JP5399434B2 - 増設用換気システム - Google Patents

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Description

本発明は、既存の換気システムに増設される増設用換気システムに関し、詳しくは、ホルムアルデヒドが発生する部屋において既存の排気ダクトを利用して排気ダクトを増設するとこなくホルムアルデヒドの濃度を法令に定められた基準以下に低減することを可能とする技術に関するものである。
従来、病院の病理検査室や解剖室、切出し室などのホルマリン漬けの遺体や病理検体を取り扱う部屋では、ホルマリンが気化して人体に有害なガスであるホルムアルデヒドが発生するため、一般的には、天井内に設置された空調機で外気を所望の湿度・温度に空調したうえ室内に機械的に給気し、天井内に設置された吸引ファン(換気扇)で給気量と同量又はそれ以上の量の汚染された空気を室内から機械的に吸気して外気に放出する第一種換気に属する天井給気天井排気の全排気型(全熱交換型でない)の換気システムにより換気回数が17回/h程度で換気が行なわれていた(図1、図3参照)。
このホルムアルデヒドについては、近年、高濃度環境に長期間曝露されることにより鼻咽頭癌を発生させる危険性があること、及びシックハウス症候群、化学物質過敏症の原因物質であることが知られるに至り、労働安全衛生法施行令か改定されて、ホルムアルデヒドが特化則第2類物質に指定替えされ、作業環境気中の濃度を0.1ppm以下にすることが義務付けられた。
しかし、従来の天井給気天井排気型の換気システムでは、空気より若干比重の重いホルムアルデヒドを除去しきれず、残留濃度が0.5〜0.8ppm程度認められる状態であった。この問題を解決するためには、解剖台、固定槽や切出し台などのホルムアルデヒドが発生する部位ごとに局所排気装置又は局所換気装置を設けることが考えられる。
例えば、特許文献1には、解剖台1の四周内側に設けた吸気開口に吸込みボックス3の吸気口を臨ませ、前記吸込みボックスの排気側をダクト4を介して集合吸気ボックス5の吸気側に接続し、前記集合吸気ボックスの排気側をフレキシブルダクト7を介して排気ブロワに接続するとともに、解剖台の四周に、被剖検体の鉛直方向寸法最大値の高さを有する弾性変形可能な可撓性材料からなり、術者の肘または腕の部分のみが内側に倒れ込む幅寸法で切り込みが形成されている可撓性ボード又は櫛歯状の可撓性ボードを設けてなる解剖台1のホルムアルデヒドガス局所排気システムが開示されている(特許文献1の図2等参照)。
このようなホルムアルデヒドの発生源から個別の局所排気によりホルムアルデヒドを排気する換気システムでは、それぞれの部位ごとに専用の排気ダクトを設けなければならず、このような排気ダクトを増設する工事は、既存壁に新たな貫通孔を穿設したり、既存の貫通孔を拡大したりする大規模な改修工事となってしまい、コストが嵩むという問題があった。
そのうえ、病理検査室や解剖室などは、一般患者等の目に触れないようにするために、病院の奥まった部分に設けられることが多く、必然的に外壁から離れた建物内部の空間に設置されてしまい、貫通しなければならない既存壁の数が多く、よりコストが嵩むだけでなく、貫通孔を設けることが困難な手術室、レントゲン室、ICU、CCUなどの他の特殊施設を迂回することができないなど、ホルムアルデヒドが発生する部位ごとの個別の排気ダクトを設けるスペースをとることができないという問題もある。
また、特許文献2には、ホルムアルデヒドの発生源である病理検査作業用のテーブル平面11を、通気性を有して吸引によって作業空間の汚染空気を排出可能な吸引テーブル10とするとともに、吸引テーブル10に第1の通気路21を介して接続されて汚染空気を吸引する送風機20を設け、この送風機20の排気通路に、吸着作用又は酸化触媒作用による第1の脱臭装置30と、酸素クラスターイオンによる第2の脱臭装置50とを接続し、これらの脱臭装置30、50とにより汚染空気を浄化・脱臭した後、病理検査室に戻すハイブリッド型の病理検査室用脱臭システムが開示されている(特許文献2の図1等参照)。
このような特許文献2に記載の病理検査室用脱臭システムでは、第2の脱臭装置50の酸素クラスターイオンで脱臭や除菌はできるものの、人体に有害であるホルムアルデヒドを酸素クラスターイオンで除去することはできないため、結局、ホルムアルデヒドの除去という点においては、脱臭装置30の吸着作用又は酸化触媒作用により除去して室内に戻しているに過ぎず、脱臭装置30の吸着作用・酸化触媒作用だけで本当に作業環境気中の濃度を法令に定められた基準以下にすることができるかどうか疑問がある。
また、ホルムアルデヒドの濃度基準をクリアする他の方法としては、単純に換気システムの換気量を多くすることが考えられるが、この方法も、前述の局所排気の場合と同じように、排気ダクトを大きくする工事や空調や排気ファンを大きくする工事が必要であり、同様にコストが嵩むという問題や設置スペースをとることができないという問題がある。
特開2006−075592号公報 特開2010−279679号公報
そこでこの発明は、前記従来の問題を解決し、新たな排気ダクトの増設工事を伴わずに、ホルムアルデヒドを法令に定められた基準以下の濃度に確実に除去・低減可能な増設用換気システムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ホルムアルデヒドが発生する部屋の天井内に設置された既存の換気システムを利用する増設用の換気システムであって、ホルムアルデヒドが発生する濃度が所定値より高濃度である既存の高濃度施設の近傍には、プッシュ・プル換気装置が設置され、ホルムアルデヒドが発生する濃度が所定値より低濃度である既存の低濃度施設の近傍には、プルステージが設置されているとともに、前記プッシュ・プル換気装置には、前記高濃度施設の作業空間上部に空気を吹き出す吹出し手段と、この作業空間の下部側方に周囲のホルムアルデヒドで汚染された空気を吸引する吸引手段と、が設けられ、前記プルステージには、周囲のホルムアルデヒドで汚染された空気を吸引する吸引手段と、ホルムアルデヒドを吸着する吸着手段と、が設けられており、このプルステージの前記吸引手段と前記プッシュ・プル換気装置の前記吹出し手段とが第1のダクトで接続され、前記プッシュ・プル換気装置の前記吸引手段と既存の換気システムの排気ダクトとが第2のダクトで接続されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の増設用換気システムにおいて、前記低濃度施設と前記プルステージを囲むように、気密性を有する可撓性部材が設置されている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の増設用換気システムにおいて、前記部屋の入口付近には、バイオハザード対策キャビネットが設置され、このバイオハザード対策キャビネットは、開閉自在なキャビネットを有し、このキャビネットには、その内部空間上方に空気を吹き付ける吹出し手段と、前記内部空間に紫外線を照射して殺菌する殺菌灯と、前記吹出し手段で吹き飛ばした微粒子を吸着するHEPAフィルタと、が設けられており、前記バイオハザード対策キャビネットの排気ダクトが既存の換気システムの排気ダクトに接続されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の増設用換気システムにおいて、前記部屋の室内は、負圧に調整されているとともに、前記室内と外部とを区画する壁には、圧力調整ダンパーが設置されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の増設用換気システムにおいて、前記第2のダクトにも、ホルムアルデヒドを吸着する吸着手段が設置されていることを特徴とする。
この発明は、前記のようであって、請求項1に記載の発明によれば、ホルムアルデヒドが発生する部屋の天井内に設置された既存の換気システムを利用する増設用の換気システムであって、ホルムアルデヒドが発生する濃度が所定値より高濃度である既存の高濃度施設の近傍には、プッシュ・プル換気装置が設置され、ホルムアルデヒドが発生する濃度が所定値より低濃度である既存の低濃度施設の近傍には、プルステージが設置されているとともに、前記プッシュ・プル換気装置には、前記高濃度施設の作業空間上部に空気を吹き出す吹出し手段と、この作業空間の下部側方に周囲のホルムアルデヒドで汚染された空気を吸引する吸引手段と、が設けられ、前記プルステージには、周囲のホルムアルデヒドで汚染された空気を吸引する吸引手段と、ホルムアルデヒドを吸着する吸着手段と、が設けられており、このプルステージの前記吸引手段と前記プッシュ・プル換気装置の前記吹出し手段とが第1のダクトで接続され、前記プッシュ・プル換気装置の前記吸引手段と既存の換気システムの排気ダクトとが第2のダクトで接続されているので、新たな排気ダクトの増設工事を行なうことなく、ホルムアルデヒドを法令に定められた基準以下の濃度に確実に除去・低減することができる。このため、コストダウンを達成することができるとともに、個別排気用のダクトを設けることができない場所に部屋がある場合であっても、法令に定められたホルムアルデヒドの濃度基準を達成することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の増設用換気システムにおいて、前記低濃度施設と前記プルステージを囲むように、気密性を有する可撓性部材が設置されているので、前記作用効果に加え、さらに低濃度施設から発生するホルムアルデヒドが拡散するおそれが少なく、確実にホルムアルデヒドを吸着除去することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の増設用換気システムにおいて、前記部屋の入口付近には、バイオハザード対策キャビネットが設置され、このバイオハザード対策キャビネットは、開閉自在なキャビネットを有し、このキャビネットには、その内部空間上方に空気を吹き付ける吹出し手段と、前記内部空間に紫外線を照射して殺菌する殺菌灯と、前記吹出し手段で吹き飛ばした微粒子を吸着するHEPAフィルタと、が設けられており、前記バイオハザード対策キャビネットの排気ダクトが既存の換気システムの排気ダクトに接続されているので、前記作用効果に加え、病理検体などから発生し得る病原菌等の有害物を殺菌・除去することができ、バイオハザード対策として未知の病原菌の拡散を防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1ないし3のいずれかに記載の増設用換気システムにおいて、前記部屋の室内は、負圧に調整されているとともに、前記室内と外部とを区画する壁には、圧力調整ダンパーが設置されているので、前記作用効果に加え、室内を負圧にすることでホルムアルデヒドや病原菌の拡散を防ぐとともに、圧力調整ダンパーにより、過度に負圧になることを防いで部屋の入口のドアの開閉をスムーズにすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1ないし4のいずれかに記載の増設用換気システムにおいて、前記第2のダクトにも、ホルムアルデヒドを吸着する吸着手段が設置されているので、前記作用効果に加え、ホルムアルデヒドを外気に放出する箇所での安全性も高めることができる。
既存の換気システムの概略構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る増設用換気システムの概略構成を示す模式図である。 既存の換気システムの構成及び病理検査に用いる各施設を示す構成説明図である。 既存の換気システムに本発明の実施の形態に係る増設用換気システムを増設した場合の新たな換気システムの構成及び病理検査に用いる各施設を示す構成説明図である。 本発明の実施の形態に係るプッシュ・プル換気装置の正面図である。 同上のプッシュ・プル換気装置の右側面図である。 同上のプッシュ・プル換気装置の平面図である。 同上のプッシュ・プル換気装置の気流の方向を示すエアフロー図である。 本発明の実施の形態に係るプルステージの正面図である。 同上のプルステージの平面図である。 本発明の実施の形態に係るバイオハザード対策キャビネットの正面図である。 同上のバイオハザード対策キャビネットの右側面図である。
図1〜図4を用いて、本発明の実施の形態に係る増設用換気システムの概略構成について説明する。本発明に係る増設用換気システムは、ホルムアルデヒドが発生する部屋に設置された既存の換気システムに増設する場合に適用される発明であるので、本実施の形態の説明では、ホルムアルデヒドが発生する部屋として、病院の病理検査を行なう病理検査室(切出し室ともいう)を例示し、この病理検査室に設置された既存の換気システムや病理検査に用いる各施設に、本実施の形態に係る増設用換気システムを増設する場合で説明する。
先ず、既存の換気システムについて説明する。
図1に示す既存の換気システムE1は、天井内に設置された空調機E2と、この空調機E2に接続されて外気と連通する給気ダクトE3と、天井内に設置された排気ファンE4と、この排気ファンE4に接続され外気と連通する排気ダクトE5などから構成され、空調機E2により給気ダクトE3を介して外気を取り込んで、所望の湿度、温度に空調したうえ、天井面に開口する給気口SHから病理検査室の室内に給気し、排気ファンE4により室内で発生するホルムアルデヒドを含んだ汚染された空気を排気口EHから吸気して、排気ファンE4の上流側に設けられたホルムアルデヒドの吸着手段である活性炭フィルタF1でホルムアルデヒドを吸着した後、排気ダクトE5を介して外気へ放出する、いわゆる天井給気天井排気型の換気システムであり、排気から給気へ熱や湿気を交換せずに全てそのまま排気する全熱交換型でない全排気型の換気システムとなっている。
背景技術で述べたように、このような天井給気天井排気型の換気システムE1では、天井面に設けられた排気口EHから空気を吸引して排気するため、空気より比重の重いホルムアルデヒド(formaldehyde:FA)を上手く排除しきれず(図1参照)、法令で定められた作業環境気中の濃度を0.1ppm以下にすることができないという問題がある。また、換気システムE1で排除しきれなかったホルムアルデヒドFAは、病理検査室外に拡散してしまうため安全上好ましくない。
次に、病理検査の作業の流れを簡単に説明すると、解剖室(図示せず)において、亡くなった方の人体から検体として臓器が取り出され、直後にその検体がホルムアルデヒドの水溶液であるホルマリンに浸漬されたうえ、病理検査室に回送される。病理検査室に回送された検体は、ホルマリンを細胞内部まで充分に浸透させるため固定槽(図示せず)に入れられ、ホルマリン固定が行なわれる。そして、ホルマリン固定が完了した検体は、洗浄槽E10に運ばれ、そこで、ホルマリンや血液などが綺麗に洗い流されたうえ、病巣の確認等が容易となるように切出し台(図示せず)で薄くスライスされる。スライスされた検体は、撮影装置E11で撮影される(図3参照)。
このように、病理検査の作業では、初期工程であるホルマリン固定、洗浄、切出しの工程において、高濃度のホルムアルデヒドが発生し、作業工程が進むにつれて徐々に発生するホルムアルデヒドの濃度が低下する傾向にある。病理検査を行なう施設としては、前述の撮影装置E11、検体を保管するサンプル棚E12、病理検査の作業に使う容器を保管する容器置場E13、病理検査に使用したナイフ等を拭いたものを捨てるダストボックス(図示せず)などからも低濃度であるがホルムアルデヒドの発生が認められる(図3参照)。
具体的な測定例では、固定槽の蓋を開けた状態で周囲のホルムアルデヒド濃度は、数十ppm以上の危険値を示し、洗浄槽E10(図3参照)付近では、数十ppm程度となり、切出し台付近では、数ppm程度となる。その後の工程でも徐々にホルムアルデヒド濃度が低下していき、部屋全体では、0.5〜0.8ppm程度の残留濃度が認められる。
そこで、本発明では、発生するホルムアルデヒドの濃度区分を明確にし、数ppm程度の所定値を閾値としてそれより高濃度のホルムアルデヒドが発生する領域を高濃度領域、所定値以下の低濃度のホルムアルデヒドが発生する領域を低濃度領域とし、そこに設置された病理検査に用いる既存の各施設をそれぞれ高濃度施設、低濃度施設とに区分けし、高濃度施設には、その上方に吹出し・吸引手段を備えて気流でホルムアルデヒドの拡散を防ぎながら排気可能な局所排気手段である後述のプッシュ・プル換気装置を設置し、低濃度施設には、比重が空気より重いホルムアルデヒドが床付近に溜まることを考慮し、吸引排気手段である後述のプルステージを低濃度施設近傍の床付近に設置することで効率よく経済的にホルムアルデヒドを捕捉・除去して、作業環境の改善を図っている。
図2、図4の符号1が、本発明の実施の形態に係る増設用換気システムを示し、この増設用換気システム1は、主に、プッシュ・プル換気装置2と、プルステージ3と、バイオハザード対策キャビネット4などから構成されており、このような構成の増設用換気システム1を、図4に示すように、既存の換気システムE1(図3参照)に増設して、このプッシュ・プル換気装置2とプルステージ3とを第1のダクトであるダクトD1で接続するとともに、プッシュ・プル換気装置2と既存の排気ファンE4とを第2のダクトであるダクトD2で接続し、バイオハザード対策キャビネット4と既存の排気ファンE4とを排気ダクトであるダクトD3で接続することにより、病理検査室に新たな換気システム1’を構築している。
このように構築した新たな換気システム1’は、空調機E2により給気ダクトE3を介して外気を取り込み、所望の湿度、温度に空調したうえ、天井面に開口する給気口SHから病理検査室の室内に給気し、プッシュ・プル換気装置2と、プルステージ3と、バイオハザード対策キャビネット4によりホルムアルデヒドを含んだ汚染された空気をそれぞれ吸気して、排気ファンE4の上流側に設けられたホルムアルデヒドの吸着手段である活性炭フィルタF1でホルムアルデヒドを吸着した後、排気ダクトE5を介して排気ファンE4によりホルムアルデヒドを含んだ空気を外気へ放出するようになっている。
また、この新たな換気システム1’は、給気量と排気量を調整して病理検査室の室内を負圧に保つことにより、病原菌が室外へ拡散することを防いでいる。具体的には、病理検査室を間口6500mm×奥行き3600mm×高さ2700mmとした場合、空調機E2で1020m3/h程度給気し、排気ファンE4で1100m3/h程度排気することで負圧を保っている。
なお、病理検査室と外部とを区画する壁には、外部との圧力差が所定圧(本実施の形態では−5Pa)となるよう圧力調整ダンパーDPが設置されている。このため、過度の負圧となって病理検査室の入り口ドアの開閉に支障をきたすことを防ぐことができる。
また、プッシュ・プル換気装置2やバイオハザード対策キャビネット4の排気手段により必要な排気量を確保できるのであれば、既存の排気ファンE4を撤去して、プッシュ・プル換気装置2と排気ダクトE5、バイオハザード対策キャビネット4と排気ダクトE5を直接接続しても構わない。
次に、図5〜図8を用いて、プッシュ・プル換気装置2の詳細な構成について説明する。このプッシュ・プル換気装置2は、高濃度施設、即ち、固定槽、洗浄槽(E10)、切出し台の上方に設置されるプッシュ・プル式の局所排気装置(換気装置)であり(図2、図4も参照)、装置本体20と、空気を吹き出す吹出し手段である左右一対の吹出しファン21,22と、周囲の空気を吸引する吸引手段である左右一対の吸引ファン23、24と、吹出しファン21,22より速い気流を吹出してエアーカーテンを形成する左右一対のエアーカーテンファン25,26と、これらの複数のファンを制御する制御装置が収められた制御ボックス27、などから構成されている。
装置本体20は、高濃度施設の作業空間上方に架け渡される高さが小さく扁平な箱状の給気部20aと、この給気部20aの背面側に設けられた排気部20bと、この排気部20bの左右両端から下方に延びる左右一対のダクト部20c、20dなどから構成され、このダクト部20c、20d間にステンレス製の棚20eが架け渡されている。
給気部20aは、中央で左右二つに区画されてそれぞれの内部に吹出しファン21,22とエアーカーテンファン25,26が収められ、その上部にダクトD1が接続されるダクト接続口20f,20gが設けられており、その下端面が吹出し口Ihとなっている。また、給気部20aの両端には、ホルムアルデヒドの拡散を防ぐために、気密性を有する可撓性部材であるビニールカーテンからなるサイドカーテンC1,C2が懸架されている。
排気部20bには、上部の中央やや左寄りにダクトD2が接続されるダクト接続口20hが形成されているとともに、排気部20bとダクト部20c、20dが内部で連通しており、ダクト部20c、20dの下端には、吸込み口Ohが形成され、その内部上方には、吸引ファン23、24が取り付けられている。
以上のように構成されたプッシュ・プル換気装置2によれば、吹出しファン21,22と吸引ファン23、24とで、押圧しながら吸引するので、図8に示すように、高濃度施設の作業空間に下方流を形成しながら汚染された空気を排気することができるため、ホルムアルデヒドが拡散するおそれが少なく、効率よく排除することができる。
また、エアーカーテンファン25,26により、吹出しファン21,22より速い気流を吹出してエアーカーテンを形成することができ、サイドカーテンC1,C2と併せて作業空間を囲い込めるので、さらにホルムアルデヒドの拡散を防止して効率よく排除することができる。
次に、図9、図10を用いて、プルステージ3の詳細な構成について説明する。
このプルステージ3は、低濃度施設、即ち、撮影装置E11、サンプル棚E12、容器置場E13(図3参照)、ダストボックス(図示せず)の近傍の床上に設置されるプル式の局所排気装置であり、ステージ本体30と、このステージ本体30内に設置された吸引手段である吸引ファン31と、この吸引ファン31で吸引した汚染された空気からホルムアルデヒドなどのアルデヒドを吸着して除去するアルデヒドの吸着手段である複数の脱アルデヒド用の活性炭フィルタ32などから構成されている。
ステージ本体30は、奥行きが薄い扁平な略箱状の本体部30aと、この本体部30aの側面端部に連通する水平断面が略正方形の角形筒状のダクト部30bとからなり、この本体部30a正面に吸込み口30cが形成され、この吸込み口30cの内部に吸引ファン31が設けられている。この吸引ファン31の排気方向にステージ本体30に対して脱着可能なカートリッジ式の活性炭フィルタ32が設置されており、活性炭フィルタ32の排気方向後端側は、ダクト部30bまで達している。
そして、ダクト部30bの上面には、排気ダクトD1が接続するダクト接続口30dとなっており、吸込み口30cから吸引ファン31で吸引された汚染された空気は、活性炭フィルタ32を通過することでホルムアルデヒド等の有害物質が活性炭フィルタ32に吸着されたうえ、ダクト接続口30dから排気ダクトD1を通じてプッシュ・プル換気装置2の吹出しファン21又は吹出しファン22に到達する。このため、プルステージ3の吸引ファン31で空気に与えられた空気の流れの慣性力がプルステージ2の吹出しファン21又は吹出しファン22で与えられ空気の吹き出し力に加えられるため、プッシュ・プル換気装置2で発生させる下降流がより強力となり、室内からホルムアルデヒドを効率よく排除することができる。
また、ダクト接続口30dやダクトD1の圧力損失が大きいときは、吸引ファン32に加え、図2に示すように、ダクトD1の途中に排気ファンを追加しても構わない。
以上のように構成されたプルステージ3によれば、低濃度施設の近傍の床上に設置されているので、空気より比重が重いホルムアルデヒドを効率よく吸引することができるとともに、ホルムアルデヒドを活性炭フィルタ32で吸着して取り除いたうえ、プルステージ2の吹出しファン21又は吹出しファン22に送るため、慣性力で空気の流れが加速し、プルステージ2でのホルムアルデヒドの排除効率が向上する。
なお、図2のサンプル棚E12及び図4の撮影装置E11の周りに例示したように、低濃度施設(サンプル棚E12,撮影装置E11)とそのプルステージ3とを取り囲むように気密性を有する可撓性部材であるビニールカーテンVCが天井から懸架されていてもよく、ビニールカーテンVCを設けることで、さらに低濃度施設から発生するホルムアルデヒドが拡散するおそれが少なくなり、確実にホルムアルデヒドを吸着除去することができる。
次に、図11、図12を用いて、バイオハザード対策キャビネット4の詳細な構成について説明する。
バイオハザード対策キャビネット4は、病理検査室の入口付近に設けられた病原菌を殺菌・除去して病原菌の拡散を防止する機能を有するプッシュ・プル式の局所排気装置であり、キャビネット本体40と、このキャビネット本体内に設置され、空気を吹き出す吹出し手段である吹出しファン41と、空気を吸引してキャビネット内から汚染された空気を排気する吸引・排気ファン42と、吹出しファン41の直下に設けられ、微粒子を捕集するHEPAフィルタ43と、このHEPAフィルタ43のさらに下方に設けられ、紫外線を照射して殺菌する殺菌灯44、などから構成されている。
キャビネット本体40は、キャスターが付いて移動可能となっている下部のキャスター部40aと、その上に設置されたキャビネット部40bとからなり、このキャビネット部40bは、前方に、上下にスライド開閉可能なスライドガラス40cが嵌め込まれている。このスライドガラス40c内部は、空洞からなり、手を差し込んで殺菌や異物を拭き落すスペースである殺菌部40dが形成されており、この殺菌部40dの上方に前述の吹出しファン41及びHEPAフィルタ43が設置され、殺菌部40dの背面に前述の殺菌灯44が設置され、殺菌部40dの下方に吸引・排気ファン42が設置されている。
また、キャビネット部40bの内部で、殺菌部40dの下方及び背面には、所定のスペースを設けて殺菌部40dと区画された循環ダクト部40eとなっており、この殺菌部40dと循環ダクト部40eとの区画には、前方に前方吸込み口40fが開口され、背面に背面吸込み口40gが開口されている。このため、吹出しファン41及び吸引・排気ファン42の駆動により殺菌部40d内に下方流が形成され、前方吸込み口40f及び背面吸込み口40gから循環ダクト部40dを通って吹出しファン41の上方までキャビネット部40b内を循環するように構成されている。
さらに、キャビネット本体40の上には、排気ダストボックス45が設けられているとともに、この排気ダストボックス45の下方に排気用HEPAフィルタ46が設けられ、微粒子や病原菌が外気へ放出されるのを防いでいる。この排気ダストボックス45の上部には、前述のダクトD3と接続するダクト接続口45aが設けられている。
なお、ダクト接続口45aでの圧力損失やダクトD3での圧力損失を賄えるのであれば、前述の吸引・排気ファン42を省略することも可能である。
また、前述のHEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)とは、定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率を示し、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルタのことを指している。本実施の形態では、定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.99%以上の粒子捕集率を示すHEPAフィルタが採用されている。
このように構成されたバイオハザード対策キャビネット4によれば、病理検査後に術者がキャビネット部40bのスライドガラス40cを開いて殺菌部40dに手を差し込み、その手に吹出しファン41及び吸引・排気ファン42で発生させる空気の下降流を吹き付けて手に付着した微粒子を吹き飛ばし、HEPAフィルタ43や排気用HEPAフィルタ46で吹き飛ばした微粒子を捕集して排気するので、病理検体などから発生し得る微粒子に付着した病原菌等の有害物を殺菌・除去することができ、バイオハザード対策として未知の病原菌の拡散を防止することができる。
以上のように、本発明の実施の形態に係る増設用換気システム1が設置される部屋として病理検査室を例に挙げ説明したが、本発明の増設用換気システムが適用可能な部屋は、病理検査室に限られず、解剖室、切出し室(病理検査室の別称)などのホルマリン漬けの遺体や病理検体を取り扱う部屋であってホルムアルデヒドが発生する部屋には、本発明の増設用換気システムを適用可能である。
また、本発明の実施の形態に係る増設用換気システム1として図面で示した各構成部材の形状や構造等も、あくまでも好ましい一例を示すものであり、特許請求の範囲内で適宜設計変更が可能であることは云うまでもない。特に、排気ファンE4、活性炭フィルタF1、バイオハザード対策キャビネット4がなくても、本発明の課題を達成することができるのは明らかである。要するに、ホルムアルデヒドが発生する部屋の天井内に設置された既存の換気システムに増設する場合は、本発明の増設用換気システムを適用することができる。
1 増設用換気システム
1’ 新たな換気システム
2 プッシュ・プル換気装置
21,22 吹出しファン(吹出し手段)
23、24 吸引ファン(吸引手段)
3 プルステージ
31 吸引ファン(吸引手段)
32 活性炭フィルタ(アルデヒドの吸着手段)
4 バイオハザード対策キャビネット
41 吹出しファン(吹出し手段)
42 吸引・排気ファン(吸引・排気手段)
43 HEPAフィルタ
44 殺菌灯
D1 ダクト(第1のダクト)
D2 ダクト(第2のダクト)
D3 ダクト(排気ダクト)
E1 既存の換気システム
E2 空調機
E3 給気ダクト
E4 排気ファン
E5 排気ダクト
DP 圧力調整ダンパー
VC ビニールカーテン(気密性を有する可撓性部材)

Claims (5)

  1. ホルムアルデヒドが発生する部屋の天井内に設置された既存の換気システムを利用する増設用の換気システムであって、
    ホルムアルデヒドが発生する濃度が所定値より高濃度である既存の高濃度施設の近傍には、プッシュ・プル換気装置が設置され、ホルムアルデヒドが発生する濃度が所定値より低濃度である既存の低濃度施設の近傍には、プルステージが設置されているとともに、
    前記プッシュ・プル換気装置には、前記高濃度施設の作業空間上部に空気を吹き出す吹出し手段と、この作業空間の下部側方に周囲のホルムアルデヒドで汚染された空気を吸引する吸引手段と、が設けられ、
    前記プルステージには、周囲のホルムアルデヒドで汚染された空気を吸引する吸引手段と、ホルムアルデヒドを吸着する吸着手段と、が設けられており、
    このプルステージの前記吸引手段と前記プッシュ・プル換気装置の前記吹出し手段とが第1のダクトで接続され、前記プッシュ・プル換気装置の前記吸引手段と既存の換気システムの排気ダクトとが第2のダクトで接続されていることを特徴とする増設用換気システム。
  2. 前記低濃度施設と前記プルステージを囲むように、気密性を有する可撓性部材が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の増設用換気システム。
  3. 前記部屋の入口付近には、バイオハザード対策キャビネットが設置され、
    このバイオハザード対策キャビネットは、開閉自在なキャビネットを有し、このキャビネットには、その内部空間上方に空気を吹き付ける吹出し手段と、前記内部空間に紫外線を照射して殺菌する殺菌灯と、前記吹出し手段で吹き飛ばした微粒子を吸着するHEPAフィルタと、が設けられており、
    前記バイオハザード対策キャビネットの排気ダクトが既存の換気システムの排気ダクトに接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の増設用換気システム。
  4. 前記部屋の室内は、負圧に調整されているとともに、前記室内と外部とを区画する壁には、圧力調整ダンパーが設置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の増設用換気システム。
  5. 前記第2のダクトにも、ホルムアルデヒドを吸着する吸着手段が設置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の増設用換気システム。
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