JP5371595B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複合機、複写機、プリンタ、ファックス等、画像形成部にて形成した画像を記録材上に定着装置を用いて定着を行うことで画像を形成する電子写真方式の画像形成装置に関する。
例えば、電子写真プロセス・静電記録プロセス等の画像形成装置における定着装置としては、熱ローラ方式やフィルム加熱方式やベルト加熱方式のものが知られており、実用されている。
また、定着後のトナー画像に光沢を与えるため、複数個の加熱手段を有する画像定着装置がある(特許文献1参照)。これは、互いに圧接される加熱ローラと圧接ローラとを1対として構成する加熱ローラ群を2組備え、トナー画像が転写された記録紙を第1段と第2段の圧接部を通過させる。このように2組の加熱器を用いることで、定着後のトナー画像に光沢を与える。
上記定着装置において、封筒や厚紙等の記録材が真っ直ぐな状態で多数枚通紙されると、記録材と接触する定着ローラの表面の紙端に対応する位置に傷が発生する場合がある。
これは、記録材と接触する部材の同一箇所に記録材の側端が摺擦を繰り返し、その位置で記録材と接触する定着ローラに傷を付ける。そして、定着ローラの表面に削れや摺擦跡などのダメージを与える。
この傷が発生した状態で傷の位置が印字領域内であるような幅の広い記録材を通紙すると、定着時に記録材と接触する部材表面にオフセットした微量のトナーや紙粉が傷の部分に蓄積され、ある一定量以上蓄積すると記録材表面に付着し画像を汚す原因となる。
また、記録材と接触する部材表面上に蓄積されたトナーや紙粉は、記録材が定着装置内にないときに加圧ローラ等の部材へ転移する場合もある。この転移したトナーや紙粉は加圧ローラの傷の部分に蓄積され、ある一定量以上蓄積すると記録材裏面に再転移し、記録材裏面の汚れを招く。
このような問題を解決する手法として、転写手段と定着手段との間に転写手段を出た記録材を斜めに定着ニップ部に搬送導入するものがある(特許文献2参照)。しかし、上記手法は転写部と定着部との間の距離が記録材の最大長さよりも大きくなくてはならない制限があった。
また、記録材をセットする時点で斜めにセットする方法も考えられるが、装置全体が大きくなること、画像を斜めにする必要があり、例えば現像部や潜像対のクリーニング部において多くの不具合が発生することが予測される。
また、記録材搬送方向に対して定着装置自体を斜めに配置する方法が開示されている(特許文献3参照)。
特開平04−245275号公報 特開2004−331311号公報 特開平9−114285号公報
しかしながら、特許文献3の方法においても、記録材排出方向や位置が転写部のそれに対して変化する。このため、両面搬送時の記録材位置ズレや、記録材の排出位置などの問題がある。またこれらを補正する機能は装置として実装することが非常に困難であった。
本発明の目的は、トナー画像に光沢を与えるために複数の定着手段を具備する画像形成装置において、定着回転体表面の記録材端部と対応する位置での傷の発生を防止することである。
上記目的を達成するための本発明の代表的な構成は、
画像形成部と、前記画像形成部で形成されたトナー画像を記録材に転写する転写部と、前記転写部から搬送されてくる記録材を加熱するための第一加熱手段及び第二加熱手段と、を有する画像形成装置において、
前記第一加熱手段において前記記録材を搬送する第一加熱回転体対の軸線方向を、前記転写部において前記記録材を搬送する転写搬送回転体対の軸線方向に対して所定角度傾斜するように配置し、
前記第二加熱手段において前記記録材を搬送する第二加熱回転体対の軸線方向を、前記転写搬送回転体対の軸線方向に対して前記所定角度で前記第一加熱回転体対と逆方向に傾斜するように配置することを特徴とする。
上記構成により、トナー画像に光沢を与えるために複数の定着手段を具備する画像形成装置において、定着回転体表面の記録材端部と対応する位置での傷の発生を防止することができる。
画像形成装置の全体構成を示す断面説明図。 画像形成装置に装備される定着装置の構成を示す断面説明図。 画像定着装置の上面図。 第2実施形態の第一加熱装置及びその下流側の主断面図。 第2実施形態の第一加熱装置の角度変更部の構成を示す図。 第2実施形態の第一加熱装置がポジションを変える動作のフローチャート。 第2実施形態の第一加熱装置がポジションを変える動作のタイミングチャート。
以下、図面を参照して、本発明を適用した画像処理装置の定着装置における、実施形態について具体的に説明する。
〔第1実施形態〕
(画像形成装置の概略)
図により本実施形態に係る画像定着装置を備えた画像形成装置の第1実施形態を説明する。画像定着装置は画像形成部で形成された未定着画像を記録材S上に定着させる。図1は画像形成装置の全体構成を示す断面説明図である。図2は画像形成装置に装備される定着手段の第1実施形態の構成を示す断面説明図であり、加熱装置9a、9bの具体例として熱ローラ方式の定着装置の基本構成を示す。図3は画像定着装置の上面図であり、図1におけるA矢視図である。
図1において、画像形成装置内には4つの画像形成部(第一画像形成部Pa、第二画像形成部Pb、第三画像形成部Pc、第四画像形成部Pd)が併設される。画像形成部Pa〜Pdには、各々異なった色のトナー画像が潜像、現像、転写の各プロセスを経て形成される。以下の説明では、a、b、c、dの添字をa〜d等と適宜省略して説明する。
画像形成部Pa〜Pdは、それぞれ専用のトナー画像が形成される像担持体として、電子写真感光体ドラム3a〜3dを具備する。各感光体ドラム3a〜3d上には、各色のトナー画像が形成される。
また、感光体ドラム3a〜3dの全てに隣接するように、中間転写体130が設置される。中間転写体130は、感光体ドラム3a〜3dの表面に形成されたトナー画像を、最終的に紙や合成樹脂等で構成されるシートである記録材Sに転写する。具体的には、各感光体ドラム3a〜3d上に形成された各色のトナー画像は、まず、中間転写体130上に一次転写される。次に、中間転写体130に隣接して記録材Sが通過する二次転写部において配置された二次転写ローラ11(転写搬送回転体又は転写搬送回転体対)によって、前述のトナー画像が記録材S上に二次転写される。
本実施形態の画像定着装置90には、複数の加熱手段として、第一加熱装置9a(第一加熱手段)と第二加熱装置9b(第二加熱手段)が設けられる。第一加熱装置9aと第二加熱装置9bは、記録材S上に転写されたトナー画像を搬送しながら記録材を加熱する。また、画像定着装置90は第一加熱装置9aと第二加熱装置9bとの間にシート搬送手段である搬送ローラ対31、32、33を有する。
加熱装置9(9a、9b)はいずれも図2に示すように、加熱ローラ51(51a、51b)と加圧ローラ52(52a、52b)とで形成される加熱回転体対を有する。加熱ローラ51a、51bは、内部にハロゲンランプヒータ56を装備している。また、加圧ローラ52は、加熱ローラ51に対向して配置される。
中間転写体130によりトナー画像が転写された記録材Sは、加熱装置9内において、加熱ローラ51と加圧ローラ52とで挟持された状態で搬送されながら、加熱及び加圧によりトナー画像が定着される。
記録材Sは、その後、記録画像として画像形成装置外に排出される。裏面側に画像を形成する際には、記録材Sを記録材反転路6によって反転させた後、両面搬送路5を介して再度、二次転写部に搬送して裏面側に画像を形成する。
(画像形成装置の詳細)
図1に示すように、各感光体ドラム3a〜3dの外周には、それぞれ帯電手段となるドラム帯電器2a〜2d、現像手段となる現像器1a〜1d、一次転写手段となる一次転写帯電器24a〜24d及びクリーニング手段となるクリーナ4a〜4dが設けられる。また、画像形成装置の上方部にはさらに図示しない光源装置及びポリゴンミラー等が設置される。
各光源装置から発せられたレーザー光をポリゴンミラーを回転して走査し、その走査光の光束を反射ミラーによって偏向し、fθレンズによって光路長が一定になるように補正し、各感光体ドラム3a〜3dの母線上に集光して露光する。これにより、各感光体ドラム3a〜3d上に画像信号に応じた静電潜像が形成される。
各現像器1a〜1dには、現像剤としてそれぞれシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックのトナーが、図示しない供給装置により所定量充填されている。現像器1a〜1dは、それぞれ感光体ドラム3a〜3d上の静電潜像を現像して、シアントナー画像、マゼンタトナー画像、イエロートナー画像及びブラックトナー画像として可視像化する。
中間転写体130は、矢印a方向に各感光体ドラム3a〜3dと同じ周速度をもって回転駆動される。感光体ドラム3a上に形成担持された第1色のシアントナー画像は、次の過程で、中間転写体130の外周面に中間転写が行われる。即ち、感光体ドラム3aと中間転写体130とのニップ部を通過する過程で、一次転写帯電器24aの作用により中間転写体130に印加される一次転写バイアス電圧により形成される電界と圧力により行われる。
同様に感光体ドラム3b〜3d上に形成担持された第2色〜第4色のマゼンタトナー画像、イエロートナー画像及びブラックトナー画像は、中間転写体130の外周面に順次重畳転写される。この結果、対象となる画像データに対応した合成カラートナー画像が形成される。
二次転写ローラ11は、張架ローラ13、14、15により張架された中間転写体130に対向して平行に軸支され、中間転写体130の下面部に接触させて配設される。二次転写ローラ11には、二次転写バイアス電源によって所望の二次転写バイアス電圧が印加される。
一方、記録材Sは、給送カセット10a、10bから各搬送ローラ対に搬送され、レジストローラ対12、図示しない転写前ガイドを通過して中間転写体130と二次転写ローラ11との当接ニップ部に所定のタイミングで給送される。ここで同時に、二次転写バイアス電圧が二次転写バイアス電源から二次転写ローラ11に印加される。この二次転写バイアス電圧の印加により中間転写体130から記録材Sへ合成カラートナー画像が転写される。
一次転写が終了した感光体ドラム3a〜3dは、それぞれのクリーナ4a〜4dにより転写残トナーがクリーニングされて除去され、引き続き次の静電潜像の形成プロセスに供される。中間転写体130上に残留したトナー及びその他の異物は、中間転写体130の表面にクリーニングウエブ19(不織布)を当接して、拭い取るようにしている。
トナー画像の転写を受けた記録材Sは、複数の加熱手段となる加熱装置9a、9bへ順次導入される。加熱装置9a、9bは、記録材Sに熱と圧力を加えることで、記録材Sにトナー画像を定着する。
次に、図2を用いて本実施形態の加熱部の構成についてさらに詳細に説明する。図2に示すように、2つの加熱装置9a、9bは全く同じものを同じ条件で使用している。
加熱ローラ51は、加熱体であるハロゲンランプヒータ56を内包する円筒状芯金71の表面に離型性層70を有する。加圧ローラ52は、棒状芯金73の周囲に耐熱性ゴム層72を設け、さらにその表面に離型性層70が形成される。
尚、カラー用の加熱装置では加熱ローラ51の表面の離型性層70の代わりにシリコーンオイルを含浸させたシリコーンゴム層を用いたものもある。また、加熱ローラ51には図示しないサーミスタが接触または非接触で配設されており、温度調節回路を介してハロゲンランプヒータ56への電圧を制御することにより加熱ローラ51の表面の温度調節を行う。
加熱ローラ51は、外形φ(外形直径)が78.0mmのFe(鉄)からなる円筒状芯金71上に、シリコーンゴムを1.0mm成形した。さらにその表面に30μmの厚みのPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルエーテル共重合体)チューブを被覆した外径φ(外形直径)が80mmの加熱ローラ51を用いた。また加熱ローラ51内部にハロゲンランプヒータ56を用い、それぞれの表面温度を170℃に温度調節を行った。
加圧ローラ52は、外径φ(外形直径)が20mmのFe(鉄)からなる棒状芯金73の周囲にシリコーンゴムからなるスポンジ層である耐熱性ゴム層72を設けた。さらにその表面に30μm厚みのPFAチューブを被覆し、外径φ(外形直径)が80mmとした。更に、加熱ローラ51に総圧686.5N(70kgf)で加圧され、従動回転されるようにした。
図1及び図3に示すように、本実施形態においては、記録材Sの搬送経路上流側(図1の右側)に配置される第一加熱装置9aと、記録材Sの搬送経路下流側(図1の左側)に配置される第二加熱装置9bとの間隔が記録材Sの最大通過長さ以上離れている。
そして、第一加熱装置9aと第二加熱装置9bとの間には、記録材Sを搬送するためのシート搬送手段となる搬送ローラ対31、32、33が設けられる。また第二加熱装置の下流には搬送ローラ対34が設けられる。搬送ローラ対34より下流のローラは第二加熱装置と同時に記録材を搬送しない距離に配置している。
次に、図3を用いて本実施形態の2つの加熱装置9a、9bの構成について説明する。まず、記録材Sは、二次転写部(転写部)にて、二次転写ローラ11によって記録材S上に未定着画像が転写された状態で搬送される。ここで、未定着のトナー画像を最初に記録材Sに定着する第一加熱装置9aのローラ対(51a、52a:第一加熱回転体対)の回転軸線は、転写部での記録材搬送方向と直交する方向Xに対して角度α傾いた状態で配置される。このため、記録材Sは第一加熱装置9aに斜めに突入し、定着ニップ部Nにおいて転写部での記録材搬送方向とは角度α分、斜めに搬送される。ここで定着装置の記録材搬送速度Vfは転写部でのそれVtに対して、
Vf×cosα≒Vt
となる速度に設定されている。
このような構成では、定着ニップ部Nでの記録材搬送によって、転写部での記録材搬送方向に対して直角方向に記録材Sが移動する。ここでもし、記録材Sが張った状態で転写部と第一加熱装置9aで同時に搬送するような記録材Sの長さである場合、記録材が屈曲する現象が発生してしまう。このため本実施形態においては、前述のような屈曲する現象が転写及び定着入口部での画像不良要因にならないよう、転写部と第一加熱装置9aの間で記録材Sが撓むように、十分なループ空間を確保している。
搬送ローラ対31、32、33、34の回転軸線は、転写部搬送方向と直交する方向になるように配置される。搬送ローラ31、32、33、34は加熱装置9a、9bに比べて記録材の保持力を十分に弱く設定している。よって搬送ローラ31、32、33は第一加熱装置9aによる転写部の搬送方向と直交する方向への移動を妨げることはない。
これにより、記録材Sの端部は定着ニップ部Nを斜めに移動することとなる。このため、記録材端部が加熱ローラ及び加圧ローラ表面と摺擦することに起因する傷の発生を防止できる。
第二加熱装置9bのローラ対(51b、52b:第二加熱回転体対)の回転軸線は、転写部での記録材搬送方向に対して第一加熱装置9aの角度と反対の方向に角度β傾斜して配置される。これにより、第二加熱装置9bでの記録材Sは、第一加熱装置9aで転写部での記録材搬送方向と直交する方向に移動した距離と略等しくなる距離だけ、第一加熱装置9aで移動した方向と逆方向に移動する。
本実施形態では第一加熱装置と第二加熱装置を全く同じ構成の装置を使用しているので、角度βは、α=β、としている。このように、第一加熱装置のローラ対と第二加熱装置のローラ対の回転軸線は、転写部における転写ローラの回転軸線に対して所定角度傾斜している。
この構成により、搬送ローラ対33によって搬送された記録材Sが第二加熱装置9bに斜めに突入すると、転写部での記録材搬送方向と直交する方向に移動した距離と略等しくなる距離だけ、第一加熱装置9aで移動した方向と逆方向に移動する。
前述の通り、搬送ローラ対33、34は第二加熱装置9bに比べ記録材保持力が十分に弱く設定される。よって搬送ローラ対33、34は第二加熱装置による転写部での記録材搬送方向と直交する方向への移動を妨げることはない。
これにより、第二加熱装置9bにおいても、記録材端部は定着ニップ部Nを斜めに移動することとなる。このため、記録材端部が加熱ローラ及び加圧ローラ表面と摺擦することに起因する傷の発生を防止することができる。
以上の構成により、記録材端部と加熱ローラ及び加圧ローラ表面の摺擦に起因する傷の発生を防止する。且つ加熱装置9a、9bから記録材Sが排出された後の記録材Sの搬送方向及び位置を転写部のそれとほぼ等しくする事が可能となる。
〔第2実施形態〕
図を用いて、第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と重複する画像形成装置の第一加熱装置9aまでの構成に関しては説明を省略する。また、第一加熱装置9a、第二加熱装置9bは第1実施形態と同じ構成である。
図4は第2実施形態の第一加熱装置9a及びその下流側の主断面図である。図4に示すように、第2実施形態の画像形成装置は、第一加熱装置9aの下流側に2つの通路が配設される。即ち、記録材種によって追加加熱を行うための第二加熱装置9bを設けたタンデムパスPT(主搬送路)と、第二加熱を迂回する迂回搬送路であるバイパスパスPBとを有する。タンデムパスPTとバイパスパスPBとは、分岐点Spで分岐し、第二加熱装置9bの下流の合流点Mpで再び合流する。分岐点Spにはパスを切換可能な搬送路切換手段としてのフラッパFが備えられている。これにより、両搬送パスを選択可能になっている。
普通紙など、1つの定着装置で定着性を満足でき、二つ以上の加熱装置を通過させて過剰な熱量を加えるとカールや加熱ローラへの巻き付きといった問題を発生するような記録材Sの場合には、バイパスパスPBを通過させることで、第二加熱装置9bを迂回させる。第一加熱装置9aと第二加熱装置9bを通過させて定着性を向上させたい厚紙などの記録材Sの場合には、タンデムパスPTを通過させる。
第一加熱装置9aは転写部での記録材搬送方向に対して角度α斜めの状態と、転写部での記録材搬送方向と直交する方向に加熱ローラ51及び加圧ローラ52が向く状態とをポジション選択可能になっている。そして、定着時にタンデムパスPTを用いる場合は、角度α斜めの状態を選択し、バイパスパスPBを用いる場合は、転写部での記録材搬送方向と略直交する状態を選択する。
図5を用いて第一加熱装置9aの第一加熱回転体対の傾斜角度を変更する傾斜量変更手段60の構成を説明する。図5は第一加熱装置9aの角度変更部の構成を示す図である。図5は第一加熱装置9aの搬送方向下流側から見たフレーム底部の概略図である。
第一加熱装置9aの底板61には、圧入された軸受62が設けられる。軸受62は、画像形成装置本体側位置決めピン63に嵌合することで位置決めされる。これにより、底板61は位置決めピン63を軸として回転可能になっている。
また底板61の端部側にはコロ64が設けられる。コロ64は画像形成装置本体のレール65上に乗っている。更に底板61には扇ギア66が設けられる。扇ギア66は、扇ギア66と噛み合うギアを有するステッピングモーター67によって駆動される。これらの構成によって、位置決めピン63中心に定着装置全体が回転する。尚、扇ギア66には、センサー68によって第一加熱装置9aの位置を検知するため、突起66aが設けられる。
図6を用いて第一加熱装置9aの姿勢制御について説明する。図6は第一加熱装置がポジションを変える動作のフローチャートである。
第一加熱装置9aの初期ポジションは、加熱ローラ51及び加圧ローラ52の軸線方向と転写部での記録材Sの搬送方向とが略直交するポジションである。画像形成装置の電源がONされた時や角度α斜めの状態で記録材を搬送した後は、初期ポジションに戻る動作を行う。
続いて、ユーザーが使用する記録材の種類を設定する。ここではバイパスパスを通過させる普通紙とタンデムパスを通過させる厚紙を代表例として説明する。初期は普通紙が選択されており、その他、記録材として厚紙を選択可能になっている。
普通紙のままユーザーがジョブをスタートした場合は、第一加熱装置9aは初期ポジションから動くことはない。
厚紙を設定した場合、ジョブがスタートする前に、ステッピングモーター67を所定量駆動させ、第一加熱装置9aを角度α傾けた位置で停止させる。
厚紙のジョブが終了すると、前記初期ポジションに戻る動作を行い、転写部での記録材搬送方向と定着装置のローラ対の回転軸線とが略直交するポジションにて停止する。
続いて、前記した初期ポジションに戻る動作及び角度αに移動する動作を図7を用いて説明する。図7は第一定着装置がポジションを変える動作のタイミングチャートである。
最初に、厚紙動作終了後に第一加熱装置9aが初期ポジションへ戻る動作に関して説明する。
厚紙のジョブが終了すると、ジョブ終了を判断して記録材の設定を普通紙に戻す。普通紙に戻ったことを判断した後、モーター67を正転300PPSで駆動させる。センサー68の信号がONからOFFに切り替わったことを判断し、切り替わりから所定時間tだけモーター67を駆動させ続け、所定時間t後、モーター67を停止する。
次に、画像形成装置電源ON後の初期ポジション動作を説明する。ここでは電源ON時にセンサ信号がOFFだった時について説明する。
センサー68信号がONになるまで、モーター67を逆転300PPSにて駆動させる。センサー68信号がONになってから所定時間T駆動させ続け、その後正転300PPSに駆動を切り替える。センサー68信号がOFFになってから所定時間tまで駆動させ続け、停止する。
次に角度αポジションへの移動動作について説明する。ユーザーが厚紙の設定を選択した後、モーター67を逆転300PPSにて駆動させセンサー68信号がONになって所定時間tまで駆動させ停止する。ジョブ終了後は前記初期ポジションに戻る動作と同様である。
第二加熱装置9bは、第一加熱装置9aの角度α斜めの状態に対して、反対方向に角度β斜めの状態で配置している。
第一加熱装置9a、第二加熱装置9bでの、転写部での記録材搬送方向と略直交する方向への移動を妨げないように、搬送ローラ35、36は記録材保持力が十分に弱く設定されている。
以上の構成によって、厚紙の端部は第一加熱装置9a、第二加熱装置9bにおいて、定着ニップ部Nを斜めに移動することとなる。このため、加熱ローラ51及び加圧ローラ52表面と摺擦することに起因する傷の発生を防止できる。また、タンデムパスPTとバイパスパスPBどちらのパスを通過した記録材Sも記録材搬送方向と直交する方向の位置が略同じ位置に排出可能となる。
本実施形態では第一加熱装置9a、第二加熱装置9bを全く同じものを採用した。しかしながらこれに限るものではなく、第一加熱装置9aと第二加熱装置9bが全く別の構成であっても同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態は熱ローラ方式を採用しているが、これに限るものではない。例えばどちらかの定着装置がベルト定着方式であっても同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では第一加熱装置9aの角度αと第二加熱装置9bの角度βを、α=βと設定しているが、α=βである必要はない。例えば、第一加熱装置9aと第二加熱装置9bの搬送方向ニップ幅が異なる場合、ニップ幅の小さい定着装置の角度を大きくし、ニップ幅の大きい定着装置の角度を小さくして使用することで同様の効果が得られる。
更に、第一加熱装置9aの加熱ローラ51と第二加熱装置9bの加熱ローラ51で記録材Sとのμが異なる場合も、μが大きい定着装置の角度を小さくし、μが小さい定着装置の角度を大きくして使用することで、同様の効果を得ることができる。
N…定着ニップ部
P…画像形成部
S…記録材
3…感光体ドラム
9a…第一加熱装置
9b…第二加熱装置
51…加熱ローラ
52…加圧ローラ

Claims (2)

  1. 画像形成部と、前記画像形成部で形成されたトナー画像を記録材に転写する転写部と、前記転写部から搬送されてくる記録材を加熱するための第一加熱手段及び第二加熱手段と、を有する画像形成装置において、
    前記第一加熱手段において前記記録材を搬送する第一加熱回転体対の軸線方向を、前記転写部において前記記録材を搬送する転写搬送回転体対の軸線方向に対して所定角度傾斜するように配置し、
    前記第二加熱手段において前記記録材を搬送する第二加熱回転体対の軸線方向を、前記転写搬送回転体対の軸線方向に対して前記所定角度で前記第一加熱回転体対と逆方向に傾斜するように配置することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第一加熱手段を通過した前記記録材を前記第二加熱手段に導く主搬送路と、
    前記第一加熱手段を通過した前記記録材を前記第二加熱手段を迂回させるように搬送する迂回搬送路と、
    前記主搬送路と前記迂回搬送路との分岐点において前記記録材をいずれの搬送路へ導くかを選択する搬送路切換手段と、
    前記搬送路切換手段の姿勢に応じて、前記第一加熱回転体対の傾斜角度を変更する傾斜量変更手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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JP5473203B2 (ja) * 2006-09-29 2014-04-16 キヤノン株式会社 画像形成システム、平滑化装置及び画像形成方法

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