JP5397154B2 - 高強度・高耐食性油井管用鋼材の溶製方法 - Google Patents
高強度・高耐食性油井管用鋼材の溶製方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5397154B2 JP5397154B2 JP2009244523A JP2009244523A JP5397154B2 JP 5397154 B2 JP5397154 B2 JP 5397154B2 JP 2009244523 A JP2009244523 A JP 2009244523A JP 2009244523 A JP2009244523 A JP 2009244523A JP 5397154 B2 JP5397154 B2 JP 5397154B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- less
- steel
- sample
- molten steel
- mass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Description
1.0≦(%Ca)(1-72(%O))/1.25(%S)≦2.5
を満足するように脱酸生成物を(CaO)m(Al2O3)nの複合介在物とし、その分子構成比をm/n<1の範囲とする耐サワー性の優れた高靭性電縫鋼管用鋼板が開示されている。しかしながら、この方法では介在物の組成範囲が比較的広い。鋼中酸素の分析方法が明確にされていないことから組成範囲が広くなっているものと推測され、介在物制御による製品品質の向上の観点から改善の余地がある。
[%Ca]×[%S]0.28≦3.5×10-4・・・・(i)
1≦{[%Ca]-(0.18+130[%Ca])×[%O]}/1.25/[%S]・・・・(ii)
の2つの式から目標カルシウム組成範囲を決定して投入量を決定する鋼の溶製法が開示されている。
(1)一次精錬終了後の溶鋼に対して二次精錬を行い、さらに該二次精錬終了後の溶鋼にCaを添加して介在物の制御を行うことにより、質量%で、C:0.15%以上0.35%以下、Si:0.10%以上1.5%以下、Mn:0.10%以上2.0%以下、P:0.025%以下、S:0.002%以下、Al:0.005%以上0.100%以下、Ca:0.0005%以上0.0035%以下、N:0.008%以下、O(酸素):0.002%以下を含有し残部がFeおよび不純物からなる化学組成を有する高強度・高耐食性油井管用鋼材を溶製する方法であって、前記二次精錬を終了する前に前記溶鋼に含まれるSの質量濃度を20ppm以下、T.[O]の質量濃度を20ppm以下とし、さらに前記二次精錬終了後に該溶鋼のT.[O]の質量濃度分析用のサンプルを採取し、その後、該溶鋼を連続鋳造機のタンディッシュへと注入を開始する前にその分析値を知って、前記Caの添加量を、該分析値を下記(1)式に代入して求められるA値の範囲内として添加することを特徴とする高強度・高耐食性油井管用鋼材の溶製方法。
A = B × T.[O] + 0.025・・・(1)
0.0015≦B≦0.0045・・・(2)
ここで、A:溶鋼質量トン当たりのCa添加質量(単位:kg/t)
B:係数
T.[O]:溶鋼中酸素の質量濃度分析値(単位:ppm)
(a)質量%で、Ti:0.20%以下、Cr:1.5%以下、Mo:1.0%以下、Nb:0.05%以下、V:0.30%以下、W:1.0%以下、B:0.0030%以下およびZr:0.10%以下
(b)質量%で、Mg:0.005%以下
(c)質量%で、Ni:0.30%以下およびCu:0.40%以下
1.鋼材の組成
以下に、本発明に係る油井管用鋼材の化学組成について説明する。以下の説明において、鋼材の成分の含有量を示す「%」は、質量%を意味する。
Cは、鋼管の強度を確保するために必要な元素で、0.15%未満では焼入性が不足して、焼戻し温度を低下させ、必要とする性能を確保することが難しい。また、0.35%を超えると焼き割れが発生し、さらに靱性も劣化する。したがって、C含有率の適正範囲を0.15%以上0.35%以下とした。望ましくは、0.20%以上0.30%以下である。
Siは、脱酸を目的に添加する。また、焼戻軟化抵抗を高めて強度上昇にも寄与する。脱酸の目的では0.10%以上含有させる必要がある。また、1.5%を超えて含有させると、熱間加工性が著しく乏しくなるので上限を1.5%とした。望ましくは、0.10%以上0.50%以下である。
Mnは、鋼の焼入性を増し、鋼管の強度確保に有効な元素である。0.10%未満では焼入性の不足によって強度、靱性ともに低下する。一方、2.0%を超えて含有させると偏析が増して靱性を低下させるため、上限2.0%とした。望ましくは、0.20%以上1.0%以下である。
Pは、不純物として鋼中に不可避的に存在する。0.025%を超えると、粒界に偏析して靱性を低下させるので0.025%以下とする。低ければ低いほど望ましい。
Sは、耐HIC鋼において問題となる硫化物系介在物の構成元素であることから、その含有率は低いことが好ましい。S含有率が0.002%を超えて高くなると、Caの添加を行った場合には、介在物中のCaSの含有率が高くなり、問題が生じる場合がある。したがって、S含有率は0.002%以下とする必要がある。その含有率の好ましい範囲は0.001%以下である。
O含有率は、酸化物系介在物中に含有される酸素を含めた全酸素含有率(T.[O])を意味し、介在物量の尺度となる濃度である。その含有率が0.002%を超えて高いと、介在物量が多くなりすぎて、高強度鋼においてHICの発生を抑制することは困難となる。O含有率は低いほど酸化物系介在物は少なくなるので、低ければ低いほど望ましい。
Nは、不可避的に鋼中に存在する。NはAl、TiやNbと結合して窒化物を形成する。特に、AlNやTiNが多量に析出すると、靱性や耐SSC性、耐HIC性に悪影響を及ぼすため、0.008%以下とするのがよい。
Alは、強い脱酸作用を有する元素であり、鋼の低酸素化のために重要な元素である。その含有率が0.005%未満では、脱酸作用が不十分であり、介在物量を十分に低減することはできない。他方、Al含有率が0.100%を超えて高くなると、脱酸効果が飽和することに加えて、硫化物の生成を促進させる結果となる。そこで、Al含有率の適正範囲は、0.005%以上0.100%以下とした。その含有率の好ましい範囲は、0.008%以上0.040%以下である。なお、本発明におけるAlの表示は、酸可溶性Al(sol.Al)を意味する。
Caは、硫化物介在物の改質およびアルミナ介在物の球状化に有効な作用を有する元素である。Ca含有率が0.0005%未満では、これらの効果を得ることができず、MnSやアルミナクラスターに起因するHICの発生を抑制することはできない。また、Ca量がこれ以下ではCa系非金属介在物に起因したSSCの問題がないことから、Caの下限は0.0005%となる。他方、その含有率が0.0035%を超えて高くなると、CaSクラスターが生成する場合がある。そこで、Ca含有率の適正範囲を0.0005%以上0.0035%以下とした。その含有率の好ましい範囲は、0.0008%以上0.002%以下である。
Ti:0.20%以下
Tiは、鋼中においてTiNとして析出し、鋼の靭性を向上させる作用を有する元素である。しかし、Tiの過度の添加は、析出するTiNの粗大化を招く。したがって、Ti含有率は、0.2%以下とする必要がある。靭性を確保する観点から、その含有率は0.005%以上とすることが好ましい。上記の理由から、Ti含有率は0.005%以上とすることが好ましく、かつ、0.20%以下とする必要がある。
Crは、焼入性を高めるのに有用な元素であるが、他の元素により最低限の焼入性が確保される場合には含有させなくてもよい。しかし、より厚肉の鋼管を製造する場合に含有させると有利である。含有させる場合には、Cr含有量を0.10%以上にすると焼入性および焼戻軟化抵抗を高める効果がある。また、1.5%を超える量を含有させると、靱性が劣化する。よってCrを含有させる場合には0.10%以上1.5%以下とする。望ましくは、0.20%以上1.2%以下である。
Moは、厚肉の鋼管を製造する場合に、焼入性および焼戻軟化抵抗を高めることを目的として含有させるのが好ましい。また、耐サワー性能を向上させる効果もある。含有させる場合には、0.10%未満では効果が現れないので、0.10%以上含有させるのが望ましい。また、1.0%を超えると靱性が悪化するため1.0%以下とするのがよい。望ましくは、0.20%以上0.80%以下である。
Nbは、オフライン熱処理プロセスでは、再加熱時に結晶粒の成長をピンニング効果で抑制して、オーステナイト粒の細粒化に有効である。含有させる場合には、0.01%未満では効果が現れないので、0.01%以上含有させることが望ましい。望ましくは、0.015%以上0.05%以下である。
Vは、耐SSC性を高めるのに有効な元素である。Vは、含有させると二次析出強化により強度を高める効果があり、所定の強度を得る場合には、より高温で焼戻すことができ、これが耐SSC性の向上に寄与する。また、オーステナイト領域でのVCの溶解度が大きいため、インラインでの焼入れ時に全て固溶しており、強度バラツキの原因にはならない。含有量が、0.01%未満ではその効果がなく、0.30%を超えて含有させると靱性が大きく劣化する。よって含有させる場合には0.01%以上0.30%以下とする。望ましくは、0.02%以上0.20%以下である。
Wは、Moと同様、焼入性を改善し高強度を得ることができると共に、焼戻軟化抵抗を高めて耐SSC性を向上させる効果があり、必要により含有させる。含有量が1.0%を超えると効果が飽和するので、含有量の上限は1.0%とするのがよい。
Bは、含有させると著しく焼入性が向上するので、厚肉の鋼管を製造する際に含有させることにより、要求強度を確保できる。含有させる場合には、0.0030%を超えると、粒界に炭窒化物が析出しやすくなり、靱性劣化の原因となる。このため、上限を0.0030%とするのがよい。
Zrは、含有させると、Tiと同様に鋼中の不純物であるNを窒化物として固定するので、Bの焼入性を十分確保できる。また、炭化物を形成し難いので、強度バラツキの原因とはならない。一方、含有量が0.10%を超えると、介在物が増加して靱性が低下するので、含有量の上限は0.10%とするのがよい。
Mg:0.005%以下
Mgは、含有させると鋼中のSと反応して溶鋼中で硫酸化物を生成する。この硫酸化物は圧延加工後も球状であり、圧延方向に伸びることがない。このため、圧延直角方向の衝撃性質を向上させ、さらには水素誘起割れを抑制する作用もある。しかしながら、含有量が0.005%を超えると鋼中の介在物量が増え、清浄度が低下し、種々の性能が低下するため、0.005%以下とするのがよい。
Ni:0.30%以下
Niは、硫化水素環境下において、鋼中への水素の侵入を抑制する作用を有する。その効果を得たい場合には、Niを0.10%以上含有させることにより上記の効果を得ることができる。しかし、その含有率が0.30%を超えて高くなると、水素侵入抑制効果が飽和するため、Niを含有させる場合には、その含有率を0.30%以下とするのがよい。また、その含有率は0.10%以上の範囲とすることが好ましい。
Cuも、Niと同様に、硫化水素環境下において、鋼中への水素の侵入を抑制する作用を有する。その効果を得たい場合には、Cuを0.10%以上含有させることにより上記の効果を得ることができる。しかし、その含有率が0.40%を超えて高くなると、高温で融解し、結晶粒界の強度を低下させるため、Cuを含有させる場合には、その含有率を0.40%以下とするのがよい。また、その含有率は0.10%以上の範囲とすることが好ましい。
本発明に係る鋼材の溶製方法では、前記した化学組成の鋼材を得るにあたり、転炉などでの一次精錬終了後にRH式真空脱ガス処理装置などを用いて、いわゆる二次精錬(本発明においてこの精錬処理を「二次精錬」という。)を行って溶鋼中の成分含有率を調整するほか、特に、二次精錬を終了する前に、溶鋼に含まれるSの質量濃度を20ppm以下、T.[O]の質量濃度を20ppm以下に低減しておく。溶鋼中のSやT.[O]は、Ca添加によってCaを含む介在物(硫化物・酸化物)を構成するものであるから、それらの含有量は介在物の組成を適正に制御するために必要なCa添加量に大きな影響を与える。したがって、その鋼中介在物の組成のバラツキを抑えるためにも、また、介在物の存在量自体を少なくするためにも、Caを添加する前の溶鋼中S及びT.[O]を低減しておくことが不可欠である。
従来、鋼管の耐サワー性能を向上させる方法としては、特許文献1〜3に記載されているように、Ca添加により鋼中介在物の成分組成を制御し、さらに炭窒化物の影響を低減する方法が公知である。
介在物中CaO含有量を適切に制御することにより、Ca系酸硫化物のみならず、TiN系炭窒化物の含有量や形態、さらには分散状態をも制御することが可能である。
本発明に係る鋼材の溶製方法では、前記した化学組成の鋼材を得るにあたり、RH処理などの二次精錬を終了した後の溶鋼からサンプルを採取してそのT.[O]を迅速かつ正確に分析し、その分析値に基づいて溶鋼に添加するCa量を決定する。このCa添加は、連続鋳造設備のタンディッシュ内で行うことを想定しているが、時間的な余裕がある場合には取鍋内溶鋼にワイヤーなどを用いて添加しても良い。
図1はこの本発明に係る分析方法を実施するための鉄鋼中酸素分析装置を模式的に示したものである。
なお、処理時に真空度が一定値に保持されるよう、真空排気バルブとガス導入バルブの開閉を制御する圧力制御機構を有することがなお好ましい。
(d)処理回数:ひとつの試料に対して、合計の処理回数は4回以下とする。
本発明では、二次精錬後にタンディッシュ内等で溶鋼に添加するCa量(以下、単に「Ca添加量」という。)を、二次精錬を終了した後に溶鋼からサンプルを採取してそのT.[O]を分析して得た値に基づいて、下記(1)式により求められるA値の範囲とする。
0.0015≦B≦0.0045・・・(2)
ここで、A:溶鋼質量(t)当たりのCa添加質量(単位:kg/t)、
B:係数、
T.[O]:二次精錬終了後であってCa添加前の溶鋼の酸素濃度分析値(単位:ppm)。
前述のように、介在物中CaO含有量を適切に制御することにより、Ca系酸硫化物のみならず、TiN系炭窒化物の含有量や形態、さらには分散状態をも制御することが可能であるが、Caを添加する前に溶鋼中S及びT.[O]を低減し、かつ、Caを添加するときのT.[O]に基づいてその添加量を決定すれば、介在物中CaO含有量をその適切な範囲に精度良く制御することができる。すなわち、Caを添加してもSCCを効果的に抑制することができるようになる。
鋳片の耐食性について従来技術と本発明による評価結果の一例を表2ならびに図2および3に示す。
熱処理後の鋼管から、平行部が6.35φ×25.4mmの引張試験片を各2本採取して、NACE TM0177 Method Aに従ってSSC試験を実施した。すなわち、1気圧の硫化水素が飽和した25℃の0.5%酢酸+5%食塩水中で、それぞれ規格最小降伏応力(SYS)no85%の応力を付加して、単軸引張試験を実施した。720hの試験期間内に破断しないものを耐SSC性良好と判定した(表2中の耐食性欄における「○」)。一方、この試験期間内に1つでも破断したものは耐SSC性不良と判定した(表2中の耐食性欄における「×」)。
2 酸素分析装置
3 処理前試料投入口
4 隔離バルブ
5 前処理済試料投入口
6 架台
7 リフター
8 連結管
9 前処理済試料途中取出口
Claims (4)
- 一次精錬終了後の溶鋼に対して二次精錬を行い、さらに該二次精錬終了後の溶鋼にCaを添加して介在物の制御を行うことにより、
質量%で、C:0.15%以上0.35%以下、Si:0.10%以上1.5%以下、Mn:0.10%以上2.0%以下、P:0.025%以下、S:0.002%以下、Al:0.005%以上0.100%以下、Ca:0.0005%以上0.0035%以下、N:0.008%以下、O(酸素):0.002%以下を含有し、残部がFeおよび不純物からなる化学組成を有する高強度・高耐食性油井管用鋼材を溶製する方法であって、
前記二次精錬を終了する前に前記溶鋼に含まれるSの質量濃度を20ppm以下、T.[O]の質量濃度を20ppm以下とし、
さらに前記二次精錬終了後に該溶鋼のT.[O]の質量濃度分析用のサンプルを採取し、
その後、該溶鋼を連続鋳造機のタンディッシュへと注入を開始する前にその分析値を知って、
前記Caの添加量を、該分析値を下記(1)式に代入して求められるA値の範囲内として添加することを特徴とする高強度・高耐食性油井管用鋼材の溶製方法。
A = B × T.[O] + 0.025・・・(1)
0.0015≦B≦0.0045・・・(2)
ここで、A:溶鋼質量トン当たりのCa添加質量(単位:kg/t)
B:係数
T.[O]:溶鋼中酸素の質量濃度分析値(単位:ppm) - 前記鋼材中に含まれるFeの一部に代えて、下記の(a)〜(c)群の1つ以上の群から選ばれる1種以上の成分元素を含有することを特徴とする、請求項1に記載の高強度・高耐食性油井管用鋼材の溶製方法。
(a)質量%で、Ti:0.20%以下、Cr:1.5%以下、Mo:1.0%以下、Nb:0.05%以下、V:0.30%以下、W:1.0%以下、B:0.0030%以下およびZr:0.10%以下
(b)質量%で、Mg:0.005%以下
(c)質量%で、Ni:0.30%以下およびCu:0.40%以下 - 前記したCaの添加方法によって、前記鋼材に含まれる介在物中のCaO含有率が30質量%以上55質量%以下に制御されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の高強度・高耐食性油性管用鋼材の溶製方法。
- 前記二次精錬を終了した後の溶鋼のT.[O]の質量濃度を分析する方法として、
該溶鋼からサンプル鋼塊を採取して含有成分濃度を分析するための試料とし、
鉄鋼試料を黒鉛るつぼに入れて不活性ガス中で加熱融解し、発生した一酸化炭素または二酸化炭素のいずれかひとつあるいは両方の赤外線吸収度から該試料中の酸素濃度を測定する方法であって、
該試料表面の酸化皮膜を除去、清浄化する前処理として真空アークプラズマ処理をアークプラズマ放電開始時の真空度を5Pa以上35Pa以下かつ、アークプラズマ出力電流を15A以上55A以下とする条件下において、
溶鋼から採取した鋼塊に対して、高さ1.5mm以上7mm以下、表面積Sと体積Vの比(S/V)が1.05以上1.30以下となるように機械加工して得た小片を試料とし、
前記アークプラズマ放電を前記試料に、合計4回以下であって、かつ合計処理時間として0.2秒以上1.2秒以下施した後、
該試料を大気と接触させることなく、直接、分析時の温度よりも高い温度で加熱、清浄化した後、分析する温度に下げて待機させた黒鉛るつぼへ投入する鉄鋼中酸素分析方法を用いることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の高強度・高耐食性油性管用鋼材の溶製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009244523A JP5397154B2 (ja) | 2009-10-23 | 2009-10-23 | 高強度・高耐食性油井管用鋼材の溶製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009244523A JP5397154B2 (ja) | 2009-10-23 | 2009-10-23 | 高強度・高耐食性油井管用鋼材の溶製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011089180A JP2011089180A (ja) | 2011-05-06 |
JP5397154B2 true JP5397154B2 (ja) | 2014-01-22 |
Family
ID=44107682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009244523A Active JP5397154B2 (ja) | 2009-10-23 | 2009-10-23 | 高強度・高耐食性油井管用鋼材の溶製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5397154B2 (ja) |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101344665B1 (ko) | 2011-10-28 | 2013-12-24 | 현대제철 주식회사 | 열연강판 제조 방법 |
KR101277903B1 (ko) | 2011-10-28 | 2013-06-21 | 현대제철 주식회사 | 열연강판 및 그 제조 방법 |
CN103305659B (zh) * | 2012-03-08 | 2016-03-30 | 宝山钢铁股份有限公司 | 磁性优良的无取向电工钢板及其钙处理方法 |
WO2015005023A1 (ja) | 2013-07-10 | 2015-01-15 | Jfeスチール株式会社 | 鋼材の製造方法 |
CN104294153B (zh) * | 2014-09-05 | 2016-11-23 | 武汉钢铁(集团)公司 | 一种耐碱性腐蚀锚链钢及生产方法 |
JP6579147B2 (ja) * | 2017-03-30 | 2019-09-25 | Jfeスチール株式会社 | 高清浄度鋼の製造方法 |
JP6551631B1 (ja) | 2017-12-26 | 2019-07-31 | Jfeスチール株式会社 | 油井用低合金高強度継目無鋼管 |
EP3733896B1 (en) | 2017-12-26 | 2023-11-29 | JFE Steel Corporation | Low alloy high strength seamless pipe for oil country tubular goods |
MX2020006770A (es) | 2017-12-26 | 2020-08-24 | Jfe Steel Corp | Tubo de acero sin costura de alta resistencia y baja aleacion para productos tubulares de region petrolifera. |
KR102410083B1 (ko) | 2018-03-23 | 2022-06-16 | 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 | 고세정도 강의 제조 방법 |
CN110343937B (zh) * | 2019-07-12 | 2021-04-20 | 南京钢铁股份有限公司 | 一种控制夹杂物的极地用钢的冶炼方法 |
CN112899437A (zh) * | 2021-01-21 | 2021-06-04 | 江苏省沙钢钢铁研究院有限公司 | 一种无铝低合金无取向硅钢氧含量控制方法 |
CN115838899B (zh) * | 2022-11-22 | 2024-03-01 | 石钢京诚装备技术有限公司 | 一种超高压井口钢及其生产方法 |
CN116083816A (zh) * | 2023-01-09 | 2023-05-09 | 江苏沙钢集团淮钢特钢股份有限公司 | 一种高淬透性超大规格石油装备用钢及其生产工艺 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6256512A (ja) * | 1985-09-04 | 1987-03-12 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | 転炉吹錬制御方法 |
JP3146907B2 (ja) * | 1995-03-06 | 2001-03-19 | 住友金属工業株式会社 | 転炉の吹錬終点制御方法 |
JP2004076115A (ja) * | 2002-08-20 | 2004-03-11 | Kobe Steel Ltd | 酸化物系介在物の少ない高窒素含有鋼の製造方法 |
JP3823907B2 (ja) * | 2002-09-27 | 2006-09-20 | 住友金属工業株式会社 | 転炉出鋼中脱炭量推定法及びこれを用いた転炉操業法 |
-
2009
- 2009-10-23 JP JP2009244523A patent/JP5397154B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011089180A (ja) | 2011-05-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5397154B2 (ja) | 高強度・高耐食性油井管用鋼材の溶製方法 | |
EP2990496B1 (en) | Spring steel having excellent fatigue characteristics and process for manufacturing same | |
US20180100211A1 (en) | Microalloy carbon steel for passenger car hub bearings and method for manufacturing the same | |
JP5803824B2 (ja) | 浸炭軸受鋼鋼材の溶製方法 | |
CN113025867A (zh) | 一种高纯净度齿轮用钢20CrMnAl的制造方法 | |
CN101417296A (zh) | 直径为Ф219.0~460.0mm大口径高钢级耐腐蚀无缝钢管的制造方法 | |
US20090038439A1 (en) | Process for producing steel for high-carbon steel wire material with excellent drawability and fatique characteristics | |
JP5825157B2 (ja) | 高周波焼入れ用鋼材 | |
JP5740881B2 (ja) | 圧延軸受鋼鋼材 | |
JP2013177666A (ja) | 軸受鋼鋼材の溶製方法 | |
US20060289402A1 (en) | Steel wire rod excellent in wire-drawability and fatigue property, and production method thereof | |
US11447849B2 (en) | Non-heat treated steel for induction hardening | |
JP5137082B2 (ja) | 機械構造用鋼材およびその製造方法 | |
KR101365525B1 (ko) | 2상 스테인리스강 및 2상 스테인리스강의 aod 정련방법 | |
JP5708349B2 (ja) | 溶接熱影響部靭性に優れた鋼材 | |
JP4656007B2 (ja) | 溶鉄のNdおよびCa添加による処理方法 | |
KR101361867B1 (ko) | 고청정도 강의 용제 방법 | |
JP5223720B2 (ja) | B含有高強度厚鋼板用鋼の連続鋳造鋳片、およびその製造方法 | |
JP3931640B2 (ja) | 継目無鋼管とその製造方法 | |
CN113151744B (zh) | 一种工程机械回转支承用钢s48c及其生产方法 | |
CN115917014A (zh) | 高洁净度钢的制造方法 | |
JP5347729B2 (ja) | Ca処理鋼の製造方法 | |
JP5402259B2 (ja) | 極低炭素鋼の製造方法 | |
CN115369333B (zh) | 一种高速动车轴承滚动体用钢及其制造方法 | |
JP7009666B1 (ja) | 加工性、耐食性に優れる溶接管用Ni-Cr-Mo系合金 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111025 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121011 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20121011 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130604 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130924 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131007 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5397154 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |