JP5404881B1 - 原稿搬送装置、ジャム判定方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

原稿搬送装置、ジャム判定方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ジャムの発生の判定誤りを抑制することが可能な原稿搬送装置、ジャム判定方法及びそのようなジャム判定方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】原稿搬送装置100は、集音部113が原稿搬送路の近傍に設けられ、音信号を出力する音信号出力部と、音信号の成分の変動度合いに基づいて、ジャムが発生したか否かを判定する音ジャム判定部と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、原稿搬送装置、ジャム判定方法及びコンピュータプログラムに関し、特に、原稿が搬送中に発生する音に基づいてジャムが発生したか否かを判定する原稿搬送装置、ジャム判定方法及びコンピュータプログラムに関する。
画像読取装置、画像複写装置等の原稿搬送装置では、原稿が搬送路を移動する際にジャム(紙詰まり)が発生する場合がある。一般に、原稿搬送装置は、原稿の搬送を開始してから所定時間内に搬送路内の所定位置まで原稿が搬送されたか否かによりジャムが発生したか否かを判定し、ジャムが発生したときには装置の動作を停止する機能を備える。
一方、ジャムが発生すると搬送路で大きな音が発生するため、原稿搬送装置は、搬送路で発生する音に基づいてジャムが発生したか否かを判定することにより、所定時間の経過を待たずにジャムの発生を検知できる可能性がある。
紙幣の種類によってあらかじめ設定された周波数帯域の信号のみを通過させるフィルタの出力信号レベルがあらかじめ設定された判別レベルよりも高ければ正券、低ければ損券と判別する印刷物の判別装置が開示されている(特許文献1を参照)。
特開昭61−169983号公報
従来、シワを有する原稿の搬送音によって、ジャムが発生したと誤って判定される場合があった。
本発明の目的は、ジャムの発生の判定誤りを抑制することが可能な原稿搬送装置、ジャム判定方法及びそのようなジャム判定方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを提供することにある。
本発明の一側面に係る原稿搬送装置は、集音部が原稿搬送路の近傍に設けられ、音信号を出力する音信号出力部と、音信号の成分の変動度合いに基づいて、ジャムが発生したか否かを判定する音ジャム判定部と、を有する。
また、本発明の一側面に係るジャム判定方法は、集音部が原稿搬送路の近傍に設けられ、音信号を出力する音信号出力部から音信号を取得する音信号取得ステップと、音信号の成分の変動度合いに基づいて、ジャムが発生したか否かを判定する音ジャム判定ステップと、を含む。
また、本発明の一側面に係るコンピュータプログラムは、集音部が原稿搬送路の近傍に設けられ、音信号を出力する音信号出力部から音信号を取得する音信号取得ステップと、音信号の成分の変動度合いに基づいて、ジャムが発生したか否かを判定する音ジャム判定ステップと、をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、原稿が搬送中に発生した音の成分の変動度合いに基づいてジャムが発生したか否かを判定するので、ジャムの発生の判定誤りを抑制することが可能となった。
原稿搬送装置100及び情報処理装置10を示す斜視図である。 原稿搬送装置100内部の搬送経路を説明するための図である。 原稿搬送装置100の概略構成を示すブロック図である。 原稿搬送装置100の全体処理の動作の例を示すフローチャートである。 異常判定処理の動作の例を示すフローチャートである。 音ジャム判定処理の動作の例を示すフローチャートである。 周波数信号の例を示すグラフである。 位置ジャム判定処理の動作の例を示すフローチャートである。 重送判定処理の動作の例を示すフローチャートである。 超音波信号の特性について説明するための図である。 音ジャム判定処理の動作の他の例を示すフローチャートである。 他の原稿搬送装置200の概略構成を示すブロック図である。 音ジャム判定処理の動作のさらに他の例を示すフローチャートである。 他の原稿が搬送された時の周波数信号の例を示すグラフである。 さらに他の原稿搬送装置300の概略構成を示すブロック図である。 原稿を読取るための解像度の設定画面の例を示す図である。 原稿の搬送速度が異なる場合の周波数信号の例を示すグラフである。
以下、本発明の一側面に係る原稿搬送装置、ジャム判定方法及びコンピュータプログラムについて図を参照しつつ説明する。但し、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
図1は、イメージスキャナとして構成された原稿搬送装置100及び情報処理装置10を示す斜視図である。
原稿搬送装置100は、下側筐体101、上側筐体102、原稿台103、排出台105及び操作ボタン106等を備え、情報処理装置10(例えば、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末等)と接続される。
上側筐体102は、原稿搬送装置100の上面を覆う位置に配置され、原稿つまり時、原稿搬送装置100内部の清掃時等に開閉可能なようにヒンジにより下側筐体101に係合している。
原稿台103は、原稿を載置可能に下側筐体101に係合している。原稿台103には、原稿の搬送方向と直行する方向、すなわち原稿の搬送方向に対して左右方向に移動可能なサイドガイド104a及び104bが設けられている。サイドガイド104a及び104bを原稿の幅に合わせて位置決めすることにより原稿の幅方向を規制することができる。
排出台105は、矢印A1で示す方向に回転可能なように、ヒンジにより下側筐体101に係合しており、図1のように開いている状態では、排出された原稿を保持することが可能となる。
操作ボタン106は、上側筐体102の表面に配置され、押下されると、操作検出信号を生成して出力する。
図2は、原稿搬送装置100内部の搬送経路を説明するための図である。
原稿搬送装置100内部の搬送経路は、第1原稿検出部110、給紙ローラ111、リタードローラ112、マイクロフォン113、第2原稿検出部114、超音波送信器115a、超音波受信器115b、第1搬送ローラ116、第1従動ローラ117、第3原稿検出部118、第1撮像部119a、第2撮像部119b、第2搬送ローラ120及び第2従動ローラ121等を有している。
下側筐体101の上面は原稿の搬送路の下側ガイド107aを形成し、上側筐体102の下面は原稿の搬送路の上側ガイド107bを形成する。図2において矢印A2は原稿の搬送方向を示す。以下では、上流とは原稿の搬送方向A2の上流のことをいい、下流とは原稿の搬送方向A2の下流のことをいう。
第1原稿検出部110は、給紙ローラ111及びリタードローラ112の上流側に配置される接触検出センサを有し、原稿台103に原稿が載置されているか否かを検出する。第1原稿検出部110は、原稿台103に原稿が載置されている状態と載置されていない状態とで信号値が変化する第1原稿検出信号を生成して出力する。
マイクロフォン113は、原稿搬送路の近傍に設けられ、原稿が搬送中に発生する音を集音し、集音した音に応じたアナログの信号を出力する。マイクロフォン113は、給紙ローラ111及びリタードローラ112の下流側に、上側筐体102内部のフレーム108に固定されて配置される。なお、給紙ローラ111及びリタードローラ112で原稿が分離される時の音をより良好に集音できるように、マイクロフォン113は、原稿搬送路の側壁近傍より、給紙ローラ111及びリタードローラ112の近傍に設けられることが好ましい。また、原稿が搬送中に発生する音をより的確にマイクロフォン113が集音できるように、上側ガイド107bのマイクロフォン113に対向する位置には穴109が設けられている。
第2原稿検出部114は、給紙ローラ111及びリタードローラ112の下流側、かつ第1搬送ローラ116及び第1従動ローラ117の上流側に配置される接触検出センサを有し、その位置に原稿が存在するか否かを検出する。第2原稿検出部114は、その位置に原稿が存在する状態と存在しない状態とで信号値が変化する第2原稿検出信号を生成して出力する。
超音波送信器115a及び超音波受信器115bは、超音波信号出力部の例であり、原稿の搬送路の近傍に、搬送路を挟んで対向するように配置される。超音波送信器115aは超音波を送信する。一方、超音波受信器115bは、超音波送信器115aにより送信され、原稿を通過した超音波を検出し、検出した超音波に応じた電気信号である超音波信号を生成して出力する。以下では、超音波送信器115a及び超音波受信器115bを総じて超音波センサ115と称する場合がある。
第3原稿検出部118は、第1搬送ローラ116及び第1従動ローラ117の下流側、かつ第1撮像部119a及び第2撮像部119bの上流側に配置される接触検出センサを有し、その位置に原稿が存在するか否かを検出する。第3原稿検出部118は、その位置に原稿が存在する状態と存在しない状態とで信号値が変化する第3原稿検出信号を生成して出力する。
第1撮像部119aは、主走査方向に直線状に配列されたCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)による撮像素子を備える等倍光学系タイプのCIS(Contact Image Sensor)を有する。このCISは、原稿の裏面を読み取ってアナログの画像信号を生成して出力する。同様に、第2撮像部119bは、主走査方向に直線状に配列されたCMOSによる撮像素子を備える等倍光学系タイプのCISを有する。このCISは、原稿の表面を読み取ってアナログの画像信号を生成して出力する。なお、第1撮像部119a及び第2撮像部119bを一方だけ配置し、原稿の片面だけを読み取るようにしてもよい。また、CISの代わりにCCD(Charge Coupled Device)による撮像素子を備える縮小光学系タイプの撮像センサを利用することもできる。以下では、第1撮像部119a及び第2撮像部119bを総じて撮像部119と称する場合がある。
原稿台103に載置された原稿は、給紙ローラ111が図2の矢印A3の方向に回転することによって、下側ガイド107aと上側ガイド107bの間を原稿搬送方向A2に向かって搬送される。リタードローラ112は、原稿搬送時、図2の矢印A4の方向に回転する。給紙ローラ111及びリタードローラ112の働きにより、原稿台103に複数の原稿が載置されている場合、原稿台103に載置されている原稿のうち給紙ローラ111と接触している原稿のみが分離されて、分離された原稿以外の原稿の搬送が制限される(重送の防止)ように動作する。給紙ローラ111及びリタードローラ112は、原稿の分離部として機能する。
原稿は、下側ガイド107aと上側ガイド107bによりガイドされながら、第1搬送ローラ116と第1従動ローラ117の間に送り込まれる。原稿は、第1搬送ローラ116が図2の矢印A5の方向に回転することによって、第1撮像部119aと第2撮像部119bの間に送り込まれる。撮像部119により読み取られた原稿は、第2搬送ローラ120が図2の矢印A6の方向に回転することによって排出台105上に排出される。
図3は、原稿搬送装置100の概略構成を示すブロック図である。
原稿搬送装置100は、前述した構成に加えて、第1画像A/D変換部140a、第2画像A/D変換部140b、音信号出力部141、駆動部145、インターフェース部146、記憶部147及び中央処理部150等をさらに有する。
第1画像A/D変換部140aは、第1撮像部119aから出力されたアナログの画像信号をアナログデジタル変換してデジタルの画像データを生成し、中央処理部150に出力する。同様に、第2画像A/D変換部140bは、第2撮像部119bから出力されたアナログの画像信号をアナログデジタル変換してデジタルの画像データを生成し、中央処理部150に出力する。以下、これらのデジタルの画像データを読取画像と称する。
音信号出力部141は、マイクロフォン113、フィルタ部142、増幅部143及び音A/D変換部144等を含んでいる。フィルタ部142は、マイクロフォン113から出力されたアナログの信号に対して、予め定められた周波数帯域の信号を通過させるバンドパスフィルタを適用し、増幅部143に出力する。増幅部143は、フィルタ部142から出力された信号を増幅させて音A/D変換部144に出力する。音A/D変換部144は、増幅部143から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、中央処理部150に出力する。以下、音信号出力部141が出力する信号を音信号と称する。
なお、音信号出力部141は、これに限定されない。音信号出力部141は、マイクロフォン113のみを含み、フィルタ部142、増幅部143及び音A/D変換部144は、音信号出力部141の外部に備えられてもよい。また、音信号出力部141は、マイクロフォン113及びフィルタ部142のみ、あるいはマイクロフォン113、フィルタ部142及び増幅部143のみを含んでもよい。
駆動部145は、1つ又は複数のモータを含み、中央処理部150からの制御信号によって、給紙ローラ111、リタードローラ112、第1搬送ローラ116及び第2搬送ローラ120を回転させて原稿の搬送動作を行う。
インターフェース部146は、例えばUSB等のシリアルバスに準じるインターフェース回路を有し、情報処理装置10と電気的に接続して読取画像及び各種の情報を送受信する。また、インターフェース部146にフラッシュメモリ等を接続して読取画像を保存するようにしてもよい。
記憶部147は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、又はフレキシブルディスク、光ディスク等の可搬用の記憶装置等を有する。また、記憶部147には、原稿搬送装置100の各種処理に用いられるコンピュータプログラム、データベース、テーブル等が格納される。コンピュータプログラムは、例えばCD−ROM(compact disk read only memory)、DVD−ROM(digital versatile disk read only memory)等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて記憶部147にインストールされてもよい。さらに、記憶部147には、読取画像が格納される。
中央処理部150は、CPU(Central Processing Unit)を備え、予め記憶部147に記憶されているプログラムに基づいて動作する。なお、中央処理部150は、DSP(digital signal processor)、LSI(large scale integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programming Gate Array)等で構成されてもよい。
中央処理部150は、操作ボタン106、第1原稿検出部110、第2原稿検出部114、超音波センサ115、第3原稿検出部118、第1撮像部119a、第2撮像部119b、第1画像A/D変換部140a、第2画像A/D変換部140b、音信号出力部141、駆動部145、インターフェース部146及び記憶部147と接続され、これらの各部を制御する。
中央処理部150は、駆動部145の駆動制御、撮像部119の原稿読取制御等を行い、読取画像を取得する。また、中央処理部150は、制御部151、画像生成部152、音ジャム判定部153、位置ジャム判定部154、重送判定部155及び周波数信号生成部156等を有する。これらの各部は、プロセッサ上で動作するソフトウェアにより実装される機能モジュールである。なお、これらの各部は、それぞれ独立した集積回路、マイクロプロセッサ、ファームウェア等で構成されてもよい。
図4は、原稿搬送装置100の全体処理の動作の例を示すフローチャートである。
以下、図4に示したフローチャートを参照しつつ、原稿搬送装置100の全体処理の動作の例を説明する。なお、以下に説明する動作のフローは、予め記憶部147に記憶されているプログラムに基づき主に中央処理部150により原稿搬送装置100の各要素と協働して実行される。
最初に、中央処理部150は、利用者により操作ボタン106が押下されて、操作ボタン106から操作検出信号を受信するまで待機する(ステップS101)。
次に、中央処理部150は、第1原稿検出部110から受信する第1原稿検出信号に基づいて原稿台103に原稿が載置されているか否かを判定する(ステップS102)。
原稿台103に原稿が載置されていない場合、中央処理部150は、ステップS101へ処理を戻し、操作ボタン106から新たに操作検出信号を受信するまで待機する。
一方、原稿台103に原稿が載置されている場合、中央処理部150は、駆動部145を駆動して給紙ローラ111、リタードローラ112、第1搬送ローラ116及び第2搬送ローラ120を回転させて、原稿を搬送させる(ステップS103)。
次に、制御部151は、異常発生フラグがONであるか否かを判定する(ステップS104)。この異常発生フラグは、原稿搬送装置100の起動時にOFFに設定され、後述する異常判定処理で異常が発生したと判定されるとONに設定される。
異常発生フラグがONである場合、制御部151は、異常処理として、駆動部145を停止して、原稿の搬送を停止させるとともに、不図示のスピーカ、LED(Light Emitting Diode)等により、異常が発生したことを利用者に通知し、異常発生フラグをOFFに設定し(ステップS105)、一連のステップを終了する。
一方、異常判定フラグがONでない場合、画像生成部152は、搬送された原稿を第1撮像部119a及び第2撮像部119bに読み取らせ、第1画像A/D変換部140a及び第2画像A/D変換部140bを介して読取画像を取得する(ステップS106)。
次に、中央処理部150は、取得した読取画像をインターフェース部146を介して不図示の情報処理装置へ送信する(ステップS107)。なお、情報処理装置と接続されていない場合、中央処理部150は、取得した読取画像を記憶部147に記憶しておく。
次に、中央処理部150は、第1原稿検出部110から受信する第1原稿検出信号に基づいて原稿台103に原稿が残っているか否かを判定する(ステップS108)。
原稿台103に原稿が残っている場合、中央処理部150は、ステップS103へ処理を戻し、ステップS103〜S108の処理を繰り返す。一方、原稿台103に原稿が残っていない場合、中央処理部150は、一連の処理を終了する。
図5は、異常判定処理の動作の例を示すフローチャートである。
以下に説明する動作のフローは、予め記憶部147に記憶されているプログラムに基づき主に中央処理部150により原稿搬送装置100の各要素と協働して実行される。
最初に、音ジャム判定部153は、音ジャム判定処理を実施する(ステップS201)。音ジャム判定部153は、音ジャム判定処理において、音信号出力部141から取得した音信号の成分の変動度合いに基づいてジャムが発生したか否かを判定する。音信号の成分の変動度合いとは、音信号における特定の成分間の変動の大きさのことをいう。以下、音ジャム判定部153が音信号の成分の変動度合いに基づいて発生の有無を判定するジャムのことを音ジャムと称する場合がある。音ジャム判定処理の詳細については後述する。
次に、位置ジャム判定部154は、位置ジャム判定処理を実施する(ステップS202)。位置ジャム判定部154は、位置ジャム判定処理において、第2原稿検出部114から取得した第2原稿検出信号と、第3原稿検出部118から取得した第3原稿検出信号とに基づいてジャムが発生したか否かを判定する。以下、位置ジャム判定部154が第2原稿検出信号及び第3原稿検出信号に基づいて発生の有無を判定するジャムのことを位置ジャムと称する場合がある。位置ジャム判定処理の詳細については後述する。
次に、重送判定部155は、重送判定処理を実施する(ステップS203)。重送判定部155は、重送判定処理において、超音波センサ115から取得した超音波信号に基づいて原稿の重送が発生したか否かを判定する。重送判定処理の詳細については後述する。
次に、制御部151は、原稿搬送処理に異常が発生したか否かを判定する(ステップS204)。制御部151は、音ジャム、位置ジャム及び原稿の重送のうちの少なくとも一つが発生した場合、異常が発生したと判定する。すなわち、音ジャム、位置ジャム及び原稿の重送の何れも発生していない場合にのみ、異常が発生していないと判定する。
制御部151は、原稿搬送処理に異常が発生した場合、異常発生フラグをONに設定し(ステップS205)、一連のステップを終了する。一方、原稿搬送処理に異常が発生していない場合、特に処理を行わず、一連のステップを終了する。なお、図5に示すフローチャートは、所定の時間間隔ごとに実行される。
図6は、音ジャム判定処理の動作の例を示すフローチャートである。
図6に示す動作のフローは、図5に示すフローチャートのステップS201において実行される。
最初に、周波数信号生成部156は、音信号出力部141から音信号を取得する(ステップS301)。
次に、周波数信号生成部156は、高速フーリエ変換(FFT;Fast Fourier Transform)を用いて、音信号出力部141から受け取った音信号を周波数変換した周波数信号を生成する(ステップS302)。
音A/D変換部144は、増幅部143が出力したアナログ信号を22kHzでサンプリングしてデジタル変換して音信号を生成している。周波数信号生成部156は、1024サンプル分(46msec分)の音信号を、100Hz〜600Hzの範囲において21.5Hz間隔でサンプリングして周波数変換した信号を生成する。周波数信号生成部156は、音信号を周波数変換した信号を、取り得る最大音量を基準としてデシベルに変換して周波数信号を生成する。
図7は、周波数信号の例を示すグラフである。図7の横軸は周波数を示し、縦軸は周波数信号の信号値を示す。図7のグラフ700は、シワを有さない正常な原稿(以下、正常用紙と称する)が搬送された時の周波数信号701と、シワを有する原稿(以下、シワ紙と称する)が搬送された時の周波数信号702と、ジャム発生時の周波数信号703の例を表す。
図7に示すように、正常用紙が搬送された時の周波数信号701と、シワ紙が搬送された時の周波数信号702では、特定の周波数(170Hz及び390Hz)の成分が他の周波数の成分より大きくなっている。一方、ジャム発生時の周波数信号703では、周波数信号701及び周波数信号702ほど、特定の周波数の成分が他の周波数の成分より大きくなっていない。
次に、音ジャム判定部153は、所定時間ごとに周波数信号生成部156が生成した複数の周波数信号を平均化した平均化周波数信号を生成する(ステップS303)。音ジャム判定部153は、6信号分(276msec秒分)の周波数信号について、21.5Hz間隔の周波数ごとに信号値を平均化して平均化周波数信号を生成する。音ジャム判定部153は、周波数信号を平均化することにより、音ジャム判定処理において、安定した判定結果を得ることができる。
次に、音ジャム判定部153は、音信号の成分の変動度合いとして、周波数信号の凹凸度、すなわち音信号の周波数成分の凹凸度を算出する(ステップS304)。凹凸度とは、特定の成分間の増減の度合いのことをいう。
音ジャム判定部153は、平均化周波数信号における各周波数成分の値と、各周波数成分にそれぞれ隣接する隣接周波数成分の値との差分の総和を周波数信号の凹凸度として算出する。音ジャム判定部153は、21.5Hz間隔の各周波数について、その周波数における平均化周波数信号の値と、その周波数に隣接する周波数(その周波数より21.5Hz高い周波数)における平均化周波数信号の値との差分の絶対値を算出する。音ジャム判定部153は、100Hz〜600Hzの各周波数について算出した差分の絶対値の総和を周波数信号の凹凸度として算出する。
次に、音ジャム判定部153は、算出した凹凸度が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS305)。所定値は、事前の実験により、ジャムが発生しているときの凹凸度とジャムが発生していないときの凹凸度とを区別できる値に定められ、本例では24とした。
次に、音ジャム判定部153は、凹凸度が所定値以上である場合、音ジャムは発生していないと判定し(ステップS306)、凹凸度が所定値未満である場合、音ジャムが発生したと判定し(ステップS307)、一連のステップを終了する。
図7に示す例では、周波数信号701の凹凸度は45となり、周波数信号702の凹凸度は28となるので、周波数信号701及び周波数信号702については、音ジャムは発生していないと判定される。一方、周波数信号703の凹凸度は19となるので、周波数信号703については、音ジャムが発生したと判定される。
なお、ステップS304において、音ジャム判定部153は、隣接する周波数帯域における平均化周波数信号の平均値の差分から周波数信号の凹凸度を算出してもよい。その場合、音ジャム判定部153は、100Hz〜600Hzの周波数帯域を、21.5Hz間隔の各周波数を3つ含む、64.5Hzの帯域幅の周波数帯域ごとに区分する。音ジャム判定部153は、区分した各周波数帯域について、その周波数帯域における平均化周波数信号の平均値と、その周波数帯域に隣接する周波数帯域における平均化周波数信号の平均値との差分の絶対値を算出する。音ジャム判定部153は、100Hz〜600Hzにおいて区分した各周波数帯域について算出した差分の絶対値の総和を周波数信号の凹凸度として算出する。
また、ステップS304において、音ジャム判定部153は、100Hz〜600Hzにおける平均化周波数信号の最大値と、平均化周波数信号の平均値との差分を周波数信号の凹凸度として算出してもよい。この場合の所定値は、5とすることができる。
100Hz〜600Hzにおける平均化周波数信号の最大値と、平均化周波数信号の平均値との差分を周波数信号の凹凸度として算出した場合、図7に示す例では、周波数信号701の凹凸度は10となり、周波数信号702の凹凸度は7となる。したがって、周波数信号701及び周波数信号702については、音ジャムは発生していないと判定される。一方、周波数信号703の凹凸度は3となるので、周波数信号703については、音ジャムが発生したと判定される。
また、ステップS304において、音ジャム判定部153は、100Hz〜600Hzにおける平均化周波数信号の最大値と、平均化周波数信号の最小値との差分を周波数信号の凹凸度として算出してもよい。この場合の所定値は、9とすることができる。
100Hz〜600Hzにおける平均化周波数信号の最大値と、平均化周波数信号の最小値との差分を周波数信号の凹凸度として算出した場合、図7に示す例では、周波数信号701の凹凸度は16となり、周波数信号702の凹凸度は11となる。したがって、周波数信号701及び周波数信号702については、音ジャムは発生していないと判定される。一方、周波数信号703の凹凸度は6となるので、周波数信号703については、音ジャムが発生したと判定される。
また、ステップS304において、音ジャム判定部153は、予め定められた周波数(170Hz)における平均化周波数信号の信号値と、平均化周波数信号の平均値との差分を周波数信号の凹凸度として算出してもよい。
また、ステップS304において、音ジャム判定部153は、予め定められた周波数(170Hz)における平均化周波数信号の信号値と、平均化周波数信号の最小値との差分を周波数信号の凹凸度として算出してもよい。
また、ステップS304において、音ジャム判定部153は、周波数信号の凹凸度を、平均化周波数信号から算出するのではなく、周波数信号自体から算出してもよい。
傾き度の算出について、上述した音信号のサンプリング周波数、周波数信号を生成する周波数の範囲、サンプリングされる周波数の間隔(周波数信号の分解能)等の値については、上述した値に限定されず、適宜、変更可能である。また、平均化周波数信号を生成するための周波数信号の数、凹凸度と比較する所定値、周波数帯域を区分する場合の区分する各周波数帯域内の周波数の数、予め定められた周波数等の値についても、上述した値に限定されず、適宜、変更可能である。また、周波数信号は、デシベルに変換していない絶対量を表す信号としてもよい。
複数の原稿が搬送される場合、給紙ローラ111及びリタードローラ112で原稿を分離する際に、原稿同士が擦れることにより摩擦音が発生し、その時の音信号から生成した周波数信号は、この摩擦音により特定の周波数成分が他の周波数成分より大きくなる。一方、ジャムが発生するとそのジャムによって発生する音により摩擦音がかき消されるので、その時の音信号から生成した周波数信号は、ジャムが発生していない時の周波数信号ほど、特定の周波数成分が他の周波数の成分より大きくならない。したがって、上述したように、周波数信号の凹凸度を利用することにより、ジャムが発生したか否かを精度良く判定することができる。
図8は、位置ジャム判定処理の動作の例を示すフローチャートである。
図8に示す動作のフローは、図5に示すフローチャートのステップS202において実行される。
最初に、位置ジャム判定部154は、第2原稿検出部114で原稿の先端が検出されるまで待機する(ステップS401)。位置ジャム判定部154は、第2原稿検出部114からの第2原稿検出信号の値が、原稿が存在しない状態を表す値から存在する状態を表す値に変化すると、第2原稿検出部114の位置、すなわち給紙ローラ111及びリタードローラ112の下流、かつ第1搬送ローラ116及び第1従動ローラ117の上流において原稿の先端が検出されたと判定する。
次に、第2原稿検出部114で原稿の先端が検出されると、位置ジャム判定部154は、計時を開始する(ステップS402)。
次に、位置ジャム判定部154は、第3原稿検出部118で原稿の先端が検出されたか否かを判定する(ステップS403)。位置ジャム判定部154は、第3原稿検出部118からの第3原稿検出信号の値が、原稿が存在しない状態を表す値から存在する状態を表す値に変化すると、第3原稿検出部118の位置、すなわち第1搬送ローラ116及び第1従動ローラ117の下流、かつ撮像部119の上流において原稿の先端が検出されたと判定する。
第3原稿検出部118で原稿の先端が検出されると、位置ジャム判定部154は、位置ジャムは発生していないと判定し(ステップS404)、一連のステップを終了する。
一方、第3原稿検出部118で原稿の先端が検出されていないと、位置ジャム判定部154は、計時を開始してから所定時間(例えば1秒間)が経過したか否かを判定する(ステップS405)。所定時間が経過していなければ、位置ジャム判定部154は、ステップS403へ処理を戻し、再度、第3原稿検出部118で原稿の先端が検出されたか否かを判定する。一方、所定時間が経過した場合、位置ジャム判定部154は、位置ジャムが発生したと判定し(ステップS406)、一連のステップを終了する。なお、原稿搬送装置100において位置ジャム判定処理が必要でない場合には、省略してもよい。
なお、中央処理部150は、第3原稿検出部118からの第3原稿検出信号により、第1搬送ローラ116と第1従動ローラ117の下流において原稿の先端を検出すると、次の原稿が送り込まれないように、一端駆動部145を制御して給紙ローラ111及びリタードローラ112の回転を停止させる。その後、中央処理部150は、第2原稿検出部114からの第2原稿検出信号により、給紙ローラ111とリタードローラ112の下流において原稿の後端を検出すると、再度駆動部145を制御して給紙ローラ111及びリタードローラ112を回転させて、次の原稿を搬送させる。これにより、中央処理部150は、複数の原稿が搬送路内で重なることを防止している。そのため、位置ジャム判定部154は、中央処理部150が給紙ローラ111及びリタードローラ112を回転させるように駆動部145を制御した時点で計時を開始し、所定時間以内に第3原稿検出部118で原稿の先端が検出されなかった場合に位置ジャムが発生したと判定してもよい。
図9は、重送判定処理の動作の例を示すフローチャートである。
図9に示す動作のフローは、図5に示すフローチャートのステップS203において実行される。
最初に、重送判定部155は、超音波センサ115から超音波信号を取得する(ステップS501)。
次に、重送判定部155は、取得した超音波信号の信号値が、重送判定閾値未満であるか否かを判定する(ステップS502)。
図10は、超音波信号の特性について説明するための図である。
図10のグラフ1000において、実線1001は単数の原稿が搬送されている場合の超音波信号の特性を示し、点線1002は原稿の重送が発生している場合の超音波信号の特性を示す。グラフ1000の横軸は時間を示し、縦軸は超音波信号の信号値を示す。重送が発生していることにより、区間1003において点線1002の超音波信号の信号値が低下している。そのため、超音波信号の信号値が重送判定閾値ThA未満であるか否かにより原稿の重送が発生したか否かを判定することができる。
一方、実線1004は、原稿よりも厚い、プラスチック製のカードが一枚だけ搬送されている場合の超音波信号の特性を示す。カードが搬送されている場合、超音波信号の信号値は重送判定閾値ThAより小さくなるため、重送判定部155は、原稿の重送が発生したと誤って判定する。なお、十分に厚く、剛性の高い厚紙が搬送された場合もプラスチック製のカードが搬送された場合と同様の特性を持つ超音波信号が検出されるため、重送判定部155は原稿の重送が発生したと誤って判定するおそれがある。
重送判定部155は、超音波信号の信号値が重送判定閾値未満である場合、原稿の重送が発生したと判定し(ステップS503)、一方、超音波信号の信号値が重送判定閾値以上である場合、原稿の重送は発生していないと判定し(ステップS504)、一連のステップを終了する。
以上詳述したように、原稿搬送装置100は、図4、図5及び図6に示したフローチャートに従って動作することによって、原稿が搬送中に発生した音から生成された周波数信号の変動度合い、特に凹凸度に基づいてジャムが発生したか否かを判定する。ジャムにより発生する音の周波数スペクトラムには大きいピークがないので、原稿搬送装置100は、ジャムが発生したか否かを精度良く判定することが可能となった。
図11は、音ジャム判定処理の動作の他の例を示すフローチャートである。
このフローチャートは、原稿搬送装置100において、前述した図6に示すフローチャートの代りに実行することが可能である。図11に示すフローチャートでは、図6に示すフローチャートと異なり、音ジャム判定部153は、音信号の成分の変動度合いとして、周波数信号の傾き度を算出する。図11に示すステップS601〜S603の処理は、図6に示すステップS301〜S303の処理と同じであるため、説明を省略し、以下では、ステップS604〜S607の処理についてのみ説明する。
ステップS604において、音ジャム判定部153は、音信号の成分の変動度合いとして、周波数信号の傾き度、すなわち音信号の周波数成分の傾き度を算出する。傾き度とは、特定の成分間の減少の度合いのことをいう。
音ジャム判定部153は、100Hz〜200Hz(第1の周波数帯域)における周波数信号の平均値に対する、100Hz〜600Hz(第2の周波数帯域)における周波数信号の平均値の比を周波数信号の傾き度として算出する。なお、第2の周波数帯域は、最低周波数が第1の周波数帯域の最低周波数と同じであり且つ最高周波数が第1の周波数帯域の最高周波数より高い周波数帯域である。周波数信号の信号値は負値であるため、傾き度が大きいほど、周波数の増大にともなって周波数信号の信号値が大きく減少する傾向を表す。
次に、音ジャム判定部153は、算出した傾き度が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS605)。所定値は、事前の実験により、ジャムが発生しているときの傾き度とジャムが発生していないときの傾き度とを区別できる値に定められ、本例では1.18とした。
次に、音ジャム判定部153は、傾き度が所定値以上である場合、音ジャムは発生していないと判定し(ステップS606)、傾き度が所定値未満である場合、音ジャムが発生したと判定し(ステップS607)、一連のステップを終了する。
図7に示す例では、周波数信号701の傾き度は1.24となり、周波数信号702の傾き度は1.23となるので、周波数信号701及び周波数信号702については、音ジャムは発生していないと判定される。一方、周波数信号703の傾き度は1.13となるので、周波数信号703については、音ジャムが発生したと判定される。
また、ステップS604において、音ジャム判定部153は、100Hz〜200Hz(第1の周波数帯域)における周波数信号の平均値に対する、200Hz〜600Hz(第2の周波数帯域)における周波数信号の平均値の比を周波数信号の傾き度として算出してもよい。なお、この場合の第2の周波数帯域は、第1の周波数帯域より高い周波数帯域である。この場合の所定値は、1.23することができる。
100Hz〜200Hzにおける周波数信号の平均値に対する、200Hz〜600Hzにおける周波数信号の平均値の比を傾き度として算出した場合、図7に示す例では、周波数信号701の傾き度は1.30となり、周波数信号702の傾き度は1.30となる。周波数信号701及び周波数信号702については、音ジャムは発生していないと判定される。一方、周波数信号703の傾き度は1.17となるので、周波数信号703については、音ジャムが発生したと判定される。
また、ステップS604において、音ジャム判定部153は、100Hz〜200Hz(第1の周波数帯域)における周波数信号の第1の平均値から、200Hz〜600Hz(第2の周波数帯域)における周波数信号の第2の平均値を引いた差を周波数信号の傾き度として算出してもよい。
傾き度の算出について、上述した第1の周波数帯域、第2の周波数帯域、傾き度と比較する所定値等の値については、上述した値に限定されず、適宜、変更可能である。
上述したように、複数の原稿が搬送される場合の周波数信号は、原稿分離時の摩擦音により特定の周波数成分が他の周波数成分より大きくなるので、その特定の周波数より高い周波数帯域では周波数が高くなるほど信号値が減少する傾向にある。一方、ジャムが発生するとそのジャムによって発生する音により摩擦音がかき消される。したがって、ジャムが発生した時の周波数信号は、ジャムが発生していない時の周波数信号ほど、特定の周波数より高い周波数帯域において周波数が高くなるほど信号値が減少する傾向は見られない。したがって、上述したように、周波数信号の傾き度を利用することにより、ジャムが発生したか否かを精度良く判定することができる。
以上詳述したように、原稿搬送装置100は、図4、図5及び図11に示したフローチャートに従って動作することによって、原稿が搬送中に発生した音から生成された周波数信号の傾き度に基づいてジャムが発生したか否かを判定する。ジャムにより発生する音の周波数スペクトラムは傾きが小さいので、原稿搬送装置100は、ジャムが発生したか否かを精度良く判定することが可能となった。
図12は、他の原稿搬送装置200の概略構成を示すブロック図である。
図12に示す原稿搬送装置200は、図3に示す原稿搬送装置100の音信号出力部141の代わりに音信号出力部241を有する。また、中央処理部250は、周波数信号生成部156を有していない。
音信号出力部241は、マイクロフォン113、第1フィルタ部242a、第2フィルタ部242b、第1増幅部243a、第2増幅部243b、第1音A/D変換部244a及び第2音A/D変換部244b等を含んでいる。
第1フィルタ部242aは、マイクロフォン113から出力されたアナログの信号に対して、予め定められた第1の周波数帯域の信号を通過させるバンドパスフィルタを適用し、第1増幅部243aに出力する。第1増幅部243aは、第1フィルタ部242aから出力された信号を増幅させて第1音A/D変換部244aに出力する。第1音A/D変換部244aは、第1増幅部243aから出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、中央処理部250に出力する。以下、第1音A/D変換部244aが出力する信号を第1の音信号と称する。
第2フィルタ部242bは、マイクロフォン113から出力されたアナログの信号に対して、予め定められた第2の周波数帯域の信号を通過させるバンドパスフィルタを適用し、第2増幅部243bに出力する。第2増幅部243bは、第2フィルタ部242bから出力された信号を増幅させて第2音A/D変換部244bに出力する。第2音A/D変換部244bは、第2増幅部243bから出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、中央処理部250に出力する。以下、第2音A/D変換部244bが出力する信号を第2の音信号と称する。
第1の周波数帯域は、原稿分離時の摩擦音により成分が大きくなる周波数帯域に設定され、第2の周波数帯域は、第1の周波数帯域より高い周波数帯域に設定される。
図13は、音ジャム判定処理の動作のさらに他の例を示すフローチャートである。
このフローチャートは、原稿搬送装置200において、前述した図11に示すフローチャートの代りに実行することが可能である。図13に示すフローチャートでは、図11に示すフローチャートと異なり、音ジャム判定部153は、周波数信号の傾き度の代わりに、第1の音信号及び第2の音信号に基づいて音信号の周波数成分の傾き度を算出する。図13に示すステップS703〜S705の処理は、図11に示すステップS605〜S607の処理と同じであるため、説明を省略し、以下では、ステップS701〜S702の処理についてのみ説明する。
最初に、音ジャム判定部153は、音信号出力部241から第1の音信号及び第2の音信号を取得する(ステップS701)。
次に、音ジャム判定部153は、音信号の成分の変動度合いとして、音信号の周波数成分の傾き度を算出する。音ジャム判定部153は、音信号の周波数成分の傾き度として、第2の音信号の信号値に対する第1の音信号の信号値の比を算出する(ステップS702)。
上述したように、ジャムが発生していない場合、原稿分離時の摩擦音により、特定の周波数より高い周波数帯域において周波数の増大にともなって周波数信号の信号値が減少する傾向が強くなり、ジャムが発生すると、その傾向は弱くなる。つまり、音信号の周波数成分について、ジャムが発生していない場合には特定の周波数より高い周波数帯域において周波数の増大にともなって周波数成分が減少する傾向が強くなり、ジャムが発生すると、その傾向は弱くなる。したがって、上述したように、音信号の周波数成分の傾き度を利用することにより、ジャムが発生したか否かを精度良く判定することができる。
以上詳述したように、原稿搬送装置200は、原稿分離時の摩擦音により成分が大きくなる周波数帯域用のフィルタと、それより高い周波数帯域用のフィルタとをそれぞれ用いて処理した各信号の比に基づいて、音信号の周波数成分の傾き度を算出する。そして、原稿搬送装置200は、算出した傾き度に基づいて音ジャムが発生したか否かを判定する。したがって、原稿搬送装置200は、原稿分離時の摩擦音がジャム音によりかき消されているか否かを高精度に判定することが可能となり、音ジャムが発生したか否かを高精度に判定することが可能となった。
さらに、原稿搬送装置200は、音信号の値自体ではなく、音信号の周波数成分の比に基づいて、音ジャムが発生したか否かを判定する。一般に、各原稿搬送装置に設けられたマイクロフォンの出力特性にはばらつきがあるが、一つのマイクロフォンの出力特性がどのようなものであっても、そのマイクロフォンが出力する音信号の各周波数成分は一様に変動する。したがって、原稿搬送装置200は、マイクロフォンごとの出力特性のばらつきの影響を低減することができ、音ジャムが発生したか否かをより高精度に判定することが可能となった。
図14は、図7の場合と厚さ及び紙質が異なる原稿が搬送された時の周波数信号の例を示すグラフである。
図14の横軸は周波数を示し、縦軸は周波数信号の信号値を示す。図14のグラフ1400は、正常用紙が搬送された時の周波数信号1401と、シワ紙が搬送された時の周波数信号1402と、ジャム発生時の周波数信号1403の例を表す。図7の周波数信号701、周波数信号702及び周波数信号703は、連量22kgの薄紙について生成された信号を示していた。図14の周波数信号1401、周波数信号1402及び周波数信号1403は、連量53kgのコート紙について生成された信号を示している。
図14に示すように、連量53kgのコート紙の分離時の摩擦音により成分が大きくなる周波数帯域は170Hz及び390Hzであり、連量22kgの薄紙の分離時の摩擦音により成分が大きくなる周波数帯域と略同一である。つまり、原稿分離時の摩擦音により成分が大きくなる周波数帯域は原稿の厚さ及び紙質に依存せず、予め定めておくことができる。
図15は、さらに他の原稿搬送装置300の概略構成を示すブロック図である。
図15に示す原稿搬送装置300の中央処理部350は、図3に示す原稿搬送装置100の中央処理部150が有する各部に加えて、搬送速度情報取得部357を有する。
記憶部147には、原稿を読取るための解像度の情報を含むユーザ設定情報が格納される。なお、ユーザ設定情報は、情報処理装置10からインターフェース部146を介して設定される。
図16は、情報処理装置10が表示する、原稿を読取るための解像度の設定画面1600の例を示す。
図16に示すように、設定画面1600には、原稿を読取るための解像度を利用者が選択するための選択ボタンが表示される。解像度が利用者によって選択され、設定ボタンが押下されると、情報処理装置10は選択された解像度を示す解像度情報を原稿搬送装置100に送信する。原稿搬送装置100のインターフェース部146は、情報処理装置10から解像度情報を受信すると、受信した解像度情報を中央処理部350に送る。中央処理部350は、インターフェース部146から受け取った解像度情報をユーザ設定情報として記憶部147に記憶するとともに、その解像度情報に応じて駆動部145の回転速度を設定して原稿の搬送速度を設定する。搬送速度は、解像度が小さいほど速く、解像度が大きいほど遅くなるように設定される。解像度が200dpi(dots per inch)のときの搬送速度は60ppm(page per minute)に設定され、解像度が600dpiのときの搬送速度は15ppmに設定される。
搬送速度情報取得部357は、記憶部147からユーザ設定情報のうち解像度情報を読出し、読出した解像度情報に基づいて、中央処理部350により設定された原稿の搬送速度を示す搬送速度情報を取得する。
図17は、図7の場合と原稿の搬送速度が異なるときの周波数信号の例を示すグラフである。
図17の横軸は周波数を示し、縦軸は周波数信号の信号値を示す。図17のグラフ1700は、正常用紙が搬送された時の周波数信号1701と、シワ紙が搬送された時の周波数信号1702と、ジャム発生時の周波数信号1703の例を表す。図7の周波数信号701、周波数信号702及び周波数信号703は、解像度が200dpiに設定され、原稿搬送速度が60ppmに設定された場合の信号を示していた。図17の周波数信号1701、周波数信号1702及び周波数信号1703は、解像度が600dpiに設定され、原稿搬送速度が16ppmに設定された場合の信号を示している。
図17に示すように、原稿搬送速度が16ppmに設定された場合に成分が大きくなる周波数帯域は215Hz及び450Hzであり、原稿搬送速度が60ppmに設定された場合に成分が大きくなる周波数帯域(170Hz及び390Hz)よりわずかに高くなる。つまり、原稿搬送速度が速くなるほど、原稿分離時の摩擦音により成分が大きくなる周波数帯域は高くなる。
そこで、予め実験を行って、搬送速度ごとに、原稿分離時の摩擦音により成分が大きくなる周波数帯域を調べておき、搬送速度情報取得部357は、搬送速度情報に応じて、原稿分離時の摩擦音により成分が大きくなる周波数帯域を決定する。
音ジャム判定部153は、図6のステップS304において予め定められた周波数における平均化周波数信号の信号値を用いて周波数信号の凹凸度を算出する場合、搬送速度情報取得部357が決定した周波数帯域の信号を使用する。同様に、音ジャム判定部153は、図11のフローチャートまたは図13のフローチャートに従って傾き度を算出する場合も、搬送速度情報取得部357が決定した周波数帯域の信号を使用する。
以上詳述したように、原稿搬送装置300は、原稿の搬送速度、又は原稿を読取るための解像度に応じて、原稿分離時に発生する摩擦音により成分が大きくなる周波数帯域を決定するので、音ジャムが発生したか否かをより高精度に判定することが可能となった。
100、200、300 原稿搬送装置
110 第1原稿検出部
111 給紙ローラ
112 リタードローラ
113 マイクロフォン
114 第2原稿検出部
115 超音波センサ
118 第3原稿検出部
119 撮像部
141、241 音信号出力部
145 駆動部
146 インターフェース部
147 記憶部
150、250,350 中央処理部
151 制御部
152 画像生成部
153 音ジャム判定部
154 位置ジャム判定部
155 重送判定部
156 周波数信号生成部
357 搬送速度情報取得部

Claims (6)

  1. 集音部が原稿搬送路の近傍に設けられ、原稿が搬送中に発生する音に応じた音信号を出力する音信号出力部と、
    前記音信号を周波数変換した周波数信号を生成する周波数信号生成部と、
    前記周波数信号における各周波数成分の値と前記各周波数成分にそれぞれ隣接する隣接周波数成分の値との差分の総和に基づいて、又は、前記周波数信号の最大値と前記周波数信号の平均値との差分若しくは前記周波数信号の最大値と前記周波数信号の最小値との差分に基づいて、又は、予め定められた周波数における前記周波数信号の値と前記周波数信号の平均値との差分若しくは予め定められた周波数における前記周波数信号の値と前記周波数信号の最小値との差分に基づいて、又は、第1の周波数帯域における前記周波数信号の第1の平均値と最低周波数が前記第1の周波数帯域の最低周波数と同じであり且つ最高周波数が前記第1の周波数帯域の最高周波数より高い第2の周波数帯域における前記周波数信号の第2の平均値との比に基づいて、又は、第3の周波数帯域における前記周波数信号の第3の平均値と前記第3の周波数帯域より高い第4の周波数帯域における前記周波数信号の第4の平均値との比に基づいて、ジャムが発生したか否かを判定する音ジャム判定部と、
    を有することを特徴とする原稿搬送装置。
  2. 集音部が原稿搬送路の近傍に設けられ、原稿が搬送中に発生する音に応じた音信号を出力する音信号出力部と、
    第1の周波数帯域用のフィルタ及び前記第1の周波数帯域より高い第2の周波数帯域用のフィルタと、
    前記音信号を前記第1の周波数帯域用のフィルタを用いて処理した第1の音信号と、前記音信号を前記第2の周波数帯域用のフィルタを用いて処理した第2の音信号との比に基づいて、ジャムが発生したか否かを判定する音ジャム判定部と、
    を有することを特徴とする原稿搬送装置。
  3. 集音部が原稿搬送路の近傍に設けられ、原稿が搬送中に発生する音に応じた音信号を出力する音信号出力部から前記音信号を取得する音信号取得ステップと、
    前記音信号を周波数変換した周波数信号を生成する周波数信号生成ステップと、
    前記周波数信号における各周波数成分の値と前記各周波数成分にそれぞれ隣接する隣接周波数成分の値との差分の総和に基づいて、又は、前記周波数信号の最大値と前記周波数信号の平均値との差分若しくは前記周波数信号の最大値と前記周波数信号の最小値との差分に基づいて、又は、予め定められた周波数における前記周波数信号の値と前記周波数信号の平均値との差分若しくは予め定められた周波数における前記周波数信号の値と前記周波数信号の最小値との差分に基づいて、又は、第1の周波数帯域における前記周波数信号の第1の平均値と最低周波数が前記第1の周波数帯域の最低周波数と同じであり且つ最高周波数が前記第1の周波数帯域の最高周波数より高い第2の周波数帯域における前記周波数信号の第2の平均値との比に基づいて、又は、第3の周波数帯域における前記周波数信号の第3の平均値と前記第3の周波数帯域より高い第4の周波数帯域における前記周波数信号の第4の平均値との比に基づいて、ジャムが発生したか否かを判定する音ジャム判定ステップと、
    を含むことを特徴とするジャム判定方法。
  4. 集音部が原稿搬送路の近傍に設けられ、原稿が搬送中に発生する音に応じた音信号を出力する音信号出力部から前記音信号を取得する音信号取得ステップと、
    前記音信号を第1の周波数帯域用のフィルタを用いて処理した第1の音信号と、前記音信号を前記第1の周波数帯域より高い第2の周波数帯域用のフィルタを用いて処理した第2の音信号との比に基づいて、ジャムが発生したか否かを判定する音ジャム判定ステップと、
    を含むことを特徴とするジャム判定方法。
  5. 集音部が原稿搬送路の近傍に設けられ、原稿が搬送中に発生する音に応じた音信号を出力する音信号出力部から前記音信号を取得する音信号取得ステップと、
    前記音信号を周波数変換した周波数信号を生成する周波数信号生成ステップと、
    前記周波数信号における各周波数成分の値と前記各周波数成分にそれぞれ隣接する隣接周波数成分の値との差分の総和に基づいて、又は、前記周波数信号の最大値と前記周波数信号の平均値との差分若しくは前記周波数信号の最大値と前記周波数信号の最小値との差分に基づいて、又は、予め定められた周波数における前記周波数信号の値と前記周波数信号の平均値との差分若しくは予め定められた周波数における前記周波数信号の値と前記周波数信号の最小値との差分に基づいて、又は、第1の周波数帯域における前記周波数信号の第1の平均値と最低周波数が前記第1の周波数帯域の最低周波数と同じであり且つ最高周波数が前記第1の周波数帯域の最高周波数より高い第2の周波数帯域における前記周波数信号の第2の平均値との比に基づいて、又は、第3の周波数帯域における前記周波数信号の第3の平均値と前記第3の周波数帯域より高い第4の周波数帯域における前記周波数信号の第4の平均値との比に基づいて、ジャムが発生したか否かを判定する音ジャム判定ステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  6. 集音部が原稿搬送路の近傍に設けられ、原稿が搬送中に発生する音に応じた音信号を出力する音信号出力部から前記音信号を取得する音信号取得ステップと、
    前記音信号を第1の周波数帯域用のフィルタを用いて処理した第1の音信号と、前記音信号を前記第1の周波数帯域より高い第2の周波数帯域用のフィルタを用いて処理した第2の音信号との比に基づいて、ジャムが発生したか否かを判定する音ジャム判定ステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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