JP5384308B2 - ノズル検査方法、ノズル検査装置、液体塗布方法、および液体塗布装置 - Google Patents

ノズル検査方法、ノズル検査装置、液体塗布方法、および液体塗布装置 Download PDF

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本発明は、所定のノズルから吐出された液体を検査することによって、該ノズルの良否を判定するノズル検査方法およびノズル検査装置、並びにノズルの良否を判定して液体を塗布する液体塗布方法および液体塗布装置に関するものである。
近年、環境負荷の少ない技術として、必要量の材料を必要な箇所のみに塗布するインクジェット技術に高い関心が集まっている。特に、デバイスの小型化、微細化、および省資源化が進むエレクトロニクス産業において、インクジェット技術は必要不可欠な技術となっている。例えばインクジェット技術は、基板全面印刷技術として、カラーフィルタや液晶デバイスにおける配向膜の塗布工程において既に導入されている。
また、インクジェット技術は、ダストの付着などを原因とした成膜不良を修正する技術として広く用いられている。例えば、特許文献1に開示されているカラーフィルタの着色層における欠陥修正、および特許文献2に開示されている電子回路基板上における配線の補修に用いられている。
このような成膜不良を修正するプロセスにおいては、インクジェットの所定ノズルから所望の方向に液滴を吐出させることによって、該液滴を所望の位置に着弾させることが不可欠となる。このため、インクジェットのノズルにおける吐出精度を検査し、ノズルの良否を判定する必要がある。しかしながら、特許文献1および特許文献2には、ノズルにおける吐出精度を検査する技術については開示されていない。
特許文献3には、インクジェット記録ヘッドの複数の吐出口からインクを対象物に塗布した評価用パターンを撮像し、該撮像した画像からエッジ画像を生成し、該エッジ画像に基づいて、各ドット毎の位置のずれ、すなわちインクの着弾位置のずれを算出することによって、該インクジェット記録ヘッドの良否を判定する技術が開示されている。
また、特許文献4には、インクジェット描画装置のヘッドのノズルから吐出されたインクの吐出方向に直交する方向から光を照射させ、該光の透過率を求め、該透過率から該インクの吐出体積と吐出速度とを算出することによって、該ノズルの良否を判定する技術が開示されている。
特開2004−251988号公報(公開日:2004年 9月 9日) 特開2005―166750号公報(公開日:2005年 6月23日) 特開平4−336273号公報(公開日:1992年11月24日) 特開2007−190865号公報(公開日:2007年 8月 2日)
しかしながら、特許文献3および特許文献4に記載の技術においては以下のような問題がある。特許文献3に記載の技術においては、ドットごとの位置のずれ、すなわちインク間の相対距離によりインクジェット記録ヘッドにおける吐出精度の良否を判定するため、複数のノズルより塗布する必要があり、インクの消費量が大きい。また、吐出するインクの可視光透過率が高い場合には、撮像画像から画像処理に必要なコントラストを十分に得ることができない。このため、測定におけるノイズが増し、吐出精度の検査における精度が低下してしまう。
また、ノズルの劣化等を原因とした吐出不良により、初滴等の吐出初期において着弾位置が大きくずれる等といった、塗布開始からの吐出順に依存して吐出状態が変化することがある。しかしながら、特許文献3の技術は、インクの着弾位置の重心位置とその相対距離を用いてノズルの良否を判定するため、このような塗布開始からの吐出順に依存した吐出状態の変化を検出することができない。すなわち、吐出開始から1滴吐出する度にノズルの良否を判定することができない。
また、特許文献4に記載の技術においては、インクの吐出体積と吐出速度とを算出することによって、ノズルの良否を判定する。このため、インクの着弾位置の精度については判定できない。また、空気中におけるインクを評価するため、光のゆらぎなどの影響により、精度悪化を招く虞がある。また、特許文献3と同様に、塗布開始からの吐出順に依存した吐出状態の変化を検出することができない。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、インクの消費量が少なく、かつインクの着弾位置から、種々の方法により精度良くノズルにおける吐出精度を検査するノズル検査方法、ノズル検査装置、液体塗布方法、および液体塗布装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るノズル検査方法は、ノズルから機能性材料を含む液体を吐出し、かつ該ノズルを検査するノズル検査方法であって、同一の上記ノズルから液体吸収層を有した吐出対象物における略同一箇所に向けて、上記液体の液滴を複数吐出する吐出工程と、上記複数の液滴が着弾した後における上記同一箇所を撮像する撮像工程と、上記撮像した同一箇所を示すデータに基づいて、上記吐出対象物上の上記複数の液滴の着弾状態を示す値を算出する算出工程と、上記算出された値に基づき、上記ノズルの良否を判定する判定工程とを含んでいることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明のノズル検査方法は、上記同一ノズルから上記液滴を複数吐出し、上記同一箇所を撮像し、上記撮像したデータに基づいて上記値を算出し、上記値に基づいて上記ノズルの良否を判定するという簡単な構成である。したがって、簡便かつ短時間において上記ノズルの良否を判定できる。また、単一ノズルのみにおいて該ノズルの良否を判定することができる。したがって、ノズルの検査工程が簡単となる。また、単一ノズルから最低2滴吐出することのみで該ノズルの良否を判定できる。したがって、インク消費量が少なくてすむ。また、上記複数の液滴を吐出する吐出工程中に上記ノズルを移動させる必要がない。移動精度の影響を受けないため、精度良く上記ノズルの良否を判定できる。また、上記液滴を複数吐出するため上記データは十分な明暗比を有する。また、実際のインクの着弾位置を示すデータに基づいてノズルの良否を判定する。したがって、空気中における光のゆらぎなどの影響を受けずに、精度良く上記ノズルの良否を判定できるという効果を奏する。
上記課題を解決するために、本発明に係るノズル検査装置は、ノズルから機能性材料を含む液体を吐出させることによって、該ノズルを検査するノズル検査装置であって、上記液体の一部をその表面に残すとともに、残りを内部に浸透させる液体吸収層を有した吐出対象物と、上記吐出対象物における略同一箇所に向けて、同一の上記ノズルから上記液体の液滴を複数吐出させる吐出手段と、上記複数の液滴が着弾した後における上記同一箇所を撮像する撮像手段と、上記撮像した同一箇所を示すデータに基づいて、上記吐出対象物上の上記複数の液滴の着弾状態を示す値を算出する算出手段と、上記算出された値に基づき、上記ノズルの良否を判定する判定手段とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係るノズル検査方法と同様の作用効果を奏する。
本発明に係るノズル検査方法の上記算出工程は、上記値として、上記着弾した複数の液滴の真円度を求める工程であることが好ましい。
上記の構成によれば、上記算出工程において上記着弾した複数の液滴の真円度を求め、上記判定工程において該真円度に基づき、上記ノズルの良否を判定する。したがって、上記ノズル検査方法は、短時間でかつ精度良くノズルの良否を判定できる。また、実際のインクの着弾位置を示すデータに基づいてノズルの良否を判定する。したがって、精度良くノズルの良否を判定できるという効果を奏する。
本発明に係るノズル検査方法の上記算出工程は、上記値として、上記着弾した複数の液滴の直径を求める工程であることが好ましい。
上記の構成によれば、上記算出工程において上記着弾した複数の液滴の直径を求め、上記判定工程において該直径に基づき、上記ノズルの良否を判定する。したがって、上記ノズル検査方法は、短時間でかつ精度良くノズルの良否を判定できる。また、実際のインクの着弾位置を示すデータに基づいてノズルの良否を判定する。したがって、精度良くノズルの良否を判定できるという効果を奏する。
本発明に係るノズル検査方法の上記吐出工程は、10Hz以下の周波数において上記複数の液滴を吐出する工程であることが好ましい。
上記の構成によれば、上記吐出工程において、10Hz以下の周波数において上記複数の液滴を吐出する。換言すれば、上記液滴の吐出間の時間が比較的長い。上記液滴の吐出間の時間が比較的長いため、上記吐出対象物に着弾した上記液体の液滴が上記吐出対象物に十分に浸透した後に、次の上記液体の液滴が上記吐出対象物に着弾する。したがって、上記吐出対象物上において上記液体の液滴同士の合体を抑制できる。すなわち、着弾した液滴のうち、上記吐出対象物に十分に浸透した一部の液滴の合体は少なくとも抑制できる。上記液体の液滴同士の合体を抑制できるため、上記複数の液滴の着弾位置のばらつきに対応した着弾痕が上記吐出対象物上に形成される。このため、上記算出工程において上記複数の液滴の着弾位置のばらつきに対応した上記値を算出できる。したがって、算出工程において吐出開始から1滴ごとに変化する着弾痕を算出することにより、判定工程において、吐出順に依存した吐出状態の変化を検出することができる。すなわち、吐出開始から1滴吐出する度に、上記ノズルの吐出精度を判定できるという更なる効果を奏する。
本発明に係るノズル検査方法における上記液滴は、時間の経過とともに乾燥して表面張力が低減する性質を有しており、上記吐出工程は、上記吐出対象物に浸透した上記液滴の一部が乾燥する時間以上の時間間隔をおいて上記複数の液滴を吐出する工程であることが好ましい。
上記の構成によれば、上記吐出工程において、上記吐出される液滴の一部が上記吐出対象物において乾燥する時間以上の時間間隔をおいて上記複数の液滴を吐出する。換言すれば、上記液滴が上記吐出対象物に浸透し、かつその一部が乾燥した状態において次の液滴が着弾する。このため、上記吐出対象物上において上記液体の液滴同士の合体を抑制できる。すなわち、着弾した液滴のうち、上記吐出対象物に十分に浸透した一部の液滴の合体は少なくとも抑制できる。上記液体の液滴同士の合体を抑制できるため、上記複数の液滴の着弾位置のばらつきに対応した着弾痕が上記吐出対象物上に形成される。したがって、上記判定工程において、吐出開始から1滴吐出する度に、上記ノズルの吐出精度を判定できる。
また、上記液滴は、乾燥とともに表面張力が低減する性質を有している。このため、上記液滴の着弾痕と上記吐出対象物との間における界面張力も時間の経過とともに低減する。この表面張力および界面張力の低減により、上記吐出対象物における既に着弾した前の液滴の着弾痕内に次の液滴が着弾したとしても、次の液滴が前の液滴の着弾痕外に広がる。このため、前の着弾位置と次の着弾位置とが比較的近い場合においても、着弾位置を反映した着弾痕が形成される。したがって、判定工程において、吐出順に依存した吐出状態の変化、すなわち吐出開始から1滴吐出する度の上記ノズルの吐出精度を、前の着弾位置と次の着弾位置とが比較的近い場合においても精度良く判定できるという更なる効果を奏する。
本発明に係るノズル検査方法の上記吐出工程は、100Hzから125kHzの周波数において上記複数の液滴を吐出する工程であることが好ましい。
上記の構成によれば、上記吐出工程において、100Hzから125kHzの周波数において上記複数の液滴を吐出する。換言すれば、上記液滴の吐出間の時間が比較的短い。上記液滴の吐出間の時間が比較的短いため、上記吐出対象物に着弾した上記液体の液滴が上記吐出対象物に十分に浸透する前に、次の上記液体の液滴が上記吐出対象物に着弾する。したがって、上記吐出対象物上において上記液体の液滴同士が合体する。上記液体の液滴同士が合体するため、上記液滴の吐出数に顕著に対応した着弾直径となる。したがって、上記判定工程において上記液滴の吐出数と、上記着弾直径とを比較することによって、上記ノズルの吐出口における不吐出を判定できるという更なる効果を奏する。
本発明に係るノズル検査方法の上記算出工程は、上記撮像した同一箇所のデータを、上記吐出対象物の表面において上記液滴が着弾した箇所と着弾していない箇所との明暗差により二値化処理する工程をさらに含むことが好ましい。
上記の構成によれば、上記算出工程において、上記撮像した同一箇所のデータを、上記吐出対象物の表面において上記液滴が着弾した箇所と着弾していない箇所との明暗差により二値化処理する。このため、上記吐出対象物における厚さのばらつきおよび凹凸などによるコントラスト変動の影響を小さくすることができる。したがって、精度良くノズルを検査することができるという更なる効果を奏する。
本発明に係るノズル検査方法の上記吐出工程は、2滴の上記液滴を吐出する工程であることが好ましい。
上記の構成によれば、上記吐出工程において、上記ノズルの検査において2滴しか上記液滴を吐出しない。1滴の液滴差に対する明暗比の差は、吐出液滴数が1滴と2滴との差が最も大きい。このため、上記判定工程において、吐出液滴数と明暗比とを比較することにより、上記ノズルの吐出口における不吐出を容易に判定できる。また、2滴しか吐出しないため、インクの消費量を最低限に抑えることができるという更なる効果を奏する。
本発明に係るノズル検査方法の上記判定工程は、上記ノズルを良と判定した場合に、該ノズルと上記撮像工程において用いられる撮像装置との距離を求める工程をさらに含むことが好ましい。
上記の構成によれば、上記判定工程において、上記ノズルを良と判定した場合に、該ノズルと上記撮像工程において用いられる撮像装置との距離を求めることができる。この距離のデータは、例えばインクジェット装置のように、修正箇所をカメラにより視認し液体を吐出する他の装置において利用される。すなわち、上記距離のデータを用いることによって、上記ノズルを良と判定した場合と同精度において上記液体を吐出する高精度液体吐出装置を製造できる。また、上記距離を、上記ノズルを備えるインクジェットヘッドなどを交換する際の判断基準とすることができるという更なる効果を奏する。
本発明に係るノズル検査方法の上記吐出工程は、複数の上記ノズルから上記ノズルごとに特定される略同一箇所に向けて、上記液体の液滴を複数吐出し、上記算出工程は、上記ノズルの液滴ごとの着弾状態を示す値を算出し、上記判定工程は、上記算出された値に基づき、上記ノズルごとの良否を判定することが好ましい。
上記の構成によれば、上記吐出工程において、複数の上記ノズルから上記ノズルごとに特定される略同一箇所に向けて、上記液体の液滴を複数吐出する。上記算出工程は、上記ノズルの液滴ごとの着弾状態を示す値を算出する。上記判定工程において、上記算出された値に基づき、上記ノズルごとの良否を判定する。以上により、上記ノズル検査方法は、一度に複数のノズルの良否を判定することができる。したがって、判定時間を短縮できる。また、必要なノズル数のノズルのみを検査したり、ノズルごとの検査頻度を調整したりすることができるという更なる効果を奏する。
本発明に係るノズル検査方法の上記撮像工程は、上記吐出工程が上記ノズルから上記液滴を吐出するより前に上記吐出対象物を撮像し、上記算出工程は、上記撮像された上記吐出対象物のデータを、上記複数の液滴が着弾した後に上記撮像工程において撮像された上記吐出対象物のデータの補正データとして用いることが好ましい。
上記の構成によれば、上記撮像工程において、上記吐出工程が上記ノズルから上記液滴を吐出するより前に上記吐出対象物を撮像する。また、上記算出工程において、上記撮像された上記吐出対象物のデータを、上記複数の液滴が着弾した後に上記撮像工程により撮像された上記吐出対象物のデータの補正データとして用いる。このため、上記吐出対象物自体における厚さのばらつきおよび凹凸などの影響を受けずに上記ノズルを検査することができる。また、上記吐出対象物上におけるダストを特定することによって、精度良く上記ノズルを検査することができるという更なる効果を奏する。
本発明に係るノズル検査方法において上記吐出対象物は、上記ノズルとの対向面と反対側の面に、上記液体を弾く固体材料を備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、上記吐出対象物は、上記ノズルとの対向面と反対側の面に、上記液体を弾く固体材料を備えている。このため、上記液体が上記吐出対象物全体を浸透し、上記吐出対象物を載置しているステージなどを汚染することを防止できる。また、上記吐出対象物自体の強度を高めることができる。これにより、上記吐出対象物のたわみ防止できるため、ノズル検査の精度を高めることができるという更なる効果を奏する。
本発明に係るノズル検査方法において上記吐出対象物は、反射率40%以上の反射層と、上記反射層と上記ノズルとの間に可視光透過率20%以上の透明液体吸収層とを備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、上記吐出対象物は、反射率40%以上の反射層と、上記反射層と上記ノズルとの間に可視光透過率20%以上の透明液体吸収層とを備えている。この構成により、上記液滴が着弾した上記吐出対象物を撮像した上記データにおける明暗比を向上させることができる。このため、上記液体における可視光透過率が比較的高い場合でも、上記算出工程において上記着弾状態を算出できるという更なる効果を奏する。
本発明に係るノズル検査方法において上記吐出対象物は、基板であることが好ましい。
上記の構成によれば、上記吐出対象物は基板である。このため、上記液体吸収層の剛性および平滑性を比較的大きくすることができるという更なる効果を奏する。
本発明に係るノズル検査方法の上記撮像工程は、オートフォーカス機能を利用して撮像する工程であることが好ましい。
上記の構成によれば、上記撮像工程において、オートフォーカス機能を利用しているため、上記撮像時における焦点を短時間において合わせられ、かつ撮像時におけるプロセスを簡便にすることができるという更なる効果を奏する。
本発明に係るノズル検査方法を含む液体塗布方法は、ノズルから機能性材料を含む液体を吐出することによって、塗布対象物に液体を塗布する液体塗布方法であって、上記ノズル検査方法と、上記ノズル検査方法の上記判定工程において上記ノズルが良と判定されなかった場合に、当該ノズルをクリーニングする保全工程と、上記保全工程後に上記塗布対象物に液体を塗布する塗布工程と、を含んでいることが好ましい。
上記の構成によれば、上記ノズルが良と判定されなかった場合には当該ノズルをクリーニングする。そして、当該ノズルをクリーニングした後に上記塗布対象物に液体を塗布する。なお、上記ノズルが良と判定された場合には、クリーニングせずに液体を塗布する。これにより、吐出精度が常に一定に保たれたノズルにより液体を塗布することができるという更なる効果を奏する。
本発明に係るノズル検査方法を含む液体塗布方法の上記保全工程は、上記判定工程において上記ノズルが良と判定されなかった場合に、上記判定工程において判定された上記ノズルの状態に応じて、当該ノズルをクリーニングする手段および程度を選択することが好ましい。
上記の構成によれば、良と判定されなかった上記ノズルの状態に応じて、当該ノズルをクリーニングする手段および程度を選択する。例えば、吐出される液滴の量が少なすぎる場合には、ノズル内部における高粘度化されたインク残渣または気泡等を除去するために、液滴のパージ回数を多くしたり、吐出される液滴の量が連続して少なすぎる場合には、当該ノズルを吸引する力を強くしたりできる。また、吐出された液滴の着弾ばらつきが大きい場合には、当該ノズルを通常のメンテナンス条件において吸引したりできる。以上のように、液滴の消費量、液体吐出装置を駆動する電力、および保全に費やす時間等を最小限に抑えたうえで、ノズルの吐出精度を常に一定に保つことができるという更なる効果を奏する。
上記課題を解決するために、本発明に係る液体塗布装置は、ノズルから機能性材料を含む液体を吐出することによって、塗布対象物に液体を塗布する液体塗布装置であって、上記ノズル検査装置と、上記ノズル検査装置の上記判定手段が上記ノズルを良と判定しなかった場合に、上記ノズルをクリーニングする保全手段と、上記保全手段によるクリーニング後に上記塗布対象物に液体を塗布する塗布手段と、を備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係る液体塗布方法と同様の作用効果を奏する。
本発明に係るノズル検査方法は、以上のように、ノズルから機能性材料を含む液体を吐出し、かつ該ノズルを検査するノズル検査方法であって、同一の上記ノズルから液体吸収層を有した吐出対象物における略同一箇所に向けて、上記液体の液滴を複数吐出する吐出工程と、上記複数の液滴が着弾した後における上記同一箇所を撮像する撮像工程と、上記撮像した同一箇所を示すデータに基づいて、上記吐出対象物上の上記複数の液滴の着弾状態を示す値を算出する算出工程と、上記算出された値に基づき、上記ノズルの良否を判定する判定工程とを含んでいる。このため、インクの消費量を少なく、かつ簡便にノズルの良否を判定できる。また、実際のインクの着弾位置を示すデータに基づいてノズルの良否を判定するため、精度良くノズルの良否を判定できる。
また、本発明に係るノズル検査装置は、以上のように、ノズルから機能性材料を含む液体を吐出させることによって、該ノズルを検査するノズル検査装置であって、上記液体の一部をその表面に残すとともに、残りを内部に浸透させる液体吸収層を有した吐出対象物と、上記吐出対象物における略同一箇所に向けて、同一の上記ノズルから上記液体の液滴を複数吐出させる吐出手段と、上記複数の液滴が着弾した後における上記同一箇所を撮像する撮像手段と、上記撮像した同一箇所を示すデータに基づいて、上記吐出対象物上の上記複数の液滴の着弾状態を示す値を算出する算出手段と、上記算出された値に基づき、上記ノズルの良否を判定する判定手段とを備えている。このため、インクの消費量を少なく、かつ簡便にノズルの良否を判定できる。また、実際のインクの着弾位置を示すデータに基づいてノズルの良否を判定するため、精度良くノズルの良否を判定できる。
図1は、本発明の実施形態を示すものであり、ノズル検査装置の構成を示す斜視図である。 図2は、本発明の実施形態を示すものであり、基板の構成を示す断面図である。 図3は、本発明の実施形態を示すものであり、インクが着弾した基板を撮像するまでの処理における断面図である。 図4は、本発明の実施形態を示すものであり、異なる駆動周波数におけるインクの吐出液滴数に対する着弾直径を示すグラフである。 図5は、本発明の実施形態を示すものであり、異なる駆動周波数においてインクを吐出した場合における着弾直径を説明する図である。 図6は、本発明の実施形態を示すものであり、インクの吐出液滴数に対するインクが着弾した箇所と着弾していない箇所との画像における明暗比を示すグラフである。 図7は、本発明の実施形態を示すものであり、照明装置の光量に対する基板の画像データにおける明暗比を示すグラフである。 図8は、本発明の実施形態を示すものであり、画像データにおける明暗比に対する検出ばらつきを示すグラフである。 図9は、本発明の実施形態を示すものであり、基板上におけるインクの着弾位置に対する着弾直径を示すグラフである。 図10は、本発明の実施形態を示すものであり、基板上におけるインクの着弾位置による着弾直径のずれを説明する図である。 図11は、本発明の実施形態を示すものであり、基板上におけるインクの着弾位置による着弾直径のずれの他の例を説明する図である。 図12は、本発明の実施形態を示すものであり、図11の例におけるインク36の吐出間隔と着弾直径の変形量との関係を示す図である。 図13は、本発明の実施形態を示すものであり、ノズルの良否を判定する方法を説明する図である。 図14は、本発明の実施形態を示すものであり、基板における可視光反射率に対する着弾液滴痕の明暗比を示す図である。 図15は、本発明の実施形態を示すものであり、液体塗布装置の構成を示す斜視図である。 図16は、本発明の実施形態を示すものであり、液体塗布装置による処理を説明するフローチャートである。
本発明のいくつかの実施形態について、図面に基づいて説明すれば以下のとおりである。
〔実施形態1〕
まず、本実施形態に係るノズル検査装置1の構成について、図1を参照して説明する。図1は、ノズル検査装置1の構成を示す斜視図である。なお、本実施形態に係るノズル検査装置1は、液体としてインクを吐出するノズルを検査するノズル検査装置1として実現されている。ただし、本発明はこれに限定されるものではなく機能性材料を含む液体を吐出するノズルを検査するノズル検査装置であれば、どのような装置も本発明の範疇に入る。
ノズル検査装置1は、概略的には、台座2と、スライダー8を介して台座2に取り付けられているキャリッジ14と、スライダー8およびキャリッジ14と電気的に接続している制御検査ユニット20とを備えている。スライダー8は、台座と略平行であるスライド部12と、2本の支柱部10とを備えている。スライダー8は例えばリニアスケールを持つものを用いることができ、エンコーダパルス信号の読み取りにより、制御検査ユニット20による位置制御が可能となる。
台座2には、液体吸収層を有する基板6を載置するためのステージ4が形成されている。本実施形態においては、インクを吐出する対象物として基板6を用いているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、インクを吐出する対象物が液体吸収層を有した吐出対象物であれば本発明の範疇に含まれる。また、基板6は、その上に薄膜、薄膜、またはおれらの代替物を直接または間接的に形成(配置)し、これらを支持し、これらの性能を発揮させる平らな板材料を備えているものであればよい。例えばこのような板材料に紙が貼り付けられ、さらにその上に液体吸収層が形成されたものも、基板6の範疇に含まれる。なお、インクを吐出する対象物が基板6であれば、剛性および平滑性が比較的大きくなる。
基板6は多層構造になっており、例えば、真空吸着といった図示しない固定手段によって、ステージ4上に固定されている。なお、基板6の構成の詳細については、参照する図を替えて後述する。
キャリッジ14は、台座2に立脚する2本の支柱部10を繋ぐスライド部12により支持され、スライド部12に沿って、図示するx方向に移動可能である。また、キャリッジ14は、支柱部10が台座2上を移動することにより、図示するy方向に移動可能である。以上のことにより、キャリッジ14は、基板6上における任意の位置に移動できる。なお、本実施の形態においては、キャリッジ14はx方向およびy方向の両方向に移動可能であるが、キャリッジ14と基板6との相対位置を任意に変更できる構成であればよい。例えば、基板6を載置するステージ4が移動可能であってもよい。
キャリッジ14には、図示しないインクを内部に充填しているインクジェットヘッド16と、基板6を撮像するカメラ18が併設するように固定されて取り付けられている。このため、基板6上を移動中においても、インクジェットヘッド16と撮像用のカメラ18との相対位置は変わらずに保持される。
インクジェットヘッド16は、例えば圧電素子のせん断変形を利用したヘッドである。また、その複数のノズルの吐出口が基板6と対向するように設置される。インクジェットヘッド16は、レーザー変位センサーを備えており、基板6とインクジェットヘッド16の吐出口形成面との距離(GAP)および上記吐出口形成面の傾きは、図示しない高さ調整手段および傾き補正手段によって調整される。また、インクジェットヘッド16の電送部は、ケーブルを介して吐出制御ユニット28と接続されている。
撮像用のカメラ18は制御検査ユニット20に接続されており、カメラ18によって撮像された画像は、制御検査ユニット20によって処理される。カメラ18はオートフォーカス機能を有するCCDカメラである。このため、基板6の凹凸またはたわみなどを原因とするフォーカスずれなどを防止でき、画像の信頼性を向上できる。さらに、撮像時の焦点合わせにおける時間を省くことができる。また、図示はしないが、カメラ18付近には同軸落射型の3波長LED照明といった照明装置が取り付けられており、上記照明装置によって照らされた基板6の反射像がカメラ18によって撮像される。
制御検査ユニット20は、制御部22、算出部24、および判定部26を備えている。制御部22は、スライダー8を制御することによってキャリッジ14を移動する。これにより、基板6上におけるインクジェットヘッド16およびカメラ18の位置を制御する。また、制御部22は、カメラ18を制御することによって、基板6における画像を撮像する。さらに制御部22は、後述する保全部48の制御部を制御することができる。算出部24は、撮像した画像を取得し、該撮像した画像を処理する。判定部26は、算出部24によって処理された画像に基づいてノズルにおける吐出精度および不吐出を検査し、該ノズルにおける良否を判定する。制御検査ユニット20としては、1台または複数台のパーソナルコンピュータ(PC)を用いることができる。
また、制御部22は、ケーブルを介して電気的に接続された吐出制御ユニット28に吐出信号を送信することによって、インクジェットヘッド16からインクを吐出する。具体的には、吐出制御ユニット28は、制御部22から送信された吐出信号を受信した際に、駆動条件に相当するパルス電圧である電気信号をインクジェットヘッド16に送信する。インクジェットヘッド16は、この電圧および波形などの電気信号に応じて圧電素子を変形することによってインクを吐出する。
上記駆動条件は、チャンネル(ch)、波形、周波数、および電圧といったものであり、吐出制御ユニット28はこの駆動条件をメモリに保持する。また、この駆動条件は、制御部22から各条件に相当するデータを受信する都度上書きされる。
次に、基板6の構成の詳細について、図2を参照して説明する。
図2は、基板6の構成を示す断面図である。基板6は、液体吸収層30、接着層32、および下部層34を備えている。
液体吸収層30は、インクジェットヘッド16から吐出されたインクが着弾する面に設けられており、インクが漏れ広がることを抑制するとともに、インクに含まれる残液をその表面に残す。液体吸収層30としては、多孔質シリカに代表される多孔質体を分散させた膜を用いることができる。なお、このような性質を有する層は、民生用インクジェットに使用される紙(インクジェット用紙、光沢紙、および写真用紙など)の分野において広く開発が進められている。また、配線描画用途において研究が進められている多孔質体であるインク受容層を用いることもできる。また、簡便には、紙自体を液体吸収層30として用いることもできる。また、カラーフィルタの製造などにおいて用いられる着色顔料インクを用いる場合には、液体吸収層30として、開発が進んでいるインクジェット用光沢紙(セイコーエプソン株式会社製EJK−EJA450)を用いることが好ましい。
下部層34は、ガラス板またはシリコン板といった固体材料から形成されており、基板6の強度を向上させる。これにより、比較的剛性が弱い液体吸収層30におけるたわみを防止できる。したがって、液体吸収層30上の位置各々とインクジェットヘッド16の吐出口形成面との距離のばらつきを防止できる。また、下部層34は固体材料であるためインクを弾く。このため、インクが基板6全体を浸透して、ステージ4または図示しない基板保持具を汚染することを防止できる。下部層34としては、例えば、縦および横150mm、厚さ0.7mmのガラス基板(コーニング製 EAGLE XG)を用いることができる。
接着層32は、接着剤または両面テープといったものであり、一方の面が液体吸収層30と、他方の面が下部層34と接着されている。接着層32としては、例えば、両面粘着テープ(日東電工株式会社No.510)を用いることができる。
なお、基板6の構成についてはこれに限定されない。すなわち、インクが着弾する面に液体吸収層30が形成されており、インクが着弾する面と反対側の面に下部層34が形成されていれば本発明の範疇に含まれる。例えば、スピンコートまたはグラビア印刷などのコート手段によって、光沢紙の吸収層の原材料となる多孔質シリカを含む溶液をガラス基板またはSiウェハに成膜してもよい。
次に、基板6の製造方法について説明する。
まず、有機溶剤などを用いて洗浄した下部層34の上面に接着層32を接着する。この際に、下部層34と接着層32との間に存在する空気を極力排除するように、端面から一方向に向かって徐々に密着させる。次に、同様に液体吸収層30と接着層32とを接着する。最後に、下部層34の端面からはみ出している液体吸収層30と接着層32とを、カッターなどを用いて切除する。
次に、ノズル検査装置1によるノズル検査のうち、インクを吐出してから該インクが着弾した基板6を撮像するまでについて図3を参照して説明する。図3は、ノズル検査装置1により、インクを吐出してから該インクが着弾した基板6を撮像するまでの処理について説明する断面図である。
図3(a)に示すように、まず、制御検査ユニット20の制御部22は、カメラ18を制御することによって、インクを吐出する前の基板6の画像を撮像する。制御検査ユニット20の算出部24はこの画像を取得する。
次に、図3(b)に示すように、制御検査ユニット20の制御部22は、機械設計値に基づきスライダー8に動作信号を送信することによって、インクジェットヘッド16を図3(a)において撮像した基板6の略上方に位置させる。スライダー8は、移動終了後に静定信号を制御検査ユニット20に送信する。制御検査ユニット20の制御部22は、この静定信号を受信すると、吐出開始信号を吐出制御ユニット28に送信する。吐出制御ユニット28は、この吐出開始信号を受信すると、記憶している駆動条件に基づいて電気信号を生成し、該電気信号をインクジェットヘッド16に送信する。インクジェットヘッド16は、この電気信号を受信すると、図3(c)に示すようにインク36を吐出する。吐出されたインク36は、基板6上に着弾し、図3においては図示しないが、基板6の液体吸収層30に吸収される。
また、吐出制御ユニット28は、上記電気信号を送信した直後に、吐出終了信号を制御検査ユニット20に送信する。制御検査ユニット20の制御部22は、この吐出終了信号を受信後、次の吐出開始信号を送信する。このようにして、制御検査ユニット20は予め設定された回数インク36を吐出する。
インク36を予め設定された回数吐出すると、制御検査ユニット20の制御部22は、図3(d)における矢印Aに示すように、スライダー8を制御することによって、カメラ18をインク36が吐出された基板6の略上方に配置する。次に、図3(e)に示すように、制御検査ユニット20の制御部22は、カメラ18を制御して基板6の画像を撮像し、算出部24が該画像を取得する。基板6の画像を取得すると、制御検査ユニット20はスライダー8を制御することによって、キャリッジ14を初期の位置に戻す。
図3(a)において説明したように、制御検査ユニット20は、インク36が吐出される前の基板6の画像を撮像する。算出部24は、この画像データをインク36が着弾した基板6の画像を処理する際に、基板構成データとして用いる。これにより、基板6における厚さおよび凹凸を原因とする測定ばらつきを低減することができる。例えば、基板6におけるダストなどの異物が付着していた位置を検出することによって、着弾したインク36がダストなどの影響を受けているか否かを判断することができる。
次に、ノズル検査装置1によるインクジェットヘッド16の駆動条件について、図4を参照して説明する。図4は、異なる駆動周波数におけるインク36の吐出液滴数に対する着弾直径を表すグラフである。なお、ここでいう駆動周波数は、同一ノズルにおける液滴吐出間の時間に相当するものである。駆動周波数が大きくなる程、液滴吐出間の時間は短くなる。
図4に示すように、駆動周波数を10Hz以下に設定すると、液滴を5滴吐出しても、基板6上における着弾直径はほとんど変化しない。一方、駆動周波数を100Hz以上に設定すると、液滴数の増加に伴い着弾直径が大きくなる。この理由について、図5を参照して説明する。
図5は、異なる駆動周波数においてインク36を吐出した場合における着弾直径を説明する図である。図5(a)および図5(b)は、駆動周波数を10Hz以下にした場合におけるインク36の着弾直径を説明する図である。
図5(a)に示すように、駆動周波数が10Hz以下の場合には、基板6に着弾したインク36’は、次のインク36が着弾する前に液体吸収層30に吸収される。換言すれば、インク36’が液体吸収層30に吸収される時間はインク36’が基板6へ吐出されてから次のインク36が吐出されるまでの時間より短い。したがって、液体吸収層30表面における着弾直径は、図5(b)に示すように、吐出されたインク36とインク36’との着弾位置のばらつきを直接的に反映したものとなる。
一方、駆動周波数が100Hz以上の場合には、図5(c)に示すように、基板6に着弾したインク36’は、次のインク36が着弾する前までに液体吸収層30に吸収されない。換言すれば、インク36’が液体吸収層30に吸収される時間はインク36’が吐出されてから次のインク36が吐出されるまでの時間より長い。このため、インク36とインク36’とが液体吸収層30上において液体のまま合体してしまう。したがって、液体吸収層30表面における着弾直径は、図5(d)におけるインク36’’に示すように、吐出されたインク36とインク36’とが合体した大きさとなってしまう。このため、着弾位置のばらつきを反映したものとはならない。したがって、着弾位置の精度を測定することができない。
以上のことから、吐出されたインク36の着弾直径を測定する場合には、駆動周波数を10Hz以下に設定することが好ましい。一方、駆動周波数を100Hz以上に設定した場合には、吐出液滴数と着弾直径との関連性が顕著となるため、吐出口における不吐出を検知できる。例えば、制御検査ユニット20がインク36を3滴吐出する制御をしたときに、2滴に相当する着弾直径しか得られなかった場合には、吐出口が1滴吐出しなかったことを検知することができる。このように、駆動周波数帯域を使い分けることによって、ノズルにおける吐出精度とノズルにおける不吐出という異なる目的に応じた検査をすることができる。なお、上記に示した駆動周波数は、一例を示したものでありこれに限定されるものではない。すなわち、液体吸収層30の種類、厚さ、接触角、および内部構造、並びにインク36の物性および吐出体積などにより、液体吸収層30におけるインク36の吸収時間は変化する。このため、吸収時間に対応した駆動周波数を選択することが好ましい。
次に、インク36の吐出液滴数について、図6を参照して説明する。図6は、インク36の吐出液滴数に対する、インク36が着弾した箇所と着弾していない箇所との画像における明暗比を示すグラフである。なお、図6は駆動周波数を1kHzとした場合におけるグラフである。
図6に示すように、吐出液滴数が増加するにつれて明暗比は大きくなる。このため、上述した着弾直径における場合と同様に、明暗比から吐出口における不吐出を検知することができる。例えば、制御検査ユニット20がインク36を5滴吐出する制御をしたときに、4滴に相当する明暗比しか得られなかった場合には、吐出口が1滴吐出しなかったと判定できる。また、明暗比は、図6に示すようにインク36を1滴吐出したときと2滴吐出したときにおける差が最も大きくなる。このため、明暗比から吐出口における不吐出を検知する場合には、インク36を同一ノズルから2滴吐出することが好ましい。すなわち、インク36を同一ノズルから2滴吐出することのみで、後述するノズルにおける着弾精度とともに、不吐出の検知をすることができる。また、この場合には、同一ノズルからインク36を2滴しか吐出しないため、インク36の消費量が少なくてすむ。
次に、制御検査ユニット20による撮像した画像の処理について説明する。制御検査ユニット20の算出部24は、制御部22がカメラ18を制御することによって撮像した画像のデータを取得する。次に、上記データを基板6上における反射光(検出光)の強度データに変換する。この強度データから、インク36を吐出する前に撮像した基板6上における強度データである補正用強度データを減じることによって、基板6そのものの凹凸による強度ばらつきの影響を取り除く。次に、予め設定された反射光強度の閾値により、基板6上の反射光の強度データをインク36が着弾した箇所と着弾していない箇所との明暗差により1または0の二値化データに変換する。次に、算出部24は、該二値化データにおける1と0との境界を真円近似することにより着弾痕を認識し、該二値化データにおける着弾痕の真円度、中心座標、および着弾直径を算出する。なお、真円度は、JISB0621−1984に基づくものとする。
次に、反射光の強度データにおける閾値の設定方法について説明する。
まず、画像処理における誤差について説明する。上述したように、撮像した画像は二値化処理される。二値化処理においては、照明装置の光量、基板6の凹凸、および画像内における基板6の位置などの影響により、同一の着弾痕であっても、真円度、中心座標、および着弾直径が異なってしまうことがある。これらの測定誤差は、一般的に、明暗比が高くなるほど小さくなる。したがって、これらの誤差を最小限にするためには、照明装置の光量を調整することによって、最も誤差の影響が小さくなる明暗比に調整することが好ましい。すなわち、照明装置による光量が大きすぎる場合には、基板6による反射光強度も増大する。反射光強度が増大すると着弾痕によるシグナルデータの強度の割合が小さくなる。このため、データの一部がノイズとなったり、データにおける着弾直径が実際の着弾痕よりも小さく測定されたりしてしまう。照明装置による光量が小さすぎる場合も同様にノイズおよび測定誤差の原因となる。
図7は、照明装置の光量に対する、インク36を一滴基板6に吐出した場合における基板6の画像データにおける明暗比を示すグラフである。図7に示すように、光量が210lmのときに、画像データにおける明暗比が最も大きくなる。すなわち、最もコントラストが明確になる。これは、光量が小さすぎると画像全体が必要以上に暗くなることによって明暗比がつきにくく、また、光量が大きすぎると画像全体が必要以上に明るくなることによって明暗比がつきにくくなるからである。
次に、画像データにおける明暗比と、検出ばらつきすなわち誤差との関係について図8を参照して説明する。図8は、画像データにおける明暗比と、同一着弾痕を画像データにおける略中央と、端部とにおいて撮像した場合における検出ばらつきとの関係を示すグラフである。
図8に示すように、明暗比が30以上ある場合には、画像処理における検出ばらつきすなわち誤差が1ピクセル(±0.08μm)以内になる。以上説明したように、反射光の閾値が明暗比30以上となるように、照明装置の光量を調整することが好ましい。
次に、基板6上におけるインク36の着弾位置と着弾直径との関係について図9を参照して説明する。図9は、インク36を2滴吐出した場合における、1滴目と2滴目との着弾位置の変位量(xμm)に対する、着弾直径を示すグラフである。
図9に示すように、2滴目の着弾位置が1滴目の着弾位置と4μm以上ずれた場合に、着弾直径Rが大きく変動する。したがって、本実施の形態においては、吐出の繰り返し精度が±3μm以下であるノズルを繰り返し精度良とする。
次に、着弾位置のずれが4μm以上となった場合に、着弾直径が変動する理由について、図10を参照して説明する。図10(a)は、インクジェットヘッド16から吐出された2滴目のインク36が1滴目のインク36による着弾液滴痕38の内側に着弾した直後における断面図であり、図10(b)は、図10(a)において着弾したインク36の基板6上における広がりを示す断面図であり、図10(c)は、図(a)における上面図である。
図10(a)に示す2滴目のインク36は、1滴目のインク36による着弾液滴痕38の内側に着弾している。この場合には、2滴目のインク36による表面張力、および着弾液滴痕38と基板6との間における界面張力の影響により、インク36は基板6上に漏れ広がりにくくなる。このため、図10(b)に示すように、インク36’は着弾液滴痕38の内側に漏れ広がる。すなわち、2滴目のインク36の着弾位置が1滴目のインクの着弾位置より多少ずれたとしても、インク36が着弾液滴痕38より外側に着弾しない限り着弾直径は変化しない。
以上のことを式で表すと、R≧(x×2)+rの場合には着弾直径は変化しないことになる。なお、図10(c)に示すように、上記式におけるRは1滴目のインク36による着弾液滴痕38の直径、xは2滴目のインク36の着弾位置と1滴目のインク36の着弾位置との差(μm)、およびrは2滴目のインク36の直径とする。例えば、Rが31μmおよびrが25μmであるとする。この場合には、xが3μm以下であると、2滴目のインク36が着弾しても、31≧(3×2)+25という式が成り立つため、着弾直径は変化しない。換言すれば、1滴目のインク36と2滴目のインク36との着弾位置が3μmずれているにもかかわらず、着弾直径は変化しないことになる。このため、着弾位置の差を着弾痕に反映させるためには、着弾液滴痕38の直径Rをインク36の着弾時の直径rに近づけることが好ましい。したがって、インク36が漏れ広がりにくい(着弾痕の直径が小さくなる)ほど検出精度は高くなる。すなわち、インク36が漏れ広がりにくくなるようなインク36および液体吸収層30の材料を選択することが好ましい。
一方、xが4μm以上である場合には、上記式は成り立たない。したがって、着弾位置のばらつきに対応した着弾直径となるため、ノズルにおける吐出精度を検査することができる。なお、1滴目のインク36が液体吸収層30に吸収される前に2滴目のインク36が液体吸収層30に着弾した場合には、2滴目のインク36が着弾液滴痕38より外側に過度に漏れ広がる虞がある。なぜなら、2滴目のインク36が着弾液滴痕38により弾かれたりすることによって、着弾液滴痕38外側にインク36の大部分がこぼれ落ちるからである。したがって、ノズルの吐出精度を検査する場合には、インク36が液体吸収層30に十分に吸収されるように、インク36および液体吸収層30の材料を選択することが好ましい。また、インク36を吐出する際の駆動周波数を適切に選択することが好ましい。
また、上述した例においては、R≧(x×2)+rが成り立つ場合に着弾直径が変化しないことを説明した。換言すれば、上述した例においては、上記式が成り立つ場合には着弾位置の差を着弾痕に反映させることができない。しかしながら、上記式が成り立つ場合においても、インク36の表面張力、および着弾液滴痕38と基板6との間における界面張力の影響を低減させることによって、着弾位置のずれを検出することができる。これを以下に説明する。
基板6上に着弾したインク36は当初は液体であるが、時間が経過するにつれて溶媒等の液体成分が蒸発し、乾燥して固形化する。ここで、インク36の表面張力、および着弾液滴痕38と基板6との間における界面張力の影響が、インク36の乾燥とともに低減するような、インク36および基板6の材料を選択する。このような材料を選択することによって、インク36が乾燥するにつれて、インク36の表面張力、および着弾液滴痕38と基板6との間における界面張力の影響が低減する。この現象を考慮して、この方法においては、基板6上に吐出された1滴目のインク36がある程度乾燥してから2滴目のインク36を吐出することが好ましい。以上のことにより、2滴目のインク36が着弾液滴痕38の外側すなわち1滴目のインク36が着弾していない基板6上に広がり易くなる。
以上説明した現象について、図11を参照して説明する。図11(a)は、1滴目のインク36が乾燥して着弾液滴痕38になってから2滴目のインク36が着弾液滴痕38の内側に着弾した断面図である。この場合において、インク36の表面張力、および着弾液滴痕38と基板6との間における界面張力の影響の低減により、2滴目のインク36は、図11(b)に示すように、着弾液滴痕38の外側の基板6上にも広がる。この状態における図11(b)の上面図を図11(c)に示す。図11(c)に示すように、2滴目のインク36’が1滴目のインク36の着弾液滴痕38の外側に広がることにより、全体の着弾直径は、縦が矢印Bに示すように、横は矢印Cに示すように大きくなる。
次に、図11を参照して説明した方法における、インク36の乾燥に必要な時間すなわち複数のインク36の吐出間の時間と、2滴のインク36による着弾液滴痕38の大きさとの関係について図12を参照して説明する。
図12は、2滴目のインク36が1滴目のインク36の着弾液滴痕38の内側に着弾した場合の、インク36の吐出間隔毎における、1滴目のインク36のみの着弾液滴痕38と比較した、2滴のインク36を合わせた着弾液滴痕38の変形量Rを示す図である。この変形量Rは、図11(c)の矢印Bで示した長さすなわち着弾直径の縦の長さをB、および矢印Cで示した長さすなわち着弾直径の横の長さをCとすると、R=|B−C|で示される。すなわち、変形量Rは着弾直径の縦と横との長さの差を示す絶対値である。なお、この変形量Rの算出方法は上述した方法に限定されない。例えば、縦および横のみではなく、全方位の変形量を真円度に基づいて算出してもよい。なお、図12は、1滴目のインク36の着弾直径が45μmおよび検出精度が10μmの条件下におけるデータである。また、インク36の乾燥に必要な時間すなわち複数のインク36の吐出間隔は、インク36の材料および基板6の材料、および吐出検査における大気の乾燥状態等の影響を受ける。このため、実際に吐出したインク36の乾燥時間を測定し、この測定結果に基づいて吐出間隔を設定することが好ましい。
図12に示すように、インク36の乾燥に必要な時間すなわちインク36の吐出間の時間が1秒以上あれば、変形量Rは十分に変化することがわかる。図12に示すように、この変形量Rの変化は、吐出間の時間が2.5秒の場合に最大となり、2.5秒以上になると徐々に小さくなる。以上のことから、2滴目のインク36が1滴目のインク36の着弾液滴痕38の内側に、1滴目のインク36が完全に乾燥する前に着弾したとしても変形量Rが変化することがわかる。これは、1滴目のインク36が完全には乾燥しなくとも、ある程度は、インク36の表面張力、および着弾液滴痕38と基板6との間における界面張力の影響が低減するためと考えられる。すなわち、1滴目のインク36をある程度乾燥させれば良いことがわかる。
以上説明したように、R≧(x×2)+rが成り立つ場合においても、インク36の表面張力、および着弾液滴痕38と基板6との間における界面張力の影響を低減させることにより、着弾位置のずれを検出することができる。
また、インク36の着弾位置のずれが生じる場合は、ノズルまたはノズル付近の構成を要因として、1滴目すなわち初滴が既にずれている場合が多い。上述した方法においては、初滴と2滴目とのずれを検出できるため着弾位置のずれを早期に検出することができる。また、上述した方法により、吐出開始から1滴吐出する度の吐出状態の変化を、複数のインク36の着弾位置が比較的近い場合においても的確に把握することができる。
また、図10に説明した方法においては、インク36が漏れ広がりにくくなるようなインク36および液体吸収層30の材料を選択することが好ましいが、上述した例はそれに限定されない。すなわち、インク36および液体吸収層30の材料の選択肢を広げることができる。
次に、ノズルにおける良否を判定する方法について、図13を参照して説明する。図13(a)、図13(b)、および図13(c)は、それぞれインク36を2滴吐出した場合における、基板6における画像のデータを示す図である。
ノズルの良否は、算出部24が二値化データをから算出した着弾状態を示す値に基づいて、制御検査ユニット20の判定部26が判定する。具体的には、判定部26は、算出部24が算出した画像のデータにおける真円度または着弾直径が、予め設定されている閾値の範囲内か否かによってノズルの良否を判定する。また、良否判定の精度をより高めたい場合には、真円度と着弾直径との両方において良と判定されたノズルのみを最終的に良と判定するようにしてもよい。
まず、判定部26による閾値の設定方法について説明する。制御検査ユニット20は、検査対象となるインクジェットヘッド16と設計値が等しい他のインクジェットヘッドを用いて、基板6に複数のノズルからインク36を一滴ずつ吐出することによって、基板上に着弾痕の列を形成する。次に、同じ上記複数のノズルから基板上における略同じ箇所にもう一滴ずつ吐出することによって、ノズルごとに吐出ばらつき(繰り返し精度)を測定する。図9を参照して説明したように、本実施形態においては、2滴目の着弾位置が1滴目の着弾位置と4μm以上ずれると着弾直径が変動する。このため、2滴目の着弾位置と1滴目の着弾位置との間のばらつきが3μm以下であったノズルを繰り返し精度良とする。一方、吐出ばらつきが4μm以上であったノズルを繰り返し精度悪とする。次に、同じインクジェットヘッドを用いて、同一のノズルから2滴ずつインク36を吐出することによって、基板上に着弾痕の列を形成する。次に、着弾痕各々について、真円度および着弾直径のデータを取得する。
次に、判定部26は、繰り返し精度良と判定した全てのノズルについての真円度および着弾直径の平均を求める。同様に、繰り返し精度悪と判定した全てのノズルについての真円度および着弾直径の平均を求める。一例として、繰り返し精度良と判定したノズルにおける着弾痕500点の真円度の平均が1.0μm、標準偏差σが0.2μm、および真円度の最大値が1.7μmであり、かつ着弾直径の平均が31μm、標準偏差σが0.2μm、および着弾直径の最大値が33μmであるとする。同様に、繰り返し精度悪と判定したノズルにおける着弾痕100点の真円度の平均が4.5μm、標準偏差σが0.5μm、および真円度の最小値が2.7μmであり、かつ着弾直径の平均が55μm、標準偏差σが0.5μm、および着弾直径の最小値が45μmであるとする。
この場合には、真円度の閾値として、繰り返し精度良と判定したノズルにおける着弾痕500点の真円度の最大値1.7μmと、繰り返し精度悪と判定したノズルにおける着弾痕100点の真円度の最小値2.7μmとの中間である2.2μmに設定することが好ましい。同様に、着弾直径の閾値として、繰り返し精度良と判定したノズルにおける着弾痕500点の着弾直径の最大値33μmと、繰り返し精度悪と判定したノズルにおける着弾痕100点の最小値45μmとの中間である39μmに設定することが好ましい。
上述した例においては、繰り返し精度良と判定したノズルの着弾痕と、悪と判定したノズルの着弾痕とは真円度において1.0μm、着弾直径において12μmの差があるため、十分な識別性があると言える。なお、上述した閾値の設定方法は一例でありこれに限定されるわけではない。上述した方法においては、最大値と最小値との中間値を閾値とした。しかしながら、例えば着弾直径の閾値は、繰り返し精度良と判定したノズルの着弾直径における平均値と、悪と判定したノズルの着弾直径における平均値との中間値としてもよい。真円度の閾値についても同様である。
また、しぶき等による吐出液滴の分離、サテライト、およびダスト等と、着弾痕とを区別するため、着弾直径に下限値を設けることが好ましい。着弾直径の下限値としては、例えば吐出液1滴が2つ以上に分離した場合を想定し、設定した閾値の50%程度とすることが好ましい。すなわち、上述した着弾直径の閾値39μmにおいては下限値を19μmに設定することが好ましい。下限値以下の画像データが検出された場合には、吐出不良(NG)と判定し、インクジェットヘッド16をクリーニングする。また、画像から明らかにダストの影響であると判断できる場合には、検査を継続してもよい。
次に、判定部26による着弾直径に基づいたノズルの良否判定について説明する。図13(a)、図13(b)、および図13(c)において点線で示した大きい円は閾値42を示している。また、小さい円は下限値44を示している。
図13(a)は、インク36を2滴吐出した場合における着弾液滴痕38aの着弾直径40aが閾値42よりも大きい場合を示している。なお、着弾直径をA、閾値をa、下限値をbとすると、図13(a)は、a<Aである。この場合には、判定部26は、着弾ばらつきの精度を悪と判定し、吐出口不良のシグナルを送信する。
図13(b)は、着弾液滴痕38bの着弾直径40bが閾値42の範囲内であり、かつ、下限値44以上である場合を示している。この場合、すなわちb≦A≦aである場合には、判定部26は着弾ばらつきの精度を良と判定し、吐出口良のシグナルを送信する。
図13(c)は、着弾液滴痕38cの着弾直径40cが下限値44以下である場合を示している。この場合、すなわちA<bである場合には、判定部26は着弾ばらつきの精度を不良と判定し、吐出口不良のシグナルを送信する。
また、判定部26は、インクジェットヘッド16の吐出口を不良と判定した場合に、さらに、その詳細を判定するようにしてもよい。例えば、図13(c)に示したA<bである場合すなわち吐出量が少なすぎる場合と、図13(a)に示したa<Aである場合すなわち着弾ばらつきが大きい場合とを区別して判定するようにしてもよい。
以上のように、ノズル検査装置1は、同一ノズルからインク36を複数吐出し、インク36を吐出した同一箇所を撮像し、撮像したデータに基づいて着弾直径40を算出し、該着弾直径40に基づいて該ノズルの良否を判定するという簡単な構成である。したがって、簡便かつ短時間において該ノズルの良否を判定できる。また、単一ノズルのみにおいて該ノズルの良否を判定することができる。したがって、ノズル検査装置1の構成が簡単となる。また、単一ノズルから最低2滴吐出することのみで該ノズルの良否を判定できる。したがって、インク36の消費量が少なくてすむ。また、複数のインク36を吐出する間に上記吐出手段を移動させる必要がない。このため、精度良くノズルの良否を判定できる。また、インク36を複数吐出するため撮像したデータは十分な明暗比を有する。また、実際のインク36の着弾位置を示すデータに基づいてノズルの良否を判定する。したがって、空気中における光のゆらぎなどの影響を受けずに、精度良くノズルの良否を判定できる。
ノイズにおける吐出状態が不良と判定された場合には以下の処理をする。該ノズルが初めて不良と判定された場合には、ノズルの吐出口における汚れまたはエア噛みなどのメンテナンス状態による不良である可能性が高いため、該吐出口の洗浄または捨て吐出であるパージ等のクリーニングをした後に再度ノズルの良否を判定することが好ましい。
一方、同一ノズルが複数回不良と判定された場合には、吐出口の形状異常または通常は撥水材料であるノズル材料の劣化等の可能性が高いため、吐出口、ノズル、またはインクジェットヘッド16自体の交換をすることが好ましい。
また、複数のノズルを一度に検査する場合には、概略的には、複数のノズルからノズルごとに特定される略同一箇所に向けて、インク36の液滴を複数吐出する。算出部24は、ノズルの液滴ごとの着弾状態を示す値を算出する。判定部26は、算出された値に基づき、ノズルごとの良否を判定する。
具体的にはまず、制御検査ユニット20は着弾痕間の距離と吐出口間の距離から、着弾痕ごとに吐出口を特定する。吐出口1つを基準として任意に設定し、該吐出口から吐出されたインク36の着弾痕がカメラ18により撮像される画像において略中心となるようにキャリッジ14を調整する。続いて、設計値から導き出された吐出口同士の間隔、吐出口の取り付け位置、および吐出口の取り付け角度を考慮することによって、上記基準吐出口に隣接する吐出口から吐出されるインク36の着弾痕の位置を推測する。例えば、吐出口同士の間隔が170μmである場合には、上記基準吐出口による着弾痕から略170μm離れた位置に着弾した着弾痕の中心位置を読み取ることによって、仮の吐出口軸を設定する。このようにして、複数回仮の吐出口軸を設定し、吐出ばらつきを考慮したうえで仮の吐出口軸についての平均を求め、吐出口軸として認識する。そして、吐出ばらつきから求めた許容領域を越えて着弾する着弾痕の画像を認識した場合に、制御検査ユニット20は、該着弾痕に対応するノズルを吐出不良(NG)とする。
また、この処理において、制御検査ユニット20が認識している吐出口数と着弾痕数とが一致しない場合、例えば以前の検査における着弾痕が残っている場合には、制御検査ユニット20は吐出不良シグナルを送信する。また、吐出液滴数に応じた明暗比が検知されなかった場合においても吐出不良シグナルを送信する。したがって、吐出口の1つが不吐出であったり、インク36が***することにより1つの吐出口に対して2つの着弾痕が検知された場合であったりしたら、制御検査ユニット20は吐出不良シグナルを送信する。
なお、本実施形態においては、着弾直径によりノズルの良否を判定しているが、真円度によりノズルの良否を判定してもよい。また、より精度良くノズルの良否を判定する場合には、着弾直径および真円度の両方によりノズルを判定することが好ましい。この場合には、着弾直径および真円度の何れの場合においても良と判定されたノズルのみを最終的に良と判定する。
次に、検査終了後におけるノズル検査装置1の処理について説明する。制御検査ユニット20の判定部26は、検査したインクジェットヘッド16のノズルごとに管理番号を設定する。この際に、判定部26は、該管理番号ごとの良否判定結果、インクジェットヘッド16とカメラ18との距離、および駆動条件といった検査情報を記憶する。良と判定されたノズルにおけるインクジェットヘッド16とカメラ18との距離の情報は、他の装置に使用される。例えば、カラーフィルタ修正プロセスに用いられるインクジェット装置のように修正箇所をカメラにより視認しインク36を吐出する装置などにおいて、検査実施時と同程度の精度を維持した状態に距離を補正してインク36を吐出することができる。これにより、高精度液体吐出装置を製造することができる。また、補正距離の変動等を部品の交換時期の目安とすることもできる。例えば、該距離の変動量が大きい場合には、吐出チャネルまたはインクジェットヘッド16の交換をするようにしてもよい。
〔実施形態2〕
次に、第2の実施形態に係るノズル検査装置1の構成について図14を参照して説明する。なお、実施形態1と重複する箇所についての説明は省略する。
インクジェット工程においては、例えば透明電極膜を作製する際に使用されるITO機能性インク36など可視光透過率80%以上のインク36を使用する工程がある。このようなインク36を使用する場合には、実施形態1におけるノズル検査装置1では、インク36による光錯乱および光吸収が微弱なため、反射光の明暗比が極端に低下してしまう。したがって、検出精度が低下する。これを防止するために、明暗比を向上させる構成が好ましい。
明暗比を向上させるためには、検知する光強度を向上させるか、光錯乱量または光吸収量を増加させる必要がある。光錯乱量および光吸収量はインク36の物性に依存する。しかしながら、透明電極膜のように透過率が特性要件として重要視される場合には、インク36の光錯乱量または光吸収量を変更することは事実上困難である。したがって、明暗比を向上させるためには、光強度を向上させる基板構成が必要となる。
ここで、可視光反射率と明暗比との関係について図14を参照して説明する。図14は、基板6における可視光反射率に対する着弾液滴痕38の明暗比を示すグラフである。
本実施形態においては、インク36として可視光透過率85%のITOインク36を用いる。液体吸収層30としては、可視光透過率20%以上の透明液体吸収層を用いることが好ましい。本実施形態においては、液体吸収層30としてPETフィルム上に可視光透過率95%の受容層コート剤をコーティングしたもの(宇部日東化成株式会社製ハイセラテック:サンプル試供品)を用いる。吐出周波数は1Hz、また吐出液滴数は2滴とする。また、基板6は、下部層34として可視光透過率95%のアルミ基板を用いており、該アルミ基板の表面に可視光吸収膜(チタン窒化物を主成分とする膜)をコーティングすることによって、可視光反射率を調整する。
図14は、このような条件において、可視光反射率を変動させて明暗比を測定したグラフである。図14に示すように、基板6における可視光反射率が40%以上の場合に、着弾液滴痕38内外の明暗比が、1ピクセルにおける検出精度が確保できる30以上となる。これは、基板6における可視光反射率を増加させることによって、着弾液滴痕38内部における反射光強度が増加し、明暗比を向上させるからである。
以上説明したように、基板6における可視光反射率を40%以上とすることによって、可視光透過率85%の透明インク36を用いた場合においても精度良く着弾直径を測定することができる。なお、本実施の形態においては、液体吸収層30としてハイセラテックを用いたが、基板6における可視光反射率40%以上を確保できれば他の液体吸収材料を用いてもよい。
〔実施形態3〕
次に、ノズル検査装置1を備えた液体塗布装置46について図15を参照して説明する。図15に示す液体塗布装置46は、塗布対象基板50の欠損を修正するものであり、ノズル検査装置1と保全部48とを備えている。
塗布対象基板50は、図示しない搬送装置により搬送され、ステージ4上の基板6が載置されていない箇所に載置される。塗布対象基板50は、図示しない前工程において、カラーフィルタ等の機能膜が形成される。そして、機能膜の形成後に当該機能膜における欠損の有無および欠損の場所を図示しない基板検査装置により検査される。この検査により、欠損有りと判定された塗布対象基板50のみが搬送されステージ4上に載置される。また、基板検査装置は、塗布対象基板50における欠損についての情報を、図示しない通信手段により制御検査ユニット20へ送信する。
保全部48は、インクジェットヘッド16の吐出状態を良好に保つものであり、図示はしないがキャップ機構、吸引機構、ワイプ機構、および制御部を備えている。
キャップ機構は、インクジェットヘッド16の吐出面の乾燥を防止するために、キャップを上下左右に移動することによって当該吐出面を覆う。吸引機構は、キャップ機構を介してインクジェットヘッド16内のインク36を吸引する。これにより、インクジェットヘッド16をリフレッシュする。ワイプ機構は、例えばワイプ部材であり、吸引機構によるインク36吸引後の吐出面におけるインク36残液等をワイプして除去する。制御部は、上述した各機構を制御する。
制御検査ユニット20の制御部22は、保全部48と接続されており、基板検査装置から送信された塗布対象基板50の欠損についての塗布座標等に関する情報およびインクジェットヘッド16の保全状態に基づいて、保全部48の制御部を制御する。制御検査ユニット20を制御することによって、上述したインク36の吸引機構およびワイプ機構等により、インクジェットヘッド16の吐出状態を良好に保つことができる。
制御検査ユニット20はさらに、吐出制御ユニット28の内部メモリに保持される駆動条件に関するデータを、ノズル検査および塗布処理各々別に有しており、各吐出処理に応じて書き換えることができる。なお、制御検査ユニット20は、上述したように、スライダー8、カメラ18、および吐出制御ユニット28を制御する機能も有している。これにより、カメラ18が撮像した画像を取り込み画像処理することによって、ユーザは塗布位置における欠損を目視により確認することができる。この目視による確認により、ユーザは塗布位置の指定および塗布が必要か否かの判定をすることができる。なお、制御検査ユニット20は、上述したように、1台または複数台のPCを用いることができる。
次に、液体塗布装置46により、塗布対象基板50における欠損を、液体を塗布することにより修正する流れについて図16を参照して説明する。図16は、塗布対象基板50における欠損を修正する流れを説明するフローチャートである。
まず、上述したように、欠損有りと判定された塗布対象基板50をステージ4上に載置する(ステップS1)。この際に、インクジェットヘッド16は、制御検査ユニット20により塗布対象基板50上に位置決めされる。また、その吐出面はキャップに覆われている。
次に、保全部48の制御部は、キャップ機構を制御してキャップを降下することにより、吐出面をアンキャップする(ステップS2)。この際、必要に応じて吐出状態を良好に保つために、キャップ上にインク36のパージをしてもよい。
次に、ノズル検査装置1によりノズルを検査する(ステップS3)。なお、このノズルの検査は、本実施形態に記載した種々の検査方法が可能である。この検査においてノズルが不良と判定された場合には、液体塗布装置46は同一ノズルを所定回数例えば2回以上クリーニングしたかを判定する(ステップS4)。なお、この所定回数は、ユーザが任意に設定できる。所定回数以上クリーニングした場合には、液体塗布装置46は処理を終了する。また、この処理を終了する際にインクジェットヘッド16に異常があることをユーザに通知するようにしてもよい。
同一ノズルを所定回数以上クリーニングしていない場合には、保全部48はインクジェットヘッド16の吐出面をクリーニングする(ステップS5)。具体的には、戻したキャップ上にインク36のパージをしたり、吸引機構によってインク36を吸引した後にワイプ機構によってインク36残液等をワイプしたりする。
これによりクリーニングされたインクジェットヘッド16は、再度ステップS3に戻ってノズルを検査される。ステップS4においてクリーニングされたインクジェットヘッド16は、高い確率でステップS3における検査において良と判定されると予想されるが、もし再度不良と判定された場合には、再度ステップS4に進む。
ステップS3においてノズルが良と判定された場合には、次に、ユーザは塗布対象基板50の欠損を目視により観察することによって、欠損の修正が必要か否かを判定する(ステップS6)。この際に、制御検査ユニット20は、基板検査装置から送信された塗布対象基板50の欠損に関する情報に基づいて、スライダー8を制御してカメラ18を当該欠損を撮像できる位置に移動する。これによりユーザは、カメラ18によって撮像された欠損を、制御検査ユニット20の画面上において目視により確認できる。この目視により欠損の修正が必要無いと判断した場合には、後述するステップS8に進む。
欠損の修正が必要と判断した場合には、次に、制御検査ユニット20は、スライダー8を制御することによって、インクジェットヘッド16を欠損の略真上に移動する。なお、この際に、ステップS3におけるノズル検査において測定した吐出のずれを考慮して、インクジェットヘッド16を移動させても良い。次に、液体塗布装置46は、欠損した箇所にインクジェットヘッド16からインク36を塗布することによって欠損を修正する(ステップS7)。
次に、液体塗布装置46の制御部22は、基板検査装置から送信された塗布対象基板50の欠損に関する情報に基づいて、他に修正すべき欠損があるかを判定する(ステップS8)。他に修正すべき欠損がある場合には、ステップS6に戻り、その欠損についても目視により確認し、修正する必要があればインク36を塗布することによって欠損を修正する。
ステップS8において全ての欠損が修正されたと判定された場合には、制御部は、キャップ機構を制御することによって吐出面にキャップをする(ステップS9)。
次に、欠損を修正された塗布対象基板50は、搬送装置によりステージ4上から搬出される(ステップS10)。なお、他に塗布すべき塗布対象基板50がある場合には、ステップS1から処理される。
以上説明したように、液体塗布装置46においては、塗布処理前に精度良くノズルの吐出状態を検査できる。これにより、吐出の精度が悪い場合に吐出面をクリーニングすることによって、吐出精度を向上することができる。したがって、塗布処理における吐出の精度を常に高く保つことができる。特に、ノズルおよびそれに付随する部品の劣化に伴う吐出精度の悪化を、滴下の初期の段階において的確に把握することができる。これにより、吐出精度の悪化を修正するクリーニング等の保全を的確に実施できる。
なお、本実施形態においては、保全部48は、インク36のパージと、インク36を吸引してからインク36残液等をワイプすることとの2種類のクリーニング機能を有した。しかしながら、保全部48は他の機能を有してもよい。
また、着弾位置のずれまたは吐出体積の減少といった、吐出不良の種類および程度に応じてクリーニング等の保全手段を選択するようにしてもよい。さらに、インク36のパージ回数、または吸引力の強弱等を選択できるようにしてもよい。これにより、判定部26がインク36の吐出量が少なすぎると判定した場合、すなわちノズル内部に気泡が混入していたり、高粘度化されたインク36が残留している可能性が高い場合には、パージ回数を多くできる。また、吐出されるインク36の量が連続して少なすぎる場合には、ノズルを吸引する力を強くすることによって、ノズル内部に残留しているインク36を除去することができる。また、吐出されたインク36の着弾ばらつきが大きい場合には、ノズル吐出口付近に不要なインク36成分が残留している可能性が高いため、それに適した通常のメンテナンス条件においてノズルを吸引できる。以上のように、液滴の消費量、液体吐出装置を駆動する電力、および保全に費やす時間等を最小限に抑えたうえで、ノズルの吐出精度を常に一定に保つことができる。
また、上述した例においては、欠損の略中央にインク36を吐出した。しかしながら、欠損領域内または欠損周辺の複数箇所にインク36を吐出する方法によって欠損を修正してもよい。すなわち、インク36の吐出によって欠損が修正できる方法であればよい。
(付記事項)
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、例えば、以下のように表現することもできる。
1.所定のノズルより吐出された機能性材料を含む液体の着弾位置や着弾ばらつきを検査する液滴吐出検査装置において、前記液体を吐出するためのインクジェットと、表面に前記機能性材料の少なくとも一部を残しながら内部に前記液体を浸透させることができる液体吸収層を有した基板と着弾後の前記液滴またはその残渣の形状を撮像することができる撮像装置と前記インクジェットと前記撮像装置の相対位置を保持する相対位置保持機構と、前記相対位置保持機構を移動させることができる移動機構と、前記撮像装置によって撮像された画像を処理する画像処理装置と、前期インクジェットの所定のノズルの吐出状態の良否判定を行う良否判定装置とを備え、前記インクジェットの同一ノズルから複数の液滴を前記基板上の略同一箇所に吐出した後、その吐出箇所を前記撮像装置により撮像し、前記画像処理装置によって得られる画像データを元に、前記良否判定装置により基準内外を判別することで前記所定ノズルの状態の良否判定を行うことを特徴とする液滴吐出検査方法。
2.前記画像処理装置から得られる画像データのうち、前記撮像画像の真円度または直径の少なくとも一方のデータにより、ノズルの吐出状態を判断することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出検査方法。
3.前記インクジェットから吐出させる液滴の吐出周波数を10Hz以下で行うことを特徴とする1〜2に記載の液体吐出検査方法。
4.前記撮像装置により撮像された前記着弾後の前記液滴またはその残渣を含む画像において、前記着弾箇所と着弾していない箇所との明暗差のデータを元にノズルの吐出状態を判断することを特徴とする1〜3に記載の液滴吐出検査方法。
5.前記インクジェットより吐出させる液滴数を2滴とすることを特徴とする4に記載の液滴吐出検査方法。
6.前記インクジェットから吐出させる液滴の吐出周波数を100Hz〜125kHzで行うことを特徴とする1〜2に記載の液体吐出検査方法。
7.前記良否判定装置によりノズルの吐出状態が良と判定された場合において、前記ノズルと前記撮像装置との距離の補正データとして使用することを特徴とする1〜6に記載の液滴吐出検査方法。
8.1画像データから複数ノズルの吐出状態の良否判定を行うこと特徴とする1〜7に記載の液滴吐出検査方法。
9.前記インクジェットから前記液滴を吐出する前に、前記撮像手段により前記基板の前記液滴吐出予定箇所の画像を撮像することを特徴とする1〜8に記載の液滴吐出検査方法。
10.所定のノズルより吐出された機能性材料を含む液体の着弾位置や着弾ばらつきを検査する液滴吐出検査装置において、前記液体を吐出するためのインクジェットと、表面に液体吸収層を有した基板と着弾後の前記液滴またはその残渣の形状を撮像することができる画像撮像手段と撮像箇所を照らすための光源とを備えた撮像装置と、前記インクジェットと前記撮像装置の相対位置を保持する相対位置保持機構と、前記相対位置保持機構を移動させることができる移動機構と、前記撮像装置によって撮像された画像を処理する画像処理装置と、前期インクジェットの所定のノズルの吐出状態の良否判定を行う良否判定装置とを備えたことを特徴とする液体吐出検査装置。
11.前記基板として、前記インクジェットとの対向面に前記液体を浸透させることができる液体吸収層と、前記インクジェットとの対向面との反対面には前記液体を浸透させない固体材料とを備えたことを特徴とする10に記載の液体吐出検査装置。
12.前記基板として、前記液体吸収層の下層部に反射率40%以上の反射層と、前記液体吸収層として可視光透過率20%以上の透明材料から構成された透明液体吸収層を備えたことを特徴とする11に記載の液体吐出検査方法。
13.前記撮像手段としてAutoFocus機能を有した撮像手段を用いることを特徴とする10〜12に記載の液体吐出検査装置。
本発明のノズル検査方法は、ノズルの吐出状態から該ノズルの良否を判定するノズル検査方法一般に対して広く適用することができる。
1 ノズル検査装置
6 基板(液体吸収層を有した吐出対象物)
8 スライダー
14 キャリッジ
16 インクジェットヘッド(吐出手段 塗布手段)
18 カメラ(撮像手段)
20 制御検査ユニット
22 制御部
24 算出部(算出手段)
26 判定部(判定手段)
28 吐出制御ユニット
30 液体吸収層
32 接着層
34 下部層(固体材料)
36 インク(液滴)
38 着弾液滴痕
40 着弾直径
42 閾値
44 下限値
46 液体塗布装置
48 保全部(保全手段)
50 塗布対象基板(塗布対象物)

Claims (26)

  1. ノズルから機能性材料を含む液体を吐出し、かつ該ノズルを検査するノズル検査方法であって、
    同一の上記ノズルから液体吸収層を有した吐出対象物における略同一箇所に向けて、上記液体の液滴を複数吐出する吐出工程と、
    上記複数の液滴が着弾した後における上記同一箇所を撮像する撮像工程と、
    上記撮像した同一箇所を示すデータに基づいて、上記吐出対象物上の上記複数の液滴の着弾状態を示す値を算出する算出工程と、
    上記算出された値に基づき、上記ノズルの良否を判定する判定工程と、を含んでおり、
    上記吐出工程は、10Hz以下の周波数において上記複数の液滴を吐出する工程であることを特徴とするノズル検査方法。
  2. ノズルから機能性材料を含む液体を吐出し、かつ該ノズルを検査するノズル検査方法であって、
    同一の上記ノズルから液体吸収層を有した吐出対象物における略同一箇所に向けて、上記液体の液滴を複数吐出する吐出工程と、
    上記複数の液滴が着弾した後における上記同一箇所を撮像する撮像工程と、
    上記撮像した同一箇所を示すデータに基づいて、上記吐出対象物上の上記複数の液滴の着弾状態を示す値を算出する算出工程と、
    上記算出された値に基づき、上記ノズルの良否を判定する判定工程と、を含んでおり、
    上記液滴は、時間の経過とともに乾燥して表面張力が低減する性質を有しており、
    上記吐出工程は、上記吐出対象物に浸透した上記液滴の一部が乾燥する時間以上の時間間隔をおいて上記複数の液滴を吐出する工程であることを特徴とするノズル検査方法。
  3. ノズルから機能性材料を含む液体を吐出し、かつ該ノズルを検査するノズル検査方法であって、
    同一の上記ノズルから液体吸収層を有した吐出対象物における略同一箇所に向けて、上記液体の液滴を複数吐出する吐出工程と、
    上記複数の液滴が着弾した後における上記同一箇所を撮像する撮像工程と、
    上記撮像した同一箇所を示すデータに基づいて、上記吐出対象物上の上記複数の液滴の着弾状態を示す値を算出する算出工程と、
    上記算出された値に基づき、上記ノズルの良否を判定する判定工程と、を含んでおり、
    上記吐出工程は、100Hzから125kHzの周波数において上記複数の液滴を吐出する工程であることを特徴とするノズル検査方法。
  4. ノズルから機能性材料を含む液体を吐出し、かつ該ノズルを検査するノズル検査方法であって、
    同一の上記ノズルから液体吸収層を有した吐出対象物における略同一箇所に向けて、上記液体の液滴を複数吐出する吐出工程と、
    上記複数の液滴が着弾した後における上記同一箇所を撮像する撮像工程と、
    上記撮像した同一箇所を示すデータに基づいて、上記吐出対象物上の上記複数の液滴の着弾状態を示す値を算出する算出工程と、
    上記算出された値に基づき、上記ノズルの良否を判定する判定工程と、を含んでおり、
    上記判定工程は、上記ノズルを良と判定した場合に、該ノズルと上記撮像工程において用いられる撮像装置との距離を求める工程をさらに含むことを特徴とするノズル検査方法。
  5. ノズルから機能性材料を含む液体を吐出し、かつ該ノズルを検査するノズル検査方法であって、
    同一の上記ノズルから液体吸収層を有した吐出対象物における略同一箇所に向けて、上記液体の液滴を複数吐出する吐出工程と、
    上記複数の液滴が着弾した後における上記同一箇所を撮像する撮像工程と、
    上記撮像した同一箇所を示すデータに基づいて、上記吐出対象物上の上記複数の液滴の着弾状態を示す値を算出する算出工程と、
    上記算出された値に基づき、上記ノズルの良否を判定する判定工程と、を含んでおり、
    上記撮像工程は、上記吐出工程が上記ノズルから上記液滴を吐出するより前に上記吐出対象物を撮像する工程をさらに含み、
    上記算出工程は、上記撮像された上記吐出対象物のデータを、上記複数の液滴が着弾し
    た後に上記撮像工程において撮像された上記吐出対象物のデータの補正データとして用いて二値化処理する工程をさらに含むことを特徴とするノズル検査方法。
  6. ノズルから機能性材料を含む液体を吐出し、かつ該ノズルを検査するノズル検査方法であって、
    同一の上記ノズルから液体吸収層を有した吐出対象物における略同一箇所に向けて、上記液体の液滴を複数吐出する吐出工程と、
    上記複数の液滴が着弾した後における上記同一箇所を撮像する撮像工程と、
    上記撮像した同一箇所を示すデータに基づいて、上記吐出対象物上の上記複数の液滴の着弾状態を示す値を算出する算出工程と、
    上記算出された値に基づき、上記ノズルの良否を判定する判定工程と、を含んでおり、
    上記吐出対象物は、上記ノズルとの対向面と反対側の面に、上記液体を弾く固体材料を備えていることを特徴とするノズル検査方法。
  7. ノズルから機能性材料を含む液体を吐出し、かつ該ノズルを検査するノズル検査方法であって、
    同一の上記ノズルから液体吸収層を有した吐出対象物における略同一箇所に向けて、上記液体の液滴を複数吐出する吐出工程と、
    上記複数の液滴が着弾した後における上記同一箇所を撮像する撮像工程と、
    上記撮像した同一箇所を示すデータに基づいて、上記吐出対象物上の上記複数の液滴の着弾状態を示す値を算出する算出工程と、
    上記算出された値に基づき、上記ノズルの良否を判定する判定工程と、を含んでおり、
    上記吐出対象物は、反射率40%以上の反射層と、上記反射層と上記ノズルとの間に可視光透過率20%以上の透明液体吸収層とを備えていることを特徴とするノズル検査方法。
  8. 上記算出工程は、上記値として、上記着弾した複数の液滴の真円度を求める工程であることを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載のノズル検査方法。
  9. 上記算出工程は、上記値として、上記着弾した複数の液滴の直径を求める工程であることを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載のノズル検査方法。
  10. 上記算出工程は、上記撮像工程において撮像した同一箇所のデータを、上記吐出対象物の表面において上記液滴が着弾した箇所と着弾していない箇所との明暗差により二値化処理する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載のノズル検査方法。
  11. 上記吐出工程は、2滴の上記液滴を吐出する工程であることを特徴とする請求項1から10の何れか1項に記載のノズル検査方法。
  12. 上記吐出工程は、複数の上記ノズルから上記ノズルごとに特定される略同一箇所ごとに向けて、上記液体の液滴を複数吐出する工程であり、
    上記算出工程は、上記ノズルの液滴ごとの着弾状態を示す値を算出する工程であり、
    上記判定工程は、上記算出された値に基づき、上記ノズルごとの良否を判定する工程であることを特徴とする請求項1から11の何れか1項に記載のノズル検査方法。
  13. 上記吐出対象物は、基板であることを特徴とする請求項1から12の何れか1項に記載のノズル検査方法。
  14. 上記撮像工程は、オートフォーカス機能を利用して撮像する工程であることを特徴とする請求項1から13の何れか1項に記載のノズル検査方法。
  15. ノズルから機能性材料を含む液体を吐出させることによって、該ノズルを検査するノズル検査装置であって、
    上記液体の一部をその表面に残すとともに、残りを内部に浸透させる液体吸収層を有した吐出対象物と、
    上記吐出対象物における略同一箇所に向けて、同一の上記ノズルから上記液体の液滴を複数吐出させる吐出手段と、
    上記複数の液滴が着弾した後における上記同一箇所を撮像する撮像手段と、
    上記撮像した同一箇所を示すデータに基づいて、上記吐出対象物上の上記複数の液滴の着弾状態を示す値を算出する算出手段と、
    上記算出された値に基づき、上記ノズルの良否を判定する判定手段と、を備えており、
    上記吐出手段は、10Hz以下の周波数において上記複数の液滴を吐出することを特徴とするノズル検査装置。
  16. ノズルから機能性材料を含む液体を吐出させることによって、該ノズルを検査するノズル検査装置であって、
    上記液体の一部をその表面に残すとともに、残りを内部に浸透させる液体吸収層を有した吐出対象物と、
    上記吐出対象物における略同一箇所に向けて、同一の上記ノズルから上記液体の液滴を複数吐出させる吐出手段と、
    上記複数の液滴が着弾した後における上記同一箇所を撮像する撮像手段と、
    上記撮像した同一箇所を示すデータに基づいて、上記吐出対象物上の上記複数の液滴の着弾状態を示す値を算出する算出手段と、
    上記算出された値に基づき、上記ノズルの良否を判定する判定手段と、を備えており、
    上記液滴は、時間の経過とともに乾燥して表面張力が低減する性質を有しており、
    上記吐出手段は、上記吐出対象物に浸透した上記液滴の一部が乾燥する時間以上の時間間隔をおいて上記複数の液滴を吐出することを特徴とするノズル検査装置。
  17. ノズルから機能性材料を含む液体を吐出させることによって、該ノズルを検査するノズル検査装置であって、
    上記液体の一部をその表面に残すとともに、残りを内部に浸透させる液体吸収層を有した吐出対象物と、
    上記吐出対象物における略同一箇所に向けて、同一の上記ノズルから上記液体の液滴を複数吐出させる吐出手段と、
    上記複数の液滴が着弾した後における上記同一箇所を撮像する撮像手段と、
    上記撮像した同一箇所を示すデータに基づいて、上記吐出対象物上の上記複数の液滴の着弾状態を示す値を算出する算出手段と、
    上記算出された値に基づき、上記ノズルの良否を判定する判定手段と、を備えており、
    上記吐出手段は、100Hzから125kHzの周波数において上記複数の液滴を吐出することを特徴とするノズル検査装置。
  18. ノズルから機能性材料を含む液体を吐出させることによって、該ノズルを検査するノズル検査装置であって、
    上記液体の一部をその表面に残すとともに、残りを内部に浸透させる液体吸収層を有した吐出対象物と、
    上記吐出対象物における略同一箇所に向けて、同一の上記ノズルから上記液体の液滴を複数吐出させる吐出手段と、
    上記複数の液滴が着弾した後における上記同一箇所を撮像する撮像手段と、
    上記撮像した同一箇所を示すデータに基づいて、上記吐出対象物上の上記複数の液滴の着弾状態を示す値を算出する算出手段と、
    上記算出された値に基づき、上記ノズルの良否を判定する判定手段と、を備えており、
    上記判定手段は、上記ノズルを良と判定した場合に、該ノズルと上記撮像手段において用いられる撮像装置との距離を求めることを特徴とするノズル検査装置。
  19. ノズルから機能性材料を含む液体を吐出させることによって、該ノズルを検査するノズル検査装置であって、
    上記液体の一部をその表面に残すとともに、残りを内部に浸透させる液体吸収層を有した吐出対象物と、
    上記吐出対象物における略同一箇所に向けて、同一の上記ノズルから上記液体の液滴を複数吐出させる吐出手段と、
    上記複数の液滴が着弾した後における上記同一箇所を撮像する撮像手段と、
    上記撮像した同一箇所を示すデータに基づいて、上記吐出対象物上の上記複数の液滴の着弾状態を示す値を算出する算出手段と、
    上記算出された値に基づき、上記ノズルの良否を判定する判定手段と、を備えており、
    上記撮像手段は、上記吐出手段が上記ノズルから上記液滴を吐出するより前に上記吐出対象物を撮像し、
    上記算出手段は、上記撮像された上記吐出対象物のデータを、上記複数の液滴が着弾した後に上記撮像手段において撮像された上記吐出対象物のデータの補正データとして用いて二値化処理することを特徴とするノズル検査装置。
  20. ノズルから機能性材料を含む液体を吐出させることによって、該ノズルを検査するノズル検査装置であって、
    上記液体の一部をその表面に残すとともに、残りを内部に浸透させる液体吸収層を有した吐出対象物と、
    上記吐出対象物における略同一箇所に向けて、同一の上記ノズルから上記液体の液滴を複数吐出させる吐出手段と、
    上記複数の液滴が着弾した後における上記同一箇所を撮像する撮像手段と、
    上記撮像した同一箇所を示すデータに基づいて、上記吐出対象物上の上記複数の液滴の着弾状態を示す値を算出する算出手段と、
    上記算出された値に基づき、上記ノズルの良否を判定する判定手段と、を備えており、
    上記吐出対象物は、上記ノズルとの対向面と反対側の面に、上記液体を弾く固体材料を備えていることを特徴とするノズル検査装置。
  21. ノズルから機能性材料を含む液体を吐出させることによって、該ノズルを検査するノズル検査装置であって、
    上記液体の一部をその表面に残すとともに、残りを内部に浸透させる液体吸収層を有した吐出対象物と、
    上記吐出対象物における略同一箇所に向けて、同一の上記ノズルから上記液体の液滴を複数吐出させる吐出手段と、
    上記複数の液滴が着弾した後における上記同一箇所を撮像する撮像手段と、
    上記撮像した同一箇所を示すデータに基づいて、上記吐出対象物上の上記複数の液滴の着弾状態を示す値を算出する算出手段と、
    上記算出された値に基づき、上記ノズルの良否を判定する判定手段と、を備えており、
    上記吐出対象物は、反射率40%以上の反射層と、上記反射層と上記ノズルとの間に可視光透過率20%以上の透明液体吸収層とを備えていることを特徴とするノズル検査装置。
  22. ノズルから機能性材料を含む液体を吐出することによって、塗布対象物に液体を塗布する液体塗布方法であって、
    ノズルから機能性材料を含む液体を吐出し、かつ該ノズルを検査するノズル検査方法であって、同一の上記ノズルから液体吸収層を有した吐出対象物における略同一箇所に向けて、上記液体の液滴を複数吐出する吐出工程と、上記複数の液滴が着弾した後における上記同一箇所を撮像する撮像工程と、上記撮像した同一箇所を示すデータに基づいて、上記吐出対象物上の上記複数の液滴の着弾状態を示す値を算出する算出工程と、上記算出された値に基づき、上記ノズルの良否を判定する判定工程と、を含んでいるノズル検査方法と、
    上記ノズル検査方法の上記判定工程において上記ノズルが良と判定されなかった場合に、当該ノズルをクリーニングする保全工程と、
    上記保全工程後に上記塗布対象物に液体を塗布する塗布工程と、を含んでいることを特徴とする液体塗布方法。
  23. ノズルから機能性材料を含む液体を吐出することによって、塗布対象物に液体を塗布する液体塗布方法であって、
    請求項1から14の何れか1項に記載のノズル検査方法と、
    上記ノズル検査方法の上記判定工程において上記ノズルが良と判定されなかった場合に、当該ノズルをクリーニングする保全工程と、
    上記保全工程後に上記塗布対象物に液体を塗布する塗布工程と、を含んでいることを特徴とする液体塗布方法。
  24. 上記保全工程は、上記判定工程において上記ノズルが良と判定されなかった場合に、上記判定工程において判定された上記ノズルの状態に応じて、当該ノズルをクリーニングする手段および程度を選択することを特徴とする請求項22または23に記載の液体塗布方法。
  25. ノズルから機能性材料を含む液体を吐出することによって、塗布対象物に液体を塗布する液体塗布装置であって、
    ノズルから機能性材料を含む液体を吐出させることによって、該ノズルを検査するノズル検査装置であって、上記液体の一部をその表面に残すとともに、残りを内部に浸透させる液体吸収層を有した吐出対象物と、上記吐出対象物における略同一箇所に向けて、同一の上記ノズルから上記液体の液滴を複数吐出させる吐出手段と、上記複数の液滴が着弾した後における上記同一箇所を撮像する撮像手段と、上記撮像した同一箇所を示すデータに基づいて、上記吐出対象物上の上記複数の液滴の着弾状態を示す値を算出する算出手段と、上記算出された値に基づき、上記ノズルの良否を判定する判定手段と、を備えているノズル検査装置と、
    上記ノズル検査装置の上記判定手段が上記ノズルを良と判定しなかった場合に、上記ノズルをクリーニングする保全手段と、
    上記保全手段によるクリーニング後に上記塗布対象物に液体を塗布する塗布手段と、を備えていることを特徴とする液体塗布装置。
  26. ノズルから機能性材料を含む液体を吐出することによって、塗布対象物に液体を塗布する液体塗布装置であって、
    請求項15から21の何れか1項に記載のノズル検査装置と、
    上記ノズル検査装置の上記判定手段が上記ノズルを良と判定しなかった場合に、上記ノズルをクリーニングする保全手段と、
    上記保全手段によるクリーニング後に上記塗布対象物に液体を塗布する塗布手段と、を備えていることを特徴とする液体塗布装置。
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