JP5403154B2 - リングギヤの締結構造 - Google Patents

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Description

この発明は、車両に搭載されるデファレンシャルサブアッシに係り、詳しくは、デファレンシャルサブアッシを構成するデフケースにリングギヤを締結するリングギヤの締結構造に関する。
従来、この種の技術として、例えば、下記の特許文献1には、デフケースにリングギヤを締結するために、リングギヤをデフケースのフランジの外周面に圧入した後、そのリングギヤの両端をフランジの両端部によりかしめて固定することが記載される。そして、リングギヤの他、所定の部品をデフケースに組み付けることにより、車両の動力伝達機構に使用されるデファレンシャルサブアッシが得られる。
EP0647789B1号公報 特開2001−124181号公報
ところが、特許文献1に記載の締結構造を有するデファレンシャルサブアッシを、車両の動力伝達機構に使用した場合に、リングギヤが相手ギヤに噛み合うときの噛み合い反力により、リングギヤに弾性変形が生じることとなる。この場合、リングギヤの内周面(圧入面)の一部がデフケースのフランジから離れて不均一な面圧状態となってしまい、締結力が低下するおそれがある。
図14に、締結後のデフケースのフランジ41とリングギヤ42との関係を、デフケースを軸線方向に切断して概略的な断面図により示す。図15,16に、締結後のデフケース43とリングギヤ42との関係を、デフケース43を半径方向に切断して概略的な断面図により示す。図14において、リングギヤ42は、その内周面(圧入面)44にてフランジ41の外周面45上に圧入されると共に、フランジ41の一端に形成された堤部46と他端に形成されたかしめ部47との間でフランジ41にかしめられる。この状態では、リングギヤ42に生じる噛み合い反力F1は、「かしめ部47」と「圧入面44上の面圧に対する摩擦力」との協働によりデフケース43にトルクとして伝達されるようになっている。ここで、リングギヤ42の無負荷時には、図15に矢印で示すように、リングギヤ42の圧入面44において均一な面圧が発生する。これに対し、リングギヤ42の有負荷時には、図16に示すように、リングギヤ42に噛み合い反力F1が生じ、それによってリングギヤ42が弾性変形することで、圧入面44の一部がデフケース43から離れてしまい、圧入面44の面圧状態が不均一になってしまう。この結果、圧入面44におけるトータルの面圧が低減してしまい、リングギヤ42からデフケース43に伝達されるトルクが減少してしまうおそれがあった。
ここで、図17に、リングギヤ42の一部を斜視図により示す。リングギヤ42の一端内周縁には、フランジ41のかしめ部47によりかしめられる複数のノッチ48が形成される。従来は、これらのノッチ48に対し、かしめ部47を塑性加工することでかしめが行われていた。これらのノッチ48は、リングギヤ42の内側に形成され、かしめは、フランジ41を内側から外側へ押し拡げるように行われていた。このため、図14において、フランジ41のかしめ部47は、リングギヤ42の圧入面44がフランジ41から離れる方向に対してリングギヤ42の変形を抑制する方向には機能することがなかった。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、リングギヤの内周面(圧入面)の面圧状態を均一に保ち、その内周面(圧入面)におけるトータルの面圧の低減を防止することを可能としたリングギヤの締結構造を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明の第1の態様では、デファレンシャルサブアッシを構成するデフケースのフランジにリングギヤを締結してなるリングギヤの締結構造であって、リングギヤは、その内周面にてフランジの外周面に圧入されると共に、フランジの軸線方向における両端の少なくとも一方に設けられたかしめ部によりかしめられており、リングギヤの内周面がフランジの外周面から離れるようなリングギヤの半径方向への変形を抑えるために、フランジとリングギヤとの間に凹凸の関係で係合する係合手段が設けられ、前記係合手段は、前記リングギヤの端面に形成された凹部と、前記フランジに形成された凸部とを含み、前記凸部は、かしめにより前記凹部に係合することを趣旨とする。
上記(1)の構成によれば、リングギヤの他、所定の部品をデフケースに組み付けることにより、デファレンシャルサブアッシが得られる。従って、デファレンシャルサブアッシを車両の動力伝達機構に使用した場合に、リングギヤが相手ギヤに噛み合うことで噛み合い反力が発生する。そして、この噛み合い反力により、リングギヤが半径方向へ弾性変形しようとするが、この弾性変形が、凹凸の関係で係合する係合手段により抑えられる。
(2)上記目的を達成するために、デファレンシャルサブアッシを構成するデフケースのフランジにリングギヤを締結してなるリングギヤの締結構造であって、前記リングギヤは、その内周面にて前記フランジの外周面に圧入されると共に、前記フランジの軸線方向における両端の少なくとも一方に設けられたかしめ部によりかしめられており、前記リングギヤの前記内周面が前記フランジの前記外周面から離れるような前記リングギヤの半径方向への変形を抑えるために、前記フランジと前記リングギヤとの間に凹凸の関係で係合する係合手段が設けられ、前記係合手段は、前記リングギヤの端面に形成された凸部と、前記フランジに形成される凹部とを含み、前記凹部は、前記フランジに形成された凸部をかしめにより変形させることで形成されることを趣旨とする。
(3)上記目的を達成するために、デファレンシャルサブアッシを構成するデフケースのフランジにリングギヤを締結してなるリングギヤの締結構造であって、前記リングギヤは、その内周面にて前記フランジの外周面に圧入されると共に、前記フランジの軸線方向における両端の少なくとも一方に設けられたかしめ部によりかしめられており、前記リングギヤの前記内周面が前記フランジの前記外周面から離れるような前記リングギヤの半径方向への変形を抑えるために、前記フランジと前記リングギヤとの間に凹凸の関係で係合する係合手段が設けられ、前記係合手段は、前記リングギヤの端面に形成された凸部と、前記フランジに形成され、前記リングギヤを前記フランジの外周面に圧入するときに前記凸部が係合する凹部とを含み、前記凸部は、前記リングギヤの圧入方向に傾斜すると共に前記凹部の被係合面に係合する係合面を含み、前記被係合面は、前記リングギヤの圧入方向に傾斜し、前記係合面の傾斜角度が前記被係合面の傾斜角度より大きいことを趣旨とする。
上記(3)の構成によれば、上記(1)又は(2)の構成と比べ、凸部を変形させる必要がない上に、凸部が凹部に圧入されることにより、係合面の傾斜角度と被係合面の傾斜角度との関係により、凹部が凸部により押し拡げられる。
上記発明の構成によれば、リングギヤの内周面(圧入面)の面圧状態を均一に保つことができ、その内周面(圧入面)におけるトータルの面圧の低減を防止することができる。
第1実施形態に係り、デファレンシャルサブアッシの概略構成を示す側面図。 同実施形態に係り、デフケースのフランジとリングギヤとの関係を概略的に示す断面図。 同実施形態に係り、締結方法の圧入工程を概略的に示す断面図。 同実施形態に係り、締結方法の圧入工程を概略的に示す断面図。 同実施形態に係り、締結方法のかしめ工程を概略的に示す断面図。 第2実施形態に係り、デフケースのフランジとリングギヤとの関係を概略的に示す断面図。 同実施形態に係り、締結方法の圧入工程を概略的に示す断面図。 同実施形態に係り、締結方法の圧入工程を概略的に示す断面図。 同実施形態に係り、締結方法のかしめ工程を概略的に示す断面図。 第3実施形態に係り、デフケースのフランジとリングギヤとの関係を概略的に示す断面図。 同実施形態に係り、フランジとリングギヤを分離して概略的に示す断面図。 同実施形態に係り、締結方法の圧入工程を概略的に示す断面図。 同実施形態に係り、締結方法のかしめ工程を概略的に示す断面図。 従来例に係り、デフケースのフランジとリングギヤとの関係を概略的に示す断面図。 従来例に係り、無負荷時のデフケースとリングギヤとの関係を概略的に示す断面図。 従来例に係り、有負荷時のデフケースとリングギヤとの関係を概略的に示す断面図。 従来例に係り、リングギヤの一部を示す斜視図。
<第1実施形態>
以下、本発明におけるリングギヤの締結構造を具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、デファレンシャルサブアッシ1の概略構成を側面図により示す。図2に、デフケース2のフランジ3とリングギヤ4との関係を概略的に断面図により示す。図1に示すように、デファレンシャルサブアッシ1は、デフケース2と、デフケース2の一端側(図面左側)の外周に設けられたフランジ3と、フランジ3の外周に締結された円環状をなすリングギヤ4とを備える。デフケース2の中には、一対のサイドギヤと一対のピニオン(共に図示略)が回転可能に支持された状態で収容される。
このデファレンシャルサブアッシ1は、車両の動力伝達機構に使用される。例えば、車両において、変速機、トランスファ及び終減速機等に対して設けられる。そして、相手側のギヤ(図示略)からリングギヤ4に入力される動力を、一対のサイドギヤの回転差を許容しながら、それを一対のピニオンに連結された回転部材に伝達するようになっている。ここで、回転部材として、例えば、車両の左右一対の駆動車輪や前後一対の駆動車軸等を挙げることができる。
図1,2に示すように、この実施形態で、リングギヤ4は、はすば歯車により構成され、外周に設けられた複数の歯11が、リングギヤ4の軸線方向に対して斜めに形成される。リングギヤ4は、その内周面である圧入面12にてフランジ3の外周面21に圧入されると共に、フランジ3にてかしめられる。すなわち、フランジ3の軸線方向における一端側(図2の左側)には、第1かしめ部22が形成される。リングギヤ4は、その軸線方向における一端の内周縁において、第1かしめ部22によりかしめられる、被かしめ部として斜めに形成された複数のノッチ13を有する。これらノッチ13は、図17に示す従来のノッチ48と同様のものである。
また、この実施形態では、リングギヤ4の半径方向への変形を抑えるために、フランジ3とリングギヤ4との間には、凹凸の関係で係合する係合手段が設けられる。すなわち、フランジ3の軸線方向における他端側(図2の右側)には、本発明の凸部としての第2かしめ部23が形成される。この第2かしめ部23は、フランジ3の外周に沿って連続的に形成されるものでもよく、同じく外周に沿って断続的に形成されるものでもよい。また、リングギヤ4の一端面14には、第2かしめ部23と凹凸の関係で係合する周溝15が形成される。この周溝15は、第2かしめ部23に合わせて、リングギヤ4の一端面14の円周に沿って連続的に形成されるものでもよく、同じく一端面14の円周に沿って断続的に形成されるものでもよい。この実施形態では、第2かしめ部23と周溝15により上記した係合手段が構成される。
そして、リングギヤ4のノッチ13が第1かしめ部22によりかしめられると共に、リングギヤ4の周溝15に第2かしめ部23の先端部が係合するように、リングギヤ4の一端面14が第2かしめ部23によりかしめられる。このようにして、デフケース2のフランジ3にリングギヤ4を締結してなるリングギヤの締結構造が構成される。
次に、この実施形態におけるリングギヤの締結方法について説明する。図3〜5に、締結方法の各工程を、図2に準ずる概略的な断面図により示す。
先ず、「圧入工程」では、図3,4に示すように、フランジ3の外周面21に、リングギヤ4を、その圧入面12にて圧入する。このとき、フランジ3の第1かしめ部22は、外周面21と平行に延びた状態となっており、第2かしめ部23は外周面21と直角に延びた状態となっている。また、図4に示すように、リングギヤ4は、その一端面14が第2かしめ部23に当接するまで押されて圧入される。この状態では、リングギヤ4の圧入面12がフランジ3の外周面21に密接した状態となる。
その後、「かしめ工程」では、図5に示すように、フランジ3の第1かしめ部22をリングギヤ4のノッチ13に対して押し付けてかしめる。また、フランジ3の第2かしめ部23をリングギヤ4の一端面14に対して押し付けると共に、第2かしめ部23の先端部をリングギヤ4の周溝15に係合させるようにかしめる。この状態では、リングギヤ4が、その軸線方向及び半径方向においてフランジ3に対して位置決めされ、固定される。
以上説明したこの実施形態におけるリングギヤの締結構造によれば、デファレンシャルサブアッシ1を車両の動力伝達機構に使用した場合に、リングギヤ4が相手ギヤに噛み合うことで、図1に矢印で示すように、噛み合い反力F1が発生し、リングギヤ4の圧入面12に押し付け力F2が発生する。そして、この噛み合い反力F1により、リングギヤ4が半径方向へ弾性変形しようとするが、この弾性変形が、凹凸の関係で係合する第2かしめ部23と周溝15とにより抑えられる。このため、リングギヤ4の圧入面12の一部がデフケース3の外周面21から離れることが抑えられ、圧入面12の面圧状態を均一に保つことができる。この結果、圧入面12におけるトータルの面圧の低減を抑えることができ、リングギヤ4からデフケース2に伝達されるトルクの減少を抑えることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明におけるリングギヤの締結構造を具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明において、第1実施形態と同等の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なった点を中心に説明する。
図6に、デフケース2のフランジ3とリングギヤ4との関係を、図2に準ずる概略的な断面図により示す。この実施形態では、係合手段の構成の点で第1実施形態と構成が異なる。すなわち、この実施形態で、係合手段は、図6に示すように、リングギヤ4の一端面に形成された本発明の凸部としてのフランジ部16と、デフケース2のフランジ3の一端縁に形成される本発明の凹部としての周溝24とを含む。この実施形態で、フランジ部16は、リングギヤ4の圧入面12と平行に延びて一端面14から突出する。また、周溝24は、フランジ3の一端縁に形成される第2かしめ部23をフランジ部16に対してかしめることにより形成される。この状態では、リングギヤ4のフランジ部16が、フランジ3の周溝24に係合して、リングギヤ4の半径方向の変形が抑えられる。第1かしめ部22とノッチ13の構成は、第1実施形態のそれと同じである。
次に、この実施形態におけるリングギヤの締結方法について説明する。図7〜9に、締結方法の各工程を、図2に準ずる概略的な断面図により示す。
先ず、「圧入工程」では、図7,8に示すように、フランジ3の外周面21に、リングギヤ4を、その圧入面12にて圧入する。このとき、フランジ3の第1かしめ部22は、外周面21と平行に延びた状態となっており、第2かしめ部23は外周面21と直角に延びた状態となっている。また、図8に示すように、リングギヤ4は、そのフランジ部16の先端が第2かしめ部23に当接するまで押されて圧入される。この状態では、リングギヤ4の圧入面12がフランジ3の外周面21に密接した状態となる。
その後、「かしめ工程」では、図9に示すように、フランジ3の第1かしめ部22をリングギヤ4のノッチ13に対して押し付けてかしめる。また、フランジ3の第2かしめ部23をリングギヤ4のフランジ部16に対して押し付けるようにかしめる。これによりリングギヤ4のフランジ部16を、フランジ3の周溝24に係合させる。この状態では、リングギヤ4が、その軸線方向及び半径方向においてフランジ3に対して位置決めされ、固定される。
従って、この実施形態でも、噛み合い反力により、リングギヤ4が半径方向へ弾性変形しようとしても、その弾性変形が、リングギヤ4のフランジ部16とフランジ3の周溝24との係合により抑えられる。このため、リングギヤ4の圧入面12の一部がデフケース3の外周面21から離れることが抑えられ、圧入面12の面圧状態を均一に保つことができる。この結果、圧入面12におけるトータルの面圧の低減を抑えることができ、リングギヤ4からデフケース2に伝達されるトルクの減少を抑えることができる。
<第3実施形態>
次に、本発明におけるリングギヤの締結構造を具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図10に、デフケース2のフランジ3とリングギヤ4との関係を、図2に準ずる概略的な断面図により示す。この実施形態でも、係合手段の構成の点で第1及び第2の実施形態と構成が異なる。すなわち、この実施形態で、係合手段は、図10に示すように、リングギヤ4の一端面14に形成された本発明の凸部としてのフランジ部16と、デフケース2のフランジ3の一端縁に形成された本発明の凹部としての周溝25とを含む。この実施形態で、フランジ部16は、第2実施形態のそれと同じである。また、周溝25は、フランジ3の一端縁に形成された堤部26の内側に予め形成される。
図11に、フランジ3とリングギヤ4を分離して概略的な断面図により示す。この実施形態で、リングギヤ4のフランジ部16は、リングギヤ4のフランジ3に対する圧入方向に傾斜すると共に、フランジ3の周溝25の被係合面25aに係合する係合面16aを含む。この係合面16aは、圧入面12に対して傾斜する所定の傾斜角度αを有する。また、周溝25の被係合面25aは、リングギヤ4の圧入方向に傾斜すると共に、フランジ3の外周面21に対して傾斜する所定の傾斜角度βを有する。この実施形態では、係合面16aの傾斜角度αが被係合面25aの傾斜角度βより大きくなるように設定される。
そして、図10に示すように、リングギヤ4のフランジ部16が、フランジ3の周溝25に係合することで、リングギヤ4の半径方向の変形が抑えられる。第1かしめ部22とノッチ13の構成は、第1実施形態のそれと同じである。
次に、この実施形態におけるリングギヤの締結方法について説明する。図12,13に、締結方法の各工程を、図2に準ずる概略的な断面図により示す。
先ず、「圧入工程」では、図12に示すように、フランジ3の外周面21に、リングギヤ4を、その圧入面12にて圧入する。このとき、フランジ3の第1かしめ部22は、外周面21と平行に延びた状態となっている。また、リングギヤ4は、そのフランジ部16がフランジ3の周溝25に係合するまで押されて圧入される。この状態では、リングギヤ4の圧入面12がフランジ3の外周面21に密接した状態となる。また、フランジ部16が周溝25に圧入されることにより、係合面16aの傾斜角度αと被係合面25aの傾斜角度βとの関係により、周溝25がフランジ部16により押し拡げられる状態となる。このため、図12に示すように、係合面16aと被係合面25aとの間には、矢印A1,A2に示すように面圧が発生することになる。
その後、「かしめ工程」では、図13に示すように、フランジ3の第1かしめ部22をリングギヤ4のノッチ13に対して押し付けてかしめる。この状態では、リングギヤ4が、その軸線方向及び半径方向においてフランジ3に対して位置決めされ、固定される。
従って、この実施形態でも、噛み合い反力により、リングギヤ4が半径方向へ弾性変形しようとしても、この弾性変形が、リングギヤ4のフランジ部16とフランジ3の周溝25との係合により抑えられる。このため、リングギヤ4の圧入面12の一部がデフケース3の外周面21から離れることが抑えられ、圧入面12の面圧状態を均一に保つことができる。この結果、圧入面12におけるトータルの面圧の低減を抑えることができ、リングギヤ4からデフケース2に伝達されるトルクの減少を抑えることができる。
また、この実施形態では、図12,13に示すように、フランジ部16の係合面16aと周溝25の被係合面25aとの間に面圧が発生するので、第2実施形態においてフランジ部16を第2かしめ部23でかしめたと同様の効果が得られることになる。このため、第2実施形態と同様のかしめ効果を得ながら「かしめ工程」を簡略化することができる。
なお、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜に変更して実施することもできる。
この発明は、車両の動力伝達機構に使用されるデファレンシャルサブアッシに利用することができる。
1 デファレンシャルサブアッシ
2 デフケース
3 フランジ
4 リングギヤ
12 圧入面(内周面)
13 ノッチ
14 一端面
15 周溝(凹部)
16 フランジ部(凸部)
16a 係合面
21 外周面
22 第1かしめ部
23 第2かしめ部(凸部)
24 周溝(凹部)
25 周溝(凹部)
25a 被係合面

Claims (3)

  1. デファレンシャルサブアッシを構成するデフケースのフランジにリングギヤを締結してなるリングギヤの締結構造であって、
    前記リングギヤは、その内周面にて前記フランジの外周面に圧入されると共に、前記フランジの軸線方向における両端の少なくとも一方に設けられたかしめ部によりかしめられており、前記リングギヤの前記内周面が前記フランジの前記外周面から離れるような前記リングギヤの半径方向への変形を抑えるために、前記フランジと前記リングギヤとの間に凹凸の関係で係合する係合手段が設けられ
    前記係合手段は、前記リングギヤの端面に形成された凹部と、前記フランジに形成された凸部とを含み、前記凸部は、かしめにより前記凹部に係合することを特徴とするリングギヤの締結構造。
  2. デファレンシャルサブアッシを構成するデフケースのフランジにリングギヤを締結してなるリングギヤの締結構造であって、
    前記リングギヤは、その内周面にて前記フランジの外周面に圧入されると共に、前記フランジの軸線方向における両端の少なくとも一方に設けられたかしめ部によりかしめられており、前記リングギヤの前記内周面が前記フランジの前記外周面から離れるような前記リングギヤの半径方向への変形を抑えるために、前記フランジと前記リングギヤとの間に凹凸の関係で係合する係合手段が設けられ、
    前記係合手段は、前記リングギヤの端面に形成された凸部と、前記フランジに形成される凹部とを含み、前記凹部は、前記フランジに形成された凸部をかしめにより変形させることで形成されることを特徴とするリングギヤの締結構造。
  3. デファレンシャルサブアッシを構成するデフケースのフランジにリングギヤを締結してなるリングギヤの締結構造であって、
    前記リングギヤは、その内周面にて前記フランジの外周面に圧入されると共に、前記フランジの軸線方向における両端の少なくとも一方に設けられたかしめ部によりかしめられており、前記リングギヤの前記内周面が前記フランジの前記外周面から離れるような前記リングギヤの半径方向への変形を抑えるために、前記フランジと前記リングギヤとの間に凹凸の関係で係合する係合手段が設けられ、
    前記係合手段は、前記リングギヤの端面に形成された凸部と、前記フランジに形成され、前記リングギヤを前記フランジの外周面に圧入するときに前記凸部が係合する凹部とを含み、
    前記凸部は、前記リングギヤの圧入方向に傾斜すると共に前記凹部の被係合面に係合する係合面を含み、前記被係合面は、前記リングギヤの圧入方向に傾斜し、前記係合面の傾斜角度が前記被係合面の傾斜角度より大きいことを特徴とするリングギヤの締結構造。
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