JP5377048B2 - シートバック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートバックフレームに左右の側部フレームを備え、左右の側部フレーム間に面状弾性体を弾性支持したシートバック装置に関する。
車両に用いるシートバック装置のなかには、シートバックフレームに左右の側部フレームを備え、左右の側部フレーム間にクッション材を支える面状弾性体が配置され、面状弾性体の左側部が左側部フレームに複数の左コイルスプリングで連結され、面状弾性体の右側部が右側部フレームに複数の右コイルスプリングで連結されることで、面状弾性体が左右の側部フレームに左右のコイルスプリングで支えられたものが知られている。
面状弾性体を左右のコイルスプリングで支えることで、左右のコイルスプリングを弾性変形させて面状弾性体を乗員の背中に合わせることが可能である(例えば、特許文献1参照。)。
また、面状弾性体の上部および中部が左右のコイルスプリングでそれぞれ支えられ、面状弾性体の下部がトーションバーで支えられたものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
面状弾性体の下部をトーションバーで支えることで、面状弾性体の下部を安定して保持することが可能である。
特開昭61−37212号公報 米国特許第5044693号明細書
ここで、シートバックの頂部にはヘッドレストが設けられている。このヘッドレストは、通常の運転状態において乗員の頭部から比較的離れている。
このため、車両の後部に相手車両が衝突(後面衝突)した場合に、ヘッドレストで乗員の頭部を良好に支えることは難しい。
この対策として、例えば、特許文献1のシートバックのように、面状弾性体を左右のコイルスプリングで支えることで、乗員の上半身を車体後方に移動させて頭部をヘッドレストで支えることが考えられる。
すなわち、車両の後部に相手車両が衝突(後面衝突)した場合に、左右のコイルスプリングを伸ばして乗員の上半身を面状弾性体とともに車体後方に移動させ、頭部をヘッドレストで支えることが考えられる。
しかし、特許文献1のシートバック装置は、後面衝突した場合には面状弾性体とともに乗員の上半身を車体後方に良好に移動させることができるものの、通常の運転状態において面状弾性体を安定させて保持することが難しい。
このため、乗員の上半身を面状弾性体に凭れさせた場合に、上半身が後方に移動してしまい着座フィーリングを良好に確保することが難しい。
また、特許文献2のシートバック装置は、面状弾性体の下部がトーションバーで保持されるため、通常の運転状態においては面状弾性体を安定させて保持して、着座フィーリングを良好に確保することが可能である。
しかし、後面衝突した場合には、面状弾性体とともに乗員の上半身を後方に良好に移動させることが難しく、乗員の頭部をヘッドレストで好適に支えることが難しい。
本発明は、通常の運転状態においては面状弾性体を安定させて保持することができ、かつ後面衝突した場合には、面状弾性体とともに乗員の上半身を車体後方に良好に移動させてヘッドレストで乗員の頭部を好適に支えることができるシートバック装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、左右一対の側部フレームと、左右一対の側部フレームの上部同士を連結する上部フレームと、左右一対の側部フレームの下部同士を連結する下部フレームを有するシートバックフレームを備え、シートバックフレームの内側に面状弾性体を弾性支持するシートバック装置において、面状弾性体はサポートワイヤで支持され、サポートワイヤは、面状弾性体の上方に設けられた上ワイヤ部と、該上ワイヤ部の左端部から下方に折り曲げられた左ワイヤ部と、上ワイヤ部の右端部から下方に折り曲げられた右ワイヤ部とを有し、左ワイヤ部と右ワイヤ部の下端部にはシートバックの前方側から後方側に湾曲させたフック部を有し、該フック部は下部フレームの外周に回転自在に引っ掛けられており、サポートワイヤはフック部を含んで各部一体に形成されていることを特徴とする。
請求項2は、前記フック部は、略U字状に形成されることで上方に開放する開放部を備えたことを特徴とする。
請求項3は、前記フック部は、前記下部フレームの外周に沿って湾曲状に形成されたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、左右一対の側部フレームと、前記左右一対の側部フレームの上部同士を連結する上部フレームと、左右一対の側部フレームの下部同士を連結する下部フレームを有するシートバックフレームを備え、シートバックフレームの内側に面状弾性体を弾性支持するシートバック装置において、面状弾性体はサポートワイヤで支持され、サポートワイヤは、面状弾性体の上方に設けられた上ワイヤ部と、該上ワイヤ部の左端部から下方に折り曲げられた左ワイヤ部と、上ワイヤ部の右端部から下方に折り曲げられた右ワイヤ部とを有し、左ワイヤ部と右ワイヤ部の下端部にはシートバックの前方側から後方側に湾曲させたフック部を有し、該フック部は下部フレームの外周に回転自在に引っ掛けられており、サポートワイヤはフック部を含んで各部一体に形成されているので、先ず、面状弾性体の下部にフック部を備えた。このフック部を、下部フレームの外周に回転自在に引っ掛けた。
フック部を下部フレームの外周に引っ掛けることで、フック部が下部フレームの外周に接触してフック部および下部フレーム間に摩擦が発生する。
ここで、通常の運転状態において、乗員の上半身をシートバックに凭れさせることで、面状弾性体に車体後向きの荷重が作用する。
この車体後向きの荷重は比較的小さい荷重である。よって、フック部および下部フレーム間に発生する摩擦力で、フック部を下部フレームに対して非回転状態(静止状態)に保持できる。
これにより、通常の運転状態において、面状弾性体の下部(乗員の腰部を支える部位)をフック部で安定させて保持できる。
一方、車両の後部に相手車両が衝突(後面衝突)した場合、乗員がシートバックに相対的に押し込まれ、面状弾性体に車体後向きの荷重(以下、「後方荷重」という)が作用する。
後面衝突により作用する後方荷重は、フック部および下部フレーム間の摩擦力を超えている。
よって、下部フレームに対してフック部が回転して、面状弾性体の下部を車体後方側に移動(変位)させることができる。
これにより、通常の運転状態において、安定させて面状弾性体を保持することができるとともに、後面衝突した場合には乗員の後方移動量(変位量)を良好に確保することができ、乗員の頭部をヘッドレスト(シートバックの頂部に設けられている)まで移動させて、ヘッドレストで頭部を好適に支えることができる。
請求項2に係る発明では、フック部を略U字状に形成して、フック部の上方に開放する開放部を備えた。よって、下部フレームにフック部を組み付ける際に、フック部を開放部から下部フレームに嵌め込むことができる。
これにより、フック部をその開放部から下部フレームに取り付けることができるので、下部フレームにフック部を組み付ける作業の容易化を図ることができる。
また、フック部を略U字状に形成することで、フック部の端部を下部フレームに当接させることができる。
これにより、下部フレームからフック部が外れないように、下部フレームにフック部を引っ掛けることができる。
請求項3に係る発明では、フック部を下部フレームの外周に沿わせて湾曲状に形成することで、下部フレームの外周に対するフック部の接触面積を大きく確保できる。
よって、下部フレームに対するフック部の面圧を小さく抑えてフック部が変形することを抑えることができる。
これにより、下部フレームからフック部が外れないように、下部フレームにフック部を一層確実に引っ掛けることができる。
なお、面圧とは、下部フレームに対するフック部の押圧力を接触面積で除した値(すなわち、押圧力/接触面積)をいう。
さらに、フック部を下部フレームの外周に沿わせて湾曲状に形成することで、後方荷重でフック部を回転する際に、フック部を円滑に回転させることができる。
これにより、面状弾性体の下部を車体後方側に円滑に移動(変位)させることができる。
本発明に係るシートバック装置を示す斜視図である。 図1の2−2線断面図である。 本発明に係るシートバック装置の左右のフックを示す斜視図である。 図2の4部拡大図である。 本発明に係るシートバック装置の通常運転状態を説明する図である。 本発明に係るシートバック装置に後方荷重が作用する例を説明する図である。 本発明に係るシートバック装置の面状弾性体が後方に変位する例を説明する図である。 本発明に係るシートバック装置で乗員の頭部を支える例を説明する図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は運転者から見た方向にしたがい、前側をFr、後側をRr、左側をL、右側をRとして示す。
実施例に係るシートバック装置10について説明する。
図1、図2に示すように、シートバック装置10は、シートフレーム12の後端部に支持されたシートバックフレームユニット14と、シートバックフレームユニット14に設けられたヘッドレスト15とを備えている。
シートフレーム12は、乗員が着座するシートクッションの骨格を構成するフレームである。
シートバックフレームユニット14は、乗員の上半身を凭れさせるシートバックの骨格などを構成するユニットである。
このシートバックフレームユニット14は、シートフレーム12の後端部に支持されたシートバックフレーム21と、シートバックフレーム21内に配置された面状弾性体22と、面状弾性体22をシートバックフレーム21に連結するサポートユニット23とを備えている。
シートバックフレーム21は、シートフレーム12の左後端部12aに支持軸29で前後方向に回動自在に設けられた左側部フレーム25と、シートフレーム12の右後端部12bに支持軸29で前後方向に回動自在に設けられた右側部フレーム26と、左右一対の側部フレーム25,26の上部25a,26a同士を連結する上部フレーム27と、左右一対の側部フレーム25,26の下部25b,26b同士を連結する下部フレーム28とを備えている。
このシートバックフレーム21は、各フレーム25,26,27,28で略矩形状の枠体に形成され、この枠体の内側が前後方向に開放されている。
右側部フレーム26は、前壁部31と、後壁部32と、前壁部31および後壁部32の各外側端部同士を連結する側壁部33とで幅方向の内方に向けて開口した断面形状に形成されている。
また、右側部フレーム26の上部26aは、前壁部31、後壁部32および側壁部33で幅方向の内方に向けて開口した断面略コ字状に形成されている。
右側部フレーム26の上部26aを断面略コ字状に形成することで、上部フレーム27の右脚パイプ42を収容する空間が形成されている。
そして、前壁部31の略中央部に連結孔37が形成されている。この連結孔37には、右第2スプリング59の前端59bが連結されている。
左側部フレーム25は、右側部フレーム26と左右対称のフレームであり、各構成部材に右側部フレーム26と同じ符号を付して説明を省略する。
上部フレーム27は、左脚パイプ41と、右脚パイプ42と、左脚パイプ41の上端および右脚パイプ42の上端を連結する連結パイプ43で正面視において略コ字状に形成されている。
この上部フレーム27は、左側部フレーム25の上部25aに左脚パイプ41が設けられ、右側部フレーム26の上部26aに右脚パイプ42が設けられている。
右脚パイプ42は、右側部フレーム26の上部26aに形成された空間に収容され、上部26aの前壁部31、後壁部32および側壁部33に接合されている。
右脚パイプ42に右連結ブラケット47が設けられ、右連結ブラケット47に右第1スプリング57が連結されている。
左脚パイプ41は、右脚パイプ42と左右対称のパイプであり、左側部フレーム25の上部25aに形成された空間に収容され、上部25aの前壁部31、後壁部32および側壁部33に接合されている。
左脚パイプ41に左連結ブラケット46が設けられている。
左連結ブラケット46は、右連結ブラケット47と左右対称のブラケットである。
左連結ブラケット46には左第1スプリング56が連結されている。
連結パイプ43は、左脚パイプ41の上端および右脚パイプ42の上端に渡って略水平に形成され、一対の支持ブラケット52が設けられている。
一対の支持ブラケット52にヘッドレスト15の脚部53が設けられている。
下部フレーム28は、左側部フレーム25の下部25bおよび右側部フレーム26の下部26bに架け渡されるとともに、左右の支持軸29に同軸上に設けられた直線状のパイプである。
この下部フレーム28は、外周28aが円状(円周状)に形成されている。
左右一対の側部フレーム25,26間で、かつ、下部フレーム28の上方に面状弾性体22が配置されている。
この面状弾性体22は、左右一対の側部フレーム25,26間にサポートユニット23で弾性支持され、シートバック13のクッション材17(図5参照)を支持する樹脂製の弾性部材である。
サポートユニット23は、面状弾性体22に設けられたサポートワイヤ55と、サポートワイヤ55の上ワイヤ部62を左右の脚パイプ41,42に連結する左右の第1スプリング56,57と、サポートワイヤ55の左ワイヤ部63を左側部フレーム25に連結する左第2スプリング58と、サポートワイヤ55の右ワイヤ部65を右側部フレーム26に連結する右第2スプリング59とを備えている。
サポートワイヤ55は、一例として、ばね鋼で形成された弾性変形可能なロッドで形成されている。
このサポートワイヤ55は、面状弾性体22の上方に設けられた上ワイヤ部62と、上ワイヤ部62の左端部から下方に折り曲げられた左ワイヤ部63と、上ワイヤ部62の右端部から下方に折り曲げられた右ワイヤ部65とを有している。
上ワイヤ部62は、左端部が左第1スプリング56で左連結ブラケット46に連結され、右端部が右第1スプリング57で右連結ブラケット47に連結されている。
ここで、左連結ブラケット46は、左脚パイプ41に取り付けられている。また、右連結ブラケット47は、右脚パイプ42に取り付けられている。
よって、上ワイヤ部62の左端部が左第1スプリング56で左脚パイプ41に連結され、上ワイヤ部62の右端部が右第1スプリング57で右脚パイプ42に連結されている。
左第1スプリング56は、上ワイヤ部62の左端部から左脚パイプ41に向けて上り勾配で傾斜されている。
また、右第1スプリング57は、左第1スプリング56と左右対称のばね部材で、上ワイヤ部62の右端部から右脚パイプ42に向けて上り勾配で傾斜されている。
左ワイヤ部63は、左脚パイプ41に沿って設けられ、中央部に左脚パイプ41に向けて左突起部63aが突出され、下端部に左フック部(フック部)71が設けられている。
左突起部63aに左第2スプリング58の後端(図示せず)が連結され、左側部フレーム25の連結孔37に左第2スプリング58の前端58bが連結されている。
すなわち、左突起部63aが左第2スプリング58で左側部フレーム25に連結されている。
図3に示すように、左フック部71は、面状弾性体22の下部22aにおいて左端部22bから下部フレーム28に向けて延出され、下部フレーム28の外周28aに沿ってシートバック(シートバックフレーム21)の前方側から後方側に湾曲状(具体的には、略U字状)に形成されることで上方に開放する開放部74を備えている。
開放部74は、上方に開口された空間を備えている。
この左フック部71は、下部フレーム28の外周28aに回転自在に引っ掛けられている。
ここで、開放部74の間隔Sは、下部フレーム28の直径Dに対して略同じ寸法、あるいは下部フレーム28の直径Dに対して僅かに大きな寸法に設定されている。
よって左フック部71に開放部74を備えることで、下部フレーム28に左フック部71を組み付ける際に、左フック部71を開放部74から下部フレーム28に嵌め込むことができる。
これにより、左フック部71を弾性変形させることなく下部フレーム28に取り付けることができるので、下部フレーム28に左フック部71を容易に組み付けることができる。
また、左フック部71を略U字状に形成することで、左フック部71の端部71aを下部フレーム28の後部28b(図2参照)に当接させることができる。
よって、下部フレーム28から左フック部71が外れないように、左フック部71の端部71aで支えることができる。
これにより、下部フレーム28に左フック部71を引っ掛けた状態に確実に保持することができる。
図1、図2に示すように、右ワイヤ部65は、右脚パイプ42に沿って設けられ、中央部に右脚パイプ42に向けて右突起部65aが突出され、下端部に右フック部(フック部)72が設けられている。
右突起部65aに右第2スプリング59の後端59aが連結され、右側部フレーム26の連結孔37に右第2スプリング59の前端59bが連結されている。
すなわち、右突起部65aが右第2スプリング59で右側部フレーム26に連結されている。
なお、右第2スプリング59は、左第2スプリング58と左右対称のばね部材である。
図3、図4に示すように、右フック部72は、左フック部71と左右対称の部位である。
右フック部72は、左フック部71と同様に、面状弾性体22の下部22aにおいて右端部22cから下部フレーム28に向けて延出され、下部フレーム28の外周28aに沿ってシートバック(シートバックフレーム21)の前方側から後方側に湾曲状(具体的には、略U字状)に形成されることで上方に開放する開放部75を備えている。
開放部75は、上方に開口された空間を備えている。
この右フック部72が下部フレーム28の外周28aに回転自在に引っ掛けられている。
ここで、開放部75の間隔Sは、開放部74と同様に、下部フレーム28の直径Dに対して略同じ寸法、あるいは下部フレーム28の直径Dに対して僅かに大きな寸法に設定されている。
よって、右フック部72に開放部75を備えることで、下部フレーム28に右フック部72を組み付ける際に、右フック部72を開放部75から下部フレーム28に嵌め込むことができる。
これにより、右フック部72を弾性変形させることなく下部フレーム28に取り付けることができるので、下部フレーム28に右フック部72を容易に組み付けることができる。
また、右フック部72を略U字状に形成することで、右フック部72の端部72aを下部フレーム28の後部28bに当接させることができる。
よって、下部フレーム28から右フック部72が外れないように、右フック部72の端部72aで支えることができる。
これにより、下部フレーム28に右フック部72を引っ掛けた状態に確実に保持することができる。
ここで、図1に示すように、サポートワイヤ55の上ワイヤ部62が左右の第1スプリング56,57で左右の脚パイプ41,42に連結されている。
さらに、左右の第1スプリング56,57は、上ワイヤ部62から左右の脚パイプ41,42に向けてそれぞれ上り勾配で傾斜され、上ワイヤ部62に引き上げ力を作用させている。
よって、下部フレーム28の外周28aに引っ掛けた左右のフック部71,72は、左右の第1スプリング56,57のばね力で上方に引っ張られている。
左右のフック部71,72が上方に引っ張られることで、左右のフック部71,72が下部フレーム28の外周28aに押圧された状態で接触する。
左右のフック部71,72が外周28aに押圧状態で接触することで、左フック部71および下部フレーム28間に摩擦が発生するとともに、右フック部72および下部フレーム28間に摩擦が発生する。
ここで、通常の運転状態において、乗員の上半身をシートバックに凭れさせることで、面状弾性体22に車体後向きの荷重が作用する。
この車体後向きの荷重は比較的小さい荷重である。よって、左フック部71および下部フレーム28間に発生する摩擦力と、右フック部72および下部フレーム28間に発生する摩擦力とで、左右のフック部71,72を下部フレーム28に対して非回転状態(静止状態)に保持できる。
一方、車両の後部に相手車両が衝突(後面衝突)した場合、乗員がシートバックに相対的に押し込まれ、面状弾性体22に車体後向きの荷重F(以下、「後方荷重」という)が作用する。
後面衝突により作用する後方荷重Fは、左フック部71および下部フレーム28間に発生する摩擦力と、右フック部72および下部フレーム28間に発生する摩擦力とを加えた摩擦力を超えている。
よって、下部フレーム28に対して左右のフック部71,72が回転して、面状弾性体22の下部22aを車体後方側に移動(変位)させることができる。
すなわち、後方荷重Fで左右のフック部71,72を回転可能とするように、下部フレーム28および左右のフック部71,72に発生する摩擦(摩擦力)が調節されている。
図4に示すように、右フック部72を下部フレーム28の外周28aに沿わせて湾曲状に形成した。よって、下部フレーム28の外周28aに対する右フック部72の接触長さLを大きく確保できる。
右フック部72の接触長さLを大きく確保することで、外周28aに対する右フック部72の接触面積を大きく確保することができる。
左フック部71は右フック部72と左右対称の部位である。よって、左フック部71は、右フック部72と同様に、下部フレーム28の外周28aに対する接触長さLを大きく確保できる。
左フック部71の接触長さLを大きく確保することで、外周28aに対する左フック部71の接触面積を大きく確保することができる。
よって、下部フレーム28に対する左右のフック部71,72の面圧を小さく抑えて左右のフック部71,72が変形することを抑えることができる。
これにより、下部フレーム28から左右のフック部71,72が外れないように、下部フレームにフック部を一層確実に引っ掛けることができる。
つぎに、通常の運転状態においてシートバック装置10で乗員81を支える例を図5に基づいて説明する。
図5に示すように、通常の運転状態において、乗員81の上半身82を凭れさせる。よって、面状弾性体22には比較的小さな荷重が作用する。
この車体後向きの荷重は比較的小さい荷重である。
よって、左フック部71および下部フレーム28間に発生する摩擦力と、右フック部72および下部フレーム28間に発生する摩擦力とで、左右のフック部71,72を下部フレーム28に対して非回転状態(静止状態)に保持できる。
これにより、通常の運転状態において、面状弾性体22の下部22a(乗員の腰部を支える部位)を左右のフック部71,72で安定させて保持できる。
ついで、後面衝突の場合にシートバック装置10で乗員81を支える例を図6〜図8に基づいて説明する。
図6に示すように、車両の後部に相手車両が衝突(後面衝突)した場合に、乗員81の上半身82がシートバック13に相対的に押し込まれる。
シートバック13の面状弾性体22に車体後方に向けた後方荷重Fが作用する。
この後方荷重Fは、左フック部71および下部フレーム28間の摩擦(すなわち、摩擦力)および右フック部72および下部フレーム28間の摩擦(すなわち、摩擦力)を超えている。
図7(a)に示すように、面状弾性体22に後方荷重Fが作用することで、下部フレーム28に対して左右のフック部71,72が矢印Aの如く回転する。
図7(b)に示すように、左右のフック部71,72が回転することで、面状弾性体22の下部22aを車体後方側に矢印Bの如く移動(変位)させることができる。
さらに、左右のフック部71,72を下部フレーム28の外周28aに沿わせて湾曲状に形成することで、後方荷重で左右のフック部71,72を回転する際に、左右のフック部71,72を円滑に回転させることができる。
これにより、面状弾性体22の下部22aを車体後方側に円滑に移動(変位)させることができる。
加えて、左右のフック部71,72を略U字状に形成することで、左右のフック部71,72の端部71a,72aが下部フレーム28の後部28bにそれぞれ当接している。
よって、下部フレーム28から左右のフック部71,72が外れないように、左右のフック部71,72の端部71a,72aで支えることができる。
これにより、下部フレーム28に左右のフック部72を引っ掛けた状態で確実に回転させることができる。
図8に示すように、乗員81の上半身82の後方移動量(変位量)を良好に確保することができる。
これにより、乗員81の頭部83をヘッドレスト15(シートバックの頂部に設けられている)まで移動させて、ヘッドレスト15で頭部83を好適に支えることができる。
ここで、図1に示すように、面状弾性体22は、上部が左右の第1スプリング56,57で支えられ、中央部が左右の第2スプリング58,59で支えられている。
さらに、面状弾性体22は、下部22aが左右のフック部71,72で支えられている。
よって、左右の第1スプリング56,57や、左右の第2スプリング58,59を伸ばすことで面状弾性体22の上部および中央部を後方に良好に移動させることができる。
これにより、乗員81の上半身(特に、胸部)82(図8参照)をシートバック13に効果的に沈み込ませることができ、ヘッドレスト15で頭部83を一層好適に支えることができる。
なお、本発明に係るシートバック装置10は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例では、サポートワイヤ55(すなわち、左右のフック部71,72)を、一例として、弾性変形可能なばね鋼で形成した例について説明したが、これに限らないで、左右のフック部71,72を弾性変形しないロッドなどの部材で形成することも可能である。
また、前記実施例では、左右のフック部71,72を下部フレーム28の外周28aに沿って湾曲状に形成した例について説明したが、これに限らないで、左右のフック部71,72を側面視で略コ字状や略V字状などの他の形状に形成することも可能である。
さらに、前記実施例では、左右のフック部71,72に備えた開放部74,75の間隔Sを下部フレーム28の直径Dに対して略同じ寸法、あるいは直径Dに対して僅かに大きな寸法に設定した例について説明したが、これに限定するものではない。
例えば、開放部74,75の間隔Sを下部フレーム28の直径Dに対して小さく設定することも可能である。
このように、間隔Sを直径Dに対して小さく設定した場合には、左右のフック部71,72を弾性変形させて、左右のフック部71,72の端部71a,72aを左右のフック部71,72の本体から離して間隔Sを直径Dに対して大きく確保する。
このように、間隔Sを直径Dに対して大きく確保した状態で、左右のフック部71,72を下部フレーム28に引っ掛ける。
また、前記実施例で示したシートバック13、クッション材17、シートバックフレーム21、面状弾性体22、左右一対の側部フレーム25,26、上部フレーム27、下部フレーム28および開放部74,75などの形状は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、シートバックフレームに左右の側部フレームを備え、左右の側部フレーム間に面状弾性体を弾性支持したシートバック装置を備えた車両への適用に好適である。
10…シートバック装置、13…シートバック、17…クッション材、21…シートバックフレーム、22…面状弾性体、22a…面状弾性体の下部、25,26…左右一対の側部フレーム、25a…左側部フレームの上部、25b…左側部フレームの下部、26a…右側部フレームの上部、26b…右側部フレームの下部、27…上部フレーム、28…下部フレーム、28a…下部フレームの外周、71…左フック部(フック部)、72…右フック部(フック部)、74,75…開放部。

Claims (3)

  1. 左右一対の側部フレームと、前記左右一対の側部フレームの上部同士を連結する上部フレームと、前記左右一対の側部フレームの下部同士を連結する下部フレームを有するシートバックフレームを備え、前記シートバックフレームの内側に面状弾性体を弾性支持するシートバック装置において、
    前記面状弾性体はサポートワイヤで支持され、
    前記サポートワイヤは、面状弾性体の上方に設けられた上ワイヤ部と、該上ワイヤ部の左端部から下方に折り曲げられた左ワイヤ部と、上ワイヤ部の右端部から下方に折り曲げられた右ワイヤ部とを有し、
    前記左ワイヤ部と前記右ワイヤ部の下端部にはシートバックの前方側から後方側に湾曲させたフック部を有し、該フック部は前記下部フレームの外周に回転自在に引っ掛けられており、
    前記サポートワイヤは前記フック部を含んで各部一体に形成されている、
    ことを特徴とするシートバック装置。
  2. 前記フック部は、略U字状に形成されることで上方に開放する開放部を備えたことを特徴とする請求項1記載のシートバック装置。
  3. 前記フック部は、前記下部フレームの外周に沿って湾曲状に形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のシートバック装置。
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