JP5381602B2 - 積層式コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、複数の電線の端末に各々固定される複数の端子と、これらの端子を保持するための複数のサブハウジングとを備え、これらのサブハウジングが互いに積層された状態で相手方コネクタと結合される積層式コネクタに関するものである。
従来、車両用ワイヤハーネスの組立作業を効率良く行うために、当該ワイヤハーネスを複数の小ワイヤハーネスに分け、各小ワイヤハーネスを個別に製造した後にこれら小ワイヤハーネスを合体させて最終のワイヤハーネスを構築するといった製法が採られている。
この製法によれば、電線調尺、端子圧着、端子挿入といった単純で回数の多い工程は小ハーネス毎に行って自動化、効率化を図り、最後は各小ハーネスを合体させるだけの簡単な工程で大型のワイヤハーネスを構築できるという利点がある。しかし、その反面、ワイヤハーネスの分割に伴い、当該ワイヤハーネスの端末に設けられるコネクタの分割が必要となり、これによってコネクタ同士の結合作業の回数が増えるといった欠点があった。
そこで近年では、分割されたコネクタのハウジング同士を積層状態で合体できるようにし、その積層状態のまま相手方コネクタに一度に結合できるようにした積層式コネクタが種々提案されている(例えば特許文献1)。
特開2009−43642号公報
従来のこの種の積層式コネクタでは、例えば各コネクタハウジング(サブハウジングと称す)に対する端子の挿入方向や係止方法等の基本構造は、一つの積層式コネクタに含まれる全てのサブハウジングで統一されているのが一般的である。
他方、小ワイヤハーネスを個別に製造した後にこれらを合体させて最終のワイヤハーネスを構築する製法では、各小ワイヤハーネスを異なる工場で個別に製造することが考えられる。このような場合、小ワイヤハーネスが製造される工場毎に製造設備が異なることが想定されるため、製造設備の有無等、製造条件に応じて各小ワイヤハーネスに適用するサブハウジングを選択できれば生産性を高め、又製造コストを抑える上で都合がよい場合がある。しかし、各サブハウジングの基本構造が統一されている上記従来の積層式コネクタでは、サブハウジングに選択の余地が無く、上記要請に対応することが困難である。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、ワイヤハーネスの生産性向上や製造コストの低廉化に寄与し得る積層式コネクタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、複数の電線の末端に各々固定される複数の端子と、これらの端子を保持するための複数のサブハウジングとを備え、これらのサブハウジングが互いに積層された状態で相手方コネクタと結合される積層式コネクタであって、前記各サブハウジングは、前記端子のうちの複数の端子がその軸方向と直交する方向に配列された状態でこれらを保持し、かつその配列方向と直交する方向に互いに積層されるものであり、これらのサブハウジングには、ハウジング積層方向と直交する方向に並ぶ複数の端子収容室を各々有しかつ前記端子収容室に対する端子の挿入方向が互いに異なる第1サブハウジング及び第2サブハウジングが含まれ、前記第1サブハウジングは、前記端子がその軸方向に沿って相手方コネクタと反対側から挿入されることが可能な形状の端子収容室を有し、前記第2サブハウジングは、前記端子がその軸方向と直交する方向から挿入されることが可能な形状の端子収容室を有するものである。好ましくは、前記第1サブハウジング及び前記第2サブハウジングが、その端子収容室の両外側に積層部を有し、これらの積層部は全て同一構造であり不特定の配列で互いに積層可能な構造を有するものである。
このような積層式コネクタによれば、端子の挿入方向に関してサブハウジングに選択の自由度をもたせることができる。特に、各サブハウジングが同一構造の積層部を備える構成によれば、サブハウジング積層時の配列についても自由度をもたせることができる。そのため、例えば小ワイヤハーネスを個別に製造した後にこれらを合体させて最終のワイヤハーネスを構築するような場合、小ワイヤハーネスに適用するサブハウジングとして第1、第2サブハウジングを必要に応じて使い分け、最終的にこれら第1、第2サブハウジングを合体させて相手方コネクタに結合させることいった柔軟な生産が可能となる。
なお、上記の積層式コネクタは、前記サブハウジングをこれらサブハウジングが互いに積層された状態で保持するホルダハウジングをさらに備えるものであってもよい。
この構成では、積層された状態の各サブハウジングがホルダハウジングにより一体に保持され、この状態で積層式コネクタが相手方コネクタに結合される。この構成によれば、サブハウジング同士を互いに係止するための係止部や被係止部等、複雑な形状をサブハウジング毎に設ける必要がなく、その分、各サブハウジングの形状を簡略化でき、製造コストを抑える上で有利となる。
この場合、前記ホルダハウジングは、例えば積層されたサブハウジングのうち最上層のサブハウジングをその積層方向と平行な方向から覆う天板部と、前記端子収容室の並び方向において前記天板部の両側から垂下して前記サブハウジングをその外側から抱え込む一対の込む抱え込み部とを含むものであるのが好適である。
このようなホルダハウジングの構成によれば、積層された状態の各サブハウジングをその外側から一体に抱え込んだ状態で安定的に保持することが可能となる。
なお、この構成では、最下層のサブハウジングの下面が両抱え込み部の間から外部に臨むことになるので、前記サブハウジングのうち天板部と反対側の最下層に配置されるサブハウジングは、各端子収容室の下面全体を連続的に覆う外壁を有しているのが好適である。
この構成によれば、最下層のサブハウジングに収容されている端子や当該端子に接続されている電線の導体部分等が両抱え込み部の間から外部に露出するのを防止することができ、短絡等のトラブル発生を防止する上で有利となる。
この場合、最下層サブハウジングは、前記第1サブハウジングからなり、この第1サブハウジングは、抜き方向が前記端子収容室の並び方向及びサブハウジングの積層方向の双方に直交する方向のみの複数の金型を用いて成型されており、前記第2サブハウジングは、抜き方向がサブハウジングの積層方向のみの金型を用いて成型されているのが好適である。
このように、抜き方向が一方向のみの金型を用いて成型された第1,第2サブハウジングを含む構成によれば、金型製作を含めた第1,第2サブハウジングの製造コストを抑えることが可能となるため、積層式コネクタ全体の低廉化に寄与するものとなる。
なお、ホルダハウジングを備える上記積層式コネクタに関しては、積層された複数のハウジングの当該積層状態を保つための手段を有し、前記ホルダハウジングの前記一対の抱え込み部の下端部は、これら抱え込み部の並び方向と平行な方向に撓み変位可能な自由端部であり、これらの端部には、内向きに突出して積層されたサブハウジングのうち最下層のサブハウジングをその下側から係止する主係止部が各々設けられているのが好適である。
この構成によれば、簡単な作業で積層式コネクタを組立てることができる。すなわち、積層された状態の各サブハウジングを両抱え込み部の間にその下側から挿入し、最下層のサブハウジングを両抱え込み部の主係止部に係止するだけの簡単な作業で各サブハウジングをホルダハウジングに保持させることができる。
この場合、前記一対の抱え込み部は、前記主係止部に加え、積層されるサブハウジングのうち前記最下層のサブハウジングよりも上側のサブハウジングを個別にそれらの下側から係止する副係止部を備えているのが好適である。
この構成によれば、両抱え込み部に対して各サブハウジングを個別に係止することができるため、ホルダハウジングによる各サブハウジングの保持安定性が向上する。また、各サブハウジングを最上層のものから個別にホルダハウジングに保持させることが可能となるためコネクタの組立性も向上する。
以上説明したように、本発明の積層式コネクタは、端子挿入方向に関してサブハウジングに選択の自由度をもたせることができる。そのため、ワイヤハーネスの製造時には、製造設備等の条件に応じて第1、第2ハウジングを使い分け、最終的にこれら第1、第2サブハウジングを合体させて相手方コネクタに結合させるといった柔軟な生産が可能となり、ワイヤハーネスの生産性向上やコストダウンに寄与することができる。
本発明に係る積層式コネクタを示す斜視図である。 積層式コネクタの分解斜視図である(積層状態のサブハウジングとホルダハウジングとに分解した図である)。 積層式コネクタに含まれる第1〜第3サブハウジングを示す斜視図である。 第1サブハウジングを示す平面図である。 第1サブハウジングを示す正面図(図4のV矢視図)である。 第1サブハウジングを示す縦断面図である((a)は端子未挿入の状態、(b)は端子挿入状態をそれぞれ示す)。 第2サブハウジングを示す平面図である。 第2サブハウジングを示す縦断面図である(図7のVIII―VIII線断面図であり、(a)〜(c)は、図7のVIII―VIII線のうちそれぞれ符号(a)〜(c)で示す線部分の断面を示す)。 第2サブハウジングを示す正面図(図7のIX矢視図)である。 第2サブハウジングを示す縦断面図である(図8(a)のX―X線断面図であり、(a)は端子未挿入状態、(b)は端子挿入状態をそれぞれ示す)。 第2サブハウジング(端子収容室)に端子が挿入された状態を示す平面図である(図10(b)のXI矢視図である)。 第3サブハウジングを示す平面図である。 第3サブハウジングを示す正面図(図12のXIII矢視図)である。 第3サブハウジングを示す縦断面図である(図13のXIV−XIV線断面図であり、(a)は端子未挿入状態、(b)は端子挿入状態をそれぞれ示す)。 電線に圧着された状態の端子を示す図である((a)は平面図、(b)は側面図でそれぞれ端子を示す)。 ホルダハウジングを示す背面図(図17のXVI矢視図)である。 積層式コネクタの分解断面図である(積層状態のサブハウジングとホルダハウジングとに分解した図である:図2の縦断面図)。 積層式コネクタの縦断面図である(図1の縦断面図)。 積層式コネクタを示す背面図(図18のXIX矢視図)である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。
図1は、本発明に係る積層式コネクタを斜視図で示している。この図に示す積層式コネクタは、雌型端子が収容される雄型ハウジング構造を有しており、雄形端子が収容された雌型ハウジング構造を有する図外の相手方コネクタに結合されるようになっている。
図2及び図3に分解斜視図で示すように、積層式コネクタは、複数の電線Cの末端に各々固定される複数の端子Tと、これらの端子Tを保持するための複数のサブハウジングS1〜S3(第1サブハウジングS1、第2サブハウジングS2、第3サブハウジングS3と称する)と、これらサブハウジングS1〜S3を保持するためのホルダハウジングHとを含み、サブハウジングS1〜S3を互いに積層した状態でこれらをホルダハウジングHにより一体的に保持し、この状態で相手方コネクタと結合させる構成となっている。
各サブハウジングS1〜S3は、ハウジング積層方向に扁平でかつ平面視で略長方形の形状を有しており、複数の端子Tをその軸方向と直交する方向に配列した状態でこれらを保持し、かつその配列方向と直交する方向に互いに積層可能に構成されている。
図4〜図6は第1サブハウジングS1の具体的な構成を示している。同図に示すように、第1サブハウジングS1は、相手方コネクタとの結合方向(図4では上下方向、図6では左右方向;以下、この方向を前後方向と称す)に延び、かつハウジング積層方向と直交する方向(図4では左右方向、図6では紙面に直交する方向;以下、この方向を幅方向と称す)に並ぶ複数(図示の例では10個)の端子収容室10を有している。
各端子収容室10は、図4及び図6(a)に示すように、前側(図6では右側)の一定範囲が上下隔壁14,16及び仕切壁12に囲まれた長孔状に形成されるとともに(以下、この部分を長孔状部分10aと称す)、これより後側の部分が仕切壁12のみに仕切られた溝型の形状に形成されており、端子Tが、その軸方向に沿って第1サブハウジングS1の後側、すなわち相手方コネクタと反対側(図6では左側)から端子収容室10に挿入され、その先端部分が前記長孔状部分10aに差し込まれるように形成されている。
ここで、端子Tは、図15(a)(b)に示すように、端子接続方向(図15では左右方向)に延びる帯状体1の前端に、雌型(図示の例では箱型)の端子接続部2を備え、その後側に電線保持用の複数のバレル、具体的には電線Cの端末のうち導体の露出部分を保持するための導体部保持用バレル4と被覆部分を保持するための被覆部保持用バレル5とを備えた形状を有している。そして、電線Cの端末部分を各バレル4,5で保持することにより、端子Tが電線Cの端末に装着されている。
端子Tは、図6(a)に示すように、帯状体1が隔壁12と平行な方向を向く横向きの姿勢(ハウジング積層方向と平行な方向を向く姿勢)で端子収容室10に挿入され、端子接続部2が前記長孔状部分10aに差し込まれた状態で端子収容室10に収容される。
各端子収容室10には、前記長孔状部分10aの天井部分(上隔壁14の下面)であってその前端にランス14aがそれぞれ形成されており、図6(b)に示すように、端子Tの端子接続部2が長孔状部分10aに差し込まれた状態では、端子Tの先端に設けられる係止部2aがランス14aに係合し、これによって端子Tが第1サブハウジングS1に係止される。なお、端子Tの前記係止部2aは、端子接続部2の側壁の一部が外側に折り返されることにより当該端子接続部2に一体に形成されている。
第1サブハウジングS1の上面(上隔壁14の上面)であって各端子収容室10の前端となる位置には、それぞれ凸部14bが上向きに突設されている。また、第1サブハウジングS1の下面であって各端子収容室10(長孔状部分10a)の前端となる位置には、それぞれ上記凸部14bに対応する切欠部16bが形成されている。これら凸部14b及び切欠部16bは、ハウジング積層状態において上下各層のサブハウジングの端子収容室同士を幅方向に位置決めするものである。
第1サブハウジングS1の下面であって各端子収容室10の前後方向ほぼ中間となる位置には、それぞれリテーナ16aが下向きに突設されている。これらリテーナ16aは、ハウジング積層状態で下位側に隣接するサブハウジングの各端子収容室に挿入されて当該端子収容室に収容される端子Tを後側から拘束するものである。
また、第1サブハウジングS1は、端子収容室10が並設される領域よりも幅方向両外側の位置にサブハウジング同士を積層するための積層部を備えている。具体的には、第1サブハウジングS1の上面であって端子収容室10が並設される領域よりも外側の位置に略平坦な積層面が形成されるとともにこれら積層面に位置決め用の前後方向に延びる突条部14cがそれぞれ上向きに突設され、さらに図3及び図4に示すように、第1サブハウジングS1の側面に、両突条部14cに対応して幅方向内側に凹む断面逆L字型の段状部18が形成されている。なお、この段状部18は、ホルダハウジングHの後記係止板37の被係止部を兼ねている。
また、第1サブハウジングS1の前端面であって端子収容室10が並設される領域よりも幅方向両外側の位置には、当該前端面から前方に突出する大小2つのボス15a,15bが形成されている。これらのボス15a,15bは、第1サブハウジングS1を前記ホルダハウジングHに対して位置決めするものである。
図7〜図11は、第2サブハウジングS2の具体的な構成を示している。この第2サブハウジングS2は、以下のように端子収容室20が構成される以外、上述した第1サブハウジングS1と基本的な構成は共通している。
第2サブハウジングS2は、同図に示すように、前後方向に延び、かつ幅方向に並ぶ複数の端子収容室20を有している。これら端子収容室20の数及び配列は第1サブハウジングS1の端子収容室10と同一である。
各端子収容室20は、図7、図8及び図10(a)に示すように、前後方向の略全体に亘って上向きに開いた溝型の形状に形成され、前端のみが上壁部14により覆われている。これにより、各端子収容室20は、図10(a)に仮想線で示すように、前記端子Tがその軸方向と直交する方向、つまり第2サブハウジングS2の上側から各端子収容室20に挿入される構成となっている。なお、端子Tは、第1サブハウジングS1と同様に、帯状体1が隔壁12と平行な方向を向く横向きの姿勢で各端子収容室20に収容される。
各端子収容室20には、端子Tを係止するための第1サブハウジングS1のようなランス14aは設けられておらず、代わりに、以下のような端子係止構造が採用されている。
すなわち、隣接する端子収容室20を仕切る各仕切壁は、前後方向に並びかつ互いに分離した4つの単位仕切壁22a〜22dからなり、さらにこれら単位仕切壁22a〜22d等のうち内側二つの単位仕切壁22b,22cは、図8及び図10(a)に示すように、その先端(上端)に係止爪23を備えかつ幅方向に撓み変位可能な係止片から構成されている。これにより、端子収容室20に端子Tが挿入された状態では、図10(b)及び図11に示すように、端子Tが単位仕切壁22b,22cの各係止爪23により上側から拘束され、端子Tが第2サブハウジングS2に係止される。なお、図11では、端子Tと単位仕切壁22b,22cとの関係を明確にするために端子Tを網掛けで示している。
また、各端子収容室20には、その内底面(下隔壁16)から上向きに突出する規制部16cがそれぞれ設けられている。この規制部16cは、端子収容室20に端子Tが挿入された状態で端子Tの端子接続部2と導体部保持用バレル4との間に挿入されて端子接続部2を後側から拘束し、これにより端子Tを第2サブハウジングS2に係止する。
第2サブハウジングS2は、以上のように端子収容室20が構成されている点を除き、その他の構成は先に説明した第1サブハウジングS1と共通している。
すなわち、第2サブハウジングS2の上面(上隔壁14の上面)であって各端子収容室20の前端となる位置には前記凸部14bがそれぞれ突設されており、第2サブハウジングS2の下面であって各端子収容室20の前端となる位置には前記切欠部16bがそれぞれ形成されている。また、第1サブハウジングS1のうち端子収容室20が並設される領域よりも幅方向両外側の位置には、前記突条部14c及び段状部18等を含む第1サブハウジングS1と同一構造の積層部が設けられている。これにより、第1サブハウジングS1と第2サブハウジングS2とが不特定の配列で積層可能となっている。
また、第2サブハウジングS2の下面であって各端子収容室20の前後方向ほぼ中間となる位置には前記リテーナ16aがそれぞれ形成されている。第2サブハウジングS2の各リテーナ16aは、各端子収容室10の規制部16cの真下の位置にそれぞれ形成されており、上述した第1サブハウジングS1の各リテーナ16aもこれに対応した位置にそれ形成されている。このため第2サブハウジングS2の上に第1サブハウジングS1を積層した状態では、第1サブハウジングS1の各リテーナ16aが第2サブハウジングS2の端子収容室20内に挿入されて前記規制部16cに近接対向する。
さらに、第2サブハウジングS2の前端面であって端子収容室20が並設される領域よりも幅方向両外側の位置には、第1サブハウジングS1と同様に大小2つのボス15a,15bが形成されている。
図12〜図14は、第3サブハウジングS3の具体的な構成を示している。この第3サブハウジングS3は、最下層に積層する専用のサブハウジングであるが、以下の点を除き、上述した第1サブハウジングS1と基本的な構成は共通している。
すなわち、第3サブハウジングS3の下面には前記切欠部16bは形成されておらず、下面全体が下隔壁16により連続して覆われている。また、前記リテーナ16aは設けられておらず、その代わりに、下向きに垂下するノブ16dが第3サブハウジングS3の下面後端に設けられている。このノブ16dは、コネクタ結合作業時などに作業者が指を掛けるためのものである。
そして、これら以外の構成は第1サブハウジングS1と共通している。従って、この第3サブハウジングS3は、第1サブハウジングS1と同様に、端子Tをその軸方向に沿って第3サブハウジングS3の後側から端子収容室10に挿入し、端子接続部2を前記長孔状部分10aに差し込んだ状態で収容するようになっている。また、第1、第2の各サブハウジングS1、S2と同一構造の積層部を有しており、これにより第1,第2の何れのサブハウジングS2,S2に対してもその下位に隣接して積層可能となっている。但し、上記ノブ16dが形成されている結果、当該第3サブハウジングS3の下位に他のサブハウジングS1,S2を隣接して積層することはできない。
一方、前記ホルダハウジングHは、図2、図16及び図17に示すように、積層されたサブハウジングS1〜S3の各前端面を一括して前側(相手方コネクタに対向する側;図17では右側)から覆うフロントマスク部30と、積層状態の前記サブハウジングS1〜S3を前記フロントマスク部30よりも後側の位置で保持する保持部とを有し、これらが樹脂材料により一体に成形されている。
フロントマスク部30には、積層状態で保持された各サブハウジングS1〜S3の端子収容室10、20に対して相手方コネクタの雄型端子の挿入を許容する複数の貫通孔31が穿設されている。具体的には、端子収容室10、20に対応する間隔で横一列に並ぶ10個一組の貫通孔31がサブハウジングS1〜S3に対応して上下3段に形成されている。なお、フロントマスク部30の前面のうち各貫通孔31の周縁には面取部31aが形成されており、これにより当該積層式コネクタと相手方コネクタとの結合の際に前記雄型端子を貫通孔31に誘い込むようになっている。
また、フロントマスク部30のうちサブハウジングS1〜S3に対応する上記10個一組の貫通孔31の両外側の位置には、それぞれ当該貫通孔31とは別に、大小2種類の貫通孔32a,32bがそれぞれ穿設されている。これら貫通孔32a,32bは、サブハウジングS1〜S3の前端面に形成される上記ボス15a,15bに対応するものであり、各サブハウジングS1〜S3のボス15a,15bがそれぞれ前記貫通孔32a,32bに嵌合(嵌入)することによって各サブハウジングS1〜S3がフロントマスク部30に対して位置決めされるようになっている。
前記保持部は、積層されたサブハウジングS1〜S3のうち最上層のサブハウジングを上側(積層方向と平行な方向)から覆う天板部34と、この天板部34の幅方向両端(図16では左右方向両端)から垂下してサブハウジングS1〜S3をその幅方向外側から抱え込む一対の抱え込み部35とを含む。これら天板部34及び各抱え込み部35は前端が各々前記フロントマスク部30に繋がっている。
各抱え込み部35は、前記フロントマスク部30に繋がって前後方向に延びる規制板36と、この規制板36の後側に並んで前後方向に延びる係止板37とかなる。
前記規制板36は、幅方向外側から各サブハウジングS1〜S3に当接することによって前記フロントマスク部30に対して各サブハウジングS1〜S3の位置を幅方向に規制するものであり、係止板37は各サブハウジングS1〜S3を係止するものである。
各係止板37は、前記規制板36からは切り離されており、前記天板部34にのみ繋がっている。従って、係止板37の下端部は幅方向に撓み変位可能な自由端部となっている。各係止板37には、内向きに突出する係止部が設けられており、具体的には、積層状態のサブハウジングS1〜S3をそれぞれ係止するための3つの係止部37a〜37cが各係止板37に設けられており、第3サブハウジングS3を係止するための係止部37cが係止板37の下端部に設けられている。なお、当実施形態では、第3サブハウジングS3を係止するための係止部37cが本発明の主係止部に相当し、それ以外の係止部37a,37bが本発明の副係止部に相当する。
図16に示すように、前記天板部34は、その下面であって最上層のサブハウジングの各端子収容室に対向する位置に、それぞれ下向きに突出するリテーナ34aを備えるとともに上向きに凹む凹部34bを備えている。これらリテーナ34aは、サブハウジングS1,S2の下面に設けられるリテーナ16aに相当するもので、ホルダハウジングHに保持されたサブハウジングS1〜S3のうち最上層のサブハウジングの各端子収容室に挿入されて当該端子収容室に収容される端子Tを後側から拘束するものである。従って、これらリテーナ34aは、天板部34の下面のうちサブハウジングS1,S2の前記リテーナ16a及び規制部16cに対応する位置にそれぞれ設けられている。一方、前記凹部34bは、第1サブハウジングS1等の下面に形成される切欠部16bに相当するもので、最上層のサブハウジングの前記凸部14bを嵌合させるものである。
前記天板部34は、さらにその上面部分に、当該積層式コネクタと相手方コネクタとの結合の際に当該積層式コネクタを相手方コネクタのハウジングに対してガイドするガイド部39a,39bと、当該相手方コネクタのハウジングと係合して係合状態をロックするための係止部38aを備えたロックアーム38とを有している。
次に、上述した積層式コネクタの組立てについて説明する。
< 端子挿入 >
まず、複数の電線Cの末端に各々固定されている前記端子Tを各サブハウジングS1〜S3の端子収容室10,20にそれぞれ挿入する。
この場合、第1サブハウジングS1及び第3サブハウジングS3については、図6及び図14に示すように、端子Tを横向きの姿勢でその軸方向に沿ってサブハウジングS1,S3の後側から端子収容室10に挿入し、その先端部分を端子収容室10の長孔状部分10aに差し込む。このように端子Tを長孔状部分10aに差し込んだ状態では、端子Tの係止部2aが端子収容室10のランス14aに係合し、これによって端子Tが端子収容室10に収容された状態でサブハウジングS1、S3に係止される。
一方、第2サブハウジングS2については、図10に示すように、端子Tを横向きの姿勢でサブハウジング上側から端子収容室20に対して挿入する。このように端子Tを端子収容室20に挿入した状態では、各仕切壁22a,22bの係止爪23により端子Tが上側から拘束されるとともに各端子収容室20の内底面に形成された規制部16cにより端子Tが後側から拘束され、これによって端子Tが端子収容室20に収容された状態で第2サブハウジングS2に係止される。
< ハウジング積層 >
次に、端子Tが収容されたサブハウジングS1〜S3を互いに積層する。
具体的には、図2及び図3に示すように、前端面が互いに面一となるように第2サブハウジングS2を第3サブハウジングS3の上に並べ、第3サブハウジングS3の突条部14cの間に段状部18が嵌り込むように当該第3サブハウジングS3に対して第2サブハウジングS2を重ねる。この際、第3サブハウジングS3の各凸部14bを第2サブハウジングS2の各切欠部16bにそれぞれ挿入する。そして、同様にして第1サブハウジングS1を第2サブハウジングS2の上に重ねる。
このようにサブハウジングS1〜S3を積層した状態では、図17に示すように、第2サブハウジングS2の各リテーナ16aが第3サブハウジングS3の各端子収容室10にそれぞれ挿入され、各端子収容室10に収容されている端子Tの前記端子接続部2と導体部保持用バレル4との間に介在する。これにより第3サブハウジングS3に収容されている各端子T(端子接続部2)が第2サブハウジングS2のリテーナ16aにより後側から拘束される。つまり、第3サブハウジングS3に収容された端子Tは、第2サブハウジングS2の当該リテーナ16a及び前記ランス14aにより引き抜き方向(後方)への変位が二重に規制されることとなる。
同様に、第1サブハウジングS1の各リテーナ16aが第2サブハウジングS2の各端子収容室20にそれぞれ挿入されることにより、第2サブハウジングS2に収容されている各端子Tが当該第1サブハウジングS1のリテーナ16aにより後側から拘束される。この場合、図17に示すように、端子収容室20内に挿入される各リテーナ16aは端子収容室20内に形成される規制部16cに近接対向する。つまり、第2サブハウジングS2に収容された端子Tは、第1サブハウジングS1の当該リテーナ16a及び規制部16cによって端子Tの引き抜き方向(後方)への変位が二重に拘束されることとなる。
< ホルダハウジングとの合体 >
次に、積層状態のサブハウジングS1〜S3をホルダハウジングHに合体させる。合体は、図17に示すように、積層状態のサブハウジングS1〜S3をホルダハウジングHの下側から両抱え込み部35の間に挿入することにより行う。
詳しくは、積層状態のサブハウジングS1〜S3の前端面をフロントマスク部30に、同側面を規制板36にそれぞれ沿わせながら最上層の第1サブハウジングS1が天板部34の下面に当接する位置までサブハウジングS1〜S3を一体に挿入する。このように各サブハウジングS1〜S3を両抱え込み部35の間に挿入した状態では、図19に示すように、各係止板37の係止部37a〜37cがそれぞれ対応するサブハウジングS1〜S3の前記段状部18の上壁部分にそれぞれ係合し、これにより各サブハウジングS1〜S3がそれらの積層状態を保った状態でホルダハウジングHに保持される。
そしてこの状態で、各サブハウジングS1〜S3をフロントマスク部30側に押圧し、各サブハウジングS1〜S3のボス15a,15bをフロントマスク部30の対応する貫通孔32a,32bにそれぞれ嵌合(嵌入)させることにより、フロントマスク部30に対して各サブハウジングS1〜S3の前端面を位置決めする。これにより積層式コネクタの組立てが完了する。
このような積層式コネクタの組立状態では、図18に示すように、ホルダハウジングHの天板部34下面に形成された各リテーナ34aが最上層の第1サブハウジングS1の各端子収容室10にそれぞれ挿入され、各端子収容室10に収容されている端子Tの端子接続部2と導体部保持用バレル4との間に介在する。これにより最上層の第1サブハウジングS1に収容されている各端子Tが前記リテーナ34aにより後側から拘束される。つまり、最上層の第1サブハウジングS1に収容された端子Tについては、当該リテーナ16a及び前記ランス14aにより端子Tの引き抜き方向(後方)への変位が二重に拘束されることとなる。
ここで、積層式コネクタの組立状態では、最下層の第3サブハウジングS3の下面が両抱え込み部35の間から下方に臨むこととなるが、上記の通り、第3サブハウジングS3はその下面全体が下隔壁16により連続して覆われている。従って、端子収容室10に収容された端子Tやこれに固定された電線Cの導体部分等が外部に露出することがなく、これにより当該第3サブハウジングS3内の端子Tの短絡等のトラブルが未然に防止される。
なお、上記の説明では、まずサブハウジングS1〜S3同士を積層した後、これら積層状態のサブハウジングS1〜S3を一括してホルダハウジングHに合体させているが、上記の通り、ホルダハウジングH(抱え込み部35)にはサブハウジングS1〜S3を個別に係止する係止部37a〜37cが設けられているため、最上層の第1サブハウジングS1から順に、個別に各サブハウジングS1〜S3をホルダハウジングHに合体させながら順次積層するようにしてもよい。
また、図2、図3及び図17、図18等に示す実施形態では、上から第1サブハウジングS1、第2サブハウジングS2の順でサブハウジングが積層されているが、上記の通り各サブハウジングS1,S2は、突条部14c及び段状部18等を有する同一構造の積層部をそれぞれ備えた構造であるため、第1サブハウジングS1と第2サブハウジングS2の順番を入れ替えて積層することも可能である。この場合も、第1サブハウジングS1,S2の上下関係が逆になるだけで、各サブハウジングS1〜S3に収容された端子Tは、上位に隣接するサブハウジング又はホルダハウジングH(天板部34)の各リテーナ16a,34aによりそれぞれ後側から拘束されることとなる。
以上のような本発明に係る積層式コネクタは、端子Tをその軸方向に沿ってハウジング後側から挿入するタイプの第1,第3のサブハウジングS1,S3と、端子Tをハウジング上側から挿入するタイプの第2サブハウジングS2とを含み、第3のサブハウジングS3に対して第1,第2の各サブハウジングS1,S2を不特定の配列で積層できる構成であるため、必要に応じてサブハウジングの使い分けができ、以下のような利点がある。
例えば、上記のように端子Tをその軸方向と直交する方向からハウジング内に挿入する第2サブハウジングS2では、端子挿入装置等を用いた端子挿入作業の自動化が可能となる。他方、手作業により端子挿入作業を行う場合には、端子Tをその軸方向に沿ってハウジング後側から挿入する第1サブハウジングS1の方が、作業性が良い場合が多い。従って、ワイヤハーネスを複数の小ワイヤハーネスに分けてそれぞれ別の工場で製造し、これら小ワイヤハーネス同士を合体させて最終のワイヤハーネスを構築するような場合、端子挿入装置を有する工場等で製造される小ワイヤハーネスについては、第2サブハウジングS2を適用して端子挿入作業の自動化を図る一方で、端子挿入装置を持たない工場等で製造される小ワイヤハーネスについては、第1サブハウジングを適用して作業者による端子挿入作業を効率的に行い、最終的なワイヤハーネスの構築時にこれらサブハウジングS1,S2を合体させるというように、小ワイヤハーネスが製造される工場設備等の条件に応じてサブハウジングを使い分けることが可能となり、ワイヤハーネスを合理的にかつ効率良く製造できるようになる。
ところで、上述した積層式コネクタは、本発明に係る積層式コネクタの好ましい実施形態の一例であって、その具体的な構成は本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、以下のような構成を適用することもできる。
実施形態では、三層構造の積層式コネクタについて説明したが、勿論、二層構造、又は四層以上の構造を有するものであってもよい。
また、実施形態の積層式コネクタでは、最下層の第3サブハウジングS3が、端子Tをその軸方向に沿ってハウジング後側から挿入することが可能な形状の端子収容室10を有する構成となっているが、第3サブハウジングS3は、第2サブハウジングS2のように、端子T1をその軸方向と直交する方向(ハウジング上側)から挿入することが可能な形状の端子収容室20を有するものであってもよい。また、第3サブハウジングS3のような最下層専用のサブハウジングを設けることなく、第1,第2のサブハウジングS1,S2のみで積層式コネクタを構成するようにしてもよい。
また、実施形態の積層式コネクタは、積層状態のサブハウジングS1〜S3をホルダハウジングHにより一体に保持する構成であるが、当該ホルダハウジングHが省略された構成であってもよい。例えばサブハウジングS1〜S3の端子収容室10,20の両外側に、第3サブハウジングS3を最下層として第1、第2のサブハウジングS1、S2を不特定の配列で互いに係止できるような形状を有する係止部及び被係止部を設け、これによりサブハウジングS1〜S3をそれらのみで一体化できる構成としてもよい。
また、実施形態の積層式コネクタでは、ホルダハウジングHは、フロントマスク部30の後側に天板部34及び込む抱え込み部35からなる断面逆U字型の保持部を有し、当該保持部によりサブハウジングS1〜S3を保持する構成であるが、フロントマスク部30の具体的な形状は、積層状態のサブハウジングS1〜S3を保持できれば実施形態の構成に限定されるものではない。例えばホルダハウジングHは、相手方コネクタと反対側に開く挿入用凹部を備えた箱形形状を有し、当該挿入用凹部に対して積層状態のサブハウジングS1〜S3を挿入した状態で保持する構成であってもよい。
また、実施形態の積層式コネクタでは、抱え込み部35(係止板37)の各係止部37a〜37cによって各サブハウジングS1〜S3が各々ホルダハウジングHに係止されることにより、各サブハウジングS1〜S3の積層状態が保持されるようになっているが、上記変形例のように、第3サブハウジングS3を最下層として第1、第2のサブハウジングS1、S2を不特定の配列で互いに係止できるような形状を有する係止部及び被係止部を各サブハウジングS1〜S3に設けることによって、各サブハウジングS1〜S3の積層状態をそれらのみで保持できるように構成してもよい。この場合には、抱え込み部35(係止板37)の係止部37a〜37cのうち上二層に対応する係止部37a,37bを省略することができる。
ところで、上述したような積層式コネクタの各サブハウジングS1〜S3を成形する場合には、金型製作を含んだ製造コストを抑えることができる方が望ましい。ここで、上記第1,第3のサブハウジングS1,S3は、上記のように端子収容室10のように長孔状部分10aを有するため前後方向(端子収容室の並び方向及びハウジング積層方向の双方に直交する方向)の金型の抜きが必要であり、他方、第2サブハウジングS2は、互いに分離した単位仕切壁22a〜22dを有するため、上下方向(ハウジング積層方向)の金型の抜きが必要となる。従って、第1,第3のサブハウジングS1,S3については、抜き方向が前後方向のみの複数の金型を用いて成型し、他方、第2サブハウジングS1については、抜き方向が上下方向のみの金型を用いて成型されるのが好適である。このように、抜き方向が一方向のみの金型を用いて各サブハウジングS1〜S3を成型するようにすれば、金型材料から効率的に同一金型を取出すことが可能となる等、金型制作をコスト面で有利に進めることができる。従って、金型製作を含むサブハウジングS1〜S3の製造コストを抑えることができ、結果的に、積層式コネクタ全体の低廉化に寄与するものとなる。
1 帯状体
2 端子接続部
2a 係止部
4 導体部保持用バレル
5 被覆部保持用バレル
10,20 端子収容室
12 仕切壁
14 上隔壁
14a ランス
14b 凸部
14c 突条部
16 下隔壁
16a,34a リテーナ
16b 切欠部
16c 規制部
18 段状部
22a,22b,22c、22d 単位仕切壁
30 フロントマスク部
31 貫通孔
34 天板部
35 抱え込み部
36 規制板
37 係止板
37a,37b,37c 係止部
C 電線
H ホルダハウジング
S1 第1サブハウジング
S2 第2サブハウジング
S3 第3サブハウジング
T 端子

Claims (8)

  1. 複数の電線の末端に各々固定される複数の端子と、これらの端子を保持するための複数のサブハウジングとを備え、これらのサブハウジングが互いに積層された状態で相手方コネクタと結合される積層式コネクタであって、
    前記各サブハウジングは、前記端子のうちの複数の端子がその軸方向と直交する方向に配列された状態でこれらを保持し、かつその配列方向と直交する方向に互いに積層されるものであり、
    これらのサブハウジングには、ハウジング積層方向と直交する方向に並ぶ複数の端子収容室を各々有しかつ前記端子収容室に対する端子の挿入方向が互いに異なる第1サブハウジング及び第2サブハウジングが含まれ、
    前記第1サブハウジングは、前記端子がその軸方向に沿って相手方コネクタと反対側から挿入されることが可能な形状の端子収容室を有し、
    前記第2サブハウジングは、前記端子がその軸方向と直交する方向から挿入されることが可能な形状の端子収容室を有することを特徴とする積層式コネクタ。
  2. 請求項1に記載の積層式コネクタにおいて、
    前記第1サブハウジング及び前記第2サブハウジングは、その端子収容室の両外側に積層部を有し、これらの積層部は全て同一構造であり不特定の配列で互いに積層可能な構造を有することを特徴とする積層式コネクタ。
  3. 請求項1又は2に記載の積層式コネクタにおいて、
    前記サブハウジングをこれらサブハウジングが互いに積層された状態で保持するホルダハウジングをさらに備えることを特徴とする積層式コネクタ。
  4. 請求項3に記載の積層式コネクタにおいて、
    前記ホルダハウジングは、積層されたサブハウジングのうち最上層のサブハウジングをその積層方向と平行な方向から覆う天板部と、前記端子収容室の並び方向において前記天板部の両側から垂下して前記サブハウジングをその外側から抱え込む一対の込む抱え込み部とを含むことを特徴とする積層式コネクタ。
  5. 請求項4に記載の積層式コネクタにおいて、
    前記サブハウジングのうち天板部と反対側の最下層に配置されるサブハウジングは、各端子収容室の下面全体を連続的に覆う外壁を有していることを特徴とする積層式コネクタ。
  6. 請求項5に記載の積層式コネクタにおいて、
    前記最下層サブハウジングは、前記第1サブハウジングからなり、
    この第1サブハウジングは、抜き方向が前記端子収容室の並び方向及びサブハウジングの積層方向の双方に直交する方向のみの複数の金型を用いて成型されており、前記第2サブハウジングは、抜き方向がサブハウジングの積層方向のみの金型を用いて成型されていることを特徴とする積層式コネクタ。
  7. 請求項4乃至6の何れか一項に記載の積層式コネクタにおいて、
    積層された複数のハウジングの当該積層状態を保つための手段を有し、
    前記ホルダハウジングの前記一対の抱え込み部の下端部は、これら抱え込み部の並び方向と平行な方向に撓み変位可能な自由端部であり、これらの端部には、内向きに突出して積層されたサブハウジングのうち最下層のサブハウジングをその下側から係止する主係止部が各々設けられていることを特徴とする積層式コネクタ。
  8. 請求項7に記載の積層式コネクタにおいて、
    前記一対の抱え込み部は、前記主係止部に加え、積層されるサブハウジングのうち前記最下層のサブハウジングよりも上側のサブハウジングを個別にそれらの下側から係止する副係止部を備えていることを特徴とする積層式コネクタ。
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