JP5376507B2 - 優れた冷間成形性を有するマグネシウム合金板材及びその製造方法 - Google Patents

優れた冷間成形性を有するマグネシウム合金板材及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、リチウムや希土類元素を含まない常用展伸用マグネシウム合金で、アルミニウム合金並みの冷間成形性を有するプレス成形用マグネシウム合金板材、及びその製造方法に関するものであり、更に詳しくは、高温圧延の後に、より低い温度で仕上げ圧延を施し、適当な焼鈍処理を行うことにより、複雑な形を有するマグネシウム合金製プレス成形体を、常温で作製することを可能とする、プレス成形用マグネシウム合金板材の製造方法、及びそのプレス成形用マグネシウム合金板材に関するものである。通常のマグネシウム合金板材の成形は、250℃以上の温度で成形する必要があるのに対し、本発明は、アルミニウム合金並みの冷間成形性を有するため、複雑な形状でも金型と材料の加熱を必要とせず、室温で成形することが可能であり、それにより、生産コストを大幅に下げることができるマグネシウム合金板材を提供するものであり、例えば、自動車、電子機器、宇宙・航空等の幅広い分野で利用することが可能な、優れた冷間成形性を有するマグネシウム合金板材に関する新技術・新製品を提供するものである。
マグネシウム合金は、実用金属材料の中で、最も低密度で、高比強度で、優れた振動減衰能と、耐くぼみ性等の特性を持ち、輸送機器への適用において、多くのメリットがある。しかし、通常の等速圧延法では、すべり面である六方晶のc面が、圧延面に平行するように強く結晶配向し、板厚さ方向の変形が著しく困難になるため、通常の市販AZ31Bマグネシウム合金圧延材の室温エリクセン値は、3〜5で、冷間成形性が極めて悪く、板材としての応用を妨げている。
一方、集合組織ランダム化又は六方晶のc面を圧延面から傾斜させることで、マグネシウム合金板材の成形性を向上させることができる。先行技術として、冷間成形性を向上させるために、リチウム(非特許文献1)又は希土類(非特許文献2)の添加が有効であることが知られている。これは、集合組織のランダム化又は非底面すべりの活動化のためとされている。しかし、この種の手法では、高価な元素添加によるコストの増大と、機械的強度の低下(引張強度200MPa以下)、という問題点がある。
リチウムや希土類元素を含まない常用展伸用マグネシウム合金であるAZ31B合金市販圧延板に対して、最終圧延前後の、500℃で、1時間の高温熱処理が、圧延材の集合組織のランダム化をもたらすことにより、冷間曲げ成形性が向上した、との報告があるが(非特許文献3,4)、同様の手法で作製したAZ31B合金圧延材の室温エリクセン値は、6.3であり(非特許文献5)、9〜10の室温エリクセン値を有するアルミニウム合金に比べて、まだかなり劣っている。
また、500℃で、1時間の高温長時間の熱処理は、アルゴン雰囲気で施す等の表面酸化防止のための措置を取ることが必要となり、コストの増加に繋がる。市販AZ31B合金圧延材は、一般に、200℃〜450℃の圧延温度で作製されている。500℃以上の高温圧延が、より低い温度での仕上げ圧延で作製した板材の成形性に与える影響に関しては、まだ報告されていない。従来の技術では、リチウムや希土類元素を添加しなければ、冷間成形性は、アルミニウム合金に比べて、かなり劣ることから、当技術分野においては、リチウムや希土類元素を含まない常用展伸用マグネシウム合金で、アルミニウム合金並みの冷間成形性を有するプレス成形用マグネシウム合金板材を開発することが強く要請されていた。
Journal of Materials Processing Technology,Vol.101(2000)pp.281−286 Materials Transactions,Vol.49 (2008)pp.2916−2918 軽金属学会第114回秋季大会講演概要(2008)、145−146 軽金属学会第115回秋季大会講演概要(2008)、115−116 軽金属学会第115回秋季大会講演概要(2008)、67−68
このような状況の中で、本発明者らは、上記従来技術に鑑みて、リチウムや希土類元素を含まない常用展伸用マグネシウム合金で、アルミニウム合金並みの冷間成形性を有するプレス成形用マグネシウム合金板材を開発することを目標として鋭意研究を重ねた結果、展伸用のマグネシウム合金の板材を、固相線温度より50℃低い温度から固相線温度までの温度範囲で、一回又は複数回で高温圧延した後、より低い温度で仕上げ圧延を行うことにより所期の目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。本発明は、リチウムや希土類元素を含まない常用展伸用マグネシウム合金で、アルミニウム合金並みの冷間成形性を有するプレス成形用マグネシウム合金板材及びその製造方法を提供することを目的とするものである。また、本発明は、240MPa以上の引張強度を示し、特にリチウム添加のマグネシウム合金に比べて高強度であるため、更なる軽量化効果が得られる、アルミニウム合金並みの冷間成形性を有するプレス成形用マグネシウム合金板材及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するための本発明は、以下の技術的手段から構成される。
(1)展伸用のマグネシウム合金であって、1.0〜5.0質量%のアルミニウムと、0.2〜2.0質量%の亜鉛と、0.05〜1.0質量%のマンガンと、残部がマグネシウムと不可避の不純物とからなるマグネシウム合金の板材上下ロールのロール周速比が、少なくとも1.3の異周速圧延で圧延を行う、もしくは等速圧延と前記異周速圧延とを組み合わせて圧延を行い、固相線温度より50℃低い温度から固相線温度までの温度範囲で、一回又は複数回で圧延した後、より低い温度の150℃から300℃までの範囲で仕上げ圧延を行い、仕上げ圧延後に、300℃〜450℃の温度範囲で焼鈍処理を実施することを特徴とするプレス成形用マグネシウム合金板材の製造方法。
前記(1)に記載の方法で製造された、アルミニウム並みの冷間成形性を有するプレス成形用マグネシウム合金板材であって、AZ31B合金組成のマグネシウム合金で構成され、JIS Z2247,JIS B7729に準拠して測定された室温エリクセン値が9.0〜9.5を示すことを特徴とするプレス成形用マグネシウム合金板材。
)(0002)極点図の極が、圧延方向に少なくとも15°傾斜し、底面集合組織の最大強度が、大きくとも4.0であり、結晶粒径が、10μm〜20μmである、前記()に記載のマグネシウム合金板材。
)(0002)極点図の底面集合組織の最大強度が大きくとも4.0であり、結晶粒径が、10μm〜20μmである、前記()に記載のマグネシウム合金板材。
圧延前の合金板材に対して、ランクフォード値であるr値が、平均r値として1.01以下に減少している、前記()又は()に記載のマグネシウム合金板材。
圧延前の合金板材に対して、加工硬化指数であるn値が、平均n値として0.32以上に向上している、前記()又は()に記載のマグネシウム合金板材。
次に、本発明について更に詳細に説明する。
本発明は、展伸用のマグネシウム合金であって、1.0〜5.0質量%のアルミニウムと、0.2〜2.0質量%の亜鉛と、0.05〜1.0質量%のマンガンと、残部がマグネシウムと不可避の不純物とからなるマグネシウム合金の板材を、固相線温度より50℃低い温度から固相線温度までの温度範囲で、一回又は複数回で高温圧延した後、それより低い温度で仕上げ圧延を行うことを特徴とするものである。
本発明では、仕上げ圧延は、150℃から300℃までの範囲で実施する。上記高温圧延で、弱い底面集合組織を得てから、仕上げ圧延を、それより低い温度で行うと、動的再結晶せずに、双晶を含めた変形組織が得られ、その後の焼鈍処理によって、集合組織が顕著にランダム化し、アルミニウム合金並みの冷間成形性を達成することができる。
より優れた冷間成形性を得るためには、等速圧延に比べて、異周速圧延が好ましく、該異周速圧延で圧延を行う。異周速圧延は、周速の異なるロールを用いて圧延することで、中立点の位置がずれて、その中に挟まれる領域では、摩擦力方向が逆になるため、材料の厚さ方向全体に、せん断ひずみを導入することができ、六方晶のc面を、圧延面から傾斜させることが可能となる。
高温圧延した後、それより低い温度での仕上げ圧延のパス数は、2回までとし、1回にすることが好ましい。また、最終圧延後の焼鈍処理の温度の範囲は、300℃〜450℃である。それは、450℃以上では、結晶粒径が、20μm以上に粒成長する恐れがあるためである。
後記する実施例では、厚さ5mmの市販AZ31B(Mg−3%Al−1%Zn−0.4%Mn,重量比)マグネシウム合金押出板を供試材に使用したが、供試材は、これに限定されるものではない。本発明では、1.0〜5.0質量%のアルミニウムと、0.2〜2.0質量%の亜鉛と、0.05〜1.0質量%のマンガンとを含むAZ系マグネシウム合金や、1.5〜4.5質量%のアルミニウムと、0.5〜1.5質量%の亜鉛と、0.05〜1.0質量%のマンガンとを含むAZ系マグネシウム合金であれば、供試材として使用することができる。また、異周速圧延等速圧延との組み合わせも同様に使用することができる。
前記マグネシウム合金板について、例えば、異周速比、圧下率、ロール温度、材料加熱温度を所定の条件に設定して、圧延を行い、マグネシウム合金板を製造する。圧延パスごとに、加熱炉で、前記マグネシウム合金板を目標の加熱温度まで加熱し、中間焼鈍を行わなくてもよい。
前記異周速圧延には、例えば、ロール内にヒータを内蔵したギア式異周速圧延機を使用する。高速ロール側の周速と、低速ロール側の周速は、適宜の条件に設定する。また、異周速圧延の方向は、せん断導入方向を一定になるように設定する。まず、固相線温度より50℃低い温度から固相線温度までの温度範囲で、高温圧延を行い、その後の仕上げ圧延は、150℃から300℃までの範囲で行う。得られたマグネシウム合金板材を、加熱炉で、300℃〜450℃に加熱し、最終焼鈍処理を行う。
次に、マグネシウム合金板材の評価方法について説明する。本発明では、マグネシウム合金板材に対して、光学顕微鏡観察を行うが、光学顕微鏡観察は、圧延方向に平行な断面で行う。結晶粒径の測定は、切断法で行う。集合組織は、X線回折により、Schulz反射法(α=15°〜90°)を用いて、板厚さ半分程度削った圧延面を測定する。冷間張出し成形性を評価するために、室温エリクセン試験を実施するが、エリクセン試験は、JIS Z2247,JIS B7729に準拠して実施する。
ブランク形状は、φ50mm(厚み1mm)とし、成形速度は、5mm/minとし、しわ押さえ力は、10kNとする。潤滑剤には、グラファイトグリースを使用する。圧延方向に対して、0°と90°の二つの方向から、幅15mm、長さ55mm、厚さ1mmの曲げ試験用試験片を切り出して、JIS Z2204,JIS Z2248に準拠して、室温90°Vブロック法曲げ試験を行う。
引張試験は、圧延方向に対して、0°、45°と90°の三つの方向から、平行部長さ12mm、幅3.5mm、厚さ1mmの引張試験片を切り出して、歪みゲージを取付けて、2mm/minの初期歪み速度で、引張試験を行い、また、三つの引張方向の結果から、機械的特性値の平均値(=(X0°+2X45°+X90°)/4)を求める。
前段階の圧延温度の上昇に伴って、室温エリクセン値は向上し、例えば、圧延温度550℃で製造した板材の室温エリクセン値は、9.5で、アルミニウム合金並みの冷間張出し成形性を示す。
本発明のプレス成形用マグネシウム合金板材の引張強度の平均値は、243MPaであり、室温エリクセン値8.7を示すリチウムと希土類元素添加のMg−9.5%Li−1%Y合金の引張強度121MPa(特開2004−10959号公報)、室温エリクセン値8.4〜9.0を示すリチウム添加のMg−8.5%Li−1%Zn合金の引張強度134MPa(非特許文献1)、及び室温エリクセン値9.0を示す希土類元素添加のMg−1.5%Zn−0.2%Ce合金の引張強度197MPa(非特許文献2)に比べて、高強度である。
本発明のプレス成形用マグネシウム合金板材は、動的再結晶せずに、双晶を含めた変形組織になっている。TEMで観察すると、本発明のプレス成形用マグネシウム合金板材は、転位密度が高いことが分かる。焼鈍処理により、プレス成形用マグネシウム合金板材は、静的再結晶が発生し、12.0μmの結晶粒径を有する均一な等軸粒組織となる。
本発明のプレス成形用マグネシウム合金板材の底面集合組織の最大強度は、焼鈍処理によって、4.0以下、例えば、7.9から3.1に格段に弱まり、結晶粒径は、10μm〜20μmであり、(0002)の極は、焼鈍後に、圧延方向への傾斜は、15°以上、例えば、20°程度に増大する。集合組織のランダム化は、静的再結晶によるもので、高密度な双晶と転位は、静的再結晶の核生成のサイトを多く提供した結果と考えられる。
集合組織のランダム化又は六方晶のc面を圧延面から傾斜させることは、ランクフォード値(r値)の減小と、加工硬化指数(n値)の増大をもたらす。本発明のプレス成形用マグネシウム合金板材の平均r値は、0.89、平均n値は、0.33であり、本発明のプレス成形用マグネシウム合金板材は、格段に小さいr値と、大きなn値を示す。
r値の減小は、板材の厚さ方向の変形が容易になったことを意味し、n値の向上は、局部収縮の発生までの均一変形能力の向上をもたらし、これらは、本発明のプレス成形用マグネシウム合金板材が、優れた張出し成形性を示した原因になると考えられる。
同様に、集合組織のランダム化又は六方晶のc面を圧延面から傾斜させることは、深絞り成形性と、曲げ成形性を向上させる。室温90°Vブロック法曲げ試験結果では、本発明のプレス成形用マグネシウム合金板材は、R/tが、1.0でも、割れておらず、優れた冷間曲げ成形性を示している。
前段階の圧延温度の上昇に伴って、室温エリクセン値が向上することは、高温圧延によって、底面集合組織が弱くなったことと関係すると考えられる。この集合組織のランダム化は、高温圧延時の非底面すべりと粒界すべりの活動によるものと考えられる。マグネシウム合金の引張双晶は、c軸に圧力成分が掛かった場合に発生しやすいため、よりランダムな結晶配向をする場合、圧延中に、より多く双晶発生を誘発し、動的再結晶に必要な駆動力を緩和し、動的再結晶を抑制する。また、c軸が傾斜した結晶は、圧延中の変形能力が高いため、結晶粒界付近での応力集中を緩和し、動的再結晶を抑制する効果がある。したがって、高温圧延後の、それより低い温度での仕上げ圧延では、動的再結晶が抑制され、変形組織となる。その後の焼鈍処理では、静的再結晶の発生によって、底面集合組織が顕著にランダム化する。
最終圧延前後の、500℃で、1時間の高温熱処理のみでは、アルミニウム合金並みの冷間成形性を達成することができない。9.0以上の室温エリクセン値を出すために必要な仕上げ圧延の温度範囲は、150℃〜300℃である。前段階で、より低い温度で圧延しても、一回の高温圧延をしてからより低い温度で仕上げ圧延を行えば、アルミニウム合金並みの冷間成形性を示すマグネシウム合金板材を製造することができる。
本発明では、異周速圧延は、マグネシウム合金の底面集合組織の極を圧延方向に傾斜させることができ、これによって、等速圧延材に比べて、冷間成形性が向上することが分かった。また、冷間成形性は、底面集合組織の最大強度の低下と伴って向上することが知られているが、冷間成形性を向上させるためには、マグネシウム合金の底面集合組織の極の傾斜も重要である。一回当たりの圧下率の増大に伴って、底面集合組織はランダム化し、また、20%以上に増やすことによって、極の傾斜を有する弱い底面集合組織が得られることが分かった。
本発明により、次のような効果が奏される。
(1)本発明のプレス成形用マグネシウム合金板材の製造方法では、高温圧延によって、底面集合組織を弱くし、その後のより低い温度での仕上げ圧延によって、動的再結晶を抑制した変形組織が得られる。
(2)最終圧延後の適切な条件で焼鈍処理をすることで、静的再結晶によって、格段に弱い底面集合組織と、十数μmの微細結晶粒が得られ、これによって、アルミニウム合金並みの冷間成形性に達成させることができる。
(3)異周速圧延材は、焼鈍処理後でも、圧延方向への底面集合組織の極の傾斜を維持することができるため、等速圧延材に比べて、より優れた冷間成形性を示す。
(4)そのため、本発明は、アルミニウム合金並みの冷間成形性を有するマグネシウム合金板材の、室温プレス成形による薄肉複雑形状の部品製造を可能にし、適用製品の軽量化に、大きく寄与し得るものである。
(5)通常のマグネシウム合金板材の成形は、250℃以上の温度で成形する必要があるのに対し、本発明は、アルミニウム合金並みの冷間成形性を有するため、複雑な形状でも金型と材料の加熱を必要とせず、室温で成形することが可能であり、生産コストを大幅に下げることができる。
(6)本発明の優れた冷間成形性を有するマグネシウム合金板材は、240MPa以上の引張強度を示し、特にリチウム添加のマグネシウム合金に比べて高強度であるため、更なる軽量化効果が得られる。
前段階圧延温度と室温エリクセン値の関係を示した線図である。最終圧延温度は、225℃で、焼鈍処理条件は、350℃で、1時間であった。 本発明のプレス成形用マグネシウム合金板材a)と、比較材1b)の、F材(左側)と焼鈍材(右側)の写真図である。 本発明のプレス成形用マグネシウム合金板材a)と、比較材1b)の、F材(左側)と焼鈍材(右側)の(0002)極点図である。極点図は、板厚さ中心部を測定し、内部規格化を行ったものである。極点図の上向き方向は、圧延方向である。 全圧延工程で同じ圧延温度で製造したマグネシウム合金板材のF材の(0002)底面集合組織の最大強度と圧延温度の関係を示した線図である。圧延条件は、異周速比1.36、ロール温度300℃、1パス33%の圧下率(合計4パス)で、材料加熱温度は、それぞれ225℃、430℃、520℃及び550℃である。 本発明のプレス成形用マグネシウム合金板材における最終圧延温度と室温エリクセン値の関係を示した線図である。前段階圧延温度は、550℃で、最終圧延後の焼鈍処理条件は、350℃で、1時間である。
次に、実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
本実施例では、厚さ5mmの市販AZ31B(Mg−3%Al−1%Zn−0.4%Mn,重量比)マグネシウム合金押出板を供試材に使用して、プレス成形用マグネシウム合金板材の製造を試みた。
前記マグネシウム合金板について、異周速比1.36、1パス33%の圧下率(合計3パス)、ロール温度300℃、材料加熱温度それぞれ225℃、430℃、490℃、520℃及び550℃の条件で、圧延を行い、前記マグネシウム合金板の板厚を1.5mmとした。AZ31Bの固相線温度は、566℃であるため、550℃以上の温度での圧延を行わなかった。
その後、中間焼鈍を行わず、前記5種類の板厚1.5mmの異周速圧延材に対し、異周速比1.36、ロール温度225℃、材料加熱温度225℃の条件で、33%の圧下率1パスで圧延を行い、板厚1.0mmのマグネシウム合金板を製造した。圧延パスごとに、加熱炉で、前記マグネシウム合金板を目標の加熱温度まで加熱した。一回の加熱に必要な時間は、10分間以下であった。
前記異周速圧延には、ロール内にヒータを内蔵したギア式異周速圧延機を使用した。高速ロール側の周速は、13.6m/minで、低速ロール側の周速は、10m/minであった。また、異周速圧延の方向は、せん断導入方向が一定になるように設定した。最後に、前記マグネシウム合金板材を、加熱炉で、350℃に加熱し、1時間保持する最終焼鈍処理を行った。
前記マグネシウム合金板材の圧延したまま材(F材)と、焼鈍処理をした焼鈍材に対して、光学顕微鏡観察を行った。光学顕微鏡観察は、圧延方向に平行な断面で行った。結晶粒径の測定は、切断法で行った。集合組織は、X線回折により、Schulz反射法(α=15°〜90°)を用いて、板厚さ半分程度に削った圧延面を測定した。冷間張出し成形性を評価するために、室温エリクセン試験を実施した。エリクセン試験は、JIS Z2247,JIS B7729に準拠して行った。
ブランク形状は、φ50mm(厚み1mm)とし、成形速度は、5mm/minとし、しわ押さえ力は、10kNとした。潤滑剤には、グラファイトグリースを使用した。圧延方向に対して、0°と90°の二つの方向から、幅15mm、長さ55mm、厚さ1mmの曲げ試験用試験片を切り出して、JIS Z2204,JIS Z2248に準拠して、室温90°Vブロック法曲げ試験を行った。
引張試験は、圧延方向に対して、0°、45°と90°の三つの方向から、平行部の長さ12mm、幅3.5mm、厚さ1mmの引張試験片を切り出して、歪みゲージを取付けて、2mm/minの初期歪み速度で、引張試験を行った。ランクフォード値(r値)は、引張試験片に9%の塑性ひずみを与えてから測定した。加工硬化指数(n値)は、均一伸び領域内の4%〜14%のひずみ範囲で求めた。また、三つの引張方向の結果から、機械的特性値の平均値(=(X0°+2X45°+X90°)/4)を求めた。
図1に示したように、前段階圧延温度が、225℃、430℃、490℃、520℃及び550℃の条件で圧延してから、最終圧延温度が225℃の条件で製造した板材(焼鈍材)の室温エリクセン値は、それぞれ3.7,3.7、6.1、8.9及び9.5であった。
430℃から前段階圧延温度の上昇に伴って、室温エリクセン値は向上している。すべて同じ温度の225℃の条件で圧延した板材(比較材1)の室温エリクセン値は、3.7であったのに対し、前段階圧延温度が550℃の条件で製造した板材の室温エリクセン値は、9.5であり、アルミニウム合金並みの冷間張出し成形性を示している。
また、本発明のプレス成形用マグネシウム合金板材の引張強度の平均値は、243MPaであり、この値は、室温エリクセン値8.7を示すリチウムと希土類元素添加のMg−9.5%Li−1%Y合金の引張強度121MPa(特開2004−10959号公報)、室温エリクセン値が8.4〜9.0を示すリチウム添加のMg−8.5%Li−1%Zn合金の引張強度134MPa(非特許文献1)、室温エリクセン値が9.0を示す希土類元素添加のMg−1.5%Zn−0.2%Ce合金の引張強度197MPa(非特許文献2)、に比べて、高強度であった。
図2に、a)の本発明のプレス成形用マグネシウム合金板材と、b)の比較材1の、F材と、焼鈍材の写真を示す。b)の比較材1のF材では、ほぼ全面的に動的再結晶が発生し、4μm程度の等軸的な微細結晶粒になっているのに対し、a)の本発明のプレス成形用マグネシウム合金板材のF材は、動的再結晶せずに、双晶を含めた変形組織になっている。
TEMで観察することにより、a)の本発明のプレス成形用マグネシウム合金板材は、b)の比較材1に比べて、格段に転位密度が高いことが確認された。焼鈍処理により、主に、a)のプレス成形用マグネシウム合金板材は、静的再結晶が発生し、また、b)の比較材1は、粒成長し、結晶粒径は、それぞれ12.0μmと9.3μmになった。図3の集合組織の測定結果では、b)の比較材1のF材は、10°程度圧延方向に傾斜した(0002)の極が、焼鈍後に、0°になり、また、底面集合組織の最大強度が、6.8から7.0に若干強くなっている。
これに対し、a)の本発明のプレス成形用マグネシウム合金板材の底面集合組織の最大強度は、焼鈍処理によって、7.9から3.1に格段に弱まり、その上、理由は不明であるが、F材の(0002)の極は、圧延方向に10°程度傾斜しているのに対し、焼鈍後に、その傾斜は、20°程度に更に増大している。集合組織のランダム化は、静的再結晶によるもので、高密度な双晶と転位は、静的再結晶の核生成のサイトを多く提供した結果と考えられる。
集合組織のランダム化又は六方晶のc面を圧延面から傾斜させることは、ランクフォード値(r値)の減小と、加工硬化指数(n値)の増大をもたらす。本発明のプレス成形用マグネシウム合金板材と、比較材1の焼鈍材の平均r値は、それぞれ0.89と1.85、平均n値は、それぞれ0.33と0.22であり、本発明のプレス成形用マグネシウム合金板材は、格段に小さいr値と、大きなn値を示した。
r値の減小は、板材の厚さ方向の変形が容易になったことを意味し、n値の向上は、局部収縮の発生までの均一変形能力の向上をもたらし、これらは、本発明のプレス成形用マグネシウム合金板材が、優れた張出し成形性を示した原因になると考えられる。
同様に、すでに報告されているように、集合組織のランダム化又は六方晶のc面を圧延面から傾斜させることで、深絞り成形性と、曲げ成形性を向上させることもできる。室温90°Vブロック法曲げ試験結果では、比較材1は、R/t(R:パンチ先端の半径;t:板厚さ)が、3.0で、割れが発生したのに対し、本発明のプレス成形用マグネシウム合金板材は、R/tが、1.0でも、割れておらず、優れた冷間曲げ成形性を示している。
図4に、全圧延工程で同じ圧延温度で製造したマグネシウム合金板材のF材の(0002)底面集合組織の最大強度と圧延温度の関係を示した線図を示す。圧延条件は、異周速比1.36、ロール温度300℃、1パス33%の圧下率(合計4パス)であった。底面集合組織の最大強度は、430℃から圧延温度の上昇に伴って、7程度から5程度に低下している。430℃から前段階の圧延温度の上昇に伴って、室温エリクセン値が向上したことは、前段階の高温圧延によって、底面集合組織が弱くなったことと関係すると考えられる。
マグネシウム合金の引張双晶は、c軸に圧力成分が掛かった場合に発生しやすいため、よりランダムな結晶配向をする場合、圧延中に、より多く双晶発生を誘発し、動的再結晶に必要な駆動力を緩和し、動的再結晶を抑制したと考えられる。また、c軸が傾斜した結晶は、圧延中の変形能力が高いため、結晶粒界付近での応力集中を緩和し、動的再結晶を抑制する効果がある。したがって、高温圧延後のより低い温度での仕上げ圧延では、動的再結晶が抑制され、変形組織となる。その後の焼鈍処理では、静的再結晶の発生によって、底面集合組織が顕著にランダム化する。
1パス14%の圧下率(合計8パス)、ロール温度300℃、材料加熱温度300℃の条件で等速圧延を行い、前記マグネシウム合金板の板厚を5mmから1.5mmにした後、500℃で1時間の高温熱処理を施して、異周速比1.36、ロール温度225℃、材料加熱温度225℃の条件で、33%圧下率1パスで、異周速圧延を行い、板厚1.0mmのマグネシウム合金板を製造した。
次いで、500℃で、1時間の最終高温熱処理を行って、比較材2とした。比較材2の室温エリクセン値は、6.8であり、前記9.5の室温エリクセン値を示した本発明のプレス成形用マグネシウム合金板材に比べて、かなり劣ったものとなった。
比較材2の最終圧延前後と最終熱処理後の底面集合組織の最大強度は、それぞれ11.0,8.8と7.6であり、前記9.5の最高室温エリクセン値を示した本発明のプレス成形用マグネシウム合金板材の方は、それぞれ4.8,7.9と3.1であり、弱かった。また、比較材2の最終焼鈍処理の温度を350℃に変えても、室温エリクセン値は、6.9であり、低かった。この結果は、最終圧延前後の500℃での高温熱処理のみでは、アルミニウム合金並みの冷間成形性の達成ができないことを示している。
実施例1と同様にして、異周速比1.36、1パス33%の圧下率(合計3パス)、ロール温度300℃、材料加熱温度550℃の条件で、圧延を行い、前記市販AZ31Bマグネシウム合金押出板の板厚を1.5mmとした後、異周速比1.36、ロール温度300℃、材料加熱温度それぞれ150℃、190℃、225℃、260℃、300℃、350℃及び550℃で、33%圧下率1パスで、最終圧延を行い、板厚1.0mmのマグネシウム合金板材を製造した。
圧延後に、350℃で、1時間の焼鈍処理を施した後、実施例1と同様に、室温エリクセン試験を行った。図5に示されるように、最終圧延温度150℃、190℃、225℃、260℃、300℃、350℃及び550℃の条件で製造した板材の室温エリクセン値は、それぞれ9.0、9.1、9.5、9.4、9.1、8.8及び5.7であった。9.0以上の室温エリクセン値を出すために必要な最終圧延温度範囲は、150℃〜300℃であった。最終圧延温度150℃で製造した板材の底面集合組織の最大強度、r値とn値は、それぞれ3.9、1.01と0.32であり、最終圧延温度300℃で製造した板材の底面集合組織の最大強度、r値とn値は、それぞれ2.8、0.93と0.34であった。いずれも圧延方向に15°程度の極の傾斜を持つ弱い底面集合組織、小さいr値と大きいn値を示した。
1パス33%圧下率(合計2パス)、ロール温度300℃、材料加熱温度300℃の条件で、等速圧延を行い、前記市販AZ31Bマグネシウム合金押出板の板厚を、5mmから2.4mmにした。次に、異周速比1.36、ロール温度300℃、材料加熱温度550℃の条件で、33%圧下率1パスで、異周速圧延を行い、板厚1.5mmのマグネシウム合金板を製造した。次いで、異周速比1.36、ロール温度225℃、材料加熱温度225℃の条件で、33%圧下率1パスで、異周速圧延を行い、板厚1.0mmのマグネシウム合金板を製造し、350℃で、1時間の最終焼鈍処理を行った。
(0002)集合組織の測定結果では、(0002)の極は、圧延方向に20°程度傾斜し、最大強度は、2.8で、結晶粒径は、10.1μmであった。この板材の室温エリクセン値は、9.5であった。すなわち、前段階で、より低い温度で圧延しても、一回の高温圧延をしてからより低い温度での仕上げ圧延を行えば、アルミニウム合金並みの冷間成形性を示すマグネシウム合金板材を製造することができることが分かった。
以上詳述したように、本発明は、優れた冷間成形性を有するマグネシウム合金板材及びその製造方法に係るものであり、本発明のプレス成形用マグネシウム合金板材の製造方法では、高温圧延によって、底面集合組織を弱くし、その後のより低い温度での仕上げ圧延によって、動的再結晶を抑制した変形組織を得ることができる。最終圧延後の適切な条件で焼鈍処理をすることで、静的再結晶によって、格段に弱い集合組織と、十数μmの微細結晶粒が得られ、これによって、アルミニウム合金並みの冷間成形性に達成させることができる。本発明は、アルミニウム合金並みの冷間成形性を有するマグネシウム合金板材の、室温プレス成形による薄肉複雑形状の部品製造を可能にし、適用製品の軽量化に、大きく寄与し得るものである。本発明は、優れた冷間成形性を有するマグネシウム合金板材を提供するものとして有用であり、例えば、本発明は、自動車ボディパネルやカバー類、あるいはノートパソコン、デジタルカメラ、携帯電話、CDプレーヤー、PDA等の家電製品の筐体としてのプレス成形体に好適に適用することが可能である。

Claims (6)

  1. 展伸用のマグネシウム合金であって、1.0〜5.0質量%のアルミニウムと、0.2〜2.0質量%の亜鉛と、0.05〜1.0質量%のマンガンと、残部がマグネシウムと不可避の不純物とからなるマグネシウム合金の板材上下ロールのロール周速比が、少なくとも1.3の異周速圧延で圧延を行う、もしくは等速圧延と前記異周速圧延とを組み合わせて圧延を行い、固相線温度より50℃低い温度から固相線温度までの温度範囲で、一回又は複数回で圧延した後、より低い温度の150℃から300℃までの範囲で仕上げ圧延を行い、仕上げ圧延後に、300℃〜450℃の温度範囲で焼鈍処理を実施することを特徴とするプレス成形用マグネシウム合金板材の製造方法。
  2. 請求項1に記載の方法で製造された、アルミニウム並みの冷間成形性を有するプレス成形用マグネシウム合金板材であって、AZ31B合金組成のマグネシウム合金で構成され、JIS Z2247,JIS B7729に準拠して測定された室温エリクセン値が9.0〜9.5を示すことを特徴とするプレス成形用マグネシウム合金板材。
  3. (0002)極点図の極が、圧延方向に少なくとも15°傾斜し、底面集合組織の最大強度が、大きくとも4.0であり、結晶粒径が、10μm〜20μmである、請求項に記載のマグネシウム合金板材。
  4. (0002)極点図の底面集合組織の最大強度が大きくとも4.0であり、結晶粒径が、10μm〜20μmである、請求項に記載のマグネシウム合金板材。
  5. 圧延前の合金板材に対して、ランクフォード値であるr値が、平均r値として1.01以下に減少している、請求項又はに記載のマグネシウム合金板材。
  6. 圧延前の合金板材に対して、加工硬化指数であるn値が、平均n値として0.32以上に向上している、請求項又はに記載のマグネシウム合金板材。
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