JP5381613B2 - 光走査装置および光走査方法 - Google Patents

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Description

本発明は光走査装置に関し、より詳細には被検査物の表面に光ビームの焦点を追従させながら光走査を行う光走査装置と光走査方法に関するものである。
自動車や製造機械などを構成する部品は、細長く形状が不規則な長尺物が多く、その検査は目視による外観検査が一般的である。目視による検査は、検査の見落としや検査結果のばらつきが生じ、この種の検査の自動化に対する要求は高い。
外観検査に対する技術は、検査対象物と検査内容により広範囲に及ぶが、非透明の被検査物の表面の全周に光ビームを走査して被検査物の欠けや汚れを検査する外観検査を行う技術が知られている。光ビームの走査には、光ビームを照射する光源を固定して被検査物を回転させる方法と、被検査物を固定して光ビームを回転させる方法とが考えられる。光ビームを回転させる方法においては、さらに光ビームの光源を回転させる方法と、光源は固定し、光源から放射された光ビームを光学的に反射させながら回転させる方法がある。
光学的に光ビームを回転させる方法として、光ビームの光軸上に配置され光軸と交差する方向に反射する回転ミラーを用いる方法が知られている。その方法では、回転ミラーに照射された光ビームを反射し、反射した光ビームを放物面状の第1の反射部と同形状の第2の反射部とで反射し、光軸上に配置され被検査物に照射する走査装置が知られている(例えば、特許文献1)。
上記の光走査装置は光ビームを被検査物の全周を単に照射するものであるが、光ビームを走査させて外観検査を行う場合は、光ビームの焦点を被検査物の表面に合わせ、表面の凹凸に追従させることを必要とする。被検査物表面に焦点を合わせるフォーカシングの方法としてCD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disk)などの光ピックアップに用いられている技術が知られている。例えば、一方向にのみ集光するシリンドリカルレンズを用い、被検査物の表面から反射した光ビームをシリンドリカルレンズで集光させ、その集光した光ビームの結像の形状変化を検知してフォーカスサーボをかける非点収差法や、シリンドリカルレンズの代わりにプリズムを用いて被検査物の表面から反射された光ビームがプリズムの頂点に焦点を結ぶようにして2分割し、2分割されたそれぞれの光ビームの状態を検知してフォーカスサーボをかけるフーコ法(例えば、非特許文献1)などである。この他に臨界角法やナイフエッジ法等が知られている(例えば、非特許文献2)。
特開平06−110003号公報
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto44-1.html http://www.ritsumei.ac.jp/se/re/ukitalab/kougi/ hikarikeisoku/hkeisoku7.pdf
被検査物が長さ1m、幅が数cm〜十数cmあるような長尺物の外観検査の場合には、被検査物を高速で回転させるには回転の機構が大掛かりになると共に所定の回転数に到達するまでに時間を要しこの方法を採用することは得策でない。従って、光ビームを回転する方法が採られるが、中でも光ビームの光源を固定し、光ビームを光学的に回転する方法が採られる。この方法であれば、被検査物の表面を高速に光走査を行うことができる。
しかし、フォーカシングに関しては、上記した方法はいずれも対物レンズを被検査物の表面に近接する位置(例えば表面から1mm程度離れた位置)に配置してフォーカシングするもので、被検査物の表面が数mm〜数十mmのオーダーで凹凸変化する場合には、それらに追従してフォーカシングする必要があり上記の方法は問題である。そこで、光位置センサ(以降、PSD(Position Sensitive Detector)ともいう)と結像レンズを用いて、被検査物の表面にフォーカシングする方法が考えられる。
図10はその1例を示すもので、結像レンズ30とPSD素子40とを組合せた位置検知系を被検査物10の斜め上方に配置し、被検査物10に照射される光ビーム20の光点21を結像レンズ30でPSD素子40の受光面(センサ面)に結像させた光点22の状態を示している。矢印で示される光ビーム走査方向50は光ビーム20が被検査物10に対して全周走査する方向を示し、光点移動方向51は光点21が被検査物10の表面を動く方向、光点移動方向52は光点21の動きに伴って受光面を動く方向を示している。この状態において、PSD素子40は結像した光点22の受光面の位置に光電流を発生し、PSD素子40の両側電極から出力される電流値に基づいて焦点位置情報を求めることができる。この焦点位置情報を被検査物の表面に対する光ビーム20の焦点制御に用いることでフォーカシングできる。被検査物10の全周の焦点位置を検出するためには、この位置検知系を光ビーム20の全周走査に合わせて被検査物10の全周を回転移動させればよい。しかし、被検査物10の全表面を妥当な時間で走査するには、例えば光ビーム20の走査を回転ミラー等を用いて行うとすると数百〜数千回転/分となり、位置検知系をこの回転速度で回転移動させるには大掛かりな機構となり問題である。
位置検知系を被検査物10の全周に連続的に固定配置し、回転移動させない方法も考えられる。図11は、この例を示したもので、結像レンズ31〜33とPSD素子41〜43は固定して配置される結像レンズとPSD素子の一部を示したものである。図11に示す方法では、PSD素子間の隙間により検知のできない領域ができてしまい、連続的に焦点位置情報が検出できないという問題がある。
本発明は、図11に示される問題に鑑みて考案されたもので、PSD素子間に隙間ができても連続的に焦点位置情報が得られ、その焦点位置情報を用いて被検査物の表面に焦点を結ばせながら高速に光走査することを可能とする光走査装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために本発明の光走査装置は、光ビーム出射部、回転ミラー、第1のリングミラー、第2のリングミラー、シリンドリカルレンズおよび光位置センサとから構成される。
光ビーム出射部は光ビームを出射し、回転ミラーは出射された光ビームを光ビームの光軸に対して垂直の方向に反射するミラーを光軸を中心として回転するものである。第1のリングミラーは回転ミラーによって反射された光ビームを光軸と並行な方向へ反射し、第2のリングミラーは第1のリングミラーによって反射された光ビームを光軸と垂直な方向に反射し、光軸上に配置された被検査物に照射する。シリンドリカルレンズは被検査物の表面で反射した光ビームを通過させリング状をなすものであり、光位置センサはシリンドリカルレンズを通過した光ビームを受光し、リング状の基板に配置され複数個からなるものである。
リング状のシリンドリカルレンズを用いて光ビームを光位置センサ間(PSD素子間)に跨がって光点を結ばせるようにしたので、光位置センサから連続して位置信号を得ることができ、高精度に光ビームの焦点を被検査物の表面に追従させながら光走査を可能とする光走査装置の提供ができる。
本発明の光走査装置の構成例である。 光走査装置の光学系の構成要素の配置例(斜視図)である。 光走査装置の光路例である。 PSDの構造例である。 リング型PSDの構成とレーザ光の照射である。 光量・位置検出回路の構成例である。 PSD素子の信号補正例である。 リング型レンズとリング型PSDの構造例である。 光走査装置の動作フロー例である。 PSD素子による光点位置検知方法(1)である。 PSD素子による光点位置検知方法(2)である。
本発明の実施例を図1〜図6を用いて説明する。この実施例では光ビームにレーザ光を用いている。
図1は、本発明の光走査装置の構成例を示すもので、光走査装置100は光学系と制御系に分けることができる。
最初に、光学系の構成から説明する。図1に示すように、光学系は右からレーザ光源200、集光レンズ210、回転ミラー220、リング状ミラーA230、リング状ミラーB240、リング型レンズ250、251およびリング型PSD260、261で構成され、これらは同じ光軸201上に配置されている。また、被検査物10も図1に示すようにリング状ミラーB240の開口穴を通って光軸上に置かれる。
レーザ光源200は、内部にコリメートレンズを備え、コリメートされたレーザ光を出射する。レーザ光は例えばHe−Neレーザである。
集光レンズ210は入射されたレーザ光を集光し、光軸201上の所定の位置で焦点を結ばせる。集光レンズ210は図示しないリニアモータにより光軸上を直線移動を可能とし、後述する被検査物の表面における焦点合わせをこのリニアモータの直線移動により行う(集光レンズによる焦点位置をリニアモータで移動させることで、被検査物の表面におけるレーザ光の焦点合わせを行う)。
回転ミラー220は、ここでは光軸に対して45°の角度で傾斜する反射面を備え、回転ミラー用モータ221により光軸201を中心に回転する。回転ミラー220に入射したレーザ光を、この反射面で光軸201と交差する方向に反射させる。反射面を1回転させることでレーザ光を被検査物の表面を周方向に1回転の走査を行うことになる。
リング状ミラーA230は放物面鏡であり、回転ミラー220で反射したレーザ光を光軸と並行の方向に反射させる。ここでの放物面の焦点は、回転ミラー220の反射面における光軸201との交点と一致させている。
リング状ミラーB240は、リング状ミラーA230と同形状の放物面鏡であり、図1に示すようにリング状ミラーA230と対向して置かれる。リング状ミラーA230で反射したレーザ光は、リング状ミラーB240に入射し、放物面で反射して光軸方向に反射し、そこに置かれた被検査物10に照射することになる。
リング型レンズ250、251はリング状のシリンドリカルレンズで、入射したレーザ光を径方向に集光する(円弧方向には集光しない)。リング型レンズ250、251は被検査物10の表面で反射されたレーザ光を集光し、次に述べるリング型PSD260、261の受光面にライン状に結像させる。
リング型PSD260、261は、リング状の基板に複数の平型のPSD素子を貼り付け配置したものである。PSDの詳細は後述するが、PSDは光起電力効果により受光面に結像したレーザ光の位置と光量に応じた電流を出力する。リング型レンズ250、251とリング型PSD260、261とはそれぞれ組み合わされて用いられるが、図1ではこの組合わせをリング状ミラーB240を挟んで対称に配置している。2組用いることで、感度や精度を高めているが1組であってもよい。
リニアステージ270は、リング状ミラーB240とリング型レンズ250、251、およびリング型PSD260、261を搭載し、リニアモータにより光軸上に直線移動を可能とする。リニアステージ270の移動により、被検査物10の軸方向(図1の左右の方向)にレーザ光の走査を行う。
図2に、上記で説明した光軸201上に配置した光学系の構成要素と被検査物10を斜視図で示した。回転ミラー220は図示しないリニアモータにより光軸201上を直線的に移動可能であり、リング状ミラーB240とリング型レンズ250、251、およびリング型PSD260、261はリニアステージ270上に搭載され(ニアステージ270は図示せず)、同様に光軸201上を直線的に移動可能である。2つの矢印は軸201上を移動可能な方向を示している。
次に、制御系について説明する。図1に戻って、図1の下方に示したブロックが制御系の構成で、走査制御部300、集光レンズ駆動回路310、回転ミラー駆動回路320、光量・位置検出回路330およびリニアステージ駆動回路340からなる。図1に示す矢印は制御信号のやり取りを示すものである。
走査制御部300は、光走査装置100全体を制御するもので、ここではパーソナルコンピュータを用いている。
集光レンズ駆動回路310は、集光レンズ210を直線移動させるリニアモータに対する駆動回路である。走査制御部300の指令に基づいて、レーザ光を被検査物10の表面に焦点を合わせるためにリニアモータにより集光レンズ210を移動させる。
回転ミラー駆動回路320は、回転ミラー220を回転させる回転ミラー用モータ221に対する駆動回路である。また、回転ミラー駆動回路320は回転ミラー位置信号を走査制御部300に送ることも行う。走査制御部300はこの回転ミラー位置信号に基づいて、後述するリニアステージ駆動回路340に対して制御信号を送出する。
光量・位置検出回路330は、リング型PSD260、261と接続して位置信号と光量信号とを生成し、走査制御部300に送る。走査制御部300は位置信号に基づいて集光レンズ駆動回路310に対しレーザ光を被検査物10の表面に焦点を合わせるための制御信号を送出する。また、走査制御部300は光量信号を図示しない画像処理部に送り、そこでは外観検査を行う。光量・位置検出回路330の詳細は後述する。
リニアステージ駆動回路340は、走査制御部300からの指令に基づいてリニアステージ270を光軸201上を直線移動するよう駆動する。走査制御部300は、回転ミラー駆動回路320から回転ミラー位置信号を受け、1回転する毎にリニアステージ270を1ピッチ移動させるよう指令する。
次に、図3を用いてレーザ光源200から出射されたレーザ光の進行に従って光路を説明する。
まず、レーザ光源200から出射されたレーザ光は光軸201上を進んで集光レンズ210に入射する。入射したレーザ光は集光レンズ210で集光され、回転ミラー220の手前の図3の「b」の位置の光軸201上で焦点を結ぶ。そして、焦点を結んだ後にレーザ光は更に進行して回転ミラー220の45°に傾斜する反射面に入射する。レーザ光は、この反射面で光軸201と交差する方向に反射する。
回転ミラー220で反射したレーザ光は、リング状ミラーA230に入射し、放物面の反射鏡で光軸と並行の方向に反射される。リング状ミラーA230からの反射光は、図3の距離「c」を経てリング状ミラーB240に到達する。レーザ光は回転ミラー220の回転によりこの距離「c」の間では円筒状に反射されることになる。リング状ミラーB240に入射したレーザ光は光軸201上にあるリング状ミラーB240の放物面の焦点に向かって反射するが、被検査物10は図3に示すように光軸上のリング状ミラーB240のリング内に置かれており、焦点に向かったレーザ光は被検査物10に当たる。
被検査物10に当たったレーザ光は被検査物10の表面で反射され、その反射したレーザ光はリング型レンズ250、251に入射する。入射したレーザ光はリング型レンズ250、251により集光され、隣接するリング型PSD260、261の受光面にレーザ光をライン状に結像させる。このように、レーザ光源200から出射されたレーザ光は被検査物10の表面を介してリング型PSD260、261の受光面に到達することになる。
リング型PSD260、261の受光面に結像したレーザ光は、その受光面の位置と光量とに基づいた電流を出力し、前述した光量・位置検出回路330がPSDの出力端子からその電流を取得して位置信号を生成し、走査制御部300を介して位置信号に応じて集光レンズ駆動回路のリニアモータを移動させ、レーザ光を被検査物10の表面(図3の光軸からの距離「a」)に焦点を結ばせるようサーボ制御を行うことになる。
次にレーザ光の検知を行うPSDについて説明する。図4はPSDの基本構造を示すもので、シリコン基板の表面にp層、裏面にn層、中間にi層の3層を形成し、p層が受光面(センサ面)である。受光面にレーザ光400が照射されるとp層に正の電荷が、n層に負の電荷が生じ、p層に形成した電極X1とX2とからレーザ光の光量の重心位置xに応じて、電流Ix1とIx2が取り出される。
リング型PSD260は、図5に示すようにリング状の基板に複数個のPSD素子260−1〜nを貼着させている。各PSD素子間は多少の隙間が生ずるが、リング型レンズ250の特性上円周方向に結像しないので、被検査物10に当って反射したレーザ光は常に1個以上のPSD素子に照射され、入射位置の検出には支障はない。
次にPSD素子からの出力を取得して位置信号と光量信号とを求める光量・位置検出回路330について、図6を用いて説明する。
図6の説明の前に、図4で示されるPSD素子からの出力はそれぞれCOM端子を基準としてX12とX2の端子から電流信号Ix1とIx2として出力され、この電流信号を基に位置信号と光量信号とは次の演算式で求めることができる。
位置信号の基本演算式:(Ix1−Ix2)/(Ix1+Ix2)
光量信号の基本演算式:(Ix1+Ix2)
なお、位置信号の基本演算式は、図4において2x/Lを示している(ここで、Lは電極X1、X2間の距離であり、xはレーザ光の受光面の中心位置からの位置である)。
図6に戻って、光量・位置検出回路330はリング状ミラーB240を挟んで配置したリング型PSD260と、リング型PSD261のそれぞれを構成する複数のPSD素子から得た出力を基に位置信号と光量信号とを求める回路である。リング型PSD260からは変換回路L510−1〜n、加算・演算回路L520および加算・可変ゲインアンプL530を基に位置信号Lと光量信号Lとを求め、リング型PSD261からは変換回路R5111−〜n、加算・演算回路R521および加算・可変ゲインアンプR531を基に位置信号Rと光量信号Rとを求める。そして位置信号Lと光量信号L、および位置信号Rと光量信号Rとから最終演算回路500で位置信号と光量信号を求めることを行う。変換回路L510−〜n、加算・演算回路L520および加算・可変ゲインアンプL530は、それぞれ変換回路R511−〜n、加算・演算回路R521および加算・可変ゲインアンプR531と同一の回路であるので、変換回路L510−1〜n、加算・演算回路L520、加算・可変ゲインアンプL530のそれぞれについて説明する。
変換回路L510−1〜nはPSD素子260−1〜nに対応して設けられ、PSD素子から出力された電流信号Ix1とIx2とを入力し、電圧信号に変換しPSD素子間のバラツキを補正して出力する。このとき、2つの電圧信号を合算した電圧信号も光量信号として出力する。具体的には、変換回路L510−1においてPSD素子260−1の電流信号Ix1とIx2とをまず電圧信号に変換する。この変換後の電圧信号に対して、各PSD素子間の感度誤差を無くすために図7に示す補正処理を行う。図7の補正曲線はそれぞれのPSD素子を予め計測して補正データとして保持している。実線が補正前の値の曲線で、点線が補正した値を示している。電流信号を電圧信号に変換し補正処理を行った後、電圧信号L1_x1、L1_x2および光量信号L1を出力する。電圧信号L1_x1は電流信号Ix1を電流−電圧変換後に補正処理した値である。電圧信号L1_x2も同様である。L1は、電流信号Ix1とIx2を電流−電圧変換後に補正処理したものを加算した値である。変換回路510−2〜nも同様の処理を行い、電圧信号L2_x1〜Ln_x1と電圧信号L2_x2〜L1_x2、および光量信号L2〜Lnを求める。
加算・演算回路L520は、各変換回路L510−1〜nから出力された電圧信号L1_x1〜Ln_x1と電圧信号L1_x2〜L1_x2とをそれぞれ加算し、下記のようにLs_x1とLs_x2を求め、その値から位置信号Lを求める。
Ls_x1=L1_x1+L2_x1+・・・・Ln_x1
Ls_x2=L1_x2+L2_x2+・・・・Ln_x2
位置信号L=(Ls_x1−Ls_x2)/(Ls_x1+Ls_x2)
加算・可変ゲインアンプL530は、各変換回路L510−1〜nから出力された光量信号L1〜Lnを加算処理し、全体の光量信号Lとして出力する。
光量信号L=(L1+L2+・・・・・Ln)×Gv
ここでGvは、アンプのゲインを調整するための補正係数である。PSDに入射するレーザ光は、リング型レンズ250であるシリンドリカルレンズにより被検査物10の表面から反射されるレーザ光を複数のPSD素子260−1〜nに跨いで取捨されるため、PSD素子間の隙間の影響は軽減されるものの多少の変動がある。そこで、回転ミラー220の位置情報を回転ミラー駆動回路320より得てPSD素子間の隙間位置を検出し、信号の低下分をあらかじめ設定されたアンプのゲイン(Gv)を自動的に調整することで補正を行うものである。
変換回路R511−1〜n、加算・演算回路R521および加算・可変ゲインアンプR531も同様の処理を行い、位置信号Rと光量信号Rとを求める。
最終演算回路500は、上記で求めた位置信号L、Rと光量信号L、Rとから位置信号は平均化処理を行い光量信号は加算処理を行って最終的な数値を求め、位置信号と光量信号とを出力する。
位置信号:(位置信号L+位置信号R)/2
光量信号:光量信号L+光量信号R
最終演算回路500で求めた位置信号と光量信号は走査制御部300に送られ、走査制御部300は位置信号に基づいて集光レンズ駆動回路310に指令して集光レンズ210を光軸上で移動させて集光レンズの焦点位置を移動し、被検査物10の表面におけるレーザ光の焦点を合わせる。また、光量信号は図示しない画像処理部に送られ、外観検査のための画像処理が行われる。
上記では、リング型レンズ250、251とリング型PSD260、261の形状を平面のリング状としたが、これらを円錐面を有したリング状の形状としてもよい。図8(a)はこれまで説明した平面構造の例で、図8(b)は円錐面の構造(ここでは、円錐構造という)である。平面構造では、リング型レンズおよびリング型PSDとも製作が容易であるが、被検査物10からのレーザ光の反射光の集光効率が良くない。一方、円錐構造のリング型レンズ600、601とリング型PSD610、611は、円錐形状に製作するためコストアップになるが反射光の集光効率が良く、特にリング型レンズ600、601では小型化が図れる。
次に、本発明の光走査装置100の動作フローを図9を用いて説明する。このフローにおいて、リニアステージ上には図1に示すリング状ミラーB240とリング型レンズ250、251およびリング型PSD260、261が載置されているものとする。
まず、リニアステージレーザを初期位置に設定し、レーザ光源からレーザ光を出射する。また回転ミラーを所定の回転数で回転する(S1−S3)。
回転ミラーにおいて、入射したレーザ光を光軸と交差する方向に反射する(S4)。
光軸と交差する方向に反射されたレーザ光を、放物面を有するリング状ミラーで受け、光軸と並行となる方向に反射する。さらに、光軸と並行に進行したレーザ光を同形状のリング状ミラーで受け、光軸方向に反射する(S5)。
光軸方向に反射したレーザ光は光軸上に置かれた被検査物の表面で反射され、その反射光をリング型レンズで集光してリング型PSDの受光面に結像させる。リング型PSDは受光面において結像したレーザ光の位置を検知する(S6、S7)。
リング型PSDの検知結果に基づいてS1の集光レンズを光軸上で直線移動させ、集光レンズの焦点位置を移動させることでレーザ光の被検査物の表面において焦点を結ばせる(S8)。
回転ミラーが1回転したかどうかを調べ、そうでなければリニアステージが終了位置にあれかどうかを調べる。終了位置にあれば走査終了とし、そうでなければS4に戻りレーザ光を被検査物の表面に焦点を合わせるS4〜S8の動作を行う(S9、S10)。
S9において、回転ミラーが1回転したときリニアステージを1ピッチ送り、被検査物の表面位置を移動させ、その位置でS4〜S8の動作を行う(S11)。
上記のフローにより、レーザ光は被検査物の表面に焦点を合わせながら周方向と軸方向に走査される。
本発明の光走査装置にPSDを用いるようにしたので、PSDからフォーカシングするための位置信号と外観検査のための光量信号を光走査しながら得ることができるため外観検査に好適である。また、位置信号を用いた3次元形状測定器にも適用できる。
本発明の実施例において、回転ミラーの反射面の角度を45°としたが、45°以外の角度であってもよい。その場合は、リング状ミラーA230が回転ミラーで反射するレーザ光を受けられる位置とする必要がある。また、リング状ミラーB240はリング状ミラーA230と異なる焦点距離にすればよい。
10 被検査物
20 光ビーム
21、22 光点
30〜33 結像レンズ
40〜43 PSD素子
50 光ビーム走査方向
51、52 光点移動方向
100 光走査装置
200 レーザ光源
201 光軸
210 集光レンズ
220 回転ミラー
221 回転ミラー用モータ
230 リング状ミラーA
240 リング状ミラーB
250、251 リング型レンズ
260、261 リング型PSD
260−1〜n、261−1〜n PSD素子
270 リニアステージ
300 走査制御部
310 集光レンズ駆動回路
320 回転ミラー駆動回路
330 光量・位置検出回路
340 リニアステージ駆動回路
400 光ビーム
500 最終演算回路
510 変換回路L
511 変換回路R
520 加算・演算回路L
521 加算・演算回路R
530 加算・可変ゲインアンプL
531 加算・可変ゲインアンプR
600、601 リング型レンズ
610、611 リング型PSD

Claims (5)

  1. 光ビームを出射する光ビーム出射部と、
    前記光ビームを前記光ビームの光軸に対して垂直の方向に反射するミラーを前記光軸を
    中心として回転する回転ミラーと、
    前記回転ミラーによって反射された前記光ビームを前記光軸と並行な方向へ反射する第
    1のリングミラーと、
    前記第1のリングミラーによって反射された前記光ビームを前記光軸と垂直の方向に反
    射し、前記光軸上に配置された被検査物に照射する第2のリングミラーと、
    前記被検査物の表面で反射した光ビームを通過させるリング状のシリンドリカルレンズ
    と、
    前記シリンドリカルレンズを通過した光ビームを受光し、リング状の基板に配置された
    複数の光位置センサと
    を備えることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記光位置センサの出力から光量信号を生成し、前記光量信号を外観検査用の信号とし
    て出力する外観検査信号出力部と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  3. 前記光位置センサおよび前記シリンドリカルレンズは、前記第2のリングミラーを挟ん
    で両側に配置される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記第1のリングミラーと前記第2のリングミラーは、リング状の放物面をなす形状で
    ある
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の光走査装置。
  5. 光源から出射された光ビームを集光すると共に、前記光ビームの光軸上を移動可能な集
    光レンズを介して光ビームを出射する光ビーム出射手順と、
    前記光軸上に対して所定の角度の反射面を有した回転ミラーで前記出射された光ビーム
    を前記光軸と交差する方向に反射する第1の光ビーム走査手順と、
    前記反射した光ビームを第1のリングミラーで前記光軸と同方向に反射し、更に第2の
    リングミラーで前記光軸方向に対して垂直の方向に反射して前記光軸上に配置された被検
    査物に照射する光ビーム照射手順と、
    前記被検査物の表面で反射した光ビームをリング状のシリンドリカルレンズで受け、リ
    ング状の基板に配置された複数の光位置センサの受光面に集光する光ビーム検知手順と、
    前記光位置センサの出力から前記受光面上の位置信号を生成し、前記位置信号に基づい
    て前記集光レンズを移動して前記光ビームの焦点を前記被検査物の表面に結ばせる焦点制
    御手順と、
    前記第1の光ビーム走査手順における前記回転ミラーの1回転に同期して、前記第2の
    リングミラーと前記シリンドリカルレンズと前記光位置センサとを所定のピッチで前記光
    軸上を移動させる第2の光ビーム走査手順と
    を備えることを特徴とする光走査方法。
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