JP5397860B2 - 非水電解質二次電池の電極用組成物並びにそれを用いた非水電解質二次電池用電極及び非水電解質二次電池 - Google Patents

非水電解質二次電池の電極用組成物並びにそれを用いた非水電解質二次電池用電極及び非水電解質二次電池 Download PDF

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Description

本発明は、非水電解質二次電池の電極用組成物並びにそれを用いた非水電解質二次電池用電極及び非水電解質二次電池に関するものである。
近年、携帯電話、ノートパソコン、PDA(Personal Data Assistant)などの移動情報端末の小型・軽量化の急速な進展に伴い、駆動源として用いられる電池に対する高容量化の要求が高まってきている。また、HEV(Hybrid Electric Vehicle)や電動工具などの高出力が要求される用途への非水電解質二次電池の適用も進んでおり、非水電解質二次電池の開発の方向性は、高容量化と高出力化とに2極化しつつある。
電池の高容量化に関しては、コバルト酸リチウムに代わる高容量正極材料の開発や、黒鉛に代わる高容量負極材料の開発が行われている。しかしながら、現在のリチウム二次電池の主流材料であるコバルト酸リチウム及び黒鉛を用いた正極及び負極は、性能バランスに優れ、また、各種携帯機器の動作がこれらの材料を用いた電池の特性にあわせて設計されてきたため、コバルト酸リチウムや黒鉛に代わる高容量電極材料の開発はあまり進んでいない現状にある。特に負極材料については、負極材料を変更すると充放電カーブが大きく変化し、電池の作動電圧が大きく変化するため、黒鉛から他の高容量負極材料への置き換えは進みにくい状況にある。
しかしながら、携帯機器などの消費電力は年々増加の一途をたどっており、電池に対する高容量化が強く求められていることから、現状では、黒鉛を用いた負極の高充電密度化や、負極合剤層の厚さ増大などにより高容量化の要望に対応せざるを得ない状況にある。
ところで、近年、非水電解質二次電池の製造時の環境負荷を軽減する観点などから、負極の作製に水系スラリーを用いることが提案されている。負極の作製に使用される水系スラリーとしてはスチレンブタジエンゴム(SBR)などのラテックス系バインダーを用いた水系スラリーが知られている。しかしながら、ラテックス系バインダーを用いた水系スラリーでは、厚膜塗工が困難であるため、例えば下記特許文献1に開示されているように、ラテックス系結着剤を用いた水系スラリーには、通常、カルボキシメチルセルロース(CMC)などの増粘剤が添加される。
CMC及びラテックス系バインダーを用いた水系スラリーは、塗工性に優れており、この水系スラリーを用いることにより、厚膜塗工が容易となる。このため、一度の塗工により厚い合剤層形成することが可能となる。
しかしながら、CMC及びラテックス系結着剤を用いた水系スラリーを用いた場合、集電体と合剤層との間の高い密着強度が得難いという問題がある。
なお、後述のように、本発明においては、バインダー樹脂としてビニルピロリドン系ポリマーを用いている。下記の特許文献2においては、ポリビニルピロリドン(PVP)を増粘剤として用い、モンモリナイトと混合したスラリーを用いて電極を作製している。また、下記の特許文献3においては、ポリ酢酸ビニルとPVPとをバインダー樹脂として用いている。しかしながら、これらの特許文献においては、本発明の特定のビニルピロリドン系ポリマー及びそれを用いることによる作用効果については何ら開示していない。
特開2002−175807号公報 特開平10−106542号公報 特開平9−213306号公報
本発明の目的は、集電体と活物質層の間の接着強度が高く、かつ柔軟性に優れた電極を製造することができる非水電解質二次電池の電極用組成物並びにそれを用いた非水電解質二次電池用電極及び非水電解質二次電池を提供することにある。
本発明の電極用組成物は、活物質及びバインダー樹脂を含む非水電解質二次電池の電極用組成物において、バインダー樹脂としてビニルピロリドン系ポリマーを含み、該ビニルピロリドン系ポリマーの水酸基当量が、250〜2500の範囲内であることを特徴としている。
本発明においては、水酸基当量が250〜2500の範囲内であるビニルピロリドン系ポリマー(以下、「水酸基含有PVP」と称する場合がある。)をバインダー樹脂として含んでいる。バインダー樹脂にビニルピロリドン系ポリマーを採用することによって、非水電解質二次電池の電極用組成物の電極との密着性が向上し、さらに上記記載の範囲の水酸基の導入によって柔軟さをも備えた電極が得られる。水酸基当量のさらに好ましい範囲は、250〜800の範囲内である。水酸基当量が低すぎると、相対的にピロリドン当量が高くなり、密着性が低下する傾向がある。また、水酸基当量が高すぎると、電極が硬くなる傾向がある。
本発明において、水酸基当量は、ポリマー中の水酸基1個あたりの分子量を意味しており、以下の式で算出することができる。
水酸基当量={Hf×(100/Hw)}/Hn
上記の式において、Hfは、ポリマー中の水酸基を与えるモノマーの分子量、Hnはそのモノマー中に含まれる水酸基の数、Hwは、ポリマー中の上記水酸基源となるモノマーの仕込み重量割合(%)を示している。
ビニルピロリドン系ポリマーに水酸基を導入する方法としては、(i)ビニルピロリドンと水酸基含有モノマーを共重合する方法、(ii)ビニルピロリドンと水酸基を生じうるモノマーを共重合したのちに、ポリマー中に水酸基を生成する方法がある。方法(i)と方法(ii)は単独または複合での採用も可能である。
方法(i)における水酸基含有モノマーとしては、分子内にビニルピロリドンと共重合可能な重合性不飽和基と1以上の水酸基を有する化合物であれば良いが、具体的には水酸基含有(メタ)アクリレート、水酸基含有(メタ)アクリルアミド、α−ヒドロキシメチルアクリレートが挙げられる。特に好ましくは、2−(ヒドロキシエチル)アクリレート、2−(ヒドロキシエチル)メタクリレート、グリセリンモノアクリレート、グリセリンモノメタクリレート、ジエチレングリコールモノアクリレート、ジエチレングリコールモノメタクリレート、ポリエチレングリコールモノアクリレート、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、2−(ヒドロキシメチル)アクリル酸メチル、2−(ヒドロキシメチル)アクリル酸エチルである。
方法(ii)における水酸基を生じうるモノマーとしては分子内にビニルピロリドンと共重合可能な重合性不飽和基と1以上の水酸基を生じうる置換基を有する化合物であればよく、具体的にはエポキシ基含有モノマー、オキセタン基含有モノマー、ビニルエステル化合物が挙げられる。特に好ましくは酢酸ビニル、エポキシブテン、グリジシルアクリレート、グリジシルメタクリレートである。水酸基を生じうるモノマーを使用した場合には、得られたポリマーを加水分解や水を付加することで容易に水酸基を生成できる。
ビニルピロリドンと水酸基含有モノマーおよび/または水酸基を生じうるモノマーを共重合する方法としては、一般には溶液重合が好ましく採用され、特に好ましくは滴下重合である。溶液重合を行なうことにより、水酸基含有モノマーおよび/または水酸基を生じうるモノマーを効率的にポリマーに導入でき、ビニルピロリドンや、水酸基含有モノマー、水酸基を生じうるモノマーが単独で重合したポリマー等を低減できる。
本発明において、ビニルピロリドン系ポリマーのピロリドン当量は、112〜170の範囲内であることが好ましい。ピロリドン当量のさらに好ましい範囲は、120〜160の範囲内である。ピロリドン当量が低すぎると、相対的に水酸基当量が高くなるため、電極が硬くなる傾向があり、また、ピロリドン当量が高すぎると、密着性が低下する傾向がある。
本発明において、ピロリドン当量は、ポリマー中のピロリドン環1個あたりの分子量を意味しており、以下の式で算出することができる。
ピロリドン当量={Pf×(100/Pw)}/Pn
上記の式において、Pfはポリマーのピロリドン源となるモノマーの分子量であり、Pnはそのモノマーに含まれるピロリドン環の数、Pwはポリマー中のピロリドン源となるモノマーの仕込み質量割合(%)を示している。
また、水酸基当量及びピロリドン当量は、NMRまたは滴定などの公知の測定技術を用いた実測値から算出することもできる。
また本願発明のポリマーは、ビニルピロリドン、水酸基含有モノマー、水酸基を生じうるモノマー以外の共重合可能なモノマーを共重合したものであってもよい。
本発明においては、ビニルピロリドン系ポリマーに加えて、セルロース変性物が含まれることが好ましく、ラテックス系バインダーがさらに含まれていることが好ましい。セルロース変性物の具体例としては、カルボキシメチルセルロースが挙げられ、ラテックス系バインダーの具体例としては、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム、アクリル酸エステル系ラテックス、酢酸ビニル系ラテックス、メチルメタクリレート‐ブタジエン系ラテックス、及びこれらのカルボキシ変性体などが挙げられる。これらの中でも、Liイオン伝導性が高いSBRをラテックス系バインダーとして用いることが好ましい。
バインダー樹脂として、カルボキシメチルセルロース及びラテックス系バインダーをさらに含むことにより、活物質層を形成するためのスラリーの塗工性を向上できるほか、電極の硬さを柔軟化することができる。
本願発明の水酸基含有PVPの活物質層中における含有量は、0.05〜2.00質量%の範囲内であることが好ましく、さらに好ましくは0.05〜0.80質量%の範囲内である。水酸基含有PVPの含有量が少なすぎると、強度が低くなる場合がある。また、水酸基含有PVPの含有量が多すぎると、イオンの移動が妨げられる場合がある。
カルボキシメチルセルロース(CMC)の含有量は、集電体と活物質層との間の密着性向上及び高容量化の観点から、活物質層におけるCMCに対する水酸基含有PVPの重量比(水酸基含有PVP/CMC)が、0/10<水酸基含有PVP/CMC≦4/6の範囲内となるように選ばれることが好ましい。水酸基含有PVPの割合が少ないと、集電体と活物質層との間の密着強度を充分に高めることができない場合がある。CMCを用いることにより、集電体と活物質層との間の高い密着強度が得られるとともに、活物質の分散安定性を高めることができる。
CMCの含有量が、水酸基含有PVPの含有量以下であると、活物質層を形成するのためのスラリーの塗工性が低下するとともに、厚い膜厚での塗工が困難になる場合にある。
本発明の電極用組成物において、活物質の含有量は、96〜99質量%の範囲内であることが好ましい。活物質としては、正極活物質及び負極活物質のいずれを用いてもよい。従って、本発明の電極用組成物は、正極の活物質層を形成するためのものであってもよいし、負極の活物質層を形成するためのものであってもよい。近年、負極の作製に水系スラリーを用いる場合が多い。このため、本発明の電極用組成物は、負極の作製に用いることが特に好ましい。
本発明の非水電解質二次電池用電極は、上記本発明の電極用組成物を用いて形成された活物質層が集電体上に設けられたことを特徴としている。
本発明の非水電解質二次電池用電極においては、上記の電極用組成物を用いて活物質層を形成しているので、集電体と活物質層との間の接着強度が高く、かつ柔軟性に優れている。このため、電極を巻き付けたり、あるいは折り曲げたりして電極体を形成する際にも、活物質層の脱落を伴うことなく電極を変形させることができる。
集電体としては、本発明の電極が負極として作製される場合、銅箔などの負極用集電体として一般的に用いられているものを用いることができる。また、正極として用いる場合、アルミニウム箔などの正極用集電体として一般的に用いられている集電体を用いることができる。
本発明において用いる負極活物質は、特に限定されるものではなく、非水電解質二次電池の負極活物質として用いることができるものであれば用いることが可能である。負極活物質としては、黒鉛及びコークスなどの炭素材料、酸化錫などの金属酸化物、ケイ素及び錫などのリチウムと合金化してリチウムを吸蔵することができる金属、金属リチウムなどが用いられる。本発明における負極活物質としては、特に黒鉛などの炭素材料が好ましく用いられる。
本発明において用いる正極活物質は、特に限定されるものではなく、非水電解質二次電池の正極活物質として用いることができるものであれば用いることが可能である。正極活物質としては、例えば、コバルト酸リチウムやコバルト−ニッケル−マンガンのリチウム遷移金属複合酸化物などの層状化合物を挙げることができる。
本発明の非水電解質二次電池は、上記本発明の電極と、非水電解質とを備えることを特徴としている。上述のように、上記本発明の電極は、負極として用いてもよいし、正極として用いてもよい。
本発明の非水電解質二次電池は、上記本発明の電極を負極または正極として用いているので、電極における集電体と活物質層との間の接着強度が高く、電極として柔軟性に優れている。このため、充放電容量の高い安定性に優れた非水電解質二次電池とすることができる。
本発明に用いる非水電解質の溶媒は、特に限定されるものではないが、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネートなどの環状カーボネートと、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、ジエチルカーボネートなどの鎖状カーボネートとの混合溶媒が例示される。また、上記環状カーボネートと、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタンなどのエーテル系溶媒との混合溶媒も例示される。また、非水電解質の溶質としては、LiPF,LiBF,LiCFSO,LiN(CFSO,LiN(CSO,LiN(CFSO)(CSO),LiC(CFSO,LiC(CSO,LiAsF,LiClO,Li10Cl10,Li12Cl12など及びそれらの混合物が例示される。特に、LiXF(式中、XはP,As,Sb,B,Bi,Al,Ga,またはInであり、XがP,AsまたはSbのときyは6であり、XがBi,Al,Ga,またはInのときyは4である)とリチウムペルフルオロアルキルスルホン酸イミドLiN(C2m+1SO)(C2n+1SO)(式中、p,q及びrはそれぞれ独立して1〜4の整数である)またはリチウムペルフルオロアルキルスルホン酸メチドLiN(C2p+1SO)(C2q+1SO)(C2r+1SO)(式中、m及びnはそれぞれ独立して1〜4の整数である)との混合溶媒が好ましく用いられる。これらの中でも、LiPFとLiN(CSOとの混合溶質が特に好ましく用いられる。さらに電解質として、ポリエチレンオキシド、ポリアクリロニトリルなどのポリマー電解質に電解液を含浸したゲル状ポリマー電解質やLil,LiNなどの無機固体電解質が例示される。本発明の非水電解質二次電池の電解質に用いる溶質及び溶媒は、イオン導電性を発現させる溶質としてのリチウム化合物と、これらを溶解・保持する溶媒が、電池の充電時や放電時あるいは保存時の電圧で分解しない限り、制約なく用いることができる。
本発明の非水電解質二次電池は、上記の正極、負極、及び非水電解質を用いて作製することができる。正極と負極の間には一般にセパレータが配置され、この状態で外装体内に配置し、非水電解質を外装体内に注入することにより作製される。
本発明の電極用組成物を用いて電極を作製することにより、集電体と活物質層との間の接着強度が高く、かつ柔軟性に優れた電極を作製することができる。
電極に印加した荷重と変位量の関係を示す図。 電極の両端をアクリル板の端部に貼り付けた状態を示す模式的断面図。 電極の中央部を押圧し、中央部に折れ込みが生じた状態を示す模式的断面図。 本発明に従う実施例において実施した折り曲げ試験を説明するための模式的断面図。
以下、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において、適宜変更して実施することが可能なものである。
(実施例1〜7及び比較例1〜4)
まず、負極を以下のようして作製した。
[負極の作製]
人造黒鉛(平均粒径:21μm,表面積:4.0m/g)に対して活物質濃度が60質量%となるように濃度1.0質量%のCMC(ダイセル化学工業(株)社製、品番1380)水溶液を加え、混練機(プライミクス社製ハイビスミックス)を用いて、回転速度90rpmで60分間混練した。その後、質量比で人造黒鉛:CMC=98:0.8となるように濃度1.0質量%のCMC水溶液をさらに加えた後、回転速度90rpmで20分間混練した。次いで、固形分組成を質量比で人造黒鉛:CMC:ビニルピロリドン系ポリマー=98:0.8:0.2となるように濃度1.0質量%のビニルピロリドン系ポリマー水溶液を加えた後、回転速度90rpmで20分間混練した。次いで、固形分組成を質量比で人造黒鉛:(CMC+ビニルピロリドン系ポリマー):SBR=98:1:1となるようにSBR(固形分濃度:50質量%)を上記混練機中に添加した後、40rpmの回転速度で45分間混合し、スラリーの粘度が1.0Pa・s(25℃)となるように脱イオン水をさらに添加し、負極活物質層形成用スラリーを作製した。
次に、上記スラリーを銅箔の両面に、目標塗工量を226mg/10cmとして塗工し、乾燥させた後、充填密度が1.60g/cmとなるように圧延し、負極を得た。
(実施例1)
冷却管、窒素導入ライン、温度計を設置したSUS304製重合容器に、初期仕込みとして超純水282g、イソプロピルアルコール(IPA)121g、N−ビニルピロリドン(NVP)8gを加え、攪拌しながら窒素を導入して、混合溶液内の溶存酸素を0.2ppm以下とした。昇温し内温を80℃とした後、NVP160g、グリセリンモノメタクリレート(日油(株)製「ブレンマーGLM」) 62g、トリエタノールアミン(TEA)0.36g、超純水97gを混合したモノマー溶液と、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート(和光純薬製V601)3.6gをIPA31gに溶解させた開始剤溶液を123分間かけて滴下した。
続いて、グリセリンモノメタクリレート 10g、超純水5g、IPA14gを混合したモノマー溶液を60分間かけて加えた。その後、昇温して90分間蒸留を行い、無色透明のポリマー溶液を得た。
上記のようにして得られたビニルピロリドン系ポリマーを用い、最終負極スラリーの固形分組成を質量比で人造黒鉛:CMC:ビニルピロリドン系ポリマー:SBR=98:0.8:0.2:1.0としたこと以外は、上記“負極の作製”に従って負極を作製した。この負極を実施例1とした。
なお、モノマー溶液中にトリエタルールアミンも添加したのは、モノマー溶液のpHを調整するためである。
(実施例2)
冷却管、窒素導入ライン、温度計を設置したSUS304製重合容器に、初期仕込みとして超純水282g、イソプロピルアルコール(IPA)121g、NVP8gを加え、攪拌しながら窒素を導入して、混合溶液内の溶存酸素を0.2ppm以下とした。昇温し内温を80℃とした後、NVP148g、2−(ヒドロキシエチル)アクリレート(HEA)72g、トリエタノールアミン(TEA)0.36g、超純水97gを混合したモノマー溶液と、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート(和光純薬製V601) 3.6gをIPA 31gに溶解させた開始剤溶液を123分間かけて滴下した。
続いて、HEA12g、超純水5g、IPA14gを混合したモノマー溶液を60分間かけて加えた。その後、昇温して90分間蒸留を行い、無色透明のポリマー溶液を得た。
上記のようにして得られたビニルピロリドン系ポリマーを用い、最終負極スラリーの固形分組成を質量比で人造黒鉛:CMC:ビニルピロリドン系ポリマー:SBR=98:0.8:0.2:1.0としたこと以外は、上記“負極の作製”に従って負極を作製した。この負極を実施例2とした。
(実施例3)
冷却管、窒素導入ライン、温度計を設置したSUS304製重合容器に、初期仕込みとして超純水282g、イソプロピルアルコール(IPA)121g、NVP8gを加え、攪拌しながら窒素を導入して、混合溶液内の溶存酸素を0.2ppm以下とした。昇温し内温を80℃とした後、NVP160g、2−(ヒドロキシエチル)アクリレート(HEA) 62g、トリエタノールアミン(TEA)0.36g、超純水97gを混合したモノマー溶液と、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート(和光純薬製V601) 3.6gをIPA 31gに溶解させた開始剤溶液を123分間かけて滴下した。
続いて、HEA10g、超純水5g、IPA14gを混合したモノマー溶液を60分間かけて加えた。その後、昇温して90分間蒸留を行い、無色透明のポリマー溶液を得た。
上記のようにして得られたビニルピロリドン系ポリマーを用い、最終負極スラリーの固形分組成を質量比で人造黒鉛:CMC:ビニルピロリドン系ポリマー:SBR=98:0.8:0.2:1.0としたこと以外は、上記“負極の作製”に従って負極を作製した。この負極を実施例3とした。
(実施例4)
冷却管、窒素導入ライン、温度計を設置したSUS304製重合容器に、初期仕込みとして超純水282g、イソプロピルアルコール(IPA)121g、NVP10gを加え、攪拌しながら窒素を導入して、混合溶液内の溶存酸素を0.2ppm以下とした。昇温し内温を80℃とした後、NVP182g、2−(ヒドロキシエチル)アクリレート(HEA)41g、トリエタノールアミン(TEA)0.36g、超純水97gを混合したモノマー溶液と、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート(和光純薬製V601) 3.6gをIPA31gに溶解させた開始剤溶液を123分間かけて滴下した。
続いて、HEA7g、超純水5g、IPA14gを混合したモノマー溶液を60分間かけて加えた。その後、昇温して90分間蒸留を行い、無色透明のポリマー溶液を得た。
上記のようにして得られたビニルピロリドン系ポリマーを用い、最終負極スラリーの固形分組成を質量比で人造黒鉛:CMC:ビニルピロリドン系ポリマー:SBR=98:0.8:0.2:1.0としたこと以外は、上記“負極の作製”に従って負極を作製した。この負極を実施例4とした。
(実施例5)
冷却管、窒素導入ライン、温度計を設置したSUS304製重合容器に、初期仕込みとして超純水282g、イソプロピルアルコール(IPA)121g、NVP10gを加え、攪拌しながら窒素を導入して、混合溶液内の溶存酸素を0.2ppm以下とした。昇温し内温を80℃とした後、NVP182g、2−(ヒドロキシメチル)アクリル酸メチル(MHMA)41g、トリエタノールアミン(TEA)0.36g、超純水97gを混合したモノマー溶液と、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート(和光純薬製V601) 3.6gをIPA 31gに溶解させた開始剤溶液を123分間かけて滴下した。
続いて、MHMA7g、超純水5g、IPA14gを混合したモノマー溶液を60分間かけて加えた。その後、昇温して90分間蒸留を行い、無色透明のポリマー溶液を得た。
上記のようにして得られたビニルピロリドン系ポリマーを用い、最終負極スラリーの固形分組成を質量比で人造黒鉛:CMC:ビニルピロリドン系ポリマー:SBR=98:0.8:0.2:1.0としたこと以外は、上記“負極の作製”に従って負極を作製した。この負極を実施例5とした。
(実施例6)
冷却管、窒素導入ライン、温度計を設置したSUS304製重合容器に、超純水49gを初期仕込みし、攪拌しながら窒素を導入して、混合溶液内の溶存酸素を0.2ppm以下とした。昇温し内温を90℃とした後、NVP53g、TEA0.53g、超純水34gを混合したモノマー溶液(M5−1)と、ポリエチレングリコールモノアクリレート(日油(株)製「ブレンマーAE−400」)98gと超純水65gを混合したモノマー溶液と、ジメチル−2,2‘−アゾビスイソブチレート(和光純薬製V601)2.3gをIPA 93gと超純水199gに溶解させた開始剤溶液を180分間かけて滴下した。
さらに60分間熟成した後、ジメチル−2,2‘−アゾビスイソブチレート 0.5gをIPA 4.5gに溶解させた開始剤溶液を添加した。その後、昇温して90分間蒸留を行い、無色透明のポリマー溶液を得た。
上記のようにして得られたビニルピロリドン系ポリマーを用い、最終負極スラリーの固形分組成を質量比で人造黒鉛:CMC:ビニルピロリドン系ポリマー:SBR=98:0.8:0.2:1.0としたこと以外は、上記“負極の作製”に従って負極を作製した。この負極を実施例6とした。
(実施例7)
冷却管、窒素導入ライン、温度計を設置したSUS304製重合容器に、初期仕込みとして超純水282g、イソプロピルアルコール(IPA)121g、NVP11gを加え、攪拌しながら窒素を導入して、混合溶液内の溶存酸素を0.2ppm以下とした。昇温し内温を80℃とした後、NVP205g、2−(ヒドロキシエチル)アクリレート(HEA)21g、トリエタノールアミン(TEA)0.36g、超純水97gを混合したモノマー溶液と、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート(和光純薬製V601)3.6gをIPA31gに溶解させた開始剤溶液を123分間かけて滴下した。
続いて、HEA3g、超純水5g、IPA14gを混合したモノマー溶液を60分間かけて加えた。その後、昇温して90分間蒸留を行い、無色透明のポリマー溶液を得た。
上記のようにして得られたビニルピロリドン系ポリマーを用い、最終負極スラリーの固形分組成を質量比で人造黒鉛:CMC:ビニルピロリドン系ポリマー:SBR=98:0.8:0.2:1.0としたこと以外は、上記“負極の作製”に従って負極を作製した。この負極を実施例7とした。
(比較例1)
最終負極スラリーの固形分組成を人造黒鉛:CMC:SBR=98:1:1としたこと以外は、上記“負極の作製”に従って負極を作製した。この負極を比較例1とした。
(比較例2)
冷却管、窒素導入ライン、温度計を設置したSUS304製重合容器に、イオン交換水93.8kgと硫酸銅(II)0.0046gとを仕込み、攪拌しながら窒素を導入して混合溶液内の溶存酸素を0.2ppm以下とし、60℃まで昇温した。次いで、60℃を維持しながら、N−ビニルピロリドン(NVP)100kg、25%アンモニア水0.6kg、および35%過酸化水素水溶液3.4kgを、別々に180分間かけて滴下した。滴下終了後、25%アンモニア水0.2kgを添加した。反応開始から4時間後、80℃に昇温し、35%過酸化水素水0.5kgを添加した。次いで、反応開始から5.5時間後、35%過酸化水素水0.5kgを添加し、更に80℃で1時間保持してポリビニルピロリドンポリマー溶液を得た。
上記のようにして得られたビニルピロリドン系ポリマーを用い、最終負極スラリーの固形分組成を質量比で人造黒鉛:CMC:ビニルピロリドン系ポリマー:SBR=98:0.8:0.2:1.0としたこと以外は、上記“負極の作製”に従って負極を作製した。この負極を比較例2とした。
(比較例3)
冷却管、窒素導入ライン、温度計を設置したSUS304製重合容器に、初期仕込みとして超純水282g、イソプロピルアルコール(IPA)121g、NVP8gを加え、攪拌しながら窒素を導入して、混合溶液内の溶存酸素を0.2ppm以下とした。昇温し内温を80℃とした後、NVP160g、エチルアクリレート62g、トリエタノールアミン(TEA)0.36g、超純水97gを混合したモノマー溶液と、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート(和光純薬製V601)3.6gをIPA 31gに溶解させた開始剤溶液を123分間かけて滴下した。
続いて、エチルアクリレート10g、超純水5g、IPA14gを混合したモノマー溶液を60分間かけて加えた。その後、昇温して90分間蒸留を行い、無色透明のポリマー溶液を得た。
上記のようにして得られたビニルピロリドン系ポリマーを用い、最終負極スラリーの固形分組成を質量比で人造黒鉛:CMC:ビニルピロリドン系ポリマー:SBR=98:0.8:0.2:1.0としたこと以外は、上記“負極の作製”に従って負極を作製した。この負極を比較例3とした。
(比較例4)
冷却管、窒素導入ライン、温度計を設置したSUS304製重合容器に、超純水46gを初期仕込みし、攪拌しながら窒素を導入して、混合溶液内の溶存酸素を0.2ppm以下とした。昇温し内温を90℃とした後、NVP120g、TEA0.53g、超純水13gを混合したモノマー溶液と、ポリエチレングリコールモノアクリレート(日油(株)製「ブレンマーAE−400」)30gと超純水90gを混合したモノマー溶液(M5−2)と、ジメチル−2,2‘−アゾビスイソブチレート(和光純薬製V601)2.3gをIPA 91gと超純水199gに溶解させた開始剤溶液を180分間かけて滴下した。
さらに60分間熟成した後、ジメチル−2,2‘−アゾビスイソブチレート 0.5gをIPA 4.5gに溶解させた開始剤溶液を添加した。その後、昇温して90分間蒸留を行い、無色透明のポリマー溶液を得た。
上記のようにして得られたビニルピロリドン系ポリマーを用い、最終負極スラリーの固形分組成を質量比で人造黒鉛:CMC:ビニルピロリドン系ポリマー:SBR=98:0.8:0.2:1.0としたこと以外は、上記“負極の作製”に従って負極を作製した。この負極を比較例4とした。
なお、負極活物質層形成用スラリーの作製時において、CMCと水酸基含有PVPの添加タイミングは特に限定されず、例えば、CMCと水酸基含有PVPとを同時に添加してもよいし、いずれか一方を先に添加し、負極活物質と混練した後に他方を添加してもよい。但し、水酸基含有PVPはCMCよりも負極活物質に対する吸着力が高いため、負極活物質にCMCを効果的に吸着させ、活物質層における負極活物質の分散安定性を高める観点からは、水酸基含有PVPの添加と同時または水酸基含有PVPを添加する前にCMCを添加することが好ましく、水酸基含有PVPを添加する前にCMCを添加することがより好ましい。
[正極の作製]
コバルト酸リチウムと、炭素導電剤であるアセチレンブラックと、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)とを、95:2.5:2.5の質量比で混合して、NMPを溶剤として混合機を用いて混合し、正極活物質層形成用スラリーを調製した。
調製したスラリーをアルミニウム箔の両面に塗布し、乾燥後、圧延して正極とした。なお、正極の充填密度は、3.60g/cmとした。
[電池の組立]
作製した正極/負極にそれぞれリード端子を取り付け、セパレータを介して渦巻状に巻き取ったものをプレスして扁平状に押し潰した電極体を作製した。この電極体を、電池外装体としてのアルミニウムラミネート内に挿入した後、上記非水電解液を注入し、試験用電池とした。なお、電池の設計容量は800mAhとした。
また、充電終止電圧が4.2Vとなるように電池設計を行い、この電位で正極及び負極の容量比(負極の初回充電容量/正極の初回充電容量)が1.10となるように設計した。
[ビニルピロリドン系ポリマーの水酸基当量及びピロリドン当量の算出]
上記各実施例及び各比較例におけるビニルピロリドン系ポリマーの水酸基当量及びピロリドン当量を、上記の式を用いて算出した。
[ビニルピロリドン系ポリマーの固形分の測定]
ポリマー溶液をアルミカップに約1g精秤し、150℃の熱風乾燥機で1時間乾燥させた。デシケータ内で10分間冷却後、その質量を測定して、乾燥前後における重量変化を求め、下記式に基づき固形分濃度を算出した。
固形分(%)=(乾燥後ポリマー質量/乾燥前ポリマー溶液質量)×100
[ビニルピロリドン系ポリマーのpHの測定]
超純水を用いて、得られたポリマー溶液の10質量%溶液を調整し、これをHORIBA製pHメータD−51にて測定した。
[ビニルピロリドン系ポリマーのK値の測定]
イオン交換水を用いて、下記実施例で得られたポリマー溶液の1質量%溶液を調製し、その液の粘度を25℃において毛細管粘度計により測定し、得られた値を用いて下記フィケンチャー法により算出した。
(logηrel)/C=〔(75Ko)/(1+1.5KoC)〕+KoK=1000Ko
ただし、Cは溶液100ml中のポリマーのg数を示し、ηrelは測定されたポリマー溶液の粘度(相対粘度;イオン交換水に対するポリマー1質量%溶液の粘度)、KoはK値に関連する変数を示す。
[ビニルピロリドン系ポリマーの重量平均分子量の測定]
東ソー製高速GPCシステム「HLC−8320GPCEcoSEC」を用いて、下記条件でゲルパーミュエーションクロマトグラフィー(GPC)分析を行うことにより、ポリエチレングリコール換算での重量平均分子量を求めた。
カラム:昭和電工製「Shodex SB−G」,「Shodex SB−806」,「Shodex SB−804」,「Shodex SB−803」,「Shodex SB−802.5」
溶離液:0.1M硝酸ナトリウムアセトニトリル水溶液
溶離液流量:0.8ml/min
注入量:100μl
カラムオーブン:40℃
検出器:示差屈折計(RI)
サンプル濃度:0.5%
各実施例及び各比較例におけるビニルピロリドン系ポリマーの固形分、pH、K値、及び重量平均分子量を表1に示す。
Figure 0005397860
また、各実施例及び各比較例におけるHf、Hw、Hnの値、並びに水酸基当量、Pf、Pw、Pnの値、並びにピロリドン当量を表2に示す。
Figure 0005397860
本発明におけるビニルピロリドン系ポリマーのpHは、3〜11の範囲内であることが好ましく、4〜9の範囲内がより好ましく、5〜8の範囲内がさらに好ましい。またK値は、10〜100の範囲内であることが好ましく、15〜90の範囲内がより好ましく、20〜70の範囲がさらに好ましく、25〜50の範囲が最も好ましい。また、重量平均分子量は3000〜1000000の範囲内であることが好ましく、5000〜100000の範囲内がより好ましく、10000〜50000の範囲がさらに好ましい。
[密着性の評価]
上記各実施例及び各比較例において得られた電極について、密着性を評価した。集電体と活物質層との間の接着強度を、以下のように90℃剥離試験法によって評価した。
具体的には、70mm×20mmサイズの両面テープ(ニチバン株式会社社製「ナイスタック NW−20」)を用いて120mm×30mmサイズのアクリル板に負極を貼付し、貼り付けられた負極の端部を日本電産シンポ株式会社社製小型卓上試験機(「FGS−TV」及び「FGP−5」)で負極活物質層表面に対して90度の方向に、一定速度(50mm/min)で上方に55mm引っ張り、剥離時の強度を測定した。この剥離強度測定を3回行い、3回の測定結果を平均した値を90度剥離強度とした。
表3には、比較例1の値を100とした90℃剥離強度の相対値を「密着性」として示した。
[電極硬さの評価]
電極の柔軟性を示す指標として、上記各実施例及び各比較例の電極硬さを以下のようにして評価した。
電極を幅50mm×長さ20mmのサイズに切り出し、図2に示すように切り出した電極1の両端を幅30mmのアクリル板2の端部に、両面テープを用いて貼り付けた。次に、押圧試験機(日本電産シンポ株式会社製、「FGS−TV」及び「FGP−0.5」)を用い、押圧部3で電極1の中央部1aを押圧した。押圧する速度は20mm/分の一定速度とした。
図3は、押圧を受け、電極1の中央部1aに折れ込みが生じた状態を示す模式的断面図である。このような折れ込みが生じる直前の荷重を、荷重の最大値とした。
図1は、負極に印加した荷重と変位量の関係を示す図である。図1に示すように、荷重の最大値を最大荷重として求めた。表3には、比較例1の最大荷重を100とした相対値で、「電極硬さ」として示す。
[折り曲げ試験]
電極を所定の直径を有する軸に巻きつけたときの活物質層の脱落状態を以下の基準で評価した。
図4は、所定の直径の軸4に、電極1を巻き付けた状態を示す模式的断面図である。軸4に当接していない反対側において、対向する電極1がほぼ平行状態となるように軸4に電極1を巻き付けた。
○:直径2mmの軸及び直径3mmの軸のいずれでも活物質層が脱落しない。
△:直径2mmの軸で活物質層が脱落するが、直径3mmの軸では活物質層は脱落しない。
×:直径2mmの軸及び直径3mmの軸のいずれでも活物質層が脱落する。
評価結果を表3に示す。
Figure 0005397860
表3に示すように、比較例1と、実施例及び他の比較例との比較から明らかなように、ビニルピロリドン系ポリマーを活物質層中にバインダー樹脂として含有させることにより、密着性を向上させることができる。
また、比較例2及び3と実施例1〜7との比較から、ビニルピロリドン系ポリマーが水酸基を含むことにより、電極硬さが低くなっており、電極に柔軟性を付与できることがわかる。なお、電極硬さについて、比較例1と実施例1〜7を比較すると、比較例1の方が電極硬さが低くなっているが、折り曲げ試験の結果から明らかなように、実施例1〜7の電極の方が、比較例1よりも柔軟性が高いことがわかる。
また、実施例1〜7と比較例4との比較から、ビニルピロリドン系ポリマーの水酸基当量は、250〜2500の範囲が好ましいことがわかる。水酸基当量が2500を超える比較例4においては、電極硬さが高くなり、電極の柔軟性が失われており、折り曲げ試験において直径2mmの軸でも活物質層の脱落が認められている。
ビニルピロリドン系ポリマーの水酸基当量が小さいと、すなわち1分子あたりの水酸基量が多くなると、1つの水酸基あたりのピロリドン基量が少なくなるため、ピロリドン基由来の効果が低下し、密着性が低下する傾向がある。また、水酸基当量が大きいと、すなわち1分子あたりの水酸基量が少ないと、活物質へのピロリドン基の吸着性を水酸基で緩和することができにくくなり、電極が硬くなる傾向が認められる。
ビニルピロリドン系ポリマーの水酸基量は、さらに好ましくは250〜800の範囲であり、さらに好ましくは250〜600の範囲である。
実施例2と実施例3との比較から明らかなように、ビニルピロリドン系ポリマーのピロリドン当量が大きくなると、すなわち1分子あたりのピロリドン基が少なくなると、密着性が低下し、折り曲げ試験において活物質層の脱落が生じる。従って、ビニルピロリドン系ポリマーのピロリドン当量は170以下であることが好ましい。また、ピロリドン当量は、112以上であることが好ましく、さらに好ましくは120以上であり、さらに好ましくは130以上である。
上記実施例においては、本発明の電極用組成物を用いて負極を作製する実施例を示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、正極の作製に用いてもよい。さらには、正極及び負極の両方の電極の作製に用いてもよい。
1…電極
1a…電極の中央部
2…アクリル板
3…押圧部
4…軸

Claims (6)

  1. 活物質及びバインダー樹脂を含む非水電解質二次電池の電極用組成物において、
    前記バインダー樹脂としてビニルピロリドン系ポリマーを含み、該ビニルピロリドン系ポリマーの水酸基当量が、250〜2500の範囲内であることを特徴とする非水電解質二次電池の電極用組成物。
  2. 前記ビニルピロリドン系ポリマーのピロリドン当量が、112〜170の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池の電極用組成物。
  3. 前記バインダー樹脂として、カルボキシメチルセルロース及びラテックス系バインダーをさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の非水電解質二次電池の電極用組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電極用組成物を用いて形成された活物質層が集電体の上に設けられたことを特徴とする非水電解質二次電池用電極。
  5. 請求項4に記載された電極と、非水電解質とを備えることを特徴とする非水電解質二次電池。
  6. 前記電極が負極として用いられていることを特徴とする請求項5に記載の非水電解質二次電池。
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