JP5389586B2 - 半導体薄膜の結晶性評価方法及び結晶性評価装置 - Google Patents

半導体薄膜の結晶性評価方法及び結晶性評価装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体薄膜の結晶性を評価するための方法及び装置に関する。
近年、液晶表示装置に用いられる薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下TFTと称す)としては、アモルファスシリコン(a−Si)薄膜を用いた従来のアモルファスシリコン半導体トランジスタ(a−Si TFT)に代わり、多結晶シリコン(p−Si)薄膜を用いた多結晶シリコン半導体薄膜トランジスタ(p−Si TFT)が用いられている。p−Si TFTは、電子移動度の高いシリコン半導体薄膜であり、液晶表示装置の表示の高精細化、高画質化及び応答速度の高速化が実現できる。
p−Si TFTに用いられるp−Si薄膜は、液晶表示装置に用いられるガラス基材等の表面に形成される。基材表面にp−Si薄膜を形成する方法としては、予め基材表面に形成したa−Si薄膜を溶融結晶化してp−Si薄膜に変化させる方法が用いられる。a−Si薄膜を溶融結晶化してp−Si薄膜に変化させる方法としては、a−Si薄膜にエキシマレーザを照射してアニールし、結晶化させるエキシマレーザアニール法(excimer laser anneal法:以下ELA法と称す)が多用されている。しかしながら、ELA法により得られるp−Si薄膜の結晶粒子径や結晶方位等の結晶構造は、予め形成されたa−Si薄膜の膜厚のバラつきや照射するエキシマレーザのパルス変動等の製造条件により変動する。したがって、p−Si薄膜の製造において、安定した品質の製品を高い歩留まりで得るためには、得られたp−Si薄膜の結晶性を製造ラインにおいてオンライン上で短時間で評価し、その結果をp−Si薄膜の製造条件に迅速にフィードバックすることが求められていた。
p−Si薄膜の結晶性を評価する方法として、従来から、X線回折法、ラザフォード後方散乱法、又は透過電子回折法等を用いた方法が知られているが、これらの方法は、何れも測定に比較的長い時間を要したり、測定対象を破壊して測定資料を調製することを要する破壊試験であるために、製造ラインにおいてオンライン上で短時間で評価することが困難であり、その結果、評価結果を迅速に製造条件にフィードバックすることが困難であった。
また、特許文献1のように、ラマン分光法を用いたシリコン半導体薄膜の結晶性の評価方法が知られている。
ラマン分光法を用いたシリコン半導体薄膜の結晶性の評価方法は、測定対象を破壊することを要しない点では優れている。しかしながら、ラマン分光法を用いた結晶性の評価方法で検出するラマン散乱光の強度は、非常に微弱である。したがって、正確な評価結果を得るためには、複数回の測定により測定結果を積算する必要があり、迅速に正確な評価結果を得るという観点からは不充分な測定方法であった。特に、製造ラインにおいて、形成された薄膜をオンライン上で評価し、迅速にその評価結果を製造条件にフィードバックするために採用する方法としては不向きなものであった。
上記各問題点を解決するための方法としては、マイクロ波光伝導減衰法(以下、μ―PCD法と称す)が知られている。μ―PCD法は、半導体薄膜にパルス状の励起光を照射することによって半導体内に光励起キャリアを生成させ、その後に光励起キャリアが再結合することにより減少する際の減少速度をもって半導体薄膜の評価を行うものである。この光励起キャリアの減少速度は、励起光を照射した範囲を含む半導体薄膜の範囲にマイクロ波を照射し、その反射光強度を測定することにより得られる。このようなμ―PCD法を採用することにより、p−Si薄膜を破壊することなく迅速に結晶性の評価が可能となる。
しかし、近年、液晶表示装置の大型化等に伴う基材のサイズの大型化により、前記のμ―PCD法では、製造ラインにおけるオンライン上で半導体薄膜の評価を行うことが困難となった。これは、大型の基材では、基材上に成膜された半導体薄膜の品質を確保するために、複数箇所において結晶性の評価(測定)を行う必要があるからである。即ち、オンライン上での大型基材の検査では多数の測定部位を短時間で測定する必要があるが、前記のμ―PCD法では半導体薄膜からのマイクロ波の反射波の強度が微弱であるため、測定感度が低く、各測定部位における測定時間の短縮が難しいため、オンライン上での検査が困難であった。
そこで、結晶性の評価の際に基材とこの基材が配置される試料台との間にガラス板等の誘電体を配置することによって測定感度の高感度化を図ったμ―PCD法が開発された。この方法によれば、測定部位において高いS/Nで結晶性を評価できるため、各測定部位での測定時間の短縮が可能となり、その結果、大型サイズの基材の製造ラインにおけるオンライン上での検査が可能となった。
特開2004−226260号公報
前記の測定方法のように、基材と試料台との間に誘電体を配置して測定する場合、基材と誘電体との間や誘電体と試料台との間にほこり等が入り込むとエアギャップが発生し、これにより測定誤差が生じる。また、前記の測定方法では、基材と誘電体との間や誘電体と試料台との間にほこり等が入り込むことで誘電体が割れる場合があった。
そのため、前記の測定方法においては、基材を試料台にセットする際には、基材と誘電体との間、及び誘電体と試料台との間のいずれにもほこり等が入り込まないよう、きわめて厳しく管理された環境下で細心の注意を払いつつ作業を行う必要があり、この基材の試料台へのセット作業は非常に煩わしく、且つ時間のかかる作業であった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、試料台への基材の配置が容易でありながら基材上に成膜された半導体薄膜の結晶性を高感度で評価可能な半導体薄膜の結晶性評価方法及び結晶性評価装置を提供することを課題とする。
そこで、上記課題を解消すべく、本発明は、基材上に成膜された半導体薄膜の結晶性を評価する方法であって、試料台の配置面に前記基材を前記半導体薄膜の成膜された面と反対側の面が接するように配置する配置工程と、前記試料台に配置された前記基材上の半導体薄膜にキャリアを励起させるための励起光を照射する励起光照射工程と、特定の波長をもつマイクロ波を、前記励起光照射工程において前記励起光が照射された範囲を含む前記半導体薄膜の範囲に照射するマイクロ波照射工程と、前記半導体薄膜からの前記マイクロ波の反射波の強度を測定する測定工程と、前記マイクロ波照射工程を行う前に予め波長を所定の範囲で変更させながらマイクロ波を前記半導体薄膜に照射することにより前記マイクロ波の波長とこのマイクロ波における反射波の信号強度との関係についての情報を取得する取得工程と、を備え、前記マイクロ波照射工程では、前記取得工程での情報に基づいて実際に照射するマイクロ波の波長が決定され、前記マイクロ波照射工程において照射されるマイクロ波は、前記半導体薄膜の表面から当該半導体薄膜の成膜された基材を配置した前記試料台の配置面までの距離の4n/(1+2N)倍(n:基材の屈折率、N:0又は任意の正の整数)の波長λ又は、当該波長λに近似する波長であってその近似する波長をもつマイクロ波を前記半導体薄膜に照射したときに実際に得られる反射波の前記励起光に起因する強度変化の大きさである信号強度が前記波長λをもつマイクロ波を前記半導体薄膜に照射したときに得られる信号強度に対して90%以上となる程度まで当該波長λに近似した波長をもつことを特徴とする。
このように、試料台の配置面に直接基材を配置することによって、配置の際にほこり等の入り込みに注意を払わなければならないのが基材と配置面との間だけでよくなり、従来のような基材と試料台との間に誘電体を介在させる場合に比べて試料台への基材の配置が容易になる。
しかも、基材と試料台との間に誘電体を介在させなくても、半導体薄膜の表面から当該半導体薄膜の成膜された基材を配置した前記試料台の配置面までの距離の4n/(1+2N)倍の波長λ又はこれに近似する波長のマイクロ波を半導体薄膜へ照射することにより、当該半導体薄膜からの反射波の強度が微弱であっても結晶性評価を高感度(即ち、高いS/N)で行うことが可能となる。尚、nは基材の屈折率であり、Nは0及び正の整数である。
つまり、半導体薄膜に照射されるマイクロ波と、配置面で反射されたマイクロ波との干渉により形成される定在波が、その最も振幅の大きい位置(腹)で半導体薄膜の測定部位(表面)における励起光の照射に伴う特性変化の影響を受けることで、マイクロ波の反射波における励起光照射に起因する強度変化(信号強度)が最も大きくなる。このような大きな信号強度が得られれば反射波の強度が微弱であっても、結晶性の評価を高感度で行うことができる。そこで、結晶性の評価に十分な信号強度が得られるように、前記の最も大きな信号強度が得られる波長λ、又は前記最も大きな信号強度の90%以上の信号強度が得られる程度まで前記波長λに近似する波長のマイクロ波を半導体薄膜に照射することで、基材と試料台との間に誘電体を介在させなくても結晶性評価を高感度(即ち、高いS/N)で行うことができ、短時間で十分な結晶性の評価を行うことが可能となる。
また、本発明に係る半導体薄膜の結晶性評価方法においては、前記マイクロ波照射工程を行う前に予め波長を所定の範囲で変更させながらマイクロ波を前記半導体薄膜に照射することにより前記マイクロ波の波長とこのマイクロ波における反射波の信号強度との関係についての情報を取得する取得工程をさらに備え、前記マイクロ波照射工程では、前記取得工程での情報に基づいて実際に照射するマイクロ波の波長が決定されるので、マイクロ波照射工程で照射するマイクロ波の波長を容易に決定することができる
前記マイクロ波照射工程では、前記励起光の照射範囲と前記励起光の照射範囲外とにそれぞれ前記測定用マイクロ波を照射し、前記測定工程は、前記照射範囲からの反射波から前記照射範囲外からの反射波を差し引いた差動信号を導出する差動信号導出工程と、この差動信号導出工程で導出された差動信号の強度を測定する差動信号測定工程とを有するのが好ましい。
この場合、励起光の照射範囲を含む半導体の範囲だけにマイクロ波を照射してその反射波を測定する場合に比べ、より精度よく結晶性を評価することができる。即ち、半導体薄膜上において、励起光の照射によりキャリアが生成されマイクロ波の反射率が増加した部位での反射波と、励起光が照射されず前記反射率が変化していない部位での反射波との両反射波から導出した差動信号の強度を測定することにより、半導体薄膜からの微弱な反射波の強度の変動をより高感度に測定することが可能となる。
また、上記課題を解決すべく、本発明は、基材上に成膜された半導体薄膜の結晶性を評価するための装置であって、配置面を有し、この配置面に前記基材が配置される試料台と、前記試料台に配置された基材上の半導体薄膜にキャリアを励起させるための励起光を照射する励起光照射手段と、前記励起光が照射された範囲を含む前記半導体薄膜の範囲にマイクロ波を照射するマイクロ波照射手段と、前記半導体薄膜からの前記マイクロ波の反射波の強度を測定するマイクロ波測定手段と、前記マイクロ波測定手段での測定値に基づいて前記半導体薄膜の結晶性を評価する評価手段と、前記評価手段で評価された前記半導体薄膜の結晶性の評価を出力する出力手段とを備え、前記マイクロ波照射手段は、マイクロ波を放射するマイクロ波放射部と、前記マイクロ波放射部から放射されるマイクロ波の波長を変更する波長調整部と、この波長調整部を制御する制御部とを有し、前記制御部は、前記波長調整部により前記マイクロ波放射部に波長を変更させながらマイクロ波を放射させる第1の指示部と、この放射により得られた前記マイクロ波の波長とこのマイクロ波における半導体薄膜からの反射波の励起光に起因する強度変化の大きさである信号強度との関係を格納する記憶部と、前記記憶部に格納された前記マイクロ波の波長と前記反射波の信号強度との関係に基づき、前記波長調整部により前記マイクロ波放射部に所定の波長のマイクロ波を放射させる第2の指示部とを有することを特徴とする。
かかる構成によれば、基材と試料台の配置面との間に誘電体を介在させなくても、結晶性の評価に十分な大きさの信号強度が得られ、これにより反射波の強度が微弱であっても結晶性評価を高感度(即ち、高いS/N)で行うことが可能となり、短時間で十分な結晶性の評価を行うことができる。
即ち、第1の指示部により波長を変えながらマイクロ波を基材上の半導体薄膜に照射させ、その反射波を測定することで記憶部に格納されたマイクロ波の波長と信号強度との関係に基づき、第2の指示部が大きな信号強度を得られるような所定の周波数でマイクロ波放射部にマイクロ波を照射させることによって、測定手段において結晶性の評価に十分な信号強度が得られる。
また、誘電体を配置しなくても結晶性の評価を高感度で行うことができるため、試料台の配置面に基材を直接配置することができ、これにより、配置の際にほこり等の入り込みに注意を払わなければならないのが基材と配置面との間だけでよくなるため、従来のような基材と試料台との間に誘電体を介在させる場合に比べて試料台への基材の配置が容易になる。
さらに、出力手段によって半導体薄膜の評価の結果が出力されることで、半導体薄膜の製造ラインにおいて前記評価結果を迅速に製造条件にフィードバックすることが可能となる。
本発明に係る半導体薄膜の結晶性評価装置において、前記励起光照射手段は、前記励起光を放射する励起光放射部と、この励起光放射部から放射される励起光を所定の周期で強度変調する変調部とを有し、前記マイクロ波測定手段は、前記半導体薄膜からの前記マイクロ波の反射波から前記変調部での励起光の強度変調に同期した周期成分を抽出する第1の抽出部と、この第1の抽出部で抽出された周期信号の強度を測定する周期信号測定部とを有するのが好ましい。
かかる構成によれば、反射波から前記強度変調に同期した周期成分を抽出してこれを測定することによって、感度よく信号強度を測定することが可能となり、励起光放射部の小型化を図ることが可能となる。即ち、反射波から前記強度変調に同期した周期成分を抽出してその強度を測定することによって、半導体薄膜からの微弱な反射波の強度の変動を感度よく測定することが可能となる。そのため、励起光を強度変調せずに照射する構成と比べ、出力の小さな小型の励起光放射部を用いても同程度の精度で結晶性を評価することができる。一方、前記強度変調しない構成に比べて同程度の出力の励起光放射部を用いる場合には、より精度よく結晶性の評価をすることができる。
前記マイクロ波照射手段は、前記半導体薄膜のうち、前記励起光の照射範囲と前記励起光の照射範囲外とにそれぞれ前記マイクロ波を照射するように構成され、前記マイクロ波測定手段は、前記照射範囲からのマイクロ波の反射波から前記照射範囲外からのマイクロ波の反射波を差し引いた差動信号を導出する差動信号導出部と、この差動信号導出部で導出された差動信号の強度を測定する差動信号測定部とを有するのが好ましい。
かかる構成によれば、半導体薄膜上において、励起光の照射によりキャリアが生成されマイクロ波の反射率が増加した部位での反射波と、励起光の照射されていない前記反射率が変化していない部位での反射波との両反射波から導出した差動信号の強度を測定することにより、半導体薄膜からの微弱な反射波の強度の変動を高感度に測定することが可能となり、その結果より精度よく結晶性を評価することができる。
尚、マイクロ波を励起光の照射範囲と照射範囲外とに照射する構成の場合も、励起光を所定の周期で強度変調し、反射波から前記強度変調に同期した周期成分を抽出してこれを測定するのがより好ましい。具体的に、前記励起光照射手段は、前記励起光を放射する励起光放射部と、この励起光放射部から放射される励起光を所定の周期で強度変調する変調部とを有し、前記マイクロ波照射手段は、前記差動信号導出部で導出された差動信号から前記変調部での励起光の強度変調に同期した周期成分を抽出する第2の抽出部をさらに有し、前記差動信号測定部は、前記第2の抽出部で前記差動信号から抽出された周期信号の強度を測定するのが好ましい。
このように反射波から前記強度変調に同期した周期成分を抽出してこれを測定することによって感度よく信号強度を測定することが可能となるため、前記強度変調しない構成に比べ、出力の小さな小型の励起光放射部を用いても同程度の精度で結晶性を評価することができ、これにより励起光放射部の小型化を図ることが可能となる。一方、前記強度変調しない構成に比べ、同程度の出力の励起光放射部を用いる場合には、より精度よく結晶性の評価をすることができる。
以上より、本発明によれば、試料台への基材の配置が容易でありながら基材上に成膜された半導体薄膜の結晶性を高感度で評価可能な半導体薄膜の結晶性評価方法及び結晶性評価装置を提供することができる。
第1実施形態に係る半導体薄膜の結晶性評価装置の全体構成を示す概略図である。 第2実施形態に係る半導体薄膜の結晶性評価装置の全体構成を示す概略図である。 第3実施形態に係る半導体薄膜の結晶性評価装置の全体構成を示す概略図である。
以下、本発明の第1実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態に係る半導体薄膜の結晶性評価装置(以下、単に「評価装置」とも称する。)10の全体構成を示す概略図である。
評価装置10は、多結晶シリコン半導体薄膜(以下、「p−Si半導体薄膜」と称する。)12の製造ラインに用いられるものであり、ガラス基板(基材)11とこのガラス基板11上に成膜されたp−Si半導体薄膜12とを有する試料13の前記p−Si半導体薄膜12の結晶性を評価するためのものである。本実施形態に係るガラス基板11としては、例えば、縦が730mm、横が920mm、厚さが0.5mmのものが使用される。また、ガラス基板11上に成膜されるp−Si半導体薄膜12は、例えば、厚さが50nm程度、屈折率が5.4、消衰係数が0.329(λ=350nm)である。
本実施形態に係る評価装置10は、試料13を載置するためのステージ(試料台)14と、ステージ14上に載置(配置)された試料13に励起光を照射するための励起光照射手段15と、試料13にマイクロ波を照射するマイクロ波照射手段20と、試料13からの前記マイクロ波の反射波の強度を測定するマイクロ波測定手段30と、評価装置10の各部位を制御等するコンピュータ50と、このコンピュータ50から評価結果を外部に出力する出力手段60とを備える。尚、本実施形態において、コンピュータ50の一部(具体的には、制御部51)は、マイクロ波照射手段20の一部を構成する。
ステージ14は載置面(配置面)14aを有し、この載置面14aに試料13が載置されるものである。このステージ14は、導体により構成されている。具体的に、ステージ14は、p−Si半導体薄膜12の表面を上に向けた状態でガラス基板11が載置面14aと直接接するように試料13を載置することが可能な金属製の板である。本実施形態のステージ14は、アルミニウム製の板により構成されている。このステージ14は、p−Si半導体薄膜12の表面に沿った、x軸方向(図1において紙面の手前から奥に向う方向)とこのx軸に直交するy軸方向(図1において右側に向う方向)とに沿って移動可能に構成され、コンピュータ50によって制御されるステージコントローラ16からの指令信号に基づき駆動手段(図示省略)によって各軸方向に駆動される。
尚、本実施形態の駆動手段は、ステージ14のみを駆動するがこれに限定されない。即ち、駆動手段は、励起光とマイクロ波とでp−Si半導体薄膜12の表面を全域に亘って走査できるように励起光照射手段15及びマイクロ波照射手段20とステージ14とを相対移動させるように構成されていればよい。
励起光照射手段15は、p−Si半導体薄膜12にキャリアを励起させるためにその表面に励起光を照射するものである。本実施形態の励起光照射手段15は、励起光源15aと、この励起光源15aから出射した励起光を試料13側へ反射するミラー15bとを備える。励起光源15aは、紫外光を放射するものである。この紫外光は、YLFレーザの第三高調波として得られた紫外光を利用したものである。具体的に、励起光源15aは、発振波長が349nm、パルス幅が10ns、パルスエネルギーが10uJ/pulseの紫外パルス励起光を放射する。この励起光源15aからの出射光は、φ1.5mmのスポット径でp−Si半導体薄膜12に照射される。この励起光の波長(349nm)においては、p−Si半導体薄膜12に対する励起光の浸透長は、約10nmであり、p−Si半導体薄膜12の膜厚50nmと比較して十分に小さいため、効率よくキャリアの生成が行われる。
マイクロ波照射手段20は、発信波長可変のマイクロ波発振器(マイクロ波放射部)21と、マイクロ波を増幅するアンプ(波長調整部)22と、マイクロ波発振器21を制御する制御部51と、アンプ22からのマイクロ波をマイクロ波O1とO2とに2分割するための方向性結合器23と、マイクロ波O1を2分割するためのマジックT24と、このマジックT24とステージ14との間に設けられた第1導波管25及び第2導波管26とを備える。
マイクロ波発振器21は、電磁波であるマイクロ波を出力(射出)するものである。このマイクロ波発振器21は、制御部51に接続され、この制御部51からの指示信号C1に基づいて、出力(発信)するマイクロ波の波長を調整する。本実施形態のマイクロ波発振器21は、例えば、波長が4.7mm(周波数が64GHz)のマイクロ波を出力し、この波長を変更可能に構成される。
アンプ22は、マイクロ波発振器21と方向性結合器23との間に配設され、マイクロ波発振器21から出力されるマイクロ波を増幅するものである。
制御部51は、コンピュータ50内に配置され、第1の指示部51aと、第1の記憶部51bと、第2の指示部51cとを備える。第1の指示部51aは、p−Si半導体薄膜12の結晶性評価の前に、マイクロ波発振器21に対し、当該マイクロ波発振器21から出力されるマイクロ波の波長を所定の範囲で変更するように指示する部位である。これにより、当該評価装置10では、p−Si半導体薄膜12に対し、結晶性評価の前に前記所定の範囲内で周波数を変化させながらマイクロ波が照射され、その反射波が測定される。
第1の記憶部51bは、第1の指示部51aとマイクロ波測定手段30とが接続され、これら第1の指示部51aとマイクロ波測定手段30とから受け取った情報を関連付けて格納する部位である。具体的に、第1の記憶部51bは、波長を変化させながらマイクロ波をp−Si半導体薄膜12に照射したときのマイクロ波の波長と、そのときにマイクロ波測定手段30で測定された反射波の信号強度との関係を格納する。この反射波の信号強度R2とは、p−Si半導体薄膜12からの反射波の励起光に起因する強度変化の大きさである。
第2の指示部51cは、第1の記憶部51bに格納されたマイクロ波の波長とこのマイクロ波における反射波の信号強度R2との関係に基づいて、特定の波長のマイクロ波が出力されるようにマイクロ波発振器21へ指示信号C1を出力する。具体的に、第2の指示部51cは、第1の記憶部51bに格納された前記マイクロ波と信号強度R2との関係に基づき、p−Si半導体薄膜12の結晶性を評価するために照射されるマイクロ波の波長(特定の波長)を決定する。詳細には、第2の指示部51cは、その波長でマイクロ波がp−Si半導体薄膜12に照射され、その反射波を測定することによって、大きな信号強度が得られるように、特定の波長を決定する。本実施形態の特定の波長は、前記の所定の範囲の波長変更(所定の範囲での周波数の変更)により第1の記憶部51bに格納された信号強度R2のうち最も大きな信号強度R2が得られた波長λ又はこれに近似する波長であって、最も大きな信号強度R2に対して90%以上の信号強度が得られる程度まで近似した波長である。
ここで、最も大きな信号強度R2が得られるλについて説明する。
信号強度R2が最も大きくなるためには、p−Si半導体薄膜12に照射されるマイクロ波と、載置面14aで反射されたマイクロ波との干渉により形成される定在波が、その最も振幅の大きい位置(腹)でp−Si半導体薄膜12の測定部位(表面)における励起光の照射に伴う特性変化の影響を受けることが必要となる。
このようなλは、p−Si半導体薄膜12の表面からステージ14の載置面14aまでの距離をdとすると、
d=λ/4n+N(λ/2n) ・・・・・(1)
の関係が成り立つ。ここで、nはガラス基板の屈折率であり、Nは0又は任意の正の整数である。この式(1)を変形することで、
λ=[4n/(1+2N)]d ・・・・・(2)
となる。
そして、第2の指示部51cは、出力されるマイクロ波の波長を特定の波長に変更するよう、指示信号C1をマイクロ波発振器21へ出力する。
以上のような制御部51は、マイクロ波発振器21から出力されるマイクロ波の波長を4.6〜6.7mm(マイクロ波を65〜45GHz)の間で変更させる。尚、マイクロ波の波長の可変範囲は、式(2)のλが含まれる範囲に設定される必要があり、このλの値は、試料13において用いられるガラス基板11の厚さにより異なる。そのため、p−Si半導体薄膜12の結晶性評価において、本実施形態と異なる厚さのガラス基板11が用いられる場合には、この用いられるガラス基板11の厚さに基づき、マイクロ波の波長の可変範囲が変更される。
方向性結合器23は、マイクロ波の進路を調整するためのものである。本実施形態の方向性結合器23は、マイクロ波発振器21からアンプ22を通じて到達したマイクロ波を2分岐するように構成される。
マジックT24は、方向性結合器23からのマイクロ波O1をマイクロ波O3とO4とに2分岐すると共に、これらマイクロ波O3、O4の試料13からの反射波の差動信号R1を出力するものである。
第1導波管25は、マイクロ波を案内する部材である。具体的に、第1導波管25は、マジックT24からのマイクロ波O3をp−Si半導体薄膜12の表面のうちの励起光の照射範囲に案内すると共に、この照射範囲からのマイクロ波O3の反射波をマジックT24に案内するように構成される。即ち、第1導波管25は、マイクロ波O3を放射するアンテナ(導波管アンテナ)としての機能に加え、励起光の照射範囲からのマイクロ波O3の反射波をその先端開口部で捕捉し、マジックT24まで案内する機能を有する。
第2導波管26は、マイクロ波を案内する部材である。具体的に、第2導波管26は、マジックT24からのマイクロ波O4をp−Si半導体薄膜12の表面のうちの励起光が照射されていない範囲(照射範囲の近傍)に案内すると共に、この範囲からのマイクロ波O4の反射波をマジックT24に案内するように構成される。即ち、第2導波管26は、マイクロ波O4を放射するアンテナ(導波管アンテナ)としての機能に加え、p−Si半導体薄膜12の反射波をその先端開口部で捕捉し、マジックT24まで案内する機能を有する。この第2導波管26は、マイクロ波を案内する経路長が第1導波管25と互いに等しくなるように構成される。
尚、前記のように、第1導波管25と第2導波管26とがマイクロ波O3、O4の反射波をその先端開口部で捕捉してマジックT24まで導く機能を有し、マジックT24がこれら反射波の差動信号R1を出力する機能を有することから、第1導波管25、第2導波管26及びマジックT24は、マイクロ波測定手段30の一部も構成している。
マイクロ波測定手段30は、前記の第1導波管25及び第2導波管26と、差動信号導出部31と、この差動信号導出部31が接続される信号処理部(差動信号測定部)32を備える。差動信号導出部31は、前記の差動信号R1を出力するマジックT24とマイクロ波O2が導かれるミキサ33とを有する。
ミキサ33は、マイクロ波O3、O4の反射波の差動信号R1をマジックT24から受信し、この差動信号R1とマイクロ波発振器21からのマイクロ波O2とを混合することによって検波信号S1を出力する。この検波信号S1は、差動信号R1の強度を表す信号であり、信号処理部32に入力される。このようにミキサ33は、差動信号R1の強度を検出するためのものであるため、このミキサ33に代えて、差動信号R1を入力してその強度に応じた電気信号(信号強度R2)を出力するマイクロ波検出器(検波器)を設けてもよい。
信号処理部32は、ミキサ33から入力された検波信号S1に基づき差動信号R1の強度を測定する部位である。この信号処理部32での測定結果は、信号強度R2としてコンピュータ50に出力される。
コンピュータ50は、前記の制御部51(第1及び第2の指示部51a、51cと第1の記憶部51b)の他に、第2の記憶部52と評価部53とを備え、評価装置10を構成する各部位の制御等を行う。第2の記憶部52は、信号処理部32からの信号強度R2、及び評価装置10を構成する各部位から送られてくる信号を出し入れ自在に格納する部位である。評価部53は、信号処理部32から受け取った信号強度R2に基づいて、各位置でのp−Si半導体薄膜12の結晶性を評価する部位である。具体的に、信号強度R2に基づき、p−Si半導体薄膜12への励起光の照射により励起されたキャリアが再結合するまでの時間(ライフタイム)を導出することにより結晶性の評価が行われる。この評価部53で評価された結果は、評価信号として出力手段60へ出力される。
出力手段60は、評価部53で評価されたp−Si半導体薄膜12の各部位の結晶性の評価を出力するものである。本実施形態の出力手段60は、評価結果を画面上に表示すると共に、前記評価結果を製造条件にフィードバックするために製造ラインへ出力する。
以上のように構成される評価装置10を用いてp−Si半導体薄膜12の結晶性を評価するための方法について説明する。
まず、ガラス基板11上にp−Si半導体薄膜12を成膜することにより形成された試料13がステージ14上に載置される。具体的に、ステージ14の載置面14aにガラス基板11をp−Si半導体薄膜12の成膜された面と反対側の面が接するように試料13がステージ14上に載置される。即ち、ガラス基板11とステージ14の載置面14aとが直接接するように試料13がステージ14上に載置される。
次に、励起光照射手段15からp−Si半導体薄膜12の表面の特定の位置(測定部位)に励起光が照射されると共に、p−Si半導体薄膜12の表面のうち、励起光の照射された範囲に第1導波管25を介してマイクロ波が照射される一方、前記励起光の照射されていない範囲に第2導波管26を介してマイクロ波が照射される。そして、当該評価装置10でのp−Si半導体薄膜12の結晶性の評価の前に、制御部51(第1の指示部51a)からの指示信号C1に基づき、マイクロ波発振器21がマイクロ波の波長を前記所定の範囲で変更する。
各導波管25、26を通った反射波O3、O4の差動信号R1がマジックT24からミキサ33に出力されると共に、この差動信号R1とマイクロ波O2とに基づいて検波信号S1がミキサ33から信号処理部32に出力される。この信号処理部32に入力された検波信号S1に基づき当該信号処理部32においてその強度及び励起光に起因する強度変化が測定され、信号強度R2がコンピュータ50に送信される。詳細には、信号処理部32に入力された検波信号S1に基づき、信号処理部32は、励起光の照射により変化するp−Si半導体薄膜12からの反射波の強度の中で、励起光の強度変調に同期した周期成分を抽出(検出)し、その検出信号を信号強度R2としてコンピュータ50へ出力する。
このとき、第1の記憶部51bには、アンプ22により変更されたマイクロ波の波長と、各波長でのマイクロ波測定手段30で測定された信号強度R2とが関係付けられた状態で格納される。
次に、このように第1の記憶部51bにマイクロ波の波長と反射波の信号強度R2とが関係付けられた状態で格納されると、これに基づき、制御部51の第2の指示部51cがマイクロ波発振器21に指示信号C1を出力し、この指示信号C1に基づいてマイクロ波発振器21が出力するマイクロ波の波長を特定の波長に変更する。この特定の波長は、前記のように第1の記憶部51bに格納された信号強度R2のうち最も大きな信号強度R2が得られた波長λ、又はこれに近似する波長であって、最も大きな信号強度R2に対して90%以上の信号強度R2が得られる程度まで近似した波長である。
この特定の波長のマイクロ波がp−Si半導体薄膜12に照射され、この反射波が各導波管25、26に入る。そして、前記同様、各導波管25、26を通った反射波O3、O4の差動信号R1がマジックT24からミキサ33に出力されると共に、この差動信号R1とマイクロ波O2とに基づいて検波信号S1がミキサ33から信号処理部32に出力され、信号処理部32から信号強度R2がコンピュータ50の評価部53に送信される。この信号強度R2を受け取った評価部53は、マイクロ波の照射された測定部位における結晶性を評価する。この評価結果と、p−Si半導体薄膜12におけるこの測定部位の位置情報とがコンピュータ50において関連付けられ、第2の記憶部52に格納される。
そして、ステージ14が駆動手段によって駆動され、p−Si半導体薄膜12がxyの各軸方向に移動し、他の部位が前記同様にして特定の波長をもつマイクロ波の照射により測定され、その測定結果(信号強度R2)が評価部53により評価され、この信号強度R2が取得されたp−Si半導体薄膜12の位置情報と関連付けられ、第2の記憶部52に格納される。これが繰り返されることにより、1つの試料13、即ち、1つのp−Si半導体薄膜12における複数の位置での結晶性の評価結果が得られる。
そして、これらの結果が出力手段60により評価対象のp−Si半導体薄膜12の製造ラインでの製造条件にフィードバックされると共に、画面上に表示される。
以上の評価装置10によれば、ステージ14の載置面14aに直接試料13を載置(詳しくは、ガラス基板11が接するように載置)することによって、載置の際にほこり等の入り込みに注意を払わなければならないのがガラス基板11と載置面14aとの間だけでよくなり、従来のようなガラス基板11とステージ14との間に誘電体を介在させる場合に比べてステージ14への試料13(ガラス基板11)の載置が容易になる。
しかも、p−Si半導体薄膜12の表面から当該p−Si半導体薄膜12の成膜されたガラス基板11を配置したステージ14の載置面14aまでの距離の4n/(1+2N)倍(n:ガラス基板11の屈折率、N:0又は任意の正の整数)の波長λ又はこれに近似する波長のマイクロ波のp−Si半導体薄膜12への照射によって、当該p−Si半導体薄膜12からの反射波の強度が微弱であっても結晶性評価を高感度(即ち、高いS/N)で行うことが可能となる。
つまり、p−Si半導体薄膜12に照射されるマイクロ波と、載置面14aで反射されたマイクロ波との干渉により形成される定在波が、その最も振幅の大きい位置(腹)でp−Si半導体薄膜12の測定部位(表面)における励起光の照射に伴う特性変化の影響を受けることで、マイクロ波の反射波における励起光照射に起因する強度変化(信号強度R2)が最も大きくなる。このような大きな信号強度R2が得られれば反射波の強度が微弱であっても、結晶性の評価を高感度で行うことができる。そこで、結晶性の評価に十分な信号強度R2が得られるように、前記の最も大きな信号強度R2が得られる波長λ又は前記最も大きな信号強度R2の90%以上の信号強度R2が得られる程度まで前記波長λに近似する波長のマイクロ波をp−Si半導体薄膜12に照射することで、短時間で十分な結晶性の評価を行うことが可能となる。
さらに、出力手段60によってp−Si半導体薄膜12の評価の結果が出力されることで、p−Si半導体薄膜12の製造ラインにおいて前記評価結果を迅速に製造条件にフィードバックすることが可能となる。
また、前記実施形態では、p−Si半導体薄膜12上において、励起光の照射によりキャリアが生成されマイクロ波の反射率が増加した部位での反射波と、励起光の照射されていない前記反射率が変化していない部位での反射波との両反射波から導出した検波信号S1(差動信号R1の強度)を測定することにより、p−Si半導体薄膜12からの微弱な反射波の強度の変動をより高感度に測定することが可能となり、その結果より精度よく結晶性を評価することができる。
また、前記実施形態では、ステージ14が移動可能に構成されることにより、当該p−Si半導体薄膜12上の各位置における結晶性の評価を行うことが可能となる。
次に、本発明の第2実施形態について図2を参照しつつ説明するが、前記の第1実施形態と同様の構成には同一符号を用いると共に詳細な説明を省略し、異なる構成ついてのみ詳細に説明する。
本実施形態に係る評価装置110は、ステージ14と、励起光照射手段150と、マイクロ波照射手段20と、マイクロ波測定手段130と、測定光照射手段40と、測定光測定手段45と、コンピュータ50と、出力手段60とを備える。
励起光照射手段150は、励起光源(励起光放射部)151と、この励起光源151から放射される励起光を所定の周期で強度変調する変調部152とを有する。本実施形態の励起光源151には、半導体レーザが用いられる。この半導体レーザは、波長が405nm、最大出力が600mW、ヘッドの冷却モジュールを含む大きさが30×30×30程度のものである。即ち、この半導体レーザは、通常、冷却モジュールを含む大きさがW100mm×L200mm×H100mm程度のYLFのパルスレーザに比べて小さい。変調部152は、励起光源151を制御するための励起光源駆動回路153と、励起光の波形が矩形波となるように励起光源駆動回路153に波形を供給する波形生成器154とからなる。この変調部152によって励起光の波形が矩形波となるように強度変調が行われる。
マイクロ波測定手段130は、第1導波管25及び第2導波管26と、差動信号導出部31と、この差動信号導出部31からの検波信号から変調部152での励起光の強度変調に同期した周期成分を抽出し、周期信号S2として出力するロックインアンプ(抽出部)131と、このロックインアンプ131からの周期信号S2の強度を測定する差動信号測定部132とを備える。本実施形態の差動信号測定部132は、コンピュータ50の内部に配置されている。
以上のように構成される評価装置110では、p−Si半導体薄膜12の結晶性を評価するときに、マジックT24からの差動信号R1とマイクロ波O2とに基づいてミキサ33から検波信号S1がロックインアンプ131に出力される。ロックインアンプ131では、検波信号S1から変調部152での励起光の強度変調に同期した周期成分が抽出され、この周期成分が周期信号S2として差動信号測定部132に出力される。そして、差動信号測定部132に入力された周期信号S2の強度が測定され、信号強度R2として評価部53に出力される。
以上のように励起光が所定の周期で強度変調される構成とすることで、感度よく信号強度R2を測定することが可能となり、励起光源151の小型化を図ることが可能となる。即ち、ロックインアンプ131により反射波から強度変調に同期した周期成分を抽出し、差動信号測定部132においてその強度を測定することによって、p−Si半導体薄膜12からの微弱な反射波の強度の変動を感度よく測定することが可能となる。そのため、励起光を強度変調せずに照射する構成と比べ、出力の小さな小型の励起光源151を用いても同程度の精度で結晶性を評価することができる。
このように励起光源151の小型化を図ることができることにより、製造ライン上での当該評価装置110の設置の自由度が向上する。また、励起光照射手段150やマイクロ波照射手段20が搭載されたセンサヘッドの小型化を図ることが可能となり、大型のp−Si半導体薄膜12の結晶性の評価を行うことが可能となる。詳細には、本実施形態では、ステージ14を駆動することによりp−Si半導体薄膜12の全域を走査しているが、p−Si半導体薄膜12が大型化するとステージ14も大きくなるため、これを製造ライン上で駆動することが困難となる。そこで、励起光照射手段150を小型化することにより前記センサヘッドの小型化を図り、このセンサヘッドを駆動して大型のp−Si半導体薄膜12の全域を走査するように構成することで、より大きなp−Si半導体薄膜12の結晶性の評価を行うことが可能となる。
しかも、励起光源151を小型化しても励起光を強度変調しない場合に比べ、同程度の精度で結晶性を評価することができるため、第1実施形態同様にステージ14の載置面14aに直接試料13を載置しても、十分な信号強度R2が得られ、その結果、載置の際にほこり等の入り込みに注意を払わなければならないのがガラス基板11と載置面14aとの間だけでよくなり、従来のようなガラス基板11とステージ14との間に誘電体を介在させる場合に比べてステージ14への試料13(ガラス基板11)の載置が容易になる。
一方、励起光を強度変調しない場合に比べ、同程度の出力の励起光源151を用いる場合には、より高精度にp−Si半導体薄膜の結晶性の評価を行うことができる。
また、励起光を強度変調して照射する場合でも、p−Si半導体薄膜12の表面から当該p−Si半導体薄膜12の成膜されたガラス基板11を配置したステージ14の載置面14aまでの距離の4n/(1+2N)倍(n:ガラス基板11の屈折率、N:0又は任意の正の整数)の波長λ又はこれに近似する波長のマイクロ波のp−Si半導体薄膜12への照射によって、当該p−Si半導体薄膜12からの反射波の強度が微弱であっても結晶性評価を高感度(即ち、高いS/N)で行うことが可能となる。
次に、本発明の第3実施形態について図3を参照しつつ説明するが、上記第1及び第2実施形態と同様の構成には同一符号を用いると共に詳細な説明を省略し、異なる構成ついてのみ詳細に説明する。
本実施形態に係る評価装置210は、ステージ14と、励起光照射手段15と、マイクロ波照射手段220と、マイクロ波測定手段230と、コンピュータ50と、出力手段60とを備える。
本実施形態の励起光照射手段15は、ミラー等を介することなく、直接、p−Si半導体薄膜12の表面に励起光を照射する。
マイクロ波照射手段220は、マイクロ波発振器21と、アンプ22と、このアンプ22からのマイクロ波の進路を調整するための方向性結合器23と、アンプ22と方向性結合器23との間に設けられた第3導波管225と、方向性結合器23とステージ14との間に設けられた第4導波管226とを備える。また、第1実施形態同様、コンピュータ50の制御部51もマイクロ波照射手段120の一部を構成する。
マイクロ波発振器21から出力されたマイクロ波は、第1の指示部51aからの指示信号C1を受信したマイクロ波発振器21により波長が調整(変更)され、第3導波管225を通って方向性結合器23に到達し、この方向性結合器23により第4導波管226に導かれる。このマイクロ波は、この第4導波管226を通ってステージ14上の試料13のp−Si半導体薄膜12の表面に導かれる。詳細には、マイクロ波は、p−Si半導体薄膜12の表面のうち励起光が照射された範囲に導かれる。そして、試料13で反射されたマイクロ波は、第4導波管226を通って方向性結合器23に導かれ、方向性結合器23によってマイクロ波検出器132に導かれる。このマイクロ波検出器132は、反射されたマイクロ波を受け取って、その強度変化を信号強度R2としてコンピュータ50へ出力する。
このように、第4導波管226がマイクロ波の反射波をその先端開口部で捕捉して方向性結合器23まで導く機能を有し、方向性結合器23がこの反射波をマイクロ波検出器232側に案内する機能を有することから、これら第4導波管226及び方向性結合器23は、マイクロ波測定手段230の一部も構成している。
このマイクロ波測定手段230は、第4導波管126及び方向性結合器23に加え、反射波の強度を測定するマイクロ波検出器232と、方向性結合器23とマイクロ波検出器232との間に設けられた第5導波管227とを備える。マイクロ波検出器232は、方向性結合器23から第5導波管227を通って到達したマイクロ波の反射波の強度を測定し、その測定値を信号強度R2としてコンピュータ50に出力する。
以上のように構成される評価装置210を用いてp−Si半導体薄膜12の結晶性を評価するための方法について説明する。
励起光照射手段15から試料4のp−Si半導体薄膜12の表面に励起光を照射すると共に、励起光が照射された範囲を含むp−Si半導体薄膜12の範囲にマイクロ波照射手段220からマイクロ波を照射する。このとき、第1の指示部51aからの指示によりマイクロ波発振器21が所定の範囲でマイクロ波の波長を変更し、この変更されたマイクロ波の波長と、各波長で測定された信号強度R2とが関係付けられた状態で第1の記憶部51bに格納される。
この第1の記憶部51bに格納された情報(詳しくは、マイクロ波の波長と反射波の信号強度R2とが関係付けられた情報)に基づき、第2の指示部51cは、出力されるマイクロ波の波長を特定の波長に変更するようマイクロ波発振器21に指示信号C1を出力する。この指示信号C1により、マイクロ波発振器21は、出力するマイクロ波の波長を特定の波長に変更する。
そして、p−Si半導体薄膜12の表面からの反射波は、マイクロ波測定手段130のマイクロ波検出器232に案内され、このマイクロ波検出器232よってその強度及び励起光に起因する強度変化が測定され、信号強度R2としてコンピュータ50の評価部53に送信される。この信号強度R2を受け取った評価部53は、マイクロ波が照射された測定部位の結晶性を評価し、この評価結果と、p−Si半導体薄膜12におけるこの測定部位の位置情報とを関連付けて、第2の記憶部52に格納する。
そして、ステージ14が駆動手段によって駆動され、p−Si半導体薄膜12の各位置での測定が繰り返されることにより、1つのp−Si半導体薄膜12の複数の位置での結晶性の評価結果が得られる。
そして、これらの結果が出力手段60により評価対象のp−Si半導体薄膜12の製造ラインでの製造条件にフィードバックされると共に、画面上に表示される。
以上説明したように、マイクロ波を分岐することなくp−Si半導体薄膜12に照射する構成であっても、ステージ14の載置面14aに直接試料13を載置することによって、載置の際にほこり等の入り込みに注意を払わなければならないのがガラス基板11と載置面14aとの間だけでよくなり、従来のようなガラス基板11とステージ14との間に誘電体を介在させる場合に比べてステージ14への試料13(ガラス基板11)の載置が容易になる。しかも、p−Si半導体薄膜12の表面から当該p−Si半導体薄膜12の成膜されたガラス基板11を配置したステージ14の載置面14aまでの距離の4n/(1+2N)倍(n:ガラス基板11の屈折率、N:0又は任意の正の整数)の波長λ、又はこれに近似する波長のマイクロ波のp−Si半導体薄膜12への照射によって、当該p−Si半導体薄膜12からの反射波の強度が微弱であっても結晶性評価を高感度(即ち、高いS/N)で行うことが可能となる。
尚、本発明の半導体薄膜の結晶性評価方法及び結晶性評価装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、第1及び第2実施形態では、一旦、p−Si半導体薄膜12に照射されるマイクロ波の波長が前記所定の範囲で変更された後、マイクロ波が前記特定の波長に変更される。しかし、例えば、製造ラインにおいて、製造される試料13、即ち、ガラス基板11及びp−Si半導体薄膜12の厚さがほぼ一定であれば(厚さのばらつきが少なければ)、マイクロ波が初めから前記特定の波長でp−Si半導体薄膜12に照射され、p−Si半導体薄膜12の測定(評価)が行われてもよい。
また、第1及び第2実施形態では、波長を前記所定の範囲で変更させながらマイクロ波をp−Si半導体薄膜12に照射することによりマイクロ波の波長とこのマイクロ波における反射波の信号強度R2との関係についての情報を取得し、この情報に基づいて、実際にp−Si半導体薄膜12に照射するマイクロ波の波長が決定されているが、これに限定されない。例えば、前記の取得した情報に基づいて、p−Si半導体薄膜12の表面から試料13を載置したステージ14の配置面14aまでの距離の4n/(1+2N)倍(n:ガラス基板11の屈折率、N:0又は任意の正の整数)の波長λを求め、この波長λに基づいて実際に照射するマイクロ波の波長が決定されてもよい。
また、第3実施形態においても、第2実施形態のように励起光を所定の周期で強度変調する、いわゆる変調励起法が用いられてもよい。
10 評価装置
11 ガラス基板(基材)
12 p−Si半導体薄膜(半導体薄膜)
14 ステージ(試料台)
14a 載置面(配置面)
15 励起光照射手段
20 マイクロ波照射手段
21 マイクロ波発振器(光源)
22 アンプ(波長調整部)
30 マイクロ波測定手段
51 制御部
51a 第1記憶部
51b 指示部
53 評価部(評価手段)
60 出力手段
R2 信号強度
λ 波長

Claims (6)

  1. 基材上に成膜された半導体薄膜の結晶性を評価する方法であって、
    試料台の配置面に前記基材を前記半導体薄膜の成膜された面と反対側の面が接するように配置する配置工程と、
    前記試料台に配置された前記基材上の半導体薄膜にキャリアを励起させるための励起光を照射する励起光照射工程と、
    特定の波長をもつマイクロ波を、前記励起光照射工程において前記励起光が照射された範囲を含む前記半導体薄膜の範囲に照射するマイクロ波照射工程と、
    前記半導体薄膜からの前記マイクロ波の反射波の強度を測定する測定工程と、
    前記マイクロ波照射工程を行う前に予め波長を所定の範囲で変更させながらマイクロ波を前記半導体薄膜に照射することにより前記マイクロ波の波長とこのマイクロ波における反射波の信号強度との関係についての情報を取得する取得工程と、を備え、
    前記マイクロ波照射工程では、前記取得工程での情報に基づいて実際に照射するマイクロ波の波長が決定され、
    前記マイクロ波照射工程において照射されるマイクロ波は、前記半導体薄膜の表面から当該半導体薄膜の成膜された基材を配置した前記試料台の配置面までの距離の4n/(1+2N)倍(n:基材の屈折率、N:0又は任意の正の整数)の波長λ又は、当該波長λに近似する波長であってその近似する波長をもつマイクロ波を前記半導体薄膜に照射したときに実際に得られる反射波の前記励起光に起因する強度変化の大きさである信号強度が前記波長λをもつマイクロ波を前記半導体薄膜に照射したときに得られる信号強度に対して90%以上となる程度まで当該波長λに近似した波長をもつことを特徴とする半導体薄膜の結晶性評価方法。
  2. 請求項記載の半導体薄膜の結晶性評価方法において、
    前記マイクロ波照射工程では、前記励起光の照射範囲と前記励起光の照射範囲外とにそれぞれ前記測定用マイクロ波を照射し、
    前記測定工程は、前記照射範囲からの反射波から前記照射範囲外からの反射波を差し引いた差動信号を導出する差動信号導出工程と、この差動信号導出工程で導出された差動信号の強度を測定する差動信号測定工程とを有することを特徴とする半導体薄膜の結晶性評価方法。
  3. 基材上に成膜された半導体薄膜の結晶性を評価するための装置であって、
    配置面を有し、この配置面に前記基材が配置される試料台と、
    前記試料台に配置された基材上の半導体薄膜にキャリアを励起させるための励起光を照射する励起光照射手段と、
    前記励起光が照射された範囲を含む前記半導体薄膜の範囲にマイクロ波を照射するマイクロ波照射手段と、
    前記半導体薄膜からの前記マイクロ波の反射波の強度を測定するマイクロ波測定手段と、
    前記マイクロ波測定手段での測定値に基づいて前記半導体薄膜の結晶性を評価する評価手段と、
    前記評価手段で評価された前記半導体薄膜の結晶性の評価を出力する出力手段とを備え、
    前記マイクロ波照射手段は、マイクロ波を放射するマイクロ波放射部と、前記マイクロ波放射部から放射されるマイクロ波の波長を変更する波長調整部と、この波長調整部を制御する制御部とを有し、
    前記制御部は、前記波長調整部により前記マイクロ波放射部に波長を変更させながらマイクロ波を放射させる第1の指示部と、この放射により得られた前記マイクロ波の波長とこのマイクロ波における半導体薄膜からの反射波の励起光に起因する強度変化の大きさである信号強度との関係を格納する記憶部と、前記記憶部に格納された前記マイクロ波の波長と前記反射波の信号強度との関係に基づき、前記波長調整部により前記マイクロ波放射部に所定の波長のマイクロ波を放射させる第2の指示部とを有することを特徴とする半導体薄膜の結晶性評価装置。
  4. 請求項に記載の半導体薄膜の結晶性評価装置において、
    前記励起光照射手段は、前記励起光を放射する励起光放射部と、この励起光放射部から放射される励起光を所定の周期で強度変調する変調部とを有し、
    前記マイクロ波測定手段は、前記半導体薄膜からの前記マイクロ波の反射波から前記変調部での励起光の強度変調に同期した周期成分を抽出する第1の抽出部と、この第1の抽出部で抽出された周期信号の強度を測定する周期信号測定部とを有することを特徴とする半導体薄膜の結晶性評価装置。
  5. 請求項に記載の半導体薄膜の結晶性評価装置において、
    前記マイクロ波照射手段は、前記半導体薄膜のうち、前記励起光の照射範囲と前記励起光の照射範囲外とにそれぞれ前記マイクロ波を照射するように構成され、
    前記マイクロ波測定手段は、前記照射範囲からのマイクロ波の反射波から前記照射範囲外からのマイクロ波の反射波を差し引いた差動信号を導出する差動信号導出部と、この差動信号導出部で導出された差動信号の強度を測定する差動信号測定部とを有することを特徴とする半導体薄膜の結晶性評価装置。
  6. 請求項に記載の半導体薄膜の結晶性評価装置において、
    前記励起光照射手段は、前記励起光を放射する励起光放射部と、この励起光放射部から放射される励起光を所定の周期で強度変調する変調部とを有し、
    前記マイクロ波照射手段は、前記差動信号導出部で導出された差動信号から前記変調部での励起光の強度変調に同期した周期成分を抽出する第2の抽出部をさらに有し、
    前記差動信号測定部は、前記第2の抽出部で前記差動信号から抽出された周期信号の強度を測定することを特徴とする半導体薄膜の結晶性評価装置。
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