JP5402743B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
定着装置では、搬送されてきた用紙の定着面及び非定着面の両面から定着ローラを略同時に接触させ、用紙を加熱及び加圧する。これにより、定着面に形成されているトナー画像が用紙に定着する。「定着面」とは、用紙の両面のうち定着時にトナー画像が定着する面をいう。また、「非定着面」とは、用紙の両面のうち「定着面」とは反対の面をいう。
従来、定着ローラが用紙の定着面に接触すると、トナーの一部が定着ローラに融着して用紙が定着ローラに張り付く場合があり、このとき紙詰まりが発生する問題がある。
そこで、用紙と定着ローラとが接触するニップ領域において、定着ローラを通過してきた用紙の定着面に風を吹き付けることにより、定着ローラに張り付いた用紙を定着ローラから分離して紙詰まりを防止し得る定着装置又は画像形成装置が存在する(特許文献1参照)。
特開2007−219430号公報
しかし、特許文献1に記載の定着装置又は画像形成装置では、外気を取り込んでこれを用紙の定着面に吹き付ける構成のため、吹き付けた風の影響で定着ローラ又は定着装置内部の温度が低下し、定着性能が低下する。なお、定着性能の低下を防止するため定着ローラを余計に過熱すると、消費電力が増加する問題が新たに生じる。また、熱源を設けてこれにより外気を温風にしてから吹き付ける構成にすると、定着性能の低下は防止し得るものの、やはり消費電力が増加する問題が生じ、更には定着装置又は画像形成装置全体の温度が上昇することにもつながるため好ましくない。
本発明の課題は、用紙の定着面に風を吹き付けて紙詰まりを防止し得る構成において、消費電力の増加及び装置全体の温度上昇を回避しつつ定着性能の維持を図り得る定着装置及び画像形成装置を提供することである。
本発明によれば、用紙の表裏面のうち定着時にトナー画像が定着する一方を定着面、他方を非定着面とした場合、定着面及び非定着面の両面を加熱及び加圧することでトナー画像を用紙の定着面に定着させる定着装置において、
前記用紙の定着面を加熱及び加圧する第1の定着ローラと、
前記用紙の非定着面を加熱及び加圧する第2の定着ローラと、
定着動作時の加熱処理によって温度上昇した空気を吸い込む吸気部と、
前記吸気部により吸い込まれた空気を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送されてきた空気を前記用紙の定着面に吹き付ける送風部と、
前記吸気部を動作させた後に前記送風部を動作させることにより、前記吸気部により吸い込まれた空気を前記送風部により排気させる制御を行う制御部と、
を備えた定着装置が提供される。
また、本発明によれば、用紙の表裏面のうち定着時にトナー画像が定着する一方を定着面、他方を非定着面とした場合、定着面及び非定着面の両面を加熱及び加圧することでトナー画像を用紙の定着面に定着させる定着装置を備えた画像形成装置において、
前記用紙の定着面を加熱及び加圧する第1の定着ローラと、
前記用紙の非定着面を加熱及び加圧する第2の定着ローラと、
定着動作時の加熱処理によって温度上昇した空気を吸い込む吸気部と、
前記吸気部により吸い込まれた空気を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送されてきた空気を前記用紙の定着面に吹き付ける送風部と、
前記吸気部を動作させた後に前記送風部を動作させることにより、前記吸気部により吸い込まれた空気を前記送風部により排気させる制御を行う制御部と、
を備えた画像形成装置が提供される。
本発明によれば、用紙の定着面に風を吹き付けて紙詰まりを防止し得る構成において、消費電力の増加及び装置全体の温度上昇を回避しつつ定着性能の維持を図ることができる。
画像形成装置の概略構成図である。 定着装置の概略構成図である。 ニップ領域の進入側を示す図である。 ニップ領域の排紙側を示す図である。 送風処理を示すフロー図である。 実験結果を示す図である。
本実施形態における画像形成装置の構成及び動作について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本実施形態は一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本実施形態ではモノクロの画像形成装置を例に挙げて説明しているが、カラーの画像形成装置によっても本発明を実施することは可能である。
図1に、画像形成装置10の概略構成を示す。
画像形成装置10は、自動原稿搬送部20、スキャナ部30、画像形成部40、給紙部50等を備えて構成される。
自動原稿搬送部20は、原稿載置トレイに置かれた原稿Dを一枚ずつ所定の搬送路に搬送する。
スキャナ部30は、搬送される原稿Dに光源を照射し、原稿Dから反射される反射光を受光する。スキャナ部30は、受光した光信号を電気信号(画像データ)に変換し、変換された画像データを画像形成部40に出力する。
画像形成部40は、画像データに基づいて感光体ドラム41にトナー画像を形成し、形成されたトナー画像を用紙Pに転写して定着するまでの一連の画像形成動作を行う。
感光体ドラム41周辺の構成及び動作について、簡潔に説明する。
帯電装置42は、感光体ドラム41の表面を均一に帯電する。
露光装置43は、感光体ドラム41の非画像領域を露光し、露光した部分の電荷を除去することで画像領域に静電潜像を形成する。
現像装置44は、静電潜像にトナーを付着させてトナー画像を現像する。
転写装置45は、用紙Pの裏面からトナーとは逆極性の電荷を付加し、静電力により感光体ドラム41に付着しているトナー画像を用紙Pの表面に転写する。
分離装置46は、用紙Pの裏面から転写時とは逆極性の電荷を付加し、用紙Pと感光体ドラム41とを分離する。
分離爪47は、分離装置46による分離処理後も用紙Pと感光体ドラム41とが分離されない場合、感光体ドラム41の表面に当接して用紙Pと感光体ドラム41とを分離する。クリーニング装置48は、用紙Pに転写されずに感光体ドラム41に付着している残留トナーをブラシやブレード等で除去する。
定着装置49は、搬送されてきた用紙Pを両面から加熱及び加圧し、用紙Pの表面に形成されたトナー画像を定着させる。
これより以下の説明では、トナー画像が定着する用紙Pの表面を「定着面」といい、トナー画像が定着しない用紙Pの裏面を「非定着面」という。なお、両面印刷の場合は用紙Pの両面の何れもトナー画像が定着するが、この場合は定着時を基準として判断する。すなわち、両面印刷又は片面印刷の何れであっても、定着時にトナー画像が定着する面を定着面、定着時にトナー画像が定着しない面を非定着面とする。
給紙部50は、トレイに複数種類の用紙Pを収容しており、所定の搬送路を介して画像形成部40に用紙Pを給紙する。
制御部1は、CPU、RAM、ROM等を備えて構成される。CPUは、ROMに記憶されている各種プログラムをRAMに展開し、展開された各種プログラムとの協働により画像形成装置10の動作を統括的に制御する。本実施形態では特に、定着装置49の制御について説明する。
図2に、定着装置49の概略構成を示す。
定着装置49は、加熱ローラ491、第1の定着ローラ492、第2の定着ローラ493、定着ベルト494、第1の吸気ファン495、第2の吸気ファン496、第3の吸気ファン497、第4の吸気ファン498、及び分離ファン499等を備えて構成される。
加熱ローラ491は、径=52mm、芯金材質=アルミニウム、芯金厚み=3.0mm、表面材質=PTFEのローラであり、内部に高出力ヒータを備えて構成される。加熱ローラ491は、用紙Pの搬送向に対して順方向に回転し、定着ベルト494を介して第1の定着ローラ492を加熱する。
第1の定着ローラ492は、径=40mm、芯金材質=SUS、芯金径=25mm、芯金厚み=中実、ゴム層厚み=7.5mm、ゴム層硬度=JIS−A10°のローラである。第1の定着ローラ492は、用紙Pの搬送方向に対して順方向に回転し、搬送されてきた用紙Pの定着面を加熱又は加圧する。
第2の定着ローラ493は、径=50mm、芯金材質=アルミニウム、芯金厚み=3.0mm、ゴム層厚み=2.0mm、ゴム層硬度=JIS−A10°、表層材質=PFAのローラであり、内部に高出力ヒータを備えて構成される。第2の定着ローラ493は、用紙Pの搬送方向に対して順方向に回転し、搬送されてきた用紙Pの非定着面を加熱又は加圧する。
定着ベルト494は、径=80mm、基材材質=PI、基材厚み=70μm、中間層厚み=220μm、中間層強度=JIS−A30°、表層材質=PFA、表層厚み=30μmのベルトである。定着ベルト494は、加熱ローラ491及び第1の定着ローラ492を連動させて用紙Pの搬送方向に対して順方向に回転する。
第1の吸気ファン495は、径=40mmのプロペラ及びモータ等を備えた軸流ファンであり、用紙Pの進入側であって非定着面側(以下、「進入側非定着面」という)に設置される。第1の吸気ファン495は、定着装置49内部及び周辺部の暖かい空気を吸気して、ダクトD1を介してこれを分離ファン499に搬送する。
第1の吸気ファン495を進入側非定着面に設置することで、暖かい空気を吸気できるメリットがある他、吸気によって用紙Pが定着装置49の搬送用ガイド板に密着し、搬送中の用紙Pの姿勢を安定させることができるメリットがある。また、搬送中の用紙Pの姿勢を安定させることで、品質不良が発生することを防止することができる。また、画像形成部40(現像、転写など)への熱拡散を防止する効果があり、機内温度上昇に伴う不具合の発生を軽減することが出来るメリットがある。また、非定着面側に設置することで、用紙Pに形成されているトナー画像が吸気によって乱れることはない。
第2の吸気ファン496は、第1の吸気ファン495と同様の構成であるが設置場所が異なり、用紙Pの排紙側であって非定着面側(以下、「排紙側非定着面」という)に設置される。第2の吸気ファン496は、定着装置49内部及び周辺部の暖かい空気を吸気して、ダクトD2を介してこれを分離ファン499に搬送する。
第2の吸気ファン496を排紙側非定着面に設置することで、暖かい空気を吸気できるメリットがある。また、排紙側に設置することで、第1の定着ローラ492に張り付いた用紙Pを分離ファン499により分離する際、吸気によって分離を補助することができる。
第3の吸気ファン497は、第1の吸気ファン495と同様の構成であるが設置場所が異なり、用紙Pの進入側であって定着面側(以下、「進入側定着面」という)に設置される。第3の吸気ファン497は、定着装置49内部及び周辺部の暖かい空気を吸気して、ダクトD3を介してこれを分離ファン499に搬送する。
第3の吸気ファン497を進入側定着面に設置することで、暖かい空気を吸気できるメリットがある。また、画像形成部40(現像、転写など)への熱拡散を防止する効果があり、機内温度上昇に伴う不具合の発生を軽減することが出来るメリットがある。なお、吸気口と用紙Pとの間の距離は、用紙Pに形成されているトナー画像が吸気によって乱れない程度の距離とする必要がある。
第4の吸気ファン498は、第1の吸気ファン495と同様の構成であるが設置場所が異なり、用紙Pの排紙側であって定着面側(以下、「排紙側定着面」という)に設置される。第4の吸気ファン498は、定着装置49内部及び周辺部の暖かい空気を吸気して、ダクトD4を介してこれを分離ファン499に搬送する。
第4の吸気ファン498を排紙側定着面に設置することで、暖かい吸気を吸気できるメリットがある。
第1〜第4の吸気ファン495〜498は何れも、加熱ローラ491、第1の定着ローラ492又は第2の定着ローラ493近傍に設置され、加熱ローラ491等の熱源によって温度上昇した暖かい空気をダクトD1〜D4を介して分離ファン499に搬送する点で共通する。
なお、本実施形態では、第1〜第4の吸気ファン495〜498を定着装置49内部の図示した場所に設置するものとしたがこれに限らず、定着装置49内部の他の場所や画像形成装置10内部の熱源近傍に設置するとしてもよい。また、第1〜第4の吸気ファン495〜498の全てを設置するとしたがこれに限らず、何れか一つ、排紙側だけ又は進入側だけ等のように適宜組み合わせて設置してもよい。
分離ファン499は、径=60mmのプロペラ及びモータ等を備えた軸流ファンである。分離ファン499は、風の吹き付け位置を正確に定めるダクトD5に接続され、用紙Pの定着面に風を吹き付ける。吹き付ける空気は、第1〜第4の吸気ファン495〜498によって吸気されてダクトD1〜D4を介して搬送されてきた暖かい空気を利用する。暖かい空気を吹き付けるため、吹き付けにより定着装置49内部の温度が極端に低下することを回避でき、定着性能の低下を防止することができる。
分離ファン499は、風の吹き付け位置、角度、風速及びタイミングが適切な場合、第1の定着ローラ492にトナーが融着して張り付いた用紙Pを第1の定着ローラ492から分離することができる。
図3に、ニップ領域の進入側を示す。
「ニップ領域」とは、用紙Pと第1の定着ローラ492又は第2の定着ローラ493とが接触する領域をいう。
ニップ領域の進入側には第1の吸気ファン495が設置されており、第1の吸気ファン495は、定着装置49内部及び周辺部の暖かい空気を吸気する際、仮想搬送路を搬送してくる用紙Pを吸気によって一定の吸引力で引き寄せる。このとき、第1の吸気ファン495の吸気口が用紙Pによって全て覆われてしまうと、第1の吸気ファン495が吸気によって用紙Pを吸着させてしまい、用紙Pが搬送されなくなる。また、第1の吸気ファン495が暖かい空気を吸気できなくなる。よって、第1の吸気ファン495の吸気口は、用紙Pに覆われない程度の大きさが必要である。具体的には、主走査方向を用紙Pの幅よりも大きくし、副走査方向を仮想搬送路で覆われない程度に大きくする必要がある。特に、副走査方向については、図示するように0より大きい値の距離x1を確保した大きさにする必要がある。
図4に、ニップ領域の排紙側を示す。
ニップ領域の排紙側には第2の吸気ファン496が設置されており、第2の吸気ファン496は、定着装置49内部及び周辺部の暖かい空気を吸気する際、仮想搬送路を搬送してくる用紙Pを吸気によって一定の吸引力で引き寄せる。このとき、第2の吸気ファン496の吸気口が用紙Pによって全て覆われてしまうと、第2の吸気ファン496が吸気によって用紙Pを吸着させてしまい、用紙Pが搬送されなくなる。また、第2の吸気ファン496が暖かい空気を吸気できなくなる。よって、第2の吸気ファン496の吸気口は、用紙Pに覆われない程度の大きさが必要である。具体的には、主走査方向を用紙Pの幅よりも大きくし、副走査方向を仮想搬送路で覆われない程度に大きくする必要がある。特に、副走査方向については、図示するように0より大きい値の距離x2を確保した大きさにする必要がある。
図5を参照して、送風処理について説明する。
送風処理により、用紙Pが第1の定着ローラ492に張り付いて紙詰まりが発生することを防止することができる。また、送風処理において、定着時に発生する熱によって温度上昇した空気を利用することができる。
なお、本処理開始の前提として、プリントジョブ実行を指示する指示信号が制御部1に出力されたものとする。プリントジョブ実行を指示する指示信号は、例えば図示しない操作部のプリント実行ボタンが押下された場合、或いは外部端末からプリント実行ボタンが押下された場合に制御部1に出力される。
制御部1は、プリントジョブ実行を指示する指示信号を入力すると、用紙Pを定着装置49に通紙する際の通紙条件を決定する(ステップS1)。
「通紙条件」とは、紙情報、環境情報、画像情報を含むものである。
「紙情報」とは、紙質や種類に関する情報であって、例えば厚紙/薄紙、コート紙/一般紙等の情報である。なお、薄紙の方が厚紙よりも剛度が低いため第1の定着ローラ492に張り付き易い。よって、例えば用紙Pが薄紙の場合、制御部1は分離ファン499を動作して用紙Pの定着面に風を吹き付け、用紙Pが第1の定着ローラ492に張り付くことを防止する制御を行うことになる。
「環境情報」とは、画像形成装置10の設置場所周辺の温度又は湿度に関する情報である。なお、低温低湿の場合、用紙Pの内部に含まれる水分は枯渇しており用紙Pは乾燥する。乾燥した用紙Pの剛度は高いため、第1の定着ローラ492に張り付き難い。一方、高温多湿の場合は用紙Pの内部に含まれる水分が多い。水分が多くて湿気た用紙Pの剛度は低いため、用紙Pが第1の定着ローラ492に張り付き易い。よって、例えば高温多湿の場合、制御部1は分離ファン499を動作して用紙Pの定着面に風を吹き付け、用紙Pが第1の定着ローラ492に張り付くことを防止する制御を行うことになる。
「画像情報」とは、画像パターン、トナー付着量、先端余白量に関する情報である。
例えば「画像パターン」がいわゆるベタ画像である場合、第1の定着ローラ492に融着するトナー量が多いため、用紙Pは第1の定着ローラ492に張り付き易い。
また、「トナー付着量」が多い場合、第1の定着ローラ492に融着するトナー量が多いため、用紙Pは第1の定着ローラ492に張り付き易い。なお、モノクロの画像形成装置10よりもカラーの画像形成装置の場合に、複数色(YMCK色)のトナー画像が何層にも渡って形成されるため、「トナー付着量」が多くなる。
また、「先端余白量」が少ない場合、用紙Pの先端には一定量のトナーが存在することを意味し、第1の定着ローラ492に張り付いた用紙Pを分離し難い。
よって、例えばベタ画像の場合であり、トナー付着量が多い場合であり、更には先端余白量が少ない場合、制御部1は分離ファン499を動作して用紙Pの定着面に風を吹き付け、用紙Pが第1の定着ローラ492に張り付くことを防止する制御を行うことになる。
制御部1は、決定された通紙条件に基づいて、エア分離が必要か否か判断する(ステップS2)。
「エア分離」とは、定着ローラに用紙が張り付くことを回避するため、或いは張り付いた用紙を定着ローラから分離するために、用紙に風を吹き付けることをいう。本実施形態では、分離ファン499から用紙Pの定着面に風を吹き付けることをいう。
エア分離が必要ない場合(ステップS2;N)、制御部1は、分離ファン499又は第2の吸気ファン496を動作させず、送風処理を終了する。
「エア分離が必要ない場合」とは、例えば通紙条件において用紙Pが厚紙であり、環境が低温低湿であり、定着面に形成されたトナー画像がいわゆるベタ画像でもない場合である。
エア分離が必要な場合(ステップS2;Y)、制御部1は、第1〜第4の吸気ファン495〜498(以下、総称して「吸気ファン」という)をONするタイミングか否か判断する(ステップS3)。
「エア分離が必要な場合」とは、例えば通紙条件において用紙Pが薄紙であり、環境が高温高湿であり、定着面に形成されたトナー画像がいわゆるベタ画像の場合である。
また、吸気ファンをONするタイミングは、例えば用紙Pの搬送経路上に用紙Pが通過したことを検知するセンサを予め備えておき、用紙Pを検知してから予め定められた時間経過後とする。
吸気ファンをONするタイミングでない場合(ステップS3;N)、制御部1は、ONするタイミングになるまで待機する。
吸気ファンをONするタイミングの場合(ステップS3;Y)、制御部1は、吸気ファンをONする(ステップS4)。
なお、このときONする吸気ファンは、第1〜第4の吸気ファン495〜498のうち全てであっても、何れか一であっても、或いは進入側又は排紙側だけであってもよい。
制御部1は、吸気ファンをONした後、分離ファン499をONするタイミングか否か判断する(ステップS5)。
分離ファン499をONするタイミングは、例えば用紙Pの搬送経路上に用紙Pが通過したことを検知するセンサを予め備えておき、用紙Pを検知してから予め定められた時間経過後とする。
分離ファンをONするタイミングでない場合(ステップS5;N)、制御部1は、ONするタイミングになるまで待機する。
分離ファンをONするタイミングの場合(ステップS5;Y)、制御部1は、分離ファン499をONする(ステップS6)。
なお、このとき分離ファン499によって吹き付ける空気は、ダクトD1〜D4を介して搬送されてきた暖かい空気である。
制御部1は、吸気ファン及び分離ファン499をOFFするタイミングか否か判断する(ステップS7)。
吸気ファン及び分離ファン499をOFFするタイミングは、例えば用紙Pの搬送経路上に用紙Pが通過したことを検知するセンサを予め備えておき、用紙Pを検知してから予め定められた時間経過後とする。
吸気ファン及び分離ファン499をOFFするタイミングでない場合(ステップS7;N)、制御部1は、OFFするタイミングになるまで待機する。
吸気ファン及び分離ファン499をOFFするタイミングである場合(ステップS7;Y)、制御部1は、吸気ファン及び分離ファン499をOFFして(ステップS8)、送風処理を終了する。
図6に、実験結果を示す。
実験は、画像形成動作中に第1〜第4の吸気ファン495〜498のうち、何れか一つを動作させ、これと連動して分離ファン499を動作させた場合の定着ベルト494の温度(℃)及び内部温度(℃)を一定時間測定することで行った。定着ベルト494の温度はニップ領域の進入側で測定し、また、内部温度は用紙Pにトナー画像が転写される位置で測定した。
定着ベルト494の温度が極端に低下せず、また、低下した場合でも立ち上がりが早いほど、定着性能が確保されているといえる。
また、内部温度が低いほど、定着装置49又は画像形成装置10全体の温度上昇を抑制することができるといえる。
図6に示すように、第1〜第4の吸気ファン495〜498のうち、何れか一つでも動作させた場合、定着ベルト494の温度が極端に低下することはなく、また、内部温度が極端に上昇することもなかった。特に、第3の吸気ファン497を動作させた場合、定着ベルト494の温度低下が最も少なく、定着性能を確保することができた。また、第1の吸気ファン495を動作させた場合、内部温度の温度上昇を最も抑制することができた。
以上のように、本実施形態によれば、エア分離を行い紙詰まりを防止し得る定着装置49において、吸気ファンを設置し、吸気ファンから吸気した暖かい空気をエア分離に用いることができる。暖かい空気を用紙Pの定着面に吹き付けるため、定着性能の維持を図ることができる。更に、暖かい空気を作り出す新たな熱源を必要とせず、加熱ローラ491や第1の定着ローラ492等の既存の熱源によって温度上昇した空気を利用することができ、消費電力の増加及び装置全体の温度上昇を回避することができる。
また、吸気ファンは、第1の定着ローラ492近傍又は第2の定着ローラ493近傍に設置することができる。
また、第1の吸気ファン495は、進入側非定着面に設置することができる。
第1の吸気ファン495を進入側非定着面に設置することで、暖かい空気を吸気できるメリットがある他、吸気によって用紙Pが定着装置49の搬送用ガイド板に密着し、搬送中の用紙Pの姿勢を安定させることができるメリットがある。また、画像形成部(現像、転写など)への熱拡散を防止する効果があり、機内温度上昇に伴う不具合の発生を軽減することが出来るメリットがある。なお、搬送中の用紙Pの姿勢を安定させることで、品質不良が発生することを防止することができる。
また、非定着面に設置することで、用紙Pに形成されているトナー画像が吸気によって乱れることはない。
また、第2の吸気ファン496は、排紙側非定着面に設置することができる。
第2の吸気ファン496を排紙側非定着面に設置することで、暖かい空気を吸気できるメリットがある他、吸気によって用紙Pが定着装置49の搬送用ガイド板に密着し、搬送中の用紙Pの姿勢を安定させることができるメリットがある。また、排紙側に設置することで、第1の定着ローラ492に張り付いた用紙Pを分離ファン499により分離する際、吸気によって分離を補助することができる。
また、第3の吸気ファン497は、進入側定着面に設置することができる。
第3の吸気ファン497を進入側定着面に設置することで、暖かい空気を吸気できるメリットがある。また、画像形成部40(現像、転写など)への熱拡散を防止する効果があり、機内温度上昇に伴う不具合の発生を軽減することが出来るメリットがある。
また、第4の吸気ファン498は、排紙側定着面に設置することができる。
第4の吸気ファン498を排紙側定着面に設置することで、暖かい空気を吸気できるメリットがある。
また、第1の吸気ファン495及び第2の吸気ファン496の吸気口が用紙Pによって完全に覆われると吸気口と用紙Pとが密着してしまい、用紙Pが搬送されなくなる。これを回避するため、吸気口のサイズを用紙Pの主走査方向又は副走査方向よりも大きくすることが好ましい。
10 画像形成装置
20 自動原稿搬送部
30 スキャナ部
40 画像形成部
49 定着装置
491 加熱ローラ
492 第1の定着ローラ
493 第2の定着ローラ
494 定着ベルト
495 第1の吸気ファン
496 第2の吸気ファン
497 第3の吸気ファン
498 第4の吸気ファン
499 分離ファン
50 給紙部
1 制御部

Claims (7)

  1. 用紙の表裏面のうち定着時にトナー画像が定着する一方を定着面、他方を非定着面とした場合、定着面及び非定着面の両面を加熱及び加圧することでトナー画像を用紙の定着面に定着させる定着装置において、
    前記用紙の定着面を加熱及び加圧する第1の定着ローラと、
    前記用紙の非定着面を加熱及び加圧する第2の定着ローラと、
    定着動作時の加熱処理によって温度上昇した空気を吸い込む吸気部と、
    前記吸気部により吸い込まれた空気を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送されてきた空気を前記用紙の定着面に吹き付ける送風部と、
    前記吸気部を動作させた後に前記送風部を動作させることにより、前記吸気部により吸い込まれた空気を前記送風部により排気させる制御を行う制御部と、
    を備えた定着装置。
  2. 前記吸気部は、前記定着装置内部に設置され、前記第1の定着ローラ近傍又は前記第2の定着ローラ近傍に設置される請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記吸気部は、前記定着装置内部に設置され、ニップ領域の進入側であって、かつ、前記用紙の非定着面側に設置される請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記吸気部は、前記定着装置内部に設置され、ニップ領域の排紙側であって、かつ、前記用紙の非定着面側に設置される請求項1〜3の何れか一項に記載の定着装置。
  5. 前記吸気部は、前記定着装置内部に設置され、ニップ領域の進入側であって、かつ、前記用紙の定着面側に設置される請求項1〜4の何れか一項に記載の定着装置。
  6. 前記吸気部は、前記定着装置内部に設置され、ニップ領域の排紙側であって、かつ、前記用紙の定着面側に設置される請求項1〜5の何れか一項に記載の定着装置。
  7. 用紙の表裏面のうち定着時にトナー画像が定着する一方を定着面、他方を非定着面とした場合、定着面及び非定着面の両面を加熱及び加圧することでトナー画像を用紙の定着面に定着させる定着装置を備えた画像形成装置において、
    前記用紙の定着面を加熱及び加圧する第1の定着ローラと、
    前記用紙の非定着面を加熱及び加圧する第2の定着ローラと、
    定着動作時の加熱処理によって温度上昇した空気を吸い込む吸気部と、
    前記吸気部により吸い込まれた空気を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送されてきた空気を前記用紙の定着面に吹き付ける送風部と、
    前記吸気部を動作させた後に前記送風部を動作させることにより、前記吸気部により吸い込まれた空気を前記送風部により排気させる制御を行う制御部と、
    を備えた画像形成装置。
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