JP5398521B2 - 艶消しシートの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は艶消しシートの製造方法に関する。
液晶表示装置等の画像表示装置においては、外光の写り込みによる視認性の低下を抑制するため、凹凸形状を有する部材を画像表示装置の表面に形成する方法が知られている。
部材表面に凹凸形状を形成する方法としては、例えば特許文献1には、表面に凹凸形状を設けたマットフィルムを用意し、樹脂基材上に形成した電離放射線硬化型樹脂組成物の塗膜に上記マットフィルムの凹凸面が合わさるようにラミネートし、電離放射線硬化型樹脂組成物の塗膜を硬化させ、硬化した電離放射線硬化型樹脂組成物の塗膜からマットフィルムを剥離することで、表面に凹凸形状を有する樹脂基材を製造する方法が提案されている。
しかしながら、この方法では、マットフィルムと電離放射線硬化型樹脂組成物との剥離性が良好でないためにマットフィルムが剥離せず、凹凸形状を有する艶消しシートが得られない場合があった。
また、部材表面に形成された凹凸形状の形によっては、画像表示装置の表面に配置した場合、表示面全体が散乱光によって白っぽくなる、所謂「白ちゃけ」の現象が発生する問題があった。
更に、高精細な画像表示装置の表面に配置した場合、画素と凹凸形状が形成された部材の凹凸面とが干渉して生じる画像の輝度ムラである「ぎらつき」が発生する問題があった。
これらの問題を克服するためには最適な凹凸形状を形成する必要があるが、最適な凹凸形状を実現するためには凹凸の幅、深さ、傾斜角等を考慮する必要がある。従来、「白ちゃけ」を抑制しようとすると「ぎらつき」が強調され、「ぎらつき」を抑制しようとすると「白ちゃけ」が強調される傾向にあり、「白ちゃけ」及び「ぎらつき」を同時に抑制することができる特定の凹凸形状を有する艶消しシートを製造する方法の開発が望まれている。
特定の凹凸形状を有する艶消しシートを製造する方法として、例えば特許文献2には、表面に樹脂を塗布することにより所望の凹凸形状に調整した賦型フィルムの凹凸形状を形成した面と基材フィルム上に形成した電離放射線硬化性樹脂層とを積層した後に電離放射線硬化性樹脂層を硬化させ、更に賦型フィルムを剥離することにより艶消しシートを得る方法が提案されている。
しかしながら、特許文献2で得られた、表面に凹凸形状を有する積層体を液晶ディスプレイに適用した場合には「ぎらつき」の問題が解決されているとはいえない。また、電離放射線硬化型樹脂組成物の塗膜の硬化層から賦型フィルムを剥離する際に賦型フィルムの剥離性が充分でないために所望の凹凸形状を有する艶消しシートが得られない場合があるという問題を有している。
また特許文献3には、賦型フィルムと、基材フィルム上に形成した紫外線硬化型樹脂層とを重ね合わせて硬化させた後の該賦型フィルムと紫外線硬化型樹脂層との間に剥離性を付与することを目的として賦型フィルム表面にエポキシメラミン樹脂層を形成する方法が掲載されている。しかしながらこの方法では、賦型フィルムと紫外線硬化型樹脂層との剥離性が十分ではなく、所望の艶消しシートが得られ難かった。
また、特許文献4には、太陽電池モジュールの表面保護部材の外表面に凹凸を形成し、反射光を散乱させることで、反射光が近隣の家屋内やビル内を照らしたりするなどの光公害の問題を解決する旨が記載されている。しかしながら、この発明では表面保護部材にガラス板を使用するため、太陽電池モジュールが重くなり、屋根に設置する際には家屋の構造を補強する工事が必要になる等の課題があった。
特開昭64−51174号公報 国際公開第95/31737号パンフレット 特開2004−77781号公報 特開2001−57439号公報
本発明の目的は、防眩性に優れ、ぎらつきや白ちゃけが抑制された特定の凹凸形状を有する艶消しシートの製造方法を提供することである。
本発明の要旨とするところは、下記(1)〜(7)の工程を有する艶消しシートの製造方法であって、シート状基材の少なくとも片表面に凹凸形状を有する活性エネルギー線硬化性組成物硬化層が積層された艶消しシートの製造方法にある。
(1)少なくとも片表面に凹凸形状を有するマットフィルムの該表面を放電ガスに晒す処理を施すマットフィルム表面処理工程
(2)表面処理されたマットフィルムの表面にメラミン系樹脂組成物を含む被覆用溶液を塗付してマットフィルムの表面に被覆用溶液塗付層を形成する被覆用溶液塗付層形成工程(3)被覆用溶液塗付層中のメラミン系樹脂組成物を硬化させて、マットフィルムの表面にメラミン系樹脂硬化層が積層された凹凸形状を有する積層フィルムを形成する積層フィルム形成工程
(4)シート状基材の少なくとも片表面に活性エネルギー線硬化性組成物を塗付してシート状基材の表面に活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を形成する活性エネルギー線硬化性組成物塗付層形成工程
(5)シート状基材の活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を有する面に積層フィルムのメラミン系樹脂硬化層が形成された面を貼り合わせて活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を有するシート状基材と積層フィルムの積層体を形成させる積層体形成工程
(6)活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を有するシート状基材と積層フィルムの積層体の上面又は下面の少なくとも一方から活性エネルギー線硬化性組成物塗付層に活性エネルギー線を照射することにより活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を硬化させて活性エネルギー線硬化性組成物硬化層を有する活性エネルギー線硬化性組成物硬化層含有積層体を形成する活性エネルギー線硬化性組成物硬化層含有積層体形成工程
(7)活性エネルギー線硬化性組成物硬化層含有積層体から積層フィルムを剥離することにより、表面に凹凸形状を有する活性エネルギー線硬化性組成物硬化層が積層された艶消しシートを形成する艶消しシート形成工程
本発明の方法により得ることができる、凹凸間ピッチ(Sm)、表面粗さ(Ra)、最大高さ粗さ(Rz)及び表面凹凸の平均傾斜(Δa)が最適な範囲に設定された、特定の凹凸形状を有する艶消しシートは、防眩性に優れ、ぎらつきや白ちゃけが抑制されており、画像表示装置の前面板として好適に使用できる。更に、太陽光の反射を散乱させることから、太陽電池モジュールの表面保護部材としても好適に使用できる。
本発明で使用される積層フィルムの一例を示す断面図である。 本発明で使用されるシート状基材の製造装置の一例を示す概略構成図である。
マットフィルム
本発明で使用されるマットフィルムは、フィルムの少なくとも片表面に凹凸形状を有するものである。該凹凸形状は、1〜50μmの凹凸間ピッチ(Sm)、100〜400nmの表面粗さ(Ra)及び2〜10°の表面凹凸の平均傾斜(Δa)であることが好ましい。
本発明において、凹凸間ピッチ(Sm)、表面粗さ(Ra)、最大高さ粗さ(Rz)及び表面凹凸の平均傾斜(Δa)は、以下の各式により得ることができる。
凹凸間ピッチ(Sm)
ここでSmとは、粗さ曲線から、その基準線の方向に評価長さだけ抜き取り、1つの山およびそれに隣り合う1つの谷に対応する基準線の長さの和の平均値をいい、式(1)で表される。
<式1>
Figure 0005398521
・・・式(1)
表面粗さ(Ra)
ここでRaとは、粗さ曲線から基準線までの距離の絶対値の算術平均偏差をいい、式(2)で現される。
Ra=(y1+y2+y3+・・・yn)/n ・・・式(2)
ynは各点の座標の絶対値で、nは離散要素数を表す。
最大高さ粗さ(Rz)
ここでRzとは、基準線に平行な線により測定された評価長さ内の、5つの最も高い山と5つの最も低い谷の平均距離をいい、式(3)で表される。
Rz={(P1+P2+P3+P4+P5)−(V1+V2+V3+V4+V5)}/5
・・・・・・・・式(3)
Pnは山の高さの絶対値、Vnは谷の深さの絶対値を表す。
表面凹凸の平均傾斜(△a)
△aは、粗さ曲線の平均傾斜角をいい、式(4)で表される。
ここでx、yはx−y平面における座標であり、lは評価長さを示す。
<式4>
Figure 0005398521
・・・・・・・・(式4)

これらSm、Ra、Rz、△aの値は、例えばZygo社製の光干渉式表面形状測定器であるNewView6300(商品名)にて測定したデータを、Zygo社製のデータ解析用ソフトウェアであるMetroPro(商品名)によって解析して得られる。
マットフィルムの表面の凹凸間ピッチ(Sm)が1μm以上で本艶消しシートの白ちゃけが抑制され、50μm以下で本艶消しシートのぎらつきが抑制される傾向にある。
また、マットフィルムの表面の表面粗さ(Ra)が100nm以上で防眩性が良好となり、400nm以下で白ちゃけが抑制される傾向にある。
更に、マットフィルムの表面の表面凹凸の平均傾斜(Δa)が2°以上で本艶消しシートの防眩性が良好となり、10°以下で本艶消しシートの白ちゃけが抑制される傾向にある。
マットフィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム等のポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等のポリオレフィンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、アセチルセルロースブチレートフィルム、トリアセチルセルロースフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリメチルペンテンフィルム及びポリスルフォンフィルムが挙げられる。これらの中で、入手のし易さやコストの点でポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、「PETフィルム」という)が好ましい。
マットフィルムの製造方法は特に限定されず、エンボス加工によってフィルム状基材に凹凸形状を付与させる方法、フィルム状基材に微粒子を練りこんで凹凸形状を付与させる方法、フィルム状基材にドライアイス等を吹き付ける方法、フィルム状基材表面に活性エネルギー線硬化性組成物を塗付した後に凹凸形状を有する鋳型を押し付けて該硬化性組成物層を硬化させ、鋳型を剥離する方法等、公知の方法が挙げられる。
フィルム状基材表面に活性エネルギー線硬化性組成物を塗付した後に凹凸形状を有する鋳型を押し付けて該硬化性組成物層を硬化させ、鋳型を剥離する方法において使用される活性エネルギー線硬化性組成物は、後述の活性エネルギー線硬化性組成物の項に記載したものを使用することができる。
マットフィルム表面処理工程
本発明においては、マットフィルムを使用するに際しては、マットフィルム表面処理工程で、マットフィルムの凹凸形状を有する面は放電ガスに晒す処理による表面処理が施される。
マットフィルムの凹凸形状を有する面を表面処理(親水化処理)することにより、マットフィルムと後述するメラミン系樹脂硬化層との密着性が向上し、後述する積層フィルムとシート状基材の表面の活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を硬化させて得られる活性エネルギー線硬化性組成物硬化層との剥離性が良好となる。
親水化処理の方法としては例えば、コロナ放電や大気圧若しくは低圧グロー放電、大気圧若しくは低圧アーク放電等の放電ガスに曝す方法、酸素の存在下で活性エネルギー線に曝す方法、オゾンガスに曝す方法、アルカリ性溶液に浸漬する方法等、公知の方法を用いることができる。本発明では処理効率の観点から、放電ガスに曝す処理方法とし、中でも、コロナ放電や大気圧グロー放電、大気圧アーク放電に曝す処理方法が、装置の簡便性の点から好ましい。
表面処理に際して使用される、放電ガスを構成するガス成分としては放電を安定に維持できるガスであれば特に限定されず、例えば、空気、窒素、酸素、ヘリウム、ネオン及びアルゴンが挙げられる。
これらの中で、放電の安定性や経済性の点で、空気、窒素、酸素、ヘリウム及びアルゴンが好ましい。これらは単独で使用、又は2種以上を併用できる。
マットフィルムの表面を放電ガスに曝す時間としては特に限定されないが、0.5〜5秒が好ましい。マットフィルムの表面を放電ガスに曝す時間が0.5秒以上で、後述する積層フィルムと活性エネルギー線硬化性組成物硬化層との剥離性が良好となる傾向にあり、5秒以下で放電ガスとの接触によるマットフィルムの変形が抑制される傾向にある。
被覆用溶液
本発明で使用される被覆用溶液は後述するメラミン系樹脂組成物及び有機溶媒を含むものである。
被覆用溶液はマットフィルムの凹凸形状を有する少なくとも片表面にメラミン系樹脂硬化層を形成するためのものである。
本発明においては、被覆用溶液のメラミン系樹脂組成物の濃度を調整することにより積層フィルムの表面に形成される凹凸形状の凹凸間ピッチ(Sm)、表面粗さ(Ra)、最大高さ粗さ(Rz)及び表面凹凸の平均傾斜(Δa)を所望の形状とすることができる。
被覆用溶液中のメラミン系樹脂組成物の濃度としては、マットフィルムの凹凸形状を有する面に該メラミン系樹脂組成物が硬化して形成されるメラミン系樹脂硬化層の厚みムラ抑制の点で、0.01〜90質量%が好ましい。
本発明においては、必要に応じて被覆用溶液中に重合性単量体を含有させることができる。
重合性単量体としては、例えば、熱硬化性樹脂単量体及び活性エネルギー線硬化性樹脂単量体が挙げられる。
熱硬化性樹脂単量体の具体例としては、フェノール、ホルムアルデヒド、尿素、エチレングリコール及びテレフタル酸が挙げられる。
活性エネルギー線硬化性樹脂単量体の具体例としては、後述する活性エネルギー線硬化性組成物中の分子中に少なくとも2個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する重合性化合物と同様のものが挙げられる。
メラミン系樹脂組成物
本発明で使用されるメラミン系樹脂組成物としては、例えば、メラミン樹脂と、アクリル樹脂、エポキシ樹脂及びアルキド樹脂から選ばれる少なくとも1種を含有する樹脂組成物が挙げられる。なお、本発明ではメラミン系樹脂組成物の替わりにメラミン樹脂のみを使用してもよく、その場合も便宜的にメラミン系樹脂組成物という。
また、メラミン系樹脂組成物中のメラミン樹脂の含有量としては、メラミン系樹脂硬化層と後述する活性エネルギー線硬化性組成物硬化層との剥離性の点で、70〜99質量%が好ましい。
本発明で使用されるメラミン樹脂としては、例えば、メラミンホルムアルデヒド樹脂、メチル化メラミンホルムアルデヒド樹脂、ブチル化メラミンホルムアルデヒド樹脂、エーテル化メラミンホルムアルデヒド樹脂、エポキシ変性メラミンホルムアルデヒド樹脂、尿素メラミン樹脂及びアクリルメラミン樹脂が挙げられる。
前記メラミン樹脂の具体例としては、日立化成工業(株)製のメラン2000(商品名)及び(株)三和ケミカル製のMX730(商品名)が挙げられる。尚、これらの製品はいずれもメラミン樹脂を有機溶媒に溶解したものである。
メラミン樹脂は単独で使用、又は2種以上を併用できる。
前記アクリル樹脂は市販の塗料用アクリル樹脂を使用することができ、具体例としては、三菱レイヨン(株)製のダイヤナールHR656及びLR2666、DIC(株)製のACRYDIC A−1815、日本ペイント(株)製のスーパーラック200T(いずれも商品名)が挙げられる。
前記エポキシ樹脂としては市販の塗料用エポキシ樹脂を使用することができ、例えば、エポキシポリオール樹脂が挙げられ、その具体例としては、DIC(株)製エピクロンU−150が挙げられる。
前記アルキド系樹脂としては市販のアルキド系樹脂を使用することができ、例えば、ビニル変性アルキド樹脂、エポキシ変性アルキド樹脂及びシリコーン変性アルキド樹脂が挙げられる。
前記アルキド樹脂の具体例としては、日立化成工業(株)製フタルキッドE4330−1(商品名)、ハリマ化成(株)製ハリフタールKV−905(商品名)及びDIC(株)製ベッコゾールER−3615(商品名)が挙げられる。
前記メラミン系樹脂組成物中には、目的に応じて離型剤、界面活性剤、レベリング剤、安定剤、微粒子等の各種の添加剤を配合することができる。
前記添加剤の配合量としては、メラミン系樹脂組成物100質量部に対して0.05〜10質量部が好ましい。
本発明で使用されるメラミン系樹脂組成物には、必要に応じて硬化促進剤を添加することができる。
硬化促進剤としては、例えば、酸性リン酸アルキルエステル及びドデシルベンゼンスルホン酸が挙げられる。硬化促進剤の具体例としてはDIC(株)製P−198が挙げられる。
硬化促進剤の添加量としては、メラミン系樹脂硬化層の物性が損なわれない範囲内で適宜選択できるが、メラミン系樹脂組成物100質量部に対して0.05〜10質量部が好ましい。
有機溶媒
本発明で使用される有機溶媒は、マットフィルムの凹凸形状を有する表面にメラミン系樹脂硬化層を形成させるための被覆用溶液を得るためのものであり、メラミン系樹脂組成物を溶解する溶媒である。
有機溶媒としてはメラミン系樹脂組成物の溶解性が良好で、乾燥工程において短時間で揮発し、環境を汚染しないものが好ましい。
有機溶媒としては、例えば、トルエン、アセトン、メチルエチルケトン、メタノール、エタノール、プロパノール及びジメチルホルムアミドが挙げられる。これらは単独で使用、又は2種以上を併用できる。
被覆用溶液塗付層
本発明において、被覆用溶液塗付層はマットフィルムの凹凸形状を有する少なくとも片表面に形成される。
被覆用溶液塗付層形成工程
本発明においては、被覆用溶液塗付層形成工程で、表面処理されたマットフィルムの表面に被覆用溶液塗付層を形成させる。
被覆用溶液をマットフィルムの表面に塗付する方法としては、例えば、バーコーター法、ディッピング法、スプレーコート法、スピンコート法、ロールコート法、グラビアコート法及びフローコート法が挙げられる。
本発明においては、被覆用溶液のメラミン系樹脂組成物の濃度及び被覆用溶液塗付層の厚みを調整することにより積層フィルムの表面に形成される凹凸形状の凹凸間ピッチ(Sm)、表面粗さ(Ra)、最大高さ粗さ(Rz)及び表面凹凸の平均傾斜(Δa)を所望の形状とすることができる。
例えば、積層フィルムの凹凸形状の所望の粗さよりもマットフィルムの凹凸形状の表面粗さの方が著しく大きい場合、マットフィルム表面に積層する被覆用溶液塗付層を厚くする必要がある。
被覆用溶液塗付層の厚みの制御方法は被覆用溶液の塗付方法によって異なるが、例えば、バーコーター法で塗付する場合は、バーコーターの番目及び被覆用溶液のメラミン系樹脂組成物の濃度によって調整することができる。
積層フィルム
本発明において、積層フィルムはマットフィルムの凹凸形状を有する表面にメラミン系樹脂硬化層が積層されたフィルムである。
図1に積層フィルムの一例を示す断面図を示す。積層フィルム11は、凹凸形状を有するマットフィルム11aの表面にメラミン系樹脂硬化層11bが積層されている。
積層フィルムの表面は凹凸形状を有する。該凹凸形状は、1〜30μmの凹凸間ピッチ(Sm)、100〜200nmの表面粗さ(Ra)、200〜700nmの最大高さ粗さ(Rz)及び2〜5°の表面凹凸の平均傾斜(Δa)であることが好ましい。
凹凸間ピッチ(Sm)が1μm以上で得られる本艶消しシートの白ちゃけが抑制され、30μm以下で艶消しシートのぎらつきが抑制される傾向にある。
また、表面粗さ(Ra)が100nm以上で本艶消しシートの防眩性が良好となり、200nm以下で艶消しシートの白ちゃけが抑制される傾向にある。
更に最大高さ粗さ(Rz)が200nm以上で本艶消しシートの防眩性が良好となり、700nm以下で艶消しシートの白ちゃけが抑制される傾向にある。
また、表面凹凸の平均傾斜(Δa)が2°以上で本艶消しシートの防眩性が良好となり、5°以下で艶消しシートの白ちゃけが抑制される傾向にある。
本発明においては、マットフィルム表面に積層されるメラミン系樹脂硬化層の厚みとしては10nm〜10μmが好ましい。メラミン系樹脂硬化層の厚みが10nm以上で本艶消しシートの白ちゃけが抑制される傾向にある。また、メラミン系樹脂硬化層の厚みが10μm以下で本艶消しシートの防眩性が良好となる傾向にある。
積層フィルム形成工程
本発明においては、積層フィルム形成工程においてマットフィルムの表面に形成された被覆用溶液塗付層中の有機溶媒が除去されると共にメラミン系樹脂組成物を硬化させて、マットフィルム表面にメラミン系樹脂硬化層を形成させる。
有機溶媒の除去方法としては、例えば、室温乾燥法、減圧乾燥法及び加熱乾燥法が挙げられる。これらの中で、有機溶媒の除去と同時にメラミン系樹脂組成物を硬化させることにより工程を簡略化することができる点で、加熱乾燥法が好ましい。
加熱乾燥温度としては50〜150℃が好ましい。加熱乾燥温度が50℃以上で短時間でメラミン樹脂の縮合反応が十分に進行し、積層フィルムと活性エネルギー線硬化性組成物硬化層との剥離性が良好となる傾向にある。また、加熱乾燥温度が150℃以下で積層フィルムの熱による変形が抑制される傾向にある。
加熱乾燥時間としては5〜60分が好ましい。加熱乾燥時間が5分以上でメラミン樹脂の縮合反応による硬化が十分に進行し、積層フィルムと活性エネルギー線硬化性組成物硬化層との剥離性が良好となる傾向にある。また、加熱乾燥時間が60分以下で積層フィルムの熱による変形が抑制される傾向にある。
尚、被覆用溶液中に重合性単量体を含有させる場合には、被覆用溶液塗付層中の有機溶媒を除去した後に重合性単量体を重合することができる。
シート状基材
本発明で使用されるシート状基材としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂及びセルロース系樹脂が挙げられる。これらの樹脂は画像表示装置の視認性向上を目的として使用する際には透明性の良好なものが好ましく、透明性や易成形性の点で、メタクリル系樹脂がより好ましい。
メタクリル系樹脂としては、例えば、ポリメタクリル酸メチル及びメタクリル酸メチル単位を主成分とするアクリル共重合体が挙げられる。
アクリル共重合体の具体例としては、メタクリル酸メチル及びこれと共重合可能なビニル単量体との共重合体が挙げられる。
メタクリル酸メチルと共重合可能なビニル単量体としては、例えば、アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル等のメタクリル酸メチル以外の(メタ)アクリル酸エステルが挙げられる。
尚、本発明において、「(メタ)アクリル」は「アクリル」又は「メタクリル」を意味する。
シート状基材の形状としては、例えば、成型品、フィルム及び板状物が挙げられ、用途に応じて選択することができる。本艶消しシートが画像表示装置の前面板等に使用される場合は板状物が好ましい。
シート状基材がメタクリル系樹脂の板状物である場合、その厚みは0.5〜50mmが好ましい。メタクリル系樹脂板の厚みが0.5mm以上で、シート状基材の剛性が高く、取り扱い性に優れる傾向にある。
本発明においては、シート状基材の表面には、目的に応じてハードコート層、帯電防止層、反射防止層等の機能層を積層することができる。
シート状基材の製造方法としては、例えば、対向する一対の鋳型内にシート状基材を形成する樹脂の溶融物を投入し、樹脂の溶融物を成形した後に冷却して鋳型からシート状物を剥離してシート状基材を得る方法、及び対向する一対の鋳型内にシート状基材を形成するための単量体原料を投入し、単量体原料を注型重合した後に鋳型からシート状物を剥離してシート状基材を得る方法が挙げられる。
尚、片面にハードコート層を有するシート状基材を得る際には、例えば、対向する一対の鋳型の少なくとも一方の内面にハードコート層形成用原料を塗付し、塗付されたハードコート層形成用原料を硬化させてハードコート層を形成したものを鋳型として使用して上記のシート状基材を得る方法により製造することができる。
上記の方法で使用される鋳型としては、例えば、一対の強化ガラス板、クロムメッキ板、ステンレス板等の板状体を所定の間隔で対向させて形成されるすき間の板状体の端部を軟質塩化ビニル等のガスケットでシールして得られたものが挙げられる。
これらの中で、板状体としてエンドレスベルトを使用し、一対のエンドレスベルトを所定の間隔で対向させ、これらエンドレスベルトの対向面間がキャビティとなっている鋳型を採用すると連続生産が可能であり、好適である。
図2は、上記のエンドレスベルトを使用した鋳型21を備えたシート状基材の連続製造装置20の一例である。
鋳型21において、一対のエンドレスベルト22a及び22bは、対向面22c及び22dが対峙した状態で図2中の矢印で示される同一方向へ同一速度で走行する。エンドレスベルト22a及び22bの幅方向の両側部には、エンドレスベルト22a及び22bと同一速度で走行するガスケット23が配されている。従って、2枚のエンドレスベルト22a及び22bの対向面22c及び22dが所定の間隔に維持されていると共に、エンドレスベルト22a及び22bの対向面22c及び22d並びにガスケット23で形成された空間部に注入されるシート状基材を形成するための単量体原料は漏れずにエンドレスベルト22a及び22bの対向面22c及び22dの間に維持されている。
尚、図2中で、符号24a、24b、24c及び24dは、エンドレスベルト22a及び22bに張力を与える主ローラーを示し、符号25はベルトを支持する支持ローラーを示す。
シート状基材を形成するための単量体原料は図2の左端側からキャビティを形成するエンドレスベルト22a及び22bの対向面22c及び22d間に注入され、エンドレスベルト22a及び22bの走行に従い、注入された、シート状基材を形成するための単量体原料を第一の加熱ゾーン26で熱水スプレー27により加熱重合される。次いで、第二の加熱ゾーン28で空気炉や遠赤外線ヒータ等の熱源により熱処理されて重合が完結される。この後、冷却ゾーン29で所定温度まで冷却され、シート状基材が得られる。得られたシート状基材はエンドレスベルト22a及び22bの対向面22c及び22d間から剥離されて取り出される。
エンドレスベルト22a及び22bの材質としては、例えば、ステンレス鋼及びアルミニウム鋼が挙げられる。
ガスケット23の材質としては、例えば、軟質塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体及びポリウレタンが挙げられる。
シート状基材の具体例としては、連続キャスト法で製造され、一方の表面にハードコート層が形成されたメタクリル系樹脂板(三菱レイヨン(株)製、商品名:アクリライトMR)が挙げられる。
活性エネルギー線硬化性組成物
本発明で使用される活性エネルギー線硬化性組成物としては、例えば、分子中に少なくとも2個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する重合性化合物(a−1)100質量部及び光重合開始剤(a−2)0.1〜10質量部(化合物(a−1)100質量部に対して)を含有するものが挙げられる。
重合性化合物(a−1)は分子中に少なくとも2個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋反応性化合物であり、各(メタ)アクリロイルオキシ基を結合する残基が炭化水素又はその誘導体であり、その分子内にはエーテル結合、チオエーテル結合、エステル結合、アミド結合、ウレタン結合等を含むことができる。
重合性化合物(a−1)の具体例としては、1モルの多価アルコールと2モル以上の(メタ)アクリル酸又はその誘導体とから得られるエステル化物;及び多価アルコールと多価カルボン酸又はその無水物と(メタ)アクリル酸又はその誘導体とから得られる1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する線状のエステル化物が挙げられる。
1モルの多価アルコールと2モル以上の(メタ)アクリル酸とから得られるエステルとしては、例えば、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート等のポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、ペンタグリセロールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート及びトリペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートが挙げられる。
多価アルコールと多価カルボン酸又はその無水物と(メタ)アクリル酸とから得られる1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する線状のエステル化物の原料である多価カルボン酸又はその無水物と多価アルコールと(メタ)アクリル酸の組み合わせ(多価カルボン酸又はその無水物/多価アルコール/(メタ)アクリル酸)としては、マロン酸/トリメチロールエタン/(メタ)アクリル酸、マロン酸/トリメチロールプロパン/(メタ)アクリル酸、コハク酸/トリメチロールエタン/(メタ)アクリル酸、コハク酸/トリメチロールプロパン/(メタ)アクリル酸、アジピン酸/トリメチロールエタン/(メタ)アクリル酸、アジピン酸/トリメチロールプロパン/(メタ)アクリル酸、グルタル酸/トリメチロールエタン/(メタ)アクリル酸、グルタル酸/トリメチロールプロパン/(メタ)アクリル酸、セバシン酸/トリメチロールエタン/(メタ)アクリル酸、セバシン酸/トリメチロールプロパン/(メタ)アクリル酸、フマル酸/トリメチロールエタン/(メタ)アクリル酸、フマル酸/トリメチロールプロパン/(メタ)アクリル酸、イタコン酸/トリメチロールエタン/(メタ)アクリル酸、イタコン酸/トリメチロールプロパン/(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸/トリメチロールエタン/(メタ)アクリル酸及び無水マレイン酸/トリメチロールプロパン/(メタ)アクリル酸が挙げられる。
重合性化合物(a−1)の他の例としては、トリメチロールプロパントルイレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート等のポリイソシアネートと2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル(メタ)アクリレート、N−メチロール(メタ)アクリルアミド等の活性水素を有するアクリル単量体とを反応させて得られるウレタンポリ(メタ)アクリレート;トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌル酸のジ(メタ)アクリレート、トリ(メタ)アクリレート等のポリ[(メタ)アクリロイルオキシエチレン]イソシアヌレート及びエポキシポリアクリレートが挙げられる。
上記重合性化合物(a−1)は単独で、又は2種以上を併用して使用できる。
光重合開始剤(a−2)としては、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、アセトイン、ブチロイン、トルオイン、ベンゾフェノン、p−メトキシベンゾフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、α,α−ジメトキシ−α−フェニルアセトフェノン等のカルボニル化合物;テトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド等の硫黄化合物;及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、ベンゾイルジエトキシフォスフィンオキサイド等のリン化合物が挙げられる。
光重合開始剤(a−2)の添加量としては、重合性化合物(a−1)100質量部に対して0.1〜10質量部が好ましい。光重合開始剤(a−2)の添加量が0.1質量部以上で活性エネルギー線硬化性組成物の硬化性が向上する傾向にある。また、光重合開始剤(a−2)の添加量が10質量部以下で活性エネルギー線硬化性組成物硬化層が着色しにくい傾向にある。光重合開始剤(a−2)は単独で使用、又は2種以上を併用できる。
活性エネルギー線硬化性組成物には、目的に応じて界面活性剤、レベリング剤、染料、顔料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、安定剤、難燃剤、可塑剤等の各種の添加剤を配合することができる。
添加剤の配合量としては、得られる活性エネルギー線硬化性組成物硬化層の物性が損なわれない範囲内で適宜選択できるが、重合性化合物(a−1)及び光重合開始剤(a−2)の合計100質量部に対して10質量部以下が好ましい。
活性エネルギー線硬化性組成物塗付層
活性エネルギー線硬化性組成物塗付層はシート状基材の少なくとも片表面に活性エネルギー線硬化性組成物が塗付されて形成される層である。

活性エネルギー線硬化性組成物塗付層形成工程
活性エネルギー線硬化性組成物塗付層形成工程において、シート状基材の少なくとも片表面に活性エネルギー線硬化性組成物塗付層が形成される。
活性エネルギー線硬化性組成物塗付層の形成方法としては、被覆用溶液塗付層形成方法と同様の方法が挙げられる。
本積層体
本発明において、本積層体は、活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を有するシート状基材の活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を有する面に積層フィルムのメラミン系樹脂硬化層が接するように、活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を有するシート状基材と積層フィルムが積層されたものである。
積層体形成工程
本発明においては、積層体形成工程で、活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を有するシート状基材の活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を有する面と積層フィルムのメラミン系樹脂硬化層が形成された凹凸形状を有する面とを貼り合わすことにより本積層体が得られる。
本積層体の製造方法としては、例えば、シート状基材の表面に活性エネルギー線硬化性組成物を塗付することにより活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を形成し、次いで、活性エネルギー線硬化性組成物塗付層の上に積層フィルムを、メラミン系樹脂硬化層が形成された凹凸形状を有する面が活性エネルギー線硬化性組成物塗付層に接触するように、プレスロールを用いて貼り合わして本積層体を得る方法が挙げられる。
活性エネルギー線硬化性組成物硬化層
活性エネルギー線硬化性組成物硬化層は活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を硬化させて得られるものである。
活性エネルギー線硬化性組成物硬化層含有積層体
活性エネルギー線硬化性組成物硬化層含有積層体はシート状基材表面に活性エネルギー線硬化性組成物硬化層及び積層フィルムが順次積層されたものである。
活性エネルギー線硬化性組成物硬化層含有積層体形成工程
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物硬化層含有積層体形成工程において、本積層体の活性エネルギー線硬化性組成物塗付層に活性エネルギー線を照射して活性エネルギー線硬化性組成物を硬化させることにより活性エネルギー線硬化性組成物硬化層が形成され、活性エネルギー線硬化性組成物硬化層含有積層体が得られる。
活性エネルギー線としては、例えば、紫外線及び電子線が挙げられる。
活性エネルギー線として紫外線を使用する場合の光源としては、例えば、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、ブラックライト及びメタルハライドランプが挙げられる。
活性エネルギー線として電子線を使用する場合の光源としては、例えば、コックロフトワルト型、バンデグラフ型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、直線型、ダイナミトロン型及び高周波型の電子線加速器を使用したものが挙げられる。
本積層体への活性エネルギー線の照射方法としては、本積層体のシート状基材側及び積層シート側から選ばれる少なくとも一方から照射する方法が挙げられ、目的に応じて選択することができる。
活性エネルギー線硬化性組成物の硬化条件としては、シート状基材の温度を50〜90℃としてシート状基材表面に活性エネルギー線硬化性組成物を塗付してから10〜90秒後に活性エネルギー線を照射する条件が好ましい。
シート状基材の温度が50℃以上で活性エネルギー線硬化性組成物硬化層とシート状基材との密着性が良好となる傾向にある。また、シート状基材の温度が90℃以下でシート状基材の熱による変形が抑制される傾向にある。
シート状基材表面に活性エネルギー線硬化性組成物を塗付してから活性エネルギー線を照射するまでの時間としては、10秒以上で活性エネルギー線硬化性組成物硬化層とシート状基材との密着性が良好となる傾向にあり、90秒以下で生産性が良好となる傾向にある。
シート状基材を加熱する方法としては、例えば、熱風に曝す方法及び赤外線を照射する方法が挙げられる。
本艶消しシート
本艶消しシートは、積層フィルムの表面に形成された凹凸形状が転写されて、積層フィルムの凹凸形状と同一の凹凸形状を有する活性エネルギー線硬化性組成物硬化層がシート状基材の表面に積層されたものである。
本艶消しシートの表面は凹凸形状を有している。該凹凸形状は、1〜30μmの凹凸間ピッチ(Sm)、100〜200nmの表面粗さ(Ra)、200〜700nmの最大高さ粗さ(Rz)及び2〜5°の表面凹凸の平均傾斜(Δa)であることが好ましい。
本艶消しシートの表面の凹凸間ピッチ(Sm)が1μm以上で本艶消しシートの白ちゃけが抑制され、30μm以下で本艶消しシートのぎらつきが抑制される傾向にある。
また、表面粗さ(Ra)が100nm以上で本艶消しシートの防眩性が良好となり、200nm以下で白ちゃけが抑制される傾向にある。
更に、最大高さ粗さ(Rz)が200nm以上で本艶消しシートの防眩性が良好となり、700nm以下で本艶消しシートの白ちゃけが抑制される傾向にある。
また、表面凹凸の平均傾斜(Δa)が2°以上で本艶消しシートの防眩性が良好となり、5°以下で本艶消しシートの白ちゃけが良好となる傾向にある。
艶消しシート形成工程
本発明においては、活性エネルギー線硬化性組成物硬化層含有積層体形成工程で得られた活性エネルギー線硬化性組成物硬化層含有積層体から積層フィルムを剥離することにより、シート状基材の表面に凹凸形状が形成された活性エネルギー線硬化性組成物硬化層が積層された本艶消しシートが得られる。
活性エネルギー線硬化性組成物硬化層含有積層体からの積層フィルムの剥離方法としては特に制限はなく、積層フィルムと活性エネルギー線硬化性組成物硬化層との離型性が良好であり、マットフィルムとメラミン系樹脂硬化層との密着性が良好であることから容易に本艶消しシートを得ることができる。
本発明により得られた本艶消しシートは、画像表示装置の前面板および太陽電池モジュール用表面保護樹脂シート等として使用できる。
以下、本発明を実施例で説明する。
以下において、「部」及び「%」はそれぞれ「質量部」及び「質量%」を示す。
また、使用される略号は以下のものを示す。
C6DA:1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(大阪有機化学工業(株)製、商品名)
TAS:トリメチロールエタンとアクリル酸と無水コハク酸との縮合エステル(大阪有機化学工業(株)製、商品名)
APO:トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド(BASFジャパン(株)製、商品名)
I184:ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバスペシャリティケミカル(株)製)
U−6HA:NKエステルU−6HA(新中村化学工業(株)製、商品名)
DPHA:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(東亜合成(株)製)
M305:ペンタエリスリトールトリアクリレート(東亜合成(株)製、商品名)
BYK−UV3570:多官能シリコーン系アクリレート(ビックケミージャパン(株)製、商品名)
尚、以下において、マットフィルム、積層フィルム及び艶消しシートのそれぞれの表面の凹凸形状、艶消しシートの画像視認性並びに積層フィルムの剥離性の評価は以下の方法により実施した。
(1)凹凸形状
光干渉式表面形状測定器としてZygo社製のNewView6300(商品名)を使用して得られたデータを、Zygo社製データ解析用ソフトウェアMetroPro(商品名)によって解析し、フィルム又はシートの表面の表面粗さ(Ra)、最大高さ粗さ(Rz)、表面凹凸の平均傾斜(Δa)及び凹凸間ピッチ(Sm)の値を求めた。
(2)画像視認性
艶消しシートを液晶表示装置に用いたときの画像視認性を以下の方法で評価した。
まず、液晶表示装置(ソニー(株)製PSP2000IS(商品名)、液晶画面4.3インチ)の液晶画面の上に、水を介して、凹凸形状を有する表面が上面となるように、艶消しシートを貼り付けた。
次いで、暗室中にて机上から30cmの高さに蛍光灯を設置し、机上の蛍光灯直下から水平方向に30cm離れた位置に、蛍光灯から艶消しシートへの入射角度が略45度となるように、上記の艶消しシートを貼り付けた液晶表示装置を設置した。
上記状態で設置された液晶表示装置の画像視認性として、以下の条件で白ちゃけ、ぎらつき、文字鮮明性及び防眩性について評価した。
尚、艶消しシートと液晶画面表面との間に空気層が存在すると、艶消しシートの液晶画面側の表面と空気層との間の反射光の影響により画像視認性を正しく評価できないことから、液晶画面表面と評価用サンプルとの間に水を挟みこみ、空気を除去することで反射光の影響を除去した。
(2a)白ちゃけ
液晶画面に黒色の画像を表示させ、液晶画面の表面に対して略垂直方向に30cmの高さから画像を観察し、黒色画像の白ちゃけの有無を目視で評価した。
◎:黒色が変色せずに鮮明に見える。
○:黒色が僅かに白っぽく見える。
△:黒色が白っぽく見える。
×:黒色はほとんど見えず、かなり白っぽく見られる。
(2b)ぎらつき
液晶液晶画面に緑色の画像を表示させること以外は白ちゃけの評価と同様にして、緑色画像の白ちゃけの有無を目視で評価した。
◎:画面のぎらつきは確認できない。
○:画面のぎらつきが若干認められる。
×:画面のぎらつきがかなり目立つ。
(2c)文字鮮明性
液晶画面に白地に黒色の文字を表示させ、液晶画面の表面に対して略垂直方向に30cmの高さから画像を観察し、文字の鮮明性を目視で評価した。
◎:文字の輪郭が明瞭に観察でき、ぼやけは確認できない。
○:文字の輪郭に若干のぼやけが認められる。
△:文字の輪郭がぼやけている。
×:文字の輪郭が観察し辛い。
(2d)防眩性
液晶画面に黒色の画像を表示させ、液晶画面の表面に対して略45度方向から画像を観察し、艶消しシート表面に映る蛍光灯像のぼやけ具合の有無を目視で評価した。
◎:蛍光灯像のぼやけが明確に確認できる。
○:蛍光灯像のぼやけが若干認められる。
×:蛍光灯像のぼやけは確認できない。
(3)剥離性
積層フィルムの剥離性は、紫外線を照射して活性エネルギー線硬化性組成物を硬化させて活性エネルギー線硬化性組成物硬化層を形成させた後、積層フィルムを手で剥離する際の剥離し易さで評価した。
○:積層フィルムを抵抗無く全て剥離することができる。
×:積層フィルムの少なくとも一部分が貼りついたままで、積層フィルムをきれいに剥離できない。
[実施例1]
(1)積層フィルムの作製
直径200mm長さ600mmのロール状の鉄部材の外周面に厚さ300μmの銅めっきを施し、さらにニッケルめっきを施したロ−ル状部材に平均粒子径約25μmのガラスビーズを、噴出圧力0.3MPaで吹き付け、鋳型を得た。次いで、厚さ100μmのPETフィルム表面に、活性エネルギー線硬化性組成物を塗付し、鋳型の凹凸面と接触させ、PETフィルムを通して紫外線を照射し、該活性エネルギー線硬化性組成物を硬化させた後、鋳型から剥離してマットフィルムを得た。ここで、活性エネルギー線硬化性組成物の組成は、次項の(2)艶消しシートの作製に記載したものと同じである。このマットフィルム表面の凹凸形状を測定したところ、表面粗さ(Ra)120nm、最大高さ粗さ(Rz)490nm、表面凹凸の平均傾斜(Δa)5.4°及び凹凸間ピッチ(Sm)13μmであった。次いで、このマットフィルムの凹凸形状を有する面を、コロナ処理装置(POLYDINE社製、3DT)を用いて、搬送速度4.0m/分でコロナ処理した。この後、コロナ処理された凹凸形状を有するフィルムの表面に、以下の組成の被覆用溶液を4号バーコーターで塗付した後、100℃の乾燥機中で1時間乾燥硬化させ、厚み9.16μmのメラミン系樹脂硬化層を有する積層フィルムを作製した。
<被覆用溶液の組成>
(a)メラミン系樹脂組成物
メラミン樹脂(ハリマ化成(株)製、SM975(商品名)):2.7部
アクリル樹脂(三菱レイヨン(株)製、ダイヤナールHR656(商品名)):0.3部硬化促進剤(DIC(株)製、P−198(商品名)):0.2部
(b)有機溶剤
アセトン:97部
(2)艶消しシートの作製
シート状基材として厚さ2mmのメタクリル系樹脂板(三菱レイヨン(株)製、商品名:アクリライトL)を使用した。このシート状基材を80℃の乾燥機中で30分加熱した。
次いで、以下の組成の活性エネルギー線硬化性組成物をシート状基材の表面に塗付した後に、積層フィルムの凹凸形状を有する面が活性エネルギー線硬化性組成物と接するように、プレスロールを用いて活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を積層フィルムで挟み込んだ。
活性エネルギー線硬化性組成物を塗付してから30秒経過後にメタルハライドランプを用いて13.8kWで60秒間、紫外線を照射して活性エネルギー線硬化性組成物を硬化させて活性エネルギー線硬化性組成物硬化層を形成させた後に、積層フィルムを剥離して艶消しシートを得た。
マットフィルム、積層フィルム及び艶消しシートの評価結果を表1に示す。
<活性エネルギー線硬化性組成物の組成>
C6DA:50部
TAS:50部
APO:2部
I184:2部
Figure 0005398521
[実施例2]
被覆用溶液の組成を、SM975を0.9部、ダイヤナールHR656を0.1部及びアセトン99部に変更すること以外は実施例1と同様にして積層フィルム及び艶消しシートを作製し、評価を実施した。評価結果を表1に示す。
[実施例3]
SUS製ロールにガラスビーズを吹き付ける圧力を0.25MPaとしたこと以外は実施例1と同様にしてマットフィルムを作成した。得られたマットフィルム表面の凹凸形状は、表面粗さ(Ra)220nm、最大高さ粗さ(Rz)940nm、表面凹凸の平均傾斜(Δa)7.1°及び凹凸間ピッチ(Sm)19μmであった。次いで、実施例2と同様に積層フィルム及び艶消しシートを作製し、評価を実施した。評価結果を表1に示す。
[実施例4]
実施例3と同様のマットフィルムを使用すること以外は実施例1と同様に積層フィルム及び艶消しシートを作製し、評価を実施した。評価結果を表1に示す。
[実施例5]
SUS製ロールにガラスビーズを吹き付ける圧力を0.15MPaとしたこと以外は実施例1と同様にしてマットフィルムを作成した。得られたマットフィルム表面の凹凸形状は、表面粗さ(Ra)180nm、最大高さ粗さ(Rz)700nm、表面凹凸の平均傾斜(Δa)7.2°及び凹凸間ピッチ(Sm)16μmであった。次いで、実施例2と同様に積層フィルム及び艶消しシートを作製し、評価を実施した。評価結果を表1に示す。
[実施例6]
実施例5と同様のマットフィルムを使用すること以外は実施例1と同様に積層フィルム及び艶消しシートを作製し、評価を実施した。評価結果を表1に示す。
[実施例7]
被覆用溶液の組成を、SM975を4.5部、ダイヤナールHR656を0.5部及びアセトン95部に変更し、マットフィルムとして表面粗さ(Ra)404nm、最大高さ粗さ(Rz)2,260nm、表面凹凸の平均傾斜(Δa)18°及び凹凸間ピッチ(Sm)8.3μmの凹凸形状を有するもの(五洋紙工(株)製、SMAT(商品名))を使用すること以外は実施例1と同様に積層フィルム及び艶消しシートを作製し、評価を実施した。評価結果を表1に示す。
[比較例1]
マットフィルムとして凹凸形状を有する表面をコロナ放電処理しないものを使用する以外は、実施例7と同様に積層フィルムを作製し、活性エネルギー線硬化性組成物硬化層を形成させた後に、積層フィルムを剥離しようとしたが、積層フィルムを剥離することができなかった。評価結果を表1に示す。
[比較例2]
マットフィルムとして凹凸形状を有する表面をコロナ放電処理しないものを使用すること以外は実施例1と同様に積層フィルムを作製し、活性エネルギー線硬化性組成物硬化層を形成させた後に、積層フィルムを剥離しようとしたが、積層フィルムを剥離することができなかった。評価結果を表1に示す。
[比較例3]
表面粗さ(Ra)140nm、最大高さ粗さ(Rz)816nm、表面凹凸の平均傾斜(Δa)2.1°及び凹凸間ピッチ(Sm)51μmのマットフィルム(五洋紙工(株)製、TMAT(商品名))の表面に、以下の組成の硬化性組成物溶液を4号バーコーターで塗付した後、100℃の雰囲気下で60分乾燥させた後、メタルハライドランプ13.8kWで60秒間硬化させ、厚み0.5μmの硬化性組成物の硬化物の層を有する積層フィルムを作製した。
上記積層フィルムを使用し、実施例1と同様にして活性エネルギー線硬化性組成物硬化層を形成させた後に、積層フィルムを剥離しようとしたが、積層フィルムを剥離することができなかった。評価結果を表1に示す。
<硬化性組成物溶液の組成>
(a)硬化性組成物
U−6HA:2.5部
C6DA:2.5部
I184:2部
(b)有機溶剤
トルエン:93部
[比較例4]
硬化性組成物溶液の組成として下記のものを使用すること以外は比較例3と同様にして活性エネルギー線硬化性組成物硬化層を形成させた後に、積層フィルムを剥離しようとしたが、積層フィルムを剥離することができなかった。評価結果を表1に示す。
<硬化性組成物溶液の組成>
(a)硬化性組成物
DPHA:4.1部
M305:0.7部
I184:0.2部
(b)有機溶剤
トルエン:95部
[比較例5]
硬化性組成物溶液の組成として下記のものを使用すること以外は比較例3と同様にして活性エネルギー線硬化性組成物硬化層を形成させた後に、積層フィルムを剥離しようとしたが、積層フィルムを剥離することができなかった。評価結果を表1に示す。
<硬化性組成物溶液の組成>
(a)硬化性組成物
BYK−UV3570:4.75部
I184:0.25部
(b)有機溶剤
トルエン:95部
11:積層フィルム
11a:マットフィルム
11b:メラミン系樹脂硬化層
20:シート状基材の連続製造装置
21:鋳型
22a、22b:エンドレスベルト
22c、22d:エンドレスベルト22a、22bの対向面
23:ガスケット
24a、24b、24c、24d:主ローラー
25:支持ローラー

Claims (1)

  1. 下記(1)〜(7)の工程を有する艶消しシートの製造方法であって、シート状基材の少なくとも片表面に凹凸形状を有する活性エネルギー線硬化性組成物硬化層が積層された艶消しシートの製造方法。
    (1)少なくとも片表面に凹凸形状を有するマットフィルムの該表面を放電ガスに晒す処理を施すマットフィルム表面処理工程
    (2)表面処理されたマットフィルムの表面にメラミン系樹脂組成物を含む被覆用溶液を塗付してマットフィルムの表面に被覆用溶液塗付層を形成する被覆用溶液塗付層形成工程
    (3)被覆用溶液塗付層中のメラミン系樹脂組成物を硬化させて、マットフィルムの表面にメラミン系樹脂硬化層が積層された凹凸形状を有する積層フィルムを形成する積層フィルム形成工程
    (4)シート状基材の少なくとも片表面に活性エネルギー線硬化性組成物を塗付してシート状基材の表面に活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を形成する活性エネルギー線硬化性組成物塗付層形成工程
    (5)シート状基材の活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を有する面に積層フィルムのメラミン系樹脂硬化層が形成された面を貼り合わせて活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を有するシート状基材と積層フィルムの積層体を形成させる積層体形成工程
    (6)活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を有するシート状基材と積層フィルムの積層体の上面又は下面の少なくとも一方から活性エネルギー線硬化性組成物塗付層に活性エネルギー線を照射することにより活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を硬化させて活性エネルギー線硬化性組成物硬化層を有する活性エネルギー線硬化性組成物硬化層含有積層体を形成する活性エネルギー線硬化性組成物硬化層含有積層体形成工程
    (7)活性エネルギー線硬化性組成物硬化層含有積層体から積層フィルムを剥離することにより、表面に凹凸形状を有する活性エネルギー線硬化性組成物硬化層が積層された艶消しシートを形成する艶消しシート形成工程
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