JP5373525B2 - 管スペーサおよびその連結敷設構造 - Google Patents

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Description

本発明は、管スペーサに関する。特に複数の管を所定の間隔で整列させて敷設する際に用いる管スペーサに関する。
一般に、電線を地中に埋設するには、図5に示すような波付硬質ポリエチレン管(以下螺旋状波付管ともいう)1を地中に敷設し、その内部に電線を挿通させている。また、この波付硬質ポリエチレン管1を複数本地中に敷設するには、敷設溝内に管1を複数本並べて間隔ゲージなどを使用して管1の間隔を固定すると共に管1の巻き癖を矯正して敷設する事が行われていた。しかしながら、間隔ゲージを用いて管1を整列させる作業は煩雑であり、特に管1を2段に敷設する場合には、1段目を敷設して砂や土で覆った上に、さらに間隔ゲージで2段目の管1を整列させなければならず、手間であった。
このような手間を省いて、複数の管を整列させて地中に埋設するための管スペーサが考案されている。例えば、特許文献1には、基底部とその両側に直立した側壁部とからなる埋設管用スペーサであって、基底部と側壁部とで埋設管の外径より若干大径の略半円形状をなす収容凹所を構成し、この収容凹所の上部に相当する側壁部の内面に、埋設管の外径より若干幅の狭い対向間隔を有する爪部を設け、側壁部の外面に互いに嵌合可能な凹部及び凸部を設け、基底部の裏面と側壁部の上面とに互いに嵌合可能な凹部及び凸部を設けた管スペーサが開示され、該管スペーサによれば、複数の管スペーサを連結し、埋設管を容易に整列させて多条敷設作業の簡略化を図ることができることが開示されている。そして、特許文献1には、管スペーサは、基底部を下側とし、収容凹所に通じる開口部を上側とした姿勢で互いに横方向に連結されて、上側から管が収容凹所に押し込まれて、管の敷設が行われることが開示されている。
また、特許文献2には、3本の螺旋状波付管を支持可能な上部割部材と下部割部材とからなり、前記上部割部材及び下部割部材のうちの少なくとも一方の部材の管受面に、前記管を該両部材にて支持した状態において該管1の螺旋状凹部内に入り込む突起を設けた管スペーサが開示され、その管スペーサによれば、管スペーサが管の長手方向に移動してしまうことを確実に回避することができることが開示されている。
特開平7−280139号公報 特開平11−325320号公報
しかしながら、これら特許文献に記載された管スペーサにおいてもなお、巻き癖のついた螺旋状波付管を所定の間隔で整列させて配置し、埋設することが難しい場合があった。特に、複数の管を並べ、さらに複数段積み重ねるようにして、複数の管を立体的に整列配置させるような場合において、これら従来の管スペーサでは施工性の悪化が顕著となりやすい。
例えば特許文献1に記載の管スペーサにおいては、管スペーサ同士を横方向に連結した状態で、複数の管を保持させても、管の巻き癖が強い場合や管を踏んだりした場合には、一部の管が管スペーサから上方に飛び出してしまい、複数の管の水平な整列状態が乱れて、管に土をかぶせて埋める際や、次の段(2段目)の管や管スペーサを整列配置する際の作業の妨げとなって、施工性が悪化することがある。
また、特許文献2に記載の管スペーサにおいては、3本の管は一対の上下割部材からなる管スペーサに挟持されて整列されるものの、より多数の管を整列させるために多数の管スペーサを横方向に並べると、管スペーサの上面が水平に揃わなくなってしまい、上段の管の整列配置の妨げとなって施工性が悪化することがある。
すなわち、管スペーサにおいては、管と管を横方向に所定幅に配置する機能が求められるだけでなく、特に複数段にわたって管を立体的に配置する場合には、上段の管の整列配置が行いやすいように、下段側の管を整列配置させる際にこれら管が水平に整列して、上段側の管や管スペーサを並べる際に不都合を生じないよう、下段側の管や管スペーサが実質的に平坦に並ぶようにする必要があることが判明したのである。
また、これら管の敷設作業時には管が踏まれることもあるため、特許文献1に記載されたような管スペーサでは、管が踏まれた際に、管が管スペーサから離脱してしまったり、管スペーサ同士の係合連結が解除されてしまうおそれがあり、管や管スペーサの保持がより確実に行われることが求められている。
したがって、本発明の目的は、簡単な構造でありながら、複数の管を所定間隔で整列配置させつつ、管スペーサによる管の保持の確実性を高めることができ、施工性の良好な管スペーサ、およびその連結敷設構造を提供することにある。また、本発明の他の目的は、複数の管の水平な整列状態を確実に維持して敷設作業の施工性を高めることにある。
発明者は、鋭意検討の結果、管スペーサ同士を係合連結するための係合部に特定の係合構造を採用すると、管スペーサ同士の連結の確実性が飛躍的に高まることを知見し、本発明を完成させた。
本発明は、複数の管スペーサを並べて、互いに隣接する管スペーサの係合部を互いに係合させることにより管スペーサ同士を連結することが可能な管スペーサであって、管スペーサは、中央部と中央部の両端から延在する一対の側部とによって略コの字状に形成された管スペーサ本体部ならびに、側部の先端部に設けられた第1係合部ならびに、中央部と側部が接続される部分に設けられた第2係合部を有すると共に、管スペーサを連結する際には第1係合部が第2係合部よりも内側になって係合されるように第1係合部と第2係合部が形成されたことを特徴とする管スペーサである。
本発明においては、上記管スペーサを、略コの字状の管スペーサ本体部が水平方向にむけて開口するような姿勢で、水平方向に並べ、互いに隣接する管スペーサの第1係合部と第2係合部とを係合させて連結するような連結敷設構造で使用することが好ましい(請求項2)。
また、本発明においては、管スペーサに収納されるべき管の管軸方向に沿って管スペーサをスライドさせることによって、第1係合部と第2係合部とを係合可能なように構成されることが好ましい(請求項3)。また、本発明においては、管スペーサに収納されるべき管の半径方向に管スペーサを移動させながら、管スペーサの弾力性を利用して第1係合部と第2係合部とを係合可能なように構成されることが好ましい(請求項4)。
本発明によれば、簡単な連結操作で管スペーサ同士を互いに連結して、管を所定間隔で並べて整列配置できるという効果が得られる。また、本発明では、第1係合部が第2係合部よりも内側になって係合されるようにその係合部形状が形成されているため、管スペーサを連結した後には、その係合部が外れにくくなって、管の整列配置状態を確実に維持できるので、管の敷設作業の作業性が高められる。
また、本発明の管スペーサを、略コの字状の管スペーサ本体部が水平方向に向けて開口するような姿勢で水平方向に並べて連結するような連結敷設構造とする場合には(請求項2)、一連の管を水平方向に確実に整列配置できる。また、その場合には、一連の管スペーサが連結された際の上面部分が略平坦な面となるため、さらに次の段の管や管スペーサを整列配置することが容易となり、施工性が向上する。
また、本発明の管スペーサの構成を、管スペーサに収納されるべき管の管軸方向に沿って管スペーサをスライドさせることによって、第1係合部と第2係合部とを係合可能なように構成した場合には(請求項3)、そのような管スペーサを樹脂の押出し成形法により効率的に製造できるという効果も得られる。
また、本発明の管スペーサの構成を、管スペーサに収納されるべき管の半径方向に管スペーサを移動させながら、管スペーサの弾力性を利用して第1係合部と第2係合部とを係合可能なように構成した場合には(請求項4)、管スペーサの連結作業がさらに効率的なものとなるという効果が得られる。
本発明第1実施形態の管スペーサの外観形状を示す斜視図である。 本発明第1実施形態の管スペーサが連結された状態を示す図である。 本発明第1実施形態の管スペーサを用いて管を水平方向に整列配置した状態を示す図である。 本発明第1実施形態の管スペーサを用いて管を水平方向及び垂直方向に整列配置した状態を示す図である。 本発明の管スペーサにより整列配置されるべき管の形状を示す図である。 本発明第2実施形態の管スペーサが連結された状態を示す図である。 本発明第3実施形態の管スペーサが連結された状態を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態の管スペーサ2について説明する。本実施形態の管スペーサ2は、電線や光ファイバケーブルを内部に挿通するための螺旋状波付管(地中埋設管として使用される波付硬質ポリエチレン管、図5)を、複数本を束にして地中に埋設する際に使用される管スペーサである。
図1は本発明の第1実施形態である管スペーサの外管を示す斜視図である。図2は本発明の管スペーサが互いに係合されて連結される様子を示す図である。図3は本発明の第1実施形態の管スペーサ2、2によって、複数本の地中埋設管1、1が整列配置された連結敷設構造を示す図である。即ち、管スペーサ2は、その内側の空間に地中埋設管1を収容しながら、隣接する他の管スペーサ2と係合連結可能に構成されており、地中埋設管を収容した状態で複数の管スペーサ2,2を連結することにより、複数本の地中埋設管1、1を水平に整列させ所定間隔で整列配置させることを可能とする管スペーサである。スペーサは適当な間隔(例えば、3〜4m間隔)ごとに設置され、埋設管の間隔保持及び巻き癖を矯正し、埋設管と共に砂や土で覆われて施工される。
管スペーサ2の形状について説明する。図1に示すように、管スペーサ2は硬質の樹脂材(例えば、ABS樹脂)から一体的に成形したもので、管スペーサ2は、略コの字状に形成された管スペーサ本体部2Aに、第1係合部23,23と第2係合部24,24を備えさせた形態である。略コの字状の管スペーサ本体部2Aは、平板状の中央部21の両端から一対の側部22,22を平板状に延在させて構成される、一側面が開放された角筒状部分である。すなわち、管スペーサ本体部2Aは内側に管を収納すべき空間を有しており、管の出し入れは、この開放された部分から行われる。したがって、中央部21および側部22の長さ(即ち管スペーサ本体部材内周部の幅と長さ)は、図5に示したような収容すべき管1の外径Dに対応した寸法(例えば50〜150mm程度)とされ、管スペーサ本体部材の管軸方向に沿う長さは100mm〜500mm程度とされる。
側部22、22の開放縁である先端部には、それぞれ、第1係合部23、23が設けられており、第1係合部23は側部22の先端部を内側に折り曲げて、さらにその先端部を外側に向けて折り返したような形状とされている。
また、中央部21と側部22とが接続されている折り縁に沿って、それぞれ、第2係合部24,24が設けられており、第2係合部24は、側部22が延長されてその延長先端部が内側に向けて折り曲げられたような形状とされている。
管スペーサ2は、硬質樹脂材料により形成される。好ましく使用できる樹脂材料としては熱可塑性樹脂材料が良く、例えば、硬質塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ABS樹脂などが例示される。そして、管スペーサ2は例えば押出し成形により好適に製造することができ、上述したような断面形状を有する押出しダイから、樹脂材料を半溶融状態で押出して、冷却して断面形状を固定し、その後、所定長さにカットすることによって、管スペーサ2を効率的に製造することができる。
図2には、本実施形態の管スペーサ2を連結する際に、第1係合部23と第2係合部24とを係合させた状態を示す。なお、図2においては、管1を点線で示している。複数の管スペーサ2a,2bを互いに連結する際には、一方の管スペーサ2aの開放部(すなわち側部22の先端部)と他方の管スペーサ2bの中央部21とが対向するように管スペーサを並べて、一方の管スペーサ2aの第1係合部23が、他方の管スペーサ2bの第2係合部24の内側になるように、両係合部を係合する。第1係合部23と第2係合部24が係合することによって、管スペーサ同士が離脱する方向に移動することが阻止される。
複数の管スペーサを係合する操作は、例えば、管1を管スペーサ2に収容させた状態で、両係合部を係合させながら、一方の管スペーサ2aを他方の管スペーサ2bに対し管軸方向にスライドさせることにより行うことができる。管軸方向にスライドさせて係合部を係合させるような係合部形状とすれば、そのような管スペーサは押出し成形により簡単かつ効率的に製造できる。
複数の管スペーサを係合する操作は、あるいは、管1を管スペーサ2に収容させた状態で、一方の管スペーサ2aの第1係合部23の部分を、管スペーサ本体部材の弾力性を利用して内側に押し込んで、その状態を維持しながら管の半径方向に移動させて、他方の管スペーサ2bの第2係合部24にはめ込んでから第1係合部23を開放して復元させて、両係合部を係合させることもできる。
管スペーサ2が連結され敷設される際の形態について説明する。
管スペーサ2、2は、管スペーサ本体部が水平方向に向けて開口されるように、即ち、側部22,22が略水平方向に配置され、一方の側部が下側に、他方の側部が上側になり、中央部21が略垂直方向に配置されるような姿勢で水平方向に並べられて、管1を収容しながら互いに連結されて、管を整列配置する。図3には、6本の地中埋設管1、1が6個の管スペーサ2、2によって水平に整列配置された状態の連結敷設構造を示す。一連に連結された管スペーサ2,2の上面は、略平坦な面となっている。図4には、複数の管を3段に整列配置させた例を示す。複数段にわたって管や管スペーサを積み上げる場合には、下側の段の上面に、上側の段の管や管スペーサを並べ、連結して積み上げていくことができる。
本発明の作用効果について説明する。以上説明したように、本発明に係るスペーサは、埋設管1をワンタッチで収容しながら、布設条数に合わせて横方向に簡単に連結でき、管を整列配置できる。
また、本実施形態の管スペーサ2によって管を整列配置すれば、管1,1は確実に管スペーサ内部に収容保持されて、容易に外れてしまうことが無い。
また、本実施形態の管スペーサでは、連結した際に、第1係合部23が第2係合部24よりも内側になって係合するようにされており、係合部が容易に弾性変形してしまって係合が解除されてしまうことが抑制され防止される。即ち、特許文献1に記載された管スペーサのように、第1係合部23が第2係合部24よりも外側になっているような係合形態であれば、管や管スペーサに力が加えられた際に、管スペーサが比較的容易に弾性変形してしまい、第1係合部が外側に開いて係合が解除されてしまうことがあるが、本実施形態においては、管や管スペーサを踏んだり、引っ張ったりする単純な外力が作用しただけでは、第1係合部と第2係合部の係合は解除されにくく、確実に管を収容しながら整列配置状態を維持できる。
特に、敷設した状態で、略コの字状の管スペーサ本体部材2A(側部22)の内周面に、管1の外周面が当接するような寸法の管スペーサとした場合には、前述したような、連結が外れにくい効果がより効果的に発揮されて、より好ましい。
また、本実施形態の管スペーサを、水平方向に向けて開口させた姿勢で連結して敷設するようにすれば、管及び管スペーサが水平に整列されつつ所定間隔で整列配置される。また、この場合には一連に連結された管スペーサ2,2の上面が略平坦で水平な面となるため、2段目、3段目が積みやすく、複数の管を立体的に整列配置しやすい(図4)。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の改変をして実施することができる。以下に本発明の他の実施形態について説明するが、以下の説明においては、上記実施形態と異なる部分を中心に説明し、同様である部分については図面に同じ番号を付すと共にその詳細な説明を省略する。
図6には、本発明の第2実施形態である管スペーサ3を示す。図6では、2つの管スペーサ3,3が連結された状態を示し、収容される管1を点線で示している。第2実施形態の管スペーサ3は、中央部31と一対の側部32で構成される略コの字状の管スペーサ本体部3Aに第1係合部33および第2係合部34が設けられる点で第1実施形態の管スペーサ2(図1など)と共通するが、本実施形態においては、第1係合部33の先端部に第1返し部331が形成され、第2係合部34の先端部に第2返し部341が形成されている。
管スペーサ同士が連結された状態での第1係合部33と第2係合部34の係合構造は、第1係合部33の側が内側になる点で、第1実施形態と共通するが、本実施形態においては、さらに、第1返し部331と第2返し部341とが互いに係合するようにされており、この係合により、係止状態においては、第1係合部33の管スペーサの内側に向かう変形や、第2係合部34の管スペーサの外側に向かう変形が規制・阻止される。
本実施形態によれば、互いに係合する第1返し部331と第2返し部341を設けたことによって、管スペーサ同士の連結がより強固な結合となって、管を整列配置した状態をより確実に維持できるという効果が得られる。
図7には、本発明の第3実施形態である管スペーサ4を示す。図7では、2つの管スペーサ4,4が連結され、さらにもう一つの管スペーサ4が積み重ねられた状態を示し、収容される管1を点線で示している。第3実施形態の管スペーサ4は、中央部41と一対の側部42で構成される略コの字状の管スペーサ本体部4Aに第1係合部43および第2係合部44が設けられる点で第1実施形態の管スペーサ2(図1など)と共通するが、本第3実施形態においては、第1係合部43の先端部に第1傾斜面431が形成され、第2係合部44の先端部に第2傾斜面441が形成されている。
第1傾斜面431と第2傾斜面441はともに、管スペーサ4,4の連結操作をする際の係合の案内面となるように構成される。すなわち、管スペーサ4,4を互いに管の半径方向(図7の左右方向)に移動させて、第1係合部43を弾性変形させて両者の連結操作を行う際に、第1傾斜面431と第2傾斜面441とは、互いに当接して、第1係合部43を内側に、第2係合部44を外側に弾性変形させるべく両者を案内して、管スペーサ4,4の連結操作を容易にする。したがって、本実施形態によれば、水平方向に所定の姿勢で並べられた管スペーサ同士を互いに水平方向に押し込むだけで、第1係合部43と第2係合部44を係合させて、連結操作を完了させることができ、接続操作をより容易なものとすることができる。
さらに、本実施形態においては、側部42に、管スペーサを積み重ねた際に互いに係合して水平方向(図7の横方向)の移動を阻止できるような第3係合部45および第4係合部46が設けられている。即ち、第3係合部45は、下側の側部42から外側に向けて突出する凸形状に設けられ、第4係合部46は上側の側部42から内側に向けて凹入する凹形状に設けられて、両者は、管スペーサが積み上げられた際に互いに係合するようにされている。
第3係合部45と第4係合部46を設けることにより、管1や管スペーサを多段に積み上げる際に、管スペーサが水平横方向にずれてしまうことが防止されるので、管や管スペーサを立体的に整列配置する際に、その積み上げが崩れてしまうことが防止され、管の敷設作業の効率性をさらに高めることができる。
第3係合部45や第4係合部46を設ける横方向位置は特に限定されないが、管スペーサをコンパクトに形成し、管を積み上げる空間効率を高めるためには、図7に示したように、これら係合部を側部42と中央部41が接続される縁部に近接して設けることが好ましく、あるいは、第1係合部43や第2係合部44に近接して設けることが好ましい。
また、第3係合部や第4係合部は、管スペーサ同士が上下方向に離脱することを阻止・抑制できるような、係止構造を備えるものであっても良く、そのようにした場合には、互いに横方向と垂直方向に並べられて接続された管スペーサ全体が連結一体化されて好ましい。
上記実施形態の説明においては、略コの字状の管スペーサ本体部を、平板状の中央部(21)と側部(22)とによって構成される角筒状の形状のものとして説明したが、管スペーサ本体部の形状はそのような平板状部材を集合させた形状に限定されるものではなく、例えば、中央部と側部が接続される部分にRがかけられたような形状や、中央部や側部が平板ではなく湾曲した板状とされた形状なども、略コの字状の管スペーサ本体部の形状例として含まれる。即ち、本発明における略コの字状の管スペーサ本体部とは、その内側に管を収容可能に構成されて、一側面が開放されていてその開放部を通じて管の出し入れが可能に構成された部材(部分)であって、管の保持や出し入れが的確に行える範囲で、スペーサ本体部を全体にわたって曲面状としたものも、略コの字状に形成された管スペーサ本体部の一例に含まれる。
さらに、本発明の管スペーサの使用対象となる管の用途は地中埋設管に限定されず、例えば電気ケーブルを挿通するために床上に配置されるシース管や、空気配管や排水管などを整列配置するための管スペーサとしても使用できる。
本発明の管スペーサは、複数の管を整列配置して敷設する際に使用でき、特に地中埋設管の敷設に好適に使用できる。本発明の管スペーサを使用すれば、管の整列が簡単確実に行えると共に、施工が簡単になるので、産業上の利用価値が高い。
1 管(地中埋設管)
2 管スペーサ
2A 管スペーサ本体部
21 中央部
22 側部
23 第1係合部
24 第2係合部
3 管スペーサ
3A 管スペーサ本体部
31 中央部
32 側部
33 第1係合部
331 第1返し部
34 第2係合部
341 第2返し部
4 管スペーサ
4A 管スペーサ本体部
41 中央部
42 側部
43 第1係合部
431 第1傾斜面
44 第2係合部
441 第2傾斜面
9 埋め戻し土

Claims (4)

  1. 複数の管スペーサを並べて、互いに隣接する管スペーサの係合部を互いに係合させることにより管スペーサ同士を連結することが可能な管スペーサであって、
    管スペーサは、中央部と中央部の両端から延在する一対の側部とによって略コの字状に形成された管スペーサ本体部ならびに、側部の先端部に設けられた第1係合部ならびに、中央部と側部が接続される部分に設けられた第2係合部を有すると共に、
    管スペーサを連結する際には第1係合部が第2係合部よりも内側になって係合されるように第1係合部と第2係合部が形成されたことを特徴とする管スペーサ。
  2. 請求項1に記載の管スペーサを、略コの字状の管スペーサ本体部が水平方向にむけて開口するような姿勢で、水平方向に並べ、互いに隣接する管スペーサの第1係合部と第2係合部とを係合させて連結してなることを特徴とする管スペーサの連結敷設構造。
  3. 管スペーサに収納されるべき管の管軸方向に沿って管スペーサをスライドさせることによって、第1係合部と第2係合部とを係合可能なように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の管スペーサ。
  4. 管スペーサに収納されるべき管の半径方向に管スペーサを移動させながら、管スペーサの弾力性を利用して第1係合部と第2係合部とを係合可能なように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の管スペーサ。
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