JP5395600B2 - 生体情報計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、生体に電極を配置して生体情報を計測し、計測した生体情報が該生体を介して伝送される生体情報計測装置に関する。
従来、生体情報の検出に使用する電極と通信に使用する電極とを共用する人体経由情報伝達システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の人体経由情報伝達システムは、人体の胸部に接触又は容量結合した第1の電極と、第1の電極から離れた位置で人体に接触又は容量結合した第2の電極とを備え、第1の電極で検出された信号を増幅器及びフィルタを通して生体情報を抽出し、第2の電極を増幅器などの回路上のグラウンドに接続して接地電極として機能させている。一方、抽出した心拍等の生体情報はデータ送信部が第1の電極から人体を介して送信する。
国際公開第2006/062112号
しかしながら、特許文献1に記載の人体経由情報伝達システムは、生体に配置した2つの電極(第1及び第2の電極)のうち、片側の電極をグランド電極として扱う構成であるので、2つの電極に現れる電位差を差動で検出することができず、十分な検出精度を達成することが難しかった。
一方、片側の電極をグランド電極として扱わないで、第1の電極と第2の電極に現れる信号を差動で検出する構成とした場合、人体でのグランドをとることができないため、検出感度が不十分となる。
また、人体経由情報伝達システムに限らなければ、一般の心電図計測装置では、人体の胸部等にワイヤ接続された複数の生体センサ用電極を配置し、足などの人体のいずれかの箇所にワイヤ接続されたグランド電極を配置している。しかしながら、複数の生体センサ用電極の配置場所とは別に人体の別の場所にグランド電極の配置場所を必要としたのでは、複数の生体センサ用電極とグランド電極とを備えたコンパクトな装置を設計する上で、省スペース化の点から問題となる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、2つの生体センサ用電極に現れる電位差を差動で検出して十分な検出精度を実現すると共に、2つの電極とは別にグランド電極を設けたとしても省スペース化を図ることができる生体情報計測装置を提供することを目的の一とする。
本発明の第1の観点に係る生体情報計測装置の一態様は、生体に接触又は容量結合するように配置される第1及び第2の電極と、生体を介さずにグランドと容量結合するグランド電極と、生体装着時に生体側となる第1の側面に前記第1の電極と前記第2の電極とが離間して設けられ、生体装着時に生体側とは反対側で空間側に開放した第2の側面に前記グランド電極が設けられた機器本体部と、前記機器本体部に内蔵され、前記グランドを基準電位として動作し、前記第1及び第2の電極の電極間の電位差を差動で検出して生体情報を取得する生体情報受信部と、を具備したことを特徴とする。
このように構成された生体情報計測装置によれば、第1及び第2の電極は生体センシング用電極として機器本体部の第1の側面に設けられて生体に対して接触又は静電容量結合し、グランド電極は生体側とは反対となる第2の側面に設けられてグランドと容量結合し、グランド電極にて生体情報受信部のグランドを提供でき、第1及び第2の電極に現れる電位差を差動で検出し、十分な検出精度を実現できる。しかも、第1及び第2の電極とは別にグランド電極を設けているが、グランド電極は第1及び第2の電極が設けられた機器本体部で生体側とは反対となる第2の側面に設けているので、実装面積を拡大することなく、生体情報受信部のグランドを確保でき、省スペース化を図ることができる。
本発明の第2の観点に係る生体情報計測装置の一態様は、生体に接触又は容量結合するように配置される第1及び第2の電極と、グランドと容量結合するグランド電極と、生体装着時に生体側となる第1の側面に前記第1の電極と前記第2の電極とが離間して設けられ、生体装着時に生体側とは反対側で空間側に開放した第2の側面に前記グランド電極が設けられた機器本体部と、前記機器本体部に内蔵され、前記グランドを基準電位として動作し、前記第1及び第2の電極の電極間の電位差を差動で検出して生体情報を取得する生体情報受信部とを具備し、前記機器本体部は、少なくとも前記第1の電極をデータ通信用電極として用いて、生体を介した通信を行う生体通信手段を具備し、前記生体通信手段は、通信データを前記データ通信用電極から生体経由で信号送信する送信部を有することを特徴とする。
この構成によれば、第1の電極を生体センシング用電極として用いると共に、データ通信用電極として用いるので、部品点数の削減と、装置の小型化が図られる。
本発明の生体情報計測装置の別の態様は、前記生体通信手段は、生体に伝達された信号を前記データ通信用電極で受信して復調する受信部を有する。これにより、受信用の電極を別に設けること無く、生体情報計測装置に対して外部から生体通信で情報を送信することができる。
上記生体情報計測装置において、前記生体通信手段は、前記生体情報受信部による前記生体情報の取得をトリガーにして通信を開始することとしても良い。
上記生体情報計測装置において、第1及び第2の電極に電位差として現れる心電又は筋電を前記生体情報として計測することができる。
上記生体情報計測装置において、前記生体通信手段は、前記生体情報受信部が取得した前記生体情報と、生体情報計測対象者の個人識別IDとを、前記送信部が生体経由で信号送信しても良い。これにより、生体情報と個人識別IDとをリンクしたデータ管理が可能になる。
上記生体情報計測装置において、前記送信部から前記生体情報を送信し、当該生体情報により受信機側の端末を操作しても良い。
また、上記生体情報計測装置において、前記グランド電極は、生体を介さずにグランドと容量結合してもよい。
本発明によれば、2つの生体センサ用電極に現れる電位差を差動で検出して十分な検出精度を実現できると共に、2つの電極とは別にグランド電極を設けたとしても生体情報計測装置の省スペース化を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る生体情報計測装置の概念図である。 第1の実施の形態に係る生体情報計測装置の回路構成図である。 第2の実施の形態に係る生体情報計測装置の概念図である。 第2の実施の形態に係る生体情報計測装置のブロック図である。 第2の実施の形態における人体通信送信部および生体情報受信部の回路構成図である。 生体情報の周波数帯と人体通信での使用周波数帯との関係図である。 第2の実施の形態における一部変形した人体通信送信部および生体情報受信部の回路構成図である。 第2の実施の形態において人体通信手段に人体通信受信部を備えたブロック図である。 第2の実施の形態における人体通信受信部および生体情報受信部の回路構成図である。 第3の実施の形態に係る生体情報計測装置のブロック図である。 第3の実施の形態における人体通信送信部および生体情報受信部の回路構成図である。 第3の実施の形態に係る生体情報計測装置において人体通信手段に人体通信受信部を備えたブロック図である。 第3の実施の形態における人体通信受信部および生体情報受信部の回路構成図である。 生体情報として心電情報を送信すると共に個人識別ID情報を送信している概念図である。 生体情報計測装置で計測された心電波形図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して具体的に説明する。
図1(a)(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る生体情報計測装置の概念図であり、図1(c)は第1の実施の形態に係る生体情報計測装置の外観図である。
本実施の形態に係る生体情報計測装置1は、機器本体部2と、機器本体部2の一方の側面となる第1の側面2aに設けられた第1及び第2の電極3,4と、機器本体部2の他方の側面となる第2の側面2bに設けられたグランド電極5と、機器本体部2に内蔵された生体情報受信部10(図2参照)とを主な構成要素としている。
図1(c)に示すように、生体情報計測装置1が装着具6を用いて生体である人体Mへ取り付けられた際に、機器本体部2の第1の側面2aが人体Mに対して接触し、機器本体部2の第2の側面2bが人体側とは反対を向いて空間側に接する。
第1及び第2の電極3,4は、生体センシング用電極として機器本体部2の第1の側面2aに設けられている。第1及び第2の電極3,4は、人体Mに対して接触又は静電容量結合する。第1の電極3と第2の電極4との間は、計測対象の生体情報(心電又は筋電)を検出可能な距離だけ離間する必要がある。機器本体部2の第1の側面2a(及び第2の側面2b)は第1の電極3と第2の電極4を適切な間隔だけ離間して配置できる長さを有している。グランド電極5は、人体側とは反対となる第2の側面2bに設けられており、グランドと容量結合する。第2の側面2bは機器本体部2において第1の側面2aの裏面であるので、生体センシング用電極とは別にグランド電極5を設けているが、実装面積は生体センシング用の2つの電極である第1及び第2の電極3,4に必要な実装面積と変わらない。
図1(a)(b)に示すように、人体Mは床面等をグランドとして静電容量Csにて容量結合している。グランド電極5は、人体Mとは反対側に向けられた第2の側面2bに設けられているので、床面、壁等のグランドとの間で静電容量Cwにて容量結合している。
図2は本実施の形態に係る生体情報計測装置1の回路構成図である。機器本体部2には生体情報受信部10が内蔵されている。生体情報受信部10は、第1の電極3と第2の電極4の間の電位差を差動増幅する差動増幅器11を備える。差動増幅器11の出力端はローパスフィルタ(LPF)12に接続されている。ローパスフィルタ12のカットオフ周波数は生体情報の周波数帯にもよるが、心電又は筋電を計測するのであれば500Hz程度に設定される。ローパスフィルタ12の出力端には帯域除去フィルタ13が接続されている。帯域除去フィルタ13は電源ノイズの帯域である50Hz又は60Hzを除去するように除去帯域が設定される。生体情報受信部10の構成要素(11,12,13)に対して電源部14から電源電圧が供給される。また、床、壁などのグランドと容量結合したグランド電極5によって、生体情報受信部10の構成要素(11,12,13,15)に基準電位が提供される。本実施の形態では、基線動揺を除去するため、グランド電極5を、積分器15を介して生体情報受信部10の構成要素(11,12,13,14)に接続して、安定したグランドを提供している。
なお、生体情報受信部10にて取得された生体情報の出力形式はシステム構成に応じて決められる。たとえば、後述するように受信機に対してデータ送信しても良いし、生体情報受信部10に記憶及び又は表示してもよい。
以上のように構成された生体情報計測装置1は、機器本体部2の第1の側面2a(第1及び第2の電極3、4)が人体Mに面接触するようにして、装着具6を用いて人体Mへ取り付けられる。第1及び第2の電極3、4が人体Mに接触又は容量結合される一方、グランド電極5がグランドと容量結合される。第1の電極3で検出された電位が差動増幅回路11の非反転入力端子に入力し、第2の電極4で検出された電位が差動増幅回路11の反転入力端子に入力するので、第1の電極3と第2の電極4の間の電位差が差動増幅される。このとき、第1及び第2の電極3、4から差動増幅回路11までの間でそれぞれの信号に同位相で重畳したノイズを差動増幅回路11において除去することができる。差動増幅回路11から出力された差動増幅信号はローパスフィルタ12にて生体情報の周波数帯よりも高域に含まれた高調波ノイズがカットされ、さらに帯域除去フィルタ13にて50Hz又は60Hzの電源ノイズが除去されて生体情報が取得される。
また、機器本体部2において人体Mとは反対側となる第2の側面2bに設けたグランド電極5が床、壁などのグランドと容量結合しており、生体情報受信部10のグランドはグランド電極5によって提供される。したがって、生体情報受信部10はグランド電極5によって提供されるグランドを基準電位として動作でき、必要な検出感度を実現することができる。
図15(a)は従来構成の生体情報計測装置で計測された心電波形図であり、同図(b)は本実施の形態に係る生体情報計測装置(図2)で計測された心電波形図である。従来構成の生体情報計測装置は、図2に示す回路構成においてグランド電極5を除去し、第2の電極4をグランド電極とし、差動増幅回路11を増幅器とした構成とした。2つの心電波形の比較結果から、本実施の形態に係る生体情報計測装置の計測精度が改善されていることが判る。
本実施の形態によれば、第1及び第2の電極3,4は生体センシング用電極として機器本体部2の第1の側面2aに設けられて人体Mに対して接触又は静電容量結合し、グランド電極5は人体側とは反対となる第2の側面2bに設けられてグランドと容量結合し、グランド電極5にて生体情報受信部10のグランドを提供するので、第1及び第2の電極3,4に現れる電位差を差動で検出し、十分な検出精度を実現できる。しかも、第1及び第2の電極3,4とは別にグランド電極5を設けているが、グランド電極5は第1及び第2の電極3,4が設けられた機器本体部2で人体側とは反対となる第2の側面2bに設けているので、実装面積を拡大することなく、生体情報受信部10のグランドを確保でき、省スペース化を図ることができる。
次に、第2の実施の形態に係る生体情報計測装置について説明する。
第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態に係る生体情報計測装置において取得した生体情報を、生体センシング用電極を利用して人体経由で受信機へデータ送信するようにしたものである。
図3は第2の実施の形態に係る生体情報計測装置の概念図である。なお、以下の説明では、図1(a)(b)(c)に示す生体情報計測装置10と同一構成には同一符号を用いて説明する。本実施の形態に係る生体情報計測装置20において、第1、第2の電極3、4、及びグランド電極5の配置は、図1(b)(c)に示す構造と同様であり、第1及び第2の電極3,4は機器本体部2の第1の側面2aに設けられて人体Mに対して接触又は静電容量結合し、グランド電極5は人体Mから離れるように人体側とは反対となる第2の側面2bに設けられてグランドと容量結合している。生体情報計測装置20は機器本体部2に人体通信手段21および図3には図示されていない生体情報受信部22が内蔵されている。
また、人体Mには腕部に送受信機30が取り付けられている。人体通信手段21と送受信機30との間で人体Mを介した通信(電界通信)を行う。送受信機30は、人体Mの腕部と接触又は容量結合する電極31と、人体Mとは反対側に配置された電極32と、送信機能及び受信機能を有する通信回路33とを主な構成要素とする。電極32はグランド(グランド電極5及び床、壁など)と容量結合する。なお、送受信機30が受信だけで送信を行わない用途であれば、送信機能を持たない受信機としても良い。
図4は、第2の実施の形態に係る生体情報計測装置のブロック図である。
機器本体部2に設けられた人体通信手段21および生体情報受信部22と、第1及び第2の電極3,4との間の信号の流れが示されている。人体通信手段21は人体通信送信部21aを備える。本実施の形態では、第1及び第2の電極3,4は生体情報受信部22に接続されて生体情報(電位差)が生体情報受信部22に入力され、人体通信送信部21aはデータ通信用電極として第1の電極3に接続されて生体情報受信部22が計測した生体情報を第1の電極3から送信する。
図5に人体通信送信部21aおよび生体情報受信部22の回路構成図を示す。
生体情報受信部22は、第1の電極3がローパスフィルタ23aを介して差動増幅器24の非反転端子に接続され、第2の電極4がローパスフィルタ23bを介して差動増幅器24の反転端子に接続されている。ローパスフィルタ23a、23bには500Hz程度のカットオフ周波数が設定されている。差動増幅器24の出力端には帯域除去フィルタ25が接続されている。帯域除去フィルタ25には電源ノイズの帯域である50Hz又は60Hzが除去帯域として設定されている。帯域除去フィルタ25から出力されるアナログ信号である生体情報はアナログデジタル変換器26でデジタル信号に変換される。生体情報受信部22で取得された生体情報はマルチプレクサ27で選択されて人体通信手段21へ入力される。マルチプレクサ27は、生体情報受信部22から出力される生体情報と、本来のデータ通信で送信すべき送信情報と、を選択的に人体通信手段21へ入力する。
人体通信送信部21aは、マルチプレクサ27で選択された送信データを変調器28で変調する。局部発振器29からミキサ31に対して送信周波数にアップコンバートするための局部発振信号が入力されている。ミキサ31は、変調後の送信データと局部発振信号とを混合して送信データを送信周波数帯にアップコンバートする。ミキサ31の出力である送信信号はバンドパスフィルタ32を通してから増幅器33に入力し、所定送信レベルに増幅する。バンドパスフィルタ32には送信周波数に対応した通過帯域が設定される。
図6に生体情報の周波数帯と人体通信での使用周波数帯との関係が示されている。
人体Mから計測される生体情報(例えば、心電、筋電)は500Hz以下の帯域であるので、ローパスフィルタ23a,23bのカットオフ周波数を500Hzに設定することが望ましい。これにより、500Hzよりも高帯域の各種ノイズが混入することを防止できる。また、人体通信の周波数帯域は10.7MHzを中心帯域とする高周波帯であるので、バンドパスフィルタ32には10.7MHz帯を通過帯域に設定することが望ましい。人体通信送信部21aと生体情報受信部22とで第1の電極3を共用するので、人体通信送信部21aから生体情報受信部22へ高周波の送信信号が回り込む可能性があるが、ローパスフィルタ23aによって阻止することができる。
以上のように構成された本実施の形態では、第1の実施の形態と同様にして、機器本体部2が人体Mに取り付けられ、第1及び第2の電極3,4が人体Mに対して接触又は静電容量結合し、グランド電極5が人体Mから離れるように人体側とは反対となる第2の側面2bに設けられてグランドと容量結合する。第1及び第2の電極3,4に現れる電位差は差動増幅器24にて差動で検出され、帯域除去フィルタ25及びアナログデジタル変換器26を介してマルチプレクサ27に生体情報が入力される。マルチプレクサ27で選択された生体情報は、ミキサ31で人体通信の周波数帯域にアップコンバートされ増幅器33で増幅されて第1の電極3から人体Mに送出される。第1の電極3と送受信機30の電極31とは人体Mを経由して接続されており、第1の電極3から人体Mに送出(電界として付与)された送信信号は人体Mを経由して送受信機30の電極31で電界変化として検出される。なお、生体情報以外の送信データについても第1の電極3から人体Mに送出され、上記同様にして送受信機30で受信される。送受信機30では当該生体情報により受信機側の端末が操作されるようにしてもよい。
このように本実施の形態によれば、機器本体部2において第2の電極4及びグランド電極5と共に一体化されている第1の電極3を、生体情報受信部22が生体センシング用電極として用いる一方、人体通信送信部21aが人体通信用電極として用いるので、装置のコンパクト化が可能である。
図7は第2の実施の形態における一部変形した人体通信送信部および生体情報受信部の回路構成図を示す。図5に示す人体通信送信部21a及び生体情報受信部22と同一部分には同一符号を付している。図7に示すように、生体情報受信部22の帯域除去フィルタ25から出力されるアナログ信号の生体情報を、アナログデジタル変換器及びマルチプレクサを介さずに、人体通信送信部21aへ直接入力している。人体通信送信部21aは、ミキサ34に生体情報のアナログ信号を入力し、局部発振器29から入力する局部発振信号と混合して送信周波数にアップコンバートする。アップコンバートされたアナログ信号の生体情報はミキサ31及び増幅器33を経由して第1の電極3から人体Mへ送信される。一方、本来の通信の通信情報はデジタルデータであり、変調器28で所定変調方式にて変調された後、局部発振器29から入力する局部発振信号と混合して送信周波数にアップコンバートされ、第1の電極3から人体Mへ送信される。
上記のような構成により、生体情報受信部22で測定されたアナログ信号の生体情報をアナログ信号のまま人体通信送信部21aへ直接入力して人体通信するようにしたので、生体情報受信部22が生体情報を取得したタイミングをトリガーにして生体情報を人体通信することもできる。
また、生体情報受信部22が生体情報を取得したタイミングをトリガーにして、人体通信送信部21aに電力供給して生体情報を人体通信にて送受信機30へ送信するように構成しても良い。人体通信送信部21aに常に電力供給する場合に比べて、省電力化を図ることができる。
図14に人体通信手段21の人体通信送信部21aから生体情報として心電情報を送信すると共に被験者(M)の個人識別ID情報を送信している概念図を示している。人体Mの心電情報が当該人体Mに接触又は容量結合した第1及び第2の電極3,4の電位差として生体情報受信部22で計測される。心電情報は人体通信送信部21aから第1の電極3から人体Mに電界として付与され、その心電情報が乗った送信信号が送受信機30において検出される。このとき、心電情報と同時に又はタイミングをずらして被験者(M)のID情報を人体通信手段21の本来の通信情報の1つとして第1の電極3から人体Mに電界として付与され、そのID情報が乗った送信信号が送受信機30において検出される。なお、ID情報を用いて心電情報を変調すれば、心電情報とID情報とを同時に送信することが可能になる。これにより、送受信機30又はそれ以後の処理装置において、生体情報と個人識別IDとをリンクしたデータ管理が可能になる。
上記第2の実施の形態に係る生体情報計測装置20において、機器本体部2の人体通信手段21に人体通信受信部を備え、腕部に取り付けた送受信機30から送信された通信信号を人体経由で受信できるようしても良い。
図8は第2の実施の形態に係る生体情報計測装置20において人体通信手段21に人体通信受信部を備えたブロック図である。人体通信手段21は、生体センシング用電極である第1の電極3を利用して人体経由で信号を受信する人体通信受信部21bを備えている。なお、人体通信送信部21aについて図示を省略しているが、人体通信送信部21aを備えている。但し、生体情報受信部22が計測した生体情報を人体通信して送信しないのであれば、人体通信送信部21aは必ずしも必須要件ではない。
図9は人体通信受信部21bおよび生体情報受信部22の回路構成図である。
人体通信受信部21bは、第1の電極3に接続されており、第1の電極3から出力される受信信号を増幅器41へ入力して増幅する。増幅器41の出力端にバンドパスフィルタ42が接続される。バンドパスフィルタ42には人体通信の使用周波数帯である10.7MHzが通過帯域として設定される。第1の電極3で検出される生体情報は人体通信の使用周波数帯(10.7MHz)よりも十分に低い周波数(500Hz以下)であるので、バンドパスフィルタ42が生体情報の人体通信受信部21bへの漏れ込みを防止している。バンドパスフィルタ42の出力端にはミキサ43が接続され、局部発振器44から供給される局部発振信号と混合してダウンコンバートされる。ダウンコンバートされた受信信号は復調器45にて復調される。
このように、人体通信受信部21bが第1の電極3をデータ通信用電極として用いて送受信機30から各種情報を受信することができる。人体通信受信部21bが受信する情報として当該生体情報計測装置20を装着した被験者(人体M)に関するID情報を含むことができる。送受信機30から受信したID情報と計測された生体情報とを生体情報計測装置20において関連づけることができる。
次に、第3の実施の形態に係る生体情報計測装置について説明する。
第3の実施の形態は、生体センシング用電極及び人体通信用電極として第1の電極3だけを用いるのではなく、第1の電極3と第2の電極4の2つを用いる。
図10は第3の実施の形態に係る生体情報計測装置のブロック図である。
本実施の形態に係る生体情報計測装置50では、第1、第2の電極3、4、及びグランド電極5の配置は、図1(b)(c)に示す構造と同様であり、第1及び第2の電極3,4は機器本体部2の第1の側面2aに設けられて人体Mに対して接触又は静電容量結合し、グランド電極5は人体Mから離れるように人体側とは反対となる第2の側面2bに設けられてグランドと容量結合している。生体情報計測装置50は機器本体部2に人体通信手段51および生体情報受信部52が内蔵されている。人体通信手段51は人体通信送信部51aを備えている。
図11は人体通信送信部51aおよび生体情報受信部52の回路構成図を示す。なお、図5に示す人体通信送信部21aおよび生体情報受信部22と基本構成は同一であるので、同一構成要素には同一符号を付して説明の重複を避ける。
本実施の形態では、人体通信送信部51aのバンドパスフィルタ32の出力端に2つの増幅器33a、33bが並列に接続されている。一方の増幅器33aは第1の電極3に接続され、他方の増幅器33bは第2の電極4に接続されている。生体情報受信部22で計測された生体情報はアナログデジタル変換器26でデジタル信号の生体情報に変換され、マルチプレクサ27を介して人体通信送信部51aに取り込まれる。デジタル信号である生体情報は変調器28で変調され、ミキサ31でアップコンバートされてからバンドパスフィルタ32で抽出された生体情報からなる高周波の送信信号が一方の増幅器33aから第1の電極3に印加されると共に、他方の増幅器33bから第2の電極4に印加される。第1及び第2の電極3,4から同一の生体情報である送信信号が人体Mに対して電界として付与される。
このように、第1及び第2の電極3,4を人体通信用電極として使用することにより、第1の電極3だけを人体通信用電極として用いる場合に比べて、全体の電極面積を拡大でき、送信強度を上げることができ、人体通信の通信精度を改善できる。
なお、図11に示す回路構成では、生体情報受信部52で計測したアナログ信号の生体情報をデジタル信号に変換してマルチプレクサ27を介して人体通信送信部51aへ入力しているが、図7に示す回路構成と同様に、帯域除去フィルタ25の出力するアナログ信号の生体情報をそのまま人体通信送信部51aへ入力して、生体情報の検出をトリガーにして人体通信送信部51aから生体情報を人体通信するようにしても良い。
上記第3の実施の形態に係る生体情報計測装置50において、機器本体部2の人体通信手段21に人体通信受信部を備え、腕部に取り付けた送受信機30から送信された通信信号を人体経由で受信できるようしても良い。
図12は第3の実施の形態に係る生体情報計測装置50において人体通信手段21に人体通信受信部を備えたブロック図である。人体通信手段51は、生体センシング用電極である第1の電極3及び第2の電極4を利用して人体経由で信号を受信する人体通信受信部51bを備えている。なお、人体通信送信部51aについて図示を省略しているが、人体通信送信部51aを備えている。但し、生体情報受信部52が計測した生体情報を人体通信して送信しないのであれば、人体通信送信部51aは必ずしも必須要件ではない。
図13は人体通信受信部51bおよび生体情報受信部52の回路構成図である。なお、図9に示す人体通信受信部21bおよび生体情報受信部22と基本構成は同一であるので、同一構成要素には同一符号を付して説明の重複を避ける。
本実施の形態では、第1の電極3と第2の電極4とが、各々対応する増幅器41a,41bを経由して、バンドパスフィルタ42に入力端に並列に接続されている。すなわち、人体通信時に、第1の電極3及び第2の電極4の2つの電極で送受信機30からの送信信号を受信し、第1の電極3及び第2の電極4のそれぞれの受信信号が合成される。
このように、第1及び第2の電極3,4を人体通信用電極として使用することにより、第1の電極3だけを人体通信用電極として用いる場合に比べて、全体の電極面積を拡大でき、受信感度を改善することができる。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上説明したように、実装面積の拡大を招くこと無くグランド電極を設けることができるという効果を有し、特に、人体等の測定対象における2箇所間の電位差等を生体情報として測定する生体情報計測装置に有用である。
1、20、50 生体情報計測装置
2 機器本体部
2a 第1の側面
2b 第2の側面
3 第1の電極
4 第2の電極
5 グランド電極
6 装着具
10、22、52 生体情報受信部
11 差動増幅器
12 ローパスフィルタ
13 帯域除去フィルタ
21 人体通信手段
21a、51a 人体通信送信部

Claims (7)

  1. 生体に接触又は容量結合するように配置される第1及び第2の電極と、
    生体を介さずにグランドと容量結合するグランド電極と、
    生体装着時に生体側となる第1の側面に前記第1の電極と前記第2の電極とが離間して設けられ、生体装着時に生体側とは反対側で空間側に開放した第2の側面に前記グランド電極が設けられた機器本体部と、
    前記機器本体部に内蔵され、前記グランドを基準電位として動作し、前記第1及び第2の電極の電極間の電位差を差動で検出して生体情報を取得する生体情報受信部と、
    を具備したことを特徴とする生体情報計測装置。
  2. 生体に接触又は容量結合するように配置される第1及び第2の電極と、
    グランドと容量結合するグランド電極と、
    生体装着時に生体側となる第1の側面に前記第1の電極と前記第2の電極とが離間して設けられ、生体装着時に生体側とは反対側で空間側に開放した第2の側面に前記グランド電極が設けられた機器本体部と、
    前記機器本体部に内蔵され、前記グランドを基準電位として動作し、前記第1及び第2の電極の電極間の電位差を差動で検出して生体情報を取得する生体情報受信部と、
    を具備し、
    前記機器本体部は、少なくとも前記第1の電極をデータ通信用電極として用いて、生体を介した通信を行う生体通信手段を具備し、
    前記生体通信手段は、通信データを前記データ通信用電極から生体経由で信号送信する送信部を有する
    ことを特徴とする生体情報計測装置。
  3. 前記生体通信手段は、生体に伝達された信号を前記データ通信用電極で受信して復調する受信部を有する
    ことを特徴とする請求項2記載の生体情報計測装置。
  4. 前記生体通信手段は、前記生体情報受信部による前記生体情報の取得をトリガーにして通信を開始する
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の生体情報計測装置。
  5. 前記生体通信手段は、前記生体情報受信部が取得した前記生体情報と、生体情報計測対象者の個人識別IDとを、前記送信部が生体経由で信号送信する
    ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の生体情報計測装置。
  6. 前記送信部から前記生体情報を送信し、当該生体情報により受信機側の端末を操作する
    ことを特徴とする請求項2から請求項のいずれかに記載の生体情報計測装置。
  7. 前記グランド電極が、生体を介さずにグランドと容量結合する
    ことを特徴とする請求項2から請求項6のいずれかに記載の生体情報計測装置。
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