JP5394730B2 - アニール装置およびアニール方法 - Google Patents

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本発明は、半導体ウエハ等に対してLED等の発光素子からの光を照射することによりアニールを行うアニール装置およびアニール方法に関する。
半導体デバイスの製造においては、被処理基板である半導体ウエハ(以下単にウエハと記す)に対して、成膜処理、酸化拡散処理、改質処理、アニール処理等の各種熱処理が存在するが、半導体デバイスの高速化、高集積化の要求にともない、特にイオンインプランテーション後のアニールは、拡散を最小限に抑えるために、より高速での昇降温が指向されている。このような高速昇降温が可能なアニール装置としてLED(発光ダイオード)を加熱源として用いたものが提案されている(例えば特許文献1)。
ところで、上記アニール装置の加熱源としてLEDを用いる場合には、急速加熱に対応して多大な光エネルギーを発生させる必要があり、そのためにLEDを高密度実装する必要がある。
しかしながら、LEDは熱により発光量が低下することが知られており、LEDを高密度実装することにより、LED自体の発熱(投入エネルギーのうち、光として取り出せなかったもの)等の影響が大きくなるとLEDから十分な発光量を得られなくなる。
このようなことから、循環させた冷却媒体により、直接または銅等の高熱伝導を介してLEDを冷却する技術が提案されている(特許文献2、3)。
しかしながら、このような冷媒循環方式の冷却では、冷却が冷媒の熱伝達率に依存するため、大きな冷却効果が得難く、さらに高い冷却効果が得られる冷却方式が求められている。
特表2005−536045号公報 特開2008−16545号公報 特開2008−60560号公報
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、加熱源としてLED等の発光素子を用いたアニール装置において、熱の影響による発光量の低下に起因する光エネルギー効率が低いという問題が生じずに安定してアニール処理を行うことができるアニール装置およびアニール方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点では、被処理体が収容される処理室と、前記処理室内の被処理体に対して光を照射する複数の発光素子を有する加熱源と、前記加熱源に直接接触するように設けられ、冷却媒体が供給される内部空間を有する冷却部材と、前記冷却部材の前記内部空間を減圧して冷却媒体を気化させ、その際の気化熱により前記加熱源を冷却する冷却機構とを具備し、前記被処理体は水平に支持され、前記加熱源は、前記被処理体の下方に配置され、前記冷却部材は、加熱源の裏面を支持するように配置され、前記冷却機構は、前記内部空間の上部に空隙なく液体状の冷却媒体を貯留させるように設けられた、液体状の冷却媒体は透過せず、冷却媒体蒸気は透過する半透膜を有することを特徴とするアニール装置を提供する。
上記第1の観点において、前記冷却機構は、前記冷却部材の前記内部空間に冷却媒体を供給して貯留させる冷却媒体供給配管と、前記内部空間に接続された排気配管と、前記排気配管を介して前記内部空間を排気する真空ポンプと、前記内部空間の圧力を検出する圧力センサと、前記圧力センサの検出値に基づいて前記内部空間内の圧力が所定の値になるように前記真空ポンプを制御する制御器とをさらに有し、前記制御器は設定温度において前記内部空間の圧力が冷却媒体が沸騰する圧力になるように制御する構成とすることができる。この場合に、前記真空ポンプは、水封式真空ポンプを用いることが好ましい。また、前記冷却機構は、前記排気配管の前記真空ポンプ上流側に設けられた冷却フィンと、前記冷却フィンで冷却されて生じた液体を前記内部空間に返戻する返戻配管とをさらに有することができ、その場合には、通常の真空ポンプを用いることができる。また、前記制御器としてはインバータを用いることができる。
上記第1の観点において、前記被処理体の上方に配置され、前記処理室内の被処理体に対して光を照射する複数の発光素子を有する他の加熱源と、前記他の加熱源に直接接触し、かつ前記他の加熱源の裏面を支持するように配置され、冷却媒体が供給される内部空間を有する他の冷却部材と、前記他の冷却部材の前記内部空間を減圧して冷却媒体を気化させ、その際の気化熱により前記加熱源を冷却する他の冷却機構とをさらに具備する構成とすることができる。
この場合に、前記他の冷却機構は、前記他の冷却部材の前記内部空間に冷却媒体を供給して貯留させる冷却媒体供給配管と、前記他の冷却部材の前記内部空間に接続された排気配管と、前記排気配管を介して前記内部空間を排気する真空ポンプと、前記内部空間の圧力を検出する圧力センサと、前記圧力センサの検出値に基づいて前記内部空間内の圧力が所定の値になるように前記真空ポンプを制御する制御器とを有し、前記制御器は設定温度において前記内部空間の圧力が冷却媒体が沸騰する圧力になるように制御する構成とすることができる。
前記他の冷却機構は、前記他の冷却部材の前記内部空間内の液面を制御する液面制御手段をさらに有するものとすることができる。
上記第1の観点において、前記冷却媒体として水を用い、前記内部空間で水を核沸騰状態とするようにすることが好ましい。
上記第1の観点において、前記加熱源は、表面に前記複数の発光素子を取り付けた高熱伝導性絶縁材料からなる支持体と、前記支持体の裏面側に高熱伝導性の接合材で接合された熱拡散部材とがユニット化されて構成された発光素子アレイを複数備え、前記発光素子アレイは、前記冷却部材にねじ止めされている構成とすることができる。
この場合に、前記冷却部材は銅またはアルミニウムまたは銅合金またはアルミニウム合金からなり、前記支持体はAlNからなり、前記熱拡散部材は銅または銅合金からなり、前記支持体と前記発光素子との間、前記支持体と前記熱拡散部材との間、および前記発光素子アレイと前記冷却部材との間には高熱伝導性の接合材が介在されている構成とすることが好ましい。
本発明の第2の観点では、処理室内に収容され、水平に支持された被処理体に対し、前記被処理体の下方に配置され、複数の発光素子を有する加熱源を用いて光照射することにより被処理体をアニール処理するアニール方法であって、前記加熱源に直接接触し、前記加熱源の裏面を支持するように、内部空間を有する冷却部材を設け、前記内部空間の上部に空隙なく液体状の冷却媒体を貯留させるように、液体状の冷却媒体は透過せず、冷却媒体蒸気は透過する半透膜を設け、前記内部空間を減圧した状態でその中に冷却媒体を供給し、その中で前記冷却媒体を気化させ、その際の気化熱により前記加熱源を冷却しつつアニール処理を行うことを特徴とするアニール方法を提供する。
本発明によれば、冷却部材の内部空間を減圧してその中で冷却媒体を気化させ、その際の気化熱により加熱源を冷却するので、比較的低温で冷却媒体の沸騰にともなう大きな熱流速により加熱源を冷却することができ、極めて効率よく加熱源を冷却することができる。このため、熱の影響による発光量の低下に起因する光エネルギー効率が低いという問題が生じずに安定してアニール処理を行うことができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。ここでは、表面に不純物が注入された半導体ウエハ(以下単にウエハと記す)をアニールするためのアニール装置を例にとって説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るアニール装置の概略構成を示す断面図、図2は図1のアニール装置の加熱源を拡大して示す断面図、図3は図1のアニール装置のLEDへ給電する部分を拡大して示す断面図である。
このアニール装置100は、気密に構成され、ウエハWが搬入される処理室1を有している。処理室1は、ウエハWが配置される円柱状のアニール処理部1aとアニール処理部1aの外側にドーナツ状に設けられたガス拡散部1bを有している。ガス拡散部1bはアニール処理部1aよりも高さが高くなっている。処理室1はチャンバー2により規定されている。チャンバー2の天壁2aにはアニール処理部1aに対応する円形の孔3が形成されており、この孔3には銅、アルミニウム、銅合金、アルミニウ合金等の高熱伝導性材料からなる冷却部材4が嵌め込まれている。冷却部材4はフランジ部5を有し、フランジ部5はウルテム等の熱絶縁体80を介してチャンバー2の上壁2aに支持されている。熱絶縁体80は、チャンバー2からの熱の入りを最小にするために設けられている。フランジ部5と熱絶縁体80との間、および熱絶縁体80と上壁2aとの間にはシール部材6が介在され、これらの間が密着されている。
処理室1には、アニール処理部1a内でウエハWを水平に支持する支持部材7が設けられており、この支持部材7はウエハWの受け渡しのための昇降ピン(図示せず)が突没可能に設けられている。また、チャンバー2の天壁2aには、図示しない処理ガス供給機構から所定の処理ガスが導入される処理ガス導入口8が設けられ、この処理ガス導入口8には処理ガスを供給する処理ガス配管9が接続されている。また、チャンバー2の底壁2bには排気口10が設けられ、この排気口10には図示しない排気装置に繋がる排気配管11が接続されている。さらに、チャンバー2の側壁には、チャンバー2に対するウエハWの搬入出を行うための搬入出口12が設けられており、この搬入出口12はゲートバルブ13により開閉可能となっている。
処理室1には、支持部材7上に支持されたウエハWの温度を測定するための温度センサ14が設けられている。また、温度センサ14はチャンバー2の外側の計測部15に接続されており、この計測部15から後述するプロセスコントローラ90に温度検出信号が出力されるようになっている。
冷却部材4の支持部材7に支持されたウエハWに対向する面には、支持部材7に支持されているウエハWに対応するように円形の凹部16が形成されている。そして、この凹部16内には、冷却部材4に直接接触するように発光ダイオード(LED)を搭載した加熱源17が配置されている。
冷却部材4のウエハWと対向する面には、凹部16を覆うように、加熱源17に搭載されたLEDからの光をウエハW側に透過する光透過部材18がねじ止めされている。光透過部材18はLEDから射出される光を効率良く透過する材料が用いられ、例えば石英が用いられる。
冷却部材4には内部空間21が形成されており、その中に冷却媒体19、例えば水が貯留されるようになっている。冷却部材4の内部空間21には、冷却媒体供給配管22と、排気配管23が接続されている。内部空間21には補強のためのリブ24が設けられている。
冷却媒体供給配管22には、バルブ61が設けられている。一方、冷却部材4の上面には、液面センサ62が設けられており、この液面センサ62により内部空間21内の冷却媒体(水)19の液面を検出するようになっている。この検出信号は液面制御器63に送られ、この液面制御器63により内部空間21内の冷却媒体(水)19の液面が所定の高さになるように、バルブ61を制御するようになっている。制御周期は、例えばウエハ毎とする。
排気配管23には、水封式真空ポンプ64が設けられており、この水封式真空ポンプ64により冷却部材4の内部空間21を所定の圧力に減圧可能となっている。水封式真空ポンプ64は、真空シール、回転部の潤滑、摺動部の冷却をすべて水により行うように構成された真空ポンプであり、水を含んだ気体を排気することができる。冷却部材4の上面には、圧力センサ65が設けられており、この圧力センサ65からの検出信号がインバータ66に送られ、インバータ66から内部空間21内の圧力が所望の圧力になるように水封式真空ポンプ64へ回転数制御信号を送るようになっている。
なお、チャンバー2には冷却水流路25が形成されており、この中に常温の冷却水が通流するようになっており、これによりチャンバー2の温度が過度に上昇することを防止している。
加熱源17は、図2に拡大して示すように、絶縁性を有する高熱伝導性材料、典型的にはAlNセラミックスからなる支持体32と、支持体32に電極35を介して支持された多数のLED33と、支持体32の裏面側に接合された高熱伝導性材料である銅または銅合金製の熱拡散部材50とで構成された複数のLEDアレイ34を有している。支持体32には例えば銅に金メッキした導電性の高い電極35がパターン形成されており、電極35にLED33が導電性で高熱伝導性の接合材56により接合されている。接合材56としては、高熱伝導性で取り扱いが容易な銀ペーストが好ましい。また、接合材56としてハンダ(PbSn)も用いることができる。
接合材56として用いられる銀ペーストはエポキシ樹脂を主成分とする銀ペーストが好適であり、あるいはこの部分の温度が150℃を超える場合には、より耐熱性のあるシリコン樹脂を主成分とする銀ペーストを使用するとよい。
支持体32と熱拡散部材50とは高熱伝導性の接合材57により接合される。高熱伝導性の接合材57としては、信頼性の高いハンダや、より熱伝導率の高い銀ペーストを用いることが好ましい。また、熱可塑性樹脂からなるベース樹脂中に複数の気相成長カーボン繊維が厚さ方向に配向してなるカーボンシートを用いることにより、熱伝導率の極めて高い接合を実現することができる。
LEDアレイ34の裏面側の熱拡散部材50と冷却プレート4とは、これらの間に高熱伝導性の接合材58が介在された状態でねじ止めされている。接合材58としては、シリコングリースを好適に用いることができる。
このような構成により、LED33で発生した熱を、高熱伝導性の接合材56、電極35、支持体32、高熱伝導性の接合材57、熱拡散部材50、高熱伝導性の接合材58という熱伝導性の良好な経路を通って冷却部材4に極めて効果的に逃がすことができる。
一つのLED33と隣接するLED33の電極35との間はワイヤ36にて接続されている。また、支持体32の表面の電極35が設けられていない部分には例えばTiOを含有する反射層59が設けられており、LED33から支持体32側に射出された光を反射させて有効に取り出すことができるようになっている。反射層59の反射率は0.8以上であることが好ましい。
隣接するLEDアレイ34の間には反射板55が設けられており、これによりLEDアレイ34の全周が反射板55に囲まれた状態となっている。反射板55としては例えばCu板に金メッキしたものが用いられ、横方向に向かう光を反射して有効に取り出すことができるようになっている。
個々のLED33は例えば透明樹脂からなるレンズ層20で覆われている。レンズ層20はLED33から射出する光を取り出す機能を有するものであり、LED33の側面からの光も取り出すことができる。このレンズ層20の形状はレンズ機能を有すれば特に限定されるものではないが、製造の容易性および効率を考慮すると、略半球状が好ましい。このレンズ層20は、屈折率の高いLED33と屈折率が1の空気との間の屈折率を有しており、LED33から空気中に光が直接射出されることによる全反射を緩和するために設けられる。
支持体32と光透過部材18との間の空間は真空引きされており、光透過部材18の両側(上面と下面)が真空状態となる。したがって、光透過部材18が大気状態と真空状態との仕切りとして機能する場合よりも薄く構成することができる。
冷却部材4の上方には、LED33への給電制御を行うための制御ボックス(図示せず)が設けられており、これらには図示しない電源からの配線が接続され、LED33への給電を制御するようになっている。
図3に拡大して示すように、熱拡散部材50および支持体32にそれぞれ形成されたホール50aおよび32aには給電電極51が挿入されており、この給電電極51が電極35にハンダ付けにより接続されている。この給電電極51には冷却部材4の内部を通って延びる電極棒38が取り付けポート52において接続されている。電極棒38は、LEDアレイ34毎に複数個、例えば8個(図3では2個のみ図示)設けられており、電極棒38は絶縁材料からなる保護カバー38aで覆われている。電極棒38は、冷却部材4の上端部まで延び、そこで受け部材39がねじ止めされている。受け部材39と冷却部材4との間には絶縁リング40が介装されている。ここで、保護カバー38aと冷却部材4との間、保護カバー38aと電極棒38との間の隙間はろう付けされており、いわゆるフィードスルーを形成している。
制御ボックス内には、複数の制御ボード(図示せず)が設けられており、この制御ボードには、電極棒38に対応する給電部材41が接続されている。給電部材41は下方に延び、各電極棒38に取り付けられた受け部材39に接続されている。給電部材41は絶縁材料からなる保護カバー44で覆われている。給電部材41の先端にはポゴピン(スプリングピン)41aが設けられており、この各ポゴピン41aが対応する受け部材39に接触することにより、制御ボックスから給電部材41、電極棒38、給電電極51および加熱源17の電極35を介して各LED33に給電されるようになっている。このようにして給電されることによりLED33が発光し、その光によりウエハWを表面から加熱することによりアニール処理が行われる。ポゴピン41aはスプリングにより受け部材39側に付勢されているので、制御ボード42の取り付け位置がずれている等の場合にも確実に給電部材41と電極棒38のコンタクトがとれるようになっている。
LEDアレイ34は図4に示すように六角状をなし、その3辺に反射板55が設けられている。そして、複数のLEDアレイ34が例えば図5に示すように隙間無く配置される。このとき、一つのLEDアレイ34の反射板55が設けられていない辺に、隣接するLEDアレイ34の反射板55が設けられている辺が来るようにして全てのLEDアレイ34が反射板55に囲まれた状態となるようにされる。これにより、反射板55が重なることがなく、LEDアレイ34の配置個数を最大にすることができる。
一つのLEDアレイ34には、1000〜2000個程度のLED33が搭載される。LED33としては、射出される光の波長が紫外光〜近赤外光の範囲、好ましくは0.36〜1.0μmの範囲のものが用いられる。このような0.36〜1.0μmの範囲の光を射出する材料としてはGaN、GaAs、GaP等をベースとした化合物半導体が例示される。この中では、特に加熱対象として用いられるシリコン製のウエハWに対する吸収率の高い950〜970nm付近の放射波長を有するGaAs系の材料からなるものが好ましい。
アニール装置100の各構成部は、図1に示すように、マイクロプロセッサ(コンピュータ)を備えたプロセスコントローラ90に接続されて制御される構成となっている。例えば、上記制御ボックスの給電制御や、駆動系の制御、ガス供給制御、液面制御器63およびインバータ66の制御等がこのプロセスコントローラ90で行われる。プロセスコントローラ90には、オペレータがアニール装置100を管理するためにコマンドの入力操作等を行うキーボードや、アニール装置100の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等からなるユーザーインターフェース91が接続されている。さらに、プロセスコントローラ90には、アニール装置100で実行される各種処理をプロセスコントローラ90の制御にて実現するための制御プログラムや、処理条件に応じてアニール装置100の各構成部に処理を実行させるためのプログラムすなわち処理レシピを格納することが可能な記憶部92が接続されている。処理レシピは記憶部92の中の記憶媒体(図示せず)に記憶されている。記憶媒体は、ハードディスクのような固定的なものであってもよいし、CDROM、DVD、フラッシュメモリ等の可搬性のものであってもよい。また、他の装置から、例えば専用回線を介してレシピを適宜伝送させるようにしてもよい。そして、必要に応じて、ユーザーインターフェース91からの指示等にて任意のレシピを記憶部92から呼び出してプロセスコントローラ90に実行させることで、プロセスコントローラ90の制御下で、アニール装置100での所望の処理が行われる。
次に、LEDアレイ34および冷却部材4の組み立て、ならびにLEDアレイ34の装着の手順について図6を参照して説明する。
まず、AlN製の板材から六角状の支持体32を切り出し、給電電極やねじの挿入孔であるスルーホール32aを形成し、さらに電極パターン(図示せず)を印刷する(図6(a))。
次いで、支持体32の裏面に銅メッキ71を施し、表面の電極パターン以外の部分にTiOを含む反射層59を形成する(電極パターンは図示略)(図6(b))。反射層59はTiOとレジストとを混合したものを用い、メタルマスクを用いて塗布(印刷)することにより形成することができる。
次いで、支持体32と同じ形状を有し、スルーホール32aに対応する位置にスルーホール50aを形成した銅製の熱拡散部材50の表面を高熱伝導性の接合材57を用いて支持体32の裏面に貼り付ける(図6(c))。接合材57としては、ハンダペーストを用いることができる。そして、スルーホール32a,50aに支持体32および熱拡散部材50を貫通するように給電電極51を挿入し、隙間にエポキシ樹脂72を充填して真空シールを行い、ハンダと樹脂を一括して連続炉により熱処理する(図6(d))。通常、真空シールはハンダを用いるのが一般的であるが、真空雰囲気にされる処理室1内におけるシールであるから、エポキシ樹脂で十分に真空シールすることができ、ハンダを用いる場合よりも低コスト化することができる。
その後、支持体32の表面にパターン形成された電極35に高熱伝導性の接合材56を施し(図2参照)、その上にダイボンダーによりLED33をマウントするとともに、支持体32の3辺に反射板55を取り付ける(図6(e))。その後、さらにワイヤーボンダーを用いてワイヤ36によりボンディングを行う(図6(f))。
次いで、LED33を覆うように透明樹脂からなるレンズ層20を形成し、LEDアレイ34を完成させる(図6(g))。一方、これと並行してろう付けにより冷却部材4を組み立てる(図6(h))。
その後、熱拡散部材50に例えばシリコングリースからなる高熱伝導性の接合材58を塗布し、冷却部材4にLEDアレイ34を装着する(図6(i))。そして、給電電極51に給電部材38を接続するとともに、ねじ73によりLEDアレイ34をねじ止めする(図6(j))。
以上の手順により、LEDアレイ34の装着までが終了し、その後、光透過部材18を取り付ける。
次に、以上のようなアニール装置100におけるアニール処理動作について説明する。
まず、ゲートバルブ13を開にして搬入出口12からウエハWを搬入し、支持部材7上に載置する。その後、ゲートバルブ13を閉じて処理室1内を密閉状態とし、排気口11を介して図示しない排気装置により処理室1内を排気するとともに、図示しない処理ガス供給機構から処理ガス配管9および処理ガス導入口8を介して所定の処理ガス、例えばアルゴンガスまたは窒素ガスを処理室1内に導入し、処理室1内の圧力を例えば100〜10000Paの範囲内の所定の圧力に維持する。
一方、冷却部材4の内部空間21には、冷却媒体19として例えば水を貯留し、水封式真空ポンプ64により排気配管23を介して内部空間21を排気して所定の減圧状態とし、常温のときよりも低温で冷却媒体19を沸騰させて気化させ、その際の気化熱によりLED素子33を冷却する。例えば冷却媒体19として水を用いた場合には、内部空間21を減圧することにより、100℃より低い温度で水を沸騰させて、その際の気化熱によりLED素子33を冷却する。この際に、所定の圧力になるように、圧力センサ65の検出信号に基づいてインバータ66により水封式真空ポンプ64の回転数を制御して内部空間21の圧力を制御する。また、内部空間21内の水は蒸発により減少するため、液面センサ62の検出信号に基づいて液面制御器63により所定の液面になるまでバルブ61を開にして冷却媒体供給配管22を介して水を供給し、液面を制御する。
そして、電源(図示せず)から制御ボックス(図示せず)、給電部材41、電極棒38、電極35を介して、LED33に所定の電流を供給してLED33を点灯させる。
LED33からの光は、直接または一旦反射層59で反射してからレンズ層20を透過し、さらに光透過部材18を透過し、電子とホールの再結合による電磁輻射を利用して極めて高速でウエハWを加熱する。
ここで、LED33は、常温に保持した場合には、LED33自身の発熱等によりその発光量が低下する。そのため、従来は循環させた冷却媒体の冷熱によりLEDを冷却する方法が提案されていたが、このような方法では冷却が冷媒の熱伝達率に依存するため、十分な冷却効果が得難く、さらに高い冷却効果が得られる冷却方式が求められていた。これに対し、本実施形態では、冷却部材4の内部空間21を排気して減圧状態とすることにより、冷却媒体19を常圧のときよりも低温で沸騰させ、その際の気化熱により大きな熱流速によりLED33を冷却することができるので、従来よりも高い冷却効果を得ることができる。
冷却媒体19として水を用いた場合には、その沸騰曲線は図7に示すようになる。すなわち、冷却水として水を用いた場合には、沸騰前の自然対流領域では、熱流束は10W/cm程度であるが、沸騰後の核沸騰領域では、熱流束は100W/cm程度まで上昇する。この大きな熱流束により、効率的な冷却が達成される。そして、核沸騰が生じる温度を100℃以下の所望の温度とするために、冷却部材4の内部空間を減圧する。この場合に、内部空間21から蒸気が排出されることとなり、通常の真空ポンプは用いることができないが、水封式真空ポンプ64を用いることにより、このような排気が可能となる。
なお、核沸騰とは、特定の点(発泡核)から蒸気泡が発生する沸騰状態である。しかし、核沸騰が生じる温度よりも高温となると、発泡核の数が増えて蒸気の発泡周期も短くなり、部分的に蒸気の膜となってつながった形態をなす遷移沸騰状態となり、熱流速が低下していく。さらに温度が上昇すると蒸気が膜状となる膜沸騰状態となり、再び熱流速が上昇する。
例えば、冷却媒体として水を用い、25℃に温度制御したい場合には、冷却部材4の内部空間21の圧力を25℃の水の蒸気圧である23〜24mmHgになるように、圧力センサ65、インバータ66、水封式真空ポンプ64を用いて制御する。これにより、内部空間21内の水が核沸騰状態となり、その際の気化熱により高い熱流速でLED33の熱を取り除くことができる。
また、このアニール装置100を用いて50W/cm×2秒の熱負荷を水の気化熱により冷却することを想定すると、水の潜熱が336J/gであり水の比重が1g/cmであるから体積比熱は336J/cmとなる。したがって、必要な内部空間21の水の高さHは、H=50×2/336=0.3cmとなる。したがって、内部空間21には1cm程度の高さで水をためるように制御すればよい。
また、本実施形態では、このように冷却媒体(水)19が沸騰して気化する際の気化熱で冷却する点に加え、冷却部材4、支持体32を熱伝導性の高い材料で構成し、これらを接合する接合材についても熱伝導性の高いものを使用しているので、一層迅速にLED33の熱を奪うことができ、冷却効率を一層高めることができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
図8は、本発明の他の実施形態に係るアニール装置の概略構成を示す断面図である。この実施形態に係るアニール装置100aでは、排気配管23に冷却フィン82を設け、冷却フィン82と内部空間21との間に配管83を設ける。これにより、冷却部材4の内部空間21から排気配管23を介して排出された蒸気が冷却フィン82で冷却されて液化し、配管83を介して内部空間に戻る。したがって、排気配管23の冷却フィン82の下流側には蒸気を含まない気体が流れるため、水封式真空ポンプは必要がなく、通常の真空ポンプ64′を用いることができる。なお、他の部分については、図1と同様の構成であるため、説明を省略する。
次に、本発明のさらに他の実施形態について説明する。
図9は、本発明のさらに他の実施形態に係るアニール装置の概略構成を示す断面図である。この実施形態に係るアニール装置100bでは、処理室1内でウエハWの上下両面から加熱可能となっている。その他の構成は、図1のアニール装置100とほぼ同様であるから、アニール装置100と同じものには同じ符号を付して説明を省略する。
アニール装置100bにおいて、処理室1には、アニール処理部1a内でウエハWを水平に支持する支持部材7′が設けられている。この支持部材7′は、ウエハWの上下両面を加熱可能なように、ウエハWの外縁を支持するようになっており、図示しない昇降機構によりウエハWの受け渡しの際に昇降可能となっている。
チャンバー2の底壁2bにはアニール処理部1aに対応する円形の孔3′が形成されており、この孔3′には銅やアルミニウム等の高熱伝導性材料からなる冷却部材4′が嵌め込まれている。冷却部材4′はフランジ部5′を有し、フランジ部5′は熱絶縁体80を介してチャンバー2の底壁2bに支持されている。冷却部材4′のウエハWに対向する面には、ウエハWに対応するように円形の凹部16′が形成されている。そして、この凹部16′内には、冷却部材4′に直接接触するように発光ダイオード(LED)を搭載した加熱源17′が配置されている。冷却部材4′のウエハWと対向する面には、凹部16′を覆うように、光透過部材18と同様に構成された光透過部材18′がねじ止めされている。
冷却部材4′には内部空間21′が形成されており、その中に冷却媒体19、例えば水が貯留されるようになっている。冷却部材4′の基本構成は冷却部材4とほぼ同じであるが、冷却部材4′は、加熱源17′の下方に位置しているため、このままでは冷却媒体19が冷却部材4′の上壁に接触せず、加熱源17′を冷却できない。このため、気体状の冷却媒体(水蒸気)は透過するが液体状の冷却媒体(水)は透過しないテフロン(登録商標)等の半透膜84を内部空間21′内に水平に設け、冷却媒体(水)19が冷却部材4′の上壁に接触するようにし、蒸気のみ排出できるようにする。
冷却部材4′の内部空間21′には、冷却媒体供給配管22′と、排気配管23′が接続されている。
冷却媒体供給配管22′は冷却媒体供給配管22から分岐して設けられており、冷却媒体供給配管22′にはバルブ85とレギュレータ86が設けられている。そしてレギュレータ86により所定の圧力で冷却媒体(水)を冷却部材4′に供給するよう制御する。制御周期は、例えばウエハ毎とする。
排気配管23′は、排気配管23に接続されており、水封式真空ポンプ64を作動させることにより、内部空間21′が排気される。すなわち、水封式真空ポンプ64が下側の冷却部材4′の内部空間21′も排気するようになっており、内部空間21′の圧力も内部空間21と同様、圧力センサ65およびインバータ66により制御される。なお当然のことではあるが、内部空間21′の圧力を制御するために、別途独立した圧力センサ、インバータ、真空ポンプを設け、内部空間21と内部空間21′を各々個別に圧力制御してもよい。
加熱源17′は、LED33を上方に向けた状態で加熱源17と同様に構成されている。
このように構成されたアニール装置100bにおいては、加熱源17および17′によりウエハWの両面からウエハWを加熱することができ、加熱源17および17′のLED33を効率よく冷却して発光量の低下を抑制することができるので、より効率よくウエハWを加熱することができる。
次に、図9のアニール装置100bの変形例について説明する。図10はそのようなアニール装置の概略構成を示す断面図である。この実施形態に係るアニール装置100cでは、ウエハWの上下両面から加熱可能となっている点は図9のアニール装置100bと同様であり、アニール装置100bの下側の冷却部材4′の代わりに冷却部材4″を設けた点のみがアニール装置100bと異なっている。
この冷却部材4″は、気化熱により加熱源17′のLED33を有効に冷却することができるように、底壁内に水平に流路87を設け、流路87から上方に向かって内部空間21″に臨むように複数のノズル88が設けられている。これにより、ノズル88から噴射された冷却媒体(水)は霧状となって冷却部材4″の上壁に当たり、一瞬で気体となって排気される。LED33はその際の気化熱により冷却される。この際にレギュレータ86の圧力によりノズル88の吐出圧力を制御する。制御周期は、例えばウエハ毎とする。またこの場合においても、内部空間21″の圧力を制御するために、別途独立した圧力センサ、インバータ、真空ポンプを設け、内部空間21と内部空間21″を各々個別に圧力制御してもよい。
このように構成されたアニール装置100cにおいても、加熱源17および17′によりウエハWの両面からウエハWを加熱することができ、加熱源17および17′のLED33を効率よく冷却して発光量の低下を抑制することができるので、より効率よくウエハWを加熱することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、冷却媒体を沸騰させた際の気化熱を利用してLEDを冷却したが、必ずしも沸騰させる必要はない。ただし、沸騰させることにより大きな熱流速が得られるので好ましい。また、上記実施形態では、発光素子としてLEDを用いた場合について示したが、半導体レーザー等他の発光素子を用いてもよい。さらに、被処理体についても、半導体ウエハに限らず、FPD用ガラス基板などの他のものを対象にすることができる。
本発明は、不純物が注入された後の半導体ウエハのアニール処理等、急速加熱が必要な用途に好適である。
本発明の一実施形態に係るアニール装置の概略構成を示す断面図。 図1のアニール装置の加熱源を示す断面図。 図1のアニール装置のLEDへ給電する部分を示す断面図。 図1のアニール装置のLEDアレイを示す図。 図1のアニール装置の加熱源を示す底面図。 図1のアニール装置において、LEDアレイおよび冷却部材の組み立て、ならびにLEDアレイの装着の手順を示す図。 水の沸騰曲線を示す図。 本発明の他の実施形態に係るアニール装置の概略構成を示す断面図。 本発明のさらに他の実施形態に係るアニール装置の概略構成を示す断面図。 図9の変形例を示す断面図。
符号の説明
1;処理室
1a;アニール処理部
1b;ガス拡散部
2;チャンバー
4,4′,4″;冷却部材
8;処理ガス導入口
9;処理ガス配管
10;排気口
11;排気配管
12;搬入出口
16,16′;凹部
17,17′;加熱源
18,18′;光透過部材
19;冷却媒体
20;透明な樹脂
21,21′,21″;内部空間
22,22′;冷却媒体供給配管
23,23′;排気配管
32;支持体
33;LED(発光素子)
34;LEDアレイ
35;電極
36;ワイヤ
61,85;バルブ
62;液面センサ
63;液面制御器
64;水封式真空ポンプ
64′;真空ポンプ
65;圧力センサ
66;インバータ
82;冷却フィン
83;配管
84;半透膜
86;レギュレータ
90;プロセスコントローラ
91;ユーザーインターフェース
92;記憶部
100;アニール装置
W;半導体ウエハ(被処理体)

Claims (12)

  1. 被処理体が収容される処理室と、
    前記処理室内の被処理体に対して光を照射する複数の発光素子を有する加熱源と、
    前記加熱源に直接接触するように設けられ、冷却媒体が供給される内部空間を有する冷却部材と、
    前記冷却部材の前記内部空間を減圧して冷却媒体を気化させ、その際の気化熱により前記加熱源を冷却する冷却機構と
    を具備し、
    前記被処理体は水平に支持され、
    前記加熱源は、前記被処理体の下方に配置され、
    前記冷却部材は、加熱源の裏面を支持するように配置され、
    前記冷却機構は、前記内部空間の上部に空隙なく液体状の冷却媒体を貯留させるように設けられた、液体状の冷却媒体は透過せず、冷却媒体蒸気は透過する半透膜を有することを特徴とするアニール装置。
  2. 前記冷却機構は、前記冷却部材の前記内部空間に冷却媒体を供給して貯留させる冷却媒体供給配管と、前記内部空間に接続された排気配管と、前記排気配管を介して前記内部空間を排気する真空ポンプと、前記内部空間の圧力を検出する圧力センサと、前記圧力センサの検出値に基づいて前記内部空間内の圧力が所定の値になるように前記真空ポンプを制御する制御器とをさらに有し、前記制御器は設定温度において前記内部空間の圧力が冷却媒体が沸騰する圧力になるように制御することを特徴とする請求項1に記載のアニール装置。
  3. 前記真空ポンプは、水封式真空ポンプであることを特徴とする請求項2に記載のアニール装置。
  4. 前記冷却機構は、前記排気配管の前記真空ポンプ上流側に設けられた冷却フィンと、前記冷却フィンで冷却されて生じた液体を前記内部空間に返戻する返戻配管とをさらに有することを特徴とする請求項2に記載のアニール装置。
  5. 前記制御器は、前記圧力センサの検出値に基づいて前記真空ポンプの回転数を制御するインバータを有することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のアニール装置。
  6. 前記被処理体の上方に配置され、前記処理室内の被処理体に対して光を照射する複数の発光素子を有する他の加熱源と、
    前記他の加熱源に直接接触し、かつ前記他の加熱源の裏面を支持するように配置され、冷却媒体が供給される内部空間を有する他の冷却部材と、
    前記他の冷却部材の前記内部空間を減圧して冷却媒体を気化させ、その際の気化熱により前記加熱源を冷却する他の冷却機構と
    をさらに具備することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のアニール装置。
  7. 前記他の冷却機構は、前記他の冷却部材の前記内部空間に冷却媒体を供給して貯留させる冷却媒体供給配管と、前記他の冷却部材の前記内部空間に接続された排気配管と、前記排気配管を介して前記内部空間を排気する真空ポンプと、前記内部空間の圧力を検出する圧力センサと、前記圧力センサの検出値に基づいて前記内部空間内の圧力が所定の値になるように前記真空ポンプを制御する制御器とを有し、前記制御器は設定温度において前記内部空間の圧力が冷却媒体が沸騰する圧力になるように制御することを特徴とする請求項6に記載のアニール装置。
  8. 前記他の冷却機構は、前記他の冷却部材の前記内部空間内の液面を制御する液面制御手段をさらに有することを特徴とする請求項6または請求項7に記載のアニール装置。
  9. 前記冷却媒体は水であり、前記内部空間で水を核沸騰状態とすることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のアニール装置。
  10. 前記加熱源は、表面に前記複数の発光素子を取り付けた高熱伝導性絶縁材料からなる支持体と、前記支持体の裏面側に高熱伝導性の接合材で接合された熱拡散部材とがユニット化されて構成された発光素子アレイを複数備え、前記発光素子アレイは、前記冷却部材にねじ止めされていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のアニール装置。
  11. 前記冷却部材は銅またはアルミニウムまたは銅合金またはアルミニウム合金からなり、前記支持体はAlNからなり、前記熱拡散部材は銅または銅合金からなり、前記支持体と前記発光素子との間、前記支持体と前記熱拡散部材との間、および前記発光素子アレイと前記冷却部材との間には高熱伝導性の接合材が介在されていることを特徴とする請求項10に記載のアニール装置。
  12. 処理室内に収容され、水平に支持された被処理体に対し、前記被処理体の下方に配置され、複数の発光素子を有する加熱源を用いて光照射することにより被処理体をアニール処理するアニール方法であって、
    前記加熱源に直接接触し、前記加熱源の裏面を支持するように、内部空間を有する冷却部材を設け、前記内部空間の上部に空隙なく液体状の冷却媒体を貯留させるように、液体状の冷却媒体は透過せず、冷却媒体蒸気は透過する半透膜を設け、前記内部空間を減圧した状態でその中に冷却媒体を供給し、その中で前記冷却媒体を気化させ、その際の気化熱により前記加熱源を冷却しつつアニール処理を行うことを特徴とするアニール方法。
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