JP5404972B2 - 光通信システム、通信装置および帯域制御方法 - Google Patents

光通信システム、通信装置および帯域制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、局側装置と加入者側装置(加入者終端装置)とを1対多接続して構成された光通信システムに関する。
光通信システムの一形態であるPON(Passive Optical Network)は、中央局に配置される局側装置(OLT:Optical Line Terminal)と複数の加入者宅に配置される加入者終端装置(ONU:Optical Network Unit)をスター型カプラおよび光ファイバで1対多接続し、上り方向(加入者から中央局への方向)は時分割多重通信を行い、下り方向は連続通信を行う。このPONは、下り信号をONU側でフレームに付与されたONU識別子でフィルタする機能をもつことによって、1台のOLTで複数のONUを収容する経済的な通信システムとして普及している(例えば、非特許文献1参照)。また、近年、アクセス網の通信容量の更なる増大を目的とした10Gbps級PONの標準化が完了した(例えば、非特許文献2参照)。この標準は、従来のIEEE802.3で規定されている1Gbps級PONの10Gbps版であり、従来の1GbpsのEPONと10Gbpsの10G-EPONのONUを混在収容可能なOLT、およびこのOLTに収容されるONUが実現すべき機能を規定している。同様に、ITU-Tでも10Gbps級のPONの標準化が進められている。
これらの国際標準を適用するとPON区間の通信速度が10倍となり、この場合、ふたつメリットが考えられる。一つ目のメリットは、通信キャリアがOLT1台あたりの加入者収容数を1Gbps級のPONの加入者数と同じにして運用することにより、加入者当たりの通信容量が増大し、加入者がPON区間大容量化の恩恵を受けられることである。二つ目のメリットは、通信キャリアがOLT1台あたりの加入者収容数を1Gbps級のPONより多い加入者を収容することにより、運用コストを下げつつ、加入者に1Gbps級PONと同等またはそれ以上のサービス(通信容量)を提供できることである。
一般に、1Gbps級のPONのスター型カプラは最大32分岐乃至64分岐が用いられ、それ以上の分岐数は、その通信容量の小ささとスター型カプラでの分岐による光伝送路ロスにより、ほとんど実現されていないが、多分岐化によるONUの収容数は、従来から検討されている。たとえば、特許文献1では、中央局に設置された複数の局側装置が扱う、波長が異なる複数のPON信号を合波又はその波長毎に分波するWDMカプラに接続し、WDMカプラで合波された波長多重信号を1本の光ファイバおよびスター型カプラで特定の局側装置に対応する波長のPON信号を送受可能な複数のトランスポンダと接続し、さらにトランスポンダと複数のONUを1本の光ファイバおよびスター型カプラで接続し、PON信号を上り方向は時分割多重で送受するような多分岐化方法が開示されている。
また、10Gbps級PON装置の有効利用を考える場合、単に1加入者当たりの通信速度向上だけを考えるよりも、OLT1台あたりの加入者数を増加させ、通信キャリアの運用コストを下げつつ加入者の満足度も向上するような運用形態が望ましい。
このような運用形態を適用し、OLTをより多くの加入者で共用することは、結果としてOLTの消費電力(局側の全OLTの合計消費電力)を下げることにもつながり、世界中で広まりつつある低消費電力化の流れにも沿うものである。
しかし、10Gbps級の国際標準(上記非特許文献2)に規定されている規定だけでは、多分岐化による伝送品質劣化により、現在サービスされている中央局と加入者宅の距離を縮めることなく多分岐化を実現することは難しい。たとえば、OLTやONUの送信器のパワーを高めたり、ファイバ中にアンプを挿入したりするなどして、サービス距離と多分岐化を両立する方法も考えられるが、OLTやONUの送信パワーが高くなるとアクセス系ファイバ敷設作業者に対するハザードレベルが高くなることや、上り方向のバースト信号をアンプで増幅することは困難であるなど、オペレーションや技術的な問題が生じる。
また、上記特許文献1で開示された方法では、局側装置の構成が今までの構成と変わらず、さらにトランスポンダも新たに挿入されるため、多分岐化は可能であるが、低消費電力化が難しいという問題が生じる。また、従来方式に共通の課題として、一つのOLTでより多くの加入者にサービスを提供する場合、中央局装置と加入者装置が1本のファイバで接続されているため、中央局装置や光ファイバ(特に幹線)が故障した場合に、障害エリアが拡大するという問題が生じる。
そこで、上記のような問題点を解決するために、10Gbps級以上のPON装置において、OLT当たりの加入者収容数の増加(多分岐化)を許容しつつ、省電力,冗長構成が可能な加入者収容装置を提供することを目的として、OTN技術とPON技術の融合によって従来よりも多くのONUを1台のOLTに集約する方法が開示されている(たとえば、非特許文献3)。
特開2008−206008号公報
IEEE802.3 IEEE802.3av 信学技報 IEICE Technical Report CS2010-9(2010-7)
上記の非特許文献3には、OLTにPON機能を集約し、PONの信号をOTN(Optical Transport Network)の信号に直接収容して送受信することにより、多分岐,長延化,ネットワーク信頼性向上,低消費電力化を実現する方法が示されている。しかしながら、この従来技術では光トランスポートネットワーク上に配置されたOLT(以降集約OLTと呼ぶ)で、光トランスポートネットワークとアクセスネットワークの帯域制御を連携させる方式・方法・手段に関する課題があった。すなわち、光トランスポートネットワーク(メトロ網)とアクセスネットワークとで個別に帯域制御を行っていたため、長周期で見ればアクセスネットワークから光トランスポートネットワークへの上りトラフィックがそれほど増大していないにもかかわらず、アクセスネットワークからの上りトラフィックが瞬間的に集中して輻輳が発生し、一部のトラフィックが破棄されるなど、上り帯域の効率的な利用が実現できていないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、集約OLTでメトロ網とアクセス網の帯域制御を連携させ、上り帯域を効率的に利用する光通信システム、通信装置および帯域制御方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、リング型ネットワークを構成し、当該リング型ネットワークから特定波長の信号光を抽出して当該リング型ネットワークを構成していない他のノードへ出力するとともに、当該他のノードから入力された信号光を当該リング型ネットワークに出力する複数のリングノードと、前記他のノードとして動作するリモートノードと、光カプラを介して前記リモートノードに接続されたONUとを含んで構成された光通信システムであって、前記リングノードの中の一部のノードが前記ONUに対して上り帯域を割り当てる処理を実行するOLTとして動作し、前記OLTとして動作するノードは、同一リモートノード配下のONU同士を1つのONUグループとして扱い、自システムに割り当てられた上り帯域を、各ONUからの上り帯域割当要求量、および各ONUグループに属しているONUの数に基づいて、前記ONUグループ各々に分配する第1の帯域割当機能と、前記ONUグループ各々について、前記第1の帯域割当機能により分配された上り帯域を、各ONUからの上り帯域割当要求量に基づきグループ内の各ONUに再分配する第2の帯域割当機能と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数のリモートノードが同一波長を共用しつつ、ONUへ割り当てた帯域量と連動するように、リング内の帯域を複数リモートノードに動的に割り当てることが可能となり、従来、準静的に帯域を割り当てていたトランスポートネットワークよりも柔軟なメトロ・アクセス融合型の帯域割り当てができる。この結果、上位網との間の伝送路で輻輳が発生するのを防止して上り帯域を効率的に利用可能な光通信システムを実現できる、という効果を奏する。
図1は、本発明にかかる光通信システムの構成例を示す図である。 図2は、OLT、リングノードおよびRNの構成例と制御方式の概要を示す図である。 図3は、メトロ帯域更新周期とアクセス帯域更新周期の関係を示す図である。 図4は、帯域割り当て制御の全体動作の一例を示したフローチャートである。 図5は、RN3に対する帯域割り当て制御の一例を示したフローチャートである。 図6は、RN3に対する帯域割り当て制御の一例を示したフローチャートである。 図7は、トランスポンダに対する帯域割り当て制御の一例を示したフローチャートである。 図8は、本発明にかかる光通信システムにおけるレンジング手順の一例を示す図である。 図9は、帯域割り当て動作の一例を示す図である。 図10は、GSTを更新する手順、および帯域更新周期の基準時刻を更新する手順を示したフローチャートである。 図11は、帯域更新周期の基準時刻を更新する手順を示したフローチャートである。
以下に、本発明にかかる光通信システム、通信装置および帯域制御方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
<システム構成>
まず、システムの全体構成について説明する。図1は、本発明にかかる光通信システムの構成例を示す図である。図示したように、光通信システムは、2重化された光ファイバ(幹線光ファイバ)で複数のノード(OLT1およびリングノード21〜2n)が接続された構成のリング型ネットワークと、2重化された光ファイバを介してリングノード21〜2nに接続されたリモートノード(RN)311〜31p,321〜32q,…,3n1〜3nrと、光ファイバおよび光カプラ(32分岐カプラ)4を介してRNに接続されたONU(10G-ONU510,1G-ONU51,10G・1G-ONU5101)とを含んで構成されている。なお、10G-ONU510は、上り下り双方向10Gbps通信が可能なONU(例えば、IEEE802.3avで規定されているもの)であり、1G-ONU51は、上り下り双方向1Gbps通信が可能なONU(例えば、IEEE802.3で規定されているもの)であり、10G・1G-ONU5101は、上り1Gbps,下り10Gbpsで通信可能なONU(例えば、IEEE802.3avで規定されているもの)である。以降の説明において、単に「ONU」と記載した場合、10G-ONU510、1G-ONU51および10G・1G-ONU5101を示すものとする。また、上述した集約OLTに相当するOLT1にRNが接続され、さらにRNに各種ONUが接続されていてもよい。本実施の形態では光カプラ4を32分岐カプラとした場合について説明するが、他の分岐数であってもよい。また、図1において、メトロ網の通信手段は、連続光WDMによるOTU(Optical-channel Transport Unit)フレーム(OTNで使用するフレーム)の転送を例示しているが、これは本発明の原理の理解を助けるための単なる例示であって、メトロ網における物理的な通信手段を限定するものではない。同様の効果を奏する通信方法であれば、物理層はたとえばOFDMA通信やデジタルコヒーレント通信であってもよい。
図1に示した光通信システムにおいて、OLT1は、上位網とリング型ネットワークを接続する通信装置であり、多重分離部と、冗長化された2つのOLT−IFと、監視制御部と、ROADM(Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer)部とを有する。各リングノードは同一構成の通信装置であり、ROADM部、OTN−XC(OTN Cross connect)部およびトランスポンダを有する。各RNは同一構成の通信装置であり、トランスポンダおよび監視制御部を有する。なお、OLT1は、各リングノードが有する機能に加え、PONのOLTとして動作する機能を有する通信装置であり、本実施の形態の光通信システムは、従来は各リングノード配下の通信装置(図1において各RNが配置されている場所の通信装置)が有していたOLT機能(OLTとして動作する機能)を一つのリングノードに集約してOLT1としたものである。図1に示した光通信システムでは、各リングノードがOTN−XC部を具備しているため、複数のリングノードで同一波長を共有することが可能である。
OLT1の多重分離部では、上位網から受け取った下り信号光(フレーム)を2つのOLT−IFのうちのいずれか一方に出力し、また、OLT−IFから受け取った上り信号光を上位網へ出力する。OLT−IFは、OLTがPONの局側装置として動作するための各種処理を実行する。また、2つのOLT−IFのうち、一方が現用系、他方が予備系に設定される。監視制御部は、通信システム内の監視(故障検出)および故障検出時の経路切替などを行う。OLT1および各リングノードのROADM部は、リング型ネットワーク上を流れている信号(光)を対象として、特定波長の抽出および追加(リング型ネットワークへの出力)を行う。各リングノードのトランスポンダは、受信した信号光の波長変換を行う。各RNのトランスポンダも受信した信号光の波長変換を行うが、上り方向においては、通信速度の異なる複数の光バースト信号を終端し、RNとOLT1が通信するための少なくとも1波以上の波長の光連続信号に変換する処理も併せて実施する。一方、下り方向においては、あらかじめRN毎に定められた所定の通信波長の信号からトランスポンダ毎の信号を抽出し、標準規格で規定されたPON固有の波長で所定のフレームフォーマットにて通信信号を送信する。
OLT1とRN311〜31p(pはリングノード21配下に接続されるRN数),RN321〜32q(qはリングノード22配下に接続されるRN数),RN3n1〜3nr(rはリングノード2n配下に接続されるRN数)は、1つ以上のリングノード21〜2n(nはリング型ネットワークを構成しているリングノードの数)を介して接続され、RNとその配下のONU(10G-ONU510,1G-ONU51,10G・1G-ONU5101)との間の通信速度よりも高速な伝送速度で連続光WDMによるOTUフレーム転送を行うことにより通信する。一方、各RNに収容されているトランスポンダとその配下に接続されている各ONUは、従来のPONと同様にスター型トポロジーで接続され、従来のTDMA−PON方式で通信する。
本実施の形態では、説明の簡単化のために、図1に示したような、リング型ネットワークを構成しているノード(通信装置)の中の1つにOLT機能を集約した構成の光通信システムを想定して説明を行う。しかし、1つのノードに集約することは必須ではない。OLT機能を一部のノードに分散して持たせてもよい。
<OLT、リングノードおよびリモートノード(RN)の構成および制御の概要説明>
図2は、図1に示したOLT1、リングノード2(リングノード21,22,…,2n)およびRN3(RN311〜31p,…,RN3n1〜3nr)の構成およびシステム全体の制御方式の要点を説明する図である。ここでは、一例として、本通信システムにおいて、OLT−IFがシステム内の全ての帯域割り当て制御を行うものとする。また、OLT−IFは、RNとONUの間ではIEEE標準に準拠するPON制御プロトコルでの帯域割り当て制御を行うものとする。なお、図2ではリングノード2を1台としているが、図1に示したように、実際には複数台存在する。各RN3は同一構成のため、1台についてのみ内部構成を示し、残りについては記載を省略している。
OLT1は、主要な構成要素として、OLT−IF11、監視制御部12およびROADM部13を備える。なお、説明を簡単化するため、冗長化されている2つのOLT−IFのうちの一方(現用系に設定されている側)のみをOLT−IF11として記載している。また、多重分離部の記載は省略している。OLT−IF11は、IF部111、OTNマッパ/デマッパ部112、SER/DES部113および上り帯域割当制御部114からなる高集積PON制御部と、OptTRx部115とを備えている。IF部111は、図示を省略している多重分離部とのインタフェースである。OTNマッパ/デマッパ部112は、IF部111から入力された主信号と上り帯域割当制御部114から入力された制御信号を多重化する処理、およびSER/DES部113から入力された、多重化された状態の主信号と制御信号を分離する処理を行う。SER/DES部113は、OTNマッパ/デマッパ部112から入力されるシリアルデータをパラレルデータに変換する処理、およびOptTRx部115から入力されるパラレルデータをシリアルデータに変換する処理を行う。上り帯域割当制御部114は、メトロ網およびアクセス網における帯域割り当て制御を行う。OptTRx部115は、光信号の送受信を行う。
監視制御部12は、既に説明したように、通信システム内の監視(故障検出)および故障検出時の経路切替(光パス切替え制御)などを行う。ROADM部13は、既に説明したように、リング型ネットワーク上を流れている信号(光)を対象として、特定波長の抽出および追加(リング型ネットワークへの出力)を行う。
リングノード2は、主要な構成要素として、ROADM部21およびOTN−XC部22を備える。なお、トランスポンダの記載は省略している。ROADM部21は、OLT1のROADM部13と同様に、リング型ネットワーク上を流れている信号を対象として、特定波長の光信号の抽出および追加を行う。OTN−XC部22は、ROADM部21で抽出された特定波長の信号を一旦電気信号に変換し、RN3に転送すべき信号を抽出してから光信号に再変換して転送する機能と、接続されている各RN3からの受信信号をOLT−IFからの指示に基づいて同一波長の光に載せて光トランスポートネットワーク側へ転送する機能とを備える。
RN3は、OptTRx部31、OTNマッパ/デマッパ部32および複数のバーストトランスポンダ33(以下、単にトランスポンダ33と呼ぶ)を備えている。なお、監視制御部の記載は省略している。また、各トランスポンダ33の構成は同一である。そのため、1つのトランスポンダ33についてのみ内部構成を示し、残りについては記載を省略している。
OptTRx部31は、リングノード2との間で光信号の送受信を行う。OTNマッパ/デマッパ部32は、上り方向(リングノード2に向けた方向)では、各トランスポンダ33からの入力信号をカプセル化してOTNで取り扱うフレーム(OTUフレーム)を生成し、OptTRx部31に出力する。一方、下り方向においては、OptTRx部31から入力されたOTUフレームのデカプセル化を行い、その結果得られたトランスポンダ33毎の信号を、対応するトランスポンダ33へ出力する。
トランスポンダ33は、RTT管理部331、DOB CDR部332、DOB Rx部333、タイムスタンプ処理部334、1G/10G OptTx部335、WDMカプラ336およびローカルタイマ337を備えている。RTT管理部331は、PON区間(自装置(自トランスポンダ)と配下の各ONUとの間)のRTTを測定するとともに、測定結果を管理する。また、必要に応じて、管理しているRTTをOLT1へ通知する。DOB CDR部332およびDOB Rx部333は、通信速度が1Gbpsと10Gbpsの上り信号光、具体的には、ONUから送信されてくる2波長のバースト信号をWDMカプラ336経由で受信し、1Gbpsと10Gbpsの連続信号として再生する。タイムスタンプ処理部334は、OLTからの制御信号を元にOTNマッパ/デマッパ部32で生成されたPON制御フレームに対して、ローカルタイマ337で管理されている時刻を示すタイムスタンプを付与する。1G/10G OptTx部335は、タイムスタンプ処理部334から入力されたフレーム(1Gbpsと10GbpsのPONフレーム)を波長変換し、WDMカプラ336を介して、スター型カプラ(光カプラ4)の接続された光ファイバ側に送信する。なお、1G/10G OptTx部335に入力されるPON制御フレームには、ローカルタイマ337で管理されている時刻を示すタイムスタンプが埋め込まれている。ローカルタイマ337は、PON制御で標準的に使用される16ns粒度の32ビットカウンタにより構成されており、トランスポンダごとのローカル時刻を管理する。
上記構成の各RN3では、下り方向のフレーム処理動作において、各トランスポンダ33がMPCPフレームを識別し、これにトランスポンダ33毎のローカルタイマ337で管理している時刻(ローカル時刻)を示すタイムスタンプを付与するなどして、Gateフレーム内の情報の補正を行う。一方、上り方向のフレーム処理動作において、各トランスポンダ33は、ローカルタイマ337が管理しているローカルタイマ値と受信したMPCPフレームに打刻されているタイムスタンプ値とを用いて、論理リンク毎のRTTを算出し、保持する。なお、図2では、トランスポンダ33の各々がローカルタイマ337を備えている構成例について示したが、トランスポンダ33またはRN3がローカルタイマを備え、このローカルタイマで管理されているローカル時刻に従ってトランスポンダが動作するようにしてもよい。このようにすることで、TDM−PON特有の時刻同期はONU5とRN3の間で制御をおこない、ONU Discoveryや帯域割り当て制御に代表されるPON制御をOLT1のOLT−IF11に集約する。すなわち、集約OLTであるOLT1では、ONU5のDiscoveryの制御やONU5に対する上り帯域割り当て量の計算を行うが、時刻同期やONU5の接続距離に依存する時刻補正に関する部分はRN3で終端するようにして、PON制御の主要機能の集約化を行う。このように制御した場合でも、ONU5の帯域要求量は、OLT−IF11に転送されるため、OLT−IF11はネットワーク全体の帯域要求量を把握することが可能であり、以下に示す方法でメトロ・アクセス連携帯域割り当て制御が可能となる。
<アクセス区間の帯域制御に連携したメトロ区間の動的帯域割り当て方法>
本実施の形態の光通信システムにおいて、OLT1のOLT−IF11は、各ONU5に上り帯域を割り当てる場合、まず、メトロ区間における帯域割り当てを行い、これが終了した後にアクセス区間における帯域割り当てを行う。メトロ区間における帯域割り当てでは、同じRN3に収容されているONU5同士を1つのグループとして扱い、各グループからの上り帯域要求量(同一グループのONU5から要求された上り帯域の総和)や各グループに属しているONU5の数などに基づいて、システムに割り当てられている上り帯域を各グループに対してどのように分配するか決定する。以下、アクセス区間の帯域制御方法について、詳しく説明する。
まず、メトロ区間(OLT1と各RN3の間の区間)の帯域割当更新周期の設定の方法について、説明する。図3は、メトロ区間における帯域割当更新周期の設定方法の一例を示す図である。この方法では、メトロ区間の帯域割り当ては統計多重効果が期待できるので、PON制御のように短い帯域更新周期による動的な割り当て制御が必要ないという点に着眼している。したがって、OLT1では、PON区間(RN3の各トランスポンダ33と各ONU5の間の区間)の複数の帯域更新周期に渡り、各RN3配下のONU要求量(REPORT量)をモニタして、PON区間における帯域更新周期(図示したPON帯域割当周期l)よりも長い周期で設定された、メトロ帯域割当周期Lにて帯域要求量の積算値を計測し、この積算値に基づいてメトロ網内の帯域割り当て量を算出することを特徴とする。なお、図3ではメトロ網内の帯域割当周期(L)は固定周期であるが、トラヒックの変動量をモニタすることによって、毎周期変更するようにしてもよい。この場合、メトロ網内の帯域更新周期(メトロ帯域割当周期)の最小周期は、PON区間の帯域更新周期(PON帯域割当周期)と同じ周期となる。一例として、メトロ帯域が非輻輳状態から輻輳状態(またはその逆)に遷移する過渡的な状態においては、メトロ帯域割当周期Lを短くしてアクセス区間のトラヒック増加量に対するメトロ区間の帯域割り当て制御の追従性を高め、トラヒックの変動の少ない状態では、メトロ帯域割当周期Lを長く設定して、OLT1の処理量を減らすような制御を行ってもよい。
次に、図4〜図7を参考にしながらメトロ区間(各リングノード2のOTN−XC部22)およびアクセス区間(各ONU5)への帯域割り当て方法について説明する。なお、以下では、本実施の形態の帯域割り当て方法の原理を理解しやすくするために、OTN−XC部2に1台のRN3が接続された場合について説明する。しかし、OTN−XC部22に複数のRN3が接続された場合であっても、同様な方法で帯域割当量を算出可能である。また、OLT1に接続されているRN3は存在しないものとして説明を行うが、OLT1にRN3が接続されている場合も同様の方法で帯域割当量を算出可能である。
図4は帯域割り当て制御の全体動作の一例を示したフローチャート、図5および図6は各RN3に対する帯域割り当て制御の一例を示したフローチャート、図7は各トランスポンダ33に対する帯域割り当て制御の一例を示したフローチャートである。
図4に示したように、本実施の形態の光通信システムにおいてOLT1が実施する帯域割り当て制御は、各RN3に対する帯域割り当て処理であるRNi帯域割当て処理(BWi算出)と、各トランスポンダ33に対する帯域割り当て処理であるトランスポンダ帯域割当て処理(bwij算出)と、各ONU5に対する帯域割り当て処理であるONU帯域割当て処理(nu_bwijk算出)とを含んでいる。なお、OLT1においては、上り帯域割当制御部114が帯域割り当て制御を行う。
図4に示した帯域割り当て制御においては、処理を開始すると、メトロ帯域割当周期タイマが満了したかどうか、すなわち、図3に示したメトロ帯域割当周期Lが経過したかどうかを確認する(ステップS1)。メトロ帯域割当周期タイマが満了してない場合(ステップS1:No)、アクセス帯域割当周期タイマが満了したかどうか、すなわち、図3に示したPON帯域割当周期lが経過したかどうかを確認する(ステップS3)。一方、メトロ帯域割当周期タイマが満了した場合(ステップS1:Yes)、後述するRNi帯域割当て処理を実行してからアクセス帯域割当周期タイマが満了したかどうかを確認する(ステップS2→S3)。アクセス帯域割当周期タイマが満了していない場合(ステップS3:No)、ステップS1に戻ってメトロ帯域割当周期タイマが満了したかどうかを確認する。一方、アクセス帯域割当周期タイマが満了した場合(ステップS3:Yes)、後述するトランスポンダ帯域割当て処理およびONU帯域割当て処理を実行し(ステップS4→S5)、ステップS1に戻る。OLT1は、このような手順で帯域割り当て制御を行い、メトロ網とアクセス網の帯域制御を連携させて上り帯域の効率的な利用を実現する。
次に、図5および図6を用いてメトロ区間の帯域割り当て方法(上記ステップS2のRNi帯域割当て処理)について説明する。なお、図5および図6はともに、RN3に対する上り帯域の割り当て方法を示しており、ステップS2のRNi帯域割当て処理としてこれらを排他的に使用する。まず、図5に示した処理について説明する。
図5において、「B」は光パスの最大帯域を示し、「Req(i,k)」はRNiのONUkからの上り帯域要求量を示し、「Ni」はRNiに接続されているユーザ数(ONU5の数)を示し、「BWi」はRNiに対する割当帯域を示し、「L」はメトロ区間の帯域更新周期を示すものとする。システム内のRN3の数はn+1であり、OLT1は、n+1台のRN3に対し、ステップS11〜S16の処理を個別に実行してRN3それぞれに割り当てる上り帯域BWiを決定する。なお、光パスの最大帯域Bとは、OLT1と上位網との間の光パスの最大帯域である。
RN3に対する帯域割当処理においては、まず、ΣiΣkReq(i,k)[bit]/L[sec]≦B[bps]かどうか(ただし、i=0,1,…,n)、すなわち、システム内の全ONU5から要求された上り帯域要求量の総和のメトロ帯域割当周期Lにおける時間平均値(以下、「総要求量平均値」と呼ぶ)が光パスの最大帯域B以下かどうかを確認する(ステップS11)。
総要求量平均値が最大帯域B以下であれば(ステップS11:Yes)、i番目のRN3に対する割当帯域BWiをΣkReq(i,k)[bit]/L[sec]に決定するとともにiの値をインクリメントとする処理をi=0〜nの範囲について実行する(ステップS12,S17)。すなわち、メトロ帯域割当周期Lにおいてi番目のRN3配下の各ONU5から要求された上り帯域要求量の総和を時間平均したものをBWiとする。これは、i番目のRN3配下の全ONU5から要求された上り帯域要求量どおりに帯域を割り当てることを示す。
一方、総要求量平均値が最大帯域Bを超えている場合(ステップS11:No)、i番目のRN3に対する割当帯域BWiをΣkReq(i,k)[bit]/L[sec]に仮決定する(ステップS13)。そして、BWi>Ni×B/Σiiかどうか、すなわち、仮決定したBWiが、最大帯域Bを各RN3配下のONU数に応じて各RN3に比例分配した場合の帯域よりも大きいかどうかを確認する(ステップS14)。
BWi>Ni×B/Σiiが成立している場合(ステップS14:Yes)、最大帯域Bを各RN3配下のONU数に応じて各RN3に比例分配した帯域であるNi×B/ΣiiをBWiとする(ステップS15)。すなわち、i番目のRN3にNi×B/Σiiを割り当てる。これに対して、BWi>Ni×B/Σiiが成立していない場合には(ステップS14:No)、上記ステップS13で仮決定したBWiを最終的なBWiとする(ステップS16)。すなわち、i番目のRN3に対し、i番目のRN3配下の全ONU5から要求された上り帯域要求量どおりに帯域を割り当てる。i番目のRN3に対する割当帯域BWiを決定した後は、iの値をインクリメントし(ステップS18)、帯域を割り当てていないRN3が存在していれば、上記ステップS11〜S16の処理を繰り返す。
以上のように、メトロ区間を対象とした帯域割り当てにおいては、OLT1で(OLT1から上位網への伝送路で)輻輳が発生するおそれがあるかどうかを判別し、輻輳発生のおそれが無ければ、各ONU5からの帯域要求量のRN3毎の総和(同じRN3配下のONU5のグループからの帯域要求量)に対応する帯域を各RN3に割り当てる。一方、輻輳発生のおそれがあれば、さらに、各RN3について、最大帯域Bを各RN3配下のONU数に応じて各RN3に比例分配した場合に輻輳が発生するおそれがあるかどうかを判別し、輻輳発生のおそれが無ければ、RN3配下の各ONU5からの帯域要求量の総和と同じだけ帯域をRN3に割り当て、輻輳発生のおそれがある場合には、最大帯域Bを各RN3配下のONU数に応じて各RN3に比例分配した場合の値に対応する帯域を割り当てる。すなわち、OLT1で輻輳が発生するおそれがある場合には、最大帯域Bを各RN3配下のONU数に応じて各RN3に比例分配した場合の帯域を上限として、ONU5からの帯域要求量のRN3毎の総和に応じて各RN3への帯域割当量を決定する。したがって、仮に、すべてのRN3について、配下のONU5からの帯域要求量の合計値がNi×B/Σii(=最大帯域Bを各RN3配下のONU数に応じて各RN3に比例分配した場合の値)を超えている状態であっても、各RN3に対する割当帯域BWiはNi×B/Σiiとなり、各RN3に対する割当帯域BWiの総和を光パスの最大帯域B以下に抑えることができる。この結果、OLT1において輻輳が発生して上りトラフィックの破棄が発生するのを防止できる。
なお、上記の方法で全RN3に帯域を割り当てた結果、残余帯域が発生した場合、残余帯域をRN3の数で割って、各RN3に等分に割り当ててもよい。また、残余帯域をあるRNにすべて与えることとして、帯域更新周期(メトロ帯域割当周期)ごとに、各RN3に順番に与えてもよい。また、残余帯域を輻輳しているRN3(BWi=Ni×B/ΣiiとしたRN3)に優先的に与えてもよい。また、帯域割り当て量が一番少ないRN3に対して残余帯域を割り当ててもよい。輻輳しているRN3に残余帯域を割り当てた場合には、帯域利用効率の更なる向上を実現できる。
なお、図5に示した上記制御では、輻輳しているRN3には一律で、BWi=Ni×B/ΣNi(bps)を与えるような制御であったが、図6に示したような制御としてもよい。図6に示した制御は、図5に示した制御に対し、輻輳しているRN3に割り当てる帯域である輻輳時制御量xi(t)を算出するためのステップS21を追加するとともに、輻輳しているRN3に対する割当帯域BWiを決定するための処理として、ステップS15に代えてステップS22を実行するようにしたものである。この制御によれば、OLT1は、あらかじめ各RNの輻輳時制御量xi(t)を計算しておき、その輻輳時制御量に基づいて帯域割り当てを実施する。
図6に示したステップS21においては、次式(1)に従って輻輳時制御量xi(t)を算出する。なお、「xi(t)[bps]」はRNiに対する今周期の輻輳時制御量を示し、「yi(t)[bps]」はRNiに対する前周期までの平均帯域割り当て量を示し、「y0i[bps]」はRNiに対する帯域割り当て量目標値を示す。また、Δyi(t)=yi(t)−y0i、y0i=Ni×B/ΣNiとする。KPは比例ゲイン、KIは積分ゲイン、KDは微分ゲインを示す。
Figure 0005404972
図6に示した制御においては、BWi>Ni×B/Σiiが成立している場合(ステップS14:Yes)、ステップS21で算出しておいたxi(t)をBWiとする(ステップS22)。
すなわち、図6に示した処理は、次式(2)で表すことができる。
If{ΣiΣkReq(i,k)>B and BWi>y0i
then BWi=xi(t)
else
BWi=ΣkReq(i,k)/L …(2)
この処理においては、RNi輻輳時にメトロ割り当て帯域を目標帯域y0iに近づけるように制御する。輻輳時の帯域割り当てでは、比例項だけでなく、積分項と微分項を持った制御を行うため、残留偏差の除去と応答速度の向上を実現できる。なお、輻輳時制御量の割り当ては、毎回同じ順番で行うと割り当て量の公平性が保てない場合、毎周期毎にRN番号(i)をシャッフルしながら行ってもよい(BWiを決定する順番を毎回入れ替えてもよい)。また、微分項を制御に適用しなくてもよい。
<アクセス区間の帯域割り当て方法>
次に、アクセス区間の帯域割り当て方法について説明する。
OLT1は、図5または図6に示した手順によるメトロ区間の帯域割り当てが終了すると、アクセス区間の帯域割り当てを行う。アクセス区間の帯域割り当てでは、各RN3(同一RN3配下のONU5のグループ)に分配した帯域をグループ内の各ONU5へどのように割り当てるかについて、RN3が備えている各トランスポンダに接続されているONU5の数やONU5からの上り帯域要求量などに基づいて決定する。すなわち、メトロ区間の帯域割り当てにより各RN3(同一RN3配下のONU5のグループ)に割り当てた帯域(BWi)をRN3内の各トランスポンダ33にどのように分配するかを決定し(図4のステップS4:トランスポンダ帯域割当て処理)、さらに、各トランスポンダ33に分配した帯域をトランスポンダ33に収容されている各ONU5にどのように分配するか決定する(図4のステップS5:ONU帯域割当て処理)。このように、メトロ区間の帯域割り当て量BWiを超えない範囲でアクセス区間の帯域割当を行うことにより、各RN3に割り当てられたメトロ区間の帯域とアクセス区間の帯域の整合が取れるので、各PONとPONを収容している機器との間の伝送路(各RN3とリングノード2との間の伝送路)がボトルネックとなることを回避できる。アクセス区間の帯域割り当て動作の詳細は以下のようになる。
アクセス区間の帯域割り当てにおいて、OLT1は、各RN3を対象として図7に示した処理を行い、各トランスポンダ33に割り当てる帯域を決定する。図7に示した処理では、i番目のRN3を対象として、このRN3が備えているj番目(j=0,1,…,m)のトランスポンダ33に割り当てる帯域bwijをBWi×nij/Niとする(ステップS31)。なお、「nij」はi番目のRN3が備えているトランスポンダ33のうち、j番目のトランスポンダに接続されているユーザ数(ONUの数)を示す。
また、ステップS32においてjの値を変更しながら上記ステップS31の処理を繰り返し実行することにより、i番目のRN3が備えている全てのトランスポンダ33に対して帯域を割り当てる。すなわち、i番目のRN3に割り当てた帯域BWiを、このRN3が備えているトランスポンダ33のそれぞれに収容されているユーザ数(ONU5の数)に応じて、各トランスポンダ33に比例分配する。また、ステップS33においてiの値を変更しながら上記ステップS31およびS32の処理を繰り返し実行し、システム内の全てのRN3について、各トランスポンダ33に割り当てる帯域を決定する。
図7の制御に従ってシステム内の全てのトランスポンダ33に割り当てる帯域を決定すると、OLT1は、さらに、各トランスポンダ33配下に接続されている複数のONU5からの帯域要求量に基づいて、各ONU5に対するアクセス区間の帯域割当量を計算する(各ONU5に上り帯域を割り当てる)。アクセス区間の帯域割当量は、従来のPONで行っていたような帯域割り当て制御でよい。一例として、あるトランスポンダ33配下の全ONU5からの帯域要求量の総和がbwijを下回った場合は、全ONU5に要求した帯域量を与え、bwijを上回ったONU5には、あらかじめ設定された帯域量を与えたのち、任意の割り当てアルゴリズムで残余帯域を配分するような方法が挙げられる。なお、このアクセス区間の帯域割り当てにおいて、先述のようにRNi配下のONU5にすべて帯域を割り振った後、さらに残余帯域があった場合は、輻輳しているトランスポンダ配下のONU5に追加で残余帯域を与えるようにしてもよい。
このような制御方法および計算アルゴリズムにより、メトロ区間とアクセス区間の帯域割り当てを連携させることができ、柔軟な帯域割り当てが可能となるので、上り帯域の効率的な利用を実現できる。
<OLTによる帯域割り当て結果の通知方法と上り方向の送信動作の概要>
OLT1は、上述した手順で計算したメトロ網とアクセス網の帯域割り当て量のうち、メトロ網の帯域割り当て量については、OTUフレームのヘッダ情報に格納して各リングノード2のOTN−XC部22に通知する。例えば、OLT1は、任意のプロトコルによって網内のOTN−XC部22のIDを取得し、各OTN−XC部22に対する帯域割り当て結果(帯域割り当て量)および通知先のID(各OTN−XC部22から取得したID)を含んだOTUフレームをそれぞれ生成してリング型ネットワークに送信する。このとき、帯域割り当て量の通知先となるOTN−XC部22を備えたリングノード2に割り当てられている波長の光信号でOTUフレームを送信する。また、通知する帯域割当量は、OTN−XC部22が収容している各RN3への帯域割当量(BWi)の総和とする。各リングノード2において、ROADM部21は自リングノードに割り当てられている波長の光信号を抽出し、抽出した光信号に含まれるOTUフレームをOTN−XC部22に出力する。OTN−XC部22は、受け取ったOTUフレームに自身のIDおよび帯域割り当て量が含まれている場合、この帯域割り当て量が自身に対する帯域割り当て結果であると判断する。一方、アクセス網の帯域割り当てで決定した、ONU5に対する帯域割り当て量については、MPCP(Multipoint Control Protocol)のGateフレームにて各ONU5に通知する。なお、Gateフレームは、OLT1で生成され、RN3までの区間においてはカプセル化されてOTUフレームとして転送される。または、帯域割り当て量を示す情報がOTUフレームによってOLT1からRN3へ伝送され、伝送された帯域割り当て量の情報を用いてRN3がGateフレームを生成して配下のONU5へ送信する。
帯域割り当て結果の通知を受けた各OTN−XC部22および各ONU5は、通知内容に従い、データをOLT1に向けて送信する。ONU5の送信動作は一般的なPONシステムのONUと同様であるため説明は省略する。OTN−XC部22は、配下の各RN3経由でONU5から上り信号を受信すると、OLT1から通知されていた帯域割り当て量に対応するサイズのOTUフレームに上り信号を格納して送信する。
このように、本実施の形態の光通信システムにおいて、OLT1は、帯域割り当て制御動作として、まず、システム内の全てのONU5から上り帯域要求量を収集し、PON区間における帯域更新周期と同じ周期または整数倍の周期で、収集した上り帯域要求量の総和、収集した上り帯域要求量のRN3ごとの総和、および各RN3に収容されているユーザ数(ONU5の数)に基づいて、RN3単位(同一RN3配下のONU5のグループ)に割り当てる上り帯域を決定し、次に、PON区間における帯域更新周期で、RN3単位に割り当てた上り帯域を各PON区間(各RN3が備えている各トランスポンダ33)にどのように分配するかを各トランスポンダ33に接続されているONU5の数に基づいて決定するとともに、各PON区間に分配した上り帯域を各ONU5にどのように割り当てるかを、各ONU5からの上り帯域要求量に基づいて決定することとした。
これにより、各RN3から送信される上りトラフィックの総和をOLT1で調整できるようになるので、上りトラフィックの総和をOLT1が接続されている上位網との間の伝送経路における最大帯域以下に抑えることが可能となり、OLT1において輻輳が発生して上りトラフィックの破棄が発生するのを防止できる。この結果、輻輳発生に伴う再送発生などを防止でき、上り帯域の効率的な利用を実現できる。
なお、本実施の形態では、RN3に割り当てた上り帯域を各トランスポンダ33にどのように分配するか決定する際、単に、接続されているONU5の数に基づいて行うようにした(図7参照)。しかし、ONU5には、上り方向の通信速度が1Gbpsのものと10Gbpsが存在しており、接続されているONU5の数だけを考慮して決定した場合、公平性が保てない可能性がある。そのため、OLT1は、上り帯域要求量とともにONU5の種別(上り方向の通信速度)を収集し、各ONU5の種別を考慮して各トランスポンダ33への帯域分配量を決定するようにしてもよい。また、同一トランスポンダに接続されている各ONU5からの上り帯域要求量の総和に応じて帯域分配量を決定するようにしてもよい。
実施の形態2.
実施の形態1で説明した構成のシステムにおいて、OLT1は集約OLTとして動作し、システム内の全てのONU5に対して上り帯域を割り当てる。ここで、PONの上り方向の通信は時分割で行うので、各ONU5からバースト送信される上り信号同士が衝突しないようにするためには、OLT1と各ONU5との間の時刻同期管理が重要となる。そのため、本実施の形態では、実施の形態1で説明した光通信システムにおけるOLT1と各ONU5との間の時刻同期管理方法について説明する。本実施の形態の光通信システムにおいては、以下に示す手順でレンジング(伝送路遅延の測定)を行うことによりRTT(Round Trip Time)を管理し、異なるONU5から送信された上りバースト信号同士が衝突するのを防止する。
図8は、図1に示した構成の光通信システムにおけるレンジング手順の一例を示す図である。なお、ここでは、一例として、ONUを登録する際のレンジング手順を説明する。図8に示したPON転送区間(RNとONUの間)では、PON制御用のMPCPフレームが送受信される。MPCPフレームは、OTN転送区間(OLTとRNの間)では、カプセル化され、OTUフレームとして送受信される。ただし、RNにおけるカプセル化/デカプセル化動作については説明を省略する。また、説明を簡単化するため、RNが単一のトランスポンダを備えているものとして説明を行う。従って、以下に示すレンジング方法において、RNが実行する処理は、RN内のトランスポンダが実行する処理に相当する。なお、OTN転送区間では、MPCPフレームから必要情報を取り出し、OTUフレームのヘッダに必要情報をマッピングして転送するようにしてもよい。
図8に示した制御では、まず、OLTからRNに対して、送信開始時刻(Grant start time、図中ではGSTと表記)の相対値が格納されたDiscovery Gateフレーム情報を送信する(ステップS41)。
RNは、OLTから受信したフレームに対して、自装置内のローカルタイマで管理しているローカル時刻を示すTS(タイムスタンプ)を押印するとともにGSTを絶対時刻の値に補正し(ステップS42)、必要に応じてPONフレームを生成してONUへ転送する(ステップS43)。
Discovery Gateフレームを受信したONUは、この受信したフレームに埋め込まれているTS値(絶対時刻)を確認し、ローカルタイマの値をこれに同期させる処理(TS同期)を行い(ステップS44)、その後、Discovery Gateフレームで指定された送信開始時刻(GST)になると、ONUのローカルタイマの値を示すTSを押印したRegister RequestフレームをOLTに向けて送信する(ステップS45,S46)。なお、ステップS44を実行したことにより、これらのステップS45,S46を実行する時点では、ONUのローカル時刻はRNのローカル時刻に一致した状態となっている。
RNは、Register Requestフレームを受信すると、Discovery Gateフレームを送信した時刻(Discovery Gateフレームに付与したTS値)、受信したフレームに埋め込まれていたTS値、フレームの受信時刻(受信した時点のローカルタイマ値)に基づいてRTTを算出する(ステップS47)。続いて、RNは算出したRTTを含めて、Register Requestフレーム情報をOLTに転送する(ステップS48)。
OLTは、RTTが含まれたRegister Requestフレーム情報を受信すると、受信したRTTに基づいて、対応する論理リンクのRTTを更新する(ステップS49)。また、フレーム送信元のONUを登録するための所定の処理(ONUへ論理リンクを割り当てる処理など)を実行する。次に、OLTは、ONUの登録処理が完了したことを示すRegisterフレーム情報を送信し(ステップS50)、RNは、必要に応じてPONフレームを生成して、受信フレーム情報に対してTSを押印してONUへ送信する(ステップS51,S52)。ONUは、Registerフレームを受信すると、上記ステップS44と同様にTS同期を行う(ステップS53)。また、受信フレームに含まれていた情報に従い、自装置内部の設定を変更する。例えば、自装置に割り当てられた論理リンクを把握し、その識別情報(論理リンクID)を記憶する。
OLTは、さらに、ステップS50で送信したRegisterフレーム情報に対する応答フレームをONUが送信するための帯域を割り当て(Grant生成)、帯域割り当て結果を通知するためのGateフレーム情報を送信する(ステップS54,S55)。このGateフレーム情報には、ONUに割り当てた論理リンクのIDを埋め込む。
RNは、Gateフレーム情報を受信すると、埋め込まれているTSに代えて自装置のローカル時刻を示すTSを押印するとともに、GSTをローカル時刻に基づいて補正し、必要に応じてPONフレームを生成してONUへ転送する(ステップS56,S57)。
ONUは、Gateフレームを受信すると、上記ステップS44,S53と同様にTS同期を行う(ステップS58)。また、TSを押印してRegister Ackフレームを送信する(ステップS59,S60)。Register Ackフレームは、上記受信したGateフレームで通知された帯域を使用して送信する。
RNは、Register Ackフレームを受信すると、上記ステップS47と同様にRTTを算出し(ステップS61)、算出したRTTを含めて、Register Ackフレーム情報を転送する(ステップS62)。OLTは、RTTが含まれたRegister Ackフレーム情報を受信すると、対応する論理リンクのRTTを更新する(ステップS63)。
なお、RNは、RTTを計算した場合に、計算結果を毎回OLTに通知する必要は無い。少なくとも、それ以前(前回)に算出したRTTと新たに算出したRTTが異なる場合(それ以前にRTTをOLTへ通知したことがない場合も含む)にのみOLTへ通知すればよい。
このように、RNは、OLTからフレームを受信した場合、フレーム内のタイムスタンプ値(TS値)をローカル時刻(ローカルタイマの値)に更新してONUへ転送する。また、受信したフレームが上り帯域の割当情報を含んでいる場合(Discovery Gateフレーム,Gateフレームの場合)には、帯域割当情報に含まれる送信開始時刻(GST)も併せて更新した上でONUへ転送する。さらに、ONUからフレームを受信した場合には、RTTを算出する。なお、RNが複数のトランスポンダを備えている場合、RNでは、トランスポンダ毎に、上述した手順でレンジングを実施する。また、RNに収容されている各ONUは、RN経由で受信した各フレームのTS値やGSTがRNのローカル時刻に基づくものかどうか、および、OLTとの間で時刻同期を行っているのかそれともRNとの間で時刻同期を行っているのかを認識する必要は無い。すなわち、従来のONUと同様の動作を行えばよく、特別な動作は必要ない。
ここで、上記ステップS42などで実行するGSTの補正動作を含む帯域割り当て動作について説明する。図9は、帯域割り当て動作の一例を示す図であり、k番目のRNおよびこのRN配下の各ONUからなるネットワーク(図9ではODN#kと表記)を対象とした帯域割り当て動作の例を示している。k番目以外のRNと配下のONUからなるネットワークを対象とした場合の動作もこれと同様である。
本実施の形態の光通信システムにおける帯域割り当て動作では、まず、Step(A)として、OLTが、論理リンク(図中ではLLと表記)毎の帯域割当量を計算し、論理リンク毎の帯域割り当て結果をRNに通知する。このとき、論理リンク毎の帯域割当量の総和が、実施の形態1で説明した手順に従い決定した、RNに対する上り帯域割当量(BWk)を超えないようにする。なお、帯域割り当て結果は、既に説明したように、Gateフレーム(Discovery Gateフレームも含む)情報にてRNへ通知される。
図示したように、帯域割り当て結果は、論理リンクごとの送信開始時刻(GST)と送信を許可する期間の長さ(Grant Length、図中ではGLと表記)として通知される。図9では、先頭論理リンクの(LL=1の)GST(GST_LTk(LL))を0として各論理リンクのGSTとGL(GLk(LL))とを算出する場合の例を示している。また、各論理リンクでの送信信号が衝突しないよう、GLについては、各GSTの間隔(差分)から10を差し引いた値としている。なお、OLTは、GSTを決定する際に、各論理リンクに接続されている端末との間のRTTを考慮しなくてもよい。GSTは、RNにおいて、RNとその配下の各ONUとのRTTを考慮して補正されるので、OLTは、通常動作時には、自装置(OLT)に各ONUからの信号が到達するタイミング(時刻)のみを考慮すればよい。
次に、Step(B)として、OLTから帯域割り当て結果(GSTとGL)を含んだフレーム(Gateフレーム,Discovery Gateフレーム)情報を受信したRNが、ローカル時刻と、論理リンク毎のRTTと、予め算出しておいた基準時刻(RN_GST_basek)とに基づいて、受信したフレーム内の情報(帯域割り当て結果を示すGST)を補正する。たとえば、基準時刻を各論理リンクのGSTに一律加算し、さらに、基準時刻加算後の各GSTから、対応するRTT(論理リンク毎のRTT)を減算して補正後の各GSTを得る。なお、GLについては変更しない。
帯域更新周期Kについて、LLを論理リンクID、OLTが算出した論理リンク毎のGSTをGST_LTk(LL)、基準時刻をRN_GST_basek、RNで保持している論理リンク毎のRTTをRTTk(LL)とすると、絶対GST(補正後のGST)であるGSTk(LL)は次式で与えられる。このような計算を実施することで、上り方向のバーストが衝突しないようにスケジューリングされた上り通信制御が可能となる。
GSTk(LL) = GST_LTk(LL) + RN_GST_basek − RTTk(LL)
RNは、このような手順で生成した補正後の各GSTと、OLTから通知されてきた論理リンク毎のGLとを含んだGateフレームを、自装置配下の各ONUへ送信する。
なお、図9に示した動作では、OLTがRNと各ONUとの間のRTTを考慮することなくGSTを決定し、RNが各ONUとの間のRTT(論理リンク毎のRTT)およびローカル時刻に基づいてGSTを補正することとしたが、OLTが上記RTTを考慮してGSTを決定し、RNが、ローカル時刻のみを考慮してGSTを補正するように構成してもよい。
図10および図11は、RNが、GSTを更新(補正)する手順、および帯域更新周期の基準時刻を更新する手順を示したフローチャートである。図10は、GSTの補正値算出および基準時刻更新の手順を示したフローチャートであり、図11は、基準時刻更新の手順を示したフローチャートである。本実施の形態の光通信システムでは、図10に示したように、GSTの補正値を算出する際に基準時刻の更新も併せて実施するが、さらに、必要に応じて、図11に示したように、GSTの補正値算出を伴わずに基準時刻を更新する動作も実施する。
図10に示したように、GSTの補正動作では、RN#k(k番目のRN)は、Gate情報(Gateフレーム,Discovery Gateフレームに挿入されている情報)を受信すると、起動後に初めて受信したGate情報かどうかを確認し、初めて受信したのであれば、基準時刻(RN_GST_basek)を初期化する。この初期化動作では、ローカルタイマの値(図10ではTSと表記)に対して所定のオフセット値(OFFSET)を加算し、初期化後の基準時刻とする。
基準時刻の初期化が完了した場合、または上記受信したGate情報が起動後に初めて受信したものではない場合、受信したGate情報に含まれている各GST(論理リンク毎のGST)を更新する。この更新動作では、まず、受信したGate情報に含まれている各送信開始時刻GST_LTk(LL)に対して基準時刻RN_GST_basekを加算し、論理リンク毎のRN_GSTk(LL)を算出する。次に、算出したRN_GSTk(LL)から、保持している論理リンク毎のRTTの中の対応するもの(RTTk(LL))を減算し、更新後の送信開始時刻GSTk(LL)とする。
全ての送信開始時刻について更新を行うと、基準時刻を更新する。具体的には、上記の送信開始時刻更新動作により算出した論理リンクごとの送信開始時刻GSTk(LL)の中から値が最大のものを選択し、新たな基準時刻RN_GST_basekとする。各RNは、このようなGSTの更新動作を、Gate情報を受信する毎に実施する。
また、各RNは、図10に示した動作に加えて、図11に示した手順で基準時刻を更新する。すなわち、各RNは、Gate情報を受信済みの状態において、ローカル時刻(Local_Timer)および基準時刻(RN_GST_basek)を監視し、ローカル時刻が基準時刻以上となっている状態を検出した場合には、ローカル時刻の現在値TSに対して所定のオフセット値(OFFSET)を加算し、更新後の基準時刻とする。オフセット値は、ローカル時刻と基準時刻の差に基づいて決定する。具体的には、ローカル時刻が基準時刻よりも小さくなるような値とする。
このように、本実施の形態の光通信システムでは、各RNが、配下の各ONUとの間の個別の伝送遅延量を示すRTTを算出して保持しておき、OLTは、各RNに収容されているONUに対して割り当てる上り帯域の算出結果を通知する際、送信開始時刻(GST)の設定値を、各RNとの間のRTTを考慮することなく決定し、RNは、OLTからの受信フレームに含まれているGSTの設定値を、自装置のローカル時刻、および保持しておいたRTTに基づいて更新することとした。すなわち、RNは、配下の各ONUのローカル時刻を自身のローカル時刻に同期させるように制御し、さらに、配下の各ONUとの間のRTTを算出し、算出した各RTTを保持しておく。そして、受信フレームに設定されている各GSTを、ローカル時刻とRTTとに基づいて更新することとした。これにより、RNより上位の通信経路が切り替わった場合にもRNで保持しているRTTは影響を受けないので、PONの上りバースト制御が容易になるとともに、通信経路切り替えが発生した場合の通信復旧までの所要時間を従来よりも短縮化できる。
以上のように、本発明にかかる光通信システムは、1対多接続されたネットワークを複数含み、上り方向の通信を時分割多重通信とした構成の光通信システムに適している。
1 OLT
2,21,22,2n リングノード
3,311,31p,321,32q,3n1,3nr リモートノード(RN)
4 光カプラ
5 ONU
1 1G-ONU
10 10G-ONU
101 10G・1G-ONU
11 OLT−IF
12 監視制御部
13,21 ROADM部
22 OTN−XC部
31,115 OptTRx部
32,112 OTNマッパ/デマッパ部
33 バーストトランスポンダ
111 IF部
113 SER/DES部
114 上り帯域割当制御部
331 RTT管理部
332 DOB CDR部
333 DOB Rx部
334 タイムスタンプ処理部
335 1G/10G OptTx部
336 WDMカプラ
337 ローカルタイマ

Claims (15)

  1. リング型ネットワークを構成し、当該リング型ネットワークから特定波長の信号光を抽出して当該リング型ネットワークを構成していない他のノードへ出力するとともに、当該他のノードから入力された信号光を当該リング型ネットワークに出力する複数のリングノードと、前記他のノードとして動作するリモートノードと、光カプラを介して前記リモートノードに接続されたONUとを含んで構成された光通信システムであって、
    前記リングノードの中の一部のノードが前記ONUに対して上り帯域を割り当てる処理を実行するOLTとして動作し、
    前記OLTとして動作するノードは、
    同一リモートノード配下のONU同士を1つのONUグループとして扱い、自システムに割り当てられた上り帯域を、各ONUからの上り帯域割当要求量、および各ONUグループに属しているONUの数に基づいて、前記ONUグループ各々に分配する第1の帯域割当機能と、
    前記ONUグループ各々について、前記第1の帯域割当機能により分配された上り帯域を、各ONUからの上り帯域割当要求量に基づきグループ内の各ONUに再分配する第2の帯域割当機能と、
    を備えることを特徴とする光通信システム。
  2. 各ONUに割り当てる上り帯域を更新する周期である帯域更新周期と同じ、またはこれよりも長い周期で前記第1の帯域割当機能を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光通信システム。
  3. 前記第1の帯域割当機能では、
    (全てのONUからの上り帯域割当要求量の総和)≦(自システムに割り当てられた上り帯域)の場合、
    各ONUからの上り帯域要求量の前記ONUグループごとの総和と同じ量の帯域を各ONUグループに割り当てる
    ことを特徴とする請求項1に記載の光通信システム。
  4. 前記第1の帯域割当機能では、
    (全てのONUからの上り帯域割当要求量の総和)>(自システムに割り当てられた上り帯域)の場合、
    自システムに割り当てられた上り帯域をBW、i番目(i=0,1,…)のONUグループに属しているONUの数をNi、システム全体のONUの数をNとすると、
    「(i番目のONUグループに対する帯域割当量)≦(BW×Ni/N)」となるように、各ONUグループに上り帯域を割り当てる
    ことを特徴とする請求項1に記載の光通信システム。
  5. i番目のONUグループに属しているONUからの上り帯域要求量の総和をRiとすると、
    「Ri≦(B×Ni/N)」が成立している場合、Riと同じ量の帯域を対応するONUグループに割り当て、
    「Ri>(B×Ni/N)」が成立している場合、B×Ni/Nと同じ量の帯域を対応するONUグループに割り当てる
    ことを特徴とする請求項4に記載の光通信システム。
  6. i番目のONUグループに属しているONUからの上り帯域要求量の総和をRi、i番目のONUグループに対する過去の上り帯域割当量の平均値をyi(t)、Δyi(t)=yi(t)−B×Ni/Nとすると、
    「Ri≦(B×Ni/N)」が成立している場合、Riと同じ量の帯域を対応するONUグループに割り当て、
    「Ri>(B×Ni/N)」が成立している場合、次式で示されるxi(t)と同じ量の帯域を対応するONUグループに割り当てる
    Figure 0005404972
    ことを特徴とする請求項4に記載の光通信システム。
  7. 前記第1の帯域割当機能による各ONUグループへの上り帯域の分配が終了した時点で残余帯域が存在する場合、当該残余帯域を各ONUグループへ追加配布し、追加配布が終了後に前記第2の帯域割当機能によるONUへの帯域割り当てを行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の光通信システム。
  8. 前記リモートノードは1つ以上のトランスポンダを備え、前記ONUは前記光カプラを介して前記トランスポンダに接続されており、
    前記第2の帯域割当機能では、
    各ONUグループ内の各ONUに上り帯域を割り当てる処理において、まず、前記分配された上り帯域を、接続されているONU数に応じて各トランスポンダに割り当て、次に、各トランスポンダに割り当てた帯域を、各ONUからの上り帯域要求量に基づいて、各ONUに割り当てる
    ことを特徴とする請求項1に記載の光通信システム。
  9. 前記リモートノードは、自身に接続されている各ONUとの間の伝送遅延時間を示すRTTを測定する機能を有し、当該各ONUに対する上り帯域の割り当て結果を示すGate情報を受信した場合、当該Gate情報を自身のローカル時刻および前記RTTの測定結果に基づいて補正した上で当該各ONUへ転送する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光通信システム。
  10. 前記リモートノードは、
    前記Gate情報に含まれている情報のうち、前記ONU各々の送信開始時刻を示すGSTを補正対象として、前記ONU各々から送信される上り信号同士が衝突しないようにGSTを補正する
    ことを特徴とする請求項9に記載の光通信システム。
  11. 前記リモートノードは、
    収容している各ONUとの間の伝送遅延時間を示すRTTを測定して測定結果を保持しておくとともに、当該各ONUに対する上り帯域の割り当て結果を示すGate情報を受信した場合、当該Gate情報を自身のローカル時刻および前記RTTの測定結果に基づいて補正した上で当該各ONUへ転送するトランスポンダ、
    を1つ以上備えることを特徴とする請求項9に記載の光通信システム。
  12. 前記トランスポンダは、
    前記Gate情報に含まれている情報のうち、前記ONU各々の送信開始時刻を示すGSTを補正対象として、前記ONU各々から送信される上り信号同士が衝突しないようにGSTを補正する
    ことを特徴とする請求項11に記載の光通信システム。
  13. 前記OLTとして動作するリングノードは、
    各ONUに対して割り当てる上り帯域を決定した後、上り帯域を割り当てる各ONUとの間の伝送遅延時間を考慮することなく前記Gate情報を生成する
    ことを特徴とする請求項9に記載の光通信システム。
  14. リング型ネットワークを構成し、当該リング型ネットワークから特定波長の信号光を抽出して当該リング型ネットワークを構成していない他のノードへ出力するとともに、当該他のノードから入力された信号光を当該リング型ネットワークに出力する複数のリングノードと、前記他のノードとして動作するリモートノードと、光カプラを介して前記リモートノードに接続されたONUとを含み、前記リングノードの中の一部のノードが前記ONUに対して上り帯域を割り当てる光通信システムにおいて、前記上り帯域を割り当てる処理を実行するリングノードとして動作する通信装置であって、
    同一リモートノード配下のONU同士を1つのONUグループとして扱い、自システムに割り当てられた上り帯域を、各ONUからの上り帯域割当要求量、および各ONUグループに属しているONUの数に基づいて、前記ONUグループ各々に分配し、さらに、前記ONUグループ各々について、前記分配した上り帯域を、各ONUからの上り帯域割当要求量に基づきグループ内の各ONUに再分配する
    ことを特徴とする通信装置。
  15. リング型ネットワークを構成し、当該リング型ネットワークから特定波長の信号光を抽出して当該リング型ネットワークを構成していない他のノードへ出力するとともに、当該他のノードから入力された信号光を当該リング型ネットワークに出力する複数のリングノードと、前記他のノードとして動作するリモートノードと、光カプラを介して前記リモートノードに接続されたONUとを含み、前記リングノードの中の一部のノードが前記ONUに対して上り帯域を割り当てる光通信システムにおける帯域制御方法であって、
    同一リモートノード配下のONU同士を1つのONUグループとして扱い、自システムに割り当てられた上り帯域を、各ONUからの上り帯域割当要求量、および各ONUグループに属しているONUの数に基づいて、前記ONUグループ各々に分配する第1の帯域割当ステップと、
    前記ONUグループ各々について、前記第1の帯域割当ステップで分配された上り帯域を、各ONUからの上り帯域割当要求量に基づきグループ内の各ONUに再分配する第2の帯域割当ステップと、
    を含むことを特徴とする帯域制御方法。
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