端に固着された把持部821aを持って上側に引き上げることにより、フィルタ823に捕集された研削屑を容易に回収することができる。
またさらに、フィルタ823でも捕集が困難な細かな研削屑を回収したい時は、排水投入室803に凝集材を投入すればよい。一般的に、凝集材は凝集対象物が混入している溶液中に投入後、撹拌される必要がある。本実施例においては、把持部821aを持って保持部材821を上下に揺さぶるのみで撹拌が可能である。
そして、排水投入室803において、上側は泡が多く含まれた領域、下側は研削屑もしくは凝集物の沈殿物が多い領域となる。投入室側803の中間層は、泡や沈殿物等の不純物が最も少ない。
そして、仕切り板801には、不純物の少ない中間層の位置に、研削水が吸水室805側へと流れる流路を確保する隙間801aが設けられている。これにより、不純物の少ない研削水を、ポンプ214から汲み上げられる。
なお、以上の実施形態においては、フィルタ250,600の素材としては、不織布に限らず、ナイロンフィルタでもよい。しかし、ナイロンフィルタは高価であるため、繰り返し使用が多くできないものは経済的に不利である。これに対して、不織布は非常に安価に入手できるので、研削屑の廃棄毎に(又は裏表の2回使用で)交換する場合であっても、経済的に好ましい。
通気量92(cm3/cm2・sec)の不織布のフィルタを使用して実験したところ、濾過された研削水は透明性が高い水であった。また、通気量114(cm3/cm2・sec)の不織布を使用して実験したところ、濾過された研削水はやや濁りを帯びていた。しかしながら、濾過された研削水をタンク213に戻し、循環させて使用したが、タンク213内に泡が発生することなく、また、レンズ周縁加工装置による鏡面加工時においても、その加工面はきれいであった。このため、この通気量のフィルタにより、大きな研削屑は濾過されているものと思われる。しかし、通気量114(cm3/cm2・sec)を大きく超える不織布のフィルタでは、研削水の濁りが激しくなり、これが循環されることによりタンク213内に泡が発生しやすくなる。この実験によれば、不織布のフィルタにおいては、通気量120(cm3/cm2・sec)以下のものが好ましい。
次に、通気量62(cm3/cm2・sec)の不織布のフィルタを使用して実験したところ、濾過された研削水は非常に透明性が高いものであった。脱水効率は通気量92(cm3/cm2・sec)の不織布のフィルタの場合と比べてやや劣ったものの、脱水槽216に入った研削水はフィルタから排出された。ただし、不織布のフィルタの粗さ(通気量)をこれよりも大幅に小さくしすぎると、研削屑によってはフィルタが詰まりやすくなり、フィルタを通過できる研削水の量が減り、脱水効率が低下する。フィルタの詰まりにより脱水効率が低下すると、脱水槽216に入る研削水がフィルタから排出されにくく、フィルタの内側と排水管201との間の隙間から研削屑を含む研削水がオーバーフローし易くなる。この実験によれば、通気量60(cm3/cm2・sec)までの不織布のフィルタが好ましい。
また、11μm以下の研削屑を通過させるナイロン製のフィルタを用いて実験したところ、濾過された研削水はきれいな水であった。しかし、研削屑が脱水槽216に多く溜まっていない段階でもフィルタが詰まりやすくなっていた。このとき、研削水がフィルタを通過しにくいために、フィルタの内側と排水管201との間の隙間から、研削屑を含む研削水がオーバーフローし易くなる。以上により、通気量60(cm3/cm2・sec)程の不織布のフィルタにおいても、その濾過機能は11μmを越える大きさのものとなっていることが分かる。
眼鏡レンズ加工装置全体を示す図である。 フィルタ付近の要部を説明する図である。 環状蓋の嵌め合わせを説明する図である。 研削屑量検出機構の概略構成図である。 フィルタ及び筒状部材付近の要部を説明する図である。 排水管と筒状部材の位置関係を説明する図である。 研削屑量検出機構の動作を説明する図である。 第2実施形態の全体概略構成図である。 遠心分離機の要部拡大図である。 別の遠心分離機の要部拡大図である。 研削屑の捕集部を説明する図である。 排水ガイドを説明する図である。 タンクを説明する図である。
符号の説明
1 眼鏡レンズ加工装置本体
100 テーブル
200 研削水処理装置
201 排水管
206 遠心分離機
210 研削水捕集ケース
216 脱水槽
240 筒状部材
244 円盤状部材
250 フィルタ
400 研削屑量検出機構

Claims (2)

  1. 眼鏡レンズ加工装置からの研削屑を含む使用済みの研削水が導入される脱水槽を有し、脱水槽の回転により研削水と研削屑を分離する遠心分離機であって、前記脱水槽は底部を有し、前記脱水槽の回転中心の上部から使用済みの研削水を導入する排水管が設けられ、該排水管の回りの脱水槽の上部から遠心力により研削水を弾き飛ばす方式の遠心分離機を備える眼鏡レンズ周縁加工用の研削水処理装置において、
    前記脱水槽の上部に取り付けられ、前記排水管が挿入される開口を持つリング状のフィルタであって、前記脱水槽の回転による遠心力によって上方へ押し上げられた研削水に含まれる研削屑を分離して水分を通過させる濾過機能を持つフィルタを備え、
    前記フィルタは通過する水分を霧状とし、水分を通過させる濾過機能の領域と前記脱水槽の底部との間に研削屑を堆積させる構成である、
    ことを特徴とする研削水処理装置。
  2. 請求項1の研削水処理装置において、前記フィルタの開口と前記排水管との間には、前記脱水槽の内部に研削屑が溜まったときに前記フィルタにより濾過し切れなくなった研削水をオーバーフローさせる隙間を有し、該隙間は、前記脱水槽の回転による遠心力によってオーバーフローされる水量が前記排水管から導入される水量を上回る大きさに形成されていることを特徴とする研削水処理装置。
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